JP2001317272A - 引き戸 - Google Patents

引き戸

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JP2001317272A
JP2001317272A JP2000135608A JP2000135608A JP2001317272A JP 2001317272 A JP2001317272 A JP 2001317272A JP 2000135608 A JP2000135608 A JP 2000135608A JP 2000135608 A JP2000135608 A JP 2000135608A JP 2001317272 A JP2001317272 A JP 2001317272A
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JP
Japan
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sliding door
groove
side plate
upright side
movable support
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000135608A
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English (en)
Inventor
Masahiro Masuda
正博 増田
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開け閉めに際して滑らかに擦れ音を生ずるこ
となく開閉できると共に、振動や風圧などによって鴨居
の溝面との間に衝撃音を生じないようにした引き戸の提
供。 【解決手段】 鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上
部Aaに、該引き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且
つ、中間部を前記溝Cの互いに向き合っている溝面C
a、Caに夫々接触可能に該引き戸Aから突き出すよう
に湾曲して備えられる一対の板状の弾性片30を有する
鴨居当て具Dを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鴨居に摺動案内
されて用いられる各種の引き戸における当該鴨居溝との
間に生ずる各種接触衝撃音を効果的に防止すると共に、
この鴨居溝を滑かに摺動されるようにした引き戸の提供
に関する。
【0002】
【従来の技術】出入り口や各種開口部を開閉可能に閉じ
込む手段として、各種の引き戸が鴨居と敷居などの下側
案内手段との間に摺動可能に備えつけ用いられている。
【0003】かかる鴨居と敷居などの下側案内手段との
間に備えられる各種の引き戸は、この引き戸が、この鴨
居と下側案内手段との間において滑らかに摺動案内され
得るように、この引き戸におけるふくみの厚さを鴨居に
おける溝幅よりも所定寸法分幅狭に構成し、所謂嵌合い
遊びを備えた構成としてあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる鴨居と敷居など
の下側案内手段との間に備えられる引き戸は、該鴨居の
溝と引き戸のふくみとの間における前記嵌合い遊びの存
在から、各種の振動の発生に伴って振れ動き、鴨居にお
けるひばたとの間において特有の接触音を生じ、また、
風圧によって特有の衝撃音を当該ひばたとの間において
生ずるなどの不具合があった。
【0005】また、かかる鴨居のひばたと当該引き戸の
ふくみとの間に生ずる衝撃音は、居住空間が高気密化さ
れることに伴って、室圧の変化、例えば、玄関ドアの開
閉などによって生ずる室圧の変化などで、日常的に多発
する傾向にあり、快適な居住性を著しく損なう不具合が
あった。
【0006】また、かかる鴨居の溝と引き戸のふくみと
の間に設けられる嵌合い隙間の存在によって、引き戸
が、この引き戸のふくみの一方側の面を鴨居のひばた面
に擦りながら摺動され、特有の擦れ音をもたらす不具合
があった。
【0007】かかる点から、鴨居の溝面に接する引き戸
のふくみ部分に薄板を貼着して、前記ふくみ部分と鴨居
の溝面との間における嵌合いの遊び幅を極力少なくする
ことが試みられているが、この引き戸の円滑な開閉操作
に相当の嵌合い隙間が必要とされていることから、前記
の各不具合を効果的に解消し切れない難があり、また、
貼着される薄板が当該引き戸の外観を著しく損なう不具
合があった。
【0008】この発明は、前記の従来の引き戸における
不具合を効果的に解消して、開け閉めに際して擦れ音を
生ずることなく滑らかに開閉できると共に、振動や風圧
などに伴って鴨居の溝面との間に衝撃音を生ずることの
ない引き戸の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、鴨居の溝に案内される引き
戸の上部に、該引き戸の移動方向に沿って備えられ、且
つ、中間部を前記溝の互いに向き合っている溝面に夫々
接触可能に該引き戸から突き出すように湾曲して備えら
れる一対の板状の弾性片を有する鴨居当て具を備えてい
ることを特徴とする引き戸としてある。
【0010】このように構成される引き戸にあっては、
鴨居の溝内にある引き戸の上部が、この鴨居の溝面に対
して湾曲した弾性片によって弾性的に支承されることと
なり、発生振動や風圧などによって、前記鴨居の溝面に
該引き戸が直接衝突されることがない。
【0011】また、前記引き戸は、前記鴨居の溝面に対
して、該引き戸の移動方向に備えられている板状の弾性
片の湾曲した板面を弾性的に接触させて摺動案内される
