JP2001298481A - 通信制御方法、通信制御装置および記録媒体 - Google Patents

通信制御方法、通信制御装置および記録媒体

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JP2001298481A
JP2001298481A JP2000111429A JP2000111429A JP2001298481A JP 2001298481 A JP2001298481 A JP 2001298481A JP 2000111429 A JP2000111429 A JP 2000111429A JP 2000111429 A JP2000111429 A JP 2000111429A JP 2001298481 A JP2001298481 A JP 2001298481A
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udp
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Masashi Tanaka
雅士 田中
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Original Assignee
NEC Corp
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    • H04L69/163In-band adaptation of TCP data exchange; In-band control procedures

Abstract

(57)【要約】 【課題】サービスタイプ種別やトラフィックタイプ種別
を認識し、これらの種別に応じた通信帯域保証や通信品
質保証を提供できるようにする。 【解決手段】制御部13は、TCPまたはUDPアプリ
ケーションに対しては、終点ポート番号で定義されるサ
ービスタイプに応じたパラメータ情報を用いてSETU
Pメッセージを生成、送信してコネクションを確立で
き、また、IPアプリケーションに対しては、サービス
タイプまたはトラフィックタイプで定義されるトラフィ
ックタイプに応じたパラメータ情報を用いてSETUP
メッセージを生成、送信してコネクションを確立でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM通信等に利
用される通信制御技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、インターネットを利用したデータ
通信が盛んに行われている。インターネットでは、デー
タ通信を行うためのインターネットプロトコルが規定さ
れている。インターネットプロトコルのネットワーク層
として、IETF (Internet Engineering Task Force)にお
けるRFC(Request for Comment)791 “Internet Protoco
l”(Sep/1981、改版の場合あり)(以降、IPv4)や、RFC2
460 “Internet Protocol、 Version 6 (IPv6)” (Dec
/1998、改版の場合あり)(以降、IPv6)を利用する。ま
た、インターネットプロトコルのトランスポート層とし
て、RFC793 “Transmission Control Protocol”(Sep/
1981、 改版の場合ある)(以降、TCP)や、RFC768 “User
Datagram Protocol” (Aug/1980、 改版の場合あり)
(以降、UCP)を利用する。
【0003】電子メールがインターネットの主要なサー
ビスデータとしてインターネットで送受信されてきた
が、近年にあっては、文書データを添付する電子メー
ル、Webデータ、音声、静止画像、動画像、音楽データ
等の各種のデジタルコンテンツもインターネットが提供
するサービスデータとなりつつある。これらのデータ
は、インターネットのサービスとして総称される。この
サービスを利用するためのアプリケーションは、TCP/I
PやUDP/IPを利用したものであり、TCP・UDP/IPアプリ
ケーションが扱うデータサイズは非常に規模が大きくな
りつつある。
【0004】一方、大規模なマルチメディア情報通信を
高速、高信頼性で実現するATM(非同期転送モード:Async
hronous Transfer Mode)通信方式を利用したネットワー
クが構築されている。ATM通信方式とは、送受信データ
を「ATMセル」と呼ばれる固定長の短いパケットに分割
し、これを非同期で転送して情報通信を行う方式であ
る。ATMネットワークにおける情報交換、すなわち、デ
ータ通信は、PVC(PermanentVirtual Channel)コネクシ
ョン、または、SVC(Switched Virtual Channel)コネク
ションを利用して行われる。
【0005】PVCコネクションは、加入者が、ATMネット
ワークあるいはATM加入者ネットワークの提供者との契
約時に、予めデータ通信のための通信帯域や通信品質を
申告することによって確立されるコネクションである。
加入者は、契約を解除するまで、データ通信のためにPV
Cコネクションを使用することが可能である。
【0006】一方、SVCコネクションは、TCP・UDP/IP
アプリケーションを利用する加入者がデータ通信のため
伝送路を必要とする際、ATM Forum Technical Committe
e User NetworkInterface(UNI)Specification Version
3.1(Sep/1994)(以降、UNI3.1)やATM Forum Technical C
ommittee ATM User-Network Interface(UNI) Signallin
g Specification Version4.0(Jul/1996)((以降、UNI4.
0)に規定されているATMUNIシグナリング手順(以降、ATM
UNIシグナリング、とも称する)に準拠するATMUNIシグ
ナリングメッセージ、特に、SETUP(セットアップ)メ
ッセージに、通信帯域情報や通信品質情報の申告値を設
定して送信し、確立されるコネクションである。
【0007】データ通信を行なうため、必要時に、TCP
・UDP/IPアプリケーションが動作する加入者端末と複
数のATM交換機により構成されるATMネットワークやATM
加入者ネットワークにSVCコネクションを確立する。一
方、データ通信を行わない不要時には、このSVCコネク
ション解放するといった通信制御を実行するATMシグナ
リングによるSVCコネクションの確立/解放制御を行うこ
とで、マルチメディア情報通信のためのTCP・UDP/IPア
プリケーションが動作する加入者端末の利便性と経済性
が向上し、ATMネットワークやATM加入者ネットワークで
は、柔軟性や通信帯域の資源有効利用度等が向上する。
【0008】従来、この種のIPv4やIPv6によりカプセル
化された電子メール、Webデータ、音声、静止画像や動
画像や音楽データ等のデジタルコンテンツ、すなわち、
IPパケットをマルチメディア情報通信を高速、高信頼性
で実現するために、ATMネットワークのSVCコネクション
を利用して所要の情報を送受信する技術が幾つか提案さ
れている。
【0009】このような基本技術として、RFC1483 “Mu
ltiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Laye
r 5”(Jul/1993)や、RFC1577 “Classical IP and ARP
over ATM”(以降、IPoA)がある。RFC1483は、TCP/IP
あるいはUDP/IPパケットを、ITU‐T Recommendation
I.363.5(Aug/96)にて標準化されているATM Adaptation
Layer Type5にマッピングし、データの送受信をする技
術である。RFC1577は、ATMネットワークを1つの論理サ
ブネットとして、IPパケットの通信を行う技術と、論理
サブネット内でのIPアドレスとATMアドレスを解決するA
TM ARP(Address Resolution Protocol) の技術である。
【0010】すなわち、RFC1483は、ATMネットワークで
データ通信を行うためのPVC、あるいは、SVCコネクショ
ンが既に確立されていることを前提にしているデータ通
信方式の規定である。また、RFC1577は、ATMネットワー
クでデータ通信を行うためのSVCコネクション確立のた
めにATM UNIシグナリングを利用するまでのATM ARP機能
によるIPアドレス−ATMアドレス解決までのことを規定
している。
【0011】RFC1483とRFC1577を参照し、IPパケット通
信のためのSVCコネクションを制御するための技術、す
なわち、いかにATM UNIシグナリングを利用するかが、R
FC1755 “ATM Signalling Support for IP over ATM”
(Feb/1995)と RFC2331 “ATMSignalling Support for
IP over ATM−UNI Signalling 4.0 Update”(Apr/199
8)とRFC2381”Interoperation of Controlled-Load Ser
vice and Guaranteed Service with ATM”(Aug/1998)
として提案されている。
【0012】RFC1755は、IPパケット通信のためのSVCコ
ネクションを、UNI3.1のATM UNIシグナリングを利用し
て、通信品質として最善努力型トラフィックサービス
(以降、Best Effort)で、UBR(Unspecified Bit Rte)のA
TMサービスとして確立する。RFC2331は、IPパケット通
信のためのSVCコネクションを、UNI4.0のATM UNIシグナ
リングを利用して、CBR(Constant Bit Rate)、rt‐VBR
(Real‐Time Variable Bit Rate)、nrt‐VBR(Mon-Real
Time VBR)、ABR(Available Bit Rate)、UBRのATMサービ
スとしてSVCコネクションを確立する。CBR、 rt‐VBR、
nrt‐VBR、 ABR、 UBRの各ATMサービス部類と通信品質
情報の対応は、RFC2331のAppendix Cに記述されてお
り、特に、規定された対応を使用すればどの通信品質で
も良く、通信品質は装置の実装状態に依存することにな
る。
【0013】RFC2381は、IPv4やIPv6を利用するサービ
スをいかにATMネットワークにマッピングさせるかを、R
FC2205 “Resource ReSerVation Protocol(RSVP) Versi
on 1Functional Specification”(Sep/1997)とATM UNI
シグナリングの利用を規定している。RFC2205は、UDP/
IPを利用し、IPパケット通信のための通信帯域や通信品
質が保証されたTCP/IPあるいはUDP/IPコネクションを
制御するためのミドルウェアプロトコル技術であり、本
来、ATMとは、無縁のものであった。最近、RSVPをATMネ
ットワーク上で実行するために、IETFのRFCとして、RFC
2379 “RSVP over ATM Implementation Guidelines”
(Aug/1998) とRFC2380 “RSVP over ATMImplementatio
n Requirements”(Aug/1998)とRFC2382 “A Framework
for Integrated Services and RSVP over ATM” (Aug
/1998)がある。
【0014】以上、様々な技術を記載したが、結局、IP
パケットにマッピングされたデータ送受信のために、AT
M UNIシグナリングを利用してATMネットワークにSVCコ
ネクションを確立することのみが従来の技術方式であっ
た。
【0015】図29は、従来技術によるIP over ATMコ
ネクション制御方式とコネクションの説明図である。図
29(a)は、宛先IPアドレスと、宛先ATMアドレス
と、SVCコネクションのVPI/VCIの対応表900であ
る。この対応表900は、宛先IPアドレスと、宛先ATM
アドレスと、SVCコネクションのVPI/VCIを1対1対1で対
応させているために、RFC1577 IP0A のATM-ARP機能を利
用して、あるいは、静的に設定されることにより、宛先
IPアドレスと宛先ATMアドレスを対応させている。な
お、ATM−ARP機能は、既に周知の技術であるので説明を
省略する。あるIPアドレスを備える装置とインターネッ
トでのデータ通信を行う場合、宛先IPアドレスと宛先AT
MアドレスとSVCコネクションのVPI/VCIの対応表900
を検索し、宛先IPアドレスに対応している宛先ATMアド
レスを検出する。この宛先ATMアドレスをATM UNIシグナ
リングのSETUPメッセージの着呼番号(Called Party Num
ber;; 以降、CdPN)情報要素(Information Element; 以
降、IE)に設定する。
【0016】図29(b)は、ATM UNIシグナリングのS
ETUPメッセージのCdPN IE以外の情報要素を構築するた
めの従来の情報要素とその情報要素に含まれるパラメー
タへの設定値対応表910の説明図である。図29
(b)に示す設定値対応表910には、UNI3.1やUNI4.0
に規定されているSETUPメッセージを構築するためのCdP
NIE以外の必須IEが静的に定義されている。必須IEとし
ては、ATM Traffic Descriptor(以降、AtmTD) IEやBroa
dband Bearer Capability(以降、BBcap) IEやQoS Param
eter(以降、QoS)IEがある。対応表900からの宛先ATM
アドレス検出後、CdPN IE以外の情報要素とその情報要
素に含まれるパラメータへの設定値対応表910を検索
し、ATM UNIシグナリングのSETUPメッセージを構築する
ための他の情報要素を構築する。CdPN IEとAtmTD IEとB
Bcap IEとQoS IEとこれら以外のIEより構築されたSETUP
メッセージを用いてATM UNIシグナリングを実行するこ
とにより、インターネットでのデータ通信を行なうため
のSVCコネクションをATMネットワークに確立する。
【0017】ATMネットワークに確立されたSVCコネクシ
ョンのVPI/VCI情報は、図29(a)の対応表900の
VPI/VCIに格納される。図29(c)、図29(a)と
図29(b)を利用して確立された従来のインターネッ
トデータ通信用のSVCコネクションの論理構成の説明図
である。物理回線500上にSVCコネクション510が
存在し、SVCコネクション510上には、IPコネクショ
ン520が存在し、さらに、IPコネクション520上に
複数のTCPコネクション520a、 530bやUDPコネ
クション530cが存在する。UDPは、コネクションレ
ス指向プロトコルであるため、UDPコネクションもTCP同
様にコネクションが存在すると記載すると語弊がある
が、明示的に示すためにあえてここでは「存在する」と
記述する。
【0018】RFC1577に準拠し、図29(a) の対応表
900を利用すると、宛先IPアドレスと宛先ATMアドレ
スと宛先SVCコネクションが1対1対1で対応しており、1
つのIPアドレスに対して、SVCコネクションが1本しか確
立されないこととなる。これは、図29(c)より明ら
かである。既にあるIPアドレスを保持する装置に対して
SVCコネクションが存在すると、そのSVCコネクションを
利用し、インターネットの複数のTCP・UDP/IPアプリケ
ーションのデータ通信が1本のSVCコネクションを共有
することとなる。1本のSVCコネクションに複数のTCPコ
ネクションや複数のUDPコネクションが確立されること
は、或る端末が、電子メールと画像のダウンロードとWe
bとを同時に動作させる場合に起こり得る。
【発明が解決しようとする課題】以上従来技術を説明し
たきたが、従来の通信技術によれば以下のような種々の
問題があった。第1の問題点は、インターネットプロト
コルにより構築されるIPパケットのデータ通信のために
確立されたSVCコネクションが、ネットワーク層であるI
P層よりも上位のTCP層やUDP層を利用するアプリケーシ
ョン層のTCP・UDP/IPアプリケーションが期待する通信
帯域や通信品質でない場合が発生しうることである。
【0019】その理由は、RFC1755やRFC2331やRFC2381
は、IPパケットをATMネットワークのSVCコネクションに
マッピングするための、ATM UNIシグナリングのSETUPメ
ッセージ構築方法を規定しているが、上位のTCP・UDP/
IPアプリケーションのサービス(電子メール、Wedデー
タ、音声、静止画像や動画像や音楽データ等)を認識
