JP2001301565A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JP2001301565A
JP2001301565A JP2000118397A JP2000118397A JP2001301565A JP 2001301565 A JP2001301565 A JP 2001301565A JP 2000118397 A JP2000118397 A JP 2000118397A JP 2000118397 A JP2000118397 A JP 2000118397A JP 2001301565 A JP2001301565 A JP 2001301565A
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piston
webbing
wedge member
clutch mechanism
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Bai Matsuki
培 松木
Hiroshi Yamada
浩 山田
Katsuyasu Ono
勝康 小野
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楔部材がシリンダの内面を押圧する圧力を減
少させてシリンダの変形を防止し、ピストンがウエビン
グ引込方向に対し逆方向に移動することを阻止でき、車
両衝突時等に乗員を確実に拘束できるシートベルト装置
を提供する。 【解決手段】 シリンダ11内に移動可能に収容され、
火薬の燃焼ガス圧によってウエビング4を引込むピスト
ン12と、ウエビング引込方向に対しピストン12が逆
方向に移動することを防止する一方向クラッチ機構16
を備え、一方向クラッチ機構16は、ピストン12のテ
ーパー面23Aと、シリンダ内面11Aとの間に係合可
能に配設された楔部材30を有してなり、楔部材は、シ
リンダ11の軸線方向に沿った断面形状が略台形状を備
えてなる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両の急減速時等
にウエビング(ベルト)を引込んで、ウエビングを乗員
に密着させるプリテンショナを備えたシートベルト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルト装置が取り
付けられている。このシートベルト装置は、車両の急減
速時等にウエビングを乗員に密着させる一手段として、
ウエビングを引込むプリテンショナを備えている。
【0003】このプリテンショナとしては、例えば、シ
リンダと、当該シリンダ内に移動可能に収容され、火薬
の燃焼ガス圧によって前記移動を行うピストンと、ウエ
ビング引込方向に対し前記ピストンが逆方向に移動する
ことを防止する一方向クラッチ機構と、を備えたものが
使用されている。
【0004】この一方向クラッチ機構としては、例え
ば、実開昭50−83720号公報、特開昭56−68
463号公報、特開昭58−133266号公報、特開
平11−198759号公報に開示されたものがある。
実開昭50−83720号公報に記載の一方向クラッチ
機構は、ピストンにテーパー面を形成し、このテーパー
面とシリンダ内面との間にボールを噛み込ませることに
よってピストンの移動を阻止する構成を備えている。ま
た、特開昭56−68463号公報、特開昭58−13
3266号公報に記載の一方向クラッチ機構は、ピスト
ンに形成されたテーパー面とシリンダ内面との間に、ボ
ールまたは楔部材を噛み込ませることによってピストン
の移動を阻止する構成を備えている。また、特開平11
−198759号公報に記載の一方向クラッチは、ピス
トンに形成したテーパー面とシリンダ内面との間にボー
ル形態のローラ体を配設し、前記テーパー面に形成した
延長部と、シリンダ内面との間にローラ体を噛み込ませ
ることによってピストンの移動を阻止する構成を備えて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た公報に記載の一方向クラッチ機構は、ボールや楔部材
とシリンダ内面との接触面積が小さいため、例えば、車
両衝突等により、乗員からの張力が加わると、ボールや
楔部材がシリンダの内面に噛み込んだ後もシリンダの変
形が続く結果、シリンダの径が大きくなる虞がある。こ
のため、シリンダの径が大きくなった分、ボールや楔部
材が前記テーパー面を移動することになり、この結果、
ピストンの戻り量が大きくなり、ウエビングの引込み効
果が小さくなる虞がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、楔部材がシリンダの
内面を押圧する圧力を減少させることで、シリンダの変
形を防止し、ピストンがウエビング引込方向に対し逆方
