JP2001292450A - 符号化装置及びその方法並びに復号化装置及びその方法 - Google Patents
符号化装置及びその方法並びに復号化装置及びその方法Info
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Abstract
質とほぼ同等にする。 【解決手段】本発明は、入力画像データから差分値デー
タを生成し、これを任意の出力ビット精度で離散コサイ
ン変換処理して離散コサイン変換係数を生成し、その出
力ビット精度及び入力画像データの入力ビット精度のう
ちの少なくとも1つに基づいて量子化スケールを拡張し
て用いて離散コサイン変換係数を量子化した後、得られ
た量子化係数を可変長符号化テーブルを用いて圧縮符号
化することにより、画質の劣化を防止して圧縮符号化で
きる。また、圧縮符号化された量子化係数を可変長符号
化テーブルを用いて復号化し、得られた量子化係数を元
の入力画像データの入力ビット精度と、離散コサイン変
換係数の出力ビット精度とのうちの少なくとも1つに基
づいて量子化スケールを拡張して用いて逆量子化処理す
ることにより、画質の劣化を防止して復号化できる。
Description
方法並びに復号化装置及びその方法に関し、例えば動画
像データを圧縮符号化するエンコーダ及びその圧縮符号
化された動画像データを復号化するデコーダに適用して
好適なものである。
が設けられたシステムとして、例えば、テレビ会議シス
テムやテレビ電話システム等のような動画像データを遠
隔地に伝送するシステムがある。
路を効率良く利用して動画像データを伝送するために、
フレーム単位の画像のライン相関やフレーム間相関を利
用して動画像データを順次フレーム単位で圧縮符号化し
ている。
圧縮符号化方式の代表的なものとしては、MPEG2
(Moving Picture Experts G
roup 2:蓄積用動画像符号化)方式がある。
JTC1/SC2/WG11(Internation
al Organization for Stand
ardization−International
Electrotechnical Commissi
on/Joint Technical Commit
tee 1/Sub Committee 2/Wor
king Group11)において議論され、標準案
として提案されたものであり、動き補償予測符号化とD
CT(Discrete Cosine Transf
orm:離散コサイン変換)符号化とを組み合わせたハ
イブリッド方式が採用されている。
ケーションや機能に対応するために、いくつかのプロフ
ァイル及びレベルが定義されており、その最も基本とな
るものは、メインプロファイルメインレベル(MP@M
L:Main Profile at Main Le
vel)である。
ロファイルメインレベルを適用したエンコーダとして
は、例えば、図24に示すように構成されたものがあ
る。
いては、外部から供給される圧縮符号化対象の動画像デ
ータを順次フレーム単位でフレームメモリ2に取り込
み、当該取り込んだフレーム単位の画像データ(以下、
これをフレーム画像データと呼ぶ)を一時記憶する。
フレーム画像データは、MPEG2方式に従って輝度成
分と2つの色差成分とから構成され、それぞれの画素値
のビット精度(すなわち、色の階調の精度)として8ビ
ットの精度をもった8ビット画像のみが供給可能なもの
として定義されている。
ビットの精度をもつということは、輝度成分と2つの色
差成分とのそれぞれの値(すなわち、色の階調)の取り
得る範囲が0〜225(256階調)ということにな
る。
2に記憶されたフレーム画像データを、例えば、16画
素×16画素等で構成されるマクロブロック単位で読み
出し、当該読み出したマクロブロックのデータ(以下、
これをマクロブロックデータと呼ぶ)の動きベクトルを
検出する。
は、各フレーム画像データを、I(Intra)ピクチ
ャ(フレーム内符号化画像)、P(Predictiv
e)ピクチャ(前方予測符号化画像)又はB(Bidi
rectionally predictive)ピク
チャ(両方向予測符号化画像)のうちのいずれかとして
処理する。
は、シーケンシャルに入力される各フレーム画像データ
を、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのうちのいず
れのピクチャとして処理するかが、例えば、予め定めら
れている(例えば、連続するフレーム画像データがIピ
クチャ,Bピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャ,Pピク
チャ,……,Bピクチャ,Pピクチャの並びとして処理
される)。
ムメモリ2に記憶されたフレーム画像データの中の、予
め定められた所定の参照用のフレーム画像データ(以
下、これを参照フレーム画像データと呼ぶ)を参照し、
その参照フレーム画像データと、現在、圧縮符号化対象
となっているフレーム画像データの16画素×16ライ
ンのマクロブロックデータとをパターンマッチング(ブ
ロックマッチング)することにより、そのマクロブロッ
クデータの動きベクトルを検出する。
びMPEG2方式)においては、マクロブロックデータ
の符号化モードとして、イントラ符号化(フレーム内符
号化)モード、前方予測符号化モード、後方予測符号化
モード、両方向予測符号化モードの4種類が規定されて
いる。
タはイントラ符号化モードに従いイントラ符号化され
る。また、Pピクチャのマクロブロックデータはイント
ラ符号化モード又は前方予測符号化モードのいずれかに
従いイントラ符号化又は前方予測符号化される。
タはイントラ符号化モード、前方予測符号化モード、後
方予測符号化モード又は両方法予測符号化モードのいず
れかに従いイントラ符号化、前方予測符号化、後方予測
符号化又は両方向予測符号化される。因みに、これら符
号化モードは同一のフレーム画像データ内であっても、
マクロブロックデータ単位で選択し得るように規定され
ている。
クチャのマクロブロックデータについては符号化モード
をイントラ符号化モードに設定し、そのマクロブロック
データの動きベクトルは検出せずに、イントラ符号化モ
ードに設定したことを表す符号化モード情報を可変長符
号化(VLC:Variable Length Co
ding)器4及び動き補償器5に送出する。
ャのマクロブロックデータについては前方予測を行うこ
とにより当該マクロブロックデータの動きベクトルを検
出すると共に、その前方予測を行うことにより生じる予
測誤差と、圧縮符号化対象のマクロブロックデータ(P
ピクチャのマクロブロックデータ)の例えば分散とを比
較する。
較の結果、マクロブロックデータの分散の方が予測誤差
よりも小さいときには、符号化モードをイントラ符号化
モードに設定して、これを表す符号化モード情報を可変
長符号化器4及び動き補償器5に送出する。
マクロブロックデータの分散よりも予測誤差の方が小さ
いときには、符号化モードを前方予測符号化モードに設
定し、当該設定した前方符号化モードを表す符号化モー
ド情報を、検出した動きベクトルと共に可変長符号化器
4及び動き補償器5に送出する。
チャのマクロブロックデータについては、前方予測、後
方予測及び両方向予測を行うことによりこれら前方予
測、後方予測及び両方向予測毎にマクロブロックデータ
の動きベクトルを検出する。
予測、後方予測及び両方向予測によって生じた予測誤差
のなかから最小の予測誤差(以下、これを最小予測誤差
と呼ぶ)を検出し、当該検出した最小予測誤差と、圧縮
符号化対象のマクロブロックデータ(Bピクチャのマク
ロブロックデータ)の、例えば分散とを比較する。
較の結果、マクロブロックデータの分散の方が最小予測
誤差よりも小さいときには、符号化モードをイントラ符
号化モードに設定して、これを表す符号化モード情報を
可変長符号化器4及び動き補償器5に送出する。
マクロブロックデータの分散よりも最小予測誤差の方が
小さいときには、符号化モードをその最小予測誤差が得
られた前方予測、後方予測及び両方向予測に応じた前方
予測符号化モード、後方予測符号化モード又は両方向予
測符号化モードに設定し、当該設定した前方予測符号化
モード情報、後方予測符号化モード情報又は両方向予測
符号化モードを表す符号化モード情報を、対応する動き
ベクトルと共に可変長符号化器4及び動き補償器5に送
出する。
ら与えられる符号化モード情報及び動きベクトルに基づ
いて、フレームメモリ6からこれに記憶されている、圧
縮符号化され、かつすでに局所復号化されたフレーム画
像データ(以下、これを局所復号化フレーム画像データ
と呼ぶ)を読み出し、当該読み出した局所復号化フレー
ム画像データをマクロブロックデータの予測用のフレー
ム画像データ(以下、これを予測フレーム画像データと
呼ぶ)として演算器7及び8に送出する。
ームメモリ2から読み出したマクロブロックデータと同
一のマクロブロックデータをそのフレームメモリ2から
読み出し、当該読み出したマクロブロックデータと、動
き補償器5から与えられた予測フレーム画像データ内の
対応するマクロブロックデータとの差分値を算出し、こ
れを差分値データとしてDCT器9に送出する。
(DCT器9への入力画像)の画素値のビット精度は、
対応するマクロブロックデータ同士の差分値であるため
8ビットから1ビット増えて9ビットとなり、その値の
取り得る範囲は−255〜+255となる。
器3から符号化モード情報のみが与えられたとき、符号
化モードがイントラ符号化モードであるため、予測フレ
ーム画像データを送出しない。
このとき、特に処理を行わずにフレームメモリ2から読
み出したマクロブロックデータをそのまま差分値データ
としてDCT器9に送出する。
分値データに対して離散コサイン変換処理(以下、これ
をDCT処理と呼ぶ)を施し、その結果得られた離散コ
サイン変換係数(以下、これをDCT係数と呼ぶ)を量
子化器10に送出する。
方式の規定に従い16画素×16ラインからなるマクロ
ブロックデータを、さらに8画素×8ラインからなるブ
ロックに再分割し、これら8画素×8ラインのブロック
のデータに対してDCT処理を行う。
式の規定に従い、差分値データにDCT処理を施すこと
により、その差分値データの9ビットの精度を3ビット
増加させた12ビットの精度のDCT係数を量子化器1
0に送出している。因みに、かかるDCT係数の値の取
り得る範囲は−2048〜+2047となる。
れるデータ蓄積量(バッファ11に記憶されているデー
タの量)に対応して(バッファフィードバック)量子化
スケールを設定し、当該設定した量子化スケールに基づ
いて、DCT器9から与えられたDCT係数を量子化す
る。因みに、量子化器10は、DCT係数を量子化した
結果生じる端数に対しては、例えば4捨5入といった丸
め処理を施して整数化する。
スケールの値を決める際、線形量子化と非線型量子化と
の2つの方法がある。
ては、線形量子化を実行する場合、量子化スケールコー
ドに対してその2倍の値を量子化スケールの値として用
いるようにする。また、量子化器10においては、非線
型量子化を実行する場合、量子化スケールコードに対し
て非線型な量子化スケールの値を用いている。
ケールコードと、量子化スケールの値とをグラフ化する
と、図26に示すようになり、これら量子化スケールコ
ードと量子化スケールの値との関係は、量子化スケール
コードをqscとし、量子化スケールをqsとすると、
(1)式
ールコードと量子化スケールの値との関係をグラフ化す
ると、図27に示すようになり、上述した(1)式と同
様に量子化スケールコードをqscとし、量子化スケー
ルをqsとすると、これら量子化スケールコードと量子
化スケールの値との関係は、(2)式
G2方式の規定に従って量子化スケールコードを5ビッ
トで表すため、その量子化スケールコードの上位2ビッ
トからなる値をkとし、残りの下位3ビットからなる値
をjとすると、上述した(2)式を(3)式
値の取り得る範囲は0〜3であり、jの値の取り得る範
囲は0〜7である。また、この(3)式では、k=j=
0は禁止されている。
ては、量子化スケールの値を直接指定するわけではな
