JP2001306652A - 衣服の製図設計作図のための情報処理管理方法 - Google Patents

衣服の製図設計作図のための情報処理管理方法

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JP2001306652A
JP2001306652A JP2000120954A JP2000120954A JP2001306652A JP 2001306652 A JP2001306652 A JP 2001306652A JP 2000120954 A JP2000120954 A JP 2000120954A JP 2000120954 A JP2000120954 A JP 2000120954A JP 2001306652 A JP2001306652 A JP 2001306652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服の製図設計作図方法のプロセスを、コン
ピュータのハードウエア環境資源において、ソフトウエ
アの知的資源を効率よくメモリに割り付けることのでき
るプログラムのソフトウエアを提供すること。 【解決手段】 衣服の型紙となる元型の複数の図形処理
の対象の中の基本体型定規の図形情報及び原型ダーツ処
理済みの図形情報を、バイナリ図形文字のモジュールと
して記録する記憶手段と、そのモジュールを論理演算
し、それをオブジェクトとして処理する処理手段と、そ
のオブジェクトに対しての命令をメッセージとして送る
命令手段と、その命令に対して付加線を入力し、そのオ
ブジェクトを実行しながらそのつど返事を返す実行手段
と、実行したオブジェクトを画面表示する表示手段と、
完成された製図を、保存及び出力する出力手段の機能を
設けた衣服の製図設計作図のための情報処理管理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アパレルCAD
(製図設計支援システム)の新規の種々のデザインから
衣服の型紙を作成する際の、原図になる製図設計作図方
法の情報を処理するための、基本管理システムに関す
る。本発明は、また、既製服の製図設計を容易に行なう
ために、作図作業をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムを、計算機ハードウェアとユーザ間のインタフ
ェースとして機能させ、ユーザにプログラムを効率よ
く、かつ使いやすく動作させるためのシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
アパレルCADのシステムは、EWS/CADのUNI
X(登録商標)等のOSか、PC/CADのDOS等の
OSが多く、手続き向け処理系のオペレーティングシス
テムが一般的となっている。従って、衣服の型紙を作成
するにあたって、コンピュータの製図設計支援システム
として活用しようと思うと、アパレルの衣服の製図設計
作図方法が、数値として体系化されていない現在、既存
の生産用の身頃、袖、衿等の各パーツの型紙を、バッチ
処理してデータをデジタイザにより入力し、その入力し
た型紙をプロッターより出力するというシステムになっ
ている。
【0003】その場合、ひとつのデザインに対して入力
した身頃、袖、衿等の各パーツの型紙の座標値が、基本
軸のY軸(前後中心線)、X軸(前後ウエスト線)に対
して、座標位置がそれぞれ異なる単一のパーツとして数
値認識されているため、各パーツが同一のデザインの製
図から作成された型紙であるという関連性がなく、その
デザインの製図から作成された型紙であるか否かを確認
するに至る確実なものが存在しない。
【0004】従って、衣服の新規の種々のデザインか
ら、創造的な線を生成させるための原図の、製図設計を
行うプロセスにあたって、端末から送られてくるデータ
を、リアルタイムに処理する問題向け処理系のシステム
となっていないため、個々専用の低価格の操作容易なパ
ソコンCADが存在していない。また、既存の生産用の
型紙を、デジタイザによって入力し、その入力した型紙
をバッチ処理してデータを管理するシステムになると、
保守、管理にコンピュータをサポートする専門知識を有
する専任のオペレータを必要とし、主として、大企業、
中小企業等向けの設備となり、高価格のシステムとなり
がちである。更に、設計者が設備に時間を拘束されると
いう問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決して、ユーザが端末を介して計算機システムと対話形
式に仕事を行う、タイムシェアリングシステムであり、
これは一定の時間量をユーザに順に与えることによっ
て、複数のユーザの仕事を時間割りで処理する会話型の
システムである。従って、ユーザは個々専用の衣服の新
規の種々のデザインの原図が描ける、アパレルの衣服の
製図設計作図専用機として、コンピュータの専門知識を
必要とせず、操作しやすく、製図設計における無駄な時
間と労力を軽減し、かつ効率的に仕事ができる衣服の製
図設計専用機のシングルタスクであっても、婦人服、紳
士服、子供服といったさまざまなアプリケーションソフ
トが起動できるマルチタスクの個々のレベルで使用可能
な価格の、パソコンCADを提供することを目的とす
る。
【0006】本発明の他の目的は、衣服の製図設計アプ
リケーションソフト(例えば婦人服、紳士服、子供服
等)を、ユーザにコンピュータ環境資源の割り付けと保
護、プログラムの実行、ファイル操作、入出力操作等の
種々のサービスを効率よく提供し、オペレーティングシ
ステムとしてコンピュータ資源を、衣服の製図設計作図
方法のプログラムとして記録した記録媒体を提供するこ
とにある。
【0007】そこで、本発明は、上記衣服の製図設計作
図方法に、どのようなスケルトン(骨格)のもとで、ど
のような手続処理機能(メソッド)がオペレーティング
システムに含まれるかは、設計者の発想又は思想に依存
するため、アパレル衣服(婦人服、紳士服、子供服等)
の製図設計作図専用機に、必要な機能を備えた実用向け
ソフトの図形情報処理を、ソフトウェアとユーザ間をス
ムーズに無理なく効率的に使い易くするために、ハード
ウェア環境資源とソフトウェア知的資源を有効かつ効率
的に使用できるよう、オペレーティングシステムの基本
的な部分のカーネル(核)を体系化することを考えた。
【0008】すなわち、アパレル衣服の製図設計作図方
法(実用向けソフト)を、ハードウェアとソフトウェア