向に移動することを阻止でき、車両衝突時等に乗員を確
実に拘束することが可能なシートベルト装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、シリンダと、当該シリンダ内に移動可能
に収容され、火薬の燃焼ガス圧によって前記移動を行
い、ウエビングを引込むピストンと、前記ウエビング引
込方向に対し前記ピストンが逆方向に移動することを防
止する一方向クラッチ機構と、を備えたプリテンショナ
を有するシートベルト装置であって、前記一方向クラッ
チ機構は、前記ピストンに形成されたテーパー面と、前
記シリンダの内面と前記テーパー面との間に係合可能に
配設された少なくとも1つの楔部材を有してなり、前記
楔部材は、前記シリンダの軸線方向に沿った断面形状が
略台形状を備えてなるシートベルト装置を提供するもの
である。
【0008】この構成を備えたシートベルト装置の楔部
材は、前記シリンダの軸線方向に沿った断面形状が略台
形状を備えてなるため、ピストンがウエビング引込方向
に対し逆方向に移動しようとした際に、前記楔部材は、
シリンダの内面に対し線接触または面接触した状態で、
シリンダの内面とピストンのテーパー面との間に噛み込
むことになる。したがって、楔部材がシリンダの内面を
押圧する圧力を減少させることができ、シリンダの変形
を防止することができる。このため、ピストンがウエビ
ング引込方向に対し逆方向に移動する戻り量を小さくす
ることができる。
【0009】また、前記一方向クラッチ機構は、前記シ
リンダの内面と前記テーパー面との間であって、楔部材
のウエビング引込方向に対し逆方向側には、少なくとも
1つの球体をさらに配置することができる。この構成を
備えたシートベルト装置は、前記利点に加え、さらに強
い力で楔部材を噛み込ませることができるため、楔効果
が一層向上される。
【0010】前記楔部材は、前記シリンダの軸線方向に
沿った断面形状が略台形状を備えた略リング形状の部材
を分割した形状を備えることができる。この略リング形
状の部材は、その外径と内径の中心が同一であってもよ
く、異なっていてもよい。略リング形状部材の外径と内
径の中心が異なっている場合は、得られる楔部材の内周
面の周方向中央部を、前記テーパー面に接触させること
ができる。これにより、楔部材の楔の厚み管理によって
クラッチ機構を制御することができる。また、前記楔部
材の外周面の周方向中央部をピストンの内周面に接触さ
せることができる。これによっても、楔部材の楔の厚み
管理によってクラッチ機構を制御することができる。前
記略リング形状の部材の内周半径(r)は、テーパー
面の外周半径(R)より大きく設定し(R
)、前記略リング形状部材の外周半径(r)は、
シリンダの内周半径(R)より小さく設定する(R
>r)ことが望ましい。
【0011】前記ピストンは、略円錐形状を備えること
ができる。すなわち、前記テーパー面は、円錐形状から
なることができる。
【0012】さらに本発明は、シリンダと、当該シリン
ダ内に移動可能に収容され、火薬の燃焼ガス圧によって
前記移動を行い、ウエビングを引込むピストンと、前記
ウエビング引込方向に対し前記ピストンが逆方向に移動
することを防止する一方向クラッチ機構と、を備えたプ
リテンショナを有するシートベルト装置であって、前記
一方向クラッチ機構は、前記ピストンに形成された第1
のテーパー面と、当該第1のテーパー面の前記ウエビン
グ引込方向側に設けられかつ第1のテーパー面より傾斜
角度が大きい第2のテーパー面と、前記シリンダの内面
と前記第1及び第2のテーパー面との間に係合可能に配
設された少なくとも一つの球体と、を備えてなるシート
ベルト装置を提供するものである。
【0013】この構成を備えたシートベルト装置は、ピ
ストンがウエビング引込方向に対し逆方向に移動しよう
とした際に、先ず、球体がシリンダの内面に所定量で噛
み込んだ後、第2のテーパー面にも当接する。このた
め、球体は、シリンダの内面と第1のテーパー面に当接
した状態、またはシリンダの内面と第2のテーパー面に
当接した状態、あるいはシリンダの内面と第1のテーパ
ー面及び第2のテーパー面の3つの面に当接した状態、
のいずれかの状態によって楔効果を発揮することにな
る。この状態では、球体よる押圧力を受ける面積が大き
くなるため、シリンダ内面にかかる面圧を小さくするこ
とができる。したがって、シリンダの変形を小さくする
ことができ、シリンダの変形を防止することができる。
このため、ピストンがウエビング引込方向に対し逆方向
に移動することが阻止される。
【0014】前記ピストンは、略円錐形状を備えること
ができる。すなわち、前記第1のテーパー面は、円錐形
状からなることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
に係るシートベルト装置について、図面を参照して説明
