JP2001293262A - 非接触型ｉｃタグを使用した玩具制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 おしゃべりや各種の動作を行うことができる
人形やぬいぐるみ等の玩具において、おしゃべりや各種
の動作を固定せずに様々な変化を持たせることができる
ようにすると共に、子供が遊びながら自動的に様々な動
作やおしゃべりを発生させることができるようにするこ
とで面白味を増すことができる玩具制御システムを提供
する。 【解決手段】 記憶手段を有する非接触型ＩＣタグと、
駆動手段及び／又は音声発生手段を有する玩具とからな
る非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御システムであっ
て、玩具の駆動制御情報及び／又は音声発生制御情報が
記憶手段に記憶された非接触型ＩＣタグと、前記駆動制
御情報及び／又は音声発生制御情報を非接触方式で読取
る読取手段と、該読取手段で読取られた情報に基づいて
駆動手段及び／又は音声発生手段を制御する制御手段と
を有する玩具とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型ＩＣタグ
と、駆動手段及び／又は音声発生手段を有する玩具とか
らなる非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、おしゃべり等の音声を発生した
り、各種の動作を行うことができる人形やぬいぐるみが
子供用の玩具として市販されている。これらの玩具は、
人形やぬいぐるみの体の一部にスイッチを備えること
で、このスイッチをＯＮ状態にしてあらかじめ定められ
たおしゃべり等の音声発生や各種の動作を行うものが一
般的である。例えば、犬のぬいぐるみの頭の部分を人が
手で撫でると、頭の部分に埋め込まれたスイッチに自然
な状態で触れるように構成しておき、スイッチがＯＮ状
態となりワンワンという泣き声が発生しながら、首から
上の部分が上下に動くように構成するなど、様々な動作
を行いまた種々の音声を発生させる玩具のようなものが
ある。これらの玩具において、複数のスイッチを玩具の
複数個所に分散して設け、玩具で遊びながら各スイッチ
をＯＮ状態にすることで複数種類の動作をさせたり、ま
た様々なおしゃべり等の音声を発生させるなど、玩具で
遊ぶ人の対象者の年齢や性別などに応じて種々のシステ
ム構成を採用するなどしている。

【０００３】しかしながら、上記の従来の玩具において
は、例えば子供が玩具で遊んでいるうちに、各スイッチ
の位置や、各スイッチのＯＮ状態に対応して生じる動作
や、発生するおしゃべり等の音声の種類が一定の固定さ
れた状態で起こることが直ぐに認識されてしまうため、
しばらくその玩具で遊んでいると飽きてしまい、やがて
市販されている他の玩具がほしくなるなど、面白味に欠
けている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、おし
ゃべりや各種の動作を行うことができる人形やぬいぐる
み等の玩具において、おしゃべりや各種の動作を固定せ
ずに様々な変化を持たせることができるようにすると共
に、子供が遊びながら自動的に様々な動作やおしゃべり
を発生させることができるようにすることで面白味を増
すことができる玩具制御システムを提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の非接触型ＩＣタ
グを使用した玩具制御システムは、記憶手段を有する非
接触型ＩＣタグと、駆動手段及び／又は音声発生手段を
有する玩具とからなる非接触型ＩＣタグを使用した玩具
制御システムであって、玩具の駆動制御情報及び／又は
音声発生制御情報が記憶手段に記憶された非接触型ＩＣ
タグと、前記駆動制御情報及び／又は音声発生制御情報
を非接触方式で読取る読取手段と、該読取手段で読取ら
れた情報に基づいて駆動手段及び／又は音声発生手段を
制御する制御手段とを有する玩具とを備えたことを特徴
とする。また、前記非接触型ＩＣタグが、前記玩具と関
連して使用する玩具に備えられていることを特徴とする
ものである。更に、前記玩具が、ぬいぐるみであって、
前記非接触型ＩＣタグが、前記ぬいぐるみと関連して使
用する玩具に備えられていることを特徴とするものであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の非接触型
ＩＣタグを使用した玩具制御システムの一例を示した外
観概略説明図、図２は、本発明の非接触型ＩＣタグを使
用した玩具制御システムの概略構成を示すブロック図、
図３は、非接触型ＩＣタグを玩具に貼付した状態を示す
断面図、図４は、本発明の非接触型ＩＣタグを使用した
玩具制御システムの具体的な構成を示すブロック図、図
５は、本発明の実施例の動作フローチャートである。

