JP2001285845A - 監視用テレビカメラシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】侵入者を確実に撮像及び記憶できるようにす
る。 【解決手段】コントローラ１０は、前記テレビカメラか
らの映像信号を処理して記憶装置に出力するとともに、
前記テレビカメラ２−１，２−２，２−３…からの映像
信号の変化または外部センサ４−１，４−２…からの入
力により人物の侵入の判別を行い、この判別結果が人物
の侵入となった場合に前記記憶装置１６にその人物の映
像信号を確実に記憶できるように前記テレビカメラ２−
１，２−２，２−３…及び記憶装置の少なくとも一方の
動作変更を行うとともに、この人物の映像信号に再生の
際の検索用のデータを多重して前記記憶装置に出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はテレビカメラが撮像
した映像を表示及び記憶する監視用テレビカメラシステ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、店舗等の監視用テレビカメラシス
テムでは、テレビカメラが撮像した映像をモニタに表示
するとともに及びＶＴＲ等の記憶装置に記憶できるよう
になっている。

【０００３】しかしながら、従来の監視用テレビカメラ
システムでは、侵入者の有無にかかわらず同じ動作（ビ
デオカメラの撮像方向や撮像倍率、複数のカメラの映像
をフレーム単位で切り換える等）で撮像及び記憶を行っ
ており、侵入者に対して十分撮像や記憶ができない場合
が多々あった。

【０００４】また、従来の監視用テレビカメラシステム
では、複数のカメラ映像を記憶する手段としてタイムプ
ラスＶＴＲを使用する構成になっていた。ＶＴＲは、テ
ープの回転速度と方向により、信号の読み書き速度、方
向が一定に決定され、テープの回転速度はモータ回転に
よる部分が大きいため、任意の画像を高速に検索するに
は不向きな構造であった。また複数のテレビカメラの映
像信号の記憶データを１〜Ｎのように順次切り換えて記
憶するため、記憶したデータの再生時に特定のテレビカ
メラの映像信号を続けて再生する際には、他のテレビカ
メラの記憶データを読み出す時間を待って、再生するた
め、時間がかかっていた。このことに対応して、必要な
部分の検索と再生状態によりモータの回転速度を瞬時に
切り換えて動作することも考えられるが、これでは、テ
ープが損傷する危険性が高いため、好ましくなかった。

【０００５】また、記憶装置にハードディスクドライブ
のような高速読み出しができる記憶媒体を使用していて
も、検索情報は、時刻情報だけであったりカメラ番号だ
けであったり、検索に不向きであった。

【０００６】また、従来の監視用テレビカメラシステム
では、故障検出機能や警報機能を有しておらず、故障に
気付かずシステムを稼働し続け、映像信号が記憶できて
いかったり、故障箇所や原因が容易に判らず修理に時間
がかかるとともに故障対策を立てにくかった。

【０００７】また、従来の監視用テレビカメラシステム
では、停電検出機能やバックアップ手段を有しない構成
になっており、システム稼働中に電源の停電が発生する
と、稼働電源が急に切れて、直ちにシステムが停止して
しまい、記憶装置またはコントローラの故障や記憶デー
タの消失や誤データ記憶を招いたりする危険性があっ
た。

【０００８】また、従来の監視用テレビカメラシステム
では、容易に記憶媒体を交換できるように容易な操作
（例えば、エジェクト釦操作や着脱釦の押し込み）で、
記憶媒体を取り出す構成になっていた。しかしながら、
近年の強盗などの犯罪においては、犯行時の資料となる
映像信号の記憶媒体が強奪される場合が多くなってきて
おり、さらに記憶装置自体をも強奪される場合が発生し
てきている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の監視用
テレビカメラシステムでは、侵入者の有無にかかわらず
同じ動作で撮像及び記憶を行っており、侵入者に対して
十分撮像や記録ができない場合が多々あった。また、記
憶媒体に記憶した任意の画像を高速に検索するには不向
きであった。また、故障検出機能や警報機能を有してお
らず、故障に気付かずシステムを稼働し続け、映像信号
が記憶できていかったり、故障箇所や原因が容易に判ら
ず修理に時間がかかるとともに故障対策を立てにくかっ
た。また、システム稼働中に電源の停電が発生すると、
稼働電源が急に切れて、直ちにシステムが停止してしま
い、記憶装置またはコントローラの故障や記憶データの
消失や誤データ記憶を招いたりする危険性があった。ま
た、犯行時の資料となるテレビカメラ映像の記憶媒体が
強奪される場合が多くなってきており、さらに記憶装置
自体をも強奪される場合が発生してきている。