する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係るシートベ
ルト装置の概略図、図2は、実施の形態1に係るプリテ
ンショナの拡大断面図、図3は、図2に示すプリテンシ
ョナのピストン付近の拡大断面図である。
【0016】図1に示すシートベルト装置では、シート
2に着座する乗員3は、ウエビング4を装着できるよう
になっている。このウエビング4は、一端がプリテンシ
ョナ5を介して車両側壁6の下部に取付られ、中間部
は、タングプレート7と車両側壁6の上方に取付られた
スルーリング8に、移動可能に巻きかけられて折り返さ
れ、他端側が巻取り装置9に巻き取られている。また、
タングプレート7は、車両中央部の床に設けられたバッ
クル部10に係合するようになっている。
【0017】プリテンショナ5は、特に図2及び図3に
示すように、シリンダ11と、シリンダ11内に移動可
能に収容されたピストン12と、ピストン12の図2及
び図3における右側(以下、こちら側を「右」、反対側
を「左」とする)に接続されたロッド13と、シリンダ
11内の左端に配置され、ピストン12を移動させるガ
ス発生装置14と、ロッド13とウエビング4を連結す
る連結部材15と、ピストン12がウエビング4の引込
方向に対し逆向きに移動することを防止する一方向クラ
ッチ機構16と、連結部材15を折曲げて方向を換える
プーリ17と、を備えて構成されている。
【0018】ピストン12は、左側に設けられた円盤部
21と、円盤部21の右側に形成されかつ右側にいくに
したがって径が大きくなる略円錐状を有し、シリンダ1
1の内壁との間に空間22を形成する戻り防止部23
と、戻り防止部23の右側に形成された円盤部24と、
を備えて構成されている。円盤部24には、シール部材
であるOリング25が設けられており、後に詳述するガ
ス発生装置14から発生した燃焼ガスがシリンダ11内
から漏れ出すことを防止している。なお、このピストン
12は、この燃焼ガスの押圧力により、シリンダ11内
で右側に押圧されて移動する。また、ガス発生装置14
と、ピストン12との間には、燃焼室26が形成されて
いる。
【0019】ロッド13は、ピストン12の円盤部24
の右側中央部に固定されており、シリンダ11の右側略
中央部に形成されたロッド挿通穴28を介して、シリン
ダ11内に進退可能に配置されている。このロッド13
の右側先端には、連結部材15が連結される連結部29
が形成されている。ここで、シリンダ11には、ロッド
挿通穴28が形成されているが、このロッド挿通穴28
が形成されている領域は、後に詳述するOリング25に
よって、燃焼ガス発生領域と確実に隔離されているた
め、ロッド挿通穴28から燃焼ガスが漏れ出すことがな
い。また、ロッド13が燃焼ガスに曝されることもな
い。
【0020】ガス発生装置14は、例えば、電極(図示
せず)と、点火装置(図示せず)と、燃焼ガス発生剤
(図示せず)とを備えて構成される。この電極には、車
両の衝突時に発生する急激な加速度を検出するショック
センサ(図示せず)からの信号を伝える点火信号伝達用
ハーネス27が接続されている。ショックセンサから点
火信号が電極に伝えられると、点火装置がガス発生剤を
発火させて燃焼ガス(高圧ガス)が燃焼室26内に瞬時
に発生される。
【0021】連結部材15は、湾曲(折曲げ)可能なワ
イヤ部材から構成されている。この連結部材15の一端
15Aは、ウエビング4の端部に連結され、他端15B
は、ロッド13の連結部29に連結されている。連結部
材15の一端15Aと他端15Bとの間は、プーリ17
に移動可能に架け渡され、プーリ17を起点として折り
曲げられ、その引込み方向が変換される。
【0022】一方向クラッチ機構16は、戻り防止部2
3の外周面からなるテーパー面23Aと、シリンダ11
の内面11Aと、テーパー面23Aと内面11Aとの間
(すなわち空間22)に移動可能に配設された楔部材3
0と、円盤部21と戻り防止部23との境界に配置され
た予圧用ゴムリング31と、を備えて構成されている。
楔部材30は、軸心方向断面が台形状の略リング形状部
材を4等分した形状を備えており、これら4つの楔部材
30が空間22に配設されている。これらの楔部材30
は、予圧用ゴムリング31によって、常にシリンダ11
の内面11Aに接触するようになっている。
【0023】次に、この構成を備えたシートベルト装置
の具体的動作について図面を参照して説明する。
【0024】いま、車両に載った乗員3がウエビング4
を装着しているが、この時車両に急減速が生じていない
とする。この時は、プリテンショナ5のガス発生装置1
4は作動しないから、シリンダ11内のピストン12に
燃焼ガスの押圧力は作用せず初期状態にある。
【0025】この初期状態において、車両衝突などによ
り、車両に急激な減速が生じたとする。これにより、ガ
ス発生装置14は瞬時に燃焼ガスを発生し、この燃焼ガ
