JP2001289179A - 液圧シリンダブロック用ピストン - Google Patents

液圧シリンダブロック用ピストン

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JP2001289179A
JP2001289179A JP2001058618A JP2001058618A JP2001289179A JP 2001289179 A JP2001289179 A JP 2001289179A JP 2001058618 A JP2001058618 A JP 2001058618A JP 2001058618 A JP2001058618 A JP 2001058618A JP 2001289179 A JP2001289179 A JP 2001289179A
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cavity
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Robert J Stoppek
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Mark A Landwehr
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    • B23P15/10Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B1/00Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B1/12Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B1/122Details or component parts, e.g. valves, sealings or lubrication means
    • F04B1/124Pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
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    • F16J1/10Connection to driving members
    • F16J1/14Connection to driving members with connecting-rods, i.e. pivotal connections
    • F16J1/22Connection to driving members with connecting-rods, i.e. pivotal connections with universal joint, e.g. ball-joint

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピストンの内部に閉じたキャビティを設ける。 【解決手段】液圧動力ユニットのシリンダブロック内で
使用するためのこのピストンは、細長い円筒形本体と、
球形表面として終わる一端部を有する。このピストン
は、異なる金属材料からなる本体とインサートを接合し
て形成されている。ピストン本体は、中実体または円筒
形となっており、その球形表面は、球形ソケットまたは
球形ボールとなっている。インサートは、開キャビティ
ピストンに対しては細長く、閉キャビティピストンに対
しては短くされる。このピストンは、本体およびインサ
ートを横断する、加圧流体の導管を含む。本体とインサ
ートとは、金属粒子と結合材との混合物を含む鋳造材料
を使用して、金属押出鋳込方法により形成することが好
ましい。鋳造材料から結合材は除去される。次にこれら
の部品は、焼結されて、収縮される。インサートは、ス
リッパー要素に取り付けるための球形ボール内で終端す
るか、またはスリッパー要素に取り付けられたボール要
素が嵌合されるようになっている球形ソケットをゆうす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枢着されたスリッ
パーを介して、斜板と作動的に係合する往復動するピス
トンを含むシリンダブロックを内蔵するタイプの液圧ユ
ニットに関する。かかる液圧ユニットは、ポンプまたは
モータのいずれかとして作動しうる。より詳細には、本
発明は、かかる液圧動力ユニットで使用するための改良
されたピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】上記タイプの液圧動力ユニットで使用さ
れるピストンは、一般に熱処理された金属材料、通常は
スチールから製造されている。使用される特定の材料お
よび熱処理プロセスは、ピストンが適性に機能し、適性
な寿命を得るのに必要な適当な機械的強度および摩耗特
性を得るように選択されている。
【0003】米国特許第3,319,575号には、中空の端部
が閉じたピストンが示されている。米国特許第3,319,57
5号、また米国特許第3,882,762号の双方には、ピストン
の長手方向に延びる流体用導管が示されている。