く、MPEG2方式の規定に従い、量子化スケールコー
ドを指定し、線形量子化と、非線型量子化とのいずれを
用いるのかに応じて、対応する(1)式、(2)式又は
(3)式からその指定した量子化スケールコードに対応
する量子化スケールの値を算出する。
G2方式の規定に従い線形量子化と非線形量子化とのい
ずれを用いるかをピクチャ単位で設定し得るようになさ
れている。
2方式の規定に従って量子化スケールコードを5ビット
で表すため、その量子化スケールコードの値の取り得る
範囲が1〜31(0は禁止されている)となり、線形量
子化を用いたときに量子化スケールの値の取り得る範囲
は2〜62となる(図25)。
子化を実行してDCT係数を量子化すると、その結果得
られる量子化係数の値の取り得る範囲が、2の値の量子
化スケールで−1024〜+1023となり、また、6
2の値の量子化スケールでは−33〜+33となる。
化に用いた量子化スケールの値が比較的小さいと、その
量子化の結果、値の比較的大きい量子化係数を送出する
ため、これに伴い可変長符号化器4において生成される
符号の量が比較的多くなり、ビットレートが上がる。
量子化に用いた量子化スケールの値が比較的大きいと、
その量子化の結果、値の比較的小さい量子化係数を送出
するため、これに伴い可変長符号化器4において生成さ
れる符号の量が比較的少なくなり、ビットレートは小さ
くなる。このように、量子化スケールの値は、符号化後
のビットレートに直接関わっている。
からも明らかなように、線形量子化を用いると、量子化
スケールの値として偶数の値しか用いることができない
ため、ビットレートを比較的高くしたいとき、すなわ
ち、比較的小さい値の量子化スケールコードを指定する
ときにはビットレートを細かく調節し難くなる。
ビットレートを極端に下げたいときには、最高で62と
いう値の量子化スケールまでしか用いることができない
ため、ビットレートを極端には下げられない。
に線形量子化に加えて非線形量子化をも用いることがで
きるように規定されており、量子化器10においては、
図25からも明らかなように、非線型量子化を実行する
際、量子化スケールコードの値の小さい範囲(1〜8)
では奇数の値の量子化スケールを用いることができるた
め、ビットレートをより細かく調節することができる。
子化を実行する場合、量子化スケールコードの最大値3
1に対応させて112の値の量子化スケールを用いるこ
とができるため、線形量子化を実行する場合に比べて、
ビットレートをより低することができる。
量子化を実行してDCT係数を量子化すると、その結果
得られる量子化係数の値の取り得る範囲が量子化スケー
ルコードの値を1に指定したとき−2048〜+204
7となり、DCT係数を量子化せずにそのまま可変長符
号化器4に送出して符号化することと等価となる。
子化を実行して31の値の量子化スケールコードを指定
したときには、量子化係数の値の取り得る範囲が−18
〜+18となり、MPEG2方式で規定されている符号
化後の画質の最低レベルを確保するようになされてい
る。
た線形量子化と、非線形量子化とを用いるのは、動きベ
クトル検出器3で設定された符号化モードがイントラ符
号化モードのときのマクロブロックデータのDCT係数
の直流成分を除いた全ての交流成分に対してと、インタ
ー符号化モードのマクロブロックデータのDCT係数全
てに対してでいる。
ラ符号化モードにおけるマクロブロックデータのDCT
係数の直流成分に対してはピクチャ単位で指定されたイ
ントラ符号化モードにおけるDCT係数の直流成分の量
子化後のビット精度(量子化係数ビット精度)に応じて
別途量子化する。
T係数の直流成分の量子化係数ビット精度としては、1
1ビット、10ビット、9ビット、8ビットのいずれか
がピクチャ単位で決められており、量子化係数ビット精
度が11ビットのときは、DCT器9から与えられるD
CT係数の直流成分を量子化器10において量子化さず
にそのまま可変長符号化器4に送出して符号化すること
と等価となる。
DCT係数のビット精度をこれまで12ビットと記述し
てきたが、DCT係数の直流成分は負値は取らず符号ビ
ットが不要なため、実質11ビットで表現が可能だから
である。
11ビット、10ビット、9ビット、8ビットの量子化
係数ビット精度にそれぞれに対応する直流成分の量子化
スケールの値が1,2,4,8となり、この量子化スケ
ールを用いてイントラ符号化モードにおけるDCT係数
の直流成分に対して線形量子化を行う。因みに、量子化
器10においては、イントラ符号化モードにおけるDC
T係数の直流成分に対して量子化を行った結果、端数が
生じると、これに例えば4捨5入といった丸め処理を施
して整数化する。
係数を量子化すると、その結果得られた量子化係数を、
量子化に用いた量子化スケールの値と共に、可変長符号
化器4に送出する。
えられた量子化係数を、例えばハフマン符号等の可変長
符号に変換し、バッファ11に送出する。
ている量子化係数の可変長符号化方式を説明すると、可
変長符号化器4は、量子化器10から与えられた量子化
係数をジグザグスキャニングして1次元情報に変換し、
その1次元情報の低域係数から順次ゼロラン長+レベル
値のシンボル列に変換してそのシンボルそれぞれを低域
から順に予め用意している可変長符号テーブルを参照し
て符号化する。
全てのシンボルに対する可変長符号テーブルを予め用意
しているわけではなく、出現頻度の低いシンボルに対し
ては可変長符号テーブルのエスケープコードを割り当
て、このエスケープコードを割り当てたたシンボルに対
しては、ゼロラン長とレベル値とを固定長符号として符
号化する。
ロラン長に対する固定長符号長を6ビットとし、レベル
値に対する固定長符号長を12ビットとしており、これ
は、ゼロラン長の最大値が63であり、レベル値の範囲
がDCT係数の範囲となる−2048〜+2047(1
2ビット精度)であるからである。
から与えられる量子化スケールと、動きベクトル検出器
3から与えられる符号化モード情報(イントラ符号化
(フレーム内符号化)モード、前方予測符号化モード、
後方予測符号化モード、又は両方向予測符号化モードの
うちのいずれが設定されたかを示す情報)及び動きベク
トルも可変長符号化し、得られた符号化データをバッフ
ァ11に送出する。
えられた符号化データを一時蓄積することにより、その
データ量を平滑化し、符号化ビットストリームとして、
例えば、伝送路に出力し、又は記録媒体に記録する。
を量子化器10に送出しており、量子化器10は、この
バッファ11から与えられるデータ蓄積量に基づいて量
子化スケールを設定する。
がオーバーフローしそうなときには量子化スケールを比
較的大きくして量子化係数のデータ量を低下させ、バッ
ファ11がアンダーフローしそうなときには、量子化ス
ケールを比較的小さくして量子化係数のデータ量を増大
させる。このようにして、量子化器10は、バッファ1
1のオーバフローとアンダフローを未然に防止し得るよ
うになされている。
量子化スケールとを可変長符号化器4に加えて逆量子化
器12にも送出する。
られる量子化係数を、同様に量子化器10から与えられ
る量子化スケールに従って逆量子化することによりその
量子化係数をDCT係数に変換し、そのDCT係数をI
DCT(Inverse Discrete Cosi
ne Transform)器13に送出する。
えられるDCT係数を逆DCT処理し、得られたデータ
(予測残差(差分値データ))を演算器8に送出する。
5から演算器7に送出される予測フレーム画像データと
同一の予測フレーム画像データが与えられており、ID
CT器13から与えられるデータ(予測残差(差分値デ
ータ))に、予測フレーム画像データに加算することに
より元のフレーム画像データを局所復号化し、得られた
局所復号化フレーム画像データをフレームメモリ6に送
出して一時記憶させる。
トラ符号化モードに設定されている場合、IDCT器1
3から与えられるデータをそのまま局所復号化フレーム
画像データとしてフレームメモリ6に送出して一時記憶
させる。
ームメモリ6に局所復号化フレーム画像データを更新す
るように一時記憶し、この結果、フレーム全面に渡って
復号化したフレーム画像データ(以下、これを復号化フ
レーム画像データと呼ぶ)を構築する。そして、その復
号化フレーム画像データは、後述するデコーダにおいて
得られる復号化フレーム画像データと同一のものであ
る。
化フレーム画像データは、その後、インター符号化(前
方予測符号化、後方予測符号化、両方向予測符号化)さ
れるフレーム画像データに対する参照フレーム画像デー
タとして用いられる。
ダ1から与えられる符号化データを復号化し得る、MP
EG2方式のメインプロファイルメインレベルが適用さ
れたデコーダとしては、図28に示すように構成された
ものがある。
おいては、伝送路を介して伝送されて受信装置(図示せ
ず)によって受信された符号化ビットストリーム、又は
記録媒体から再生装置(図示せず)によって再生された
符号化ビットストリームをバッファ21に取り込んで一
時記憶する。
Variable LengthCoding)器2
2は、バッファ21からこれに記憶された符号化ビット
ストリームを所定単位の符号化データとして読み出し、
当該読み出した符号化データを可変長復号化することに
より当該符号化データをマクロブロック単位で動きベク
トル、符号化モード情報、量子化スケール及び量子化係
数に分離する。
ロック単位で分離した動きベクトル、符号化モード情
報、量子化スケール及び量子化係数のうちの動きベクト
ル及び符号化モード情報を動き補償器23に送出し、量
子化スケール及びマクロブロックの量子化係数を逆量子
化器24に送出する。
ら与えられるマクロブロック単位の量子化係数を、同様
に可変長復号化器22から与えられる量子化スケールに
従って逆量子化し、得られたDCT係数をIDCT器2
5に送出する。
えられるマクロブロック単位のDCT係数を逆DCT処
理し、得られたデータ(予測残差(差分値データ))を
演算器26に送出する。
4について上述したエンコーダ1の動き補償器5と同様
に動作し、このとき、可変長復号化器22から与えられ
る動きベクトル及び符号化モード情報に基づいて、フレ
ームメモリ27からこれに記憶されている、すでに復号
化されている復号化フレーム画像データを読み出し、当
該読み出した復号化フレーム画像データを予測フレーム
画像データとして演算器26に送出する。
ら与えられるデータ(予測残差(差分値))と、動き補
償器23から与えられる対応する予測フレーム画像デー
タとを加算することにより復号化フレーム画像データを
生成し、これをフレームメモリ27に送出して記憶させ
ると共に、その元のフレーム画像の連続する再生画像デ
ータとして、例えば、所定のディスプレイに送出するこ
とにより当該ディスプレイにその再生画像データに基づ
く動画像を表示させる。
ら与えられるデータがイントラ符号化されたものである
ときには、そのデータをそのまま復号化フレーム画像デ
ータとしてフレームメモリ27に送出して記憶させる。
また、フレームメモリ27は、記憶した復号化フレーム
画像データを、その後復号化されるマクロブロック単位
の符号化データに対する参照フレーム画像データとして
用いられる。
いては、Bピクチャを参照フレーム画像データとしては
用いないため、エンコーダ1(図24)及びデコーダ2
0(図28)において、それぞれフレームメモリ6(図
24)及び27(図28)に記憶しないように規定され
ている。
図28について上述したエンコーダ1及びデコーダ20
は、MPEG2方式の規格に準拠したものである。そし
て、現在、MPEG2方式に代わる新たな圧縮符号化方
式として、ISO−IEC/JTC1/SC29/WG
11により、画像をこれを構成する物体などのオブジェ
クトであるビデオオブジェクト単位で圧縮符号化するM
PEG4と呼ばれる圧縮符号化方式の標準化作業が進め
られている。
ビットの精度の入力画像のみを圧縮符号化するように規
定されており、その8ビットの精度の画像を家庭等で利
用する場合には実用上十分な画質で表現することができ
る。
送局や映像作成等のプロフェッショナルな現場での利用