スがシリンダ11内のピストン12と、ガス発生装置1
4との間の空間、すなわち燃焼室26に瞬時に供給され
る。この燃焼ガスの圧力によって、ピストン12が、図
2及び図3の右方向に押圧されて移動する。すなわち、
燃焼ガス圧がピストン12の押出し力に変換される。こ
の時、楔部材30は、予圧用ゴムリング31に接触して
ピストン12と共に右側に移動するため、ピストン12
の右方向への移動(ウエビング4の引込み)には影響を
与えない。
【0026】このピストン12の右方向への移動に伴っ
て、ロッド13が右方向に移動し、連結部材15を引込
む。この時、連結部材15は、プーリ17によって移動
方向(引込み方向)が変換され、ウエビング4を車体の
斜め下方に向けて引込む。
【0027】この車両の急激な減速により乗員3が前方
に移動すると、ウエビング4が乗員3側、すなわち、プ
リテンショナ5によって引込まれる方向とは逆の方向に
戻されようとする。このため、ピストン12が左方向に
移動しようとすると、楔部材30は、予圧用ゴムリング
31の予圧によって、シリンダ11の内面11Aに引っ
かかり、ピストン12と相対的に、すなわち右方向に移
動する。この時、図3に示す楔角θによって、楔部材3
0がシリンダ11を押し広げようとしてシリンダ11の
内面11Aと徐々に強く接触していく。ここで、楔部材
30とシリンダ11の内面11Aとの摩擦係数をμとす
ると、θ/2<tan−1μであれば、楔部材30がピ
ストン12のテーパー面23Aとシリンダ11の内面1
1Aとの間にロックされ、この楔効果によってピストン
12の左方向への移動が阻止される。この時、楔部材3
0はその形状から、シリンダ11の内面11Aに対し線
接触あるいは面接触する。したがって、従来のボールを
使用した一方向クラッチ機構のように点接触していたも
のに比べ、接触面積を広く(大きく)とることができ、
面圧を小さくすることができる。したがって、シリンダ
11の変形を小さくすることができ、ピストン12がウ
エビング引込方向とは逆の方向に移動する量が小さくな
り、乗員3の拘束性能を良好に保持することができる。
【0028】なお、θは、7〜12度程度が好ましく、
9度前後に設定することが、一方向クラッチ機構の性能
を向上させる点でさらに望ましい。
【0029】なお、実施の形態1では、ピストン12
と、ロッド13とが一体的に構成された場合について説
明したがこれに限らず、ピストン12とロッド13は、
図4及び図5に示すように、両者を固定せずに別部材と
して構成してもよい。この場合は、図4に示すように、
Oリング25を、ピストン12側に配設してもよく、ま
た図5に示すように、ロッド13側に配設してもよい。
このように、ピストン12とロッド13を別部材として
構成することで、仮に、ロッド13が何らかの影響で傾
いたとしても、一方向クラッチ機構16の動作に悪影響
を及ぼすことを、さらに防止することができる。
【0030】また、ピストン12とロッド13とを別部
材として構成する場合は、図6及び図7に示すように、
ロッド13のピストン12との当接面に、略半球形状を
備えた当接凸部32を形成してもよい。このような構成
にすることで、ロッド13が何らかの影響で傾いたとし
ても、当接凸部32によってピストン12への当接状態
が均一化されるため、一方向クラッチ機構16の動作に
悪影響を及ぼすことを、より一層防止することができ
る。なお、特に図示しないが、この前記当接凸部は、ロ
ッド13のピストン12との当接面の代わりに、ピスト
ン12のロッド13との当接面側に形成してもよい。ま
た、この場合も、図6に示すように、Oリング25を、
ピストン12側に配設してもよく、また図7に示すよう
にロッド13側に配設してもよい。
【0031】そしてまた、図8に示すように、ピストン
12のロッド13の当接凸部32との当接面に、当接凸
部32に対応する略半球形状の当接凹部33を形成して
もよい。この場合も、特に図示しないが、Oリング25
をロッド13側に配設してもよい。さらにまた、当接凸
部32をピストン12側に形成し、当接凹部33をロッ
ド13側に設けてもよい。
【0032】また、ピストン12とロッド13とを別部
材として構成する場合は、図9に示すように、ロッド1
3の傾きに対し容易に変形可能な材質により構成された
部材34を、ピストン12の右側端面に形成した凹部3
5と、ロッド13の左側端面に形成した凹部36に圧入
させた構成とすることもできる。なお、この場合は、図
示しないが、圧入された部材34によって、ピストン1
2とロッド13が連結した状態となる。このようにする
ことで、ロッド13の傾きやガタツキを部材34が吸収
するため、通常使用時に異音が発生することを防止する
こともできる。このロッド13の傾きに対し容易に変形
可能な部材の材質としては、例えば、樹脂、アルミニウ
ム、軟鋼などが挙げられる。なお、この例の場合も、前
