JP2001298790A - 録音再生装置及び録音再生方法 - Google Patents

録音再生装置及び録音再生方法

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JP2001298790A
JP2001298790A JP2000114880A JP2000114880A JP2001298790A JP 2001298790 A JP2001298790 A JP 2001298790A JP 2000114880 A JP2000114880 A JP 2000114880A JP 2000114880 A JP2000114880 A JP 2000114880A JP 2001298790 A JP2001298790 A JP 2001298790A
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JP2000114880A
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Motoyuki Kobayashi
元之 小林
Ryoji Suzuki
良二 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Stereophonic Arrangements (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の装置では、(1)2チャンネルあるい
は3チャンネル分の装置を用いて、それ以上のチャンネ
ル数の音声を再生することは出来ても、当該装置を用い
て多チャンネル音声の録音は出来ない、(2)多チャン
ネル録音には、録音しようとするチャンネル数分の収音
手段が必要である、の課題がある。 【解決手段】 同一直線上に存在しない、少なくとも3
つのマイク1,2,3を用いて音声情報を収音すること
によって得られる情報から、音源4の位置を同定し、同
定した音源情報を基に、立体感のある再生に必要なチャ
ンネル数分の音声情報を生成して記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声を録音再生す
る録音再生装置及びその方法に関し、特に音源の3次元
的な位置を同定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】2チャンネルの発音手段による疑似的な
サラウンド感のある多チャンネル音声の再生に関して
は、レーザディスクプレーヤまたはDVDプレーヤ等
(以下光ディスクプレーヤと称す)の1つの機能として
既に実現されていることは周知の通りである。サラウン
ド感のある多チャンネル音声の再生技術により、例えば
マルチチャンネルサラウンド音声信号の一方式として提
案されているドルビー・デジタル(AC−3)(商標)
の5.1チャンネル分の音声信号を、光ディスクプレー
ヤで演算処理することによって、あたかも6個のスピー
カがあるかの様な音場を2個のスピーカで実現してい
る。一方、レーザディスクまたはDVDディスク等(以
下光ディスクと称する)に記録する元信号となる多チャ
ンネル音声の信号を録音する段階では、チャンネル数分
のマイクを用いて録音しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、 (1)2チャンネルあるいは3チャンネル分の装置を用
いて、それ以上のチャンネル数の音声を再生することは
出来ても、当該装置を用いて多チャンネル音声の録音は
出来ない。 (2)多チャンネル録音には、録音しようとするチャン
ネル数分の収音手段が必要である。という問題点があっ
た。
【0004】本発明は上述した課題を解決し、録音する
際の収音手段の数を削減しながら多チャンネル再生音声
の録音および再生を可能とする録音再生装置および録音
再生方式を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の録音再生装置は、情報信号に含まれる
音声信号を、所定の間隔を介して一平面を確定する位置
に配置した3つの収音手段を含む収音手段群と、収音手
