JP2001313650A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001313650A
JP2001313650A JP2000130363A JP2000130363A JP2001313650A JP 2001313650 A JP2001313650 A JP 2001313650A JP 2000130363 A JP2000130363 A JP 2000130363A JP 2000130363 A JP2000130363 A JP 2000130363A JP 2001313650 A JP2001313650 A JP 2001313650A
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 問い合わせ手順の開始/終了の制御を行うこ
とにより、消費電力を低減するとともに、制御手順を簡
略化し、またエンド端末を識別してデータ中継を行い通
信範囲を拡大できる無線通信システムを提供することに
ある。 【解決手段】 タイマ26や新幹線モードボタン27
は、無線リンクを確立するための問い合わせスキャン実
行指示手段である。この問い合わせスキャン実行指示手
段は問い合わせメッセージのスキャンの開始/終了を指
示するのみでなく、スレーブデバイスに問い合わせスキ
ャン実行の開始/終了の指示を通知するために、この情
報を指示中継通知手段28に伝えるパスを有している。
さらに、PDA型携帯電話13はスレーブデバイスの識
別情報を記憶し、この識別情報をBluetooth中継器15
に通知するための識別情報通知手段29を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台のマスタ無線
装置と1台もしくは複数台のスレーブ無線装置から構成
され、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間での通信を
可能とし、また、無線によるデータ中継を可能とする無
線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1台のマスタ無線装置と1台もし
くは複数台のスレーブ無線装置から構成される無線通信
システム(たとえば、Bluetooth通信システム)が存在
する。この無線通信システムにおいて、複数の任意無線
装置と接続を試みる無線装置は、接続相手を発見するた
めの問い合わせ(Inquiry)手順を常時繰り返すこと
で、期待の接続相手を検出し、無線リンクを確立する。
また、固定の通信相手とのみ通信する無線装置は、固定
の通信相手との間ですでに無線リンクが張られている場
合には、当然ながら、それ以上の接続相手を発見するた
めの問い合わせ手順は行わない。
【0003】また、Bluetooth通信システムは、マスタ
無線装置とスレーブ無線装置間のピア・ツー・ピアのデ
ータ通信は可能であるが、スレーブ無線装置間でデータ
を転送することができない。このようなBluetooth通信
システムでは、1台の無線装置が複数の無線通信ネット
ワーク(Bluetoothではピコネットと呼ばれる)に所属
することが可能であり、この特徴を利用することにより
複数の無線通信ネットワークをタンデムに接続すること
で通信範囲を拡張する可能性が示されている(Bluetoot
hではこれをスキャッタネットと呼ぶ)。
【0004】図19に、従来例の動作シーケンス例を示
す。Bluetooth端末1(BT1)は複数の任意のBluetoo
th端末との接続を試みるBluetooth端末と仮定し、一方B
luetooth端末(BT2)は固定の通信相手BT1とのみ
接続するBluetooth端末であると仮定する。BT1とB
T2は最初はお互いにまだ識別情報も持たず、無線リン
クが張られていない状態にある。ここでBT1はマスタ
デバイスとなるべく常時問い合わせ(Inquiry)メッセ
ージを送信し続けることにより、他のBluetooth端末の
検出を試みる(ステップS151)。一方、BT2はB
T1のスレーブデバイスとなるべく、BT1からの問い
合わせメッセージをスキャン(ステップU151)した
後、問い合わせ応答メッセージを返信する(ステップU
152)。BT1はBT2からの問い合わせ応答メッセ
ージを受信すると(ステップS152)、BT2に対し
ページメッセージを送信することで無線リンク(LN
K)の確立手順(ページング手順)に入る(ステップS
153)。
【0005】一方、BT2もBT1とのLNK確立のた
めに、BT1からのページメッセージをスキャンする
(ステップU153)、BT2がページスキャンに成功
すると、BT1に対しページ応答メッセージを返信し
(ステップU154)、LNKを確立する(ステップU
155)。同様に、BT1でもBT2からのページ応答
メッセージを受信し(ステップS154)、BT2との
間のLNKが確立する(ステップS155)。
【0006】これら一連の動作により、BT1とBT2
間のLNKが確立するが、複数のBluetooth端末と接続
しようとするBT1は、この後も引き続き問い合わせメ
ッセージを送信し続ける(ステップS156)、一方、
BT2は所望の接続相手BT1とのLNKが確立される
と、その後問い合わせスキャンは行わない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】1台のマスタ無線装置
と1台もしくは複数台のスレーブ無線装置から構成され
る従来の無線通信システム(たとえば、Bluetooth通信
システム)では、無線装置が複数の無線装置との接続を
試みる場合には、常に接続相手検出のための問い合わせ
(Inquiry)手順を継続する必要があった。たとえば、
あるマスタ無線装置が複数のスレーブ無線装置との接続
を試みる場合には、常時問い合わせメッセージを送信し
続ける必要がある。また、あるスレーブ無線装置が現在
マスタ/スレーブ関係にあるマスタ無線装置以外の無線
装置との接続を試みる際に、新規通信相手との関係で自
分がマスタデバイスとなる場合には、常時問い合わせメ
ッセージを送信し続ける必要がある。また、自分がスレ
ーブデバイスとなる場合には常時問い合わせ相手からの
問い合わせメッセージに応じられるようにそれをスキャ
ンし続ける必要がある。固定的な通信相手とのみ通信を
行う場合には固定の通信相手以外の無線装置に対し問い
合わせ手順を行う必要はないが、問い合わせ手順を実行
していない状態においてさらに任意の無線装置を通信相
手として選択することはできない。
【0008】今後無線通信システムを利用した電子名刺
交換等、任意の相手とアドホック的な無線通信ネットワ
ークを構成し通信するようなアプリケーションの登場が
予想される。しかし、任意の相手とアドホック的な無線
通信を行う場合、従来の無線通信システムにおいては、
上述のように、接続相手検出のための問い合わせ(Inqu
iry)手順を継続する必要がある。一般に無線通信で
は、データ送信及び受信時には、待機時と比較し、数倍
から数千倍の電力が消費される。従って、前記のように
複数の無線装置との間に無線リンクを確立するために常
時問い合わせ手順を実行することは、消費電力の面で問
題がある。
【0009】また、Bluetoothによる無線通信システム
では1台のマスタ無線装置が複数のスレーブ無線装置と
の間で無線リンクを張ることは可能であるが、スレーブ
無線装置間の通信は行えない。そのため、任意のスレー
ブ無線装置間でデータ通信を行うには、データ通信を行
おうとする2台のスレーブ無線装置のうちいずれか一方
のスレーブ無線装置が、マスタ無線装置となる必要があ
る。そのため今まで所属していた無線通信ネットワーク
とは別の無線通信ネットワークを新たに構築し、該新規
無線通信ネットワークにおいて、新しいマスタ/スレー
ブ無線装置間の関係を確立してデータ通信を行う必要が
あった。このように、新しい無線通信ネットワークを構
築するという手順を踏んでデータ通信を行ったとして
も、データ通信可能な範囲は拡張される訳ではない。
【0010】現行のBluetooth仕様V1.0Bでは、1
台の無線装置がある無線通信ネットワークにおいてはマ
スタ無線装置の役割を担い、ある無線通信ネットワーク
においてはスレーブ無線装置の役割を担うことになる。
こうして、複数の無線通信ネットワークを論理的に接続
し、これら複数の無線通信ネットワークを経由すること
で1つの無線通信ネットワークではカバーしきれない範
