JP2001308232A - ヒートシンクおよびその製造方法 - Google Patents

ヒートシンクおよびその製造方法

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JP2001308232A JP2000121997A JP2000121997A JP2001308232A JP 2001308232 A JP2001308232 A JP 2001308232A JP 2000121997 A JP2000121997 A JP 2000121997A JP 2000121997 A JP2000121997 A JP 2000121997A JP 2001308232 A JP2001308232 A JP 2001308232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れた押出形材であって、従来より
もフィンの総表面積が拡大されて放熱性能の優れたヒー
トシンク、およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11上に多数の薄板状フィン12、13が
並設されたヒートシンクであって、前記フィン13の少な
くとも先端部に、押出方向で断面形状が波打つように変
化する波打部13aが形成されている。前記波打部13aは、
押出用ダイス20のベアリング部22におけるアルミニウム
押出材料3の流速を、ベアリング長さL1、L2の差また
はバッフルプレート40の形状により、フィン基部よりも
フィン先端部で速くなるように制御することによって形
成する。あるいは、押出後の冷却速度がフィン基部より
もフィン先端部で速くなるように冷却することによって
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に多数の
薄板状フィンが並設されたヒートシンクおよびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等に用いられる放熱部材の一つ
に、放熱基板上に多数の薄板状のフィンが並行して設け
られたアルミニウム製ヒートシンクがある。このような
形状の放熱部材は、少ない工程で製作できるというメリ
ットから押出材が用いられることが多く、基板とフィン
とを別途製作してこれらを嵌合、カシメ、ろう付等によ
り一体化するよりも低コストで製作できる。
【0003】一方、近年の電子機器における発熱量の増
大と製品の小型化により、優れた放熱性能を有するヒー
トシンクが求められている。前記ヒートシンクでは、ト
ング比を高くフィンピッチを狭くすれば、フィンの総表
面積、即ち放熱面積が拡大されて放熱性能を向上させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、押出成形では
トング比およびフィンピッチに限界があるため、これら
の設定のみでは十分に放熱性能の向上を図ることができ
ない。
【0005】この発明は、上述の技術背景に鑑み、生産
性に優れた押出形材であって、従来よりもフィンの総表
面積が拡大されて放熱性能の優れたヒートシンク、およ
びその製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のヒートシンク
は、前記目的を達成するために、アルミニウム押出形材
からなり、基板(11)上に多数の薄板状フィン(12)
(13)が並設されたヒートシンクであって、前記フィン
(13)の少なくとも先端部に、押出方向で断面形状が波
打つように変化する波打部(13a)が形成されているこ
とを基本要旨とする。
【0007】また、前記ヒートシンクにおいて、 両端
のフィン(12)には波打部が形成されていないことが好
ましい。
【0008】また、この発明の一つのヒートシンクの製
造方法は、基板(11)上に多数の薄板状のフィン(12)
(13)が並設されたヒートシンクを、該ヒートシンクの
外周部を成形するダイス(20)のベアリング部(20)か
らアルミニウム押出材料(3)を押出すことにより製造
する方法において、前記ダイス(20)のベアリング部
(22)におけるアルミニウム押出材料(3)の流速を、
フィン基部よりもフィン先端部で速くなるように制御す
ることを基本要旨とする。
【0009】また、前記ヒートシンクの製造方法におけ
る前記押出材料(3)の流速制御は、前記ダイス(20)
のベアリング長さを、フィン基部(L2)で長く、フィ
ン先端部(L1)で短く形成することにより行うこと、
あるいは前記ダイス(20)の後部に、コンテナ(30)内
の押出材料(3)をダイス(20)に導く通路孔(41)を
有するバッフルプレート(40)を配置し、このバッフル
プレート(40)の通路孔(41)によって、押出材料
(3)の流れ抵抗を、フィン先端側で小さく、フィン基
