JP2001297949A - ゲル電解質 - Google Patents

ゲル電解質

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JP2001297949A
JP2001297949A JP2000110803A JP2000110803A JP2001297949A JP 2001297949 A JP2001297949 A JP 2001297949A JP 2000110803 A JP2000110803 A JP 2000110803A JP 2000110803 A JP2000110803 A JP 2000110803A JP 2001297949 A JP2001297949 A JP 2001297949A
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electrolyte
gel electrolyte
gel
polymer
organic solvent
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Tatsutoshi Tamura
達利 田村
Kazuhiko Kawakami
和彦 河上
Yasuo Ando
保雄 安藤
Atsushi Sakamoto
敦 坂本
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリマが含まれるゲル電解質系において、
有機電解質系に比べて電気伝導度が高くすることにあ
る。 【解決手段】 電解質塩として非対称型の四級アンモニ
ウム塩であるトリエチルメチルアンモニウム塩を用い、
有機溶媒としてエチレンカーボネイトとジメチルカーボ
ネイトの混合溶媒又はガンマー・ブチルラクトンを用
い、ポリマとしてポリアクリロニトリルを添加してゲル
化したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル電解質に関す
る。特に、電気二重層キャパシタに適用して好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在用いられているコンピュータには、
メモリのバックアップ用として、電気二重層キャパシタ
が利用されている。このキャパシタは小型で大容量であ
り、充放電の繰返し寿命が長いという特徴を有する。電
気二重層キャパシタは、Al電解コンデンサに代表され
る電極間に誘電体を有するコンデンサに比べ、体積当た
りの容量が300〜1000倍高い。この電気二重層キ
ャパシタは、分極性電極に電解質中のアニオン及びカチ
オンをそれぞれ正極、負極表面に物理吸着させて蓄電す
るという原理で動作するため、その吸着する電極の表面
積が大きいことが要求される。
【0003】そこで、現在では、比表面積が1000〜
3000(m3/g)の活性炭をこの電気二重層キャパ
シタの電極として使用し、2つの電極の間に電解質が存
在する構造を有している。近年、この電気二重層キャパ
シタは、様々な機器のバックアップ用電源として広く用
いられるようになってきた。また、適用対象の大容量化
に伴い電気二重層キャパシタも大容量化が望まれてい
る。
【0004】こうした開発背景の中で大容量のキャパシ
タにおいては、使用電圧の高いことや内部抵抗の低いこ
とが必須条件となっている。電気二重層キャパシタの電
解質は、水溶液系及び有機溶液系の電解液があり、さら
に有機溶液系の電解液にポリマを混合してゲル化させた
ゲル電解質系の3つがある。水溶液系は電解液として主
に希硫酸が用いられる。希硫酸は電導度が高い反面、電
解液の電極分圧が約1.2Vである。
【0005】一方、有機系電解液の分極電圧は水溶液系
に比べ高い(2〜3V)が、電気伝導度は小さい。この
ように、水溶液系と有機溶液系とでお互いに相反する性
質を持っている。ゲル電解質はポリマ、有機溶媒及び電
解質塩から構成される。例えば、ポリマとしてポリアク
リロニトリル(PAN)、有機溶媒としてプロピレンカ
ーボネート(PC)、エチレンカーボネイト(EC)、
電解質塩として級アンモニウム塩を使用した例などがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゲル電解質系は有機電
解質系と似た性質を持っているが、ポリマが含まれてい
るため、電気伝導度については有機系電解液に比べやや
劣る。大容量化のためには、キャパシタの使用電圧の高
いことが望ましく、分極電圧の高い有機電解質系、ゲル
電解質系が水溶液系に比べて有利である。ゲル電解質系
