JP2001286305A - 雨 靴 - Google Patents
雨 靴Info
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- JP2001286305A JP2001286305A JP2000107527A JP2000107527A JP2001286305A JP 2001286305 A JP2001286305 A JP 2001286305A JP 2000107527 A JP2000107527 A JP 2000107527A JP 2000107527 A JP2000107527 A JP 2000107527A JP 2001286305 A JP2001286305 A JP 2001286305A
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 爪先部の靴蒸れを防止することにより、
通気性に優れた雨靴を提供する。 【解決手段】 雨靴の内部は通気孔12、間隙16およ
び導気孔22を介して外部と連通し、通気膜14は気体
透過性であるから、雨靴の内部には外気が流通する。従
って、雨靴の内部で発生する湿気、臭気および熱を雨靴
の外部に放出すると共に、外部から新鮮な空気を雨靴の
内部に取り込む。雨天時または水を取り扱う作業場等で
は、雨水等は導気孔22から流水路としての間隙16に
浸入するが、低位の導気孔22Aから外部に排水され
る。このとき、通気孔12は通気膜14により密封され
ているので、雨水等が通気孔12から雨靴の内部にまで
浸入することがない。
通気性に優れた雨靴を提供する。 【解決手段】 雨靴の内部は通気孔12、間隙16およ
び導気孔22を介して外部と連通し、通気膜14は気体
透過性であるから、雨靴の内部には外気が流通する。従
って、雨靴の内部で発生する湿気、臭気および熱を雨靴
の外部に放出すると共に、外部から新鮮な空気を雨靴の
内部に取り込む。雨天時または水を取り扱う作業場等で
は、雨水等は導気孔22から流水路としての間隙16に
浸入するが、低位の導気孔22Aから外部に排水され
る。このとき、通気孔12は通気膜14により密封され
ているので、雨水等が通気孔12から雨靴の内部にまで
浸入することがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は通気性に優れた雨
靴に関するものである。
靴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】雨靴は通常、甲革等の表皮全体を合成樹
脂またはゴム製として、水不浸透性の表皮を形成したも
のであり、足部の発汗作用による靴蒸れを生じ易い。特
に、足の爪先は発汗性が良いので長靴の内部は雨用短靴
以上に蒸れ易く、非衛生的で不快感を与え易いものとな
っている。雨靴にはこのような蒸れ防止機能が強く求め
られているのにも拘らず、発汗作用の大きい爪先部の通
気または換気に関する工夫はポンプ手段によるものがあ
るものの(特開平7−194408号公報)、当該ポン
プ手段は構造が複雑化すると共に長期的な信頼性に難点
があり、現在のところ通気性能を満足する雨靴は知られ
ていない。
脂またはゴム製として、水不浸透性の表皮を形成したも
のであり、足部の発汗作用による靴蒸れを生じ易い。特
に、足の爪先は発汗性が良いので長靴の内部は雨用短靴
以上に蒸れ易く、非衛生的で不快感を与え易いものとな
っている。雨靴にはこのような蒸れ防止機能が強く求め
られているのにも拘らず、発汗作用の大きい爪先部の通
気または換気に関する工夫はポンプ手段によるものがあ
るものの(特開平7−194408号公報)、当該ポン
プ手段は構造が複雑化すると共に長期的な信頼性に難点
があり、現在のところ通気性能を満足する雨靴は知られ
ていない。
【0003】特開平8−84603号公報には、雨靴の
足甲部から前方立ち上がり部にかけて通気孔を設け、こ
れを包み込むようにして換気筒を設けた雨靴が記載され
ているが、換気筒の開放端部からの雨水の進入が避けら
れない。
足甲部から前方立ち上がり部にかけて通気孔を設け、こ
れを包み込むようにして換気筒を設けた雨靴が記載され
ているが、換気筒の開放端部からの雨水の進入が避けら
れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、爪先部の靴
蒸れを防止することにより、通気性に優れた雨靴を提供
することを目的とするものである。
蒸れを防止することにより、通気性に優れた雨靴を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る雨靴は、液
体水不透過性かつ水蒸気透過性の通気膜で閉塞された通
気孔を甲革に有し、該通気膜と離隔して該通気孔を被覆
する保護膜を備えてなることを特徴とするものである。
前記雨靴は、前記通気膜と前記甲革との接合部を囲繞し
て、前記保護膜が該甲革と接合してなり、該保護膜が前
記通気孔と対向しない複数の導気孔を有することが好ま
しい。該保護膜はその周辺の甲革と共にカバーシートで
被着されてなることが好ましい。前記雨靴は、前記保護
膜がその周辺の甲革と共にカバーシートで被着されてな
り、該保護膜が前記通気孔と対向しない複数の導気孔を
有することが好ましい。前記カバーシートは、前記保護
膜の導気孔と重なる位置に、該導気孔と同じ大きさの開
口を有することが好ましい。前記複数の導気孔のうち低
位の導気孔は、排水孔を兼ねることが好ましい。前記通
気孔は、5mm以上の直径を有することが好ましい。前
記通気孔は、爪先部に設けられることが好ましい。前記
保護膜は、前記甲革より硬質な素材からなることが好ま
しい。
体水不透過性かつ水蒸気透過性の通気膜で閉塞された通
気孔を甲革に有し、該通気膜と離隔して該通気孔を被覆
する保護膜を備えてなることを特徴とするものである。
前記雨靴は、前記通気膜と前記甲革との接合部を囲繞し
て、前記保護膜が該甲革と接合してなり、該保護膜が前
記通気孔と対向しない複数の導気孔を有することが好ま
しい。該保護膜はその周辺の甲革と共にカバーシートで
被着されてなることが好ましい。前記雨靴は、前記保護
膜がその周辺の甲革と共にカバーシートで被着されてな
り、該保護膜が前記通気孔と対向しない複数の導気孔を
有することが好ましい。前記カバーシートは、前記保護
膜の導気孔と重なる位置に、該導気孔と同じ大きさの開
口を有することが好ましい。前記複数の導気孔のうち低
位の導気孔は、排水孔を兼ねることが好ましい。前記通
気孔は、5mm以上の直径を有することが好ましい。前
記通気孔は、爪先部に設けられることが好ましい。前記
保護膜は、前記甲革より硬質な素材からなることが好ま
しい。
【0006】
【作用】前記通気膜は硬質な保護膜により覆われている
ので、外部から通気膜にかかる衝撃を受け止めることが
できる。また、この保護膜は通気膜、延いては通気孔か
ら離隔されているので、保護膜と通気孔との間に、空気
および雨水等の流通路となる間隙が形成される。従っ
て、雨靴の内部は通気孔と間隙とを介して外部と連通
し、通気膜は気体透過性であるから、雨靴の内部には外
気が流通する。この結果、雨靴の内部で発生する湿気、
臭気および熱が雨靴の外部に放出されると共に、外部か
ら新鮮な空気が雨靴の内部に取り込まれる。一方、雨水
等は前記間隙を流れるが、前記通気孔は通気膜により密
封されているので、雨水等が通気孔から雨靴の内部にま
で浸入することがない。
ので、外部から通気膜にかかる衝撃を受け止めることが
できる。また、この保護膜は通気膜、延いては通気孔か
ら離隔されているので、保護膜と通気孔との間に、空気
および雨水等の流通路となる間隙が形成される。従っ
て、雨靴の内部は通気孔と間隙とを介して外部と連通
し、通気膜は気体透過性であるから、雨靴の内部には外
気が流通する。この結果、雨靴の内部で発生する湿気、
臭気および熱が雨靴の外部に放出されると共に、外部か
ら新鮮な空気が雨靴の内部に取り込まれる。一方、雨水
等は前記間隙を流れるが、前記通気孔は通気膜により密
封されているので、雨水等が通気孔から雨靴の内部にま
で浸入することがない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雨靴の最良の
形態を図面に基づいて説明する。図1は、雨靴の爪先部
を一部切り欠いて示す斜視図であり、図2は、爪先部を
縦断して示す側面図である。靴の甲面である甲革10の
爪先部には、甲革10を貫通する通気孔12が穿設され