や、今後普及するディジタルシネマ等といった分野での
利用に対しては、例えば、放送局では10ビット以上の
精度の画質が要求され、ディジタルシネマでは最高で1
4ビットの精度が要求されているように、画像に8ビッ
トよりも高いビット精度の画質が要求されているために
対応し難くなっている。
り入力画像の精度を8ビットだけではなく、それ以上
の、10ビット、12ビット、14ビットの精度等のN
ビット精度の画像データを入力して圧縮符号化及び復号
化することにより、より高い精度の画質を有する動画像
を提供することが考えられている。
コーダ及びデコーダにおいては、入力画像の精度を8ビ
ットからNビットに拡張し得るものの、そのエンコーダ
における量子化器及び可変長符号化器の構成と、デコー
ダにおける逆量子化器及び可変長復号化器の構成とが入
力画像のNビットの精度に応じた高精度のデータを得る
ようには拡張されていないため、放送局やディジタルシ
ネマといった非常に高画質な画像が要求される分野で利
用するには、未だ不十分な問題があった。
で、入力画像の画質とほぼ同等の画質の画像を得ること
のできる符号化装置及びその方法並びに復号化装置及び
その方法を提案しようとするものである。
め本発明においては、任意の入力ビット精度を有する入
力画像データから所定データ単位で離散コサイン変換処
理対象の差分値データを生成し、当該生成した差分値デ
ータを任意に設定された出力ビット精度に応じて離散コ
サイン変換処理して離散コサイン変換係数を生成し、そ
の離散コサイン変換係数の出力ビット精度及び入力ビッ
ト精度のうちの少なくとも1つに基づいて所定の量子化
スケールを拡張し、当該拡張した量子化スケールを用い
て離散コサイン変換係数を量子化して量子化係数を生成
した後、当該量子化係数を所定の可変長符号化テーブル
を用いて圧縮符号化するようにした。
ときに、その画質が劣化することを大幅に低減させるこ
とができる。
縮符号化する際、入力ビット精度、出力ビット精度及び
量子化スケールのうちの少なくとも1つに基づいて複数
種類の可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テ
ーブルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを
用いて量子化係数を圧縮符号化するようにした。
ときに、その画質が劣化することをほぼ確実に防止する
ことができる。
れた量子化係数を所定の可変長符号化テーブルを用いて
復号化して量子化係数を生成し、量子化係数の元になる
所定の入力画像データの任意の入力ビット精度と、予め
設定された離散コサイン変換係数の出力ビット精度との
うちの少なくとも1つに基づいて所定の量子化スケール
を拡張し、当該拡張した量子化スケールを用いてその量
子化係数を逆量子化処理して離散コサイン変換係数を生
成するようにした。
を復号化して元の入力画像を生成するときに、その画質
が劣化することを大幅に低減させることができる。
れている量子化係数を復号化する際、入力ビット精度、
出力ビット精度及び量子化スケールのうちの少なくとも
1つに基づいて複数種類の可変長符号化テーブルから任
意の可変長符号化テーブルを選定し、当該選定した可変
長符号化テーブルを用いて圧縮符号化された量子化係数
を復号化するようにした。
を復号化して元の入力画像を生成するときに、その画質
が劣化することをほぼ確実に防止することができる。
施の形態を詳述する
は、供給される入力画像のビット精度(色の階調)を8
ビット精度よりも高精度にし得るものの、そのの精度の
ビット数をNとすると、DCT器に入力される差分値デ
ータ(すなわち、演算器の出力データ)のビット精度が
N+1ビットであるとき、当該DCT器から得られるD
CT係数のビット精度はそのN+1ビットから3ビット
増えてN+4ビットの精度となるように規定されてい
る。
数のビット精度によって、圧縮符号化後(量子化後)の
動画像の画質の限界が決まるため、入力画像のビット精
度に応じて圧縮符号化後の動画像の画質を高精度にする
には、DCT器から得られるDCT係数のビット精度を
拡張させる必要がある。
は、DCT演算によって増加する精度のビット数をαと
し、DCT器から得られるDCT係数のビット精度をN
+1+αビットとして、圧縮符号化後の動画像に対して
要求される画質に応じてそのαの値を任意に設定し得る
ようになされている。因みに、MPEG4方式において
は、そのαが3として固定されている。
おいて、Nビットの精度の入力画像を入力し得ると共
に、αを任意に設定し得るようにしてDCT器から得ら
れるDCT係数のビット精度をN+4ビットからN+1
+αビットに拡張する分、DCT器の後段に設けられた
量子化器及び可変長符号化器の構成と、当該エンコーダ
と対になるデコーダの逆量子化器及び逆可変長符号化器
の構成とを、そのビット精度に応じて拡張するようにし
た。
ト精度の入力画像に対する任意のN+1+αビット精度
のDCT係数に適用する量子化方式を、MPEG2方式
で規定されている線形量子化方式及び非線形量子化方式
を拡張して実現している。
精度の入力画像における、マクロブロックデータの符号
化モードがイントラ符号化モードのときには、N+αビ
ット精度のDCT係数の直流成分に適用する量子化方式
を、MPEG2方式で規定されているイントラ符号化モ
ードのDCT係数の直流成分の量子化方式を拡張して実
現する。
拡張にあたり、MPEG2方式の量子化方式と互換性を
もたせ、N=8、α=3の条件の元ではMPEG2の量
子化方式と同一になるようにした。
いても、比較的細かくビットレートを調節し得るよう
に、量子化スケールコードの値が比較的小さい範囲で
は、量子化スケールの刻み幅を細かくした。
ても、MPEG2方式のN=8、α=3の場合と同等の
ビットレートまで圧縮符号化が可能となるように、Nや
αの値によらずに、量子化スケールの最大値を用いたと
きに量子化係数の取り得る値の範囲が同等となるように
した。
度の入力画像を処理して、高画質な画像を得るような場
合でも、エンコーダ及びデコーダにおいて、処理に不具
合が生じることを防止し得るようになされている。
れたエンコーダにおいては、N+4ビットの精度のDC
T係数を量子化器で量子化し、得られた量子化係数に対
して可変長符号化器において単一の可変長符号化テーブ
ルを用いて可変長符号化を行うように規定されているも
のの、量子化係数の出現確立の統計的性質が入力画像の
ビット精度を表すNに応じて変わるため、設定し得る全
ての入力画像のビット精度(N)に対して同一の可変長
符号化テーブルを用いるのは圧縮符号化の効率上適切と
は言えない。
N+1+αビットとすると、量子化係数の出現確立の統
計的性質がαに応じても変わるため、設定し得る全ての
αに対しても同一の可変長符号化テーブルを用いるのは
圧縮符号化の効率上適切とは言えない。
てN+1+αビットとすると、これに応じて量子化スケ
ールも拡張する必要があるものの、量子化係数の出現確
立の統計的性質がその量子化スケールに応じても変わる
ため、全ての量子化スケールに対して同一の可変長符号
化テーブルを用いることも圧縮符号化の効率上適切とは
言えない。
器において、入力画像のビット精度やDCT係数のビッ
ト精度、量子化スケール(すなわち量子化係数ビット精
度)に応じて適切な可変長符号化テーブルを切り換えて
用いることができるように、複数種類の可変長符号化テ
ーブルをもたせて拡張するようにした。
力画像のビット精度における任意のビット精度のDCT
係数の量子化係数に適用される可変長符号化テーブル
を、入力画像のビット精度やDCT係数のビット精度、
量子化係数の取り得る範囲(すなわち、量子化スケール
の値)に応じて適切なものを選択し得るようにし、かく
して、可変長符号化テーブルを選択できない場合に比べ
て、より効率良く圧縮符号化し得るようになされてい
る。
成 図1において、30は全体として本発明を適用したエン
コーダを示し、外部から供給される入力画像の画像デー
タをフレームメモリ31に取り込み、当該フレームメモ
リ31にその画像データをVOP(Video Obj
ect Plane:ビデオオブジェクトプレーン)と
して記憶する。
状情報をもったピクチャであり、その形状情報をあらわ
すデータと、VOPのサイズデータFSZ_Bと、フレ
ームにおけるそのVOPの位置を表すオフセットデータ
FPOS_Bと、VOPの画像データを表すテクスチャ
ーデータとからなる。
対して形状情報を無視してもかまわないため、当該VO
PをMPEG2方式等で規定されているピクチャと同じ
ものとして考える。
レームメモリ31に記憶される画像データの画素値の精
度(色の階調)を表すビット数をNとし、当該画素値の
取り得る範囲が0〜2N−1となる。そして、Nの取り
得る値としては、通常利用される値として、8、10、
12、14といった値があるが、本発明では任意の正の
整数値を取り得るようになされている。
は、フレームメモリ31に記憶されたVOPに対してマ
クロブロック単位で動きベクトルを検出する。
って、大きさや位置が変化するため、その動きベクトル
の検出にあたっては、その検出のための基準となる絶対
座標系を設定し、その絶対座標系における動きを検出す
る必要がある。
ーム座標系を基準となる絶対座標系とし、サイズデータ
FSZ_B及びオフセットデータFPOS_Bに基づい
て、その絶対座標系に符号化対象のVOPと、参照フレ
ーム画像データとするVOPとを配置し、動きベクトル
を検出する。
した動きベクトル(MV)を符号化モード情報と共に形
状情報符号化器50、可変長符号化器36及び動き補償
器42、量子化器35及び逆量子化器38に送出する。
また、動き補償を行う場合においても、やはり上述した
様に基準となる絶対座標系における動きベクトルを検出
する必要があるため、動き補償器42には、サイズデー
タFSZ_B及びオフセットデータFPOS_Bが供給
されている。
エンコーダ1(図24)の演算器7(図24)と同様
に、動きベクトル検出器32がフレームメモリ31から
読み出したフレーム画像データにおけるものと同一のマ
クロブロックデータが供給されており、そのマクロブロ
ックデータと動き補償器42から与えられる予測フレー
ム画像データとの差分を演算し、得られた差分値を差分
値データとしてDCT器34に送出する。
1から読み出したマクロブロックデータと、動き補償器
42から与えられる対応する予測フレーム画像データと
の差分を演算して差分値データを生成することにより、
その差分値データの取り得る範囲を−(2N−1)〜2
N−1のように、入力画像の画素値の取り得る範囲の2
倍にすることができる。
出する差分値データのビット精度を、入力画像の画素値
のビット精度よりも1ビット増加させたN+1ビットの
精度とすることができる。
たエンコーダ1(図24)の動き補償器5(図24)と
同様にして、符号化モード情報がイントラ符号化モード
であるときには、演算器33及び40に予測フレーム画
像データを送出しない。従って、演算器33(演算器4
0も同様)は、このとき特に処理を行わずにフレームメ
モリ31から読み出したマクロブロックデータをそのま
まDCT器34に送出する。
る差分値データに対して8画素×8ラインからなるブロ
ック単位でDCT処理を施し、得られたDCT係数を量
子化器35に送出する。
係数、すなわち量子化器35への入力値のビット精度は
N+1ビットからαビット増加したN+1+αビットと
なり、そのDCT係数の値の取り得る範囲は−2N+α
〜2N+α−1である。因みに、従来のMPEG2方式
においては、そのDCT係数におけるαを3と規定して
いるが、本発明では、そのαとして任意の正の整数値を
適用し得るようになされている。
エンコーダ1(図24)の量子化器10(図24)と同
様に、DCT器34から与えられるDCT係数を量子化
し、得られた量子化係数を可変長符号化器36及び逆量
子化器38に送出する。
について上述した量子化器10のような、MPEG2方
式の規定に従った8ビット精度の入力画像から得られる
12ビット精度のDCT係数に対する線形量子化と非線