はポリマが含まれているため、有機電解質系に比べて電
気伝導度が低く、キャパシタの内部抵抗が高いという課
題を有する。
【0007】抵抗を小さくするには、電解質中の塩濃度
を高める方法があるが、次のような問題がある。電解質
塩とする四フッ化ホウ酸テトラエチルアンモニウム(T
EABF4)や過塩素酸テトラエチルアンモニウム(T
EAClO4)等は、プロピレンカーボネイトに対する溶
解量がそれぞれ1.0mol/l、0.9mol/lと低いことが問題で
ある。これら溶解性の低い電解質塩をゲル電解質に適用
する場合、ポリマが存在すると、電解質塩濃度を高めて
も電気伝導度を高めることが困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1に係るゲル電解質は、電解質塩として非対
称型の四級アンモニウム塩である四フッ化ホウ酸トリエ
チルメチルアンモニウム塩を用い、有機溶媒としてエチ
レンカーボネイトとジメチルカーボネイトの混合溶媒又
はガンマー・ブチルラクトンを用い、ポリマとしてポリ
アクリロニトリルを添加してゲル化したことを特徴とす
る。
【0009】上記課題を解決する本発明の請求項2に係
るゲル電解質は、電解質塩として複素環状化合物を含有
する四フッ化ホウ酸N−エチルN−メチルピロリジウム
を用い、有機溶媒としてガンマー・ブチルラクトンを用
い、ポリマとしてポリアクリロニトリルを添加してゲル
化したたことを特徴とする。
【0010】上記課題を解決する本発明の請求項3に係
るゲル電解質は、上記請求項1又は2記載の電解質の電
解液に対する溶解量が1.0〜9.0mol/l 、好ましくは1.2
〜1.8mol/lとしたことを特徴とする。
【0011】上記課題を解決する本発明の請求項4に係
るゲル電解質は、電解質塩として非対称型の四級アンモ
ニウム塩であるテトラエチルアンモニウムを用い、有機
溶媒としてガンマー・ブチルラクトンを用い、ポリマと
してポリアクリロニトリルを添加してゲル化したことを
特徴とする。
【0012】上記課題を解決する本発明の請求項5に係
るゲル電解質は、請求項4記載の電解質塩の電解液に対
する溶解量が0.8〜1.8mol/l、好ましくは1.2〜1.8mol/l
としたことを特徴とする。
【0013】上記課題を解決する本発明の請求項6に係
るゲル電解質は、請求項1,2,3,4又は5におい
て、ポリマ添加量が有機溶媒に対して0.075〜0.25(g/c
m3)であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施例では、種々の電解質塩と
これを溶解する有機溶媒を組み合わせた時の低抵抗ゲル
電解質を実験的に求めた。有機溶媒との溶解性が高い電
解質塩を使用することで、ゲル電解質中に含まれる電解
質塩溶解量を増すことにより電気伝導度を高めた。これ
を、電気二重層キャパシタに適用して内部抵抗を低減し
た。さらに、電気二重層キャパシタに適用する上で、ゲ
ル電解質の最適な電解質塩濃度範囲を確認する。
【0015】(実施例1)電解質塩として四フッ化ホウ
酸トリエチルメチルアンモニウム塩(TEMAB
4)、有機溶媒としてエチレンカーボネイト(EC)
とジメチルカーボネイト(DMC)の混合溶媒[(混合
溶媒組成比)EC:DMC=1:1]を用いた電解液
に、ポリマとしてポリアクリロニトリル(PAN)を用
いてゲル電解質を作製した。
【0016】電解液の組成を(EC/DMC)/EMA
BF4(Xmol/l)(X=0.54〜1.98)としたものに、こ
れら電解液に対して各々ポリマを0.1g/cm3添加したもの
を用意し、これらの材料を130℃にて加熱溶融して溶
解後ロールコータ装置にてシート成型し、室温放冷する
ことによってゲル化させ、種々の組成のゲル電解質を作
製した。測定条件を25℃及び0℃とし、得られたゲル
電解質の電解質塩濃度を変えた時の電気伝導度について
表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】その結果、25℃では電解質塩濃度1.8mol
/lの時、電気伝導度11.5mS/cmと最大値を示した。1.8m
ol/lよりも大きい領域ではゲル電解質中に塩が過剰量存
在し、そのため電気伝導度が低下した。低温での特性も
考慮すると、1.0〜1.8mol/lが最適な電解質塩濃度範囲
である。
【0019】この電解質塩を用いた場合、比較例1で示
す従来方法の有機溶媒PC(プロピレンカーボネイト)
を用いる場合と比べて、同一塩濃度でも電気伝導度を高
くできる。また、電解質塩濃度1.0〜1.8mol/lの範囲で
高い電気伝導度を有することが判明した。
