JP2001303186A - バーリング加工性に優れる複合組織鋼板およびその製造方法 - Google Patents
バーリング加工性に優れる複合組織鋼板およびその製造方法Info
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Abstract
の製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、C: 0.01〜0.2%、Si: 0.01
〜2%、Mn: 0.05〜3%、P≦0.1%、S≦ 0.01%、Al:
0.005〜1%を含む鋼であり、ミクロ組織が、体積分率最
大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイト
とする複合組織であり、フェライト平均粒径が2μm以
上20μm以下、第二相の平均粒径をフェライト平均粒
径で除した値が0.05以上0.8以下、且つ第二相の
炭素濃度が0.2%以上2%以下であるバーリング加工
性に優れる複合組織鋼板。及び上記成分の鋼を、Ar3
変態点温度以上Ar3 変態点温度+100℃以下で熱間
仕上圧延を終了した後、Ar1 変態点温度以上Ar3 変
態点温度以下の温度域で1〜20秒間滞留し、その後2
0℃/s以上の冷却速度で冷却して、350℃以下の巻
取温度で巻き取る上記鋼板の製造方法。
Description
に優れた引張強度540MPa以上の複合組織鋼板およ
びその製造方法に関するものであり、特に、自動車の足
廻り部品やロードホイール等の穴拡げ加工性と耐久性の
両立が求められる素材として好適な、穴拡げ性(バーリ
ング加工性)に優れた複合組織鋼板およびその製造方法
に関するものである。
量化を目的として、Al合金等の軽金属や高強度鋼板の
自動車部材への適用が進められている。ただし、Al合
金等の軽金属は比強度が高いという利点があるものの、
鋼に比較して著しく高価であるため、その適用は特殊な
用途に限られている。従って、より広い範囲で自動車の
軽量化を推進するためには、安価な高強度鋼板の適用が
強く求められている。
までは車体重量の1/4程度を占めるホワイトボティー
や、パネル類に使用される冷延鋼板の分野において、強
度と深絞り性を兼ね備えた鋼板や焼付け硬化性のある鋼
板等の開発が進められ、車体の軽量化に寄与してきた。
ところが現在、軽量化の対象は車体重量の約20%を占
める構造部材や足廻り部材にシフトしてきており、これ
らの部材に用いる高強度熱延鋼板の開発が急務となって
いる。
性)等の材料特性を劣化させるため、材料特性を劣化さ
せずに如何に高強度化を図るかが高強度鋼板開発の鍵に
なる。特に構造部材や足廻り部材用鋼板に求められる特
性としては、穴拡げ性、疲労耐久性および耐食性等が重
要であり、高強度とこれら特性を如何に高次元でバラン
スさせるかが重要である。
求められる特性としては、穴拡げ性と疲労耐久性が特に
重要視されている。これは、ロードホイールディスクの
成形工程の中でもハブ穴成形でのバーリング加工(穴拡
げ加工)が特に厳しく、また、ホイールの部材特性で最
も厳しい基準で管理されているのが疲労耐久性であるた
めである。
強度熱延鋼板として、部材での疲労耐久性を重視して疲
労特性に優れる590MPa級のフェライト−マルテン
サイトの複合組織鋼板(いわゆるDual Phase
鋼)が用いられているが、これら部材用鋼板に要求され
る強度レベルは、590MPa級から780MPa級へ
とさらなる高強度化へ向かいつつある。一方、高強度化
に伴って穴拡げ性は低下する傾向を示すばかりでなく、
複合組織鋼板はその不均一な組織のために穴拡げ性に関
しては不利であると言われている。従って、590MP
a級で問題とはならなかった穴拡げ性が780MPa級
では問題となる可能性がある。
の高強度鋼板の適用にあたっては、疲労耐久性に加えて
穴拡げ性も重要な検討課題となる。ところが、疲労耐久
性を向上させるためにミクロ組織をフェライト−マルテ
ンサイトの複合組織とし、かつ穴拡げ性にも優れる高強
度鋼板について記述した発明は、一部の例外を除いて殆
ど見受けられないのが現状である。
は、ミクロ組織をフェライトとマルテンサイトまたは残
留オーステナイトとして疲労耐久性を確保し、フェライ
トをTiCやNbCの析出物で強化することで、フェラ
イト粒とマルテンサイト相との強度差を小さくし、フェ
ライト粒への局所的な変形の集中を抑制して穴拡げ性を
確保する技術が開示されている。
ホイールのディスク等一部の部品用鋼板においては、バ
ーリング加工性等の成形性と疲労耐久性の高いレベルで
