JP2001307832A - コネクタ、コネクタ接続構造、及び電子機器 - Google Patents
コネクタ、コネクタ接続構造、及び電子機器Info
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Abstract
ESDに対する電子機器の動作の安定化を図ったコネク
タを得る。 【解決手段】 インターフェイス・コネクタ10は、金
属シェル12の上面12A及び下面12Bにそれぞれ突
起部14A、14B、14Cが形成されている。これら
突起部の高さ関係は、突起部14A>突起部14B>突
起部14Cとなっている。これにより、金属シェル12
に相手側コネクタの金属シェルが嵌合し突起部に押圧さ
れてシェル内側面の中央部が膨らむように変形しても、
突起部14A、14B、14Cでの接触圧の差を小さく
することができる。
Description
れるコネクタとコネクタ接続構造に係り、詳しくは、凸
型の金属シェル部を有するコネクタと凹型の金属シェル
部を有するコネクタとを嵌合し電気的に接続させるコネ
クタ、コネクタ接続構造、またそのコネクタ又はコネク
タ接続構造を備えた電子機器に関する。
続用コネクタにおいて、電磁妨害(EMI:Electro Ma
gnetic Interference)や静電気放電(ESD:Electro
Static Discharge)に対するGND回りの強化対策が
施されている。
・コンピュータ(以下、ノート型PC)120とドッキ
ング・ステーション130の例では、それら機器同士を
電気的に接続して通信するための多極型インターフェイ
ス・コネクタにGND強化の工夫がなされている。
れている従来のインターフェイス・コネクタ100は、
図5及び図6に示されるように、合成樹脂製のコネクタ
本体102に凸型の金属シェル104が装着されてお
り、240ピンからなる信号用端子部106と、4ピン
からなる電源及びGND用端子部108とを備えてい
る。
コネクタ接続時の位置決め用としてのガイド支柱109
がそれぞれ突設されており、各ガイド支柱109の先端
は先細りのテーパー形状とされている。
ドッキング・ステーション130に取付けられると、コ
ネクタの裏面側に突出する金属シェル104の端子部1
04Eがシャーシ等を介して接地(アース)されるよう
になっている。
となる外側面の上面104Aと下面104Bとに5個の
突起部110がコネクタ幅方向に沿って略等間隔に配置
されて形成されており、右側面104C及び左側面10
4Dにも突起部110が1個づつ設けられている。これ
ら突起部110はすべて同じ形状であり、高さ寸法が揃
えられている。
100に、ノート型PC120側のインターフェイス・
コネクタ122が接続されると、両コネクタの金属シェ
ル部同士が嵌合し、突起部110がノート型PC側コネ
クタの凹型の金属シェル部内側面に強く当接して接触抵
抗が低下し、導電率(電気伝導率)が向上してGNDが
強化されることになり、このようにして、EMI/ES
Dによる機器の誤動作等が起こらないようにされてい
る。
たインターフェイス・コネクタ100では、図7に示さ
れるように、ノート型PC側のインターフェイス・コネ
クタ122が接続されると、インターフェイス・コネク
タ122の金属シェル124は、金属シェル104の上
面104A及び下面104Bの端部側に配置された突起
部110に押圧されて幅方向の中央部付近が膨らむよう
に変形する(図中矢印A及び矢印B方向)。同図では、
金属シェル124の中央部が膨らむ様子を二点鎖線で模
式的にあらわしている。
配置された突起部110と金属シェル124との間では
接触圧(面圧)が下がり、導電率が悪化してそこでのG
ND効果が低下する問題がある。
グ・ステーションにおいては、EMI/ESDに対する
高い動作保証が求められており、このように、各突起部
間での接触圧にばらつきが生じ部分的にアースが弱くな
る構造では、信号ラインに電磁的ノイズがのりやすくな
り、静電気放電での障害も起こりやすくなるため、新た
な改善策が求められている。
合部における接触抵抗を低下させ、導電率を改善したコ
ネクタ、コネクタ接続構造、並びにそのコネクタ又はコ
ネクタ接続構造を適用した電子機器を提供することを目
的とする。更に他の目的は、コネクタ全体でのアースを
強化し、EMI/ESDに対する電子機器の動作の安定
化を図ったコネクタ、コネクタ接続構造、並びにそのコ
ネクタ又はコネクタ接続構造を適用した電子機器を提供
することを課題とする。
に本発明の一の態様は、凸型の金属シェル部を有するコ
ネクタであって、凹型の金属シェル部が嵌合する前記凸
