JP2001301866A - コンパクトディスク保持装置 - Google Patents

コンパクトディスク保持装置

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JP2001301866A JP2000104545A JP2000104545A JP2001301866A JP 2001301866 A JP2001301866 A JP 2001301866A JP 2000104545 A JP2000104545 A JP 2000104545A JP 2000104545 A JP2000104545 A JP 2000104545A JP 2001301866 A JP2001301866 A JP 2001301866A
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  • Packaging For Recording Disks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持装置にコンパクトディスク取り外し機能
を持ち、ディスクの取り出しを使用者が片手で行うこと
ができ、取り扱いを便利にしうるコンパクトディスク保
持装置を提供。 【解決手段】 コンパクトディスク中央孔を係止する嵌
合筒状体とディスク受け部からなるコンパクトディスク
保持装置であって、複数の裁断孔により嵌合筒状体から
ディスク受け部にいたるように先端に爪部を有する複数
の舌状部を形成し、嵌合筒状体の上面部を押し下げたと
き、舌状部先端の爪部が上昇してコンパクトディスクを
持ち上げるように機能することを特徴とするコンパクト
ディスク保持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク保持装置に関し、特にコンパクトディスクトレー又は
コンパクトディスクケースからワンプッシュでコンパク
トディスクの取り出しを容易にしたコンパクトディスク
保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音楽、映像、コンピュータ等用の
コンパクトディスク収納ケースにセットされているコン
パクトディスクトレーには、コンパクトディスクを係合
する略円筒型のディスク保持部を有し、その略円筒型デ
ィスク保持部の上面が内側に倒れ込んだ円形空間部から
形成されているコンパクトディスク保持装置が設置され
ている。
【0003】例えば、図10に示すように、コンパクト
ディスク収納容器内にセットされているトレー1は合成
樹脂材料で略平板状に成形され、その中央部にはコンパ
クトディスク3が遊嵌される円筒状の基底部11が形成
されている。この基底部11の中央部には、トレー底面
よりも高く突き出してコンパクトディスク中央孔31の
周囲に設けられる信号非記録部分32が接触される円形
状のディスク受け部12と、このディスク受け部12の
中央部に設けられコンパクトディスク中央孔31に嵌合
してコンパクトディスク3を保持するディスク保持部2
1とが形成されている。
【0004】また、この基底部11の周側面は、両側面
に対応する部分が切り裂かれており、指でコンパクトデ
ィスク3を径方向に挟むことができるようになされてい
る。ここで、図11は上記ディスク受け部12及びディ
スク保持部21の詳細な構成を示したもので、ディスク
受け部12は、上記基底部11の底面を円形にやや高く
盛り上げて形成されている。また、ディスク保持部21
は、このディスク受け部12の中心に放射状に複数の裁
断孔22を有し、これらの裁断孔22によって分断され
た複数の爪片23を、全体でコンパクトディスク中央孔
31の径に対応した略円筒型を形成するように、途中よ
りディスク受け部12の面から略垂直に起立させた後、
各爪片23の先端部をディスク受け部12の中心に向け
て折曲したように形成されている。
【0005】また、各爪片23のディスク受け部12の
面から略垂直に起立された部分は、図11に示すよう
に、上方にいくほど外側にやや反り返るようなテーパー
が形成されており、各爪片23の構成する円筒の径は、
コンパクトディスク中央孔31の径よりも若干大きく設
定されている。
【0006】コンパクトディスク3のトレー1への装着
は、コンパクトディスク中央孔31をディスク保持部2
1に圧入してディスク受け部12に接触させ、装着す
る。この場合、図12に示す様に、各爪片23は、コン
パクトディスク中央孔31に押圧されて、一旦内側に弾
性変形されるが、コンパクトディスク3がディスク保持
部12に接触すると、コンパクトディスク中央孔31に
よる弾性変形が解除されて元の状態に戻る。このとき、
各爪片23は、そのテーパーによりコンパクトディスク
3をディスク受け部12に押圧する作用を果たし、ここ
に、トレー本体1にコンパクトディスク3が保持される
ようになる。このとき、コンパクトディスク3は、その
信号非記録部分32がディスク受け部12に接触される
だけで、外側の信号記録部分33は、トレー本体1に非
接触に保たれ保護されるようになっている。
【0007】また、トレー本体1から、コンパクトディ
スク3を取り出す場合には、図13に示すように、指先
で各爪片23の内側に折り曲げされた先端部分を押圧
し、各爪片23をそのテーパーによるコンパクトディス
ク3の保持を解除させるように弾性変形させ、それと同
時にディスク3を持ち上げて、トレー本体1からコンパ
クトディスク3が取り出されるようになる。
【0008】しかしながら、上記のような従来のコンパ
クトディスクトレーでは、トレー本体1からコンパクト
ディスク3を取り出す場合、指先で各爪片23の内側に
折り曲げられた先端部分を押し圧しながらコンパクトデ
ィスク3を持ち上げる必要があった。この作業を実行す
るには、図14に示すように、使用者の右手親指で各爪
片23を押圧し、左手の親指と人差し指とでコンパクト
ディスク3を挟んで持ち上げなければならず、使用者の
両手が必要で取り扱いが不便であるという問題が生じて
いる。
【0009】また、この方法は、使用者が各爪片23の
中央部を押してはいるが、コンパクトディスク自体は、
トレーから離面しないため、トレーとコンパクトディス
クとの空間が少なく、トレーに指が掛かりはずしずら
く、かつ通常のコンパクトディスクサイズは直径約12
cmあり、手の小さい人(子供・女性)、身体障害者の
人などは、取り扱い難いという問題もあった。
【0010】このような問題を解決しようとして、特開
平10−329881号公報では、上記ディスク保持部
の嵌合筒の円形空間部内に装着される円錐状の取り出し
器が開示されている。すなわち、押し圧部と嵌合筒の分
割溝内部に配置される脚部とを有し、該取り出し器を設
置し、押し圧することにより、取り出し器脚部がテコの
作用によりコンパクトディスクを押し上げるものであ
る。しかしながら、この取り出し器は、別部品として用
いるものであり、コンパクトディスクトレーの保持部の
デザインによっては、使用出来ないこともあり、さらに
コンパクトディスクの使用者が個別に購入して、使用者
自身がディスク収納ケースと組み合わせて使用する必要
があった。
【0011】さらに、最近では、収納ケースと上記コン
パクトディスクトレーを一体成形した薄型のジュエルケ
ースが開発され、ケースからのコンパクトディスクの取
り出しをより容易にする装置が求められてきている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
パクトディスクトレー又は薄型ジュエルケースに設置さ
れているコンパクトディスク保持装置が、より簡易な取