【0004】ピストンは、シリンダブロックおよびスリ
ッパー−斜板間接続部の双方と、ダイナミックに相互作
用する。このブロックと接続部とは、ピストンに対する
負荷および摩耗が異なるので、ピストンの構造全体にわ
たって、ピストンの材料の性質の条件を必ずしも均一に
する必要はないと判断されてきた。
【0005】このような理由から、ピストンの種々の構
造的要素が、最終形態で異なる強度および摩耗特性を有
することができるように、2種類以上の材料から製造さ
れたピストンを提供することが望ましい。
【0006】シリンダブロックのボアに、往復動しなが
ら接触するピストンの円筒形本体には、硬化された中炭
素鋼を使用しなければならないような強度および表面摩
耗特性が必要であると一般に思われている。球形ジョイ
ントを介してスリッパーに接続されているピストンの端
部は、圧縮回転運動および枢動運動を受けるが、シリン
ダ本体のような極端に大きい強度および摩耗特性を必要
としない。ピストンの球形端部を、硬化されていない低
炭素鋼から形成すると、満足できる機能および寿命が得
られる。
【0007】更に、スリッパーをピストンに対し組み立
てた状態に維持するべく、ピストンの球形端部をクリン
プ加工するために、鍛造可能なままにしておくことが有
利であることが多い。
【0008】液圧動力ユニットのシリンダブロック内で
使用される一部の液圧ピストンは、中実の鋼鉄構造体で
ある。このピストンは耐久性があり、信頼でき、製造上
安価であるが、大きい相対的重量によって作動速度が限
定される。更に、このピストンは、作動上の大きい摩擦
力を発生させる。
【0009】これとは異なり、かかるピストンには、中
実鋼鉄ピストンの重量を軽量化するために、内部に中空
キャビティが設けられることもある。しかし、中空キャ
ビティは、圧縮可能なオイルで満たされる。そのため、
圧縮サイクル中にピストンキャビティ内で発生するオイ
ル圧縮および減圧の結果、燃料消費が不効率となり、ピ
ストンと相互作用する斜板にかかる慣性モーメントに悪
影響が及ぶ。
【0010】中空ピストンの欠点の一部は、軽量であっ
て、オイルのように圧縮性でないプラスチック材料によ
って中空キャビティを満たしたピストンによって解決さ
れる。しかし、ピストンの苛酷な環境に耐えることがで
きる信頼できる材料を得ることは困難であり、このよう
な苛酷な環境下では、プラスチック材料の劣化は一般的
に発生する。
【0011】プラスチック材料の代わりに、キャビティ
内でアルミスラブを使用することもあるが、アルミスラ
ブはより耐久性は大であるものの、キャビティ内に保持
することは困難である。
【0012】中空キャビティを閉じるために、一端にキ
ャップを設けたピストンもある。中空チューブが、ピス
トンおよびキャビティを貫通し、キャビティがオイルで
満たされるのを防止するために、オイルがキャビティ内
に滞留することはない。キャビティ内のチューブは、チ
ューブの外径からキャビティの内径までの距離に広が
る、斜板または同等品によって補強することが多い。
【0013】このような構造のピストンは、これまで概
略を述べた問題の少なくとも一部を解決するが、このよ
うなピストンは、製造上かなり高価となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、製造が経済的であり、従来のピストンの上記欠
点を克服した、閉キャビティ液圧ピストン、およびその
ピストンの製造方法を提供することにある。
【0015】より詳細には、本発明の目的は、中空ピス
トン本体、およびピストンインサートの双方が、金属押
出鋳込方法により形成されており、この中空ピストン本
体を有する閉キャビティ液圧ピストンに、ピストンイン
サートを設けることにある。
【0016】本発明の別の目的は、閉キャビティ液圧ピ
ストンを提供すると共に、ピストン本体を硬化するのと
同時に、クリンプ加工または据え込み加工のために、鍛
造可能な状態にインサートを維持しながら、ピストン本
体にインサートを付着するか、またはインサートにピス
トン本体を付着できるようにするピストン製造方法を提
供することにある。
【0017】キャビティから分離された状態で、オイル
導管が形成され、ピストン本体にインサートが接着され
た閉キャビティ液圧ピストンを提供することにある。
【0018】本発明の更に別の目的は、閉キャビティ液
圧ピストンを提供すると共に、金属押出鋳込方法によっ
て、ピストン本体およびインサートを製造することによ
り、仕上げ作業を実質的になくしうるようにした閉キャ
ビティ液圧ピストンを製造する方法を提供することにあ
る。
【0019】本発明の更に別の目的は、作動が、静粛で
あり、高速度で作動でき、作動時のエネルギー効率が高
く、製造が安価に行いうる液圧ピストンを提供すること
にある。
【0020】本発明の更に別の目的は、複数の材料から
構成されたピストンを提供することにある。
【0021】更に本発明の目的は、各部品が異なる金属
材料から製造された、多数の部品により、ピストンを形
成することにある。
【0022】本発明の目的は、硬化された円筒形本体、
および鍛造可能な球形端部を含むピストンを提供するこ
とにある。
【0023】本発明の別の目的は、加圧流体をシリンダ