のバランスが大変に重要であり、上記従来技術では満足
する特性が得られない。また例え両特性が満足されたと
しても、安価に安定して製造できる製造方法を提供する
ことが重要であり、上記従来技術では不十分であると言
わざるを得ない。
報は、フェライト粒を析出強化しているために伸びが十
分得られないばかりか、製造時にマルテンサイト相の周
囲に導入される高密度の可動転位が析出物によって移動
を妨げられるため、低降伏比というフェライト−マルテ
ンサイト複合組織特有の特性が得られない。また、T
i,Nbの添加は製造コストの増加を招くために好まし
くない。
利に解決できる、疲労特性とバーリング加工性(穴拡げ
性)に優れた引張強度540MPa以上の熱延鋼板、お
よびその鋼板を安価に安定して製造できる製造方法を提
供することを目的とするものである。
に採用されている連続熱間圧延設備により工業的規模で
生産されている熱延鋼板の製造プロセスを念頭におい
て、熱延鋼板のバーリング加工性と疲労特性の両立を達
成すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ミクロ組織が、
体積分率最大の相をフェライトとし、第二相を主にマル
テンサイトとする複合組織であり、フェライト平均粒径
が2μm以上20μm以下、第二相の平均粒径をフェラ
イト平均粒径で除した値が0.05以上0.8以下、且
つ第二相の炭素濃度が0.2%以上2%以下であること
が、バーリング加工性向上に非常に有効であることを新
たに見出し、本発明をなしたものである。
って、そのミクロ組織が、体積分率最大の相をフェライ
トとし、第二相を主にマルテンサイトとする複合組織で
あり、フェライト平均粒径が2μm以上20μm以下、
第二相の平均粒径をフェライト平均粒径で除した値が
0.05以上0.8以下、且つ第二相の炭素濃度が0.
2%以上2%以下であることを特徴とする、バーリング
加工性に優れる複合組織鋼板。 (2) 前記鋼が、さらに質量%で、Cu:0.2〜2
%を含有することを特徴とする、前記(1)に記載のバ
ーリング加工性に優れる複合組織鋼板。 (3) 前記鋼が、さらに質量%で、B:0.0002
〜0.002%を含有することを特徴とする、前記
(1)または(2)に記載のバーリング加工性に優れる
複合組織鋼板。 (4) 前記鋼が、さらに質量%で、Ni:0.1〜1
%を含有することを特徴とする、前記(1)ないし
(3)のいずれか1項に記載のバーリング加工性に優れ
る複合組織鋼板。 (5) 前記鋼が、さらに質量%で、Ca:0.000
5〜0.002%、REM:0.0005〜0.02%
の一種または二種を含有することを特徴とする、前記
(1)ないし(4)のいずれか1項に記載のバーリング
加工性に優れる複合組織鋼板。 (6) 前記鋼が、さらに質量%で、 Ti:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.5%、 Mo:0.05〜1%、 V :0.02〜0.2%、 Cr:0.01〜1%、 Zr:0.02〜0.2% の一種または二種以上を含有することを特徴とする、前
記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載のバーリン
グ加工性に優れる複合組織鋼板。
か1項に記載の成分を有する鋼片の熱間圧延に際し、A
r3 変態点温度以上Ar3 変態点温度+100℃以下で
熱間仕上圧延を終了した後、Ar1 変態点温度以上Ar
3 変態点温度以下の温度域で1〜20秒間滞留し、その
後、20℃/s以上の冷却速度で冷却して、350℃以
下の巻取温度で巻き取り、そのミクロ組織が、体積分率
最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイ
トとする複合組織であり、フェライト平均粒径が2μm
以上20μm以下、第二相の平均粒径をフェライト平均
粒径で除した値が0.05以上0.8以下、且つ第二相
の炭素濃度が0.2%以上2%以下である鋼板を得るこ
とを特徴とする、バーリング加工性に優れる複合組織鋼
板の製造方法。 (8) 前記熱間圧延に際し、粗圧延終了後、高圧デス
ケーリングを行い、Ar3 変態点温度以上Ar3 変態点
温度+100℃以下で熱間仕上圧延を終了することを特
徴とする、前記(7)記載のバーリング加工性に優れる
複合組織鋼板の製造方法。
結果について説明する。まず、穴拡げ性に及ぼすフェラ
イト平均粒径および第二相の大きさの影響を調査した。
そのための供試材は次のようにして準備した。すなわ
ち、0.07%C−1.6%Si−2.0%Mn−0.