形量子化とを、Nビット精度の入力画像から得られるN
+1+αビット精度のDCT係数に対する線形量子化
と、非線形量子化とに拡張している。
0においては、MPEG2方式に従って12ビット精度
のDCT係数に対して5ビット長(1〜31)の量子化
スケールコードを割り当てているのに対して、量子化器
35においては、DCT係数のビット精度の増減に応じ
て量子化スケールコードのビット長も増減させる。
ば、8ビット精度の入力画像に対し、α=5とした場
合、MPEG2方式におけるα=3よりもDCT係数の
ビット精度が2ビット多くなっているため、量子化スケ
ールコードのビット長も2ビット多くし7ビットとす
る。因みに、このとき、量子化スケールコードの取り得
る範囲は1〜127となる。
ト精度の入力画像に対してα=6とした場合、MPEG
2方式における入力ビット精度よりもNが4ビット増加
し、かつ、MPEG2方式におけるα=3よりもDCT
係数のビット精度が3ビット増加して合わせて7ビット
の増加となるため、量子化スケールコードのビット長を
7ビット多くした12ビットとする。因みに、このと
き、量子化スケールコードの取り得る値の範囲は1〜4
095となる。
ールコードのビット長の可変を一般化すると、任意のN
とαに対して、その量子化スケールコードのビット長は
N+α−6となり、その値の取り得る範囲は1〜2N+
α−6−1となる。
ットよりも小さくなったときには、量子化スケールコー
ドのビット長も5ビットより短くなる。
の決定した量子化スケールコードを量子化スケールにマ
ッピングする方法、すなわち、線形量子化と非線形量子
化の方法について以下に説明する。
行する場合、MPEG2方式の規定と同様に、量子化ス
ケールコードを2倍にして量子化スケールを得ており、
その線形量子化に用いる量子化スケールの値は単純に上
に延びることになる。
形量子化を実行することにより得られるDCT係数のビ
ット精度、当該DCT係数の最大値、量子化スケールコ
ードの範囲、量子化スケールの範囲及び量子化後の量子
化係数の最大値の範囲の例は以下のようになる。
式と同様)の条件では、DCT係数の精度が12ビット
となり、DCT係数の最大値が2047、量子化スケー
ルコードの範囲が1〜31、量子化スケールの範囲が2
〜62、量子化係数の最大値の範囲が33〜1023と
なる。
係数の精度が15ビットとなり、DCT係数の最大値が
16383、量子化スケールコードの範囲が1〜25
5、量子化スケールの範囲が2〜510、量子化係数の
最大値の範囲が33〜8191となる。
CT係数の精度が19ビットとなり、DCT係数の最大
値が262143、量子化スケールコードの範囲が1〜
4095、量子化スケールの範囲が2〜8190、量子
化係数の最大値の範囲が33〜131071となる。
件では、DCT係数の精度がN+1+αビットとなり、
DCT係数の最大値が2N+α−1、量子化スケールコ
ードの範囲が1〜2N+α−6−1、量子化スケールの
範囲が2〜2N+α−5−2、量子化係数の最大値の範
囲が33〜2N+α−1−1となる。
は、線形量子化を拡張した場合、MPEG2方式の線形
符号化方式と互換性をもち、かつ、Nやαの値によらず
に量子化スケールの最大値を用いたときに、そのMPE
G2方式と同等のビットレートまで圧縮符号化が可能で
あることが明らかである。
量子化スケールコードをqscとし、量子化スケールを
qsとすると、(4)式
化を実行する場合、量子化スケールコードの増加によっ
て量子化スケールの値を単純に上に伸ばしたが、非線形
量子化を実行する場合には、拡張の仕方を正しく定義し
ないと、実現し得るビットレートやMPEG2方式の非
線形量子化との互換性を保てなくなることがある。
望するビットレートを実現し、かつMPEG2方式の非
線形量子化との互換性を保つという目的を満たすように
非線形量子化方式を拡張している。
形量子化を実行する場合、量子化スケールコードのビッ
ト長の増加に従って、図26について上述したMPEG
2方式における12ビット精度のDCT係数の生成に用
いられる非線形量子化カーブの刻み幅を等間隔に細かく
する。
係数のビット精度が13ビットになったときは、図3に
示すように、量子化スケールコードの刻み幅を21=2
つに分けて細かくする。
子化スケールコードの刻みの数を2倍にしたものに+2
1−1を加算して63個とし、小さいほうから順に小さ
い量子化スケールコードを割り当てると共に、量子化ス
ケール軸上の値を2倍にする。
い量子化スケールコードに対応した量子化スケールが1
3ビット精度のDCT係数に対する非線形量子化におけ
る量子化スケールとなる。
DCT係数のビット精度が14ビット精度となったとき
は、図4に示す様に量子化スケールコードの刻み幅を2
2=4つに分けて細かくする。
子化スケールコードの刻みの数を4倍したものに+22
−1を加算して127個とし、小さいほうから順に小さ
い量子化スケールコードを割り当てると共に、量子化ス
ケール軸上の値を4倍にする。
い量子化スケールコードに対応した量子化スケールが1
4ビット精度のDCT係数に対する非線形量子化におけ
る量子化スケールとなる。
線形量子化の定義を一般化すると、DCT係数のビット
精度がN+1+αビット精度となった場合は、図5に示
すように、量子化スケールコードの刻みを2N+α−1
1個に等間隔に分けて細かくする。
子化スケールコードの刻みの数を2N+α−11倍+2
N+α−11−1の(2N+α−6−1)個とし、小さ
いほうから順に小さい量子化スケールコードを割り当て
ると共に、量子化スケール軸上の値を2N+α−11倍
にする。
加えているが、これは刻みの総数を(2N+α−6−
1)個にするためであり、この加えられた刻みは、量子
化スケールコードの最大値方向に付け加えられる。
い量子化スケールコードに対応した量子化スケールがN
+1+αビット精度のDCT係数に対する非線形量子化
における量子化スケールとなる。
T係数のビット精度が12ビットよりも小さくなったと
きには、その分だけ図26について上述した量子化スケ
ールコードの刻みを統合する。
ビットのときには、量子化スケールコードが4ビット長
となり、図26について上述した量子化スケールコード
の刻みのうち、隣り合う2つずつを統合すれば良い。ま
た、DCT係数のビット精度が10ビットの場合には、
量子化スケールコードは3ビット長となり、図26につ
いて上述した量子化スケールコードの刻みのうち、隣り
合う4つずつを統合すれば良い。
線形量子化を実行することにより得られるDCT係数の
ビット精度、当該DCT係数の最大値、量子化スケール
コードの範囲、量子化スケールの範囲及び量子化後の量
子化係数の最大値の範囲の例は以下のようになる。
式と同様)の条件では、DCT係数の精度が12ビット
となり、DCT係数の最大値が2047、量子化スケー
ルコードの範囲が1〜31、量子化スケールの範囲が1
〜112、量子化係数の最大値の範囲が18〜2047
となる。
係数の精度が15ビットとなり、DCT係数の最大値が
16383、量子化スケールコードの範囲が1〜25
5、量子化スケールの範囲が1〜952、量子化係数の
最大値の範囲が18〜16383となる。
CT係数の精度が19ビットとなり、DCT係数の最大
値が262143、量子化スケールコードの範囲が1〜
4095、量子化スケールの範囲が1〜15352、量
子化係数の最大値の範囲が18〜262143となる。
件では、DCT係数の精度がN+1+αビットとなり、
DCT係数の最大値が2N+α−1、量子化スケールコ
ードの範囲が1〜2N+α−6−1、量子化スケールの
範囲が1〜120×2N+α−11−8、量子化係数の
最大値の範囲が18〜2N+α−1となる。
は、非線形量子化を拡張した場合、MPEG2方式の非
線形符号化方式と互換性をもち、かつ、比較的高いビッ
トレートの場合において量子化スケールの刻み幅を細か
く取ることができ、さらに、Nやαの値によらずに量子
化スケールの最大値を用いたときに、そのMPEG2方
式と同等のビットレートまで圧縮符号化が可能であるこ
とが明らかである。
は、量子化スケールコードをqscとし、量子化に実際
に用いられる量子化スケールをqsとすると、(5)式
ケールコードをN+α−6ビットで表すため、その上位
2ビットからなる値をk、残りのN+α−8ビットから
なる値をjとすると、上述した(5)式を(6)式
値の取り得る範囲は0〜3であり、jの値の取り得る範
囲は0〜2N+α−8−1である。そして、k=j=0
は禁止されている。
ロブロックデータの符号化モードがイントラ符号化モー
ドに設定された場合、DCT係数の直流成分に対して
は、MPEG2方式に従った8ビット精度の入力画像か
ら得られる12ビット精度のDCT係数の直流成分を量
子化した後のビット精度の規定を、Nビット精度の入力
画像から得られるN+1+αビット精度のDCT係数の
直流成分を量子化した後のビット精度の規定に拡張す
る。
化係数のビット精度を拡張する際、、MPEG2方式に
従うと11ビット精度のDCT係数の直流成分に対して
11ビット、10ビット、9ビット、8ビット精度の4
種類の量子化係数をピクチャ単位で選択することができ
た。
れのビット精度において量子化係数の取り得る範囲が0
〜2047、0〜1023、0〜511、0〜255と
なり、DCT係数のビット精度の増減に応じて直流成分
の量子化係数のビット精度の種類も増減させる。
ば、8ビット精度の入力画像に対してα=5とした場
合、MPEG2方式におけるα=3よりもDCT係数の
ビット精度が2ビット多くなっているため、量子化係数
のビット精度の種類も、ビット精度が増える方向に2つ
増やして、13ビット、12ビット、11ビット、10
ビット、9ビット、8ビットとする。
れのビット精度で量子化係数の取り得る範囲が0〜81
91、0〜4095、0〜2047、0〜1023、0
〜511、0〜255となる。すなわち、これは、量子
化器35からDCT係数をそのまま量子化係数として可
変長符号化器36に送出することもできるし、DCT係
数のビット精度が増加してもMPEG2方式と同程度の
ビットレート(量子化係数が8ビットの精度)まで圧縮
符号化が可能であることを表している。
12ビット精度の入力画像に対してα=6とした場合、
MPEG2方式における入力画像のビット精度よりも4
ビット増加し、かつ、MPEG2方式におけるα=3よ
りもDCT係数のビット精度が3ビット増加して合わせ
て7ビットとの増加となるため、量子化係数のビット精
度の種類も、ビット精度が増える方向に7つ増やして、
18ビット、17ビット、16ビット、15ビット、1
4ビット、13ビット、12ビット、11ビット、10
ビット、9ビット、8ビットとする。
れのビット精度で量子化係数の取り得る範囲が、0〜2
62143、0〜131071、0〜65535、0〜
32767、0〜16383、0〜8191、0〜40
95、0〜2047、0〜1023、0〜511、0〜
255となる。すなわち、これは量子化器35からDC
T係数をそのまま量子化係数として可変長符号化器36
に送出することもできるし、DCT係数のビット精度が
増加してもMPEG2方式と同程度のビットレート(量
子化係数が8ビットの精度)まで圧縮符号化が可能であ
ることを表している。
DCT係数の直流成分の量子化精度を一般化すると、N
ビット精度の入力画像に対してDCT係数の直流成分の
ビット精度をN+αビット(符号ビットを含めるとN+
1+αビット精度)とした場合、量子化係数のビット精
度の種類をN+αビット、N+α−1ビット、N+α−
2ビット、……、9ビット、8ビットとする。
れのビット精度で量子化係数の取り得る範囲が0〜2N
+α−1、0〜2N+α−1−1、0〜2N+α−2−
1、……、0〜511、0〜255となる。
係数をそのまま量子化係数として可変長符号化器36に
送出することもできるし、DCT係数のビット精度が増
加してもMPEG2方式と同程度のビットレート(量子
化係数が8ビットの精度)まで圧縮符号化が可能である
ことを表している。
は、DCT係数の直流成分を量子化方式を拡張した場
合、MPEG2方式によるDCT係数の直流成分の量子
