JP2001292650A - 動物用敷材及び動物用敷材供給システム - Google Patents

動物用敷材及び動物用敷材供給システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性や衛生面に優れ、使用後に堆肥として
も利用できる動物用敷材、及び低コストで安定供給でき
る動物用敷材供給システムを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 紙材からなる基部11と、紙材からなり
基部11に凹凸を形成するように固着される凹凸部12
とを備え、全体として細い短冊状を呈し、凹部13と凸
部14とによって通気性が備えられ、基部11と凹凸部
12との固着には天然接着剤を使用し、紙材には撥水処
理を施さないことを特徴する動物用敷材10、及びこの
動物用敷材を供給するシステムによって上記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物用に使われる
敷材及び動物用敷材を供給するシステムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】動物用の敷材は、排泄物の処理を容易に
したり、環境を清潔にしたり、あるいは寝床として使用
したりすること等を目的とするものである。そのため、
動物用敷材には次のような条件が望まれる。まず排泄物
が付着し混在しても、不衛生にならないこと、動物にと
って快適な寝床であること、さらには動物にとって安全
であることが望ましい。
【0003】このような条件を満たす動物用敷材として
は、藁がよく利用されてきた。藁はストロー状に空洞を
有する構造であるため、通気性に優れている。そのた
め、排泄物の腐敗を防ぐことができるとともに、適度な
クッション性と保温性をも得られる。また、使用後に堆
肥化できるため、利用価値がきわめて高い。しかし、藁
は海外からの輸入によって供給されているのが現状で、
供給量や価格が安定しないという課題を有している。ま
た輸入時にブロック状にプレスして納入されるため、病
原菌等を駆除しようとしても、内部まで完全には除菌し
にくいという課題も有している。
【0004】そのため、藁の代用となる敷材で、安定的
に衛生的に供給できるものが、従来より幾つか提案され
ている。例えば、同じ天然素材としては、おが屑や籾殻
が、また紙材を利用したものでは、新聞紙や段ボールの
切断片が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のおが屑
や籾殻、あるいは新聞紙や段ボールには、それぞれに短
所があり、藁に代わって十分な機能を有する敷材が得ら
れていないことが課題である。
【0006】まず、通気性について述べる。通気性が良
いと、排泄物と動物用敷材が混合された状態であって
も、腐敗を進行させず、衛生面を悪化させる心配がな
い。しかし新聞紙の切断片は、堆積当初は適度な通気性
や保温性等を有していても、動物に押しつぶされたり、
湿度や排泄物の水分を吸収すると平坦化して密着しやす
く、塊状にもなりやすい。そのため、空気層が無くな
り、通気性だけでなく、クッション性、保温性をも維持
することが難しい。
【0007】次に、動物が食する場合の安全性について
述べる。動物用敷材は、動物の周りに堆積されて使用さ
れるため、誤って食される可能性も十分考えられる。従
って、もし動物が食した場合でも健康面に問題を生じな
い材質であることが望ましい。段ボールについては、通
常梱包用に使用することを考えて作られている。そのた
め、段ボールの波形部材とその両側の板状部材との接着
には、接着力の大きい石油系の接着剤等が使用された
り、また表面に撥水処理が施されている。さらに、表面
に印刷が施されていることもある。一方、新聞紙につい
ては、紙面に多量の油性インクが使用されている。従っ
て、段ボールや新聞紙の場合には、動物が誤って食する
ことで、健康を害することが心配される。
【0008】次に、動物の怪我の面での安全性について
述べる。動物が敷材上を踏んで歩くことを考慮すると、
足が滑ったり、引っ掛かったりしない安全な敷材が望ま
しい。段ボールについては、表面の板状部材に施された
撥水処理によって、動物が表面を踏んだ際に滑りやす
い。また、破壊強度が高いため、動物が引っ掛かっても
引き千切れにくい。一方、新聞紙は、濡れて塊状になっ
た場合に、動物が引っ掛りやすい。従って、段ボールや
新聞紙は、動物の怪我の面での安全性も心配される。
