JP2001298769A - 移動体無線通信システム,移動体無線通信方法及び移動局端末 - Google Patents

移動体無線通信システム,移動体無線通信方法及び移動局端末

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JP2001298769A
JP2001298769A JP2000115828A JP2000115828A JP2001298769A JP 2001298769 A JP2001298769 A JP 2001298769A JP 2000115828 A JP2000115828 A JP 2000115828A JP 2000115828 A JP2000115828 A JP 2000115828A JP 2001298769 A JP2001298769 A JP 2001298769A
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Abstract

(57)【要約】 位置情報とともに位置情報に基づいた地域情報を速やか
に取得する。 【課題】 【解決手段】 移動体無線通信システム1は、移動局2
と、基地局3,基地局4及び基地局5とが無線により互
いに通信可能とされ、基地局3乃至基地局5と接続され
て各基地局から位置検出に必要なデータを受信する位置
検出装置6と、地域情報が蓄積され、移動局端末の位置
情報に応じた地域情報を自動的に選択して移動局に伝送
する情報サーバ7とを備え、移動局2は、位置情報に基
づく地域情報の取得を選択する地域情報取得ボタン20
と、外部記憶装置に対して地域情報の記録を行う記録装
置21とを少なくとも有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局端末の位置
検出機能を備えた移動体無線通信システム及び方法、並
びに移動体無線通信システムに用いられる移動局端末に
関する。
【0002】
【従来の技術】セルラ方式による移動体無線通信システ
ムにおいて、移動局が複数の基地局からの送信信号を受
信する場合、移動局と各基地局との位置関係を計算する
ことによって移動局の位置を特定することができる。
【0003】この場合、各基地局と移動局との間の信号
伝播時間Tdを観測する。信号伝播時間Tdは、位置検出
装置に送信される。位置検出装置では、Tdと、予め既
知である各基地局の位置情報とを用いた三辺測量を行う
ことによって移動局の位置を算出している。
【0004】また、このような移動体無線通信システム
として、いわゆる携帯電話システムが挙げられる。携帯
電話システムでは、近年、音声データの送受信を行うの
みならず、基地局と携帯型端末機(携帯電話)との間
で、音声データ以外の情報データの送受信を行うことが
できるようになっている。近年では、携帯電話の普及と
ともに音声データ以外の情報データの提供を目的とした
情報提供サーバが増加している。
【0005】ユーザは、携帯電話を用いて、基地局から
所望とする情報に関するデータの提供を受けることがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、情報提供サ
ーバは、情報提供を希望する携帯型端末機(携帯電話)
に対して、区別なく情報提供を行うものであって、例え
ば従来の移動体無線通信システムに対応した携帯型端末
機を携帯して移動しているユーザが、特定地域の情報を
取得したいと望む場合にも、この移動体通無線通信シス
テムに対応した携帯型端末機を所有する広域のユーザを
対象とした膨大な情報ソースの中から所望とする情報を
検索する必要があった。
【0007】そのためユーザが所望とする特定地域の情
報を取得するまでには、複数の情報提供サーバを検索し
たり、検索に時間を費やしたりしなければならないとい
う問題点があった。このような検索作業は、ユーザにと
って、煩雑且つ不都合な上に、迅速な情報提供を妨げる
ものであった。
【0008】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、位置情報とともに、位置
情報に関係した特定地域の情報を速やかに取得する移動
局端末,並びに位置情報を算出し、この位置情報に関係
した特定地域の情報を検索して速やかに移動局端末に送
信する移動体無線通信システム及び方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る移動体無線通信システムは、移動
局の位置情報を検出する機能を有する移動体通信システ
ムであって、位置情報に応じた地域情報を表示する表示
手段を備える移動局端末と、地域情報を蓄積し、移動局
端末の位置情報に応じた地域情報を自動的に選択して移
動局端末へと伝送する情報サーバとを備えることを特徴
とするものである。
【0010】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る移動体無線通信システムは、複数の基地局と
移動局端末と間の信号伝播時間から移動局の位置情報を
検出する移動体無線通信システムであって、移動局端末
と無線により互いに通信を行い、移動局端末に対して信
号を送信した時刻と信号に対する応答を移動局端末から
受信した時刻との基地局送受信時間差を検出する複数の
基地局と、複数の基地局から送信される複数の信号を受
信する受信手段と、複数の信号の各々を受信した時刻と
複数の信号の各々に対する応答を基地局に対して送信し
た時刻との送受信時間差を検出する時間差検出手段と、
複数の基地局に対して送受信時間差を送信する送信手段
と、位置情報に応じた地域情報を表示する表示手段とを
備える移動局端末と、基地局送受信時間差と移動局受送
信時間差とから移動局端末の位置を検出する位置検出装
置と、地域情報を蓄積し、移動局端末の位置情報に応じ
た地域情報を自動的に選択して移動局端末に伝送する情
報サーバとを備えることを特徴としている。
【0011】このような移動体無線通信システムは、移
動局端末の位置情報を検出し、移動局端末の位置情報に
応じた地域情報を自動的に選択して移動局端末に伝送す
る。
【0012】上述した目的を達成するために、本発明に
係る移動体無線通信方法は、移動局の位置情報を検出す
る移動体無線通信方法であって、蓄積された地域情報の
中から、移動局の位置情報に応じた地域情報を自動的に
選択して移動局に伝送する伝送工程と、位置情報に応じ
た地域情報を表示する表示工程とを備えることを特徴と
するものである。