化方式と互換性をもち、かつ、Nやαの値によらずに量
子化係数精度の最小値を用いたときにそのMPEG2方
式と同等のビットレートまで圧縮符号化が可能であるこ
とが明らかである。なお、このとき量子化器35におい
ては、比較的高いビットレートの場合において量子化ス
ケールの刻み幅を細かくするような考慮は必要はない。
子化器35から与えられる8画素×8ラインのブロック
単位で量子化されたDCT係数(すなわち、量子化係
数)を逆量子化し、IDCT器39に送出する。
逆量子化する際、上述した量子化器35と同様の値でな
る量子化スケールコードを用い、かつ、量子化器35と
同様の線形量子化及び非線形量子化のうちの同じ方式を
用いて量子化スケールを算出し、当該算出した量子化ス
ケールを用いて逆量子化を行う。
トラ符号化モードの場合におけるDCT直流係数の逆量
子化方式は、上記DCT直流係数の量子化方式の逆を実
行する。
9と同様に動作し、逆量子化器38より逆量子化された
DCT係数を、IDCT処理して演算器40に出力す
る。
ータの他、動き補償器42から、演算器33に供給され
ている予測画像と同一のデータが供給されている。演算
機40は、IDCT器39の出力データ(予測残差(差
分データ))と、動き補償器42からの予測画像データ
とを加算することで、元のフレーム画像データを局所復
号し、得られた局所復号フレーム画像データ(局所復号
画像データ)をテクスチャ(texture)情報とし
てパディング(padding)に送出する。
トラ符号化である場合には、IDCT器39から与えら
れる出力データをそのまま局所復号フレーム画像データ
でなるテクスチャ情報としてパディング処理器51に送
出する。
ら形状信号(キー信号)、サイズデータFSZ_B、オ
フセットデータFPOS_Bが供給されると共に、動き
ベクトル検出器32から動きベクトルと符号化モード情
報が与えられる。
G4方式の規定に従い、形状情報の符号化を行い、当該
符号化した形状情報を形状情報復号化器52及び可変長
符号化器36に送出する。
器50から与えられる符号化されている形状情報の局所
復号化を行い、そのデータをパディング処理器51及び
可変長符号化器36に送出する。
の規定に従い、テクスチャ情報に対してパディング処理
を行い、当該パディングしたテクスチャ情報をフレーム
メモリ41に送出して記憶する。
れたテクスチャ情報は、その後、インター符号化(前方
向予測符号化、後方向予測符号化、両方向予測符号化)
される画像に対する予測フレーム画像データとして用い
られる。
モリ41に記憶された画像データは、前方向予測に用い
る画像、または後方向予測に用いる画像データとして、
より出力されることになる。一方、動き補償器42は、
動き補償参照画像指示信号により指定される画像(フレ
ームメモリ41に記憶されている局所復号された画像で
なるテクスチャ情報)に対して、動きベクトル検出器3
2から与えられる符号化モード情報及び動きベクトルに
基づいて動き補償を施することにより予測フレーム画像
データを生成し、これを演算器33及び40に送出す
る。
号化モード、後方予測符号化モード及び両方向予測符号
化モードの時のみ、フレームメモリ41の読み出しアド
レスを、演算器33に対して現在出力しているブロック
の位置に対応する位置から動きベクトルに対応する分だ
けずらし、当該フレームメモリ41から前方向予測符号
化又は後方向予測符号化に用いる対応する予測フレーム
画像データを読み出す。
ーム画像データを演算器33及び40に送出する。
号化モードの時は、前方予測符号化と後方予測符号化に
用いる予測フレーム画像データの両方を読み出し、例え
ば、その読み出した予測フレーム画像データの平均値を
予測データとして演算器33及び40に送出する。
リ33から読み出した所定ブロック(マクロブロック)
単位のフレーム画像データから、動き補償器42から与
えられる対応する予測画像データを減算し、かくして、
差分値データを生成する。
ド、後方予測符号化モード及び両方向予測符号化モード
の場合、動き補償器42から与えられる予測フレーム画
像データに加えて、予測フレーム画像データによって差
分化された差分値データが逆DCT器39から与えられ
る。
を動き補償器42から与えられる予測フレーム画像デー
タに加算し、これにより局所復号が行い、テクスチャ情
報を生成する。
化フレーム画像データであり、後述するデコーダで復号
化して得られる画像データと全く同一のデータであり、
上述したように、次ぎの処理画像に対して、前方予測符
号化モード、後方予測符号化モード及び両方向予測符号
化モードを行う時に用いる予測フレーム画像データとし
てフレームメモリ41に記憶される。
トラ符号化モードである場合、画像データそのものが逆
DCT器39から与えられるため、その画像データをそ
のままテクスチャ情報としてパディング処理器51に送
出する。
数、量子化スケールコード、動きベクトル及び符号化モ
ード情報が与えられると共に、サイズデータFSZ_B
及びオフセットデータFPOS_Bも与えられる。従っ
て、可変長符号化器36は、これらのデータ全てを可変
長符号化する。
子化係数の可変長符号化方式に基づいて以下に説明す
る。
の入力画像に対する12ビット精度のDCT係数に対し
て、単一の可変長符号化テーブル(可変長符号コードの
組み合わせ)を用いて符号化を行うように規定されてい
る。
子化係数の値(もしくは値の組み合わせ)が可変長符号
化テーブルで定義されている値(もしくは値の組み合わ
せ)の範囲外であるときには、その可変長符号化テーブ
ルで定義されているエスケープコードを用いてその値
(もしくは値の組み合わせ)を固定長符号として処理す
る。すなわち、このエスケープコードは比較的出現確立
の低い量子化係数の値(もしくは値の組み合わせ)であ
り、可変長符号化するよりも固定長符号化した方が良い
からである。
そのMPEG2方式の機能を拡張しており、Nビット精
度の入力画像から得られたN+1+αビット精度のDC
T係数が量子化され、その結果得られた量子化係数を可
変長符号化している。
スケープコードが用いられた場合に付加される固定長符
号に対しても、その長さを入力画像のビット精度やDC
T係数のビット精度に応じて変化させるようになされて
いる。これに加えて、量子化スケールの値に応じてもそ
の符号化方式を変更し得るようになされている。
力画像のビット精度に応じて可変長符号化テーブルを変
更する場合について説明する。これは、入力ビット精度
に応じて量子化係数の出現確立の統計的性質も変わるこ
とに対処し、かつ、その出現確立からエスケープコード
で扱う値の範囲を変更して画質の劣化を未然に防止する
ものである。
いて、入力画像のビット精度に応じて可変長符号化テー
ブルを変更し得る構成を示すものであり、本来、可変長
符号化器36の内部のメモリに格納されている複数種類
の可変長符号化テーブルを説明を簡易化するために、そ
の可変長符号化器36の外部に描いて示している。
DCT器34の出力であるDCT係数の精度がα=3に
固定された場合を考えると、入力画像の画素のビット精
度Nに対するDCT係数のビット精度がN+4となり、
そのN+4ビット精度のDCT係数が量子化器35にお
いて量子化されることにより得られた量子化係数が与え
られる。
は、予め入力画像の画素のビット精度に適した複数種類
の可変長符号化テーブルを内部のメモリに格納されてお
り、入力画像の画素のビット精度Nの値によって、量子
化係数に適用する可変長符号化テーブルとエスケープコ
ードに続く固定長符号の長さを変え得るようになされて
いる。
は、入力ビット精度の変化に応じて変わる量子化係数の
出現確立の統計的性質に適確に対応してその量子化係数
を圧縮符号化することができ、かくして、符号化処理に
より画質が劣化することを未然に防止し得るようになさ
れている。
のとき、量子化係数のレベル値の取り得る範囲が−2N
+3〜2N+3−1であり、レベル値を表すための固定
長符号長がN+4ビットあれば必要十分であるため、N
の値に応じて固定長符号の長さを変えることで固定長符
号に無駄なビットを充てなくてすむようにし、かくし
て、画質の劣化を未然に防止し得るようになされてい
る。
たが、α=aに対してもレベル値を表すための固定長符
号長はN+1+aビットあれば必要十分である。
ばN=8ビット、10ビット、12ビットの3種類の画
素ビット精度の入力画像を扱え、かつα=6であった場
合、可変長符号化器36においては、3種類(それぞれ
N=8、10、12用)の可変長符号化テーブルを持
ち、かつ、レベル値を表すための固定長符号長を15、
17、19とすればよい。
入力画像の画素のビット精度をN=nとし、n+1+α
ビット精度のDCT係数を符号化する際の可変長符号化
テーブルをαの値に応じて変更する場合について説明す
る。これは、DCT係数のビット精度に応じて量子化係
数の出現確立及び統計的性質が変わることに対処し、か
つ、その出現確立からエスケープコードで扱う値の範囲
を変更して画質の劣化を未然に防止するものである。
いて、DCT係数のビット精度のαに応じて可変長符号
化テーブルを変更し得る構成を示すものであり、本来、
可変長符号化器36の内部のメモリに格納されている複
数種類の可変長符号化テーブルを説明を簡易化するため
に、その可変長符号化器36の外部に描いて示してい
る。
入力画像の画素のビット精度をN=8に固定した場合を
考えると、DCT係数のビット精度は9+αとなり、そ
の9+αビット精度のDCT係数が量子化器35におい
て量子化されることにより得られた量子化係数が与えら
れる。
器34から出力されるDCT係数のビット精度、この場
合は、αの値によって、量子化係数に適用する可変長符
号化テーブルと、エスケープコードに続く固定長符号の
レベル値の長さを変えるようになされている。
符号化テーブルとして、DCT係数ビット精度に適した
ものを予め内部のメモリに格納しており、DCT係数の
ビット精度αに基づいて、量子化係数に適用する可変長
符号化テーブルとエスケープコードに続く固定長符号の
長さとを変え得るようになされている。
は、DCT係数ビット精度の変化で変わる量子化係数の
出現確立及び統計的性質に適確に対応してその量子化係
数を圧縮符号化することができ、かくして、符号化処理
により画質が劣化することを未然に防止し得るようにな
されている。
子化係数のレベル値の取り得る範囲が−28+α〜28
+α−1であるため、レベル値を表すための固定長符号
長が9+αビットあれば必要十分であり、αの値に応じ
て固定長符号の長さを変えることで固定長符号に無駄な
ビットを充てなくてすむようにし、かくして、画質の劣
化を未然に防止し得るようになされている。
たが、N=nに対してもレベルを表すための固定長符号
長はn+1+αビットあれば必要十分である。
=10であり、例えばα=3、4、5の3種類のDCT
係数のビット精度の入力画像を扱えるとした場合、可変
長符号化器36において、3種類(それぞれα=3、
4、5用)の可変長符号化テーブルを持ち、かつ、レベ
ル値を表すための固定長符号長を14、15、16とす
ればよい。
変長符号化器36においては、個別の入力画像の画素の
ビット精度NとDCT係数のビット精度αの値にそれぞ
れ応じて可変長符号化テーブルと、量子化係数のレベル
値を表す固定長符号長を適宜切り換える場合について説
明したが、この2つの可変長符号化方式を組み合わせる
ことも可能である。
に、複数種類の可変長符号化テーブルを可変長符号化器
36の外部に描いて示したものであるが、かかる可変長
符号化器36においては、入力画像の画素のビット精度
NとDCT係数のビット精度αの両方を考慮して可変長
符号化テーブルと、固定長符号長を適宜切り換えるよう
になされている。因みに、この可変長符号化器36にお
ける固定長符号長はN+1+αとなる。
は、入力画像の画素のビット精度をN=nとし、かつ、
α=aにおけるDCT係数のビット精度をn+1+aと
して、DCT係数を量子化するときに用いた量子化スケ
ールの値に応じて、その量子化によって得られた量子化
係数を可変長符号化するための可変長符号化テーブル
と、レベル値の固定長符号長を変更する場合について説