の特性を考慮し、システムが複雑にならないようシステ
ム全体にわたるコード設計及び各レコード上のデータ項
目の配列、入出力方法等の入出力設計、情報を保存する
ためのファイルをどのように組み立てるか等のファイル
設計、及び衣服の製図設計するための処理方式やプログ
ラムの構造、システムの流れ図等のプロセス設計をまと
め、スモールトーク言語において処理の対象をオブジェ
クトとして捉え、このオブジェクトに対しての命令をメ
ッセージとして送り、そのつどオブジェクトは返事を返
す仕組みになっており、ユーザ(設計者)は処理の過程
ではなく、何をどうしたいかを記述すればいいようにな
ったところに特徴があり、これらを体系的に管理するこ
とを考えた。
【0009】すなわち、衣服の型紙になる製図設計作図
の各モジュールを処理する問題を明確にしてシステムを
設計し、そのシステムに基づいて最適なシステムを構成
するシステム設計書をまとめた。
【0010】そこで、まず、請求項1記載の衣服の型紙
になる製図設計作図を、パソコンにどういう方法で論理
演算処理させるかというプログラムを管理するカーネル
に、CPU管理、プロセス管理、メモリ管理、ファイル
管理、割込み制御、入出力制御、タイマ管理、デバイス
管理等があり、これらのプログラムがハードウェアと衣
服の製図設計アプリケーションソフトとスムーズにロー
ディングできるようシステムを考えた。
【0011】従って、上記CPU管理は、衣服の製図設
計というひとつの仕事の処理しかしなくても、実際にど
のように同時に次々と複数の処理を行わせるかという、
スケジュール制御(時間割調整)やトラフィック制御
(交通整理)を管理していく。そこで、ひとつの仕事の
要求に応じて、新しいプロセスを生成させる必要性が出
てくる。また、不要になったプロセスは消滅させねばな
らない。すなわち、衣服の製図設計というひとつのモジ
ュールの処理に対するメッセージに対して、ひとつのタ
スクが形成されていくように考えた。
【0012】次に、プロセス管理は、上記ひとつのタス
ク(例えば、原型モジュール)が形成されることによ
り、あるまとまりの単位の仕事となる。すなわち、ユー
ザがコンピュータにさせる仕事が与えられることによ
り、コンピュータはそれをプロセスに変換することがで
きる。そこで、タスクはそのプロセスの実際の過程とな
り、このプロセスをブロック別に階層構造のツリー構造
とし、衣服の製図設計というプロセスのスケジューリン
グ、つまり処理効率をはかるためにデータの処理手順を
作成し、多くの製図設計のためのプロセスを同時に実行
できるようプロセスのリストを作り、このリストの中か
ら次にどれを実行させるかという処理の方法をラウンド
・ロビン方式にする。
【0013】例えば、各ダーツ処理済みモジュールを円
形にして優劣がつかないように平等に取り扱う方式を考
え、それをタイムスライスし、すなわちCPU処理時間
を一定の長さに分割し、選択したプロセスにCPUを割
り付けて処理を行わせる。これは割り付けを実際に行う
ディスパッチァ(優先順位の高いタスクを呼び出し、こ
れをCPUで処理すること)というプログラムが、優先
順位に従って多くの処理プログラムを処理することが可
能となり、プログラム全体の能率をあげることができる
よう時間割調整をし、そこに発生する時間割衝突を解決
するためにトラフィック制御、すなわち、セマフォア
(タイムシェアリングによってコンピュータのアクセス
が正しく行われているかどうかを判断するデータ)を設
定することを考えた。
【0014】次に、メモリ管理は、衣服の製図設計作図
プロセスに対して、限りあるメモリをいかに上手に管理
して有効に使うかにあり、複数の製図設計プロセスが生
成できるよう割込みベクトルを設け、メモリを効率よく
割り付けていくことを考えた。そこでメモリの割り付け
そのものをどういうふうに割り当てるかについては、仕
事を始める前にメモリを分割してしまう静的割り付け方
法と、仕事をしながらメモリを分割する動的割り付け方
法を考えた。また、上記分割した部分のそれぞれの製図
設計プロセスが、他の分割した部分の領域を侵さないよ
うに、メモリ保護機能が必要となるが、現時点では、ハ
ードウェアに係る機能はついているのでなんら問題はな
い。
【0015】上記衣服の製図設計プロセスのメモリ割り
付けに対しての割込み制御は、システムの外部或いは内
部で発生する種々の割込みを受け付け、その原因を解析
し、対応する割込み制御ルーチンへの分岐制御を行い、
インタラプト、すなわち、優先順位を付けながら処理し
ていくプログラムで、優先順位の高いものから先に割り
込んでいく処理をするため、製図設計プロセスにおいて
作業効率が上がるように考えた。
【0016】衣服の製図設計プロセスに対するファイル
管理であるが、これは衣服の型紙になる原図の作図に必
要な各モジュールの外枠形状を、バイナリ図形文字とし
て記録し、その文字を集めた一連の文字列をデータファ
イルとしたもので、シーケンシャル・ファイルのプログ
ラムとして記録させる。また、データとデータを結ぶプ
ログラムをデータファイルにし、これをランダム・ファ
イルのデータとして記録させる。
【0017】すなわちプログラムファイルとデータファ
イルをストリームさせ、その間にデータを一時保管する
バッファを設けることを考えた。このバッファは入出力
の円滑化のための緩衝記憶部であって、ストリーム上に
作られた入力バッファと出力バッファである。このファ
イル管理は重要なデータの集まりであるため、このソフ
トウェアの知的資源をいかに管理していくかが重要であ
る。
【0018】入出力制御は、衣服の製図設計プロセスに
おいて、入出力ルーチンを設定することを考えた。現在
のコンピュータの基本入出力ルーチン(BIOS)や、
入出力制御(IOCS)はハードウェアに依存している
ため、衣服の製図設計プロセスにおいても、それぞれの
プロセスにどの装置を割り当てるかは、スケジューリン
グやトラフィック制御、またはセマフォアに関連し、装
置を専用、共用、仮想に分類したりして、装置の物理的
特性を生かしており、特にバッファ(データを一時的に
ためておくためのメモリ)やスプーリング(データの受
け渡し)の考え方は、装置を仮想的に利用できるように
なっているため、どういう入出力に対して、どのような
データを読み書きしたいかは、パラメータを設定すると
よい。
【0019】すなわちプログラムを実行する場合に、命
令の内容を指定、設定するときの数字や値を指定すれ
ば、出来合いのBIOSやIOCSのハンドラー・ルー
