JP2001314259A - イーゼル - Google Patents

イーゼル

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JP2001314259A
JP2001314259A JP2000140106A JP2000140106A JP2001314259A JP 2001314259 A JP2001314259 A JP 2001314259A JP 2000140106 A JP2000140106 A JP 2000140106A JP 2000140106 A JP2000140106 A JP 2000140106A JP 2001314259 A JP2001314259 A JP 2001314259A
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seat
easel
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JP2000140106A
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Kazunori Hirose
和徳 廣瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納性および移動性に優れた大きさで、かつ運
搬が容易に行える程度の重さでありながら、使用状態で
は十分な安定性を得ることができ、しかもイーゼルと椅
子を同時に使用状態にセットしたり折り畳むことができ
るイーゼルを提供すること。 【解決手段】イーゼル部11と座部20とを一体に組み
合わせる連結支持機構30により、その変位に伴い座部
20を、イーゼル部11の正面側に離隔した状態で略水
平に支持され、着座した使用者の体重により連結支持機
構30を介してイーゼル部11を当該位置にて不動な状
態に保持できる使用位置に展開させたり、連結支持機構
30と共にイーゼル部11に対して略平面状に重なり合
う収納位置に折り畳むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カンバスなどの画
面を描画時に立て掛けた状態に支持するイーゼルであっ
て、その正面側に着座するための座部が一体に組み合わ
され、使用しない際に折り畳んで収納可能なイーゼルに
関する。
【0002】
【従来の技術】絵を描くときには、カンバスや画板など
の画面をイーゼルに立て掛け、その前に別途用意した椅
子に着座して描くのが普通である。従来、イーゼルと椅
子は全く別々に構成されるものであった。椅子は様々な
種類のものが適宜使用されていたが、イーゼルは従来よ
り、次のような大きさ別のタイプのものが一般に使用さ
れている。
【0003】イーゼルのうち大型のものは、例えば、自
立できるよう並設された一対の脚部間に主柱を垂直に立
設し、この主柱にカンバスなどを昇降させる機能や、傾
き角度を調整できる機能を備えた画面保持具が取り付け
られていた。かかる大型タイプは、運搬のための折り畳
み機構は持たず、脚部に設けられたキャスターなどを利
用して、希望する位置まで移動させて使用するものであ
った。
【0004】イーゼルのうち中型のもの(図36参照)
は、例えば、左右一対の主脚の上下両端部に上桟と下桟
を架設して枠フレームを形成し、前記一対の主脚の間に
水平軸を介して副脚を背面側(画面の後方)へ回動可能
に取り付け、使用の際には副脚を背面側へ展開して使用
するものであった。主脚と副脚は、ロープあるいは煽り
止めなどの付属品により互いに展開する可動範囲が制限
されており、決められた角度を保持することができるよ
うになっていた。また、前記枠フレームの正面側には、
カンバスなどを昇降させる機能を有する保持具が設けら
れていた。
【0005】イーゼルのうち小型のものは、上下方向の
長さ(高さ)調節機能や折り畳み機能を有する左右一対
の主脚と1本の副脚とが、それぞれの上端の基部に回動
可能に取り付けられており、使用の際には3方向に展開
して使用するものであった。主脚間には高さ位置を調整
できる画面保持具があり、基部に上下移動可能に取り付
けられた主柱部上端部に画面保持爪があり、画面はそれ
らに固定して使用するものであった。また、主脚の可動
範囲の制限は前記基部または画面保持具によってなされ
ていた。
【0006】また、高い位置で絵を描く場合には、前述
した大きさ別の各タイプごとに用意された、同様の構造
をしたものであって、背の高さだけが異なるバリエーシ
ョンのうち、背の高いもの(大型のものという意味では
ない。)を選択したうえで、描画者は、イーゼルの正面
に直立して、または脚立などに乗って描くのが普通であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のイーゼルの大型のものは、重たいので安定性は
大変に良いのだが、簡単に移動させることができないた
め、不特定多数の人が利用する教室などでの使用には向
かなかった。また、大型であると共に折り畳むこともで
きないため、非常に広い収納スペースを必要とするとい
う問題もあった。
【0008】また、従来のイーゼルの中型や小型のもの
は、コンパクトに折り畳むことができるため、移動性や
収納性には優れるが、その軽さ故に安定性に問題があ
り、描くときに加わる力に耐えることができず、揺れた
り、動いたり、さらには倒れやすいという問題があっ
た。
【0009】特に毛足の長い絨毯の上で使用するような
場合、イーゼルが毛の上に浮いてしまうため、支持状態
が非常に不安定となり絵を描くことができなかった。こ
のような場合に、イーゼルの揺れや動いてしまうことを
抑えるために、図36に示すように、多くの使用者はイ
ーゼルの下桟などに足を載せるなどしていたが、それに
より姿勢が悪くなり、長時間の使用により腰を痛めてし
まうような虞もあった。
【0010】また、何れの大きさのタイプのイーゼルに
しても、主脚の後方に背面側に向かって延びる副脚など
の支持構造があるため、実質的な配置スペースが大きく
なり、すぐ前に障害物があるような場所には置けなかっ
たり、前を通る人が足を引っかけてしまうような虞もあ
った。
【0011】さらに、従来のイーゼルと椅子とは全く別
々に構成されていたため、使用する際や片付ける際に、
それぞれの運搬や移動を一度に終わらすことはできなか
った。そのため、例えば教室などにおいて、大勢の人が
同時に準備や片付けを始めると、教室内が大変に混乱し
て作業もはかどらないことが多々あった。
【0012】従来のイーゼルと椅子では、それぞれの置
き位置を使用者が自分で決めなくてはいけなかったの
で、特に初心者などには、イーゼルに対する椅子の最適
な位置関係がよく分からず、イーゼルに対して椅子を近
くに置きすぎたりして、描くとき腕が窮屈で動かしにく
かったり、モチーフと画面を同時に見ることができなか
ったりすることがあった。
【0013】また、高い位置で絵を描くために立って描
く場合には、足の位置を床にチョークなどで印を付けた
りして、最初に決めた立ち位置が変わらないようにする
必要があり、かかる印付けが非常に面倒であった。な
お、印を付けないでいたため、立ち位置が途中で変わっ
てしまった場合、または、時間の経過に伴う疲労のた
め、姿勢が途中で変わってしまった場合、当然モチーフ
に対する視点も変化する関係上、描画に狂いが生じやす
いという重大な問題があった。
【0014】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、収納性および移動性
に優れた大きさで、かつ運搬が容易に行える程度の重さ
でありながら、使用状態では十分な安定性を得ることが
でき、しかもイーゼルと椅子を同時に使用状態にセット
したり折り畳むことができ、従来面倒であった準備作業
や片付け作業を極めて容易かつ迅速に行うことができる
イーゼルを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]カンバスなどの画面を描画時に立て掛けた状態に
支持するイーゼルであって、その正面側に着座するため
の座部が一体に組み合わされ、使用しない際に折り畳ん
で収納可能なイーゼルにおいて、両側方向に広がる画面
を上部に立て掛けた状態で保持でき、下部は左右に所定
幅で広がる主脚をなすイーゼル部と、前記イーゼル部に
連結支持機構を介して一体に組み合わされ、使用者が着
座することができる前記座部とを有し、前記連結支持機
構の変位に伴い前記座部は、前記イーゼル部の正面側に
離隔した状態で略水平に支持され、着座した使用者の体
重により前記連結支持機構を介して前記イーゼル部を当
該位置にて不動な状態に保持できる使用位置と、前記連
結支持機構と共に前記イーゼル部に対して略平面状に重
なり合う収納位置とに変位可能であることを特徴とする
イーゼル。
【0016】[2]前記連結支持機構は、前記イーゼル
部における画面を保持する位置の下側に、回転連結リン
クを介して前後方向に回動ないし変位可能に一端側が連
結された第1アームと、前記イーゼル部における下部側
に、水平軸を介して前後方向に回動可能に一端側が連結