り外し機能を持ち、ディスクの取り出しを使用者が片手
で行うことができ、取り扱いを便利にしうるコンパクト
ディスク保持装置であり、かつ一体成形にて製造するこ
とができ、また一体成形であるために量産性に優れ、費
用の面からも部品ベースの追加がなく、生産性を向上さ
せ安価に製作できるコンパクトディスク保持装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、コンパクトディスクを
係合する保持部に回転及び/又はテコの原理を応用で
き、かつコンパクトディスクを押し上げる弾力性を付与
した形状を有する嵌合筒状体を導入することにより、コ
ンパクトディスクを容易に片手で取り外すことのでき、
かつ一体成形のできるコンパクトディスク保持装置を見
出し、本発明を完成させた。
【0014】すなわち、本発明は、コンパクトディスク
中央孔を係止する嵌合筒状体とディスク受け部からなる
コンパクトディスク保持装置であって、複数の裁断孔に
より嵌合筒状体からディスク受け部にいたるように先端
に爪部を有する複数の舌状部を形成し、嵌合筒状体の上
面部を押し下げたとき、舌状部先端の爪部が上昇してコ
ンパクトディスクを持ち上げるように機能することを特
徴とするコンパクトディスク保持装置である。
【0015】また、本発明は、舌状部先端の爪部がテコ
の原理により上昇してコンパクトディスクを持ち上げる
ように機能することを特徴とする上記のコンパクトディ
スク保持装置である。
【0016】また、本発明は、舌状部先端の爪部が嵌合
筒状体円周を軸として回転するように動きコンパクトデ
ィスクを持ち上げるように機能することを特徴とする上
記のコンパクトディスク保持装置である。
【0017】また、本発明は、嵌合筒状体が、複数の裁
断孔により嵌合筒状体からディスク受け部にいたるよう
に先端に爪部を有する複数の舌状部を形成し、テコの原
理により上昇してコンパクトディスクを持ち上げるよう
に機能する舌状部と、嵌合筒状体円周を軸として回転す
るように動きコンパクトディスクを持ち上げるように機
能する舌状部を有することを特徴とする上記のコンパク
トディスク保持装置である。
【0018】また、本発明は、嵌合筒状体が上面中心に
略円孔を有し、複数の裁断孔により嵌合筒状体からディ
スク受け部にいたるように先端に爪部を有する複数の舌
状部を形成し、テコの原理により上昇してコンパクトデ
ィスクを持ち上げるように機能する舌状部と、嵌合筒状
体円周を軸として回転するように動きコンパクトディス
クを持ち上げるように機能する舌状部を有し、かつ筒状
体上面の略円孔内に回転力により動く舌状部の延長方向
に片持ちアームが突き出ていることを特徴とする上記の
コンパクトディスク保持装置。
【0019】また、本発明は、コンパクトディスクトレ
ーの中央部に配設されたディスク保持部において、コン
パクトディスク中央孔を係止する嵌合筒状体が、上面中
心に円孔を有するように形成された二つの半円筒体から
なり、該半円筒体は、裁断孔によりディスク受け部にい
たるように先端に爪部を有する舌状部を形成し、嵌合筒
状体の上面部を押し下げたとき、舌状部先端の爪部が上
昇してコンパクトディスクを持ち上げるように機能する
ことを特徴とする上記のコンパクトディスク保持装置で
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳細に説明する。
本発明のコンパクトディスク保持装置は、コンパクトデ
ィスク収納ケース内にセットされるコンパクトディスク
トレーの中央部に配設される保持装置又はコンパクトデ
ィスク収納ケースとトレーが一体成形されたジュエルケ
ースに直接設置できるコンパクトディスク保持装置であ
って、嵌合筒状体とディスク受け部からなっている。
【0021】ディスク受け部は、コンパクトディスクの
信号非記録部分に接触し、信号記録部分を非接触に保た
れるようにトレー又はジュエルケースの基底部より円形
にやや高く盛りあげるように形成され、嵌合筒状体は、
ディスク受け部の中心にディスク受け部の面から略垂直
に起立され、複数の裁断孔により嵌合筒状体からディス
ク受け部にいたるように先端に爪部を有する複数の舌状
部が形成されており、嵌合筒状体の上面を押し下げるこ
とにより、該舌状部の先端が押し上げられ、嵌状筒状体
の上面円周が弾性変形により小さくなり、コンパクトデ
ィスクの係合が解除されると同時にコンパクトディスク
を押し上げる機能を有している。
【0022】嵌状筒状体の上面は、上面を押し下げると
上面円周が弾性変形して小さくなる様な形状、例えば略
円孔、裁断された略円孔等を有するようにするのが好ま
しい。
【0023】また、裁断孔により嵌合筒状体からディス
ク受け部にいたるように先端に爪部を有する舌状部とし
ては、次の2種類の舌状部が挙げられ、本発明の保持装
置には、該舌状部を1種又は2種類を設けることができ
る。 (1)嵌合筒状体からディスク受け部面の下側にまで折
れ曲がり部が伸びて、嵌合筒状体の上面を押し下げたと
き、その折れ曲がり部がトレー等の基底部に接触し、テ
コの原理で先端の爪部を跳ね上げる舌状部。 (2)嵌合筒状体からディスク受け部に伸びている舌状
部ではあるが、嵌合筒状体円周部において支軸で隣接筒
状壁に結合されており、嵌合筒状体の上面を押し下げた
とき、該軸を中心にして回転するように動き先端の爪部
を跳ね上げる舌状部。
【0024】上記(1)の機能は、該保持装置にセット
されたコンパクトディスクをテコの支点となる底部等が
存在する場合に操作するのに有効であり、上記(2)の
機能は、ジュエルケース等を手に持って操作する場合に
特に有効である。
【0025】したがって、本発明の嵌合筒状体とディス
ク受け部からなるコンパクトディスク保持装置として
は、複数の裁断孔により嵌合筒状体からディスク受け部
にいたるように先端に爪部を有する複数の舌状部を形成
し、嵌合筒状体の上面部を押し下げたとき、(1)嵌状
筒状体の上面円周が弾性変形により小さくなり、コンパ
クトディスクの係合が解除されると同時に、舌状部先端
の爪部がテコの原理により上昇してコンパクトディスク
を持ち上げるように機能する舌状部を有する形状からな
るコンパクトディスク保持装置、(2)嵌状筒状体の上
面円周が弾性変形により小さくなり、コンパクトディス
クの係合が解除されると同時に、舌状部先端の爪部が嵌
合筒状体円周を軸として回転するように動き上昇してコ
ンパクトディスクを持ち上げるように機能する舌状部を
有する形状からなるコンパクトディスク保持装置、
(3)嵌状筒状体の上面円周が弾性変形により小さくな
り、コンパクトディスクの係合が解除されると同時に、
舌状部先端の爪部がテコの原理により上昇してコンパク
トディスクを持ち上げるように機能する舌状部及び舌状
部先端の爪部が嵌合筒状体円周を軸として回転するよう
に動き上昇してコンパクトディスクを持ち上げるように
機能するする舌状部を有するコンパクトディスク保持装
置が挙げられる。
【0026】また、舌状部先端の爪部が嵌合筒状体円周
を軸として回転するように動く舌状部に対しては、その
機能をより発揮させるために、該舌状部の筒状体上面の
延長方向に片持ちアームが突き出ている様にするのが好
ましい。
【0027】また、上記嵌合筒状体は、コンパクトディ
スクを系合したとき、その脱落を防ぐために、コンパク
トディスクをディスク受け部に押圧する作用を果たすよ
うに上方にいくほど外側にやや反り返るようなテーパー
を形成してもよいし、嵌合筒状体の上面の外周の一部分
にコンパクトディスクを押さえるための複数個の突起部
を設けてもよい。これらのテーパー又は突起は、嵌合筒
