JP2001310279A - マニピュレータ向け制御用データの生成方法 - Google Patents

マニピュレータ向け制御用データの生成方法

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JP2001310279A JP2000127592A JP2000127592A JP2001310279A JP 2001310279 A JP2001310279 A JP 2001310279A JP 2000127592 A JP2000127592 A JP 2000127592A JP 2000127592 A JP2000127592 A JP 2000127592A JP 2001310279 A JP2001310279 A JP 2001310279A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状データに基づき塗装ガンの移動経路を特
定するにあたって、塗装ガンの急激な姿勢変化を回避す
ることができるマニピュレータ向け制御用データの生成
方法を提供する。 【解決手段】 三次元物体の表面を表現する形状データ
に基づき、三次元物体の表面上で複数個の操作点は抽出
される。抽出された操作点に基づき三次元物体の表面が
描き直されると、形状データで表現される三次元物体の
表面に比べて滑らな疑似表面55a、55bが描き出さ
れることができる。こうした疑似表面55a、55bで
は細かな溝や凹凸、段差、開口は除去されることができ
る。マニピュレータの動作はこうした疑似表面に基づき
決定されることができる。その結果、マニピュレータに
装着される作業具では、細かな溝や凹凸、段差、開口に
拘わらず急激な姿勢変化は確実に回避されることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マニピュレータに
装着された作業具を移動させる際に用いられる制御用デ
ータの生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車製造の分野では、車体の塗
装にあたってマニピュレータすなわち塗装ロボットが用
いられる。こうした塗装ロボットでは、アームの先端に
作業具すなわち塗装ガンが装着される。塗料は、塗装ガ
ンから車体の表面に向けて吹き付けられる。塗料の吹き
付けにあたって、塗装ガンは車体の表面に沿って移動し
続ける。
【0003】塗装ガンの移動は、車体の表面を基準に描
き出される移動経路に沿って実現される。こうした移動
経路は、例えば特開平5−289722号公報に開示さ
れるように、物体の三次元形状を表現する形状データに
基づき特定されることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、塗装面に対し
て塗装ガンの面直姿勢が維持されると、美しく高品質に
塗装面は仕上げられることができる。したがって、車体
の表面のように湾曲面に対して塗装を実施する場合に
は、例えば特開平5−289722号公報に開示される
ように、車体の湾曲面に追随して塗装ガンの角度は変化
することが望まれる。
【0005】その一方で、車体の表面には細かな溝や凹
凸、段差、開口が形成されることが多い。こうした細か
な溝や凹凸、段差、開口では塗装ガンの姿勢は急激に変
化しなければならない。塗装ガンの姿勢変化が追随し切
れなければ、仕上がり面に塗装ムラが生じてしまう。塗
装ガンの移動速度を落として塗装ガンの面直姿勢を維持
すると、塗装時間は著しく増加してしまう。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、形状データに基づき塗装ガンの移動経路を特定する
にあたって、塗装ガンの急激な姿勢変化を回避すること
ができるマニピュレータ向け制御用データの生成方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明によれば、三次元座標系に従って少なくと
も三次元物体の表面を表現する形状データを取得する工
程と、形状データに基づき、三次元物体の表面上で複数
個の操作点を抽出する工程と、抽出された操作点に基づ
き、三次元物体の表面に単純化表面を描き出す工程とを
備えることを特徴とするマニピュレータ向け制御用デー
タの生成方法が提供される。
【0008】かかる制御用データの生成方法によれば、
限られた個数の操作点に基づき三次元物体の表面が描き
直されると、形状データで表現される三次元物体の表面
に比べて滑らな疑似表面すなわち単純化表面が描き出さ
れることができる。こうした単純化表面では細かな溝や
凹凸、段差、開口は除去されることができる。マニピュ
レータの動作はこうした単純化表面に基づき決定される
ことができる。
【0009】このように単純化表面が用いられれば、マ
ニピュレータに装着される作業具では、形状データ上で
表現される細かな溝や凹凸、段差、開口に拘わらず急激
な姿勢変化は確実に回避されることができる。特に、こ
ういった制御用データの生成方法は、三次元物体の表面
が湾曲面で構成される場合に大いに役立つことができ
る。そういった三次元物体は例えば自動車の車体に代表
される。このとき、制御用データの生成方法は、車体に
向かって塗料を吹き付ける塗装ロボットを制御するにあ
たって大いに役立つことができる。
【0010】こうしたマニピュレータ向け制御用データ