ている。通気孔12の大きさは良好な通気性を確保する
ために、少なくとも5mm以上、好ましくは7mm以上
の直径とすべきである。通気孔12の形状には特別の制
限はなく、本実施形態では足幅方向が長い長孔とした
が、丸孔を複数個並べても良い。通気孔12は、合計の
開口面積が40mm2 以上、特に、100mm2 以上と
することが好ましい。
形態を図面に基づいて説明する。図1は、雨靴の爪先部
を一部切り欠いて示す斜視図であり、図2は、爪先部を
縦断して示す側面図である。靴の甲面である甲革10の
爪先部には、甲革10を貫通する通気孔12が穿設され
ている。通気孔12の大きさは良好な通気性を確保する
ために、少なくとも5mm以上、好ましくは7mm以上
の直径とすべきである。通気孔12の形状には特別の制
限はなく、本実施形態では足幅方向が長い長孔とした
が、丸孔を複数個並べても良い。通気孔12は、合計の
開口面積が40mm2 以上、特に、100mm2 以上と
することが好ましい。
【0008】通気孔12は液体水不透過性かつ水蒸気透
過性の通気膜14で閉塞されている。通気膜14は、水
蒸気や空気のような気体は透過するが、固体微粒子およ
び水、水溶液などの液体は透過させない性質を有してお
り、超高分子量ポリエチレン樹脂、四ふっ化エチレン樹
脂、ウレタン樹脂等の多孔質膜を挙げることができる。
これらの多孔質膜は直径0.1μm〜3.0μm程度の
細孔を有しており、細孔径が0.1μm未満では通気性
がなくなり、3.0μmを越えると防水性が消失する。
具体的な製品としては、超高分子量ポリエチレン樹脂と
しては、日東電工(株)製のミクロテックスおよびSU
NMAP(いずれも商標)、高密度ポリエチレン繊維と
して米国デュポン社のタイベック(商標)が好適であ
る。また、四ふっ化エチレン樹脂としては、ジャパンゴ
アテックス(株)製のゴアテックス(商標)が好適であ
る。図2の実施形態では、通気孔12の上から甲革10
に通気膜14を貼着したが、これに限られず、甲革10
の内側から貼着してもよい。
過性の通気膜14で閉塞されている。通気膜14は、水
蒸気や空気のような気体は透過するが、固体微粒子およ
び水、水溶液などの液体は透過させない性質を有してお
り、超高分子量ポリエチレン樹脂、四ふっ化エチレン樹
脂、ウレタン樹脂等の多孔質膜を挙げることができる。
これらの多孔質膜は直径0.1μm〜3.0μm程度の
細孔を有しており、細孔径が0.1μm未満では通気性
がなくなり、3.0μmを越えると防水性が消失する。
具体的な製品としては、超高分子量ポリエチレン樹脂と
しては、日東電工(株)製のミクロテックスおよびSU
NMAP(いずれも商標)、高密度ポリエチレン繊維と
して米国デュポン社のタイベック(商標)が好適であ
る。また、四ふっ化エチレン樹脂としては、ジャパンゴ
アテックス(株)製のゴアテックス(商標)が好適であ
る。図2の実施形態では、通気孔12の上から甲革10
に通気膜14を貼着したが、これに限られず、甲革10
の内側から貼着してもよい。
【0009】通気膜14はその全体が保護膜20により
覆われている。保護膜20は甲革10より硬質な素材、
例えば、硬質ゴム、合成樹脂からなるものとすることに
より、外部から通気膜14にかかる衝撃を受け止めるこ
とができる。また、保護膜20は伸縮性を持たない素材
とすることにより、この保護膜20を通気膜14延いて
は通気孔12から離隔させ、保護膜20と通気孔12の
間に、常時、間隙16を形成することができる。間隙1
6は、後述するように、空気および雨水等の流通路とな
る。
覆われている。保護膜20は甲革10より硬質な素材、
例えば、硬質ゴム、合成樹脂からなるものとすることに
より、外部から通気膜14にかかる衝撃を受け止めるこ
とができる。また、保護膜20は伸縮性を持たない素材
とすることにより、この保護膜20を通気膜14延いて
は通気孔12から離隔させ、保護膜20と通気孔12の
間に、常時、間隙16を形成することができる。間隙1
6は、後述するように、空気および雨水等の流通路とな
る。
【0010】保護膜20は上下面を貫通する複数の導気
孔22、22を有しており、導気孔22、22は通気孔
12とは合致しないように設けられている。導気孔2