【００１０】そこで本発明は侵入者を確実に撮像及び記
憶できる監視用テレビカメラシステムの提供を目的とす
る。また、記憶媒体に記憶した任意の画像を高速に検索
できる監視用テレビカメラシステムの提供を目的とす
る。また、故障を知らせることができる監視用テレビカ
メラシステムの提供を目的とする。また、故障箇所や原
因を容易に知らせることができる監視用テレビカメラシ
ステムの提供を目的とする。また、システム稼働中に電
源の停電が発生した場合のコントローラの故障、記憶デ
ータの消失や誤データ記憶を防止できる監視用テレビカ
メラシステムの提供を目的とする。また、記憶装置から
記憶媒体が強奪されるのを防止できる監視用テレビカメ
ラシステムの提供を目的とする。また、記憶装置自体が
強奪されるのを防止できる監視用テレビカメラシステム
の提供を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の監視用テ
レビカメラシステムは、撮像を行い映像信号を出力する
１つまたは複数のテレビカメラと；映像信号の記憶を行
う記憶装置と；前記テレビカメラからの映像信号を処理
して前記記憶装置に出力するとともに、前記テレビカメ
ラからの映像信号の変化または外部センサーからの入力
により人物の侵入の判別を行い、この判別結果が人物の
侵入となった場合に前記記憶装置にその人物の映像信号
を確実に記憶できるように前記テレビカメラ及び記憶装
置の少なくとも一方の動作変更を行うとともに、この人
物の映像信号に再生の際の検索用のデータを多重して前
記記憶装置に出力するコントローラと；を具備したこと
を特徴とする。

【００１２】請求項１記載の構成によれば、コントロー
ラが、前記テレビカメラからの映像信号の変化または外
部センサーからの入力により人物の侵入の判別を行い、
この判別結果が人物の侵入となった場合に前記記憶装置
にその人物の映像信号を確実に記憶できるように前記テ
レビカメラ及び記憶装置の少なくとも一方の動作変更を
行うので、侵入者を確実に撮像及び記憶できる。

【００１３】請求項２記載の監視用テレビカメラシステ
ムは、撮像を行い映像信号を出力する１つまたは複数の
テレビカメラと；デジタル画像データの記憶を行う記憶
装置と；時計回路と；前記テレビカメラからの映像信号
をデジタル画像データに変換して前記記憶装置に記憶す
るとともに、このデジタル画像データの１つの単位毎に
時計回路からの時刻データに基づいた記憶時間及び記憶
順序を画像データ単位識別のインデックス情報として前
記記憶装置に記憶し、前記記憶装置の再生の際に前記イ
ンデックス情報を基にデジタル画像データを検索するコ
ントローラと；を具備したことを特徴とする。

【００１４】請求項２記載の構成によれば、コントロー
ラが、このデジタル画像データの１つの単位毎に時計回
路からの時刻データに基づいた記憶時間及び記憶順序を
画像データ単位識別のインデックス情報として前記記憶
装置に記憶し、前記記憶装置の再生の際に前記インデッ
クス情報を基にデジタル画像データを検索するので、記
憶媒体に記憶した任意の画像を高速に検索できる。

【００１５】請求項３記載の監視用テレビカメラシステ
ムは、撮像を行い映像信号を出力する１つまたは複数の
テレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装置と；映
像信号を画面に映像表示するモニタと；前記テレビカメ
ラからの映像信号を処理して前記記憶装置及びモニタに
出力するコントローラと；これらテレビカメラ、前記記
憶装置、モニタ及びコントローラの故障検出を行う故障
検出手段と；この故障検出手段の検出結果が故障を示し
た場合、警報またはアラーム表示の少なくとも一方で通
知する故障通知手段と；を具備したことを特徴とする。