チン(処理操作用プログラム)が処理してくれるように
なっている。そこで装置管理は、ファイル管理として考
えることができ、衣服の製図設計プロセスにおいても、
プロセスの過程の適所に基本入出力ルーチンを設けるこ
とを考えた。
【0020】次に、タイマ管理であるが、これは、衣服
の製図設計プロセスにおいて、ハードウェアのタイマ機
構を利用して、現在時刻の管理、時間経過の監視及び通
知などを行う。また、デバイス管理は、衣服の製図設計
プロセスにおいて、特定の働きをする装置、すなわち、
周辺機器を管理するプログラムを、設定することを考え
た。
【0021】なお、衣服の型紙となる原図を構成する各
種のモジュールをバイナリ図形文字にし、その文字を集
めた一連の文字列の複数の図形処理の対象を、オブジェ
クトとして目的プログラムの機械語にし、コンピュータ
に製図設計作図を実行させ、管理するプログラムを記録
した記録媒体(例えばCD−ROM、DVD−ROM、
フロッピー(登録商標)ディスク等)を製造、販売する
行為は、当然に本発明の範囲に含まれるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、衣服の製図設
計アプリケーションソフトのプログラムを管理するカー
ネルにCPU管理、プロセス管理、メモリ管理、割込み
制御、ファイル管理、入出力制御、タイマ管理、デバイ
ス管理等があり、衣服の製図設計作図方法の情報を処理
するための基本システムに対応するものである。
【0023】ここで、衣服の新規の種々のデザインの原
図になる製図設計作図方法(特願平11−55407
号)を遂行するために、階層的ディレクトリを構成する
各モジュールをデータの集まりにし、ファイルとしてど
う管理していくか、一連の操作系列を実行するために、
製図設計プロセスの生成や消滅などの操作を、実行する
CPU管理及びプロセス管理やメモリ管理等そのプロセ
スに対して実際にCPUを割り付けるCPUスケジュー
ラ、及び衣服の製図設計プロセス流れ図等のアルゴリズ
ムについて説明していく。
【0024】また、衣服の製図設計プロセスを構成する
データ管理は、図2のように種々のモジュールをファイ
ル管理として体系化し、衣服の製図設計作図方法のアプ
リケーションソフト(例えば、婦人服、紳士服、子供服
等の製図設計作図方法)がユーザに対してスムーズに操
作しやすいようにシステム設計をする。
【0025】そこで、上記衣服の製図設計作図方法のプ
ロセスであるが、この製図設計プロセスを生成したり、
消滅させたり、また、プロセスを中断したり再開させた
りする操作を実現するために、製図設計プロセスに対し
て、実際にCPUを割り付けなければならない。以下、
衣服の製図設計作図方法のための、CPU割り付けを説
明する。
【0026】上記衣服の製図設計プロセスにおけるCP
U割り付けは、図3に示すように、はじめにグリッド定
義コマンドにおいて1区画10mm×10mm方眼の電子製
図板に、標準人体体型定規モジュール(図3中
(a))、各体型別原型モジュール(同図中(b))、
ダーツ処理済みモジュール(同図中(c))、及び各ア
イテム別モジュール(同図中(d))の順にそれぞれの
モジュール処理に対するメッセージに対して、ひとつの
タスク(CPUが行う仕事の最小単位)が形成されてい
くように割り付ける。
【0027】そこで、上記ひとつのタスクが形成されて
いくことにより、衣服の製図を設計するための仕事、す
なわち、あるまとまりの仕事のジョブが与えられ、CP
Uはディスパッチャという、割り付けを実際に行うプロ
グラムによって制御が移行し、それを製図設計プロセス
へと変換していく。
【0028】ここで、上記標準人体体型定規モジュール
とは、図4に示すように、元々標準的なサイズの人体を
模した定規Aを厚手の紙等で形成したもので、各四肢部
分A1が胴体部分A2に対して人体の関節の位置で回動
自在に構成されている(特開平7−18509号公報参
照)。本発明では、この標準人体体型定規モジュールの
形状を数値化(電子化)してコンピュータ内で使用する
ものである。
【0029】上記各体型別原型は、例えば、女性用衣服
の原型である場合、10代の女性の標準的な体型である
ジュニア体型、20代及び30代の女性の標準的な体型
であるミス体型、40代及び50代の女性の標準的な体
型であるミセス体型にそれぞれ対応した3つの原型(各
々図3中(b)の左側、中央及び右側)が各体型毎に身
体模型等に基づいて作成、準備される。なお、ジュニア
体型の原型は、カットソー衣料(Tシャツ、ニット類)
が好適にフィットする体型であり、ミス体型の原型は、
軽衣料(ブラウス等の普段着)が好適にフィットする原
型であり、ミセス体型の原型は、重衣料(ジャケット等
の外出着)が好適にフィットする原型である。本発明で
は、これらの各体型別原型も電子化されてコンピュータ
内で使用される。
【0030】上記ダーツ処理済みモジュールは、上記各
体型別原型に対し、衣服の所定位置にダーツ又はユルミ
を配分したモジュールである。ここで、ダーツとは、例
えば、胸部の膨らみ等に対応するために、衣服の素材の
余った部分をつまんで縫い合わせることにより、胸部等
に対応する衣服の一部に略円錐状の膨らみを持たせて立
体化したものである。なお、衣服の素材に寸法上のゆと
りを持たせるのみで、つまんで縫い合わせることを行わ
ない場合はユルミとなるが、ここでは、簡単のため両者
を含めてダーツと呼ぶ。
【0031】上記のダーツ処理は図3(b)の各体型別
原型の適宜位置にダーツ又はユルミが設定されることに
より、本発明では、コンピュータに電子データとして記
憶された各体型別原型の所望位置に所定の演算処理によ
りダーツ又はユルミが配分される(図3(c))。上記
各アイテムモジュールとは、ダーツ処理済みの原型に対
して、立体的要素の小さいカットソー向け原型のTシャ
ツ、ニット類、カットソー向け原型よりやや立体的要素
を持つ軽衣料のブラウス、ワンピース等、軽衣料より立
体的要素の大きいジャケット、コート等に分類されてい
き、このような各アイテム毎のモジュールも予めコンピ
ュータに記憶させておくことができる。
【0032】図3中(e)の各シルエットデザインと
は、上記各アイテムデザインに対してシェイプシルエッ
ト、ストレートシルエット及びAラインシルエットの3
つのシルエット(各々左側、中央及び右側)に分岐され
ていく。これらの各シルエットデザインもそれぞれのア
イテムシルエットデザインとして分類されていき、コン