ボアからスリッパーと斜板の作動接続部へ流すための通
路として、本体およびインサートを横断する導管を内蔵
するピストンを提供することにある。
【0024】更に本発明の目的は、シリンダブロックの
ボア内で往復動し、液圧動力ユニット内の斜板と作動的
に接続できるよう、ピストンをスリッパーに組み立てる
ことにある。
【0025】当業者には、これらおよびそれ以外の目的
が明らかとなると思う。
【0026】
【課題を解決するための手段】液圧動力ユニットのシリ
ンダブロックのためのピストンは、円筒形本体および球
形表面内で終わっている1つの端部を有する。円筒形本
体は、中実シリンダまたは中空の円筒形チューブのいず
れかの形態をとり得る。球形表面は、内側キャビティま
たは外側ボールのいずれかの形態をとることができ、円
筒形本体から別個の部品として製造されたインサートと
一体的となっている。これら本体とインサートとは、完
全なピストンを形成するように一体に接合されている。
【0027】中実形状または中空形状のいずれかである
本体は、中炭素鋼材料または高炭素鋼材料から製造され
る。この材料は、構造的強度および表面摩耗特性を高め
るよう硬化するのに適している。円筒形本体は、インサ
ートの位置決め、および取り付けに適合するよう、一端
部に内側シートを含むように形成される。
【0028】内側球形形状または外側球形形状のいずれ
かのインサートは、低炭素鋼材料から製造される。この
材料は、熱処理加工を受けることができ、鍛造可能なま
まである。インサートは、簡単なキャップ形状となって
おり、このキャップは、本体の一端に接合できる。
【0029】このインサートは、キャップ形状ではな
く、細長い形状に形成することもできる。この細長いイ
ンサートは、隣接する管状ネック構造体として球形表面
端部から延びた円形ディスクを有する。この細長いイン
サートは、閉じた内側キャビティを備えたピストンを形
成するように、中空本体と共に使用される。
【0030】いずれの場合においても、最終ピストン
は、本体およびインサートを貫通する導管を内蔵する。
この通路は、シリンダブロック内の加圧されたシリンダ
ボアからピストンおよびスリッパーを通し、斜板との作
動接続部に加圧流体を流すための通路を設けるのに使用
される。
【0031】本体とインサートとは、鋳造時に、金属粒
子と結合材との混合物を含む鋳造材料を使用する金属押
出鋳込方法によって形成することが好ましい。本体部材
とインサートとは、結合分離方法を受け、この方法によ
って、鋳造材料から結合材が除去される。次に、これら
の部品は、焼結され、この焼結時に制御された収縮が行
われる。
【0032】インサートは、スリッパー要素に取り付け
るための球形ボール内で終端するか、またはスリッパー
要素に取り付けられたボール要素が嵌合されるようにな
っている球形ソケットを有する。
【0033】
【発明の実施の形態】図1〜図6を参照する。これらの
図では、本発明の種々の実施例の理解を容易とするため
に、対応する要素には同様の符合またはアルファベット
を付してある。符合10は円筒形本体、すなわちスリー
ブ12および中心ボア14を有するピストンを示す。ス
リーブ12は、ベース端部16とヘッド端部18とを有
する(図1)。
【0034】中心ボア14内には、インサート20が取
り付けられており、このインサート20は、ベース端部
22およびヘッド端部24を有する。インサートと隣接
するベース端部22には、環状ハブ26が形成されてい
る。
【0035】同様に、ヘッド端部24には、ヘッド28
が設けられている。垂直円形ショルダー32に隣接する
ヘッド内には、環状溝30が形成されている。ベース端
部22とヘッド端部24との間には、小径の中心部分、
すなわちステム部分34が延びている。この小径の中心
部分34のまわりには、中心ボア14の内径部に対して
空のキャビティ36が形成されている。
【0036】インサートの中心軸線に沿って、細長い導
管38が延びている。この導管は、ヘッド28内に設け
られた球形ソケット40内で終わっている。
【0037】図1にも示されているように、スリッパー
42は、ソケット40内に回転自在に嵌合されたボール
44を有する。インサート20の端部24とボール44
との間には、薄いエッジ46が存在する。このエッジ4
6は、ボールの外側表面に向かって内側にクリンプ加工
され、スリッパーがソケット40から長手方向に外れな
いようにしている。
【0038】それにも拘わらず、ボール44は、ソケッ
ト40内に回転自在に取り付けられている。スリッパー
42を介して、導管38の内端部から長手方向の所望の
形状の細長い中心導管48が延びている。この導管48
は、平坦なベアリング表面50内で終わっている。ベア
リング表面50は、液圧ポンプまたはモータの公知の斜
板と係合するようになっている。
【0039】本体12は、中−高炭素金属材料(例えば
AISI4140)で製造するのが好ましい。一方、イ
ンサート20は、低炭素金属材料(例えばAISI10
10)で製造するのが好ましい。
【0040】インサート20は、ハブ22において本体
12に接合されている。このインサートは、ヘッド端部
18に隣接するショルダー32において、本体12にも