し、サービスに合った通信帯域と通信品質を備えたSVC
コネクションを制御するためのATM UNIシグナリングのS
ETUPメッセージを構築する方法を規定していないことに
ある。また、RFC2331では、全てのATMサービスを提供し
ているが、上位のTCP・UDP/IPアプリケーションのサー
ビスを認識していないので、期待する通信帯域や期待す
る通信品質と、実際に確立されたSVCコネクションの通
信帯域や通信品質との間に不一致が発生する可能性があ
ることにある。すなわち、TCP・UDP/IPアプリケーショ
ンが制御するサービスを無視してATM UNIシグナリング
のSETUPメッセージを構築していることにある。
【0020】第2の問題点は、1 IPアドレスに対して、1
SVCコネクションを確立し、ネットワーク層であるIP層
よりも上位のTCP層やUDP層を利用してサービスを提供す
る複数のTCP・UDP/IPアプリケーションのデータ通信が1
SVCコネクションに集約され共有するということであ
る。その理由は、RFC1577では、1 IPアドレスに対し
て、1 SVCコネクションを確立する仕組みとなるATM-ARP
機能を利用していることにある。また、RFC1577では、1
IPアドレスに対して、1 SVCコネクションを確立する仕
組みとなるように、ATMネットワークを1論理サブネット
として認識することも理由となる。また、従来のIPアド
レスとATMアドレスとSVCコネクションの1対1対1の管理
方式であることも理由となっている。
【0021】第3の問題点は、確立されるSVCコネクショ
ンのトラフィックタイプがBest Effort型になるという
ことである。その理由は、RFC1755IPoAに準拠した時、
全てのSVCコネクションの通信品質がBest Effort型にな
ることにある。
【0022】第4の問題点は、確立されるSVCコネクショ
ンの通信帯域や通信品質が、ATMネットワークに対し
て、過剰要求や不足要求となり、TCP・UDP/IPアプリケ
ーションが動作する加入者端末の利便性や経済性を低下
させ、ATMネットワークの柔軟性低下や通信帯域等の資
源の有効利用不能を引き起こしていた。その理由は、従
来では、装置に予め埋め込まれたAtmTD IEやBBcap IEや
QoS IE情報を参照して、ATM UNIシグナリングのSETUPメ
ッセージを構築しSVCコネクションを確立するために、
運用状態であるATMネットワークやATM加入者ネットワー
クの状態、すなわち、ATMネットワークの資源が不足し
ている状態や、資源に余裕がある状態に対応した通信帯
域や通信品質を提供できるSVCコネクションの確立要求
ではない可能性となることにある。
【0023】本発明は、かかる従来の課題を解決するた
めになされたもので、例えば、TCP/IPアプリケーシ
ョンあるいはUDP/IPアプリケーションでのサービスタ
イプ種別やトラフィックタイプ種別を認識し、これらの
種別に応じた通信帯域保証や通信品質保証を提供できる
ようにする通信制御方法、通信制御装置および記録媒体
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、TC
P・UDP/IPアプリケーションが動作する加入者端末の利
便性、経済性やATMネットワークの柔軟性や資源有効利
用が向上させることにある。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、通信制御方法であって、所
定プロトコルのパケット中における通信サービスタイプ
を指定するサービスタイプ情報を認識し、この認識した
サービスタイプ情報に対して予め対応付けられている、
コネクション確立のためのパラメータ情報を獲得し、こ
の獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセー
ジ(セットアップメッセージ)を生成して送信するよう
にした。
【0024】この請求項1に係る発明においては、サー
ビスタイプに応じたパラメータ情報を用いてSETUP
メッセージを生成、送信してコネクションを確立でき
る。
【0025】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
おいて、前記所定プロトコルは、TCPまたはUDPで
あり、前記サービスタイプ情報は、TCPヘッダまたは
UDPヘッダ内の終点ポート番号である、ことを特徴と
する。
【0026】この請求項2に係る発明においては、TC
PまたはUDPアプリケーションに対しては、終点ポー
ト番号で定義されるサービスタイプに応じたパラメータ
情報を用いてSETUPメッセージを生成、送信してコ
ネクションを確立できる。
【0027】また、請求項3に係る発明は、通信制御方
法であって、所定プロトコルのパケット中におけるトラ
フィックタイプを指定するトラフィックタイプ情報を認
識し、この認識したトラフィックタイプ情報に対して予
め対応付けられている、コネクション確立のためのパラ
メータ情報を獲得し、この獲得したパラメータ情報を用
いてSETUPメッセージ(セットアップメッセージ)
を生成して送信する通信制御方法である。
【0028】この請求項3に係る発明においては、トラ
フィックタイプに応じたパラメータ情報を用いてSET
UPメッセージを生成、送信してコネクションを確立で
きる。
【0029】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
おいて、前記所定プロトコルは、IPであり、前記トラ
フィックタイプ情報は、IPヘッダ内のサービスタイプ
またはトラフィックタイプである、ことを特徴とする。
【0030】この請求項4に係る発明によれば、IPア
プリケーションに対しては、サービスタイプまたはトラ
フィックタイプで定義されるトラフィックタイプに応じ
たパラメータ情報を用いてSETUPメッセージを生
成、送信してコネクションを確立できる。
【0031】また、請求項5に係る発明は、通信制御装
置であって、所定プロトコルのパケット中における通信
サービスタイプを指定する情報であるサービスタイプ情
報を認識する手段と、各サービスタイプ情報とコネクシ
ョン確立のためのパラメータ情報とを対応付けて定義し
たテーブルを参照して、この認識したサービスタイプ情
報に対応するパラメータ情報を獲得する手段と、この獲
得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセージ
(セットアップメッセージ)を生成して送信する手段
と、を備える通信制御装置である。
【0032】この請求項5に係る発明においては、サー
ビスタイプに応じたパラメータ情報を用いてSETUP
メッセージを生成、送信してコネクションを確立でき
る。
【0033】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
おいて、前記所定プロトコルは、TCPまたはUDPで
あり、前記サービスタイプ情報は、TCPヘッダまたは
UDPヘッダ内の終点ポート番号である、ことを特徴と
する。
【0034】この請求項6に係る発明においては、TC
PまたはUDPアプリケーションに対しては、終点ポー
ト番号で定義されるサービスタイプに応じたパラメータ
情報を用いてSETUPメッセージを生成、送信してコ
ネクションを確立できる。
【0035】また、請求項7に係る発明は、通信制御装
置であって、所定プロトコルのパケット中におけるトラ
フィックタイプを指定する情報であるトラフィックタイ
プ情報を認識する手段と、各トラフィックタイプ情報と
コネクション確立のためのパラメータ情報とを対応付け
て定義したテーブルを参照して、この認識したトラフィ
ックタイプ情報に対応するパラメータ情報を獲得する手
段と、この獲得したパラメータ情報を用いてSETUP
メッセージ(セットアップメッセージ)を生成して送信
する手段と、を備える通信制御装置である。
【0036】この請求項7に係る発明においては、トラ
フィックタイプに応じたパラメータ情報を用いてSET
UPメッセージを生成、送信してコネクションを確立で
きる。
【0037】また、請求項8に係る発明は、請求項7に
おいて、前記所定プロトコルは、IPであり、前記通信
品質情報は、IPヘッダ内のサービスタイプまたはトラ
フィックタイプである、ことを特徴とする。
【0038】この請求項8に係る発明においては、IP
アプリケーションに対しては、サービスタイプまたはト
ラフィックタイプで定義されるトラフィックタイプに応
じたパラメータ情報を用いてSETUPメッセージを生
成、送信してコネクションを確立できる。
【0039】また、請求項9に係る発明は、請求項5、
6、7および8の内のいずれか一項に記載の通信制御装
置において、前記テーブルを自装置外部のネットワーク
管理装置に格納すると共に、このネットワーク管理装置
にアクセスしてテーブルに定義されたパラメータ情報を
獲得するように構成されたことを特徴とする。
【0040】この請求項9に係る発明においては、ネッ
トワーク管理装置にアクセスしてテーブルに定義された
パラメータ情報を獲得するので、ネットワーク管理装置
がテーブルの内容を自動更新すること等が容易に行なえ
る。
【0041】また、請求項10に係る発明は、通信制御
を行なうための通信制御プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、所定プロトコル
のパケット中における通信サービスタイプを指定する情
報であるサービスタイプ情報を認識する処理と、この認
識したサービスタイプ情報に対して予め対応付けられて
いる、コネクション確立のためのパラメータ情報を獲得
する処理と、この獲得したパラメータ情報を用いてSE
TUPメッセージ(セットアップメッセージ)を生成し
て送信する処理と、を含む処理を実行させるための通信
制御プログラムを記録した記録媒体である。
【0042】この請求項10に係る発明においては、サ
ービスタイプに応じたパラメータ情報を用いてSETU
Pメッセージを生成、送信してコネクションを確立でき
る。
【0043】また、請求項11に係る発明は、通信制御
を行なうための通信制御プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、所定プロトコル
のパケット中におけるトラフィックヒックタイプを指定
する情報であるトラフィックライプ情報を認識する処理
と、この認識したトラフィックタイプ情報に対して予め
対応付けられている、コネクション確立のためのパラメ
ータ情報を獲得する処理と、この獲得したパラメータ情
報を用いてSETUPメッセージ(セットアップメッセ
ージ)を生成して送信する処理と、を含む処理を実行さ
せるための通信制御プログラムを記録した記録媒体であ
る。
【0044】この請求項11に係る発明においては、ト
ラフィックタイプに応じたパラメータ情報を用いてSE
TUPメッセージを生成、送信してコネクションを確立
できる。なお、このような記録媒体としては、ROM、
半導体IC等の半導体記録媒体、DVDROM、CDR
OM等の光記録媒体、フレキシブルディスク等の磁気記
録媒体、MO等の光磁気記録媒体等が挙げられる
【0045】また、請求項12に係る発明は、通信制御
方法であって、IPパケットをATMに載せかえる時
に、IPv4ならばヘッダの「Type ofService」、I
Pv6ならば、ヘッダのTraffic Classをまとめてトラ
フィックタイプとして認識し、TCPパケットのポート
番号を認識し、トラフィックタイプ/ポート番号に対応
付けられたSETUPメッセージの情報要素を把握し、
この把握した情報要素を用いてSETUPメッセージ
(セットアップメッセージ)を生成し送信する通信制御
方法である。これによれば、トラフィックタイプやポー
ト番号に応じた情報要素を用いてSETUPメッセージ
を生成できる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。まず、本発明の概要を図28を
参照して説明する。図28に示すネットワークは、加入
者網とATMバックボーンネットワークとインターネッ
トより構成される。加入者網は、加入者線多重装置(DS
LAM)とxTU−Rより構成される。DSLAMとxTU−R
間は、ADSL/VDSL(xDSL)で接続される。
ATMバックボーンとDSLAM間はUNIとして、一
方、DSLAMとxTU−R間は、Virtual−UNIと
して、SVCを制御するためのUNIシグナルング手順
を利用する。
【0046】(動作)xTU−RがIPパケットをAT
Mに載せかえる時に、IPパケットヘッダより、トラフ
ィックタイプを認識する。IPv4(RFC791)の
時、ヘッダのType of Service、IPv6(RFC2
460)の時、ヘッダのTraffic Classをまとめてトラ
フックタイプとする。また、TCPパケットのポート番
号も認識する。ポート番号を参照することにより、加入
者の要求しているサービス(アプリケーション:http、
telnet、ftp、smtp、nntp、…等)を認識する。ここで
のポート番号は、RFC1340に規定されている「良
く知られた番号(well−known port number)」のこ
とを指す。xTU−Rは、トラフィックタイプ/ポート
番号とQoS Class IE、Broadband Bearer Capabilit
y IE、ATM Traffic Descriptor IEの対応定義テー
ブルを保持し、トラフィックタイプとポート番号の認識
により、UNIシグナルングSETUPメッセージの情
報要素(Information Element:IE)であるQoS Cl
ass IE、Broadband Bearer Capability IE、ATM T
raffic Descriptor IEのぞれぞれを構築し、SETU
Pメッセージに設定し送信する。このSETUPメッセ
ージは、TCP/IPアプリケーション単位に適切な帯
域QoS情報を備えることとなる。
【0047】したがって、加入者は、既存のTCP/I
Pプロトコルの利用が可能であり、サービス単位の帯域
保証とQoS保証が得られる。加入者網と公衆網間の帯
域保護し、加入者網品質を向上させ、帯域不足による呼
損を低減できる。以下に本発明の具体的な実施形態につ
いて説明する。
【0048】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1
の実施の形態を示すブロック構成図である。この実施の
形態の通信制御装置は、電子メール、WWW、FTP等のサー
ビスをユーザに提供するTCP・UDP/IPアプリケーション
であると共に、装置動作を制御する上位制御部10と、R
FC793 TCPとRFC768 UDPに準拠しTCPやUDPのプロトコル
処理(TCPパケットヘッダ部101(図2参照)やUDPパ
ケットヘッダ部111(図3参照)の構築と削除)を実
行するTCP/UDP層制御部11と、RFC791 IPv4やRFC2460
IPv6に準拠しIPv4やIPv6のプロトコル処理(IPv4パケ
ットヘッダ部210(図4参照)やIPv6パケットヘッダ
部211(図5参照)の構築と削除)を実行するIP層制
御部12と、制御部13と、ATMUNIシグナリング
処理部16と、LLC/SNAP層制御部17と、AA
LX処理部18と、ATM層処理部19と、ATM優先
制御部20と、UPC部21とを備えており、ネットワ
ーク管理装置24と所要の情報を通信可能になってい
る。
【0049】制御部13は、TCP/UDPが付加するポート
番号を参照してサービスと認識する機能とトラフィック
タイプを認識する機能とサービス単位に通信帯域と通信
品質を保証するSVCコネクションを1対1に対応させる機
能とを有して、後に図7にて説明する処理を実行する。
制御部13には、サービス定義部15、コネクション管
理部5、トラフィック定義部14が設けられている。
【0050】サービス定義部15は、サービスタイプ定
義テーブル(図9参照)を保持している。トラフィック
定義部14は、トラフィックタイプ定義テーブル(図8
参照)を保持するしている。コネクション管理部5は、
コネクション管理テーブル(図10参照)を保持してい
る。この制御部13は、 “Multiprotocol Encapsulati
on over ATM Adaptation Layer 5” と RFC1577 IPoA
と RFC1755 “ATM Signalling Support for IP over AT
M” と RFC1755 “ATM Signalling Support forIP over
ATM” と RFC2331 “ATM Signalling Support for IP
over ATM _ UNISignalling 4.0 Update” とRFC2381 ”
Interoperation of Controlled-Load Service and Guar
anteed Service with ATM” とTM4.0に準拠した処理を
実行する。
【0051】ATM UNIシグナリング処理部16は、UNI3.