ピュータに記憶されていく。
【0033】ここで、上記製図設計プロセスは、ひとつ
のタスクが形成されていくことによって、あるまとまり
の仕事のジョブが与えられ、その仕事のジョブは実際の
過程であるため、システムの内部においての衣服の製図
設計プロセスは、プロセス制御ブロックと呼ばれるデー
タ構造によって表すことができ、すなわち図3のように
衣服の製図設計プロセスを形成する各モジュールをブロ
ック別階層構造のツリー構造にしておくと、資源管理が
容易になる。
【0034】次に、衣服の製図設計作図というCPU
が、あるまとまりの仕事をするためには、情報を処理す
る手順が必要となってくる。すなわち、図5の標準体型
定義済みモジュールは親プロセスの基本定規となり、そ
こから生成された子プロセスの各体型別原型モジュール
は、それぞれがもつダーツとユルミの各ダーツ処理モジ
ュールの配列となって孫プロセスを形成し、子孫へと細
分化され、情報の処理手順が成立していく。
【0035】そこで衣服の製図設計プロセスの親プロセ
スの基本図形形状は、そこから生成される各体型別原型
モジュールの子プロセスは、親から受け継いだ資源を管
理するだけであり、それを再び親プロセスに返すだけに
しておく。もし子プロセスが、勝手に資源を変更しても
親プロセスにはなんら影響はない。親プロセスは常に資
源状態を把握できるようになっている。
【0036】またプロセスには、大まかに三つの作業段
階としての移行状態が設定される。図6に示すように、
まずプロセスが、生成されてから消滅するまでの実行状
態は、CPUが割り付けられている状態を表す。そこ
で、プロセスは生成されるといったん作図実行可能状態
にし、プロセスを実行中にする操作は、ディスパッチと
いうCPUが割り付けを実際に行うプログラムで制御さ
れ、作図実行状態に移行することができる。
【0037】次に作図実行状態から作図実行可能状態へ
の移行は、インタラプトという実行中のプロセスを実行
可能にする操作で、コンピュータと対話しながら、相互
に命令や表示結果などを、やりとりできる機能を持って
いるCPU割込みのプログラムで、作図実行可能状態に
戻ることができる。次に作図実行状態から待ち状態への
移行は、作図実行中のプロセスがメッセージにより、な
んらかの事象が発生するのを待つことにより、自らを待
ち状態にする。
【0038】上記待ち状態は、メッセージあるいは入出
力操作が完了したとき、あるいは待ちの対象となってい
る事象が発生したときに、そのプロセスは待ち状態から
作図実行可能状態に移行することができる。そこで、こ
こでいうメッセージとは、プログラム命令によってCP
Uに伝える一連の通信情報のことで、記号や文字の列か
ら成り立ち、図9の各種のモジュールを、バイナリ図形
文字の一連の文字列にし、伝えることである。
【0039】以上4つの作業仮説(作業段階)の状態移
行のうち、プロセスが自ら行うことができるのは、作図
実行状態から待ち状態への移行のみである。他の3つの
状態移行は、他のなんらかの原因によって引き起こされ
る。
【0040】そこでなんらかの事象を起こさせるため
に、衣服の製図設計というプロセスのスケジューリン
グ、つまり、衣服の製図設計のためのプロセスを同時に
実行できるよう、プロセスのリストを作り、その方法を
ラウンド・口ビン方式にする。これは、喩えて言えば、
寄せ書きの場合、署名を円形にするようなもので、署名
順で優劣がつかないように平等にする方式で、それをタ
イムスライスする。これは複数のダーツ処理済みのモジ
ュール等を、CPUにおいての処理時間を―定に区切
り、仕事をさせるというものである。
【0041】そこでCPUはデータを書き込んだら、プ
リンタ用のバッファに一時データをためておき、別の仕
事をさせることができるようにする。この別の仕事と
は、例えば婦人服、紳士服、子供服等の製図設計作図方
法の、それぞれの原図作成の仕事である。
【0042】そこでCPUは別の仕事をさせることにな
ると、まわりの周辺装置と同期をとることになり、タイ
ミングを合わせることが大切になってくる。すなわちタ
イミングを合わせるために、タイムシェアリング方式に
よる、コンピュータが動作している際の入出力装置のア
クセスが、正しく行われているかどうかを判断するため
のセマフォアという、信号機にあたるものがある。
【0043】これはセマフォアSという正と負の整数値
変数で、二つの操作を行うことができ、それは(P)と
(V)の記号で表わすことができ、すなわち製図設計プ
ロセスにおいては(P)は作図中という意味で、(V)
は作図をしたという意味になり、このような機構を使っ
て同期をとり、待ち状態から次のプロセスに進むことが
でき、プロセスを実行可能状態にすることができる。
【0044】そこで上記製図設計プロセスは、システム
内部においてプロセス制御ブロック(以後PCBと呼
ぶ)と呼ばれるデータ構造によって表すことができるた
め、衣服の製図設計プロセスを構成するデータをツリー
構造にし、各項目ごとに順次配列し格納していく。衣服
の製図設計プロセス制御ブロックの各項目は、プロセス
管理モジュールのみならず、オぺレーティングシステム
を構成する種々のモジュールによって参照、設定されて
いき、次の項目があげられる。
【0045】(1) 衣服の製図設計プロセス制御ブロ
ックへのポインタ (2) 衣服の製図設計プロセス識別子 (3) 衣服の製図設計プロセスの状態 (4) 衣服の製図設計プロセスの優先度 (5) 衣服の製図設計作図方法のプログラムのコード
領域へのポインタ (6) 衣服の製図設計作図方法のプログラムのデータ
領域へのポインタ (7) 衣服の製図設計作図方法のプログラムのスタッ
ク領域へのポインタ (8) 衣服の製図設計作図方法のプログラムカウンタ
の退避領域 (9) 衣服の製図設計作図方法のためのレジスタの退
避領域 (10) 衣服の製図設計作図方法のためのメモリ管理
情報 (11) 衣服の製図設計作図方法のための入出力情報
以上の項目が挙げられる。
【0046】(1)項目の衣服の製図設計プロセス制御
ブロックのポインタとは、衣服の製図設計プロセスを構
成する中で、標準人体体型定規のモジュール(例えば、
図3中(a))を形成するデータの集まりを、モジュー
ルの位置、及び場所(アドレス)を指すオブジェクト(0
と1で表記することができるデータ)の関数原型宣言子
にし、図形の座標関数のアドレスを指すオブジェクトに
する。そして、それはプロトタイプモジュール(例え
ば、図10)を生成することができる。