【００１６】請求項３記載の構成によれば、故障通知手
段は、故障検出手段の検出結果が故障を示した場合、警
報またはアラーム表示の少なくとも一方で通知するの
で、故障を知らせることができる。

【００１７】請求項４記載の監視用テレビカメラシステ
ムは、撮像を行い映像信号を出力する１つまたは複数の
テレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装置と；映
像信号を画面に映像表示するモニタと；前記テレビカメ
ラからの映像信号を処理して前記記憶装置及びモニタに
出力するコントローラと；これらテレビカメラ、記憶装
置、モニタ及びコントローラの故障または復帰の検出を
行う故障または復帰検出手段と；この故障または復帰検
出手段の検出結果が故障または復帰を示した場合、故障
または復帰の内容、故障または復帰時のテレビカメラ、
記憶装置、モニタ及びコントローラの装置状態を故障ま
たは復帰発生時刻とともに記憶し、ある一定の故障履歴
として保持する故障履歴保持手段と；を具備したことを
特徴とする。

【００１８】請求項４記載の構成によれば、故障履歴保
持手段は、この故障または復帰検出手段の検出結果が故
障または復帰を示した場合、故障または復帰の内容、故
障または復帰時のテレビカメラ、記憶装置、モニタ及び
コントローラの装置状態を故障または復帰発生時刻とと
もに記憶し、ある一定の故障履歴として保持するので、
故障箇所や原因を容易に知らせることができる。

【００１９】請求項５記載の監視用テレビカメラシステ
ムは、撮像を行い映像信号を出力する１つまたは複数の
テレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装置と；映
像信号を画面に映像表示するモニタと；電源が停電した
否かを検出する電源検出手段と；電源のバックアップを
行う電源バックアップ手段と；前記テレビカメラからの
映像信号を処理して前記記憶装置及びモニタに出力する
とともに、前記電源検出手段が停電を検出した場合、前
記テレビカメラ、前記記憶装置及びモニタを復電後に正
常な状態で復帰できる状態に設定して動作を中断するコ
ントローラと；を具備したことを特徴とする。

【００２０】請求項５記載の構成によれば、コントロー
ラは、電源検出手段が停電を検出した場合、前記テレビ
カメラ、前記記憶装置及びモニタを復電後に正常な状態
で復帰できる状態に設定して動作を中断するので、シス
テム稼働中に電源の停電が発生した場合のコントローラ
の故障、記憶データの消失や誤データ記憶を防止でき
る。

【００２１】請求項６記載の監視用テレビカメラシステ
ムは、撮像を行い映像信号を出力する１つまたは複数の
テレビカメラと；映像信号を記憶媒体に記憶する記憶装
置と；映像信号を画面に映像表示するモニタと；前記テ
レビカメラからの映像信号を処理して前記記憶装置及び
モニタに出力するコントローラと；前記記憶装置から記
憶媒体が外せないようにロックする着脱ロック機構と；
特定の操作によってのみ前記着脱ロック機構のロックを
解除する操作手段と；を具備したことを特徴とする。

【００２２】請求項６記載の構成によれば、着脱ロック
機構が、前記記憶装置から記憶媒体が外せないようにロ
ックし、操作手段が、特定の操作によってのみ前記着脱
ロック機構のロックを解除するので、記憶装置から記憶
媒体が強奪されるのを防止できる。

【００２３】請求項７記載の監視用テレビカメラシステ
ムは、撮像を行い映像信号を出力する１つまたは複数の
テレビカメラと；映像信号を記憶媒体に記憶する記憶装
置と；映像信号を画面に映像表示するモニタと；前記テ
レビカメラからの映像信号を処理して前記記憶装置及び
モニタに出力するコントローラと；前記記憶装置の配置
位置を検出する位置検出手段と；この位置検出手段の検
出結果が前記記憶装置が設置範囲から外れたことを検出
した場合、警報を発生する警報発生手段と；を具備した
ことを特徴とする。

