JP2001286483A - 長幹骨骨幹端部骨折用横止めネジ付き髄内釘 - Google Patents
長幹骨骨幹端部骨折用横止めネジ付き髄内釘Info
- Publication number
- JP2001286483A JP2001286483A JP2000139223A JP2000139223A JP2001286483A JP 2001286483 A JP2001286483 A JP 2001286483A JP 2000139223 A JP2000139223 A JP 2000139223A JP 2000139223 A JP2000139223 A JP 2000139223A JP 2001286483 A JP2001286483 A JP 2001286483A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fracture
- metaphyseal
- intramedullary nail
- holes
- side stop
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/56—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
- A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
- A61B17/68—Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
- A61B17/72—Intramedullary pins, nails or other devices
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
- Surgery (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Neurology (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 この発明は、従来の横止めネジ付き髄内釘で
は固定の難しかった長幹骨骨幹端部骨折を簡単かつ確実
に固定できるような横止めネジ付き髄内釘を開発しよう
とするものである。 【解決手段】 1〜2個の横止めネジ用の穴1を有する
骨端部分A、1〜4個の横止めネジ用の穴1を有する骨
幹端部分B、原則として横止めネジ用の穴を有しない骨
幹部分C、先細の形状を有する先端部分Dの4つの部分
からなる髄内釘により課題の解決を図った。
は固定の難しかった長幹骨骨幹端部骨折を簡単かつ確実
に固定できるような横止めネジ付き髄内釘を開発しよう
とするものである。 【解決手段】 1〜2個の横止めネジ用の穴1を有する
骨端部分A、1〜4個の横止めネジ用の穴1を有する骨
幹端部分B、原則として横止めネジ用の穴を有しない骨
幹部分C、先細の形状を有する先端部分Dの4つの部分
からなる髄内釘により課題の解決を図った。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長幹骨骨幹端部
骨折の治療に用いる横止めネジ付き髄内釘に関するもの
である。
骨折の治療に用いる横止めネジ付き髄内釘に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】人体の骨格のうち細長い形をした骨を長
幹骨といい、長幹骨の中央付近の細い部分を骨幹部、両
端の太い部分を骨端部、骨幹部から骨端部にかけて徐々
に太くなっている部分を骨幹端部というが、長幹骨の骨
幹部骨折の治療にはしばしば髄内釘が用いられる。髄内
釘は、骨折部を整復した上で骨端部に開けた穴から骨髄
内に挿入する(図1)。髄内釘は、骨折部を展開するこ
となく骨端部の小さな皮膚切開で挿入して骨折部を固定
でき、生体への侵襲が少ないことが特徴であるが、長幹
骨の長軸の回りの回旋変形を起こしやすく、その対策と
して髄内釘の両端に横止めネジを追加できるようにした
ものが広く用いられている(図2)。
幹骨といい、長幹骨の中央付近の細い部分を骨幹部、両
端の太い部分を骨端部、骨幹部から骨端部にかけて徐々
に太くなっている部分を骨幹端部というが、長幹骨の骨
幹部骨折の治療にはしばしば髄内釘が用いられる。髄内
釘は、骨折部を整復した上で骨端部に開けた穴から骨髄
内に挿入する(図1)。髄内釘は、骨折部を展開するこ
となく骨端部の小さな皮膚切開で挿入して骨折部を固定
でき、生体への侵襲が少ないことが特徴であるが、長幹
骨の長軸の回りの回旋変形を起こしやすく、その対策と
して髄内釘の両端に横止めネジを追加できるようにした