【0047】(2)項目の衣服の製図設計プロセスの識
別子は、上記プロトタイプモジュールの位置を宣言する
ポインタを変数名にし、その位置を識別する変数名は、
プロトタイプモジュールの外枠形状の値を記憶する人れ
物であり、その入れ物はただ記憶するだけではなく、
“1”加えて“10”加えろといったいろいろ値を変え
ることができるため、衣服の製図設計プロセスを構成す
る、原型モジュールの外枠の矩形の大きさ(例えば、図
11の後のADQH、前のITQH)や原型内部の円の
ダーツ量(例えば、図11の後のθ2、前のθ1)のθ
の角度を算出してくれるため、原型モジュールに対して
変数名をつけることができる。これにより、原型モジュ
ールの識別子が決定され、その変数の種類をメタ変数の
Longdouble型としてオブジェクト宣言し、原
型モジュールの変数識別子が決まる。
【0048】次に(3)項目の衣服の製図設計プロセス
の状態は、上記変数名すなわち識別子が型指定子とな
り、型指定子のオブジェクトが形成され、衣服の製図設
計というプロセスに変換され、静的なオブジェクトとし
て記憶させる。この静的なオブジェクト(変数)とは、外
部結合や内部結合をする識別子が示されたオブジェクト
である。この静的記憶期間のオブジェクトは、プログラ
ム開始処理以前に生成されると同時に格納し、それぞれ
のモジュールの形状の値で1度だけ初期化され、実行状
態にあるプロセスは、システム内では1つであるが、実
行可能状態あるいは待ち状態にあるプロセスは、衣服の
製図設計作図方法のプログラム全体を通して複数存在す
る。
【0049】次に(4)項目の衣服の製図設計プロセス
優先度は、CPUに割込みが発生したとき、割込みべク
トルというあらかじめ決められたアドレスに自動的に分
岐し、実行可能状態と待ち状態のキューが作られる。こ
のキューとは常に後方からデータが追加され、先頭から
データや命令を取り出す格納方式の1つのことをいい、
実行可能キューは、到着順あるいは優先度順に作成され
る。そこで割込みべクトルはデータの配列へと向かって
いき、すなわち衣服の製図設計プロセスを構成する各モ
ジュールは、配列のひとつの構成要素であるため、オブ
ジェクトの型に自動的に向かっていく。一方、プロセス
は到着順あるいは優先度順に待ち状態になるわけではな
いので、待ちキューには順序が付けられていない。それ
らのプロセスの待ちの対象となっている事象が発生した
順に、待ちが解除されているからである。これらのキュ
ーはオペレーティングシステムの領域に置かれる。
【0050】そこで上記プロセス用の領域は、コード領
域及びデータ領域並びにスタック領域とからなり、
(5)項目の衣服の製図設計プログラムのコード領域へ
のポインタは、プロセスが生成される中で、PCBやプ
ロセス用のコード領域を確保し、すなわち衣服の製図設
計のためのプロセスの変数や優先度を決め、資源の割り
付けを行って、衣服の製図設計プロセス制御ブロックの
各項目を設定、衣服の製図設計プロセスを構成する、要
素型オブジェクト(配列のひとつの構成要素のオブジェ
クトの型)のプログラムを作成、それをコード化し、プ
ログラムのコード領域を確保する。
【0051】次に(6)項目の衣服の製図設計作図方法
のプログラムのデータ領域へのポインタは、衣服の製図
設計プロセスのデータ領域が、さらに静的変数のための
領域と、プロセス実行時に動的に確保される、ヒープ領
域とからなる。このヒープ領域とは、自動的な割り付け
などに、適さない動的な割り付けの時に利用できる。そ
こでコンピュータのプロセス用の領域は、コード領域及
びデータ領域、スタック領域とからなり、衣服の製図設
計プロセス用の領域を確保するには、親プロセスと子プ
ロセスの間で、コード領域とデータ領域を共有し、スタ
ック領域のみをコピーする方法にした領域を確保すると
よい。
【0052】次に(7)項目の衣服の製図設計作図方法
の、プログラムのスタック領域へのポインタを説明す
る。まず、このコンピュータは製図設計作図専用のシン
グルタスクであるが、さまざまな衣服の製図設計アプリ
ケーションソフト(例えば婦人服、紳士服、子供服等)
を起動させることのできる、マルチタスクの環境下を必
要とするもので、いくつものタスクが同時に走らなけれ
ばならない。
【0053】それは同時にいくつものプロセスが走るこ
とになり、すなわちいくつかのスレッド(マルチタスク
環境下のOSでの処理の単位)が同時に走ることであ
る。そこで同期をとるために適所にセマフォア(信号
機)を設け、スレッドが正しく働くよう優先順位に従っ
て行うプログラムのディスパッチ、すなわちCPUの割
り当てを行いスケジューリングしていく。
【0054】そこでプログラムのスタック領域は、衣服
の製図設計プロセスの静的なプログラムを確保する領域
であり、スタティクバッファを設定する。これはすでに
決まっている静的なプログラムでサブルーチン、すなわ
ち衣服の製図設計を実行するための各モジュールを呼び
出したり、選択したりするプログラムでスタック自体は
データ構造なので各種のスタックポインタを、プログラ
ムで設定することができ、またプロセスを順次作成して
いくことができる。このスタックポインタは,CPUの
スタックレジスタを指してくる。
【0055】次に(8)項目の衣服の製図設計作図方法
のプログラムカウンタの退避領域について説明する。ま
ずカウンタとは、コンピュータでは入力信号の数を数え
る回路を指し、プログラムを実行していく過程で、動作
が起こるたびに記憶内容を増やして行く変数を、レジス
タの一部である装置に一時退避させ、その領域をいう。
これは基本体型定規(例えば、図4)を基に、次のプロ
セスを生成するための、割込みベクトルが発生すると、
割り込まれたプロセスのプログラムカウンタの値が、P
CBの退避領域に設定される値を指す。
【0056】次に(9)項目の衣服の製図設計作図方法
のためのレジスタの退避領域は、レジスタという、置数
器のCPU内部に設けられた、一時的な記憶回路のこと
で、衣服の製図設計作図方法のプログラムに、割込みが
発生したとき、割り込まれたプログラムレジスタの現在
の値が、PCBの退避領域に設定されるのである。一
方、製図設計プロセスにCPUが割り付けられる時は、
当該プロセスのPCBの退避領域の内容が、PCBとレ
ジスタにパラメータが設定され、すなわちプログラムを
実行する場合に、命令の内容を指定、設定するときの数
値あるいは型指定子となり、プロセスからプロセスへの
切り替え処理が、スムーズにできるようCPUに奪われ