部側で大きくすることにより行うことが好ましい。
【0010】この発明のもう一つのヒートシンクの製造
方法は、基板(11)上に多数の薄板状のフィン(12)
(13)が並設されたヒートシンクを、該ヒートシンクの
外周部を成形するダイス(20)のベアリング部(20)か
らアルミニウム押出材料(3)を押出すことにより製造
する方法において、押出後の冷却速度がフィン基部より
もフィン先端部で速くなるように冷却することを基本要
旨とする。
【0011】また、前記ヒートシンクの製造方法におい
て、前記ダイス(20)のベアリング部(22)のベアリン
グ幅は、フィン先端部(M1)で狭くフィン基部(M2
で広く形成されていることが好ましく、さらに前記ダイ
ス(20)のベアリング部(22)におけるアルミニウム押
出材料(3)の流速を、フィン基部(L2)よりもフィ
ン先端部(L1)で速くなるように制御することが好ま
しい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、この発明のヒートシンク
の一実施形態を示す。
【0013】前記ヒートシンク(1)は、アルミニウム
押出形材を所要長さに切断して製作されたものであり、
厚肉の基板(11)上に多数の薄板状フィン(12)(13)
が所定間隔で並設されている。これらの多数のフィンの
うち、両端のフィン(12)(12)を除く中間のフィン
(13)の先端部には、押出方向で断面形状が波打つよう
に変化する波打部(13a)が形成され、基板(11)に近
いフィン基部(13b)は波打たず押出方向で等しい断面
形状を有する。一方、両端のフィン(12)(12には波打
部が形成されていないストレート板である。
【0014】前記波打部(13a)はフィン(13)の表面
積を拡大して放熱性能を高めている。前記波打部(13
a)は、フィンの少なくとも先端部に形成されていれば
表面積を拡大できる。また、両端のフィン(12)(12)
に波打部を形成せずにストレート板とすることでヒート
シンクは所定の外形寸法に定まり凹凸もないから、強制
空冷のためにフードを被せる等、他部品を組付ける場合
にも、部品同士が干渉することなく円滑に組付けること
ができる。また、両端のフィンはストレート板の方が外
観が良いので、他部品と組付けない場合に両端にストレ
ート板を選択することは自由である。無論、他部品を組
付ける場合にも、組付に支障を来さない限り両端のフィ
ンに波打部を形成することも自由である。
【0015】押出材料となるアルミニウムは、押出成形
可能で熱伝導性優れたものであれば良く、特にJIS
6000系合金を推奨できる。
【0016】この発明のフィンに波打部を有するヒート
シンク(1)は、図2および図3に示されるように、ダ
イス(20)、コンテナ(30)、およびダイス(20)とコ
ンテナ(30)の間に介在するバッフルプレート(40)を
備えた押出装置(2)によって次に示す方法で製造され
る。
【0017】なお、図示説明の便宜上、図2、3に示す
ダイス(20)のベアリング部形状は、前記ヒートシンク
(1)の外周形状を厳密に表すものではない。フィン
数、トング比、フィンピッチが厳密には一致していな
い。
【0018】前記ダイス(20)には、その後端部位置に
おいて押出材料(3)を溜める凹陥状の材料溜め(21)
が形成され、この材料溜め(21)に臨んで前記ヒートシ
ンク(1)の横断面外周形状に対応する内周形状のベア
リング部(22)が設けられている。このベアリング部
(22)に囲まれた成形孔(23)を押出材料(3)が通過
することにより上記のような横断面外周形状のヒートシ
ンク(1)が押出成形される。
【0019】前記バッフルプレート(40)には、押出材
料(3)が通過する通路孔(31)が前後方向に貫通して
設けられ、バッフルプレート(40)をダイス(20)とコ
ンテナ(30)との間に介在させるように三者を組み合わ
せた際、前記通路孔(41)の前端開口は、ダイス(20)
の材料溜め(21)に面して開放され、またその後端開口
は、コンテナ(30)のビレット孔(31)内に面して開放
されるように形成されている。そして、コンテナ(30)
から押出さ装填された押出材料(3)は、通路孔(31)
を通過する間にその形状に応じた流速分布に制御されて
ダイス(20)のベアリング部(22)に導かれる。
【0020】前記ヒートシンク(1)のフィン(13)の
波打部(13a)は、前記ダイス(20)のベアリング部(2
2)やバッフルプレート(40)の通路孔(41)の形状を
変化させることにより、押出材料(3)の流速を制御
し、あるいはフィンの冷却速度を制御することによって
形成される。波打部(13a)を形成する3つの具体例を
示す。 (製造方法1)ダイス(20)のベアリング部(22)におい
て、フィンの先端部(22a)のベアリング長さ(L1)を
