JP2001295251A - プレキャストカルバートの可撓継手構造 - Google Patents

プレキャストカルバートの可撓継手構造

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JP2001295251A
JP2001295251A JP2000112220A JP2000112220A JP2001295251A JP 2001295251 A JP2001295251 A JP 2001295251A JP 2000112220 A JP2000112220 A JP 2000112220A JP 2000112220 A JP2000112220 A JP 2000112220A JP 2001295251 A JP2001295251 A JP 2001295251A
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culvert
precast
joint
rubber
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JP2000112220A
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English (en)
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Hideki Kataoka
秀樹 片岡
Hiroaki Matsuba
洋了 松場
Masakatsu Iida
正克 飯田
Takeyasu Suzuki
猛康 鈴木
Toshio Kusakawa
俊雄 草川
Masahiro Okano
正宏 岡野
Tatsuo Soda
龍夫 曽田
Minayuki Endou
南志 遠藤
Yasuo Sekiguchi
康生 関口
Akihiko Yokoo
彰彦 横尾
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Kobe Steel Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Geostr Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Geostr Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可撓プレキャストカルバートにおける可撓部分
の耐久性・耐食性を向上でき、また基礎コンクリート等
の施工誤差に対して設計伸縮量・偏心量を確保でき、さ
らに補修工事や確認作業を比較的簡単に行えるようにす
る。 【解決手段】可撓プレキャストカルバート1Kの間隔を
おいて一対のコンクリート函体2,2同士を、両端部が
一対のコンクリート函体の各接合端部内にそれぞれ埋設
される固体型の可撓ゴム3(あるいは充填型のシリコー
ンゴム10)と、一対のコンクリート函体の各接合端部
の外周面・内周面に形成した凹溝6,7による凹部に貼
設される充填時に液状で硬化後にゴム弾性の機能を持つ
充填型の耐久性・耐食性の良いシリコーンゴム4で連結
し、カルバートを基礎コンクリート上に設置した後、シ
リコーンゴム4を充填することで、カルバートが変形し
ていても所定の設計伸縮・偏心量が得られるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置地盤の変形等
に追従することのできるプレキャストカルバートの可撓
継手構造に関するものであり、例えば発電所の取水管の
接続部分に有効に適用される。
【0002】
【従来の技術】発電所の海水ポンプピットに接続される
取水管の接続部分に、鋼製伸縮可撓管に代えて、耐久性
や施工性が良くコストが安いなどの利点を有するプレキ
ャストカルバートを用いることが提案されている。この
ようなプレキャストカルバートには地盤の変形等に対し
て追従できる可撓継手部を設ける必要があり、図6(a),
(b) に示すように、プレキャストカルバート1を複数接
合して、海水ホンプピットAと取水鋼管Cの接続部分の
取水管Bを構成し、両端部における所定数のプレキャス
トカルバートを可撓プレキャストカルバート1Kとして
いる。
【0003】従来における可撓プレキャストカルバート
1Kは、図6(c) に示すように、隙間をおいて対向する
コンクリート函体2,2の接合端部間に可撓ゴム50と
鋼製カラー51とフィラー52とシーリング材53を配
設して構成され、プレキャストカルバート間の伸縮・偏
心に対して可撓ゴム50が変形することにより、地盤の
変形等に追従できるようにされている。
【0004】可撓ゴム50は、中央の中空部と左右両端
の係止部からなり、この両端係止部がコンクリート函体
2,2の接合端部に埋設される。鋼製カラー51は、一