された第2アームと、前記座部の後端側に、水平軸を介
して前後方向に回動可能に一端側が連結された座部支持
脚とを有し、前記第1アームと第2アームとは互いに回
動可能に枢支され、かつ前記第1アームの他端側は、前
記座部支持脚の下部側に水平軸を介して回動可能に連結
されると共に、前記第2アームの他端側は、前記座部の
前端側に水平軸を介して回動可能に連結されて成り、前
記第1アームと第2アームとが所定角度で交叉する状態
で、前記座部は使用位置に支持される一方、少なくとも
前記第1アームと第2アームとが略直線上に重なる状態
で、前記座部は収納位置に畳まれることを特徴とする
[1]記載のイーゼル。
【0017】[3]前記連結支持機構は、前記イーゼル
部における画面を保持する位置の下側より上方に向かっ
て、該イーゼル部の長手方向に沿って移動可能な水平軸
を介して、前後方向に回動可能に一端側が連結された第
1アームと、前記イーゼル部における下部側に、水平軸
を介して前後方向に回動可能に一端側が連結された第2
アームと、前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方
向に回動可能に一端側が連結された座部支持脚とを有
し、前記第1アームと第2アームとは互いに回動可能に
枢支され、かつ前記第1アームの他端側は、前記座部支
持脚の下部側に水平軸を介して回動可能に連結されると
共に、前記第2アームの他端側は、前記座部の前端側に
水平軸を介して回動可能に連結されて成り、前記第1ア
ームと第2アームとが所定角度で交叉する状態で、前記
座部は使用位置に支持される一方、少なくとも前記第1
アームと第2アームとが略直線上に重なる状態で、前記
座部は収納位置に畳まれることを特徴とする[1]記載
のイーゼル。
【0018】[4]前記第1アームの一端側に、前記座
部が使用位置に支持される際の第1アームが斜めに延び
る角度で、前記イーゼル部における画面を保持する位置
の下側に展開される物置板を一体に設けたことを特徴と
する[2]または[3]記載のイーゼル。
【0019】[5]前記回転連結リンク自体を、前記座
部が使用位置に支持される際に、前記イーゼル部におけ
る画面を保持する位置の下側で略水平状態に支持される
作業台として形成し、該回転連結リンクを、前記座部が
収納位置に畳まれる際に、前記イーゼル部に対して略平
面状に重なり合うように設定したことを特徴とする
[2]記載のイーゼル。
【0020】[6]前記連結支持機構は、前記イーゼル
部における画面を保持する位置の下側に、水平軸を介し
て着脱可能に一端側が連結された第1アームと、前記イ
ーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後方向に
回動可能に一端側が連結された第2アームと、前記座部
の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可能に一端
側が連結された座部主支持脚と、前記座部主支持脚の下
端側に、水平軸を介して前後方向に回動可能に一端側が
連結された座部副支持脚とを有し、前記第1アームの他
端側上に前記座部は一体に固設され、前記第2アームの
他端側は、前記座部の前端側に水平軸を介して回動可能
に連結され、前記座部副支持脚の他端側は、前記第2ア
ームの途中に回動可能に枢支されて成り、前記第1アー
ムが略水平に延び、その一端側が前記イーゼル部に水平
軸を介して連結される状態で、前記座部は使用位置に支
持される一方、前記第1アームの一端側が前記イーゼル
部の水平軸より離脱し、少なくとも前記第2アームと座
部副支持脚とが略直線上に重なる状態で、前記座部は収
納位置に畳まれることを特徴とする[1]記載のイーゼ
ル。
【0021】[7]前記連結支持機構は、前記イーゼル
部における画面を保持する位置の下側より上方に向かっ
て、該イーゼル部の長手方向に沿って移動可能な水平軸
を介して、前後方向に回動可能に一端側が連結された第
1アームと、前記イーゼル部における下部側に、水平軸
を介して前後方向に回動可能に一端側が連結された第2
アームと、前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方
向に回動可能に一端側が連結された座部主支持脚と、前
記座部主支持脚の下端側に、水平軸を介して前後方向に
回動可能に一端側が連結された座部副支持脚とを有し、
前記第1アームの他端側上に前記座部は一体に固設さ
れ、前記第2アームの他端側は、前記座部の前端側に水
平軸を介して回動可能に連結され、前記座部副支持脚の
他端側は、前記第2アームの途中に回動可能に枢支され
て成り、前記第1アームが略水平に延びる状態で、前記
座部は使用位置に支持される一方、少なくとも前記第2
アームと座部副支持脚とが略直線上に重なる状態で、前
記座部は収納位置に畳まれることを特徴とする[1]記
載のイーゼル。
【0022】[8]前記連結支持機構は、前記イーゼル
部における画面を保持する位置の下側に、水平軸を介し
て回動可能に一端側が連結された第1アームと、前記イ
ーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後方向に
回動可能に一端側が連結された第2アームと、前記座部
の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可能に一端
側が連結された座部主支持脚と、前記第1アームの途中
に、水平軸を介して前後方向に回動可能に一端側が連結
された座部副支持脚とを有し、前記第1アームの他端側
は、前記座部に水平軸を介して回動可能に連結されると
共に、前記第2アームの他端側は、前記座部副支持脚の
途中に水平軸を介して回動可能に連結され、前記座部副
支持脚の他端側は、前記座部主支持脚の下端側に水平軸
を介して回動可能に連結されて成り、前記第1アームが
略水平に延びる状態で、前記座部は使用位置に支持され
る一方、少なくとも該第1アームと座部副支持脚とが略
直線上に重なる状態で、前記座部は収納位置に畳まれる
ことを特徴とする[1]記載のイーゼル。
【0023】[9]前記第1アームの一端側に、前記座
部が使用位置に支持される際に該座部と同様に略水平状
態で、前記イーゼル部における画面を保持する位置の下
側に展開される物置板を一体に設けたことを特徴とする
[6],[7]または[8]記載のイーゼル。
【0024】[10]前記第2アームの一端側に、前記
座部が使用位置に支持される際の第2アームが斜めに延
びる角度で展開され、前記イーゼル部の下端側との間に
おいて荷物をおける物置板を一体に設けたことを特徴と
する[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7],[8]または[9]記載のイーゼル。
【0025】[11]前記座部が使用位置に支持される
状態で前記イーゼル部、前記連結支持機構、および前記
座部を載せる載置台を有し、前記載置台は、前記イーゼ
ル部などを床より高い位置に支持するための台をなす使
用状態と、略平面状に重なり合う収納状態とに変位可能
に構成されたことを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7],[8]また
は[9]記載のイーゼル。
【0026】[12]前記載置台に、該載置台が使用状
態の際に少なくとも前記イーゼル部の下端側を位置決め
するストッパを設けたことを特徴とする[11]記載の
イーゼル。
【0027】次に、本発明に係るイーゼルの作用を説明
する。絵を描くときは、イーゼル部の下部を適所に位置
決めして、連結支持機構により座部を、イーゼル部の正
面側に離隔した状態で略水平に支持される使用位置に展
開させる。ここでイーゼル部と座部とは、同時に使用す
る状態にセッティングすることができる。
【0028】上下に伸び上がるイーゼル部には、画面の
上下位置を調整可能な画面保持具などを介してカンバス
などの画面を固定したり立て掛けることができる。イー
ゼル部とその前方の座部との距離は、その間の連結支持
機構により予め最適に定められた所定距離に維持され
る。
【0029】座部が使用位置にあるとき、着座した使用
者の体重により連結支持機構を介して、イーゼル部は当
該位置にて不動な状態に保持される。それにより、イー
ゼル全体が比較的軽量な場合でも、使用者の体重をその
まま利用することによって、イーゼル部の支持状態が極
めて安定する。従って、イーゼル部を足で踏んで押さえ
たりする必要はなく、またイーゼル部の背面側に向かっ
て延びる副脚などの支持構造も一切不要となる。
【0030】イーゼルを使用後に片付ける場合には、座
部を連結支持機構と共に、イーゼル部に対して略平面状
に重なり合う収納位置に変位させることができる。この
ようにイーゼル部と座部を同時にコンパクトに折り畳む
ことにより、容易に持ち運ぶことができる。さらに狭い
スペースでも、略平面状に折り畳まれたイーゼルを、重
ねて立て掛けるようにするなどして効率よく収納するこ
とができる。
【0031】また、前記座部が使用位置に支持される状
態でイーゼル部、連結支持機構、および座部を載せる載
置台を用意してもよい。イーゼルの具体的構成として