01%P−0.001%S−0.03%Alに成分調整
し溶製した鋳片を、Ar3 変態点温度以上のいずれかの
温度で熱間仕上圧延を終了した後、Ar1 変態点温度以
上Ar3 変態点温度以下のいずれかの温度域で1〜15
秒間滞留し、その後20℃/s以上の冷却速度で冷却し
て、常温で巻き取った。これらの鋼板について穴拡げ試
験を行った結果から、フェライト平均粒径および第二相
の大きさについて整理したものを図1に示す。
第二相の大きさ(第二相の平均粒径をフェライト平均粒
径で除した値)と穴拡げ性には強い相関があり、フェラ
イト平均粒径および第二相の大きさがそれぞれ2μm以
上20μm以下、および0.05以上0.8以下で、穴
拡げ性が著しく向上することを新規に知見した。
が、第二相が大きすぎると第二相と母相の界面にボイド
が生じやすく、穴拡げの際にクラックの起点となり、小
さすぎると穴拡げ率と相関がある局部延性が低下するた
め、最適なサイズと間隔において穴拡げ率が向上すると
推測される。また、フェライト平均粒径が小さすぎると
降伏応力が上昇し、成形後の形状凍結性に悪影響を及ぼ
し、大きすぎるとミクロ組織の均一性が失われ、穴拡げ
率と相関がある局部延性が低下するためと考えられる。
なお、フェライト平均粒径の測定法は、JIS G 0
552鋼のフェライト結晶粒度試験法に記載の切断法に
準じた。また、第二相の平均粒径については平均円相当
径と定義し、画像処理装置等より得られる値を採用し
た。
度の影響を調査した。上記鋼板について穴拡げ性を第二
相の炭素濃度で整理したものを図2に示す。この結果よ
り、第二相の炭素濃度と穴拡げ性には強い相関があり、
第二相の炭素濃度が0.2%以上2%以下で、穴拡げ性
が著しく向上することを新規に知見した。
が、第二相の炭素濃度が高すぎると第二相と母相との強
度差が大きくなり、打ち抜き時にその界面にボイドが生
じやすく、穴拡げの際にクラックの起点となる。一方、
第二相の炭素濃度が低すぎると必然的にフェライト相の
延性が低下し、穴拡げ率と相関がある局部延性が低下す
るため、穴拡げ率が低下する。従って、最適な第二相の
炭素濃度において穴拡げ率が向上すると推測される。
あると、スポット溶接等の溶接時に熱影響部の軟化が著
しくなり疲労破壊の起点となる可能性があるので、第二
相の炭素濃度は0.2%以上1.2%以下の範囲が好ま
しい。なお、穴拡げ性(バーリング加工性)について
は、日本鉄鋼連盟規格JFST 1001−1996記
載の穴拡げ試験方法に従って評価した。
よび第二相の炭素濃度について、詳細に説明する。鋼板
のミクロ組織は、疲労特性とバーリング加工性(穴拡げ
性)を両立させるために体積分率最大の相をフェライト
とし、第二相を主にマルテンサイトとする複合組織とし
た。ただし、第二相には不可避的なベイナイト、残留オ
ーステナイトを含むことを許容するものである。
は、ベイナイトおよび/または残留オーステナイトの体
積分率は5%以下が好ましい。ここで、フェライトおよ
び第二相の体積率とは、鋼板の圧延方向断面厚みの1/
4厚における光学顕微鏡で、200〜500倍で観察さ
れたミクロ組織中におけるそれらの組織の面積分率で定
義される。
tron Probe Micro Analyzer :電子線マイクロアナライ
ザー)を用い、文献(電子線マイクロアナリシス:副島
啓義著 日刊工業新聞社出版)記載の検量線法により
得られた値である。ただし、測定した第二相の粒は5個
以上であり、炭素濃度はその平均値とした。
として、以下の方法にて第二相の炭素濃度を求めても良
い。すなわち、鋼全体(体積分率最大の相と第二相)の
炭素含有量(鋼全体での平均炭素濃度)とフェライトで
の炭素濃度から、第二相の炭素濃度を算出する方法であ
る。
素含有量は鋼成分の炭素量であり、フェライトでの炭素
濃度は焼付硬化指数(以下BH)より見積もることがで
きる。ただしBH量(MPa)とは、JIS5号引張試
験片を用い、2.0%の予ひずみを付与後、170℃で
20分の熱処理を施し、再度引張試験を行って得られる
値で、熱処理前の2.0%での流動応力と熱処理後の降
伏点の差である。複合組織鋼におけるBH量は、2.0