囲にある無線装置間でのデータ通信の可能性が示されて
いる。しかしながら、アドホック的に無線通信ネットワ
ークに加入/脱退を随時行えるような無線装置を考えた
場合、この無線通信ネットワークを多段に接続するBlue
toothのスキャッタネットでは、実際にデータ通信を行
おうとするエンド端末を中継無線通信ネットワークまた
は無線中継装置が識別する方法が示されていないため、
実現が難しい。
【0011】本発明の目的は、上記課題を鑑みて、問い
合わせ手順の開始/終了の制御を行うことにより、消費
電力を低減するとともに、制御手順を簡略化し、またエ
ンド端末を識別してデータ中継を行い通信範囲を拡大で
きる無線通信システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、1台のマスタ無線装置と1台もしくは複
数台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無
線装置とスレーブ無線装置間で通信を可能とし、かつ通
常は固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ
無線装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システ
ムである。前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置
が、組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手と
するため、相手無線装置を探索する問い合わせ(Inquir
y)メッセージに応じて、問い合わせスキャン実行の開
始/終了を制御する指示を出力する問い合わせスキャン
実行指示手段と、該指示に基づいて問い合わせスキャン
を実行する無線通信制御部とを有し、スキャン実行指示
のあったときに問い合わせスキャンを実行することを特
徴とする。
【0013】また、本発明は、前記マスタ(もしくはス
レーブ)無線装置が、組み合わせ相手以外の任意の無線
装置を通信相手とするため、相手無線装置を探索する問
い合わせ(Inquiry)メッセージ送信の開始/終了を制
御する指示を出力する問い合わせメッセージ送信指示手
段と、該指示に基づいて問い合わせメッセージを送信す
る無線通信制御部とを有し、問い合わせメッセージを送
信する指示を受けたときに問い合わせメッセージを送信
することを特徴とする。
【0014】前記無線装置は、問い合わせ(Inquiry)
メッセージに対する前記スキャン実行指示手段による指
示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなって
いる他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して
問い合わせスキャン実行の開始/終了を通知する指示中
継通知手段を有することを特徴とする。
【0015】また、前記無線装置は、問い合わせ(Inqu
iry)メッセージに対する前記スキャン実行指示手段に
よる指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせと
なっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利
用して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知す
る指示中継通知手段を有することを特徴とする。
【0016】また、前記無線装置は、前記問い合わせメ
ッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常
時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対
しても、該無線通信を利用して問い合わせスキャン実行
の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有すること
を特徴とする。
【0017】また、前記無線装置は、前記問い合わせメ
ッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常
時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対
しても、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送
信の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有するこ
とを特徴とする。
【0018】また、前記無線装置は、前記スキャン実行
指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制御部
に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始/終
了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、ユー
ザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問い合
わせスキャン実行を開始/終了することが可能なことを
特徴とする。
【0019】また、前記無線装置は、問い合わせメッセ
ージ送信指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通
信制御部に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの
開始/終了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有
し、ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的
に問い合わせメッセージの送信を開始/終了することが
可能なことを特徴とする。
【0020】ここで、既存のマスタ/スレーブデバイス
装置間の無線リンクを切断した後に2台の無線装置が他
の任意の無線装置と無線通信ネットワークを構成する場
合、前記無線装置は、タイマ満了時には任意の無線装置
との間で確立された無線リンクを切断し、通常時に固定
的に接続されている前記マスタ/スレーブ無線装置間の
無線リンクの再接続を行うことを特徴とする。
【0021】また、無線によるデータ中継を行う際に、
マスタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線
中継装置による無線装置検出のために送信する問い合わ
せメッセージに対しスキャンを実行する場合、前記マス
タ(もしくはスレーブ)無線装置は、問い合わせメッセ
ージのスキャンを実行し、新規無線通信ネットワークの
マスタデバイスとなる任意の無線中継装置にスレーブデ
バイスとして登録された後、前記無線中継装置に対し通
常時固定的な組み合わせの通信相手である前記スレーブ
(もしくはマスタ)無線装置を識別するための識別情報
を通知するための識別情報通知手段を有する。前記スレ
ーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を通知され
た任意の無線中継装置は、これら通常時の組み合わせで
ある前記マスタ/スレーブ無線装置を関連づけた情報を
記憶する関連づけ情報記憶手段と、その情報を利用して
前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を自分がマス
タデバイスとなる前記無線通信ネットワークのスレーブ
デバイスとして登録し、この登録が完了したことを前記
マスタ(もしくはスレーブ)無線装置に通知し、また前
記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置とスレーブ(も
しくはマスタ)無線装置の関連づけ情報が既登録である
ことを前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置に通知
する通信相手登録通知手段と、関連づけ情報記憶手段に
記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方
の無線装置に対して中継するデータ中継手段とを有し、
該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中
継することでデータ伝送距離を拡張する。