明する。これは、量子化スケールの値に応じて量子化係
数の出現確立の統計的性質が変わることに対処し、か
つ、その出現確立からエスケープコードで扱う値の範囲
を変更して画質が劣化することを未然に防止するもので
ある。
いて、量子化スケールの値に応じて可変長符号化テーブ
ルを変更し得る構成を示すものであり、本来、可変長符
号化器36の内部のメモリに格納されている複数種類の
可変長符号化テーブルを説明を簡易化するために、その
可変長符号化器36の外部に描いて示している。
入力画像の画素のビット精度をN=8とし、α=3に固
定した場合を考えると、DCT係数のビット精度は12
となり、その12ビット精度のDCT係数が量子化器3
5において量子化されることにより得られた量子化係数
が与えられる。
量子化器35への入力であるDCT係数の値の取り得る
範囲が−2048〜+2047であり、このとき、量子
化スケールが1の場合には、量子化係数の値の取り得る
範囲が−2048〜+2047であり、量子化スケール
が1の場合の量子化係数のビット精度は12ビットとな
る。
子化スケールが2の場合、量子化係数の取り得る範囲が
−1024〜+1023であり、量子化係数のビット精
度が11ビットとなる。さらに、可変長符号化器36に
おいては、量子化スケールが4の場合、量子化係数の取
り得る範囲が−512〜+511であり、量子化係数の
ビット精度が10ビットとなる。
化係数のビット精度を示す。この場合、量子化スケール
においては、そのグループ毎にそれぞれに異なる可変長
符号化テーブルとレベル値の固定長符号長が割り当てら
れており、可変長符号化器36は与えられた量子化スケ
ールの値に応じて対応する可変長符号化テーブルと、エ
スケープコードの場合のレベル値の固定長符号長を切り
換える。因みに、レベル値の固定長符号長は図10の量
子化係数ビット精度の値と同じである。
いて可変長符号化テーブルを切り換える可変長符号化器
36を示したが、図11に示すように、これに加えて、
図6及び図7について上述した入力画像の画素のビット
精度NとDCT係数のビット精度αをも用いて可変長符
号化テーブルと、量子化係数のレベル値を表す固定長符
号長を適宜切り換えることもできる。
器36の内部に格納されている各種可変長符号化テーブ
ルをその可変長符号化器36の外部に描いて説明を簡略
化している。
力画像の画素のビット精度N、DCT係数のビット精度
α、量子化スケールのうちの少なくとも1つ以上を用い
て可変長符号化テーブルと、量子化係数のレベル値を表
す固定長符号長を適宜切り換えることもできる。
ピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ(I−VOP、P−
VOP、B−VOP)のマクロブロックデータについ
て、スキップマクロブロックとするかどうかを決定し、
その決定結果を示すフラグを設定し、そのフラグも可変
長符号化して伝送する。
ロック毎にそのDCT係数の符号化を行うが、形状情報
復号化器52から出力される形状情報によりオブジェク
トの外側のそのブロックがあると判断されたときには、
DCT係数の符号化を行わない。
ーダを示し、図1について上述したエンコーダ30(図
1)から伝送路又は記録媒体等を介して供給される符号
化ビットストリームを復号化するようになされている。
ダ30から伝送路され、所定の受信装置(図示せず)で
受信された符号化ビットストリーム、又は、エンコーダ
30により記録媒体に記録され、所定の再生装置(図示
せず)によってその記録媒体から再生された符号化ビッ
トストリームをバッファ101に取り込んで一時記憶す
る。
ロックの処理状態に対応して、バッファ101から符号
化ビットストリームを適宜読み出し、その符号化ビット
ストリームを可変長復号することにより、量子化係数、
動きベクトル、符号化モード情報、量子化スケールコー
ド、サイズデータFSZ_B、オフセットデータFPO
S_B等を分離する。
係数、量子化スケールコード、動きベクトル及び符号化
モード情報を逆量子化器103に送出すると共に、動き
ベクトル、符号化モード情報、サイズデータFSZ_B
及びオフセットデータFPOS_Bを動き補償器107
に送出し、形状情報を形状情報復号化器110に送出す
る。
算器105、フレームメモリ106、形状復号化器11
0、パディング処理器108、動き補償器107は、図
1について上述したエンコーダ30の逆量子化器38
(図1)、IDCT器39(図1)、演算器40(図
1)、フレームメモリ41(図1)、形状情報復号化器
52(図1)、パディング処理器51(図1)、動き補
償器42(図1)とそれぞれ同様の処理を実行する。
器102から与えられる符号化された形状情報を復号化
し、当該復号化した形状情報をパディング処理器108
に送出する。
2から与えられる量子化ケールコードとピクチャ毎に設
定される量子化スケールタイプ(線形量子化及び非線形
量子化)とに基づいて、同様に可変長復号化器102か
ら与えられる量子化係数を逆量子化し、得られたDCT
係数をIDCT器104に送出する。
与えられたDCT係数をIDCT処理し、得られたデー
タを演算器105に供給する。
ているときには動き補償器107からの出力とIDCT
器104の出力とを1画素単位で加算し、得られた加算
結果をテクスチャ情報としてパディング処理器108に
送出すると共に、外部に出力する。また、演算器105
は、フレーム内予測(イントラ符号化)が行われてると
きには、特に動作しない。
化器110から与えられた形状情報に基づいて、演算器
105から与えられるテクスチャ情報に対してパディン
グ処理を行い、当該パディング処理したテクスチャ情報
をフレームメモリ106に送出して記憶する。
クスチャ情報は、動き補償器107により適宜読み出さ
れ、演算器105に送出され、この後、図1について上
述したフレームメモリ41及び動き補償器42の同様に
動作する。
0にMPEG4方式の規格を適用した場合について以下
に説明する。
逆量子化器38と、デコーダ100の逆量子化器103
について説明する。
うちの、VOL(Video Object Laye
r)のシンタックスを示し、VOLは、符号化ビットス
トリーム内に格納された符号化されたビデオ情報全てに
関わる情報が記述されているレイヤである。そして、こ
のシンタックスのうち、入力画像の画素のビット精度を
指定するフラグとしては、bits_per_pixe
lが準備されている。
ビット精度を指定するフラグとして、dct_prec
isionを準備し、これにαの値を記述する。すなわ
ち、DCT係数のビット精度はbits_per_pi
xel+1+dct_precisionビットとな
る。
に応じて、図14に示すVOPレイヤ(各VOP毎の情
報を記述)及び図15に示す各マクロブロック毎の情報
を記述しているマクロブロックレイヤ(Macrobl
ock Layer))のシンタックスにおいて、量子
化スケールコードを示すフラグとして、quantiz
er_scale_codeを設け、このフラグを用い
て量子化スケールのビット長を変更する。
_per_pixelとdct_percisionの
値に応じて、quantizer_scale_cod
eのビット長をbits_per_pixel+dct
_precision−6とする。因みに、MPEG2
方式においては、bits_per_pixelとdc
t_precisionがそれぞれ8と3であり、qu
antizer_scale_codeのビット長が5
であるものの、本発明においては、quantizer
_scale_codeのビット長は5となり、MPE
G2方式と互換性を持っている。
0においては、これらシンタックスに従い、bits_
per_pixel、dct_precision及び
quantizer_scale_codeが指定され
て、次に、マクロブロックデータの量子化及び逆量子化
を行う。
形量子化を用いる場合、(7)式
tizer_scale_codeから量子化スケール
quantizer_scaleを計算する。
いる場合、(8)式
tizer_scale_codeから量子化スケール
quantizer_scaleを計算する。
0においては、符号化対象のピクチャに対して線形量子
化を適用するか、非線形量子化を適用するかを、図14
に示すVOPシンタックスのquant_scale_
typeと呼ばれるフラグの値により、どちらの量子化
タイプを用いるかを指定する。かくして、量子化器35
は、指定された量子化タイプを用いて計算した量子化ス
ケールquantizer_scaleを用いて量子化
を行うことができる。
イントラ符号化モードのときには、DCT係数の直流成
分に対して異なる量子化方式を用いる。
ケールdc_scalerは、以下の手順で導き出すこ
とができる。
精度がbits_per_pixel+dct_pre
cisionであるときには、量子化係数のビット精度
として、図16に示すビット精度の中からピクチャ単位
で指定することが可能であり、それを例えば、ユーザ等
が図14に示すVOPシンタックスのintra_dc
_precisionと呼ばれるフラグで指定する。
c_precisionにより、量子化係数のビット精
度が指定されると、図16に示すビット精度と、量子化
スケールとの関係から対応する量子化スケールdc_s
calerを算出し、これをイントラ符号化モードのと
きのDCT係数の直流成分の量子化に用いる。
述した量子化器35と同様に、量子化スケールコードq
uantizer_scale_codeから量子化ス
ケールquantizer_scaleを計算すること
により、その量子化スケールquantizer_sc
aleを用いて逆量子化を行う。
クロブロックデータの符号化モードがイントラ符号化モ
ードの場合には、DCT係数の直流成分に対しては、異
なる逆量子化方式を用いるが、その方法は図16に示し
たintra_dc_precisionをもとに量子
化スケールdc_scalerを求め、それを用いて逆
量子化を行う。
3は、量子化スケールdc_scaleを計算して逆量
子化に用いることにより、DCT係数の直流成分の逆量
子化を行うことができる。
及び可変長復号化器102について説明する。
うちの、ブロックレイヤ(Block Layer)を
示し、現行のMPEG4方式においては、入力画像のビ
ット精度bits_per_pixelとは無関係に、
このブッロクシンタックスのDCT Coeffici
entを表すシンボルを符号化するのに、単一の可変長
符号化テーブルを用いる。
対象の所定ブロック内の最終コード(LAST)と、当
該ブロック内の連続する0の個数(RUN)と、ブロッ
ク内の非0係数の値(LEVEL)との3種類のデータ
から3D可変長符号化を行うようになされている。因み
に、現行のMPEG4方式ではdct_precisi
onは3で固定されている。
変長符号化を行う場合、図18〜図20に示す可変長符
号化テーブルを用いる。
入力画像のビット精度bits_per_pixelと
は無関係に、ブロックの可変長符号化の際にエスケープ
コードが選択されたときには、図21に示すようにレベ
ル値、ラン長を固定長符号を用いて符号化するが、この
レベル値を符号化するビット長もbits_per_p
ixelとは無関係に固定されており、その長さは12
ビットである。
el=8,dct_precision=3の場合にお
けるDCT係数のビット精度であるので、8ビット精度
入力よりもビット精度の高い入力画像に対しては、十分
な値とは言えない。
図22に示すように、bits_per_pixelと
dct_precisionとquantizer_s
caleの値に応じて、可変長符号化テーブルを切り換
えるようになされている。
er_pixel=8、10、12、dct_prec
ision=5が選択できる場合を示してあり、VLC
t_0〜20は図18〜図20に示すような可変長符号
化テーブルであり、全て異なるテーブルとすることが可
能である。
ベル値を示す、固定長符号のビット長も、bits_p
er_pixelとdct_precisionとqu