述したように、Oリング25をロッド13側に配設して
もよい。
【0033】さらにまた、ピストン12とロッド13を
別部材として構成する場合は、図10に示すように、ロ
ッド13の左側端面に凸部37を形成し、ピストン12
の右側端面に、凸部37が遊嵌する凹部38を形成し、
凸部37を凹部38に挿入させる構造とすることもでき
る。この場合、凹部38は、凸部37に対して若干大き
いサイズで形成する。このようにすることで、凸部37
と凹部38との組み合わせにより、ロッド13の傾きが
一方向クラッチ機構16に及ぼす悪影響をさらに防止す
ることができる。また、特に図示しないが、ピストン1
2の右側端面に凸部37を形成し、ロッド13の左側端
面に、この凸部37が遊嵌する凹部38を形成してもよ
い。そしてまた、この例の場合も、前述したように、O
リング25をロッド13側に配設してもよい。
【0034】なお、図9及び図10に示す構造は、図4
〜図8に示す構造と併用してもよい。
【0035】また、実施の形態1では、4つの楔部材3
0を配設した場合について形成したが、これに限らず、
楔部材30の配設数は所望により決定してよい。また、
その形状も、シリンダ11の軸線方向に沿った断面形状
が略台形状であれば、略リング形状部材を4等分したも
のに限定されない。
【0036】さらにまた、実施の形態1では、連結部材
15としてワイヤ部材を使用した場合について説明した
が、これに限らず、連結部材15としては、例えば、ス
チールバンド、金属線、ウエビング、テープなど、ウエ
ビング4を引込むことが可能な強度を有していれば、様
々な材料を使用することができる。
【0037】そしてまた、本発明に係るプリテンショナ
5は、前述した他、バックルを引込むバックルプリテン
ショナ等、ウエビング引込方向に対しピストン12が逆
方向に移動することを防止する一方向クラッチ機構が設
けられる部位に応用可能であることは勿論である。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2に係るシ
ートベルト装置のプリテンショナついて図面を参照して
説明する。
【0038】図11は、実施の形態2に係るシートベル
ト装置のプリテンショナのピストン付近を示す拡大断面
図、図12は、図11の一部を示す断面図、図13〜図
16は、図11に示すXIII−XIII線に沿った断面の一部
を簡略化した図である。なお、図12〜図16では、説
明を判り易くするため、断面を示すハッチングを省略し
た部分がある。
【0039】実施の形態2では、実施の形態1で説明し
た部材と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0040】図11に示すように、実施の形態2に係る
プリテンショナ50と、実施の形態1に係るプリテンシ
ョナ5との異なる点は、一方向クラッチ機構56の構成
である。すなわち、実施の形態2に係る一方向クラッチ
機構56は、楔部材30と予圧用ゴムリング31との間
に、鋼製の球体57が複数個、移動可能に配設されてい
る。これら複数の球体57は、予圧用ゴムリング31に
よって、常にシリンダ11の内面11Aに接触するよう
になっている。
【0041】また、楔部材30は、球体57と接触して
いる状態で、シリンダ11の内面11Aとの間に、特に
図11及び図12に示すように、僅かな隙間cを形成す
るように配設されている。したがって、楔部材30が、
シリンダ内面11Aと接触するためには、図12に示す
ように、球体57がシリンダ内面11Aに隙間cの分だ
け食い込む必要がある。ここで、この隙間量cが大きい
と、球体57がシリンダ内面11Aに食い込むために要
するピストンストロークが大きくなり、楔部材30がシ
リンダ内面11Aに当接して楔効果を得るまでの時間が
長くなる。また、この隙間量cが小さいと、楔部材30
に作用する予圧量が低下するため、楔部材30をシリン
ダ内面11Aに押し付ける力が低下し、安定した楔効果
を得ることが困難となる。そこで、隙間量cの管理が重
要となる。
【0042】この隙間量cは、例えば、楔部材30の曲
率によって制御することができる。具体的には、楔部材
30は、実施の形態1でも説明したように、略リング形
状部材を分割して得られたものであるが、図13に示す
ように、この略リング形状部材の内周の半径rの中心
a位置と、外周の半径rの中心b位置が異なるように
設計することで楔部材30の曲率を制御することができ
る。
【0043】ここで、略リング形状部材の内周の半径r
は、ピストン12のテーパー面23Aの外周の半径R
と一致し、略リング形状部材の外周の半径rは、シ
リンダ11の内周の半径Rに一致することが理想的で
ある。しかしながら、部品構造に伴う寸法のバラツキな
どを考慮すると、前記略リング形状部材の内周の半径r
がテーパー面23Aの外周の半径Rより小さくなる
(R>r)可能性がある。この場合は、図14に示
