JP2001314489A - 消毒用鋏およびその製造方法 - Google Patents
消毒用鋏およびその製造方法Info
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Abstract
用鋏で、煮沸消毒、薬液消毒を実施することができ、し
かも、捻り強度が強く、被挟持物品の重量が大きい場合
にも、被挟持物品が脱落することのなく、大きな力を必
要とせず、ほ乳ビンなどの被挟持物品を確実に把持でき
る操作性に優れた消毒用鋏およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 先端部に形成された挟持部と、後端部に
形成された操作部と、挟持部と操作部との間に形成され
た挟持部材本体部とを有する一対の挟持部材を備え、両
挟持部材が、可動支点を介して、相互に開閉可能に係合
され、両挟持部材の開閉動により、両挟持部の間で、被
挟持物品を着脱自在に把持可能に構成した消毒用鋏部材
であって、挟持部材の少なくとも挟持部と挟持部材本体
部の内部に、金属補強芯材が埋設されていることを特徴
とする。
Description
して、この被挟持物品を薬液消毒、煮沸消毒等の消毒に
供するために使用される消毒鋏に関に関する。
ば、ほ乳ビンの場合には、使用前に、煮沸消毒、薬液消
毒を実施している。このような消毒を行う際には、被挟
持物品であるほ乳ビン、ならびに手などを汚染しないよ
うに、また、消毒作業を容易にするために、被挟持物品
を把持するために、図9に示したようなトングタイプの
消毒用鋏100が用いられている。
曲されたバネ部104と、このバネ部104から、延設
された一対の挟持部106、106とを備えた構成であ
る。そして、挟持部106、106の中間部106a、
106aを手で把持して、バネ部104を支点として、
この挟持部106、106の先端部106b、106b
に、ほ乳ビン108を挟持して、バネ部104を支点と
して、挟持部106、106を閉じる方向に力を加える
ことによって、挟持部106、106の先端部106
b、106bにほ乳ビン108を保持するようになって
いる。
消毒用鋏100では、力点が挟持部106、106の中
間部106a、106aに位置するので、挟持部10
6、106の先端部106b、106bにほ乳ビン10
8を挟持するには、相当な手の力が必要であり、作業性
が良好ではない。しかも、ほ乳ビン108がガラス製な
どの比較的重量を有する場合、またはその内部に薬液
や、高温の湯が入った状態では、その重量によって、挟
持部106、106が、矢印A方向に相互に捻れて、被
挟持物品であるほ乳ビン108が挟持部106、106
から脱落するおそれがある。
な、西洋ハサミタイプの消毒用鋏200が用いられてい
る。この消毒用鋏200は、先端部に挟持部202と、
後端部に形成された操作部204と、挟持部202と操
作部204との間に形成された挟持部材本体部206と
を有する一対の挟持部材208を備えている。そして、
挟持部材208が、可動支点210を介して、相互に開
閉可能に係合されており、これらの両挟持部材208が
相互に開閉動することによって、両挟持部202の間
で、ほ乳ビンなどの被挟持物品を着脱自在に把持できる
ように構成されている。
乳ビンのように、使用前に、煮沸消毒、薬液消毒を実施
する場合には、ステンレスなどの金属からなる煮沸用と
して用いる消毒用鋏200と、ポリプロピレンなどの合
成樹脂からなる薬液消毒用の消毒用鋏200を別々に用
意して用いるのが通常である。
らなる消毒用鋏では、剛性が弱いため、煮沸消毒用とし
ては不向きであるので、耐熱性に優れたステンレスなど
の金属からなる消毒用鋏を使用する必要があるからであ
る。また、薬液消毒の場合には、次亜塩素酸ナトリウム
などの消毒液と金属が反応して、金属が腐食するため
に、薬液消毒に用いる消毒用鋏として、このような消毒
液と反応性を有しないポリプロピレンなどの合成樹脂か
らなる消毒用鋏を使用する必要があるからである。
用鋏を用意しなければならず、費用がかさむことになる
とともに、別々の消毒用鋏にほ乳ビンを把持し直して、
煮沸消毒、薬液消毒を実施しなければならず、消毒作業
が煩雑となり、手間、時間がかかる作業となってしま
う。このため、最近では、このような耐熱性と耐薬品性
に優れたポリカーボネートを用いた消毒用鋏が用いられ
るようになっているが、図10に示したようなトングタ
イプの消毒用鋏100が用いられており、前述したよう
に、ほ乳ビン108を挟持するには、相当な手の力が必
要であり、作業性も良好でなく、ほ乳ビン108の重量
が大きい場合に、挟持部106、106が、矢印A方向
に相互に捻れて、被挟持物品であるほ乳ビン108が挟
持部106、106から脱落することがある。さらに、
