JP2001305406A - プリズム体用光学素子取付装置及びプリズム装置 - Google Patents

プリズム体用光学素子取付装置及びプリズム装置

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JP2001305406A
JP2001305406A JP2000126437A JP2000126437A JP2001305406A JP 2001305406 A JP2001305406 A JP 2001305406A JP 2000126437 A JP2000126437 A JP 2000126437A JP 2000126437 A JP2000126437 A JP 2000126437A JP 2001305406 A JP2001305406 A JP 2001305406A
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Japan
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optical element
prism
prism body
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mounting device
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JP2000126437A
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English (en)
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Tomohiro Nakazawa
知弘 中澤
Takashi Ikeda
尚 池田
Seiji Tadachi
誠二 忠地
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Chinontec KK
Original Assignee
Chinontec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶プロジェクタ装置の色合成用のプリズム
体に取り付けた偏光板を効率良く冷却する。 【解決手段】 ダイクロイック面Dr,Dbを設けたプリズ
ム体12の各入射面Ir,Ig,Ibに対向し、第1及び第2の
取付装置21,22を介して偏光板Pr,Pg,Pbを取り付け
る。各取付装置21,22は、合成樹脂にて一体に形成し、
プリズム体12に当接する当接部32,42と、偏光板Pr,P
g,Pbの縁部を係合する取付段部33,43とを設ける。当
接部32,42を紫外線硬化樹脂にてプリズム体12に固着す
る。各取付装置21,22は、当接部32,42の位置に、紫外
線を透過する透明部Tを設ける。取付段部33,43に、偏
光板Pr,Pg,Pbを紫外線硬化樹脂で固着する。取付段部
33,43には、樹脂をためる充填部34,44を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液晶プロ
ジェクタ装置に用いられるプリズム体用光学素子取付装
置及びプリズム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、照明光源から出射された白色光で
ある照明光を、ダイクロイックミラーなどを利用した色
分離手段を用いて赤(R)、緑(G)、青(B)の3色光に分
離し、この分離された各色光をそれぞれ所望の画像に対
応して駆動される液晶パネルで光変調し、光変調された
各色光を色合成プリズムで合成し、投射光学系により所
望の投影画像を投影面に投影する液晶プロジェクタ装置
が知られている。そして、色合成プリズムは、ダイクロ
イック面を直交する状態で内部に配置した直方体状をな
し、この色合成プリズムの入射面となる3方の面に対向
して、液晶パネルが配置されている。
【0003】さらに、液晶パネルの前後、すなわち色光
の入射側と出射側とには、液晶パネルでの光変調を効果
的なものとするための偏光手段が備えられている。そし