型の金属シェル部の外側面に複数の突起部を設け、前記
複数の突起部は、前記外側面の端部側に配設された突起
部よりも外側面の中央部側に配設された突起部の方が高
くされているものである。
型の金属シェル部の外側面に設けられた複数の突起部
は、外側面の端部側に配設された突起部よりも外側面の
中央部側に配設された突起部の方が高くされているた
め、凹型の金属シェル部が嵌合し端部側の突起部に押圧
されて、その内側面中央部が膨らむように変形しても、
中央部側の突起部が確実に当接し高い接触圧が確保され
る。
型金属シェル部との間の接触抵抗が低下され、導電率が
向上する。
を有するコネクタの金属シェル部内側面に設けてもよ
く、その態様おいても、内側面の端部側に配設された突
起部よりも内側面の中央部側に配設された突起部の方を
高くすることで、上記構成と同じ効果が得られる。
ル部を有する第1のコネクタと凹型の金属シェル部を有
する第2のコネクタとを備え、前記凹型の金属シェル部
が嵌合する前記凸型の金属シェル部の外側面に複数の突
起部を設け、前記複数の突起部は、前記外側面の端部側
に配設された突起部よりも外側面の中央部側に配設され
た突起部の方が高くされているものである。
のコネクタが有する凸型の金属シェル部の外側面に設け
た複数の突起部を、外側面の端部側に配設された突起部
よりも外側面の中央部側に配設された突起部の方を高く
することで、第2のコネクタが有する凹型の金属シェル
部が嵌合し端部側の突起部に押圧されて、その内側面中
央部が膨らむように変形しても、中央部側の突起部が確
実に当接して高い接触圧を確保できる。
は凹型の金属シェル部を有する第2のコネクタの金属シ
ェル部内側面に設けることができ、やはり内側面の端部
側に配設された突起部よりも内側面の中央部側に配設さ
れた突起部の方を高くすることによって、上記構成と同
じ効果が得られる。
ル部を有する第1のコネクタと凹型の金属シェル部を有
する第2のコネクタとを備え、且つ、前記凸型及び前記
凹型の金属シェル部の少なくとも一方が接地されてお
り、前記第1及び前記第2のコネクタを電気的に接続し
たときに前記凸型の金属シェル部が前記凹型の金属シェ
ル部に嵌合されて電子機器のアースが取られるコネクタ
接続構造であって、前記凹型の金属シェル部が嵌合する
前記凸型の金属シェル部の外側面に複数の突起部を設
け、前記複数の突起部は、前記外側面の端部側に配設さ
れた突起部よりも外側面の中央部側に配設された突起部
の方が高くされているものである。
クタが有する凸型の金属シェル部の外側面に設けられた
複数の突起部は、外側面の端部側に配設された突起部よ
りも外側面の中央部側に配設された突起部の方が高くさ
れていることで、嵌合される第2のコネクタの凹型の金
属シェル部との間での導電率が改善される。
型金属シェル部との間にアースが取られ、金属シェル部
の端部側と中央部側とで万遍なくGNDに落とせる。し
たがって、コネクタ全体でのアースが強化される。
する凹型の金属シェル部側に設けてもよく、その態様お
いても、内側面の端部側に配設された突起部よりも内側
面の中央部側に配設された突起部の方を高くすること
で、上記構成と同様の効果が得られる。
凸型金属シェル部外側面の嵌合方向での中心線に対して
各突起部を対象位置に配置し、且つ、その対象位置に配
置したそれぞれの突起部の高さが同じとなるようにして
もよい。
両側でほぼ均等なアースが取られる。
に設けた複数の突起部を、内側面の嵌合方向での中心線
に対して対象位置に配置してもよく、その態様おいても
同様の効果が得られる。
は、複数の突起部を3個以上配設して、凸型金属シェル
部外側面の略中央部に配設した突起部を最も高くするよ
うにしてもよい。
クタ幅寸法が大きくされた形態において好適である。
部の内側面に設けた複数の突起部に適用できる。
断面形状を、金属シェル部と連続させ、且つ、金属シェ
ル部の嵌合方向に沿って湾曲させた形状としてものであ
り、このように構成すれば、金属シェル部の嵌合時、す
なわちコネクタの接続時に、突起部との引掛かりによる
負荷が低減されて、スムーズなコネクタ接続が可能とな
る。
タ又はコネクタ接続構造を備えた電子機器が適用でき
る。
施の形態を説明する。図1及び図2には、本発明の一実
施形態に係るインターフェイス・コネクタ10が示され
ている。
新規に開発されたノート型PC及びドッキング・ステー
ションの接続用となるもので、ドッキング・ステーショ
ン側に装備されるものである。ただし、コネクタ全体の
構造、ピン数や配列等は従来のインターフェイス・コネ
クタと同じであるため、同一符号を付してその説明を省
略する。
