JP2001308880A - データトークン式監視システムおよび方法 - Google Patents

データトークン式監視システムおよび方法

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JP2001308880A
JP2001308880A JP2000124720A JP2000124720A JP2001308880A JP 2001308880 A JP2001308880 A JP 2001308880A JP 2000124720 A JP2000124720 A JP 2000124720A JP 2000124720 A JP2000124720 A JP 2000124720A JP 2001308880 A JP2001308880 A JP 2001308880A
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JP2000124720A
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Masakatsu Nakada
昌克 中田
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中央コンピュータが動作しないとシステムの大
部分が動作しなない。監視端末が全ての監視端末にデー
タを送信するとピーク時の負荷が大きくなる。 【解決手段】被監視装置71〜73を接続した監視端末
装置10〜30を伝送路に接続してネットワークを形成
し、被監視装置/監視端末装置のデータを記録したデー
タトークン9がネットワークを巡回し、データトークン
9を受信した監視端末装置がデータトークン9に記録さ
れたデータを読み出して格納すると共に自分が保有する
データをデータトークン9に書き込む。また、データト
ークン9を受信した監視端末装置が自分のアドレス値
(ネットワークアドレス値)より大きいアドレス値を持
つ監視端末装置に、受信したデータトークン9を送信
し、自分のアドレス値より大きいアドレス値を持つ監視
端末装置が存在しないときは最小値のアドレス値を持つ
監視端末装置に受信したデータトークン9を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データトークン
式監視システムに関し、特に各監視端末装置が共通の記
憶装置を共有することなしに被監視装置の情報をすべて
の監視端末装置で共有することができ、データ通信時の
ネットワーク負荷を一定にし、ネットワークに参加した
監視端末装置を自動で認識するデータトークン式監視シ
ステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のネットワークを使った監視システ
ムでは中央にある高性能なコンピュータがネットワーク
上にある被監視端末からのデータをデータベースで一括
に管理していた。また、監視端末装置もその中央コンピ
ュータの情報をモニターすることで実現していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術には、次のような課題があった。第1の課題は、従来
の監視システムでは中央コンピュータの設置がシステム
のコストを上げる原因となっていたということである。
その理由は、ネットワーク処理やデータが一個所に集ま
るために高性能なコンピュータや大容量の記憶装置が必
要であったためである。
【0004】第2の課題は、データを矛盾なく共有する
ために設置する中央コンピュータなどが動作しなくなる
とシステムの大部分が動作しなくなるということであ
る。その理由は、中央コンピュータだけがデータの整合
・更新を行っているためであり、また中央コンピュータ
だけが各監視端末にデータを送信しているからである。
【0005】第3の課題は、中央にサーバを置かずに監
視端末がすべての監視端末にデータを通知する方式を取
るとピーク時の通信負荷が大きくなるということであ
る。その理由は、各監視端末が非同期に通信をすると通
信量が一定にならず、全部の監視端末が同時にデータを
送信した時にネットワーク負荷が大きくなってしまうた
めである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる発明は、それぞれ被監視装置を接続して前記被監視
装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続して
ネットワークを形成し、データを記録したデータトーク
ンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトーク
ン式監視システムであって、前記被監視装置のデータと
前記監視端末装置のデータを前記データトークンに記録
し、前記監視端末装置の持つネットワークアドレス値の
大小に従って前記データトークンが巡回し、前記データ
トークンを受信した前記監視端末装置が前記データトー
クンに記録されたデータを読み出して格納すると共に自
分が保有するデータを前記データトークンに書き込むこ
とにより前記複数の監視端末装置がデータを更新・共有
することを特徴とする。
【0007】また、この発明の請求項2に係わる発明
は、それぞれ被監視装置を接続して前記被監視装置を監
視する複数の監視端末装置を伝送路に接続してネットワ
ークを形成し、データを記録したデータトークンを前記
ネットワークにおいて巡回させるデータトークン式監視
システムであって、前記被監視装置のデータと前記監視
端末装置のデータを前記データトークンに記録し、前記
データトークンを受信した前記監視端末装置が自分のネ
ットワークアドレス値より大きいネットワークアドレス
値を持つ前記監視端末装置に受信した前記データトーク
ンを送信し、自分のネットワークアドレス値より大きい
ネットワークアドレス値を持つ前記監視端末装置が存在
しないときは最小値のネットワークアドレス値を持つ前
記監視端末装置に受信した前記データトークンを送信し
て、前記データトークンを前記ネットワークにおいて巡
回させることにより前記ネットワークの負荷を一定にす
ることを特徴とする。
【0008】さらに、この発明の請求項3に係わる発明
は、前記請求項2記載の前記ネットワークに新たに参加
した前記監視端末装置が自分のネットワークアドレスを
格納したネットワークアドレス通知パケットを他の前記
監視端末装置に送信し、他の前記監視端末装置は新たに
参加した前記監視端末装置のネットワークアドレスをそ
れぞれ自分のネットワークアドレステーブルに追加し、
他の前記監視端末装置のネットワークアドレスを格納し
たネットワークアドレス通知パケットを前記新たに参加
した前記監視端末装置に返信し、前記新たに参加した前
記監視端末装置は他の前記監視端末装置のネットワーク
