JP2001314130A - ノリ原藻搬送用袋と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来、摘採した海苔原藻は箱形笊コンテナに
入れて人手で搬送していた。不安定な舟から陸揚げした
り敏速な処置が必要な加工場での持ち運び作業は危険で
過酷であった。 【解決手段】 本発明の容器は底部を大きく、上部を小
さくした笊構造の袋で、最底を液が漏れにくいバケット
にし、上部を網にしている。そのため原藻の貯容量が大
きく舟上に安定して鎮座し、走行が安全である。次工程
の貯留タンク１１への移送も最底の吊り紐３をクレーン
１３に掛けて転倒搬出が可能で安全敏速に移送できる。
さらに最底のバケットに保持している海水で海苔原藻の
劣化を防止し、移送時の洗い出し水も保持している。特
にポンプ移送の可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、摘採したノリ原藻を養
殖漁場から、乾燥する製造工場へ搬送する装置に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、小形作業舟で摘採したノリ原藻
は、親舟に配備している略６００ｍｍ×４００×３００
の箱形笊コンテナにポンプ移送し、帰港すると港に設置
しているクレーンでトラックに積み替えて搬送して貯留
装置へ搬入していた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】１、笊コンテナーを移
動する時間と労力を節減したい。 ２、作業舟から親舟への移送時間を短縮し、労力を節減
したい。 ３、母舟からの陸揚げを簡単にしたい。 ４、次工程へ簡単に転送したい。 以上記載した搬送を容易化する備品と作業方法を安価に
提供する技術の開発が渇望されていた。 【課題を解決するための手段】 【０００４】これらの課題を解決するために行った本発
明の代表的実施例を図１に示し構造を説明する。袋体は
底が大きく天面は小さく縮小した台形である。上部には
縛りしろ（２）を残して四隅に吊り紐（３）を設けてい
る。袋体の最底の四隅に略１トンの重量に耐える吊り紐
を固着している。 袋体の底部から吊り紐へ至る
補強帯を掛け渡しても良い。 【０００５】母舟に折りたたみ可能な支持具（５）を配
置し、袋体を支持具の台座（７）に乗置き支持枠（８）
の突片（９）に天井部の吊り紐を掛け、ホースの挿入口
を確保する。 支持具の背面にも袋体を配置し、同突片
に吊り紐を掛け複数の搬送袋をセットすることもでき
る。 【０００６】袋体の底４隅には吊り紐を固着している。
〔請求項３〕に記載した袋体の底は海水などの液が漏れ
にくいバケットである。このバケットは布やビニールシ
ートの縫合または接着品でもよい。 【０００７】縛りしろに紐、バンド等をつけておく。底
４隅の吊り紐は略１トン以上の重量に耐え、海水、淡水
に腐食されない材質である。 【作用】 【０００８】母舟の舟上に支持具の台座（７）を置き支
持枠（８）を立てて支え枠（１０）をセットする。袋体
を台座に乗せ上部の吊り紐を支持枠の最上辺の突辺
（９）に掛けると、袋体の形状が確保できホースの挿入
スペースも保持できる。台座に乗せた袋体に原藻を注入
すると支持具は重量で安定する。 【０００９】袋体を乗せている支持枠の背面は、台座が
無いが支持枠は安定しているから背面に置いた袋体の吊
り紐を同じ突片に掛けても安定している。袋体は底部の
容積が大きく上部が小さい略台形だから支持枠に掛かる
重力が小さく座りが安定している。 【００１０】底部がバケット〔請求項３〕の第一の働き
は、投入時の搬送海水の一部はこのバケットに残り、ノ
リ原藻の生存に最小必要な海水を確保できる働きであ
り、第二の働きは、陸揚げした原藻を貯留タンク（１
１）に移動する時の洗い流し海水を確保する働きであ
る。 【００１１】海水は上部分の笊構造の網目から流出し多
くの原藻を収納できるが、底部が大きく上部が狭まって
いて、安定して鎮座するため波や風で不安定な母舟の甲
板上を転動したり、滑り動いたりしない。 【００１２】底部四隅の吊り紐は、陸揚げした原藻を貯
留タンクへ転倒移動するときのクレーン（１２）に掛け
る。 【００１３】 【発明の効果】この発明には次の効果がある。 １、支持具は折り畳み式で軽く１人で持ち運びができ
る、簡単にセットできる、小さなスペースで、大きな量
を保留できる。 ２、洋上でも、陸揚げしてからも大量の原藻を短時間に
搬送出来、しかも労力を要しない。 ３、舟上に安定して鎮座するから、安全に搬送できる。 ４、空容器体積が小さく移送が楽である。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の基本的な実施例を示した立体図であ
る。 【図２】本発明の支持具を示した立体図である。 【図３】本発明の本体を示した立体図である。 【図４】本発明の使用状態を示した立体図である。 【符号の説明】 （１）袋体 （２）縛りしろ （３）吊り紐 （４）母舟 （５）支持具 （６）作業舟 （７）台座 （８）支持枠 （９）突辺 （１０）支え枠 （１１）貯留タンク （１２）クレーン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 底部が大きく、天井部が縮小して開口し
   た台形の笊構造の袋体（１）の底四隅に吊り紐（３）を
   設け、天井部四隅にも縛りしろ（２）を残して吊り紐
   （３）を設けている。縛りしろにはバンド／又は紐（１
   ２）を縫着しているノリ原藻搬送用袋。 【請求項２】 〔請求項１〕に記載した袋体が網で構成
   しているノリ原藻搬送用袋。 【請求項３】 〔請求項１〕に記載した台形袋の底部
   が、液が漏れにくいバケット構造であるノリ原藻搬送用
   袋。 【請求項４】 母舟（４）に折たたみ可能な支持具
   （５）を配置する。この支持具の上辺に突片（６）を植
   設している。突片には〔請求項１〕〔請求項２〕〔請求
   項３〕に記載した袋体の天井部の吊り紐（３）を掛け作
   業舟（６）で摘採した原藻をポンプを介してホース移送
   する装置。