るプロセスに関する情報を、一時的に退避することがで
きる、衣服の製図設計作図方法のプログラムレジスタの
退避領域である。
【0057】次に(10)項目の衣服の製図設計作図方
法のためのメモリ管理情報は、限りあるメモリをいかに
してうまく有効に管理して使うかということである。こ
れはCPU管理とも関連してくるが、同時に実行される
いくつもの仕事に、メモリを割り付けていく方法であ
り、図7において述べる。
【0058】まずメモリの最下位位置に割込みべクトル
を配置する。これはある番地を指し示すもので、番地の
指定にはセグメント(主メモリを管理するときの単位)
と、オフセットが必ず必要となる、割込みべクトル用の
メモリである。
【0059】次に割込みべクトルのメモリが設定される
と、オぺレーティングシステム用作業領域にメモリが分
割していく。これは基本的には大まかに次の2つ、すな
わち、コマンド実行部と、メモリ制御ブロック部から成
立する。このメモリ制御ブロックはさらにファイル管理
部と入出力制御部に分割され、さまざまなデータ情報に
より、ディスク用のバッファやシステム作業用の領域が
確保され、衣服の製図設計プロセスのためのメモリを静
的割り付けとして割り振りし、同じく該プロセスのため
のメモリを、動的割り付けとして割り振りしていく。
【0060】そこで上記割込みベクトルは、基本体型定
規(図4)付製図板の作業領域のメモリの静的割り付けに
向い、当該プロセスの作業領域のメモリの動的割り付け
となる。次に各原型モジュールの作業領域のメモリの静
的領域に向い、当該プロセスのメモリの動的割り付けと
なる。
【0061】次に各基本ダーツ処理済みモジュールの作
業領域のメモリの静的割り付けに向い、当該プロセスの
メモリの動的割り付けとなる。次に各アイテムモジュー
ルの作業領域のメモリの静的割り付けに向い、当該プロ
セスの動的割り付けとなる。
【0062】次にユーザプログラムの作業領域のメモリ
の動的割り付けになり、余った未使用メモリ領域は、別
の仕事を割り付ける。このように仕事をしながら、メモ
りを分割していく方法にする。こうして上記衣服の製図
設計作図方法のためのメモリが、コマンド実行部とファ
イル管理部と入出力制御部に割り付けられていく。
【0063】そこで、衣服の製図設計作図方法のための
ファイル管理であるが、図8において説明する。まずC
PUが仕事をするためには、その仕事の情報すなわち図
5に示すように、データとその処理手順が必要になって
くる。そこで図中のCPU1は、そのデータの処理手順
に従って演算処理し、基本体型定規を基に親プロセス、
子プロセスといった、衣服の製図設計プロセスとして変
換され、ひとつの仕事のジョブが与えられていく。
【0064】上記仕事のジョブ、すなわち衣服の製図設
計プロセスのための情報は、コンピュータが理解できる
ように符号をコード化し、データを復元する信号のデコ
ーダを設け、レジスタ部に一時的に入っている命令を解
釈して、命令実行に必要な処理をさせるためのコントロ
ール信号を設定、その信号は直列処理のアドレスバスを
通ってアドレス線に向かい、図8の記憶装置2(1区画
10mm×10mmメモリセル)へ伝達される。
【0065】一方、衣服の製図設計作図のための各モジ
ュールのオブジェクト情報(但しこの情報はメモリに記
憶されていく内容のプログラム情報をも含んでいる。)
は、並列処理のデータ線のデータバスを通ってメモリや
I/Oからでる情報を、バッファを通して両方向に伝達
される。
【0066】このように、CPUとメモリの間に上記の
ような相互関係が出来、メモリにほとんどの情報が記憶
されていく。そこでこの記憶方法としてシーケンシャル
アクセスとランダムアクセスがあり、このシーケンシャ
ルアクセスとは、記憶の読み出し及び書き込みを、記憶
媒体の位置の順序によって行うことで、代表的なものに
磁気テープがあるが、大量のファイルを記録する場合、
データを記憶させるときは入力した順、読み出しのとき
は入力時の配置の順に行う形式をいい、情報を一定の長
さに区切り、ブロック化してアクセスし、すなわちブロ
ック化された図3の製図設計アルゴリズムのプログラム
を、磁気テープ等に記録し、シーケンシャルファイルと
して記憶させる。
【0067】またランダムアクセスは、レコードの格納
順すなわち記録された内容の順序に関係なく取り出すこ
とが出来、製図設計作図するための各モジュールのデー
タを、直ちに読み書き出来るファイルとしてランダムフ
ァイルにし、それらは図8のハードディスク3等に記憶
させる。
【0068】このようにしてそれぞれの記憶方法で、プ
ログラムとアクセスしながら各モジュールを、メモリセ
ルの電子製図板の上に、所望のモジユールを選択しなが
ら上から落としていく。そしてそれを取り出すときは、
最後に落としたものから先に取り出すことが出来るよう
にする。つまりスタックというデータの記憶方法の一つ
であり、それは図8中のデータなどを一時的に保存する
ことができるバッファ4を設けることができる。
【0069】ここで、シーケンシャルアクセスとランダ
ムアクセスのそれぞれのファイル形式は、衣服の元型に
なる新規の種々のデザインの製図(原図)が、作成されて
いくための各モジュールは、図9に示すようにバイナリ
図形文字を集めた一連の文字列であり、その文字を媒体
に、図形処理の対象をオブジェクトとして目的プログラ
ムの機械語にし、迅速かつ効率的にコンピュータ上で、
自動的に描かれていくことに最も重要な特徴がある。
【0070】そこで上記、衣服の新規の種々の製図(原
図)が、自動的に描かれていく様子を具体的に説明す
る。まず被服の製図作成用器具(図4)を関数定義型人体
体型文字の人体体型モジュールとして立ち上げ、この人
体体型文字の外枠形状は、階層構造のディレクトリを構
成するための基本定規であり、そこから形成される、複
数の要素型体型別原型文字の各体型別原型モジュール
は、凹凸を表す所定位置に縫合するか否かのダーツとユ
ルミの特長を合わせ持つ、派生型前身頃後身頃ダーツ文
字の、各ダーツ処理済み原型モジュールを生成する。
【0071】次に上記、各ダーツ処理済み原型モジュー
ルは、各身頃の複数の所定位置の2箇所及び3箇所にお
いて組み合わせた、配列型前身頃後身頃ダーツ処理文字
の、前身頃は121通り、後身頃は25通りの配列とな
り、そこでそれぞれのモジュールを選択して、それを読
み書き出来るようにファイルオブジェクトにする。
【0072】上記、図形処理されたオブジェクトは、バ
イナリファイルのデータとして位置指示することが出