段群で収音した音声信号を蓄積するデータ蓄積手段とを
備えた構成をとる。
【0006】また、本発明の録音再生方法は、所定の間
隔を介して一平面を確定する位置に配置した3つの収音
手段を含む収音手段群で音源からの音声信号を収音し、
前記音源の三次元的位置を前記収音手段群の内少なくと
も前記3つの収音手段各々の位相差を位相差検出手段、
または前記収音手段群の内少なくとも前記3つの収音手
段各々の音圧差を音圧差検出手段の少なくともいずれか
一方で検出し、音源を本発明の録音再生装置内部で仮想
的に再現し、蓄積する音声信号データを生成する。この
データは従来の多チャンネル録音された少なくとも2つ
以上の発音手段を持つ再生装置で再生することも可能で
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の録音再生装置は、所定の
間隔を介して一平面を確定する位置に配置した3つの収
音手段によって音声信号を収音する構成であるため、2
つの収音手段の組を結ぶ直線に直交する面を特定でき、
この収音手段の組が3つ作成できるため、3つの収音手
段の組それぞれを結ぶ直線に直交する面が交わる点を音
源の位置として特定することができる。3つの収音手段
が一直線上に並ばないことが必須であると共に、各収音
手段の間隔を特定できることで各収音手段それぞれの音
の位相差および音圧差と各収音手段それぞれの間隔との
関係により、音源の三次元的位置を特定できる。
【0008】また、収音手段群のうちの少なくとも2つ
が発音手段を兼ねると、収音手段群で収音した音声信号
の音源の三次元的位置を再現しながら再生することがで
きる。
【0009】録音再生対象の情報信号に視認情報を有す
る場合には、視認情報蓄積手段を備え、当該視認情報を
蓄積することが好ましく、視認情報蓄積手段をデータ蓄
積手段が兼ねる場合には、視認情報に自動的に同期した
音声情報を録音・録画・再生できるため望ましい。但
し、視認情報を録画するためには、撮影手段を要するこ
とは勿論である。
【0010】なお、本発明の録音再生装置に表示手段を
備えると、例えば音源の位置の表示及び/または音源の
位置での音圧レベルの表示等ができるため、臨場感が増
大する。特に視認情報を有する情報信号を再生する場合
には、三次元的な音源位置を再生しながら、撮影手段で
撮影した視認情報を再生できるため望ましい。この表示
手段としては、CRT、液晶、プロジェクタ、プラズマ
ディスプレイ等いずれも使用できその表示方式は特定さ
れるものではないが、消費電力及び形態性等の面では現
在の所液晶表示が好ましい。
【0011】また、収音手段群で収音した音声信号を蓄
積するデータ蓄積手段としては、磁気記録媒体または光
熱記録媒体等記録手段はいずれであってもよく、その形
態はテープ状、円盤状、円筒状あるいは板状のいずれで
あってもよいが、蓄積したデータのアクセス性の点では
円盤状が好ましく、視認情報と音声情報とを同時記録再
生する要請及びそれに伴う容量の点では光磁気記録媒体
または相変化記録媒体が好ましく、さらに携帯性及び蓄
積データの増大に応じてオーバーライトまたは蓄積媒体
を替える等が自由に選択できる書換可能型可換記録媒体
が望ましい。
【0012】次に、図面を参照しながら具体的な実施の
形態を挙げ、本発明を詳細に説明する。
【0013】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態を図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の録
音再生装置における音源特定の原理を説明する模式図で
あり、同図に示すように3つの収音手段(以下マイクと
称す)が、同一直線上には位置せず、それぞれが所定の
距離だけ離間して一つの平面を特定できるよう配置され
ている。すなわち、第1のマイク1と第2のマイク2で
特定される辺(以下L1・2と称し、この辺L1・2の
長さをd1・2と称す)、第2のマイク2と第3のマイ
ク3で特定される辺(以下L2・3と称し、この辺L2
・3の長さをd2・3と称す。以降、辺、長さの記載を
同様とする)及び第1のマイク1と第3のマイク3で特