2、22が通気孔12と対向しなければ、導気孔12か
ら浸入する可能性のある砂利等が通気膜14を損傷する
ことを回避することができるので、導気孔22、22の
形状および配列に制限はなく、大きさは可及的に大とす
ることが通気性の点で好ましい。複数の導気孔22、2
2のうち、低位(地面に近い位置)にある導気孔22A
は排水孔としても機能する。
孔22、22を有しており、導気孔22、22は通気孔
12とは合致しないように設けられている。導気孔2
2、22が通気孔12と対向しなければ、導気孔12か
ら浸入する可能性のある砂利等が通気膜14を損傷する
ことを回避することができるので、導気孔22、22の
形状および配列に制限はなく、大きさは可及的に大とす
ることが通気性の点で好ましい。複数の導気孔22、2
2のうち、低位(地面に近い位置)にある導気孔22A
は排水孔としても機能する。
【0011】図1および図2に示す実施形態では、保護
膜20の縁辺部は、通気膜14と甲革10との接合部を
囲繞して、その接合部の外側で甲革10と接合してい
る。従って、甲革10に張力がかかっても、その張力は
先ず保護膜20との接合部に作用するので、通気膜14
と甲革10との接合部に直接かかることはない。よっ
て、水封性が要求される通気膜14と甲革10との接合
部は、外部張力による破損、損傷から保護され、水封性
が厳格に保たれる。
膜20の縁辺部は、通気膜14と甲革10との接合部を
囲繞して、その接合部の外側で甲革10と接合してい
る。従って、甲革10に張力がかかっても、その張力は
先ず保護膜20との接合部に作用するので、通気膜14
と甲革10との接合部に直接かかることはない。よっ
て、水封性が要求される通気膜14と甲革10との接合
部は、外部張力による破損、損傷から保護され、水封性
が厳格に保たれる。
【0012】図2において、保護膜20はカバーシート
30によりその周辺の甲革と共に被着されている。前記
したように保護膜20の縁辺部が甲革10と接合されて
いれば、このカバーシート30は必ずしも設ける必要は
なく、甲革10と同じ材質のゴム、合成樹脂を用いたデ
ザイン処理に止まる。なお、カバーシート30には、保
護膜20の導気孔22、22に重なる位置に、導気孔2
2、22と同じ大きさの開口32、32が設けられてい
る。
30によりその周辺の甲革と共に被着されている。前記
したように保護膜20の縁辺部が甲革10と接合されて
いれば、このカバーシート30は必ずしも設ける必要は
なく、甲革10と同じ材質のゴム、合成樹脂を用いたデ
ザイン処理に止まる。なお、カバーシート30には、保
護膜20の導気孔22、22に重なる位置に、導気孔2
2、22と同じ大きさの開口32、32が設けられてい
る。
【0013】本発明の別の実施形態として、保護膜20
を甲革10と接合しない場合には、カバーシート30
は、それと甲革10との間に保護膜20を挟持する役割
を担う。当該実施形態では、保護膜20を甲革10と接
合する必要がない点で製造容易であるが、前記通気膜1
4にかかる外部張力を緩和することができない。そこ
で、この実施形態では、通気膜14が引っ張られる長さ
を考慮して、通気膜14を弛ませて張っておくことが好
ましい。
を甲革10と接合しない場合には、カバーシート30
は、それと甲革10との間に保護膜20を挟持する役割
を担う。当該実施形態では、保護膜20を甲革10と接
合する必要がない点で製造容易であるが、前記通気膜1
4にかかる外部張力を緩和することができない。そこ
で、この実施形態では、通気膜14が引っ張られる長さ
を考慮して、通気膜14を弛ませて張っておくことが好
ましい。
【0014】図3は、前記保護膜20の縁辺部を甲革1
0に接合する雨靴の製造手順を示す説明図であり、先
ず、甲革10の爪先部に適宜大きさの通気孔12を設
け、これを通気膜14で閉塞する(図3(1))。次い
で、通気膜14の上に保護膜20を被せ、保護膜20の
縁辺部を甲革10に接合する(図3(2))。接合方法
は、接着剤を用いても良いし、溶着によっても良い。最
後に、爪先部の甲革10にカバーシート30を被着し
て、両者を接着する(図3(3))。このように、本発
明の雨靴は、各部材を接合するだけで製造することがで
きる。
0に接合する雨靴の製造手順を示す説明図であり、先