対のコンクリート函体2,2の接合端部における外表面
を覆うように配設され、一端部が一方のコンクリート函
体2に固定され、他端部が他方のコンクリート函体2に
対して移動できるようにされている。フィラー52は、
一対のコンクリート函体2,2の隙間を埋める部材であ
り、その内面側にシーリング材53が充填される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の可撓プ
レキャストカルバートは、可撓ゴム等の部材が工場にお
いて予め組み込まれた一体成形の工場製品であり、現場
での敷設作業が簡単で、高品質であるなどの利点がある
が、次のような問題点がある。
【0006】(1) 可撓ゴムには、一般的に天然ゴムやク
ロロプレンゴムが使用されており、その耐用年数は歴史
が浅いため不明であるが、実績では30年程度であり、
耐久性に不安がある。
【0007】(2) 可撓ゴムは、可撓プレキャストカルバ
ートに予め組み込まれているため、図6(d) に示すよう
に、基礎コンクリート上に設置した段階で施工誤差によ
り可撓プレキャストカルバートに多少の初期変形が発生
する。そのため、設計伸縮量・偏心量よりも小さな変形
しか実際は許容することができない。
【0008】(3) 現状の可撓ゴムの場合、何らかの影響
で可撓ゴムが切断された場合、簡単に補修することがで
きない。また、構造物施工後、可撓ゴムの状況を確認す
ることができない。
【0009】(4) 鋼製カラーの腐食(耐久性)に問題が
ある。即ち、外面に取り付けられ、地盤に接しているた
め、防食塗料等で加工したとしても、半永久的ではな
い。
【0010】本発明は、このような問題点を解消すべく
なされたもので、その目的は、可撓プレキャストカルバ
ートにおける可撓部分の耐久性・耐食性を向上させるこ
とができ、また基礎コンクリート等の施工誤差に対して
設計伸縮量・偏心量を確保することができ、さらに補修
工事や確認作業を比較的簡単に行えるプレキャストカル
バートの可撓継手構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のプレキャ
ストカルバートの可撓継手構造は、一対のコンクリート
函体と、このコンクリート函体の各接合端面同士を接続
した接合部からなるプレキャストカルバートの可撓継手
構造において、前記接合部は、前記各接合端面の内部
に各端部が埋設された固体型可撓性連結部材(天然ゴム
やクロロプレンゴム等からなり、断面視で中央部に可撓
部を有し左右両側に係止部を有する帯状のいわゆる可撓
ゴム)と、前記各接合端面同士の隙間に充填された可
撓性部材(フィラー)と、前記一対のコンクリート函
体の接合部の外周面および/または内周面(外周面およ
び内周面、あるいはいずれか一方)に形成された凹部に
充填された、充填時に液状で硬化後にゴム弾性機能を持
つ充填型可撓性部材(シリコーンゴム、ウレタンゴムな
ど)とから構成されていることを特徴とする(請求項
1)。
【0012】本発明の第2のプレキャストカルバートの
可撓継手構造は、一対のコンクリート函体と、このコン
クリート函体の各接合端面同士を接続した接合部からな
るプレキャストカルバートの可撓継手構造において、前
記接合部は、前記各接合端面の内部に各端部が埋設さ
れた、充填時に液状で硬化後にゴム弾性機能を持つ充填
型可撓性連結部材(シリコーンゴム、ウレタンゴムな
ど)と、前記各接合端面同士の隙間に充填された可撓
性部材(フィラー)と、前記一対のコンクリート函体
の接合部の外周面および/または内周面(外周面および
内周面、あるいはいずれか一方)に形成された凹部に充
填された、充填時に液状で硬化後にゴム弾性機能を持つ
充填型可撓性部材(シリコーンゴム、ウレタンゴムな
ど)とから構成されていることを特徴とする(請求項
2)。
【0013】シリコーンゴム等の充填型可撓性連結部材
は、プレキャストカルバートを基礎コンクリート上に設
置した後、可撓プレキャストカルバートの接合部の外周
面・内周面の凹部や内部の孔に充填する。但し、プレキ
ャストカルバートの下面と基礎コンクリートの間に位置
する凹部の場合は、充填が困難であるため、工場や現場
で設置前に充填するようにしてもよい。
【0014】以上のような構成において、充填されたシ
リコーンゴム等が硬化してゴム弾性機能を有する充填型
可撓性部材となり、可撓プレキャストカルバートの隙間
をおいて一対のコンクリート函体が、内部の可撓ゴム等
の固体型可撓性連結部材と外周面・内周面のシリコーン
ゴム等の充填型可撓性部材、あるいは内部のシリコーン
ゴム等の充填型可撓性連結部材と外周面・内周面のシリ
コーンゴム等の充填型可撓性部材により連結され、これ
ら可撓ゴム等,免震材の機能を有するシリコーンゴム等
により、トンネルの変形等が吸収される。
【0015】シリコーンゴム等の耐用年数は半永久的で
あり、従来の可撓ゴムと併用して可撓プレキャストカル