【0013】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る移動体無線通信方法は、複数の基地局と移動
局と間の信号伝播時間から移動局の位置情報を検出する
移動体無線通信方法であって、移動局と無線により互い
に通信を行う複数の基地局との間で、移動局に対して信
号を送信した時刻と信号に対する応答を移動局から受信
した時刻との基地局送受信時間差を検出する基地局送受
信時間差検出工程と、複数の基地局から送信される複数
の信号を受信する受信工程と、複数の信号の各々を受信
した時刻と複数の信号の各々に対する応答を基地局に対
して送信した時刻との移動局受送信時間差を検出する時
間差検出工程と、複数の基地局に対して移動局受送信時
間差を送信する送信工程と、基地局送受信時間差と移動
局受送信時間差とから移動局の位置を検出する位置検出
工程と、蓄積された地域情報の中から、移動局の位置情
報に応じた地域情報を自動的に選択して移動局に伝送す
る工程と、位置情報に応じた地域情報を表示する表示工
程とを備えることを特徴としている。
【0014】このような移動体無線通信方法は、移動局
端末の位置情報を検出し、移動局端末の位置情報に応じ
た地域情報を自動的に選択して移動局端末に伝送する。
【0015】更に、上述した目的を達成するために、本
発明に係る移動局端末は、複数の基地局との間で無線に
より互いに通信を行い、複数の基地局との通信における
信号伝播時間から検出された位置情報を受信する移動局
端末であって、複数の基地局から送信される複数の信号
を受信する受信手段と、複数の信号の各々を受信した時
刻と複数の信号の各々に対する応答を基地局に対して送
信した時刻との送受信時間差を検出する時間差検出手段
と、複数の基地局に対して送受信時間差を送信する送信
手段と、位置情報に応じた地域情報を表示する表示手段
と、位置情報に応じて得られる地域情報を記憶する記憶
手段とを備えることを特徴としている。
【0016】ここで移動局端末は、上記位置情報に応じ
た地域情報を取得する動作を開始する操作を行う操作手
段を有することが挙げられる。
【0017】このような移動局端末は、操作手段によっ
て位置情報に応じた地域情報を取得する動作を開始し、
表示手段において位置情報に応じた地域情報を表示し、
この地域情報を記憶手段に記憶する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明の実施の形態の一構成例として示す
移動体無線通信システムは、互いに通信が可能な複数の
基地局と移動局との間で送受信される信号の伝播時間か
ら移動局の位置を算出するセルラ方式による移動体無線
通信システムであって、移動局において、位置情報に応
じて自動的に選択された地域情報を取得し、着脱可能な
メモリ装置に記憶するものである。
【0020】このような移動体無線通信システム1の概
略を、図1に示す。移動体無線通信システム1は、移動
局2と、基地局3,基地局4及び基地局5とが無線によ
り互いに通信可能とされ、更に、基地局3乃至基地局5
と接続されて各基地局から位置検出に必要なデータを受
信する位置検出装置6と、位置情報に基づいた地域情報
を提供する情報サーバ7とを備えている。
【0021】移動局2は、例えば携帯型通信端末であ
り、ここでは携帯型電話機である。移動局2の構成につ
いて、図2を用いて説明する。
【0022】移動局2は、基地局からの信号を受信する
高周波受信回路10と、アナログ信号をデジタル信号へ
と変換するアナログ/デジタル(A/D)変換器11
と、受信信号の信号強度を時間軸にて分解測定する遅延
プロファイル検出回路12と、入力される信号を復調す
る復調回路13と、受信した信号に対する応答を送信す
るまでの時間を検出する送受信タイミング差検出回路1
4と、信号を変調して出力する変調回路15と、デジタ
ル信号をアナログ信号へと変換するデジタル/アナログ
(D/A)変換器16と、基地局へと信号を送信する高
周波送信回路17と、携帯型電話機である当該移動局の
操作に関する情報,位置情報及び地域情報を表示する表
示部18と、基地局からの種々の信号を受信する及び/
又は基地局へと種々の信号を送信するアンテナ19と、
位置情報及び地域情報の取得を選択する地域情報取得ボ
タン20と、本移動局2に対して着脱可能とされた外部
記憶装置に対して地域情報の記録を行う記録装置21と
を少なくとも備えている。
【0023】上述の移動局2において、高周波受信回路
10は、アンテナ19を介して、基地局3,基地局4及
び基地局5からのアナログ信号を受信し、A/D変換器
11へと送る。
【0024】A/D変換器11は、高周波受信回路10
からのアナログ信号をデジタル信号へと変換して遅延プ
ロファイル検出回路12へと送る。
【0025】遅延プロファイル検出回路12は、A/D
変換器11からのデジタル信号の信号強度を時間軸で分
解し、信号強度の時間分布(以下、遅延プロファイルと
記す。)を検出する。また、遅延プロファイル検出回路
12は、A/D変換器11から入力されるデジタル信号
を送受信タイミング差検出回路14へと送る。
【0026】復調回路13は、A/D変換器11からの
信号を復調して表示部18へと送る。
【0027】送受信タイミング差検出回路14は、複数
の散乱波となって到来する基地局からの信号の中で、最
も早い信号が到達した時刻と、最も遅い信号が到達した
時刻とをカウントし、前者と後者との時間差(以下、移
動局送受信タイミング差と記す。)を算出する。移動局
送受信タイミング差は、移動局2に到達する散乱波の到
達時刻のタイムラグを示している。移動局送受信タイミ
ング差は、位置検出装置6において移動局2の位置を算
出する際に使用されるため基地局に対して返信される。
送受信タイミング差検出回路14は、この移動局送受信
タイミング差を示すデータを変調回路15へと送る。
【0028】変調回路15は、送受信タイミング差検出
回路14からの移動局送受信タイミング差を示すデータ
を変調して高周波送信回路17へと送る。
【0029】D/A変換器16は、変調回路15からの
デジタル信号をアナログ信号へと変換し、高周波送信回
路17へと送る。
【0030】高周波送信回路17は、アンテナ19を介
してD/A変換器16からのデジタル信号を各基地局に
対して送信する処理を行う。
【0031】表示部18は、検出された移動局2の位置
情報及び地域情報等を受信し表示する。また表示部18
は、当該移動局2の携帯型電話機としての他の機能の設
定や通話に係る諸事項の表示も行うが、詳細については
省略する。
【0032】アンテナ19は、各基地局から送信される
信号を受信し、高周波受信回路10へと送る。或いは高