状体の上面を押し下げると、弾性変形によりコンパクト
ディスクの系合を解除するように作用する。
【0028】
【実施例】以下に、本発明のコンパクトディスク保持装
置の具体的な形状で、本発明を詳細に説明する。
【0029】実施例1 図1は、本発明のコンパクトディスクを係合する嵌合筒
状体部とコンパクトディスク受け部とからなるコンパク
トディスク保持装置の一例の斜視図であり、図2は、図
1のコンパクトディスク保持装置の平面図であり、図3
は、図2の中心線X−X’部のコンパクトディスクの断
面図において、(a)は、コンパクトディスク未収納時
の断面図であり、(b)は、コンパクトディスク収納時
の断面図であり、(c)は、取り出し機構を説明する断
面図である。
【0030】図1において、コンパクトディスク保持装
置100のディスク受け部112の中心に、コンパクト
ディスク中央孔31に対応する保持部を形成する嵌合筒
状体113が、上面中心に略円孔114を有し、ディス
ク受け部112の面から略垂直に起立され、嵌合筒状体
113としての上部の略円周径は、コンパクトディスク
中央孔31よりも若干大きく設定されている。
【0031】嵌合筒状体113の上面は、押し下げたと
き、上部略円周径が弾性変形して小さくなり易いように
略円孔等が設けられている。また、裁断孔115、裁断
孔116によりよりディスク受け部112にまでいたる
ように先端に爪部119を有する舌状部118及び先端
に爪部122を有する舌状部121を形成している。た
だし、舌状部121は支軸124で隣接する筒状壁と結
合されている。
【0032】舌状部118のディスク受け部側先端は、
図3(a)のようにディスク受け部112面下側まで伸
び、基底11面に接触または非接触の状態で折れ曲がり
部120を有し、最先端の爪部119は、ディスク受け
部112の面より若干上にでている。
【0033】また、舌状部121のディスク受け部側先
端は、図3(a)のようにディスク受け部112面下側
まで伸び、基底11面に達しない折れ曲がり部123を
有し、最先端の爪部122は、ディスク受け部112の
面より若干上にでている。さらに舌状部121は、略円
周上の124において筒状体の隣壁と繋がっており、1
24は嵌合筒状体113の上面を押し下げたとき、支軸
の役割を果たし、最先端の爪部122が跳ね上がる機能
を有している。
【0034】また、支軸124を中心にして舌状部12
1により回転力を与えるように筒状体上面の略円孔内に
回転力により動く舌状部の延長方向に片持ちアーム12
5が突き出ている。
【0035】コンパクトディスク3の保持装置100へ
の装着は、コンパクトディスク中央孔31を嵌合筒状体
113に圧入してディスク受け部112に接触させ、装
着する。本発明においてコンパクトディスクの装着機構
は、嵌合筒状体113の上面を押し下げると、嵌合筒状
体113の上部外周は、容易に弾性変形し、コンパクト
ディスク中央孔31より小さくなり、コンパクトディス
ク3は容易に嵌合筒状体113に押圧係合させることが
できる。ここに、保持装置本体100にコンパクトディ
スク3が保持されるようになる。このとき、図3(b)
に示す様に、舌状部118は、弾性変形し、爪部119
がコンパクトディスク3を押し上げるように接し、舌状
部121は、弾性変形し、爪部122がコンパクトディ
スク3を押し上げるように接している。
【0036】保持装置100から、コンパクトディスク
3を取り出す場合には、図3(c)に示すように、指先
で嵌合筒状体113の上面部を押し下げ()て、嵌合
筒状体113の上部外周を容易に弾性変形させ、嵌合筒
状体113の上面外周径をコンパクトディスク中央孔3
1よりも小さくする。嵌合筒状体113によるコンパク
トディスク3の保持が解除されると、同時に弾性変形し
ていた爪部119が跳ね上がり、さらに、押し下げられ
た舌状部118は、折れ曲がり部120におけるテコの
作用が働き、爪部119の跳ね上がりを加速し()、
コンパクトディスクを即座に押し上げ()、コンパク
トディスク3を嵌合筒状体113から容易に離反させ
る。また、嵌合筒状体113の上面部を押し下げ()
ると、支軸124を中心にして舌状部121に回転力が
加わり、その先端の爪部122が跳ね上がり(’)、
コンパクトディスクを即座に押し上げ(’)る。その
結果、トレー本体1からコンパクトディスク3が片手で
容易に取り出されるようになる。
【0037】舌状部118は、上述のように、筒状上端
部を押し下げることにより、この舌状部118の折れ曲
がり部120を軸にしてテコの原理で、その先端118
が跳ね上がり、コンパクトディスクを押し上げる機能を
有する。一方、舌状部121は、上端部を押し下げるこ
とにより、支軸124を中心にして舌状部121に回転
力が加わりその先端122がコンパクトディスクを押し
上げる機能を有する。したがって、基底部を有しないよ
うな一体型薄型ジュエルケースからのコンパクトディス
クの取り出しも片手で容易にすることができる。
【0038】実施例2 図4は、本発明のコンパクトディスクトレーの基底の中
心に設けられるコンパクトディスクを係合するコンパク
トディスク受け部とコンパクトディスク中央孔と嵌合す
るディスク保持部を形成する嵌合筒状体の斜視図であ
る。図5は、図4の平面図である。図6(a)は、図5
の中心線X−X’部のコンパクトディスク未収納時の断
面図であり、図6(b)は、図5の中心線X−X’のコ
ンパクトディスク収納時の断面図であり、図6(c)
は、コンパクトディスクの取り出し機構を説明する図5
の中心線X−X’断面図である。
【0039】図4において、本発明のコンパクトディス
クトレー1のディスク受け部212において、コンパク
トディスク中央孔31に対応する保持部を形成する嵌合
筒状体213は、上面中心に円孔214を有するように
裁断孔215により分断形成された二つの半円筒体A、
Bからなる。半円筒体A、Bは、それぞれディスク受け
部212の面から略垂直に起立され、嵌合筒状体213
としての上部の略円周径は、コンパクトディスク中央孔
31よりも若干大きく設定されている。さらに、各半円
筒体A、Bの上面は、裁断孔216により上面を押し下
げたとき、半円筒体A、Bが内側に弾性変形し易いよう
に2つ以上に分割されている。
【0040】また、半円筒体A、Bは、裁断孔217に
よりディスク受け部212にまでいたるように先端に爪
部219を有する舌状部218を形成している。舌状部
218のディスク受け部側先端は、図6のようにディス
ク受け部212面より下側まで伸び、トレー基底部11
面に接触または非接触の状態で折れ曲がり部220を有
し、最先端の爪部219は、ディスク受け部212の面
より上にでている。
【0041】コンパクトディスク3のトレー1への装着
は、コンパクトディスク中央孔31を嵌合筒状体213
に圧入してディスク受け部212に接触させ、装着す
る。コンパクトディスクの装着機構は、嵌合筒状体21
3の上面を押し下げると、嵌合筒状体213の上部外周
は、切り込み孔215、216により容易に弾性変形
し、コンパクトディスク中央孔31より小さくなり、コ
ンパクトディスク3は容易に嵌合筒状体213に係合さ
れる。ここに、トレー本体にコンパクトディスク3が保
持されるようになる。このとき、図6(b)に示す様
に、舌状部218は、弾性変形し、爪部219がコンパ
クトディスク3を押し上げるように接している。
【0042】コンパクトディスク3を取り出す場合に
は、図6(c)に示すように、指先で嵌合筒状体213
の上面部を押し下げ()て、嵌合筒状体213の上部
外周を切り込み孔215、216により容易に弾性変形