定される辺L1・3(長さd1・3)を3辺とする三角
形(以下△1・2・3と称し、以降、三角形の記載を同
様とする)を構成する。
【0014】この3つのマイクによる音源の特定手法を
図2、図3及び図4を用いて説明する。まず、図2
(a)に示すように音源4によって発せられる音を第1
のマイク1と第2のマイク2とで収音する場合、第1の
マイク1・第2のマイク2・音源4がなす三角形△1・
2・4を構成する。このとき音源4は三角形△1・2・
4の辺L1・2に直行する面l上でかつ、第1のマイク
1と音源4によって特定される辺L1・4(長さd1・
4)及び第2のマイク2と音源4によって特定される辺
L2・4(長さd2・4)のそれぞれを半径とする円周
上に存在する。次に、図2(b)に示すように音源4か
ら発せられる音を第1のマイク1と第3のマイク3とが
収音する場合は、第1のマイク1・第3のマイク3・音
源4がなす三角形△1・3・4を構成する。このとき音
源4は三角形△1・3・4の辺L1・3に直交する面m
上でかつ、辺L1・4及び第3のマイク3と音源4とで
特定される辺L3・4(長さd3・4)それぞれを半径
とする円周上に存在する。同様に第2のマイク2と第3
のマイク3とが音源4から発せられる音を収音する場合
は、第2のマイク2・第3のマイク3・音源4が三角形
△2・3・4を構成し、このとき音源4は三角形△2・
3・4の辺L2・3に直交する面n上でかつ、辺L2・
4及びL3・4それぞれを半径とする円周上に存在す
る。
【0015】上述の通り、第1のマイク1、第2のマイ
ク2及び第3のマイク3は同一直線上に存在しないた
め、図3に示すように、面lと面m、面mと面n及び面
lと面nそれぞれの交線は、三角形△1・2・3がなす
面と直交し音源4を通る一本の直線L5として同定でき
る。すなわち直線L5を表す式は、音源4から三角形△
1・2・3がなす面に下ろした垂線の式と等しくなる。
【0016】次に、辺L1・4、L2・4、L3・4の
それぞれの長さd1・4、d2・4及びd3・4の特定
手法を説明する。音源4から発せられ、3つのマイクに
収音される音声信号は、それぞれの距離に依存した位相
を生じる。すなわち、d1・4、d2・4及びd3・4
の全てが等しい場合には、第1のマイク1、第2のマイ
ク2、第3のマイク3それぞれに収音される音声信号の
位相は等しい(位相差はゼロ)が、d1・4、d2・4
またはd3・4の少なくともいずれか一つが異なると距
離が異なるマイクに収音された音声信号同士では位相が
異なる(位相差がある)。位相は、1波長遠ざかる毎に
2π遅れるので、2つのマイクと音源4との距離(例え
ばd1・4及びd2・4)をそれぞれ波長のA1、A2
倍とすると、2つのマイク(第1のマイク1と第2のマ
イク2)によって得られる音声信号は、波長をλとする
と、音源4からそれぞれ2π×A1/λ、2π×A2/
λ遅れることになる。よって、2つのマイク(例えば第
1のマイク1及び第2のマイク2)によって、ある平面
上にというレベルではあるが音源4の位置を同定するこ
とができる。すなわち、第1のマイク1が収音した音声
信号の位相は距離d1・4に依存し、第2のマイク2が
収音した音声信号の位相は距離d1・4に依存し、そし
て、第3のマイク3が収音した音声信号の位相は距離d
3・4に依存する。換言すると、図4に示したように、
第1のマイク1、第2のマイク2及び第3のマイク3そ
れぞれが収音した音声信号の位相、すなわち、音源4に
よって発せられる音を第1のマイク1によって収音した
音声信号の位相(以下、位相φ1・4と称す。以降、位
相の記載を同様とする)、音源4によって発せられる音
を第2のマイク2によって収音した音声信号の位相φ2
・4、及び音源4によって発せられる音を第3のマイク
3によって収音した音声信号の位相φ3・4それぞれを
位相検出手段6で検出し、第1のマイク1と第2のマイ
ク2で収音される信号の位相差(以下位相差δφ1・2
と称す。以降、位相差の記載を同様とする)、第1のマ
イク1と第3のマイク3で収音される信号の位相差δφ
1・3、および第2のマイク2と第3のマイク3で収音
される信号の位相差δφ2・3をそれぞれ位相差演算手
段7で演算し、位相差δφ1・2で距離d1・2、位相
