JP2001296183A - 赤外線検出装置並びに赤外線画像処理装置 - Google Patents
赤外線検出装置並びに赤外線画像処理装置Info
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- JP2001296183A JP2001296183A JP2000114770A JP2000114770A JP2001296183A JP 2001296183 A JP2001296183 A JP 2001296183A JP 2000114770 A JP2000114770 A JP 2000114770A JP 2000114770 A JP2000114770 A JP 2000114770A JP 2001296183 A JP2001296183 A JP 2001296183A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度調節用の素子などを用いることなく赤外
線を安定して適正に検出すると共に装置の小型化と低コ
スト化を図る。 【解決手段】 半導体基板上にショットキー電極36と
オーミック電極38とを用いてショットキー接合型の整
流ダイオード34を構成する。両電極36,38を、そ
の全長が周辺部材の誘電率を考慮した際の目的とする赤
外線の波長の約半分の長さとなるよう形成し、赤外線を
電磁波として考えたときのアンテナとして用いる。さら
に、アンテナにより受電した赤外線量を対応した電力と
して出力端子46から出力するためにコイル40,42
や平滑用のコンデンサ44とからなる回路を半導体基板
上に形成する。この結果、赤外線を電磁波としてアンテ
ナで受電し、赤外線量に応じた電力として検出すること
ができる。しかも、半導体基板上に形成するから、小型
化と低コスト化を図ることができる。
線を安定して適正に検出すると共に装置の小型化と低コ
スト化を図る。 【解決手段】 半導体基板上にショットキー電極36と
オーミック電極38とを用いてショットキー接合型の整
流ダイオード34を構成する。両電極36,38を、そ
の全長が周辺部材の誘電率を考慮した際の目的とする赤
外線の波長の約半分の長さとなるよう形成し、赤外線を
電磁波として考えたときのアンテナとして用いる。さら
に、アンテナにより受電した赤外線量を対応した電力と
して出力端子46から出力するためにコイル40,42
や平滑用のコンデンサ44とからなる回路を半導体基板
上に形成する。この結果、赤外線を電磁波としてアンテ
ナで受電し、赤外線量に応じた電力として検出すること
ができる。しかも、半導体基板上に形成するから、小型
化と低コスト化を図ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検出装置お
よび赤外線画像処理装置に関し、詳しくは、赤外線を検
出する赤外線検出装置および赤外線により形成された赤
外線画像を画像データに変換する赤外線画像処理装置に
関する。
よび赤外線画像処理装置に関し、詳しくは、赤外線を検
出する赤外線検出装置および赤外線により形成された赤
外線画像を画像データに変換する赤外線画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の赤外線検出装置として
は、人体から放射される赤外線を焦電素子により検出
し、人体の存在を検出するものが提案されている(例え
ば、実公平4−36466号公報など)。この装置で
は、熱吸収体で赤外線を受光することにより焦電素子の
温度を上昇させ、これに伴う焦電素子の電圧変化に基づ
いて赤外線量を検出している。
は、人体から放射される赤外線を焦電素子により検出
し、人体の存在を検出するものが提案されている(例え
ば、実公平4−36466号公報など)。この装置で
は、熱吸収体で赤外線を受光することにより焦電素子の
温度を上昇させ、これに伴う焦電素子の電圧変化に基づ
いて赤外線量を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た赤外線検出装置では、焦電素子の温度上昇に基づいて
赤外線量を検出するから、赤外線量を安定して適正に検
出するために赤外線が照射されていないときには焦電素
子を一定の温度に保たなければならない。このため、ペ
ルチェ素子などの冷却素子を組み合わせた温度調節機能
が必要となり、装置が複雑化すると共に大型化し、高コ
スト化してしまう。
た赤外線検出装置では、焦電素子の温度上昇に基づいて
赤外線量を検出するから、赤外線量を安定して適正に検
出するために赤外線が照射されていないときには焦電素
子を一定の温度に保たなければならない。このため、ペ
ルチェ素子などの冷却素子を組み合わせた温度調節機能
が必要となり、装置が複雑化すると共に大型化し、高コ
スト化してしまう。
【0004】本発明の赤外線検出装置は、赤外線を検出
することを目的の一つとする。また、本発明の赤外線検
出装置は、温度調節素子などを備えることなく赤外線量
を安定して適正に検出することを目的の一つとする。さ
らに、本発明の赤外線検出装置は、構成の簡易化や小型
化,低コスト化を図ることを目的の一つとする。本発明