%程度の予ひずみでは硬質な第二相が塑性変形を起こさ
ないと考えられることから、フェライト中の固用炭素量
と相関があるとして差し支えない。
ls (1977), A.T.DAVENPORT著、131頁のFig.4
に、複合組織鋼の固溶炭素量とBH量の関係が示されて
いる。この関係から複合組織鋼のBH量と固溶炭素量の
関係は Cs(固溶炭素量)=1.5×10-4exp(0.03
3×BH) と近似することができる。従って第二相の炭素濃度は Cm=〔C(鋼中の炭素含有量)−Cs〕/fM(第二
相体積率) で見積もることができる。また、上記の式より見積もっ
た第二相の炭素濃度とEPMAによって測定した炭素濃
度は非常によい相関を示している。
いて説明する。成分含有量は質量%である。Cは、所望
のミクロ組織を得るのに必要な元素である。ただし、
0.2%超含有していると加工性及び溶接性が劣化する
ので、0.2%以下とする。また0.01%未満である
と強度が低下するので、0.01%以上とする。
であると共に、固溶強化元素として強度上昇に有効であ
る。所望の強度を得るためには0.01%以上含有する
必要がある。しかし2%超含有すると加工性が劣化す
る。そこでSiの含有量は0.01%以上、2%以下と
する。
効である。所望の強度を得るためには0.05%以上必
要である。また、3%超添加するとスラブ割れを生ずる
ため、3%以下とする。
0.1%超含有すると加工性や溶接性に悪影響を及ぼす
と共に疲労特性も低下させるので、0.1%以下とす
る。
すぎると穴拡げ性を劣化させるA系介在物を生成するの
で、極力低減させるべきであるが、0.01%以下なら
ば許容できる範囲である。
上添加する必要があるが、コストの上昇を招くため、そ
の上限を1.0%とする。また、あまり多量に添加する
と非金属介在物を増大させて伸びを劣化させるので、好
ましくは0.5%以下とする。
果があるので、必要に応じ添加する。ただし、0.2%
未満ではその効果は少なく、2%を超えて含有しても効
果が飽和する。そこで、Cuの含有量は0.2〜2%の
範囲とする。
労限を上昇させる効果があるので、必要に応じ添加す
る。ただし、0.0002%未満ではその効果を得るた
めに不十分であり、0.002%超添加するとスラブ割
れが起こる。よって、Bの添加は0.0002%以上、
0.002%以下とする。
めに必要に応じ添加する。ただし、0.1%未満ではそ
の効果が少なく、1%を超えて添加してもその効果が飽
和するので、0.1〜1%とする。
り、加工性を劣化させる非金属介在物の形態を変化させ
て無害化する元素である。ただし、それぞれ0.000
5%未満添加してもその効果がなく、Caならば0.0
02%超、REMならば0.02%超添加してもその効
果が飽和するので、Ca:0.0005〜0.002
%、REM:0.0005〜0.02%添加することが
好ましい。
b,Mo,V,Cr,Zrの析出強化もしくは固溶強化
元素の一種または二種以上を添加しても良い。ただし、
それぞれ0.05%、0.01%、0.05%、0.0
2%、0.01%、0.02%未満ではその効果を得る
ことができない。また、それぞれ0.5%、0.5%、
1%、0.2%、1%、0.2%を超え添加しても、そ
の効果は飽和する。
特に定める必要はないが、熱間圧延時に疵が発生する恐
れがあるので、0.05%以下が望ましい。
て、以下に詳細に述べる。本発明では、目的の成分含有
量になるように成分調整した溶鋼を鋳込むことによって
得たスラブを、高温鋳片のまま熱間圧延機に直送しても
よいし、室温まで冷却後、加熱炉で再加熱した後に熱間
圧延してもよい。再加熱温度については特に制限はない
が、1400℃以上であると、スケールオフ量が多量に
なり歩留まりが低下するので、再加熱温度は1400℃
未満が望ましい。また、1000℃未満の加熱はスケジ
ュール上操業効率を著しく損なうため、再加熱温度は1
000℃以上が望ましい。
圧延を行うが、最終パス温度(FT)がAr3 変態点温
度以上Ar3 変態点温度+100℃以下の温度域で終了
する必要がある。これは、熱間圧延中に圧延温度がAr
3 変態点温度を切ると、ひずみが残留して延性が低下し