て、入射側の偏光手段は、例えば、照明光源と色分離手
段との間に配置され、板状のガラス面に偏光フィルムを
貼着した偏光板であり、出射側の偏光手段は、色合成プ
リズムに偏光フィルムを直接貼着して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、偏光手段は、
光が照射されることで温度が上がるため、送風ファンな
どを用いて偏光手段の表面に送風して冷却(クーリン
グ)する必要があるが、色合成プリズムに貼着された偏
光フィルムについては、貼着されている面とは反体側の
面、すなわち色光の入射面のみ冷却されることになる。
【0005】このため、照明光源の大型化などによる照
度の向上に伴い、液晶パネルの出射側に備えられる偏光
手段の冷却が不十分になるおそれがある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、簡略な構成でプリズム体に取り付けられる光学要
素を効率良く冷却可能なプリズム体用光学素子取付装
置、及び光学要素を備えたプリズム装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のプリズム
体用光学素子取付装置は、プリズム体の所定面に対向し
て光学素子を取り付けるプリズム体用光学素子取付装置
であって、本体部と、この本体部の一側部に設けられ前
記プリズム体の所定面に当接する当接部と、前記本体部
の他側部に設けられ前記光学素子の縁部が係合する取付
段部とを具備したものである。
【0008】そして、この構成では、当接部をプリズム
体の所定面に当接して接着し、取付段部に光学素子の縁
部を係合して接着することにより、光学素子がプリズム
体の所定面から離間した状態で保持される。そこで、光
学素子を両面から冷却することが可能になり、効率の良
い冷却が可能になる。また、簡略な構造で、製造コスト
が抑制される。
【0009】請求項2記載のプリズム体用光学素子取付
装置は、請求項1記載のプリズム体用光学素子取付装置
において、当接部は、一面側から他面側にかかる透明部
を設けたものである。
【0010】そして、この構成では、光学素子の一面側
の当接部とプリズム体の所定面との間に紫外線硬化樹脂
を充填し、他面側から紫外線を照射することにより、紫
外線硬化樹脂を硬化させ、作業性良く光学素子がプリズ
ム体に取り付けられる。
【0011】請求項3記載のプリズム体用光学素子取付
装置は、プリズム体の所定面に対向して光学素子を取り
付けるプリズム体用光学素子取付装置であって、プリズ
ム体を支持する支持台部と、この支持台部から一体に突
設された本体部と、この本体部に設けられ、光学素子の
縁部が係合する取付段部とを具備したものである。
【0012】そして、この構成では、本体部の取付段部
に光学素子の縁部を係合して接着することにより、光学
素子がプリズム体の所定面から離間した状態で保持され
る。そこで、光学素子を両面から冷却することが可能に
なり、効率の良い冷却が可能になる。また、光学素子を
支持する本体部を、プリズム体を支持する支持台部に一
体に設けたため、構造が簡略化され、製造コストが抑制
される。
【0013】請求項4記載のプリズム体用光学素子取付
装置は、請求項1ないし3いずれか記載のプリズム体用
光学素子取付装置において、取付段部には、接着手段を
充填可能な充填部が設けられたものである。
【0014】そして、この構成では、充填部に充填した
接着手段により、光学素子が取付段部に確実に接着され
る。
【0015】請求項5記載のプリズム体用光学素子取付
装置は、請求項1ないし4いずれか記載のプリズム体用
光学素子取付装置において、光学素子は、偏光板である
ものである。
【0016】そして、この構成では、製造コストを抑制
しつつ、偏光板が効率良く冷却される。
【0017】請求項6記載のプリズム装置は、プリズム
体と、このプリズム体に取り付けられた請求項1ないし
5いずれか記載のプリズム体用光学素子取付装置と、こ
れらプリズム体用光学素子取付装置の取付段部に係合し
て接着された光学要素とを具備したものである。
【0018】そして、この構成では、請求項1ないし5