【0022】また、無線によるデータ中継を行う際に、
マスタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線
中継装置に対し無線装置検出のための問い合わせメッセ
ージを送信する場合、前記マスタ(もしくはスレーブ)
無線装置は、問い合わせメッセージを送信し、任意の無
線中継装置をスレーブデバイスとして登録した後、スレ
ーブデバイスである任意の無線中継装置に対し通常時固
定的な組み合わせの通信相手である前記スレーブ(もし
くはマスタ)無線装置を識別するための識別情報を通知
するための識別情報通知手段を有する。前記スレーブ
(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を通知された任
意の無線中継装置は、これら通常時の組み合わせである
前記マスタ/スレーブ無線装置を関連づけた情報を記憶
する関連づけ情報記憶手段と、その情報を利用して前記
スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を自分がマスタデ
バイスとなる新規無線通信ネットワークのスレーブデバ
イスとして登録し、この登録が完了したことを前記マス
タ(もしくはスレーブ)無線装置に通知し、また前記マ
スタ(もしくはスレーブ)無線装置とスレーブ(もしく
はマスタ)無線装置の関連づけ情報が既登録であること
を前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置に通知する
通信相手登録通知手段と、関連づけ情報記憶手段に記憶
される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無
線装置に対して中継するデータ中継手段とを有し、該マ
スタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継す
ることでデータ伝送距離を拡張する。
【0023】また、無線中継を行う際に、マスタ及びス
レーブ無線装置の両者ともに任意の無線中継装置に対し
無線装置検出のための問い合わせメッセージを送信する
場合、前記マスタ及びスレーブ無線装置の両者は、問い
合わせメッセージを送信し、それぞれがマスタデバイス
となる無線通信ネットワークにおいて任意の無線中継装
置をスレーブデバイスとして登録した後、該無線中継装
置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手であるお
互いの無線装置を識別するための識別情報を通知するた
めの識別情報通知手段を有する。それぞれの通信相手で
ある無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装
置は、前記マスタ無線装置とスレーブ無線装置が互いに
通信相手であることを認識すると同時にこれら互いの無
線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手
段と、関連づけ情報を登録完了したことを前記マスタ及
びスレーブ無線装置に通知する通信相手登録通知手段
と、関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置
からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継す
るデータ中継手段とを有し、該マスタ/スレーブ無線装
置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距
離を拡張する。
【0024】本発明によれば、たとえば初対面の人とお
互いの無線装置を使用して電子名刺情報の交換を行う場
合や、ユーザが新幹線で移動中に無線公衆網に接続可能
な無線装置付きの携帯電話に着信があり、当該無線装置
と音声通信が可能な別のヘッドセット機能を有する無線
装置を車内デッキに持ち出して着信を受け通信を行う際
に、これら無線装置間を将来新幹線の中に設置されるで
あろう無線中継装置を介したデータパスで接続しようと
する場合など、ユーザはアドホック的な無線通信ネット
ワークの構築が必要な場合にのみ、無線リンクを構築す
るための問い合わせ(Inquiry)メッセージの送信や問
い合わせメッセージのスキャンを実行することができ
る。このように、ユーザは必要時に限り、無線装置に問
い合わせ手順を実行させることで、消費電力を抑えるこ
とができる。
【0025】また、本発明によれば、問い合わせ手順の
開始/終了や固定的な関係にある無線装置間の無線リン
ク確立を指示する手段としてユーザが自由に設置可能な
タイマを用いることが可能なため、たとえば新幹線の乗
車時間をユーザがあらかじめタイマ値として設定してお
くことにより、新幹線に乗車すると同時に車内の無線中
継装置の検出を開始し、ユーザが保有する無線公衆網に
接続可能な無線通信付きの携帯電話やヘッドセット機能
を有した無線装置との間でアドホック的に無線通信ネッ
トワークを構成し、新幹線を下車すると同時に自動的に
無線中継装置への問い合わせ手順実行を停止したり、前
記携帯電話に組み込まれた無線装置とヘッドセット機能
を有する無線装置間の無線リンクを再接続することによ
り通常時の状態に戻すことができる。このように、ユー
ザはあらかじめスケジュールされた特殊な状況下におい
ては、自動的に無線中継装置を使用できるように環境設
定を行ったり、自動的にその環境設定を解除することが
可能となる。
【0026】さらに、本発明により、無線中継装置を用
いてデータや音声データを中継させる無線装置同士の関
連づけ情報を通知することにより、無線中継装置は中継
すべきデータとそのデータの送信先を把握することが可
能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。本発明を適用した無
線通信システムとして、Bluetooth無線技術を例に挙げ
て説明する。図1は、本発明に係る無線システムを示す
構成図である。この無線システムは、W−CDMA網1
1と、ペンやキーによる情報入力手段と各種情報を表示
するための液晶ディスプレイを搭載したPDA型携帯電
話13と、Bluetooth無線技術による複数の無線通信ネ
ットワークに対しマスタデバイスもしくはスレーブデバ
イスとして機能することにより無線通信ネットワーク間
でやりとりされる無線データを中継する機能を有するBl
uetooth中継器15と、音声データや住所録情報等の少
量データを送受可能なペン型ヘッドセット端末16で構
成される。W−CDMA網11とPDA型携帯電話13
はW−CDMA12で接続され、Bluetooth中継器15
とPDA型携帯電話13及びペン型ヘッドセット端末1
6はBluetooth無線技術14により接続される。
【0028】Bluetooth通信システムは、マスタ/スレ
ーブによる主従関係を持ったデバイス同士の間でデータ
交換を可能とする典型的な無線通信システムである。こ
こで、PDA型携帯電話13とペン型ヘッドセット端末
16はBluetoothの1つの無線通信ネットワーク(ピコ
ネット)を構成している。そして、PDA型携帯電話1
3をマスタデバイス、ペン型ヘッドセット端末16をス
レーブデバイスとしてBluetooth通信システムが構成さ
れるものと仮定する。Bluetoothにおいては、物理アド
レスが未知の通信相手との間に無線リンクを確立する際
に問い合わせ(Inquiry)手順が実行される。このと
き、まずマスタデバイスとなる無線装置が問い合わせメ
ッセージを送信し、スレーブデバイスとなる無線装置が
これをスキャンし、問い合わせメッセージを確認する
と、問い合わせ応答メッセージをマスタデバイスに対し
送信する。
【0029】また、Bluetoothのパワークラス3ではお
およそ10mの範囲で通信が可能である。このほかに、
2つのパワークラスが存在し、最も大きなパワーを利用
した場合には、約100mの範囲で通信が可能となる。
ここでは、3つのパワークラスのうち、最も低コストで
実現可能なパワークラス3、すなわち通信距離10mの
通信装置を想定して説明を行うものとする。
【0030】以降の説明を簡単にするために、さらにい
くつかの仮定を行う。PDA型携帯電話13は、それ単
体で無線公衆網であるW−CDMA網11に接続する端
末であり、PDAとしての機能もあわせ持つ端末として
の位置づけから音声通信を可能とするものの、サイズは
音声通信に使用するには若干大きめで、新幹線や飛行機
