JP2001317023A - 回転破砕式の融雪装置 - Google Patents
回転破砕式の融雪装置Info
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Abstract
わず、回転軸にかかる重量バランスを均衡させ、従前以
上に融雪効率を高める。 【解決手段】 融雪槽の下部にバーナ装置を配し、融雪
槽の内部に縦方向の回転軸を設け、回転軸に氷雪の粉砕
手段を固定して水平回転させる。破砕手段は、網目構造
をもった平面略円形の部材とし、融雪槽内に少なくとも
上下二段以上の数を配し、各段の回転方向を順番に正逆
反転させて駆動する。
Description
雪装置に係り、特に車両に搭載して自走式融雪を行うコ
ンパクトで効率の良い融雪装置の構造に関する。
め、バーナ火炎を用いた強制加熱による融雪装置が広く
知られている。このような融雪装置は、住宅まわりの雪
を融かすときには埋設型のタイプとなり、道路の雪を融
かすときには車両に搭載してゆっくり走行しながら路上
の雪を取り込んで融かす自走式の融雪装置となる。
いう点では同じである。しかし自走式融雪の場合は、よ
りコンパクトで効率よく雪を融かすことが求められるた
め、埋設型とは異なる特殊構造を必要とすることが少な
くない。
置として埋設型とは異なる構造の融雪装置を提案した
(特開平10−237836号公報)。全体の構造は、
図6に示すように、車両1に融雪槽2を搭載し、この融
雪槽2の下部にバーナ装置3を設けて火炎(高熱風)を
送り込む一方、車両1の前方にスクリューロータリ4を
配して雪を掻き上げ、掻き上げた雪をシュータ5を介し
て融雪槽2に送り込むようになっている。
め、図7に示すように、融雪槽2の内部にモータ6によ
って駆動される回転軸7を設け、この回転軸7に複数の
チェーン8を固定して、チェーン8を水平方向に回転さ
せつつ氷雪を落とし込むことを開示した。シュータ5か
ら投下される雪は、回転する複数段のチェーン8によっ
て細かく粉砕され、それがバーナ火炎(熱風)によって
加熱されることにより、瞬時に融ける構造となってい
る。9は減速のためのギアボックスである。
粉砕して融かすという技術的思想は未だ採られていな
い。公共道路の除雪処理とは異なり、処理のスピードア
ップよりもむしろ燃費効率の向上に重点が置かれるから
である。
チェーン8を固定して氷雪を粉砕する特開平10−23
7836号の発明は、融雪効率を高める点では優れた効
果をみせた。
定するため、始動や停止の際に重量のあるチェーン8が
乱れてバランスを崩し、回転軸7の作動に影響を与える
場合がみられた。始動時や停止時のバランスの悪さから
回転軸7には無理な荷重がかかり易く、定期的なメンテ
ナンスの必要があり、若干の不快音も発生する。
果的に粉砕する機能を損なわず、回転軸にかかる重量バ
ランスを均衡させ、かつ従前以上に融雪効率を高めるこ
とにある。
め、本発明に係る回転破砕式の融雪装置は、融雪槽の下
部にバーナ装置を配し、融雪槽の内部に縦方向の回転軸
を設け、回転軸に氷雪の粉砕手段を固定して水平回転さ
せる融雪装置を技術的前提として、破砕手段を、網目構
造をもった平面略円形の部材とし、融雪槽内に少なくと
も上下二段以上の数を配し、各段の回転方向を正逆反転
させて駆動する。
モータによって直接駆動できる二本以上の駆動回転軸
と、破砕手段の外周端面を支持する自由回転軸とから構
成し、それらを融雪槽の内壁面近傍に配し、各段に配す
る破砕手段を、逆回転する第一の駆動回転軸と第二の駆
動回転軸に順番を違えて接触させ、第一の駆動回転軸に
固定した破砕手段と第二の駆動回転軸に固定した破砕手
段の外周端面を、それぞれ組となる自由回転軸に接触さ
せる。
面略円形の部材(破砕円盤)を多段に設けて水平方向に
回転させ、網目部分で氷雪を粉砕して下方に落下させる
ことにより、バーナ火炎(熱風)による瞬時融雪を行
う。各段の破砕円盤は、順番に正逆反対に回転するた
め、破砕された氷雪は逆回転する破砕円盤が作る対流に
よって落下速度が遅くなり、バーナ火炎に曝される時間
が延び、融雪槽の底面に達するまでの時間で完全に融け
る。
止時の軸ブレがなく、故障の発生やメンテナンスの必要
が確実に低減する。
せる機構に関するもので、融雪槽の内壁に近い位置に回