いずれか記載のプリズム体用光学素子取付装置を用いて
プリズム体に光学素子を取り付けることにより、製造コ
ストを抑制しつつ光学要素を効率良く冷却可能なプリズ
ム装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリズム体用光学
素子取付装置及びプリズム装置の一実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0020】図1ないし図3において、11はプリズム装
置で、このプリズム装置11は、プロジェクタである液晶
プロジェクタ装置の色合成に用いられ、プリズム体12
と、このプリズム体12に取り付けられたプリズム体用光
学素子取付装置としての第1及び第2の取付装置21,2
1,22,22と、これら取付装置21,22に取り付けられた
光学素子としての偏光板Pr,Pg,Pbとを備えている。
【0021】なお、この液晶プロジェクタ装置は、筐体
に、光源、インテグレータ光学系、偏光発生手段、色分
離手段としての第1及び第2のダイクロイックミラー、
変調手段としての表示パネルである3枚の液晶パネル、
色合成手段としてのプリズム装置11、その他のレンズや
反射鏡などの光学系、空冷ファンなどの冷却手段、投射
光学系、制御回路、操作部、電源装置などを収納あるい
は取り付けて構成されている。
【0022】そして、白熱電球や放電ランプである光源
から照射された白色光は、インテグレータ光学系で多数
の光束に分割され、偏光発生手段で偏光方向が揃えられ
る。そして、第1及び第2のダイクロイックミラーで赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色光に分離され、それぞれ液
晶パネルに入射される。そして、各液晶パネルで画像信
号に応じた光変調を行い、偏光板Pr,Pg,Pbで偏光方向
が揃えられた上で、プリズム体12に入射され、色合成さ
れる。そして、投射光学系で拡大され、スクリーン上に
カラーの画像を構成するようになっている。
【0023】そして、プリズム体12は、色合成プリズ
ム、クロスプリズムなどとも呼ばれるもので、4個の柱
状の直角プリズムを、直角面を互いに対向して貼り合わ
せ、一体に直方体状に形成されている。そして、これら
直角プリズムの直角面には、所定の光学特性を有する光
学膜である誘電多層膜が形成され、直角面同士が貼り合
わされた状態で、赤色光を反射し青色光と緑色光を透過
する特性を有するダイクロイック面Drと、青色光を反射
し赤色光と緑色光とを透過する特性を有するダイクロイ
ック面Dbとが互いに直交する状態で形成されている。そ
して、これら両方のダイクロイック面Dr,Dbに対向する
前面に、所定面としての緑色光入射面Igが形成され、こ
の緑色光入射面Igを中心として、両側面に、所定面とし
ての赤色光入射面Irと、所定面としての青色光入射面Ib
とが形成され、後面に、合成光出射面Oが形成されてい
る。
【0024】また、各偏光板Pr,Pg,Pbは、サファイア
ガラスなどの透明な矩形の薄板ガラスである基体Bの一
面上に、基体Bより若干寸法の小さい矩形のシート状の
偏光フィルタFを貼着して形成されている。
【0025】そして、第1及び第2の取付装置21,21,
22,22は、それぞれポリカーボネート材などの樹脂にて
一体に形成された取付部材であり、プリズム体12の縦方
向の長さとほぼ同じ長さ寸法の柱状に形成されている。
なお、以下、プリズム体12に向かう側を内側、この内側
の反体側を外側として説明する。
【0026】そして、第1の取付装置21は、図4および
図5などに示すように、断面略L字状の本体部31を有
し、緑色光入射面Igの両側のエッジ部に沿って、すなわ
ち、緑色光入射面Igと赤色光入射面Irとが連接する角
部、及び緑色光入射面Igと青色光入射面Ibとが連接する
角部の2カ所に配置されている。そして、本体部31に
は、内側部に、支持凸条部である当接部32,32が複数あ
るいは単数突設され、これら当接部32,32をプリズム面
である各入射面Ir,Ig,Ibに当接し接着して、第1の取
付装置21がプリズム体12に固定されている。また、各当
