JP2001299949A - 防火および自動消火システム - Google Patents
防火および自動消火システムInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】工作機器類の発火前における切削油等の使用油
温を測定して、異常発生と判定された場合に発火前に防
火対応信号を発し、またこの信号を自動消火装置もしく
は火災感知手段に予知連絡して発火を防ぎ、また発火後
の消火を迅速におこなう。 【解決手段】工作機器類の使用する可燃性液体の温度を
検出する温度検出手段と、この温度検出手段が検出した
温度を監視する温度監視手段と、あらかじめ該温度監視
手段に設定した可燃性液体の発火前設定温度に達したと
きに防火対応信号を発する手段とからなる。 これによ
り発火を未然に防止し、また発火後における初期消火活
動の実施を可能にする。
温を測定して、異常発生と判定された場合に発火前に防
火対応信号を発し、またこの信号を自動消火装置もしく
は火災感知手段に予知連絡して発火を防ぎ、また発火後
の消火を迅速におこなう。 【解決手段】工作機器類の使用する可燃性液体の温度を
検出する温度検出手段と、この温度検出手段が検出した
温度を監視する温度監視手段と、あらかじめ該温度監視
手段に設定した可燃性液体の発火前設定温度に達したと
きに防火対応信号を発する手段とからなる。 これによ
り発火を未然に防止し、また発火後における初期消火活
動の実施を可能にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばNCフライ
ス盤や、放電加工機等において、加工性や耐摩耗性の向
上をはかるために切削油等の加工油を用いるようにした
各種工作機器類の発火に対応するために設置された防火
および自動消火システムに関し、発火前に防火対応信号
を発し、またこの信号を自動消火装置もしくは火災感知
手段に予知連絡することにより発火を未然に防止し、ま
た発火後における初期消火活動の開始をはかることを目
的とする。
ス盤や、放電加工機等において、加工性や耐摩耗性の向
上をはかるために切削油等の加工油を用いるようにした
各種工作機器類の発火に対応するために設置された防火
および自動消火システムに関し、発火前に防火対応信号
を発し、またこの信号を自動消火装置もしくは火災感知
手段に予知連絡することにより発火を未然に防止し、ま
た発火後における初期消火活動の開始をはかることを目
的とする。
【0002】
【従来の技術】各種の工作機械類には、一般的にその加
工性や耐摩耗性を向上させるために切削油等の加工油を
使用するものが多い。 また近年においてはこれらの工
作器機や装置を多数備えた工場において、省力化や効率
化を高めるために無人化し、さらに24時間稼働や、夜
間、休日稼働をおこなうところが多くなってきた。
工性や耐摩耗性を向上させるために切削油等の加工油を
使用するものが多い。 また近年においてはこれらの工
作器機や装置を多数備えた工場において、省力化や効率
化を高めるために無人化し、さらに24時間稼働や、夜
間、休日稼働をおこなうところが多くなってきた。
【0003】そして前記した加工油類は、その殆どが可
燃性であるために、工作機器・装置類の不具合による加
熱・発火による火災を発生しやすく、さらにこれを消火
するために、工作器機・装置等の個々の機器類毎に、火
災発生センサや火災感知回路、および判定回路、制御回
路、警報回路、電源回路、および放射起動回路を備え、
しかも該放射起動回路によって指示される消火剤放射手
段等を備えた比較的小型の個別自動消火装置を取り付け
て、周囲温度の上昇や煙発生を感知した場合に、この自
動消火装置を起動させて自動的に消火活動を開始させる
ようにすることがおこなわれている。
燃性であるために、工作機器・装置類の不具合による加
熱・発火による火災を発生しやすく、さらにこれを消火
するために、工作器機・装置等の個々の機器類毎に、火
災発生センサや火災感知回路、および判定回路、制御回
路、警報回路、電源回路、および放射起動回路を備え、
しかも該放射起動回路によって指示される消火剤放射手
段等を備えた比較的小型の個別自動消火装置を取り付け
て、周囲温度の上昇や煙発生を感知した場合に、この自
動消火装置を起動させて自動的に消火活動を開始させる
ようにすることがおこなわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た在来の自動消火装置にあっては、既に発火して炎が上