【００２４】請求項７記載の構成によれば、警報発生手
段は、位置検出手段の検出結果が前記記憶装置が設置範
囲から外れたことを検出した場合、警報を発生するの
で、記憶装置自体が強奪されるのを防止できる。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図１及び図２は本発明に係る監視用
テレビカメラシステムの実施の形態を示し、図１はシス
テム全体のブロック図、図２はコントローラのブロック
図である。

【００２６】図１において、監視用テレビカメラシステ
ム１は、撮像を行い映像信号を出力する複数のテレビカ
メラ２−１，２−２，２−３…と、記憶媒体９に映像信
号の記憶を行う記憶装置（図２の記憶装置１６）と、映
像信号を画面に映像表示するモニタ３−１，３−２，３
−３…と、前記テレビカメラからの映像信号を処理して
前記記憶装置及びモニタ３−１，３−２…に出力するコ
ントローラ１０と、から構成されている。コントローラ
１０には、人物の侵入をタッチセンサや赤外センサの信
号により検出する複数の外部センサ４−１，４−２…
と、通信回線を介して警備会社などの外部装置５と情報
の送受信を行う。また、コントローラ１０には、リモー
ト操作装置６の手動操作によってもシステムの設定を行
うようになっている。

【００２７】コントローラ１０は、前記テレビカメラ２
−１，２−２，２−３からの映像信号を処理して前記記
憶装置に出力するとともに、前記テレビカメラ２−１，
２−２，２−３…からの映像信号の変化、または、外部
センサ４−１，４−２…からの入力により人物の侵入の
判別を行い、この判別結果が人物の侵入となった場合に
前記記憶装置にその人物の映像信号を確実に記憶できる
ように前記テレビカメラ２−１，２−２，２−３…及び
記憶装置の少なくとも一方の動作変更を行うとともに、
この人物の映像信号に再生の際の検索用のデータを多重
して前記記憶装置に出力する。

【００２８】図２において、コントローラ１０は、主制
御回路１１と、時計回路１２と、操作表示部１３と、バ
ス１４と、センサＩ／Ｏ部１５と、記憶装置１６と、外
部装置Ｉ／Ｆ部１７と、カメラ信号Ｉ／Ｆ部１８と、信
号判定回路１９と、ビデオデコーダ２０，ビデオエンコ
ーダ２１と、モニタ出力Ｉ／Ｆ部２２と、リモート操作
Ｉ／Ｆ部２３と、電源検知判定回路２４と、ダイオード
２５と、バッテリ部２６と、電源部２７とから構成され
てる。

【００２９】時計回路１２は、主制御回路１１の制御に
基づき、計時動作を行い時刻データを主制御回路１１に
出力する。操作表示部１３は、手動操作に基づいて主制
御回路１１に操作データを供給するとともに、故障通知
手段となっており主制御回路１１の制御に基づき警報ま
たはアラーム表示を行う。

【００３０】センサＩ／Ｏ部１５は、端子３１を介して
図１の複数の外部センサ４−１，４−２…に接続されて
おり、主制御回路１１からバス１４を介して供給される
制御信号を複数の外部センサ４−１，４−２に出力した
り、外部センサ４−１，４−２の検出信号をバス１４を
介して主制御回路１１に供給する。