接部32は、互いに隣接する入射面Ir,Ig,Ibの2面に当
接するように、断面L字状に形成されている。また、各
本体部31には、縦方向に間隔を介して2カ所に当接部32
が形成されている。さらに、本体部31の当接部32に対向
する部分は、外周面から内周面にかけて透明で、少なく
とも紫外線を透過させる透明部Tとなっている。
【0027】また、各本体部31の外側部には、縦方向に
伸びる辺縁部に沿って、本体部31より長さ寸法の小さい
取付段部33が凹設して形成されている。そして、この取
付段部33が内側に凹設される深さ寸法は、各偏光板Pr,
Pg,Pbを構成する薄板ガラスである基体Bを係合できる
程度に設定されている。さらに、各取付段部33には、充
填部34が複数あるいは単数形成されている。本実施の形
態では、充填部34は、楕円状で、各取付段部33の長手方
向の両端部に設けられ、取付段部33の他の部分より辺縁
部から離れる方向に拡幅された拡幅部であるとともに、
内側に向かって大きく凹設された凹設部として形成され
ているが、拡幅部あるいは凹設部のいずれか一方の構成
とすることもできる。
【0028】さらに、各本体部31には、一側の辺縁部の
取付段部33に沿って、辺縁部から離れる方向に切り欠か
れた切欠部35が形成されている。
【0029】また、第2の取付装置22は、図6及び図7
などに示すように、全体として矩形板状の本体部41を有
し、赤色光入射面Irと青色光入射面Ibとの、第1の取付
装置21が配置された側とは反体側の端縁部に沿ってそれ
ぞれ配置されている。そして、本体部41には、内側部
に、支持凸条部である矩形状の当接部42,42が複数ある
いは単数突設され、これら当接部42,42を各入射面Ir,
Ibに当接し接着して、第2の取付装置22がプリズム体12
に固定されている。また、各本体部41には、縦方向に間
隔を介して2カ所に当接部42が形成されている。さら
に、本体部41の当接部42に対向する部分は、外周面から
内周面にかけて透明で、少なくとも紫外線を透過させる
透明部Tとなっている。
【0030】さらに、各本体部41の外側部には、縦方向
に伸びる辺縁部の一側に沿って、本体部41より長さ寸法
の小さい取付段部43が凹設して形成されている。そし
て、この取付段部43が内側に凹設される深さ寸法は、各
偏光板Pr,Pg,Pbを構成する薄板ガラスである基体Bを
係合できる程度に設定されている。さらに、各取付段部
43には、充填部44が複数あるいは単数形成されている。
本実施の形態では、充填部44は、楕円状で、各取付段部
43の長手方向の両端部に設けられ、取付段部43の他の部
分より辺縁部から離れる方向に拡幅された拡幅部である
とともに、内側に向かって大きく凹設された凹設部とし
て形成されているが、拡幅部あるいは凹設部のいずれか
一方の構成とすることもできる。
【0031】さらに、各本体部41には、一側の辺縁部の
取付段部43に沿って、辺縁部から離れる方向に切り欠か
れた切欠部45が形成されている。
【0032】次に、このプリズム装置11の組み立て作業
を説明する。
【0033】まず、各第1の取付装置21のプリズム体12
への取り付けは、切欠部35を両側の赤色光入射面Ir及び
青色光入射面Ibに向けて、緑色光入射面Igの両側に位置
するエッジ部に当接部32を沿わせた状態で、各当接部32
と各入射面Ir,Ig,Ibとを接着手段としての紫外線硬化
樹脂(UV硬化樹脂)で固着する。ここで、本体部31の少な
くとも各当接部32に対応する部分は透明部Tとなってい
るため、各当接部32に紫外線硬化樹脂を塗布し、プリズ
ム体12の所定位置に位置決めした状態で、外側から紫外
線を照射することにより、透明部Tを介して紫外線硬化
樹脂の全体に紫外線を到達させて確実に固着できる。
【0034】また、各第2の取付装置22のプリズム体12
への取り付けは、赤色光入射面Ir及び青色光入射面Ibの
端辺部に沿って、かつ、切欠部45すなわち取付段部43を
対向する第1の取付装置21に向けて、当接部42を赤色光
入射面Ir及び青色光入射面Ibに接着手段としての紫外線
硬化樹脂(UV硬化樹脂)で固着する。ここで、本体部41の
少なくとも各当接部42に対応する部分は透明部Tとなっ