の赤外線画像処理装置は、赤外線により形成される画像
を認識すると共に画像として処理することを目的の一つ
とする。また、本発明の赤外線画像処理装置は、構成の
簡易化や小型化,低コスト化を図ることを目的の一つと
する。
することを目的の一つとする。また、本発明の赤外線検
出装置は、温度調節素子などを備えることなく赤外線量
を安定して適正に検出することを目的の一つとする。さ
らに、本発明の赤外線検出装置は、構成の簡易化や小型
化,低コスト化を図ることを目的の一つとする。本発明
の赤外線画像処理装置は、赤外線により形成される画像
を認識すると共に画像として処理することを目的の一つ
とする。また、本発明の赤外線画像処理装置は、構成の
簡易化や小型化,低コスト化を図ることを目的の一つと
する。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の赤外線検出装置および赤外線画像処理装置は、上
述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段
を採った。
発明の赤外線検出装置および赤外線画像処理装置は、上
述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段
を採った。
【0006】本発明の赤外線検出装置は、赤外線を検出
する赤外線検出装置であって、赤外線の波長に基づいて
形成されたアンテナと、該アンテナにより受電した赤外
線量を該赤外線量に対応する電力に変換する信号変換手
段とを備えることを要旨とする。
する赤外線検出装置であって、赤外線の波長に基づいて
形成されたアンテナと、該アンテナにより受電した赤外
線量を該赤外線量に対応する電力に変換する信号変換手
段とを備えることを要旨とする。
【0007】この本発明の赤外線検出装置では、信号変
換手段が、赤外線の波長に基づいて形成されたアンテナ
により受電した赤外線量に対応する電力に変換する。即
ち、本発明の赤外線装置では、赤外線を電磁波としてア
ンテナを用いて受電し、その受電した赤外線量を対応す
る電力に変換することにより、赤外線を検出するのであ
る。このように、赤外線を電磁波として検出するから、
装置を簡易な構成とすることができると共に温度調節素
子などを備える必要がない。また、赤外線の波長はμm
オーダーなのでアンテナも小型のものとなり、装置の小
型化を図ることができる。しかも、アンテナや信号変換
手段に特別高価な材料を用いる必要がないから、装置の
低コスト化を図ることができる。
換手段が、赤外線の波長に基づいて形成されたアンテナ
により受電した赤外線量に対応する電力に変換する。即
ち、本発明の赤外線装置では、赤外線を電磁波としてア
ンテナを用いて受電し、その受電した赤外線量を対応す
る電力に変換することにより、赤外線を検出するのであ
る。このように、赤外線を電磁波として検出するから、
装置を簡易な構成とすることができると共に温度調節素
子などを備える必要がない。また、赤外線の波長はμm
オーダーなのでアンテナも小型のものとなり、装置の小
型化を図ることができる。しかも、アンテナや信号変換
手段に特別高価な材料を用いる必要がないから、装置の
低コスト化を図ることができる。
【0008】こうした本発明の赤外線検出装置におい
て、前記アンテナは、整流ダイオードのオーミック電極
とショットキー電極とにより構成されてなるものとする
こともできる。こうすれば、簡易な構成で赤外線を受電
することができる。
て、前記アンテナは、整流ダイオードのオーミック電極
とショットキー電極とにより構成されてなるものとする
こともできる。こうすれば、簡易な構成で赤外線を受電
することができる。
【0009】この整流ダイオードのオーミック電極とシ
ョットキー電極とによりアンテナを構成する態様の本発
明の赤外線検出装置において、前記アンテナは、前記両
電極の間隔が赤外線の波長の略半分に形成されてなるも
のとすることもできる。通常、電磁波は、その波長の半
分の長さのアンテナを用いることにより受電することが
できるからである。
ョットキー電極とによりアンテナを構成する態様の本発
明の赤外線検出装置において、前記アンテナは、前記両
電極の間隔が赤外線の波長の略半分に形成されてなるも
のとすることもできる。通常、電磁波は、その波長の半
分の長さのアンテナを用いることにより受電することが
できるからである。
【0010】また、整流ダイオードのオーミック電極と
ショットキー電極とによりアンテナを構成する態様の本
発明の赤外線検出装置において、前記アンテナは、前記
両電極の間隔が2〜7μmに形成されてなるものとする
こともできる。前述したように、電磁波を受電する際の
アンテナの長さは電磁波の波長の半分の長さでよいが、
アンテナ周辺の媒体の誘電率により電磁波の波長は真空
中のものから変化するから、これを考慮した長さにする
必要がある。このため、アンテナの長さは、目的とする
赤外線の波長の略半分の長さより短くなる場合がある。
この態様の本発明の赤外線検出装置では、このことを考
慮している。
ショットキー電極とによりアンテナを構成する態様の本
発明の赤外線検出装置において、前記アンテナは、前記
両電極の間隔が2〜7μmに形成されてなるものとする