1とUNI4.0、とITU-T勧告 Q.2130 “SSCF(Service Speci
fic Coordination Function”(Jul/1994)(以降、SSCF)
とITU-T勧告 Q.2110 “SSCOP(Service Specific Connec
tion Oriented Protocol”(Jul/1994)(以降、SSCOP)に
準拠し、UNI(3.1/4.0)とSSCOPとSSCFの3層でATM UNIシ
グナリングのプロトコル処理を実行する。LLC/SNAP制御
部17は、IEEE 802.2“Logical Link Control”(以
降、LLC)とIEEE802.1a “SubNetwork AttachmentPoin
t”(以降、SNAP)に準拠し、LLCとSNAPのプロトコル処理
を実行する。
【0052】AAL X処理部18は、ITU-T勧告 I.363.1
“B-ISDN ATM Adaptation Layer Specification: Type
1 AAL”(Aug/1996))(以降、AAL1)とITU-T勧告 I.363.
2 “B-ISDN ATM Adaptation Layer Specification: Ty
pe 2 AAL”(Sep/1997))(以降、AAL2) とITU-T勧告 I.3
63.3 “B-ISDN ATM Adaptation Layer Specification:
Type 3 AAL”(Aug/1996))(以降、AAL3)とITU-T勧告
I.363.5 “B-ISDN ATMAdaptation Layer Specification
: Type 5 AAL”(Aug/1996))(以降、AAL5)等(以上、A
AL 1、2、3、5を総称してAAL X)のプロトコル処理を実
行する。
【0053】ATM層処理部19は、ITU-T勧告I.361 “B-
ISDN ATM Layer Specification”(Mar/1993)(以降、AT
M層)に準拠した処理を実行する。ATMセル優先制御部2
0は、シェイパと称され、ATM層処理部19が構築したA
TMセルの優先制御を実行する。UPC部21は、UPC(Us
age Parameter Control)と称され、受信したATMセルの
トラフィックを監視する。ATMセル優先制御部20とUPC
部21は、ITU-T勧告I.371 “Traffic Control and Con
gestion Control in B-ISDN”(Mar/1993)やATM Forum
Technical Committee “Traffic Management Specifica
tion Version4.0”(Apr/1996)(以降、TM4.0)やUNI3.1
やUNI4.0やTM4.0等に規定された制御機能を備える。
【0054】制御部13は、AAL X処理部18に対し
て、確立したSVCコネクションの識別子であるVPI(Virtu
al Path Identifier)/VCI(Virtual Channel Identifie
r)を設定する。また、制御部13は、ATM層制御部1
9に対して、確立したSVCコネクションの識別子であるV
PI/VCIを設定する。また、制御部13は、ATMセル優先
制御部20とUPC部21に対して、確立したSVCコネクシ
ョンのVPI/VCIに対応した、QoS IEとAtmTD IEとBBcap
IEからATMセルの送受信を制御するパラメータ情報を抽
出して設定する。さらに、本実施形態の通信制御装置に
は、ATM層処理部19からATMセル優先制御部20を介し
てATMセルを送信するために使用するATMセル送信側論理
回線22と、UPC部21を介してATM層処理部19がATM
セルを受信するために使用するATMセル受信側論理回線
23とが接続され、ATMネットワークあるいはATM加入者
ネットワークと接続する。ATMセル送信側論理回線22
とATMセル受信側論理回線23は、1つの物理回線に含ま
れる。本発明を理解容易とするために、便宜上、ATMセ
ル送信側論理回線22とATMセル受信側論理回線23と
記載する。
【0055】上位制御部10と、TCP/UDP層制御部11
と、IP層制御部12と、制御部13とATM UNI シグナリ
ング制御部16と、LLC/SNAP制御部17は、通信制御
装置のCPU部1として実装されることがある。AAL X処理
部18と、ATM層処理部19と、ATMセル優先制御部20
と、UPC部21とは、装置のハードウェア部となること
がある。さらに、ネットワーク管理装置24は、ATMネ
ットワークの管理・監視を行なったり、ネットワークの
状態に応じて、サービス定義部15が保持するサービス
タイプ定義テーブルとトラフィック定義部14が保持す
るトラフィックタイプ定義テーブルの情報を更新を行な
ったりするため、上位制御部10と所要の情報を通信可
能となっている。
【0056】上位制御部10は、ネットワーク管理装置
24からサービス定義部15が保持するサービスタイプ
定義テーブル とトラフィック定義部14が保持するト
ラフィックタイプ定義テーブルの情報に関する最新デー
タを受信すると、制御部13に対して、サービスタイプ
定義テーブル とトラフィックタイプ定義テーブルの情
報更新要求を行う。これにより、制御部13のサービスタ
イプ定義テーブルとトラフィックタイプ定義テーブルの
データは、常に、ATMネットワークあるいはATM加入者ネ
ットワークの保証可能な通信帯域や通信品質を備えるよ
うにすることができる。
【0057】図2は、TCP/UDP層制御部11が制御する
TCPパケットを示す構成図である。TCPパケット100
は、TCPパケットヘッダ部101とTCPパケットデータ部
102を含んで成る。TCPパケットヘッダ部101に
は、RFC793 TCPに規定されている情報、例えば、TCP始
点ポート番号103、TCP終点ポート番号104等が含
まれる。また、TCPパケットデータ部102には、上位
制御部10から受け取ったデータが格納される。TCP/U
DP層制御部11は、上位制御部10からのデータを受け
取るとTCPヘッダ部101を構築し、送信データをTCPデ
ータ部102に格納し、TCPパケット100を構築し、I
P層制御部12に渡す。一方、TCP/UDP層制御部11
は、IP層制御部12からのデータを受け取るとTCPヘッ
ダ部101を削除し、受信データをTCPデータ部102
から抽出し、上位制御部10に渡す。
【0058】図3は、TCP/UDP層制御部11が制御する
UDPパケットを示す構成図である。UDPパケット110
は、UDPパケットヘッダ部111とUDPパケットデータ部
112とを含んで成る。UDPパケットヘッダ部111に
は、RFC768 UDPに規定されている情報、例えば、UDP始
点ポート番号113、UDP終点ポート番号114等が含
まれる。また、UDPパケットデータ部112には、上位
制御部10からのデータが格納される。TCP/UDP層制御
部11は、上位制御部10からのデータを受け取るとUD
Pヘッダ部111を構築し、送信データをUDPデータ部1
12に格納し、UDPパケット110を構築し、IP層制御
部12に渡す。一方、TCP/UDP層制御部11は、IP層制
御部12からのデータを受け取るとUDPヘッダ部111
を削除し、受信データをUDPデータ部112から抽出
し、上位制御部10に渡す。
【0059】TCP/UDP層制御部11において、TCPある
いはUDPのいずれのプロトコルが動作するかは、上位制
御部10から制御される。上位制御部10からのTCP/U
DP層制御部11に対する制御は、ソケット(socket)称
される周知の技術で行なわれるため説明を省略する。
【0060】図4は、IP層制御部12が制御するIPv4パ
ケットを示す構成図である。IPv4パケット200は、IP
v4パケットヘッダ部201とIPv4パケットデータ部20
2とを含んで成る。IPv4パケットヘッダ部201には、
RFC791 IPv4に規定されている情報、例えば、Type of S
ervice(サービスタイプ)203、IPv4終点アドレス20
4等が含まれる。また、IPv4パケットデータ部202に
は、TCP/UDP層制御部11から受け取ったデータ、すな
わち、TCPパケット100やUDPパケット110が格納さ
れる。IP層制御部12は、TCP/UDP層制御部11からの
データを受け取るとIPv4ヘッダ部201を構築し、送信
データであるTCPパケット100やUDPパケット110を
IPv4データ部202に格納し、IPv4パケット200を構
築し制御部13に渡す。一方、IP層制御部12は、制御部
13からのデータを受け取ると、IPv4ヘッダ部201を削
除し、受信データ、すなわちTCPパケット100やUCPパ
ケット110をIPv4データ部202から抽出し、TCP/UD
P層制御部11に渡す。
【0061】図5は、IP層制御部12が制御するIPv6パ
ケットを示す構成図である。IPv6パケット210は、IP
v6パケットヘッダ部211とIPv6パケットデータ部21
2とを含んで成る。IPv6パケットヘッダ部201には、
RFC2460 IPv6に規定されている情報、例えば、Traffic
Class(トラフィッククラス)213、IPv6終点アドレス
214等が含まれる。IPv6パケットデータ部212に
は、TCP/UDP層制御部11からのデータ、すなわち、TCP
パケット100やUDPパケット110が格納される。IP
層制御部12は、TCP/UDP層制御部11からのデータを
受け取ると、IPv6ヘッダ部211を構築し、送信データ
であるTCPパケット100やUDPパケット110をIPv6デ
ータ部212に格納しIPv6パケット210を構築し、制
御部13に渡す。一方、IP層制御部12は、制御部13か
らのデータを受け取るとIPv6ヘッダ部201を削除し、
受信データ、すなわちTCPパケット100やUCPパケット
110をIpv6データ部212から抽出し、TCP/UDP層制
御部11に渡す。
【0062】IP層制御部12において、IPv4あるいはIP
v6のいずれのプロトコルが動作するかはインターネット
に依存する。インターネットやサービスプロバイダがIP
v4ネットワークを提供する場合には、IPv4として実装さ
れ、IPv6ネットワークを提供する場合には、IPv6として
実装される。
【0063】図6は、制御部13が検出するIPパケットを
示す構成図である。図6は、図2乃至図5の全ての構成
要素が含まれたものを示した図である。IPパケット22
0は、IPパケットヘッダ部221とIPパケットデータ部
222とを含んで構成され、IPパケットデータ部222
には、TCP/UDPパケット120が含まれる。TCP/UDPパ
ケット120は、TCP/UDPヘッダ部121とTCP/UDPデ
ータ部122を含んで構成される。IPパケットヘッダ2
21には、IPv4パケットヘッダ201あるいはIPv6パケ
ットヘッダ211が設定され、TCP/UDPヘッダ部121
には、TCPパケットヘッダ101あるいはUDPパケットヘ
ッダ111が設定される。制御部13は、IPパケット2
20をIP層制御部12あるいはLLC/SNAP層制御部17
より受け取る。
【0064】上位制御部10は、TCP/UDP層制御部1
1、IP層制御部12、制御部13、LLC/SNAP層制御部
17、AAL X処理部18、ATM層処理部19、ATMセル優
先制御部20を介して、ATMセル送信側論理回線22か
らATMネットワークあるいはATM加入者ネットワークへデ
ータを送信する。一方、上位制御部10は、ATMネット
ワークあるいはATM加入者ネットワークからATMセル受信
側論理回線23、UPC部21、ATM層処理部19、AAL X
処理部18、LLC/SNAP層制御部17、制御部13、IP
層制御部12、TCP/UDP層制御部11を介してデータを
受信する。LLC/SNAP層制御部17とAAL X処理部18と
ATM層処理部19とATMセル優先制御部20とUPC部21
は、それぞれ周知のプロトコル処理や技術で実現できる
ため説明を省略する。
【0065】制御部13は、ATMネットワークあるいはA
TM加入者ネットワークに対して、既に確立されたSVCコ
ネクションが存在する時、すなわち、SVCコネクション
のVPI/VCIが存在する時、送受信データをIP層制御部1
2やAAL X処理部18に対して透過的に送受信するのみ
である。しかし、制御部13は、データ送受信のためのSV
Cコネクションが、ATMネットワークあるいはATM加入者
ネットワークに存在しない場合、すなわち、コネクショ
ン管理部5にSVCコネクションのVPI/VCIが登録されて
いない場合には、ATM UNIシグナリング処理部16に対
してSVCコネクション確立要求を行い、SVCコネクション
確立要求が成功した後、コネクション管理部5が保持す
るコネクション管理テーブルにSVCコネクションのVPI/
VCIを設定し情報を更新する。また、制御部13は、デー
タ送受信のためのSVCコネクションが不要となった場
合、ATM UNIシグナリング処理部16に対してコネクシ
ョン解放要求を行い、コネクション解放要求が成功した
後、コネクション管理部5が保持するコネクション管理
テーブルにおける、当該SVCコネクションのVPI/VCIを
削除し情報を更新する。
【0066】ATM UNIシグナリング処理部16が構築し
解析するUNI3.1やUNI4.0規定のATM UNIシグナリングメ
ッセージは、AAL X処理部18、ATM層処理部19、ATM
セル優先制御部20を介してATMセル送信側論理回線2
2より、ATMネットワークあるいはATM加入者ネットワー
クに送信され、一方、メッセージ受信は、ATMセル受信
側論理回線23より、UPC部21、ATM層処理部19、AA
L X処理部18を介して行なわれる。AAL X層処理部18
は、UNI3.1やUNI4.0の規定通り、ATM UNI シグナリング
メッセージAAL 5として処理する。ここで、ATM UNIシグ
ナリング処理部16には、SSCFとSSCOPが存在するが、
これらのプロトコルはATM UNIシグナリングメッセージ
の信頼性のある通信を提供するためのプロトコルとして
利用されており、標準化されたプロトコルであるためこ
こでの説明を省略する。
【0067】図8は、トラフィックタイプ定義テーブル
を示す説明図である。トラフィックタイプ定義テーブル
50は、トラフィック定義部14が保持するテーブルであ
り制御部13より参照される。トラフィックタイプ定義テ
ーブル50は、IP層制御部12が構築したIPv4パケット
ヘッダ部200のType of Service部203あるいはIPv
6パケットヘッダ部210のトラフィッククラス213
を総称するトラフィックタイプ情報51と、UNI3.1やUN
I4.0やTM4.0に規定され、ATM UNIシグナリングメッセー
ジのSETUPメッセージを構築する際に必要とされ、SVCコ
ネクションの通信品質を定義するQoS IE情報52とを備え
る。
【0068】QoS IE52には、UNI3.1やUNI4.0やTM4.0
に規定のパラメータ53が登録される。トラフィックタ
イプ定義テーブル50は、トラフィックタイプ51とQo
S IEパラメータ53とを対応付けて記憶した対応表であ
る。トラフィックタイプ定義テーブル50が保持するト
ラフィックタイプ51とQoS IEパラメータ53の対応情
報は、ネットワーク管理装置24から上位制御部10を
介してネットワークの資源状態に応じて適切な情報で更
新される。さらに、ATM ForumによるUNI3.1やUNI4.0やT
M4.0の規定変更に伴ってネットワーク管理装置24よ
り、QoS IEパラメータ53に新規パラメータの追加や削
除が行なわれて情報更新される。このように、トラフィ
ックタイプ定義テーブル50には、トラフィックタイプ
51別に最適な通信通信帯域保証や通信品質保証が行な
われるためのパラメータ情報が格納されている。
【0069】図9は、サービスタイプ定義テーブル60
の説明図である。サービスタイプ定義テーブル60は、
制御部13のサービス定義部15が保持するテーブルであ
り、制御部13より参照される。サービス定義テーブル6
0は、IP層制御部12が構築したIPパケット220のIP
パケッドデータ部222に格納されているTCP/UDPパケ
ット120を抽出し、さらに、TCP/UDPパケット120
のTCP/UDPパケットヘッダ部121に設定されているTCP
パケットヘッダ部100のTCP終点ポート番号104あ
るいはUDPパケットヘッダ部110のUDP終点ポート番号
114、すなわち、TCPやUDPの終点ポート番号を示すTC
P/UDP終点ポート番号情報61と、UNI3.1やUNI4.0やTM