ているため、各当接部42に紫外線硬化樹脂を塗布し、プ
リズム体12の所定位置に位置決めした状態で、外側から
紫外線を照射することにより、透明部Tを介して紫外線
硬化樹脂の全体に紫外線を到達させて確実に固着でき
る。
【0035】そして、以上のように第1及び第2の取付
装置21,22をプリズム体12の所定位置に固着した状態
で、緑色光入射面Igを挟んで第1の取付装置21の取付段
部33,33同士が対向し、赤色光入射面Irを挟んで、第1
の取付装置21の取付段部33と第2の取付装置22の取付段
部43とが対向し、さらに、青色光入射面Ibを挟んで、第
1の取付装置21の取付段部33と第2の取付装置22の取付
段部43とが対向する。
【0036】そうして、各取付段部33,43に、各偏光板
Pr,Pg,Pbの両側の辺縁部を係合させ、各偏光板Pr,P
g,Pbが各入射面Ir,Ig,Ibを覆うようにして、各偏光
板Pr,Pg,Pbを対向する第1及び第2の取付装置21,22
間に架設し、各偏光板Pr,Pg,Pbと各取付段部33,43と
を紫外線硬化樹脂で固着する。この固着作業は、各取付
段部33,43及び充填部34,44に接着手段としての紫外線
硬化樹脂を充填しておき、各偏光板Pr,Pg,Pbを各取付
段部33,43に係合した状態で、紫外線を照射して硬化さ
せる。
【0037】このようにして、各入射面Ir,Ig,Ibの両
端辺に配置された取付装置21,22により、各偏光板Pr,
Pg,Pbがプリズム体12の各入射面Ir,Ig,Ibに所定の間
隔を介して対向して取り付けられる。
【0038】そして、このプリズム装置11に、プリズム
体12を支持するプリズムホルダや、偏光板Pr,Pg,Pbを
介して各入射面Ir,Ig,Ibに対向する液晶パネルなどを
取り付けるなどした上で、液晶プロジェクタ装置に組み
込む。また、プリズム装置11の下方には、空冷ファンが
取り付けられ、上方に向かって送風し、空気がプリズム
体12の各入射面Ir,Ig,Ibに沿って、すなわち、各入射
面Ir,Ig,Ibと偏光板Pr,Pg,Pbとの間、及び、偏光板
Pr,Pg,Pbと液晶パネルとの間などを流れ、プリズム体
12、偏光板Pr,Pg,Pb、及び液晶パネルなどを冷却する
ようになっている。
【0039】また、この状態で、液晶パネルを透過した
赤(R)、緑(G)、青(B)の3色光が、各偏光板Pr,Pg,
Pbを介してプリズム体12に各入射面Ir,Ig,Ibから入射
すると、ダイクロイック面Dr,Dbで選択的に反射されて
合成された光が合成光出射面Oから出射されるようにな
っている。
【0040】このように、本実施の形態のプリズム体へ
の偏光板の取り付け構造によれば、第1及び第2の取付
装置21,22を用いたため、液晶パネルの出射側に備えら
れる偏光フィルムFを備えた偏光板Pr,Pg,Pbを、プリ
ズム面である入射面Ir,Ig,Ibとの間に間隙を有して取
り付けることができ、この間隙に送風することにより、
偏光板Pr,Pg,Pbの両面に送風でき、偏光板Pr,Pg,Pb
の冷却(クーリング)の効率を向上できる。
【0041】また、第1及び第2の取付装置21,22は、
少なくとも当接部32,42に当接する一部分を透明材から
なる透明部Tとしたため、これら第1及び第2の取付装
置21,22を介して、光を紫外線硬化樹脂に照射でき、容
易かつ確実に第1及び第2の取付装置21,22をプリズム
体12に固着できる。
【0042】また、各偏光板Pr,Pg,Pbは、第1及び第
2の取付装置21,22の取付段部33,43に係合して接着さ
れるが、取付段部33,43に充填部34,44を設けたため、
接着手段である紫外線硬化樹脂の充填を容易にできると
ともに、十分な量の紫外線硬化樹脂で確実に固着でき
る。
【0043】なお、上記の実施の形態では、当接部32,
42に対応する部分のみを透明部Tとしたが、第1及び第
2の取付装置21,22の全体を紫外線が透過する透明部と
することもできる。
【0044】また、プリズム体用光学素子取付装置に
は、プリズム体を支持するプリズムホルダや、液晶パネ
ルを支持する構造などを一体に、あるいは一体的に組み