固定されている。本体12をインサート20に接合し、
シールする方法として、鑞付け方法が使用される。
【0041】ピストン10は、本体12が硬化され、イ
ンサート20が鍛造可能のままとなるように更に熱処理
を受ける。製造を簡略化し、安価にするために、この鑞
付けと硬化処理とを、1回の熱サイクル作業で行うのが
よい。
【0042】その後、上記のように、内側球形ソケット
40内に、外側球形ボール44が座着するように、スリ
ッパー42にピストン10を組み立てる。その後、上記
のように、ボール44にエッジ46をクリンプ加工す
る。その後、この結果生じるピストン10とスリッパー
42との間の接続によって、2つの部品は、分離されな
い状態で自由に回転運動かつ枢動運動が可能となる。
【0043】先に挙げた第1のユニークで、かつ有利な
特徴を具現化し続ける、若干異なる形状で、本体および
インサートを製造できるように、別の態様とすることが
できる。
【0044】図2は、ピストンとスリッパー上の球形表
面の構造を置き換えた別のピストン10Aを示す。この
別の構造では、インサート20Aは、スリッパー42A
のソケット54内に嵌合されたボール52内で終わって
いる。
【0045】組み立てを行うには、図1の構造に関して
説明したように、ソケット54内にボール52を座着
し、エッジ46Aをクリンプ加工しなければならない。
図2に示されているような部品の他の部分は、図1の上
記部分とほぼ同一である。インサート20Aおよびボー
ル52を導管38Aが貫通し、スリッパー42A内の導
管48Aと連通している。
【0046】図3および図4は、それぞれ別の対のピス
トン形状10Dおよび10Eを示している。これら別の
変形例では、本体12Dおよび12Eは、内部の中心ボ
ア、すなわちキャビティを有する中空シリンダ状となっ
ている。上記特徴および性質のいずれも、同じようにこ
れら変形例に適応できることは明らかである。本体12
およびインサート20に対しては、異なる金属を使用す
ることが好ましいが、本発明は、このように金属を変え
ることに限定されるものではない。
【0047】図3および図4のキャビティ開口中空ピス
トン10Eおよび10Dは、所定の液圧動力ユニット用
に重量が軽いという利点を提供するものである。
【0048】図5は、中実ピストン10Bの場合の短縮
されたインサート20Bを示す。また、図5はインサー
ト20Bの端部に設けられた内側球形ソケット40Bも
示している。この場合、対応する外側球形ボール44B
が、スリッパー42Bの端部に設けられている。
【0049】これとは異なり、図6は、インサート20
Cの端部が、外側球形ボール52Cとなり、内側球形ソ
ケット54Cがスリッパー42Cの端部内に位置するよ
うに、インサートの球形表面とスリッパーの球形表面と
を置き換えた均等な中実ピストン10Cを示す。
【0050】本発明における本体12〜12Eおよびイ
ンサート20〜20Eは、金属押出鋳込(MIM)方法
として知られるプロセスによって形成される。このプロ
セスは、冶金技術では知られているが、液圧ピストンの
製造には、これまで使用されていない。
【0051】インサートおよび本体を摩耗特性を発揮す
るように焼き入れすることにより、ピストン本体を硬化
でき、すでに述べたクリンプ加工のために、インサート
を比較的鍛造可能なままにする温度でバッチ鑞付け作業
を行うことによって接合できる。MIMプロセスは、金
属の微粒子と適当な結合材とを混合するものである。本
体およびキャップは、図面に示されるような形状に鋳造
される。
【0052】一般的には、接着材料に対し鑞付け媒体を
使用することにより、2つの部品を組み立てなければな
らない。これら組み立てられた部品は、制御された雰囲
気または真空内で約1121°C(約2050°F)の
温度で鑞付けし、鑞付けされた媒体を凝固するために約
843°C(1550°F)まで冷却し、約843°C
(1550°F)の温度に安定化するために熱を加え
る。これらの部品は、ガス、水、ポリマーまたはオイル
内で焼き入れしてもよく、部品を洗浄し(真空鑞付け
し、ガス焼き入れした場合には洗浄は不要である)、次
に約177°C〜204°C(350〜400°F)の
温度で焼き戻す。
【0053】このようなプロセスおよび構造により、次
のような仕上げの特徴、ソケットサイズおよび仕上げ、
バランス溝、およびピストンを貫通する孔を含むピスト
ンが製造される。このプロセスは、費用のかかるすべて
の仕上げ作業を不要にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空本体、内側球形ソケット端部を備える細長
いインサート、および外側球形ボールスリッパーを示
す、ピストンの長手方向断面図である。
【図2】中空本体、外側球形ボール端部を備える細長い
インサート、および内側球形ボールスリッパーを示す、
別のピストンの長手方向断面図である。
【図3】中空本体、内側球形ソケット端部を備えるイン
サート、および外側球形ボールスリッパーを示す、第3
のピストンの長手方向断面図である。
【図4】 中空本体、外側球形ボール端部を備えるイン
サート、および内側球形ソケットスリッパーを示す、第
4のピストンの長手方向断面図である。