の生成方法は、前記形状データに基づき、三次元物体の
断面形状が現れる切断平面上で三次元物体の輪郭線を特
定する工程と、輪郭線上で前記操作点を抽出する工程
と、操作点同士を結び直して疑似輪郭線を描き出す工程
と、描き出された疑似輪郭線に基づき前記単純化表面を
描き出す工程とをさらに備えてもよい。これらの工程に
よれば、比較的に簡単に三次元物体の表面に沿って単純
化表面は描き出されることができる。描き出された疑似
輪郭線では、細かな溝や凹凸、段差、開口は確実に除去
されることができる。
【0011】また、第2発明によれば、三次元物体の断
面形状が現れる切断平面上で三次元物体の輪郭線を特定
する工程と、輪郭線上で第1および第2目標点を抽出す
る工程と、第1および第2目標点を結ぶ直線に平行で第
1および第2目標点の間で輪郭線に外接する基準直線を
特定する工程と、輪郭線および基準直線の接点を特定す
る工程とを備えることを特徴とするマニピュレータ向け
制御用データの生成方法が提供される。
【0012】かかる制御用データの生成方法によれば、
第1および第2目標点に加えて輪郭線および基準直線の
接点が作業具の動作点に用いられることができる。こう
した動作点に基づき作業具の動作が制御されると、作業
具の移動経路は著しく単純化されることができる。した
がって、マニピュレータでは、作業具の急激な姿勢変化
は回避されることができる。その結果、作業具の作業速
度は高められることができる。特に、こういった制御用
データの生成方法は、第1および第2目標点の間に曲線
で輪郭線が描かれる場合に大いに役立つことができる。
こういった輪郭線は例えば自動車の車体上で特定される
ことができる。このとき、制御用データの生成方法は、
車体に向かって塗料を吹き付ける塗装ロボットを制御す
るにあたって大いに役立つことができる。
【0013】こういった制御用データの生成方法は、輪
郭線および基準直線の接点に向かって下ろされる垂線の
方向ベクトルを算出する工程をさらに備えてもよい。マ
ニピュレータに装着される作業具の姿勢は、こうして算
出された方向ベクトルに基づき制御されることができ
る。その結果、作業具の姿勢は輪郭線の湾曲に応じて変
化することができる。
【0014】さらに、第3発明によれば、三次元物体の
表面に移動経路の投影像を描く工程と、投影像上で作業
具の動作点を抽出する工程とを備えることを特徴とする
マニピュレータ向け制御用データの生成方法が提供され
る。
【0015】かかる制御用データの生成方法によれば、
マニピュレータに装着された作業具は、限られた個数の
動作点に基づき制御されることができる。したがって、
三次元物体の表面に形成される細かな溝や凹凸、段差、
開口に拘わらず、作業具の急激な姿勢変化は回避される
ことができる。
【0016】さらにまた、第4発明によれば、三次元座
標系に従って少なくとも三次元物体の表面を表現する形
状データを取得する工程と、形状データに基づき、三次
元物体の断面形状が現れる切断平面上で三次元物体の輪
郭線を特定する工程と、輪郭線上で作業範囲の切れ目を
規定する端点を特定する工程と、切断平面内で端点を通
過する直線を特定する工程とを備えることを特徴とする
マニピュレータ向け制御用データの生成方法が提供され
る。
【0017】一般に、マニピュレータに装着される作業
具は、作業対象となる三次元物体の表面に対して面直姿
勢に維持されることが望まれる。三次元物体の表面の切
れ目すなわち作業範囲の切れ目で面直姿勢が維持される
と、作業具には急激な姿勢変化が強いられてしまう。前
述のように輪郭線の切れ目に直線が補われれば、こうし
た急激な姿勢変化は確実に回避されることができる。
【0018】以上のような制御用データの生成方法は、
コンピュータ装置に組み込まれるソフトウェアプログラ
ムによって実現されてもよい。こういったソフトウェア
プログラムは、例えばフロッピーディスク(FD)やコ
ンパクトディスク(CD)といった可搬性の記憶媒体で
コンピュータ装置に取り込まれてもよく、インターネッ
トやLAN(構内通信網)といったネットワークを通じ
てコンピュータ装置に取り込まれてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態を説明する。
【0020】図1は一具体例に係る自動車製造ラインの
一部を概略的に示す。この自動車製造ライン11は、規
定の経路に沿って台車12を移動させるコンベヤ13を
備える。台車12の移動は、コンベヤ13に接続される
駆動システム14の働きによって実現される。駆動シス
テム14は、予め決められた一定の速度で台車12を移
動させる。台車12上には自動車の車体15が搭載され
る。台車12の速度は例えばエンコーダ16によって検
知されることができる。駆動システム14は、台車12
の速度を一定に維持するにあたって例えばエンコーダ1
6の出力信号を利用する。
【0021】コンベヤ13は塗装ブース17を貫通す
る。この塗装ブース17には、車体15の外板すなわち
左側サイドパネル15aを塗装する2台のマニピュレー
タすなわち第1および第2塗装ロボット18a、18b
と、同様に車体15の外板すなわち右側サイドパネル1
5bを塗装する2台のマニピュレータすなわち第1およ
び第2塗装ロボット18a、18bとが配置される。台
車12に搭載された無着色の車体15いわゆるホワイト
ボディが塗装ブース17に進入すると、各塗装ロボット