込み、部品点数を削減して、製造コストを低減すること
などができる。
【0045】例えば、図8及び図9に示すプリズム装置
50では、図1などに示すものと同様のプリズム体12に偏
光板Pr,Pg,Pbを間隔を介して取り付ける支持手段を、
プリズム体用光学素子取付装置としての上部プリズムホ
ルダ51及び下部プリズムホルダ52に一体に形成してい
る。そして、上下のプリズムホルダ51,52は、例えばポ
リカーボネート材などの樹脂にて一体に形成され、上下
に対称な形状で、それぞれプリズム体12と同様の平面形
状で上下のプリズムホルダ51,52の上下の端面に当接し
て接着して固着される支持台部55を備えている。そし
て、支持台部55からは、前側及び両側の辺部の両端部か
ら外側に所定の長さの支持片部61が突設され、各支持片
部61の先端部に、各入射面Ir,Ig,Ibの正面側に突出す
るブロック状の本体部62が形成されている。また、各本
体部62の内側面は、プリズム体12の各入射面Ir,Ig,Ib
に当接して位置決めする位置決め部を兼ねている。そし
て、これら本体部62の外側部に、それぞれ偏光板Pr,P
g,Pbの角部が係合して接着される取付段部64が凹設し
て形成されている。また、支持台部55の後側の辺部の両
端部から、プリズム体12の合成光出射面Oに当接する位
置決め部57が突設されている。
【0046】このように、このプリズム装置50において
も、プリズム体12の上下にプリズムホルダ51,52を固着
した状態で、各本体部62の取付段部64に各偏光板Pr,P
g,Pbの角部を係合するとともに紫外線硬化樹脂で接着
し、各偏光板Pr,Pg,Pbをプリズム体12の各入射面Ir,
Ig,Ibに所定の間隔を介して対向して取り付けできる。
そこで、各偏光板Pr,Pg,Pbの両面に送風でき、偏光板
Pr,Pg,Pbの冷却の効率を向上できる。
【0047】なお、これら上下のプリズムホルダ51,52
に、液晶パネルを保持する保持構造を一体的に形成する
こともできる。
【0048】また、このプリズム装置50の支持台部55に
透明部を形成し、この透明部を透過した紫外線でプリズ
ム体12と支持台部55とを接着する紫外線硬化型樹脂を硬
化させることもできる。
【0049】また、プリズム体用光学素子取付装置であ
る第1及び第2の取付装置21,22及び上下のプリズムホ
ルダ51,52は、一体に形成する他、複数の部材を貼り合
わせるなどして構成することもできる。
【0050】また、プリズム体12の各入射面Ir,Ig,Ib
の配置は、上記のものに限られず、例えば、赤色光入射
面Irと青色光入射面Ibとの位置を反転させることもでき
る。
【0051】また、上記の各実施の形態において、接着
手段は、紫外線硬化樹脂に限られず、種々の樹脂、接着
剤を用いることができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載のプリズム体用光学素子取
付装置によれば、当接部をプリズム体の所定面に当接し
て接着し、取付段部に光学素子の縁部を係合して接着す
ることにより、光学素子をプリズム体の所定面から離間
した状態で保持できる。そこで、光学素子を両面から冷
却することが可能になり、効率良く冷却できる。また、
簡略な構造で、製造コストを抑制できる。
【0053】請求項2記載のプリズム体用光学素子取付
装置によれば、請求項1記載の効果に加え、当接部は、
一面側から他面側にかかる透明部を設けたため、光学素
子の一面側の当接部とプリズム体の所定面との間に紫外
線硬化樹脂を充填し、他面側から紫外線を照射すること
により、紫外線硬化樹脂を硬化させ、作業性良く光学素
子をプリズム体に取り付けできる。
【0054】請求項3記載のプリズム体用光学素子取付
装置によれば、本体部の取付段部に光学素子の縁部を係
合して接着することにより、光学素子をプリズム体の所
定面から離間した状態で保持できる。そこで、光学素子
を両面から冷却することが可能になり、効率良く冷却で
きる。また、光学素子を支持する本体部を、プリズム体
を支持する支持台部に一体に設けたため、構造が簡略化
され、製造コストを抑制できる。
【0055】請求項4記載のプリズム体用光学素子取付