antizer_scaleの値に応じて、切り換える
ことが可能であり、その長さは図23に示す通りであ
る。この例も、bits_per_pixel=8、1
0、12、dct_precision=5が選択でき
る場合を示してある。
いては、可変長符号化器36おける可変長符号化と同様
に、bits_per_pixelとdct_prec
isionとquantizer_scaleの値に応
じて、可変長符号化テーブルとエスケープコード発生時
におけるレベル値のビット長を切り換えることにより、
可変長復号化を行う。
されたビット精度Nの入力画像を取り込むことができる
と共に、DCT係数のビット精度αを任意に設定し得る
ようにし、当該入力画像のフレーム画像データからマク
ロブロック単位で動きベクトル等を用いて差分値データ
を生成すると、当該生成した差分値データをDCT処理
して設定されたビット精度αのDCT係数を生成する。
係数を、任意に設定された入力画像のビット精度N及び
DCT係数のビット精度αとに基づいて拡張した量子化
スケールを用いて量子化し、得られた量子化係数を、任
意に設定された入力画像のビット精度N、DCT係数の
ビット精度α及び量子化に用いた量子化スケールの値の
うちの少なくともいずれか1つに基づいて選定した可変
長符号化テーブルを用いて可変長符号化する。
子化係数の値が選定した可変長符号化テーブルで定義さ
れている値の範囲外であるときには、その可変長符号化
テーブルで定義されているエスケープコードを用いてそ
の量子化係数を固定長符号として処理する。
0から与えられた符号化ビットストリームを、任意に設
定された入力画像のビット精度N及びDCT係数のビッ
ト精度αと、当該ビット精度N及びαに基づいて拡張し
た量子化スケールとのうちの少なくとも1つに基づいて
選定した可変長符号化テーブルを用いて復号化して各種
データと共に量子化係数を分離する。
係数を、任意に設定した入力画像のビット精度N及びD
CT係数のビット精度αとに基づいて拡張した量子化ス
ケールを用いて逆量子化し、当該設定されたビット精度
αのDCT係数を生成し、当該DCT係数にIDCT処
理するようにして、この後、復号化したフレーム画像デ
ータを得るようにした。
0では、量子化及び逆量子化を行う際に、任意に設定さ
れたDCT係数のビット精度αに応じて、そのビット精
度αに対して適切で、かつ、MPEG2方式と互換性を
持つ線形量子化及び非線形量子化を行うことができる。
では、可変長符号化及び可変長復号化を行う際に、設定
されたDCT係数のビット精度αと量子化スケールに対
して、適切な可変長符号化テーブルとエスケープコード
に続くレベル値のビット長とを選択することができる。
00では、入力画像を圧縮符号化するときに、当該入力
画像の画質が劣化することを未然に防止することができ
ると共に、符号化した入力画像を復号化するときにもそ
の画質が劣化することを未然に防止することができる。
ット精度Nの入力画像を取り込み、かつDCT係数のビ
ット精度αを任意に設定し得るようにし、そのDCT係
数を当該入力画像のビット精度Nと、DCT係数のビッ
ト精度αとに基づいて拡張した量子化スケールを用いて
量子化し、得られた量子化係数を、その入力画像のビッ
ト精度N、DCT係数のビット精度α及び量子化に用い
た量子化スケールの値のうちの少なくともいずれか1つ
に基づいて選定した可変長符号化テーブルを用いて可変
長符号化するようにしたことにより、入力画像を圧縮符
号化するときに、当該入力画像の画質が劣化することを
未然に防止し得るエンコーダを実現することができる。
力画像を取り込み、かつDCT係数のビット精度αを任
意に設定し得るようにし、符号化ビットストリームを当
該入力画像のビット精度N及びDCT係数のビット精度
αと、これらビット精度N及びαに基づいて拡張した量
子化スケールとのうちの少なくともいずれか1つに基づ
いて選定した可変長符号化テーブルを用いて可変長復号
化し、得られた量子化係数をその入力画像のビット精度
N及びDCT係数のビット精度αに基づいて拡張した量
子化スケールを用いて逆量子化するようにしたことによ
り、圧縮符号化された入力画像を復号化するときに、当
該入力画像の画質が劣化することを未然に防止し得るデ
コーダを実現することができる。
の圧縮符号化時及び復号化時に画質が劣化することを未
然に防止し、かくして、入力画像を圧縮符号化した後、
復号化して得られる画像の画質を入力画像の画質とほぼ
同等にすることができるエンコーダ及びデコーダを実現
することができる。
_pixel=8、10、12、dct_precis
ion=5が選択できるようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、その他の組み合わせも可能
であり、一方か両方をある値に固定することも可能であ
る。これはそのシステムの利用目的に応じて選択される
べきであるが、本発明は、このようなシステムのいずれ
にも適応可能である。
コーダ30において、ビット精度に応じた量子化及び可
変長符号化を実行するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、エンコーダにおいて、ビッ
ト精度に応じた量子化及び可変長符号化のうちのいずれ
か一方を実行するようにしても良く、この場合でも、画
質の劣化を未然に防止することができる。
コーダ100において、ビット精度に応じた量子化及び
可変長符号化を実行するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、デコーダにおいて、ビット
精度に応じた量子化及び可変長符号化のうちのいずれか
一方を実行するようにしても良く、この場合でも、画質
の劣化を未然に防止することができる。
力ビット精度を有する入力画像データから所定データ単
位で離散コサイン変換処理対象の差分値データを生成
し、当該生成した差分値データを任意に設定された出力
ビット精度に応じて離散コサイン変換処理して離散コサ
イン変換係数を生成し、その離散コサイン変換係数の出
力ビット精度及び入力ビット精度のうちの少なくとも1
つに基づいて所定の量子化スケールを拡張し、当該拡張
した量子化スケールを用いて離散コサイン変換係数を量
子化して量子化係数を生成した後、当該量子化係数を所
定の可変長符号化テーブルを用いて圧縮符号化するよう
にしたことにより、入力画像データを圧縮符号化すると
きに、その画質が劣化することを大幅に低減させること
ができる。
力ビット精度、出力ビット精度及び量子化スケールのう
ちの少なくとも1つに基づいて複数種類の可変長符号化
テーブルから任意の可変長符号化テーブルを選定し、当
該選定した可変長符号化テーブルを用いて量子化係数を
圧縮符号化するようにしたことにより、入力画像データ
を圧縮符号化するときに、その画質が劣化することをほ
ぼ確実に防止することができる。
定の可変長符号化テーブルを用いて復号化して量子化係
数を生成し、量子化係数の元になる所定の入力画像デー
タの任意の入力ビット精度と、予め設定された離散コサ
イン変換係数の出力ビット精度とのうちの少なくとも1
つに基づいて所定の量子化スケールを拡張し、当該拡張
した量子化スケールを用いてその量子化係数を逆量子化
処理して離散コサイン変換係数を生成するようにしたこ
とにより、圧縮符号化されている量子化係数を復号化し
て元の入力画像を生成するときに、その画質が劣化する
ことを大幅に低減させることができる。
を復号化する際、入力ビット精度、出力ビット精度及び
量子化スケールのうちの少なくとも1つに基づいて複数
種類の可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テ
ーブルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを
用いて圧縮符号化された量子化係数を復号化するように
したことにより、圧縮符号化されている量子化係数を復
号化して元の入力画像を生成するときに、その画質が劣
化することをほぼ確実に防止することができる。
得る符号化装置及び復号化装置によれば、入力画像の圧
縮符号化した後、復号化して生成した画像の画質を入力
画像の画質とほぼ同等にすることができる。
像を圧縮符号化する際に、要求される画質に応じて離散
コサイン変換係数の出力ビット精度を可変にすることを
可能にする量子化方式、可変長符号化方式を提供するこ
とができる。
を示すブロック図である。
区間の分割の説明に供する略線図である。
区間の分割の説明に供する略線図である。
場合における量子化スケールコードと量子化スケールと
の関係の説明に供する略線図である。
号化テーブルの切り換えの説明に供するブロック図であ
る。
り換えの説明に供するブロック図である。
に応じた可変長符号化テーブルの切り換えの説明に供す
るブロック図である。
の切り換えの説明に供するブロック図である。
の関係の説明に供する略線図である。
と、量子化スケールとの組み合わせに応じた可変長符号
化テーブルの切り換えの説明に供するブロック図であ
る。
を示すブロック図である。
子化スケールの関係の説明に供する略線図である。
である。
ブルを示す略線図である。
ブルを示す略線図である。
ブルを示す略線図である。
線図である。
recisionとquantizer_scaleと
による可変長符号化テーブルの切り換えの説明に供する
略線図である。
recisionとquantizer_scaleと
によるレベル値の固定長符号長の切り換えの説明に供す
る略線図である。
を示すブロック図である。
説明に供する略線図である。
ドと量子化スケールとの関係を示す略線図である。
ドと量子化スケールとの関係を示す略線図である。
示すブロック図である。
…DCT器、35……量子化器、36……可変長符号化
器、38、103……逆量子化器、39、104……I
DCT器、100……デコーダ、102……可変長復号
化器。
Claims (28)
- 【請求項1】任意の入力ビット精度を有する入力画像デ
ータから所定データ単位で離散コサイン変換処理対象の
差分値データを生成する差分値データ生成手段と、 上記差分値データを任意に設定された出力ビット精度に
応じて離散コサイン変換処理し、離散コサイン変換係数
を生成する離散コサイン変換係数生成手段と、 上記離散コサイン変換係数の上記出力ビット精度及び上
記入力ビット精度のうちの少なくとも1つに基づいて所
定の量子化スケールを拡張し、当該拡張した量子化スケ
ールを用いて上記離散コサイン変換係数を量子化して量
子化係数を生成する量子化係数生成手段と、 上記量子化係数を所定の可変長符号化テーブルを用いて
圧縮符号化する符号化手段とを具えることを特徴とする
符号化装置。 - 【請求項2】上記符号化手段は、 予め複数種類の上記可変長符号化テーブルを保持し、上
記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記量子化
スケールのうちの少なくとも1つに基づいて各上記可変
長符号化テーブルから任意の可変長符号化テーブルを選
定し、当該選定した可変長符号化テーブルを用いて上記
量子化係数を圧縮符号化することを特徴とする請求項1
に記載の符号化装置。 - 【請求項3】上記符号化手段は、 上記量子化係数が上記選定した上記可変長符号化テーブ
ルで規定された範囲外のとき、当該上記選定した上記可
変長符号化テーブルに基づいて、上記量子化係数を固定
長符号化することを特徴とする請求項2に記載の符号化
装置。 - 【請求項4】任意の入力ビット精度を有する入力画像デ
ータから所定データ単位で離散コサイン変換処理対象の
差分値データを生成する差分値データ生成手段と、 上記差分値データを任意に設定された出力ビット精度に
応じて離散コサイン変換処理して離散コサイン変換係数
を生成する離散コサイン変換係数生成手段と、 上記離散コサイン変換係数を所定の量子化スケールを用
いて量子化して量子化係数を生成する量子化係数生成手
段と、 予め複数種類の上記可変長符号化テーブルを保持し、上
記入力ビット精度及び上記離散コサイン変換係数の上記