こととなり、当該引き戸の面が該鴨居溝の溝面に面的に
接触して移動されることがない。
【0012】ついで請求項2に記載の発明は、前記目的
を達成するために、前記請求項1に記載の発明におい
て、前記鴨居当て具が一対の起立側板部と該起立側板部
間において移動調整可能に備えられる移動支承板とを有
しており、前記一対の弾性片が、その一端部側を前記起
立側板部のいずれか一方側に、他端部側を前記移動支承
板に支持されて、その撓み量を、該移動支承板の移動調
整によって調節可能とされていることを特徴とする引き
戸としてある。
【0013】このように構成される引き戸にあっては、
前記特長に併せて、引き戸の上部に備えられている弾性
片を鴨居の溝面に対して、その接触圧を調整して弾発状
態で接触させることができる。
【0014】また、このように構成される引き戸にあっ
ては、この引き戸の上部に備えられる弾性片を該引き戸
の面から引っ込めた状態で、鴨居の溝に対して該引き戸
の上部側を嵌め入れ、この溝内に納め入れられた引き戸
上部の弾性片を該溝面に弾性的に接触するように湾曲変
形させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な各実施の
形態に係る引き戸Aについて詳細に説明する。
【0016】図1〜図8は、本発明に係る典型的な第1
の実施の形態に係る引き戸Aを示すものであって、図1
では、この実施の形態に係る鴨居当て具Dを備えた引き
戸Aの要部を斜め上方から見て示しており、図2では、
この鴨居当て具Dを備えた引き戸Aの拡大した要部をカ
バー体32を外した状態で斜め上方から見て、更に、図
3では、この鴨居当て具Dを備えた引き戸Aの拡大した
要部を斜め上方から見て示している。図4では、殆ど撓
められていない状態で弾性片30を備えている鴨居当て
具Dの備えられた引き戸Aの上部側の要部を水平の向き
で断面して、図5では、該弾性片30を撓めた状態で備
えている鴨居当て具Dを備えた引き戸Aの上部側の要部
を同様に水平の向きで断面して、図6では、この鴨居当
て具Dを備えている引き戸Aの上部側を縦方向で断面し
て示している。また、図7では、鴨居当て具Dを備えた
引き戸Aを鴨居Bの溝Cに移動可能に備えた状態の要部
を当該鴨居Bを断面して引き戸Aの側端面と共に示し、
また、図8では、その切断位置を変えて当該鴨居と引き
戸Aとを断面して示している。
【0017】図9〜図15は、本発明に係る典型的な第
2の実施の形態に係る引き戸Aを示すものであって、図
9は、この第2の実施の形態に係る鴨居当て具Dを備え
た引き戸Aの拡大した要部をカバー体32を外した状態
で斜め上方から見て、更に、図10では、この鴨居当て
具Dを備えた引き戸Aの拡大した要部を斜め上方から見
て示している。図11では、殆ど撓められていない状態
で弾性片30を備えている鴨居当て具Dの備えられた引
き戸Aの上部側の要部を水平の向きで断面して、図12
では、該弾性片30を撓めた状態で備えている鴨居当て
具Dを備えた引き戸Aの上部側の要部を同様に水平の向
きで断面して、図13では、この鴨居当て具Dを備えて
いる引き戸Aの上部側を縦方向で断面して示している。
また、図14では、鴨居当て具Dを備えた引き戸Aを鴨
居Bの溝Cに移動可能に備えた状態の要部を当該鴨居B
を断面して引き戸Aの側端面と共に示し、また、図15
では、その切断位置を変えて当該鴨居と引き戸Aとを断
面して示している。
【0018】図16〜図18は、更に他の典型的な各実
施の形態に係る引き戸Aを示したものであって、弾性片
30が略撓められていない状態で備えられた鴨居当て具
Dを備えている引き戸Aの上部側の要部を水平の向きで
夫々断面して示している。
【0019】この典型的な実施の形態に係る引き戸A
は、鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上部Aaに、
該引き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部
を前記溝Cの互いに向き合っている溝面Ca、Caに夫
々接触可能に該引き戸Aから突き出すように湾曲して備
えられる一対の板状の弾性片30を有する鴨居当て具D
を備えている構成としてある。
【0020】また、かかる構成の引き戸Aにおいて、前
記鴨居当て具Dが一対の起立側板部22、23と該起立
側板部22、23間において移動調整可能に備えられる
移動支承板24とを有しており、前記一対の弾性片30
が、その一端部側を前記起立側板部22、23のいずれ
か一方側に、他端部側を前記移動支承板24に支持され
て、その撓み量を、該移動支承板24の移動調整によっ
て調節可能に構成してあってもよい。
【0021】(1) 第1の実施の形態に係る引き戸A まず、図1〜図8において示される第1の実施の形態に
係る引き戸Aについて具体的に説明する。
【0022】この第1の実施の形態に係る引き戸Aは、
鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上部Aaに、該引
き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部を前
記溝Cの互いに向き合っている溝面Ca、Caに夫々接
触可能に該引き戸Aから突き出すように湾曲して備えら
れる一対の板状の弾性片30を有する鴨居当て具Dを設
けた構成としてある。また、かかる構成の引き戸Aにお
いて、前記鴨居当て具Dが一対の起立側板部22、23
と該起立側板部22、23間において移動調整可能に備
えられる移動支承板24とを有しており、前記一対の弾
性片30が、その一端部側を前記起立側板部23に、他
端部側を前記移動支承板24に支持されて、その撓み量