装置によれば、請求項1ないし3いずれか記載の効果に
加え、取付段部に設けた充填部に充填した接着手段によ
り、光学素子を取付段部に確実に接着できる。
【0056】請求項5記載のプリズム体用光学素子取付
装置によれば、請求項1ないし4いずれか記載の効果に
加え、製造コストを抑制しつつ、偏光板を効率良く冷却
できる。
【0057】請求項6記載のプリズム装置によれば、請
求項1ないし5いずれか記載のプリズム体用光学素子取
付装置を用いてプリズム体に光学素子を取り付けること
により、製造コストを抑制しつつ光学要素を効率良く冷
却可能なプリズム装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリズム装置の一実施の形態を示す分
解斜視図である。
【図2】同上プリズム装置の一部を省略した斜視図であ
る。
【図3】同上プリズム装置の平面図である。
【図4】同上プリズム装置の第1の取付装置の斜視図で
ある。
【図5】同上プリズム装置の第1の取付装置の斜視図で
ある。
【図6】同上プリズム装置の第2の取付装置の斜視図で
ある。
【図7】同上プリズム装置の第2の取付装置の斜視図で
ある。
【図8】本発明のプリズム装置の他の実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図9】同上プリズム装置の斜視図である。
【符号の説明】
11 プリズム装置 12 プリズム体 21 プリズム体用光学素子取付装置としての第1の取
付装置 22 プリズム体用光学素子取付装置としての第2の取
付装置 31,41,62 本体部 32,42 当接部 33,43,64 取付段部 34,44 充填部 50 プリズム装置 51 プリズム体用光学素子取付装置としての上部プリ
ズムホルダ 52 プリズム体用光学素子取付装置としての下部プリ
ズムホルダ 55 支持台部 Ib 所定面としての青色光入射面 Ig 所定面としての緑色光入射面 Ir 所定面としての赤色光入射面 Pr,Pg,Pb 光学素子としての偏光板 T 透明部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 忠地 誠二 長野県諏訪市大字中洲4710番地 チノンテ ック株式会社内 Fターム(参考) 2H043 AE02 AE23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリズム体の所定面に対向して光学素子
    を取り付けるプリズム体用光学素子取付装置であって、 本体部と、 この本体部の一側部に設けられ前記プリズム体の所定面
    に当接する当接部と、 前記本体部の他側部に設けられ前記光学素子の縁部が係
    合する取付段部とを具備したことを特徴とするプリズム
    体用光学素子取付装置。
  2. 【請求項2】 当接部は、一面側から他面側にかかる透
    明部を設けたことを特徴とする請求項1記載のプリズム
    体用光学素子取付装置。
  3. 【請求項3】 プリズム体の所定面に対向して光学素子
    を取り付けるプリズム体用光学素子取付装置であって、 プリズム体を支持する支持台部と、 この支持台部から一体に突設された本体部と、 この本体部に設けられ、光学素子の縁部が係合する取付
    段部とを具備したことを特徴とするプリズム体用光学素
    子取付装置。
  4. 【請求項4】 取付段部には、接着手段を充填可能な充
    填部が設けられたことを特徴とする請求項1ないし3い
    ずれか記載のプリズム体用光学素子取付装置。
  5. 【請求項5】 光学素子は、偏光板であることを特徴と
    する請求項1ないし4いずれか記載のプリズム体用光学
    素子取付装置。
  6. 【請求項6】 プリズム体と、 このプリズム体に取り付けられた請求項1ないし5いず
    れか記載のプリズム体用光学素子取付装置と、 これらプリズム体用光学素子取付装置の取付段部に係合
    して接着された光学要素とを具備したことを特徴とする
    プリズム装置。
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