18a、18bは車体15の外板を塗装する。車体15
の進入は、コンベヤ13に組み込まれたリミットスイッ
チ19によって検知される。塗装後の車体15はコンベ
ヤ13の働きによって塗装ブース17から運び出され
る。その他、塗装ブース17には、ボンネットや屋根と
いった車体15の上面を塗装する複数台のマニピュレー
タすなわち塗装ロボット(図示せず)が配置されてもよ
い。
【0022】図2を併せて参照すると明らかなように、
左側の第1塗装ロボット18aは左側サイドパネル15
aで上半分の塗装を担当する。左側の第2塗装ロボット
18bは左側サイドパネル15aで下半分の塗装を担当
する。同様に、右側の第1塗装ロボット18aは右側サ
イドパネル15bで上半分の塗装を担当し、右側の第2
塗装ロボット18bは右側サイドパネル15bで下半分
の塗装を担当する。
【0023】各塗装ロボット18a、18bは同一の構
成を備えればよい。以下、代表して左側の第1塗装ロボ
ット18aの構成を詳述する。図2に示されるように、
第1塗装ロボット18aは、車体15の外板に向かって
塗料を吹き付ける塗装ガン21を備える。塗装ガン21
には例えばエアガンやベルガンが用いられることができ
る。この塗装ガン21は、車体15の進行方向に直交す
る1平面すなわち移動平面内で移動することができる。
しかも、塗装ガン21は、そういった移動平面内で姿勢
を変化させることができる。こうした移動や姿勢の変化
は例えばアーム機構22の働きによって実現されること
ができる。
【0024】アーム機構22は、先端で塗装ガン21を
支持する第1アーム部材23を備える。塗装ガン21
は、第1連結軸24によって第1アーム部材23の先端
に連結される。この第1連結軸24の働きによれば、塗
装ガン21と第1アーム部材23との間には第1連結軸
24回りで相対回転が実現されることができる。第1連
結軸24回りの相対回転量(角度)は、例えば第1連結
軸24に連結されるサーボモータ25の働きによって制
御される。ここで、第1連結軸24は、前述の移動平面
に直交する姿勢に維持される。
【0025】第1アーム部材23の基端には第2アーム
部材26の先端が連結される。この連結には例えば第1
連結軸24に平行に延びる第2連結軸27が用いられ
る。この第2連結軸27の働きによれば、第1および第
2アーム部材23、26同士の間には第2連結軸27回
りで相対回転が実現されることができる。第2連結軸2
7回りの相対回転量(角度)は、例えば第2連結軸27
に連結されるサーボモータ28の働きによって制御され
る。
【0026】第2アーム部材26の基端は、例えば工場
の壁面29に固定される台座30に連結される。この連
結には、前述と同様に、第1および第2連結軸24、2
7に平行に延びる第3連結軸31が用いられる。この第
3連結軸31の働きによれば、第2アーム部材26と台
座30との間には第3連結軸31回りで相対回転が実現
されることができる。第3連結軸31回りの相対回転量
(角度)は、例えば第3連結軸31に連結されるサーボ
モータ32の働きによって制御される。
【0027】塗装ガン21には、周知の通り、塗料を供
給する塗料供給システム33が接続される。塗料供給シ
ステム33は、例えば、各色の塗料を貯蔵する塗料タン
クや、塗料タンクから塗料を吸い上げて塗装ガン21に
向けて吐き出すポンプ、塗料タンクから塗装ガン21に
向かって供給される塗料の流量を調整する流量制御弁な
どを備えればよい。塗料供給システム33から塗料が供
給されると、塗装ガン21は車体15の表面に向けて塗
料を噴霧する。
【0028】塗装ロボット18aには、塗装ガン21の
移動や姿勢変化といった動作を制御する位置決め制御回
路34が接続される。位置決め制御回路34は、アーム
機構22に組み込まれた各サーボモータ25、28、3
2に制御信号を供給する。供給される制御信号に基づけ
ば、各サーボモータ25、28、32の制御量すなわち
回転量は決定される。
【0029】同様に塗装ロボット18aには、塗料の吹
き付け動作を制御する塗装制御回路35が接続される。
塗装制御回路35は、塗料供給システム33に組み込ま
れた各々の流量制御弁に制御信号を供給する。供給され
る制御信号によれば、各流量制御弁の開閉動作や開き度
は決定される。
【0030】位置決め制御回路34および塗装制御回路
35には前述のエンコーダ16やリミットスイッチ19
が接続される。エンコーダ16やリミットスイッチ19
の出力信号は位置決め制御回路34や塗装制御回路35
に取り込まれる。こうしたエンコーダ16やリミットス
イッチ19の出力信号によれば、塗装ガン21の移動や
姿勢変化とともに塗料の吹き付け動作は台車12の移動
に関連付けられることができる。しかも、位置決め制御
回路34の制御動作と塗装制御回路35の制御動作とは
相互に同期化されることができる。
【0031】位置決め制御回路34の制御動作は、位置
決め制御回路34に取り込まれる動作プログラムすなわ
ちティーチングデータに基づき実現される。この動作プ
ログラムは、例えば図3に示されるように、タイムチャ
ートに従って各経過時間t1〜t5ごとに塗装ガン21
の位置および姿勢を特定する。塗装ガン21の位置は、
塗装ガン21から延びる軸心36の延長線と塗装面37
との交差点すなわち動作点38a〜38eによって表現
されることができる。こうした動作点38a〜38e