ものが広く用いられている(図2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長幹骨
骨幹端部骨折に対してこの種類の髄内釘を用いた場合、
骨幹端部の髄腔が端に行くほど徐々に広がっているた
め、必ずしも整復状態の固定性は良くない(図3)。そ
の理由は、髄内釘の両端の横止めネジが離れすぎている
ことにある。だからといって、短い髄内釘を用いて骨折
部の近傍において横止めネジで固定する方法は、骨幹端
部の髄腔が広いため骨幹端部側の固定力が横止めネジだ
けに依存することになり、体重のかかる長幹骨の場合な
どでは、骨幹端部側の横止めネジによる新たな骨折を引
き起こしかねない(図4)。
骨幹端部骨折に対してこの種類の髄内釘を用いた場合、
骨幹端部の髄腔が端に行くほど徐々に広がっているた
め、必ずしも整復状態の固定性は良くない(図3)。そ
の理由は、髄内釘の両端の横止めネジが離れすぎている
ことにある。だからといって、短い髄内釘を用いて骨折
部の近傍において横止めネジで固定する方法は、骨幹端
部の髄腔が広いため骨幹端部側の固定力が横止めネジだ
けに依存することになり、体重のかかる長幹骨の場合な
どでは、骨幹端部側の横止めネジによる新たな骨折を引
き起こしかねない(図4)。
【0004】
【課題を解決するための手段】図5に、長幹骨骨幹端部
骨折用横止めネジ付き髄内釘(以下、本髄内釘と呼ぶ)
の1例を示した。本髄内釘は、A)〜D)の4つの部分
からなる。それぞれの説明を以下に示す。 A)骨端部分: 長幹骨骨端部を固定する部分で、横止
めネジ用の穴が1〜2個開けられている。横止めネジ用
の穴の方向は、骨折の種類によって骨端部の髄内釘挿入
孔の最適な位置が異なるので、それぞれの骨折の種類に
合わせて種々の方向の横止めネジ用の穴を開けた髄内釘
を用意する必要がある。 B)骨幹端部分: 長幹骨骨幹端部を固定する部分で、
原則として骨端部分から骨幹部分にかけて徐々に細くな
っている(高齢者では骨幹端部と骨幹部の髄腔が広いた
め骨端部分と同じ太さとする場合も含む)。また、横止
めネジ用の穴が1〜4個開けられている。横止めネジ用
の穴の方向は、いずれも髄内釘の骨幹端部分の軸に対し
ては直角で良いが、ネジ穴同士の関係については、平行
でも悪くはないが、できれば少しだけねじれの位置関係
にあった方が、広がった骨幹端部の髄腔内における髄内
釘の固定性はより確実となる(図9)。 C)骨幹部分: 長幹骨骨幹部に挿入される部分で、こ
の部分の太さを骨幹部の狭部(骨幹部の髄腔の最も狭い
ところ)の髄腔にできるだけぴったりの太さとし、また
その長さを狭部付近にまで達する長さとすることによ
り、髄内釘の安定性を向上させ、また骨幹端部横止めネ
ジにかかる過剰な力を抑えることができる。横止めネジ
用の穴は原則として開けられていない。ただし、骨幹端
部と骨幹部の両方が骨折している症例にも対応するため
に、骨幹部分の先端に近いところにも2個の横止めネジ
用の穴を開けたものを用意することは有意義なことであ
る。 D)先端部分: 髄内釘がスムーズに挿入できるよう
に、先端を先細の形状にしてある。 本髄内釘を適用する骨折に応じて、上記A)〜D)の各
部分の太さ、長さ、横止めネジ用の穴の数と太さと方向
によって、種々の形態の髄内釘が考えられるが、共通し
ている点は、本髄内釘が長幹骨の骨幹端部の骨折を、骨
折部の近傍において骨折部をはさむ形で(図6,7)、
あるいは骨折部にもかかる形で(図9)横止めネジによ
り固定していること、また、本髄内釘の骨幹部分の長さ
が長幹骨骨幹部の狭部付近にまで達するだけの長さを有
していることの2点であり、この2点を併せ持っている
点がまさに本髄内釘の今までにない特徴である。なお、
原則として骨端部の横止めネジは海綿骨用、骨幹端部の
横止めネジは皮質骨用を使用する。
骨折用横止めネジ付き髄内釘(以下、本髄内釘と呼ぶ)
の1例を示した。本髄内釘は、A)〜D)の4つの部分
からなる。それぞれの説明を以下に示す。 A)骨端部分: 長幹骨骨端部を固定する部分で、横止
めネジ用の穴が1〜2個開けられている。横止めネジ用
の穴の方向は、骨折の種類によって骨端部の髄内釘挿入
孔の最適な位置が異なるので、それぞれの骨折の種類に
合わせて種々の方向の横止めネジ用の穴を開けた髄内釘
を用意する必要がある。 B)骨幹端部分: 長幹骨骨幹端部を固定する部分で、
原則として骨端部分から骨幹部分にかけて徐々に細くな
っている(高齢者では骨幹端部と骨幹部の髄腔が広いた
め骨端部分と同じ太さとする場合も含む)。また、横止
めネジ用の穴が1〜4個開けられている。横止めネジ用
の穴の方向は、いずれも髄内釘の骨幹端部分の軸に対し
ては直角で良いが、ネジ穴同士の関係については、平行