バートの接合部の外周面・内周面に設置することで、あ
るいは可撓プレキャストカルバートの内部と外周面・内
周面に設置することで、従来よりも耐久性を高めること
ができる。また、従来の鋼製カラーのように腐食等の心
配もない。さらに、可撓プレキャストカルバートの設置
後にシリコーンゴム等を充填して硬化させるため、基礎
コンクリート等の施工誤差により可撓プレキャストカル
バートに多少の変形が発生していても、硬化後のシリコ
ーンゴム等により、所定の設計伸縮量・偏心量を得るこ
とができる。さらに、可撓プレキャストコンクリートの
内外面にシリコーンゴム等を貼設するため、内面におい
ては、施工後の確認が可能であり、また補修工事も比較
的簡単となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。これは、発電所の海水ポンプピ
ットに接続される取水管の接続部分に本発明のプレキャ
ストカルバートを適用した例である。図1は本発明のプ
レキャストカルバートの可撓継手構造の例を示したもの
である。図2〜図4は本発明のプレキャストカルバート
の可撓継手構造が適用される取水管接続部分の種々の例
を示したものである。図5は分割型プレキャストカルバ
ートの接合方法とリング間継手の例を示したものであ
る。
【0017】図2に示すように、山側に設けられた海水
ポンプピットAと海底まで延設された取水鋼管Cとの間
に、本発明の複数個のプレキャストカルバート1を接合
一体化してなる取水管Bが配設される。取水は2本の取
水鋼管Cで行うようにされており、2本の取水管Bが平
行に配設される。
【0018】この取水管Bは、通常型のプレキャストカ
ルバート1Nと可撓プレキャストカルバート1Kとから
構成され、両端部に複数個(図示例では2個)の可撓プ
レキャストカルバート1Kが設置されている。この可撓
プレキャストカルバート1Kの設置個数は設計伸縮量・
偏心量に応じて適宜決定されるものである。また、プレ
キャストカルバート1の内径形状は取水鋼管Cに対応し
た円形とされている。この内径形状は円形に限らずボッ
クスカルバートのように矩形などでもよい。
【0019】海水ポンプピットAの本体壁40と取水鋼
管Cの取付壁41と左右の鋼矢板42で囲まれた掘削空
間の底面に砕石43と均しコンクリート44を介して敷
設した基礎コンクリート45の上にプレキャストカルバ
ート1が設置される。プレキャストカルバート1は縦横
が5m以上の比較的大型のコンクリートブロックであ
り、トラック搬送できるように2分割型とされている。
なお、小型の場合などには、一体型であってもよいこと
はいうまでもない。
【0020】以上のようなプレキャストカルバートにお
いて、本発明では、可撓プレキャストカルバート1Kの
可撓継手構造を図1に示すような構造とする。即ち、第
1の可撓継手構造においては、図1(a) に示すように、
可撓プレキャストカルバート1Kを構成する隙間gをお
いて一対のコンクリート函体2,2を可撓ゴム3と外側
・内側のシリコーンゴム4で連結し、隙間gにはフィラ
ー5を充填する。
【0021】可撓ゴム3は、一般的な可撓ボックスカル
バート等に用いられている部材であり、断面視で中央の
中空部3aと両側の係止部3bとからなる帯状の固体型
ゴム製連結部材であり、この両側係止部3bが一対のコ
ンクリート函体2,2の接合端部に埋設される。このよ
うな可撓ゴム3は、可撓プレキャストカルバート1Kの
内径より大きい径の円状に配設され、工場においてプレ
キャストカルバート製造時に取付けられる。2分割型の
場合には、各ピースに配設された可撓ゴム3の端部同士
が適宜の公知手段により接続され一体化する。なお、可
撓ゴム3の形状は図示例に限らず、その他の形状のもの
を使用できることは言うまでもない。
【0022】シリコーンゴム4は、シーリング材等に用
いられ、液状で充填し、硬化後はゴムと同様の機能を持
つ製品であり、一対のコンクリート函体2,2の接合端
部における外周面および内周面に、隙間gの両側に位置
する溝6と、この溝6の反隙間側に位置し溝6より深い
係止用凹溝7を予め形成しておき、隙間gを挟んで左右
一対の溝6,7と隙間のフィラー5で形成される断面視
で偏平溝形鋼状の凹部内に液状のシリコーンゴム4を充
填する。このシリコーンゴム4の充填はプレキャストカ
ルバートを基礎コンクリート上に設置した後に行われ
る。また、可撓プレキャストカルバート1Kの外周面の
4辺と円形の内周面に対して充填が行われるが、外周面
の下部辺では基礎コンクリート45と可撓プレキャスト
コンクリート1Kに挟まれて充填が困難となるため(図
2参照)、この外周面の下部辺のみ、工場において、あ
るいは現場で設置する前に、シリコーンゴム4の充填を
行うようにしてもよい。
【0023】また、シリコーンゴム4とコンクリートの
接着性は悪いため、係止用凹溝7の内面には接着材8を