こともできる。前述したように、電磁波を受電する際の
アンテナの長さは電磁波の波長の半分の長さでよいが、
アンテナ周辺の媒体の誘電率により電磁波の波長は真空
中のものから変化するから、これを考慮した長さにする
必要がある。このため、アンテナの長さは、目的とする
赤外線の波長の略半分の長さより短くなる場合がある。
この態様の本発明の赤外線検出装置では、このことを考
慮している。
【0011】本発明の赤外線検出装置において、前記信
号変換手段は、コイル成分とコンデンサ成分とにより前
記赤外線量を該赤外線量に対応した電力に変換する手段
であるものとすることもできる。
号変換手段は、コイル成分とコンデンサ成分とにより前
記赤外線量を該赤外線量に対応した電力に変換する手段
であるものとすることもできる。
【0012】また、本発明の赤外線検出装置において、
前記アンテナと前記信号変換手段は、半導体基板上に形
成されてなるものとすることもできる。こうすれば、装
置を小型化すると共に大量生産化することができる。
前記アンテナと前記信号変換手段は、半導体基板上に形
成されてなるものとすることもできる。こうすれば、装
置を小型化すると共に大量生産化することができる。
【0013】本発明の赤外線画像処理装置は、赤外線に
より形成された赤外線画像を画像データに変換する赤外
線画像処理装置であって、いずれかの態様の本発明の赤
外線検出装置を半導体基板上にマトリックス状に複数形
成してなり、前記赤外線画像を受電して該赤外線画像の
各部の赤外線量に対応する電力により形成された電力画
像に変換する赤外線画像受信手段と、該変換された電力
画像を画像データに変換する画像データ変換手段とを備
えることを要旨とする。
より形成された赤外線画像を画像データに変換する赤外
線画像処理装置であって、いずれかの態様の本発明の赤
外線検出装置を半導体基板上にマトリックス状に複数形
成してなり、前記赤外線画像を受電して該赤外線画像の
各部の赤外線量に対応する電力により形成された電力画
像に変換する赤外線画像受信手段と、該変換された電力
画像を画像データに変換する画像データ変換手段とを備
えることを要旨とする。
【0014】この本発明の赤外線画像処理装置では、半
導体基板上にマトリックス状に本発明の赤外線検出装置
を複数形成してなる赤外線画像受信手段が、受電した赤
外線画像の各部の赤外線量に対応する電力により形成さ
れた電力画像に変換し、画像データ変換手段が、この変
換された電力画像を画像データに変換する。即ち、本発
明の赤外線検出装置をマトリックス状に配置することに
より、二次元の赤外線画像を電力画像に変換し、これを
画像処理することにより画像データとするのである。し
たがって、本発明の赤外線画像処理装置によれば、赤外
線画像を画像データにすることができる。しかも、本発
明の赤外線検出装置を用いているから、温度調節素子な
どを備える必要がない。また、本発明の赤外線検出装置
を半導体基板上にマトリックス状に配置するから、小型
で低コストのものとすることができる。
導体基板上にマトリックス状に本発明の赤外線検出装置
を複数形成してなる赤外線画像受信手段が、受電した赤
外線画像の各部の赤外線量に対応する電力により形成さ
れた電力画像に変換し、画像データ変換手段が、この変
換された電力画像を画像データに変換する。即ち、本発
明の赤外線検出装置をマトリックス状に配置することに
より、二次元の赤外線画像を電力画像に変換し、これを
画像処理することにより画像データとするのである。し
たがって、本発明の赤外線画像処理装置によれば、赤外
線画像を画像データにすることができる。しかも、本発
明の赤外線検出装置を用いているから、温度調節素子な
どを備える必要がない。また、本発明の赤外線検出装置
を半導体基板上にマトリックス状に配置するから、小型
で低コストのものとすることができる。
【0015】本発明の赤外線画像処理装置において、前
記赤外線画像を集光して前記赤外線画像受信手段に投影
する赤外線集光投影手段を備えるものとすることもでき
る。
記赤外線画像を集光して前記赤外線画像受信手段に投影
する赤外線集光投影手段を備えるものとすることもでき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
赤外線画像処理装置20の構成の概略を示す構成図であ
る。実施例の赤外線画像処理装置20は、図示するよう
に、赤外線を集光する赤外線集光レンズ22と、集光さ
れた赤外線の画像を受電し各部の赤外線量に対応した電
力に変換する赤外線受光部30と、赤外線受光部30か
らの電力画像を信号処理して画像データとする信号処理
回路50と、信号処理された画像データをCRT54に
表示するグラフィックスコントローラ52とを備える。
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
赤外線画像処理装置20の構成の概略を示す構成図であ
る。実施例の赤外線画像処理装置20は、図示するよう
に、赤外線を集光する赤外線集光レンズ22と、集光さ
れた赤外線の画像を受電し各部の赤外線量に対応した電
力に変換する赤外線受光部30と、赤外線受光部30か
らの電力画像を信号処理して画像データとする信号処理
