JP2001305868A - 液体現像電子写真装置 - Google Patents

液体現像電子写真装置

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JP2001305868A
JP2001305868A JP2000120253A JP2000120253A JP2001305868A JP 2001305868 A JP2001305868 A JP 2001305868A JP 2000120253 A JP2000120253 A JP 2000120253A JP 2000120253 A JP2000120253 A JP 2000120253A JP 2001305868 A JP2001305868 A JP 2001305868A
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liquid
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Yutaka Nakajima
豊 中島
Akihiko Inamoto
彰彦 稲本
Shigenori Uesugi
茂紀 上杉
Satoru Moto
悟 本
Masanao Takahata
昌尚 高畠
Motoharu Ichida
元治 市田
Shigeji Okano
茂治 岡野
Yasukazu Takeda
靖一 竹田
Tei Nishikawa
禎 西川
Satoshi Miyamoto
悟司 宮本
Kazushi Terajima
一志 寺嶋
Satoshi Sakai
聡 坂井
Hironaga Motokawa
浩永 本川
Masanobu Motoe
雅信 本江
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PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中間転写体に転写されたトナー粒子を効率的に
加熱溶融すると同時に、媒体に定着させて、高効率、高
定着強度、高画質な画像を得ることを目的とする。 【解決手段】中間転写体は、その上に画像を形成するト
ナー層から余剰なオイルを除去するためにトナー層に接
触し、かつ、画像を保持する前記中間転写体にトナー粒
子を押し付ける方向にバイアス電圧を印加したキャリア
除去ローラを備えている。中間転写体の画像形成面の表
面材料として、ジメチルシリコーンゴムを用い、さら
に、ジメチルシリコーンゴムのキャリアオイルによる膨
潤後の電気抵抗を1E4〜1E12Ωの半導電領域に設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性を示す高
粘度で高濃度の液体トナーを用いる液体現像電子写真装
置に関し、特に、中間転写体に転写されたトナー画像
を、印刷媒体との接触部において加熱溶融して、印刷媒
体に溶融転写するための転写定着部を有する液体現像電
子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体(感光ドラム)に静電潜像を生成
し、それにトナーを付着させて、紙などに転写して定着
する電子写真装置では、粉体トナーを用いる乾式のもの
が広く用いられている。
【0003】しかし、粉体トナーは、トナーが飛散する
という問題点があるとともに、トナー粒子が7〜10μ
mと大きいことから解像度が悪いという問題点がある。
【0004】そこで、高い解像度が必要となる場合に
は、液体トナーを用いる液体現像方式のものが用いられ
る。液体トナーは、トナー粒子が1μm程度と小さいと
ともに、帯電量が大きいことでトナー画像の乱れが起き
にくく、高い解像度を実現できるからである。
【0005】図3は、従来公知の液体現像方式の電子写
真装置の全体構成を示している(例えば、特開平11−
174852号公報参照)。図示の感光ドラム10は、
帯電装置21により帯電させられた後、露光装置22に
よって露光されて、静電潜像が形成される。プリウエッ
ト装置23は、シリコーンオイルを感光ドラム10の表
面に塗布する。
【0006】現像装置24は、イエロー/マゼンタ/シ
アン/ブラックに対応付けて設けられ、不揮発性を示す
高粘度で高濃度の液体トナーを液体現像液として用い