【0009】次に、使用後に堆肥として利用する再利用
性について述べる。動物用敷材は、毎日のように大量に
使用されるものであるため、そのまま廃棄処分するのも
容易ではない。堆肥化して農家などで再利用できると、
コスト面でもエコロジー面でも有用である。従って、動
物用敷材は堆肥化が可能であることが望ましい。しか
し、おが屑や籾殻は堆肥化を試みても十分分解されず、
土に戻すことが出来ないため、堆肥として使用できな
い。一方、段ボールや新聞紙は前述した撥水処理や接着
剤、油性インクの点からも、環境汚染が心配される。従
って、おが屑や籾殻、また段ボールや新聞紙は、堆肥化
させて再利用する点で課題を有する。
【0010】以上説明したように、藁の代用品として提
案されている敷材であっても、敷材として望ましい条件
をすべて満たすようなものがないのが現状である。その
ため、本発明は従来の課題を解決して、低コストで、安
定供給でき、また安全性、通気性、クッション性に優
れ、さらに堆肥化して再利用が可能な動物用敷材、及び
動物用敷材供給システムを提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の動物用敷材は次のような手段を採用する。
【0012】すなわち、請求項1では、紙材からなる基
部と、紙材からなり前記基部に凹凸を形成するように固
着される凹凸部とを備え、全体として細い短冊状を呈す
る敷材であって、前記凹凸部の凹部と凸部は基部の長手
方向に連続して並設され、前記凸部と基部との間には基
部の短手方向に開口端を有する通気路が形成され、前記
凹部は基部の短手方向に開放された溝形状を呈し、前記
基部と凹凸部とは天然接着剤で固着され、前記基部と凹
凸部をなす紙材はいずれも撥水処理が施されていないこ
とを特徴とする。
【0013】この手段では、凸部と基部との間に形成さ
れた通気部と、凹部の溝形状によって通気性が確保さ
れ、この空気層によりクッション性、保温性も兼ね備え
られる。また、基部と凹凸部が撥水処理の施されていな
い紙材からなり、固着には天然接着剤が使用されること
から、動物が誤って食した場合や踏んだ場合の安全性も
備えられる。
【0014】また請求項2では、前記動物用敷材は、堆
肥化が可能な素材から作られることを特徴とする。
【0015】この手段では、完全に分解して堆肥となる
ため、動物用敷材として使用した後でも有効に活用され
る。
【0016】また請求項3では、前記天然接着剤は、コ
ーンスターチであることを特徴とする。
【0017】この手段では、動物が食した場合の安全性
と堆肥化の際の分解性、堆肥としての安全性が備えられ
る。
【0018】また請求項4では、前記動物用敷材は藁に
混合され、総量に対する混合比率は20〜80%である
ことを特徴する。
【0019】この手段では、藁と併用できるため、藁の
供給不足分が補われる。
【0020】また請求項5では、前記動物用敷材は、可
撓性を有し、堆積時に非密着空間を形成することを特徴
とする。
【0021】この手段では、可撓性によって堆積時に適
度に撓みながら絡み合うので、隣接する動物用敷材どう
しが完全に密着せずに、非密着空間を生み出す。これに
より、凹凸部による通気性だけでなく、堆積物全体とし
てさらに通気性が確保され、保温性や衛生面が向上され
る。
【0022】また、本発明の動物用敷材供給システムに
おいては、次の手段を採用する。
【0023】すなわち、請求項6では、紙材からなる基
部シートに紙材からなる凹凸シートが固着された敷材シ
ートと、この敷材シートを切断して請求項1記載の動物
用敷材を作製する裁断装置とを備えることを特徴とす
る。
【0024】この手段では、動物用敷材を簡便に安定供
給できるシステムが提供される。
【0025】また、請求項7では、前記敷材シートは、
堆肥化が可能な素材から作られることを特徴とする。
【0026】この手段では、使用後の動物用敷材を堆肥
として有効活用できるシステムが提供可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の動物用敷材の基本的な実
施の形態について図に基づいて説明する。図1は実施の
形態(1)の斜視図、図2は実施の形態(1)の使用状
態を示すモデル図、図3と図4は実施の形態(1)の他
の形状を示す斜視図である。
【0028】動物用敷材10は、紙材からなる基部11
と、紙材からなり基部11に凹凸を形成するように固着
される凹凸部12とから構成され、全体として細い短冊
状を呈する。