4.0に規定され、ATM UNIシグナリングメッセージのSETU
Pメッセージを構築する際に必要とされ、SVCコネクショ
ンのトラフィックとコネクションタイプ(Point-to-poin
tやPoint-to-Multipoint)を定義するBBCap IE情報62
と、SVCコネクションの通信帯域と優先制御を定義するA
tmTD IE情報63と各TCP/UDP終点ポート番号に対応し
た推奨トラフィックタイプ66とを備えている。
【0070】TCP/UDP終点ポート番号61には、IETF R
FC1340 “Assigned Numbers”(Jul/1992)(以降更新され
ている)に規定されているTCPやUDPの良く知られた番号
(well-known port number)や、近年、サービスが開始さ
れているVoice over IPや画像over IP等で使用するTCP
やUDPポートの番号が登録される。TCPの良く知られた番
号は、例えばftpであればポート番号「20」、www
であればポート番号「80」等のように、サービスタイプ
とポート番号とが対応付けられている。すなわち、TCP
やUDPパケットヘッダの終点ポート番号を認識すること
により、SVCコネクションを必要とする上位のアプリケ
ーションのサービスタイプが把握でき、上位のアプリケ
ーションのサービスに対応した、通信帯域と通信品質を
提供できるSVCコネクションを制御するATM UNIシグナリ
ングのSETUPメッセージの構築が可能となる。すなわ
ち、TCP/UDP終点ポート番号61は、サービスタイプ
の認識と同意である。
【0071】また、TCPとUDPで同値のポート番号を利用
するサービスもあるので、サービス定義テーブル60内
において、TCPのポート番号とUDPのポート番号を区別す
るように配置している。BBCap IE情報62には、UNI3.1
やUNI4.0やTM4.0に規定のBbcap IEパラメータ64が登
録される。AtmTD IE情報63には、UNI3.1やUNI4.0やTM
4.0に規定のAtmTD IEパラメータ65が登録される。推
奨トラフィックタイプ66は、サービスに対応し、その
サービスを提供するための最低限必要とされる通信品質
のトラフィックタイプを定義するための情報である。TC
P/UDPのポート番号から認識したサービスに対応したト
ラフィックタイプをIP制御部12が正確にIPv4パケット
ヘッダ部200のType of Service部203あるいはIPv
6パケットヘッダ部210のトラフィッククラス213
のそれぞれに設定していない場合、すなわち、IPv4やIP
v6の規定では、サービスに対応したトラフィックタイプ
である通信品質の構築を規定していないため、このサー
ビスとトラフィックタイプの組み合わせとしてネットワ
ークに対応した通信品質情報を構築ため、この推奨トラ
フィックタイプ66が利用される。
【0072】サービスタイプ定義テーブル60は、TCP
/UDP終点ポート番号(サービスタイプ)61とBBcap IE
パラメータ64とAtmTD IEパラメータ65と推奨トラフ
ィックタイプ66の各情報を対応付けて記憶した対応表
である。サービスタイプ定義テーブル60が保持するTC
P/UDP終点ポート番号(サービスタイプ)61とBBcapIE
パラメータ64とAtmTD IEパラメータ65と推奨トラフ
ィックタイプ66の対応データは、ネットワーク管理装
置24から上位制御部10を介して、ネットワークの資
源状態に応じて適切な情報が更新される。さらに、ATM
ForumによるUNI3.1やUNI4.0やTM4.0の規定変更に伴い、
ネットワーク管理装置24よりBBcap IEパラメータ64
とAtmTD IEパラメータ65に新規パラメータの追加や削
除が行なわれて情報更新が行なわれる。このように、サ
ービスタイプ定義テーブル60には、終点ポート番号6
1別に最適な通信通信帯域保証や通信品質保証が行なわ
れるためのパラメータ情報が格納されている。
【0073】図10は、コネクション管理テーブル70
の説明図である。コネクション管理テーブル70は、制
御部13のコネクション管理部5が保持するテーブルであ
り、制御部13より参照される。コネクション管理テーブ
ル70は、IP層制御部12が構築したIPパケット220
のIPパケッドデータ部222に格納されているTCP/UDP
パケット120を抽出し、さらに、TCP/UDPパケット1
20のTCP/UDPパケットヘッダ部に設定されているTCP
パケットヘッダ部100のTCP終点ポート番号104あ
るいはUDPパケットヘッダ部110のUDP終点ポート番号
114、すなわち、TCP/UDP終点ポート番号情報61と
IP層制御部12が構築したIPv4パケットヘッダ部200
のIPv4終点アドレス部204あるいはIPv6パケットヘッ
ダ部210のIPv6終点アドレス214、すなわち、宛先
IPアドレス情報71とRFC1577 IPoA準拠によるATM-ARP
機能あるいは静的設定により得られた宛先IPアドレスに
対応する宛先ATMアドレス情報72とUNI3.1やUNI4.0に
規定されて、ATM UNIシグナリング手順により確立され
たVPIとVCIを示すVPI/VCI情報73と同一のTCP/UDP終
点ポート番号情報61、宛先IPアドレス情報71、ATM
アドレス情報72に対して、別のSVCコネクションを確
立するためのTCP/UDP始点ポート番号74とを備える。
【0074】TCP/UDP終点ポート番号61には、IETF R
FC1340 “Assigned Numbers”(Jul/1992)(以降、更新
されている)に規定されているTCPやUDPの良く知られた
番号(well-known port number)や、近年、サービスが開
始されているVoice over IPや画像 over IP等で使用す
るTCPポートの番号が登録される。TCPとUDPで同値のポ
ート番号を利用するサービスもあるので、コネクション
管理テーブル70において、TCPのポート番号とUDPのポ
ート番号とを区別するような配置となっている。コネク
ション管理テーブル70も、サービス定義テーブル60と
同様にTCP/UDP終点ポート番号61の情報を保持する
が、サービス定義テーブル60のTCP/UDP終点ポート番
号61とは別に管理される。宛先IPアドレス71に対応
する宛先ATMアドレス72の設定を行うATM-ARP機能に関
しては、周知の技術であるため説明を省略する。コネク
ション管理テーブル70は、制御部13がコネクション
を管理するために用いられる。TCP/UDP終点ポート番号
61の1個に対して、SVCコネクションを1本確立するよ
うにする。
【0075】TCP/UDP終点ポート番号61に対して、デ
ータ通信用のSVCコネクションが確立済の場合、コネク
ション管理テーブル70のVPI/VCI部73には、SVCコ
ネクションを識別するVPI/VCIが登録され、上位のアプ
リケーションを識別するために、TCP始点ポート番号1
03あるいはUDP始点ポート番号113が、TCP/UDP始
点ポート番号74に登録される。SVCコネクション確立
済のTCP/UDP終点ポート番号61と宛先IPアドレス71
と宛先ATMアドレス72に対して、再びデータ通信要求
がある場合は、コネクション管理テーブル70内の別領
域に、TCP/UDP終点ポート番号61と宛先IPアドレス7
1と宛先ATMアドレス72をコピーし、SVCコネクション
確立後VPI/VCI部73を設定する。この時、上位制御部
10であるアプリケーションを管理するために、TCP始
点ポート番号103あるいはUDP始点ポート番号113
をコネクション管理テーブル70のTCP/UDP始点ポート
番号74に設定して識別する。
【0076】一方、TCP/UDP終点ポート番号61に対し
て、データ通信用のSVCコネクションが未確立済の場
合、コネクション管理テーブル70のVPI/VCI部73に
は、コネクションを識別するVPI/VCIが未登録の状態で
あり、TCP/UDP始点ポート番号74も未登録の状態であ
る。コネクション管理テーブル70が保持するTCP/UDP
終点ポート番号61と宛先IPアドレス71は、ネットワ
ーク管理装置24から上位制御部10を介してネットワ
ーク上に存在するサービス提供サーバーのIPアドレスの
状態により更新されるか、あるいは静的に保持される。
【0077】次に、本発明の第1の実施の形態の動作に
ついて説明する。上位制御部10は、送信データをTCP
/UDP層制御部11に渡す。TCP/UDP層制御部11は、T
CPパケット100あるいはUDPパケット110を構築し
てIP層制御部12に渡す。IP層制御部12は、IPv4パケ
ット200あるいはIPv6パケット210を構築して制御
部13に渡す。制御部13は、IPパケット220を受け
取ることとなる。図7は、本発明の第1の実施の形態の
動作を示すためのフローチャートである。制御部13
は、IPパケット220を検出する(ステップA1)。次
に、IPパケット220のIPパケットヘッダ部221に設
定されているIPv4パケットヘッダ201のIPv4終点アド
レス204あるいはIPv6パケットヘッダ211のIPv6終
点アドレス214を認識する(ステップA2)。次に、IP
パケット220のIPパケッドデータ部222に格納され
ているTCP/UDPパケット120を抽出(ステップA3)
し、さらに、TCP/UDPパケット120のTCP/UDPパケッ
トヘッダ部100のTCP始点ポート番号103とTCP終点
ポート番号104、あるいは、UDPパケットヘッダ部1
10のUDP始点ポート番号113とUDP終点ポート番号1
14を認識する(ステップA4)。次に、コネクション管
理テーブル70にアクセスし、ステップA2で認識した宛
先IPアドレスとステップA4で認識したTCP/UDP終点ポー
ト番号が、TCP/UDP終点ポート番号61と宛先IPアドレ
ス71のそれぞれに情報が登録されていることを確認
し、さらにATM−ARP機能によりあるいは静的設定によ
り、宛先ATMアドレス72が登録されていることを確認
する(ステップA5)。
【0078】ここで、宛先ATMアドレス72が登録され
ていない、すなわち、アドレス解決されていない場合に
はエラー処理を実行し終了する(ステップC1)。次に、
コネクション管理テーブル70にアクセスし、ステップ
A5にて認識したコネクション管理テーブル70の箇所に
VPI/VCI部73に何も情報が設定されていないこと、す
なわち、SVCコネクションが未確立であることを確認す
る(ステップA6)。ここで、VPI/VCI部73に情報が設
定されている場合、すなわち、SVCコネクションが確立
済の場合には、 TCP/UDP終点ポート番号61と宛先IP
アドレス71と宛先ATMアドレス72の各情報をコネク
ション管理テーブル70の別領域にコピーし、TCP/UDP
始点ポート番号74にステップA4にて認識したTCP/UDP
始点ポート番号を設定する(ステップA6’)。次に、制
御部13は、コネクション管理テーブル70から宛先ATM
アドレス72情報を取得する(ステップA7)。次に、AT
M UNIシグナリングメッセージのSETUPメッセージに必要
とされるCalled Party Number(CdPN) IEをステップA7に
て検出した宛先ATMアドレスを参照して構築する(ステ
ップA8)。
【0079】次に、ステップA4で認識したTCP/UDPポー
ト番号のTCP/UDP終点ポート番号61をサービスタイプと
して認識する(ステップA9)。次に、サービス定義部1
5が保持するサービス定義テーブル60にアクセスし(ス
テップA10)、TCP/UDP終点ポート番号61を参照し、サ
ービスがサービス定義テーブル60に定義されているこ
とを確認し、ATM UNIシグナリングメッセージのSETUPメ
ッセージに必要とされるBroadband Bearer Capability
IEとATM Traffic Descriptor IEを構築するためのBBCap
IEパラメータ情報64とAtmTD IEパラメータ情報65
を得る(ステップA11)。ここで、サービス定義テーブル
60にサービスが定義されていない時には、エラー処理
を実行し終了する(ステップC2)。
【0080】次に、ステップA11で得たBBCap IEパラメ
ータ情報64とAtmTD IEパラメータ情報65からBBcap
IEとAtmTD IEを構築する(ステップA12)。次に、IPパ
ケット220のIPパケットヘッダ部221に設定されて
いるIPv4パケットヘッダ201のType of Service(サービ
スタイプ)203あるいはIPv6パケットヘッダ211のT
raffic Class(トラフィッククラス)213であるトラフ
ィックタイプを認識する(ステップA13)。次に、再
度、サービス定義テーブル60にアクセスし、ステップ
A13にて認識したトラフィックタイプと、ステップA4に
て認識しサービス定義テーブル60に登録されているTC
P/UDP終点ポート番号61の推奨トラフィックタイプ6
6とを比較し、トラフィックタイプとして満足している
時、ステップA15へ進み(ステップA14)、一方、過剰な
トラフィックタイプや過不足なトラフィックタイプであ
る時、サービス定義テーブル60に登録されている、ス
テップA4にて認識したサービスのTCP/UDP終点ポート番
号61の推奨トラフィックタイプ66の情報をコピーす
る(ステップA14’)。すなわち、ステップA14’では、
トラフィックタイプ情報を掏りかえる。
【0081】次に、トラフィック定義部14が保持する
トラフィック定義テーブル50にアクセスする(ステッ
プA15)。次に、トラフィック定義テーブル50のIPサ
ービスタイプ/トラフィッククラス部51を参照し、ト
ラフィックタイプに定義されていることを確認し、ATM
UNIシグナリングメッセージのSETUPメッセージに必要と
されるQoS Parameter IEを構築するためのQoS IEパラメ
ータ情報53を得る(ステップA16)。ここで、トラフ
ィック定義テーブル50のIPサービスタイプ/トラフィ
ッククラス部51に、ステップA13にて認識したType of
Service(サービスタイプ)203あるいはTraffic Cl
ass(トラフィッククラス)213であるトラフィック
タイプが登録されていない時には、エラー処理を実行し
終了する(ステップC3)。次に、ステップA11で得たQoS
P IEパラメータ情報53からQoSPIEを構築する(ステッ
プA17)。次に、ステップA12にて構築したBBCap IEとAt
mTD IEと、ステップA15にて構築したQoSP IEの情報組み
合わせが、UNI3.1やUNI4.0やTM4.0に準拠した正しい情
報組み合わせか否かを判定する(ステップA18)。ここ
で、情報組み合わせに不整合があった場合には、エラー
処理を実行し終了する(ステップC4)。次に、制御部1
3は、ATM UNIシグナリング処理部16に、構築したSET
UPメッセージ(図11参照)の送信要求を行う(ステッ
プA19)。
【0082】図11は、本発明で利用するUNI3.1やUNI
4.0規定のSETUPメッセージを示す構成図である。制御部
13は、SETUPメッセージ3000を構築する。SETUPメ
ッセージ300は、ヘッダ301と、ステップA12にお
いて構築されたATM Traffic Descriptor IE302とBro
adband Bearer Capability IE304と、ステップA8に
おいて構築されたCalled Party Number IE 305と、
ステップA17において構築されたQoS Parameter IE30
33と、その他のオプションIE(s) 3.10により構成され
る。ステップA19において、SETUPメッセージ300の送
信要求をされたATMUNIシグナリング処理部16は、ATM
UNIシグナリング処理を実行してSVCコネクションの確立
を試みる。SVCコネクションが確立した時(ステップA2
0)、制御部13は、コネクション管理テーブル70にア
クセスし、ステップA5にて認識したコネクション管理テ
ーブル70の箇所のVPI/VCI部73に、SVCコネクショ
ンのVPI/VCI情報を設定する(ステップA21)。ここ
で、SVCコネクションの確立に失敗した時には、エラー
処理を実行し終了する(ステップC5)。
【0083】次に、制御部13は、確立したSVCコネク
ションの通信帯域情報と通信品質情報を、ステップA11
にて取得したBBcap IEパラメータ64とAtmTD IEパラメ
ータ65と、ステップA16にて取得したQoS IEパラメー
タ53を利用してATMセル優先制御部20とUPC部21の
それぞれに情報を設定し、AAL X層処理部18とATM層処