塗布し、硬化後のシリコーンゴム4の両端部が係止用凹
溝7に強固に固定されるようにする。溝6の部分には、
接着材8は使用せず、硬化後のシリコーンゴム4が自由
に移動できるようにする。また、土砂等と接するプレキ
ャストカルバート1の外周面における上面および両側面
にはシリコーン系防水塗料9を塗布しておく。
【0024】工場において、可撓ゴム3が取付けられ、
フィラー5が隙間gに充填された可撓プレキャストカル
バート1Kが基礎コンクリート45に設置された後、液
状のシリコーンゴム4の充填が行われる。可撓プレキャ
ストカルバート1Kが設置された段階で基礎コンクリー
ト45の施工誤差により可撓プレキャストカルバートに
多少の変形が発生していても、この状態からシリコーン
ゴム4が施工されるため、硬化したシリコーンゴム4に
より、所定の設計伸縮量・偏心量を得ることができる。
【0025】例えば、1箇所の可撓部において、図示例
の形状・寸法の可撓ゴム3により、伸び量+60mm, 縮み
量−30mm, 偏心量±100mm が得られ、硬化後の図示例の
形状・寸法のシリコーンゴム4により、伸び量+50mm,
縮み量−30mm, 偏心量±50mmが得られる。
【0026】次に、第2の可撓継手構造においては、図
1(b) に示すように、可撓ゴム3の代わりにシリコーン
ゴム10を使用し、一対のコンクリート函体2,2を内
部のシリコーンゴム10と外側・内側のシリコーンゴム
4で連結し、隙間gにはフィラー5を充填する。
【0027】一対のコンクリート函体2,2の接合端部
に、隙間gの両側に位置するリング状のスリット11
と、このスリット11の反隙間側に位置しスリット11
より幅の大きいリング状の係止用孔12を予め形成して
おき、隙間gを挟んで左右一対のスリット11,12と
隙間のフィラー5で形成される断面視で偏平H字状の空
間内に液状のシリコーンゴム10を充填する。この偏平
H字状空間は、可撓プレキャストカルバート1Kの内径
より大きい径の円状に形成されており、可撓プレキャス
トカルバート1Kの内面側あるいは外面側から一方の係
止用孔12にシリコーンゴム注入孔13を予め斜めに穿
設しておき、このシリコーンゴム注入孔13から液状の
シリコーンゴム10を偏平H字状空間内に充填する。
【0028】シリコーンゴム10はシリコーンゴム4と
同じものであり、またその他の構成および施工手順は第
1の可撓継手構造と同じである。この第2の可撓継手構
造の場合、機能的には第1の可撓継手構造とほぼ同様で
あるが、耐震性・耐久性において第1の可撓継手構造よ
りも優れている。
【0029】次に、取水管Bの取水鋼管Cへの接続端部
の構造について説明する。図2においては、海側端部の
可撓プレキャストカルバート1K’を左右2分割型と
し、取水鋼管Cの山側端部に容易に組み付けることがで
きるようにしている。これ以外の可撓プレキャストカル
バート1Kおよび通常型プレキャストカルバート1Nは
上下2分割型としている。
【0030】取水鋼管Cの山側端部には、施工時の海水
の流入を防止する着脱可能な止水蓋DとスチフナーEが
設けられており、図2(c) に示すように、この止水蓋D
とスチフナーEとの間において、取水鋼管Cの外周面と
可撓プレキャストカルバート1K’の海側端部における
内側隅角部との間にシリコーンゴム14を配設し、伸縮
・偏心を吸収可能に接続する。このシリコーンゴム14
は型枠を用いて充填し、硬化後に型枠を取外す。
【0031】図3の場合には、全てのプレキャストカル
バート1を上下2分割型とし、海側端部の可撓プレキャ
ストコンクリート1Kの海側端面に左右2分割型のプレ
キャストリング15をボルト止めしている。この場合
も、図3(c) に示すように、止水蓋DとスチフナーEと
の間において、取水鋼管Cの外周面とプレキャストリン
グ15の内周部との間にシリコーンゴム14を配設す
る。
【0032】図4の場合には、全てのプレキャストカル
バート1を上下2分割型とし、海側端部の可撓プレキャ
ストコンクリート1Kの海側端面に左右2分割型の鋼板
16をボルト止めしている。この場合、図4(c) に示す
ように、断面T字型のシリコーンゴム17の基部をボル
ト・ナット18で鋼板16の内周部に固定し、水平板部
を取水鋼管Cの外周面に添設してメタルバンド19で固
定する。
【0033】図5(a),(b) に示すように、上下2分割型
のプレキャストカルバート1K,1Nおよび左右2分割
型の可撓プレキャストカルバート1K’(図3)あるい
はプレキャストリング15(図4)は、PC鋼棒を用い
て接合する。即ち、一方のピース1−1(あるいは15
−1)にアンボンドPC鋼棒20とアンカープレート2
1とナット22を予め埋設しておき、現地で設置する
際、他方のピース1−2(あるいは15−2)に形成さ
れた挿入孔23にPC鋼棒24を挿入し、このPC鋼棒
24の一端をカプラー25を介してアンボントPC鋼棒