を、該移動支承板24の移動調整によって調節可能に構
成してある。
【0023】ここで鴨居当て具Dの備えられる引き戸A
は、各種の出入口や各種の開口などの開閉手段として当
該出入口や開口部などに備えられる各種形態の建具の一
方を構成する各種の引き戸A、更に、具体的には、敷居
やV溝レールなどの各種の下側案内手段と上側案内手段
である鴨居Bの溝C間に備えられる引き戸Aであれば、
いかなる形態に構成してあっても、また、いかなる素材
によって構成してあってもよい。
【0024】かかる引き戸Aは、例えば、一対の縦框1
1の上部間に上框10を、下部間に下框(図示省略)を
備えた引き戸Aとして構成用意される。
【0025】かかる引き戸Aにおける上部Aa、典型的
には、この引き戸Aにおける上部Aaの夫々の幅側端に
一対の鴨居当て具Dを設け、この鴨居当て具Dにおける
各弾性片30を、該引き戸Aの嵌め入れられる鴨居Bの
溝C面に夫々弾性的に接して該引き戸Aが溝Cに納め入
れ用いられる構成としてある。
【0026】かかる鴨居当て具Dの備えられる引き戸A
は、典型的には、その上部Aaにおける幅側の夫々の端
部に該鴨居当て具Dを備えるための欠設部12を設けて
あり、この上部Aaに設けられている各欠設部12に夫
々鴨居当て具Dを備えつけるようにしてある。
【0027】かかる鴨居当て具Dの備えつけに用いられ
る引き戸Aの欠設部12は、該引き戸Aにおける上部A
aの両端部に、該引き戸Aの上端面に平行な水平断面1
2bと、該引き戸Aにおける上端面の側部側から該水平
段面12bに向けて垂直に落ち込む垂直段面12aとを
備えて構成されている。
【0028】この典型的な図示例に係る引き戸Aに備え
られる欠設部12は、この引き戸Aの上部Aaに備えら
れているふくみAa’部分を、その幅側の両側部におい
て取り除いた態様に構成してある。
【0029】即ち、引き戸Aの上部Aaにおける幅側に
亙って、該上部Aaの一方側の面部を段差状に取り除い
て、該引き戸Aの上端面に平行な顎面12b’を備える
ようにして形成されている当該引き戸Aにおけるふくみ
Aa’部分の両側端部を、その幅側の側端から一定寸法
分取り除いて、このふくみAa’の顎面12b’に連続
する水平段面12bと、前記ふくみAa’における上端
面から垂直に該面12b’に落ち込む垂直段面12aと
を備えた欠設部12として構成してある。
【0030】かかる引き戸Aの欠設部12に備えられる
鴨居当て具Dは、典型的には、鴨居当て具本体20及び
カバー体32を備えて構成してあり、該鴨居当て具Dに
備えられる弾性片30によって、前記引き戸Aを該溝C
における夫々の溝面Caに弾性的に支持し得るものであ
れば、いかなる形状に構成してあっても、また、いかな
る素材によって構成してあってもよい。
【0031】かかる鴨居当て具Dを構成する鴨居当て具
本体20は、両側に一対の起立側板部22及び起立側板
部23を一体に起立するように備えたベース部21と、
このベース部21における前記起立側板部22及び起立
側板部23間にあって、該起立側板部23との間で弾性
片30を支持する移動支承板24と、この起立側板部2
3及び移動支承板24間に撓み変形可能に備えられる一
対の弾性片30と、この弾性片30に撓み変形をもたら
すように該移動支承板24を前記起立側板部22に対し
て移動調整可能とする調整スクリュウロッド26とを備
えた構成としてあり、この弾性片30を、該引き戸Aの
備えられる鴨居Bの溝Cの溝面Caに弾発状態に接して
該引き戸Aを該溝C内で横振れなく移動可能とする構成
としてある。
【0032】かかる鴨居当て具本体20を構成するベー
ス部21は、前記欠設部12における水平段面12bの
面に接して備えられる長方形の板状に構成してあり、そ
の両側端部から該ベース部21に一体に起立するように
一対の起立側板部22及び起立側板部23を互いに向き
合うように設けてある。
【0033】このベース部21の両側端部に備えられる
起立側板部22及び起立側板部23は、夫々が略四角形
状をなす厚板状に構成してあり、互いに面を向き合わせ
た状態に、前記ベース部21から略同一の立ち上り幅で
起立した略同幅のものとして構成してある。また、その
互いに向き合っている側と反対の側の面を、該ベース部
21に直交する面としており、起立側板部23が前記欠
設部12における垂直段面12aに密着して取付けられ
ると共に、起立側板部22における外側にある面を、同
様に該ベース部21に直交する面、即ち、引き戸Aにお
ける縦方向にある側端面に平行状態にして取付け用いら
れる構成としてある。
【0034】この鴨居当て具本体20は、追って説明す
る移動支承板24や弾性片30などを備えて、引き戸A
における前記欠設部12の水平断面12b上に木ねじ2
5によって止めつけ得るようにしてあり、前記起立側板
部22及び起立側板部23間に移動支承板24を調整ス
クリュウロッド26によって移動可能に備える構成とし
てある。
【0035】この移動支承板24を移動調整可能に該鴨
居当て具本体20の起立側板部22に設ける調整スクリ
ュウロッド26の挿通孔27は、この起立側板部22に
おける側面側から前記起立側板部23の側に向けて貫通
状態に備えられており、この起立側板部22の側面側を
拡径の孔部27aとして、前記起立側板部23の側に向
けて細径の孔部27bを連通するように備えた構成とし
てある。なお、この拡径の孔部27aは、その開口端側
から前記細径の孔部27bに向けて漸次内径を小さくし
た円錐状面を備えた構成としてある。
【0036】かかる挿通孔27に挿通備えられる調整ス
クリュウロッド26は、前記移動支承板24の雌ねじ孔
24aに螺挿されて該移動支承板24を螺進退させる雄
ねじ部26b’を有する軸部26bと、前記拡径の孔部
27aに納め入れられる該軸部26bよりも大きい径の