は、塗装ガン21の移動平面に重ね合わせられる二次元
の機械座標系yzに基づき規定されることができる。こ
のとき、動作点38a〜38eの位置は、機械座標系y
zに従って二次元座標値(y,z)で表現されることが
できる。
【0032】その一方で、塗装ガン21の姿勢は、図3
から明らかなように、機械座標系yzに沿って特定され
る方向ベクトル39a〜39eによって表現されること
ができる。方向ベクトル39a〜39eは例えば動作点
38a〜38eを基準に規定されればよい。こうした方
向ベクトル39a〜39eは、例えば図3に示されるよ
うに、yz平面内に設定される水平線と塗装ガン21の
軸心36との間で確立される揺動角θ1〜θ5によって
表現されることができる。
【0033】こうして動作点38a〜38eの位置と、
動作点38a〜38eに関連付けられた方向ベクトル3
9a〜39eとが特定されると、周知の通り、ロボット
工学の運動学モデルに基づき各サーボモータ25、2
8、32の制御量すなわち回転量は算出されることがで
きる。算出された回転量で各サーボモータ25、28、
32が作動すると、そういった動作点38a〜38eの
位置および方向ベクトル39a〜39eで特定される塗
装ガン21の位置や姿勢は確立されることができる。
【0034】位置決め制御回路34の働きによれば、隣
接する動作点38a〜38eの間には、図3から明らか
なように、yz平面上で動作点38a〜38e同士を直
線で結ぶ移動経路41が描き出されることができる。こ
のとき、塗装ガン21の先端から延びる軸心36の延長
線は移動経路41上を等速度で移動する。塗装ガン21
の先端と移動経路41との間には常に一定の間隔が維持
される。各サーボモータ25、28、32は、隣接する
動作点38a〜38eの間で塗装ガン21の姿勢を等速
度で変化させる。
【0035】こうした機械座標系yz上の塗装ガン21
の動作に台車12の動きが関連付けられると、図3から
明らかなように、台車12に設定される三次元の物体座
標系XYZ上で動作点38a〜38eや移動経路41は
特定されることができる。ここでは、機械座標系yzは
物体座標系XYZのyz平面に重ね合わせられればよ
い。この重ね合わせによって物体座標系XYZのx座標
軸は台車12の進行方向に一致する。したがって、各動
作点38a〜38eや移動経路41のx座標値は台車1
2の移動量によって規定されることができる。台車12
の移動量はエンコーダ16の出力信号に基づき特定され
ることができる。
【0036】そうした一方で、塗装制御回路35の制御
動作は、塗装制御回路35に取り込まれる作業プログラ
ムに基づき実現される。この作業プログラムは、タイム
チャートに従って例えば吹き付けの開始時t1や終了時
t5を特定する。こうした作業プログラムに記述される
タイムチャートと、前述の動作プログラムに記述される
タイムチャートとが関連付けられると、図3から明らか
なように、物体座標系XYZに描き出される移動経路4
1上では、塗料の吹き付けを開始する動作点38aや、
塗料の吹き付けを終了する動作点38eは特定されるこ
とができる。
【0037】なお、前述のような位置決め制御回路34
や塗装制御回路35は、例えば左側の第1および第2塗
装ロボット18a、18bに共通に設けられてもよく、
右側の第1および第2塗装ロボット18a、18bに共
通に設けられてもよい。また、位置決め制御回路34や
塗装制御回路35は、左右の第1塗装ロボット18aに
共通に設けられてもよく、左右の第2塗装ロボット18
bに共通に設けられてもよい。その他、全ての塗装ロボ
ット18a、18bに共通に単一の位置決め制御回路3
4や塗装制御回路35が設けられてもよい。位置決め制
御回路34および塗装制御回路35は統合化されてもよ
い。
【0038】図4は前述の動作プログラムを生成するコ
ンピュータシステム42を示す。このコンピュータシス
テム42は、例えば車体15の三次元形状を表現する形
状データに基づき動作点38a〜38eの位置や方向ベ
クトル39a〜39eのベクトル値といった制御用デー
タを算出する第1演算処理回路(CPU)43を備え
る。この第1演算処理回路43は、制御用データの算出
にあたって、例えばハードディスク駆動装置(HDD)
44といった大容量記憶媒体に記憶されたソフトウェア
プログラムを実行する。こうしたソフトウェアプログラ
ムは、例えばフロッピーディスク(FD)45やコンパ
クトディスク(CD)46といった可搬性の記憶媒体か
らHDD44に取り込まれればよい。その他、ソフトウ
ェアプログラムは、インターネットやLAN(構内通信
網)といったネットワーク(図示せず)を通じてHDD
44に取り込まれてもよい。
【0039】第1演算処理回路43には例えばディスク
アレイ(RAID)装置といった大容量記憶装置48が
接続される。この大容量記憶装置48には、例えば多数
の形状データを管理するデータベースが構築される。こ
ういった形状データは例えばCAD(コンピュータ支援
設計)システムによって作成されることができる。制御
用データの算出にあたって、第1演算処理回路43はデ
ータベースから形状データを取得することができる。た
だし、こういった形状データは、例えばFDやCDとい
った可搬性の記憶媒体によって第1演算処理回路43に
受け渡されてもよい。
【0040】形状データでは、三次元座標系に従って少
なくとも車体15すなわち三次元物体の表面が表現され