でも悪くはないが、できれば少しだけねじれの位置関係
にあった方が、広がった骨幹端部の髄腔内における髄内
釘の固定性はより確実となる(図9)。 C)骨幹部分: 長幹骨骨幹部に挿入される部分で、こ
の部分の太さを骨幹部の狭部(骨幹部の髄腔の最も狭い
ところ)の髄腔にできるだけぴったりの太さとし、また
その長さを狭部付近にまで達する長さとすることによ
り、髄内釘の安定性を向上させ、また骨幹端部横止めネ
ジにかかる過剰な力を抑えることができる。横止めネジ
用の穴は原則として開けられていない。ただし、骨幹端
部と骨幹部の両方が骨折している症例にも対応するため
に、骨幹部分の先端に近いところにも2個の横止めネジ
用の穴を開けたものを用意することは有意義なことであ
る。 D)先端部分: 髄内釘がスムーズに挿入できるよう
に、先端を先細の形状にしてある。 本髄内釘を適用する骨折に応じて、上記A)〜D)の各
部分の太さ、長さ、横止めネジ用の穴の数と太さと方向
によって、種々の形態の髄内釘が考えられるが、共通し
ている点は、本髄内釘が長幹骨の骨幹端部の骨折を、骨
折部の近傍において骨折部をはさむ形で(図6,7)、
あるいは骨折部にもかかる形で(図9)横止めネジによ
り固定していること、また、本髄内釘の骨幹部分の長さ
が長幹骨骨幹部の狭部付近にまで達するだけの長さを有
していることの2点であり、この2点を併せ持っている
点がまさに本髄内釘の今までにない特徴である。なお、
原則として骨端部の横止めネジは海綿骨用、骨幹端部の
横止めネジは皮質骨用を使用する。
【0005】
【発明の実施の形態】図6は、上腕骨外科頚骨折に対し
て本髄内釘を用いて固定を行ったところである。本髄内
釘の最も標準的な形態の例である。横止めネジは、従来
の骨幹部骨折用髄内釘に用いられているようなドリルガ
イドを本髄内釘の骨端部分の端に取り付けて、骨端部に
2つ、骨幹端部に2つの横止め用の骨穴を開けて各2本
の横止めネジを挿入する。横止めネジ用の穴の方向は、
いずれも髄内釘の軸に対して直角で、ネジ穴同士の関係
については、理論的には少しねじれの位置関係にあった
方がよいが、実際上は平行としてもほとんど問題はない
と考えられる。図7は、橈骨(とうこつ)遠位端骨折に
対して本髄内釘を用いて固定を行ったところである。骨
端部分と骨幹端部分の横止めネジ用の穴は各々1個ずつ
であるが、ネジ穴の数が少ないのは、手関節周辺に腱や
神経が密集しており、横止めネジ用の骨穴を多く開けら
れないこと、また、大きな力がかかる部分でないことな
どの理由による。本髄内釘の骨幹端部分のネジ穴の方向
は本髄内釘の骨幹端部分の軸に直角で良いが、骨端部分
のネジ穴の方向は図のように骨端部の形状に合わせて傾
斜を持たせてある。なお、図8は図7の側面像である
が,図のように挿入位置の関係で髄内釘の各部分の移行
部において少しずつ角度をつけてある。図9は、大腿骨
顆上骨折でよくみられる斜骨折に対して本髄内釘を用い
て固定を行ったところである。骨端部分の横止めネジが
2本であるのに対し、骨幹端部の横止めネジ用の穴が4
個開けられており,横止めネジのドリル穴が骨折線に当
たりそうな場合には、その穴のドリリングはしないよう
にする。図10は、脛骨近位骨幹端部骨折に対して本髄
内釘を用いて固定を行ったところである。本髄内釘の骨
端部分の横止めネジ用の2個の穴の方向は、いずれも本
髄内釘の骨端部分の軸に対してほぼ直角をなしている
が、2個の穴同士の関係については直角に近いねじれの
位置関係になっている。本髄内釘の骨幹端部分の横止め
ネジ用の2個の穴の方向は、いずれも髄内釘の軸に対し
て直角で、2個の穴同士の関係については軽度のねじれ
の位置関係になっている。以上のように、長幹骨骨幹端
部骨折に対して本髄内釘を適用する場合、骨折の種類に
よって適当な形態のものを準備する必要がある。
て本髄内釘を用いて固定を行ったところである。本髄内
釘の最も標準的な形態の例である。横止めネジは、従来
の骨幹部骨折用髄内釘に用いられているようなドリルガ
イドを本髄内釘の骨端部分の端に取り付けて、骨端部に
2つ、骨幹端部に2つの横止め用の骨穴を開けて各2本
の横止めネジを挿入する。横止めネジ用の穴の方向は、
いずれも髄内釘の軸に対して直角で、ネジ穴同士の関係
については、理論的には少しねじれの位置関係にあった
方がよいが、実際上は平行としてもほとんど問題はない
と考えられる。図7は、橈骨(とうこつ)遠位端骨折に
対して本髄内釘を用いて固定を行ったところである。骨
端部分と骨幹端部分の横止めネジ用の穴は各々1個ずつ
であるが、ネジ穴の数が少ないのは、手関節周辺に腱や
神経が密集しており、横止めネジ用の骨穴を多く開けら
れないこと、また、大きな力がかかる部分でないことな
どの理由による。本髄内釘の骨幹端部分のネジ穴の方向
