JP2001290634A - 物理乱数発生装置及び物理乱数発生方法 - Google Patents

物理乱数発生装置及び物理乱数発生方法

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JP2001290634A
JP2001290634A JP2000102545A JP2000102545A JP2001290634A JP 2001290634 A JP2001290634 A JP 2001290634A JP 2000102545 A JP2000102545 A JP 2000102545A JP 2000102545 A JP2000102545 A JP 2000102545A JP 2001290634 A JP2001290634 A JP 2001290634A
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Ryuji Kondo
隆二 近藤
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理乱数発生装置の高速処理を図る。 【解決手段】 物理乱数信号S1を発生する物理乱数発
生部1と、多数の乱数信号を含む乱数信号群を記憶する
記憶部11と、物理乱数信号S1と乱数信号群S4に含
まれる複数の乱数信号の各々との間で演算処理を行い、
演算処理の結果として得られた新たな乱数信号群S6を
出力する信号処理部5とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理乱数発生技術
に関し、特に高速信号処理に適した物理乱数発生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、乱数発生装置としては、物理
乱数発生装置と疑似乱数発生装置とが用いられる。
【0003】疑似乱数発生装置は、回路的な工夫により
乱数を発生させる装置である。信号発生速度は、必要に
応じて高く設計することができる。
【0004】物理乱数発生装置は、白色雑音などの物理
的な乱数発生源を用いて乱数を発生させる装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】物理乱数発生装置に用
いられる物理乱数発生素子は、白色雑音を乱数の発生源
として用いるため、原理的に信号の振幅が小さい。実用
的なレベルまで信号電圧の増幅を行う必要がある。
【0006】図6に、一般的な物理乱数発生装置の概略
的な構成を示す。
【0007】図6に示すように、物理乱数発生装置X
は、物理乱数発生素子101と、物理乱数発生素子10
1からの信号を受けて信号を増幅する信号増幅部103
と、信号増幅部103からの信号を受けて、例えばパー
ソナルコンピュータなどの情報処理装置(以下「PC」
と称する。)が受け取り可能な信号に変換するための信
号処理を行い、PCに出力する信号処理部105とを含
む。
【0008】物理乱数発生装置Xを用いて発生させた乱
数信号をPC107に転送する際の転送速度は、基本的
に物理乱数発生素子を増幅した際の信号周波数によって
決まる。この信号周波数は、高度の乱数性を確保しよう
とするとあまり高くすることができない。乱数発生周波
数は一般的に遅くなる。
【0009】物理乱数発生装置XからPC107への乱
数信号の転送速度が遅いと、この乱数信号を読むための
時間が長くなり、最終的なデータ処理(暗号処理など)
に要する時間が長くなるばかりでなく、転送期間にはP
C107の他の機能を有効に使うことができないという
問題点が生じていた。
【0010】本発明の目的は、物理乱数信号を高速に発
生できる物理乱数発生装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、物理乱数信号を発生する物理乱数発生部と、多数の
乱数信号を含む乱数信号群を記憶する記憶部と、前記物
理乱数信号と前記乱数信号群に含まれる複数の乱数信号
の各々との間で演算処理を行い、演算処理の結果として
得られた新たな乱数信号群を出力する信号処理部とを含
む物理乱数発生装置が提供される。
【0012】本発明の他の観点によれば、物理乱数信号
を発生する物理乱数発生部と、前記物理乱数信号を含む
多数の乱数信号で構成される乱数信号群を記憶する記憶
部と、前記乱数信号群に含まれる複数の乱数信号の各々
との間で演算処理を行い、演算処理の結果として得られ
た新たな乱数信号群を出力する信号処理部とを含む物理
乱数発生装置が提供される。
【0013】本発明のさらに他の観点によれば、(a)
物理乱数発生部から出力される物理乱数信号と、記憶部
から読み出された乱数信号群に含まれる複数の乱数信号