回路50と、信号処理された画像データをCRT54に
表示するグラフィックスコントローラ52とを備える。
【0017】図2は、赤外線受光部30の構成を拡大し
て例示する構成図である。赤外線受光部30は、図示す
るように、半導体基板上に赤外線検出素子32がマトリ
ックス状に複数配置されており、各赤外線検出素子32
が赤外線集光レンズ22により集光され赤外線量の多少
により形成される二次元の赤外線画像における各部の赤
外線量を対応する電力に変換することにより、赤外線画
像を電力画像として信号処理回路50に出力する。
て例示する構成図である。赤外線受光部30は、図示す
るように、半導体基板上に赤外線検出素子32がマトリ
ックス状に複数配置されており、各赤外線検出素子32
が赤外線集光レンズ22により集光され赤外線量の多少
により形成される二次元の赤外線画像における各部の赤
外線量を対応する電力に変換することにより、赤外線画
像を電力画像として信号処理回路50に出力する。
【0018】図3は、赤外線検出素子32の電気的な構
成を例示する構成図である。赤外線検出素子32は、図
示するように、ショットキー電極36とオーミック電極
38とを備えるショットキー接合型の整流ダイオード3
4を中心として構成されている。ショットキー電極36
とオーミック電極38は、電磁波としての赤外線を受電
するアンテナとして構成されており、その全長は目的と
する赤外線の波長の約半分の長さに形成されている。た
だし、ここでいう赤外線の波長は、赤外線検出素子32
の周辺部材の誘電率を考慮した際の波長であり、真空中
における波長とは異なる。実施例では、波長が10〜1
4μmの赤外線を目的としているから、周辺部材の誘電
率を考慮して、ショットキー電極36とオーミック電極
38の全長を2〜7μmとして形成した。
成を例示する構成図である。赤外線検出素子32は、図
示するように、ショットキー電極36とオーミック電極
38とを備えるショットキー接合型の整流ダイオード3
4を中心として構成されている。ショットキー電極36
とオーミック電極38は、電磁波としての赤外線を受電
するアンテナとして構成されており、その全長は目的と
する赤外線の波長の約半分の長さに形成されている。た
だし、ここでいう赤外線の波長は、赤外線検出素子32
の周辺部材の誘電率を考慮した際の波長であり、真空中
における波長とは異なる。実施例では、波長が10〜1
4μmの赤外線を目的としているから、周辺部材の誘電
率を考慮して、ショットキー電極36とオーミック電極
38の全長を2〜7μmとして形成した。
【0019】赤外線検出素子32は、ショットキー電極
36とオーミック電極38とからなるアンテナにより受
電した赤外線量を、コイル40,42や平滑用のコンデ
ンサ44とからなる回路を介して出力端子46から対応
した電力として出力する。
36とオーミック電極38とからなるアンテナにより受
電した赤外線量を、コイル40,42や平滑用のコンデ
ンサ44とからなる回路を介して出力端子46から対応
した電力として出力する。
【0020】図4は半導体基板60上に形成された赤外
線検出素子32の構成の一例を示す構成図であり、図5
は図4における赤外線検出素子32のA−A断面の断面
図である。赤外線検出素子32は、図示するように、半
導体基板60上に形成されたn型のガリウム・砒素半導
体領域62とショットキー電極36とオーミック電極3
8とによりショットキー接合型の整流ダイオード34が
形成されている。ショットキー電極36を接地するコイ
ル40は、周波数が高いことからショットキー電極36
と接地用の信号線64とを接続する信号線として形成可
能で、出力端子46に接続するコイル42も同様にオー
ミック電極38と出力端子46とを接続する信号線とし
て形成可能である。また、出力端子46を接地するコン
デンサ44は、層間絶縁膜67,68を挟んで形成され
ている。ここでは、赤外線検出素子32単体の構成につ
いて説明したが、赤外線受光部30は、こうした赤外線
検出素子32を半導体基板60上にマトリックス状に形
成することにより構成される。
線検出素子32の構成の一例を示す構成図であり、図5
は図4における赤外線検出素子32のA−A断面の断面
図である。赤外線検出素子32は、図示するように、半
導体基板60上に形成されたn型のガリウム・砒素半導
体領域62とショットキー電極36とオーミック電極3
8とによりショットキー接合型の整流ダイオード34が
形成されている。ショットキー電極36を接地するコイ
ル40は、周波数が高いことからショットキー電極36
と接地用の信号線64とを接続する信号線として形成可
能で、出力端子46に接続するコイル42も同様にオー
ミック電極38と出力端子46とを接続する信号線とし
て形成可能である。また、出力端子46を接地するコン
デンサ44は、層間絶縁膜67,68を挟んで形成され
ている。ここでは、赤外線検出素子32単体の構成につ
いて説明したが、赤外線受光部30は、こうした赤外線
検出素子32を半導体基板60上にマトリックス状に形
成することにより構成される。
【0021】信号処理回路50やグラフィックスコント
ローラ52の構成は、一般的なものであるから、その詳