理部21にSVCコネクションのVPI/VCIを設定し、ATMセ
ル送信側論理回線22とATMセル受信側論理回線23を
オープンして一連の処理を終了する(ステップA22)。
【0084】したがって、この実施の形態によれば、T
CPまたはUDPアプリケーションに対しては、終点ポ
ート番号で定義されるサービスタイプに応じたパラメー
タ情報を用いてSETUPメッセージを生成、送信して
コネクションを確立でき、また、IPアプリケーション
に対しては、サービスタイプまたはトラフィックタイプ
で定義されるトラフィックタイプに応じたパラメータ情
報を用いてSETUPメッセージを生成、送信してコネ
クションを確立できる。
【0085】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。図12は、本発明の第
2の実施の形態の通信制御装置のブロック構成図であ
る。図12を参照すれば分かる様に、第2の実施の形態
の構成は、第1の実施の形態に、MAC層処理部25と、E
ther層処理部26と、Etherパケット送受信回線27と
を備え、ネットワーク層であるIP層制御部12にルーテ
ィング機能を持たせたものである。MAC層処理部25
は、MAC層の処理を実行し、Ether層処理部26は、Ethe
r層の処理を実行する。MAC層制御部25とEther層処理
部26は、現在利用されている一般的なプロトコルであ
る。
【0086】上位制御部10が、ATMセル送信側回線2
2とATMセル受信側回線23を利用してデータ送受信を
実行する場合には、第1の実施の形態と同様の処理を実
行する。また、上位制御部10は、TCP/UDP層制御部1
1、IP層制御部12、MAC層処理部25、Ether層処理部
26を介して、Etherパケット送受信回線27からEther
ネットワークへとデータを送信する。一方、上位制御部
10は、EtherネットワークからEtherパケット送受信回
線27、Ether層処理部26、MAC層処理部25、IP層制
御部12、TCP/UDP層制御部11を介して、データを受
信する。
【0087】また、EtherネットワークからATMネットワ
ークあるいはATM加入者ネットワークへ、データを送信
する場合には、Etherパケット送受信回線27でデータ
を受信し、Ether層処理部26、MAC層処理部25を介し
てIP層制御部12に渡され、IP層制御部12がルーティ
ング処理を実行し、IP層制御部12から、制御部13、
LLC/SNAP層制御部17、AAL X処理部18、ATM層処理
部19、ATMセル優先制御部20を介して、ATMセル送信
側論理回線22からATMネットワークあるいはATM加入者
ネットワークへ送信される。一方、ATMネットワークあ
るいはATM加入者ネットワークからEtherネットワーク
へ、データを送信する場合には、ATMセル受信側論理回
線23にてデータを受信し、UPC部21、ATM層処理部1
9、AAL X処理部18、LLC/SNAP層制御部17、制御部
13を介して、IP層制御部12に渡され、IP層制御部1
2がルーティング処理を実行する。そして、MAC層処理
部25、Ether層処理部26を介して、Etherパケット送
受信回線27からEtherネットワークへ送信される。こ
こで、ネットワーク層であるIP制御部12が実行するル
ーティング機能のために必要とされるルーティングテー
ブルやルーティングテーブル構築アルゴリズムの構成に
関しては周知の技術であるので説明を省略する。
【0088】なお、第2の実施の形態の動作は、第1の実
施の形態の動作と基本的に同一のため説明を省略する。
Etherネットワークから第2の実施形態の通信制御装置
を介して、ATMネットワークやATM加入者ネットワークへ
のデータの送受信である場合、IP層制御部12のルーテ
ィング機能により、MAC層制御部25から受け取ったIP
パケット200のIPパケットヘッダ部221に含まれる
IPv4終点アドレス204あるいはIPv6終点アドレス21
4は、ATMネットワークあるいはATM加入者ネットワーク
を介して接続する接続先のIPアドレスに書き換えられる
ようになっている。この実施形態では、IP層制御部12
が備えるルーティング機能に対応し、EtherパケットをA
TMセルに変換してデータ送受信を可能とする。すなわ
ち、Etherパケット送受信回線27が接続するEtherネッ
トワークに関しては従来技術であるが、第2の実施形態
の装置構成を備え、第1の実施の形態の動作と同様の動
作が行なわれることにより、ATMネットワークやATM加入
者ネットワークへのATM SVCコネクションは、通信帯域
を通信品質が保証されたコネクションとなる。
【0089】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。図13は、本発明の第
3の実施の形態(その1)のブロック構成図であり、ま
た、図17は、本発明の第3の実施の形態(その2)の
ブロック構成図である。図13を参照すると分かる様
に、第3の実施形態(その1)の装置構成は、ネットワ
ーク管理装置24と上位制御部10が通信可能に接続さ
れていない点と、制御部13が、コネクション管理部5の
みを備える制御部13Aとなった点で第1の実施の形態
と異なる。
【0090】図17を参照すると分かる様に、本発明の
第3の実施形態(その2)の構成は、TCP/UDP層制御部
11およびIP層制御部12が存在しない点と、第1の実
施形態における制御部13が、トラフィック定義部14
とサービス定義部15のみを備えたトラフィック制御部
13Bとなった点と、上位制御部10に制御部13Bが
組み込まれている点と、LLC/SNAP層制御部17が存在
しない点と、AAL X処理部18とATM層処理部19は、AT
Mスイッチ機能として動作するATMスイッチ部29となっ
ている点と、ATMセル優先制御部20が、複数のATMセル
送信側論理回線22A、22Bを備える点と、UPC部2
1が、複数のATMセル受信側論理回線23A、、23B
を備える点で、第1の実施形態の構成と異なる。
【0091】ATMセル送信側論理回線22AとATMセル受
信側論理回線23Aが、ATMネットワークあるいはATM加
入者ネットワークへのデータ通信のために利用され、一
方、ATMセル送信側論理回線22BとATMセル受信側論理
回線23Bが、加入者端末とのデータ通信のために利用
される。図13のATMセル送信側論理回線22と図17
のATMセル受信側論理回線23Bとが接続され、また、
図13のATMセル受信側論理回線23と図17のATMセル
送信側論理回線22BBとが接続される。この実施形態
の通信制御装置は、図13に示した構成の装置と図17
に示した構成の装置とが組となって動作する。
【0092】次に、本発明の第3の実施形態(その1)の
動作について説明する。上位制御部10は、送信データ
をTCP/UDP層制御部11に渡す。TCP/UDP層制御部11
は、TCPパケット100あるいはUDPパケット110を構
築してIP層制御部12に渡す。IP層制御部12は、IPv4
パケット200あるいはIPv6パケット210を構築して
制御部13Aに渡す。制御部13Aは、IPパケット22
0を受け取る。図14は、第3の実施形態(その1)の装
置の動作を示すフローチャートである。ステップA1〜ス
テップA8、および、ステップA18〜ステップA22、およ
び、ステップC1、C4、C5における制御部13Aの動作
は、第1の実施形態の動作を示す図7のステップA1〜ス
テップA8、および、ステップA18〜ステップA22、およ
び、ステップC1、C4、C5と同一のため説明を省略する。
【0093】第3の実施形態(その1)の装置)におい
て、制御部13Aは、IPパケット220のIPパケットヘッ
ダ部221に設定されているIPv4パケットヘッダ201
のTypeof Service(サービスタイプ)203あるいはIPv6
パケットヘッダ211のTraffic Class(トラフィック
クラス)213を認識する(ステップE1)。次に、ステッ
プA4で認識したTCP/UDPポート番号のTCP/UDP終点ポー
ト番号61からサービスタイプを認識する(ステップE
2)。次に、ステップE1で認識したサービスタイプを示
すTCP/UDPポート番号とステップE2で認識したトラフィ
ックタイプとを参照して、本実施形態の特徴であるBroa
dband High Layer Information IEを構築する(ステッ
プE3)。
【0094】図15は、第3の実施形態(その1)の装
置が構築するBroadband High LayerInformation IEの構
成図である。制御部13Aは、UNI3.1やUNI4.0規定のBH
LIIE 306を構築する。BHLI IE 306は、情報要素(IE)
を識別するためのヘッダ320とUNI3.1やUNI4.0規定の
パラメータ321と制御部13Aが設定する情報識別子
322とポート番号323とトラフィックタイプ324
とその他の拡張パラメータ325とを含んで構成され
る。
【0095】本実施形態では、UNI3.1やUNI4.0のBHLI I
Eに定義されていない情報識別子322とポート番号3
23とトラフィックタイプ324とを備える。ここでの
定義されていないとは、UNI3.1やUNI4.0において、ユー
ザが自由に定義して良いと規定していることを示す。ユ
ーザが自由に定義したポート番号323とトラフィック
タイプ324を識別するために情報識別子322を必要
とする。制御部13Aは、ステップE2にて認識したTCP
終点ポート番号104あるいはUDP終点ポート番号11
4をポート番号323に設定する。制御部13Aは、ス
テップE2にて認識したIPパケット220のIPパケットヘ
ッダ部221に設定されているIPv4パケットヘッダ20
1のType of Service(サービスタイプ)203あるい
はIPv6パケットヘッダ211のTraffic Class(トラフ
ィッククラス)213をトラフィックタイプ324に設
定する。
【0096】図16は、本実施形態で用いるUNI3.1やUN
I4.0規定の別のSETUPメッセージの説明図である。制御
部13Aは、SETUPメッセージ(図16参照)300を
構築する。SETUPメッセージ(図16)300は、ヘッ
ダ301と、制御部13Aが初期値として構築するATM
Traffic Descriptor IE302とBroadband Bearer Capa
bility IE 304とQoS Parameter IE303と、ステッ
プA8において構築されたCalled Party Number IE305
と、ステップE3において構築されたBroadbandHigh Laye
r Information IE306と、その他のオプションIE(s)
3.10により構成される。制御部13Aは、ATM UNIシグ
ナリング処理部16に対して構築したSETUPメッセージ
(図16)の送信要求を行う(ステップA19)。ステップ
A19において、SETUPメッセージ300の送信要求をされ
たATM UNIシグナリング処理部16は、ATM UNIシグナリ
ング処理を実行してSVCコネクションの確立を試みる。
【0097】次に、第3の実施形態(その2)の装置の
動作について説明する。第3の実施形態(その2)の装
置は、図13にて示した装置が構築したSETUPメッセー
ジ情報を含むATMセルを、ATMセル受信側論理回線23B
より受信するように構成されている。このSETUPメッセ
ージは、UNI3.1やUNI4.0規定のVPI/VCI=0/5のATMセル
にマッピングされている。ATMスイッチ部29のATM層処
理部19は、ATMセルが示すVPI/VCI=0/5の値を参照
し、ATM UNIシグナリングメッセージ用ATMセルであるこ
とを認識し、AAL X処理部18に渡す。ATMスイッチ部2
9のAAL X処理部18は、ATMセルからATM UNIシグナリ
ングメッセージ(図16)を再構築し、ATM UNIシグナ
リング処理部16に渡す。ATM UNIシグナリング処理部
16は、このSETUPメッセージに関して、プロトコル規
定の処理を実行した後に、上位制御部10に渡す。上位
制御部10は、SETUPメッセージを受け取った時から、
制御部13Bを動作させる。
【0098】図18は、第3の実施形態(その2)の装置
の動作を示すフローチャートである。ステップA10、A1
1、A12、A14、A14’、A15、A16、A17、A18、A20、A22に
おける制御部13Bの動作は、第1の実施の形態の動作
を示す図7のステップA10、A11、A12、A14、A14’、A1
5、A16、A17、A18、A20、A22の動作と同一のため説明を
省略する。制御部13Bは、上位制御部10が受信した
SETUPメッセージを検出する(ステップB1)。次に、SET
UPメッセージのBHLI IE306を検出する(ステップB
2)。次に、制御部13Bは、BHLI IE 306に含まれ
るポート番号((図15の323)を認識する(ステップ
D1)。次に、ステップA10とステップA11を実行する。制
御部13Bは、ステップA11において、トラフィックタ
イプがトラフィック定義テーブル50に存在しないと判
定した時には、SETUPメッセージの送信側にATM UNIシグ
ナリング処理中止を通知するためにUNI3.1やUNI4.0規定
のRELEAE COMPLETEメッセージを構築し、ATMスイッチ部
29とATMセル優先制御部20を介して、ATMセル送信側
論理回線22Bより送信して、処理を終了する(ステッ
プF1)。続いて、制御部13Bは、ステップA12を実行
し、次に、BHLI IE306に含まれるトラフィックタイ
プ(図15の324)を認識する(ステップD2)。
【0099】次に、ステップA14とステップA15を実行す
るか、ステップA14とステップA14’とステップ15を実行
する。次に、制御部13Bは、ステップA16を実行し、
次いで、ステップA16において、トラフィックタイプが
トラフィック定義テーブル60に存在しないと判定した
時、SETUPメッセージの送信側に、ATM UNIシグナリング
処理中止を通知するために、UNI3.1やUNI4.0規定のREL
EAE COMPLETEメッセージを構築し、ATMスイッチ部29
とATMセル優先制御部20を介して、ATMセル送信側論理
回線22Bより送信して、処理を終了する(ステップF
2)。続いて、制御部13Bは、ステップA17を実行し、
次いで、新規に構築したQoS IEとBBcapIEとAtmTD IEの
組み合わせ判定を実行する(ステップA18)ここで、QoS
IEとBBCcapIEとAtmTD IEの組み合わせに不正がある場
合には、ステップF1やステップF2と同一の処理を実行し
終了する(ステップF3)。
【0100】図18に示した処理によって構築されるSE
TUPメッセージは、図16のSETUPメッセージからBHLI I
E306を除去した、図11のSETUPメッセージとなる。
ここで、第3の実施形態(その1)の装置と第3の実施形
態(その2)の装置間において、BHLI IE306を処理し
たこととなる。次に、制御部13BBは、新たに構築し
なおしたSETUPメッセージ(図11)をATMスイッチ部2
9とATMセル優先制御部20を介して、ATMセル送信側論
理回線22Aより、ATMネットワークあるいはATM加入者
ネットワークへ送信する(ステップB3)。図13に示し
た装置と図17に示した装置は、ATMセル送信側論理回
線22、22A、22Bと、ATMセル受信側論理回線2
3、23A、23Bを利用してATM UNIシグナリングメ
ッセージを送受信(実際は、ATM UNIシグナリングメッ
セージがマッピングされたATMセル)し、プロトコル処
理を実行することによりSVCコネクションが確立され
る。
【0101】本発明の第3の実施形態(その1)の装置の
動作は、図14を参照すると分かる様に、SVCコネクシ
ョンが確立された時、ステップA20、A21、A22を実行し
終了する。SVCコネクションの確立に失敗した時、ステ
ップA20からステップC5を実行して終了する。また、本
発明の第3の実施形態(その2)の装置の動作は、図1
8を参照すると分かる様に、SVCコネクションが確立さ
れた時、ステップA20、ATMスイッチ部29にコネクショ
ンを設定し(ステップD3)、ステップA22を実行し終了す
る。SVCコネクションの確立に失敗した時、ステップA20
からステップF1、F2、F3と同様の処理であるステップF4
を実行して終了する。なお、図17のステップD3に関す
る、制御部13Bが設定するコネクション情報やコネク
ション管理に関しては、ATMスイッチ制御に関する技術