させ、嵌合筒状体213の上面外周径をコンパクトディ
スク中央孔31よりも小さくする。嵌合筒状体213に
よるコンパクトディスク3の保持が解除されると、同時
に弾性変形していた爪部219が跳ね上がり、さらに、
押し下げられた舌状部218は、折れ曲がり部220に
おけるテコの作用が働き、爪部219の跳ね上がりを加
速し()、コンパクトディスクを即座に押し上げ
()、コンパクトディスク3を嵌合筒状体213から
容易に離反させる。その結果、トレー本体からコンパク
トディスク3が片手で容易に取り出されるようになる。
【0043】実施例3 図7は、本発明のコンパクトディスクを係合する嵌合筒
状体部とコンパクトディスク受け部とからなるコンパク
トディスク保持装置の一例の斜視図であり、図8は、図
7のコンパクトディスク保持装置の平面図であり、図9
は、図8の中心線X−X’部のコンパクトディスクの断
面図において、(a)は、コンパクトディスク未収納時
の断面図であり、(b)は、コンパクトディスク収納時
の断面図であり、(c)は、取り出し機構を説明する断
面図である。
【0044】図7において、コンパクトディスク保持装
置300のディスク受け部312の中心に、コンパクト
ディスク中央孔31に対応する保持部を形成する嵌合筒
状体313が、ディスク受け部312の面から略垂直に
起立され、嵌合筒状体313としての上部の略円周径
は、コンパクトディスク中央孔31よりも若干小さめに
設定されている。
【0045】嵌合筒状体313の上面は、押し下げたと
き、上部略円周径が弾性変形して小さくなり易いような
形状にされている。また、裁断孔315によりディスク
受け部312にまでいたるように先端に爪部322を有
する舌状部318を形成している。ただし、舌状部31
8は支軸324で隣接する筒状壁と結合されている。ま
た、他の筒状壁は、裁断孔316により分割されコンパ
クトディスク中央孔を保持し易くされている。さらに、
嵌合筒状体に保持されたコンパクトディスクを押さえる
複数個の突起326が嵌合筒状体の上部外縁上に設けら
れている。
【0046】舌状部318のディスク受け部側先端は、
図9(a)の様にディスク受け部312面下側まで伸
び、基底11面に達しない折れ曲がり部319を有し、
最先端の爪部322は、ディスク受け部312の面より
若干上にでている。さらに舌状部318は、略円周上の
324において筒状体の隣壁と繋がっており、324は
嵌合筒状体313の上面を押し下げたとき、支軸の役割
を果たし、最先端の爪部322が跳ね上がる機能を有し
ている。
【0047】また、支軸324を中心にして舌状部31
8により回転力を与えるように筒状体上面の略円孔内に
回転力により動く舌状部の延長方向に片持ちアーム31
4が突き出ている。
【0048】コンパクトディスク3の保持装置300へ
の装着は、コンパクトディスク中央孔31を嵌合筒状体
313に圧入してディスク受け部312に接触させ、装
着する。本発明においてコンパクトディスクの装着機構
は、嵌合筒状体313の上面を押し下げると、嵌合筒状
体313の上部外周は、容易に弾性変形し、コンパクト
ディスク中央孔31より小さくなり、コンパクトディス
ク3は容易に嵌合筒状体313に押圧係合させることが
できる。ここに、保持装置本体300にコンパクトディ
スク3が保持されるようになる。このとき、図9(b)
に示す様に、舌状部318は、弾性変形し、爪部322
がコンパクトディスク3を押し上げるように接し、複数
の突起326でコンパクトディスク3を押さえ込んでい
る。
【0049】保持装置300から、コンパクトディスク
3を取り出す場合には、図9(c)に示すように、指先
で嵌合筒状体313の上面部を押し下げ()て、嵌合
筒状体313の上部外周を容易に弾性変形させ、突起3
26を含んだ嵌合筒状体313の上面外周径をコンパク
トディスク中央孔31よりも小さくする。突起326に
よるコンパクトディスク3の保持が解除されると、同時
に押し下げられた舌状部318は、支軸324を中心に
して回転力が加わり、その先端の爪部322が跳ね上が
り()、コンパクトディスクを即座に押し上げ()
る。その結果、トレー本体1からコンパクトディスク3
が片手で容易に取り出されるようになる。
【0050】舌状部318は、嵌合筒上体上面部を押し
下げることにより、支軸324を中心にして舌状部31
8に回転力が加わりその先端322がコンパクトディス
クを押し上げる機能を有するから、基底部を有しないよ
うな一体型薄型ジュエルケースからのコンパクトディス
クの取り出しも片手で容易にすることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明のコンパクトディスク保持装置
は、コンパクトディスクを従来と同様に確実に保持する
ことができ、かつ保持装置自身が回転及び/又はテコの
原理を応用したコンパクトディスク取り外し機能を有
し、コンパクトディスクの取り出しを使用者がワンプッ
シュで片手で容易にでき、老若男女だれにでもコンパク
トディスクの脱着が容易になる。また、他の部品を使用
することなく、一体成形で製造することができ、かつ成
形時の金型の寿命、成形サイクルの点において優れ、生
産性向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の本発明に係わるコンパクトディスク
トレーのディスク保持部の詳細を示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のコンパクトディスク保持装置へのコンパ
クトディスクの装着、脱着状態を説明する中心線X−
X’の側断面図である。
【図4】実施例2の本発明に係わるコンパクトディスク
保持装置のディスク保持部の詳細を示す斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4のコンパクトディスク保持装置へのコンパ
クトディスクの装着、脱着状態を説明する中心線X−
X’の側断面図である。
【図7】実施例3の本発明に係わるコンパクトディスク
保持装置のディスク保持部の詳細を示す斜視図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7のコンパクトディスク保持装置へのコンパ
クトディスクの装着、脱着状態を説明する中心線X−
X’の側断面図である。
【図10】従来のコンパクトディスクトレー及びディス
クを示す斜視図である。
【図11】従来のトレーのディスク保持部の詳細を示す
斜視図である。
【図12】従来のトレーのコンパクトディスク装着状態
を示す側断面図である。
【図13】従来のトレーのコンパクトディスク取り出し
動作を示す側断面図である。
【図14】従来のトレーのコンパクトディスク取り出し
動作の問題点を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 コンパクトディスクトレー 11 基底部 12、112、212、312 ディスク受け部 13、113、213、313 嵌合筒部状体 115.116、215、216、217、315、3
16 裁断孔 118、121、218、318 舌状部 119、122、219、322 爪部 124、324 回転支軸 326 コンパクトディスク押さえ突起 21 ディスク保持部 22 栽断孔 23 爪片 3 コンパクトディスク 31 コンパクトディスク中央孔 32 コンパクトディスク信号非記録部分 33 コンパクトディスク信号記録部分