【００３１】カメラ信号Ｉ／Ｆ部１８は、入力端子３２
を介して図１の複数のテレビカメラ２−１，２−２，２
−３…が接続されており、複数のテレビカメラ２−１，
２−２，２−３…の映像信号に対して信号調整処理を行
い、信号判定回路１９に供給する。信号判定回路１９
は、供給される映像信号から人物の侵入の判別を行い、
この判別結果のデータを主制御回路１１に供給するとと
もに、供給される映像信号をビデオデコーダ２０に供給
する。ビデオデコーダ２０は、供給される映像信号をデ
ジタル画像データにデコードし、バス１４を介して記憶
装置１６に供給するとともにビデオエンコーダ２１に供
給する。記憶装置１６は、供給されるデジタル画像デー
タを図１の記憶媒体９に記憶するとともに、再生モード
において、記憶媒体９に記憶したデジタル画像データを
再生しバス１４を介して記憶装置１６に供給する。ビデ
オエンコーダ２１は供給されるデジタル画像データをエ
ンコードし、映像信号を再生してモニタ出力Ｉ／Ｆ部２
２に供給する。モニタ出力Ｉ／Ｆ部２２は、出力端子３
３を介して図１の複数のモニタ３−１，３−２…が接続
されており、ビデオエンコーダ２１からの映像信号に対
して信号調整処理を行い、複数のモニタ３−１，３−２
…に供給して映像表示させる。リモート操作Ｉ／Ｆ部２
３は、入力端子３４を介して図１のリモート操作装置６
が接続されており、主制御回路１１からバス１４を介し
て供給される制御データをリモート操作装置６に出力す
るとともに、リモート操作装置６からの操作データをバ
ス１４を介して主制御回路１１に供給する。

【００３２】外部装置Ｉ／Ｆ部１７は、入力端子３５を
介して図１の外部装置５が接続されており、主制御回路
１１からバス１４を介して供給される制御データを外部
装置５に出力するとともに、外部装置５からの入力をバ
ス１４を介して主制御回路１１に供給する。

【００３３】入力端子３６には、商用交流電源電圧を整
流平滑した直流電源電圧が導かれている。入力端子３６
に導かれた直流電源電圧Ｖ１は、電源検知判定回路２
４，ダイオード２５を介して電源部２７に供給されると
ともに、バッテリ部２６に供給される。バッテリ部２６
は、電源のバックアップを行う電源バックアップ手段と
なっており、入力端子３６からの直流電源電圧Ｖ１によ
り充電を行い、直流電源が停電となった場合、電力を放
出して電源部２７に供給する。電源検知判定回路２４
は、電源が停電した否かを検出する電源検出手段とにっ
ており、入力端子３６からの直流電源電圧Ｖ１から直流
電源が停電した否かを検出し、この検出結果を主制御回
路１１に供給する。電源部２７は、供給される直流電源
電圧を適切な複数の制御電源に変換して各回路に供給す
る。

【００３４】コントローラ１０は、主制御回路１１の制
御により、前記テレビカメラ２−１，２−２，２−３…
からの映像信号をビデオデコーダ２０によりデジタル画
像データに変換して前記記憶装置１６に記憶するととも
に、このデジタル画像データの１つの単位毎に、時計回
路１２からの時刻データに基づいた記憶時間及び記憶順
序を画像データ単位識別のインデックス情報として前記
記憶装置１６に記憶し、前記記憶装置１６の再生の際に
前記インデックス情報を基にデジタル画像データを検索
できるようにしている。

【００３５】また、コントローラ１０は、主制御回路１
１がテレビカメラ２−１，２−２，２−３…、前記記憶
装置１６、モニタ３−１，３−２…及びコントローラの
故障検出を行う故障検出手段となっており、この故障検
出手段の検出結果が故障を示した場合、故障通知手段の
外部装置５や操作表示部１３を制御して警報またはアラ
ーム表示の少なくとも一方で通知する。

【００３６】また、コントローラ１０は、主制御回路１
１がテレビカメラ２−１，２−２，２−３…、記憶装置
１６、モニタ３−１，３−２…及びコントローラ１０の
故障または復帰の検出を行う故障または復帰検出手段と
なっており、コントローラ１０には、この故障または復
帰検出手段の検出結果が故障または復帰を示した場合、
故障または復帰の内容、故障または復帰時のテレビカメ
ラ、記憶装置１６、モニタ３−１，３−２…及びコント
ローラ１０の装置状態を故障または復帰発生時刻ととも
に記憶し、ある一定の故障履歴として保持する図示しな
い故障履歴保持手段が設けられている。故障履歴保持手
段が保持する故障履歴は、モニタ３−１，３−２…等に
故障発生時刻の新旧いずれかの順でも表示できる。