は、例えば前記[2],[3],[6],[7],
[8]に記載したものが考えられるが、載置台はこれら
総てのタイプに共通して使用できるようにするとよい。
載置台上にイーゼルを支持することにより、通常位置よ
りも高い位置で絵を描く場合にも、同じイーゼルを用い
て対応することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図8は本発明の
第1実施の形態を示している。本実施の形態に係るイー
ゼル10は、カンバスなどの画面を描画時に立て掛けた
状態に支持するイーゼル部11の正面側に、着座するた
めの座部20が一体に組み合わされ、使用しない際に折
り畳んで収納可能なものである。
【0033】図1および図2に示すように、イーゼル1
0は、イーゼル部11と、座部20と、これらを一体に
組み合わせる連結支持機構30とを具備して成る。これ
らの構成材料は、基本的には木材、スチール、アルミニ
ウムなどを含む軽合金、あるいはエンジニアリングプラ
スチック、ガラス繊維強化プラスチックなどが適する。
【0034】イーゼル部11は、両側方向に広がるカン
バスなどの画面を上部に立て掛けた状態で保持できる部
位である。かかるイーゼル部11は、左右一対の主脚1
2,12を平行よりもやや末広がりの「八」字状に配置
したものを基本構造とする。なお、各主脚12は長方形
断面の角材から成る。
【0035】各主脚12間の長手方向における略中間箇
所には、後述する連結支持機構30の回転連結リンク7
0が前後方向に回動可能に連結されており、各主脚12
間の下端側には、同じく連結支持機構30の第2アーム
41が前後方向に回動可能に連結されている。また、各
主脚12間の略中間箇所より下端側にかけて、背板13
が貼り付けられている。
【0036】また、各主脚12における略中間箇所より
上部正面側には、画面保持用ボルト14を止めるための
取付孔15が長手方向に複数連設されている。一方、各
主脚12の最下端底面には、滑り止め用のゴム材16が
貼り付けられている。
【0037】座部20は、前記イーゼル部11に連結支
持機構30を介して一体に組み合わされ、使用者が着座
することができる部位である。かかる座部20は、次述
する連結支持機構30の変位に伴って、イーゼル部11
の正面側に離隔した状態で略水平に支持される使用位置
(図7(a)参照)と、連結支持機構30と共にイーゼ
ル部11に対して略平面状に重なり合う収納位置(図7
(d)参照)とに変位可能になっている。
【0038】座部20は、板材を図示した所定形状に加
工した座板21から成り、この座板21は使用位置の際
に、直接的には連結支持機構30の第2アーム41と座
部支持脚51とによって支持されることになる。座板2
1の表面には、クッションとなる素材を貼るのが好まし
い。なお、座板21の詳細な支持態様に関しては後述す
る。
【0039】連結支持機構30は、第1アーム31と、
回転連結リンク70と、第2アーム41と、座部支持脚
51とから成る。第1アーム31は、イーゼル部11に
おける画面を保持する位置の下側に、回転連結リンク7
0を介して前後方向に回動ないし変位可能に一端側が連
結されている。
【0040】詳しく言えば第1アーム31は、長方形断
面の長手方向に延びた角材から成り、その略中間箇所の
断面長辺側には、第2アーム41と連結するための連結
軸用軸穴(図示せず)が穿設されている。第1アーム3
1の上端部の断面短辺側には、前記座部20が使用位置
に支持される際、第1アーム31が斜めに延びる角度で
展開される物置板32が一体に設けられている。
【0041】図3および図4に示すように、物置板32
は、次述する回転連結リンク70の枠内にほぼ収まる大
きさで、各主脚12に係脱する側がやや広い台形状板材
から成る。物置板32の上端縁裏面側には、座部20が
使用位置に支持される展開時に、回転連結リンク70の
上部連結軸72上に乗り上げて回動が規制されるストッ
パ片33が固設されている。また、物置板32の下端縁
表面側には、回転連結リンク70の下部連結軸73が貫
装される連結用軸受34が固設されている。
【0042】ここで回転連結リンク70は、左右一対の
リンク部材71,71と、各リンク部材71の上端間に
架設され、側方に延出して両側の前記各主脚12に枢支
される上部連結軸72と、前記物置板32の連結用軸受
34に貫装された状態で各リンク部材71の下端間に架
設される下部連結軸73とから枠形状に構成されてい
る。前記物置板32は、そのストッパ片33が、回転連
結リンク70の上部連結軸72上に乗り上げることで、
斜めに展開された状態に保持されるようになっている。
【0043】また、第1アーム31における物置板32
の直ぐ下側には、角材の四隅を削り取った握り部35が
設けられている。図5に示すように、第1アーム31の
下端部の断面短辺上には、座部20が使用位置に支持さ
れる際の第1アーム31が斜めに延びる角度で展開さ
れ、後述する座部支持脚51の背板55との間に荷物を
おける物置板36が一体に設けられている。
【0044】図5に示すように、物置板36の下端縁表
面側には、座部支持脚51の下部連結軸54が貫装され
る連結用軸受37が固設されている。第1アーム31の
下端側は、下部連結軸54を介して前後方向に回動可能
に後述する座部支持脚51の下端側に連結されている。
なお、第1アーム31は座部20が使用位置の際にちょ
うど接地する長さに設定されており、第1アーム31の
最下端底面には、滑り止め用のゴム材38が貼り付けら
れている。
【0045】図6に示すように、第2アーム41は、前
記第1アーム31と同様に長方形断面の長手方向に延び
た角材から成り、第1アーム31を挟むように2本が平
行に配置され、各第2アーム41の略中間箇所が、第1
アーム31の略中間箇所に対して連結軸40によって互
いに回動可能に枢支されている。
【0046】各第2アーム41の下端部の断面短辺上に
は、座部20が使用位置に支持される際、第2アーム4
1が斜めに延びる角度で展開され、前記イーゼル部11
の背板13との間に荷物をおける物置板42が一体に設
けられている。物置板42の下端縁表面側には、連結軸
44が貫装される連結用軸受43が固設されている。一
方、各第2アーム41の上端側は、次述するが座部20
の前端側に対して前後方向に回動可能に連結されてい
る。
【0047】図5および図6に示すように、前記座部2
0の座板21の裏面側には、前後方向に互いに平行に配
置された一対の連結部材22,22が固設されている。
この各連結部材22の前部内側に、前記一対の第2アー
ム41,41の上端がそれぞれ連結用ボルト23を介し
て回動可能に連結されている。また、座板21の後端縁
に沿って裏面側には、座部支持脚51を前後方向に回動
可能に連結するための連結軸53が貫装される連結用軸
受24が固設されている。
【0048】詳しく言えば座部支持脚51は、前記座板
21の後端両端に対して左右一対に配置される支持脚部
材52,52と、各支持脚部材52の上端間に架設さ
れ、前記座板21にある連結用軸受24に貫装される連
結軸53と、各支持脚部材52の下端間に架設され、前
記物置板36にある連結用軸受37に貫装される下部連
結軸54とから成る。
【0049】また、図1に示すように、各支持脚部材5
2間のほぼ全長に亘って背板55が貼り付けられてい
る。なお、各支持脚部材52の最下端底面には、滑り止
め用のゴム材56が貼り付けられている。
【0050】以上のように本実施の形態に係るイーゼル
10は、図7(a)に示すように、第1アーム31と第
2アーム41とが所定角度で交叉し、座部支持脚51の
下端側が接地する状態で、座部20は使用位置に支持さ
れる一方、図7(d)に示すように、第1アーム31と
第2アーム41とが略直線上に重なる状態で、座部20
は収納位置に畳まれるように構成されている。
【0051】次に第1実施の形態に係るイーゼル10の
作用を説明する。図7(d)に示すように、イーゼル1
0の座部20が収納位置にあって、イーゼル10全体が
折り畳まれている状態では、第2アーム41と座部20
の連結部(連結軸23)、座部20と座部支持脚51の
連結部(連結軸53)、座部支持脚51と第1アーム3
1の連結部(連結軸54)の3つの連結部がほぼ直線上
に並んでいる。かかる状態では、握り部35を備えた第
1アーム31にいかなる力が加えられても、前記3つの
連結部には全て長手(上下)方向における力として伝わ
るため、不用意に展開(3つの連結部が「く」の字状に
なること)することはない。
【0052】図7(a)〜(d)に示すように、イーゼ
ル10の座部20を使用位置に変位させて、イーゼル1
0全体を展開させる場合には、先ずは座板21の後端側
を引くことで、前記3つの連結部を「く」の字状に変位
させればよい。ここでイーゼル部11と座部20とは、
同時に使用する状態にセッティングすることができる。
【0053】イーゼル10を展開させるには、第1アー
ム31の握り部35を持って行う。詳しくは、イーゼル
部11の各主脚12の下端を所望の位置におき、前方に
少し傾けるようにしながら、握り部35を引き下ろす
と、回転連結リンク70が回動し始めて、同時に他の総
ての連結部も回動を始める。