での移動中ユーザはこれを鞄の中にしまっておくことが
多いと仮定する。
【0031】一方、ペン型ヘッドセット端末16はPD
A型携帯電話13のサイズ面でのデメリットをカバーす
るための音声アプリケーション中心の端末であり、通常
ユーザはYシャツなどの胸ポケットに入れて気軽に持ち
歩けるものと仮定する。ユーザが、長距離出張などで新
幹線を利用して移動する場合、車内でPDA型携帯電話
13に着信があり、この電話を受けるためにユーザはP
DA型携帯電話13を鞄の中に置いたまま、ペン型ヘッ
ドセット端末16のみを持ってデッキに移動し、そこで
電話を受けることになる。ユーザの座席からデッキまで
の距離はBluetoothパワークラス3の範囲(10m)を
越えており、PDA型携帯電話13とペン型ヘッドセッ
ト端末16間のデータ通信は、新幹線の各車両に取り付
けられたBluetooth中継器15により中継されるものと
する。
【0032】ここで図2をもとにPDA型携帯電話につ
いて、もう少し詳細に説明する。PDA型携帯電話13
は、無線通信インタフェースとしてBluetoothインタフ
ェース21とBluetoothプロトコルを処理するBluetooth
制御部22とを有している。またPDA型携帯電話13
は、PDCやPHSに代表される無線公衆網へのインタ
フェースとして携帯電話インタフェース23を有してい
る。この他に、PDAとしての使用に必要な、様々な情
報を表示するための液晶ディスプレイ24、特にここで
必要となる列車の発車時刻/到着時刻を入力するための
移動スケジュール入力手段25、該移動スケジュール入
力手段25により入力された移動スケジュールに連動し
て動作するタイマ26、ユーザが新幹線の列車内にいる
場合の処理をPDAに行わせるための新幹線モードボタ
ン27などが具備されている。移動スケジュール入力手
段25により入力されたスケジュールデータと、タイマ
26により設定されたタイマ情報は、液晶ディスプレイ
24に表示される。
【0033】ここで、移動スケジュール入力手段25と
は、タイマ値入力手段の一例であり、タイマ26及び新
幹線モードボタン27はともに問い合わせスキャン実行
指示手段である。新幹線モードボタン27は、押下する
たびに新幹線乗車中すなわち無線中継が必要なモード
と、新幹線下車すなわち無線中継が不要なモードをトグ
ルするものとする。また、該PDA型携帯電話は問い合
わせスキャン実行の制御を、自分にとってはスレーブデ
バイスにあたるペン型ヘッドセット端末16にも中継し
て伝えるための指示中継通知手段28を有している。
【0034】さらに、PDA型携帯電話13はペン型ヘ
ッドセット端末16の識別情報を記憶し、データ中継の
ためのエンド端末を関連づける情報の一部として、この
識別情報をBluetooth中継器15に通知するための識別
情報通知手段29を有している。図2にあるように、P
DA型携帯電話13は移動スケジュール入力手段25に
より入力されたスケジュールデータとタイマ26を連動
させるためにタイマ情報を移動スケジュールからタイマ
26に通知するためのパスを有している。
【0035】また、タイマ26や新幹線モードボタン2
7は、無線リンクを確立するための問い合わせスキャン
実行指示手段である。この問い合わせスキャン実行指示
手段はPDA型携帯電話13による問い合わせメッセー
ジのスキャンの開始/終了を指示するのみでなく、PD
A携帯電話13にとってはスレーブデバイスにあたるペ
ン型ヘッドセット端末16も問い合わせスキャン実行の
開始/終了の指示を通知するために、この情報を指示中
継通知手段28に伝えるパスを有している。
【0036】さらに、PDA型携帯電話13はBluetoot
h中継器15との無線リンク確立に成功すると、データ
中継に必要となるペン型ヘッドセット端末16の識別情
報をBluetooth中継器15に通知する。ペン型ヘッドセ
ット端末16への問い合わせスキャン実行の制御情報や
Bluetooth中継器15に対して通知するペン型ヘッドセ
ット端末16の識別情報は、すべてBluetooth制御部2
2を通しBluetoothインタフェース21を介して通知さ
れる。そのほか、PDA型携帯電話13は音声入出力手
段30を有しており、これらは携帯電話インタフェース
23を介してW−CDMAに接続している。また、PD
A型携帯電話13は住所録記憶手段31を有しており、
この情報はBluetooth制御部22及びBluetoothインタフ
ェース21を介してペン型ヘッドセット端末16との間
でやり取りされる。
【0037】次に図3をもとに、Bluetooth中継器15
について説明する。Bluetooth中継器15は、その名の
通りBluetooth上のデータを中継するためのデータ中継
機能を有しており、またBluetooth制御部42ではBluet
oothインタフェース41を介して複数のピコネットと呼
ばれる無線通信ネットワークに所属することが可能であ
る。該Bluetooth中継器15は、データ中継を行う2つ
のエンドBluetooth端末(ここでは、PDA型携帯電話
13及びペン型ヘッドセット端末16)の識別情報を関
連づけて記憶する関連づけ情報記憶手段43と、通知相
手登録通知手段44と、該関連づけ情報をもとに2つの
エンドBluetooth端末間のデータを中継するデータ中継
手段45とを有している。
【0038】図4をもとに、ペン型ヘッドセット端末1
6について説明する。ペン型ヘッドセット端末16は、
無線インタフェースとしてBluetoothインタフェース5
1及びBluetooth制御部52を有している。このほか
に、ペン型ヘッドセット端末16は音声入出力手段5
3、住所録情報記憶手段54、住所録等を表示するため
の液晶ディスプレイ55等を有している。音声入出力手
段53、住所録情報記憶手段54は、Bluetoothインタ
フェース51及びBluetooth制御部を介してBluetoothに
接続し、音声端末としての機能を果たす。
【0039】この無線通信システムにおける各部の通信
動作の実施形態について説明する。
【0040】<第1実施形態>図5及び図6は、この無
線通信システムによるデータ中継の第1実施形態を示す
動作シーケンスである。この無線通信システムは、上記
のように仮定した利用シールによるPDA型携帯電話1
3、ペン型ヘッドセット端末16及びBluetooth中継器
15から構成される。
【0041】まず通常の状態では、PDA携帯電話(W
T1)13とペン型ヘッドセット端末(WT2)16は
無線リンク(LNK1)で接続されており、このときの
マスタ/スレーブの関係はPDA型携帯電話13がマス
タデバイス(ステップS1)、ペン型ヘッドセット端末
16がスレーブデバイス(ステップU1)である。以
降、PDA型携帯電話13をWT1、ペン型ヘッドセッ
ト端末16をWT2、PDA型携帯電話13とペン型ヘ
ッドセット端末16間の無線リンクをLNK1として記
述する。ユーザは、新幹線の切符を手配すると事前に出
発時刻と到着時刻に関する情報をWT1内蔵のタイマ値
入力手段である「移動スケジュール入力手段25」にて
データを入力する(ステップS2)。このデータはWT
1内蔵のタイマ26と連動して動作する仕掛けとなって
いる。
【0042】次にユーザは予定の新幹線に乗車し、出発
を持つ。新幹線内の各車両に設置されたBluetooth中継
器15は、常に周辺のBluetooth端末を探すために問い
合わせ(Inquiry)メッセージを定期的に送信している
(ステップT1)。以降、Bluetooth中継器15をWR
1として記述する。新幹線の出発時刻(ステップS3)
になると、WT1内蔵のタイマ26が問い合わせスキャ
ン実行開始をWT1に指示し(ステップS4)、同時に
通常の通信相手であるWT2に対しても問い合わせスキ
ャンを実行するよう指示を出す(ステップS4)。
【0043】この指示は、WT1の指示中継通知手段2
8によりWT2に伝えられる。WT2はこれを受けて、
問い合わせスキャンを実行する(ステップU2)。さら
に、WT1とWT2間の無線リンクLNK1を切断する
(ステップS5及びU3)。ここで、LNK1について
は、必ずしも切断する必要はない。たとえば、LNK1
については、Bluetoothの動作モードのひとつであるP
arkモードなどの低消費電力モードにするだけで、リ
ンクを接続状態のまま維持しても構わない。
【0044】また、WT1からWT2に対して問い合わ
せスキャンもしくは問い合わせメッセージの送信の開始