の各々との間で演算処理を行う工程と、(b)演算処理
の結果として得られた新たな乱数信号群を出力する工程
とを含む物理乱数発生方法が提供される。
【0014】本発明のさらに別の観点によれば、(x)
物理乱数発生部から出力される物理乱数信号を含む多数
の乱数信号で構成される乱数信号群を記憶する工程と、
(y)前記乱数信号群に含まれる複数の乱数信号間で演
算処理を行い、演算処理の結果として得られた新たな乱
数信号群を出力する工程とを含む物理乱数発生方法が提
供される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する前に、発明者が行った考察について説明する。
【0016】物理乱数発生装置内に、乱数信号に対応す
るデータを多数記憶しておくことができる記憶部を設け
れば、PCからの乱数信号の転送要求に対応して記憶部
に記憶されている多数の乱数信号データを読み出すこと
ができる。
【0017】PCからの乱数信号データの転送が要求さ
れると、例えば、物理乱数発生素子から新たに出力され
る比較的低速の第1乱数信号の伝達に対応して、記憶部
に記憶されている多数の乱数信号を含むn(nは2以上
の自然数)個のデータよりなる第2乱数信号群が読み出
される。第1乱数信号と第2乱数信号群中の各乱数信号
とを用いて比較的簡単な演算処理を行うことにより、第
2乱数信号群に含まれる乱数信号の数に対応する新たな
第3乱数信号群を形成することができる。
【0018】新たな第3乱数信号群を、信号処理部にお
いてPCが受け取ることができるようにフォーマット
し、第3乱数信号群に含まれる乱数信号を順次PCへ転
送する。
【0019】記憶部に記憶されている第2乱数信号群中
の乱数信号の数nを多くすれば、1つの第1乱数信号に
対応してそのn倍の乱数信号を含む第3乱数信号群をP
Cに伝達することができる。要するに、乱数信号データ
のPCへの転送速度を実質的に向上させることができ
る。
【0020】記憶部に記憶される乱数信号群は、第1乱
数信号と第2乱数信号群に含まれる各乱数信号との演算
が行われるたびに、新たに形成された第3乱数信号群の
乱数信号に置き換えられる。従って、PCに転送される
データの乱数性を維持することができる。
【0021】尚、当初から記憶部に記憶されている乱数
信号データは、物理乱数発生素子から発生した乱数信号
のデータを蓄積しておくことにより形成することもでき
るし、別途形成した乱数信号データを用いても良い。
【0022】物理乱数発生素子から新たに出力される乱
数信号と記憶部に記憶されている乱数データとの間の演
算を行う代わりに、記憶部に既に記憶されている乱数信
号同士の演算を行っても良い。
【0023】上記の考察に基づき、以下に本発明による
乱数発生装置の実施例について図面を参照して説明す
る。
【0024】まず、第1実施例による物理乱数発生装置
は、物理乱数発生素子から出力された第1乱数信号と記
憶部から読み出される第2乱数信号群中の各乱数信号と
を演算し、得られた第3乱数信号を順次PCに転送する
とともに、演算の結果として得られた第3乱数信号を記
憶部に戻して、古いデータと置き換えることにより乱数
信号データを更新して記憶させるものである。
【0025】図1に、第1実施例による物理乱数発生装
置の機能ブロック図を示す。
【0026】図1に示すように、物理乱数発生装置Y
は、物理乱数発生源1と、物理乱数発生源1からの信号
を増幅する信号増幅部3と、信号の演算及びフォーマッ
ト化を行う信号処理部5と、乱数信号を記憶する記憶部
11とを含む。
【0027】物理乱数発生装置Yは、PC7と接続され
る。
【0028】上記の各構成要素についてより具体的に説
明する。但し、各構成要素は例示であり限定的なもので
はない。
【0029】物理乱数発生源1は、例えば、アバランシ
ェ・ダイオード、ツエナー・ダイオード、抵抗素子など
を用いることができる。白色雑音発生源が好ましい。
【0030】信号増幅部3は、アナログ増幅機能とデジ
タル信号化機能とを有する。
【0031】アナログ増幅機能は、アナログ信号を、例
えば差動増幅器などを用いて信号増幅する機能である。
【0032】デジタル化機能は、アナログ信号を所定の
しきい値を基準にして、”0”と”1”とからなるデジ
タル信号に変換する機能である。デジタル化機能の中に
は、一定の検出時間、例えば0.1msec(周波数1
0kHz)内に、あるしきい値よりも低い電圧信号を多
く含む場合にはその一定期間の出力を”0”とし、一定
時間内に、あるしきい値よりも高い電圧信号を多く含む
場合にはその一定期間の出力を”1”とすることによ
り、単位時間内の出力信号を決定する機能も含まれる。
【0033】例えば0.8msec内においては、0.