【図5】 中実本体、内側球形ソケット端部を備えるイ
ンサート、および外側球形ボールスリッパーを示す、第
5のピストンの長手方向断面図である。
【図6】 中実本体、外側球形ボール端部を備えるイン
サート、および内側球形ソケットスリッパーを示す、第
6のピストンの長手方向断面図である。
【符号の説明】
10、10A,10D,10E ピストン 12 スリーブ 14 中心ボア 16 ベース端部 18 ヘッド端部 20、20A インサート 22 ベース端部 24 ヘッド端部 30 環状溝 32 ショルダー 34 ステム部分 36 キャビティ 38 導管 40 球形ソケット 42,42A スリッパー 44 ボール 46,46A エッジ 48,48A 導管 50 ベアリング表面 52、52C ボール 54,54C ソケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク エイ ランドウエアー アメリカ合衆国 アイオワ州 50010 エ イムズ イーストサーティーンスストリー ト 2800

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心ボアを有する細長い円筒形本体と、
    球形表面として終わっている第1端部を有し、前記ボア
    内に設けられたインサートとを備え、円筒形本体は、第
    1金属材料から構成され、前記インサートは、第2の異
    なる金属材料から構成され、円筒形ピストンを形成する
    ように、鑞付けにより、前記本体と前記インサートとが
    一体に接合されており、かつ前記円筒形本体とインサー
    トとが、鋳造時に金属粒子と結合材との混合物を有する
    鋳造材料を使用して、金属押出鋳込方法によって製造さ
    れている、液圧動力ユニットの円筒形ブロックのための
    ピストン。
  2. 【請求項2】 所定量の小さい鋼鉄粒子と所定量の結合
    材とを組み合わせ、鋳造材料を形成する工程と、本体内
    に細長いキャビティを備える、第1端部および第2端部
    を有する細長い円筒形本体を、前記鋳造材料から形成す
    る工程と、本体内に嵌合し、前記キャビティの開端部を
    閉じるよう、本体内に嵌合しうるような形状を有し、か
    つスリッパーに作動的に係合し、その後、シリンダブロ
    ックに隣接して取り付けられた斜板に係合するのを容易
    にする外側形状を有するインサートを、前記鋳造材料か
    ら形成する工程と、鋳造材料から結合材を除去する工程
    と、本体とキャップとを焼結し、キャップが本体にフィ
    ットできるように、比例的に本体とキャップとを収縮す
    る工程と、本体内のキャビティを閉じるように、本体に
    インサートを嵌合する工程と、インサートを本体に接着
    する工程とを有する、液圧動力ユニットのシリンダブロ
    ックのためのピストンを製造する方法。
  3. 【請求項3】 円筒形本体の金属材料を硬化し、インサ
    ートの金属材料を鍛造可能な状態のままにするように、
    ピストンを熱処理した、請求項1記載のピストン。
  4. 【請求項4】 円筒形本体が中実シリンダである、請求
    項1記載のピストン。
  5. 【請求項5】 円筒形本体が中空の円筒形チューブであ
    る、請求項4記載のピストン。
  6. 【請求項6】 インサートが第1端部と第2端部とを接
    続する細長いステムを含み、該ステムの直径が中心ボア
    の直径よりも小さく、ステムのまわりに空の内側キャビ
    ティを形成するようになっており、円筒形ピストンを形
    成するように円筒形本体とインサートとが一体に接合さ
    れており、円筒形ピストンのインサートの第1端部と第
    2端部とが円筒形本体の端部に接合され、かつシールさ
    れ、内側の閉じたキャビティを形成している、請求項1
    記載のピストン。
  7. 【請求項7】 球形表面が、内側ソケットを形成してい
    る、請求項1記載のピストン。
  8. 【請求項8】 球形表面が、外側ソケットを形成してい
    る、請求項1記載のピストン。
  9. 【請求項9】 本体およびインサートの長手方向に延び
    る導管を含む、請求項1記載のピストン。
  10. 【請求項10】 本体とインサートとが鑞付けにより接
    合されている、請求項1記載のピストン。
  11. 【請求項11】 1回の作業で、本体とインサートとが
    鑞付けにより接合されると共に熱処理されている、請求
    項1記載のピストン。
  12. 【請求項12】 本体とインサートとが、溶接により接
    合されている、請求項1記載のピストン。
  13. 【請求項13】 第1材料がAISI4140の特性を
    有し、第2材料がAISI1010の特性を有する、請
    求項1記載のピストン。
JP2001058618A 2000-03-03 2001-03-02 液圧シリンダブロック用ピストン Pending JP2001289179A (ja)

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