差δφ2・3で距離d2・3、及び位相差δφ1・3で
距離d1・3をそれぞれ内挿または外挿し、三角形△1
・2・3が成す面上における音源4の投影座標が各辺で
求められ、音源4を通り三角形△1・2・3がなす面に
直交する直線L5が確定する。一方、位相φ1・4、位
相φ2・4及び位相φ3・4、上述の直線L5及び距離
d1・4、距離d2・4及び距離d3・4を三次元演算
手段8で演算することによって、音源4の三次元的位置
を確定できる。以上のように音源4から三角形△1・2
・3がなす面に下ろした垂線の長さ、及び第1のマイク
1、第2のマイク2、第3のマイク3それぞれに対する
音源4の方向が特定でき、音源4の位置が同定できる。
【0017】以上のように音源4の三次元的位置情報を
特定した音声信号は、例えば図4に示した位相差検出手
段6で位相差φ1・2、位相差φ2・3及び位相差φ1
・3の位相差信号を演算し、三次元演算手段7により上
述の位相差信号と距離d1・2、距離d2・3及び距離
d1・3のデータとで音源4の三次元的位置を演算した
後、信号処理手段9により音源4の三次元的位置信号を
含むマルチチャンネルサラウンド音声信号として、例え
ばドルビー・デジタル(AC−3)やDTSデジタル・
サラウンド(DTS社の登録商標)等として圧縮音声記
録信号、または、例えばリニアPCM等の非圧縮音声記
録信号に処理し、記録手段10に蓄積する。信号処理手
段9の信号処理及び記録手段10へのデータ蓄積は、本
発明の本質ではないため詳細は省略する。
【0018】なお、第1、第2、第3のマイク1、2、
3が固定されているときは、距離d1・2、距離d2・
3及び距離d1・3は予め三次元演算手段にデータとし
て入力され、第1、第2、第3のマイク1、2、3が一
平面を特定できる関係を維持して離間距離を変更する場
合には、例えばそれぞれのマイク間の離間距離を三次元
演算手段に予め入力し、当該基準値からの移動方向と距
離とを三次元演算手段に入力する等の手法で対応でき
る。
【0019】また、音源4は三角形△1・2・3によっ
て特定される面に関して対称な位置に2つ求まるが、第
1、第2、第3のマイク1、2、3の少なくとも1つに
指向性マイクを適用すると、当該マイクの指向性により
三角形△1・2・3の面のいずれの方向であるかが特定
できる。
【0020】なお、本実施の形態では、各マイクから入
力される信号の位相差を位相検出手段6と位相差検出手
段7で内挿や外挿により求めているが、これは適応信号
処理の一手法である学習的同定法によって求めることも
できる。この場合には、位相差だけでなく周波数特性の
相違も反映されるので、より正確な伝達関数を求めるこ
とができるし、内挿、外挿のように複数の解が存在する
ことも少ない。
【0021】(実施の形態2)図5は、図1の第1、第
2、第3のマイク1、2、3を具備した本発明の録音再
生装置を用い、距離d1・4、距離d2・4及び距離d
3・4の長さの特定手法の別の実施の形態を説明する。
すなわち、音源4から3つのマイクに収音される音声信
号は、それぞれの距離に依存した音圧(音量または音圧
レベル等とも称される)が存在し、当該音圧を用いて音
源4の三次元的位置を特定する実施の形態2を示す。
【0022】音圧は音源から収音手段までの距離の2乗
に比例して下がっていくので、2つのマイクと音源との
距離(例えばd1・4とd2・4)が等しければ2つの
マイク(第1のマイク1と第2のマイク2)に収音され
る音圧は等しいが、2つのマイク(第1のマイク1と第
2のマイク2)によって得られる信号の音圧レベルの差
がそのまま距離の差となる。すなわち、第1のマイク1
が収音した音声信号の音圧は距離d1・4に依存し、第
2のマイク2が収音した音声信号の音圧は距離d1・4
に依存し、第3のマイク3が収音した音声信号の音圧は
距離d3・4に依存する。したがって、図5に示したよ
うに、第1のマイク1、第2のマイク2及び第3のマイ
ク3それぞれが収音した音声信号の音圧、すなわち音源
4から発せられる音を第1のマイク1で収音した音の音
圧(以下音圧p1・4と称す。以降、音圧の記載を同様
とする)、音源4から発せられる音を第2のマイク2で