基部(22b)のベアリング長さ(L2)よりも短く形成し
て、ベアリング部(22)通過時の押出材料(3)の流速
がフィンの先端部(22a)で速く、基部(22b)で遅くな
るように制御する。
【0021】一般に押出成形では、ベアリング部におけ
る押出材料(3)の流速が速くなると、押出材の形状安
定性が低下して変形しやすくなる。高トング比で薄肉の
フィン(13)では、厚肉の基板(11)よりもその傾向が
顕著であり、かつ基板(11)から離れたフィンの先端部
ほど形状安定性が低下する。この発明では、フィン先端
部(22a)の流速を速くすることによって意図的に形状
安定性を低下させ、波打つように変形させる。
【0022】ベアリング長さの比率(L1:L2)は、十
分に波打たせるためにフィン先端部(L1)と基部
(L2)とで1:1.25〜4.0が好ましい。特に好
ましい比率(L1:L2)は1:2.0〜3.0である。 (製造方法2)本実施形態では、製造方法1と同様にダ
イス(20)ベアリング部(22)通過時の押出材料の流速
を制御するが、バッフルプレート(40)の通路孔(41)
の形状によって、コンテナ(30)から押出される押出材
料(3)の流れ抵抗を部分的に変化させることによって
流速を制御する。
【0023】前記押出装置(2)では、通常バッフルプ
レート(40)の通路孔(41)寸法ととダイス(20)の材
料溜め(21)の開口部寸法とを一致させると(図2の位
置A)、ベアリング部(22)のどの部分にも均一な流速
で材料を導入させことができる。図2に示す例では、通
路孔(41)の開口寸法をダイス(20)の材料溜め(21)
よりも小さくして、材料溜め(21)の開口面上に通路孔
(41)の内壁を突出させて(図2の位置B)、材料溜め
(21)の開口部を部分的に塞いでいる。この部分的閉塞
によって押出材料(3)の流れが迂回して流れ抵抗が大
きくなり、ベアリング部(22)通過時の流速が遅くな
る。材料溜め(21)の開口部における閉塞位置によって
流速を遅くする部分を設定し、閉塞量によって遅らせる
度合いを設定することができる。図2の例では、ベアリ
ング部(22)の基板(22c)側で通路孔(41)寸法を小
さく形成し、基板(22c)部分が隠れる程度に部分閉塞
することによって、基板(22c)からフィンの基部(22
b)に至る部分の流速を遅らせることとし、相対的にフ
ィン先端部(22a)における流速を速くしている。
【0024】なお、本実施形態では、押出材料(3)の
流れ抵抗を大きくするために通路孔(41)の開口面積を
小さくして流れを迂回させているが、流れ抵抗を変化さ
せる手段は図示例に限定されない。通路孔内に突起を形
成しても迂回させることができるし、通路孔の内壁を部
分的に傾斜させることによっても流れ抵抗を変化させる
ことができる。 (製造例3)この実施形態では、フィン(13)の先端部
(13a)と基部(13b)とで押出後の冷却速度を変化させ
ることにより波打部を形成する。
【0025】図3に示すように、ダイス(20)のベアリ
ング部(22)においてフィン先端部(22a)のベアリン
グ幅(M1)で狭く、基部(22b)のベアリング幅
(M2)を広くすると、押出されたヒートシンク(1)
のフィン(13)は先端部(13a)で薄く基部(13b)で厚
くなる。この肉厚の差により、フィンの先端部(13a)
の方が速く冷却され、冷却速度の遅い基部(13b)との
収縮率の差により波打部(13a)が形成される。
【0026】ベアリング幅の比率(M1:M2)は、十分
に波打たせるためにフィン先端部(M1)と基部(M2
とで1:1.2〜3.0が好ましい。特に好ましい比率
(M 1:M2)は1:1.5〜2.5である。
【0027】また、この発明では、上述の製造方法1と
製造方法2とを組合わせてベアリング長さとバッフルプ
レートとの両者で押出材の流速制御を行うこともでき
る。さらに、これらの流速制御と製造方法3のフィンの
冷却速度差とを組合わせることもできる。複数の方法を
組み合わせることにより、波打部の位置や変形量の設定
が容易になる。
【0028】
【実施例】押出材料としてJIS 6063アルミニウ
ム合金を用い、上述の製造例1〜3の3種の方法に基づ
いて図1に示すヒートシンク(1)を製作した。製作し
たヒートシンク(1)の寸法は、基板(11)の幅(W)
が60mm、基板(11)の厚さ(T1)が5mm、フィン(1
2)(13)の高さ(T2)が60mm、フィン(12)(13)
の厚さ(F1)は先端部で1.0mm、フィンピッチ
(F2)が4mmである。 (実施例1)上述の製造方法1の方法に基づいて押出形
材を製作した。ダイス(20)は、両端のフィン(12)を
除く中間のフィン(13)のベアリング長さを、フィンの
先端部(22a)で2.0mmで一定とし、基部(22b)との
比率(L1:L2)を1:1.5、1:2.5、1:3.