を指示するメッセージが通知されない場合には、WT2
側にもこれら動作を指示するための手段が必要となる。
なお、WT1及びWT2はいずれがマスタでもスレーブ
でもよいので、実行する問い合わせ手順は、どちらがス
レーブデバイス動作でも、マスタデバイス動作でもよ
い。
【0045】また、タイマ値入力手段25とタイマ26
による問い合わせスキャン実行起動の説明を行っている
が、タイマ値入力手段25及びタイマ26による問い合
わせ手順実行指示手段を持たない場合では、前記「新幹
線モードボタン」27など別の手段により問い合わせ手
順を実行しなければならない。なお、WT1及びWT2
はいずれがマスタでもスレーブでもよいので、実行する
問い合わせ手順は、どちらがスレーブデバイス動作で
も、マスタデバイス動作でもよい。
【0046】この実施形態では、タイマ26より指示で
きる動作を問い合わせ手順のみでなく、通常状態(WT
1とWT2間のLNK1接続)までの復旧を指示するよ
うにしている。この復旧までの動作を自動的に行うよう
にすることもできるし、ユーザの明示的な指示によるも
のとすることもできる。
【0047】さて、WT1及びWT2の問い合わせスキ
ャンが実行され、WR1からの問い合わせメッセージを
正しくスキャンすると、WT1とWR1間の無線リンク
(LNK2)が確立し(ステップS6及びT2)、また
WT2とWR1間の無線リンク(LNK3)が確立する
(ステップU4及びT2)。以降、WT1とWR1間の
無線リンクをLNK2、WT2とWR1間の無線リンク
をLNK3として記述する。LNK2が確立すると、W
T1はWT2との関連づけをWR1に認識させるため
に、識別情報通知手段29を用いてWT2の物理アドレ
ス(BD−ADDR)等による識別情報をWR1に通知
する(ステップS7)。
【0048】WT1からの識別情報を受信したWR1
は、関連づけ情報記憶手段43により得られた識別情報
とWT1とを関連づけして記憶する(ステップT3)。
WR1はこの時点でWT1ともWT2とも無線リンクを
確立しており、かつWT1とWT2の関連づけが終って
いるため、WR1は通信相手登録通知機能44により、
WT1に対してはWT2の登録を、WT2に対してはW
T1の登録をそれぞれ通知する(ステップT4)。WT
1はこの通知を受けてWT2へのデータ中継が可能とな
ったことを知る(ステップS8)。また、同様にWT2
はこの通知を受けてWT1へのデータ中継が可能となっ
たことを知る(ステップU5)。一般的には、これ以降
自由にWT1とWT2間でWT1を介してデータ伝送を
行うことができる。
【0049】ここでは、最もこの機能を使用するにふさ
わしい、PDA型携帯電話13の着信を事例として取り
上げる。WT1の携帯電話が着信すると(ステップS
9)、ユーザはWR1経由の着信情報をWT2を介して
認識し(ステップS10、T5及びU6)、WT2のみ
を持って車内デッキへと移動する(ステップU7)。以
降、通話が終るまでのWT1とWT2間の音声データは
全てWR1経由で中継される(ステップS10、T5及
びU6)、新幹線の到着時刻になると(ステップS1
1)、WT1内蔵のタイマ26が問い合わせスキャン実
行終了をWT1に提示し(ステップS12)、同時にW
T2に対しても問い合わせスキャンを終了するよう指示
を出す(ステップS12)。
【0050】この指示は、WT1の指示中継通知手段2
8によりWT2に伝えられる。WT2はこれを受けて、
問い合わせスキャンを終了する(ステップU8)。な
お、問い合わせスキャンを乗車中ずっと継続して行って
いる必要はなく、WR1が発見できた時点でスキャンを
終了しても構わない。Bluetooth中継器が復数台存在す
る場合でも、問い合わせスキャンで検出する問い合わせ
メッセージ数を指定することにより、問い合わせスキャ
ン実行の時間を減らすことができる。その場合は、ステ
ップS12の処理は不要であるが、実際はWR1による
中継が不要となったことを何らかの形でWT1/WT2
に通知することが望ましい。ここでは、途中で車両を移
動するなどの理由でWT2がWR1を見失うような状況
も想定して、問い合わせスキャン終了指示処理を明示的
に入れている。
【0051】この後、WT1とWR1間のLNK2と、
WT2とWR1間のLNK3を切断する(ステップS1
3、T6及びU9)。なお、この処理に関しても、新幹
線を降りた時点でWT1及びWT2はWR1の通信範囲
外となり、明示的に切断処理を行わずとも無線リンクは
切断される。ここでは、WT1とWT2間の無線リンク
LNK1の復旧までをスコープとしているため、この後
の処理が続くが、新幹線下車後の動作シーケンスが存在
しない場合もある。
【0052】ユーザが新幹線を下車すると、WT1は通
信相手のWT2と中継器WR1を介さずに直接通信する
ために、LNK1の接続手順に入る。WT1はWT2の
物理アドレスを忘れずに記憶していると仮定すると、Bl
uetoothのページメッセージ送信を開始する(ステップ
S14)、一方WT2はページメッセージのスキャンを
開始する(ステップU10)、このページング処理に成
功すると、WT1とWT2間に再び無線リンクLNK1
が接続される(ステップS15及びU11)。
【0053】なお、新幹線搭乗後の動作における上記動
作シーケンスのデータ中継では、WR1がマスタデバイ
スでWT1及びWT2がスレーブデバイスとなる1つの
無線通信ネットワーク(ピコネット)を構成して動作す
る。このため、WT1及びWT2はいずれもWR1が送
信する問い合わせメッセージをスキャンする動作をと
る。
【0054】他のデータ中継の場合は、WT1とがマス
タデバイスでWR1がスレーブデバイスとなる無線通信
ネットワーク(ピコネット)と、WR1がマスタデバイ
スでWT2がスレーブデバイスとなる無線通信ネットワ
ーク(ピコネット)の2つの無線通信ネットワークによ
りデータ中継を実現する。それぞれの無線通信ネットワ
ークを構成するために、WT1はWR1を検出するため
に問い合わせメッセージの送信を行い、一方WR1もW
T2を検出するために問い合わせメッセージの送信を行
う。
【0055】また、他のデータ中継の場合には、WT1
がマスタデバイスでWR1をスレーブデバイスとする無
線通信ネットワーク(ピコネット)と、WT2がマスタ
デバイスでWR1がスレーブデバイスとする無線通信ネ
ットワーク(ピコネット)の2つの無線通信ネットワー
クによりデータ中継を実現する。それぞれの無線通信ネ
ットワークを構成するために、WT1及びWT2はいず
れもWR1を検出するために問い合わせメッセージの送
信を行う。
【0056】ここまで、PDA型携帯電話13、ペン型
ヘッドセット端末16及びBluetooth中継器15により
構成される無線通信システムの動作シーケンスについて
説明した。また、説明の中で簡単ではあるが、他のデー
タ中継の場合との相違点についても説明した。以降は、
ここまで詳細を説明しなかった実施形態について補足説
明する。
【0057】<第2実施形態>次に、本発明を適用した
無線通信システムの動作シーケンスについて、先の第1
実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス
(図5及び図6)との違いをもとに、図7及び図8を用
いて簡単に説明する。まず、新幹線乗車後にT1及びW
T2に対し問い合わせスキャン実行を指示する必要があ
るが、WT1の動作では「新幹線出発時刻」を検知した
タイマ26による問い合わせスキャン実行開始ではな
く、ユーザ自身が「新幹線モードボタン27を押下」
(ステップS23)することにより、ステップS24
「問い合わせスキャン実行」となる。同様に、ステップ
S31もタイマ26による「新幹線到着時刻」ではな
く、ここは「新幹線モードボタン27を押下」となる。
【0058】また、ステップS24及びS32では、図
5及び図6のように、WT1からWT2に対し問い合わ
せスキャン実行開始/終了指示を中継しないことから、
ステップS24では「問い合わせスキャン実行指示」の
指示動作が、ステップS32では「問い合わせスキャン
終了指示」の指示動作がそれぞれなくなり、ステップS
24では「問い合わせスキャン実行」、ステップS32
では「問い合わせスキャン終了」のみの動作となる。
【0059】一方、WT2の動作ではWT1からの問い
合わせスキャン制御情報の通知が行われないことから、
ステップU23及びU30の問い合わせスキャン実行/
終了の前に、これら動作を指示するための動作、ステッ
