JP2001311845A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JP2001311845A
JP2001311845A JP2000128092A JP2000128092A JP2001311845A JP 2001311845 A JP2001311845 A JP 2001311845A JP 2000128092 A JP2000128092 A JP 2000128092A JP 2000128092 A JP2000128092 A JP 2000128092A JP 2001311845 A JP2001311845 A JP 2001311845A
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茂 川口
Yukiya Masuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイドの発生を確実に防止できると共
に特にコアの膜厚管理が容易な光導波路の製造方法を提
供する。 【解決手段】 クラッド層によって覆われたコアを有
する光導波路を製造するにあたり、基板の表面に直接、
またはバッファ層を介してコア層を、膜厚管理容易な低
温成膜法により高い精度で成膜し、パターニングし、そ
の上部にクラッド層を狭い隙間にも充填容易な火炎堆積
法により成膜することで、ボイドがなく、かつ高精度な
光導波路が得られる。特に、上部クラッド層の成膜後に
加熱・加圧処理を施すことで、コア及び上部クラッド層
の残留内部応力を除去し、かつボイドが発生していても
これを塞ぐことができるため、ドープ剤を添加していな
いガラスを上部クラッド層として用いることができるな
ど、使用する材料及びドープ剤の選択自由度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光通信など
において、信号光を伝送するデバイスに適用される光導
波路の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光通信等に用いられる平面光
波回路(PLC)として、所謂光スターカプラなどの光
導波路が例えば分岐器として用いられている。この光導
波路は、埋込み導波路構造でステップインデックス型屈
折率分布となっているものが一般的である。
【0003】このような光導波路としては、石英ある
いはシリコンウェーハ等からなる基板上にバッファ層
(または下部クラッド層)と、該バッファ層上に形成さ
れた所望の形状をなすコアと、このコアを覆う上部クラ
ッド層とを備えたものや、基板を、屈折率を考慮しバ
ッファ層としても機能する石英などで形成し、バッファ
層を省略したものなどがある。
【0004】例えば上記の構造の光導波路を製造する
には、まず、基板の表面に、各種成膜法によりSiO2
を主成分とするバッファ層及びコア層を成膜し、コア層
の表面にフォトレジストによって所定の導波路パターン
を形成したのち、RIE(Reactive Ion
Etching)などにより、所定パターンの導波路コ
アを成形する。その後、SiO2を主成分とする低屈折
率の上部クラッド層を成膜する。最後にダイシング装置
によって所定形状に切断する。そして、光の入出力端面
を研磨することにより、各光導波路が完成する。
【0005】尚、コアはその屈折率を、バッファ層及び
上部クラッド層の屈折率より0.2%〜0.8%程度高
くする必要がある。このため、コアを形成する際に、そ
の屈折率を高めるドープ剤を添加するか、あるいはバッ
ファ層および上部クラッド層を形成する際に、それらの
屈折率を下げるドープ剤を添加する。
【0006】また、上記の構造の光導波路の製造工程
は、の構造の光導波路の製造工程からバッファ層の成
膜工程を省略したものといえる。
【0007】上記バッファ層、コア、上部クラッド層を
成膜する方法としては、例えば特開昭58−10511
1号公報、特開昭61−259205号公報、特開昭6
2−288802号公報、特開平1−189614号公
報、特開平1−192732号公報等に記載されたよう
な火炎堆積法(FHD法)と、各種化学蒸着法(CVD
法、例えばプラズマCVD法など)や各種物理蒸着法
(PVD法、例えば真空蒸着法など)、或いはこれら蒸