ず、甲革10の爪先部に適宜大きさの通気孔12を設
け、これを通気膜14で閉塞する(図3(1))。次い
で、通気膜14の上に保護膜20を被せ、保護膜20の
縁辺部を甲革10に接合する(図3(2))。接合方法
は、接着剤を用いても良いし、溶着によっても良い。最
後に、爪先部の甲革10にカバーシート30を被着し
て、両者を接着する(図3(3))。このように、本発
明の雨靴は、各部材を接合するだけで製造することがで
きる。
【0015】上記実施形態において雨靴の内部は通気孔
12、間隙16および導気孔22(さらに、開口32)
を介して外部と連通し、通気膜14は気体透過性である
から、雨靴の内部には外気が流通する。従って、雨靴の
内部で発生する湿気、臭気および熱を雨靴の外部に放出
すると共に、外部から新鮮な空気を雨靴の内部に取り込
む。雨天時または水を取り扱う作業場等では、雨水等は
開口32および導気孔22から流水路としての間隙16
に浸入するが、低位の導気孔22A(および開口32)
から外部に排水される。このとき、通気孔12は通気膜
14により密封されているので、雨水等が通気孔12か
ら雨靴の内部にまで浸入することがない。このように、
間隙16は雨水および空気の流通路として機能する。
12、間隙16および導気孔22(さらに、開口32)
を介して外部と連通し、通気膜14は気体透過性である
から、雨靴の内部には外気が流通する。従って、雨靴の
内部で発生する湿気、臭気および熱を雨靴の外部に放出
すると共に、外部から新鮮な空気を雨靴の内部に取り込
む。雨天時または水を取り扱う作業場等では、雨水等は
開口32および導気孔22から流水路としての間隙16
に浸入するが、低位の導気孔22A(および開口32)
から外部に排水される。このとき、通気孔12は通気膜
14により密封されているので、雨水等が通気孔12か
ら雨靴の内部にまで浸入することがない。このように、
間隙16は雨水および空気の流通路として機能する。
【0016】導気孔22から進入する可能性のある土砂
等の粒状物も、通気膜14により塞き止められるので雨
靴の内部には浸入しない。また、これらの粒状物が導気
孔22から進入しても、導気孔22の位置と通気孔12
の位置はずれているので、これら進入物の直接的な接触
が防止される結果、通気膜14が破損することはない。
さらに、間隙16内に浸入した土砂等の粒状物は水で簡
単に洗い流すことができる。
等の粒状物も、通気膜14により塞き止められるので雨
靴の内部には浸入しない。また、これらの粒状物が導気
孔22から進入しても、導気孔22の位置と通気孔12
の位置はずれているので、これら進入物の直接的な接触
が防止される結果、通気膜14が破損することはない。
さらに、間隙16内に浸入した土砂等の粒状物は水で簡
単に洗い流すことができる。
【0017】上記説明では、通気膜14で閉塞した通気
孔12を、雨靴の爪先部にのみ設けた実施形態を説明し
たが、本発明の雨靴は前記爪先部に加えて、雨靴の側面
部である腰側に設けることにより、通気性を一層促進さ
せることができる。
孔12を、雨靴の爪先部にのみ設けた実施形態を説明し
たが、本発明の雨靴は前記爪先部に加えて、雨靴の側面
部である腰側に設けることにより、通気性を一層促進さ
せることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の雨靴は、爪先部の通気性に配慮
した結果、内部に滞留する蒸れた空気が外部の新鮮な空
気と置換されるため、通気効率に優れ、靴蒸れを生じな
い。また、通気膜を保護膜で被覆することにより、通気
膜を外部から受ける衝撃から保護すると共に、保護膜と
甲革との接合位置を工夫したので通気膜が破損、損傷す
ることがない。
した結果、内部に滞留する蒸れた空気が外部の新鮮な空
気と置換されるため、通気効率に優れ、靴蒸れを生じな
い。また、通気膜を保護膜で被覆することにより、通気
膜を外部から受ける衝撃から保護すると共に、保護膜と
甲革との接合位置を工夫したので通気膜が破損、損傷す
ることがない。
【図1】本発明の雨靴の要部である爪先部を一部切り欠
いて示す斜視図である。
いて示す斜視図である。
【図2】爪先部を縦断して示す側面図である。
【図3】本発明の雨靴の製造手順を示す説明図である。