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月25日(2001.6.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コンパクトディスク保持装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク保持装置に関し、特にコンパクトディスクトレー又は
コンパクトディスクケースからワンプッシュでコンパク
トディスクの取り出しを容易にしたコンパクトディスク
保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音楽、映像、コンピュータ等用の
コンパクトディスク収納ケースにセットされているコン
パクトディスクトレーには、コンパクトディスクを係合
する略円筒型のディスク保持部を有し、その略円筒型デ
ィスク保持部の上面が内側に倒れ込んだ円形空間部から
形成されているコンパクトディスク保持装置が設置され
ている。
【0003】例えば、図10に示すように、コンパクト
ディスク収納容器内にセットされているトレー1は合成
樹脂材料で略平板状に成形され、その中央部にはコンパ
クトディスク3が遊嵌される円筒状の基底部11が形成
されている。この基底部11の中央部には、トレー底面
よりも高く突き出してコンパクトディスク中央孔31の
周囲に設けられる信号非記録部分32が接触される円形
状のディスク受け部12と、このディスク受け部12の
中央部に設けられコンパクトディスク中央孔31に嵌合
してコンパクトディスク3を保持するディスク保持部2
1とが形成されている。
【0004】また、この基底部11の周側面は、両側面
に対応する部分が切り裂かれており、指でコンパクトデ
ィスク3を径方向に挟むことができるようになされてい
る。ここで、図11は上記ディスク受け部12及びディ
スク保持部21の詳細な構成を示したもので、ディスク
受け部12は、上記基底部11の底面を円形にやや高く
盛り上げて形成されている。また、ディスク保持部21
は、このディスク受け部12の中心に放射状に複数の裁
断孔22を有し、これらの裁断孔22によって分断され
た複数の爪片23を、全体でコンパクトディスク中央孔
31の径に対応した略円筒型を形成するように、途中よ
りディスク受け部12の面から略垂直に起立させた後、
各爪片23の先端部をディスク受け部12の中心に向け
て折曲したように形成されている。
【0005】また、各爪片23のディスク受け部12の
面から略垂直に起立された部分は、図11に示すよう
に、上方にいくほど外側にやや反り返るようなテーパー
が形成されており、各爪片23の構成する円筒の径は、
コンパクトディスク中央孔31の径よりも若干大きく設
定されている。
【0006】コンパクトディスク3のトレー1への装着
は、コンパクトディスク中央孔31をディスク保持部2
1に圧入してディスク受け部12に接触させ、装着す
る。この場合、図12に示す様に、各爪片23は、コン
パクトディスク中央孔31に押圧されて、一旦内側に弾
性変形されるが、コンパクトディスク3がディスク保持
部12に接触すると、コンパクトディスク中央孔31に
よる弾性変形が解除されて元の状態に戻る。このとき、
各爪片23は、そのテーパーによりコンパクトディスク
3をディスク受け部12に押圧する作用を果たし、ここ
に、トレー本体1にコンパクトディスク3が保持される
ようになる。このとき、コンパクトディスク3は、その
信号非記録部分32がディスク受け部12に接触される
だけで、外側の信号記録部分33は、トレー本体1に非
接触に保たれ保護されるようになっている。
【0007】また、トレー本体1から、コンパクトディ
スク3を取り出す場合には、図13に示すように、指先
で各爪片23の内側に折り曲げされた先端部分を押圧
し、各爪片23をそのテーパーによるコンパクトディス
ク3の保持を解除させるように弾性変形させ、それと同
時にディスク3を持ち上げて、トレー本体1からコンパ
クトディスク3が取り出されるようになる。
【0008】しかしながら、上記のような従来のコンパ
クトディスクトレーでは、トレー本体1からコンパクト
ディスク3を取り出す場合、指先で各爪片23の内側に
折り曲げられた先端部分を押し圧しながらコンパクトデ
ィスク3を持ち上げる必要があった。この作業を実行す
るには、図14に示すように、使用者の右手親指で各爪
片23を押圧し、左手の親指と人差し指とでコンパクト
ディスク3を挟んで持ち上げなければならず、使用者の
両手が必要で取り扱いが不便であるという問題が生じて
いる。
【0009】また、この方法は、使用者が各爪片23の
中央部を押してはいるが、コンパクトディスク自体は、
トレーから離面しないため、トレーとコンパクトディス
クとの空間が少なく、トレーに指が掛かりはずしずら
く、かつ通常のコンパクトディスクサイズは直径約12
cmあり、手の小さい人(子供・女性)、身体障害者の
人などは、取り扱い難いという問題もあった。
【0010】このような問題を解決しようとして、特開
平10−329881号公報では、上記ディスク保持部
の嵌合筒の円形空間部内に装着される円錐状の取り出し
器が開示されている。すなわち、押し圧部と嵌合筒の分
割溝内部に配置される脚部とを有し、該取り出し器を設
置し、押し圧することにより、取り出し器脚部がテコの
作用によりコンパクトディスクを押し上げるものであ
る。しかしながら、この取り出し器は、別部品として用
いるものであり、コンパクトディスクトレーの保持部の
デザインによっては、使用出来ないこともあり、さらに
コンパクトディスクの使用者が個別に購入して、使用者
自身がディスク収納ケースと組み合わせて使用する必要
があった。
【0011】さらに、最近では、収納ケースと上記コン
パクトディスクトレーを一体成形した薄型のジュエルケ
ースが開発され、ケースからのコンパクトディスクの取
り出しをより容易にする装置が求められてきている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
パクトディスクトレー又は薄型ジュエルケースに設置さ
れているコンパクトディスク保持装置が、より簡易な取
り外し機能を持ち、ディスクの取り出しを使用者が片手
で行うことができ、取り扱いを便利にしうるコンパクト
ディスク保持装置であり、かつ一体成形にて製造するこ
とができ、また一体成形であるために量産性に優れ、費
用の面からも部品ベースの追加がなく、生産性を向上さ
せ安価に製作できるコンパクトディスク保持装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、コンパクトディスクを
係合する保持部に回転及び/又はテコの原理を応用で
き、かつコンパクトディスクを押し上げる弾力性を付与
した形状を有する嵌合筒状体を導入することにより、コ
ンパクトディスクを容易に片手で取り外すことのでき、
かつ一体成形のできるコンパクトディスク保持装置を見
出し、本発明を完成させた。
【0014】すなわち、本発明は、コンパクトディスク
中央孔を係止する嵌合筒状体とディスク受け部からなる
コンパクトディスク保持装置であって、複数の裁断孔に
より嵌合筒状体からディスク受け部にいたるように先端
に爪部を有する舌状部を形成し、舌状部が嵌合筒状体の
隣接筒状壁に支軸で連結され、嵌合筒状体の上面部を押
し下げたとき、舌状部先端の爪部が上昇してコンパクト
ディスクを持ち上げるように機能することを特徴とする
コンパクトディスク保持装置である。
【0015】また、本発明は、コンパクトディスク中央
孔を係止する嵌合筒状体とディスク受け部からなるコン
パクトディスク保持装置であって、複数の裁断孔により
嵌合筒状体からディスク受け部にいたるように先端に爪