イス・コネクタ10に装着されている金属シェル12の
外側面にも、合計12個の突起部が配設されている。
とでは、突起部が上下対象に構成されおり、両面の幅方
向中央に突起部14Aが配置され、突起部14Aの両隣
に突起部14Bが等間隔で配置されている。さらに突起
部14Bの外側(金属シェル12端部側)にも、等間隔
で突起部14Cが配置されている。
突起部14A>突起部14B>突起部14Cとされてい
る。
断面形状は、図3に示されるように、突起部の基端部が
金属シェル12の表面と繋がって連続しており、突出部
位が金属シェルの嵌合方向(コネクタ挿入方向)に沿っ
て略円弧状に湾曲している。
左側面12Dの中央部には、従来と同じ突起部110が
それぞれ形成されており、この突起部110の側断面形
状も突起部14A、14B、14Cと同じ湾曲形状とな
っている。
2の外形を金型で深絞り加工した後、別工程の型加工に
よってシェル表面に容易に作製できており、各部の寸法
は以下の様になっている。
(H):7.5mm×幅(W):57.7mm、各突起
部は、幅が1.5mmで、突起部14Aを中心に11m
mピッチで配列されており、シェル表面からの突出量
(h)は、突起部14Aが0.22mm、突起部14B
が0.19mm、突起部14Cが0.10mmである。
る。
・コネクタ10にノート型PC側のインターフェイス・
コネクタ122を接続する様子が示されている。このよ
うにしてノート型PCをドッキング・ステーションにド
ッキングさせ、インターフェイス・コネクタを介して両
機器間での通信が可能となる。
同士が嵌合すると、やはり、インターフェイス・コネク
タ122の金属シェルが、金属シェル12の端部側に配
置された突起部14Cに押圧されてシェル内側面の中央
部が膨らむ。
れている突起部14Bの方が高く、さらに中央の突起部
14Aが最も高くされていることで、突起部14A、1
4B、14Cは接触圧の差が小さくなり、それぞれが高
い接触圧でインターフェイス・コネクタ122の金属シ
ェルに当接する。
部側とが万遍なくGNDに落ち、インターフェイス・コ
ネクタ10、122全体でのアースが強化する。しか
も、金属シェル12の上面12A及び下面12Bで、突
起部の配置と高さ関係が、金属シェル嵌合方向での中心
線に対して左右対称とされているため、上面12A及び
下面12Bの全域でほぼ均等にアースを取ることができ
る。
起部14A、14B、14C、及び突起部110の側断
面形状が、金属シェル12の表面から連続して突出し嵌
合方向に沿った湾曲形状であるため、各突起部の引掛か
りによる負荷が低減されて、スムーズな嵌合(コネクタ
接続)が可能となっている。また接続されたコネクタ外
す際も、所望の抜去力により引き抜くことができてい
る。
実施の形態に限定されるものではなく、コネクタサイズ
や形状等の諸条件により、適宜変更できるものである。
部を装着したコネクタ側に本発明を適用したが、相手側
コネクタに装着されている凹型の金属シェル部に適用し
ても構わない。
なGND強化以外にも、電導率を改善させる目的で利用
可能である。
続構造は、ノート型PCやドッキング・ステーション以
外にも、コネクタ接続を行う電子機器であれば適用可能
である。
したが、本発明の趣旨は実施の形態の範囲に限定される
ものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて判断さ
れるべきである。
上記構成としたので、コネクタ嵌合部における接触抵抗
が低下し、導電率が改善する。また他には、コネクタ全
体でのアースが強化され、そのコネクタ接続構造を適用
した電子機器においては、EMI/ESDに対する動作
の安定化が図られる。
・コネクタを示した平面図である。
面図である。
・コネクタに相手側のインターフェイス・コネクタを接
続する様子を示した概略斜視図である。
たノート型PC及びドッキング・ステーションを接続す
る様子を示した斜視図である。
平面図である。
である。
略左半分側の拡大平面図を示し、嵌合した相手側インタ
ーフェイス・コネクタの金属シェルが変形する様子を表
した説明図である。
クタ) 12 金属シェル(凸型の金属シェル部) 12A 上面(外側面) 12B 下面(外側面) 14A、14B、14C 突起部 122 インターフェイス・コネクタ(第2のコネ
クタ) 124 金属シェル(凹型の金属シェル部)
Claims (12)
- 【請求項1】 凸型の金属シェル部を有するコネクタで
あって、 凹型の金属シェル部が嵌合する前記凸型の金属シェル部
の外側面に複数の突起部を設け、 前記複数の突起部は、前記外側面の端部側に配設された