1msecごとに得られる”0”と”1”とのデータを
8つ含む8ビットのバイナリデータを得ることができ
る。乱数性は、例えば8ビットのデータにおける”0”
と”1”との順列組み合わせの違いによって得られる。
【0034】図2に、信号処理回路5の詳細な機能ブロ
ック図を示す。
【0035】図2に示すように、信号処理回路5は、演
算部15とフォーマット部17とを含む。図2には、記
憶部11も示される。
【0036】演算部15は、記憶部11から読み出され
た信号と入力信号S2との演算を行う。
【0037】フォーマット部17は、例えば8ビットを
単位とするデータ信号に対して、データ信号を識別する
ための識別信号を追加するとともに、データ信号をPC
が受け取れる電圧レベルに変換する。データ長は、16
ビット又は32ビットでも良い。
【0038】例えば、一般的なRS232Cの入力端子
を用いる場合には、8ビットのデータ信号の前後に1ビ
ットづつの”0”信号を付加して10ビットの信号とす
る。加えて、信号電圧の振幅を15V(±7.5V)と
する。
【0039】演算部15は、例えば、3つのレジスタR
1からR3と、イクスクーシブ・オア(XOR)演算回
路15aとを含む。
【0040】信号S2が、順次、第1のレジスタ回路R
1に入力され、例えば8ビットの信号が形成されると、
8ビットの物理乱数信号が第2のレジスタ回路R2内に
記憶されるように構成されている。
【0041】一方、記憶部11内は、例えば8ビットの
乱数信号Mxyを多数有する乱数信号群G{Mxy}
(但し、x=1,2,3,・・・、y=1,2,3,・
・・)が記憶されるように構成されている。乱数信号群
G{Mxy}のビット数は、例えば80kbitであ
る。記憶部11内に記憶されている乱数信号群G{Mx
y}のうち各乱数信号Mxyは、順次、読み出されて第
3のレジスタR3内に格納される。
【0042】第2のレジスタR2内に格納されている8
ビットの物理乱数信号と第3のレジスタR3内に格納さ
れている乱数信号群G{Mxy}のうち例えば1つの乱
数信号M11とがイクスクーシブ・オア(XOR)演算回
路15aの第1入力In1と第2入力In2とに入力さ
れるように構成されている。
【0043】演算回路15aは、第1入力In1に入力
される8ビットの物理乱数信号の各ビットと第2入力I
n2に入力される乱数信号M11の各ビットのXOR演算
を行い、演算結果として得られた新たな乱数信号(信号
S11)を第1出力OUT1からフォーマット部17に
向けて出力するように構成されている。
【0044】併せて、演算結果として得られた新たな乱
数信号(信号S11)は、第2出力OUT2から記憶部
11内の所定のアドレス、例えば元々M11が記憶されて
いたアドレスに戻され、そのアドレスに再記憶されるよ
うに構成されている。
【0045】第3のレジスタR3には、M11、M12、M
13・・・というように、乱数信号群G{Mxy}からの
各乱数信号Mxyが、順次、記憶部11から高速転送さ
れ、XOR演算が繰り返される。
【0046】図1及び図2に基づき装置の動作を説明す
る。
【0047】物理乱数発生源1からの信号S1は、信号
増幅部3に入力し、A/D変換されるとともに、信号増
幅される。
【0048】PC7からの読み出し信号S3に従って、
信号増幅部3から出力される物理乱数信号S2は、記憶
部11から読み出された乱数信号S5と、信号処理部5
においてイクスクーシブ・オア(XOR)の演算を行
う。
【0049】イクスクーシブ・オア(XOR)の演算
は、入力In1とIn2とが等しい場合には出力が”
0”となり、入力が異なる場合には、出力が”1”とな
る。
【0050】XNORの演算をする代わりにイクスクル
ーシブ・ノア(XNOR)の演算を行っても良い。XO
R、XNORの演算を用いるとデータの乱数性が増す。
【0051】記憶部11に記憶されている乱数信号群の
記憶データ量を例えば80kbit以上とし、この多量
のデータを記憶部11から演算部15のレジスタR3に
順次高速シリアル転送し、演算部15で1つの物理乱数
信号と演算することにより、1つの物理乱数信号ごとに
多量の乱数信号群を新たに生成することができる。
【0052】演算部15において演算した結果得られた
新たな乱数信号群は、フォーマット部17において、P
C7が受け取り可能なデータの形態にフォーマットさ
れ、信号S6としてPC7に転送される。