がり、あるいは燃焼による炎熱を感知してから消火活動
を開始することになるために火災発生以前の対処ができ
ず、火災発生を感知し、消火活動を開始する時点におい
ては、もはや火災が広範囲に拡大していることが多いた
めに初期消火には限界があった。 そればかりでなく、
初期消火の観点から温度センサの感知温度を比較的低く
設定する必要があるところから、誤作動による消火剤放
出のおそれもあり水や消火剤の一斉放射による予期せぬ
財産的損害を蒙る危険もある。
た在来の自動消火装置にあっては、既に発火して炎が上
がり、あるいは燃焼による炎熱を感知してから消火活動
を開始することになるために火災発生以前の対処ができ
ず、火災発生を感知し、消火活動を開始する時点におい
ては、もはや火災が広範囲に拡大していることが多いた
めに初期消火には限界があった。 そればかりでなく、
初期消火の観点から温度センサの感知温度を比較的低く
設定する必要があるところから、誤作動による消火剤放
出のおそれもあり水や消火剤の一斉放射による予期せぬ
財産的損害を蒙る危険もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記し
た従来技術における問題点を解決し、工作器機・装置類
の発火以前に対応することを可能とし、発火以前に警報
を発し、あるいは工作機械類の操業を停止させ、また電
話回線もしくは無線を利用した通報信号を発する等の防
火対応信号を発するようにし、また火災発生直前である
ことを自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡す
るようにしたものである。
た従来技術における問題点を解決し、工作器機・装置類
の発火以前に対応することを可能とし、発火以前に警報
を発し、あるいは工作機械類の操業を停止させ、また電
話回線もしくは無線を利用した通報信号を発する等の防
火対応信号を発するようにし、また火災発生直前である
ことを自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡す
るようにしたものである。
【0006】すなわち、具体的には請求項1の発明は、
工作機器類の使用する可燃性液体の温度を検出する温度
検出手段と、この温度検出手段が検出した温度を監視す
る温度監視手段と、あらかじめ該温度監視手段に設定し
た可燃性液体の発火前設定温度に達したときに防火対応
信号を発する手段とからなる防火システムに関する。
工作機器類の使用する可燃性液体の温度を検出する温度
検出手段と、この温度検出手段が検出した温度を監視す
る温度監視手段と、あらかじめ該温度監視手段に設定し
た可燃性液体の発火前設定温度に達したときに防火対応
信号を発する手段とからなる防火システムに関する。
【0007】また請求項2の発明は、防火対応信号を発
する手段が、警報を発する警報手段であるところの請求
項1に記載の防火システムに関する。 さらに請求項3
の発明は、防火対応信号を発する手段が、工作機械類の
操業を停止させる手段であるところの請求項1〜2に記
載の防火システムに関する。 さらに請求項4の発明
は、防火対応信号を発する手段が、電話回線もしくは無
線を利用した通報信号であるところの請求項1〜3に記
載の防火システムに関する。
する手段が、警報を発する警報手段であるところの請求
項1に記載の防火システムに関する。 さらに請求項3
の発明は、防火対応信号を発する手段が、工作機械類の
操業を停止させる手段であるところの請求項1〜2に記
載の防火システムに関する。 さらに請求項4の発明
は、防火対応信号を発する手段が、電話回線もしくは無
線を利用した通報信号であるところの請求項1〜3に記
載の防火システムに関する。
【0008】さらに請求項5の発明は、可燃液体を使用
する工作機器類の設置箇所に備えられるところの、火災
感知手段を備えた自動消火装置であって、該装置には可
燃性液体の温度を検出する温度検出手段と、この温度検
出手段が検出した温度を監視する温度監視手段と、あら
かじめ該温度監視手段に設定した可燃性液体の発火前設
定温度に達したとき、これを前記自動消火装置もしくは
火災感知手段に予知連絡する手段とを備えたことを特徴
とする自動消火システムに関する。
する工作機器類の設置箇所に備えられるところの、火災
感知手段を備えた自動消火装置であって、該装置には可