収音した音の音圧p2・4及び音源4から発せられる音
を第3のマイク3で収音した音圧p3・4を音圧検出手
段11で検出し、上記3つの音圧に基づき、第1のマイ
ク1と第2のマイク2との音圧差(以下音圧差δp1・
2と称す。以降、音圧差の記載を同様とする)、第1の
マイク1と第3のマイク3との音圧差δp1・3及び第
2のマイク2と第3のマイク3との音圧差δp2・3そ
れぞれを音圧差演算手段12で演算し、音圧差δp1・
2と距離d1・2、音圧差δp2・3と距離d2・3及
び音圧差δp1・3と距離d1・3それぞれを三次元演
算手段13で、距離d1・4、距離d2・4及び距離d
3・4を演算することにより音源4の三次元的位置を確
定できる。すなわち、音源4から三角形△1・2・3に
下ろした垂線の長さが特定でき、音源4の位置が同定で
きるのである。
【0023】三次元演算手段13を経た後は、実施の形
態1と同様に信号処理手段9と記録手段10とでデータ
記録手段に記録される。
【0024】このように音源4の三次元的位置は、本実
施の形態の音圧差によっても、実施の形態1で説明した
位相差によっても、同様に特定できる。なお、位相差と
音圧差の両方用いると、音源4の三次元的位置の特定の
精度が向上するため好ましい。
【0025】(実施の形態3)最近、LCDモニター及
びステレオスピーカを備えDVD等の光ディスクを再生
し映像音声を視聴できる映像音声再生機器が種々提案さ
れている。次に示す実施の形態3では、LCDモニター
の様な表示手段、ステレオスピーカの様な2つの発音手
段を有するものを応用展開した録音再生装置を説明す
る。図6は、本発明の録音再生装置の実施の形態3を示
す構成斜視図である。図6において、周知のように、ト
レイ18に載置されたDVD−ビデオのようなデータ蓄
積手段17から再生信号処理手段(図示せず)が映像情
報、音声情報を再生し、映像情報を表示手段19に写
し、音声情報を発音手段である第1、第2のスピーカ1
4、15から出力する。16はマイクで、図6では表示
手段19を挟んでスピーカ14,15とは逆の位置で、
かつ表示手段19の長手方向の中央に設置されている
が、必ずしもこれに限るものではない。これらの第1、
第2のスピーカ14、15がマイクを兼ね、録音時には
マイク16と共に、第1、第2のスピーカ14,15で
収音する。
【0026】本実施の形態の場合でも、音源4の三次元
的位置の特定は、マイクを兼ねる第1、第2のスピーカ
14及び15とマイク16とで行い、図4または図5に
示したような構成の装置を用い、例えばトレイ18に載
置したデータ蓄積手段17に録音する。データ蓄積手段
17に蓄積した音声信号は、再生信号処理手段を経て第
1、第2のスピーカ14、15で音源4の三次元的位置
情報と共に音声信号を再生できる。
【0027】なお、図6に示したように、2つのマイク
を兼ねる第1、第2のスピーカ14、15とマイク16
とを表示手段19の外周に配置すると、例えば音源4の
空間的位置情報の表示または音源4の音量等が表示でき
る。さらに、例えば図6の様に撮影手段20も備え、撮
影手段20で撮影した視認情報を視認情報蓄積手段(図
示は省略)に蓄積すると、表示情報蓄積手段に蓄積した
視認情報と同時にデータ蓄積手段17に蓄積した音声信
号を再生することができ、例えば飛行機等の爆音が表示
手段19の一方から他方へ位置を変えながら移動して行
く様子を臨場感のある音声と共に再生できる。すなわ
ち、本発明の録音再生装置の録音はリアルタイム処理が
できるため、音源の移動への対応が可能であり、表示手
段に表示する視認情報が動画静止画に拘わらず臨場感の
ある音声信号を録音・再生できる。
【0028】なお、データ蓄積手段17に例えば磁気記
録媒体または光学的手段を用いて記録する光ディスクを
適用する場合には、データ蓄積手段17が視認情報蓄積
手段も兼ねることもできる。また、データ蓄積手段17
が書換可能可替記録媒体であると、音声信号単独または
音声信号及び視認情報信号の蓄積量の増大に伴い、オー
バーライトで書き換えまたは記録媒体を交換のいずれか
で新しい情報信号を蓄積できるため好ましい。
【0029】なお、本実施の形態では第1、第2のスピ