アドレスを自分のネットワークアドレステーブルに追加
し、前記ネットワークに参加している前記監視端末装置
がお互いに前記ネットワークに参加していることを認識
することを特徴とする。
【0009】さらに、この発明の請求項4に係わる発明
は、前記請求項2記載の前記複数の監視端末装置のうち
任意の前記監視端末装置が前記ネットワークに不参加に
なり、前記データトークンの受信完了の返信をしない
と、他の前記監視端末装置は不参加になった前記監視端
末装置のネットワークアドレスを自分のネットワークア
ドレステーブルから削除し、さらに前記不参加になった
前記監視端末装置のネットワークアドレスに対応するデ
ータを前記データトークンから削除して次の前記監視端
末装置に送信し、前記不参加になった前記監視端末装置
が前記ネットワーク上にないことを認識することを特徴
とする。
【0010】さらに、この発明の請求項5に係わる発明
は、それぞれ被監視装置を接続して前記被監視装置を監
視する複数の監視端末装置を伝送路に接続してネットワ
ークを形成し、データを記録したデータトークンを前記
ネットワークにおいて巡回させるデータトークン式監視
システムであって、前記被監視装置のデータと前記監視
端末装置のデータを前記データトークンに記録し、前記
データトークンを記憶するデータトークン記憶部を前記
監視端末装置に備え、前記データトークン記憶部から前
記データトークンを読み出して前記被監視装置のデータ
を抽出して解析するデータトークン解析装置を前記監視
端末装置に接続し、前記データトークン解析装置からの
データをグラフィクスコンポーネントを用いて表示する
表示装置を前記データトークン解析装置に接続すること
により前記被監視装置のデータをモニタリングすること
を特徴とする。
【0011】さらに、この発明の請求項6に係わる発明
は、それぞれ被監視装置を接続して前記被監視装置を監
視する複数の監視端末装置を伝送路に接続してネットワ
ークを形成し、データを記録したデータトークンを前記
ネットワークにおいて巡回させるデータトークン式監視
システムであって、前記被監視装置のデータと前記監視
端末装置のデータを前記データトークンに記録し、前記
データトークンを記憶するデータトークン記憶部を前記
監視端末装置に備え、前記監視端末装置のデータトーク
ン記憶部から前記データトークンを読み出し、前記デー
タトークンから前記被監視装置のデータを抽出して解析
するデータトークン解析装置を前記監視端末装置に接続
し、前記データトークン解析装置から渡された前記被監
視装置のデータを任意のフォーマットに変更して転送す
るデータトークン転送装置を前記データトークン解析装
置に接続し、複数のデータトークン式監視システムを一
括して監視する中央監視装置に前記データトークン転送
装置を接続することを特徴とする。
【0012】さらに、この発明の請求項7に係わる発明
は、それぞれ被監視装置を接続して前記被監視装置を監
視する複数の監視端末装置を伝送路に接続してネットワ
ークを形成し、データを記録したデータトークンを前記
ネットワークにおいて巡回させるデータトークン式監視
方法であって、前記被監視装置のデータと前記監視端末
装置のデータを前記データトークンに記録し、前記監視
端末装置の持つネットワークアドレス値の大小に従って
前記データトークンが巡回し、前記データトークンを受
信した前記監視端末装置が前記データトークンに記録さ
れたデータを読み出して格納すると共に自分が保有する
データを前記データトークンに書き込むことにより前記
複数の監視端末装置がデータを更新・共有することを特
徴とする。
【0013】さらに、この発明の請求項8に係わる発明
は、それぞれ被監視装置を接続して前記被監視装置を監
視する複数の監視端末装置を伝送路に接続してネットワ
ークを形成し、データを記録したデータトークンを前記
ネットワークにおいて巡回させるデータトークン式監視
方法であって、前記被監視装置のデータと前記監視端末
装置のデータを前記データトークンに記録し、前記デー
タトークンを受信した前記監視端末装置が自分のネット
ワークアドレス値より大きいネットワークアドレス値を
持つ前記監視端末装置に受信した前記データトークンを
送信し、自分のネットワークアドレス値より大きいネッ
トワークアドレス値を持つ前記監視端末装置が存在しな
いときは最小値のネットワークアドレス値を持つ前記監
視端末装置に受信した前記データトークンを送信して、
前記データトークンを前記ネットワークにおいて巡回さ
せることにより前記ネットワークの負荷を一定にするこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)次に、この
発明の第1の実施の形態について図1〜図5を参照して
詳細に説明する。図1は、この発明のデータトークン式
監視システムの第1の実施の形態を示すブロック図であ
る。図2は、図1のブロック図に示される監視端末装置
10〜30のブロック図である。図3は、図2に示す監
視端末装置10〜30の詳細なブロック図である。図4
は、ネットワークに新たに参加する監視端末装置10と
既に参加している監視端末装置20、30の説明図であ
る。図5は、データトークンである。
【0015】図1を参照すると、この発明のデータトー
クン式監視システムでは監視端末装置10〜30が伝送
路に接続してネットワークを形成し、監視端末装置10
〜30それぞれに被監視装置71〜73が接続される構
成であり、データトークン9が監視端末装置10〜30
間を巡回している。監視端末装置10〜30と被監視装
置71〜73は、この説明ではそれぞれ3台としている
がこの数量に限るものではない。
【0016】図2と図3を参照すると、監視端末装置1
0〜30は、それぞれネットワーク入出力装置1、プロ
グラム制御により動作するプロセッサとプログラムより
なる中央処理装置2、記憶装置5、監視入出力装置6を
含んで構成されている。監視入出力装置6には被監視装
置71〜73が接続されている。
【0017】中央処理装置2はネットワーク処理部2
1、データトークン処理部22および監視処理部23を
含んで構成される。ネットワーク処理部21はネットワ
ークアドレス処理手段211とデータトークン入出力手
段212とを含んで構成される。データトークン処理部
22はデータトークン更新手段221を含んで構成さ
れ、監視処理部23は監視データ処理手段231を含ん
で構成される。
【0018】記憶装置5はデータトークン記憶部51と
被監視装置情報記憶部52とネットワークアドレステー
ブル記憶部53とを含んで構成される。
【0019】図1に示すように、データトークン9は監
視端末装置10→監視端末装置20→監視端末装置30
→監視端末装置10(即ち、→→のパス)といっ
たように巡回し、被監視装置71〜73のデータなどを