着法を組み合わせてなる蒸着法(以下、これら蒸着法を
総称して低温成膜法と記す)とがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記低温成膜法は、そ
の膜厚管理やドープ剤を均一分布する上では後記する火
炎堆積法よりも有利であるが、例えばまたはの構造
の光導波路でコアが複数近接して配置されている場合、
隣接するコア同士間に上部クラッド層を成膜する際にガ
ラスが十分に充填されず、隙間(ボイド)が生じること
があり、このボイドにより光導波路が信号光を伝送する
際の信号光の損失が増加するという問題がある。
【0009】また、火炎堆積法は、ガラス微粒子をトー
チなどで加熱しつつ基板表面に吹き付け、堆積させるも
のであり、堆積させる際にガラスの粘度を低くすれば、
上記したまたはの構造の光導波路の近接するコア同
士間にガラスが流れ込み、その内部が十分に充填される
が、この方法は膜厚管理が厄介であり、高い膜厚精度が
要求されるコアを成膜するのには必ずしも適していな
い。
【0010】一方、特に火炎堆積法を用いる場合、堆積
時の粘度、即ち堆積させるガラスの軟化点を低くするた
めにドープ剤を添加する必要があるが、ドープ剤を添加
すると屈折率が変化することから、それに応じて別途各
層にドープ剤を添加して各層の屈折率を調整する必要が
あり、実際には使用する材料、添加するドープ剤が限ら
れ、その選択自由度が低いものとなっていた。特に例え
ばコアにドープ剤を添加し、バッファ層及び上部クラッ
ド層にはドープ剤を添加しない構造の光導波路を製造し
ようとすると、上部クラッド層を形成するガラスの軟化
点が高く、即ち成膜時の粘度が高いため、成膜時に近接
するコア同士間へガラスが十分に充填されずボイドが生
じ、上記低温成膜法と同様な問題を抱えるものとなる。
加えて、火炎堆積法はガラス微粒子にドープ剤を混ぜて
吹き付けるため、ドープ剤を均一に分布させるのも厄介
であった。
【0011】ここで、堆積時の温度を高くすればドープ
剤を添加しなくても粘度を低くし、ドープ剤を均一に分
布することも可能であるが、あまり高い温度にすると、
既に積層した他の層が軟化したり、或る層に添加したド
ープ剤が別の層、基板に拡散するなどの悪影響が問題と
なるため、あまり現実的ではない。また、成膜後に熱処
理して上記凹部などに十分に充填させることも考えられ
るが、この場合の熱処理は一般に堆積時の温度よりも高
くなければならず、上記同様に基板や積層した層へのド
ープ剤拡散等の悪影響が問題となる。
【0012】尚、いずれの方法で成膜された層にも内部
応力は残留し、偏波依存損失(PDL)が大きくなるこ
とあり、これにより信号光の損失が増加するため、その
内部応力を除去することが望ましい。
【0013】本発明は、上記したような従来技術の問題
点に鑑みなされたものであり、その目的は、ボイドの発
生を確実に防止できると共に特にコアの膜厚管理が容易
な光導波路の製造方法を提供すること、更に使用する材
料、ドープ剤の選択自由度が向上し、しかも各成膜層の
残留内部応力をも除去して信号光の損失を低くすること
が可能な光導波路の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、クラッド層によって覆われたコアを有する光
導波路の製造方法であって、基板の表面に直接、または
バッファ層を介してコア層を、化学蒸着法または物理蒸
着法またはこれらを組み合わせてなるいずれかの低温成
膜法により成膜し、パターニングし、その上部にクラッ
ド層を火炎堆積法により成膜することを特徴とする光導
波路の製造方法を提供することにより達成される。コア
層を膜厚管理容易な低温成膜法により高い精度で成膜
し、狭い隙間にも充填容易な火炎堆積法により成膜する
ことで、ボイドのない高精度な光導波路が得られる。
【0015】特に、上部クラッド層の成膜後に加熱・加
圧処理を施すことにより、コア及び上部クラッド層の残
留内部応力を除去し、かつボイドが発生していてもこれ
を塞ぐことができる。従って、ドープ剤を添加していな
いガラスを上部クラッド層として用いることができるな
ど、使用する材料及びドープ剤の選択自由度が向上す
る。また、前記コア層の成膜後であって前記パターニン
グ前に、該コア層の成膜温度よりも高く、かつ前記加熱