ポリカーボネートについては、昨今、環境ホルモンの影
響が懸念されているのが現状である。
消毒用鋏200でも、合成樹脂からなるものでは、やは
り、合成樹脂だけでは強度が十分ではないので、ほ乳ビ
ンがガラス製などの比較的重量を有する場合、またはそ
の内部に薬液が入った状態では、その重量によって、挟
持部相互に捻れてほ乳ビンが挟持部から脱落するおそれ
がある。
のような実情を考慮して、耐熱性と耐薬品性に優れてお
り、一つの消毒用鋏で、煮沸消毒、薬液消毒を実施する
ことができ、しかも、捻り強度が強く、被挟持物品の重
量が大きい場合にも、被挟持物品が脱落することのな
く、大きな力を必要とせず、ほ乳ビンなどの被挟持物品
を確実に把持できる操作性に優れた消毒用鋏およびその
製造方法を提供することを目的とする。
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の消毒用鋏は、先端部に
形成された挟持部と、後端部に形成された操作部と、前
記挟持部と操作部との間に形成された挟持部材本体部と
を有する一対の挟持部材を備え、前記両挟持部材が、可
動支点を介して、相互に開閉可能に係合され、前記両挟
持部材の開閉動により、両挟持部の間で、被挟持物品を
着脱自在に把持可能に構成した消毒用鋏部材であって、
前記挟持部材の少なくとも挟持部と挟持部材本体部の内
部に、金属補強芯材が埋設されていることを特徴とす
る。
と挟持部材本体部の内部に、金属補強芯材が埋設されて
いるので、少なくとも挟持部と挟持部材本体部が、この
金属補強芯材によって補強され、捻り強度が強く、被挟
持物品の重量が大きい場合にも、被挟持物品が脱落する
ことがなく、大きな力を必要とせず、ほ乳ビンなどの被
挟持物品を確実に把持できる。
とも挟持部と挟持部材本体部の内部に埋設されているの
で、金属補強芯材が、これらの挟持部と挟持部材本体部
によって被覆された状態となるので、次亜塩素酸ナトリ
ウムなどの消毒液と金属補強芯材が反応するおそれもな
い。従って、一つの消毒用鋏で、煮沸消毒、薬液消毒を
実施することができ、操作性に優れる。
の挟持部が、エラストマーから構成されていることを特
徴とする。このように、挟持部が、摩擦抵抗が大きく、
耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性などに優れたエラストマー
から構成されているので、この挟持部を、煮沸消毒、薬
液消毒の際に煮沸液、薬液中に浸漬しても、影響を受け
ることがないので、一つの消毒用鋏で、煮沸消毒、薬液
消毒を実施することができ、操作性に優れている。
持物品を把持する際に、摩擦抵抗の大きいエラストマー
で構成されているので、挟持部の間で被挟持物品が滑る
ことがないので、脱落することなく確実に把持すること
ができ、しかも、耐衝撃性にも優れ、緩衝作用を有する
ので、例えば、ほ乳ビンなどがガラス製などの衝撃によ
る傷がつき易い弱い材料で作製されている場合にも、破
損するおそれがない。
材の挟持部材本体部と操作部とが、合成樹脂、好ましく
は、ポリプロピレン、エラストマー、ポリプロピレンと
エラストマーの混合物、PES(ポリエーテルサルフォ
ン)、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアリレートの
いずれかの合成樹脂から構成されていることを特徴とす
る。
操作部とが、ポリプロピレン、エラストマー、ポリプロ
ピレンとエラストマーの混合物、PES(ポリエーテル
サルフォン)、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアリ
レートのいずれかの合成樹脂から構成されているので、
耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性などに優れているので、
消毒用鋏の主構成部材として、その機械的強度を維持す
ることができる。
芯材が、前記挟持部から挟持部材本体部に至るまで一体
的に形成された金属補強芯材であることを特徴とする。
このように構成することによって、挟持部と挟持部材本
体部が一体的に、この金属補強芯材によって補強されて
いることになるので、よりいっそう捻り強度が強くな
り、被挟持物品の重量が大きい場合にも、被挟持物品が
脱落することがなく、大きな力を必要とせず、ほ乳ビン
などの被挟持物品を確実に把持できる。
の挟持部の基端部が、前記挟持部材本体部の先端部に形
成された嵌着孔に嵌着係合されていることを特徴とす
る。このように、挟持部材の挟持部の基端部が、挟持部
材本体部の先端部に形成された嵌着孔に嵌着係合されて
いるので、挟持部と挟持部材本体部との接合部分での機
械的強度が強くなる。従って、よりいっそう捻り強度が
強くなり、被挟持物品の重量が大きい場合にも、被挟持