皿状頭部26aとを有する構成としてあり、該拡径の孔
部27aに前記頭部26aを納め入れた状態で、細径の
孔部27bに軸部26bを挿通して、この軸部26bを
該起立側板部22から、前記起立側板部23との間にあ
る空間内に突き出すようにして、この起立側板部22か
らの突き出し位置の軸部26bに該起立側板部22面に
接するように抜止めリング28を嵌め付けてあり、挿通
孔27に対して回転可能且つ抜け止め状態に装着してあ
る。なお、この調整スクリュウロッド26は、その頭部
26aの端面にドライバーなどの操作に適するプラス溝
やマイナス溝などの係合操作手段26cを備えた構成と
してある。
【0037】かかる調整スクリュウロッド26によって
移動調整可能に前記起立側板部22及び起立側板部23
間に備えられる移動支承板24は、典型的には、比較的
厚い四角形状の板としてあり、該起立側板部22及び起
立側板部23の構成する空間内を都合良く該起立側板部
22及び起立側板部23間方向に移動し得る構成として
ある。
【0038】この図示例にあっては、この移動支承板2
4を前記起立側板部22及び起立側板部23の板幅内の
板幅を有し、しかも、この起立側板部22及び起立側板
部23の立ち上り幅に略一致した高さを有する構成とし
てあり、この起立側板部22及び起立側板部23を備え
たベース部21を覆うように備えられるカバー体32の
内面に、その上端面と側端面とを摺接するように該ベー
ス部21の上面に沿って摺動状態に移動可能に備えられ
ている。
【0039】かかる移動支承板24における前記雌ねじ
孔24aに前記調整スクリュウロッド26の雄ねじ部2
6b’を螺挿し、このベース部21の上端面とカバー体
32の内側の面によって各周側端面を支承される移動支
承板24を、該鴨居当て具本体20における起立側板部
22と起立側板部23間において移動調整可能に設け
る。
【0040】このように鴨居当て具本体20に備えられ
る移動支承板24と前記起立側板部23との間に一対の
弾性片30を組みつけて、前記調整スクリュウロッド2
6による移動支承板24の移動操作によって、該弾性片
30を目的とする撓み状態に撓み出し可能に設ける。か
かる起立側板部23及び移動支承板24間に備えられる
弾性片30は、所要板幅を有する板状をなす構成として
あり、その夫々の長手側端を、該起立側板部23及び移
動支承板24の向き合った面に備えられている上下方向
の向きにある支持溝29に係合状態に入れ込み支持し、
この鴨居当て具本体20に備えられる該弾性片30が、
引き戸Aの移動方向で外向きに湾曲されて備えられ且つ
該湾曲面を鴨居Bの溝Cの溝面Caに都合良く接触し得
るように構成してある。
【0041】かかる起立側板部23及び移動支承板24
間に備えられる弾性片30は、板状の弾性材であれば、
いかなる素材によって構成してあってもよく、典型的に
は、鋼板などの各種の金属製弾性板材やプラスチック製
弾性板材などによって構成される。
【0042】また、この起立側板部23及び移動支承板
24間に備えられる弾性片30は、この弾性片30を該
移動支承板24の移動によって湾曲撓める際に、この弾
性片30が、その中間部分を互いに外向きに撓み出すよ
うに設けてあり、前もって該弾性片30に外向きの撓み
癖を付けた状態で該起立側板部23及び移動支承板24
間に該弾性片30を設けた構成としてあってもよく、ま
た、この起立側板部23及び移動支承板24に、該弾性
片30を、その中間部分を外向きに撓み出させる手段を
設けて該起立側板部23及び移動支承板24に該弾性片
30を設けるようにしてあってもよい。
【0043】かかる弾性片30の組み付けに用いられる
支持溝29は、典型的には、前記移動支承板24及び起
立側板部23における互いに向き合った面の夫々の幅側
端側の上下方向に向けて、互いに向き合うように2組、
即ち、4本の支持溝29として設けてあり、この図示例
にあっては、内側にある溝面が前記ベース部21の長さ
方向の向きにあり、且つ外側の溝面が、この内側の溝面
に交差して外方に開き出す傾斜面とされている変形V字
状をなす構成としてあって、この支持溝29、支持溝2
9間に、その側端を差し入れ状態に支持されて備えられ
る夫々の弾性片30が、この内側の溝面に板面を接して
非湾曲の状態にセットされると共に、前記調整スクリュ
ウロッド26による移動支承板24の移動によって、該
外側の溝面をガイドとして該鴨居当て具本体20から夫
々外側に向けて、その撓み量を調節し得るように湾曲撓
み出される構成としてある。
【0044】かかるベース部21に起立側板部22及び
起立側板部23を備え、且つ移動支承板24との間に弾
性片30を備えて構成される鴨居当て具本体20に、該
鴨居当て具本体20における前記ベース部21、起立側
板部22、起立側板部23及び移動支承板24の側端面
及び上端面とに接して、これを覆うと共に、この鴨居当
て具本体20に備えられる弾性片30における湾曲部を
撓み出す窓穴34を備えたカバー体32を用意し、この
カバー体32を前記鴨居当て具本体20に対して着脱可
能に被せ設けるようにしてある。
【0045】この鴨居当て具本体20を覆う手段として
用意されるカバー体32は、前記鴨居当て具本体20に
おける起立側板部22及び起立側板部23の上面間を覆
う長方形状の上面板部32aと、この上面板間部32a
における長手方向を向いた縁から下方に屈曲して垂下さ
れている一対の長方形状をなす側面板部32bとによっ
て構成される倒コ字状としてあり、この各側面板部32
bに、互いに向き合って開口するように窓穴34を設け
てある。
【0046】この側面板部32bに構成される窓穴34
は、この側面板部32bの長さ方向に長い長方形状とし
てあり、前記弾性片30が、その湾曲部を、この窓穴3
4から外方に撓み出し得る構成としてある。