【0053】演算後の新たな乱数信号は、例えば1回の
演算ごとに記憶部11にも転送される。演算後の新しい
乱数信号と記憶部に元々記憶されていた乱数信号とが置
き換わる。新しい乱数信号は、演算が行われるごとに元
々の乱数信号が記憶されていたアドレスに再記憶され
る。従って、記憶部に記憶されている信号の乱数性が維
持される。記憶部11に記憶されている乱数信号のデー
タを全て読み出した後に、新しい物理乱数信号が来るよ
うにメモリに記憶させるデータ量を設定しておけば、記
憶部11にあまり大きな容量のメモリを用いなくても良
い。
【0054】物理乱数信号の周波数は、10kHzと低
速である。物理乱数信号は、8ビット換算で、0.1×
8=0.8msecに1つの信号が発生する。記憶部1
1に記憶されている例えば80kbitの乱数信号を演
算部に高速に転送して順次演算を行うことにより、8ビ
ットの乱数信号に換算して100MHzの転送速度で乱
数信号をPCへ転送することができる。
【0055】記憶部11に記憶させることが可能な乱数
信号の記憶容量を、少なくとも80kbit以上にし、
これを高速で演算部に転送できれば、信号処理部5から
PC7への乱数信号の転送速度を、PC7の動作クロッ
ク周波数と同程度の値としてPC7に転送することがで
きる。乱数の処理が高速化する。
【0056】実施例1による乱数発生装置を用いれば、
物理乱数発生素子からPCへの乱数信号のデータの転送
速度を高めることができる。加えて、記憶部に記憶され
ている乱数信号に対応するデータを1回の演算ごとに更
新して記憶部に記憶させるため、PCへ転送される信号
の乱数性が維持できる。
【0057】次に本発明の第2実施例による物理乱数発
生装置について、図面を参照して説明する。
【0058】第2実施例による物理乱数発生装置Zは、
物理乱数発生素子から出力された新しい乱数信号と記憶
部から読み出される乱数信号とを演算した演算結果を記
憶部に戻し、演算結果として得られた乱数信号を、記憶
部からフォーマット化してPCへ出力するものである。
【0059】図3に、第2実施例による物理乱数発生装
置Zの機能ブロック図を示す。
【0060】図3に示すように、物理乱数発生装置Z
は、物理乱数発生源21と、物理乱数発生源21からの
信号をA/D変換し増幅する信号増幅部23と、信号の
演算を行う信号演算部25aと、信号のフォーマット化
を行うフォーマット部25bと、乱数信号群を記憶する
記憶部31とを含む。
【0061】物理乱数発生装置Zは、PC27と接続さ
れている。
【0062】物理乱数発生装置Zの動作について説明す
る。
【0063】物理乱数発生源21からの信号S11は、
信号増幅部23により受信され、増幅及びA/D変換が
なされる。信号増幅部23から出力される物理乱数信号
S12は、信号処理部25aに転送される。
【0064】同様に、記憶部31から読み出された乱数
信号(S14)も、信号処理部25aに転送される。信
号処理部25aにおいて、信号S12と信号S14との
演算、例えばXORをとる演算が行われる。演算結果と
して得られた新たな乱数信号(S15)は、記憶部11
に戻される。この際、記憶部31に記憶されていた乱数
信号が新たな乱数信号に更新される。新たな乱数信号
は、元々の乱数信号が記憶されていたアドレスに再記憶
される。
【0065】記憶部31に記憶されている多数の乱数信
号を含む乱数信号群からの乱数信号が順次、信号処理部
25aに転送される。信号処理部25aは常時演算が行
われている。常時、演算が行われた結果として、記憶部
に記憶される乱数信号群は常に更新されている。
【0066】新たな乱数信号群からの乱数信号(S1
6)が、PC27からの読み出し信号S13に応じて信
号処理部25bに入力される。信号処理部25bでは、
記憶部31からの乱数信号(S16)を、PC27が受
け取れるようにフォーマット化して信号S17をPC2
7へ転送する。
【0067】第2の実施例による乱数発生装置Zは、P
C27からの読み出し信号S13に応じて、記憶部31
から乱数信号を読み出し、フォーマット化してPC27
へ転送するため、第1の実施例の技術に比べて記憶部か
ら読み出した信号を演算する時間を節約できる利点があ
る。
【0068】物理乱数信号と記憶部31に記憶されてい
る乱数信号との演算及び演算結果の記憶部31への転送
が常時行われているため、記憶部31内の任意のアドレ