【0020】(比較例1)実施例1において、有機溶媒
をプロピレンカーボネイト(PC)を用いる以外は同様
にして、電解液の組成をPC/TEMABF4(Xmol/
l)(X=0.54〜1.98)としたゲル電解質を作製し、測
定条件25℃及び0℃での電気伝導度を測定した。結果
を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】(実施例2)有機溶媒だけをGBL(ガン
マー・ブチルラクトン)に変えた電解液の組成GBL/
TEMABF4を用いる以外は、実施例1と同様な方法
で、ゲル電解質を作製した。ゲル電解質の電解質塩濃度
を変えた時の電気伝導度の結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】低温での特性も考慮すると、1.0〜1.8mol/
lが最適な電解質塩濃度範囲である。この電解質塩を用
いた場合、比較例1で示す従来方法の有機溶媒PC(プ
ロピレンカーボネイト)を用いる場合と比べて、同一塩
濃度でも電気伝導度を高くできる。また、電解質塩濃度
1.0〜1.8mol/lの範囲で高い電気伝導度を有することが
判明した。
【0025】(実施例3)電解質塩として四フッ化ホウ
酸テトラエチルアンモニウム(TEABF4)を用い、
有機溶媒としてGBL(ガンマー・ブチルラクトン)を
用いたことと、電解質塩濃度を0.4〜1.8mol/lを変えた
こと以外は、実施例1と同様な方法でゲル電解質を作製
した。電解質塩濃度を変えた時のゲル電解質の電気伝導
度結果を表4に示す。
【0026】
【表4】
【0027】低温での特性も考慮すると、0.8〜1.2mol/
lが最適な電解質塩濃度範囲である。この電解質塩を用
いた場合、比較例1で示す従来方法の有機溶媒PC(プ
ロピレンカーボネイト)を用いる場合と比べて、同一塩
濃度でも電気伝導度を高くできる。また、電解質塩濃度
1.0〜1.8mol/lの範囲で高い電気伝導度を有することが
判明した。
【0028】(実施例4)電解質塩として複素環状化合
物を含有する四フッ化ホウ酸N−エチル−Nメチルピロ
リジウム(MEPYBF4)を用い、有機溶媒としてG
BL(ガンマー・ブチルラクトン)を用いる以外は、実
施例1と同様な方法でゲル電解質を作製した。電解質塩
濃度を変えた時のゲル電解質の電気伝導度結果を表5に
示す。
【0029】
【表5】
【0030】低温での特性も考慮すると、1.0〜1.8mol/
lが最適な電解質塩濃度範囲である。この電解質塩を用
いた場合、比較例1で示す従来方法の有機溶媒PC(プ
ロピレンカーボネイト)を用いる場合と比べて、同一塩
濃度でも電気伝導度を高くできる。また、電解質塩濃度
1.0〜1.8mol/lの範囲で高い電気伝導度を有することが
判明した。
【0031】(実施例5)実施例1と同じ構成材料から
なる、EC+DMC/TEMABF4/PAN系ゲル電
解質で、電解液に対してポリマの添加量を0.075g/cm3
0.25g/cm3と変えたゲル電解質を作製した。得られたゲ
ル電解質の電解質塩濃度を変えた時の電気伝導度を表6
に示す。
【0032】
【表6】
【0033】この時の測定温度は25℃である。ポリマ
の添加量を増やすことで、添加量に応じて電気伝導度は
低下するがゲル電解質の力学的強度が増すことでゲル膜
のハンドリングが良くなった。ポリマの添加量を増した
場合でも、比較例2と比べて、有機溶媒としてPC(プ
ロピレンカーボネイト)を用いるよりも多くの電解質塩
を溶解することができ、電解質塩濃度1.0〜1.98mol/lの
範囲で高い電気伝導度を有することが判明した。
【0034】(比較例2)比較例1と同じ構成材料から
なる、PC/TEMABF4/PAN系ゲル電解質で、
電解液に対してポリマの添加量を0.075g/cm3〜0.25g/cm
3と変えたゲル電解質を作製し、測定温度25℃での電
気伝導度を測定した。得られたゲル電解質の電解質塩濃
度を変えた時の電気伝導度を表7に示す。
【0035】
【表7】
【0036】(実施例6)実施例2と同じ構成材料から
なる、GBL/TEMABF4/PAN系ゲル電解質
で、電解液に対してポリマの添加量を0.075g/cm3〜0.25
g/cm3と変えたゲル電解質を作製した。得られたゲル電
解質の電解質塩濃度を変えた時の電気伝導度を表8に示
す。
【0037】
【表8】
【0038】測定温度は25℃である。ポリマの添加量
を増した場合でも、比較例2と比べて有機溶媒としてP
C(プロピレンカーボネイト)を用いるよりも多くの電
解質塩を溶解することができ、電解質塩濃度1.0〜1.8mo
l/lの範囲で高い電気伝導度を有することが判明した。