【0054】第1アーム31側にある物置板32のスト
ッパ片33が、回転連結リンク70の上部連結軸72に
係合するなど、各構成部品の可動範囲が制限されるよう
に各構成部品同士が係合すると、総ての連結部は同時に
回動ないし移動を停止し、その状態が保持される。この
ようにして連結支持機構30により、図1に示すよう
に、座部20はイーゼル部11の正面側に離隔した状態
で略水平に支持される。
【0055】背面側へやや傾いて上下方向に伸び上がる
イーゼル部11には、画面の上下位置を調整可能な画面
保持用ボルト14などを介してカンバスなどの画面を立
て掛けることができる。また、第1アーム31の上端側
にある物置板32には、鉛筆、コンテ、筆、木炭、それ
にゴムやパンなどの画材道具を置くことができる。ここ
で物置板32の下端縁に沿って固設された連結用軸受3
4が、画材道具が転がり落ちないようにする掛止具の役
目を果たしている。
【0056】イーゼル部11とその前方の座部20との
距離は、その間の連結支持機構30により予め最適に定
められた所定距離に維持される。そのため、イーゼル部
11と座部20との相対的な位置関係は変化することが
ない。
【0057】図8に示すように、使用者は、正面側を向
いたまま連結支持機構30を跨ぐように座部20に座っ
てもよく、あるいは両足を連結支持機構30に対して左
右どちらかに揃えて座るようにしてもよい。
【0058】何れの座り方にせよ、座部20に着座した
使用者の体重により連結支持機構30を介して、イーゼ
ル部11は当該位置にて不動な状態に保持される。それ
により、イーゼル10全体が比較的軽量な場合でも、使
用者の体重をそのまま利用することによって、イーゼル
部11の支持状態が極めて安定する。
【0059】従って、従来の小型中型のイーゼルを使用
する場合のように、イーゼル10全体が不用意に動かな
いように、イーゼル部11を足で踏んで押さえたりする
必要はない。また、イーゼル部11の背面側に向かって
延びる副脚などの支持構造も一切不要となるので、狭い
場所でも設置することができ、前を通る人が足を引っか
けるような虞もない。
【0060】また、第1アーム31の下端部にある物置
板36の上には、座部支持脚51の背板55との間にカ
バンなどの荷物を載せておくことができる。同様に、第
2アーム41の下端部にある物置板42の上には、イー
ゼル部11の背板13との間にカバンなどの荷物を載せ
ておくことができる。
【0061】展開させた状態のイーゼル10を移動させ
る場合には、第1アーム31の握り部35を掴んで持ち
上げようとすると、イーゼル10全体が折り畳まれるよ
うに変位するため、主脚12と座部20の後端側を持っ
て行うとよい。なお、イーゼル10を展開させた使用中
には、不用意にイーゼル10が折り畳まれてしまうこと
はないので、展開終了後に特別な安全装置などを操作す
る必要はない。
【0062】イーゼル10を使用後に折り畳む場合に
は、折り畳みは、前述した展開とは逆の操作を行い、最
後にイーゼル部11を接地させたまま、座部20をイー
ゼル部11側に押し込み、座部20や座部支持脚51な
どの各構成部品間の連結部をほぼ一直線上にする。それ
により、座部20は連結支持機構30と共に、イーゼル
部11に対して略平面状に重なり合う収納位置に変位す
る。
【0063】このようにイーゼル部11と座部20を同
時にコンパクトに折り畳むことにより、容易に持ち運ぶ
ことができる。イーゼル10を折り畳んだ状態のまま縦
にして運搬するときは、イーゼル10の中心にある第1
アーム31の握り部35を掴んだり、あるいは両手でイ
ーゼル部11の一対の主脚12,12などを掴むとよ
い。また、イーゼル10を横にして運搬するときは、各
主脚12や座部支持脚51などを掴んで運ぶとよい。
【0064】イーゼル10を折り畳むと、イーゼル部1
1と座部20は平行に重なり合うので、狭いスペースで
も、略平面状に折り畳まれたイーゼル10を重ねて立て
掛けることができ、効率よく収納することができる。こ
のとき、イーゼル部11を展開時とほぼ同じような傾き
とすれば最も安定する。
【0065】図9〜図11は本発明の第2実施の形態を
示している。本実施の形態に係るイーゼル110は、イ
ーゼル部111に対して第1アーム31をスライド可能
に連結し、かつ第1アーム31と第2アーム41、およ
び第2アーム41とイーゼル部111などと、連結支持
機構130の各構成部品をそれぞれ回動可能に連結し
て、簡単に折り畳みおよび展開が行えるように構成した
ものである。なお、第1実施の形態と同種の部位につい
ては、同一符合を付して重複した説明は省略する。
【0066】イーゼル部111をなす左右一対の主脚1
12,112は、それぞれ下端より上方に延びる基幹材
112aと、各基幹材112aの内側にさらに上方に向
かい長手方向に延びるように連結された連結材112b
から成る。
【0067】各連結材112bの互いに対向する内側面
には、長手方向に延びるスライド溝117が形成されて
いる。なお、各基幹材112aの上部正面側に、画面保
持用ボルト14を止めるための取付孔15が長手方向に
複数連接されている。
【0068】第1アーム31は、前記各主脚112にお
ける画面を保持する位置の下側より上方に向かって、各
主脚112の長手方向に沿って移動可能な連結軸137
を介して、前後方向に回動可能に上端側が連結されてい
る。
【0069】詳しく言えば、第1アーム31の上端部の
断面短辺側には、前記座部20が使用位置に支持される
際の第1アーム31が斜めに延びる角度で展開される物
置板132が一体に設けられている。物置板132の表
面側には、その下端縁に沿って、画材道具などが転がり
落ちないようにする掛止具134が固設されている。
【0070】また、物置板132の上端縁両端には、前
記連結材112bに摺動可能に嵌合する切欠135が形
成されており、各切欠135の裏面側には、それぞれ支
持片136を介して連結軸(水平軸)137が両側方向
へ突設されている。これら各連結軸137が、前記スラ
イド溝117に移動可能に嵌合することにより、第1ア
ーム31は主脚112に対して長手方向に移動可能に連
結されている。
【0071】以上のような本実施の形態に係るイーゼル
110によれば、図11(a)〜(d)に示すように、
前記連結支持機構130によって、座部20はイーゼル
部111の正面側に離隔した状態で略水平に支持される
使用位置と、連結支持機構130と共にイーゼル部11
1に対して略平面状に重なり合う収納位置とに変位し、
簡単に展開および折り畳みが行えるようになっている。
【0072】なお、第1実施の形態と同様な作用につい
ては重複した説明は省略する。また、連結材112bに
設けたスライド溝117の代わりに、連結軸137が移
動可能に嵌合するようなレールを設けるようにしてもよ
い。
【0073】図12〜図18は本発明の第3実施の形態
を示している。本実施の形態に係るイーゼル210は、
イーゼル部11に対して第1アーム31を、回転連結リ
ンク270を介して回動ないし変位可能に連結し、かつ
第1アーム31と第2アーム41、および第2アーム4
1とイーゼル部11などと、連結支持機構230の各構
成部品をそれぞれ回動可能に連結して、簡単に展開およ
び折り畳みが行えるように構成したものである。なお、
第1実施の形態と同種の部位については、同一符合を付
して重複した説明は省略する。
【0074】図14および図15に示すように、回転連
結リンク270は、座部20が使用位置に支持される際
に、イーゼル部11における画面を保持する位置の下側
で略水平状態に支持される作業台271から成る。作業
台271の後端縁裏面側には、連結軸273が貫装され
る連結用軸受272が固設されており、この連結用軸受
272により作業台271は、各主脚12間に回動可能
に枢支されている。
【0075】一方、作業台271の前方裏面側には、第
1アーム31の上端部を回動可能に枢支するための連結
ブラケット274が固設されている。第1アーム31の
上端部の断面長辺側には、軸受孔を備えた間隔保持用部
材39が一体に固設されている。この間隔保持用部材3
9が前記連結ブラケット274の一側面に当接した状態
で、連結軸275により互いに回動可能に連結されてい
る。
【0076】図12に示すように、第2アーム41の下
端側にある物置板42の下端縁裏面側には、連結軸44
が貫装される連結用軸受43が固設され、同じく物置板
42の下端縁表面側には、画材道具が転がり落ちないよ
うにする掛止具46が固設されている。
【0077】図16および図17に示すように、前記座
部20の座板21の裏面側には、前後方向に互いに平行
に配置された一対の連結部材22A,22Aが固設され
ている。この各連結部材22Aの内側には、前記一対の
第2アーム41,41の上端部がそれぞれ連結用ボルト
23を介して回動可能に連結されている。本実施の形態
では、各連結部材22Aの前端内側に、座板21に対す
る第2アーム41の回動範囲を一定範囲に規制するため
の可動範囲制限部材25が固設されている。
【0078】以上のような本実施の形態に係るイーゼル
210によれば、図18(a)〜(d)に示すように、