すように、楔部材30の内周面側の両端がテーパー面2
3Aに接触し、楔部材30とテーパー面23Aとの間に
隙間dが形成される。したがって、楔部材30の厚さt
を管理しても、要求される隙間量cを設計的に確保する
ことが困難となる虞がある。
【0044】また、前記略リング形状部材の外周の半径
が、シリンダ11の内周の半径Rより大きくなる
(R<r)可能性もある。この場合は、図15に示
すように、楔部材30の外周面側の両端がシリンダ内面
11Aに接触する。この時、隙間量cを確保したとして
も、楔部材30とシリンダ内面11Aとが、実際の隙間
量cをよりも少ない状態で、すなわち、楔部材30の中
央部分とシリンダ内面11Aとの間に隙間e(c>e)
を残したまま楔部材30がシリンダ内面11Aに接触す
ることになる。したがって、楔部材30に十分な予圧を
かけることが難しくなり、十分な楔効果を得ることが困
難となる虞がある。
【0045】そこで、前記略リング形状部材の内周半径
をテーパー面23Aの外周半径Rより大きく設定
し(R<r)、前記略リング形状部材の外周半径r
をシリンダ11の内周半径Rより小さく設定する
(R>r)と、図16に示すように、楔部材30の
内周方向中央部分iをテーパー面23Aに接触させ、外
周方向中央部分oをシリンダ内面11Aに接触させるこ
とができる。このようにすることで、楔部材30の厚さ
t、シリンダ11の内周半径R、テーパー面23Aの
外周半径Rによって、隙間量cを決定することができ
るため、隙間量cの管理方法が簡単になり、製品コスト
が向上することを防止することができる。また、安定し
た楔効果を得ることができる。
【0046】なお、テーパー面23Aは、軸線方向の位
置によって、その外周半径の大きさが変化するが、軸線
方向のどの位置に対しても、前記方法が適用される。
【0047】この構成を備えたプリテンショナ50は、
車両衝突などにより、車両に急激な減速が生じると、実
施の形態1と同様に、ピストン12が、図11の右方向
に押圧されて移動する。この時、球体57は、予圧用ゴ
ムリング31に接触してピストン12と共に右側に移動
し、この球体57に押されて楔部材30も右側に移動す
るため、ピストン12の右方向への移動には影響を与え
ない。したがって、プリテンショナ50は、ウエビング
4を良好に引込むことができる。
【0048】このピストン12の右方向への移動に伴っ
て、ロッド13が右方向に移動し、連結部材15を引込
む。ここで、車両の急激な減速により乗員3が前方に移
動すると、ウエビング4が乗員3側(プリテンショナ5
0によって引込まれる方向とは逆の方向)に戻されよう
とする。このため、ピストン12が左方向に移動しよう
とすると、球体57がシリンダ11の内面11Aにかみ
合ってピストン12に対し右方向に移動する。これに伴
って楔部材30も右方向に移動し、球体57より遅れて
シリンダ11の内面11Aと接触する。この時、球体5
7とシリンダ11の内面11Aとは十分に食い込んでい
るので、ピストン12がさらに左方向に移動すると、球
体57が楔部材30をシリンダ11の内面11Aに押し
つける。
【0049】この球体57による楔部材30への押圧力
は、実施の形態1で説明した予圧用ゴムリング31によ
る押圧力よりも大きい(強い)ため、実施の形態1より
楔部材30をシリンダ11の内面11Aに強く押しつけ
ることができる。したがって、ピストン12が、ウエビ
ング引込方向とは逆の方向に移動する量をさらに小さく
することができる。ここで、実施の形態1でも説明した
ように、楔部材30は、シリンダ11の内面11Aに対
し接触面積を広く(大きく)とることができ、面圧が小
さくなり、シリンダ11の変形を小さくすることができ
る。このため、乗員3の拘束性能を良好に保持すること
ができる。
【0050】なお、実施の形態2では、複数の球体57
を配置した場合いついて説明したが、球体57の配置数
は、任意に決定してよい。
【0051】また、実施の形態2に係るプリテンショナ
50も、実施の形態1で説明した図4〜図10の構成を
取ることができる。また、バックルを引込むバックルプ
リテンショナ等、ウエビング引込方向に対しピストン1
2が逆方向に移動することを防止する一方向クラッチ機
構が設けられる部位に応用可能であることは勿論であ
る。 (実施の形態3)次に、本発明の実施の形態3に係るシ
ートベルト装置のプリテンショナついて図面を参照して
説明する。
【0052】図17は、実施の形態3に係るシートベル
ト装置のプリテンショナのピストン付近を示す拡大断面
図、図18は、一方向クラッチ機構の一部をさらに拡大
した側面図である。なお、実施の形態3では、実施の形
態1で説明した部材と同様の部材には、同一の符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0053】図17及び図18に示すように、実施の形