【０００７】図１には、本発明の非接触型ＩＣタグを使
用した玩具制御システムの一例として、内部に駆動手段
及び／又は音声発生手段を有する主体の玩具となる親猿
のぬいぐるみ１と、この親猿のぬいぐるみ１で遊ぶ際に
共に使用するその他の玩具２、例えばバナナの玩具２
ａ、へびの玩具２ｂ、子猿の玩具２ｃなどとの組み合わ
せから構成される玩具セットが示してある。親猿のぬい
ぐるみ１に内蔵された駆動手段７は、例えば親猿のぬい
ぐるみ１の頭の部分を前後や左右に動かしたり、手の部
分を上下に動かすことで両足の間に設けた太鼓を打ち鳴
らしたり、両足の部分を広げたり狭めたりして、各種の
動作を発生させることができる機構に対して、それらの
動きをコントロール可能に仕組まれている。これらの機
構は、従来から一般的に採用されている機構を用いるこ
とができる。また、親猿のぬいぐるみ１に内蔵された音
声発生手段４は、あらかじめ各種のおしゃべり言葉や泣
き声や音楽などの音声をテープ等の録音装置に記録させ
ておいたり、合成音発生装置を用いて所望の音声を発生
するような構成を備えるようにしてもよい。

【０００８】更に、親猿のぬいぐるみ１には、図２に示
すように前記駆動手段７、音声発生手段４の他に、電波
による非接触方式で情報を受信することが可能な読取手
段５と、この読取手段５で外部から読取られた信号に基
づいて、駆動手段７や音声発生手段４に対してあらかじ
め定められた駆動処理や音声発生処理を行わせる指示命
令信号を送る制御手段６とが備えられている。つまり、
制御手段６からの指示命令信号に基づいて、親猿のぬい
ぐるみ１の頭の部分を前後や左右に動かしたり、手の部
分を上下に動かすことで両足の間に設けた太鼓を打ち鳴
らしたり、両足の部分を広げたり狭めたりする動作と共
に、またはこれらの動作と別々に各種のおしゃべり言葉
や泣き声や音楽などの音声が発生される。また、電波に
よる非接触方式で情報を受信することが可能な読取手段
５は、図４に示すように、電波送受信アンテナ８により
構成されている。

【０００９】また、バナナの玩具２ａ、へびの玩具２
ｂ、子猿の玩具２ｃなどには、それぞれ非接触型ＩＣタ
グ３ａ，３ｂ，３ｃが貼付されている。これらの非接触
型ＩＣタグ３ａ，３ｂ，３ｃは、いずれも同じ構成から
なり、例えばバナナの玩具２ａに貼付された非接触型Ｉ
Ｃタグ３ａについて説明すると、図２乃至図４に示すよ
うに、親猿のぬいぐるみ１に備えられた電波送受信アン
テナ８からの質問電波を受信して駆動用電力に変換し、
また質問電波を受信し応答電波を送信する際の搬送波と
して利用するための電源用受信及びデータ送受信用アン
テナ９と、制御手段１０と、情報書込読取手段１１及び
玩具の駆動制御情報及び／又は音声発生制御情報が記憶
された記憶手段１２とを有するＩＣ１３とが内蔵されて
備えられている。また、非接触型ＩＣタグ３ａは、図３
に示すように、各玩具２ａ，２ｂ，２ｃの外部に接着剤
１４により貼付して一体化したり、または各玩具２ａ，
２ｂ，２ｃの内部に内蔵させて備えるようにしてもよ
い。

【００１０】次に、親猿のぬいぐるみ１に設けられた読
取手段５により、非接触型ＩＣタグ３ａに備えられた記
憶手段１２の駆動制御情報や音声発生制御情報を非接触
で読取る仕組みについて説明する。親猿のぬいぐるみ１
の電波送受信アンテナ８からは、起動信号電波が送信さ
れるように設定されているので、子供が遊びながら親猿
のぬいぐるみ１の近くにバナナの玩具２ａを近づける
と、非接触型ＩＣタグ３ａの電源用受信及びデータ送受
信用アンテナ９が電波送受信アンテナ８から発信された
電波を受信することで、非接触型ＩＣタグ３ａに駆動電
力を発生させ、各手段に電力を供給する。

【００１１】次に、親猿のぬいぐるみ１の電波送受信ア
ンテナ８から質問電波を発信すると、非接触型ＩＣタグ
３ａの電源用受信及びデータ送受信用アンテナ９がこれ
を受信し、記憶手段１２に記憶された駆動制御情報や音
声発生制御情報が電源用受信及びデータ送受信用アンテ
ナ９から送信される。非接触型ＩＣタグ３ａの電源用受
信及びデータ送受信用アンテナ９から送信された駆動制
御情報や音声発生制御情報は、親猿のぬいぐるみ１の電
波送受信アンテナ８がこれを受信することで情報を非接
触で読取ることができる。

