JP2001286362A

JP2001286362A - 脚受キャップ

Info

Publication number: JP2001286362A
Application number: JP2000105236A
Authority: JP
Inventors: Shoji Sano; 省治佐野
Original assignee: Hikari Corp
Current assignee: Hikari Corp
Priority date: 2000-04-06
Filing date: 2000-04-06
Publication date: 2001-10-16

Abstract

(57)【要約】【課題】それ自身極めて強度が大きく、家具の使用に際
しては、静置時は、防振、防音の効果が大きく、移動に
際しては、フローリング、畳やカーペットなど床の上を
脚が滑り易いようにして、家具の脚と床との衝撃やこす
で生ずるずり音や振動音の発生を防止し、フローリン
グ、畳やカーペットを傷つけず、且つ、容易に交換、洗
浄、再使用することのできる脚受けキャップを提供する
ことにある。【解決手段】家具の脚の先端面を床表面と非接触に保
持するため脚の先端部を載置する脚受キャップにおい
て、受板の上面に弾性体板を設け、受板の下面に繊維の
シートを取り付け、受板の形状を、その周縁が弾性体の
板の上面より上まで持ち上がり、中央部が底を形成する
形状とした脚受キャップを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、家具の脚先端部を
載置するための脚受キャップに関するものであり、より
詳しくは、家具の脚先端部が床に直接接して、発生する
振動や音に対して、防振、防音の効果が高く、また、家
具を移動する際、フローリング、畳やカーペットなどの
床表面を傷つけたり、移動に際して、ずり音や振動音な
どの大きな音を発生することなどを防止し、且つ、それ
自身容易に傷ついたり裂けてしまったりせず、寿命が長
く、あわせて、汚れた時に、容易に交換することができ
る家具の脚受キャップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、テーブル、椅子のような脚を有す
る家具においては、その脚の先端に脚保護キャップ等が
脚に固定して用いられ、家具が木製の場合には、ゴム板
を両面テープで貼ったクッションも脚の接地面に接着し
て用いられていた。脚の接地面が、床面を傷つけること
の無いよう配慮されたものである。床面を傷つけないと
いう目的を達成するため、脚が床面にソフトに接するこ
とができるように、材質としては、合成樹脂やゴムが用
いられていた。また、脚保護キャップは、形態として、
底のある筒状を呈したもので、底から開口に向かって、
縮径した形状で、使用法としては、脚に嵌着し、密着し
た形で用いられていた

【０００３】しかし、従来のこのような脚のクッション
や脚保護キャップは材質が合成樹脂やゴムであるので、
家具を静置しているときはよいが、家具を動かすとき、
ひきずるような動かし方をすると、大きなずり音や振動
音を生じ、脚保護キャップそれ自身が、移動中他のもの
にぶっついたりしたときの衝撃より破れてしまったりす
る問題点や、破損した時に、その破損したもののみを同
じ意匠のものに、交換することはできなかった。また、
従来の脚保護キャップは、合成樹脂やゴムが材質なの
で、家具を引きずったりして移動すると摩擦抵抗が大き
いために、畳やカーペットの上では、畳やカーペットに
引っかかり、これらを傷つけてしまい、また、フッ素や
ポリプロピレン樹脂などの材質のものはフローリングな
どの床には適していても、やはり畳やカーペットには引
っかかったりして、畳やカーペットを傷つける問題点が
あった。また、床がフローリングの場合には、家具を持
ち上げて動かしても、床面におろすときに大きな衝撃音
を発生し、一人ではなかなか静かには動かせなかった。
近年多くなったマンション住まいの人は、このような大
きな音が、下の階の部屋に住む人を、突然の大きな音で
驚かすことになり、家具を動かす時は大変な気がねを
し、二人以上で家具をそっと持ち上げて移動し、静かに
おろすなど、二人以上で注意深く取り扱わねばならない
不都合があった。木製の家具の場合は、木製の美観を保
つため、脚保護キャップのついてないものが多く、家具
の脚が剥き出しになって床の面と接触するので、木製の
家具の場合は音の発生は更に大きく、また、音の問題だ
けでなく、床面を傷つける問題もあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたものであり、その目的とすると
ころは、それ自身容易に傷ついたり、裂けてしまったり
せずに強度が極めて大きい家具の脚受キャップであっ
て、テーブル、椅子、キャビネットや本箱などの家具を
使用し、移動するに際し、フローリング、畳やカーペッ
トなど床の上を脚など接床部が滑り易いようにして家具
の移動を容易にし、家具の脚など接地部と床との衝撃や
こすれにより生ずるずり音や振動音の発生を防止し、床
に傷がつくことを防止するとともに、通常の家具を静置
して使用するときに発生する振動、音に対し防振、防音
の効果のある家具の脚受キャップを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る脚受キャップを次のような構成とし
た。すなわち、本発明に係る脚受けキャップは、家具の
脚の先端部を床表面と非接触に保持するために、該脚の
先端部を載置する脚受キャップにおいて、受板の下
面に繊維のシートを取り付け、該受板の形状を、その周
縁が持ち上がり、中央部が底を形成するようにした脚受
キャップを提供するものであり、また、請求項２の発明
として、家具の脚の先端面と床表面とを非接触に保持す
るために、該脚の先端部を載置する脚受キャップにおい
て、受板の上面に弾性体の板を設け、該受板の下面には
繊維のシートを取り付け、該受板の形状を、その周縁が
該弾性体の板の上側の面より上まで持ち上がり、中央部
が底を形成するようにした脚受キャップを提供するので
ある。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下図面により本発明を詳細に説
明する。