・加圧処理の加熱温度よりも低い温度及び圧力による加
熱処理を施すことで、コア層のの残留内部応力を除去す
ると共に低温成膜時に残留する未反応物を除去し、その
後の加熱・加圧処理にこの未反応物による気泡の発生等
を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明方法により製造された光導波
路1の斜視図である。この光導波路1は、埋込み導波路
構造を有し、光信号を分岐するようなパターンにコア4
が形成され、例えば光通信に分岐器として用いられるも
のである。例えば図示中左側に位置するコア4の一端6
(入力端)から信号光が入力され、図示中右側に位置す
る複数のコア4の他端7(出力端)から信号光が出力す
るようになっている。
【0018】図2は光導波路1のII−II線について
見た断面図である。石英等のガラスまたはセラミックか
らなる基板2上に、バッファ層(下部クラッド層)3を
介してコア4が形成され、このコア4及びコア4のない
バッファ層3を覆うように上部クラッド層5が形成され
ている。
【0019】バッファ層3は、基板2上に例えば厚さが
25μm程度の膜状に形成されている。また、コア4
は、断面が例えば一辺が8μm程度の正方形をなしてい
る。このコア4はバッファ層3及び上部クラッド層5よ
りもその屈折率が若干高く形成されており、その内部を
光通信などに用いられる信号光が通るようになってい
る。上部クラッド層5は、バッファ層3と共にコア4を
覆うように、バッファ層3及びコア4上に、例えば厚さ
が25μm程度の膜状に形成されている。
【0020】以下に、上記光導波路1の製造手順につい
て図3(a)〜図3(e)、図4及び図5を参照して説
明する。まず、基板2の表面に、火炎堆積法によりSi
2を主成分とするバッファ層3を成膜する(図3
(a))。ここで、図4に示すように、本構成では、火
炎堆積法として、例えば酸素及び水素が供給されるトー
チ20で発生させた火炎内にガラス微粒子を供給して加
熱し、合成しつつ基板2の表面に吹き付け、堆積させ、
その後加熱して膜化させる方法を採用する。実際にはこ
の酸水素バーナの方式による火炎堆積法に限定されず、
火炎内にガラス微粒子を供給して合成し、基板表面に吹
き付け膜化させるものであれば良い。
【0021】次に、バッファ層3の表面に、低温成膜法
としてのCVD法によりSiO2を主成分とするコア層
4′を成膜する(図3(b))。ここで、図5に示すよ
うに、本構成に用いるCVD装置は、反応室22内にて
ホルダ23に基板2を保持し、ヒータ24により加熱し
た状態で反応ガスを供給し、基板2のバッファ層3の表
面にコア層4′を析出させる一般的な常圧CVD装置で
あるが、これに限定されず、プラズマCVD装置や、P
VD装置、真空蒸着装置、スパッタリング装置、イオン
プレーティング装置等の各種低温成膜法による成膜装置
を用いることができる。
【0022】このコア層4′の成膜時、バッファ層3よ
りも0.2%〜0.8%程度屈折率が高くなるように、
リン(P)、チタン(Ti)、ゲルマニウム(Ge)、
アルミニウム(Al)、ホウ素(B)及びフッ素(F)
から選択される1種または2種以上の屈折率調整用のド
ープ剤をコア層4′に添加する。ここで、リン(P)、
チタン(Ti)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム
(Al)は、屈折率を高めるためのドープ剤であり、ホ
ウ素(B)、フッ素(F)は屈折率を低くするためのド
ープ剤である。これらを単独で、または併せて添加する
ことで所望の屈折率を得ることができる。この状態でコ
ア層4′の成膜温度よりも高く、かつ後記する加熱・加
圧処理の加熱温度よりも低い温度及び圧力による加熱処
理を施す。
【0023】ここで、一般的に、コア層4′の屈折率は
光通信に用いられる光ファイバのコアの屈折率と同じ方
が良い。このため、コア層4′の屈折率を調整するのみ
ではガラス基板2及び上部クラッド層5との屈折率の差
を確保しつつ光ファイバのコアの屈折率と同じ屈折率と
することができない場合は、バッファ層3の成膜時に屈
折率を下げるドープ剤を添加し、上部クラッド層5の成
膜時にも屈折率を下げるドープ剤を添加し、各々の屈折
率を調整しても良い。
【0024】次に、コア層4′の表面にフォトレジスト
