JP2001317614A - 諸元可変歯車 - Google Patents

諸元可変歯車

Info

Publication number
JP2001317614A
JP2001317614A JP2000134729A JP2000134729A JP2001317614A JP 2001317614 A JP2001317614 A JP 2001317614A JP 2000134729 A JP2000134729 A JP 2000134729A JP 2000134729 A JP2000134729 A JP 2000134729A JP 2001317614 A JP2001317614 A JP 2001317614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
variable
gears
disc
counterpart
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000134729A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Kishino
哲哉 岸野
Motonori Kishino
元紀 岸野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ORIENTAL KANZAI KK
Original Assignee
ORIENTAL KANZAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ORIENTAL KANZAI KK filed Critical ORIENTAL KANZAI KK
Priority to JP2000134729A priority Critical patent/JP2001317614A/ja
Publication of JP2001317614A publication Critical patent/JP2001317614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来の歯車の固定した仕様の不自由さを解決し
ようとするものであり、1基で諸元の異なる複数の歯車
に適合できる、噛み合う相手の歯車に常に合致するよう
に自由に諸元を変えうる歯車を提供する。 【解決手段】円形断面を持つ盤、例えば円盤の周辺部に
薄片を隙間無く全周に亘って配設し、薄片を外方に向か
ってそれぞれ付勢しておく。噛み合い相手の歯車と組み
合わせていない状態では、円盤の外周の薄片の先端は外
方に向かってそれぞれ付勢されているため凹凸無く円形
を示している。この円盤を、任意の歯車と組み合わせて
圧着すると、相手歯車の歯形の凹凸に応じた形で可動薄
片2が移動し、一時的に、接している相手歯車の歯形に
適合した歯車が形成される。この様にして、順次可動薄
片は、相手歯車に接した部分に一時的にその部分の相手
歯車の歯形に適合した歯車を形成して、動力を伝達する
事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平歯車、ベベル
ギア、マイタギア等の一般的な傘歯車等に噛み合う歯車
のの1種で、通常の歯車は、ピッチ、圧力角等の諸元が
総て一定であり、噛み合う相手の歯車は、その諸元に合
致した歯車であることが必須であり、諸元の異なる歯車
のすべてに一つの歯車が合致し、対応することは出来な
い。これに対し、この発明の歯車は、その周辺部に出入
り可能な可動薄片を配設した円盤型回転子であって噛み
合い相手の歯車と接触した部分の可動薄片が移動して一
時的に噛み合い相手の歯車の諸元に合致した歯車を形成
し、噛み合いが外れると旧に復して又噛み合うと相手側
の諸元に合致した歯車を形成する諸元可変の歯車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車は何れの形の歯車であっても
一定の諸元を持ち、噛み合い相手の歯車と諸元が合致し
ない限り組み合わせて使用することが出来ない。従っ
て、歯車の組み合わせは、常に合致する諸元のもの一対
で構成されている。例えば、異なる諸元の2個の歯車の
間に直接1個の歯車を挟んだ組み合わせの構成はとれな
い。従って、異なる諸元の歯車間で動力を伝達する必要
がある場合は異なる諸元の歯車を同軸に1個ずつ配した
ものを介した組み合わせを必要としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の歯
車の固定した仕様の不自由さを解決しようとするもので
あり、噛み合う相手の歯車に常に合致するように自由に
諸元を変えうる歯車を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】円形断面を持つ盤、例え
ば円盤の周辺部に薄片を隙間無く全周に亘って配設し、
薄片を外方に向かってそれぞれ付勢しておく。噛み合い
相手の歯車と組み合わせていない状態では、円盤の外周