物品が脱落することがなく、大きな力を必要とせず、ほ
乳ビンなどの被挟持物品を確実に把持できる。
材の挟持部の基端部に突設部が形成されるとともに、前
記挟持部材本体部の内部の嵌着孔に溝部が形成され、前
記突設部と溝部が係合することにより前記挟持部材の挟
持部の基端部が、前記挟持部材本体部の内部に形成され
た嵌着孔に嵌着係合されていることを特徴とする。この
ように構成することによって、挟持部材本体部の内部の
嵌着孔に形成された溝部に、挟持部の基端部に形成され
突設部が嵌着係合するので、挟持部と挟持部材本体部と
の接合部分での機械的強度がよりいっそう強くなる。従
って、よりいっそう捻り強度が強くなり、被挟持物品の
重量が大きい場合にも、被挟持物品が脱落することがな
く、大きな力を必要とせず、ほ乳ビンなどの被挟持物品
を確実に把持できる。
が、前記挟持部材本体と操作部とで形成される平面に対
して、一定角度で交差する平面内に位置することを特徴
とする。このように構成することによって、被挟持物品
を挟持部で挟持して把持した状態で、煮沸消毒用、薬液
消毒用の容器内に浸漬したり、浸漬した被挟持物品を挟
持部で挟持して把持して容器より取り出す際に、挟持部
が容器内に位置する場合にも、挟持部材本体と操作部と
が容器の上部開口部に接触することがなく、その浸漬、
取り出し操作を容易に行うことができる。
被挟持物品と当接する側の挟持面に、把持突設部が形成
されていることを特徴とする。このように挟持部の被挟
持物品と当接する側の挟持面に、把持突設部が形成され
ているので、これらの挟持突設部の間で被挟持物品が把
持されることになるので、滑ることなく、脱落すること
なく確実に把持することができる。
材が、前記可動支点を介して、相互に着脱自在に係合さ
れていることを特徴とする。これによって、消毒用鋏自
体を洗浄する場合に、挟持部材を可動支点を介して、相
互に取り外すことによって、挟持部材の間に消毒液、汚
染物質などが残存することがなく、洗浄することができ
る。
と、前記操作部と、前記挟持部材本体部とがインサート
成形により一体的に形成されていることを特徴とする。
このように、インサート成形により形成されているの
で、消毒用鋏全体の機械的強度が向上するとともに、そ
のひねり強度も向上する。また、挟持部と挟持部材本体
部との間に接合部分が存在しないので、消毒用薬液が内
部に浸入して、金属補強芯材が腐食されることがなく、
その強度を長期にわたって保持することができる。
端部に形成された挟持部と、後端部に形成された操作部
と、前記挟持部と操作部との間に形成された挟持部材本
体部とを有する一対の挟持部材を備え、前記両挟持部材
が、可動支点を介して、相互に開閉可能に係合され、前
記両挟持部材の開閉動により、両挟持部の間で、被挟持
物品を着脱自在に把持可能に構成され、前記挟持部材の
少なくとも挟持部と挟持部材本体部の内部に、金属補強
芯材が埋設されている消毒用鋏の製造方法であって、前
記金属補強芯材を挟持部作成用金型内の所定位置に配置
して、前記挟持部を構成する溶融エラストマーを前記挟
持部作成用金型内に導入して、前記金属補強芯材の挟持
部に相当する部分をエラストマーで被覆するように成形
した後、前記エラストマーで被覆した成形体を、挟持部
材成型用金型内に配置して、溶融合成樹脂を挟持部材成
型用金型に導入して、前記金属補強芯材の挟持部に相当
する部分以外の金属補強芯材露出部分を合成樹脂で被覆
するようにして、前記操作部と挟持部材本体部を成形す
ることを特徴とする。
する部分をエラストマーで被覆するように成形し、その
後に、金属補強芯材露出部分を合成樹脂で被覆するよう
に成形するので、金属補強芯材が表面に露出しないよう
に被覆することができ、消毒用薬液が内部に浸入して、
金属補強芯材が腐食されることがなく、その強度を長期
にわたって保持することができる。
記操作部と挟持部材本体部を成形する際に、エラストマ
ーで被覆した挟持部の基端部を一部被覆するように、前
記合成樹脂で被覆するように成形することを特徴とす
る。このように構成することによって、エラストマーで
被覆した挟持部の基端部が一部合成樹脂によって被覆さ
れ、完全に覆い被した状態となるので、挟持部と挟持部
材本体部との間に接合部分が存在しない。従って、柔軟
なエラストマーが内側で、合成樹脂が外側となるため、
エラストマーが変形する(捲れる)ことがなくなり、消
毒用薬液が内部に浸入して、金属補強芯材が腐食される
ことがなく、その強度を長期にわたって保持することが
できる。
前記合成樹脂が、ポリプロピレン、エラストマー、ポリ
プロピレンとエラストマーの混合物、PES(ポリエー
テルサルフォン)、ポリアセタール、ポリイミド、ポリ
アリレートのいずれかの合成樹脂から構成されているこ
とを特徴とする。これにより、挟持部材の挟持部材本体