細な説明については省略する。
ローラ52の構成は、一般的なものであるから、その詳
細な説明については省略する。
【0022】次に、こうして構成された実施例の赤外線
画像処理装置20の動作について説明する。図1に示す
ように、赤外線は、赤外線集光レンズ22により集光さ
れて赤外線受光部30でその赤外線量に対応した電力に
変換される。したがって、赤外線により形成される2次
元の画像(赤外線画像)は、赤外線受光部30では、電
力による二次元の画像(電力画像)に変換されることに
なる。こうして得られた電力画像は、信号処理回路50
により画像処理がなされて、グラフィックスコントロー
ラ52を介してCRT54から出力される。
画像処理装置20の動作について説明する。図1に示す
ように、赤外線は、赤外線集光レンズ22により集光さ
れて赤外線受光部30でその赤外線量に対応した電力に
変換される。したがって、赤外線により形成される2次
元の画像(赤外線画像)は、赤外線受光部30では、電
力による二次元の画像(電力画像)に変換されることに
なる。こうして得られた電力画像は、信号処理回路50
により画像処理がなされて、グラフィックスコントロー
ラ52を介してCRT54から出力される。
【0023】以上説明した実施例の赤外線検出素子32
によれば、赤外線を電磁波として受電し、その受電した
赤外線量を対応する電力に変換することにより、赤外線
を検出することができる。このように赤外線を電磁波と
して検出するから、簡易な構成とすることができると共
に温度調節素子などを備える必要がない。しかも、赤外
線検出素子32を半導体基板60上に形成したから、小
型で安価なものとすることができる。
によれば、赤外線を電磁波として受電し、その受電した
赤外線量を対応する電力に変換することにより、赤外線
を検出することができる。このように赤外線を電磁波と
して検出するから、簡易な構成とすることができると共
に温度調節素子などを備える必要がない。しかも、赤外
線検出素子32を半導体基板60上に形成したから、小
型で安価なものとすることができる。
【0024】また、実施例の赤外線画像処理装置20に
よれば、赤外線検出素子32を半導体基板60上にマト
リックス状に配置することにより、二次元の赤外線画像
を電力画像に変換し、これを画像処理することにより画
像データとすることができると共に小型で低コストのも
のとすることができる。
よれば、赤外線検出素子32を半導体基板60上にマト
リックス状に配置することにより、二次元の赤外線画像
を電力画像に変換し、これを画像処理することにより画
像データとすることができると共に小型で低コストのも
のとすることができる。
【0025】実施例の赤外線検出素子32では、n型の
ガリウム・砒素半導体領域62とショットキー電極36
とオーミック電極38とにより整流ダイオードを形成し
たが、両電極間の長さが誘電率を考慮したときに目的と
する赤外線の波長の約半分であれば、如何なる材料によ
って整流ダイオードを形成するものとしてもよい。
ガリウム・砒素半導体領域62とショットキー電極36
とオーミック電極38とにより整流ダイオードを形成し
たが、両電極間の長さが誘電率を考慮したときに目的と
する赤外線の波長の約半分であれば、如何なる材料によ
って整流ダイオードを形成するものとしてもよい。
【0026】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図1】 本発明の一実施例である赤外線画像処理装置
20の構成の概略を示す構成図である。
20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 赤外線受光部30の構成を拡大して例示する
構成図である。
構成図である。
【図3】 赤外線検出素子32の電気的な構成を例示す
る構成図である。
る構成図である。
【図4】 半導体基板60上に形成された赤外線検出素
子32の構成の一例を示す構成図である。
子32の構成の一例を示す構成図である。
【図5】 図4における赤外線検出素子32のA−A断
面の断面図である。
面の断面図である。
20 赤外線画像処理装置、22 赤外線集光レンズ、
30 赤外線受光部、32 赤外線検出素子、34 整
流ダイオード、36 ショットキー電極、38オーミッ
ク電極、40,42 コイル、44 コンデンサ、46
出力端子、50 信号処理回路、52 グラフィック
スコントローラ、54 CRT、60半導体基板、62
n型のガリウム・砒素半導体領域、64 信号線、6
7,68 層間絶縁膜。
30 赤外線受光部、32 赤外線検出素子、34 整
流ダイオード、36 ショットキー電極、38オーミッ
ク電極、40,42 コイル、44 コンデンサ、46
出力端子、50 信号処理回路、52 グラフィック
スコントローラ、54 CRT、60半導体基板、62
n型のガリウム・砒素半導体領域、64 信号線、6
7,68 層間絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB03 BA02 BA34 BC07 BC11 BC19 BD03 2G066 AC13 BA13 BA51 BC21 CA01 CA08 5C051 AA01 BA02 DA06 DB01 DB18 DC02 5F049 MA05 MB07 NB05 RA02 TA12 WA01