スからフォーマット部への読み出しを開始することがで
きる。
【0069】また、常に演算を行いメモリ内の乱数信号
のデータを更新しているため、乱数性も維持しやすい。
【0070】次に本発明の第3実施例による物理乱数発
生装置について、図4(a)から(c)を参照して説明
する。
【0071】第3実施例による物理乱数発生装置Wは、
物理乱数発生素子から出力された新しい乱数信号データ
を記憶部に記憶させる。
【0072】記憶部から2種類の乱数信号を読み出して
これらを演算部で演算し、演算結果をPCへ出力すると
ともに、記憶部に戻すものである。
【0073】図4(a)から(c)に、第3実施例によ
る物理乱数発生装置Wの機能ブロック図を示す。
【0074】図4(a)に示すように、物理乱数発生装
置Wは、物理乱数発生源41と、物理乱数発生源41か
らの信号をA/D変換し増幅する信号増幅部43と、信
号の演算を行う信号演算部45aと、信号のフォーマッ
ト化を行うフォーマット部45bと、乱数信号を記憶す
る記憶部51とを含む。
【0075】物理乱数発生装置Wは、PC47と接続さ
れる。
【0076】物理乱数発生装置Wの動作について説明す
る。
【0077】記憶部51には、多数の乱数信号を含む乱
数信号群(A1、A2、A3、・・・,B1、B2、B
3、・・・,C1、C2、C3、・・・)が記憶されて
いる。
【0078】図4(a)に示すように、物理乱数発生源
41からの乱数信号S21は、信号増幅部43により受
信され、A/D変換、増幅される。信号増幅部43から
出力される第1の物理乱数データD1に対応する乱数信
号S22が、記憶部51の、例えば信号A1が記憶され
ていたアドレスに再記憶される。
【0079】図4(b)に示すように、PC47からの
読み出し信号S23に応じて、記憶部51に記憶されて
いる乱数信号群のうち、例えば乱数信号D1とA2(図
4(a))とが信号S24として信号演算部45aに送
られる。2つの乱数信号D1とA2とは、例えば8ビッ
トの2つの乱数信号である。
【0080】信号演算部45aにおいて、乱数信号D1
と乱数信号A2との演算を行う。演算は、例えばXOR
をとる演算である。乱数信号D1とA2とが演算された
結果として得られた乱数信号P1が信号処理部45bに
転送される(信号S26)。
【0081】信号処理部45bでは、乱数信号P1をP
C47が受け取れるようにフォーマット化して信号S2
7としてPC47へ転送する。
【0082】演算された結果として得られた乱数信号P
1は、信号S25として記憶部51にも戻され、所定の
アドレス、例えば乱数信号A2が記憶されていたアドレ
スに再記憶される。この際、記憶部51に記憶されてい
た乱数信号データが更新される。
【0083】図4(c)に示すように、次の段階では、
乱数信号P1とA3とを記憶部51から読み出して、信
号処理部45bで演算する。演算結果として得られた信
号P2をPC47へ出力するとともに、記憶部51のう
ち元の乱数信号A3が記憶されていたアドレスに乱数信
号P2を再記憶する。
【0084】以上のように、2つの乱数信号の演算と演
算の結果として得られた新たな乱数信号の信号処理部4
5bへの出力および記憶部51への戻しを行う。
【0085】同様の動作が順次行われ、新たに生成され
た多数の乱数信号群(P1、P2、・・・)がPC47
に転送されるとともに、記憶部51に再記憶される。
【0086】尚、演算は、記憶部51に記憶されている
信号(例えばA2)と物理乱数信号D1との演算から開
始しなくても良い。
【0087】物理乱数信号D1は、記憶部51のいずれ
かのアドレスに記憶されているので、順次行われる演算
過程のいずれかの段階において、物理乱数信号D1が演
算に使われる。従って、物理乱数信号D1に基づく乱数
性を維持することができる。
【0088】本実施例の特徴は、記憶部51に記憶され
ている乱数信号と演算される乱数信号として、常に物理
乱数信号D1を用いない点、それにもかかわらず乱数性
を維持できる点である。
【0089】次に本発明の第4実施例による物理乱数発
生装置について、図面を参照して説明する。
【0090】第4実施例による物理乱数発生装置Vは、
物理乱数発生素子から出力された新しい乱数信号を記憶
部に記憶し、記憶部から読み出される2種類の乱数信号
を演算し、演算結果を記憶部に戻し、記憶部から読み出
した信号をPCへ出力するものである。