部と操作部とが、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性などに
優れた合成樹脂で構成されているので、消毒用鋏の主構
成部材として、その機械的強度を維持することができ
る。
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の消毒用鋏の分解斜視図、図2(A)は、図1の消毒
用鋏を組み立てた状態の平面図、図2(B)は、図2
(A)の消毒用鋏の側面図、図3(A)は、本発明の消
毒用鋏の挟持部材の平面図、図3(B)は、図3(A)
の挟持部材の側面図、図4(A)は、図3(B)のA部
の拡大断面図、図4(B)は、図4(A)の拡大斜視
図、図5(A)〜図6(D)は、本発明の消毒用鋏の製
造方法を説明する概略図である。
毒用鋏10は、一対の挟持部材12、14から構成され
ている。これらの一対の挟持部材12、14はそれぞ
れ、先端部に形成された挟持部16と、後端部に形成さ
れた操作部18と、これらの挟持部16と操作部18と
の間に形成された挟持部材本体部20とを有している。
と、その先端部に形成された先端挟持部24とを備えて
いる。この挟持部本体22には、ほ乳ビンなどの被挟持
物品と当接する側の挟持面26に、被挟持物品を把持す
るための部分円盤形状の把持突設部28が一定間隔離間
して形成されている。
ンの乳首などの比較的小さな寸法の被挟持物品を挟持し
て把持するためのものであって、被挟持物品と当接する
側の挟持面側には、複数の凹溝30が形成されており、
これによって、被挟持物品との間の摩擦力を高めて把持
の際に、保持力を高めるようになっている。また、操作
部18には、手指を挿入して把持し消毒用鋏を操作する
ための指環部32が形成されており、その内側部分に
は、指がすべらないように当接する複数の溝部からなる
指当接部34が形成されている。
体部20にはそれぞれ、その先端部近傍にその厚さが挟
持部材本体部20の略半分になった凹状の平坦な回動摺
動部36、38が形成されている。この挟持部材14の
回動摺動部38には、その中央部分に突設軸部40が突
設されており、その上端部に突設軸部40の軸部分42
に対して垂直になるように両側に延設された係止部44
が形成されている。
は、突設軸部40の形状に合致した形状の係合孔部46
が形成されている。すなわち、この係合孔部46には、
突設軸部40の軸部分42に対応する軸孔部48と、突
設軸部40の係止部44に対応する係止孔部50とから
構成されている。これらの突設軸部40と係合孔部46
とで可動支点を構成するようになっており、これによ
り、両挟持部材12、14が、可動支点を介して、相互
に開閉可能に係合されるとともに、着脱自在に構成され
ている。
に、挟持部材12を挟持部材14に対して、X字状とな
るように(略直角に交わるように)配置して、挟持部材
14の突設軸部40が、挟持部材12の係合孔部46に
合致した状態で、矢印B方向に移動させて、一点鎖線で
示すように、突設軸部40を係合孔部46に挿入する。
その後、挟持部材12を挟持部材14に対して、矢印C
で示すように回動することによって、図2(A)に示し
たように、挟持部材12を挟持部材14に装着できる。
そして、挟持部材12を挟持部材14に対して、回動摺
動部36、38を介して、相互に回動できるようになっ
ている。これにより、両挟持部材12、14が、可動支
点を介して、相互に開閉可能に係合され、挟持部16が
相互に開閉して、被挟持物品を挟持部本体22の間で着
脱自在に把持できるようになっている。また、洗浄のた
めに、両挟持部材12、14を相互に取り外す際には、
この逆の操作を行えば良い。
材12、14の挟持部16の基端部52には、突出部5
4が形成されており、この突出部54には、環状に複数
条の突設部56が形成されている。一方、図4(A)に
示したように、挟持部材12、14の挟持部材本体部2
0の先端部58の内部には、挟持部16の基端部52の
突出部54の形状に合致した嵌着孔60が形成されてい
る。なお、この嵌着孔60には、突出部54の突設部5
6の形状に合致した複数条の溝部62が形成されてい
る。
2とが係合することにより、挟持部16の基端部が、挟
持部材本体部20の内部に形成された嵌着孔60に嵌着
係合されている。従って、挟持部材本体部20の内部の
嵌着孔60、および嵌着孔60に形成された溝部62
に、挟持部16の基端部52に形成され突出部54、お
よび突設部56が嵌着係合するので、挟持部16と挟持
部材本体部20との接合部分での機械的強度が強くな
る。従って、捻り強度が強くなり、被挟持物品の重量が
大きい場合にも、被挟持物品が脱落することがなく、大
きな力を必要とせず、ほ乳ビンなどの被挟持物品を確実
に把持できる。
持部材12、14の挟持部16から挟持部材本体部20