る。現像ローラは、感光体上のプリウエット液の膜との
2層構造を維持するように前記感光体上に接触して液体
現像液を供給し、かつ前記感光体との間に生成される電
界に応じて、該液体現像液のトナー粒子を前記感光体に
付着させる。
【0007】この現像液の現像ローラへの供給は、現像
液塗布手段によって、トナー溜まりから薄く延ばしなが
ら搬送していくことでおこなわれ、それによって、現像
ローラに2〜3μmの厚さのトナー層が形成される。こ
の現像液塗布手段は、連接する複数の回転ローラから構
成されて、供給される液体現像液を該回転ローラで引き
延ばしつつ表面に塗布しながら搬送していき、現像ロー
ラに当接する最終段の回転ローラの表面に塗布される液
体現像液の膜を、現像ローラの当接面に塗布する。
【0008】中間転写ローラ15は、約−800Vにバ
イアスされて、感光ドラム10との間の電界に従って、
感光ドラム10に付着されたトナーを、例えば、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に転写する。加圧
ローラ19は、加熱装置28により溶融された中間転写
ローラ15のトナーを印刷媒体に定着させる。加熱装置
28は、加圧ローラ19に接触する前の位置で、中間転
写ローラ15の表面を部分的に加熱する。図中、26
は、残留トナーを掻き取るためのブレード、27は、除
電装置である。
【0009】印刷媒体に定着させる溶融転写プロセス
は、トナー粒子が媒体と接触し転写するとき、トナー粒
子、媒体は共にトナー粒子の溶融温度以上になっている
ことが望まれ、そのときに媒体裏面からのバックアップ
付圧によりトナー粒子と媒体が密着し、溶融したトナー
粒子の粘着力により転写が行われる。
【0010】従来、印刷媒体への溶融転写前に、余剰の
キャリアオイルは除去されていたが、その際に、除去ロ
ーラによる画像劣化を防止するように画像形成面にトナ
ー保持力が強い材料を用いると、画像劣化は発生しない
ものの、次行程で印刷媒体への転写効率が悪化するとい
う問題があった。さらに、従来、OHP用紙のような透
過性を必要とする印字を行う場合、定着温度を高く設定
し、さらに定着速度を下げてトナーを十分に溶かして流
動性を上げて溶融トナーの一体化を促進していた。その
ため、印字速度が遅くなるという問題があった。
【0011】また、印刷媒体への転写を行う場合、画像
面トナーを加熱しながら圧力をかけてトナーの粘着力に
より媒体への転写を行い、さらにトナーの印刷媒体への
転写を補助するために電界力(バイアス印加)を加えて
いた。しかし、印刷媒体の種類によって最適な電界力が
異なるため、異なるバイアスを印加させるために高価な
可変バイアス電源を使用する必要があった。
【0012】さらに、液体現像方式の電子写真装置は、
印刷媒体への転写定着のために、加熱装置28により中
間転写体上のトナーを加熱して溶融させることが必要で
あるが、しかし、中間転写ローラ15上に転写する際に
は、トナーが溶融することにより転写不良が発生するの
を防ぐために、むしろ冷却する必要がある。
【0013】従来、図4に示すように、FAN等の冷却
装置を用いて冷却すると共に、溶融転写後の冷却を容易
にするために、画像形成を熱容量の小さい薄ベルト上で
行っている。しかし、強度保持等の観点から、ベルトの
厚みは50μm程度にしか薄くできないために熱容量の
最小化が十分でなく、冷却に多大なエネルギーを必要と
する問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであって、不揮発性を示す高粘度
で高濃度の液体トナーを用いる構成を採るときにあっ
て、中間転写体に転写されたトナー粒子を効率的に加熱
溶融すると同時に、媒体に定着させて、高効率、高定着
強度、高画質な画像が得られる新たな液体現像電子写真
装置の提供を目的とする。
【0015】また、本発明は、印刷媒体に印加するバイ
アスを一定に維持したまま、最適な電界力を与えること
を可能にすることを目的としている。
【0016】また、本発明は、感光体への熱影響を少な
くするようにして、印刷媒体に溶融転写することを目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の液体現像電子写
真装置は、不揮発性を示す高粘度で高濃度の液体トナー