【0039】(実施例7)実施例3と同じ構成材料から
なる、GBL/TEA/PAN系ゲル電解質で、電解液
に対してポリマ添加量を0.075g/cm3〜0.25g/cm3と変え
たゲル電解質を作製した。得られたゲル電解質の電解質
塩濃度を変えた時の電気伝導度を表9に示す。
【0040】
【表9】
【0041】測定温度は25℃である。ポリマの添加量
を増した場合でも、比較例2と比べて有機溶媒としてP
C(プロピレンカーボネイト)を用いるよりも多くの電
解質塩を溶解することができ、電解質塩濃度0.8〜1.2mo
l/lの範囲で高い電気伝導度を有することが判明した。
【0042】(実施例8)実施例4と同じ構成材料から
なる、GBL/MEPY/PAN系ゲル電解質で、電解
液に対してポリマ添加量を0.075g/cm3〜0.25g/cm3と変
えたゲル電解質を作製した。得られたゲル電解質の電解
質堪濃度を変えた時の電気伝導度を表10に示す。
【0043】
【表10】
【0044】測定温度は25℃である。ポリマの添加量
を増した場合でも、比較例2と比べて有機溶媒としてP
C(プロピレンカーボネイト)を用いるよりも多くの電
解質塩を溶解することができ、電解質塩濃度1.0〜1.8mo
l/lの範囲で高い電気伝導度を有することが判明した。
【0045】(検証例1)比表面積1900cm2、厚さ
0.4mm,32×22mm角の活性炭繊維をAl箔集電極に導電性
カーボンペーストで貼付けたものを分極性電極とし、こ
の電極2枚を互いに対向させて、電極の間に以下に示す
組成のシート状ゲル電解質を挟み、電気二重層キャパシ
タを作製した。シート状のゲル電解質は、実施例1と同
じ構成材料で、(EC/DMC)/TEMABF4(1.8
mol/l)にPAN添加量を0.10g/cm3〜0.20g/cm3と変え
た組成とし、厚さ0.2mm,35×35mm角に切断したものを
用いた。
【0046】キャパシタ特性の測定条件は、電流密度1
0mA/cm2、カットオフ電圧(1〜2V)で定電流充
放電測定を行い評価した。測定温度は25℃とし、Ar
ガス雰囲気に満たされたドライボックス中で測定を行っ
た。得られた初期容量と内部抵抗を表11に示す。表1
1より、キャパシタの内部抵抗は検証例2の結果よりも
低い値を得られた。
【0047】
【表11】
【0048】(検証例2)電解液組成PC/TEMAB
4(1.47mol/l)にPAN添加量を0.10g/cm3〜0.20g/c
m3としたゲル電解質を用いる以外は、検証例1と同じ方
法でキャパシタを作製し、初期容量と内部抵抗を測定し
た。その結果を表11に示す。
【0049】(検証例3)電解液の組成GBL/TEM
ABF4(1.8mol/l)にPAN添加量を0.10g/cm3〜0.20
g/cm3としたゲル電解質を用いる以外は、検証例1と同
じ方法でキャパシタを作製し、初期容量と内部抵抗を測
定した。その結果を表11に示す。表11より、キャパ
シタの内部抵抗は検証例2の結果よりも低い値を得られ
た。
【0050】(検証例4)電解質塩である四フッ化ホウ
酸テトラエチルアンモニウムと、有機溶媒であるガンマ
ー・ブチルラクトンで構成する電解液GBL/TEAB
4(1.2mol/l)に、PAN添加量を0.10g/cm3〜0.20g/
cm3としたゲル電解質を用いて、検証例1と同じ方法で
キャパシタを作製し、初期容量と内部抵抗を測定した。
その結果、キャパシタの内部抵抗は検証例2の結果より
も低い値を得られた。
【0051】(検証例5)電解液組成GBL/TEMA
BF4(1.8mol/l)にPAN添加量を0.10g/cm3〜0.20g/
cm3としたゲル電解質を用いる以外は、検証例1と同じ
方法でキャパシタを作製し、初期容量と内部抵抗を測定
した。その結果を表11に示す。表11より、キャパシ
タの内部抵抗は検証例2の結果よりも低い値を得られ
た。
【0052】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明によれば以下の効果を奏する。 (1)電解質塩として非対称型の四級アンモニウム塩で
ある四フッ化ホウ酸トリエチルメチルアンモニウム塩
(TEMABF4)を用い、有機溶媒としてエチレンカ
ーボネイト(EC)とジメチルカーボネイト(DMC)
の混合溶媒及びポリマとしてポリアクリロニトリル(P
AN)と組合わせたゲル電解質、又は有機溶媒としてガ
ンマー・ブチルラクトン(GBL)を用いたゲル電解質
は、有機溶媒プロピレンカーボネート(PC)を用いた
糸よりも電解質塩溶解度が高く、かつ電気伝導度が高い
ゲル電解質が作製でき、電気二重層キャパシタ用ゲル電