ればよい。一般に、こうした表現にあたっては、例えば
ベジエ曲面やNURBS曲面といったパラメトリック曲
面が用いられることができる。ただし、三次元物体の表
面は、その他のサーフェスモデルで表現されてもよく、
ボクセル表現といったソリッドモデルで表現されてもよ
い。
【0041】第2演算処理回路(CPU)49は、第1
演算処理回路43で算出された制御用データに基づき前
述の動作プログラムを作成する。この第2演算処理回路
49は、動作プログラムの作成にあたって、例えばFD
やCDといった可搬性の記憶媒体や、LAN(構内通信
網)といったネットワークから制御用データを取得す
る。第2演算処理回路49の演算処理は、例えばハード
ディスク駆動装置(HDD)51といった大容量記憶媒
体に記憶されたソフトウェアプログラムに基づき実現さ
れればよい。
【0042】図4から明らかなように、第1および第2
演算処理回路43、49は、個別のコンピュータ装置す
なわちエンジニアリングワークステーション(EWS)
52およびパーソナルコンピュータ(PC)53によっ
て提供されてもよい。こういった場合には、EWS52
および大容量記憶装置48はCADシステムを構築して
もよい。このとき、前述のソフトウェアプログラムは、
CADシステムの1モジュールとして機能すればよい。
こうした構成によれば、ソフトウェアプログラムの実行
にあたってCADシステムの機能は流用されることがで
きる。したがって、ソフトウェアプログラムの軽量化に
寄与することができる。反対に、第1および第2演算処
理回路43、49は単一の超小型演算処理回路(MP
U)によって実現されてもよい。こういった場合には、
第1演算処理回路43で実行されるソフトウェアプログ
ラムと、第2演算処理回路49で実行されるソフトウェ
アプログラムとは1ソフトウェアプログラムに統合され
てもよい。
【0043】ここで、第1演算処理回路43の動作すな
わち本発明に係るマニピュレータ向け制御用データの生
成方法を詳述する。いま、例えば車体15の左側サイド
パネル15aに塗装を実現するにあたって動作点の位置
や方向ベクトルのベクトル値を算出する場面を想定す
る。この算出にあたって、第1演算処理回路43は、例
えば車体15全体の形状を規定する形状データを大容量
記憶装置48内のデータベースから取得する。EWS5
2に付属するディスプレイ装置の画面には、例えば図5
に示されるように、取得された形状データに基づき車体
15の二次元像が描き出されることができる。形状デー
タは、例えば前述の物体座標系XYZに従って車体15
の形状を特定する。
【0044】こうして車体15の全体像が把握される
と、例えば図6に示されるように、車体15上で塗装面
すなわち左側サイドパネル15aが抽出される。こうい
った塗装面の抽出には、例えばマウスなどを用いたGU
I(グラフィックユーザインターフェース)が用いられ
ればよい。GUIによれば、操作者は、画面に映し出さ
れた車体15の二次元像上で左側サイドパネル15aを
指定することができる。こうしたGUIは第1演算処理
回路43の演算処理に基づき実現される。
【0045】こうして塗装面すなわち左側サイドパネル
15aが抽出されると、第1演算処理回路43は、例え
ば図7に示されるように、左側サイドパネル15aの表
面に上下1対の単純化表面55a、55bすなわち三次
元物体の疑似表面を描き出す。こういった単純化表面5
5a、55bの生成方法の詳細は後述される。これらの
単純化表面55a、55bでは、後述されるように、車
体15の表面に形成される細かな溝や凹凸や、段差、開
口は省略される。その結果、こういった単純化表面55
a、55bに基づき前述の動作プログラムが記述される
と、細かな溝や凹凸、段差、開口の存在に拘わらず、塗
装ロボット18a、18bでは塗装ガン21の急激な姿
勢変化は回避されることができる。一般に、車体15で
は、外板同士の継ぎ目に溝が形成されたり、ドアハンド
ル周辺に細かな凹凸が形成されたり、車輪すなわちホイ
ールハウス周りに段差が形成されたり、給油口といった
開口が形成されたりする。
【0046】その後、第1演算処理回路43は、各単純
化表面55a、55b上で動作点の位置や方向ベクトル
のベクトル値を算出する。動作点の位置は物体座標系X
YZに従って三次元座標値で特定されればよい。方向ベ
クトルを特定するにあたっては、例えば物体座標系XY
Zで各座標軸に対して規定される相対角が用いられれば
よい。
【0047】まず、第1演算処理回路43は、例えば図
8に示されるように、物体座標系XYZのx座標軸に等
間隔で単純化表面55a、55bの輪郭線56を特定す
る。こうした輪郭線56の特定にあたって、第1演算処
理回路43は相互に平行な切断平面57で単純化表面5
5a、55bを輪切りにする。切断平面57は三次元座
標系XYZのx座標軸に直交する。隣接する切断平面5
7同士の間隔はいわゆるレシプロ幅Wの2分の1に設定
される。レシプロ幅Wは、周知の通り、塗装ガン21か
ら吹き付けられる塗料の塗布範囲(大きさ)や塗り重ね
回数などに基づき決定されることができる。
【0048】続いて第1演算処理回路43は、特定され
た単純化表面55a、55bの輪郭線56上で1対の端
点すなわち上端58aおよび下端58bを特定する。こ
ういった端点58a、58bは塗装範囲すなわち単純化
表面55a、55bの切れ目で規定される。第1演算処