周波送信回路17からの信号を各基地局に対して送信す
る。
【0033】地域情報取得ボタン20は、位置情報及び
地域情報の取得を選択するためのボタンであり、ユーザ
によって押下されると、位置情報に応じて自動的に選択
された地域情報を取得するための動作を開始する。
【0034】記録装置21は、後述する外部記憶装置2
2を装着して、この外部記憶装置22に取得した地域情
報の記録を行う。この外部記憶装置22には、データの
書き込み及び読み出しが行われるフラッシュメモリ等を
使用することができる。
【0035】このような外部記憶装置22は、例えば、
静止画データ、動画データ、オーディオデータ(音楽デ
ータ)といった複数種類のフォーマットのデータを混在
して記録することができ、異なるフォーマットのデータ
を扱う複数の電子機器の間で相互利用することができ
る。
【0036】このような外部記憶装置としては、例えば
図3(A)及び同図(B)に示すような外観を呈する半
導体メモリ装置200がある。この半導体メモリ装置2
00は、例えば縦寸法50mm、横寸法21.5mm、
厚さ寸法2.8mmの筐体201を備えるとともに、外
部の電子機器に装着された場合におけるシリアルバスの
状態を示すバスステート、各種データ及びクロック等が
入出力される10ピンの端子202を備える。また、半
導体メモリ装置200は、記録されているデータの誤消
去を防止するための誤消去防止スイッチ203を備え
る。
【0037】また、半導体メモリ装置200は、例えば
図4に示すように、装着された電子機器からの各種デー
タ等を記憶する例えば数メガバイト乃至数十メガバイト
の記憶容量を有するフラッシュメモリ204と、このフ
ラッシュメモリ204の内容の管理等を行うメモリコン
トローラ205と、電子機器と接続され各種データ等の
入出力を行うインタフェース部206とを備える。
【0038】このような半導体メモリ装置200は、1
0ピンの端子202のうち、データ、クロック及びバス
ステート用の3ピンの端子のみを用いて、電子機器との
間でこれらのデータ、クロック及びバスステートの送受
信を行う。ここで、クロック及びバスステートは、電子
機器から供給され、データは、双方向の半2重転送によ
り外部機器との間で送受信される。半導体メモリ装置2
00は、データとして制御パケットを電子機器との間で
送受信する場合には、例えばクロックの最大周波数を2
0MHzとし、512バイト単位を基本としたエラーチ
ェックコードを付加して転送を行う。
【0039】半導体メモリ装置200は、メモリコント
ローラ205によって、シリアルインターフェースのプ
ロトコルにしたがって処理を行い、フラッシュメモリ2
04を制御する。
【0040】このような半導体メモリ装置200を外部
記憶装置として用いることによって、使用者は、異なる
フォーマットのデータを扱う複数の電子機器間で1つの
半導体メモリ装置200を相互利用することができる。
【0041】移動体無線通信システム1において、基地
局3,基地局4及び基地局5は、移動局2との間で信号
の送受信を行う。また、基地局3乃至基地局5は、移動
局2に対してある信号を送信した時刻と、当該信号に対
する応答を移動局2から受信した時刻とをカウントし、
前者と後者との時間差(以下、基地局送受信タイミング
差と記す。)を算出する。
【0042】基地局送受信タイミング差は、基地局から
送信された信号が再び戻ってくるまでの時間を示してお
り、基地局送受信タイミング差は、移動局2に到達する
信号のタイムラグを示す移動局送受信タイミング差を含
んでいる。各基地局は、この基地局送受信タイミング差
と移動局2から送られる移動局送受信タイミング差と
を、位置検出装置6に対して送信する。
【0043】基地局3乃至基地局5は、信号を送受信す
るためのアンテナ及び信号の送受信に必要な他の構成を
備えているが、詳細の説明は省略する。
【0044】位置検出装置6は、基地局3乃至基地局5
と接続されて、基地局3,基地局4及び基地局5と移動
局2との距離から移動局2の位置を決定する装置であ
る。位置検出装置6は、先述の移動局送受信タイミング
差と基地局送受信タイミング差とから、基地局と移動局
2との間の信号の伝播時間から、移動局2と各基地局と
の距離を計算し、更に移動局2の位置を決定する。
【0045】情報サーバ7は、移動局2の位置情報に応
じて自動的に地域情報を選択する。情報サーバ7は、個
々の情報提供者が提供する情報を、例えば緯度・経度の
ような座標等で表される地域毎に区分して記憶してい
る。
【0046】情報サーバ7は、情報を提供する情報提供
者が所有する電子機器、例えばPC(パーソナルコンピ
ュータ)と接続され、情報提供者が提供する情報を蓄積
している。これを図5に示す。図5における情報提供者
40は、情報サーバ7に対して情報を提供するためのP
C41と、外部記憶装置22に記憶される情報を読み出
す読取装置42とを備えている。
【0047】上述のような移動体無線通信システム1を
スペクトラム拡散無線通信システムに適用した場合につ
いて具体的に説明する。スペクトラム拡散無線通信シス
テムでは、各基地局と移動局との間で信号の送受信を行
う際、当該信号に拡散信号を乗算して通信を行ってい
る。この拡散信号には、一般に擬似ランダム(Pseudora
ndom Noise)系列が用いられている。この擬似ランダム
系列を式(1)及び式(2)に示す。
【0048】
【数1】
【0049】
【数2】
【0050】ただし、cnは、基地局拡散信号を示す。
nは、基地局送信信号を示す。snは、送信符号を示
す。rnは、移動局逆拡散後信号を示す。c’nは、移動
局で用意した拡散信号を示す。σ2は、拡散信号の相関
が取れない場合の残留雑音電力を示す。
【0051】擬似ランダム信号を拡散信号として使用す
ると、拡散信号が乗算された当該信号を受信する受信局
は、同一の拡散信号をタイミング良く相関計算する(こ
れを、逆拡散と称する。)ことによってのみ当該信号を
復調できるという特徴を有している。
【0052】つまり、移動局では、基地局の拡散信号c
nと同じ信号を予め用意し、タイミングを合わせて受信
信号xnに逆拡散信号を乗算することによって基地局の
送信信号を復調することができる。
【0053】拡散符号の周期は、通常、送信しようとす
る信号の周期の整数倍とすることが好ましく、このとき
移動局における逆拡散として示す式(1)及び式(2)
のnの範囲は、一般に、4〜256程度となる。ここ
で、拡散符号の位置符号をチップと呼び、拡散符号の周
期を1チップ長と呼ぶ。1チップ長は、例えば1/3.