てしまい加工性が劣化し、仕上げ温度がAr3 変態点温
度+100℃超では、仕上げ圧延後のオーステナイト粒
径が大きくなってしまうために、後の冷却工程において
行う二相域でフェライト変態の促進が不十分になり、目
的とするミクロ組織が得られない。従って、仕上げ温度
はAr3 変態点温度以上Ar3 変態点温度+100℃以
下とする。
グを行う場合は、鋼板表面での高圧水の衝突圧P(MP
a)×流量L(リットル/cm2 )≧0.0025の条
件を満たすことが好ましい。鋼板表面での高圧水の衝突
圧Pは以下のように記述される(「鉄と鋼」、1991, vo
l.77, No.9, P1450 参照)。 P(MPa)=5.64×P0 ×V/H2 ただし、 P0 (MPa):液圧力 V(リットル/min):ノズル流液量 H(cm):鋼板表面とノズル間の距離
いる幅 v(cm/min):通板速度 衝突圧P×流量Lの上限は、本発明の効果を得るために
は特に定める必要はないが、ノズル流液量を増加させる
とノズルの摩耗が激しくなる等の不都合が生じるため、
0.02以下とすることが好ましい。
yが15μm(15μmRy,l2.5mm,ln1
2.5mm)以下であることが好ましい。これは、例え
ば「金属材料疲労設計便覧」、日本材料学会編、84頁
に記載されている通り、熱延または酸洗ままの鋼板の疲
労強度は、鋼板表面の最大高さRyと相関があることか
ら明らかである。またその後の仕上げ圧延は、デスケー
リング後に再びスケールが生成してしまうのを防ぐため
に、5秒以内に行うのが望ましい。
3 変態点からAr1 変態点までの温度域(フェライトと
オーステナイトの二相域)で1〜20秒間滞留する。こ
こでの滞留は、二相域でフェライト変態を促進させるた
めに行うが、1秒未満では、二相域におけるフェライト
変態が不十分なため、十分な延性が得られない。一方、
20秒超ではパーライトが生成し、目的とする体積分率
最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイ
トとする複合組織が得られない。
は、フェライト変態を容易に促進させるためAr1 変態
点以上800℃以下が望ましく、そのためには、仕上げ
圧延終了後20℃/s以上の冷却速度で当該温度域に迅
速に到達させることが好ましい。さらに、1〜20秒間
の滞留時間は生産性を極端に低下させないためには、1
〜10秒間とすることが好ましい。
では20℃/s以上の冷却速度で冷却するが、20℃/
s未満の冷却速度では、パーライトもしくはベイナイト
が生成してしまい十分なマルテンサイトが得られず、目
的とするフェライトを体積分率最大の相とし、マルテン
サイトを第二相とするミクロ組織が得られない。巻取温
度までの冷却速度の上限は、特に定めることなく本発明
の効果を得ることができるが、熱ひずみによる板そりが
懸念されることから、200℃/s以下とすることが好
ましい。
生成して十分なマルテンサイトが得られず、目的とする
フェライトを体積分率最大の相とし、マルテンサイトを
第二相とするミクロ組織が得られないため、巻取温度は
350℃以下と限定する。また、巻取温度の下限値は特
に限定する必要はないが、コイルが長時間水濡れの状態
にあると錆による外観不良が懸念されるため、50℃以
上が望ましい。
る。表1に示す化学成分を有するA〜Qの鋼は、転炉で
溶製して連続鋳造後、表2に示す加熱温度(SRT)で
再加熱し、粗圧延後に同じく表2に示す仕上げ圧延温度
(FT)で1.2〜5.4mmの板厚に圧延した後、表
2に示す巻取温度(CT)でそれぞれ巻き取った。なお
一部については粗圧延後に衝突圧2.7MPa、流量
0.001リットル/cm2 の条件で高圧デスケーリン
グを行った。ただし、表中の化学組成についての表示は
質量%である。
は、供試材を、まず、JIS Z2201記載の5号試
験片に加工し、JIS Z 2241記載の試験方法に
従って行った。表2にその試験結果を示す。ここで、フ
ェライトおよび第二相の体積率とは、鋼板の圧延方向断
面厚みの1/4厚における光学顕微鏡で、200〜50
0倍で観察されたミクロ組織中におけるそれらの組織の