来、そのデータを処理する線を、データ線の並列処理に
して並列に並べる。また、各モジュールの図形文字の集
合体を階層構造にし、それをテキストファイルのプログ
ラムにし、その手順すなわち衣服の製図設計プロセスの
アルゴリズムを順番に並べ、そのプログラム情報を位置
指定し、その位置指定の処理の線を、アドレス線の直列
処理にして順列に並べる。
【0073】次に、そのデータ線とアドレス線は、1区
画10mm×10mmのメモリセルの電子製図板を作
り、その電子製図板の上に、被服の製図作成用器具(図
4)を、関数定義型基本定規として搭載し、その基本定
規を基に図11の軽衣料向け原型は、矩形(ADQH及
びITQH)の長整数型のlongになり、θ1のα量
及びθ2のβ量は、円の浮動小数点型のdoubleの
型を有し、すなわちlongdouble型のメタ変数
になり、その外枠形状は自己参照したカットソー向け原
型と重衣料向け原型を生成し、生成された各体型別原型
の子プロセスは、孫プロセスの各ダーツ処理モジュール
を派生し、それらの外枠形状は、0と1のバイナリ図形
文字となり、その集合文字の一連の文字列の配列は、完
成製図へと導くさまざまな情報を含んだメタ言語とい
う、衣服の製図設計プロセスへの構文線図の、アルゴリ
ズムの規則性に基づき、データ線及びアドレス線の句構
造文法として、メタ変数の数値演算と論理演算の数学モ
デルが作成され、衣服の新規の種々のデザインの製図
(原図)が、派生された線の文法に乗って目的プログラム
のオブジェクト(対象物)になるよう、自動的に製図(原
図)が描けるよう、構造設計したことに特徴としたもの
である。
【0074】次に(11)項目の衣服の製図設計作図方
法のための入出力情報であるが、これはオぺレーティン
グシステムを構成する要素の中で、ハードウェアを直接
操作する部分である割込み、入出力、タイマ、デバイス
等の制御装置になり、ファイル管理と関連してくる。ま
たその制御は、衣服の製図設計プロセスにおいて、シス
テム外部あるいは内部で発生する種々の割込みを受け付
け、その原因を解析し、対応する割込み処理を行ってい
く。入出力制御は、システムに接続されていて、入出力
制御を効率よく使用できるようにする。
【0075】そこで上記衣服の製図設計作図方法の入出
力情報は、一種の入出力ファイルであって、装置管理は
ファイル管理に属してくるため、システム装置を衣服の
製図設計プロセスの適所に割り当てることを考えた。そ
こで装置を専用、共用、仮想に分類して、装置の物理的
特性を利用して、バッファを設けることにした。すなわ
ち入出力の円滑化のための緩衝記憶用のメモリであっ
て、データを一時的に蓄えておくことができ、入力バッ
ファと出力バッファがある。
【0076】上記入出力バッファを図12において示
す。衣服の製図設計プロセスのCプログラムのテキスト
ファイルが、ファイルをオープンすると、図形処理済み
モジュールのバイナリファイルのデータとデータがスト
リームによって結ばれ、ユーザープロセスとデバイス間
のデータとデータを結合し、いくつかの処理モジュール
を線型に接続したもので、データを双方向に流したもの
である。このストリームはバッファを持ち合わせ、外部
ファイルや物理デバイスと関連づけられてくる。そして
ストリームは製図設計プロセスのFILEオブジェクト
によって制御され、ファイルの位置は、FILEオブジ
ェクトのファイル位置指示子(fpi)によって示される
ことになる。
【0077】そこでデバイスには、ブロック型とキャラ
クター型があり、ブロック型はあるまとまった量のデー
タ、すなわち各モジュールのデータを構造化したプログ
ラムの集まりをシーケンシャルアクセスしたものであ
る。またキャラクター型は、一文字単位でデータをラン
ダムアクセスするものである。このように入出力装置
は、データの転送を文字単位ではなく、データの論理的
なかたまり(ブロック)として転送するブロック型デバ
イスと、端末やネットワークインターフェースのように
文字を単位として読み書きを行う文字型デバイスがあ
り、このような入出力装置を、装置独立なインターフェ
ースとして衣服の製図設計プロセスに提供することにあ
る。
【0078】そこで上記入出力装置はデバイス管理とな
り、タイマ管理は製図設計作図方法のための、種々のプ
ロセスの処理の時間監視に必要となる。例えば、プログ
ラムが無限ループに陥ったり、入出力装置に異常があっ
たりしたときに、時間をある一定のタイマに設定してお
き、その時間が満了になるとタイマ割込みが発生するよ
うにし、オぺレーティングシステムに制御が戻るように
する。
【0079】以上、このように衣服の新規の種々のデザ
インの製図設計作図方法という原図作成を、ユーザが効
率良くコンピュータに製図設計させるために、あるまと
まりの仕事を与えることにより、すなわち仕事のジョブ
を与えることにより、それを実行するために知的作業の
環境を作るべき指示を与えるジョブコントロールする言
語が必要となってくる。例えばジョブ名、ジョブが使う
ファイル名、記憶容量の大きさ、ジョブの手順や優先順
位、必要な作業領域の確保、周辺機器の接続の必要性、
時間制限、処理結果の出力先など、具体的な指示を与え
ることにより、多方向分岐、前判定反復、後判定反復、
所定回数反復といった制御構造をもつ、衣服の新規の種
々のデザインの製図設計ができるよう、基本的な衣服の
製図設計作図方法のための情報処理管理システム方法を
構築した。
【0080】そこで上記衣服の製図設計プロセスのシス
テムフローチャートを図13に示した。まず、ステップ
S1ではI画面に図4の成人女子体型基本定規(成人女
子体型に限らず成人男子体型、及び子供体型、その他、
男女イレギュラー異体型等のデータ型身体定規等)のデ
ータを、外枠形状のモジュールとして定義づけたオブジ
ェクトを搭載し、送信、受信用のメッセージバッファを
設定しておき、各体型別原型の選択が出来るようメッセ
ージを送る。
【0081】ステップS2では、コンピュータはそのメ
ッセージを受け、そのメッセージに対して処理判断を
し、次に進むか、戻るかを決定する。次にステップS3
では、進むと決定されると、複数の各体型別原型モジュ
ールが画面に表示され、ユーザ(設計者)は、所望の原型
を選択し、進むか戻るかを決定する。
【0082】ステップS4では、コンピュータは上記メ
ッセージを受けて、基本標準体型定規モジュールの上
に、各年齢別体型のデータを持った原型モジュールが重
なり、II画面のテーブルが設定され、このII画面の