態3に係るプリテンショナ60と、実施の形態1に係る
プリテンショナ5との異なる点は、ピストン62の形状
と、一方向クラッチ機構66の構成である。
【0054】すなわち、実施の形態3に係るピストン6
2は、左側に設けられた円盤部21と、円盤部21の右
側に形成されかつ右側にいくにしたがって径が大きくな
る略円錐状の第1の戻り防止部63と、第1の戻り防止
部63の右側に形成され、第1の戻り防止部63よりも
急斜面(θ<θ)を有する略円錐状の第2の戻り防
止部64と、第2の戻り防止部64の右側に形成された
円盤部24と、を備えて構成されている。
【0055】一方向クラッチ機構66は、第1の戻り防
止部63の外周面である第1のテーパー面63Aと、第
2の戻り防止部64の第2のテーパー面64Aと、シリ
ンダ11の内面11Aと、第1のテーパー面63A及び
第2のテーパー面64Aと内面11Aとの間(すなわち
空間72)に移動可能に配設された複数の球体57と、
円盤部21と第1の戻り防止部63との境界に配置され
た予圧用ゴムリング31と、を備えて構成されている。
【0056】この構成を備えたプリテンショナ60は、
車両衝突などにより、車両に急激な減速が生じると、実
施の形態1と同様に、ピストン62が、図17の右方向
に押圧されて移動する。この時、球体57は、予圧用ゴ
ムリング31に接触してピストン62と共に右側に移動
するため、ピストン62の右方向への移動には影響を与
えない。したがって、プリテンショナ60は、ウエビン
グ4を良好に引込むことができる。
【0057】このピストン62の右方向への移動に伴っ
て、ロッド13が右方向に移動し、連結部材15を引込
む。ここで、車両の急激な減速により乗員3が前方に移
動すると、実施の形態1と同様に、ウエビング4が乗員
3側(プリテンショナ60によって引込まれる方向とは
逆の方向)に戻されようとする。このため、ピストン6
2が左方向に移動しようとすると、球体57が第1のテ
ーパー面63A上でシリンダ11の内面11Aにかみ合
ってピストン62に対し右方向に移動する。さらに球体
57が移動して内面11Aに対し、所定量(図18に示
すX)で食い込むと、球体57は、第2のテーパー面6
4Aとも接触する。(図18参照)。この状態では、ピ
ストン62によって球体57が右側に押される力は、こ
の第2のテーパー面64Aにより伝えられる(受け
る)。ここで、ピストン62を移動させる力Fに対する
球体57がシリンダ11を押す力Pは、P=F/tanθ
であるから、θが大きくなるとPは小さくなる。したが
って、実施の形態3に係る一方向クラッチ機構66は、
従来のボールをピストンの傾斜面に押しつけて得られる
楔効果を利用した一方向クラッチ機構に比べ、シリンダ
11の内面11Aに係る面圧を小さくすることができ、
シリンダ11の変形を小さくすることができる。このた
め、ピストン62がウエビング引込方向とは逆の方向に
移動する戻り量を小さくすることができ、乗員3の拘束
性能を良好に保持することができる。
【0058】なお、前記食込所定量X(図18参照)の
値は、0.1〜1mm程度の範囲で設定することが好ま
しく、0.2〜0.5mm程度の範囲で設定することが
さらに好ましい。
【0059】また、θ(図18参照)は、7〜12度
程度が好ましく、9度前後に設定することが、一方向ク
ラッチ機構の性能を向上させる点でさらに望ましい。さ
らにまた、θ(図18参照)は、15度以上に設定す
ることが好ましく、さらに好ましくは20度以上に設定
することがよい。
【0060】なお、実施の形態3に係るプリテンショナ
60も、実施の形態1で説明した図4〜図10の構成を
取ることができる。また、バックルを引込むバックルプ
リテンショナ等、ウエビング引込方向に対しピストンが
逆方向に移動することを防止する一方向クラッチ機構が
設けられる部位に応用可能であることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
トベルト装置は、リトラクタに備えた一方向クラッチ機
構が、シリンダの内面とピストンのテーパー面との間に
係合可能に配設された少なくとも1つの楔部材を有して
なり、この楔部材は、前記シリンダの軸線方向に沿った
断面形状が略台形状を備えてなるため、ピストンがウエ
ビング引込方向に対し逆方向に移動しようとした際に、
前記楔部材は、シリンダの内面に対し線接触または面接
触した状態で、シリンダの内面とピストンのテーパー面
との間に噛み込むことになる。したがって、楔部材がシ
リンダの内面を押圧する圧力を減少させることができ、
シリンダの変形を防止することができる。この結果、ピ
ストンがウエビング引込方向に対し逆方向に移動するこ
とが阻止され、乗員の拘束性を向上することができる。
【0062】また、本発明に係るシートベルト装置は、
リトラクタに備えた一方向クラッチ機構が、前記シリン