ーカ14、15がマイクの機能も兼ねる場合を説明した
が、本発明の録音再生装置ではこの形態に限定されるも
のではなく、第1、第2のスピーカ14、15は単に本
来のスピーカの機能のみであり、マイク16の他に2つ
以上のマイクを備えてもよいことは言うまでもない。ま
た、本実施の形態では第1、第2のスピーカ14、15
の2つのスピーカを用いた例を説明したが、スピーカの
数は2つに限定されるわけではなく、スピーカの数に応
じて臨場感がある音声を再生できることは当然であり、
スピーカの数に応じてスピーカに入力する音声信号を振
り分けることも通常の手段で行える。
【0030】(実施の形態4)図7は、本発明の他の録
音再生装置の原理を説明する模式図で、第1のマイク2
1、第2のマイク22及び第3のマイク23は、図1と
同様に、一平面(以下△21・22・23と称す)を確
定する位置にそれぞれ所定の間隔を介して配置し、第4
のマイク24はその収音特性が重低音(例えば200H
z以下)に特化した差分波収音マイクで、△21・22
・23とは無関係に配置され、音源23からの音声信号
を第1のマイク21、第2のマイク22、第3のマイク
23、第4のマイク24で収音する形態である。
【0031】本実施の形態の第1のマイク21、第2の
マイク22及び第3のマイク23による音源25からの
音声信号の収音及び音源25の三次元的位置の特定は、
実施の形態1または実施の形態2と同様である。しかし
ながら、第4のマイク24を備えた点が実施の形態1〜
実施の形態3と相異する。
【0032】すなわち、第4のマイク24は前述したよ
うに重低音に周波数特性を備えたマイクであり、重低音
は指向性がないため、音源25から発せられる重低音を
収音できる範囲内であれば第4のマイク24の設置場所
はいずれでもよい。
【0033】本実施の形態によれば、第1のマイク2
1、第2のマイク22、第3のマイク23での収音で通
常の音声信号を臨場感を備えて録音でき、さらに第4の
マイク24での重低音の収音により、いわゆる「腹に響
く低音」も再現できるため、臨場感が一層向上する。
【0034】なお、本実施の形態のように第4の収音手
段(第4のマイク24)を、例えば図6の録音再生装置
に適用することもできる。また、本実施の形態では第4
のマイク24は重低音専用であったが、第1のマイク2
1、第2のマイク22、第3のマイク23と同様の周波
数特性を備えていてもよい。この場合第4のマイク24
を△21・22・23がなす平面から外れた位置に備え
ると、△21・22・23の面から上下方向に離間した
方向の特定精度を向上できる。さらに、一平面を特定で
きる3つのマイク、当該マイクと同程度の周波数特性を
有する第4のマイクを上記平面以外の位置に備え、重低
音に周波数特性を有する第5のマイクを備える構成であ
っても、従来のドルビー・デジタル(AC−3)やDT
S等のマルチチャンネルサラウンド音声信号の記録に比
べると、収音手段のマイクの数は減少しながら、マルチ
チャンネルサラウンド音声信号を録音でき、再生もでき
る。
【0035】さらに、本発明の原理を応用すると、2つ
の収音手段もしくは発音/収音手段だけで擬似的なマル
チチャンネルサラウンド音声の録音・再生することも可
能である。
【0036】すなわち、図2(a)に示すように、第1
のマイク1と第2のマイク2とを用いた音源4からの音
声信号を収音する場合には、音源4は図3の平面l上の
辺L1・4及び辺L2・4それぞれを半径とする円周上
に存在することとなる。そこで、実施の形態1または実
施の形態2で説明したように位相または音圧を用いるこ
とにより、距離1・4及び距離2・4を特定することが
できる。ここで、音源4の第1のマイク1と第2のマイ
ク2に対する相対方向を、例えば、装置または使用者が
設定することによって音源4の三次元的位置を擬似的に
確定することができる。
【0037】また、本発明の録音再生装置またはその方
法によれば、再生系のチャンネル数に無関係に録音・再
生することは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】本発明の録音再生装置によって、3つ以
上の収音手段を用いて全ての音源の三次元的位置情報を