84Hzとされている。
【0054】また、各基地局の擬似ランダム系列は、異
なる系列或いは異なるタイミングを使用している。これ
は、移動局2と各基地局との間の通信が混信しないよう
にするためである。
【0055】本発明の実施の形態として示す移動体無線
通信システム1をスペクトラム拡散無線通信システムに
適用した場合、上記移動局2における遅延プロファイル
検出回路12には、例えば、いわゆるマッチドフィルタ
(整合フィルタ)を使用することができる。遅延プロフ
ァイル検出回路12の構成と動作について、図6を用い
て以下に説明する。
【0056】図6に示すように、遅延プロファイル検出
回路12は、信号サンプルを遅延させるための遅延器3
0乃至34と、遅延された信号サンプルに係数を乗算す
るための係数演算器35と、係数乗算された信号サンプ
ルの絶対値をとる絶対値回路36とを有している。
【0057】アンテナ19を介して高周波受信回路10
に入力された基地局から送信された信号は、アナログデ
ジタル(A/D)変換器13でデジタル信号へと変換さ
れる。このときの標本化周波数は、拡散信号のチップレ
ート或いはその整数倍であることが一般的である。
【0058】遅延プロファイル検出回路12に送られた
信号は、図6に遅延器30乃至34として示すN個の遅
延器に入力される。
【0059】A/D変換器11が1サンプル採取すると
同時に、遅延器は、受信信号サンプルを1チップ分遅延
する。各遅延器に蓄えられた受信信号サンプルは、係数
演算器35に入力されることによって係数が乗算され
る。即ち、この遅延プロファイル検出回路12は、FI
R(Finite Impulse Response;有限インパルス応答)
フィルタを構成している。このとき乗算する係数とし
て、前述の式(1)に示す拡散符号系列cnを設定する
と先述した逆拡散を行うことができる。
【0060】1つの基地局にかかる遅延プロファイル検
出時間は、ある一定の値とするのが一般的である。遅延
プロファイル検出時間は、伝送路の遅延特性により選択
されるが、移動局2における遅延プロファイル検出回路
12では拡散信号cnを変化させながら各基地局から送
信される信号の遅延プロファイルを測定する際の遅延プ
ロファイル検出時間を、例えば62.5μsと決めてい
る。
【0061】また、遅延プロファイル検出回路12は、
図示しない移動局内タイマを有し、拡散信号のチップ程
度の分解能で時刻を計測する機能を有している。遅延プ
ロファイル検出回路12は、その時刻を合わせて出力す
ることができる。このようなマッチドフィルタである遅
延プロファイル検出回路12は、従来の位置検出装置に
使用していたものを使用することができる。
【0062】遅延プロファイル検出回路12が、A/D
変換器11からのデジタル信号の遅延プロファイルを検
出して送受信タイミング差検出装置14へと送出する動
作を図7に示す。
【0063】遅延プロファイル検出回路12は、図示し
ない制御回路に制御されて、ステップS1において、全
基地局を観測したか否かの判別を行う。全基地局の観測
が終了していない場合は、ステップS2に進んで、残る
基地局が使用している拡散信号系列cを選択して、6
2.5μs間の観測を行う。全基地局の観測が終了して
いる場合は、遅延プロファイルの検出を終了する。
【0064】ステップS3において、決められた観測期
間(62.5μs)だけ観測されたか否かの判別を行
う。所定時間の観測が終了した場合、ステップS1へと
戻る。
【0065】所定時間の観測が終了しない場合は、ステ
ップS4において、引き続きA/D変換器11からのデ
ジタル信号を観測する。
【0066】その後、ステップS5において、移動局内
タイマの時刻を保存して、精度検出回路13及び送受信
タイミング差検出装置14へと、デジタル信号を送って
ステップS3へと戻る。
【0067】また、移動体無線通信システム1におい
て、送受信タイミング差検出装置14は、遅延プロファ
イルのスペクトルから、最も早く到達する到来波の到達
時刻T2と最も遅く到達する到来波の到達時刻T3とをカ
ウントし、前者と後者の時間差(以下、移動局送受信タ
イミング差Tmと記す。)を算出する。ここでT2及びT
3は、後述の図9に対応するものであり、図9を用いて
詳細に説明する。
【0068】移動局送受信タイミング差Tmは、図8に
示すように基地局から送信される信号の移動局2に到達
する到来時間の分布を示している。送受信タイミング差
検出装置14は、基地局3乃至基地局5に対して、それ
ぞれ移動局送受信タイミング差Tmを算出している。移
動局2は、散乱波を全て受信すると、この信号に対応す
る応答を基地局に対して送信する。
【0069】移動局送受信タイミング差Tmは、移動局
2に到達する散乱波のタイムラグを示している。移動局
送受信タイミング差Tmは、位置検出装置6において移
動局2の位置を算出する際に使用されるため基地局に対
して返信される。送受信タイミング差検出装置14は、
このTmを示すデータを変調回路15へと送る。変調回
路15は、送受信タイミング差検出装置14からの時間
差を示すデータを変調してD/A変換器16でアナログ
信号に変換した後、高周波送信回路17へと送る。移動
局送受信タイミング差Tmは、アンテナ19を通じて各
基地局に送信される。
【0070】移動体無線通信システム1において基地局
3,基地局4及び基地局5が移動局2との間で信号の送
受信を行う際、基地局が信号を送信した時刻と移動局2
から送信されたこの信号に対する応答を受信する時刻と
の間には、図9に示すような時間差が生じる。
【0071】図9において、T1は、基地局から信号が
送信された時刻を示す。T2は、上述したように、伝送
過程で散乱されて複数の散乱波となった当該信号のうち
移動局2に最も早く到達した、即ち最短距離を通って到
達した散乱波の到達時刻を示し、T3は、最も遅く到達
した、即ち最長距離を通って到着した散乱波の到達時刻
を示す。T4は、移動局2からの応答が基地局に到達し
た時刻を示す。
【0072】基地局3乃至基地局5は、移動局2に対し
てある信号を送信した時刻T1と、当該信号に対する応
答を移動局2から受信した時刻T4とをカウントし、前