ダの内面と前記第1及び第2のテーパー面との間に係合
可能に配設され、前記ウエビング引込方向に対し前記ピ
ストンが逆方向に移動することを防止する球体を備えて
なるため、ピストンがウエビング引込方向に対し逆方向
に移動しようとした際に、前記球体がシリンダの内面に
所定量で噛み込んだ後、第2のテーパー面にも当接する
ことになる。したがって、球体は、シリンダの内面、第
1のテーパー面及び第2のテーパー面の、3つの面内に
おいて楔効果を発揮することになり、シリンダ内面にか
かる面圧を小さくすることができる。このため、シリン
ダの変形を小さくすることができ、シリンダの変形を防
止することができる。この結果、ピストンがウエビング
引込方向に対し逆方向に移動することが阻止され、乗員
の拘束性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るシートベルト装置
の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るプリテンショナの
拡大断面図である。
【図3】図2に示すプリテンショナのピストン付近の拡
大断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図であ
る。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図であ
る。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す拡大断面図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態2に係るシートベルト装
置のプリテンショナのピストン付近を示す拡大断面図で
ある。
【図12】図11の一部を示す断面図である。
【図13】図11に示すXIII−XIII線に沿った断面の一
部を簡略化した図である。
【図14】図11に示すXIII−XIII線に沿った断面の一
部を簡略化した図である。
【図15】図11に示すXIII−XIII線に沿った断面の一
部を簡略化した図である。
【図16】図11に示すXIII−XIII線に沿った断面の一
部を簡略化した図である。
【図17】本発明の実施の形態3に係るシートベルト装
置のプリテンショナのピストン付近を示す拡大断面図で
ある。
【図18】図17に示す一方向クラッチ機構の一部をさ
らに拡大した側面図である。
【符号の説明】
4 ウエビング 5、50、60 プリテンショナ 11 シリンダ 11A シリンダ内面 12、62 ピストン 16、66 一方向クラッチ機構 23 戻り防止部材 23A テーパー面 30 楔部材 31 予圧用ゴムリング 57 球体 63 第1の戻り防止部 63A 第1のテーパー面 64 第2の戻り防止部 64A 第2のテーパー面
フロントページの続き (72)発明者 小野 勝康 神奈川県藤沢市桐原町12番地 日本精工株 式会社内 Fターム(参考) 3D018 MA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、当該シリンダ内に移動可能
    に収容され、火薬の燃焼ガス圧によって前記移動を行
    い、ウエビングを引込むピストンと、前記ウエビング引
    込方向に対し前記ピストンが逆方向に移動することを防
    止する一方向クラッチ機構と、を備えたプリテンショナ
    を有するシートベルト装置であって、 前記一方向クラッチ機構は、前記ピストンに形成された
    テーパー面と、前記シリンダの内面と前記テーパー面と
    の間に係合可能に配設された少なくとも1つの楔部材を
    有してなり、前記楔部材は、前記シリンダの軸線方向に
    沿った断面形状が略台形状を備えてなるシートベルト装
    置。
  2. 【請求項2】 シリンダと、当該シリンダ内に移動可能
    に収容され、火薬の燃焼ガス圧によって前記移動を行
    い、ウエビングを引込むピストンと、前記ウエビング引
    込方向に対し前記ピストンが逆方向に移動することを防
    止する一方向クラッチ機構と、を備えたプリテンショナ
    を有するシートベルト装置であって、 前記一方向クラッチ機構は、前記ピストンに形成された
    第1のテーパー面と、当該第1のテーパー面の前記ウエ
    ビング引込方向側に設けられかつ第1のテーパー面より
    傾斜角度が大きい第2のテーパー面と、前記シリンダの
    内面と前記第1及び第2のテーパー面との間に係合可能
    に配設された少なくとも一つの球体と、を備えてなるシ
    ートベルト装置。
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Cited By (10)

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