【０００７】図1は本発明に係る脚受キャップの斜視図
であり、図2は本発明に係る脚受キャップを静置したと
きの断面図である。図3は本発明に係る脚受キャップの
他の例の断面図である。図４は更に他の本発明に係る脚
受キャップで、形状を四角形にしたものの斜視図であ
る。また、図５は、弾性板を受板の上に持たない脚受キ
ャップの斜視図である。図６は図５の脚受キャップの断
面図である。

【０００８】図５、図６において、受板1の形状は、そ
の周縁4が、受板１の中央の面より上に、持ち上がって
おり、中央は平たい面を形成している。受板1の下面に
は、繊維のシート３が取り付けられてある。

【０００９】図1、図２において、受板1は、その周縁4
が、受板1の上面に取り付けられた弾性体の板2の上面よ
り上に持ち上がっており、受板1の下面には、繊維のシ
ート３が取り付けられてある。

【００１０】図1、図５においては、脚受キャップは円
形のものであるが、脚受キャップの形状は円形に限ら
ず、多角形であってもよい。図４には四角形の脚受キャ
ップが示されているが、使用に際してはテーブル、椅子
などの家具の脚の形状により、適合した脚受キャップが
選択され、用いられる。

【００１１】本発明に係る脚受キャップの受板1は、そ
の周縁4が、受板1の上面に取り付けられた弾性体の板2
の上面より上に持ち上がっており、弾性体の板2を備え
ない場合は、受板１の中央の面より上に、持ち上がって
いるが、周縁は、その端部そのものが必ずしも上に持ち
上がっていなくても、その近傍が上に持ち上がっていて
もよい。本発明に係る脚受キャップの受板1の周縁4が、
弾性体の板2の上面より上に持ち上がっていること、ま
たは、弾性体の板2を備えない場合は、受板１の中央の
面より上に、持ち上がっているが必要であるが、その理
由は、テーブル、椅子などの家具の脚を脚受キャップに
載置し、該家具を引きずって移動する時に、脚が脚受キ
ャップに載置されたまま、持ち上がった受板の周縁に引
っかかり係り、脚とともに脚受キャップが移動する必要
があるからである。

【００１２】本発明に係る家具の接地部用クッション部
材の受板1は、強度をきわめて大きくし、寿命を大きく
するため、鉄が賞用される。コストは高くなるがアルミ
ニウム、ブリキ、トタンなど他の金属でも使用可能であ
る。さらに、メラミン樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹
脂、ナイロン、ポリエステル、ＡＢＳ樹脂など硬質樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど
のビニル樹脂や木材やゴム、ポリウレタン、ＦＲＰなど
も使用は可能である。

【００１３】本発明に係る脚受キャップの受板1の上面
に取り付けた弾性体の板2は、ゴム弾性を有する材質が
用いられる。天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン、発泡
ポリウレタンなどがゴム弾性を有する材質を有するもの
の例として挙げられる。本発明に係る脚受キャップは、
弾性体の上面と下面に粘着剤層が設けられ、更にその上
に剥離紙が貼られてあるいわゆる市販の両面テープの一
方の面の剥離紙をはがして、受板１の下面に繊維のシー
ト２を貼った部材に、貼り付けたものであってもよい。
弾性体の板2を備えない場合は、受板１の上面に、直接
両面テープを貼ってもよい。

【００１４】また、本発明に係る脚受キャップの受板1
の下面に取り付けた繊維のシート3は市販の布で使用可
能であるが、織布、不織布、編物、好ましい物は、厚手
の布、たとえば、タオル地、じゅうたん、敷物などの材
質を挙げることができる。これらのうち、じゅうたん生
地、ことに、ポリエステル系じゅうたん生地が賞用され
る。このような材質を採用することにより、家具の移動
に際して脚を載置してある脚受キャップのすべりがよ
く、床に傷をつけず、また、音を発生せずに家具の移動
を行うことができるからである。