燃性液体の温度を検出する温度検出手段と、この温度検
出手段が検出した温度を監視する温度監視手段と、あら
かじめ該温度監視手段に設定した可燃性液体の発火前設
定温度に達したとき、これを前記自動消火装置もしくは
火災感知手段に予知連絡する手段とを備えたことを特徴
とする自動消火システムに関する。
【0009】さらに請求項6の発明は、自動消火装置に
備えられた火災感知手段は、炎熱温度センサ、発火光セ
ンサ、煙センサのうち一種または二種以上を用いるもの
であるところの請求項5に記載の自動消火システムに関
する。
備えられた火災感知手段は、炎熱温度センサ、発火光セ
ンサ、煙センサのうち一種または二種以上を用いるもの
であるところの請求項5に記載の自動消火システムに関
する。
【0010】上記した構成において、工作機器類の使用
する可燃性液体の温度を温度検出手段が検出するととも
に温度監視手段が温度を監視し、あらかじめ設定した温
度に達したところで警報を発し、あるいは工作機械類の
操業を停止させ、また電話回線もしくは無線を利用した
通報信号を発信する等の防火対応信号を発する。
する可燃性液体の温度を温度検出手段が検出するととも
に温度監視手段が温度を監視し、あらかじめ設定した温
度に達したところで警報を発し、あるいは工作機械類の
操業を停止させ、また電話回線もしくは無線を利用した
通報信号を発信する等の防火対応信号を発する。
【0011】またあらかじめ該温度監視手段に設定した
可燃性液体の発火前設定温度に達したとき、これを前記
自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡するよう
にすることにより、自動消火器が本来的に有する炎熱セ
ンサ等の感知設定温度を比較的低めに設定することを可
能とし、自動消火器の信頼性をより確かなものとするこ
とができる。
可燃性液体の発火前設定温度に達したとき、これを前記
自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡するよう
にすることにより、自動消火器が本来的に有する炎熱セ
ンサ等の感知設定温度を比較的低めに設定することを可
能とし、自動消火器の信頼性をより確かなものとするこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において本発明の具体的な内
容を図1〜3の実施例をもとに説明すると、まず図1に
は本発明に係る自動消火システムの第1実施例として、
工作器機の一種であるNCフライス盤に適用した場合の
模式図が示されている。 すなわち、同図において、9
はフライス盤の切削用カッターをあらわし、その上方に
は該カッターの駆動部Mが存在する。 さらに駆動部M
には温度センサ1が取り付けられているとともに、この
温度センサ1は別途装備された自動消火装置(図示省
略)に連絡されている。
容を図1〜3の実施例をもとに説明すると、まず図1に
は本発明に係る自動消火システムの第1実施例として、
工作器機の一種であるNCフライス盤に適用した場合の
模式図が示されている。 すなわち、同図において、9
はフライス盤の切削用カッターをあらわし、その上方に
は該カッターの駆動部Mが存在する。 さらに駆動部M
には温度センサ1が取り付けられているとともに、この
温度センサ1は別途装備された自動消火装置(図示省
略)に連絡されている。
【0013】さらに駆動部M付近には自動消火装置から
パイプ3を介して送られる消火剤を放射するヘッド4が
備えられているとともに、前記したカッター9に接近さ
せて、パイプ2を介して供給される切削油(可燃性液
体)O1を供給するための散布ノズル7が備えられてい
る。 なお図中において5は切削油受け兼加工台、11
は下段油槽、8は切削油受け兼加工台5から下段油槽1
1へ流下させる切削油O1の通路、6は可燃性液体の温
度を検出する温度検出手段としての液体温度センサをあ
らわす。
パイプ3を介して送られる消火剤を放射するヘッド4が
備えられているとともに、前記したカッター9に接近さ
せて、パイプ2を介して供給される切削油(可燃性液
体)O1を供給するための散布ノズル7が備えられてい
る。 なお図中において5は切削油受け兼加工台、11
は下段油槽、8は切削油受け兼加工台5から下段油槽1
1へ流下させる切削油O1の通路、6は可燃性液体の温
度を検出する温度検出手段としての液体温度センサをあ
らわす。
【0014】しかるにこの場合、パイプ2を介して供給