者と後者の時間差(以下、基地局送受信タイミング差T
bと記す。)を算出する。
【0073】基地局送受信タイミング差Tbは、基地局
から送信された信号に対しての応答が為されるまでの時
間を示しており、Tbは、移動局送受信タイミング差Tm
を含んでいる。
【0074】各基地局は、この基地局送受信タイミング
差Tbと、移動局2から送られる上述の移動局送受信タ
イミング差Tmとを、位置検出装置6に対して送信す
る。
【0075】位置検出装置6では、送られた移動局送受
信タイミング差Tmと基地局送受信タイミング差Tbとか
ら、基地局と移動局2との間で信号を送信する際の伝播
時間Tdを、各基地局に対して算出する。基地局送受信
タイミング差Tbから、移動局送受信タイミング差Tm
減算して求められる時間差は、信号が基地局と移動局2
との間を往復する時間を示している。従って伝播時間T
dは、以下に示す式(3)によって算出することができ
る。
【0076】
【数3】
【0077】基地局nと移動局2との間の信号の伝播時
間Tdとを用いると、基地局と移動局2との間の距離
は、次式(4)で決定される。
【0078】
【数4】
【0079】ただし、cは、信号の伝播速度であり、大
気中では、約3,000,000m/sとして計算する
ことができる。
【0080】算出された移動局2と各基地局との間の距
離lnを用いて三辺測量を行うことによって移動局2の
位置を知ることができる。基地局の位置情報、即ち位置
座標は既知であり、基地局nの座標は(xn,yn)で表
されるものとする。
【0081】三辺測量とは、測量時等に地表各点の相対
位置を明らかにする目的で行なわれる地点間距離測定方
法であり、三辺測量を用いることによって、中心を基地
局,半径を基地局及び移動局2との間の距離とする各円
が互いに重なり合う部分に移動局2が位置すると決定さ
れる。
【0082】基地局3,基地局4及び基地局5を中心と
する半径lnの円は、次式(5),(6),(7)の方
程式の解(xm,ym)として算出される。
【0083】
【数5】
【0084】
【数6】
【0085】
【数7】
【0086】位置検出装置6は、算出された移動局2の
位置情報を、基地局を介して移動局2に送信する。移動
局2では、アンテナ19を介して位置情報を受信する。
位置情報は、表示部18に表示される。
【0087】続いて、本発明の実施の形態として示す移
動体無線通信システム1において、移動局2が位置情報
並びに位置情報に基づいた地域情報を取得する動作につ
いて、図10を用いて説明する。
【0088】ステップS10において、移動局2の地域
情報取得ボタン20が、ユーザによって押下される。
【0089】ステップS11において、位置検出装置6
は、移動局2の位置情報を算出し、算出された位置情報
を移動局2へと送信する。
【0090】ステップS12において、位置情報が表示
部18に表示される。図11は、位置情報が表示部18
に表示されている様子を模式的に示したものである。図
11において移動局2の位置情報は、緯度及び経度によ
って表示されている。更にこの緯度及び経度に相当する
目標物が、例えば「○○駅」のように表示されてもよ
い。
【0091】ステップS13において、ユーザが更に地
域情報取得ボタン20を押下すると、位置情報に基づい
た地域情報を取得するコマンドが、情報サーバ7に対し
て送信される。
【0092】ステップS14において、情報サーバ7
は、移動局2の存在する位置情報に基づいて、地域情報
を移動局2に対して送信する。
【0093】ステップS15において、移動局2では、
送信された地域情報が表示部18に表示される。図12
は、位置情報に基づく地域情報が表示部18に表示され
ている様子を模式的に示したものである。ステップS1
の操作によって取得された位置情報に関わる情報が、例
えば「○○レストラン」,「××ホテル」のように表示
される。
【0094】更に、表示の中からユーザが「××ホテ
ル」を選択すると、「××ホテル」の情報が情報サーバ
7から取得され、図13に示すように表示部18に表示
される。
【0095】ここで提供される情報は、情報提供者40
が情報サーバ7に予め登録している内容であって、ここ
では「××ホテル」の住所,電話番号,その他情報提供
者40が提供する情報が含まれている。
【0096】ステップS16において、地域情報のデー
タのうち、ユーザが所望とするデータが記録装置21に
よって外部記憶装置22に記憶される。
【0097】外部記憶装置22に記憶された情報は、情
報提供者40が所有している読取装置42において読み
取ることが可能である。外部記憶装置22に記憶された
情報が、例えばある店舗の「商品の割引情報」であった
場合、外部記憶装置22に記憶された「商品の割引情
報」が、この情報の提供者である店舗に備えられている
読取装置42に装着されると、記憶されている「商品の
割引情報」が読取装置42によって認識され、外部記憶
装置22を持参したユーザは、この店舗から「商品の割
引サービス」を受けることができる。
【0098】なお、移動局2は、記録再生装置21の代
わりに地域情報を記憶するための不揮発性メモリを備え
ていてもよい。この場合、店舗においては、移動局2か
ら、例えばインターフェイスを介して読取装置42へ取
得した地域情報に含まれるデータを伝送するようにして
もよい。インターフェイスとしては、いわゆるUSB等
の汎用インターフェイス,無線インターフェイス,光無
線インターフェイスを使用することができる。
【0099】無線インターフェイスとしては、例えばEr
icsson社(スウェーデン)によって標準化されているBl
ueTooth(ブルートゥース)を使用してもよい。ブルー
トゥースは、2.4GHz帯域の電波を使用し、最大転送速度
が1Mbit/sec、変調方式としてGFSK(Gaussian Frequenc
y Shift Keying)を用いた近距離無線通信である。ブル
ートゥースの最大伝送距離は、10m(出力が1mWの場
合。)と100m(出力が100mWの場合)とがあり、用途に
より伝送距離を選択することが可能となっている。
【0100】以上説明したように移動局2は、地域情報