部を有する複数の舌状部を形成し、テコの原理により上
昇してコンパクトディスクを持ち上げるように機能する
舌状部と、嵌合筒状体の隣接筒状壁に支軸で連結され支
軸を回転軸としてコンパクトディスクを持ち上げるよう
に機能する舌状部とを有することを特徴とするコンパク
トディスク保持装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳細に説明する。
本発明のコンパクトディスク保持装置は、コンパクトデ
ィスク収納ケース内にセットされるコンパクトディスク
トレーの中央部に配設される保持装置又はコンパクトデ
ィスク収納ケースとトレーが一体成形されたジュエルケ
ースに直接設置できるコンパクトディスク保持装置であ
って、嵌合筒状体とディスク受け部からなっている。
【0017】ディスク受け部は、コンパクトディスクの
信号非記録部分に接触し、信号記録部分を非接触に保た
れるようにトレー又はジュエルケースの基底部より円形
にやや高く盛りあげるように形成され、嵌合筒状体は、
ディスク受け部の中心にディスク受け部の面から略垂直
に起立され、複数の裁断孔により嵌合筒状体からディス
ク受け部にいたるように先端に爪部を有する複数の舌状
部が形成されており、嵌合筒状体の上面を押し下げるこ
とにより、該舌状部の先端が押し上げられ、嵌状筒状体
の上面円周が弾性変形により小さくなり、コンパクトデ
ィスクの係合が解除されると同時にコンパクトディスク
を押し上げる機能を有している。
【0018】嵌状筒状体の上面は、上面を押し下げると
上面円周が弾性変形して小さくなる様な形状、例えば略
円孔、裁断された略円孔等を有するようにするのが好ま
しい。
【0019】また、裁断孔により嵌合筒状体からディス
ク受け部にいたるように先端に爪部を有する舌状部とし
ては、次の2種類の舌状部が挙げられ、本発明の保持装
置には、該舌状部を1種又は2種類を設けることができ
る。 (1)嵌合筒状体からディスク受け部面の下側にまで折
れ曲がり部が伸びて、嵌合筒状体の上面を押し下げたと
き、その折れ曲がり部がトレー等の基底部に接触し、テ
コの原理で先端の爪部を跳ね上げる舌状部。 (2)嵌合筒状体からディスク受け部に伸びている舌状
部ではあるが、嵌合筒状体円周部において支軸で隣接筒
状壁に結合されており、嵌合筒状体の上面を押し下げた
とき、該軸を中心にして回転するように動き先端の爪部
を跳ね上げる舌状部。
【0020】上記(1)の機能は、該保持装置にセット
されたコンパクトディスクをテコの支点となる底部等が
存在する場合に操作するのに有効であり、上記(2)の
機能は、ジュエルケース等を手に持って操作する場合に
特に有効である。
【0021】したがって、本発明の嵌合筒状体とディス
ク受け部からなるコンパクトディスク保持装置として
は、複数の裁断孔により嵌合筒状体からディスク受け部
にいたるように先端に爪部を有する複数の舌状部を形成
し、嵌合筒状体の上面部を押し下げたとき、(1)嵌状
筒状体の上面円周が弾性変形により小さくなり、コンパ
クトディスクの係合が解除されると同時に、舌状部先端
の爪部がテコの原理により上昇してコンパクトディスク
を持ち上げるように機能する舌状部を有する形状からな
るコンパクトディスク保持装置、(2)嵌状筒状体の上
面円周が弾性変形により小さくなり、コンパクトディス
クの係合が解除されると同時に、舌状部先端の爪部が嵌
合筒状体円周を軸として回転するように動き上昇してコ
ンパクトディスクを持ち上げるように機能する舌状部を
有する形状からなるコンパクトディスク保持装置、
(3)嵌状筒状体の上面円周が弾性変形により小さくな
り、コンパクトディスクの係合が解除されると同時に、
舌状部先端の爪部がテコの原理により上昇してコンパク
トディスクを持ち上げるように機能する舌状部及び舌状
部先端の爪部が嵌合筒状体円周を軸として回転するよう
に動き上昇してコンパクトディスクを持ち上げるように
機能するする舌状部を有するコンパクトディスク保持装
置が挙げられる。
【0022】また、舌状部先3の爪部が嵌合筒状体円周
を軸として回転するように動く舌状部に対しては、その
機能をより発揮させるために、該舌状部の筒状体上面の
延長方向に片持ちアームが突き出ている様にするのが好
ましい。
【0023】また、上記嵌合筒状体は、コンパクトディ
スクを系合したとき、その脱落を防ぐために、コンパク
トディスクをディスク受け部に押圧する作用を果たすよ
うに上方にいくほど外側にやや反り返るようなテーパー
を形成してもよいし、嵌合筒状体の上面の外周の一部分
にコンパクトディスクを押さえるための複数個の突起部
を設けてもよい。これらのテーパー又は突起は、嵌合筒
状体の上面を押し下げると、弾性変形によりコンパクト
ディスクの系合を解除するように作用する。
【0024】
【実施例】以下に、本発明のコンパクトディスク保持装
置の具体的な形状で、本発明を詳細に説明する。
【0025】実施例1 図1は、本発明のコンパクトディスクを係合する嵌合筒
状体部とコンパクトディスク受け部とからなるコンパク
トディスク保持装置の一例の斜視図であり、図2は、図
1のコンパクトディスク保持装置の平面図であり、図3
は、図2の中心線X−X' 部のコンパクトディスクの断
面図において、(a)は、コンパクトディスク未収納時
の断面図であり、(b)は、コンパクトディスク収納時
の断面図であり、(c)は、取り出し機構を説明する断
面図である。
【0026】図1において、コンパクトディスク保持装
置100のディスク受け部112の中心に、コンパクト
ディスク中央孔31に対応する保持部を形成する嵌合筒
状体113が、上面中心に略円孔114を有し、ディス
ク受け部112の面から略垂直に起立され、嵌合筒状体
113としての上部の略円周径は、コンパクトディスク
中央孔31よりも若干大きく設定されている。
【0027】嵌合筒状体113の上面は、押し下げたと
き、上部略円周径が弾性変形して小さくなり易いように
略円孔等が設けられている。また、裁断孔115、裁断
孔116によりよりディスク受け部112にまでいたる
ように先端に爪部119を有する舌状部118及び先端
に爪部122を有する舌状部121を形成している。た
だし、舌状部121は支軸124で隣接する筒状壁と結
合されている。
【0028】舌状部118のディスク受け部側先端は、
図3(a)のようにディスク受け部112面下側まで伸
び、基底11面に接触または非接触の状態で折れ曲がり
部120を有し、最先端の爪部119は、ディスク受け
部112の面より若干上にでている。
【0029】また、舌状部121のディスク受け部側先
端は、図3(a)のようにディスク受け部112面下側
まで伸び、基底11面に達しない折れ曲がり部123を
有し、最先端の爪部122は、ディスク受け部112の
面より若干上にでている。さらに舌状部121は、略円
周上の124において筒状体の隣壁と繋がっており、1
24は嵌合筒状体113の上面を押し下げたとき、支軸
の役割を果たし、最先端の爪部122が跳ね上がる機能
を有している。
【0030】また、支軸124を中心にして舌状部12
1により回転力を与えるように筒状体上面の略円孔内に
回転力により動く舌状部の延長方向に片持ちアーム12
5が突き出ている。
【0031】コンパクトディスク3の保持装置100へ
の装着は、コンパクトディスク中央孔31を嵌合筒状体
113に圧入してディスク受け部112に接触させ、装
着する。本発明においてコンパクトディスクの装着機構
は、嵌合筒状体113の上面を押し下げると、嵌合筒状
体113の上部外周は、容易に弾性変形し、コンパクト
ディスク中央孔31より小さくなり、コンパクトディス