される切削油O1が、通常は散布ノズル7より切削油受
け兼加工台5上に載せられた加工対象物10に向けて散
布され、切削油受け兼加工台5から通路8を通じて下段
油槽11へと流下するとともに、別途設けた循環装置
(図示省略)によりパイプ2が接続される油層(図示省
略)へと循環される。
される切削油O1が、通常は散布ノズル7より切削油受
け兼加工台5上に載せられた加工対象物10に向けて散
布され、切削油受け兼加工台5から通路8を通じて下段
油槽11へと流下するとともに、別途設けた循環装置
(図示省略)によりパイプ2が接続される油層(図示省
略)へと循環される。
【0015】また図2には本発明に係る自動消火システ
ムの第2実施例として、放電加工機に適用した場合の模
式図が示されている。 すなわち、この場合において1
2は駆動部Mにより駆動される加工ヘッド、14はパイ
プ13により供給される加工油O2を加工ヘッド12付
近に散布するための散布ノズル、16は自動消火装置か
らパイプ15を介して送られる消火剤を駆動部M付近に
放射するヘッド、17は加工油O2が満たされたバット
部、18はバット部17内の加工油O2の油温を検出す
る温度検出手段としての液体温度センサ、19は駆動部
Mおよびバット部17の上方に取り付けられた温度セン
サをあらわしている。
ムの第2実施例として、放電加工機に適用した場合の模
式図が示されている。 すなわち、この場合において1
2は駆動部Mにより駆動される加工ヘッド、14はパイ
プ13により供給される加工油O2を加工ヘッド12付
近に散布するための散布ノズル、16は自動消火装置か
らパイプ15を介して送られる消火剤を駆動部M付近に
放射するヘッド、17は加工油O2が満たされたバット
部、18はバット部17内の加工油O2の油温を検出す
る温度検出手段としての液体温度センサ、19は駆動部
Mおよびバット部17の上方に取り付けられた温度セン
サをあらわしている。
【0016】しかるに図2のものにおいては、パイプ1
3を介して供給される加工油O2が、通常は散布ノズル
14より加工対象物10に向けて散布され、バット部1
7内に流下するとともに、このバット部17内に溜まっ
た加工油O2は別途設けた循環装置(図示省略)により
前記パイプ13が接続される油層(図示省略)へと循環
される。
3を介して供給される加工油O2が、通常は散布ノズル
14より加工対象物10に向けて散布され、バット部1
7内に流下するとともに、このバット部17内に溜まっ
た加工油O2は別途設けた循環装置(図示省略)により
前記パイプ13が接続される油層(図示省略)へと循環
される。
【0017】しかるに、上記第1および第2実施例のも
のにおいて、いずれの場合においてもこの状態において
は切削油O1あるいは加工油O2の温度上昇はない。
しかし、両実施例共通として、例えば循環系統の不具合
による散布ノズル7・14からの切削油O1または加工
油O2の散布量が減少し、あるいはとくに第1実施例の
場合において、カッター9の摩耗等による切削効率が減
少した場合においては、加工対象物10と接触している
カッター9が次第に高温となり、その結果循環している
切削油受け兼加工台5および下段油槽11内に存在する
切削油O1の温度が上昇し、とくに切削油受け兼加工台
5内の切削油O1が発火温度に達すると炎を発し、ただ
ちに切削油O1の全表面にわたって火災が発生する。
のにおいて、いずれの場合においてもこの状態において
は切削油O1あるいは加工油O2の温度上昇はない。
しかし、両実施例共通として、例えば循環系統の不具合
による散布ノズル7・14からの切削油O1または加工
油O2の散布量が減少し、あるいはとくに第1実施例の
場合において、カッター9の摩耗等による切削効率が減
少した場合においては、加工対象物10と接触している
カッター9が次第に高温となり、その結果循環している
切削油受け兼加工台5および下段油槽11内に存在する
切削油O1の温度が上昇し、とくに切削油受け兼加工台
5内の切削油O1が発火温度に達すると炎を発し、ただ
ちに切削油O1の全表面にわたって火災が発生する。
【0018】また第2実施例の放電加工機の場合におい
ては、加工ヘッド12と加工対象物10との間における
放電に伴う火花の発生が頻繁であるところから、バット
部17内の加工油O2の温度上昇はきわめて危険である
といえる。
ては、加工ヘッド12と加工対象物10との間における
放電に伴う火花の発生が頻繁であるところから、バット