の操作部18の指環部32の手前までの内部には、一体
的にこれらの挟持部16と挟持部材本体部20の形状に
合致するように延設された金属補強芯材64が埋設状態
で配置されている。このように、挟持部材12、14の
挟持部16と挟持部材本体部20の内部に、金属補強芯
材64が埋設されているので、挟持部16と挟持部材本
体部20が、この金属補強芯材64によって補強され、
捻り強度が強く、被挟持物品の重量が大きい場合にも、
被挟持物品が脱落することがなく、大きな力を必要とせ
ず、ほ乳ビンなどの被挟持物品を確実に把持できる。
2、14の挟持部16と挟持部材本体部20の内部に埋
設されているので、金属補強芯材64が、これらの挟持
部16と挟持部材本体部20によって被覆された状態と
なるので、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液と金属補
強芯材64が反応するおそれもない。従って、一つの消
毒用鋏で、煮沸消毒、薬液消毒を実施することができ、
操作性に優れるものである。
0に対して、図2(B)に示したように、挟持部材本体
部20と操作部18とで形成される平面に対して、一定
角度でαで交差する平面内に位置するような形状に構成
されている。このように構成することによって、図8に
示したように、ほ乳ビンなどの被挟持物品Dを挟持部1
6で挟持して把持した状態で、煮沸消毒用、薬液消毒用
の容器内E、Fに浸漬したり、浸漬した被挟持物品Dを
挟持部16で挟持して把持した状態で容器E、Fより取
り出す際に、挟持部16が容器内に位置する場合にも、
挟持部材本体部20と操作部18とが容器の上部開口部
に接触することがなく、その浸漬、取り出し操作を容易
に行うことができる。
おける機械的強度、捻り強度を考慮すれば、角度αとし
ては、10〜45°、望ましくは25°の角度とするの
が望ましい。この場合、挟持部材12、14の挟持部1
6は、摩擦抵抗が大きく、耐衝撃性、耐熱性、および、
耐薬品性などに優れたエラストマーから構成されている
のが望ましい。
るスチレン系やオレフィン系、ポリプロピレン系、ポリ
エステル、ポリアミドなどのエラストマーが使用でき
る。このように、挟持部16が、摩擦抵抗が大きく、耐
衝撃性、耐熱性、耐薬品性などに優れたエラストマーか
ら構成されているので、この挟持部16を、煮沸消毒、
薬液消毒の際に煮沸液、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬
液中に浸漬しても、影響を受けることがないので、一つ
の消毒用鋏で、煮沸消毒、薬液消毒を実施することがで
き、操作性に優れている。
被挟持物品を把持する際に、摩擦抵抗の大きいエラスト
マーで構成されているので、挟持部16の間で被挟持物
品が滑りにくくなり、脱落することなく確実に把持する
ことができ、しかも、耐衝撃性にも優れ、緩衝作用を有
するので、例えば、ほ乳ビンなどがガラス製などの衝撃
による傷がつき易い弱い材料で作製されている場合に
も、破損するおそれがない。
操作部18とが、合成樹脂、好ましくは、ポリプロピレ
ン、エラストマー、ポリプロピレンとエラストマーの混
合物、PES(ポリエーテルサルフォン)、ポリアセタ
ール、ポリイミド、ポリアリレートのいずれかの合成樹
脂から構成するのが望ましい。このように、挟持部材の
挟持部材本体部と操作部とが、ポリプロピレン、エラス
トマー、ポリプロピレンとエラストマーの混合物、PE
S(ポリエーテルサルフォン)、ポリアセタール、ポリ
イミド、ポリアリレートのいずれかの合成樹脂から構成
されているので、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性などに
優れているので、消毒用鋏の主構成部材として、その機
械的強度を維持することができる。
ンレス鋼、特にSUS304のグレードのものや、スチ
ールなどの金属が使用可能であるが、何らこれに限定さ
れるものではない。また、この金属補強芯材64の厚さ
としては、捻り強度、機械的強度を考慮すれば、1.2
mm〜2.0mmの厚さとするのが望ましい。なお、こ
の実施例では、金属補強芯材64を、挟持部材12、1
4の挟持部16と挟持部材本体部20の内部に埋設した
が、金属補強芯材64を、挟持部16、挟持部材本体部
20、および操作部18の全体にわたって埋設すること
も勿論可能である。
成される可動支点と、挟持部16の位置関係としては、
捻り強度、機械的強度を考慮すれば、図2(B)に示し
たように、例えば、挟持部16の水平方向の距離lを約
68mmとした場合、挟持部材本体部20の先端部から
可動支点までの距離mが、27mmとなるようにするの
が望ましい。
製造する方法について、以下に、図5〜図6に基づいて
説明する。先ず、図5(A)に示したような形状に作製