は本髄内釘の骨幹端部分の軸に直角で良いが、骨端部分
のネジ穴の方向は図のように骨端部の形状に合わせて傾
斜を持たせてある。なお、図8は図7の側面像である
が,図のように挿入位置の関係で髄内釘の各部分の移行
部において少しずつ角度をつけてある。図9は、大腿骨
顆上骨折でよくみられる斜骨折に対して本髄内釘を用い
て固定を行ったところである。骨端部分の横止めネジが
2本であるのに対し、骨幹端部の横止めネジ用の穴が4
個開けられており,横止めネジのドリル穴が骨折線に当
たりそうな場合には、その穴のドリリングはしないよう
にする。図10は、脛骨近位骨幹端部骨折に対して本髄
内釘を用いて固定を行ったところである。本髄内釘の骨
端部分の横止めネジ用の2個の穴の方向は、いずれも本
髄内釘の骨端部分の軸に対してほぼ直角をなしている
が、2個の穴同士の関係については直角に近いねじれの
位置関係になっている。本髄内釘の骨幹端部分の横止め
ネジ用の2個の穴の方向は、いずれも髄内釘の軸に対し
て直角で、2個の穴同士の関係については軽度のねじれ
の位置関係になっている。以上のように、長幹骨骨幹端
部骨折に対して本髄内釘を適用する場合、骨折の種類に
よって適当な形態のものを準備する必要がある。
【発明の効果】(イ)長幹骨の骨折に対して、骨折部を
展開することなく骨端部の小さな皮膚切開で挿入して骨
折部を固定でき、生体への侵襲が少ないという従来の髄
内釘の長所を残しながら、従来の両端に横止めネジ用の
穴の付いた髄内釘では確実な固定が難しかった長幹骨骨
幹端部骨折の確実な固定が可能となった。具体的には、
上腕骨外科頚骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨顆上骨折、
脛骨近位骨幹端部骨折に対して、従来から提供されてき
た手段に比べて比較的簡単で確実な固定が得られると期
待される。 (ロ)横止めネジ用の穴が本髄内釘の骨端部分と骨幹端
部分に集中しているため、骨端部分に装着したドリルガ
イドによりすべての横止めネジ用の骨穴のドリリングが
可能である。従来の両端に横止めネジ用の穴の付いた髄
内釘では,ドリルガイドを装着した方と反対側(先端
側)の横止めネジ用の骨穴のドリリングは、髄内釘の長
さが長いほどドリルガイドでは狂いやすく、レントゲン
透視を用いざるを得ない場合がしばしばあったが、本髄
内釘に関しては、そういった事態は原則として回避でき
る。「原則として」と断った理由は、長幹骨の骨幹端部
と骨幹部の両方が骨折している症例に対して、本髄内釘
の骨幹部分の先端に近いところにも横止めネジ用の穴を
開けたものを適用する場合には、その穴に対しては従来
の場合と同様の事態があり得るからである。
展開することなく骨端部の小さな皮膚切開で挿入して骨
折部を固定でき、生体への侵襲が少ないという従来の髄
内釘の長所を残しながら、従来の両端に横止めネジ用の
穴の付いた髄内釘では確実な固定が難しかった長幹骨骨
幹端部骨折の確実な固定が可能となった。具体的には、
上腕骨外科頚骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨顆上骨折、
脛骨近位骨幹端部骨折に対して、従来から提供されてき
た手段に比べて比較的簡単で確実な固定が得られると期
待される。 (ロ)横止めネジ用の穴が本髄内釘の骨端部分と骨幹端
部分に集中しているため、骨端部分に装着したドリルガ
イドによりすべての横止めネジ用の骨穴のドリリングが
可能である。従来の両端に横止めネジ用の穴の付いた髄
内釘では,ドリルガイドを装着した方と反対側(先端
側)の横止めネジ用の骨穴のドリリングは、髄内釘の長
さが長いほどドリルガイドでは狂いやすく、レントゲン
透視を用いざるを得ない場合がしばしばあったが、本髄
内釘に関しては、そういった事態は原則として回避でき
る。「原則として」と断った理由は、長幹骨の骨幹端部
と骨幹部の両方が骨折している症例に対して、本髄内釘
の骨幹部分の先端に近いところにも横止めネジ用の穴を
開けたものを適用する場合には、その穴に対しては従来
の場合と同様の事態があり得るからである。
【図1】長幹骨骨幹部骨折に対して横止めネジ用の穴が
ない髄内釘を用いて固定を行ったところである。
ない髄内釘を用いて固定を行ったところである。
【図2】長幹骨骨幹部骨折に対して両端に横止めネジ用
の穴のある従来のタイプの髄内釘を用いて固定を行った
ところである。
の穴のある従来のタイプの髄内釘を用いて固定を行った
ところである。
【図3】長幹骨骨幹端部骨折に対して両端に横止めネジ
用の穴のある従来のタイプの髄内釘を用いて固定を行っ
たが、骨幹端部の髄腔が髄内釘の断面に比べて広すぎる
ために骨折部がずれてしまったところである。