【００３７】また、コントローラ１０は、前記テレビカ
メラ２−１，２−２，２−３…からの映像信号を処理し
て前記記憶装置１６及びモニタ３−１，３−２…に出力
するとともに、前記電源検知判定回路２４が停電を検出
した場合、前記テレビカメラ、前記記憶装置１６及びモ
ニタ３−１，３−２…を復電後に正常な状態で復帰でき
る状態に設定して動作を中断する。

【００３８】また、記憶装置１６は、前記記憶装置１６
から記憶媒体９が外せないようにロックする着脱ロック
機構と、特定の操作によってのみ前記着脱ロック機構の
ロックを解除する操作手段とが設けられている。この場
合の特定の操作としては、操作表示部１３の２つ以上の
キー操作よる暗号入力や、鍵による操作等、各種適用で
きる。

【００３９】また、外部センサ４−１，４−２…として
は、前記記憶装置１６の配置位置を検出する位置検出手
段も含まれており、この位置検出手段の検出結果が前記
記憶装置１６が設置範囲から外れたことを検出した場
合、警報発生手段の操作表示部１３や外部装置５に警報
を発生させる。この場合の警報は、ブザー鳴動等の音声
発振や警報灯の照明光点滅など各種適用できる。また、
警報手段の電源は、記録装置またはコントローラの電源
と別に設けることにより効果を高めることもできる。

【００４０】図３はこのような発明の実施の形態のテレ
ビカメラの映像から人物の侵入を検出する動作を示すフ
ローチャートである。図３において、信号判定回路１９
は、ステップＳ１においてテレビカメラ２−１，２−
２，２−３…からの新規映像を検出し、ステップＳ２に
おいて前回検出した映像と比較して変動が大きいか否か
の判別を行う。変動が大きい場合にはステップＳ３の処
理に移行し、変動が小さい場合にはステップＳ６の処理
に移行する。ステップＳ３において、主制御回路１１
は、対象テレビカメラに対してズームアップ制御を行
い、ステップＳ４において、記憶装置１６に対して映像
録画モードを高解像度画像録画に変更し、ステップＳ５
において録画時間（フレーム）タイマ開始処理を行い、
ステップＳ６に移行する。

【００４１】ステップＳ６において、主制御回路１１
は、新規映像と前回映像をメモリに一時保存し、ステッ
プＳ７において、録画時間タイムアップ判定処理を行
う。タイムアップした場合にはステップＳ９の処理に移
行し、タイムアップしなかった場合には処理を終了す
る。

【００４２】ステップＳ９において、主制御回路１１
は、記憶装置１６に対して映像録画モードを通常録画に
変更し、ステップＳ１０において、対象テレビカメラに
対してズームダウン制御を通常の状態とし、処理を終了
する。

【００４３】図４は、テレビカメラ２−１，２−２，２
−３…の故障検出手段の一例を示すブロック図である。
図４において、第１の切り換え部６１は同期信号により
テレビカメラ２−１，２−２，２−３…からの映像信号
を記憶装置１６へ切り換えて出力する。第２の切り換え
部６１は同期信号によりテレビカメラ２−１，２−２，
２−３…からの映像信号をモニタ３−１，３−２…へ切
り換えて出力する。ＹＣ分離回路６３は第１の切り換え
部６１から輝度信号を分離して出力する。

【００４４】操作部６４は検出時刻の設定を行い記憶部
６５に記憶させるとともに、時計回路のリセット等を行
う。比較回路６７は時計回路６６の時刻データと記憶部
６５のデータが一致した場合、ＹＣ分離回路６３のレベ
ルを所定のレベル（黒レベルに近いレベル）と比較し、
所定のレベルよりも黒レベルに近い状態が一定時間続い
た場合に故障と判定して主制御回路１１に通知する。

【００４５】図５は電源検知判定回路２４が停電を検出
した場合にコントローラ１０が前記記憶装置１６及びモ
ニタ３−１，３−２…を復電後に正常な状態で復帰でき
る状態に設定して動作を中断ための回路手段の一例を示
すブロック図である。