面積分率で定義される。なお、フェライト平均粒径の測
定法は、JIS G 0552鋼のフェライト結晶粒度
試験法に記載の切断法に準じ、第二相の平均粒径につい
ては平均円相当径と定義し、画像処理装置等より得られ
る値を採用した。
tron Probe Micro Analyzer :電子線マイクロアナライ
ザー)を用い、文献(「電子線マイクロアナリシス」、
副島啓義著 日刊工業新聞社出版)記載の検量線法によ
り得られた値である。ただし、測定した第二相粒は5個
以上であり、炭素濃度はその平均値とした。一方、一部
の試料については、上述の簡易測定方法で第二相の炭素
濃度を測定している。
幅38mm、最小断面部の幅が20mm、切り欠きの曲
率半径が30mmである平面曲げ疲労試験片にて、完全
両振りの平面曲げ疲労試験を行った。鋼板の疲労特性
は、10×107 回での疲労限σWを鋼板の引張り強さ
σBで除した値(疲労限度比σW/σB)で評価した。
ただし、疲労試験片の表面は研削など一切行わず酸洗ま
まの表面とした。一方、バーリング加工性(穴拡げ性)
については、日本鉄鋼連盟規格JFST 1001−1
996記載の穴拡げ試験方法に従って評価した。
G,K,L,M,N,O,P,Qの11鋼種であり、所
定の量の鋼成分を含有し、そのミクロ組織が、体積分率
最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイ
トとする複合組織であり、フェライト平均粒径が2μm
以上20μm以下、第二相の平均粒径をフェライト平均
粒径で除した値が0.05以上0.8以下、且つ第二相
の炭素濃度が0.2%以上2%以下であることを特徴と
する、バーリング加工性に優れる複合組織鋼板が得られ
ている。
明の範囲外である。すなわち、鋼C−1は、仕上圧延終
了温度(FT)が本発明の範囲より高く、フェライト粒
径(Df)、第二相の大きさ(dm/Df)および第二
相炭素濃度(Cm)が本発明の範囲外であるので、十分
な穴拡げ率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得
られていない。鋼C−2は、仕上圧延終了温度(FT)
が本発明の範囲より低く、第二相の大きさ(dm/D
f)が本発明の範囲外であるので、十分な穴拡げ率
(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得られていな
い。さらに、ひずみが残留して延性(El)も低下す
る。
本発明の範囲より遅く、巻取温度(CT)も本発明の範
囲より高い。従ってフェライト粒径(Df)、第二相の
大きさ(dm/Df)および第二相炭素濃度(Cm)が
本発明の範囲外であるので、十分な穴拡げ率(λ)およ
び疲労限度比(σW/σB)が得られていない。鋼C−
4は、滞留温度(MT)が本発明の範囲より低く、第二
相の大きさ(dm/Df)および第二相炭素濃度(C
m)が本発明の範囲外であるので、十分な穴拡げ率
(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得られていな
い。
く、第二相の大きさ(dm/Df)および第二相炭素濃
度(Cm)が本発明の範囲外であるので、十分な穴拡げ
率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得られてい
ない。鋼Dは、Cの含有量が本発明の範囲外であるの
で、目的とするミクロ組織が得られず、十分な強度(T
S)および疲労限度比(σW/σB)が得られていな
い。鋼Eは、Siの含有量が本発明の範囲外であるの
で、十分な強度(TS)および疲労限度比(σW/σ
B)が得られていない。
あり、フェライト粒径(Df)および第二相の大きさ
(dm/Df)が本発明の範囲外であるので、十分な強
度(TS)、穴拡げ率(λ)および疲労限度比(σW/
σB)が得られていない。鋼Hは、Sの含有量が本発明
の範囲外であるので、十分な穴拡げ率(λ)および疲労
限度比(σW/σB)が得られていない。鋼Iは、Pの
含有量が本発明の範囲外であるので、十分な疲労限度比