前記連結支持機構230によって、座部20はイーゼル
部11の正面側に離隔した状態で略水平に支持される使
用位置と、連結支持機構230と共にイーゼル部11に
対して略平面状に重なり合う収納位置とに変位し、簡単
に展開および折り畳みが行えるようになっている。
【0079】特に本実施の形態では、連結支持機構23
0の回転連結リンク270が、座部20が使用位置に支
持される際、座部20と同様に略水平状態に支持される
作業台271から成るため、液状に溶かした絵の具や
墨、または水を入れた筆洗器なども載せておくことがで
きる。もちろん、回転連結リンク270は、座部20が
収納位置に畳まれる際に、イーゼル部11に対して略平
面状に重なり合うように折り畳まれる。
【0080】また、本実施の形態ではイーゼル210を
展開する場合、図17に示すように、第2アーム41が
連結部材22Aの前端内側にある可動範囲制限部材25
に係合することで、総ての連結部は同時に回動ないし移
動を停止し、その状態が保持される。このようにして連
結支持機構230により、図12に示すように座部20
はイーゼル部11の正面側に離隔した状態で略水平に支
持される。
【0081】なお、本実施の形態では、イーゼル210
の展開状態を維持するために、座部20と第2アーム4
1との連結部に可動範囲制限部材25を設けたが、イー
ゼル部11の主脚12と回転連結リンク270の連結
部、または回転連結リンク270と第1アーム31の連
結部など何れか他の場所に、同様の可動範囲制限装置を
設けるようにしてもよい。
【0082】図19〜図23は本発明の第4実施の形態
を示している。本実施の形態に係るイーゼル310は、
イーゼル部11に対して第1アーム331を着脱可能に
連結し、第1アーム331に座部20を一体に固設し、
かつイーゼル部11と第2アーム41、および座部20
と第2アーム41などと、連結支持機構330の各構成
部品をそれぞれ回動可能に連結して、簡単に展開および
折り畳みが行えるように構成したものである。なお、第
1実施の形態と同種の部位については、同一符合を付し
て重複した説明は省略する。
【0083】連結支持機構330は、第1アーム331
と、第2アーム41の他、座部主支持脚351と、座部
副支持脚361とを有して成る。第1アーム331は、
前記第1アーム31と同様に角材から成り、イーゼル部
11における画面を保持する位置の下側に、連結軸(水
平軸)317を介して着脱可能に一端側が連結される。
ここで水平軸317は、図20に示すようにイーゼル部
11の所定の高さ位置における各主脚12間に架設され
ている。なお、水平軸317の一端側または両端側に
は、後述する座部主支持脚351側の煽り止め掛止具5
9を掛け止めるための被係合部359が設けられてい
る。
【0084】第1アーム331の一端部の断面短辺上に
は、座部20が使用位置に支持される際に該座部20と
同様に略水平状態で、前記イーゼル部11における画面
を保持する位置の下側に展開される物置板332が一体
に設けられている。物置板332の裏面側には、その前
端縁に沿って着脱用連結部材333が固設されている。
着脱用連結部材333は、前記水平軸317に対して位
置ずれしないように係脱する部位となる。なお、第1ア
ーム331における物置板332の手前側には、角材の
四隅を削り取った握り部334が設けられている。
【0085】図21に示すように、第1アーム331の
他端部の断面短辺上には、座部20を成す座板21が一
体に固設されている。本実施の形態では、座部20に対
して第1アーム331が回動することはない。第2アー
ム41の下端側は、前述した如くイーゼル部11の下部
側に連結軸44を介して前後方向に回動可能に連結され
ているが、第2アーム44の上端側は、前記座部20の
前端側に、詳細には座部20の前端側の真下に位置する
第1アーム331の他端側に、連結軸45を介して回動
可能に連結されている。
【0086】座部主支持脚351の構成は、前述した座
部支持脚51と同様であるが、図19に示すように、支
持脚部材52の上部側面には、折り畳んだときに主脚1
2側の水平軸317側の被係合部359に掛け止めるこ
とで開くのを防止する煽り止め掛止具59が取り付けら
れている。
【0087】また、座部主支持脚351の下端側には、
下部連結軸54を介して前後方向に回動可能に座部副支
持脚361が連結されている。座部副支持脚361も角
材から成り、図22に示すように、座部副支持脚361
の上端部は、各第2アーム41の間に挟まれる形で第2
アーム41の途中部位に回動可能に枢支されている。
【0088】座部副支持脚361の下端部の上面には、
座部20が使用位置に支持される際に座部主支持脚35
1の背板55との間に荷物をおける物置板362が一体
に設けられている。図21に示すように、物置板362
の下端縁表面側には、座部主支持脚351の下部連結軸
54が貫装される連結用軸受363が固設されている。
なお、座部副支持脚361は座部20が使用位置の際に
ちょうど接地する長さに設定されており、座部副支持脚
361の最下端底面は、滑り止め用のゴム材364が貼
り付けられている。
【0089】以上のような本実施の形態に係るイーゼル
310によれば、図23(a)〜(d)に示すように、
前記連結支持機構330によって、第1アーム331が
略水平に延び、その一端側がイーゼル部11に水平軸3
17を介して連結され、座部主支持脚351の下端側が
接地する状態で、座部20は使用位置に支持される一
方、第1アーム331の一端側がイーゼル部11の水平
軸317より離脱し、第2アーム41と座部副支持脚3
61とが略直線上に重なる状態で、座部20は収納位置
に畳まれる。
【0090】特に本実施の形態では、座部20が使用位
置に支持される際に、第1アーム331の一端側にある
物置板332も略水平状態に支持される。そのため、こ
の物置板332の上に、液状に溶かした絵の具や墨、ま
たは水を入れた筆洗器なども載せておくことができる。
もちろん、物置板332は、座部20が収納位置に畳ま
れる際に、イーゼル部11に対して略平面状に重なり合
うように折り畳まれる。
【0091】また、本実施の形態の場合では、折り畳ん
だ状態で運搬中または収納中に不用意に展開が始まらな
いように保持するための煽り止め掛止具59が設けられ
ており、展開に際しては、先ず煽り止め掛止具59をイ
ーゼル部11の水平軸317側などの被係合部359か
ら取り外すことになる。
【0092】続いて、片方の手でイーゼル部11を、も
う一方の手で第1アーム331の握り部334を持って
行う。イーゼル部11の各主脚12の下端を所望の位置
におき、前に少し傾けるようにしながら、握り部334
を引き下ろすと、座部20側の総ての連結部は同時に回
動を始める。
【0093】そして最後に、イーゼル部11側の水平軸
317に、第1アーム331側の着脱用連結部材333
を連結させると、総ての連結部の回動は停止し、その状
態が保持される。なお、折り畳みは、展開と逆の操作を
行い、最後にイーゼル部11と、座部主支持脚351を
煽り止め掛止具59により掛け止めればよい。
【0094】図24〜図26は本発明の第5実施の形態
を示している。本実施の形態に係るイーゼル410は、
イーゼル部411に対して第1アーム331をスライド
可能に連結し、かつ第1アーム331と第2アーム4
1、および第2アーム41とイーゼル部411などと、
連結支持機構430の各構成部品をそれぞれ回動可能に
連結して、簡単に折り畳みおよび展開が行えるように構
成したものである。なお、第4実施の形態と同種の部位
については、同一符合を付して重複した説明は省略す
る。
【0095】イーゼル部411をなす左右一対の主脚4
12,412は、それぞれ下端より上方に延びる基幹材
412aと、各基幹材412aの内側にさらに上方に向
かい長手方向に延びるように連結された連結材412b
から成る。
【0096】各連結材412bの互いに対向する内側面
には、長手方向に延びるスライド溝417が形成されて
いる。なお、各基幹材412aの上部正面側に、画面保
持用ボルト14を止めるための取付孔15が長手方向に
複数連接されている。なお、連結材412bの下端側外
側面には、後述する座部主支持脚351側の煽り止め掛
止具59を掛け止めるための被係合部359が設けられ
ている。
【0097】図25に示すように、第1アーム331
は、前記各主脚412における画面を保持する位置の下
側より上方に向かって、各主脚412の長手方向に沿っ
て移動可能な連結軸437を介して、前後方向に回動可
能に一端側が連結されている。
【0098】詳しく言えば、第1アーム331の一端部
の断面短辺上には、前記座部20が使用位置に支持され
る際に略水平状態に支持される物置板332Aが一体に
設けられている。図25に示すように、物置板332A
の前端縁両端には、前記連結材412bに摺動可能に嵌
合する切欠435が形成されている。
【0099】各切欠435の裏面側には、それぞれ支持
片436を介して連結軸(水平軸)437が両側方向へ
突設されている。これら各連結軸437が、前記スライ
ド溝417に移動可能に嵌合することにより、第1アー