によって所定の導波路パターンを形成し、RIE等のエ
ッチングを行うことにより、所定パターンの導波路コア
4を形成する(図3(c))。
【0025】その後、上記同様の火炎堆積法によって、
SiO2を主成分とする低屈折率の上部クラッド層5を
成膜する(図3(d))。このとき、コア4を近接して
複数形成した場合でも、ドープ剤を添加してその軟化点
を低くしておけば、隣接するコア4間に、上部クラッド
層5を形成するSiO2が充分に充填される。
【0026】また、例えば隙間が極めて狭い場合、また
は上部クラッド層5に軟化点を低くするドープ剤を添加
していない場合などにはボイド8が生じることがある。
【0027】そのため、光導波路1に、上部クラッド層
5が露出した状態で、熱間静水圧加圧法(HIP法:H
ot Isostatic Pressing、以下、
単にHIP法と記す)によって周囲から加熱し、かつ加
圧することにより(加熱・加圧処理)、ボイド8を実用
上問題のない大きさまで小さくするか、あるいは消滅さ
せると共に基板2、各層3、4に成膜時に生じた内部応
力を除去する(図3(e))。このHIP法では、アル
ゴン(Ar)などの不活性ガスを用いて1500kgf
/cm2 まで加圧し、かつ1100℃まで加熱した状態
を2時間程度維持するのが望ましい。ここで、HIP法
によって加熱及び加圧すると、光導波路1全体を周囲か
ら均等に加圧することとなるので、コア形状等が変化す
る心配がない。
【0028】本発明者らは、このHIP法における温度
条件及び圧力条件を表1に示すようにパラメトリックに
変化させたときのボイド8の消滅状況を観察した。尚、
表1において、温度は800℃、1000℃及び110
0℃と変化させ、圧力を300kgf/cm2 、100
0kgf/cm2 、1500kgf/cm2 及び170
0kgf/cm2 と変化させている。
【0029】
【表1】
【0030】この表1によれば、圧力が300kgf/
cm2 と1000kgf/cm2 のとき及び温度が80
0℃のときには、ボイド8を消滅させるのが困難である
のが明らかになった。また圧力が1500kgf/cm
2 の時には温度が1100℃以上のときにボイド8を消
滅させることができ、圧力が1700kgf/cm2
時には温度が1000℃以上のときにボイド8を消滅さ
せることができるのが明らかになった。
【0031】従って、本実施形態においては、HIP法
による加熱・加圧条件を、圧力が1500kgf/cm
2 でかつ温度が1100℃としているが、圧力が170
0kgf/cm2 でかつ温度が1000℃以上としても
良い。ただし、ドープ剤の他の層への拡散等を考慮して
処理温度及び圧力はボイドを埋めることができる範囲で
最低限とし、必要以上の加熱・加圧は避けることが望ま
しい。
【0032】ここで、HIP法により加熱・加圧処理す
る場合、上部クラッド層5内にアルゴン(Ar)が侵入
して耐久性等が低下することが懸念されるが、上記する
加熱・加圧範囲では、即ちボイド8を実用上問題のない
大きさまで小さくするか、あるいは消滅させると共に基
板2、各層3、4、5に成膜時に生じた内部応力を除去
する程度の温度及び圧力では、上部クラッド層5内にア
ルゴン(Ar)が侵入しても耐久性に問題がないことが
耐久評価により見いだされた。従って、通常、HIP法
により加熱・加圧処理する場合に一時的に設ける保護膜
を省略することができ、その工程が簡便になっている。
【0033】最後に、ダイシング装置によって、基板2
を所定形状に切断し、入出力端6、7の端面を研磨する
ことにより、光学的に平坦に仕上げて、図1に示すよう
な光スターカプラなどの個々の光導波路1を得る。
【0034】尚、上記構成では基板上にバッファ層を介
してコア及び上部クラッド層を形成したが、基板を石英
等の低屈折率のガラス基板とし、バッファ層としても機
能させれば別途バッファ層を設ける必要がなく、基板上
に直接コア及び上部クラッド層を形成することができ、
図3(a)に示すバッファ層の成膜工程及びそれに付随
する工程が簡略化される。
【0035】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による光導波路の製造方法によれば、クラッド層に
よって覆われたコアを有する光導波路を製造するにあた