監視端末装置(監視端末装置10〜30)間で伝達させ
る。データトークン9を受信した監視端末装置(監視端
末装置10〜30のうちの1台)はデータトークン9か
らデータを抽出し、自分が保有するデータをデータトー
クン9に書き込む。このようにして監視端末装置(監視
端末装置10〜30)それぞれは一定の周期で自分が保
有しているデータを更新し、共有する事ができる。
【0020】図5で示すデータトークンのように、デー
タトークン9が監視端末装置10〜30のデータと被監
視装置71〜73のデータと各種情報を持ち、これがネ
ットワークを巡回する事で監視端末装置10〜30はデ
ータを共有することができる。データトークン9には、
監視端末装置10〜30と被監視装置71〜73のデー
タ(つまり、送信元アドレス91、待ち時間92、監視
端末数93、監視端末データ集合94、監視端末のアド
レス941、被監視装置数942、被監視装置データ
(1)〜(n)943、削除するアドレスを登録した監
視端末のアドレス(1)〜(n)98、削除するアドレ
ス(1)〜(n)99)が収められている。図2におけ
る記憶装置5には被監視装置71〜73の監視端末デー
タ集合94(図5参照)が記憶されており、監視処理部
23によって一定の時間間隔でこの監視端末データ集合
94が更新される。
【0021】これらの手段はそれぞれ概略つぎのように
動作する。ネットワーク入出力装置1は物理的に実際の
データをネットワークへ入出力する。ネットワーク入出
力装置1の制御はネットワーク処理部21が行う。
【0022】ネットワーク処理部21はデータトークン
9を巡回させるようにデータトークン送信先のネットワ
ークアドレスを決定する。ネットワークアドレス処理手
段211はネットワークアドレス通知パケット8(自分
のアドレスが記録されているパケット)の送受信とネッ
トワークアドレステーブル記憶部53に記録されている
ネットワークアドレステーブルにネットワーク上の監視
端末装置10〜30のネットワークアドレスの追加を行
う。
【0023】図4に示すように監視端末装置10がネッ
トワークに参加したとき、監視端末装置10のネットワ
ーク処理部21はネットワークに接続されたすべての監
視端末装置(この場合、監視端末装置20、30)にブ
ロードキャストでネットワークアドレス通知パケット8
を送信する。送信されたネットワークアドレス通知パケ
ット8は送信元(つまり、監視端末装置10)のネット
ワークアドレスが格納されており、送信先の監視端末装
置20、30に送信元(つまり、監視端末装置10)の
ネットワークアドレスを伝達する。既にネットワークに
参加している監視端末装置(つまり、監視端末装置2
0、30)はネットワークアドレス通知パケット8を受
信する事で新しくネットワークに参加した監視端末装置
10を認識する。
【0024】次に、既にネットワークに参加している監
視端末装置(つまり、監視端末装置20、30)のネッ
トワーク入出力装置1は返信用のネットワークアドレス
通知パケット8に自分のネットワークアドレスを記録し
て送信元(つまり、監視端末装置10)に返信する。監
視端末装置10は返信用のネットワークアドレス通知パ
ケット8を受信し、現在接続されている監視端末装置
(つまり、監視端末装置20、30)を認識する。
【0025】このような動作の結果、すべての監視端末
装置(つまり、監視端末装置10〜30)のネットワー
クアドレステーブルは現在のものに更新される。ネット
ワークアドレステーブルに新たにネットワークアドレス
が加わると中央処理装置2はネットワークアドレステー
ブル内のネットワークアドレスを値の大きさの順番に並
べ替える(つまり、ソートする)。
【0026】次に、ネットワーク処理部21は自分の監
視端末装置のネットワークアドレスの値より大きくて次
に大きい値を持つネットワークアドレスを検索し、送信
先アドレスとしてネットワーク入出力装置1に伝達す
る。ネットワーク入出力装置1はネットワーク処理部2
1よりこの送信先アドレスを伝達されると、データトー
クン処理部22より更新されたデータトークン9をこの
送信先アドレス(ネットワークアドレス)へ送信する。
【0027】このようにして、データトークン9はシス
テムが起動するとシステム内を巡回しすべての監視端末
装置において最新の情報を共有する事及びこのシステム
作動中に監視用の機器(監視端末装置10〜30など)
が追加されたり削除されたりした場合は構成の変化を自
動的に認識する事およびネットワーク負荷を一定にする
事を可能にする。
【0028】図4の動作を詳述する。監視端末装置10
が新しくネットワークに参加したとき、ネットワークア
ドレス処理手段211はネットワークに接続されている
監視端末装置20、30へネットワークアドレス通知パ
ケット8をブロードキャスト的に送信する。ネットワー
クアドレス通知パケット8を受信した監視端末装置2
0、30は、記録されている送信元ネットワークアドレ
スを自分のネットワークアドレステーブル記憶部53に
記録し、返信用のネットワークアドレス通知パケット8
を新しくネットワークに参加した監視端末装置10に返
信する。監視端末装置10がネットワークに参加した
後、ネットワーク入出力装置1はネットワークアドレス
通知パケット8を受信待ちする。ネットワークアドレス
通知パケット8を受信するとネットワークアドレス処理
手段211はネットワークアドレステーブルに送信元ア
ドレスを追加する。
【0029】データトークン入出力手段212はデータ
トークン9の入力と出力を制御する機能を有する。通
常、ネットワーク入出力装置1はネットワークからのデ
ータを受け付け待ち状態で待機している。ネットワーク
入出力装置1がデータトークン9を受信した場合、デー
タトークン入出力手段212はデータトークン9に記録
されている送信元アドレスに受信完了の応答を返す。受
信したデータトークン9はデータトークン更新手段22
1に渡される。自分がネットワークアドレステーブル内
の最小値アドレスで一定時間内にデータトークン9が送
信されてこない場合、データトークン入出力手段212
はデータトークン9のヘッダー部分(送信元アドレス9
1と待ち時間92と監視端末数93)を作成し、これを
データトークン更新手段221に渡す。データトークン
9の送信時、データトークン入出力手段212はネット
ワークアドレステーブルより自分のアドレスより大きく
て次に大きなアドレス(送信先アドレス)へ、データト
ークン記憶部51よりデータトークン9を取得し送信す
る。送信後、受信完了の応答がない場合(つまり、送信
失敗)、データトークン入出力手段212はこの送信先
アドレスをネットワークアドレステーブルから削除し、
データトークンの“削除するアドレスを登録した監視端
末のアドレス(1)〜(n)98”と“削除するアドレ