部17内の加工油O2の温度上昇はきわめて危険である
といえる。
【0019】そこで上記した第1および第2実施例にお
ける工作機械類の新しい防火および自動消火システムに
ついて、図3のフローチャートをもとに説明すると、同
図の左側(a)には本発明に係る防火システムの概要
が、また右側(b)には在来設置のものと同内容の自動
消火装置の構成があらわされている。
ける工作機械類の新しい防火および自動消火システムに
ついて、図3のフローチャートをもとに説明すると、同
図の左側(a)には本発明に係る防火システムの概要
が、また右側(b)には在来設置のものと同内容の自動
消火装置の構成があらわされている。
【0020】すなわち図3(a)においては、火災予知
や誤作動低減のための情報ツールのフローチャートをあ
らわし、工作機器類の使用する可燃性液体(O1又はO
2)の温度を検出する温度検出手段としての温度測定部
20と、該温度測定部20が検出した温度を監視する温
度監視手段としての温度評価部21、および、あらかじ
め該温度評価部21に設定した可燃性液体の発火前設定
温度に達したときに防火対応信号を発する手段としての
通報部22から構成される。
や誤作動低減のための情報ツールのフローチャートをあ
らわし、工作機器類の使用する可燃性液体(O1又はO
2)の温度を検出する温度検出手段としての温度測定部
20と、該温度測定部20が検出した温度を監視する温
度監視手段としての温度評価部21、および、あらかじ
め該温度評価部21に設定した可燃性液体の発火前設定
温度に達したときに防火対応信号を発する手段としての
通報部22から構成される。
【0021】温度測定部20においては、既述した工作
機械類に取り付けた液体温度センサ6や18により使用
油(切削油O1や加工油O2)の油温を測定し、その測
定値を温度評価部21に導き、その温度変化を評価する
ことにより異常発生の有無を判断する。 なお温度評価
部21での温度評価方法については、具体的には昇温速
度評価法あるいは設定温度対比評価法がある。
機械類に取り付けた液体温度センサ6や18により使用
油(切削油O1や加工油O2)の油温を測定し、その測
定値を温度評価部21に導き、その温度変化を評価する
ことにより異常発生の有無を判断する。 なお温度評価
部21での温度評価方法については、具体的には昇温速
度評価法あるいは設定温度対比評価法がある。
【0022】前者は昇温の微分値を評価し、設定値以下
の昇温速度変化では自然環境に伴う温度変化の範囲内と
見做し、昇温速度が上記設定値を上回った場合に異常発
生と判定する。 また後者は、切削油O1・加工油O2
等の可燃性液体における発火可能温度以下の温度を基準
設定温度とし、実際の測定温度が上記基準設定温度に達
したとき異常発生と判定する。 なお温度評価部21で
の温度評価方法については、上記した昇温速度評価法あ
るいは設定温度対比評価法のいずれか一方または両方を
併用することもできる。
の昇温速度変化では自然環境に伴う温度変化の範囲内と
見做し、昇温速度が上記設定値を上回った場合に異常発
生と判定する。 また後者は、切削油O1・加工油O2
等の可燃性液体における発火可能温度以下の温度を基準
設定温度とし、実際の測定温度が上記基準設定温度に達
したとき異常発生と判定する。 なお温度評価部21で
の温度評価方法については、上記した昇温速度評価法あ
るいは設定温度対比評価法のいずれか一方または両方を
併用することもできる。
【0023】また通報部22における防火対応信号を発
する手段としては、工作機械類の電源を遮断する等、工
作機械類の操業を停止させる手段、あるいは電話回線も
しくは無線を利用した通報信号手段、もしくはブザーや
サイレンの連続もしくは断続した鳴動、赤色ランプ等に
よる連続もしくは断続した点滅点灯等の警報を発する警
報手段等があり、これらのうち単独または2種以上の組
み合わせによる併用手段を備えることも可能である。
する手段としては、工作機械類の電源を遮断する等、工
作機械類の操業を停止させる手段、あるいは電話回線も
しくは無線を利用した通報信号手段、もしくはブザーや
サイレンの連続もしくは断続した鳴動、赤色ランプ等に
よる連続もしくは断続した点滅点灯等の警報を発する警
報手段等があり、これらのうち単独または2種以上の組
み合わせによる併用手段を備えることも可能である。
【0024】すなわち本発明においては、上記した図3
(a)の情報ツールのみによっても防火システムとし