テーブルはI画面のテーブルと同一のテーブルであり、
ユーザ(設計者)はそのテーブルにおいて、数値を入力で
きるようにする。
【0083】ステップS5では、上記オブジェクトに対
して処理判断をし、ダーツ処理済みのモジュール選択の
メッセージを送り、進むか戻るかを決定する。次にステ
ップS6では、コンピュータは上記メッセージを受け
て、進むと決定されると、原型から派生された複数のダ
ーツ処理済みモジュールが、画面に表示され、ユーザ
(設計者)は、ダーツ処理済みモジュールの中からひとつ
を選択する。
【0084】ステップS7では、上記各ダーツ処理済み
モジュールが選択されると、III画面のテーブルが設
定され、このIII画面もI画面、II画面と同一のテ
ーブルであり、ユーザ(設計者)は数値を入力出来るよう
にし、進むか戻るかを決定する。
【0085】ステップS8では、上記オブジェクトに対
して処理判断をし、各アイテムを選択し、進むか戻るか
を決定する。次にステップS9では、各アイテムに衿、
袖、スカート、ズボン等の基本モジュールが必要であれ
ば、その各モジュールが表示出来るように設定し、選択
する。
【0086】ステップS10では、上記モジュールが選
択されると、IV画面のテーブルが設定され、このIV
画面もI画面、II画面、III画面と同一のテーブル
であり、このIV画面のテーブルにおいて、ユーザ(設
計者)が、新規の種々のデザイン画に対して、ストレー
ト、シェイプ、Aラインの各シルエットを出すために、
ダーツをたたんだり、切り開いたりしてダーツ処理済み
モジュールが読み込めるようにして、ユーザ(設計者)が
最も絵型のデザイン線を自由に描ける創意工夫する、重
要なテーブルであり、任意に数値を入力出来るように設
定する。
【0087】ステップS11では、上記オブジェクトに
対して処理判断をし、進むか戻るかを決定する。ステッ
プS12では、IV画面の製図のオブジェクトがV画面
のテーブルになり、この製図板のテーブルで完成された
原図が作成される。完成された原図はプリンター等にお
いて出力される。
【0088】以上、このようにして衣服の製図設計作図
方法(特願平11−055407)の実用向けソフトが、
容易に操作できるように、図形情報を処理し、またその
情報を管理できるように、わかりやすくするための衣服
の製図設計プロセスのシステムフローチャートである。
【0089】
【発明の効果】本発明の請求項1のコンピュータによ
る、衣服の製図設計作図方法の新規の種々のデザインの
原図を、効率良く的確に作成するために、ハードウエア
の環境資源と、ソフトウエアの知的資源を有効に活用で
きるようになる。
【0090】また図4の基本体型定規は、実用向けソフ
ト(特願平11−055407)の電子製図板の基板とな
り、その基本体型定規を参照して各体型別原型のモジュ
ールができ、そこから派生する各ダーツ処理済みモジュ
ールは、バイナリファイルの目的プログラムの機械語と
して格納し、管理されているため、ユーザ(設計者)は新
規の種々のデザインを、迅速に容易に製図設計すること
ができるため、アパレル企業の衣服の情報処理会社と、
衣服のパターンプログラマーという、新規の職種がで
き、多くの雇用創出を生みだすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】衣服の製図設計のための基本システムを構成す
る要素を示す説明図。
【図2】衣服の製図設計作図方法のプロセスを構成する
種々のモジュールを示す説明図。
【図3】衣服の製図設計プロセスのツリー構造を示す説
明図。
【図4】人体の基本体型定規を示す説明図。
【図5】衣服の製図設計プロセスのためのデータ処理手
順を示す説明図。
【図6】衣服の製図設計プロセスのためのCPU割り付
け移行状態を示す説明図。
【図7】衣服の製図設計プロセスのためのメモリ割り付
けを示す説明図。
【図8】衣服の製図設計作図のためのデータをアクセス
する様子を示す説明図。
【図9】衣服の製図設計作図を構成する各モジュールの
バイナリ図形文字を示す説明図。
【図10】衣服の軽衣料向け原型を示す説明図。
【図11】衣服の軽衣料向け原型の矩形と円を示す説明
図。
【図12】衣服の製図設計プロセスにおいての入出力バ
ッファの関係を示す説明図。
【図13】衣服の製図設計プロセスのシステムフローチ
ャート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服の型紙になる製図設計作図方法の、
    新規の種々のデザインの原図を作成するための基本図形
    情報を、論理演算処理する基本管理システムであって、 衣服の型紙となる元型の複数の図形処理の対象をオブジ
    ェクトとして捉え、その複数の中の基本体型定規の図形
    情報及び原型ダーツ処理済みの図形情報を、バイナリ図
    形文字のモジュールとして記録する記憶手段と、そのモ
    ジュールを論理演算し、それをオブジェクトとして処理
    する処理手段と、そのオブジェクトに対しての命令をメ
    ッセージとして送る命令手段と、その命令に対して付加
    線を入力し、そのオブジェクトを実行しながらそのつど
    返事を返す実行手段と、実行したオブジェクトを画面表
    示する表示手段と、完成された製図を、保存及び出力す
    る出力手段の機能を設けたことを特徴とする衣服の製図
    設計作図のための情報処理管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法を、コンピュータに実行さ
    せるためのプログラムを記録した、コンピュータ読取可
    能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030069346A (ko) * 2002-02-20 2003-08-27 김철근 의류 디자인 어플리케이션이 저장된 저장매체
CN101053448B (zh) * 2007-05-18 2011-02-09 东华大学 一种非常规斜向结构线服装的结构设计方法
JP2018022483A (ja) * 2016-07-20 2018-02-08 ダッソー システムズDassault Systemes 組み立てタスクのシーケンスを定義することによって衣服または室内装飾品を設計するためのコンピュータによって実施される方法

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