ス(1)〜(n)99”にそれぞれ自分のネットワーク
アドレスと送信失敗したネットワークアドレスを記録す
る。
【0030】データトークン入出力手段212はネット
ワークアドレステーブル内で失敗したアドレスの次に大
きなアドレスを送信先アドレスとしてデータトークン9
を送信する。次に大きなアドレスがない場合はネットワ
ークアドレステーブル内の最小値アドレスにデータトー
クン9を送信する。
【0031】データトークン更新手段221はデータト
ークン入出力手段212から入力されたデータトークン
9に自分に該当する監視端末データ集合94がある場合
は被監視装置情報記憶部52に記憶された監視端末デー
タ集合94で上書き、自分に該当する監視端末データ集
合94がない場合は被監視装置情報記憶部52に記憶さ
れた監視端末データ集合94をデータトークン9に付加
し、データトークン9の監視端末数93に1を加算す
る。すなわち、データトークン処理部22はデータトー
クン9をその監視端末装置10〜30に接続されている
被監視装置71〜73のデータでデータトークン9を更
新する。次に、更新されたデータトークン9はデータト
ークン記憶部51に記憶される。
【0032】監視データ処理手段231は監視入出力装
置6から得たデータを一定周期で被監視装置情報記憶部
52に記録する。
【0033】被監視装置情報記憶部52には監視データ
処理手段231から得たデータと、その監視端末装置
(監視端末装置10または監視端末装置20または監視
端末装置30)に接続されている被監視装置71〜73
と監視端末装置(監視端末装置10または監視端末装置
20または監視端末装置30)の情報(データトークン
9の監視端末データ集合94で定義された情報)が記憶
され、ネットワークアドレステーブル記憶部53ではネ
ットワークアドレステーブルが記憶され、データトーク
ン記憶部51には受信し更新されたデータトークン9が
記憶される。ネットワークアドレステーブルは図4に示
されるようにアドレス値の大きさ順にネットワークに参
加している監視端末装置10のネットワークアドレス5
31、監視端末装置20のネットワークアドレス53
2、監視端末装置30のネットワークアドレス533が
記憶される。
【0034】次に、図6、図7、図8、図9及び図10
のフローチャートを参照して全体の動作について詳細に
説明する。
【0035】まず、図6で示されるようにネットワーク
の監視端末装置10〜30の全体の処理は4つのブロッ
クに大別される。1つめは“ネットワークアドレスの通
知、受信及びネットワークアドレステーブル作成の処
理”(ステップA1)で、自分がネットワークに参加し
た時に他の監視端末装置に自分のネットワークアドレス
を通知する手段と、他の監視端末装置のネットワークア
ドレスを認識する手段を持ち、これらの手段からネット
ワークアドレステーブルを生成する処理である。
【0036】2つめは“データトークン受信処理”(ス
テップA2)で、データトークン9を受信し、データト
ークン9の送信元に受信完了の返信を返す手段と、一定
時間データトークンが受信できなかった場合、データト
ークンヘッダー部分(送信元アドレス91と待ち時間9
2と監視端末数93)を生成しデータトークン更新手段
221に渡す手段を持つ。
【0037】3つめは“データトークン更新処理”(ス
テップA3)で、被監視装置情報記憶部52に記録され
ている被監視装置71〜73のデータ(監視端末データ
集合94に対応するデータ)でデータトークン9の監視
端末データ集合94を更新する手段を持つ。
【0038】4つめは“データトークン送信及びネット
ワークアドレステーブル更新処理”(ステップA4)
で、データトークン9を送信する手段、ネットワークテ
ーブルから削除するネットワークアドレスを認識して削
除する手段を持つ。
【0039】ステップA1からステップA4を繰り返す
事で送信先(送信元含む)アドレスを動的に認識し、デ
ータトークン9が巡回し、データを共有する手段を実現
する。
【0040】図7のフローチャートを用いてステップA
1の詳細について説明する。監視端末装置10がネット
ワークに参加する(ステップB1)と、ネットワークア
ドレス処理手段211はネットワーク上のすべての機器
にブロードキャストでネットワークアドレス通知パケッ
ト8を送信する(ステップB2)。
【0041】次に、ネットワークアドレス処理手段21
1はネットワーク入出力装置1を受信待ち状態にする
(ステップB3)。ネットワークアドレス通知パケット
8を受信した他の監視端末装置20、30は返信用のネ
ットワークアドレス通知パケット8を返信してくるの
で、ネットワークアドレス処理手段211はこれらを受
信する(ステップB4、ステップB5、ステップB
6)。ネットワークアドレス処理手段211は受信した
ネットワークアドレス通知パケット8の送信元に返信用
のネットワークアドレス通知パケット8を送信し(ステ
ップB8)、ネットワークアドレス処理手段211は受
信した返信用のネットワークアドレス通知パケット8の
送信元アドレスをネットワークアドレステーブル記憶部
53に追加する(ステップB9)。これで監視端末装置
10はネットワーク上のすべての監視端末装置20、3
0のネットワークアドレスを取得し、ネットワークアド
レステーブルに追加した事になる。
【0042】次に、ネットワークアドレステーブルのネ
ットワークアドレスをアドレス値の大きさでソートする
(ステップB10)。次に、ネットワーク入出力装置1
は受信待ち状態になる(ステップB3)。次に、ネット
ワーク入出力装置1がネットワークアドレス通知パケッ
ト8を受信した場合(新しく他の監視端末装置がネット
ワークに参加した場合)(ステップB4、ステップB
5、ステップB6)、その送信元ネットワークアドレス
をネットワークアドレステーブルに記録し(ステップB
9)、ネットワークアドレステーブルを記録されている
アドレス値の大きさでソートする(ステップB10)。
ネットワーク入出力装置1がデータトークン9を受信し
た場合(ステップB5)、データトークン入出力手段2
12はそのデータトークン9の送信元に受信完了を返信
し、受信したデータトークン9をデータトークン入出力
手段212に渡す(ステップB11)。ネットワーク入
出力装置1が一定時間データトークン9を受信できなか
った場合(ステップB4のYES)、処理はデータトー
クン入出力手段212に渡され、データトークン受信処
理(ステップA2)へ移行する。
【0043】図8のフローチャートを用いてステップA
2の詳細について説明する。データトークン入出力手段
212はネットワーク入出力装置1からデータトークン
9を受信した場合(ステップC1でYESの場合)、デ
ータトークン9をデータトークン更新手段221に渡
す。図6のステップA1で一定時間内に受信がないと判