であり一般的に行われる動作と機能であるため説明を省
略する。
【0102】したがって、この実施形態によれば、UNI
3.1とUNI4.0の規定では、SVCコネクションを確立するE
toE間でBHLI IEを処理しなければならないが、図13に
示す装置と図17に示す装置との動作により、両装置間
でBHLI IEを処理し、ポート番号322と宛先IPアドレ
ス323を伝達するためにBHLI IEを利用することがで
きる。
【0103】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。図19は、本発明の第4の
実施の形態を示すブロック図である。図19に示すよう
に、この実施の形態の通信制御装置は、ネットワーク管
理装置24がサービス定義部15とトラフィック定義部
15を備えている点と、上位制御部10とTCP/UDP層制
御部11とIP層制御部12と制御部13とATM UNIシグ
ナリング処理部16とLLC/SNAP層処理部17とAAL X処
理部18とATM層処理部19ととATMセル優先制御部20
とUPC部21の全てを含む通信制御装置2としている点
とにおいて第1の実施形態と異なる。
【0104】次に、第4の実施形態の装置の動作につい
て説明する。本実施形態の装置の動作は、第1の実施形
態の装置の動作と類似している点が多いため、異なる点
のみを説明する。この実施の形態のフローチャートにお
いては、図7に示すフローチャーと実行するステップの
順番が異なる。ステップA9の処理後、ステップA13を実
行する。ここで、制御部13は、ネットワーク管理装置
24に認識したサービスとトラフィックタイプについて
の問い合わせを実行する。ネットワーク管理装置24の
処理は、図20のステップN1部である。ステップN1部で
は、ステップA11とステップA14とステップA16を実行す
る。ネットワーク管理装置24のステップA11とステッ
プA14とステップA16が全て成功した場合に、問い合わせ
した制御部13に対して、ステップA12とステップA17を実
行させるための情報を通知する。情報を取得した(ステ
ップG1)制御部13は、ステップA12とステップA17を実行
し処理を続ける。一方、ステップA11とステップA16にお
いて、エラーが発生した場合、ステップC2やステップC3
のエラー処理により、問い合わせした制御部13に対し
て、エラーであることを通知する。エラー通知を受信し
た制御部13は、エラー処理を実行し終了する(ステッ
プC6)。
【0105】このように、この実施の形態においては、
制御部13とネットワーク管理装置24が協働して、図
20のて示した処理を実行するために、処理ステップの
順番を入れ替えている。制御部13とネットワーク管理装
置24が共に処理フローを実行するため、分散処理によ
る負荷低減となる。また、ネットワーク管理装置24
が、サービス定義部15やトラフィック定義部14を備
えているので、これらに格納されたテーブル情報の更新
が自動的に行なえる。通信制御装置2の占有メモリ量の
低減にもなる。
【0106】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施形態について説明する。図21は、この実施の形
態の通信制御装置のブロック構成図である。図21を参
照すると分かる様に、この実施の形態の通信制御装置
は、ネットワーク管理装置24が、サービス定義部15
とトラフィック定義部14とを備えている点、上位制御
部10とTCP/UDP層制御部11とIP層制御部12と制御
部13とATM UNIシグナリング処理部16とLLC/SNAP層
処理部17とAAL X層処理部18とATM層処理部19とAT
Mセル優先制御部20とUPC部21とMAC層処理部25とE
ther層処理部266の全てを含む通信制御装置2として
いる点が第2の実施形態の装置と異なる。
【0107】なお、この実施形態の装置の動作は、図2
0を参照して説明した第4の実施形態の装置の動作と同
一のため説明を省略する。この実施形態においては、第
2の実施形態と第4の実施形態にて説明した効果が得ら
れる。
【0108】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について説明する。図22は、本発明の第6の
実施形態の装置のブロック構成図である。図22を参照
すると分かる様に、この実施の形態の装置は、ネットワ
ーク管理装置244が、サービス定義部15とトラフィッ
ク定義部14とを備えている点と、上位制御部10と制
御部13とATM UNIシグナリング処理部16とAAL X層処
理部18とATM層処理部19とATMセル優先制御部20と
UPC部21の全てを含む通信制御装置2としている点と
で第3の実施形態(その2)の装置構成と異なる。
【0109】次に、この実施形態の装置の動作について
説明する。この実施の形態の装置の動作においては、第
4の実施形態の動作を示す図20のフローチャートと同
様に、制御部13とネットワーク管理装置24とが協働し
て、図20に示すフローチャートに示す処理を実行させ
るために、処理ステップの順番を入れ替えている。ま
た、ステップG1を除いて、第3の実施形態(その2)の装
置の動作フローである図18に含まれるステップと同一
の処理を実行する。図23のステップN1部がネットワー
ク管理装置24で実行される処理である。ネットワーク
管理装置24からの応答に従い処理を実行する。本実施
形態の装置は、本発明の第3の実施形態(その1)の装
置と接続されて動作する。
【0110】図24は、第1の実施形態である図1に示
す構成と図7に示す動作と、第2の実施形態である図1
2に示す構成と図7に示す動作と、第3の実施形態であ
る図13と図17とに示す構成と図14と図18と示す動
作と、第4の実施形態である図19に示す構成と図20
に示す動作と、第5の実施形態である図21に示す構成
と図19に示す動作と、第3の実施形態である図13と
第6の実施形態である図22の構成と図14と図23と
に示す動作により確立されるIP over ATMコネクション
を示す論理構成図である。
【0111】物理コネクション(回線)500(物理回
線)の内部にサービス単位の複数のSVCコネクション51
0a、510b、510cが確立され、それぞれのSVC
コネクション510a、510b、510cには、それ
ぞれIP層(ネットワーク層)コネクション520a、52
0b、520cが存在し、それそれのIP層(ネットワー
ク層)コネクション520a、520b、520c内部
には、それぞれのサービスに対応したTCPコネクション
530a、530bやUDPコネクション530cが存在
する。図24に示すコネクション論理構成図は、制御部
13のコネクション管理部5が保持するコネクション管理
テーブル70が、TCP/UDPのポートと宛先IPアドレスと
宛先ATMアドレスとSVCコネクションのVPI/VCIを全て1
対1対1対1に対応させているために、1 TCP・UDP/IPア
プリケーションの1サービスに対して1SVCコネクション
を占有している。
【0112】(第1の実施例)次に、具体的な第1の実
施例について説明する。図25は、この実施例を示すネ
ットワーク構成図である。図25の符号Aで示す部分
は、本発明の第1の実施形態あるいは第4の実施形態の
装置を備える加入者端末と、ATM加入者集線装置と、ATM
ネットワークと、インターネットにより構成されるネッ
トワークの一例において確立されるIP over ATMコネク
ションの一例を示す論理構成図である。
【0113】図25のA部は、インターネット600
と、ATMネットワーク601と、ATM加入者集線装置62
0aと、本発明の第1の実施形態あるいは第4の実施形態
の装置を備える加入者端末640aにより構成される。
ATMネットワーク601とATM加入者集線装置620aと
の間は、ATM(光、電気)物理コネクション501を物
理回線とし、ATM加入者集線装置620aと加入者端末
640a間も、ATM(光、電気)物理コネクション501
を物理回線とする。この時、ATM加入者集線装置620
aがATM加入者ネットワークを構成する装置となる。図
1あるいは図4のネットワーク管理装置24がNMS(Netw
ork Management System)610として、本発明の第1の
実施形態あるいは第4の実施形態の装置を備える加入者
端末640aに接続する。図1に示す装置を備える加入
者端末640aで、図7に示す処理を実行することによ
り、あるいは、図19に示す装置を備える加入者端末6
40aで、図20に示す処理を実行することにより、AT
Mネットワーク601とATM加入者集線装置620a間の
ATM(光、電気)物理コネクション501に、SVCコネク
ション510が確立される。
【0114】SVCコネクション510には、IP層(ネッ
トワーク層)コネクション520が存在し、IP層(ネッ
トワーク層)コネクション520には、TCP/UDPコネク
ション530が存在するコネクション論理構成となる。
一方、ATM加入者集線装置620aと加入者端末640
a間のATM(光、電気)物理コネクション501に、SVC
コネクション510が確立される。SVCコネクション5
10には、IP層(ネットワーク層)コネクション520
が存在し、IP層(ネットワーク層)コネクション520
には、TCP/UDPコネクション530が存在するコネクシ
ョン論理構成となる。
【0115】図25の符号Bで示す部分は、本発明の第
2の実施形態あるいは第5の実施形態の装置を備えるAT
MルータやSTBと、加入者端末と、ATM加入者集線装置
と、ATMネットワークと、インターネットとにより構成
されるネットワークにおいて、一例として確立されるIP
over ATMコネクションの一例を示す論理構成図であ
る。図25のB部は、インターネット600と、ATMネ
ットワーク601と、ATM加入者集線装置620bと本
発明の第2の実施形態あるいは第5の実施形態の装置を
備えるATMルータ/STB630bと加入者端末640bに
より構成される。ATMネットワーク601とATM加入者集
線装置620b間は、ATM(光、電気)物理コネクショ
ン501を物理回線とし、ATM加入者集線装置620b
とATMルータ/STB630bb間も、ATM(光、電気)物理
コネクション501を物理回線とし、ATMルータ/STB6
30bと加入者端末640b間を、Ether物理コネクシ
ョン502を物理回線とする。この時、ATM加入者集線
装置620bとATMルータ/STB630bがATM加入者ネ
ットワークを構成する装置となる。図12あるいは図2
4のネットワーク管理装置24がNMS(Network Manageme
nt System)610として、本発明の第2の実施形態ある
いは第5の実施形態の装置を備えるATMルータ/STB 63
0bに接続する。
【0116】このATMルータ/STB630bで、図7ある
いは図20にて示した処理を実行することにより、ATM
ネットワーク601とATM加入者集線装置620a間に
は、ATM(光、電気)物理コネクション501に、SVCコ
ネクション510が確立される。SVCコネクション51
0には、IP層(ネットワーク層)コネクション520が
存在し、IP層(ネットワーク層)コネクション520に
は、TCP/UDPコネクション530が存在するコネクショ
ン論理構成となる。一方、ATM加入者集線装置620b
とATMルータ/STB 630b間のATM(光、電気)物理コ
ネクション501に、SVCコネクション510が確立さ
れる。SVCコネクション510には、IP層(ネットワーク
層)コネクション520が存在し、IP層(ネットワーク
層)コネクション520には、TCP/UDPコネクション5
30が存在するコネクション論理構成となる。さらに、
このATMルータ/STB630bと加入者端末640b間の
Ether物理コネクション502には、従来のTCP/IPコネ
クション530が存在するコネクション論理構成とな
る。
【0117】図25の符号Cで示す部分は、本発明の第
3の実施形態(その2)あるいは第6の実施形態の装置
を備えるATMルータやSTBと、第3の実施の形態(その
1)の装置を備える加入者端末と、ATM加入者集線装置と
ATMネットワークとインターネットにより構成されるネ
ットワークにおいて、一例として確立されるIP over AT
Mコネクションの一例を示す論理構成図である。図25
の符号C部は、インターネット600と、ATMネットワ
ーク601と、ATM加入者集線装置620cと、ATMルー
タ/STB630Cと、加入者端末640cにより構成さ
れる。ATMネットワーク601とATM加入者集線装置62
0c間は、ATM(光、電気)物理コネクション501を
物理回線とし、ATM加入者集線装置620cとATMルータ
/STB630c間も、ATM(光、電気)物理コネクション
501を物理回線とし、ATMルータ/STB630cと加入
者端末640c間も、ATM(光、電気)物理コネクショ
ン501を物理回線とする。この時、ATM加入者集線装
置620cとATMルータ/STB630cがATM加入者ネッ
トワークを構成する装置となる。図12あるいは図24
のネットワーク管理装置24がNMS(Network Managemen
t System)610として、ATMルータ/STB630c に
接続する。
【0118】図13に示す装置を備える加入者端末64
0cが、図14に示す処理を実行し、図17に示す装置
を備えるATMルータ/STB630cが、図18に示す処理
あるいは図14にて示す処理を実行し、図22に示す装
置を備えるATMルータ/STB630cが、図23に示す処
理を実行することにより、ATMネットワーク601とATM
加入者集線装置620c間には、ATM(光、電気)物理
コネクション501に、SVCコネクション510が確立
される。SVCコネクション510には、IP層(ネットワ
ーク層)コネクション520が存在し、IP層(ネットワ
ーク層)コネクション520には、TCP/UDPコネクショ
ン530が存在するコネクション論理構成となる。
【0119】一方、ATM加入者集線装置620cと図1
7あるいは図22に示す装置を備えるATMルータ/STB
630c間のATM(光、電気)物理コネクション501
に、SVCコネクション510が確立される。SVCコネクシ
ョン510には、IP層(ネットワーク層)コネクション
520が存在し、IP層(ネットワーク層)コネクション
520には、TCP/UDPコネクション530が存在するコ
ネクション論理構成となる。さらに、図17あるいは図
22の装置を備えるATMルータ/STB630cと加入者端
末640c間には、ATM(光、電気)物理コネクション
501に、SVCコネクション510が確立される。SVCコ
ネクション510には、IP層(ネットワーク層)コネク
ション520が存在し、IP層(ネットワーク層)コネク
ション520には、TCP/UDPコネクション530が存在
するコネクション論理構成となる。
【0120】次に、具体的な第2の実施例について説明
する。図26は、本発明の第2の実施例を示すネットワ
ーク構成図である。図26の符号Aで示す部分は、本発
明の第1の実施形態あるいは第4の実施形態の装置を備え
る加入者端末と、加入者多重装置(以降、DSLAM:Digita
l Subscriber Access Multiplexor)と、ATMネットワー
クと、インターネットとにより構成されるネットワーク
において、一例として確立されるIP over ATMコネクシ
ョンの一例を示す論理構成図である。図26のA部は、
インターネット600と、ATMネットワーク601と、D
SLAM 650aと、本発明の第1の実施形態あるいは第4
の実施形態の装置を備える加入者端末640aにより構
成される。ATMネットワーク601とDSLAM650a間
は、ATM(光、電気)物理コネクション501を物理回
線とし、DSLAM 650aと加入者端末640a間は、xD
SL(Asymmetric DSL(Digital Subscriber Line)、 High
−bit-rate DSL、 Rate−Adaptive DSL、 Symmetric DS
L、 Very−high−bit−rate DSL等の総称) を利用したA
TM over XDSLコネクション503を物理回線とする。こ
の時、DSLAM650aがATM加入者ネットワークを構成す
る装置となる。
【0121】図1あるいは図4のネットワーク管理装置2
4がNMS(Network Management System)610として、
本発明の第1の実施形態あるいは第4の実施形態の装置を
備える加入者端末640aに接続する。図1に示す装置
を備える加入者端末640aで図7に示した処理を実行