理回路43は、図9に示されるように、配列された輪郭
線56の上端58aおよび下端58bを交互に直線経路
59で連結していく。こうして直線経路59によってジ
グザグな基準移動経路は描き出されることができる。
【0049】特定された各直線経路59は、図10に示
されるように、単純化表面55a、55bに投影され
る。この投影によって、単純化表面55a、55bの輪
郭線61、すなわち、動作点の移動経路は描き出され
る。こうした投影にあたって、第1演算処理回路43
は、直線経路59を含む切断平面62で単純化表面55
a、55bを輪切りにする。各切断平面62は、物体座
標系XYZのy座標軸に沿って各直線経路59を平行移
動させることによって規定されればよい。第1演算処理
回路43は、こうして規定された各切断平面62上で単
純化表面55a、55bの輪郭線61を特定する。
【0050】各切断平面62では、例えば図11に示さ
れるように、輪郭線61上で第1および第2目標点6
3、64が抽出される。これら第1および第2目標点6
3、64は例えば前述の端点58a、58bと一致して
もよい。第1および第2目標点63、64は直線65で
互いに連結される。第1演算処理回路43は、描き出さ
れた直線65に平行で第1および第2目標点63、64
の間で輪郭線61に外接する基準直線66を特定する。
複数本の基準直線66が特定される場合には、第1およ
び第2目標点63、64を連結する直線65から最も離
れた基準直線66が抽出されればよい。こうして基準直
線66が特定されると、第1演算処理回路43は、輪郭
線61および基準直線66の接点すなわち第3目標点6
7を特定する。
【0051】続いて第1演算処理回路43は、図12に
示されるように、第1および第3目標点63、67の間
や、第3および第2目標点67、64の間で同様な演算
処理を実行する。第1および第3目標点63、67の間
で描き出される基準直線68によって第4目標点69は
特定される。同様に、第3および第2目標点67、64
の間で描き出される基準直線70によって第5目標点7
1は特定される。特定された第1〜第5目標点63、6
4、67、69、71では、各目標点63、64、6
7、69、71で単純化表面55a、55bに直交する
垂線の方向ベクトルが特定される。特定された第1〜第
5目標点63、64、67、69、71の三次元座標値
や方向ベクトルのベクトル値は制御データとして出力さ
れる。各目標点63、64、67、69、71によって
塗装ガン21の動作点は特定されることができる。塗装
ガン21の姿勢は各目標点63、64、67、69、7
1ごとにベクトル値すなわち揺動角によって特定され
る。
【0052】こうして特定された各目標点63、64、
67、69、71が移動経路の動作点に用いられると、
塗装ガン21は単純化された移動経路を辿ることができ
る。したがって、塗装ロボット18a、18bでは塗装
ガン21の急激な姿勢変化は回避されることができる。
塗装ガン21の作業速度は高められることができる。し
かも、塗装ガン21の姿勢は塗装面の湾曲に応じて変化
することから、仕上がりの美しさは著しく損なわれるこ
とはない。その上、前述のような基準直線66、68、
70に基づき動作点が特定されることから、塗装ガン2
1が塗装面に著しく接近したり塗装面に衝突することも
回避されることができる。
【0053】以上のような制御用データの生成方法で
は、目標点の個数は5個に限られることはなく、5個以
下に減らされてもよく5個以上に増やされてもよい。目
標点の個数は塗装の品質や塗装時間などに基づき任意に
決定されればよい。
【0054】次に前述の単純化表面55a、55bの生
成方法を詳述する。まず、第1演算処理回路43は、例
えば図13に示されるように、物体座標系XYZのx座
標軸に等間隔で左側サイドパネル15aの輪郭線73を
特定する。こうした輪郭線73を特定するにあたって、
第1演算処理回路43は相互に平行な切断平面74で左
側サイドパネル15aを輪切りにする。切断平面74は
三次元座標系のx座標軸に直交する。隣接する切断平面
74同士の間隔は任意の値(例えばW/2)に設定され
ればよい。
【0055】続いて第1演算処理回路43は、例えば図
14に示されるように、各切断平面74に沿って左側サ
イドパネル15aの輪郭線73を延長する。こうした輪
郭線73の延長にあたって、第1演算処理回路43は、
各切断平面74内で輪郭線73の端点75を通過する直
線76を特定する。こういった直線76は例えば物体座
標系XYZのz座標軸に平行に描かれればよい。ここ
で、輪郭線73の端点75すなわち上端や下端は左側サ
イドパネル15aすなわち塗装面の切れ目を規定する。
【0056】その後、第1演算処理回路43は、例えば
図15に示されるように、各輪郭線73上で複数個(例
えば5個)の操作点77を特定する。こういった操作点
77は、前述のように上端および下端を連結する直線に
平行で上端および下端の間で輪郭線73に外接する基準
直線に基づき抽出されてもよい(図11および図12参
照)。操作点77は、予め決められた基準に従って抽出
されればよい。
【0057】第1演算処理回路43は、特定された操作
点77を結び直して滑らかな疑似輪郭線78を描き出
す。疑似輪郭線78はスプライン曲線などのパラメトリ
ック曲線で表現されればよい。このとき、各操作点77
はスプライン曲線に制御点に用いられてもよい。こうい