10 甲革 12 通気孔 14 通気膜 16 間隙 20 保護膜 22 導気孔 30 カバーシート
Claims (9)
- 【請求項1】 液体水不透過性かつ水蒸気透過性の通気
膜で閉塞された通気孔を甲革に有し、該通気膜と離隔し
て該通気孔を被覆する保護膜を備えてなる雨靴。 - 【請求項2】 前記通気膜と前記甲革との接合部を囲繞
して前記保護膜が該甲革と接合してなり、該保護膜が前
記通気孔と対向しない複数の導気孔を有する請求項1記
載の雨靴。 - 【請求項3】 前記保護膜がその周辺の甲革と共にカバ
ーシートで被着されてなる請求項2記載の雨靴。 - 【請求項4】 前記保護膜がその周辺の甲革と共にカバ
ーシートで被着されてなり、該保護膜が前記通気孔と対
向しない複数の導気孔を有する請求項1記載の雨靴。 - 【請求項5】 前記カバーシートが、前記保護膜の導気
孔と重なる位置に、該導気孔と同じ大きさの開口を有す
る請求項3または請求項4記載の雨靴。 - 【請求項6】 前記複数の導気孔のうち低位の導気孔が
排水孔を兼ねる請求項2〜請求項5記載の雨靴。 - 【請求項7】 前記通気孔が5mm以上の直径を有する
請求項1〜請求項6記載の雨靴。 - 【請求項8】 前記通気孔が爪先部に設けられた請求項
1〜請求項7記載の雨靴。 - 【請求項9】 前記保護膜が前記甲革より硬質な素材か
らなる請求項1〜請求項8記載の雨靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000107527A JP2001286305A (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | 雨 靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000107527A JP2001286305A (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | 雨 靴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001286305A true JP2001286305A (ja) | 2001-10-16 |
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ID=18620511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000107527A Pending JP2001286305A (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | 雨 靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001286305A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008055981A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Hitachi Ltd | 電子制御装置 |
JP2013537821A (ja) * | 2010-09-28 | 2013-10-07 | ジェオックス エス.ピー.エー. | 防水性で蒸気透過性の靴底を有する蒸気透過性靴 |
CN108294402A (zh) * | 2018-03-07 | 2018-07-20 | 深圳市奈士迪技术研发有限公司 | 一种基于物联网的具有透气功能的智能防滑鞋 |
CN114009898A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-02-08 | 常山昌浩鞋业有限公司 | 可调节雨鞋 |
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2000
- 2000-04-10 JP JP2000107527A patent/JP2001286305A/ja active Pending
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