取得ボタン20によって、移動局2の位置情報を取得
し、更に、移動局2の位置情報に基づいた地域情報を取
得することができる。
【0101】また、移動局2は、取得した地域情報を外
部記憶装置22に記憶することができる。地域情報を提
供する情報提供者が、外部記憶装置22に記憶される地
域情報を読み出すことによって、移動局2を使用するユ
ーザは、地域情報に含まれるサービス内容に基づいたサ
ービスを、情報提供者から受けることができる。
【0102】更に、以上説明した移動体無線通信システ
ム1は、複数の基地局と移動局端末と間の信号伝播時間
から移動局の位置情報を検出する代わりに、いわゆるグ
ローバルポジショニングシステム(GPS)を使用して
位置情報を検出するものであってもよい。
【0103】本発明は上述した実施の形態のみに限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0104】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る移動体無線通信システムは、移動局の位置情報を検出
する機能を有する移動体通信システムであって、位置情
報に応じた地域情報を表示する表示手段を備える移動局
端末と、地域情報を蓄積し、移動局端末の位置情報に応
じた地域情報を自動的に選択して移動局端末へと伝送す
る情報サーバとを備える。
【0105】特に、本発明に係る移動体無線通信システ
ムは、複数の基地局と移動局端末と間の信号伝播時間か
ら移動局の位置情報を検出する移動体無線通信システム
であって、移動局端末と無線により互いに通信を行い、
移動局端末に対して信号を送信した時刻と信号に対する
応答を移動局端末から受信した時刻との基地局送受信時
間差を検出する複数の基地局と、複数の基地局から送信
される複数の信号を受信する受信手段と、複数の信号の
各々を受信した時刻と複数の信号の各々に対する応答を
基地局に対して送信した時刻との送受信時間差を検出す
る時間差検出手段と、複数の基地局に対して送受信時間
差を送信する送信手段と、位置情報に応じた地域情報を
表示する表示手段とを備える移動局端末と、基地局送受
信時間差と移動局受送信時間差とから移動局端末の位置
を検出する位置検出装置と、地域情報を蓄積し、移動局
端末の位置情報に応じた地域情報を自動的に選択して移
動局端末に伝送する情報サーバとを備える。
【0106】このような移動体無線通信システムは、情
報サーバに蓄積された地域情報の中から、検出された移
動局端末の位置情報に応じた地域情報が、自動的に選択
されて移動局端末に伝送することが可能となる。また、
上述のような移動体無線通信システムは、記憶手段に記
憶した地域情報を読出手段において読み出すことができ
る。
【0107】したがって、本発明に係る移動体無線通信
システムによれば、ユーザが膨大な情報ソースの中から
所望の情報を検索する際にかかる手間が軽減されるとと
もに、検索にかかる時間が短縮される。
【0108】更に、本発明に係る移動体無線通信システ
ムは、記憶手段に記憶した地域情報が情報提供者によっ
て再度読み出されるため、移動局端末を情報提供者と移
動局端末を所有するユーザとの間の認証として用いるこ
とが可能となる。
【0109】このように本発明に係る移動体無線通信シ
ステムは、ユーザに対して優れた利便性を提供するもの
である。
【0110】また、以上詳細に説明したように、本発明
に係る移動体無線通信方法は、移動局の位置情報を検出
する移動体無線通信方法であって、蓄積された地域情報
の中から、移動局の位置情報に応じた地域情報を自動的
に選択して移動局に伝送する伝送工程と、位置情報に応
じた地域情報を表示する表示工程とを備える。
【0111】特に、本発明に係る移動体無線通信方法
は、複数の基地局と移動局と間の信号伝播時間から移動
局の位置情報を検出する移動体無線通信方法であって、
移動局と無線により互いに通信を行う複数の基地局との
間で、移動局に対して信号を送信した時刻と信号に対す
る応答を移動局から受信した時刻との基地局送受信時間
差を検出する基地局送受信時間差検出工程と、複数の基
地局から送信される複数の信号を受信する受信工程と、
複数の信号の各々を受信した時刻と複数の信号の各々に
対する応答を基地局に対して送信した時刻との移動局受
送信時間差を検出する時間差検出工程と、複数の基地局
に対して移動局受送信時間差を送信する送信工程と、基
地局送受信時間差と移動局受送信時間差とから移動局の
位置を検出する位置検出工程と、蓄積された地域情報の
中から、移動局の位置情報に応じた地域情報を自動的に
選択して移動局に伝送する工程と、位置情報に応じた地
域情報を表示する表示工程とを備える。
【0112】このような移動体無線通信方法は、移動局
端末の位置情報に応じた地域情報を自動的に選択して移
動局端末に伝送することが可能となる。
【0113】したがって、本発明に係る移動体無線通信
方法によれば、ユーザが膨大な情報ソースの中から所望
の情報を検索する際にかかる手間が軽減されるととも
に、検索にかかる時間が短縮される。
【0114】このように本発明に係る移動体無線通信方
法は、ユーザに対して優れた利便性を提供するものであ
る。
【0115】本発明に係る移動局端末は、複数の基地局
との間で無線により互いに通信を行い、複数の基地局と
の通信における信号伝播時間から検出された位置情報を
受信する移動局端末であって、複数の基地局から送信さ
れる複数の信号を受信する受信手段と、複数の信号の各
々を受信した時刻と複数の信号の各々に対する応答を基
地局に対して送信した時刻との送受信時間差を検出する
時間差検出手段と、複数の基地局に対して送受信時間差
を送信する送信手段と、位置情報に応じた地域情報を表
示する表示手段と、位置情報に応じて得られる地域情報
を記憶する記憶手段とを備える。
【0116】ここで移動局端末は、上記位置情報に応じ
た地域情報を取得する動作を開始する操作を行う操作手
段を有することが挙げられる。
【0117】上述のような移動局端末は、操作手段にお
ける操作によって、位置情報に基づいた地域情報を速や
かに取得することが可能となる。また、上述のような移
動局端末は、取得した地域情報を記憶手段において記憶