【0091】図5(a)から(c)に、第4実施例によ
る物理乱数発生装置Vの機能ブロック図を示す。
【0092】図5(a)に示すように、物理乱数発生装
置Vは、物理乱数発生源61と、物理乱数発生源61か
らの信号をA/D変換及び増幅する信号増幅部63と、
信号の演算を行う信号演算部65aと、信号のフォーマ
ット化を行うフォーマット部65bと、乱数信号を記憶
する記憶部71とを含む。
【0093】物理乱数発生装置Vは、PC67と接続さ
れる。
【0094】物理乱数発生装置Vの動作について説明す
る。
【0095】記憶部71には、乱数信号(E1、E2、
E3、・・・,F1、F2、F3、・・・,G1、G
2、G3、・・・)が記憶されている。
【0096】図5(a)に示すように、物理乱数発生源
61からの乱数信号S31は、信号増幅部63により受
信され、A/D変換及び増幅される。信号増幅部63か
ら出力される第2の物理乱数信号D2に対応する乱数信
号S32が、記憶部71に記憶される。
【0097】図5(b)に示すように、記憶部71に記
憶されている乱数信号群のうち、2種類の乱数信号、例
えばD2とE2とが信号演算部65aに転送される(信
号S34)。信号演算部65aにおいて、例えば、信号
D2と信号E2とのXOR演算が行われ、新たな乱数信
号R1が得られる。
【0098】演算結果として得られた新しい乱数信号R
1は、信号S35として記憶部71に戻される。この
際、記憶部71に記憶されていた乱数信号データE2
は、R1に置き換えられ更新される。
【0099】次に、図5(c)に示すように、別の乱数
信号R1とE3(図5(b))とを、記憶部71から信
号演算部65aに転送し演算を行う。乱数信号R1とE
3との演算結果として得られた新たな乱数信号R2は、
信号S35として記憶部71に送られる。乱数信号R2
は、乱数信号E3が記憶されていたアドレスに記憶され
る。以上のような演算・記憶部への演算結果の再記憶が
常に行われている。
【0100】PC67からの読み出し信号33に応じ
て、記憶部71から、例えばR1、R2、R3、・・・
のように乱数信号を読み出して、信号S36としてフォ
ーマット部65bに転送し、フォーマット化した後、乱
数信号S37としてPC67へ転送される。多数の乱数
信号群(R1、R2、R3、・・・)がPC67に転送
される。
【0101】尚、上記の工程における演算は、記憶部7
1に記憶されている信号(例えばE2)と物理乱数信号
D2との演算から始めなくても良い。
【0102】物理乱数信号D2が、記憶部71のいずれ
かのアドレスに記憶されていれば、順次行われる演算処
理のいずれかの過程において、乱数信号と物理乱数信号
D2との演算は必ず行われる。従って、物理乱数信号D
2に基づいて、乱数性を維持することが可能である。
【0103】本実施例と第1実施例とを比べると、本実
施例の場合には、PCからの読み出し要求を待たずに演
算を行うので、PCへの乱数信号の転送が速やかに行わ
れる点に特徴がある。また、常に演算を行って記憶部の
データを書き換えるため、乱数性を維持しやすい。演算
対象として常に物理乱数信号を用いていなくても、乱数
性を維持することができる。
【0104】第3実施例による物理乱数発生装置は、P
Cからの読み出し要求に応じて、乱数信号の演算結果と
して得られた新しい乱数信号を、演算部からフォーマッ
ト部に直接転送する。
【0105】第4実施例による物理乱数発生装置は、乱
数信号の演算結果として得られた新しい乱数信号を、演
算部から記憶部に戻し、PCからの読み出し要求に応じ
て記憶部からフォーマット部に転送する点で第3実施例
と異なる。
【0106】乱数信号D2は、記憶部の乱数信号群を形
成するために用いても良いし、記憶部の乱数性を維持す
るためにのみ用いても良い。
【0107】以上、本発明の各実施例による物理乱数発
生装置を用いれば、物理乱数発生素子を用いて乱数を高
速転送することができる。XORやXNOR演算を行う
ことにより、乱数性が増す。
【0108】尚、第1実施例による物理乱数発生装置で
は、PCへの出力の直前に演算を行う。従って、記憶部
の情報が明らかになっても、記憶部の情報と出力信号と
は直接関係がなく、情報の機密性を保つことができる。
【0109】また、第3実施例による物理乱数発生装置
では、物理乱数が新しく入力されるたびに記憶部の記憶
情報が書き換えられるため、情報の機密性を保持するこ
とができる。