20に接続し、PC鋼棒24の他端をアンカープレート
26とナット27で固定する。
【0034】また、各プレキャストカルバート同士は、
図5(c) に示すリング間継手28とボルト・ナットを使
用して接合する。このリング間継手28は、接続板29
とアンカー板30とアンカー棒31からなり、プレキャ
ストカルバート1の接合面に形成した凹部32の部分に
予め埋設しておき、プレキャストカルバートの設置後に
対向した接続板29,29同士をボルト・ナットで固定
する。このリング間継手28は、図2等に示すように、
プレキャストカルバート1の内周面に円周方向に等間隔
をおいて配設される。
【0035】以上のような構成の取水管Bは次のような
手順で施工する。なお、これは図2の取水管Bの場合で
あり、図2を参照して説明する。
【0036】(1) 海水ボンプピットAの本体壁40と取
水鋼管Cの取付壁41と鋼矢板42で囲まれた箇所を掘
削し、基礎コンクリート45を敷設した後、海側端部の
左右2分割型の可撓プレキャストコンクリート1K’を
取水鋼管Cの海側端部に組み付ける。左右のピースをP
C鋼棒で接合一体化する。
【0037】(2) 海水ポンプピットAの本体壁40に上
下2分割型の可撓プレキャストカルバート1Kを組み付
け、山側から海側に向かって上下2分割型のプレキャス
トカルバート1K,1Nを順次組み付けていく。上下の
ピースをPC鋼棒で接合一体化すると共に、隣接するプ
レキャストカルバートをリング間継手で接合一体化す
る。
【0038】(3) 最後に海側から二番目の可撓プレキャ
ストカルバート1Kを海側端部の可撓プレキャストカル
バート1K' と山側のプレキャストカルバート1Nの間
に挿入するが、この際、海側端部の可撓プレキャストカ
ルバート1K' をレールと鋼球等を使用して海側に若干
移動させておくことにより挿入空間を大きくして挿入が
容易に行えるようにする。
【0039】(4) 海側端部の可撓プレキャストカルバー
ト1K' を元の位置に戻してリング間継手で山側のプレ
キャストカルバート1Kに接合し、さらに取水鋼管Cの
山側端部との間にシリコーンゴム14を充填する。各プ
レキャストカルバート1が基礎コンクリート45上に一
体的に設置されると、可撓プレキャストカルバート1
K,1K' の外表面・内表面にシリコーンゴム4を充填
する。
【0040】(5) 掘削空間を埋め戻し、止水蓋Dの注水
口から注水を行い、水中の止水蓋Dを海水ポンプピット
側から除去することにより、取水設備が完成する。
【0041】なお、以上は海水ポンプピットの取水管接
続部分における可撓プレキャストカルバートに適用した
例について説明したが、これに限らず、下水道や樋門な
どの使用される可撓ボックスカルバート等にも本発明の
可撓継手構造を適用できることは言うまでもない。ま
た、充填型可撓性連結部材はシリコーンゴムに限らず、
ウレタンゴム等の液状で充填でき硬化後にゴム弾性機能
を発揮する耐久性の良好なものでもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏する。
【0043】(1) シリコーンゴム等の耐用年数は半永久
的であり、従来の可撓ゴムと併用して可撓プレキャスト
カルバートの接合部の外周面・内周面に設置すること
で、あるいは可撓プレキャストカルバートの接合部の内
部と外周面・内周面に設置することで、従来よりも耐久
性を高めることができる。
【0044】(2) 可撓ゴム等とシリコーンゴム等を使用
して連結するため、従来の鋼製カラーのように腐食等の
心配がない。
【0045】(3) 可撓プレキャストカルバートの設置後
にシリコーンゴム等を充填して硬化させるため、基礎コ
ンクリートの施工誤差により可撓プレキャストカルバー
トに多少の変形が発生していても、硬化後のシリコーン
ゴム等により、所定の設計伸縮量・偏心量を得ることが
できる。
【0046】(4) 可撓プレキャストコンクリートの内外
面にシリコーンゴム等を貼設するため、内面において
は、施工後の確認が可能であり、また補修工事も比較的
簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレキャストカルバートの可撓継手構
造の2つの例を示す断面図である。
【図2】本発明のプレキャストカルバートの可撓継手構
造が適用される取水管接続部分の1例を示したものであ
り、(a) は横断面図、(b) は縦断面図、(c) は部分拡大
断面図である。
【図3】本発明のプレキャストカルバートの可撓継手構
造が適用される取水管接続部分の海側端部の構成が異な
る他の例を示したものであり、(a) は横断面図、(b) は
縦断面図、(c) は部分拡大断面図である。
【図4】本発明のプレキャストカルバートの可撓継手構
造が適用される取水管接続部分の海側端部の構成が異な
る他の例を示したものであり、(a) は横断面図、(b) は