【0047】また、このカバー体32における夫々の側
面板部32bの互いに向き合う面の両側部側に係合リブ
33を隆起状に設けてあり、前記鴨居当て具本体20に
おける起立側板部22及び起立側板部23の側端面に設
けてある係合溝31に係脱可能に係合され得るようにし
てある。
【0048】このように構成される鴨居当て具本体20
における起立側板部22に対して、この起立側板部22
の挿通孔27に調整スクリュウロッド26を挿通し且つ
該調整スクリュウロッド26を前記抜止めリング28に
よって抜け止めの状態とし、この回転可能且つ抜け止め
状態に起立側板部22に備えられた調整スクリュウロッ
ド26に対して、前記移動支承板24を螺進退可能に設
け、この螺進退可能に調整スクリュウロッド26に備え
られる移動支承板24と前記起立側板部23の夫々に向
き合っている支持溝29、支持溝29間に、夫々弾性片
30の側端を上方から差し入れ状態に組み付け、この各
支持溝29、支持溝29間にある各弾性片30を、前記
起立側板部23の支持溝29において一端部側を支持
し、且つ、他端部側を前記調整スクリュウロッド26の
回転操作によって移動される前記移動支承板24に支持
して、該移動支承板24の移動操作によって、その撓み
量を調整可能としてある。
【0049】このように構成される弾性片30を湾曲撓
み出し可能に備えた鴨居当て具本体20を、前記引き戸
Aにおける上部Aa、この図示例にあっては、前記欠設
部12における垂直段面12aに、前記起立側板部23
の側面を接しさせ且つ該引き戸Aにおける側端面に前記
起立側板部22の側面が段差状に連続するように該欠設
部12における水平段面12bに該鴨居当て具本体20
のベース部21を木ねじ25で止め付けると共に、この
鴨居当て具本体20に対してカバー体32をその係合リ
ブ33を前記係合溝31に係合させるように被せて、前
記欠設部12に前記ふくみAa’に連続して当該鴨居当
て具DによってふくみAa’を構成するようにする。
【0050】次いで、この鴨居当て具Dの備えられた引
き戸Aを、上側案内手段としての鴨居Bと、敷居やV溝
レールなどの各種の下側案内手段(図示省略)との間に
移動可能に吊り込み、この吊り込まれた引き戸Aにおけ
る側端面側から、前記調整スクリュウロッド26の頭部
26aにある係合操作手段26cを、例えば、ドライバ
ーなどによって回転操作し、この調整スクリュウロッド
26を回転し、移動支承板24を、起立側板部22の側
から起立側板部23の側に向けて移動し、この移動支承
板24及び起立側板部23間に備えられている弾性片3
0を、その中間部分を前記窓穴34から外方に湾曲突き
出させるようにして、該引き戸Aの備えられる鴨居Bの
溝Cにおける溝面Caに弾性的に接触させるように撓ま
せ調整して、当該引き戸Aを鴨居Bの溝C及び敷居など
の下側案内手段間に横振れなく備えつける。
【0051】なお、前記鴨居当て具本体20をカバー体
32によって覆うようにした鴨居当て具Dは、この鴨居
当て具Dが前記引き戸Aにおける欠設部12にあって、
前記鴨居Bの溝Cに入れ込まれる引き戸Aの上部Aaを
構成するようにしてあり、この図示例にあっては、該引
き戸AにおけるふくみAa’の一部をなす構成としてあ
る。また、この図示例に係る鴨居当て具Dは、そのカバ
ー体32の外周面と該引き戸Aにおける夫々の面、即
ち、該引き戸Aの上端面及び側端面並びに側面との間に
段差を生ずるように該上端面、側端面及び側面から落ち
込まれた面として構成してあり、この引き戸Aに備えら
れる鴨居当て具Dが、該引き戸Aの移動操作に際して鴨
居Bの溝C面に接触する不具合をなくし、且つ、この鴨
居当て具D部分を除いた引き戸Aにおける各面を当該引
き戸Aの反り出し調整などにおいて切削調整し得るよう
にしてある。
【0052】このように構成される引き戸Aにあって
は、前記移動支承板24を起立側板部23の側に向けて
送り込むように前記調整スクリュウロッド26を回転操
作し、また、この移動支承板24を前記起立側板部22
の側に引き戻すように反転操作することによって、鴨居
当て具Dに備えられている弾性片30を、その必要とす
る接触圧で溝Cの溝面Caに接触させるように調整する
ことができる。
【0053】また、この引き戸Aに備えられている鴨居
当て具Dの弾性片30を前記調整スクリュウロッド26
の回転操作によって撓み戻し、この弾性片30が溝Cの
溝面Caに触れないようにして、当該引き戸Aを鴨居B
の溝Cから取り出し、あるいは、この溝C内に吊り込む
ことができる。
【0054】このように構成される引き戸Aにあって
は、この引き戸Aを鴨居Bの溝Cと敷居などの下側案内
手段との間に移動可能に備え用いることによって、この
引き戸Aにおける前記鴨居当て具Dの各弾性片30が、
この引き戸Aの各面側において前記鴨居Bにおける溝C
の溝面Caに該弾性片30を弾性的に接した状態で開閉
されることとなり、この引き戸Aは、この溝面Caに沿
って接触音を生ずることなく横触れをしないで滑らかに
移動され得ると共に、該溝面Ca間に弾性的に支承さ
れ、振動や風圧などに伴って当該引き戸AのふくみA
a’が、該鴨居BにおけるひばたBaに衝突されること
がなく、このひばたBaとの間に該振動や風圧などによ
る衝撃音を生じない態様で用いることができる。
【0055】(2) 第2の実施の形態に係る引き戸A ついで、図9〜図15において示される第2の実施の形
態に係る引き戸Aについて具体的に説明する。
【0056】この第2の実施の形態に係る引き戸Aは、
鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上部Aaに、該引
き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部を前