を液体現像液として用いて、静電潜像の形成される画像
支持体上に接触して液体現像液を供給し、かつ前記画像
支持体との間に生成される電界に応じて、該液体現像液
のトナー粒子を前記画像支持体に付着させてトナー画像
を形成する現像部と、画像支持体との間の電界に従っ
て、該画像支持体上のトナー画像を転写するための中間
転写体と、中間転写体に転写されたトナー画像を、印刷
媒体との接触部において加熱溶融して、印刷媒体に溶融
転写するためのヒータを含む転写定着部とから構成され
る。中間転写体は、その上に画像を形成するトナー層か
ら余剰なオイルを除去するためにトナー層に接触し、か
つ、画像を保持する前記中間転写体にトナー粒子を押し
付ける方向にバイアス電圧を印加したキャリア除去ロー
ラを備えている。中間転写体の画像形成面の表面材料と
して、表面エネルギーの小さい材料(例えば、ジメチル
シリコーンゴム)を用い、さらに表面材料の電気抵抗を
1E4〜1E12Ωの半導電領域に設定したことを特徴
としている。
【0018】また、本発明の液体現像電子写真装置は、
中間転写体の画像形成面の表面材料として、表面エネル
ギーの小さい材料(例えば、ジメチルシリコーンゴム)
を用い、さらに、表面材料の電気抵抗を1E4〜1E1
2Ωの半導電領域に設定する。OHP用紙のような透過
性を必要とする印字を行う場合、このような用紙への転
写前には余剰オイルを除去することなく溶融転写を行
い、溶融転写後に、用紙に残った余剰オイルを除去す
る。
【0019】また、本発明の液体現像電子写真装置は、
加圧ローラの表面材料として、温度に応じて抵抗が半導
電領域で変化する材料を用い、かつ印刷媒体に応じて温
度を制御することで最適な電界力を印加することを特徴
としている。
【0020】また、本発明の液体現像電子写真装置は、
ベルト構成の中間転写体がヒートローラを離れる点或い
はその近辺において、加圧ローラが、中間転写体に接す
るよう構成したことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明を具体化する液体現
像方式の電子写真装置を例示する図である。なお、本発
明は、不揮発性を示す高粘度で高濃度の液体トナーを液
体現像液として用いるものであるが、液体トナーは、液
体キャリア(オイル)中に顔料などの固体粒子を分散さ
せたものである。
【0022】まず、図1を参照して、本発明の特徴とす
る転写定着部、特にキャリア除去機構を含む液体現像電
子写真装置の全体の概要を説明する。装置の最下部に
は、現像部が設けられ、その上に中間転写部が、そして
装置最上部に転写定着部が設けられる。例示の装置は、
このように、装置最上部に、多量の熱を発生する転写定
着部を備えたために、装置内の熱排出を効率よく行うこ
とができる。また、液体トナーを扱う現像部を装置最下
部に設けたために、仮に液体トナーが漏れたとしても、
印刷媒体を汚し難い配置となっている。
【0023】現像部は、イエロー/マゼンタ/シアン/
ブラックに対応付けて設けられる。それぞれ感光ドラム
(感光体)11〜14が設けられ、かつこの感光ドラム
11〜14を約700Vに帯電させるための帯電器が備
えられる(図示せず)。矢印で示す露光は、帯電した感
光ドラム11〜14を画像データに基づき、例えば、7
80nmの波長を持つレーザ光を使って行われる。これ
によって、感光ドラム11〜14上に、露光部分の電位
が約100Vとなる静電潜像が形成される。また、図示
しない除電装置が設けられて、感光ドラム11〜14上
の残存電位を除電する。
【0024】現像ローラは、約400V〜600Vのよ
うな所定の電圧にバイアスされて、感光ドラム11〜1
4との間の電界に従って、正に帯電しているそのトナー
を感光ドラム11〜14に供給する。これによって、約
100Vに帯電される感光ドラム11〜14上の露光部
分にトナーを付着させて、感光ドラム11〜14上の静
電潜像を現像し、画像を形成する。トナー供給ローラ
は、各色トナー毎に1つ又は複数のローラから構成され
て、トナー粘度が400〜4000mPa・Sで、キャ
リア粘度が20〜500cSt、好適には100cSt
を持つ液体トナーを、トナー溜まりから薄く延ばしなが
ら搬送していくことで現像ローラ上に所定の層厚(例え
ば、4〜10μm)で液体トナーを塗布する。