5の3種類に形成し、両端のフィン(12)については中
間のフィン(13)の基部と同寸で先端部まで同じ長さに
形成した。また、ベアリング幅(M1、M2)は全てのフ
ィン(12)(13)で先端部(M1)から基部(M2)まで
1.0mmの一定とし、フィン(12)(13)の肉厚は一定
とした。
【0029】これら3種類のダイス(20)を用いて押出
し、適宜長さに切断してヒートシンク(1)を製作し
た。3種類のヒートシンクは、両端のフィン(12)(1
2)はストレート板に形成され、中間のフィン(13)に
はいずれも先端部に波打部(13)が形成されていた。ま
た、ベアリング長さの比率(L1:L2)が大きいほど、
大きく波打つものであった。
【0030】(実施例2)上述の製造方法2の方法に基
づいて押出形材を製作した。ダイス(20)は、全てのフ
ィン(12)(13)について、ベアリング長さ(L1
2)を3.0mm、ベアリング幅(M1、M2)を1.0m
mの一定値とした。バッフルプレート(40)は、通路孔
(41)を、ダイス(20)の材料溜め(21)の開口部より
も小さく形成して内壁が図2の位置Bとなるものを使用
し、前記開口部の基板側に突出させて押出材料(3)の
流れを矢印のように迂回させたところ、全てのフィンの
先端部に波打部が形成された。 (実施例3)上述の製造方法3の方法に基づいて押出形
材を製作した。ダイス(20)は、両端のフィン(12)を
除く中間のフィン(13)について、先端部(22a)のベ
アリング幅(M1)を1.0mm、基部(22b)のベアリン
グ幅(M2)との比率(M1:M2)を1:1.2、1:
1.3、1:1.5の3種類に形成し、両端のフィン
(12)については中間のフィン(13)の基部と同一幅に
形成した。即ち、中間のフィン(13)は、肉厚が先端部
で薄く基部で厚く形成されるように、ベアリング幅(M
1、M2)を設定した。また、全てのフィン(12)(13)
のベアリング長さは、先端部(L1)から基部(L2)ま
で一定値とした。
【0031】これら3種類のダイス(20)を用いて押出
し、適宜長さに切断してヒートシンク(1)を製作し
た。3種類のヒートシンクは、両端のフィン(12)(1
2)はストレート板に形成され、中間のフィン(13)に
はいずれも先端部に波打部(13)が形成されていた。ま
た、ベアリング幅の比率(M1:M2)が大きいほど、大
きく波打つものであった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のヒート
シンクは、アルミニウム押出形材からなり、基板上に多
数の薄板状フィンが並設されたヒートシンクであって、
前記フィンの少なくとも先端部に、押出方向で断面形状
が波打つように変化する波打部が形成されているから、
フィンの表面積が拡大されて放熱性能が向上する。
【0033】また、両端のフィンに波打部が形成されて
いない場合は、ヒートシンクの外形寸法が所定値となり
かつ凹凸もないので、他部品との組付けが容易である。
また外観も良い。
【0034】この発明のヒートシンクは製造方法は、前
記ヒートシンクを、該ヒートシンクの外周部を成形する
ダイスのベアリング部からアルミニウム押出材料を押出
すことにより製造する方法において、前記ダイスのベア
リング部におけるアルミニウム押出材料の流速を、フィ
ン基部よりもフィン先端部で速くなるように制御するか
ら、流速の速い先端部で形状安定性が低下して波打つよ
うに変形し、押出のみによって表面積が拡大された波打
部を形成することができる。従って、優れた放熱性能を
有するヒートシンクを低コストで生産することができ
る。
【0035】特に、前記押出材料の流速制御は、前記ダ
イスのベアリング長さを、フィン基部で長く、フィン先
端部で短く形成することにより行うことにより、あるい
は前記ダイスの後部に、コンテナ内の押出材料をダイス
に導く通路孔を有するバッフルプレートを配置し、この
バッフルプレートの通路孔によって、押出材料の流れ抵
抗を、フィン先端側で小さく、フィン基部側で大きくす
ることにより行うことにより、容易に実施できる。
【0036】また、この発明の他のヒートシンクの製造
方法は、前記ヒートシンクをを、該ヒートシンクの外周
部を成形するダイスのベアリング部からアルミニウム押
出材料を押出すことにより製造する方法において、押出
後の冷却速度がフィン基部よりもフィン先端部で速くな
るように冷却するものであるから、冷却速度の差による
収縮率の相違に基づき、冷却速度の速いフィン先端部で
波打つように変形し、押出のみによって表面積が拡大さ
れた波打部を形成することができる。従って、優れた放