記溝Cの互いに向き合っている溝面Ca、Caに夫々接
触可能に該引き戸Aから突き出すように湾曲して備えら
れる一対の板状の弾性片30を有する鴨居当て具Dを設
けた構成としてある。また、かかる構成の引き戸Aにお
いて、前記鴨居当て具Dが一対の起立側板部22、23
と該起立側板部22、23間において移動調整可能に備
えられる移動支承板24とを有しており、前記一対の弾
性片30が、その一端部側を前記起立側板部23に、他
端部側を前記移動支承板24に支持されて、その撓み量
を、該移動支承板24の移動調整によって調節可能に構
成してある。
【0057】この第2の実施の形態に係る引き戸Aは、
前記起立側板部23に組み付けられる取付け板36に対
して、前記一対の弾性片30の夫々の一端側をヒンジ手
段37で支持すると共に、この弾性片30を備えた取付
け板36を前記起立側板部23に設けた嵌合い凹部35
に嵌め入れ状態に組み付け、この取付け板36に備えら
れている弾性片30の夫々の他端側を前記起立側板部2
2の支持溝29に支持させるようにした以外の構成を前
記第1の実施の形態の係る引き戸Aの構成と同一又は実
質的に同一の構成としてある。
【0058】従って、前記第1の実施の形態に係る引き
戸Aの構成と同一又は実質的に同一の構成部分について
は同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0059】この実施の形態に係る引き戸Aに用いられ
る鴨居当て具Dは、ベース部21に備えられる起立側板
部23の内側、即ち、前記起立側板部22に向き合って
いる側の略中央部に上下方向の向きの嵌合い凹部35を
備えた構成としてあり、この嵌合い凹部35に弾性片3
0を備えた取付け板36を嵌め入れると共に、この取付
け板36をビス38でベース部21に一体に止めつけて
鴨居当て具本体20を構成するようにしてある。
【0060】かかる嵌合い凹部35に嵌め入れ状態に組
み付け用いられる取付け板36は、長方形状をなす比較
的厚い板状の構成としてあり、一方側の面の両側の縦方
向に、前記夫々の弾性片30の一端側をヒンジ手段37
で回動可能に組み付けてある。即ち、この取付け板36
の上下方向の向きの側縁に沿って該取付け板36から突
設されている湾曲筒状支持片37bと、この湾曲筒状支
持片37bを上下側で挟むように前記弾性片30の一端
側の上下に備えられている一対の湾曲筒状支持片30a
とを、この各湾曲筒状支持片30a及び37bの夫々の
筒状部を連通するように組み付け、これにピン37aを
挿通して、該弾性片30を、その一端側で該取付け板3
6に回動可能に組み付け支持してある。
【0061】このように一対の弾性片30を互いに向き
合うように備えた取付け板36を、前記移動支承板24
における支持溝29に該弾性片30における各先端側を
入れ込むようにして、前記起立側板部23における嵌合
い凹部35内に入れ込み、これをビス38で前記ベース
部21に止めつけて鴨居当て具本体20を構成し、且
つ、他の部分を前記第1の実施の形態に係る引き戸Aに
おけると同様に構成し、これを前記第1の実施の形態に
係る引き戸Aにおけると同様に用いる。
【0062】このように構成される引き戸Aにあって
は、前記第1の実施の形態に係る引き戸Aにおけると同
様の作用、効果を有すると共に、この鴨居当て具Dを構
成する弾性片30の組み付け並びに管理が容易とされ
る。
【0063】(3) 第3の実施の形態に係る引き戸A ついで、図16において示される第3の実施の形態に係
る引き戸Aについて具体的に説明する。
【0064】この第3の実施の形態に係る引き戸Aは、
鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上部Aaに、該引
き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部を前
記溝Cの互いに向き合っている溝面Ca、Caに夫々接
触可能に該引き戸Aから突き出すように湾曲して備えら
れる一対の板状の弾性片30を有する鴨居当て具Dを設
けた構成としてある。また、かかる構成の引き戸Aにお
いて、前記鴨居当て具Dが一対の起立側板部22、23
と該起立側板部22、23間において移動調整可能に備
えられる移動支承板24とを有しており、前記一対の弾
性片30が、その一端部側を前記起立側板部23に、他
端部側を前記移動支承板24に支持されて、その撓み量
を、該移動支承板24の移動調整によって調節可能に構
成してある。
【0065】この第3の実施の形態に係る引き戸Aは、
この引き戸Aに備えられる前記鴨居当て具Dにおける鴨
居当て具本体20の弾性片30が、夫々の側端部を筒状
に巻いたループ部を有する構成とし、このループ状嵌合
い部30bを前記第1の実施の形態に係る引き戸Aにお
ける移動支承板24及び起立側板部23の各支持溝29
に嵌め入れ状態にして支持させることによって鴨居当て
具本体20を構成するようにした以外の構成を前記第1
の実施の形態に係る引き戸Aの構成と同一又は実質的に
同一の構成としてあり、同様にして用いられる。
【0066】従って、前記第1の実施の形態に係る引き
戸Aの構成と同一又は実質的に同一の構成部分について
は同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0067】この実施の形態に係る引き戸Aを構成する
鴨居当て具Dの弾性片30は、その側端部に備えられる
前記ループ状嵌合い部30bを、このループ状嵌合い部
30bにおけるループ部を、その筒状に巻き込まれる側
を該支持溝29における内側にして該支持溝29内に入
れ込み支持される構成としてあり、この支持溝29、支
持溝29間に備えられる弾性片30が、その中間部を外