て、十分に活用できる。 しかしかかる情報ツールによ
り検出された情報結果によれば、さらなる時間の経過に
より発火の可能性がきわめて高い状況にあることを意味
し、したがってこの情報ツールを在来の自動消火装置に
接続することにより、これまでの熱・炎・煙センサによ
る情報手段に、さらに発火以前における発火の可能性を
判定要因とした情報手段を加えることにより、これまで
にない画期的な初期消火活動の実現が可能となり、また
初期消火にありがちな自動消火装置における誤作動の大
幅な低減をはかることが可能となる。
(a)の情報ツールのみによっても防火システムとし
て、十分に活用できる。 しかしかかる情報ツールによ
り検出された情報結果によれば、さらなる時間の経過に
より発火の可能性がきわめて高い状況にあることを意味
し、したがってこの情報ツールを在来の自動消火装置に
接続することにより、これまでの熱・炎・煙センサによ
る情報手段に、さらに発火以前における発火の可能性を
判定要因とした情報手段を加えることにより、これまで
にない画期的な初期消火活動の実現が可能となり、また
初期消火にありがちな自動消火装置における誤作動の大
幅な低減をはかることが可能となる。
【0025】図3(b)の部分は、工作器機類に個別に
設置された在来型と同様の自動消火装置をあらわしてお
り、23は検出部、24は情報部、25は通報・移信
部、26は起動部をあらわしている。 検出部23は火
災発生時における温度や炎、あるいは煙を感知する各種
のセンサのうち、一種または複数種により構成され、検
出された情報は火災判定回路が内蔵された情報部24に
取り入れるとともに、情報部24内においては、判定回
路により火災であるかどうかを判定し、火災発生と判断
した場合には、通報・移信部25を介して必要に応じて
警報を発するほか、ただちに起動部26を起動させて工
作機器類の周辺に設置した消火薬剤を放出させる。
設置された在来型と同様の自動消火装置をあらわしてお
り、23は検出部、24は情報部、25は通報・移信
部、26は起動部をあらわしている。 検出部23は火
災発生時における温度や炎、あるいは煙を感知する各種
のセンサのうち、一種または複数種により構成され、検
出された情報は火災判定回路が内蔵された情報部24に
取り入れるとともに、情報部24内においては、判定回
路により火災であるかどうかを判定し、火災発生と判断
した場合には、通報・移信部25を介して必要に応じて
警報を発するほか、ただちに起動部26を起動させて工
作機器類の周辺に設置した消火薬剤を放出させる。
【0026】この場合において、火災感知手段を備えた
自動消火装置に既述した図3(a)の情報ツールを接続
させると、温度評価部21において異常発生と判定され
た信号が、通報部22に連絡されるほか、図3(b)の
検出部23と同列に加工油O2等の可燃性液体の温度情
報を情報部24に入力させて予知連絡させることによ
り、検出部23の温度・炎・煙感知センサを用いた火災
発生後の異常発生判定よりも早い時期での異常発生判定
をおこなうことができる。
自動消火装置に既述した図3(a)の情報ツールを接続
させると、温度評価部21において異常発生と判定され
た信号が、通報部22に連絡されるほか、図3(b)の
検出部23と同列に加工油O2等の可燃性液体の温度情
報を情報部24に入力させて予知連絡させることによ
り、検出部23の温度・炎・煙感知センサを用いた火災
発生後の異常発生判定よりも早い時期での異常発生判定
をおこなうことができる。
【0027】また自動消火装置の情報部24に対して火
災発生直前の異常情報を提供することにより情報部での
検出部23を用いた火災発生センサ等の設定感度を、よ
り敏感に設定しても誤作動をおこすおそれがなくなる。
災発生直前の異常情報を提供することにより情報部での
検出部23を用いた火災発生センサ等の設定感度を、よ
り敏感に設定しても誤作動をおこすおそれがなくなる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記した通り、請求項1の発明
は、工作機器類の使用する可燃性液体の温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段が検出した温度を監
視する温度監視手段と、あらかじめ該温度監視手段に設
定した可燃性液体の発火前設定温度に達したときに防火
対応信号を発する手段とからなるものであるために、各