【0029】そして凹凸部12は、凸部13と凹部14
とが、基部11の長手方向に連続して並設されている。
また、凸部13と基部11との間には、基部11の短手
方向に開口端16、16を有する通気路15が形成され
ている。また凹部14は基部11の短手方向に開放され
た溝形状を呈している。従って、凸部13により矢印A
に示されるような通気性が得られ、凹部14により矢印
Bに示されるような通気性が得られるため、全体として
きわめて高い通気性が得られる構造を有している。
【0030】基部11と凹凸部12は、凹部14と基部
11との間に設けられた接着層17によって固着されて
いる。この接着層17にはあらかじめ、動物に対する安
全性、堆肥化する際の分解性、堆肥としての安全性を考
慮して、天然接着剤が用いられている。具体的には、コ
ーンスターチなどのデンプン系の接着剤から選ばれるこ
とが望ましい。
【0031】基部11と凹凸部12をなす紙材には、撥
水処理が施されていないものが適用される。撥水処理が
施されていないことで、動物が滑って怪我をしたり、食
して健康を害する心配がないため安全性が向上する。ま
た、尿等の水分をムラ無く速やかに吸収することもでき
るため、衛生的に使用できる。また、堆肥化する際も環
境汚染の心配がない。なお、基部11及び凹凸部12を
なす紙材に対しては、撥水処理だけでなく、上述のよう
な問題が懸念される処理、例えば、吸水化処理や印刷処
理なども施されていないことが望ましい。
【0032】また、基部11及び凹凸部12に用いられ
る紙材には、可撓性を有し、適度な力で引き千切れる程
度の強度を有する紙材が適用される。これは、動物の体
を傷つけたり、引っ掛かって怪我させることを防ぐため
である。例えば、使用する紙材の厚みとしては、坪量5
0〜200gのものが、さらに望ましくは100g〜1
40gのものが使用されるが、この範囲に限定されるも
のではない。また、紙材として、古紙が使用されても良
い。
【0033】次に、このように構成された動物用敷材1
0の使用状態について図2を用いて説明する。動物用敷
材10は、動物の巣や小屋、厩舎、寝床等に適切な数が
堆積され使用される。その際、多方向に乱雑に積層され
るため、隣り合った動物用敷材10との間に、非密着空
間18がたくさん生み出され、矢印C〜Fに示されるよ
うな多方向の通気性が得られる。そして、動物が踏んだ
り寝たりすることで圧力が加えられても、凸部13a、
13bに示すように、圧力に応じて凸部が変形する。ま
た、可撓性を有しているため、凸部13c、13dに示
すように、圧力に応じて撓んだり、屈曲したりする。ま
た、凹凸部12の形状によって絡み易さを生じるため、
凸部13e、13f、13gに示すように、隣同士が重
なり合っても完全に密着することがない。このように堆
積時には、動物用敷材10が適度に撓んだり、変形した
り、絡み合ったりすることで、単体によって生み出され
る通気性だけでなく、堆積物全体として高い通気性を生
み出すことができる。これにより、排泄物の腐敗を防い
だり、保温性やクッション性、安全性をさらに高めたり
でき、快適な敷材を提供することができる。
【0034】なお、本発明の動物用敷材10は、堆積時
に藁と混合して使用しても良い。その際、総量に対する
動物用敷材10の混合比率は20〜80%が好ましく、
さらに好ましい範囲としては、30〜70%である。こ
のように、藁に混合して利用することにより、藁の供給
不足を補うことができるだけでなく、ストロー状を呈す
る藁の通気性、すなわち藁の長手方向への通気性と、動
物用敷材10の短手方向への通気性が総合され、相乗効
果でさらに高い通気性を得ることができる。
【0035】本発明の動物用敷材10は、競走馬、家
畜、ペット等を用途とし、例として、馬、牛、豚等の大
型動物、あるいは犬、猫、ウサギなどの小型動物に利用
可能である。
【0036】動物用敷材10の長さや幅、高さ等の寸法
は、用途に応じて適宜決められ、それぞれの動物に合わ
せて快適な敷材が提供される。例えば、幅寸法は5〜2
0mm程度が望ましいが、この範囲に限定されるもので
はない。
【0037】次に実施の形態(1)の動物用敷材10の
形状の他例について図3、図4を用いて説明する。図3
は、基材11の両面に凹凸部12、12が固着されてい
る例で、開口率を向上させることができる。図4は、凹
凸形状を有する基材11が、凹凸部12に固着されてい
る例で、少ない紙材層数で開口率を向上させることがで
きる。いずれも、図1に示された動物用敷材10と同様