向きに湾曲撓み出されるように組み付け構成してある。
【0068】(4) 第4の実施の形態に係る引き戸A ついで、図17において示される第4の実施の形態に係
る引き戸Aについて具体的に説明する。
【0069】この第4の実施の形態に係る引き戸Aは、
鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上部Aaに、該引
き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部を前
記溝Cの互いに向き合っている溝面Ca、Caに夫々接
触可能に該引き戸Aから突き出すように湾曲して備えら
れる一対の板状の弾性片30を有する鴨居当て具Dを設
けた構成としてある。また、かかる構成の引き戸Aにお
いて、前記鴨居当て具Dが一対の起立側板部22、23
と該起立側板部22、23間において移動調整可能に備
えられる移動支承板24とを有しており、前記一対の弾
性片30が、その一端部側を前記起立側板部23に、他
端部側を前記移動支承板24に支持されて、その撓み量
を、該移動支承板24の移動調整によって調節可能に構
成してある。
【0070】この第4の実施の形態に係る引き戸Aは、
この引き戸Aに備えられる前記鴨居当て具Dにおける鴨
居当て具本体20の弾性片30が、一枚の連続した板状
体によって構成してあると共に、その屈曲部に屈曲嵌合
い突部30cを、側方に突き出すように備えた構成と
し、しかも、夫々の端部を前記第3の実施の形態に係る
引き戸Aを構成する鴨居当て具Dの弾性片30と同様に
筒状に巻いたループ部を有する構成とし、このループ状
嵌合い部30bを前記第1の実施の形態に係る引き戸A
における移動支承板24及び起立側板部23の各支持溝
29に嵌め入れ状態にして組み付け支持し、また、前記
屈曲嵌合い突部30cを同様に起立側板部23の縦方向
に備えられている支持溝29に嵌め入れ状態に組み付け
支持して鴨居当て具本体20を構成するようにした以外
の構成を前記第1及び第3の実施の形態に係る引き戸A
の構成と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様
にして用いられる。
【0071】従って、前記第1及び第3の実施の形態に
係る引き戸Aの構成と同一又は実質的に同一の構成部分
については同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0072】この実施の形態に係る引き戸Aを構成する
鴨居当て具Dの弾性片30は、一枚の板状体を二つ折り
状に屈曲し、その屈曲部の側方に該屈曲部によって構成
される屈曲嵌合い突部30cを突き出すように備えた構
成としてあり、起立側板部23の略中央の縦方向に略V
字状に構成される支持溝29を用意し、この支持溝29
に該屈曲嵌合い突部30cを差し入れ状態に組み付け支
持して鴨居当て具本体20を構成するようにしてあり、
鴨居当て具本体20の構成が容易とされ、また、弾性片
30の組み付け管理が容易とされる。
【0073】(5) 第5の実施の形態に係る引き戸A ついで、図18において示される第5の実施の形態に係
る引き戸Aについて具体的に説明する。
【0074】この第5の実施の形態に係る引き戸Aは、
鴨居Bの溝Cに案内される引き戸Aの上部Aaに、該引
き戸Aの移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部を前
記溝Cの互いに向き合っている溝面Ca、Caに夫々接
触可能に該引き戸Aから突き出すように湾曲して備えら
れる一対の板状の弾性片30を有する鴨居当て具Dを設
けた構成としてある。また、かかる構成の引き戸Aにお
いて、前記鴨居当て具Dが一対の起立側板部22、23
と該起立側板部22、23間において移動調整可能に備
えられる移動支承板24とを有しており、前記一対の弾
性片30が、その一端部側を前記起立側板部22に、他
端部側を前記移動支承板24に支持されて、その撓み量
を、該移動支承板24の移動調整によって調節可能に構
成してある。
【0075】この第5の実施の形態に係る引き戸Aは、
この引き戸Aに備えられる前記鴨居当て具Dにおける移
動支承板24を起立側板部23の側に設けると共に、こ
の起立側板部23の側に備えられている移動支承板24
に一端側を、また、他端側を前記起立側板部22に支持
させて前記弾性片30を設け、該移動支承板24を調整
スクリュウロッド26によって移動することによって、
この弾性片30を該鴨居当て具Dから外方に湾曲撓み出
させるようにした以外の構成を前記第3の実施の形態に
係る引き戸Aの構成と同一又は実質的に同一の構成とし
てある。
【0076】即ち、この第5の実施の形態に係る引き戸
Aにあっては、この引き戸Aに備えられる鴨居当て具D
の弾性片30が、鴨居当て具本体20における起立側板
部22に備えられている支持溝29と、起立側板部23
の側に備えられている移動支承板24に設けられている
支持溝29とに前記第3の実施の形態に係る引き戸Aに
備えられる鴨居当て具本体20における弾性片30と同
様に組み付け支持されており、この移動支承板24の雌
ねじ孔24aに螺挿された調整スクリュウロッド26の
軸部26bの先端を、起立側板部23に設けられている
支承凹部39内で回転可能に支承するように構成してあ
る。
【0077】なお、この図示例にあっては、前記鴨居当
て具本体20の構成において、この鴨居当て具本体20
におけるベース部21を前もって引き戸Aの上部Aaに
木ねじ25で止め付けると共に、この引き戸Aに備えら
れたベース部21に前記移動支承板24をセットし、且
つ、このセットされている移動支承板24に前記起立側
板部22の挿通孔27から挿通された調整スクリュウロ