断してデータトークン入出力手段212がデータトーク
ン9を受信しなかった場合(ステップC1でNOの場
合)で、更に監視端末装置のネットワークアドレスがネ
ットワークアドレステーブル内で最小値を持つ場合(ス
テップC2でYESの場合)、データトークン入出力手
段212はデータトークン9のヘッダー部分を生成し
(ステップC3)、データトークン9をデータトークン
更新手段221に渡す。そうする事によりデータトーク
ン9が紛失した場合もデータトークン9を生成し、送信
を開始する監視端末装置が動的に決められる。監視端末
装置のアドレスがネットワークアドレステーブル内で最
小値を持たない場合、その監視端末装置のネットワーク
入出力装置1は受信待ち状態になる(図7ステップB
3)。 図9のフローチャートを用いてステップA3の
詳細について説明する。データトークン更新手段221
は受信したデータトークン9内で被監視装置情報記憶部
52に記録されている監視端末データ集合94が存在す
るか検索する(ステップD1)。監視端末集合94が存
在した場合(ステップD2でYES)、データトークン
更新手段221は被監視装置情報記憶部52に記憶され
ている監視端末データ集合94をデータトークン9に上
書きする(ステップD4)。監視端末データ集合94が
存在しなかった場合(ステップD2でNO)、データト
ークン更新手段221は被監視装置情報記憶部52に記
憶されている監視端末データ集合94をデータトークン
9に付け加える(ステップD3)。次に、データトーク
ン更新手段221は更新されたデータトークン9をデー
タトークン記憶部51に保存する(ステップD5)。次
に、データトークン更新手段221は処理をデータトー
クン入出力手段212に渡す。
【0044】図10のフローチャートを用いてステップ
A4の詳細について説明する。まず、データトークン入
出力手段212はデータトークン記憶部51からデータ
トークン9を読み出し、データトークン9の“削除する
アドレスを登録した監視端末のアドレス(1)〜(n)
98”で自分のネットワークアドレスと同じアドレスが
存在するか検索し、存在すればこの“削除するアドレ
ス”を登録した監視端末のアドレス(1)〜(n)9
8”と対になる“削除するアドレス(1)〜(n)9
9”をデータトークン9より削除する(ステップE
1)。
【0045】次に、データトークン入出力手段212は
データトークンに“削除するアドレス(1)〜(n)9
9”が記録されていれば、このアドレスをネットワーク
アドレステーブル記憶部53に記録されているネットワ
ークアドレステーブルより削除する(ステップE2)。
次に、データトークン入出力手段212はデータトーク
ン9が巡回する時間を待ち時間92に合わせ、巡回周期
を一定にするためにデータトークン9に記録されている
待ち時間92を監視端末数93で割った分の時間だけ処
理を待機(ステップE3)し、自分のアドレスをデータ
トークン9の送信元アドレス91に記録する(ステップ
E4)。
【0046】次に、データトークン入出力手段212は
ネットワークアドレステーブルの中で自分のネットワー
クアドレス値より大きくて次に大きい値を持つアドレス
にデータトークンを送信する。ネットワークアドレステ
ーブルにそれ以上大きなアドレスがない場合はネットワ
ークアドレステーブル内の最小値を持つネットワークア
ドレスにデータトークン9を送信する(ステップE
5)。ネットワーク入出力装置1が発信元からの受信完
了の応答を受信(ステップE6のYES)すれば一連の
データトークン送受信の処理は終わり、ネットワーク入
出力装置1はまた受信待ち状態(図7のステップB3)
になる。
【0047】ネットワーク入出力装置1に受信完了の応
答が来なかった場合(ステップE6のNO)、データト
ークン入出力手段212はネットワークアドレステーブ
ル内に自分以外のネットワークアドレスが存在するか検
索する(ステップE7)。
【0048】ネットワークアドレステーブル内に自分以
外のネットワークアドレスが存在しない場合(ステップ
E7のNO)、ネットワーク上には自分のみが存在する
という事を意味し一連のデータトークン送受信の処理は
終わり、ネットワーク入出力装置1はまた受信待ち状態
(図7のステップB3)になる。
【0049】ネットワークアドレステーブル内に自分以
外のネットワークアドレスがある場合(ステップE7の
YES)、データトークン入出力手段212は受信完了
を返信しなかった監視端末装置のネットワークアドレス
をネットワークアドレステーブルより削除し、このネッ
トワークアドレスに対応した監視端末データ集合94を
データトークン9より削除する(ステップE8)。デー
タトークン9の削除するアドレスを登録した監視端末の
アドレス(1)〜(n)98に自分のアドレスを記録す
る。さらに、削除するアドレス(1)〜(n)99に送
信失敗したアドレスを記録する(ステップE9)。
【0050】次に、ステップE5に戻り、ネットワーク
入出力装置1が受信完了の応答を受信(ステップE6の
YES)したら、一連のデータトークン送受信の処理は
終わり、ネットワーク入出力装置1はまた受信待ち状態
(図7のステップB3)になる。
【0051】図1、図4を参照してさらに具体的に説明
する。図4において監視端末装置10のネットワークア
ドレス531、監視端末装置20のネットワークアドレ
ス532、監視端末装置30のネットワークアドレス5
33がネットワークアドレステーブル記憶部53に記憶
されている。
【0052】まず、監視端末装置がネットワークに参加
(追加される)する場合について説明する。図4におい
て監視端末装置10が監視端末装置20、30を含んで
構成されるネットワークに参加すると、監視端末装置1
0のネットワークアドレス処理手段211はネットワー
ク上のすべての監視端末装置(監視端末装置20、3
0)にネットワークアドレス通知パケット8をブロード
キャスト的に送信する(図4ので示す)。ネットワー
クアドレス通知パケット8は、監視端末装置10のネッ
トワークアドレス531を格納している。
【0053】監視端末装置20、30のネットワーク入
出力装置1は受信待ちをしており、ネットワークアドレ
ス通知パケット8が受信されたと判断すると、監視端末
装置20、30のネットワークアドレス処理手段211
は監視端末装置10から受信したネットワークアドレス
通知パケット8の送信元(監視端末装置10)アドレス
をネットワークアドレステーブル記憶部53に追加し、
ネットワークアドレステーブル記憶部53の中のネット
ワークアドレスをアドレス値の大きさでソートし、返信
用のネットワークアドレス通知パケット8(この返信用
のネットワークアドレス通知パケット8には監視端末装
置20または監視端末装置30のネットワークアドレス
が格納されている。)を監視端末装置10(送信元)に