の機能を有している。なお、実施の形態(1)で図示さ
れた凹凸部12は、いずれも基部11の長辺に直交する
方向に通気路15が設けられているが、この形状に限定
するものではなく、長辺に対して通気路15が斜めに配
置されるよう構成しても良い。
【0038】次に実施の形態(2)として、本発明の動
物用敷材供給システムについて、図に基づいて説明す
る。図5は実施の形態(2)の説明図、図6は実施の形
態(2)の裁断装置の概略図、図7は実施の形態(2)
を利用した流通システムの説明図である。なお、実施の
形態(1)と同様の説明については、同じ符号を付し詳
細な説明を省略する。
【0039】実施の形態(2)の動物用敷材供給システ
ム20は、紙材からなる基部シート21と紙材からなる
凹凸シート22を固着させた敷材シート23を、裁断装
置24で切断し、動物用敷材10を作製するよう構成さ
れている。
【0040】そして、例えばロール形状等で供給された
敷材シート23を、裁断装置24にかけることにより、
短冊状の動物用敷材10を大量に作製することができ
る。これにより、動物用敷材10の必要量を、容易に供
給することができる。
【0041】裁断装置24の構成の一例を図6に示す。
セッティングされたロール形状の敷材シート23は、定
寸送り装置41によりカット装置42に送られ、所望の
長さ寸法の中間形状にカットされる。続いて、盤送装置
43によりスリッター装置44に送り込まれ、所望の幅
寸法の動物用敷材10にスリットされる。排出部45で
は、所望の長さと幅に切断された動物用敷材10が、紙
粉を取り除かれながら袋46などに詰められる。動物用
敷材10の長さや幅は、定寸送り装置41の送り量やス
リッター装置44の刃の幅を替えることで容易に調整で
きる。
【0042】図6に示す裁断装置24では、ロール形状
から、第1ステップとして適度な大きさの中間形状に切
断した後、第2ステップで細い短冊状の動物用敷材10
に切断するよう構成しているが、裁断の工程は、これに
限定されるものではない。例えば、使用者の利便性や、
装置に応じて、ロール形状から直接短冊状の動物用敷材
10を作製するよう構成しても良い。
【0043】このように、裁断装置24は、構成がきわ
めて簡素であるため、小型化が容易に行える。そのた
め、供給先である厩舎の近傍に裁断装置24を設置し、
そこで切断作業を行うことができる。従って、動物用敷
材10を遠隔地の工場で一括作製後、厩舎等に輸送する
場合と比較して、輸送コストが大幅に削減できる。なぜ
なら、嵩高い敷材の状態でなく、ロール形状のままコン
パクトに輸送できるためである。
【0044】このように構成された動物用敷材供給シス
テム20を用いた流通システムについて図7を用いて説
明する。ここでは、用途として競走馬等の厩舎を例とし
て説明するが、この用途に限定するものではない。
【0045】動物用敷材供給システム20は、先に述べ
たように小型の裁断装置24を用いて作製できるため、
厩舎30等の近傍に設けられる。まず、敷材シート23
が、あらかじめ堆肥化可能な素材、具体的には紙材をコ
ーンスターチで接着して製造される。敷材シート23の
製造には、スチームを通す工程が用いられることが多
く、敷材シート23に対して同時に殺菌作用がもたらさ
れる。そして、動物用敷材供給システム20の設置場所
までは、その製造元の工場31から、輸送しやすい形
態、例えばロール形状のまま輸送される。次に、厩舎3
0で必要とされる動物用敷材10を、動物用敷材供給シ
ステム20によって必要時に必要量が作製される。動物
用敷材10は藁の様に嵩高いが、作製するまではロール
状の敷材シート23の形態のまま保管できるため、広い
保管場所を必要としない。次に、動物用敷材10が厩舎
30において使用され、馬などに衛生的で、安全性、快
適性に優れた敷材が提供される。また、短冊形状を呈し
ているため、清掃時に容易に除去でき、作業性にも優れ
ている。次に、使用後の排泄物と混合した状態の動物用
敷材10が堆肥化施設32に送られる。堆肥化を妨げる
素材が含まれていないため、十分に分解され優れた堆肥
が得られる。最後に、堆肥が農家33等に運ばれ、農作
物に利用され有効に活用される。
【0046】このように、本発明の動物用敷材供給シス
テム20は、動物用敷材10を容易に安定供給できるだ
けでなく、輸送コストを削減できる。そして、この動物
用敷材供給システム20を利用した流通システムでは、
敷材シート23が紙材とコーンスターチのみで作製され
ているため、動物用敷材10として使用した後も、堆肥