り、基板の表面に直接、またはバッファ層を介してコア
層を、膜厚管理容易な低温成膜法により高い精度で成膜
し、パターニングし、その上部にクラッド層を狭い隙間
にも充填容易な火炎堆積法により成膜することで、ボイ
ドがなく、かつ高精度な光導波路が得られる。
【0036】特に、上部クラッド層の成膜後に加熱・加
圧処理を施すことで、コア及び上部クラッド層の残留内
部応力を除去し、かつボイドが発生していてもこれを塞
ぐことができるため、ドープ剤を添加していないガラス
を上部クラッド層として用いることができるなど、使用
する材料及びドープ剤の選択自由度が向上する。また、
コア層の成膜後であってパターニング前に、コア層の成
膜温度よりも高く、かつ加熱・加圧処理の加熱温度より
も低い温度及び圧力による加熱処理を施すことで、コア
層のの残留内部応力を除去すると共に低温成膜時に残留
する未反応物を除去し、その後の加熱・加圧処理にこの
未反応物による気泡の発生等を防止できる。
【0037】ここで、コア及び上部クラッド層の残留内
部応力を除去し、かつボイドを塞ぐ程度の例えばHIP
法による加熱・加圧処理は、上部クラッド層またはコア
が表面に露出した状態で施しても、それに用いるAr等
が各層に侵入量は微量であり、耐久性等に影響が出るこ
とはないため、加熱・加圧処理を保護膜なしで行うこと
ができ、その成膜・除去工程を必要とせず、工程が簡便
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された光導波路としての光スター
カプラの斜視図。
【図2】図1のII−II線について見た断面図。
【図3】(a)〜(e)は、図1の光導波路の製造工程
を示す工程説明図。
【図4】火炎堆積法について説明する概念図。
【図5】CVD法について説明する概念図。
【符号の説明】
1 光導波路 2 ガラス基板 3 バッファ層 4 コア 4′ コア層 5 上部クラッド層 6、7 入出力端 8 ボイド 20 トーチ 22 反応室 23 ホルダ 24 ヒータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッド層によって覆われたコアを有
    する光導波路の製造方法であって、 基板の表面に直接、またはバッファ層を介してコア層
    を、化学蒸着法または物理蒸着法またはこれらを組み合
    わせてなるいずれかの低温成膜法により成膜し、パター
    ニングし、その上部にクラッド層を火炎堆積法により成
    膜することを特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記上部クラッド層の成膜後に加熱・
    加圧処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の光導
    波路の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記コア層の成膜後であって前記パタ
    ーニング前に、該コア層の成膜温度よりも高く、かつ前
    記加熱・加圧処理の加熱温度よりも低い温度及び圧力に
    よる加熱処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の
    光導波路の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱・加圧処理を、前記上部クラ
    ッド層が表面に露出した状態で施すことを特徴とする請
    求項2または請求項3に記載の光導波路の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱・加圧処理を熱間静水圧加圧
    法により施すことを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の光導波路の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100443591B1 (ko) * 2002-08-31 2004-08-09 우리로광통신주식회사 평판형 광도파로의 제조방법

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