突起部よりも外側面の中央部側に配設された突起部の方
が高くされていることを特徴とするコネクタ。 - 【請求項2】 凹型の金属シェル部を有するコネクタで
あって、 凸型の金属シェル部が嵌合する前記凹型の金属シェル部
の内側面に複数の突起部を設け、 前記複数の突起部は、前記内側面の端部側に配設された
突起部よりも内側面の中央部側に配設された突起部の方
が高くされていることを特徴とするコネクタ。 - 【請求項3】 凸型の金属シェル部を有する第1のコネ
クタと凹型の金属シェル部を有する第2のコネクタとを
備え、前記凹型の金属シェル部が嵌合する前記凸型の金
属シェル部の外側面に複数の突起部を設け、 前記複数の突起部は、前記外側面の端部側に配設された
突起部よりも外側面の中央部側に配設された突起部の方
が高くされていることを特徴とするコネクタ接続構造。 - 【請求項4】 凸型の金属シェル部を有する第1のコネ
クタと凹型の金属シェル部を有する第2のコネクタとを
備え、且つ、前記凸型及び前記凹型の金属シェル部の少
なくとも一方が接地されており、前記第1及び前記第2
のコネクタを電気的に接続したときに前記凸型の金属シ
ェル部が前記凹型の金属シェル部に嵌合されて電子機器
のアースが取られるコネクタ接続構造であって、 前記凹型の金属シェル部が嵌合する前記凸型の金属シェ
ル部の外側面に複数の突起部を設け、 前記複数の突起部は、前記外側面の端部側に配設された
突起部よりも外側面の中央部側に配設された突起部の方
が高くされていることを特徴とするコネクタ接続構造。 - 【請求項5】 前記複数の突起部の各々は、前記外側面
の前記嵌合方向での中心線に対して対象位置に配置さ
れ、且つ、該対象位置に配置されたそれぞれの突起部は
同じ高さとされていることを特徴とする請求項3又は請
求項4記載のコネクタ接続構造。 - 【請求項6】 前記複数の突起部を3個以上配設し、該
3個以上の突起部のうち前記外側面の略中央部に配設さ
れた突起部が最も高くされていることを特徴とする請求
項3〜請求項5の何れか1項記載のコネクタ接続構造。 - 【請求項7】 凸型の金属シェル部を有する第1のコネ
クタと凹型の金属シェル部を有する第2のコネクタとを
備え、前記凸型の金属シェル部が嵌合する前記凹型の金
属シェル部の内側面に複数の突起部を設け、 前記複数の突起部は、前記内側面の端部側に配設された
突起部よりも内側面の中央部側に配設された突起部の方
が高くされていることを特徴とするコネクタ接続構造。 - 【請求項8】 凸型の金属シェル部を有する第1のコネ
クタと凹型の金属シェル部を有する第2のコネクタとを
備え、且つ、前記凸型及び前記凹型の金属シェル部の少
なくとも一方が接地されており、前記第1及び前記第2
のコネクタを電気的に接続したときに前記凸型の金属シ
ェル部が前記凹型の金属シェル部に嵌合されて電子機器
のアースが取られるコネクタ接続構造であって、 前記凸型の金属シェル部が嵌合する前記凹型の金属シェ
ル部の内側面に複数の突起部を設け、 前記複数の突起部は、前記内側面の端部側に配設された
突起部よりも内側面の中央部側に配設された突起部の方
が高くされていることを特徴とするコネクタ接続構造。 - 【請求項9】 前記複数の突起部の各々は、前記内側面
の前記嵌合方向での中心線に対して対象位置に配置さ
れ、且つ、該対象位置に配置されたそれぞれの突起部は
同じ高さとされていることを特徴とする請求項7又は請
求項8記載のコネクタ接続構造。 - 【請求項10】 前記複数の突起部を3個以上配設し、
該3個以上の突起部のうち前記内側面の略中央部に配設
された突起部が最も高くされていることを特徴とする請
求項7〜請求項9の何れか1項記載のコネクタ接続構
造。 - 【請求項11】 前記突起部の側断面形状が、前記金属
シェル部と連続し、且つ、前記嵌合方向に沿って湾曲し
た形状とされていることを特徴とする請求項3〜請求項
10の何れか1項記載のコネクタ接続構造。 - 【請求項12】 請求項1又は請求項2のコネクタ、又
は、請求項3〜請求項11の何れか1項記載のコネクタ
接続構造を備えた電子機器。
Priority Applications (2)
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JP2000114328A JP4382246B2 (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | コネクタ、コネクタ接続構造、及び電子機器 |
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