することができる。
【0118】したがって、本発明に係る移動局端末によ
れば、ユーザが膨大な情報ソースの中から所望の情報を
検索する際にかかる手間が軽減されるとともに、検索に
かかる時間が短縮される。
【0119】更に、本発明に係る移動局端末は、記憶手
段に記憶した地域情報が情報提供者によって再度読み出
されるため、情報提供者と移動局端末を所有するユーザ
との間の認証として使用されることが可能となる。
【0120】このように本発明に係る移動局端末は、ユ
ーザに対して優れた利便性を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す移動体無線通信
システムの概略を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態として示す移動体無線通信
システムが備える移動局の内部構成を説明するブロック
図である。
【図3】(A)は、外部記憶装置に適用される半導体メ
モリ装置の外観正面図であり、(B)は、外部記憶装置
に適用される半導体メモリ装置の背面図である。
【図4】外部記憶装置に適用される半導体メモリ装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態として示す移動体無線通信
システムの一構成例を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態として示す移動体無線通信
システムが備える遅延プロファイル検出回路の内部構成
を説明するブロック図である。
【図7】遅延プロファイル検出回路の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】本発明の実施の形態として示す移動体無線通信
システムが備える送受信タイミング差検出回路が算出す
る移動局送受信タイミング差Tmを説明する図である。
【図9】基地局と移動局との間の信号の伝播時間Td
説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態として示す移動体無線通
信システムが、移動局端末の位置情報に応じた地域情報
を送信する動作を示すフローチャートである。
【図11】移動局端末の位置情報と位置情報に応じた地
域情報とが表示部に表示されている様子を模式的に示し
た模式図である。
【図12】移動局端末の位置情報と位置情報に応じた地
域情報とが表示部に表示されている様子を模式的に示し
た模式図である。
【図13】移動局端末の位置情報と位置情報に応じた地
域情報とが表示部に表示されている様子を模式的に示し
た模式図である。
【符号の説明】
1 移動体無線通信システム、2 移動局、3,4,5
基地局、6 位置検出装置、7 情報サーバ、10
高周波受信回路、11 A/D変換器、12遅延プロフ
ァイル検出回路、13 復調回路、14 送受信タイミ
ング差検出回路、15 変調回路、16 D/A変換
器、17 高周波送信回路、18 表示部、19 アン
テナ、20 地域情報取得ボタン、21 記録装置、2
2 外部記憶装置、30,31,32,33,34 遅
延器、35 係数演算器、36絶対値回路、40 情報
提供者、41 PC、42 読取装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 106A Fターム(参考) 5K015 AA00 AB00 AB01 AF08 GA07 5K024 AA02 AA11 AA76 BB00 CC11 DD01 DD05 EE04 FF03 GG01 GG10 5K067 AA14 AA34 BB04 BB21 DD20 DD24 DD30 EE02 EE10 EE16 EE24 FF03 FF05 FF23 GG01 GG11 HH23 JJ56 5K101 KK16 LL12 MM07 NN18 NN22 RR12 RR27 SS07 TT04 TT06

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局の位置情報を検出する機能を有す
    る移動体通信システムにおいて、 上記位置情報に応じた地域情報を表示する表示手段を備
    える移動局端末と、 上記地域情報を蓄積し、上記移動局端末の位置情報に応
    じた地域情報を自動的に選択して上記移動局端末へと伝
    送する情報サーバとを備えることを特徴とする移動体無
    線通信システム。
  2. 【請求項2】 上記移動局端末は、上記位置情報に応じ
    た地域情報を取得する動作を開始する操作を行う操作手
    段を有することを特徴とする請求項1記載の移動体無線
    通信システム。
  3. 【請求項3】 上記移動局端末は、上記地域情報を記憶
    する着脱可能な記憶手段を有することを特徴とする請求
    項1記載の移動体無線通信システム。
  4. 【請求項4】 上記地域情報には、上記地域情報を提供
    する情報提供者が移動局端末を使用するユーザに対して
    行うサービス内容情報が含まれることを特徴とする請求
    項1記載の移動体無線通信システム。
  5. 【請求項5】 上記地域情報を記憶する記憶手段と、上
    記記憶手段に記憶された上記地域情報を読み出す読出手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載の移動体無
    線通信システム。
  6. 【請求項6】 上記移動局の位置情報を検出する機能
    は、衛星からの電波の到着時間差によって位置情報を検
    出するグローバルポジショニングシステムであることを
    特徴とする請求項1記載の移動体無線通信システム。
  7. 【請求項7】 複数の基地局と移動局端末と間の信号伝
    播時間から移動局の位置情報を検出する移動体無線通信
    システムにおいて、 上記移動局端末と無線により互いに通信を行い、上記移
    動局端末に対して信号を送信した時刻と上記信号に対す
    る応答を上記移動局端末から受信した時刻との基地局送
    受信時間差を検出する複数の基地局と、 上記複数の基地局から送信される複数の信号を受信する