ク3は容易に嵌合筒状体113に押圧係合させることが
できる。ここに、保持装置本体100にコンパクトディ
スク3が保持されるようになる。このとき、図3(b)
に示す様に、舌状部118は、弾性変形し、爪部119
がコンパクトディスク3を押し上げるように接し、舌状
部121は、弾性変形し、爪部122がコンパクトディ
スク3を押し上げるように接している。
【0032】保持装置100から、コンパクトディスク
3を取り出す場合には、図3(c)に示すように、指先
で嵌合筒状体113の上面部を押し下げ()て、嵌合
筒状体113の上部外周を容易に弾性変形させ、嵌合筒
状体113の上面外周径をコンパクトディスク中央孔3
1よりも小さくする。嵌合筒状体113によるコンパク
トディスク3の保持が解除されると、同時に弾性変形し
ていた爪部119が跳ね上がり、さらに、押し下げられ
た舌状部118は、折れ曲がり部120におけるテコの
作用が働き、爪部119の跳ね上がりを加速し()、
コンパクトディスクを即座に押し上げ()、コンパク
トディスク3を嵌合筒状体113から容易に離反させ
る。また、嵌合筒状体113の上面部を押し下げ()
ると、支軸124を中心にして舌状部121に回転力が
加わり、その先端の爪部122が跳ね上がり(' )、
コンパクトディスクを即座に押し上げ(' )る。その
結果、トレー本体1からコンパクトディスク3が片手で
容易に取り出されるようになる。
【0033】舌状部118は、上述のように、筒状上端
部を押し下げることにより、この舌状部118の折れ曲
がり部120を軸にしてテコの原理で、その先端118
が跳ね上がり、コンパクトディスクを押し上げる機能を
有する。一方、舌状部121は、上端部を押し下げるこ
とにより、支軸124を中心にして舌状部121に回転
力が加わりその先端122がコンパクトディスクを押し
上げる機能を有する。したがって、基底部を有しないよ
うな一体型薄型ジュエルケースからのコンパクトディス
クの取り出しも片手で容易にすることができる。
【0034】実施例2 図4は、本発明のコンパクトディスクトレーの基底の中
心に設けられるコンパクトディスクを係合するコンパク
トディスク受け部とコンパクトディスク中央孔と嵌合す
るディスク保持部を形成する嵌合筒状体の斜視図であ
る。図5は、図4の平面図である。図6(a)は、図5
の中心線X−X' 部のコンパクトディスク未収納時の断
面図であり、図6(b)は、図5の中心線X−X' のコ
ンパクトディスク収納時の断面図であり、図6(c)
は、コンパクトディスクの取り出し機構を説明する図5
の中心線X−X' 断面図である。
【0035】図4において、本発明のコンパクトディス
クトレー1のディスク受け部212において、コンパク
トディスク中央孔31に対応する保持部を形成する嵌合
筒状体213は、上面中心に円孔214を有するように
裁断孔215により分断形成された二つの半円筒体A、
Bからなる。半円筒体A、Bは、それぞれディスク受け
部212の面から略垂直に起立され、嵌合筒状体213
としての上部の略円周径は、コンパクトディスク中央孔
31よりも若干大きく設定されている。さらに、各半円
筒体A、Bの上面は、裁断孔216により上面を押し下
げたとき、半円筒体A、Bが内側に弾性変形し易いよう
に2つ以上に分割されている。
【0036】また、半円筒体A、Bは、裁断孔217に
よりディスク受け部212にまでいたるように先端に爪
部219を有する舌状部218を形成している。舌状部
218のディスク受け部側先端は、図6のようにディス
ク受け部212面より下側まで伸び、トレー基底部11
面に接触または非接触の状態で折れ曲がり部220を有
し、最先端の爪部219は、ディスク受け部212の面
より上にでている。
【0037】コンパクトディスク3のトレー1への装着
は、コンパクトディスク中央孔31を嵌合筒状体213
に圧入してディスク受け部212に接触させ、装着す
る。コンパクトディスクの装着機構は、嵌合筒状体21
3の上面を押し下げると、嵌合筒状体213の上部外周
は、切り込み孔215、216により容易に弾性変形
し、コンパクトディスク中央孔31より小さくなり、コ
ンパクトディスク3は容易に嵌合筒状体213に係合さ
れる。ここに、トレー本体にコンパクトディスク3が保
持されるようになる。このとき、図6(b)に示す様
に、舌状部218は、弾性変形し、爪部219がコンパ
クトディスク3を押し上げるように接している。
【0038】コンパクトディスク3を取り出す場合に
は、図6(c)に示すように、指先で嵌合筒状体213
の上面部を押し下げ()て、嵌合筒状体213の上部
外周を切り込み孔215、216により容易に弾性変形
させ、嵌合筒状体213の上面外周径をコンパクトディ
スク中央孔31よりも小さくする。嵌合筒状体213に
よるコンパクトディスク3の保持が解除されると、同時
に弾性変形していた爪部219が跳ね上がり、さらに、
押し下げられた舌状部218は、折れ曲がり部220に
おけるテコの作用が働き、爪部219の跳ね上がりを加
速し()、コンパクトディスクを即座に押し上げ
()、コンパクトディスク3を嵌合筒状体213から
容易に離反させる。その結果、トレー本体からコンパク
トディスク3が片手で容易に取り出されるようになる。
【0039】実施例3 図7は、本発明のコンパクトディスクを係合する嵌合筒
状体部とコンパクトディスク受け部とからなるコンパク
トディスク保持装置の一例の斜視図であり、図8は、図
7のコンパクトディスク保持装置の平面図であり、図9
は、図8の中心線X−X' 部のコンパクトディスクの断
面図において、(a)は、コンパクトディスク未収納時
の断面図であり、(b)は、コンパクトディスク収納時
の断面図であり、(c)は、取り出し機構を説明する断
面図である。
【0040】図7において、コンパクトディスク保持装
置300のディスク受け部312の中心に、コンパクト
ディスク中央孔31に対応する保持部を形成する嵌合筒
状体313が、ディスク受け部312の面から略垂直に
起立され、嵌合筒状体313としての上部の略円周径
は、コンパクトディスク中央孔31よりも若干小さめに
設定されている。
【0041】嵌合筒状体313の上面は、押し下げたと
き、上部略円周径が弾性変形して小さくなり易いような
形状にされている。また、裁断孔315によりディスク
受け部312にまでいたるように先端に爪部322を有
する舌状部318を形成している。ただし、舌状部31
8は支軸324で隣接する筒状壁と結合されている。ま
た、他の筒状壁は、裁断孔316により分割されコンパ
クトディスク中央孔を保持し易くされている。さらに、
嵌合筒状体に保持されたコンパクトディスクを押さえる
複数個の突起326が嵌合筒状体の上部外縁上に設けら
れている。
【0042】舌状部318のディスク受け部側先端は、
図9(a)の様にディスク受け部312面下側まで伸
び、基底11面に達しない折れ曲がり部319を有し、
最先端の爪部322は、ディスク受け部312の面より
若干上にでている。さらに舌状部318は、略円周上の
324において筒状体の隣壁と繋がっており、324は
嵌合筒状体313の上面を押し下げたとき、支軸の役割
を果たし、最先端の爪部322が跳ね上がる機能を有し
ている。
【0043】また、支軸324を中心にして舌状部31
8により回転力を与えるように筒状体上面の略円孔内に
回転力により動く舌状部の延長方向に片持ちアーム31
4が突き出ている。
【0044】コンパクトディスク3の保持装置300へ
の装着は、コンパクトディスク中央孔31を嵌合筒状体
313に圧入してディスク受け部312に接触させ、装