転方向が同じとなる二種類の回転軸をバランス良く配
し、組となる回転軸に各段の破砕円盤の外周端部を接触
させることで、回転方向が正逆二種類となるようにし
た。回転軸は破砕円盤の外周端部を支持するだけである
から始動時や停止時に回転軸が軸ブレを起こすことはな
い。
原理を示すもので、融雪槽10の下部にバーナ装置12
を配して火炎熱風14を送り込む一方、融雪槽10の内
部に複数個の破砕円盤21〜23を配し、各段の破砕円
盤21〜23を上から順番に回転方向を変えて駆動す
る。一番上の破砕円盤21が時計回りの回転ならば、次
段の破砕円盤22は反時計回りの回転、三段目の破砕円
盤23は時計回りの回転を行う。最上段の破砕円盤21
が反時計回りなら、回転の組み合わせは逆となる。
逆駆動することで、最上段の破砕円盤21と中段の破砕
円盤22との間には、正逆反対の対流層X1、X2が発
生する。破砕円盤21の網目によって細かく破砕された
氷雪は、この対流層X1,X2によって素直な重力落下
を妨げられ、落下速度が著しく低下する。また、中段の
破砕円盤22と最下段の破砕円盤23も逆回転の関係に
あり、正逆反対の対流層X2,X3が生じている。ここ
でも破砕円盤22によって粉砕された氷雪は素直な重力
落下を妨げられ、対流層近辺の乱流に揉まれ、その間に
バーナ装置12からの火炎熱風14に曝されて融雪ない
し蒸発する。
に温度センサを配することにより、より効率的な運転を
図ることが出来る。氷雪を破砕する結果、より低い熱で
も融けやすくなったためであり、上部における排気温度
が例えば4〜5℃の範囲になるよう設定しておけば、最
下段に達するまでに十分な融雪が可能となるからであ
る。この場合、バーナ装置12は、温度センサの温度検
出に連動してパワー制御する。オンオフ制御ではなく、
出力調整による燃費節減である。
れないが、説明の簡単のために以下の説明においても三
段の破砕円盤を例とする。
は、円盤中央に配することも出来る。回転軸を円盤中央
に配してもギアボックスを設けて各段の破砕円盤21〜
23を正逆駆動することは可能だからである。但し、融
雪槽10の上から投下される氷雪によってギアボックス
が破損する等の可能性が残るため、好ましくは、図2に
示すように、二種類の回転軸30、40を融雪槽10の
内壁面に近い部分に配し、破砕円盤21〜23の外周端
部を支持して駆動させることが好ましい。
円盤21と最下段の破砕円盤23を同一方向に回転させ
る第一の駆動回転軸、40は、第一の駆動回転軸30と
は逆向きの回転で中段の破砕円盤22を回転させる第二
の駆動回転軸である。二つの駆動回転軸30、40は、
適宜のモータ、好ましくは油圧モータによって直接駆動
する。
回転力を破砕円盤21,23に伝える動力伝達部材、3
2は、駆動回転軸40の回転力を破砕円盤22に伝える
動力伝達部材である。図3は、動力伝達部材31、32
と、破砕円盤21、22の関係を例示する図である。破
砕円盤21〜23は、動力伝達部材(31〜33)を介
さない限り、それぞれの駆動回転軸(組となる自由回転
軸を含む)に外周部が接触せず、組となる回転軸以外の
影響を受けない。
略全体を網目部材によって構成し、上から投下される氷
雪を粉砕しつつ下方落下させることが出来るようになっ
ている。網目の素材は、樹脂でも良いが好ましくは金属
線を用いる。網目の寸法は回転数にもよるが例えば平均
5〜10cmとすることが望ましい。破砕円盤自体が上
下に複数の網目構造をもっても良いことは勿論である。
D、40Dを融雪槽10の底面17に軸着し、その上端
部30U、40Uを、蓋体(天井材)18の裏面に軸着
する。軸着部分にはベアリングを配し、駆動回転軸3
0,40の回転を支持する。
40だけでは回転できない。モータによって直接駆動さ
れる駆動回転軸のほかに、破砕円盤21〜23の外周端
部をバランス良く支持する自由回転軸が必要である。
(23)を支持する、自由回転軸35,36を、駆動回
転軸30とともに例示するものである。この実施形態で
は、破砕円盤21(23)は平面略円形の融雪槽10の
内壁面近傍に配した三本の回転軸30,35,36によ
って外周部を角度バランス良く支持され、そのうちの一
本の回転軸30がモータ駆動され、他の二本の回転軸3
5,36が追従して回転する自由回転軸となっている。
ひとつの破砕円盤21(23)を駆動する際に、外周部