Claims (8)
- 【請求項1】 赤外線を検出する赤外線検出装置であっ
て、 赤外線の波長に基づいて形成されたアンテナと、 該アンテナにより受電した赤外線量を該赤外線量に対応
する電力に変換する信号変換手段とを備える赤外線検出
装置。 - 【請求項2】 前記アンテナは、整流ダイオードのオー
ミック電極とショットキー電極とにより構成されてなる
請求項1記載の赤外線検出装置。 - 【請求項3】 前記アンテナは、前記両電極の間隔が赤
外線の波長の略半分に形成されてなる請求項2記載の赤
外線検出装置。 - 【請求項4】 前記アンテナは、前記両電極の間隔が2
〜7μmに形成されてなる請求項2記載の赤外線検出装
置。 - 【請求項5】 前記信号変換手段は、コイル成分とコン
デンサ成分とにより前記赤外線量を該赤外線量に対応し
た電力に変換する手段である請求項1ないし4いずれか
記載の赤外線検出装置。 - 【請求項6】 前記アンテナと前記信号変換手段は、半
導体基板上に形成されてなる請求項1ないし5いずれか
記載の赤外線検出装置。 - 【請求項7】 赤外線により形成された赤外線画像を画
像データに変換する赤外線画像処理装置であって、 請求項1ないし5いずれか記載の赤外線検出装置を半導
体基板上にマトリックス状に複数形成してなり、前記赤
外線画像を受電して該赤外線画像の各部の赤外線量に対
応する電力により形成された電力画像に変換する赤外線
画像受信手段と、 該変換された電力画像を画像データに変換する画像デー
タ変換手段とを備える赤外線画像処理装置。 - 【請求項8】 前記赤外線画像を集光して前記赤外線画
像受信手段に投影する赤外線集光投影手段を備える請求
項7記載の赤外線画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000114770A JP2001296183A (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | 赤外線検出装置並びに赤外線画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000114770A JP2001296183A (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | 赤外線検出装置並びに赤外線画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001296183A true JP2001296183A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18626518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000114770A Pending JP2001296183A (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | 赤外線検出装置並びに赤外線画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001296183A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7679057B2 (en) * | 2007-10-30 | 2010-03-16 | Raytheon Company | Antenna-coupled-into-rectifier infrared sensor elements and infrared sensors |
WO2010053608A3 (en) * | 2008-08-01 | 2010-07-29 | Raytheon Company | Ir conformal imaging using phased scanning array |
JP2012156286A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Tateyama Kagaku Kogyo Kk | 赤外線センサ |
JP2013168933A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-29 | Canon Inc | 検出素子、検出器及びこれを用いた撮像装置 |
-
2000
- 2000-04-17 JP JP2000114770A patent/JP2001296183A/ja active Pending
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JP2012156286A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Tateyama Kagaku Kogyo Kk | 赤外線センサ |
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