種工作機器類の発火前に防火対応信号を発し、またこの
信号を自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡す
ることにより、発火を未然に防ぐことができる。
は、工作機器類の使用する可燃性液体の温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段が検出した温度を監
視する温度監視手段と、あらかじめ該温度監視手段に設
定した可燃性液体の発火前設定温度に達したときに防火
対応信号を発する手段とからなるものであるために、各
種工作機器類の発火前に防火対応信号を発し、またこの
信号を自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡す
ることにより、発火を未然に防ぐことができる。
【0029】また請求項5の発明は、可燃液体を使用す
る工作機器類の設置箇所に備えられるところの、火災感
知手段を備えた自動消火装置であって、該装置には可燃
性液体の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出
手段が検出した温度を監視する温度監視手段と、あらか
じめ該温度監視手段に設定した可燃性液体の発火前設定
温度に達したとき、これを前記自動消火装置もしくは火
災感知手段に予知連絡する手段とを備えたものであるた
めに、発火後における温度・炎・煙等検出部における各
種センサの感度を向上(より低い設定温度に設定)させ
ても誤作動のおそれがなくなるばかりでなく、火災発生
を感知してから起動する在来型の自動消火装置に比べ、
著しく早く、しかも誤作動のない初期消火活動の実施を
可能とする。
る工作機器類の設置箇所に備えられるところの、火災感
知手段を備えた自動消火装置であって、該装置には可燃
性液体の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出
手段が検出した温度を監視する温度監視手段と、あらか
じめ該温度監視手段に設定した可燃性液体の発火前設定
温度に達したとき、これを前記自動消火装置もしくは火
災感知手段に予知連絡する手段とを備えたものであるた
めに、発火後における温度・炎・煙等検出部における各
種センサの感度を向上(より低い設定温度に設定)させ
ても誤作動のおそれがなくなるばかりでなく、火災発生
を感知してから起動する在来型の自動消火装置に比べ、
著しく早く、しかも誤作動のない初期消火活動の実施を
可能とする。
【図1】工作器機の一種であるNCフライス加工機に本
発明を適用した概略模式図。
発明を適用した概略模式図。
【図2】工作器機の一種である放電加工機に本発明を適
用した概略模式図。
用した概略模式図。
【図3】本発明の防火および自動消火システムをあらわ
したフローチャート。
したフローチャート。
1 温度センサ 2 パイプ 3 パイプ 4 ヘッド 5 切削油受け兼加工台 6 液体温度センサ 7 散布ノズル 8 通路 9 カッター 10 加工対象物 11 下段油槽 12 加工ヘッド 13 パイプ 14 散布ノズル 15 パイプ 16 ヘッド 17 バット部 18 液体温度センサ 19 温度センサ 20 温度測定部 21 温度評価部 22 通報部 23 検出部 24 情報部 25 通報・移信部 26 起動部 O1 切削油 O2 加工油
フロントページの続き Fターム(参考) 2E189 GA07 GB04 GB05 3C011 AA14 5G405 AA01 AA06 AA08 AB01 AB02 AB05 AC07 AD01 AD04 AD05 AD06 AD07 BA04 BA07 CA03 CA05 CA06 CA09 CA21 CA23 CA29 CA36 DA07 EA20 EA27 EA31
Claims (6)
- 【請求項1】工作機器類の使用する可燃性液体の温度を
検出する温度検出手段と、この温度検出手段が検出した
温度を監視する温度監視手段と、あらかじめ該温度監視
手段に設定した可燃性液体の発火前設定温度に達したと
きに防火対応信号を発する手段とからなる防火システ
ム。 - 【請求項2】防火対応信号を発する手段が、警報を発す
る警報手段であるところの請求項1に記載の防火システ
ム。 - 【請求項3】防火対応信号を発する手段が、工作機械類
の操業を停止させる手段であるところの請求項1〜2に
記載の防火システム。 - 【請求項4】防火対応信号を発する手段が、電話回線も