の薄片の先端は外方に向かってそれぞれ付勢されている
ため凹凸無く円形を示している。
【0005】この円盤を、任意の歯車と組み合わせて圧
着すると、相手歯車の歯形の凹凸に応じた形で可動薄片
が前後する。即ち、相手歯車の凸部に接した部分の可動
薄片が、相手歯車と反対方向に凹み、相手歯車の凹部に
接した部分の可動薄片が相手歯車の凹部に填り込む形で
留まり、一時的に、接している相手歯車の歯形に適合し
た歯車が形成される。回転につれて、可動薄片が、相手
歯車の凸部に接すると凹み、凹部に接すると凹部に填り
込む。この様にして、順次可動薄片は、相手歯車に接し
た部分に一時的にその部分の相手歯車の歯形に適合した
歯車を形成して、動力を伝達する事が出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づいて説明す
る。図1に於いて、4は歯車軸であってこの軸から動力
を入力又は出力する。1は本発明の諸元可変歯車の本体
であり、可動薄片2を支持している。可動薄片2は、噛
み合う相手の歯車の方向にバネ等によって付勢されてい
る。例えば、図1の場合は平歯車との噛み合い用であっ
て、本体円盤の直径方向に付勢されている。
【0007】上記のように構成された装置の作用につい
て説明する。図2に於いて、相手側の平歯車は省略して
あるが、本発明の諸元可変歯車が平歯車と噛み合った場
合、その部分に於いて、相手側の平歯車の凹部に当たる
部分の可動薄片は5のようにバネによって外方向に付勢
された位置に留まり、平歯車の凸部に当たる部分の可動
薄片は6のようにその付勢力にうち勝って凹み、その中
間の可動薄片はそれぞれ相手側の歯車の歯の形にあった
位置に移動して一時的に歯型を構成する。歯車が回転し
て、噛み合いが外れると、可動薄片2は自動的にバネに
よって外方向に付勢された旧の位置に復する。このよう
にして、諸元可変歯車に入力した動力は相手側の歯車に
伝達され、或いは、相手側歯車に入力された動力は諸元
可変歯車に伝達される。
【0008】次に、2枚1対の傘型歯車との噛み合い用
として構成した場合についての本発明の諸元可変歯車
を、図面に基づいて説明する。図3に於いて、21は、
入出力用の歯車軸である。18は、諸元可変歯車の本体
であって可動薄片19を支持している。この場合噛み合
い相手の傘型歯車の歯面を半ピッチ位相をずらして配設
する事によって、可動薄片19の付勢を不要としてい
る。即ち、傘型歯車は片側の凹部が反対側の凸部に向か
い合うように配している。この構成の場合は、可動薄片
19は、図4の矢印の方向、即ち軸と平行の方向に移動
可能なような構造を持ち、その一端が相手傘型歯車の凸
部に当たっているときは可動薄片19は反対側に押し出
され、半ピッチずらして配設されている一方の相手傘型
歯車の凹部に噛み込ませられる。本体18の周に沿って
配設された可動薄片19の数枚に一枚はその底部が長く
本体の溝20に填め込まれ、可動薄片19の円周方向の
移動を防止するように機能している。
【0009】本発明の諸元可変歯車は、このようにして
常に噛み合いが保たれ、如何なる諸元の歯車とも過不足
無く適合することが出来る。
【0010】本発明の諸元可変歯車は、種々の機器に応
用が可能である。図4は、既に発明者が出願した無段変
速歯車(特願平11-376062)において開示した原理に基づ
き本発明の諸元可変歯車を、傘型歯車と組み合わせて構
成した変速機である。本変速機を用いて変速を試した結
果0.8倍から2.5倍の範囲の増変速が無段階に得ら
れた。
【0011】この変速機の変速作用について説明する。
図5において入力軸22から入力された動力は連結傘歯
車9を介して本発明の諸元可変歯車7に伝達される。諸
元可変歯車7の回転動力は傘型歯車8と噛み合うことに
よって傘型歯車8に伝わり、出力軸10から取り出され
る。図6において諸元可変歯車7は、傘型歯車8の中心
部に近い部分に噛み合っており仮設円aの部分で回転を
伝達するので、この場合2.5倍の増速となる。図7に
おいて諸元可変歯車7は、傘型歯車8の周辺部に近い部
分に噛み合っており仮設円bの部分で回転を伝達するの
で、この場合0.8倍の増速となる。
【0012】諸元可変歯車7と傘型歯車8は、仮設円a
の位置から仮設円bの間の任意の位置で噛み合い無段階
の変速が達成される。変速率は、諸元可変歯車と相手側
歯車の径を変えることにより任意の範囲を得ることが出
来る。本発明の諸元可変歯車は、入力側にも出力側にも
使用が可能であるので、入出力を逆転させると減変速が
可能となる。
【0013】図8は、本発明の諸元可変歯車を自転車の
変速機として適用した例である。図8において、12は
クランク軸、ここに装着されたチェーンホィール13の
回転はチェーン14を介して後部の傘型歯車付きチェー
ンホィール15に伝わるチェーンホィール15は自転車
のフレームに回転自由に取り付けられた支持アーム16
によって支持されている。本発明の諸元可変歯車7は後
輪に連結されている。支持アーム16は図9のチェーン
ホィール15の位置と図10に示す位置との間の移動操
作をするためのワイヤーでハンドル手元に連絡されてい