【0025】第一中間転写体としての中間転写ローラ1
5は、約−800Vにバイアスされて、各感光ドラム1
1〜14との間の電界に従って、感光ドラム11〜14
に付着されたトナーを転写する。この中間転写ローラ1
5は、先ず最初に、第一の感光ドラム11に付着される
例えばイエローのトナーを転写し、続いて、第二の感光
ドラム12に付着される例えばマゼンタのトナーを転写
し、続いて、第三の感光ドラム13に付着される例えば
シアンのトナーを転写し、最後に、第四の感光ドラム1
4に付着される例えばブラックのトナーを転写すること
になる。このように、第一〜第四の感光ドラム11〜1
4上に現像された4色のトナー画像は、中間転写ローラ
15を4回転させることにより、順次中間転写ローラ1
5上に重ね合わされて、カラー画像が形成される。クリ
ーニングブレードは、適切なタイミングで中間転写ロー
ラに接触して、その上に残存するトナーやプリウエット
液を取り除く。
【0026】その後さらに、第二中間転写体としてのベ
ルト構成の中間転写ベルト16上に、4色カラー画像は
静電的に転写され、キャリア除去部でキャリア液体が除
去された後、転写されたトナー画像は印刷媒体との接触
部において加熱溶融され、印刷媒体に溶融転写される。
中間転写ベルト16上に液体トナーで形成された画像に
はキャリア液体が含まれており、キャリア除去部では、
このキャリアオイル分が除去される。
【0027】図2は、図1に示した電子写真装置の転写
定着部を詳細に示す図である。図示したように、中間転
写ベルト16上には、ヒートローラ18に当接するよう
に、3つのキャリア除去ローラが備えられている。これ
らキャリア除去ローラは、溶融温度以上又は溶融温度付
近に加熱された中間転写ベルト上のトナー層に接触し、
そこから余剰なオイルを除去する。また、キャリア除去
ローラにはバイアス電圧が印加されている。このバイア
スは、画像を保持する中間転写ベルトにトナー粒子を押
し付ける方向に、例えば、ヒートローラに対して+2K
Vの電圧が印加される。そして、転写定着のために、ヒ
ートローラに対して−2KVのバイアス電圧が、加圧ロ
ーラ19に印加されている。キャリア除去ローラは、溶
融トナーの電気抵抗値と同程度か又はそれより低い抵抗
値を持つ導電性ローラにして、その表面は鏡面状態にさ
れる。そして、加熱温度に耐える耐熱性と印加バイアス
電圧に耐える電気耐圧を兼ね備えている。また、除去し
たキャリアを回収するブレード等が備えられている。
【0028】中間転写ベルト16上のトナー画像は、ヒ
ートローラ18によって加熱溶融されると共に、該ヒー
トローラ18と協働するヒータ内蔵の加圧ローラ19に
よって、印刷媒体に転写定着させられる。
【0029】転写定着部は、前述の加圧ローラ19、及
び複数の搬送ローラと、その上に巻き掛けられた静電ベ
ルト、及び前述の中間転写ベルト16から構成される。
静電ベルトは、印刷媒体を静電気力により吸着して、搬
送する。ヒートローラ18による加熱は、キャリア除去
効率を改善すると共に、ヒータ内蔵の加圧ローラ19と
共働して、中間転写ベルト16上のトナー画像を溶融さ
せて、印刷媒体への転写定着を行うためである。その
後、このように加熱された中間転写ベルト16は、冷却
される。これは、例えば、中間転写ベルト16を巻き掛
けたローラ(冷却ローラ)を冷却することにより行うこ
とができる。冷却を行うのは、中間転写ローラ15から
中間転写ベルト16にトナーが転写されるときに、トナ
ーが溶融してしまうことにより、転写不良が発生するの
を防止すると共に、中間転写ローラ15に熱が伝達する
のを防止するためである。
【0030】中間転写ベルト16の画像形成面の表面材
料として、トナー剥離性の高いジメチルシリコーンゴム
を用い、さらに、ジメチルシリコーンゴムのキャリアオ
イルによる膨潤後の電気抵抗を1E4〜1E12(10
4 〜1012)Ωの半導電領域に設定することで、余剰オ
イル除去時には、半導電領域設定による強い電界力によ
りトナーの画像劣化を防止し、紙への転写時にはジメチ
ルシリコーンゴムの持つ高い剥離性と半導電領域設定に
よる強い電界力により高い転写効率を実現できる。
【0031】キャリア除去ローラにより余剰なオイルを
除去した後、例えば、下流側に設けたローラに、印刷紙
への転写前に転写が行われない程度の転写方向電界力