プU22及びU29において「新幹線モードボタン56
を押下」の動作が追加される。また、WT1については
ステップS33以降の動作が、WT2についてはステッ
プU31以降の動作が行われない。これ以外は、図5及
び図6の動作と同じである。
【0060】<第3実施形態>本発明を適用した無線通
信システムの第3実施形態における動作シーケンスにつ
いて、第1実施形態を適用した無線通信システムの動作
シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、図9及
び図10を用いて簡単に説明する。新幹線乗車後にWT
1及びWT2に対し問い合わせスキャン実行を指示する
必要があるが、WT1の動作ではステップS43が、
「新幹線出発時刻」を検知したタイマ26による問い合
わせスキャン実行開始ではなく、ユーザ自身が「新幹線
モードボタン27を押下」することにより、ステップS
44の「問い合わせスキャン実行」となる。
【0061】同様に、ステップS51も「新幹線到着時
刻」ではなく、ここは「新幹線モードボタン27を押
下」となる。ステップS44の動作については「問い合
わせスキャン実行指示」が「問い合わせメッセージ送信
指示」に、また、ステップS52については「問い合わ
せスキャン実行終了指示」が「問い合わせメッセージ送
信終了指示」にそれぞれ変わる。WT2はWR1に対し
問い合わせメッセージ送信を行う側、すなわちマスタデ
バイスとして動作していることから、WR1はWT2に
対しスレーブデバイスとして動作する必要がある。そこ
で、WR1の動作としては、ステップT41の動作が
「問い合わせメッセージ送信(常時)」から「問い合わ
せメッセージ送信&問い合わせスキャン実行(常時)」
となる。また、WT1についてはステップS53以降の
動作が、WT2についてはステップU49以降の動作が
行われない。
【0062】<第4実施形態>本発明を適用した無線通
信システムの第4実施形態における動作シーケンスにつ
いて、第1実施形態を適用した無線通信システムの動作
シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、図11
及び図12を用いて簡単に説明する。ここで定義の無線
通信システムは、WT1についてはステップS73以降
の動作が、WT2についてはステップU69以降の動作
が行われない。これ以外は、図5及び図6の動作と同じ
である。
【0063】<第5実施形態>次に、本発明を適用した
無線通信システムの第5実施形態における動作シーケン
スについて、第1実施形態を適用した無線通信システム
の動作シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、
図13及び図14を用いて簡単に説明する。まずWT1
の動作に関してはタイマ26に対応していないことか
ら、ステップS83の「新幹線出発時刻」及びステップ
S93の「新幹線到着時刻」ともに「新幹線モードボタ
ン27を押下」となる。また、WT1及びWT2はWR
1に対しマスタデバイスとして動作し、かつWT2への
問い合わせメッセージ送信の制御情報転送は行わないた
め、ステップS84の「問い合わせスキャン実行&問い
合わせスキャン実行指示」は「問い合わせメッセージ送
信」に、またステップS92は「問い合わせスキャン終
了&問い合わせスキャン実行指示」が「問い合わせメッ
セージ送信終了」にそれぞれ変わる。
【0064】また、WT2も同様でステップU83及び
U90の前にそれぞれステップU82及びU89の「新
幹線モードボタン56を押下」が挿入される。さらにW
T2はWR1に対しマスタデバイスとなるため、ステッ
プU83の「問い合わせスキャン実行」は「問い合わせ
メッセージ送信」に、ステップU90の「問い合わせス
キャン終了」は「問い合わせメッセージ送信終了」に変
わる。WR1に関してはステップT81の「問い合わせ
メッセージ送信(常時)」が「問い合わせスキャン実行
(常時)」に置き換わる。ここで定義の無線通信システ
ムは、WT1についてはステップS93以降の動作が、
WT2についてはステップU91以降の動作が行われな
い。これ以外は、図5及び図6の動作と同じである。
【0065】<第6実施形態>次に、本発明を適用した
無線通信システムの第6実施形態における動作シーケン
スについて、第5実施形態を適用した無線通信システム
の動作シーケンス(図13及び図14)との違いをもと
に、図15及び図16を用いて簡単に説明する。前述の
動作シーケンスと異なる点は、まずタイマ26と問い合
わせ手順制御が連動することにより、WT1ではステッ
プS103及びS111の「新幹線モードボタン27を
押下」が、それぞれ「新幹線出発時刻」と「新幹線到着
時刻」になる。
【0066】WT2に関しては、同様にステップU82
及びU89「新幹線モードボタン56を押下」の動作が
削除される。さらに、WT1からWT2に対して問い合
わせメッセージ送信制御情報を通知することから、WT
1のステップS104が「問い合わせメッセージ送信」
から「問い合わせメッセージ送信&問い合わせメッセー
ジ送信指示」に、ステップS112が「問い合わせメッ
セージ送信終了」から「問い合わせメッセージ送信終了
&問い合わせメッセージ送信終了指示」に変わる。これ
以外は、図13及び図14の動作と同じである。
【0067】<第7実施形態>次に、本発明を適用した
無線通信システムの第7実施形態における動作シーケン
スについて、第6実施形態を適用した無線通信システム
の動作シーケンス(図15及び図16)との違いをもと
に、図17及び図18を用いて簡単に説明する。まず、
WT1の動作としてはステップS114の「問い合わせ
メッセージ送信&問い合わせメッセージ送信指示」が
「問い合わせメッセージ送信&問い合わせスキャン実行
指示」に、ステップS122の「問い合わせメッセージ
送信終了&問い合わせメッセージ送信終了指示」が「問
い合わせメッセージ送信終了&問い合わせスキャン終了
指示」に変わる。
【0068】また、WT2の動作ではステップU112
の「問い合わせメッセージ送信」が「問い合わせスキャ
ン実行」に、ステップU118の「問い合わせメッセー
ジ送信終了」が「問い合わせスキャン終了」に変わる。
さらに、WR1のステップT111が「問い合わせスキ
ャン実行(常時)」から「問い合わせスキャン実行&問
い合わせメッセージ送信(常時)」に変わる。これ以外
は、図15及び図16の動作と同じである。
【0069】以上の説明で、組み合わせの違いはあるも
のの、全請求項の使用例を説明している。
【0070】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、以下のような効果がある。 (1)複数の無線装置間でアドホック的なネットワーク
を構成する無線通信システムにおいて、ユーザが新規の
無線装置を検出するための問い合わせ手順の開始/終了
の制御を行うことにより、常に問い合わせ手順を実行し
なくてもよいことから、無線通信端末の低消費電力化が
可能となる。 (2)無線中継装置との接続において、無線通信におけ
る問い合わせ手順の開始/終了の制御情報を無線を介し
て通信相手にも通知することにより、マスタとスレーブ
の関係にある無線通信装置の両方の問い合わせ手順を別
々に制御することなく、片方の無線装置のみを制御する
ことで両方の無線装置の問い合わせ手順を制御すること
で、制御手順を簡略化している。 (3)タイマを無線通信における問い合わせ手順の開始
/終了のトリガとして使用することにより、問い合わせ
手順の開始/終了をユーザが事前に設定することを可能
としている。 (4)無線中継装置に自分が通信する相手の識別情報を
通知し、それにより無線中継装置ではデータ中継を行う
ペアの関連づけが行われることによりはじめてデータの
中継が可能となることで、通常の通信範囲を拡張して通
信距離を拡大することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るBluetoothにより構成される無線
通信システムの構成図である。
【図2】PDA型携帯電話のブロック図である。
【図3】Bluetooth中継器のブロック図である。
【図4】ペン型ヘッドセット端末のブロック図である。
【図5】無線通信システムの第1実施形態の通信動作を
示すシーケンス図である。
【図6】図5に続く無線通信システムの第1実施形態の
通信動作を示すシーケンス図である。
【図7】無線通信システムの第2実施形態の通信動作を