出力ビット精度のうちの少なくとも1つに基づいて各上
記可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テーブ
ルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを用い
て上記量子化係数を圧縮符号化する符号化手段とを具え
ることを特徴とする符号化装置。 - 【請求項5】上記量子化係数生成手段は、 上記離散コサイン変換係数の上記出力ビット精度及び上
記入力ビット精度のうちの少なくとも1つに基づいて所
定の量子化スケールを拡張し、当該拡張した量子化スケ
ールを用いて上記離散コサイン変換係数を量子化して量
子化係数を生成することを特徴とする請求項4に記載の
符号化装置。 - 【請求項6】上記符号化手段は、 上記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記拡張
した量子化スケールのうちの少なくとも1つに基づいて
各上記可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テ
ーブルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを
用いて上記量子化係数を圧縮符号化することを特徴とす
る請求項5に記載の符号化装置。 - 【請求項7】上記符号化手段は、 上記量子化係数が上記選定した上記可変長符号化テーブ
ルで規定された範囲外のとき、当該上記選定した上記可
変長符号化テーブルに基づいて、上記量子化係数を固定
長符号化することを特徴とする請求項6に記載の符号化
装置。 - 【請求項8】任意の入力ビット精度を有する入力画像デ
ータから所定データ単位で離散コサイン変換処理対象の
差分値データを生成する差分値データ生成ステップと、 上記差分値データを任意に設定された出力ビット精度に
応じて離散コサイン変換処理し、離散コサイン変換係数
を生成する離散コサイン変換係数生成ステップと、 上記離散コサイン変換係数の上記出力ビット精度及び上
記入力ビット精度のうちの少なくとも1つに基づいて所
定の量子化スケールを拡張し、当該拡張した量子化スケ
ールを用いて上記離散コサイン変換係数を量子化して量
子化係数を生成する量子化係数生成ステップと、 上記量子化係数を所定の可変長符号化テーブルを用いて
圧縮符号化する符号化ステップとを具えることを特徴と
する符号化方法。 - 【請求項9】上記符号化ステップでは、 予め複数種類の上記可変長符号化テーブルを保持し、上
記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記量子化
スケールのうちの少なくとも1つに基づいて各上記可変
長符号化テーブルから任意の可変長符号化テーブルを選
定し、当該選定した可変長符号化テーブルを用いて上記
量子化係数を圧縮符号化することを特徴とする請求項8
に記載の符号化方法。 - 【請求項10】上記符号化ステップでは、 上記量子化係数が上記選定した上記可変長符号化テーブ
ルで規定された範囲外のとき、当該上記選定した上記可
変長符号化テーブルに基づいて、上記量子化係数を固定
長符号化することを特徴とする請求項9に記載の符号化
方法。 - 【請求項11】任意の入力ビット精度を有する入力画像
データから所定データ単位で離散コサイン変換処理対象
の差分値データを生成する差分値データ生成ステップ
と、 上記差分値データを任意に設定された出力ビット精度に
応じて離散コサイン変換処理し、離散コサイン変換係数
を生成する離散コサイン変換係数生成ステップと、 上記離散コサイン変換係数を所定の量子化スケールを用
いて量子化して量子化係数を生成する量子化係数生成ス
テップと、 予め複数種類の上記可変長符号化テーブルを保持し、上
記入力ビット精度及び上記離散コサイン変換係数の上記
出力ビット精度のうちの少なくとも1つに基づいて各上
記可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テーブ
ルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを用い
て上記量子化係数を圧縮符号化する符号化ステップとを
具えることを特徴とする符号化方法。 - 【請求項12】上記量子化係数生成ステップでは、 上記離散コサイン変換係数の上記出力ビット精度及び上
記入力ビット精度のうちの少なくとも1つに基づいて所
定の量子化スケールを拡張し、当該拡張した量子化スケ
ールを用いて上記離散コサイン変換係数を量子化して量
子化係数を生成することを特徴とする請求項11に記載
の符号化方法。 - 【請求項13】上記符号化ステップでは、 上記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記拡張
した量子化スケールのうちの少なくとも1つに基づいて
各上記可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テ
ーブルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを
用いて上記量子化係数を圧縮符号化することを特徴とす
る請求項12に記載の符号化方法。 - 【請求項14】上記符号化ステップでは、 上記量子化係数が上記選定した上記可変長符号化テーブ
ルで規定された範囲外のとき、当該上記選定した上記可
変長符号化テーブルに基づいて、上記量子化係数を固定
長符号化することを特徴とする請求項13に記載の符号
化方法。 - 【請求項15】圧縮符号化された量子化係数を所定の可
変長符号化テーブルを用いて復号化して量子化係数を生
成する復号化手段と、 上記量子化係数の元になる所定の入力画像データの任意
の入力ビット精度と、予め設定された離散コサイン変換
係数の出力ビット精度とのうちの少なくとも1つに基づ
いて所定の量子化スケールを拡張し、当該拡張した量子
化スケールを用いて上記量子化係数を逆量子化処理して
上記離散コサイン変換係数を生成する逆量子化手段とを
具えることを特徴とする復号化装置。 - 【請求項16】上記復号化手段は、 予め複数種類の上記可変長符号化テーブルを保持し、上
記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記量子化
スケールのうちの少なくとも1つに基づいて各上記可変
長符号化テーブルから任意の可変長符号化テーブルを選
定し、当該選定した可変長符号化テーブルを用いて上記
圧縮符号化された上記量子化係数を復号化することを特
徴とする請求項15に記載の復号化装置。 - 【請求項17】上記復号化手段は、 上記圧縮符号化された上記量子化係数が、上記選定した
上記可変長符号化テーブルで規定された範囲外のとき、
当該上記選定した上記可変長符号化テーブルに基づい
て、上記圧縮符号化された上記量子化係数を固定長復号
化することを特徴とする請求項16に記載の復号化装
置。 - 【請求項18】予め複数種類の上記可変長符号化テーブ
ルを保持し、供給される圧縮符号化されている量子化係
数を、圧縮符号化側に供給された入力画像データの入力
ビット精度と、予め設定された離散コサイン変換係数の
出力ビット精度とのうちの少なくとも1つに基づいて各
上記可変長符号化テーブルから任意の選定した可変長符
号化テーブルを用いて復号化して量子化係数を生成する
復号化手段と、 上記量子化係数を所定の量子化スケールを用いて逆量子
化処理して上記離散コサイン変換係数を生成する逆量子
化手段とを具えることを特徴とする復号化装置。 - 【請求項19】上記逆量子化手段は、 上記入力ビット精度と、上記出力ビット精度とのうちの
少なくとも1つに基づいて所定の量子化スケールを拡張
し、当該拡張した量子化スケールを用いて上記量子化係
数を逆量子化処理して上記離散コサイン変換係数を生成
することを特徴とする請求項18に記載の復号化装置。 - 【請求項20】上記復号化手段は、 上記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記拡張
した量子化スケールのうちの少なくとも1つに基づいて
各上記可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テ
ーブルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを
用いて上記圧縮符号化されている上記量子化係数を復号
化することを特徴とする請求項19に記載の復号化装
置。 - 【請求項21】上記復号化手段は、 上記圧縮符号化された上記量子化係数が、上記選定した
上記可変長符号化テーブルで規定された範囲外のとき、
当該上記選定した上記可変長符号化テーブルに基づい
て、上記圧縮符号化された上記量子化係数を固定長復号
化することを特徴とする請求項20に記載の復号化装
置。 - 【請求項22】圧縮符号化された量子化係数を所定の可
変長符号化テーブルを用いて復号化して量子化係数を生
成する復号化ステップと、 上記量子化係数の元になる所定の入力画像データの任意
の入力ビット精度と、予め設定された離散コサイン変換
係数の出力ビット精度とのうちの少なくとも1つに基づ
いて所定の量子化スケールを拡張し、当該拡張した量子
化スケールを用いて上記量子化係数を逆量子化処理して
上記離散コサイン変換係数を生成する逆量子化ステップ
とを具えることを特徴とする復号化方法。 - 【請求項23】上記復号化ステップでは、 予め複数種類の上記可変長符号化テーブルを保持し、上
記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記量子化
スケールのうちの少なくとも1つに基づいて各上記可変
長符号化テーブルから任意の可変長符号化テーブルを選
定し、当該選定した可変長符号化テーブルを用いて上記
圧縮符号化された上記量子化係数を復号化することを特
徴とする請求項22に記載の復号化方法。 - 【請求項24】上記復号化ステップでは、 上記圧縮符号化された上記量子化係数が、上記選定した
上記可変長符号化テーブルで規定された範囲外のとき、
当該上記選定した上記可変長符号化テーブルに基づい
て、上記圧縮符号化された上記量子化係数を固定長復号
化することを特徴とする請求項23に記載の復号化方
法。 - 【請求項25】予め複数種類の上記可変長符号化テーブ
ルを保持し、供給される圧縮符号化されている量子化係
数を、圧縮符号化側に供給された入力画像データの入力
ビット精度と、予め設定された離散コサイン変換係数の
出力ビット精度とのうちの少なくとも1つに基づいて各
上記可変長符号化テーブルから任意の選定した可変長符
号化テーブルを用いて復号化して量子化係数を生成する
復号化ステップと、 上記量子化係数を所定の量子化スケールを用いて逆量子
化処理して上記離散コサイン変換係数を生成する逆量子
化ステップとを具えることを特徴とする復号化方法。 - 【請求項26】上記逆量子化ステップでは、 上記入力ビット精度と、上記出力ビット精度とのうちの
少なくとも1つに基づいて所定の量子化スケールを拡張
し、当該拡張した量子化スケールを用いて上記量子化係
数を逆量子化処理して上記離散コサイン変換係数を生成
することを特徴とする請求項25に記載の復号化方法。 - 【請求項27】上記復号化ステップでは、 上記入力ビット精度、上記出力ビット精度及び上記拡張
した量子化スケールのうちの少なくとも1つに基づいて
各上記可変長符号化テーブルから任意の可変長符号化テ
ーブルを選定し、当該選定した可変長符号化テーブルを
用いて上記圧縮符号化されている上記量子化係数を復号
化することを特徴とする請求項26に記載の復号化方
法。 - 【請求項28】上記復号化ステップでは、 上記圧縮符号化された上記量子化係数が、上記選定した
上記可変長符号化テーブルで規定された範囲外のとき、
当該上記選定した上記可変長符号化テーブルに基づい
て、上記圧縮符号化された上記量子化係数を固定長復号
化することを特徴とする請求項27に記載の復号化方
法。
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