着する。本発明においてコンパクトディスクの装着機構
は、嵌合筒状体313の上面を押し下げると、嵌合筒状
体313の上部外周は、容易に弾性変形し、コンパクト
ディスク中央孔31より小さくなり、コンパクトディス
ク3は容易に嵌合筒状体313に押圧係合させることが
できる。ここに、保持装置本体300にコンパクトディ
スク3が保持されるようになる。このとき、図9(b)
に示す様に、舌状部318は、弾性変形し、爪部322
がコンパクトディスク3を押し上げるように接し、複数
の突起326でコンパクトディスク3を押さえ込んでい
る。
【0045】保持装置300から、コンパクトディスク
3を取り出す場合には、図9(c)に示すように、指先
で嵌合筒状体313の上面部を押し下げ()て、嵌合
筒状体313の上部外周を容易に弾性変形させ、突起3
26を含んだ嵌合筒状体313の上面外周径をコンパク
トディスク中央孔31よりも小さくする。突起326に
よるコンパクトディスク3の保持が解除されると、同時
に押し下げられた舌状部318は、支軸324を中心に
して回転力が加わり、その先端の爪部322が跳ね上が
り()、コンパクトディスクを即座に押し上げ()
る。その結果、トレー本体1からコンパクトディスク3
が片手で容易に取り出されるようになる。
【0046】舌状部318は、嵌合筒上体上面部を押し
下げることにより、支軸324を中心にして舌状部31
8に回転力が加わりその先端322がコンパクトディス
クを押し上げる機能を有するから、基底部を有しないよ
うな一体型薄型ジュエルケースからのコンパクトディス
クの取り出しも片手で容易にすることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のコンパクトディスク保持装置
は、コンパクトディスクを従来と同様に確実に保持する
ことができ、かつ保持装置自身が隣接筒状壁の回転軸の
回転/及びテコの原理を応用したコンパクトディスク取
り外し機能を有し、コンパクトディスクの取り出しを使
用者がワンプッシュで片手で容易にでき、老若男女だれ
にでもコンパクトディスクの脱着が容易になる。また、
他の部品を使用することなく、一体成形で製造すること
ができ、かつ成形時の金型の寿命、成形サイクルの点に
おいて優れ、生産性向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の本発明に係わるコンパクトディスク
トレーのディスク保持部の詳細を示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のコンパクトディスク保持装置へのコンパ
クトディスクの装着、脱着状態を説明する中心線X−
X' の側断面図である。
【図4】実施例2の本発明に係わるコンパクトディスク
保持装置のディスク保持部の詳細を示す斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4のコンパクトディスク保持装置へのコンパ
クトディスクの装着、脱着状態を説明する中心線X−
X' の側断面図である。
【図7】実施例3の本発明に係わるコンパクトディスク
保持装置のディスク保持部の詳細を示す斜視図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7のコンパクトディスク保持装置へのコンパ
クトディスクの装着、脱着状態を説明する中心線X−
X' の側断面図である。
【図10】従来のコンパクトディスクトレー及びディス
クを示す斜視図である。
【図11】従来のトレーのディスク保持部の詳細を示す
斜視図である。
【図12】従来のトレーのコンパクトディスク装着状態
を示す側断面図である。
【図13】従来のトレーのコンパクトディスク取り出し
動作を示す側断面図である。
【図14】従来のトレーのコンパクトディスク取り出し
動作の問題点を説明するための斜視図である。
【符号の説明】 1 コンパクトディスクトレー 11 基底部 12、112、212、312 ディスク受け部 13、113、213、313 嵌合筒部状体 115.116、215、216、217、315、3
16 裁断孔 118、121、218、318 舌状部 119、122、219、322 爪部 124、324 回転支軸 326 コンパクトディスク押さえ突起 21 ディスク保持部 22 栽断孔 23 爪片 3 コンパクトディスク 31 コンパクトディスク中央孔 32 コンパクトディスク信号非記録部分 33 コンパクトディスク信号記録部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンパクトディスク中央孔を係止する嵌
    合筒状体とディスク受け部からなるコンパクトディスク
    保持装置であって、複数の裁断孔により嵌合筒状体から
    ディスク受け部にいたるように先端に爪部を有する複数
    の舌状部を形成し、嵌合筒状体の上面部を押し下げたと
    き、舌状部先端の爪部が上昇してコンパクトディスクを
    持ち上げるように機能することを特徴とするコンパクト
    ディスク保持装置。
  2. 【請求項2】 舌状部先端の爪部がテコの原理により上
    昇してコンパクトディスクを持ち上げるように機能する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンパクトディスク保
    持装置。
  3. 【請求項3】 舌状部先端の爪部が嵌合筒状体円周を軸
    として回転するように動きコンパクトディスクを持ち上
    げるように機能することを特徴とする請求項1記載のコ
    ンパクトディスク保持装置。
  4. 【請求項4】 嵌合筒状体が、複数の裁断孔により嵌合
    筒状体からディスク受け部にいたるように先端に爪部を
    有する複数の舌状部を形成し、テコの原理により上昇し
    てコンパクトディスクを持ち上げるように機能する舌状
    部と、嵌合筒状体円周を軸として回転するように動きコ
    ンパクトディスクを持ち上げるように機能する舌状部を
    有することを特徴とする請求項1記載のコンパクトディ
    スク保持装置。
  5. 【請求項5】 嵌合筒状体が上面中心に略円孔を有し、
    複数の裁断孔により嵌合筒状体からディスク受け部にい
    たるように先端に爪部を有する複数の舌状部を形成し、
    テコの原理により上昇してコンパクトディスクを持ち上
    げるように機能する舌状部と、嵌合筒状体円周を軸とし
    て回転するように動きコンパクトディスクを持ち上げる
    ように機能する舌状部を有し、かつ筒状体上面の略円孔
    内に回転力により動く舌状部の延長方向に片持ちアーム
    が突き出ていることを特徴とする請求項1又4に記載の
    コンパクトディスク保持装置。
  6. 【請求項6】 コンパクトディスクトレーの中央部に配
    設されたディスク保持部において、コンパクトディスク
    中央孔を係止する嵌合筒状体が、上面中心に円孔を有す
    るように形成された二つの半円筒体からなり、該半円筒
    体は、裁断孔によりディスク受け部にいたるように先端
    に爪部を有する舌状部を形成し、嵌合筒状体の上面部を
    押し下げたとき、舌状部先端の爪部が上昇してコンパク
    トディスクを持ち上げるように機能することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のコンパクトディスク保持装
    置。
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