る。この装置を、一般的なシティサイクルに装着して、
試乗し砂利道、坂道等の含まれている道路を試乗した結
果、スムースな変速が行われ、良好な結果を得た。次に
本装置の変速操作について説明する。
【0014】停止時は、傘型歯車付きチェーンホィール
15は、9に示すようにチェーンのテンションによって
若干上部に引き上げらている。この位置での噛み合いは
最も増速率の低い状態にある。即ち自転車の踏み力が軽
い状態にある。次第に自転車の速度が上がって来るにつ
れ増速率を高くしていくことが望まれるので、その速度
に応じてチェーンテンションに逆らって矢印の方向に移
動させる。それによって無段階に増速率を増加させるこ
とが出来、最終的には図10の位置で最大の増速率が得
られる。この図9と図10に示す支持アーム16の位置
の間で、傘型歯車付きチェーンホィール15の位置を制
御することにより任意の変速率(増速率)を得ることが出
来、快適なサイクリングを楽しむことが出来る。更に、
支持アームを矢印方向にバネ等で付勢しておくことによ
って自動変速化する事もできる。
【0015】
【発明の効果】本発明の諸元可変歯車は、常備在庫用歯
車としての在庫量の削減に寄与する効果が当然である
が、各種の歯車セットを使用している機器の構成の簡略
化に効果的である。特に、傘歯車との組み合わせによる
各種の変速機としての利用に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平歯車型諸元可変歯車の斜視図であ
る。
【図2】本発明の平歯車型諸元可変歯車の可動薄片の噛
み合い時の様態を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の傘歯車対応の諸元可変歯車の正面図で
ある。
【図4】本発明の傘歯車対応の諸元可変歯車の断面図で
ある。
【図5】本発明の諸元可変歯車利用の無段変速機の模式
図である。
【図6】本発明の諸元可変歯車利用の無段変速機の変速
状態を示す模式図である。
【図7】本発明の諸元可変歯車利用の無段変速機の変速
状態を示す模式図である。
【図8】本発明の諸元可変歯車を自転車の変速装置とし
て組み込んだ場合の模式図である。
【図9】本発明の諸元可変歯車を自転車の変速装置とし
て組み込んだ場合の最小変速率の変速の状態を示す模式
図である。
【図10】本発明の諸元可変歯車を自転車の変速装置と
して組み込んだ場合の最大変速率の変速の状態を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 諸元可変歯車の本体 2 可動薄片 3 可動薄片の移動防止溝 4 入出力軸 5 可動薄片の噛み合いによる凸部 6 可動薄片の噛み合いによる凹部 7 諸元可変歯車 8 出力側傘型歯車 9 入力部連結歯車 10 出力軸 11 変速部ケーシング 12 クランク軸 13 前部チェーンホィール 14 チェーン 15 傘型歯車付き後部チェーンホィール 16 支持アーム 17 傘型歯車 18 諸元可変歯車の本体 19 可動薄片 20 可動薄片の移動防止溝 21 入出力軸 22 入力軸 a 噛み合い点を示す仮線 b 噛み合い点を示す仮線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形断面を持つ盤の周辺部に回転軸に対
    して0゜から90゜の角度で薄片を全周に亘って円周方
    向には移動出来ないように拘束装着し、その薄片が噛み
    合い相手の歯車の凹凸と平行には一定範囲で移動可能で
    噛み合い相手の歯車の凹凸と平行に円盤から離れる方向
    に付勢された構造を有し、噛み合う相手の歯車の歯型に
    対応して薄片が出入りして噛み合う諸元可変歯車。
  2. 【請求項2】 装着された薄片が円形断面を持つ盤の回
    転軸に対して0゜の方向に一定範囲で自由に移動可能な
    構造を持つ請求項1の諸元可変歯車。
JP2000134729A 2000-05-08 2000-05-08 諸元可変歯車 Pending JP2001317614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000134729A JP2001317614A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 諸元可変歯車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000134729A JP2001317614A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 諸元可変歯車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001317614A true JP2001317614A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18642958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000134729A