された金属補強芯材64を、挟持部作成用金型(図示せ
ず)内の所定位置に配置する。そして、挟持部16を構
成する溶融エラストマーを、この挟持部作成用金型内に
導入して、金属補強芯材64の挟持部16に相当する部
分をエラストマーで被覆して、図5(B)の一点鎖線で
示したように、挟持部16で被覆された成形体(図6
(A)参照)を作製する。この場合、図4に示したよう
に、挟持部16の基端部52には、突出部54が形成さ
れており、この突出部54には、環状に複数条の突設部
56が形成されている。
成形体を、別途用意した挟持部材成型用金型(図示せ
ず)内に配置する。この際、図6(B)に示したよう
に、金属補強芯材の後方部に形成した固定用孔70に、
上記のエラストマーと同様なエラストマーで成形した円
管状の保持部材72を装着しておくことにより、挟持部
材成型用金型内にエラストマーで被覆した成形体を配置
しやすくなるとともに、この固定用孔部に、ポリプロピ
レンなどの合成樹脂が回り込むことになって、金属補強
芯材64が、挟持部材本体部20内に強固に固定される
ことになる。
脂を、この挟持部材成型用金型に導入して、金属補強芯
材64の挟持部16に相当する部分以外の金属補強芯材
露出部分を合成樹脂で被覆するようにして、図6(B)
の一点鎖線で示したように、操作部18と挟持部材本体
部20を成形して、本発明の消毒用鋏を成形する。この
場合、操作部18と挟持部材本体部20を成形する際
に、エラストマーで被覆した挟持部16の基端部52を
一部被覆するように合成樹脂で被覆することによって、
図4(B)に示したように、突設部56と溝部62とが
係合することにより、挟持部16の基端部が、挟持部材
本体部20の内部に形成された嵌着孔60に嵌着係合さ
れる。
6の基端部52が一部、ポリプロピレンなどの耐薬品
性、耐摩耗性、耐衝撃性などに優れた合成樹脂によって
被覆され、完全に覆い被した状態となるので、挟持部1
6と挟持部材本体部20との間に接合部分が存在しな
い。従って、消毒用薬液が内部に浸入して、金属補強芯
材が腐食されることがなく、その強度を長期にわたって
保持することができる。
14の内部の金属補強芯材64を、回転摺動部38に対
する第1の補強芯材部分64aを、成型用金型の回転摺
動部38に相当する部分の厚さ方向の中央に位置するよ
うにする。そして、この第1の補強芯材部分64aに連
接した連接部64cを上方に屈曲させた後、この連接部
64cに接続した第2の補強芯材部分64dも、同様
に、成型用金型の操作部18に相当する部分の厚さ方向
の中央に位置するようにする。
とによって、ポリプロピレンなどの溶融合成樹脂を成型
用金型に導入して、金属補強芯材露出部分を合成樹脂で
被覆する際に、これらの第1の補強芯材部分64aと第
2の補強芯材部分64dが、成型用金型の厚さ方向の中
央に位置することになる。従って、図7(B)の矢印H
に示したように、これらの第1の補強芯材部分64aと
第2の補強芯材部分64dの両面に沿って、成型用金型
内に導入された溶融合成樹脂が、操作部18の方向全体
に均一に拡がることになる。
樹脂が固化する際に、その肉厚が不均一とならず、挟持
部材14が反り返ったり、薄肉になって金属補強芯材6
4が外部に露出することがなくなる。また、図6の場合
には、これらの第1の補強芯材部分64aに円形状の射
出成型用開口部64bを、第2の補強芯材部分64dに
長孔形状の射出成型用開口部64eを形成しておくのが
望ましい。
Hに示したように、これらの第1の補強芯材部分64a
と第2の補強芯材部分64dの両面に沿って、成型用金
型内に導入された溶融合成樹脂が、操作部18の方向全
体に均一に拡がることになる。これとともに、成形の際
に、成型用金型に導入された溶融合成樹脂が、第1の補
強芯材部分64aに形成された射出成型用開口部64b
と、第2の補強芯材部分64dに形成された射出成型用
開口部64eを介して、図6(B)の矢印F、Gに示し
たように、金属補強芯材67の両面均一に拡がることに
なる。このため、金属補強芯材67の両面で溶融樹脂が
固化する際に、補強芯材64が偏った部分である補強芯
材部分64dの部分においても、溶融樹脂の流れが良く
なり、片側が薄肉になりすぎて金属補強芯材64が外部
に露出することがなくなる。
びこれに対応した金属補強芯材64についても同様であ
る。但し、挟持部材12に対応した金属補強芯材64の
第1の補強芯材部分64aには、図1に示したように、
予め、挟持部材12の回動摺動部36に形成された係合
孔部46に合致した形状の孔部が形成されているので、
第1の補強芯材部分64aに射出成型用開口部64bを
形成する場合には、この孔部以外の部分に強度が損なわ
ない程度に設けるか、またはこのような射出成型用開口
部64bを形成しないようにしておけばよい。