用の穴のある従来のタイプの髄内釘を用いて固定を行っ
たが、骨幹端部の髄腔が髄内釘の断面に比べて広すぎる
ために骨折部がずれてしまったところである。
【図4】長幹骨骨幹端部骨折に対して両端に横止めネジ
用の穴のある従来のタイプの髄内釘の長さの短いものを
用いて固定を行ったが、骨幹端部のネジに過剰な力がか
かったためにネジ穴の周囲の骨に骨折が起こったところ
である。
用の穴のある従来のタイプの髄内釘の長さの短いものを
用いて固定を行ったが、骨幹端部のネジに過剰な力がか
かったためにネジ穴の周囲の骨に骨折が起こったところ
である。
【図5】 本髄内釘の標準的な形態のものの正面像と側
面像である。記号A〜Dは、本髄内釘の各部分を示す。
面像である。記号A〜Dは、本髄内釘の各部分を示す。
【図6】上腕骨外科頚骨折に対して本髄内釘を用いて固
定を行ったところの正面像である。
定を行ったところの正面像である。
【図7】橈骨遠位端骨折に対して本髄内釘を用いて固定
を行ったところの正面像である。
を行ったところの正面像である。
【図8】 図7の側面像である。
【図9】大腿骨顆上骨折でよくみられる斜骨折に対して
本髄内釘を用いて固定を行ったところの正面像である。
本髄内釘を用いて固定を行ったところの正面像である。
【図10】 脛骨近位骨幹端部骨折に対して本髄内釘を
用いて固定を行ったところの正面像である。
用いて固定を行ったところの正面像である。
【図11】 図10の側面像である。
1 横止めネジ用の穴、 2 骨端部分と骨幹端部分と
の移行部、 3 骨幹端部分と骨幹部分との移行部。
の移行部、 3 骨幹端部分と骨幹部分との移行部。
Claims (1)
- 【請求項1】 【課題を解決するための手段】の項において詳細に規定
したところの、長幹骨骨幹端部骨折の治療に用いる横止
めネジ付き髄内釘。すなわち、1〜2個の横止めネジ用
の穴を有する骨端部分、1〜4個の横止めネジ用の穴を
有する骨幹端部分、原則として横止めネジ用の穴を有し
ない骨幹部分(横止めネジ用の穴を有する場合も含
む)、先細の形状を有する先端部分の4つの部分からな
り、長幹骨の骨幹端部の骨折を、骨折部の近傍において
骨折部をはさむ形で、あるいは骨折部にかかる形で横止
めネジにより固定し、かつ、本髄内釘の骨幹部分の長さ
が長幹骨骨幹部の狭部(骨幹部の髄腔の最も狭いとこ
ろ)付近にまで達する長さを有しているような髄内釘。
ただし、横止めネジ用の穴の太さ、方向は限定しない。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139223A JP2001286483A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 長幹骨骨幹端部骨折用横止めネジ付き髄内釘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139223A JP2001286483A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 長幹骨骨幹端部骨折用横止めネジ付き髄内釘 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001286483A true JP2001286483A (ja) | 2001-10-16 |
Family
ID=18646711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000139223A Pending JP2001286483A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 長幹骨骨幹端部骨折用横止めネジ付き髄内釘 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001286483A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006506112A (ja) * | 2002-11-13 | 2006-02-23 | ニューローソ・インプランツ・デザイン、エルエルシー | 所定の物体を骨に取付けるための留めシステム |
JP2015110061A (ja) * | 2008-12-05 | 2015-06-18 | ジンテス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 骨固定に使用するためのアンカー・イン・アンカーシステム |
CN109820585A (zh) * | 2018-07-10 | 2019-05-31 | 河北瑞鹤医疗器械有限公司 | 微创髓内板系统 |
-
2000