示すシーケンス図である。
【図8】図7に続く無線通信システムの第2実施形態の
通信動作を示すシーケンス図である。
【図9】無線通信システムの第3実施形態の通信動作を
示すシーケンス図である。
【図10】図9に続く無線通信システムの第3実施形態
の通信動作を示すシーケンス図である。
【図11】無線通信システムの第4実施形態の通信動作
を示すシーケンス図である。
【図12】図11に続く無線通信システムの第4実施形
態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図13】無線通信システムの第5実施形態の通信動作
を示すシーケンス図である。
【図14】図13に続く無線通信システムの第5実施形
態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図15】無線通信システムの第6実施形態の通信動作
を示すシーケンス図である。
【図16】図15に続く無線通信システムの第6実施形
態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図17】無線通信システムの第7実施形態の通信動作
を示すシーケンス図である。
【図18】図17に続く無線通信システムの第7実施形
態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図19】2台のBluetooth端末により構成される従来
の無線通信システムの動作シーケンス図である。
【符号の説明】
11 W−CDMA網 12 W−CDMA 13 PDA型携帯電話 14 Bluetooth 15 Bluetooth中継器 16 ペン型ヘッドセット端末 21,41,51 Bluetoothインタフェース 22,42,52 Bluetooth制御部 23 携帯電話インタフェース 24,55 液晶ディスプレイ 25 移動スケジュール入力手段 26 タイマ 27,56 新幹線モードボタン 28 指示中継通知手段 29 識別情報通知手段 30,53 音声入出力手段 31,54 住所録情報記憶手段 43 関連づけ情報記憶手段 44 通知相手登録通知手段 45 データ中継手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台のマスタ無線装置と1台もしくは複
    数台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無
    線装置とスレーブ無線装置間で通信を可能とし、かつ通
    常は固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ
    無線装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システ
    ムにおいて、 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、 組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とする
    ため、相手無線装置を探索する問い合わせ(Inquiry)
    メッセージに応じて、問い合わせスキャン実行の開始/
    終了を制御する指示を出力する問い合わせスキャン実行
    指示手段と、 該指示に基づいて問い合わせスキャンを実行する無線通
    信制御部と、を有し、 スキャン実行指示のあったときに問い合わせスキャンを
    実行することを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数
    台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無線
    装置とスレーブ無線装置間で通信を可能し、かつ通常は
    固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ無線
    装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システムに
    おいて、 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、 組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とする
    ため、相手無線装置を探索する問い合わせ(Inquiry)
    メッセージ送信の開始/終了を制御する指示を出力する
    問い合わせメッセージ送信指示手段と、 該指示に基づいて問い合わせメッセージを送信する無線
    通信制御部と、を有し、 問い合わせメッセージを送信する指示を受けたときに問
    い合わせメッセージを送信することを特徴とする無線通
    信システム。
  3. 【請求項3】 前記無線装置は、問い合わせ(Inquir
    y)メッセージに対する前記スキャン実行指示手段によ
    る指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとな
    っている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用
    して問い合わせスキャン実行の開始/終了を通知する指
    示中継通知手段を有することを特徴とする請求項1記載
    の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記無線装置は、問い合わせ(Inquir
    y)メッセージに対する前記スキャン実行指示手段によ
    る指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとな
    っている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用
    して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知する
    指示中継通知手段を有することを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記無線装置は、前記問い合わせメッセ
    ージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固
    定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対して
    も、該無線通信を利用して問い合わせスキャン実行の開
    始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特
    徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記無線装置は、前記問い合わせメッセ
    ージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固
    定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対して
    も、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送信の
    開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを
    特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記無線装置は、前記スキャン実行指示
    手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制御部に対
    し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始/終了日
    時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、 ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問
    い合わせスキャン実行を開始/終了することが可能なこ
    とを特徴とする請求項1、3又は4記載の無線通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記無線装置は、問い合わせメッセージ