することにより、あるいは、図19に示す装置を備える
加入者端末640aで、図20に示した処理を実行する
ことにより、ATMネットワーク601とDSLAM 650a
間のATM(光、電気)物理コネクション501にSVCコネ
クション510が確立される。SVCコネクション510
には、IP層(ネットワーク層)コネクション520が存
在し、IP層(ネットワーク層)コネクション520に
は、TCP/UDPコネクション530が存在するコネクショ
ン論理構成となる。一方、DSLAM650aとこの加入者
端末640a間のATM over XDSLコネクション503にS
VCコネクション510が確立される。SVCコネクション
510には、IP層(ネットワーク層)コネクション52
0が存在し、IP層(ネットワーク層)コネクション52
0には、TCP/UDPコネクション530が存在するコネク
ション論理構成となる。
【0122】図26の符号Bで示す部分は、本発明の第
2の実施形態あるいは第5の実施形態の装置を備えるADS
LルータやSTBと、加入者端末とDSLAMと、ATMネットワー
クと、インターネットにより構成されるネットワークに
おいて、一例として確立されるIP over ATMコネクショ
ンの一例を示す論理構成図である。図26のB部は、イ
ンターネット600と、ATMネットワーク601と、DSL
AM 650bと、本発明の第2の実施形態あるいは第5
の実施形態の装置を備えるADSLルータ/STB630b
と、加入者端末640bにより構成される。ATMネット
ワーク601とDSLAM650b間は、ATM(光、電気)物
理コネクション501を物理回線とし、DSLAM650b
とATMルータ/STB630b間は、xDSL(Asymmetric DSL
(Digital Subscriber Line)、High−bit−rate DSL、 R
ate−Adaptive DSL、 Symmetric DSL、Very-high-bit-r
ate DSL等の総称) を利用したATM over XDSLコネクショ
ン503を物理回線とし、ADSLルータ/STB 630bと
加入者端末640b間を、Ether物理コネクション50
2を物理回線とする。この時、DSLAM650bとADSLル
ータ/STB630bがATM加入者ネットワークを構成する
装置となる。図12あるいは図24のネットワーク管理
装置24がNMS(Network Management System)610と
して、本発明の第2の実施形態あるいは第5の実施形態
の装置を備えるADSLルータ/STB 630bに接続する。
【0123】図12あるいは図21の装置を備えるATM
ルータ/STB 630bで、図7あるいは図20に示した
処理を実行することにより、ATMネットワーク601とD
SLAM650b間には、ATM(光、電気)物理コネクショ
ン501にSVCコネクション510が確立される。SVCコ
ネクション510には、IP層(ネットワーク層)コネク
ション520が存在し、IP層(ネットワーク層)コネク
ション520には、TCP/UDPコネクション530が存在
するコネクション論理構成となる。一方、DSLAM 650
bと本発明の第2の実施形態の装置を備えるADSLルータ
/STB630b間のATM over XDSLコネクション503に
SVCコネクション510が確立される。SVCコネクション
510には、IP層(ネットワーク層)コネクション52
0が存在し、IP層(ネットワーク層)コネクション52
0には、TCP/UDPコネクション530が存在するコネク
ション構成となる。さらに、本発明の第2の実施形態あ
るいは第5の実施形態の装置を備えるADSLルータ/STB
630bと加入者端末640b間のEther物理コネクシ
ョン502には、従来のTCP/IPコネクション530が
存在するコネクション論理構成となる。
【0124】図26の符号Cで示す部分は、本発明の第
3の実施形態(その2)あるいは第6の実施形態である
装置を備えるATMルータやSTBと、第3の実施形態(その
1)の装置を備える加入者端末と、DSLAMと、ATMネット
ワークと、インターネットにより構成されるネットワー
クにおいて、一例として確立されるIP over ATMコネク
ションの一例を示す論理構成図である。図26のC部
は、インターネット600と、ATMネットワーク601
と、DSLAM 650cと、本発明の第3の実施形態(その
2)あるいは第6の実施形態の装置を備えるADSLルータ
/STB630cと、本発明の第3の実施形態(その1)
の装置を備える加入者端末640cにより構成される。
ATMネットワーク601とDSLAM650c 間は、ATM
(光、電気)物理コネクション501を物理回線とし、
DSLAM650cとADSLルータ/STB630c間は、xDSL(A
symmetric DSL(Digital Subscriber Line)、 High−bit
−rate DSL、 Rate-Adaptive DSL、 Symmetric DSL、 V
ery-high-bit-rate DSL等の総称)を利用したATM over X
DSLコネクション503を物理回線とし、ATMルータ/ST
B630cと加入者端末640c間は、ATM(光、電気)
物理コネクション501を物理回線とする。この時、DS
LAM 650cとADSLルータ/STB630cがATM加入者ネ
ットワークを構成する装置となる。
【0125】図17あるいは図22のネットワーク管理
装置24がNMS(Netowork Management System)610
として、第3の実施形態(その2)あるいは第6の実施
形態の装置を備えるADSLルータ/STB630cに接続す
る。図13に示す装置を備える加入者端末640cが図
14に示す処理を実行し、図17に示す装置を備えるAD
SLルータ/STB630cが図18に示す処理あるいは図
14に示す処理を実行し、図22の装置を備えるADSLル
ータ/STB630cが、図23に示す処理を実行するこ
とにより、ATMネットワーク601とDLSMA 650c間
には、ATM(光、電気)物理コネクション501にSVCコ
ネクション510が確立される。SVCコネクション51
0にはIP層(ネットワーク層)コネクション520が存
在し、IP層(ネットワーク層)コネクション520に
は、TCP/UDPコネクション530が存在するコネクショ
ン論理構成となる。
【0126】一方、DSLAM650cと図17あるいは図
22の装置を備えるADSLルータ/STB630c間のATM o
ver XDSLコネクション503に、SVCコネクション51
0が確立される。SVCコネクション510には、IP層
(ネットワーク層)コネクション520が存在し、IP層
(ネットワーク層)コネクション520には、TCP/UDP
コネクション530が存在するコネクション構成とな
る。さらに、図17あるいは図22の装置を備えるADSL
ルータ/STB630cと本発明の第3の実施形態(その
1)の装置を備える加入者端末640c間には、ATM
(光、電気)物理コネクション501にSVCコネクショ
ン510が確立される。SVCコネクション510には、I
P層(ネットワーク層)コネクション520が存在し、I
P層(ネットワーク層)コネクション520には、TCP/
UDPコネクション530が存在するコネクション論理構
成となる。
【0127】次に、具体的な第3の実施例について説明
する。図27は、本発明の第3の実施例を示すネットワ
ーク構成図である。図27の符号Aで示す部分は、本発
明の第1の実施形態あるいは第4の実施形態の装置を備え
る加入者端末と、 ATMネットワークと、インターネット
により構成されるネットワークにおいて、一例として確
立されるIP over ATMコネクションの一例を示す論理構
成図である。図27のA部は、インターネット600と、
ATMネットワーク601と、本発明の第1の実施形態あ
るいは第4の実施形態の装置を備える加入者端末640
aにより構成される。ATMネットワーク601と加入者
端末640a間は、ATM(光、電気)物理コネクション
501を物理回線とする。図1あるいは図4のネットワ
ーク管理装置24がNMS(Network Management System)
610として、この加入者端末640aに接続する。
【0128】図1の装置を備える加入者端末640aで
図7に示す処理を実行することによりあるいは図19に
示す装置を備える加入者端末640aで図20の処理を
実行することにより、ATMネットワーク601と本発明
の第1の実施形態あるいは第4の実施形態の装置を備え
る加入者端末640a間のATM(光、電気)物理コネク
ション501にSVCコネクション510が確立される。S
VCコネクション510には、IP層(ネットワーク層)コ
ネクション520が存在し、IP層(ネットワーク層)コ
ネクション520には、TCP/UDPコネクション530が
存在するコネクション論理構成となる。
【0129】図27の符号B部は、本発明の第2の実施
形態あるいは第5の実施形態の装置を備えるATMルータ
と、加入者端末と、ATMネットワークと、インターネッ
トにより構成されるネットワークにおいて、一例として
確立されるIP over ATMコネクションの一例を示す論理
構成図である。図27のB部は、インターネット600
と、ATMネットワーク601と、本発明の第2の実施形
態あるいは第5の実施形態の装置を備えるATMルータ/S
TB630bと、加入者端末640bにより構成される。
ATMネットワーク601にATMルータ630bが組み込ま
れ、ATMルータ630bと加入者端末640b間を、Eth
er物理コネクション502を物理回線としている。図1
2あるいは図24のネットワーク管理装置24がNMS(N
etwork Management System)610として、本発明の第
2の実施形態あるいは第5の実施形態の装置を備えるAT
Mルータ630bに接続する。
【0130】図12あるいは図21を備えるATMルータ
/STB630bで、図7あるいは図20の処理を実行す
ることにより、ATMルータ630bからATMネットワーク
601へは、ATM(光、電気)物理コネクション501
にSVCコネクション510が確立される。SVCコネクショ
ン510には、IP層(ネットワーク層)コネクション5
20が存在し、IP層(ネットワーク層)コネクション5
20には、TCP/UDPコネクション530が存在するコネ
クション論理構成となる。本発明の第2の実施形態ある
いは第5の実施形態の装置を備えるATMルータ/STB 6
30bと加入者端末640b間のEther物理コネクショ
ン502には、従来のTCP/IPコネクション530が存
在するコネクション論理構成となる。
【0131】図27のC部は、本発明の第3の実施形態
(その2)あるいは第6の実施形態の装置を備える加入
者端末と、ATMネットワークと、インターネットにより
構成されるネットワークにおいて、一例として確立され
るIP over ATMコネクションの一例を示す構成図であ
る。図27のC部は、インターネット600と、ATMネ
ットワーク601と、本発明の第3の実施形態(その
2)あるいは第6の実施形態である装置を備えるATMル
ータ630ccと、本発明の第3の実施形態(その1)
の装置を備える加入者端末640cにより構成される。
ATMネットワーク601にATMルータ630bが組み込ま
れ、ATMルータ630cと加入者端末6640c間を、AT
M(光、電気)物理コネクション501を物理回線とす
る。
【0132】図17あるいは図22のネットワーク管理
装置24がNMS(Network Management System)610と
して、図17あるいは図22の装置を備えるATMルータ
630cに接続する。図13の装置を備える加入者端末
640cが図14に示す処理を実行し、図17の装置を
備えるATMルータ/STB630c が図18あるいは図1
4に示す処理を実行し、図22の装置を備えるATMルー
タ/STB630cが、図23の処理を実行することによ
り、ATMルータ 630c からATMネットワーク601へ
は、ATM(光、電気)物理コネクション501にSVCコネ
クション510が確立される。SVCコネクション510
には、IP層(ネットワーク層)コネクション520が存
在し、IP層(ネットワーク層)コネクション520に
は、TCP/UDPコネクション530が存在するコネクショ
ン論理構成となる。
【0133】図17あるいは図22の装置を備えるATM
ルータ630cと本発明の第3の実施形態(その1)を
備える加入者端末640c間には、ATM(光、電気)物
理コネクション501にSVCコネクション510が確立
される。SVCコネクション510には、IP層(ネットワ
ーク層)コネクション520が存在し、IP層(ネットワ
ーク層)コネクション520には、TCP/UDPコネクショ
ン530が存在するコネクション構成となる。
【0134】このように、本発明の第1乃至第3の実施
例によれば、本発明は、ATM加入者ネットワークの様々
なインフラに対応可能であり、TCP・UDP/IPアプリケー
ションのサービスの通信帯域と通信品質を保証し、ATM
ネットワークとATM加入者ネットワークに接続する加入
者の利便性や経済性の向上、および、ネットワークの資
源有効利用を可能とする。
【0135】また、本発明の各実施形態の装置は、CP
Uが、HD等の記録媒体に記録した通信制御プログラム
を実行するようにして実現することが可能である。この
通信制御プログラムは、各実施形態にて説明した処理を
行なうように作成しておけば良い。
【0136】以上、本発明の実施形態について説明した
きたが、その効果としては以下に示すような様々なこと
が挙げられる。第1の効果は、 インターネットのデー
タ通信サービス(電子メール、Webデータ、音声、静止
画像や動画像や音楽データ等) を提供するTCP/IPアプ
リケーションあるいはUDP/IPアプリケーションのサー
ビス単位での通信帯域保証や通信品質保証を提供可能に
SVCコネクションの制御を行なえる。その理由は、サー
ビスを認識する手段により、TCP層やUDP層が付加するヘ
ッダのポート番号を参照するためである。さらに、その
理由は、サービスとUNI3.1やUNI4.0規定のBroadband Be
arer Capability Information Element(BBcap IE) とAT
M Traffic Descriptor Information Element(AtmTD IE)
等のパラメータをテーブル化し、このテーブルを参照し
て、ATM UNIシグナリングメッセージに、認識したサー
ビス単位に対応した通信帯域情報と通信帯域保証情報を
設定するようにパラメータを組み込みSVCコネクション
を確立するためである。
【0137】さらに、その理由は、TCP・UDPポートの番
号を登録する手段として、IETF RFC1340 “Assigned Nu
mbers”(Jul/1992)(以降更新されている)に規定さ
れているTCPやUDPの良く知られた番号(well-known por
t number)や、近年サービスが開始されているVoice ov
er IP、画像 over IP等で使用するTCP・UDPポートの番
号を登録し、TCP層やUDP層が付加するヘッダのポート番
号を参照してサービスを認識するためである。さらにそ
の理由は、トラフィックタイプを認識する手段により、
IPv4層が付加するヘッダのサービス型(Type of Servic
e; 以降ToS)やIPv6層が付加するヘッダのトラフィッ
ククラス(Traffic Class; 以降、TC)を参照してサー
ビスが要求するトラフィックタイプ(Traffic Type)を
認識するためである。さらに、その理由は、トラフィッ
クタイプとUNI3.1やUNI4.0規定のQuality of Service P
arameter Information Element(QoS IE)のパラメータと
を対応関係をテーブル化し、このテーブルを参照して、
ATM UNIシグナリングメッセージのSETUPメッセージのQu
ality of Service Parameter Information Element(QoS
IE) に、認識したサービス単位に対応したトラフィッ
クタイプである通信品質情報を設定してSVCコネクショ
ンを確立しているからである。
【0138】第2の効果は、インターネットのデータ通
信サービス を提供するTCP/IPアプリケーションあるい
はUDP/IPアプリケーションのサービス単位の通信帯域
と通信品質を備えたSVCコネクションを標準のUNI3.1とU
NI4.0を利用して提供することが可能である。その理由