熱性能を有するヒートシンクを低コストで生産すること
ができる。
【0037】特に、前記ダイスのベアリング部のベアリ
ング幅を、フィン先端部で狭くフィン基部で広く形成す
ることにより、フィンの肉厚差によって冷却速度に差を
生じ、フィン先端部に波打部を形成することができる。
【0038】さらに、前記ダイスのベアリング部におけ
る流速制御を組合わせることにより、波打部の位置や変
形量の設定を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のヒートシンクの一実施形態を示す
斜視図である。
【図2】 この発明のヒートシンクの製造方法の一実施
形態を示す断面図である。
【図3】 ヒートシンクの製造に用いるダイスを後部か
ら見た平面図である。
【符号の説明】
1…ヒートシンク 3…押出材料 12、13…フィン 13a…波打部(先端部) 13b…基部 20…ダイス 22…ベアリング部 40…バッフルプレート 41…通路孔 L1…フィン先端部におけるベアリング長さ L2…フィン基部におけるベアリング長さ M1…フィン先端部におけるベアリング幅 M2…フィン基部におけるベアリング幅

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム押出形材からなり、基板
    (11)上に多数の薄板状フィン(12)(13)が並設され
    たヒートシンクであって、前記フィン(13)の少なくと
    も先端部に、押出方向で断面形状が波打つように変化す
    る波打部(13a)が形成されていることを特徴とするヒ
    ートシンク。
  2. 【請求項2】 両端のフィン(12)には波打部が形成さ
    れていない請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 基板(11)上に多数の薄板状のフィン
    (12)(13)が並設されたヒートシンクを、該ヒートシ
    ンクの外周部を成形するダイス(20)のベアリング部
    (20)からアルミニウム押出材料(3)を押出すことに
    より製造する方法において、 前記ダイス(20)のベアリング部(22)におけるアルミ
    ニウム押出材料(3)の流速を、フィン基部よりもフィ
    ン先端部で速くなるように制御することを特徴とするヒ
    ートシンクの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記押出材料(3)の流速制御は、前記
    ダイス(20)のベアリング長さを、フィン基部(L2
    で長く、フィン先端部(L1)で短く形成することによ
    り行う請求項3に記載のヒートシンクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記押出材料(3)の流速制御は、前記
    ダイス(20)の後部に、コンテナ(30)内の押出材料
    (3)をダイス(20)に導く通路孔(41)を有するバッ
    フルプレート(40)を配置し、このバッフルプレート
    (40)の通路孔(41)によって、押出材料(3)の流れ
    抵抗を、フィン先端側で小さく、フィン基部側で大きく
    することにより行う請求項3または4に記載のヒートシ
    ンクの製造方法。
  6. 【請求項6】 基板(11)上に多数の薄板状のフィン
    (12)(13)が並設されたヒートシンクを、該ヒートシ
    ンクの外周部を成形するダイス(20)のベアリング部
    (20)からアルミニウム押出材料(3)を押出すことに
    より製造する方法において、 押出後の冷却速度がフィン基部よりもフィン先端部で速
    くなるように冷却することを特徴とするヒートシンクの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ダイス(20)のベアリング部(22)
    のベアリング幅は、フィン先端部(M1)で狭くフィン
    基部(M2)で広く形成されていることを特徴とする請
    求項6に記載のヒートシンクの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ダイス(20)のベアリング部(22)
    におけるアルミニウム押出材料(3)の流速を、フィン
    基部(L2)よりもフィン先端部(L1)で速くなるよう
    に制御する請求項6または7に記載のヒートシンクの製
    造方法。
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