解質に適用できることが判った。 (2)電解質塩として非対称型の四級アンモニウム塩で
あるテトラエチルアンモニウム塩(TEABF4)を用
い、有機溶媒としてガンマー・ブチルラクトン(GB
L)及びポリマとしてポリアクリロニトリル(PAN)
と組合わせたゲル電解質は、電解質塩(TEMAB
4)と有機溶媒プロピレンカーボネート(PC)及び
ポリマとしてポリアクリロニトリル(PAN)を用いた
ゲル電解質よりも電解質塩の溶解度が高く、かつ電気伝
導度が高いゲル電解質が作製でき、電気二重層キャパシ
タ用ゲル電解質に適用できることが判った。 (3)電解質塩として複素環状化合物を含有する四フッ
化ホウ酸N−エチルN−メチルピロリジウム塩(MEP
YBF4)を用い、有機溶媒としてガンマー・ブチルラ
クトン(GBL)及びポリマとしてポリアクリロニトリ
ル(PAN)を組合わせたゲル電解質は、電解質塩(T
EMABF4)と有機溶媒プロピレンカーボネート(P
C)及びポリアクリロニトリル(PAN)を用いたゲル
電解質よりも電解質塩溶解度が高く、かつ電気伝導度が
高いゲル電解質が作製でき、電気二重層キャパシタ用ゲ
ル電解質に適用できることが判った。 (4)上記に示した電解質塩及び有機溶媒からなるゲル
電解質でPAN添加量を0.075〜0.25g/cm3と変えても、
電気二重層キャパシタ電極に適用できることが判った。 (5)上記に示した電解質塩、ポリアクリロニトリル
(PAN)添加量で、有機溶媒としてECとジメチルカ
ーボネイト(DMC)の混合溶媒を用いたゲル電解質
は、高い伝導度を保ったまま、単独溶媒系よりも更に高
い電気伝導度を示した。また、電気二重層キャパシタに
も適用できることが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 保雄 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)発明者 坂本 敦 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5G301 CA08 CA30 CD01 5H029 AM00 AM16 DJ09 HJ10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質塩として非対称型の四級アンモニ
    ウム塩である四フッ化ホウ酸トリエチルメチルアンモニ
    ウム塩を用い、有機溶媒としてエチレンカーボネイトと
    ジメチルカーボネイトの混合溶媒又はガンマー・ブチル
    ラクトンを用い、ポリマとしてポリアクリロニトリルを
    添加してゲル化したことを特徴とするゲル電解質。
  2. 【請求項2】 電解質塩として複素環状化合物を含有す
    る四フッ化ホウ酸N−エチルN−メチルピロリジウムを
    用い、有機溶媒としてガンマー・ブチルラクトンを用
    い、ポリマとしてポリアクリロニトリルを添加してゲル
    化したたことを特徴とするゲル電解質。
  3. 【請求項3】 上記請求項1又は2記載のゲル電解質の
    電解液に対する溶解量が1.0〜9.0mol/l 、好ましくは1.
    2〜1.8mol/lとしたことを特徴とするゲル電解質。
  4. 【請求項4】 電解質塩として非対称型の四級アンモニ
    ウム塩であるテトラエチルアンモニウムを用い、有機溶
    媒としてガンマー・ブチルラクトンを用い、ポリマとし
    てポリアクリロニトリルを添加してゲル化したことを特
    徴とするゲル電解質。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電解質塩の電解液に対す
    る溶解量が0.8〜1.8mol/l、好ましくは1.2〜1.8mol/lと
    したことを特徴とするゲル電解質。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、
    ポリマ添加量が有機溶媒に対して0.075〜0.25(g/cm3
    であることを特徴とするゲル電解質。
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KR100467453B1 (ko) * 2002-09-12 2005-01-24 삼성에스디아이 주식회사 리튬 이차 전지용 전해액 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지

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