は、UNI3.1やUNI4.0において規定されているBroadband
High Layer Information(以降、BHLI) IEにポート番
号とトラフィックタイプを定義することにより、BHLI I
Eに、TCP層やUDP層が付加するヘッダのポート番号を参
照して、サービスを認識する手段が検出したポート番号
情報と、IPv4層が付加するヘッダのサービス型(Type o
f Service; 以降ToS)やIPv6層が付加するヘッダのト
ラフィッククラス(Traffic Class)を参照して、サー
ビスが要求するトラフィックタイプ(Traffic Type)を
認識することにより検出したトラフィックタイプ情報を
BHLI IEに設定しているからである。さらに、その理由
は、ATMシグナリングメッセージのSETUPメッセージのポ
ート番号情報とトラフィックタイプ情報を保持している
BHLI IEをローカルな装置間で処理するためである。
【0139】第3の効果は、サービスを提供するために
通信帯域の極端な減少や通信品質の極端な劣化を発生さ
せないATMネットワークやATM加入者ネットワークを集中
管理できる。その理由は、ATMネットワークを監視して
いるネットワーク管理システム(Network Management S
ystem;NMS)が、サービスとUNI3.1やUNI4.0規定のBroa
dband Bearer Capability Information Element(BBcap
IE) 、ATM Traffic Descriptor Information Element(A
tmTD IE)のパラメータを対応させたテーブルと、トラフ
ィックタイプとUNI3.1やUNI4.0規定のQuality of Servi
ce Parameter Information Element(QoS IE)のパラメ
ータを対応させたテーブルとを保持して、ネットワーク
の状態に応じて、テーブル内容の更新を行ない通信帯域
や通信品質を設定し、ATM UNIシグナリングのSETUPメッ
セージの情報要素のパラメータを管理しているからであ
る。
【0140】第4の効果は、 データ通信サービス を提
供するTCP/IPアプリケーションあるいはUDP/IPアプリ
ケーションのサービス単位のSVCコネクションを提供す
ることができる。その理由は、コネクション管理テーブ
ルには、TCP・UDP/アプリケーションサービスに対応
し、それぞれの通信帯域と通信品質を保証するSVCコネ
クションを1対1に対応させるため、上位TCP・UDP/IPア
プリケーションを区別することにより、TCP/UDP始点ポ
ート番号(図9の符号74)とTCP/UDPの終点ポート番
号を備え、宛先IPアドレスと宛先ATMアドレスとSVCコネ
クションを対応させ、同一のTCP/UDP終点ポート番号に
既にSVCコネクションが登録されていても、コネクショ
ン管理テーブルの別領域にTCP/UDPの終点ポート番号と
宛先IPアドレスと宛先ATMアドレスをコピーし、新規のT
CP/UDPの始点ポート番号を登録するためである。
【0141】第5の効果は、データ通信サービス を提
供するTCP/IPアプリケーションあるいはUDP/IPアプリ
ケーションのサービス単位のSVCコネクション確立要求
が、ATMネットワークあるいはATM加入者ネットワークに
対して、通信帯域や通信品質の過剰要求や不足要求にな
らない、その理由は、ATMネットワークを監視している
ネットワーク管理システム(Network Management Syste
m;NMS)がサービスとUNI3.1やUNI4.0規定のBroadband
Bearer Capability Information Element(BBcapIE) 、A
TM Traffic Descriptor Information Element(AtmTD I
E)を対応させたテーブルと、トラフィックタイプとUNI
3.1やUNI4.0規定のQuality of Service Parameter Info
rmation Element(QoS IE)を対応させたテーブルの定義
情報を更新するためである。さらに、その理由は、ATM
ネットワークを監視しているネットワーク管理システム
(Network Management System;NMS)が、サービスとUN
I3.1やUNI4.0規定のBroadband Bearer Capability Info
rmation Element(BBcap IE) 、ATM Traffic Descriptor
Information Element(AtmTD IE)を対応付けたテーブル
と、トラフィックタイプとUNI3.1やUNI4.0規定のQualit
y of Service ParameterInformation Element(QoS IE)
とを対応付けたテーブルとを保持し、制御部13が、AT
M UNIシグナリングのSETUPメッセージを構築する際に、
データの適応性をネットワーク管理装置24に問い合わ
せるためである。
【0142】第6の効果は、実装に際して通信制御装置
側のコストを低減できる。その理由は、ATMネットワー
クを監視しているネットワーク管理システム(Network
Management System:;NMS)が、サービスとUNI3.1やUNI
4.0規定のBroadband Bearer Capability Information E
lement(BBcap IE) 、ATM Traffic Descriptor Informat
ion Element(AtmTD IE)とを対応付けたテーブルと、ト
ラフィックタイプトとUNI3.1やUNI4.0規定のQuality of
Service Parameter Information Element(QoS IE)とを
対応付けたテーブルを保持するために、通信制御装置側
では、これらの情報をメモリ領域を用意しなくてすむか
らである。
【0143】第7の効果は、サービスを提供するために
通信帯域の極端な減少や通信品質の極端な劣化を発生さ
せないATMネットワークやATM加入者ネットワークを提供
できる。その理由は、ATMネットワークを監視している
ネットワーク管理システム(Network Management Syste
m;NMS)が、サービスとUNI3.1やUNI4.0規定のBroadban
d Bearer Capability Information Element(BBcap IE)
、ATM Traffic Descriptor Information Element(AtmT
D IE)とを対応付けたテーブルと、トラフックタイプとU
NI3.1やUNI4.0規定のQuality of Service Parameter In
formation Element(QoS IE)とを対応付けたテーブルと
を保持し、ネットワークの状態に応じて、通信帯域や通
信品質を決めるATM UNIシグナリングのSETUPメッセージ
の情報要素のパラメータを管理しているからである。
【0144】なお、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて、上記実施形態や実施例に対して種々の変形や変
更を施すことができることは言うまでもない。
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、例えば、TCP/IPアプリケーションあるいはUDP
/IPアプリケーションでのサービスタイプ種別やトラフ
ィックタイプ種別を認識し、これらの種別に応じた通信
帯域保証や通信品質保証を提供できるようにすることが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のブロック構成図であ
る。
【図2】TCPパケットの構成の説明図である。
【図3】UDPパケットの構成の説明図である。
【図4】IPv4パケットの構成の説明図である。
【図5】IPv6パケットの構成の説明図である。
【図6】IPパケットの構成の説明図である。
【図7】第1の実施形態の動作の説明図である。
【図8】トラフィックタイプ定義テーブルの説明図であ
る。
【図9】サービスタイプ定義テーブル60の説明図であ
る。
【図10】コネクション管理テーブル70の説明図であ
る。
【図11】SETUPメッセージの説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態のブロック構成図で
ある。
【図13】本発明の第3の実施形態(その1)のブロッ
ク構成図である。
【図14】本発明の第3の実施形態(その1)の動作説
明図である。
【図15】第3の実施形態(その1)の装置が構築する
Broadband High Layer Information IEの構成の説明図
である。
【図16】SETUPメッセージの説明図である。
【図17】本発明の第3の実施形態(その2)のブロッ
ク構成図である。
【図18】本発明の第3の実施形態(その2)の動作説
明図である。
【図19】本発明の第4の実施形態のブロック構成図で
ある。
【図20】本発明の第4の実施形態の動作説明図であ
る。
【図21】本発明の第5の実施形態のブロック構成図で
ある。
【図22】本発明の第6の実施形態のブロック構成図で
ある。
【図23】第6の実施形態の動作の説明図である。
【図24】IP over ATMコネクションを示す論理構成の
説明図である。
【図25】具体的な実施例1の説明図である。
【図26】具体的な実施例2の説明図である。
【図27】具体的な実施例3の説明図である。
【図28】本発明の概要の説明図である。
【図29】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
10 上位制御部 11 TCP/UDP層制御部 12 IP層制御部 13、13A、13B 制御部 16 ATMUNIシグナリング処理部 17 LLC/SNAP層制御部 18 AALX処理部 19 ATM層処理部 20 ATM優先制御部 21 UPC部 24 ネットワーク管理装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信制御方法であって、 所定プロトコルのパケット中における通信サービスタイ
    プを指定するサービスタイプ情報を認識し、 この認識したサービスタイプ情報に対して予め対応付け
    られている、コネクション確立のためのパラメータ情報
    を獲得し、 この獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセ
    ージ(セットアップメッセージ)を生成して送信する通
    信制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記所定プロトコルは、TCPまたはUDPであり、 前記サービスタイプ情報は、TCPヘッダまたはUDP
    ヘッダ内の終点ポート番号である、ことを特徴とする通
    信制御方法。
  3. 【請求項3】 通信制御方法であって、 所定プロトコルのパケット中におけるトラフィックタイ
    プを指定するトラフィックタイプ情報を認識し、 この認識したトラフィックタイプ情報に対して予め対応
    付けられている、コネクション確立のためのパラメータ
    情報を獲得し、 この獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセ
    ージ(セットアップメッセージ)を生成して送信する通
    信制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記所定プロトコルは、IPであり、 前記トラフィックタイプ情報は、IPヘッダ内のサービ
    スタイプまたはトラフックタイプである、ことを特徴と
    する通信制御方法。
  5. 【請求項5】 通信制御装置であって、 所定プロトコルのパケット中における通信サービスタイ
    プを指定する情報であるサービスタイプ情報を認識する
    手段と、 各サービスタイプ情報とコネクション確立のためのパラ
    メータ情報とを対応付けて定義したテーブルを参照し
    て、この認識したサービスタイプ情報に対応するパラメ
    ータ情報を獲得する手段と、 この獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセ
    ージ(セットアップメッセージ)を生成して送信する手
    段と、を備える通信制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記所定プロトコルは、TCPまたはUDPであり、 前記サービスタイプ情報は、TCPヘッダまたはUDP
    ヘッダ内の終点ポート番号である、ことを特徴とする通
    信制御装置。
  7. 【請求項7】 通信制御装置であって、 所定プロトコルのパケット中におけるトラフィックタイ
    プを指定する情報であるトラフィックタイプ情報を認識
    する手段と、 各トラフィクタイプ情報とコネクション確立のためのパ
    ラメータ情報とを対応付けて定義したテーブルを参照し
    て、この認識したトラフィックタイプ情報に対応するパ
    ラメータ情報を獲得する手段と、 この獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセ
    ージ(セットアップメッセージ)を生成して送信する手
    段と、を備える通信制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記所定プロトコルは、IPであり、 前記通信品質情報は、IPヘッダ内のサービスタイプま
    たはトラフィックタイプである、ことを特徴とする通信
    制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項5、6、7および8の内のいずれ
    か一項に記載の通信制御装置において、 前記テーブルを自装置外部のネットワーク管理装置に格
    納すると共に、このネットワーク管理装置にアクセスし
    てテーブルに定義されたパラメータ情報を獲得するよう
    に構成されたことを特徴とする通信制御装置。
  10. 【請求項10】 通信制御を行なうための通信制御プロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
    であって、 所定プロトコルのパケット中における通信サービスタイ
    プを指定する情報であるサービスタイプ情報を認識する
    処理と、 この認識したサービスタイプ情報に対して予め対応付け
    られている、コネクション確立のためのパラメータ情報
    を獲得する処理と、 この獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセ
    ージ(セットアップメッセージ)を生成して送信する処
    理と、を含む処理を実行させるための通信制御プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  11. 【請求項11】 通信制御を行なうための通信制御プロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
    であって、 所定プロトコルのパケット中におけるトラフィックタイ
    プを指定する情報であるトラフィックタイプ情報を認識
    する処理と、 この認識したトラフィックタイプ情報に対して予め対応
    付けられている、コネクション確立のためのパラメータ
    情報を獲得する処理と、 この獲得したパラメータ情報を用いてSETUPメッセ
    ージ(セットアップメッセージ)を生成して送信する処
    理と、を含む処理を実行させるための通信制御プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】 通信制御方法であって、 IPパケットをATMに載せかえる時に、IPv4なら
    ばヘッダの「Type ofService」、IPv6ならば、ヘ
    ッダのTraffic Classをまとめてトラフックタイプとし
    て認識し、 TCPパケットのポート番号を認識し、 トラフィックタイプ/ポート番号に対応付けられたSE
    TUPメッセージの情報要素を把握し、 この把握した情報要素を用いてSETUPメッセージ
    (セットアップメッセージ)を生成し送信する通信制御
    方法。
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