含む音声信号を生成(2つの収音手段によっても擬似的
に音源の三次元的位置情報を生成できる)することがで
き、当該音声信号を再生系のチャンネル数に応じてマル
チチャンネルサラウンド音声信号として再生することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の録音再生装置による音源同定原理を説
明する模式図
【図2】(a)本発明の一実施の形態における音源位置
を同定する原理模式図 (b)本発明の他の実施の形態における音源位置を同定
する原理模式図
【図3】本発明の一実施の形態における音源位置を特定
する模式図
【図4】本発明の音源位置特定の録音再生装置の一例を
示す構成ブロック図
【図5】本発明の音源位置特定の録音再生装置の他の例
を示す構成ブロック図
【図6】本発明の録音再生装置の一実施の形態の斜視図
【図7】本発明の他の実施の形態の構成を説明する模式
斜視図
【符号の説明】
1 第1のマイク 2 第2のマイク 3 第3のマイク 4 音源 5 直線L 6 位相検出手段 7 位相差演算手段 8 三次元演算手段 9 信号処理手段 10 記録手段 11 音圧検出手段 12 音圧差演算手段 13 三次元演算手段 14 第1のスピーカ 15 第2のスピーカ 16 マイク 18 トレー 19 表示部 20 撮影手段 21 第1のマイク 22 第2のマイク 23 第3のマイク 24 第4のマイク 25 音源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA24 GB11 JA03 LA01 5D011 AB04 5D020 BB06 5D044 AB05 EF10 5D062 BB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号に含まれる音声信号を、所定の
    間隔を介して一平面を確定する位置に配置した3つの収
    音手段を含む収音手段群と、前記収音手段群で収音した
    前記音声信号を蓄積するデータ蓄積手段とを備えたこと
    を特徴とする録音再生装置。
  2. 【請求項2】 収音手段の内の少なくとも2つは発音手
    段を兼ねることを特徴とする請求項1記載の録音再生装
    置。
  3. 【請求項3】 情報信号に含まれる視認情報を蓄積する
    視認情報蓄積手段を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2いずれかに記載の録音再生装置。
  4. 【請求項4】 情報信号を表示する表示手段を有し、収
    音手段群を前記表示手段の外周に配置したことを特徴と
    する請求項1から3いずれかに記載の録音再生装置。
  5. 【請求項5】 視認情報蓄積手段がデータ蓄積手段であ
    ることを特徴とする請求項1または3いずれかに記載の
    録音再生装置。
  6. 【請求項6】 データ蓄積手段が、書換可能型可替記録
    媒体であることを特徴とする請求項1または5いずれか
    に記載の録音再生装置。
  7. 【請求項7】 所定の間隔を介して一平面を確定する位
    置に配置した3つの収音手段を含む収音手段群で音源か
    らの音声信号を収音し、前記音源の三次元的位置を、前
    記収音手段群の内少なくとも前記3つの収音手段各々の
    位相差を位相差検出手段、または前記収音手段群の内少
    なくとも前記3つの収音手段各々の音圧差を音圧差検出
    手段の少なくともいずれか一方で検出し、前記音声信号
    と、前記位相差または前記音圧差のいずれかに基づく前
    記音源の三次元的位置とを2つ以上の発音手段で再生す
    ることを特徴とする録音再生方法。
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JP2009147533A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Canon Inc 撮像装置
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