(σW/σB)が得られていない。鋼Jは、Cの含有量
が本発明の範囲外であるので、十分な伸び(El)、穴
拡げ率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得られ
ていない。
ング加工性に優れた引張強度540MPa以上の複合組
織鋼板およびその製造方法を提供するものであり、これ
らの熱延鋼板を用いることにより、疲労特性を十分に確
保しつつバーリング加工性(穴拡げ性)の大幅な改善が
期待できるため、工業的価値が高い発明である。
均粒径、第二相の大きさと穴拡げ率の関係で示す図であ
る。
濃度と穴拡げ率の関係で示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 質量%で、 C :0.01〜0.2%、 Si:0.01〜2%、 Mn:0.05〜3%、 P ≦0.1%、 S ≦0.01%、 Al:0.005〜1%、 を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼であ
って、そのミクロ組織が、体積分率最大の相をフェライ
トとし、第二相を主にマルテンサイトとする複合組織で
あり、フェライト平均粒径が2μm以上20μm以下、
第二相の平均粒径をフェライト平均粒径で除した値が
0.05以上0.8以下、且つ第二相の炭素濃度が0.
2%以上2%以下であることを特徴とする、バーリング
加工性に優れる複合組織鋼板。 - 【請求項2】 前記鋼が、さらに質量%で、 Cu:0.2〜2% を含有することを特徴とする、請求項1に記載のバーリ
ング加工性に優れる複合組織鋼板。 - 【請求項3】 前記鋼が、さらに質量%で、 B :0.0002〜0.002% を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載
のバーリング加工性に優れる複合組織鋼板。 - 【請求項4】 前記鋼が、さらに質量%で、 Ni:0.1〜1% を含有することを特徴とする、請求項1ないし3のいず
れか1項に記載のバーリング加工性に優れる複合組織鋼
板。 - 【請求項5】 前記鋼が、さらに質量%で、 Ca:0.0005〜0.002%、 REM:0.0005〜0.02% の一種または二種を含有することを特徴とする、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載のバーリング加工性に
優れる複合組織鋼板。 - 【請求項6】 前記鋼が、さらに質量%で、 Ti:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.5%、 Mo:0.05〜1%、 V :0.02〜0.2%、 Cr:0.01〜1%、 Zr:0.02〜0.2% の一種または二種以上を含有することを特徴とする、請
求項1ないし5のいずれか1項に記載のバーリング加工
性に優れる複合組織鋼板。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
の成分を有する鋼片の熱間圧延に際し、Ar3 変態点温
度以上Ar3 変態点温度+100℃以下で熱間仕上圧延
を終了した後、Ar1 変態点温度以上Ar3 変態点温度
以下の温度域で1〜20秒間滞留し、その後、20℃/
s以上の冷却速度で冷却して、350℃以下の巻取温度
で巻き取り、そのミクロ組織が、体積分率最大の相をフ
ェライトとし、第二相を主にマルテンサイトとする複合
組織であり、フェライト平均粒径が2μm以上20μm
以下、第二相の平均粒径をフェライト平均粒径で除した
値が0.05以上0.8以下、且つ第二相の炭素濃度が
0.2%以上2%以下である鋼板を得ることを特徴とす
る、バーリング加工性に優れる複合組織鋼板の製造方
法。 - 【請求項8】 前記熱間圧延に際し、粗圧延終了後、高
圧デスケーリングを行い、Ar3 変態点温度以上Ar3
変態点温度+100℃以下で熱間仕上圧延を終了するこ
とを特徴とする、請求項7記載のバーリング加工性に優
れる複合組織鋼板の製造方法。
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