返信する(図4ので示す)。この時点で監視端末装置
20、30のネットワークアドレステーブル記憶部53
には図4に示されるように監視端末装置10のネットワ
ークアドレス531が追加されている。
【0054】監視端末装置10は監視端末装置20、3
0から返信された返信用のネットワークアドレス通知パ
ケット8を受信し、監視端末装置10のネットワークア
ドレス531と共にネットワークアドレス処理手段21
1がネットワークアドレステーブル記憶部53に監視端
末装置20、30のネットワークアドレスを追加し、ネ
ットワークアドレステーブル記憶部53の中のネットワ
ークアドレスをアドレス値の大きさでソートする。この
時点で監視端末装置10のネットワークアドレステーブ
ル記憶部53は図4に示されるように監視端末装置10
のネットワークアドレス531と監視端末装置20のネ
ットワークアドレス532と監視端末装置30のネット
ワークアドレス533が追加されている。従って、監視
端末装置10、20、30はお互いがネットワークに参
加していることを認識することができる。
【0055】図1において、ネットワークアドレスの値
の大小関係を、監視端末装置10のネットワークアドレ
ス531<監視端末装置20のネットワークアドレス5
32<監視端末装置30のネットワークアドレス533
とする。監視端末装置30は、ネットワークアドレステ
ーブル内で自分のネットワークアドレスの値より大きく
て且つ次に大きなアドレス値を持つ監視端末装置が存在
しないので、最小値のネットワークアドレスを持つ監視
端末装置10にデータトークン9を送信する。監視端末
装置10は監視端末装置30からデータトークン9を受
信し、監視端末装置30に受信完了を返信する。データ
トークン9には監視端末装置10の被監視装置情報記憶
部52に記録されている監視端末データ集合94がない
ので、監視端末装置10のデータトークン更新手段22
1は、被監視装置情報記憶部52に記録されている監視
端末データ集合94をデータトークン9に付け加え、デ
ータトークン記憶部51にこのデータトークン9を保存
する。
【0056】続いて、監視端末装置10のデータトーク
ン入出力手段212はネットワークアドレステーブルよ
り自分のアドレス値より大きくて且つ次に大きいアドレ
ス値を持つ監視端末装置20にデータトークン9を送信
し、監視端末装置20から受信完了の返信を受ける。
【0057】次に、監視端末装置がネットワークに不参
加(削除される)となる場合について説明する。図1に
おいて監視端末装置20がネットワークから削除された
(不参加になった)場合、監視端末装置10が監視端末
装置20にデータトークン9を送信しても受信完了の返
信が来ない。この場合、監視端末装置10のデータトー
クン入出力手段212は監視端末装置20のネットワー
クアドレス532をネットワークアドレステーブルから
削除し、監視端末装置20のネットワークアドレス53
2に対応した監視端末データ集合94をデータトークン
9より削除し、データトークン9に、削除するアドレス
を登録した監視端末のアドレス(1)〜(n)98と削
除するアドレス(1)〜(n)99にそれぞれ自分のア
ドレス(すなわち監視端末装置10のネットワークアド
レス531)と削除するネットワークアドレス(すなわ
ち監視端末装置20のネットワークアドレス532)を
追加する。
【0058】監視端末装置10はネットワークアドレス
テーブル内で監視端末装置20の次に大きなネットワー
クアドレス値を持つ監視端末装置30にデータトークン
9を送信する。監視端末装置30は、データトークン9
内に削除するアドレス(1)〜(n)99(すなわち、
監視端末装置20のネットワークアドレス532)が記
録されているので、監視端末装置20のネットワークア
ドレス532をネットワークアドレステーブルより削除
し、監視端末装置10にデータトークン9を送信する。
【0059】監視端末装置10は受信したデータトーク
ン9に、削除するネットワークアドレスを登録した監視
端末のアドレス(1)〜(n)98に自分のアドレスが
記録されているので、削除するアドレスを登録した監視
端末のアドレス(1)〜(n)98と対になる削除する
アドレス(1)〜(n)99をデータトークン9から削
除する。これで監視端末装置10、30は、監視端末装
置20がネットワーク上にない事を認識し、データトー
クン9を監視端末装置10と監視端末装置30との間で
巡回させるシステムができる。
【0060】(第2の実施の形態)次に、この発明の第
2の実施の形態について図11を参照して説明する。図
11が示すように監視端末装置10にデータトークン解
析装置80と表示装置90を接続する事で被監視装置7
1〜73のデータをモニタリングする事が可能となる。
データトークン解析装置80は監視端末装置10のデー
タトークン記憶部51からデータトークン9を読み出
し、監視端末データ集合94に分解し、更に被監視装置
71〜73のデータに分解する事で監視端末装置10〜
30に接続されている被監視装置データ943を抽出
し、表示装置90に渡す。
【0061】表示装置90はデータトークン解析装置8
0で抽出されたデータをグラフィクスコンポーネントを
用いて表示する。
【0062】このように、監視端末装置10にデータト
ークン解析装置80と表示装置90を接続する事でネッ
トワーク上の監視端末装置10〜30に接続されたすべ
ての被監視装置71〜73のデータを表示する事ができ
る。
【0063】(第3の実施の形態)次に、この発明の第
3の実施の形態について図12を参照して説明する。図
12が示すように、監視端末装置10にデータトークン
解析装置80とデータトークン転送装置100を接続す
る事で複数のデータトークン式監視システムの被監視装
置71〜73のデータを参照する事ができる。
【0064】データトークン解析装置80は上述したよ
うに監視端末装置10のデータトークン記憶部51から
データトークン9を読み出し、監視端末データ集合94
に分解し、更に被監視装置71〜73のデータに分解す
る事で監視端末装置10〜30にそれぞれ接続されてい
る被監視装置データ943を抽出し、データトークン転
送装置100に渡す。
【0065】データトークン転送装置100は一定周期
毎にデータトークン解析装置80から渡された被監視装
置71〜73のデータを任意のフォーマットに変更して
中央監視装置200に転送する。複数のデータトークン
式監視システムを一括して監視する中央監視装置200
は、他のデータトークン式監視システムにも接続され、
複数のデータトークン式監視システムから送られてきた
データを解析して表示する。従って、中央監視装置20
0によって、それぞれ別のデータトークンが巡回するネ
ットワーク上の被監視装置のデータを一括して参照する