った疑似輪郭線78が描かれると、外板同士の継ぎ目や
ドアハンドル周辺の凹凸、ホイールハウス周りの段差、
給油口といった開口などは除去されることができる。こ
うした継ぎ目や凹凸、段差、開口の除去にあたって、第
1演算処理回路43は、近隣のデータを対象に例えば最
小二乗法といった計算処理を実現すればよい。
【0058】描き出された疑似輪郭線78は各塗装ロボ
ット18a、18bの塗布範囲ごとに分割される。こう
して分割された疑似輪郭線78が次々に結び付けられる
と、図7に示されるように、上下1対の単純化表面55
a、55bは描き出されることができる。
【0059】なお、前述のように生成された制御用デー
タは、前述のように車体15を移動させながら車体15
の塗装を実現する自動車製造ライン11に適用されるこ
とができるだけでなく、車体15を停止させたまま塗装
ガン21のみを移動させて車体15の塗装を実現する自
動車製造ラインにも適用されることができる。また、そ
ういった制御用データは、前述のように塗装ガンが装着
された塗装ロボットに用いられることができるだけでな
く、三次元物体の形状を正確になぞることなく加工その
他の作業が実現される工作機その他のマニピュレータに
用いられることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御用デ
ータを生成するにあたって三次元物体の表面上で細かな
溝や凹凸、段差、開口などが省略されることから、マニ
ピュレータに装着される作業具の急激な姿勢変化は回避
されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車製造ラインの一部すなわち塗装ブース
の構造を概略的に示す平面図である。
【図2】 塗装ロボットの構造を概略的に示す正面図お
よびブロック図である。
【図3】 位置決め制御回路の制御動作を示す概念図で
ある。
【図4】 本発明に係るマニピュレータ向け制御用デー
タの生成方法を実現するコンピュータシステムの構成を
概略的に示すブロック図である。
【図5】 ディスプレイ装置の画面上に映し出される車
体の全体像を概略的に示す図である。
【図6】 画面上で抽出された車体の左側サイドパネル
の様子を概略的に示す図である。
【図7】 左側サイドパネルの表面に描き出された単純
化表面の様子を概略的に示す図である。
【図8】 x座標軸に沿って等間隔に特定される単純化
表面の輪郭線を示す図である。
【図9】 ジグザグな基準移動経路の概念を示す図であ
る。
【図10】 単純化表面に描き出された動作点の移動経
路を示す図である。
【図11】 輪郭線上で抽出された第3目標点の概念を
示す図である。
【図12】 輪郭線上で抽出された第4および第5目標
点の概念を示す図である。
【図13】 x座標軸に沿って等間隔に特定される左側
サイドパネルの輪郭線を示す図である。
【図14】 切断平面に沿って延長された輪郭線の概念
を示す図である。
【図15】 抽出された操作点に基づき生成された疑似
輪郭線の概念を示す図である。
【符号の説明】
15 三次元物体としての車体、18a,18b マニ
ピュレータとしての塗装ロボット、21 作業具として
の塗装ガン、45 記憶媒体としてのフロッピーディス
ク(FD)、46 記憶媒体としてのコンパクトディス
ク(CD)、55a,55b 単純化表面、61 輪郭
線(移動経路の投影像)、62 切断平面、63 第1
目標点(動作点)、64 第2目標点(動作点)、66
基準直線、67 接点としての第3目標点(動作
点)、68 基準直線、69 接点としての第4目標点
(動作点)、70 基準直線、71 接点としての第5
目標点(動作点)73 輪郭線、74 切断平面、75
端点、76 端点を通過する直線、77 操作点、7
8 疑似輪郭線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉見 重則 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山下 行秀 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F059 AA07 AA13 BA02 BA10 BC07 BC10 CA01 CA06 CA09 DA02 DA05 DA08 DB09 DC08 DD01 FA03 FA10 FB01 FB05 FB21 FB22 FC02 FC03 FC07 FC13 FC14 5H269 AB13 AB19 AB33 CC09 JJ04 QC06 RB11 9A001 BB02 BB03 CC08 GG04 HH29 JJ25 JJ50 KK54

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元座標系に従って少なくとも三次元
    物体の表面を表現する形状データを取得する工程と、形
    状データに基づき、三次元物体の表面上で複数個の操作
    点を抽出する工程と、抽出された操作点に基づき、三次
    元物体の表面に単純化表面を描き出す工程とを備えるこ
    とを特徴とするマニピュレータ向け制御用データの生成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマニピュレータ向け制
    御用データの生成方法において、前記形状データに基づ