として無駄なく有効に利用でき、廃棄コストも削減でき
るとともに、環境にきわめて優しい流通システムが得ら
れる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の動物用敷材は、
単体でも高い通気性を有する構造であり、さらに堆積時
にも非密着空間を生み出すことができる。これにより、
通気性に優れ、衛生的に使用できるとともに、クッショ
ン性、保温性においても優れた効果を発揮する。
【0048】また、基部及び凹凸部をなす紙材が、撥水
処理を施されていないことや、固着に天然接着剤が使用
されていること、可撓性を有することによって、動物が
誤って食した場合や、あるいは踏みつけたりした場合で
も、きわめて高い安全性を有する。
【0049】さらに、紙材と天然接着剤で作製されてい
るため、使用後に堆肥化する場合でも、完全分解しやす
いだけでなく、環境汚染の心配がないため、堆肥として
十分活用でき、廃棄コストの削減とともに、資源の再利
用の面でも優れている。
【0050】また、本発明の動物用敷材供給システム
は、動物用敷材をきわめて容易に、必要なときに必要な
量だけ作製できるため、低コストで安定的に供給できる
という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態(1)の動物用敷材を示す斜視図で
ある。
【図2】実施の形態(1)の使用状態を示すモデル図で
ある。
【図3】実施の形態(1)の他の形状を示す斜視図であ
る。
【図4】実施の形態(1)の他の形状を示す斜視図であ
る。
【図5】実施の形態(2)の動物用敷材供給システムを
示す説明図である。
【図6】実施の形態(2)の裁断装置の概略図である。
【図7】実施の形態(2)を利用した流通システムの説
明図である。
【符号の説明】
10 動物用敷材 11 基部 12 凹凸部 13 凸部 14 凹部 15 通気路 16 開口端 17 接着層 18 非密着空間 20 動物用敷材供給システム 21 基部シート 22 凹凸シート 23 敷材シート 24 裁断装置 30 厩舎 31 敷材シート製造工場 32 堆肥化施設 33 農家 40 裁断部 41 定寸送り装置 42 カット装置 43 盤送装置 44 スリッター装置 45 排出部 46 袋

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙材からなる基部と、紙材からなり前記
    基部に凹凸を形成するように固着される凹凸部とを備
    え、全体として細い短冊状を呈する敷材であって、前記
    凹凸部の凹部と凸部は基部の長手方向に連続して並設さ
    れ、前記凸部と基部との間には基部の短手方向に開口端
    を有する通気路が形成され、前記凹部は基部の短手方向
    に開放された溝形状を呈し、前記基部と凹凸部とは天然
    接着剤で固着され、前記基部と凹凸部をなす紙材はいず
    れも撥水処理が施されていないことを特徴とする動物用
    敷材。
  2. 【請求項2】 前記動物用敷材は、堆肥化が可能な素材
    から作られることを特徴とする請求項1記載の動物用敷
    材。
  3. 【請求項3】 前記天然接着剤は、コーンスターチであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の動物用敷材。
  4. 【請求項4】 前記動物用敷材は藁と混合され、総量に
    対する混合比率は20〜80%であることを特徴する請
    求項1から3のいずれかに記載の動物用敷材。
  5. 【請求項5】 前記動物用敷材は、可撓性を有し、堆積
    時に非密着空間を形成することを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の動物用敷材。
  6. 【請求項6】 紙材からなる基部シートに紙材からなる
    凹凸シートが固着された敷材シートと、この敷材シート
    を切断して請求項1記載の動物用敷材を作製する裁断装
    置とを備えることを特徴とする動物用敷材供給システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記敷材シートは、堆肥化が可能な素材
    から作られることを特徴とする請求項6記載の動物用敷
    材供給システム。
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