ム331は主脚412に対して長手方向に移動可能に連
結されている。
【0100】以上のような本実施の形態に係るイーゼル
410によれば、図26(a)〜(d)に示すように、
連結支持機構430によって、座部20はイーゼル部4
11の正面側に離隔した状態で略水平に支持される使用
位置と、連結支持機構430と共にイーゼル部411に
対して略平面状に重なり合う収納位置とに変位し、簡単
に展開および折り畳みが行えるようになっている。
【0101】なお、第4実施の形態と同様な作用につい
ては重複した説明は省略する。また、連結材412bに
設けたスライド溝417の代わりに、連結軸437が移
動可能に嵌合するようなレールを設けるようにしてもよ
い。
【0102】図27〜図30は本発明の第6実施の形態
を示している。本実施の形態に係るイーゼル510は、
イーゼル部11に対して第1アーム531を回動可能に
連結し、かつ第1アーム531と座部20、およびイー
ゼル部11と第2アーム541などと、連結支持機構5
30の各構成部品をそれぞれ回動可能に連結して、簡単
に展開および折り畳みが行えるように構成したものであ
る。なお、第1実施の形態と同種の部位については、同
一符合を付して重複した説明は省略する。
【0103】連結支持機構530は、第1アーム531
と、第2アーム541の他、座部主支持脚351と、座
部副支持脚561とを有して成る。第1アーム531
は、前記第1アーム31と同様に角材から成り、第1ア
ーム531の一端部の断面短辺上には、座部20が使用
位置に支持される際に略水平状態で、前記イーゼル部1
1における画面を保持する位置の下側に展開される物置
板532が一体に設けられている。物置板532の裏面
側には、その前端縁に沿って連結軸317が貫装される
連結用軸受535が固設されており、この連結用軸受5
35により第1アーム531は、各主脚12間に回動可
能に枢支されている。なお、物置板532の裏面側に
は、後述する座部主支持脚351側の煽り止め掛止具5
9を掛け止めるための被係合部559が設けられてい
る。
【0104】座部20の座板21の裏面側には、前後方
向にお互いに平行に配置された一対の連結部材22,2
2が固設され、この各連結部材22の内側に、前記第1
アーム531の後端が連結用ボルト23を介して回動可
能に連結されている。座部副支持脚561は一対の角材
から成り、各座部副支持脚561の上端部が、第1アー
ム531の途中部位を挟むような配置で、連結用ボルト
565を介して回動可能に連結されている。
【0105】第2アーム541は1対の角材から成り、
第2アーム541の一端部の上面には、物置板542が
一体に設けられている。物置板542の裏面側には、連
結軸44が貫装される連結用軸受43が固設されてお
り、この連結用軸受43により第2アーム541は、前
記イーゼル部11の各主脚12間に回動可能に枢支され
ている。
【0106】また、第2アーム541の他端部は前記各
座部副支持脚561の途中部位を挟むような配置で、2
本の連結用ボルト545を介して回動可能に連結されて
いる。なお、座部主支持脚351の下部側面には、折り
畳んだときに物置板532の裏面側にある被係合部55
9に掛け止めることで開くのを防止する煽り止め掛止具
59が取り付けられている。
【0107】本実施の形態においても、図30(a)〜
(d)に示すように、連結支持機構530によって、第
1アーム531が略水平に延び、前記座部主支持脚35
1の下端側が接地する状態で、座部20は使用位置に支
持される一方、第1アーム531と座部副支持脚561
とが略直線上に重なる状態で、座部20は収納位置に畳
まれることになる。
【0108】図31〜図35は本発明の第7実施の形態
を示している。本実施の形態は、前記各種実施の形態に
係るイーゼル10,110,210などを載せることが
できる載置台600を備えたものである。以下に、前記
第1実施の形態に係るイーゼル10と組み合わせた例に
ついて説明する。
【0109】図33に示すように、載置台600は、イ
ーゼル部11などを床より高い位置に支持するための台
をなす使用状態と、略平面状に重なり合う収納状態とに
変位可能に構成されている。
【0110】図31および図32に示すように、矩形状
の卓板610の裏面側には、前後方向における中央と後
端縁に、それぞれ両側方向に延びる補強材611,61
2が固設されている。さらに卓板610の裏面側には、
両端縁に沿って前後方向に延びる一対の連結部材61
3,613も固設されている。
【0111】また、卓板610の裏面側において、前端
縁と補強材611と間の略中央には、載置台600を折
り畳んだ際に後述する煽り止め掛止具615を掛け止め
るための被係合部614が設けられている。また、卓板
610の前端縁に沿って裏面側には、主脚部620を回
動可能に連結するための連結軸622が貫装される連結
用軸受617が固設されている。
【0112】卓板610の表面側には、前端縁にそって
平行に並んで延びる一対のストッパ616,616が突
設されている。各ストッパ616および各主脚621の
上端に囲まれる部位には、イーゼル10のイーゼル部1
1をなす各主脚12の最下端を係合させることで、卓板
610上にイーゼル10全体を位置決め固定できるよう
になっている。
【0113】卓板610の前端縁側には、主脚部620
が前後方向に回動可能に連結されている。詳しく言えば
主脚部620は、前記卓板610の前端両端に対して左
右一対に配置される主脚621,621と、各主脚62
1の上端間に架設され、前記卓板610にある連結用軸
受617に貫装される連結軸622と、各主脚621の
下端間に架設される下部連結軸623とから枠型に構成
されている。
【0114】また、図32に示すように、各主脚621
間のほぼ全長に亘って背板624が貼り付けられてい
る。なお、各主脚621の最下端底面には、滑り止め用
のゴム材625が貼り付けられている。
【0115】卓板610の後端縁側には、副脚部630
が前後方向に回動可能に連結されている。詳しく言えば
副脚部630は、前記卓板610の後端両端に対して左
右一対に配置される副脚631,631を具備して成
る。
【0116】各副脚631は、前記各連結部材613の
後部内側にそれぞれ連結軸632を介して回動可能に連
結されている。連結部材613の後端内側には、副脚6
31の回動を所定範囲に規制するための可動範囲規制部
材619が設けられている。各副脚631の上端側には
背板633が架け渡されている。また、各副脚631の
最下端底面には、滑り止め用のゴム材634が貼り付け
られている。
【0117】主脚部620と副脚部630とは、連結ア
ーム640によって同期して回転可能に連結されてい
る。連結アーム640は1本の角材から成り、その前端
部の断面短辺側上面には、前記主脚部620の下端側に
回動可能に連結する物置板641が固設されている。物
置板641の上面側には、前端縁に沿って前記主脚部6
20の下部連結軸623を貫装させる連結用軸受642
が固設されている。
【0118】連結アーム640の後端部の断面短辺側上
面には、前記副脚部630の中間部位に回動可能に連結
する連結板643が固設されている。連結板643の下
面側には、後端縁に沿って連結軸644を貫装させる連
結用軸受646が固設されている。連結板643は、こ
の連結軸644を介して各副脚631間の中間部位に回
動可能に連結されている。
【0119】また、連結アーム640の中間よりやや前
よりの位置には、載置台600を折り畳んだ際に前記6
14に掛け止めて不用意に展開するのを防止する煽り止
め掛止具615が設けられている。また、連結アーム6
40における連結板643よりも手前側には、角材の四
隅を削り取った握り部645が設けられている。
【0120】以上のような載置台600は、図33
(a)〜(d)に示すように、前記イーゼル10などを
床より高い位置に支持するための台をなす使用状態に展
開させたり、略平面状に重なり合う収納状態に折り畳む
ことができる。ここで図33および図34に示すよう
に、載置台600上にイーゼル10を支持することによ
り、通常位置よりも高い位置で絵を描く場合にも、同じ
イーゼル10を用いて対応することができる。
【0121】なお、本発明に係るイーゼルは、前述した
各種実施の形態に限定されるものではない。例えば、イ
ーゼル部11は一対の角材からなるものに限らず、他に
例えば一対のイーゼル部11間に亘るような縦長台形状
の板材から形成してもかまわない。かかる板材で形成し
た場合には、その底辺側が左右に所定幅で広がる主脚を
なすことになる。座部支持脚51などについても同様で
ある。
【0122】
【発明の効果】本発明に係るイーゼルによれば、イーゼ
ル部と座部とを一体に組み合わせる連結支持機構30に
より、その変位に伴い座部を、イーゼル部の正面側に離
隔した状態で略水平に支持され、着座した使用者の体重
により連結支持機構を介してイーゼル部を当該位置にて
不動な状態に保持できる使用位置に展開させたり、連結
支持機構と共にイーゼル部に対して略平面状に重なり合
う収納位置に折り畳むことができる。
【0123】そのため、収納性および移動動性に優れた