(逆バイアス)を印加することで、中間転写ベルト16
上の画像形成面へのトナー保持力が弱まり、高い紙への
転写効率を実現できる。さらに、画像形成面への保持力
が弱まることにより紙への転写後の画像面が滑らかな高
画質印刷を行うことが可能となる。
【0032】OHP用紙のような透過性を必要とする用
紙に印字を行う場合、このような用紙への転写前には余
剰オイルを除去することなく溶融転写を行うことで、余
剰オイルによりトナーの流動性が格段に向上し、定着温
度を高くしたり定着速度を下げなくとも、トナーの一体
化が促進され透過性を高くすることが可能となる。転写
後、用紙に残った余剰オイルを除去(拭い取りや除去ロ
ーラの使用)してやることで残オイル感の問題も発生し
ない。
【0033】また、バイアスを加える加圧ローラ19の
表面ゴム材料として、温度(80℃〜180℃)に応じ
て抵抗が半導電領域で変化する(1E4Ω〜1E12
Ω)材料(例えば、イオン導電ゴムまたはカーボン添加
ゴム)を用い、かつ印刷媒体に応じて、加圧ローラ19
を加熱する温度を制御することで、印可バイアスは一定
値でも各種媒体に最適な電界力を、安価な加熱温度調整
装置のみで与えることが可能となる。例えば、紙の厚さ
が厚い程電界力を高くし、また、ポリエステル等のフィ
ルムは電界力を高くすることが望ましい。各種媒体によ
る定着強度のバラツキを抑えるために温度に対する抵抗
値の変化の大きい材料が特に望ましい。また、温度を可
変させるヒータは、転写定着に用いるヒータと兼用する
ことができ、コストアップも発生しない。
【0034】図5は、ヒートローラと、それに巻き掛け
た中間転写ベルトの関係を説明するための図である。図
示したように、溶融転写後のヒートローラへのベルトの
巻掛け量を、ベルトの温度が溶融転写で下がった分回復
する巻掛け量よりも少なくなるように設定したものであ
る。即ち、加圧ローラは、ベルト構成の中間転写体がヒ
ートローラを離れる点或いはその近辺において、中間転
写体に接するよう構成されている。このとき、媒体の搬
送方向と、中間転写ベルトとの間の角度は、5度以下が
望ましい。図5のB部詳細を、図6の左側に示してい
る。図中、ヒートローラのハッチングは、ベルトの巻掛
け部分を示している。この巻掛けられた部分において、
ベルトは加熱される。対比のために、図6の左側に図4
に示した従来技術のA部詳細を示している。A部詳細で
は、溶融転写部を離れた後も、ベルトはヒートローラに
巻掛けられて、加熱されていることがわかる。これに対
して、B部詳細では、ベルトが溶融転写部を離れると、
直ちに、ヒートローラからも離れることを示している。
これによって、溶融転写後にベルトに蓄えられる熱量が
少なくなり、冷却が容易になり、冷却エネルギーを低く
抑えることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、中間転写体の画像形成面の表
面材料として、表面エネルギーの小さい材料(例えば、
ジメチルシリコーンゴム)を用い、さらに、表面材料の
電気抵抗を1E4〜1E12Ωの半導電領域に設定した
ことにより、除去ローラによる画像劣化を生じることな
く、次行程での印刷媒体への転写効率が悪化するという
問題を生じることがない。
【0036】また、OHP用紙のような透過性を必要と
する印字を行う場合、このような用紙への転写前には余
剰オイルを除去することなく溶融転写を行い、溶融転写
後に、用紙に残った余剰オイルを除去することにより、
印字速度を遅くすることなく、トナーを十分に溶かして
流動性を上げて溶融トナーの一体化を促進することがで
きる。
【0037】また、本発明は、加圧ローラの表面材料と
して、温度に応じて抵抗が半導電領域で変化する材料を
用い、かつ印刷媒体に応じて温度を制御することによ
り、異なるバイアスを印加させるために高価な可変バイ
アス電源を使用することなく、印刷媒体の種類によって
最適な電界力を印加することができる。
【0038】また、本発明は、ベルト構成の中間転写体
がヒートローラを離れる点或いはその近辺において、加
圧ローラが、中間転写体に接するよう構成したことによ
り、冷却に多大なエネルギーを必要とすることなく、感
光体への熱影響を少なくすることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する液体現像方式の電子写真装