縦断面図、(c) は部分拡大断面図である。
【図5】(a) は上下2分割型のプレキャストカルバート
の接合方法を示す断面図、(b)は左右2分割型のプレキ
ャスト部材の接合方法を示す断面図、(c) はリング間継
手の例を示す正面図および側面図である。
【図6】従来のプレキャストカルバートを示したもので
あり、(a) はプレキャストカルバートの横断面図、(b)
はプレキャストカルバートの縦断面図、(c) は可撓継手
部分の断面図、(d) は可撓プレキャストカルバートの変
位を示す説明図である。
【符号の説明】
A……海水ボンプピット B……取水管 C……取水鋼管 1……プレキャストカルバート 1K…可撓プレキャストカルバート 1N…通常型プレキャストカルバート 2……コンクリート函体 3……可撓ゴム 4……シリコーンゴム 5……フィラー 6……溝 7……係止用凹溝 8……接着材 9……シリコーン系防水塗料 10……シリコーンゴム 11……スリット 12……係止用孔 13……シリコーンゴム注入孔 14……シリコーンゴム 15……プレキャストリング 16……鋼板 17……シリコーンゴム 18……ボルト・ナット 19……メタルバンド 20……アンボンドPC鋼棒 21……アンカープレート 22……ナット 23……挿入孔 24……PC鋼棒 25……カプラー 26……アンカープレート 27……ナット 28……リング間継手 29……接続板 30……アンカー板 31……アンカー棒 32……凹部 40……本体壁 41……取付板 42……鋼矢板 43……砕石 44……均しコンクリート 45……基礎コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 秀樹 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会 社神戸製鋼所神戸製鉄所内 (72)発明者 松場 洋了 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会 社神戸製鋼所神戸製鉄所内 (72)発明者 飯田 正克 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 鈴木 猛康 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 草川 俊雄 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 岡野 正宏 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 曽田 龍夫 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 遠藤 南志 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 関口 康生 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 横尾 彰彦 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のコンクリート函体と、このコンク
    リート函体の各接合端面同士を接続した接合部からなる
    プレキャストカルバートの可撓継手構造において、前記
    接合部は、前記各接合端面の内部に各端部が埋設され
    た固体型可撓性連結部材と、前記各接合端面同士の隙
    間に充填された可撓性部材と、前記一対のコンクリー
    ト函体の接合部の外周面および/または内周面に形成さ
    れた凹部に充填された、充填時に液状で硬化後にゴム弾
    性機能を持つ充填型可撓性部材とから構成されているこ
    とを特徴とするプレキャストカルバートの可撓継手構
    造。
  2. 【請求項2】 一対のコンクリート函体と、このコンク
    リート函体の各接合端面同士を接続した接合部からなる
    プレキャストカルバートの可撓継手構造において、前記
    接合部は、前記各接合端面の内部に各端部が埋設され
    た、充填時に液状で硬化後にゴム弾性機能を持つ充填型
    可撓性連結部材と、前記各接合端面同士の隙間に充填
    された可撓性部材と、前記一対のコンクリート函体の
    接合部の外周面および/または内周面に形成された凹部
    に充填された、充填時に液状で硬化後にゴム弾性機能を
    持つ充填型可撓性部材とから構成されていることを特徴
    とするプレキャストカルバートの可撓継手構造。
JP2000112220A 2000-04-13 2000-04-13 プレキャストカルバートの可撓継手構造 Withdrawn JP2001295251A (ja)

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