大きさで、かつ運搬が容易に行える程度の重さでありな
がら、使用状態では十分な安定性を得ることができ、し
かもイーゼルと椅子を同時に使用状態にセットしたり折
り畳むことができ、従来面倒であった準備作業や片付け
作業を極めて容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルを示す
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルを背面
側から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルの回転
連結リンクなどを拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルの回転
連結リンクなどを拡大して示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルの座部
および座部支持脚などを拡大して示す分解斜視図であ
る。
【図6】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルの座部
および座部支持脚などを拡大して示す分解斜視図であ
る。
【図7】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルを展開
ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係るイーゼルを使用
する状態を示す側面図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係るイーゼルを示す
斜視図である。
【図10】本発明の第2実施の形態に係るイーゼルのイ
ーゼル部などを拡大して示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第2実施の形態に係るイーゼルを展
開ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図であ
る。
【図12】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルを示
す斜視図である。
【図13】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルを背
面側から見た斜視図である。
【図14】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルの回
転連結リンクなどを拡大して示す斜視図である。
【図15】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルの回
転連結リンクなどを拡大して示す斜視図である。
【図16】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルの座
部および座部支持脚などを拡大して示す分解斜視図であ
る。
【図17】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルの座
部および座部支持脚などを拡大して示す分解斜視図であ
る。
【図18】本発明の第3実施の形態に係るイーゼルを展
開ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図であ
る。
【図19】本発明の第4実施の形態に係るイーゼルを示
す斜視図である。
【図20】本発明の第4実施の形態に係るイーゼルの第
1アームの一端部などを拡大して示す斜視図である。
【図21】本発明の第4実施の形態に係るイーゼルの座
部および座部主支持脚などを拡大して示す分解斜視図で
ある。
【図22】本発明の第4実施の形態に係るイーゼルの座
部および座部主支持脚などを拡大して示す斜視図であ
る。
【図23】本発明の第4実施の形態に係るイーゼルを展
開ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図であ
る。
【図24】本発明の第5実施の形態に係るイーゼルを示
す斜視図である。
【図25】本発明の第5実施の形態に係るイーゼルのイ
ーゼル部などを拡大して示す分解斜視図である。
【図26】本発明の第5実施の形態に係るイーゼルを展
開ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図であ
る。
【図27】本発明の第6実施の形態に係るイーゼルを示
す斜視図である。
【図28】本発明の第6実施の形態に係るイーゼルの第
1アーム、第2アームおよび座部副支持脚などを拡大し
て示す分解斜視図である。
【図29】本発明の第6実施の形態に係るイーゼルの座
部および座部主支持脚などを拡大して示す分解斜視図で
ある。
【図30】本発明の第6実施の形態に係るイーゼルを展
開ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図であ
る。
【図31】本発明の第7実施の形態に係る載置台を示す
斜視図である。
【図32】本発明の第7実施の形態に係る載置台を示す
分解斜視図である。
【図33】本発明の第7実施の形態に係る載置台を展開
ないし折り畳む状態を経時的に示す作用説明図である。
【図34】本発明の第7実施の形態に係る載置台の使用
例を示す斜視図である。
【図35】本発明の第7実施の形態に係る載置台の使用
例を示す側面図である。
【図36】従来技術に係るイーゼルの一例を示す側面図
である。
【符号の説明】
10…イーゼル 11…イーゼル部 12…主脚 13…背板 14…画面保持用ボルト 15…取付孔 20…座部 21…座板 22…連結部材 24…連結用軸受 30…連結支持機構 31…第1アーム 32…物置板 33…ストッパ片 34…連結用軸受 35…握り部 36…物置板 37…連結用軸受 39…間隔保持用部材 40…連結軸 41…第2アーム 42…物置板 43…連結用軸受 44…連結軸 45…連結軸 51…座部支持脚 52…支持脚部材 53…連結軸 54…下部連結軸 55…背板 59…煽り止め掛止具 70…回転連結リンク 71…リンク部材 72…上部連結軸 73…下部連結軸 110…イーゼル 111…イーゼル部 112…主脚 112a…基幹材 112b…連結材 117…スライド溝 132…物置板 134…掛止具 135…切欠 136…支持片 137…連結軸 210…イーゼル 230…連結支持機構 270…回転連結リンク 271…作業台 272…連結用軸受 273…連結軸 274…連結ブラケット 275…連結軸 310…イーゼル 317…水平軸 330…連結支持機構 331…第1アーム 332…物置板 333…着脱用連結部材 334…握り部 351…座部主支持脚 361…座部副支持脚 362…物置板 363…連結用軸受 410…イーゼル 411…イーゼル部 412…主脚 412a…基幹材 412b…連結材 417…スライド溝 435…切欠 436…支持片 437…連結軸 510…イーゼル 530…連結支持機構 541…第2アーム 561…座部副支持脚 600…載置台 610…卓板 611…補強材 613…連結部材 616…ストッパ 617…連結用軸受 619…可動範囲規制部材 620…主脚部 621…主脚 622…連結軸 623…下部連結軸 624…背板 630…副脚部 631…副脚 632…連結軸 633…背板 640…連結アーム 641…物置板 642…連結用軸受 643…連結板 644…連結軸 645…握り部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カンバスなどの画面を描画時に立て掛けた
    状態に支持するイーゼルであって、その正面側に着座す
    るための座部が一体に組み合わされ、使用しない際に折
    り畳んで収納可能なイーゼルにおいて、 両側方向に広がる画面を上部に立て掛けた状態で保持で
    き、下部は左右に所定幅で広がる主脚をなすイーゼル部
    と、 前記イーゼル部に連結支持機構を介して一体に組み合わ
    され、使用者が着座することができる前記座部とを有
    し、 前記連結支持機構の変位に伴い前記座部は、前記イーゼ
    ル部の正面側に離隔した状態で略水平に支持され、着座
    した使用者の体重により前記連結支持機構を介して前記
    イーゼル部を当該位置にて不動な状態に保持できる使用
    位置と、前記連結支持機構と共に前記イーゼル部に対し
    て略平面状に重なり合う収納位置とに変位可能であるこ
    とを特徴とするイーゼル。
  2. 【請求項2】前記連結支持機構は、 前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側に、
    回転連結リンクを介して前後方向に回動ないし変位可能
    に一端側が連結された第1アームと、 前記イーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後
    方向に回動可能に一端側が連結された第2アームと、 前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可