【００１５】本願発明に係る脚受キャップに家具の脚先
端部を載置し、家具を引っ張り、または、押して移動す
るときは、脚の移動に伴って、足の先端部が脚受キャッ
プの受板1の周縁４に引っかかり、脚受キャップもとも
に移動する。この移動に際しフローリング、畳やカーペ
ットなどの床表面と接触する繊維のシート３はこれらの
床表面上を引っかかることなくすべり、家具の移動を容
易にする。また、移動に際し、家具が多少上下に動いて
も、脚受キャップの弾性体の板２と繊維のシート３が脚
の上下の運動の衝撃を吸収し、音の発生を防止する。

【００１６】

【発明の効果】このようにして、本願発明にかかる脚受
キャップはテーブル、椅子、キャビネットや本箱などの
家具に使用し、静置時は防振、防音の効果を大きくし、
移動するに際しては、家具の脚と床の摩擦や衝撃により
生ずる音の発生を防止し、家具の移動に際し、床の上を
脚が滑り易くして、フローリング、畳やカーペットなど
の床表面を傷つけることなく、家具の移動を容易にする
のである。また、本願発明にかかる脚受キャップは、家
具の脚に固着させたものではないので、いつでも容易に
交換ができるため、長く使用したときに、床にこぼれた
汚れや油、水等が、繊維状シートにいっぱい付着し、す
べりが悪くなったときには、容易に交換し、洗浄して再
使用に供することのできるのである。また、本願発明に
かかる家具の接地部用クッション部材は、受板に鉄を使
っていることから、強度が大きく、その寿命が長いので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図1】本発明に係る脚受キャップの斜視図である。

【図2】図１のＡ−Ａの線における脚受キャップの断面
図である。

【図3】本発明に係る脚受キャップの他の例の断面図で
ある。

【図４】更に他の本発明に係る脚受キャップで、形状を
四角形にしたものの斜視図である。

【図５】弾性体の板を欠く本発明に係る脚受キャップの
斜視図である。

【図６】図５のＢ−Ｂの線における脚受キャップの断面
図である。

【符号の説明】

１受板２弾性体の板３繊維のシート４周縁

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年４月１１日（２０００．４．１
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１６

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１６】

【発明の効果】このようにして、本願発明にかかる脚受
キャップはテーブル、椅子、キャビネットや本箱などの
家具に使用し、静置時は防振、防音の効果を大きくし、
移動するに際しては、家具の脚と床の摩擦や衝撃により
生ずる音の発生を防止し、家具の移動に際し、床の上を
脚が滑り易くして、フローリング、畳やカーペットなど
の床表面を傷つけることなく、家具の移動を容易にする
のである。また、本願発明にかかる脚受キャップは、家
具の脚に固着させたものではないので、いつでも容易に
交換ができるため、長く使用したときに、床にこぼれた
汚れや油、水等が、繊維状シートにいっぱい付着し、す
べりが悪くなったときには、容易に交換し、洗浄して再
使用に供することのできるのである。また、本願発明に
かかる脚受キャップは、受板に鉄を使っていることか
ら、強度が大きく、その寿命が長いのである。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年４月１１日（２０００．４．１
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】本発明に係る脚受キャップの受板1は、強
度をきわめて大きくし、寿命を大きくするため、鉄が賞
用される。コストは高くなるがアルミニウム、ブリキ、
トタンなど他の金属でも使用可能である。さらに、メラ
ミン樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン、ポリ
エステル、ＡＢＳ樹脂など硬質樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレンなどのビニル樹脂や木材や
ゴム、ポリウレタン、ＦＲＰなども使用は可能である。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】本発明に係る脚受キャップの受板1の上面
に取り付けた弾性体の板2は、ゴム弾性を有する材質が
用いられる。天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン、発泡
ポリウレタンなどがゴム弾性を有する材質を有するもの
の例として挙げられる。本発明に係る脚受キャップは、
弾性体の上面と下面に粘着剤層が設けられ、更にその上
に剥離紙が貼られてあるいわゆる市販の両面テープの一
方の面の剥離紙をはがして、受板１の下面に繊維のシー
ト３を貼った部材に、貼り付けたものであってもよい。
弾性体の板2を備えない場合は、受板１の上面に、直接
両面テープを貼ってもよい。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】家具の脚の先端面と床表面とを非接触に保
持するために、該脚の先端部を載置する脚受キャップに
おいて、受板の下面に繊維のシートを取り付け、該受板
の形状を、その周縁が持ち上がり、中央部が底を形成す
るようにした脚受キャップ
【請求項２】家具の脚の先端面と床表面とを非接触に保
持するために、該脚の先端部を載置する脚受キャップに
おいて、受板の上面に弾性体の板を設け、該受板の下面
には繊維のシートを取り付け、該受板の形状を、その周
縁が該弾性体の板の上側の面より上まで持ち上がり、中
央部が底を形成するようにした脚受キャップ