に何本の回転軸を設けるかは適宜設定でき、少なくとも
三本以上であれば確実な支持駆動が出来る。また、その
うち何本の回転軸をモータによって直接駆動するかも適
宜設計できる。本実施形態では、最低の一本の駆動回転
軸30を例にとって示したが、二本あるいは三本以上の
回転軸をモータによって直接駆動しても良いことは勿論
である。
自由回転軸45,46を、駆動回転軸40とともに例示
するものである。この実施形態でも回転軸30、35,
36を三本として例示しているが、本数が限定されない
こと、どの回転軸をモータ駆動するか限定されないこと
は、破砕円盤21(23)の場合と同様である。
ない。回転軸の配置の仕方によっては自由な形状をとれ
るからであり、また回転軸(30、35,36、40、
45,46)を破砕円盤21〜23の外周部に配すると
しても、融雪槽の形状には本質的に関係がないからであ
る。
破砕式の融雪装置によれば、投下した氷雪を効果的に粉
砕する機能を損なわず、回転軸にかかる重量バランスを
均衡させ、従前以上に融雪効率を高めることが出来る。
図である。
を示す図である。
係を示す図である。
示す図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】融雪槽の下部にバーナ装置を配する一方、
融雪槽の内部に縦方向の回転軸を設け、当該回転軸に氷
雪の粉砕手段を固定して水平回転させる回転破砕式の融
雪装置において、 前記破砕手段は、 網目構造をもった平面略円形の部材とし、融雪槽内に少
なくとも上下二段以上の数を配する一方、各段の回転方
向を正逆反転させて駆動することを特徴とする回転破砕
式の融雪装置。 - 【請求項2】融雪槽内に配する回転軸は、 モータによって直接駆動できる少なくとも二本の駆動回
転軸と、平面略円形を呈する破砕手段の外周端面を支持
して追従回転する自由回転軸とから構成し、それらを融
雪槽の内壁面近傍に配する一方、 各段に配する破砕手段を、正逆反転して駆動される第一
の駆動回転軸、第二の駆動回転軸に、それぞれ順番を違
えて回転可能に接触させるとともに、 第一の駆動回転軸に固定した破砕手段と、第二の駆動回
転軸に固定した破砕手段の外周端面を、それぞれ組とな
る自由回転軸に回転可能に接触させることを特徴とする
請求項1記載の回転破砕式の融雪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000135238A JP3645150B2 (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 回転破砕式の融雪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000135238A JP3645150B2 (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 回転破砕式の融雪装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001317023A true JP2001317023A (ja) | 2001-11-16 |
JP3645150B2 JP3645150B2 (ja) | 2005-05-11 |
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JP2000135238A Expired - Fee Related JP3645150B2 (ja) | 2000-05-08 | 2000-05-08 | 回転破砕式の融雪装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215684A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Shunji Yahata | ドライアイス洗浄機 |
CN107687150A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-02-13 | 河南路太养路机械股份有限公司 | 一种用于除雪机的融雪装置 |
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