【0110】以上、本発明の実施の形態について例示し
たが、制限的な意味を有さない。種々の変更、改良、組
み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
【0111】
【発明の効果】物理乱数発生装置の高速処理が可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例による乱数発生装置の機
能ブロック図である。
【図2】 図1の乱数発生装置に含まれる信号処理部の
詳細な機能ブロック図である。
【図3】 本発明の第2実施例による乱数発生装置の機
能ブロック図である。
【図4】 (a)から(c)までは、本発明の第3実施
例による乱数発生装置の機能ブロック図である。
【図5】 (a)から(c)までは、本発明の第4実施
例による乱数発生装置の機能ブロック図である。
【図6】 一般的な乱数発生装置の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
X、Y、Z、W、V 物理乱数発生装置 1 物理乱数発生源 3 信号増幅部3 5 信号処理部5 7 パーソナルコンピュータ(PC) 11 記憶部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理乱数信号を発生する物理乱数発生部
    と、 多数の乱数信号を含む乱数信号群を記憶する記憶部と、 前記物理乱数信号と前記乱数信号群に含まれる複数の乱
    数信号の各々との間で演算処理を行い、演算処理の結果
    として得られた新たな乱数信号群を出力する信号処理部
    とを含む物理乱数発生装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理部は、前記新たな乱数信号
    群のデータを前記記憶部に向けて供給し、 前記記憶部は、供給された前記新たな乱数信号群のデー
    タを再記憶する請求項1に記載の物理乱数発生装置。
  3. 【請求項3】 物理乱数信号を発生する物理乱数発生部
    と、 前記物理乱数信号を含む多数の乱数信号で構成される乱
    数信号群を記憶する記憶部と、 前記乱数信号群に含まれる複数の乱数信号の各々との間
    で演算処理を行い、演算処理の結果として得られた新た
    な乱数信号群を出力する信号処理部とを含む物理乱数発
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理部は、前記新たな乱数信号
    群のデータを前記記憶部に向けて供給し、 前記記憶部は、供給された前記新たな乱数信号群のデー
    タを再記憶する請求項3に記載の物理乱数発生装置。
  5. 【請求項5】 さらに、 前記物理乱数発生部と前記信号処理部との間に設けら
    れ、前記物理乱数発生部から発生した信号を増幅するた
    めの増幅回路を含む請求項1から4までのいずれかに記
    載の物理乱数発生装置。
  6. 【請求項6】 前記演算処理は、イクスクルーシブ・オ
    ア又はイクスクルーシブ・ノアの論理演算処理である請
    求項1から5までのいずれかに記載の物理乱数発生装
    置。
  7. 【請求項7】 (a)物理乱数発生部から出力される物
    理乱数信号と、記憶部から読み出された乱数信号群に含
    まれる複数の乱数信号の各々との間で演算処理を行う工
    程と、 (b)演算処理の結果として得られた新たな乱数信号群
    を出力する工程とを含む物理乱数発生方法。
  8. 【請求項8】 さらに、 (c)前記新たな乱数信号群のデータを前記記憶部に再
    記憶させる工程を含む請求項7に記載の物理乱数発生方
    法。
  9. 【請求項9】 (x)物理乱数発生部から出力される物
    理乱数信号を含む多数の乱数信号で構成される乱数信号
    群を記憶する工程と、 (y)前記乱数信号群に含まれる複数の乱数信号間で演
    算処理を行い、演算処理の結果として得られた新たな乱
    数信号群を出力する工程とを含む物理乱数発生方法。
  10. 【請求項10】 さらに、 (z)前記新たな乱数信号群のデータを前記記憶部に記
    憶させる工程を含む請求項9に記載の物理乱数発生方
    法。
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