置を例示する図である。
【図2】図1に示した電子写真装置の転写定着部を詳細
に示す図である。
【図3】従来公知の液体現像方式の電子写真装置の全体
構成を示す図である。
【図4】FAN等を用いて中間転写ベルトを冷却する従
来技術を示す図である。
【図5】ヒートローラと、それに巻き掛けた中間転写ベ
ルトの関係を説明するための図である。
【図6】図4に示したA部、及び図5に示したB部を詳
細に示す図である。
【符号の説明】
10 感光ドラム 11 第一の感光ドラム 12 第二の感光ドラム 13 第三の感光ドラム 14 第四の感光ドラム 15 中間転写ローラ 16 中間転写ベルト 18 ヒートローラ 19 加圧ローラ 21 帯電装置 22 露光装置 23 プリウエット装置 24 現像装置 26 ブレード 27 除電装置 28 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 101 G03G 15/20 109 109 15/24 15/24 15/10 113 (72)発明者 上杉 茂紀 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 本 悟 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 高畠 昌尚 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 市田 元治 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 岡野 茂治 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 竹田 靖一 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 西川 禎 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 宮本 悟司 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 寺嶋 一志 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 坂井 聡 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 本川 浩永 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 本江 雅信 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 Fターム(参考) 2H032 AA14 AA15 BA04 BA08 BA09 BA13 BA21 BA23 CA02 CA12 2H033 AA02 BA59 BB18 BB29 BE09 CA02 CA16 CA27 2H074 AA03 AA41 BB42 BB60 2H078 AA01 CC06 DD41 DD51 DD57 3J103 AA02 AA51 AA85 BA03 BA12 BA43 FA07 FA18 FA20 GA02 GA66 GA68 GA73 GA74 HA04 HA20 HA53 HA54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不揮発性を示す高粘度で高濃度の液体トナ
    ーを液体現像液として用いて、静電潜像の形成される画
    像支持体上に接触して液体現像液を供給し、かつ前記画
    像支持体との間に生成される電界に応じて、該液体現像
    液のトナー粒子を前記画像支持体に付着させてトナー画
    像を形成する現像部と、 前記画像支持体との間の電界に従って、該画像支持体上
    のトナー画像を転写するための中間転写体と、 中間転写体に転写されたトナー画像を、印刷媒体との接
    触部において加熱溶融して、印刷媒体に溶融転写するた
    めのヒータを含む転写定着部とから成り、 前記中間転写体は、その上に画像を形成するトナー層か
    ら余剰なオイルを除去するためにトナー層に接触し、か
    つ、画像を保持する前記中間転写体にトナー粒子を押し