    受信手段と、上記複数の信号の各々を受信した時刻と上
    記複数の信号の各々に対する応答を上記基地局に対して
    送信した時刻との送受信時間差を検出する時間差検出手
    段と、上記複数の基地局に対して上記送受信時間差を送
    信する送信手段と、上記位置情報に応じた地域情報を表
    示する表示手段とを備える移動局端末と、 上記基地局送受信時間差と上記移動局受送信時間差とか
    ら上記移動局端末の位置を検出する位置検出装置と、 上記地域情報を蓄積し、上記移動局端末の位置情報に応
    じた地域情報を自動的に選択して上記移動局端末に伝送
    する情報サーバとを備えることを特徴とする移動体無線
    通信システム。
  8. 【請求項8】 上記移動局端末は、上記位置情報に応じ
    た地域情報を取得する動作を開始する操作を行う操作手
    段を有することを特徴とする請求項7記載の移動体無線
    通信システム。
  9. 【請求項9】 上記移動局端末は、上記地域情報を記憶
    する着脱可能な記憶手段を有することを特徴とする請求
    項7記載の移動体無線通信システム。
  10. 【請求項10】 上記地域情報には、上記地域情報を提
    供する情報提供者が移動局端末を使用するユーザに対し
    て行うサービス内容情報が含まれることを特徴とする請
    求項7記載の移動体無線通信システム。
  11. 【請求項11】 上記地域情報を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記地域情報を読み出す読出
    手段とを備えることを特徴とする請求項7記載の移動体
    無線通信システム。
  12. 【請求項12】 移動局の位置情報を検出する移動体無
    線通信方法において、 蓄積された地域情報の中から、上記移動局の位置情報に
    応じた地域情報を自動的に選択して上記移動局に伝送す
    る伝送工程と、 上記位置情報に応じた地域情報を表示する表示工程とを
    備えることを特徴とする移動体無線通信方法。
  13. 【請求項13】 上記地域情報には、上記地域情報を提
    供する情報提供者が実施するサービス内容情報が含まれ
    ることを特徴とする請求項12記載の移動体無線通信方
    法。
  14. 【請求項14】 上記移動局の位置情報の検出には、衛
    星からの電波の到着時間差によって位置情報を検出する
    グローバルポジショニングシステムを用いることを特徴
    とする請求項12記載の移動体無線通信方法。
  15. 【請求項15】 複数の基地局と移動局と間の信号伝播
    時間から移動局の位置情報を検出する移動体無線通信方
    法において、 上記移動局と無線により互いに通信を行う複数の基地局
    との間で、上記移動局に対して信号を送信した時刻と上
    記信号に対する応答を上記移動局から受信した時刻との
    基地局送受信時間差を検出する基地局送受信時間差検出
    工程と、 上記複数の基地局から送信される複数の信号を受信する
    受信工程と、 上記複数の信号の各々を受信した時刻と上記複数の信号
    の各々に対する応答を上記基地局に対して送信した時刻
    との移動局受送信時間差を検出する時間差検出工程と、 上記複数の基地局に対して上記移動局受送信時間差を送
    信する送信工程と、 上記基地局送受信時間差と上記移動局受送信時間差とか
    ら上記移動局の位置を検出する位置検出工程と、 蓄積された地域情報の中から、上記移動局の位置情報に
    応じた地域情報を自動的に選択して上記移動局に伝送す
    る工程と、 上記位置情報に応じた地域情報を表示する表示工程とを
    備えることを特徴とする移動体無線通信方法。
  16. 【請求項16】 上記地域情報には、上記地域情報を提
    供する情報提供者が実施するサービス内容情報が含まれ
    ることを特徴とする請求項15記載の移動体無線通信方
    法。
  17. 【請求項17】 上記地域情報を記憶手段に記憶する記
    憶工程を有することを特徴とする請求項15記載の移動
    体無線通信方法。
  18. 【請求項18】 上記記憶手段に記憶された上記地域情
    報を読み出す読出工程を備えることを特徴とする請求項
    17記載の移動体無線通信方法。
  19. 【請求項19】 複数の基地局との間で無線により互い
    に通信を行い、上記複数の基地局との通信における信号
    伝播時間から検出された位置情報を受信する移動局端末
    であって、 上記複数の基地局から送信される複数の信号を受信する
    受信手段と、 上記複数の信号の各々を受信した時刻と上記複数の信号
    の各々に対する応答を上記基地局に対して送信した時刻
    との送受信時間差を検出する時間差検出手段と、 上記複数の基地局に対して上記送受信時間差を送信する
    送信手段と、 上記位置情報に応じた地域情報を表示する表示手段と、 上記位置情報に応じて得られる地域情報を記憶する記憶
    手段とを備えることを特徴とする移動局端末。
  20. 【請求項20】 上記位置情報に応じた地域情報を取得
    する動作を開始する操作を行う操作手段を有することを
    特徴とする請求項19記載の移動局端末。
  21. 【請求項21】 上記記憶手段は、着脱可能であること
    を特徴とする請求項19記載の移動局端末。
  22. 【請求項22】 上記地域情報には、上記地域情報を提
    供する情報提供者が実施するサービス内容情報が含まれ
    ることを特徴とする請求項19記載の移動局端末。
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JP2020531823A (ja) * 2017-08-23 2020-11-05 ロシックス・インコーポレイテッド 到達時間差を使用した正確な無線周波数位置特定のためのシステムおよび方法

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