事ができる。
【0066】
【発明の効果】第1の効果は、高性能なコンピュータを
使用してサーバ・クライアントシステムを構築しなくと
も監視システムが実現できるので、コストを削減できる
ことである。また、小規模な監視システムを構築する場
合にも効果が大きい。その理由は、データトークンがネ
ットワーク上を巡回(ポーリング)することでデータの
共有を実現しているためである。
【0067】第2の効果は、任意の監視端末装置が動作
しなくなってもシステムが動作できることにある。その
理由は、任意の監視端末装置がネットワークに追加・削
除されても他のすべての監視端末装置が追加・削除を認
識し、アドレス検索手段(ステップA1〜ステップA4
に示すそれぞれの処理)においてデータトークンの送信
先を動的に決定している為である。
【0068】第3の効果は、ネットワーク負荷を一定に
保てる事である。すべての監視端末装置が非同期的に他
のすべての監視端末装置に同時にデータを送信する場合
はネットワーク負荷のピークが高くなるが、データトー
クンを使い、各監視端末装置を巡回する事でネットワー
ク負荷のピークを一定にできるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータトークン式監視システムの第
1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のブロック図に示される監視端末装置のブ
ロック図である。
【図3】図2に示す監視端末装置の詳細なブロック図で
ある。
【図4】ネットワークに新たに参加する監視端末装置1
0と既に参加している監視端末装置20、30の説明図
である。
【図5】データトークンである。
【図6】この発明のデータトークン式監視システムの全
体の処理内容である。
【図7】図6のステップA1の詳細を示すフローチャー
トである。
【図8】図6のステップA2の詳細を示すフローチャー
トである。
【図9】図6のステップA3の詳細を示すフローチャー
トである。
【図10】図6のステップA4の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図11】この発明のデータトークン式監視システムの
第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図12】この発明のデータトークン式監視システムの
第3の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク入出力装置 2 中央処理装置 21 ネットワーク処理部 211 ネットワークアドレス処理手段 212 データトークン入出力手段 22 データトークン処理部 221 データトークン更新手段 23 監視処理部 231 監視データ処理手段 5 記憶装置 51 データトークン記憶部 52 被監視装置情報記憶部 53 ネットワークアドレステーブル記憶部 531 監視端末装置10のネットワークアドレス 532 監視端末装置20のネットワークアドレス 533 監視端末装置30のネットワークアドレス 6 監視入出力装置 8 ネットワークアドレス通知パケット 9 データトークン 91 送信元アドレス 92 待ち時間 93 監視端末数 94 監視端末データ集合 941 監視端末のアドレス 942 被監視装置数 943 被監視装置データ(1)〜(n) 98 削除するアドレスを登録した監視端末のアドレ
ス(1)〜(n) 99 削除するアドレス(1)〜(n) 10〜30 監視端末装置 71〜73 被監視装置 80 データトークン解析装置 90 表示装置 100 データトークン転送装置 200 中央監視装置
フロントページの続き Fターム(参考) 5B042 GA12 GA39 GC10 GC12 GC19 JJ01 KK09 5B089 GB02 JA35 JB16 KA11 KB06 MC08 5K033 AA03 AA04 BA08 BA11 CA15 CB13 DA01 DB12 DB20 EA06 EA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ被監視装置を接続して前記被監
    視装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続し
    てネットワークを形成し、データを記録したデータトー
    クンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトー
    クン式監視システムであって、前記被監視装置のデータ
    と前記監視端末装置のデータを前記データトークンに記
    録し、前記監視端末装置の持つネットワークアドレス値
    の大小に従って前記データトークンが巡回し、前記デー
    タトークンを受信した前記監視端末装置が前記データト
    ークンに記録されたデータを読み出して格納すると共に
    自分が保有するデータを前記データトークンに書き込む
    ことにより前記複数の監視端末装置がデータを更新・共
    有することを特徴とするデータトークン式監視システ
    ム。
  2. 【請求項2】 それぞれ被監視装置を接続して前記被監
    視装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続し
    てネットワークを形成し、データを記録したデータトー
    クンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトー
    クン式監視システムであって、前記被監視装置のデータ
    と前記監視端末装置のデータを前記データトークンに記
    録し、前記データトークンを受信した前記監視端末装置
    が自分のネットワークアドレス値より大きいネットワー
    クアドレス値を持つ前記監視端末装置に受信した前記デ
    ータトークンを送信し、自分のネットワークアドレス値
    より大きいネットワークアドレス値を持つ前記監視端末
    装置が存在しないときは最小値のネットワークアドレス
    値を持つ前記監視端末装置に受信した前記データトーク
    ンを送信して、前記データトークンを前記ネットワーク
    において巡回させることにより前記ネットワークの負荷
    を一定にすることを特徴とするデータトークン式監視シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記ネットワークに新たに参加した前記
    監視端末装置が自分のネットワークアドレスを格納した
    ネットワークアドレス通知パケットを他の前記監視端末
    装置に送信し、他の前記監視端末装置は新たに参加した