よって製造した消毒用鋏(スチレン系エラストマー、ポ
リプロピレンを用いた)を、煮沸試験として、98℃以
上の連続煮沸試験器中に、100時間放置して、外観の
異常を調べたところ、外観の異常も見られなかった。
に製造した消毒用鋏を、「ミルクポン(商品名)」ピジ
ョン株式会社製(1%次亜塩素酸ナトリウム)の80倍
希釈液と、原液に、それぞれ1ヶ月の間浸漬して、外観
の変化を調べた。なお、80倍希釈液は、2週に1回の
割合で調製した。この結果、外観には何ら変化は見られ
なかった。
製造方法の一例を示したが、本発明は何らこれに限定さ
れるものではなく、例えば、上記実施例では、金属補強
芯材として金属製のものを用いたが、セラミックなどの
補強芯材を用いることも可能であるなど本発明の目的を
逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
挟持部と挟持部材本体部の内部に、金属補強芯材が埋設
されているので、少なくとも挟持部と挟持部材本体部
が、この金属補強芯材によって補強され、捻り強度が強
く、被挟持物品の重量が大きい場合にも、被挟持物品が
脱落することがなく、大きな力を必要とせず、ほ乳ビン
などの被挟持物品を確実に把持できる。
とも挟持部と挟持部材本体部の内部に埋設されているの
で、金属補強芯材が、これらの挟持部と挟持部材本体部
によって被覆された状態となるので、次亜塩素酸ナトリ
ウムなどの消毒液と金属補強芯材が反応するおそれもな
い。従って、一つの消毒用鋏で、煮沸消毒、薬液消毒を
実施することができ、操作性に優れる。
摩擦抵抗が大きく、耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性などに
優れたエラストマーから構成されているので、この挟持
部を、煮沸消毒、薬液消毒の際に煮沸液、薬液中に浸漬
しても、影響を受けることがないので、一つの消毒用鋏
で、煮沸消毒、薬液消毒を実施することができ、操作性
に優れている。
で、ほ乳ビンなどの被挟持物品を把持する際に、摩擦抵
抗の大きいエラストマーで構成されているので、挟持部
の間で被挟持物品が滑ることがないので、脱落すること
なく確実に把持することができ、しかも、耐衝撃性にも
優れ、緩衝作用を有するので、例えば、ほ乳ビンなどが
ガラス製などの衝撃による傷がつき易い弱い材料で作製
されている場合にも、破損するおそれがない。
挟持部材本体部と操作部とが、ポリプロピレン、エラス
トマー、ポリプロピレンとエラストマーの混合物、PE
S(ポリエーテルサルフォン)、ポリアセタール、ポリ
イミド、ポリアリレートのいずれかの合成樹脂から構成
されているので、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性などに
優れているので、消毒用鋏の主構成部材として、その機
械的強度を維持することができる。
体部の内部の嵌着孔に形成された溝部に、挟持部の基端
部に形成され突設部が嵌着係合するので、挟持部と挟持
部材本体部との接合部分での機械的強度がよりいっそう
強くなる。従って、よりいっそう捻り強度が強くなり、
被挟持物品の重量が大きい場合にも、被挟持物品が脱落
することがなく、大きな力を必要とせず、ほ乳ビンなど
の被挟持物品を確実に把持できる。
挟持部で挟持して把持した状態で、煮沸消毒用、薬液消
毒用の容器内に浸漬したり、浸漬した被挟持物品を挟持
部で挟持して把持して容器より取り出す際に、挟持部が
容器内に位置する場合にも、挟持部材本体と操作部とが
容器の上部開口部に接触することがなく、その浸漬、取
り出し操作を容易に行うことができる。
持物品と当接する側の挟持面に、把持突設部が形成され
ているので、これらの挟持突設部の間で被挟持物品が把
持されることになるので、滑ることなく、脱落すること
なく確実に把持することができる。また、本発明の消毒
用鋏は、消毒用鋏自体を洗浄する場合に、挟持部材を可
動支点を介して、相互に取り外すことによって、挟持部
材の間に消毒液、汚染物質などが残存することがなく、
洗浄することができる。
ラストマーで被覆した挟持部の基端部が一部合成樹脂に
よって被覆され、完全に覆い被した状態となるので、挟
持部と挟持部材本体部との間に接合部分が存在しない。
従って、消毒用薬液が内部に浸入して、金属補強芯材が
腐食されることがなく、その強度を長期にわたって保持
することができるなど幾多の顕著で特有な作用効果を奏
する極めて優れた発明である。
る。
の平面図、図2(B)は、図2(A)の消毒用鋏の側面
図である。
平面図、図3(B)は、図3(A)の挟持部材の側面図
である。
図、図4(B)は、図4(A)の拡大斜視図である。
る概略図である。
る概略図である。
実施例を説明する概略図である。
る斜視図である。
状態を説明する斜視図である。