    き、三次元物体の断面形状が現れる切断平面上で三次元
    物体の輪郭線を特定する工程と、輪郭線上で前記操作点
    を抽出する工程と、操作点同士を結び直して疑似輪郭線
    を描き出す工程と、描き出された疑似輪郭線に基づき前
    記単純化表面を描き出す工程とをさらに備えることを特
    徴とするマニピュレータ向け制御用データの生成方法。
  3. 【請求項3】 三次元座標系に従って少なくとも三次元
    物体の表面を表現する形状データを取得する工程と、形
    状データに基づき、三次元物体の表面上で複数個の操作
    点を抽出する工程と、抽出された操作点に基づき、三次
    元物体の表面に単純化表面を描き出す工程とをコンピュ
    ータに実現させるプログラムを記憶することを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の記憶媒体において、前
    記形状データに基づき、三次元物体の断面形状が現れる
    切断平面上で三次元物体の輪郭線を特定する工程と、輪
    郭線上で前記操作点を抽出する工程と、操作点同士を結
    び直して疑似輪郭線を描き出す工程と、描き出された疑
    似輪郭線に基づき前記単純化表面を描き出す工程とをさ
    らにコンピュータに実現させるプログラムを記憶するこ
    とを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  5. 【請求項5】 三次元物体の断面形状が現れる切断平面
    上で三次元物体の輪郭線を特定する工程と、輪郭線上で
    第1および第2目標点を抽出する工程と、第1および第
    2目標点を結ぶ直線に平行で第1および第2目標点の間
    で輪郭線に外接する基準直線を特定する工程と、輪郭線
    および基準直線の接点を特定する工程とを備えることを
    特徴とするマニピュレータ向け制御用データの生成方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のマニピュレータ向け制
    御用データの生成方法において、輪郭線および基準直線
    の接点に向かって下ろされる垂線の方向ベクトルを算出
    する工程をさらに備えることを特徴とするマニピュレー
    タ向け制御用データの生成方法。
  7. 【請求項7】 三次元座標系に従って三次元物体の形状
    を表現する形状データを取得する工程、形状データに基
    づき、三次元物体の断面形状が現れる切断平面上で三次
    元物体の輪郭線を特定する工程と、輪郭線上で第1およ
    び第2目標点を抽出する工程と、第1および第2目標点
    を結ぶ直線に平行で第1および第2目標点の間で輪郭線
    に外接する基準直線を特定する工程と、輪郭線および基
    準直線の接点で三次元座標値を取得する工程とをコンピ
    ュータに実現させるプログラムを記憶することを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の記憶媒体において、輪
    郭線および基準直線の接点に向かって下ろされる垂線の
    方向ベクトルを算出する工程をさらにコンピュータに実
    現させるプログラムを記憶することを特徴とするコンピ
    ュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】 三次元物体の表面に移動経路の投影像を
    描く工程と、投影像上で作業具の動作点を抽出する工程
    とを備えることを特徴とするマニピュレータ向け制御用
    データの生成方法。
  10. 【請求項10】 三次元座標系に従って少なくとも三次
    元物体の表面を表現する形状データを取得する工程と、
    形状データに基づき、三次元物体の断面形状が現れる切
    断平面上で三次元物体の輪郭線を特定する工程と、輪郭
    線上で作業範囲の切れ目を規定する端点を特定する工程
    と、切断平面内で端点を通過する直線を特定する工程と
    を備えることを特徴とするマニピュレータ向け制御用デ
    ータの生成方法。
  11. 【請求項11】 三次元座標系に従って少なくとも三次
    元物体の表面を表現する形状データを取得する工程と、
    形状データに基づき、三次元物体の断面形状が現れる切
    断平面上で三次元物体の輪郭線を特定する工程と、輪郭
    線上で作業範囲の切れ目を規定する端点を特定する工程
    と、切断平面内で端点を通過する直線を特定する工程と
    をコンピュータに実現させるプログラムを記憶すること
    を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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CN107899907A (zh) * 2017-12-12 2018-04-13 江苏大学 一种平面多边形变量喷涂方法
CN107983570A (zh) * 2017-12-31 2018-05-04 芜湖哈特机器人产业技术研究院有限公司 一种基于三维视觉技术的钢构件喷涂系统

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