    能に一端側が連結された座部支持脚とを有し、 前記第1アームと第2アームとは互いに回動可能に枢支
    され、かつ前記第1アームの他端側は、前記座部支持脚
    の下部側に水平軸を介して回動可能に連結されると共
    に、前記第2アームの他端側は、前記座部の前端側に水
    平軸を介して回動可能に連結されて成り、 前記第1アームと第2アームとが所定角度で交叉する状
    態で、前記座部は使用位置に支持される一方、少なくと
    も前記第1アームと第2アームとが略直線上に重なる状
    態で、前記座部は収納位置に畳まれることを特徴とする
    請求項1記載のイーゼル。
  3. 【請求項3】前記連結支持機構は、 前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側より
    上方に向かって、該イーゼル部の長手方向に沿って移動
    可能な水平軸を介して、前後方向に回動可能に一端側が
    連結された第1アームと、 前記イーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後
    方向に回動可能に一端側が連結された第2アームと、 前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可
    能に一端側が連結された座部支持脚とを有し、 前記第1アームと第2アームとは互いに回動可能に枢支
    され、かつ前記第1アームの他端側は、前記座部支持脚
    の下部側に水平軸を介して回動可能に連結されると共
    に、前記第2アームの他端側は、前記座部の前端側に水
    平軸を介して回動可能に連結されて成り、 前記第1アームと第2アームとが所定角度で交叉する状
    態で、前記座部は使用位置に支持される一方、少なくと
    も前記第1アームと第2アームとが略直線上に重なる状
    態で、前記座部は収納位置に畳まれることを特徴とする
    請求項1記載のイーゼル。
  4. 【請求項4】前記第1アームの一端側に、前記座部が使
    用位置に支持される際の第1アームが斜めに延びる角度
    で、前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側
    に展開される物置板を一体に設けたことを特徴とする請
    求項2または3記載のイーゼル。
  5. 【請求項5】前記回転連結リンク自体を、前記座部が使
    用位置に支持される際に、前記イーゼル部における画面
    を保持する位置の下側で略水平状態に支持される作業台
    として形成し、該回転連結リンクを、前記座部が収納位
    置に畳まれる際に、前記イーゼル部に対して略平面状に
    重なり合うように設定したことを特徴とする請求項2記
    載のイーゼル。
  6. 【請求項6】前記連結支持機構は、 前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側に、
    水平軸を介して着脱可能に一端側が連結された第1アー
    ムと、 前記イーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後
    方向に回動可能に一端側が連結された第2アームと、 前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可
    能に一端側が連結された座部主支持脚と、 前記座部主支持脚の下端側に、水平軸を介して前後方向
    に回動可能に一端側が連結された座部副支持脚とを有
    し、 前記第1アームの他端側上に前記座部は一体に固設さ
    れ、前記第2アームの他端側は、前記座部の前端側に水
    平軸を介して回動可能に連結され、前記座部副支持脚の
    他端側は、前記第2アームの途中に回動可能に枢支され
    て成り、 前記第1アームが略水平に延び、その一端側が前記イー
    ゼル部に水平軸を介して連結される状態で、前記座部は
    使用位置に支持される一方、前記第1アームの一端側が
    前記イーゼル部の水平軸より離脱し、少なくとも前記第
    2アームと座部副支持脚とが略直線上に重なる状態で、
    前記座部は収納位置に畳まれることを特徴とする請求項
    1記載のイーゼル。
  7. 【請求項7】前記連結支持機構は、 前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側より
    上方に向かって、該イーゼル部の長手方向に沿って移動
    可能な水平軸を介して、前後方向に回動可能に一端側が
    連結された第1アームと、 前記イーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後
    方向に回動可能に一端側が連結された第2アームと、 前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可
    能に一端側が連結された座部主支持脚と、 前記座部主支持脚の下端側に、水平軸を介して前後方向
    に回動可能に一端側が連結された座部副支持脚とを有
    し、 前記第1アームの他端側上に前記座部は一体に固設さ
    れ、前記第2アームの他端側は、前記座部の前端側に水
    平軸を介して回動可能に連結され、前記座部副支持脚の
    他端側は、前記第2アームの途中に回動可能に枢支され
    て成り、 前記第1アームが略水平に延びる状態で、前記座部は使
    用位置に支持される一方、少なくとも前記第2アームと
    座部副支持脚とが略直線上に重なる状態で、前記座部は
    収納位置に畳まれることを特徴とする請求項1記載のイ
    ーゼル。
  8. 【請求項8】前記連結支持機構は、 前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側に、
    水平軸を介して回動可能に一端側が連結された第1アー
    ムと、 前記イーゼル部における下部側に、水平軸を介して前後
    方向に回動可能に一端側が連結された第2アームと、 前記座部の後端側に、水平軸を介して前後方向に回動可
    能に一端側が連結された座部主支持脚と、 前記第1アームの途中に、水平軸を介して前後方向に回
    動可能に一端側が連結された座部副支持脚とを有し、 前記第1アームの他端側は、前記座部に水平軸を介して
    回動可能に連結されると共に、前記第2アームの他端側
    は、前記座部副支持脚の途中に水平軸を介して回動可能
    に連結され、前記座部副支持脚の他端側は、前記座部主
    支持脚の下端側に水平軸を介して回動可能に連結されて
    成り、 前記第1アームが略水平に延びる状態で、前記座部は使
    用位置に支持される一方、少なくとも該第1アームと座
    部副支持脚とが略直線上に重なる状態で、前記座部は収
    納位置に畳まれることを特徴とする請求項1記載のイー
    ゼル。
  9. 【請求項9】前記第1アームの一端側に、前記座部が使
    用位置に支持される際に該座部と同様に略水平状態で、
    前記イーゼル部における画面を保持する位置の下側に展
    開される物置板を一体に設けたことを特徴とする請求項
    6,7または8記載のイーゼル。
  10. 【請求項10】前記第2アームの一端側に、前記座部が
    使用位置に支持される際の第2アームが斜めに延びる角
    度で展開され、前記イーゼル部の下端側との間において
    荷物をおける物置板を一体に設けたことを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載のイ
    ーゼル。
  11. 【請求項11】前記座部が使用位置に支持される状態で
    前記イーゼル部、前記連結支持機構、および前記座部を
    載せる載置台を有し、 前記載置台は、前記イーゼル部などを床より高い位置に
    支持するための台をなす使用状態と、略平面状に重なり
    合う収納状態とに変位可能に構成されたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載
    のイーゼル。
  12. 【請求項12】前記載置台に、該載置台が使用状態の際
    に少なくとも前記イーゼル部の下端側を位置決めするス
    トッパを設けたことを特徴とする請求項11記載のイー
    ゼル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200461074Y1 (ko) * 2010-07-26 2012-06-29 김종훈 의자가 부설된 접철식 이젤
CN110171246A (zh) * 2019-06-01 2019-08-27 江苏经贸职业技术学院 一种广告设计用的多功能绘画板

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