しくは無線を利用した通報信号であるところの請求項1
〜3に記載の防火システム。 - 【請求項5】可燃液体を使用する工作機器類の設置箇所
に備えられるところの、火災感知手段を備えた自動消火
装置であって、該装置には可燃性液体の温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段が検出した温度を監
視する温度監視手段と、あらかじめ該温度監視手段に設
定した可燃性液体の発火前設定温度に達したとき、これ
を前記自動消火装置もしくは火災感知手段に予知連絡す
る手段とを備えたことを特徴とする自動消火システム。 - 【請求項6】自動消火装置に備えられた火災感知手段
は、炎熱温度センサ、発火光センサ、煙センサのうち一
種または二種以上を用いるものであるところの請求項5
に記載の自動消火システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000116092A JP2001299949A (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 防火および自動消火システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000116092A JP2001299949A (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 防火および自動消火システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001299949A true JP2001299949A (ja) | 2001-10-30 |
Family
ID=18627598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000116092A Pending JP2001299949A (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 防火および自動消火システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001299949A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528687A (ja) * | 2007-05-25 | 2010-08-26 | ティーエスエム コーポレーション | 危険検出・抑制装置 |
JP2010273925A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Nippon Koki Co Ltd | 消火システム |
KR101139922B1 (ko) * | 2010-05-24 | 2012-04-30 | 박래경 | 씨엔씨머신의 모니터링 장치 |
CN112045479A (zh) * | 2020-07-25 | 2020-12-08 | 扬州和镪金属制品有限公司 | 一种具有灭火功能的户外用品加工用切割机 |
-
2000
- 2000-04-18 JP JP2000116092A patent/JP2001299949A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528687A (ja) * | 2007-05-25 | 2010-08-26 | ティーエスエム コーポレーション | 危険検出・抑制装置 |
JP2010273925A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Nippon Koki Co Ltd | 消火システム |
KR101139922B1 (ko) * | 2010-05-24 | 2012-04-30 | 박래경 | 씨엔씨머신의 모니터링 장치 |
CN112045479A (zh) * | 2020-07-25 | 2020-12-08 | 扬州和镪金属制品有限公司 | 一种具有灭火功能的户外用品加工用切割机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041130 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050419 |