鋏の平面図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 先端部に形成された挟持部と、後端部に
形成された操作部と、前記挟持部と操作部との間に形成
された挟持部材本体部とを有する一対の挟持部材を備
え、 前記両挟持部材が、可動支点を介して、相互に開閉可能
に係合され、前記両挟持部材の開閉動により、両挟持部
の間で、被挟持物品を着脱自在に把持可能に構成した消
毒用鋏部材であって、 前記挟持部材の少なくとも挟持部と挟持部材本体部の内
部に、金属補強芯材が埋設されていることを特徴とする
消毒用鋏。 - 【請求項2】 前記挟持部材の挟持部が、エラストマー
から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
消毒用鋏。 - 【請求項3】 前記挟持部材の挟持部材本体部と操作部
とが、合成樹脂から構成されていることを特徴とする請
求項1から2のいずれかに記載の消毒用鋏。 - 【請求項4】 前記合成樹脂が、ポリプロピレン、エラ
ストマー、ポリプロピレンとエラストマーの混合物、P
ES(ポリエーテルサルフォン)、ポリアセタール、ポ
リイミド、ポリアリレートのいずれかの合成樹脂から構
成されていることを特徴とする請求項3に記載の消毒用
鋏。 - 【請求項5】 前記金属補強芯材が、前記挟持部から挟
持部材本体部に至るまで一体的に形成された金属補強芯
材であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに
記載の消毒用鋏。 - 【請求項6】 前記挟持部材の挟持部の基端部が、前記
挟持部材本体部の先端部に形成された嵌着孔に嵌着係合
されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか
に記載の消毒用鋏。 - 【請求項7】 前記挟持部材の挟持部の基端部に突設部
が形成されるとともに、前記挟持部材本体部の内部の嵌
着孔に溝部が形成され、前記突設部と溝部が係合するこ
とにより前記挟持部材の挟持部の基端部が、前記挟持部
材本体部の内部に形成された嵌着孔に嵌着係合されてい
ることを特徴とする請求項6に記載の消毒用鋏。 - 【請求項8】 前記挟持部が、前記挟持部材本体と操作
部とで形成される平面に対して、一定角度で交差する平
面内に位置することを特徴とする請求項1から7のいず
れかに記載の消毒用鋏。 - 【請求項9】 前記挟持部の被挟持物品と当接する側の
挟持面に、把持突設部が形成されていることを特徴とす
る請求項1から8のいずれかに記載の消毒用鋏。 - 【請求項10】 前記両挟持部材が、前記可動支点を介
して、相互に着脱自在に係合されていることを特徴とす
る1から9のいずれかに記載の消毒用鋏。 - 【請求項11】 前記挟持部と、前記操作部と、前記挟
持部材本体部とがインサート成形により一体的に形成さ
れていることを特徴とする請求項1から10のいずれか
に記載の消毒用鋏。 - 【請求項12】 先端部に形成された挟持部と、後端部
に形成された操作部と、前記挟持部と操作部との間に形
成された挟持部材本体部とを有する一対の挟持部材を備
え、 前記両挟持部材が、可動支点を介して、相互に開閉可能
に係合され、前記両挟持部材の開閉動により、両挟持部
の間で、被挟持物品を着脱自在に把持可能に構成され、 前記挟持部材の少なくとも挟持部と挟持部材本体部の内
部に、金属補強芯材が埋設されている消毒用鋏の製造方
法であって、 前記金属補強芯材を挟持部作成用金型内の所定位置に配
置して、前記挟持部を構成する溶融エラストマーを前記
挟持部作成用金型内に導入して、前記金属補強芯材の挟
持部に相当する部分をエラストマーで被覆するように成
形した後、 前記エラストマーで被覆した成形体を、挟持部材成型用
金型内に配置して、溶融合成樹脂を挟持部材成型用金型
に導入して、前記金属補強芯材の挟持部に相当する部分
以外の金属補強芯材露出部分を合成樹脂で被覆するよう
にして、前記操作部と挟持部材本体部を成形することを
特徴とする消毒用鋏の製造方法。 - 【請求項13】 前記操作部と挟持部材本体部を成形す
る際に、エラストマーで被覆した挟持部の基端部を一部
被覆するように、前記合成樹脂で被覆するように成形す
ることを特徴とする請求項12に記載の消毒用鋏の製造
方法。 - 【請求項14】 前記合成樹脂が、ポリプロピレン、エ
ラストマー、ポリプロピレンとエラストマーの混合物、
PES(ポリエーテルサルフォン)、ポリアセタール、
ポリイミド、ポリアリレートのいずれかの合成樹脂から
構成されていることを特徴とする請求項12から13の
いずれかに記載の消毒用鋏の製造方法。
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