【００１２】次に、本発明の非接触型ＩＣタグを使用し
た玩具制御システムの動作について、図５の動作フロー
チャートに基づいて説明する。まず、電源用受信及びデ
ータ送受信用アンテナ９から構成される読取手段５によ
り、非接触型ＩＣタグ３ａの記憶手段１２に記憶された
駆動制御情報及び／又は音声発生制御情報を非接触で読
取る（Ｓ１）。次に、読取手段５で読取られた情報を制
御手段６に送る（Ｓ２）。次に、制御手段６により駆動
手段７や音声発生手段４に対して、駆動制御情報及び／
又は音声発生制御情報に基づいて駆動処理や音声発生処
理を行わせる指示命令信号を送る（Ｓ３）。駆動手段７
及び／又は音声発生手段４は、この制御手段６からの指
示命令信号の対応した駆動及び／又は音声の発生を行う
（Ｓ４）。以上のようにして、非接触型ＩＣタグ３ａの
記憶手段１２に記憶された種々の情報に対応した動作や
おしゃべりを行わせることができる。

【００１３】また、例えば親猿のぬいぐるみ１に対して
バナナの玩具２ａを近づけた場合には、「バナナ大好
き、お礼に太鼓を叩きます」とおしゃべりをしながら、
両手で勢い良く太鼓を叩く動作を行うような指示情報を
非接触型ＩＣタグ３ａの記憶手段１２に記憶させたり、
またへびの玩具２ｂを親猿のぬいぐるみ１に近づけた場
合には、「恐い助けて」と叫ぶ音声を発生しながら両足
をばたつかせる動作を行うような指示情報を非接触型Ｉ
Ｃタグ３ａの記憶手段１２に記憶させたり、更に子猿の
玩具２ｃを親猿のぬいぐるみ１に近づけた場合には、嬉
しそうに頭の部分を前後に動かして頷きながら、「よし
よしいい子だこっちへおいで」とおしゃべりする音声を
発生するような指示情報を非接触型ＩＣタグ３ａの記憶
手段１３に記憶させるなど、様々な指示情報を非接触型
ＩＣタグ３ａの記憶手段１３に記憶させることで、異な
る音声や動作を制御させながら遊ぶことができる。

【００１４】この他、本発明の非接触型ＩＣタグを使用
した玩具制御システムは、上記のぬいぐるみ等に限ら
ず、様々な玩具に応用することができるものである。ま
た、玩具毎の駆動手段及び／又は音声発生手段と、非接
触型ＩＣタグ３ａの記憶手段１２に記憶させる指示情報
とにより様々な動作やおしゃべりなどの音声を出せるよ
うにすることで、同じ玩具でバラエティーに富んだ使用
法ができる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の非接触型
ＩＣタグを使用した玩具制御システムは、おしゃべりや
各種の動作を固定せずに様々な変化を持たせることがで
き、同じ玩具でバラエティーに富んだ使用法ができるの
で、従来の玩具に比べより面白味を付加することができ
直ぐに飽きることなく遊ぶことができる。更に、非接触
型ＩＣタグを主体となる玩具と関連して使用する玩具に
備えることで、子供が遊びながら自動的に様々な動作や
おしゃべりを発生させることができ面白味を増すことが
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御
システムの一例を示した外観概略説明図である。

【図２】本発明の非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御
システムの概略構成を示すブロック図である。

【図３】非接触型ＩＣタグを玩具に貼付した状態を示す
断面図である。

【図４】本発明の非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御
システムの具体的な構成を示すブロック図である。

【図５】本発明の実施例の動作フローチャートである。

【符号の説明】

１ 親猿のぬいぐるみ ２ その他の玩具 ２ａ バナナの玩具 ２ｂ へびの玩具 ２ｃ 子猿の玩具 ３ａ，３ｂ，３ｃ 非接触型ＩＣタグ ４ 音声発生手段 ５ 読取手段 ６，１０ 制御手段 ７ 駆動手段 ８ 電波送受信アンテナ ９ 電源用受信及びデータ送受信用アンテナ １１ 情報書込読取手段 １２ 記憶手段 １３ ＩＣ １４ 接着剤

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記憶手段を有する非接触型ＩＣタグと、
   駆動手段及び／又は音声発生手段を有する玩具とからな
   る非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御システムであっ
   て、玩具の駆動制御情報及び／又は音声発生制御情報が
   記憶手段に記憶された非接触型ＩＣタグと、前記駆動制
   御情報及び／又は音声発生制御情報を非接触方式で読取
   る読取手段と、該読取手段で読取られた情報に基づいて
   駆動手段及び／又は音声発生手段を制御する制御手段と
   を有する玩具とを備えたことを特徴とする非接触型ＩＣ
   タグを使用した玩具制御システム。
2. 【請求項２】 前記非接触型ＩＣタグが、前記玩具と関
   連して使用する玩具に備えられていることを特徴とする
   請求項１記載の非接触型ＩＣタグを使用した玩具制御シ
   ステム。
3. 【請求項３】 前記玩具が、ぬいぐるみであって、前記
   非接触型ＩＣタグが、前記ぬいぐるみと関連して使用す
   る玩具に備えられていることを特徴とする請求項１また
   は請求項２に記載の非接触型ＩＣタグを使用した玩具制
   御システム。