Pending JP2001317614A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 諸元可変歯車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001317614A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220037160A (ko) * 2020-09-17 2022-03-24 한국생산기술연구원 마이크로 표면 텍스쳐링과 치형 구조를 갖는 동력 전달용 회전체 및 이를 포함하는 동력 전달 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220037160A (ko) * 2020-09-17 2022-03-24 한국생산기술연구원 마이크로 표면 텍스쳐링과 치형 구조를 갖는 동력 전달용 회전체 및 이를 포함하는 동력 전달 시스템
KR102382158B1 (ko) * 2020-09-17 2022-04-04 한국생산기술연구원 마이크로 표면 텍스쳐링과 치형 구조를 갖는 동력 전달용 회전체 및 이를 포함하는 동력 전달 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7766780B2 (en) Continuously variable transmission
FR2805328A1 (fr) Dispositif de transmission de couple, notamment avec une boite a embrayage double
WO2003074954A1 (fr) Dispositif d'entrainement d'un tiroir a glace et machine a glace automatique equipee dudit dispositif
WO2012049188A1 (fr) Cabestan comprenant des moyens d'évaluation de la tension d'un bout enroulé autour et des moyens de sélection automatique d'au moins une vitesse en fonction de ladite tension
FR2477954A1 (fr) Reducteur pour extrudeuse a double vis
JP2001317614A (ja) 諸元可変歯車
US4875389A (en) Chain driven, continuously infinite variable speed transmission system
KR101610693B1 (ko) 자동변속장치 및 전기오토바이용 자동변속장치
TW201907098A (zh) 行星齒輪變速器
FR2797670A1 (fr) Dispositif de transmission de mouvement a variation de vitesse
ATE9543T1 (de) Zahnaerztliche handstueckanordnung.
JP2001153190A (ja) 無段変速歯車
JPS6011749A (ja) 断面円弧歯のフエ−スギア装置
JP3758163B2 (ja) 駆動リング式連結器
TW201314077A (zh) 連桿式無段變速裝置
US20060052205A1 (en) Variable -ratio transmission device
JP2002161953A (ja) ベルト式無段変速装置
TWI444547B (zh) Pulsating stepless speed change device
FR2861447A1 (fr) Boite de vitesse pour vehicule automobile.
JP2000220701A (ja) はすば歯車の各歯を独立させて歯すじに平行にスライドさせる事により歯車の半径を変化させる無段変速機構
CA1299901C (fr) Dent pour l'accouplement par denture de deux solides, denture en resultant et engrenages en faisant application
FR2675224A1 (fr) Dispositif de changement de vitesses comportant un train epicyclouidal, un convertisseur de couple et un etage supplementaire d'inversion.
JPH05141494A (ja) 変速装置
JP2003240078A (ja) 連続無段階変速装置
JPH0218910Y2 (ja)