    送信指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制
    御部に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始
    /終了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、 ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問
    い合わせメッセージの送信を開始/終了することが可能
    なことを特徴とする請求項2、5又は6記載の無線通信
    システム。
  9. 【請求項9】 既存のマスタ/スレーブデバイス装置間
    の無線リンクを切断した後に2台の無線装置が他の任意
    の無線装置と無線通信ネットワークを構成する場合、 前記無線装置は、タイマ満了時には任意の無線装置との
    間で確立された無線リンクを切断し、通常時に固定的に
    接続されている前記マスタ/スレーブ無線装置間の無線
    リンクの再接続を行うことを特徴とする請求項7又は8
    記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 無線によるデータ中継を行う際に、マ
    スタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線中
    継装置による無線装置検出のために送信する問い合わせ
    メッセージに対しスキャンを実行する場合、 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、 問い合わせメッセージのスキャンを実行し、新規無線通
    信ネットワークのマスタデバイスとなる任意の無線中継
    装置にスレーブデバイスとして登録された後、前記無線
    中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手で
    ある前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を識別す
    るための識別情報を通知するための識別情報通知手段を
    有し、 前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を
    通知された任意の無線中継装置は、 これら通常時の組み合わせである前記マスタ/スレーブ
    無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶
    手段と、 その情報を利用して前記スレーブ(もしくはマスタ)無
    線装置を自分がマスタデバイスとなる前記無線通信ネッ
    トワークのスレーブデバイスとして登録し、この登録が
    完了したことを前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装
    置に通知し、また前記マスタ(もしくはスレーブ)無線
    装置とスレーブ(もしくはマスタ)無線装置の関連づけ
    情報が既登録であることを前記スレーブ(もしくはマス
    タ)無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、 関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置から
    のデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデ
    ータ中継手段と、 を有し、該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデ
    ータを中継することでデータ伝送距離を拡張することを
    特徴とする請求項1又は3記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】 無線によるデータ中継を行う際に、マ
    スタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線中
    継装置に対し無線装置検出のための問い合わせメッセー
    ジを送信する場合、 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、 問い合わせメッセージを送信し、任意の無線中継装置を
    スレーブデバイスとして登録した後、スレーブデバイス
    である任意の無線中継装置に対し通常時固定的な組み合
    わせの通信相手である前記スレーブ(もしくはマスタ)
    無線装置を識別するための識別情報を通知するための識
    別情報通知手段を有し、 前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を
    通知された任意の無線中継装置は、 これら通常時の組み合わせである前記マスタ/スレーブ
    無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶
    手段と、 その情報を利用して前記スレーブ(もしくはマスタ)無
    線装置を自分がマスタデバイスとなる新規無線通信ネッ
    トワークのスレーブデバイスとして登録し、この登録が
    完了したことを前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装
    置に通知し、また前記マスタ(もしくはスレーブ)無線
    装置とスレーブ(もしくはマスタ)無線装置の関連づけ
    情報が既登録であることを前記スレーブ(もしくはマス
    タ)無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、 関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置から
    のデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデ
    ータ中継手段と、を有し、該マスタ/スレーブ無線装置
    間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離
    を拡張することを特徴とする請求項2、4又は5記載の
    無線通信システム。
  12. 【請求項12】 無線中継を行う際に、マスタ及びスレ
    ーブ無線装置の両者ともに任意の無線中継装置に対し無
    線装置検出のための問い合わせメッセージを送信する場
    合、 前記マスタ及びスレーブ無線装置の両者は、 問い合わせメッセージを送信し、それぞれがマスタデバ
    イスとなる無線通信ネットワークにおいて任意の無線中
    継装置をスレーブデバイスとして登録した後、該無線中
    継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手であ
    るお互いの無線装置を識別するための識別情報を通知す
    るための識別情報通知手段を有し、 それぞれの通信相手である無線装置の識別情報を通知さ
    れた任意の無線中継装置は、 前記マスタ無線装置とスレーブ無線装置が互いに通信相
    手であることを認識すると同時にこれら互いの無線装置
    を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、 関連づけ情報を登録完了したことを前記マスタ及びスレ
    ーブ無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、 関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置から
    のデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデ
    ータ中継手段と、を有し、該マスタ/スレーブ無線装置
    間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離
    を拡張することを特徴とする請求項6記載の無線通信シ
    ステム。
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