    付ける方向にバイアス電圧を印加したキャリア除去ロー
    ラを備え、 前記中間転写体の画像形成面の表面材料として、表面エ
    ネルギーの小さい材料(例えば、ジメチルシリコーンゴ
    ム)を用い、さらに、表面材料の電気抵抗を1E4〜1
    E12Ωの半導電領域に設定した液体現像電子写真装
    置。
  2. 【請求項2】前記キャリア除去ローラにより余剰なオイ
    ルを除去した後、印刷紙への転写前に転写が行われない
    程度の転写方向電界力を印加することで、画像形成面へ
    のトナー保持力が弱まり、高い紙への転写効率を実現し
    た請求項1に記載の液体現像電子写真装置。
  3. 【請求項3】不揮発性を示す高粘度で高濃度の液体トナ
    ーを液体現像液として用いて、静電潜像の形成される画
    像支持体上に接触して液体現像液を供給し、かつ前記画
    像支持体との間に生成される電界に応じて、該液体現像
    液のトナー粒子を前記画像支持体に付着させてトナー画
    像を形成する現像部と、 前記画像支持体との間の電界に従って、該画像支持体上
    のトナー画像を転写するための中間転写体と、 中間転写体に転写されたトナー画像を、印刷媒体との接
    触部において加熱溶融して、印刷媒体に溶融転写するた
    めのヒータを含む転写定着部とから成り、 前記中間転写体の画像形成面の表面材料として、表面エ
    ネルギーの小さい材料(例えば、ジメチルシリコーンゴ
    ム)を用い、さらに、表面材料の電気抵抗を1E4〜1
    E12Ωの半導電領域に設定し、 OHP用紙のような透過性を必要とする印字を行う場
    合、このような用紙への転写前には余剰オイルを除去す
    ることなく溶融転写を行い、溶融転写後に、用紙に残っ
    た余剰オイルを除去することから成る液体現像電子写真
    装置。
  4. 【請求項4】不揮発性を示す高粘度で高濃度の液体トナ
    ーを液体現像液として用いて、静電潜像の形成される画
    像支持体上に接触して液体現像液を供給し、かつ前記画
    像支持体との間に生成される電界に応じて、該液体現像
    液のトナー粒子を前記画像支持体に付着させてトナー画
    像を形成する現像部と、 前記画像支持体との間の電界に従って、該画像支持体上
    のトナー画像を転写するための中間転写体と、 中間転写体に転写されたトナー画像を、印刷媒体との接
    触部において加熱溶融して、印刷媒体に溶融転写するた
    めの加圧ローラを含む転写定着部とから成り、該加圧ロ
    ーラの表面材料として、温度に応じて抵抗が半導電領域
    で変化する材料を用い、かつ印刷媒体に応じて温度を制
    御することで最適な電界力を印加することから成る液体
    現像電子写真装置。
  5. 【請求項5】不揮発性を示す高粘度で高濃度の液体トナ
    ーを液体現像液として用いて、静電潜像の形成される画
    像支持体上に接触して液体現像液を供給し、かつ前記画
    像支持体との間に生成される電界に応じて、該液体現像
    液のトナー粒子を前記画像支持体に付着させてトナー画
    像を形成する現像部と、 前記画像支持体との間の電界に従って、該画像支持体上
    のトナー画像を転写するためのヒートローラに少なくと
    も巻掛けられたベルト構成の中間転写体と、 中間転写体に転写されたトナー画像を、印刷媒体との接
    触部において加熱溶融して、印刷媒体に溶融転写するた
    めの加圧ローラを含む転写定着部とから成り、 該加圧ローラは、ベルト構成の中間転写体がヒートロー
    ラを離れる点或いはその近辺において、中間転写体に接
    するよう構成されている液体現像電子写真装置。
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US9436133B2 (en) 2013-10-11 2016-09-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus using a developer with a solubility parameter

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