- 2000-04-04 JP JP2000139223A patent/JP2001286483A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006506112A (ja) * | 2002-11-13 | 2006-02-23 | ニューローソ・インプランツ・デザイン、エルエルシー | 所定の物体を骨に取付けるための留めシステム |
JP2015110061A (ja) * | 2008-12-05 | 2015-06-18 | ジンテス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 骨固定に使用するためのアンカー・イン・アンカーシステム |
CN109820585A (zh) * | 2018-07-10 | 2019-05-31 | 河北瑞鹤医疗器械有限公司 | 微创髓内板系统 |
CN109820585B (zh) * | 2018-07-10 | 2024-02-13 | 河北瑞鹤医疗器械有限公司 | 微创髓内板系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU771408B2 (en) | Intramedullary nail | |
JP4421474B2 (ja) | 長骨骨幹端骨折用の髄内固定デバイス | |
US4733654A (en) | Intramedullar nailing assembly | |
US10543026B2 (en) | Fracture fixation device having clip for stabilizing intramedullary nail | |
US5693055A (en) | Odd angle internal bone fixation device | |
US6120504A (en) | Intramedullary nail having dual distal bore formation | |
US5562666A (en) | Method for treating intertrochanteric fracture utilizing a femoral fracture device | |
US7686808B2 (en) | Fracture fixation device and implantation jig therefor | |
US5931839A (en) | Pin plate for fixation of bone fractures | |
JP3009232B2 (ja) | 股関節髄内ねじ | |
US5167663A (en) | Femoral fracture device | |
US4827917A (en) | Fermoral fracture device | |
US7425213B2 (en) | Method of endosteal nailing | |
US20060161156A1 (en) | Fracture fixation device | |
US20110009865A1 (en) | Bone fixation using an intramedullary pin | |
JPH01277551A (ja) | 下腿骨折の治療のための脛骨髄内釘 | |
JPH10211214A (ja) | 股関節破損治療用髄内腔平爪及びこれを取扱うための装置 | |
JPH10501438A (ja) | 骨髄内釘 | |
US11771480B2 (en) | Distal tibial plating system | |
Ruecker et al. | Pertrochanteric fractures: tips and tricks in nail osteosynthesis | |
CA2446779C (en) | Osteosynthetic device | |
RU2289351C2 (ru) | Интрамедуллярный штифт для остеосинтеза вертельных переломов бедренной кости | |
US11980401B2 (en) | Method and device for minimizing the risk of future hip fractures | |
IL193043A (en) | A device for repairing a fracture and a fixture for its insertion | |
JP2001286483A (ja) | 長幹骨骨幹端部骨折用横止めネジ付き髄内釘 |