    前記監視端末装置のネットワークアドレスをそれぞれ自
    分のネットワークアドレステーブルに追加し、他の前記
    監視端末装置のネットワークアドレスを格納したネット
    ワークアドレス通知パケットを前記新たに参加した前記
    監視端末装置に返信し、前記新たに参加した前記監視端
    末装置は他の前記監視端末装置のネットワークアドレス
    を自分のネットワークアドレステーブルに追加し、前記
    ネットワークに参加している前記監視端末装置がお互い
    に前記ネットワークに参加していることを認識すること
    を特徴とする請求項2記載のデータトークン式監視シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記複数の監視端末装置のうち任意の前
    記監視端末装置が前記ネットワークに不参加になり、前
    記データトークンの受信完了の返信をしないと、他の前
    記監視端末装置は不参加になった前記監視端末装置のネ
    ットワークアドレスを自分のネットワークアドレステー
    ブルから削除し、さらに前記不参加になった前記監視端
    末装置のネットワークアドレスに対応するデータを前記
    データトークンから削除して次の前記監視端末装置に送
    信し、前記不参加になった前記監視端末装置が前記ネッ
    トワーク上にないことを認識することを特徴とする請求
    項2記載のデータトークン式監視システム。
  5. 【請求項5】 それぞれ被監視装置を接続して前記被監
    視装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続し
    てネットワークを形成し、データを記録したデータトー
    クンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトー
    クン式監視システムであって、前記被監視装置のデータ
    と前記監視端末装置のデータを前記データトークンに記
    録し、前記データトークンを記憶するデータトークン記
    憶部を前記監視端末装置に備え、前記データトークン記
    憶部から前記データトークンを読み出して前記被監視装
    置のデータを抽出して解析するデータトークン解析装置
    を前記監視端末装置に接続し、前記データトークン解析
    装置からのデータをグラフィクスコンポーネントを用い
    て表示する表示装置を前記データトークン解析装置に接
    続することにより前記被監視装置のデータをモニタリン
    グすることを特徴とするデータトークン式監視システ
    ム。
  6. 【請求項6】 それぞれ被監視装置を接続して前記被監
    視装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続し
    てネットワークを形成し、データを記録したデータトー
    クンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトー
    クン式監視システムであって、前記被監視装置のデータ
    と前記監視端末装置のデータを前記データトークンに記
    録し、前記データトークンを記憶するデータトークン記
    憶部を前記監視端末装置に備え、前記監視端末装置のデ
    ータトークン記憶部から前記データトークンを読み出
    し、前記データトークンから前記被監視装置のデータを
    抽出して解析するデータトークン解析装置を前記監視端
    末装置に接続し、前記データトークン解析装置から渡さ
    れた前記被監視装置のデータを任意のフォーマットに変
    更して転送するデータトークン転送装置を前記データト
    ークン解析装置に接続し、複数のデータトークン式監視
    システムを一括して監視する中央監視装置に前記データ
    トークン転送装置を接続することを特徴とするデータト
    ークン式監視システム。
  7. 【請求項7】 それぞれ被監視装置を接続して前記被監
    視装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続し
    てネットワークを形成し、データを記録したデータトー
    クンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトー
    クン式監視方法であって、前記被監視装置のデータと前
    記監視端末装置のデータを前記データトークンに記録
    し、前記監視端末装置の持つネットワークアドレス値の
    大小に従って前記データトークンが巡回し、前記データ
    トークンを受信した前記監視端末装置が前記データトー
    クンに記録されたデータを読み出して格納すると共に自
    分が保有するデータを前記データトークンに書き込むこ
    とにより前記複数の監視端末装置がデータを更新・共有
    することを特徴とするデータトークン式監視方法。
  8. 【請求項8】 それぞれ被監視装置を接続して前記被監
    視装置を監視する複数の監視端末装置を伝送路に接続し
    てネットワークを形成し、データを記録したデータトー
    クンを前記ネットワークにおいて巡回させるデータトー
    クン式監視方法であって、前記被監視装置のデータと前
    記監視端末装置のデータを前記データトークンに記録
    し、前記データトークンを受信した前記監視端末装置が
    自分のネットワークアドレス値より大きいネットワーク
    アドレス値を持つ前記監視端末装置に受信した前記デー
    タトークンを送信し、自分のネットワークアドレス値よ
    り大きいネットワークアドレス値を持つ前記監視端末装
    置が存在しないときは最小値のネットワークアドレス値
    を持つ前記監視端末装置に受信した前記データトークン
    を送信して、前記データトークンを前記ネットワークに
    おいて巡回させることにより前記ネットワークの負荷を
    一定にすることを特徴とするデータトークン式監視方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234617A (ja) * 2007-02-23 2008-10-02 Matsushita Electric Works Ltd 設備監視システム及び監視装置
JP2013223214A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Fujitsu Telecom Networks Ltd アドレス変換装置、ノード装置

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