ッド26を螺挿状態で組み付けると共に、この調整スク
リュウロッド26に抜け止めリング28を嵌め付け、且
つ、起立側板部22と前記移動支承板24の向き合って
いる支持溝29に前記弾性片30を夫々組入れ状態に設
けて、当該鴨居当て具20を構成してある。
【0078】このように構成される引き戸Aにあって
は、前記各実施の形態に係る引き戸Aにおける調整スク
リュウロッド26の操作方向と逆向きに当該調整スクリ
ュウロッド26を操作して、この引き戸Aに備えられて
いる鴨居当て具Dの弾性片30を外向きに湾曲撓み出さ
せるように用いることができる。
【0079】
【発明の効果】この発明に係る引き戸は、鴨居の溝に案
内される引き戸の上部に、該引き戸の移動方向に沿って
備えられ、且つ、中間部を前記溝の互いに向き合ってい
る溝面に夫々接触可能に該引き戸から突き出すように湾
曲して備えられる一対の板状の弾性片を有する鴨居当て
具を備えている構成としてあることから、鴨居の溝内に
ある引き戸の上部が、この鴨居の溝面に対して湾曲した
弾性片によって弾性的に支承され、発生振動や風圧など
によって、前記鴨居の溝面に該引き戸が直接衝突されな
い特長を有している。
【0080】また、前記引き戸は、前記鴨居の溝面に対
して、該引き戸の移動方向に備えられている板状の弾性
片の湾曲した板面を弾性的に接触させて摺動案内され、
当該引き戸の面を該鴨居溝の溝面に面的に接触させない
で移動し得る特長を有している。
【0081】また、かかる構成からなる引き戸におい
て、前記鴨居当て具が一対の起立側板部と該起立側板部
間において移動調整可能に備えられる移動支承板とを有
しており、前記一対の弾性片が、その一端部側を前記起
立側板部のいずれか一方側に、他端部側を前記移動支承
板に支持されて、その撓み量を、該移動支承板の移動調
整によって調節可能とされている構成とすることによっ
て、引き戸の上部に備えられている弾性片を鴨居の溝面
に対して、その接触圧を調整して弾発状態で接触させ得
る特長を有している。
【0082】また、このように構成される引き戸にあっ
ては、この引き戸の上部に備えられる弾性片を該引き戸
の面から引っ込めた状態で、鴨居の溝に対して該引き戸
の上部側を嵌め入れ、この溝内に納め入れられた引き戸
上部の弾性片を該溝面に弾性的に接触するように湾曲変
形させて用い得る特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な第1の実施の形態に係る引き戸の上部
側を示す斜視図
【図2】同鴨居当て具からカバー体を取り外した状態の
引き戸の上部の要部斜視図
【図3】同カバー体を装着した状態の引き戸の上部の要
部斜視図
【図4】同弾性片を撓み出させる前の状態における引き
戸の上部側の要部水平断面図
【図5】同弾性片を撓み出させた状態の引き戸の上部側
の要部水平断面図
【図6】同引き戸の上部側の要部縦断面図
【図7】同鴨居に備えられた引き戸上部側の側端面と共
に示す鴨居要部の縦断面図
【図8】同鴨居に備えられた引き戸上部側と鴨居要部の
縦断面図
【図9】典型的な第2の実施の形態に係る引き戸の上部
側を鴨居当て具からカバー体を取り外した状態で示す要
部斜視図
【図10】同カバー体を装着した状態の引き戸の上部の
要部斜視図
【図11】同弾性片を撓み出させる前の状態における引
き戸の上部側の要部水平断面図
【図12】同弾性片を撓み出させた状態の引き戸の上部
側の要部水平断面図
【図13】同引き戸の上部側の要部縦断面図
【図14】同鴨居に備えられた引き戸上部側の側端面と
共に示す鴨居要部の縦断面図
【図15】同鴨居に備えられた引き戸上部側と鴨居要部
の縦断面図
【図16】第3の実施の形態に係る引き戸の上部側を、
弾性片を撓み出させる前の状態で示す要部水平断面図
【図17】第4の実施の形態に係る引き戸の上部側を、
弾性片を撓み出させる前の状態で示す要部水平断面図
【図18】第5の実施の形態に係る引き戸の上部側を、
弾性片を撓み出させる前の状態で示す要部水平断面図
【符号の説明】
A 引き戸 B 鴨居 C 溝 Ca 溝面 D 鴨居当て具 30 弾性片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鴨居の溝に案内される引き戸の上部に、 該引き戸の移動方向に沿って備えられ、且つ、中間部を
    前記溝の互いに向き合っている溝面に夫々接触可能に該
    引き戸から突き出すように湾曲して備えられる一対の板
    状の弾性片を有する鴨居当て具を備えていることを特徴
    とする引き戸。
  2. 【請求項2】 前記鴨居当て具が一対の起立側板部と該
    起立側板部間において移動調整可能に備えられる移動支
    承板とを有しており、前記一対の弾性片が、その一端部
    側を前記起立側板部のいずれか一方側に、他端部側を前
    記移動支承板に支持されて、その撓み量を、該移動支承
    板の移動調整によって調節可能とされていることを特徴
    とする請求項1に記載の引き戸。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010079277A (ko) * 2001-06-29 2001-08-22 김우영 도어의 푸쉬풀장치
JP2007146490A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Sumitomo Forestry Co Ltd 建具用戸首金物
JP2015178698A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 Ykk Ap株式会社 建具

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