【００４６】図５において、ダイオード２５のカソード
とバッテリ部２６の出力端子の接続点と電源部２７との
間にはスイッチ７１が設けられている。主制御回路１１
は、前記電源検知判定回路２４が停電を検出した場合、
テレビカメラ２−１，２−２，２−３…、記憶装置１６
及びモニタ３−１，３−２…を復電後に正常な状態で復
帰できる状態に設定してからスイッチ７１をオフにす
る。また、電源スイッチ７２がオフ操作された場合にも
復電後に正常な状態で復帰できる状態に設定してからス
イッチ７１をオフにする。

【００４７】図６は図５の回路手段によるメイン動作を
示すフローチャートである。図６において、まず、主制
御回路１１は、ステップＳ１１において初期化を行い、
ステップＳ１２−１，Ｓ１２−２…Ｓ１２−Ｎで他処理
１，２…Ｎを行う。この後、ステップＳ１３において電
源検知判定回路２４が停電を検出したか否かの判定を行
う。ステップＳ１３において停電を検出した場合にはス
テップＳ１５の処理に移行し、停電を検出しなかった場
合にはステップＳ１４の処理に移行する。ステップＳ１
４において、主制御回路１１は、電源スイッチ７２がオ
フ操作されたか否かを検出する。ステップＳ１４におい
て、オフ操作を検出した場合にはステップＳ１５の処理
に移行し、オフ操作を検出しなかった場合にはステップ
Ｓ１２−１の処理に戻る。主制御回路１１は、ステップ
Ｓ１５において、記憶装置１６の記憶媒体に現在の映像
信号によるデータを記憶するとともに、主制御回路１１
の不揮発性メモリに状態記録を行い、ステップＳ１６に
おいて、テレビカメラ２−１，２−２，２−３…や記憶
装置１６等、各装置の停止制御を行い、ステップＳ１７
において、スイッチ７１をオフして電源断処理を行う。

【００４８】図７は図６のステップＳ１５の処理を示す
回路図である。図７において、まず、主制御回路１１
は、ステップＳ３１において各処理モジュールの中断終
了を行い、ステップＳ３２において記憶データ（画像デ
ータや状態データ等の記憶すべきデータ）が残っている
か否かの判定を行う。記憶データが無ければステップＳ
３５の処理に移行し、記憶データが有れば、ステップＳ
３３の処理に移行する。

【００４９】ステップＳ３３において、主制御回路１１
は、記憶装置１６の記憶媒体９に現在の映像信号による
データを記憶するとともに、不揮発性メモリに状態記録
を行い、ステップＳ３４において記憶終了か否かの判定
を行う。Ｓ３４の判定結果が記憶終了の場合にはステッ
プＳ３５の処理に移行し、Ｓ３４の判定結果が記憶終了
でなかった場合にはステップＳ３３の処理に戻る。ステ
ップＳ３５において、主制御回路１１は、記録媒体のア
クセス禁止処理を行い終了する。

【００５０】以上説明したように、このような実施の形
態によれば、コントローラ１０は、前記テレビカメラ２
−１，２−２，２−３…からの映像信号の変化または外
部センサ４−１，４−２…からの入力により人物の侵入
の判別を行い、この判別結果が人物の侵入となった場合
に前記記憶装置１６にその人物の映像信号を確実に記憶
できるように前記テレビカメラ２−１，２−２，２−３
…及び記憶装置１６の少なくとも一方の動作変更を行う
ので、侵入者を確実に撮像及び記憶できる。

【００５１】また、コントローラ１０は、このデジタル
画像データの１つの単位毎に時計回路１２からの時刻デ
ータに基づいた記憶時間及び記憶順序を画像データ単位
識別のインデックス情報として前記記憶装置１６に記憶
し、前記記憶装置１６の再生の際に前記インデックス情
報を基にデジタル画像データを検索するので、記憶媒体
９に記憶した任意の画像を高速に検索できる。

【００５２】また、コントローラ１０の故障通知手段
は、故障検出手段の検出結果が故障を示した場合、警報
またはアラーム表示の少なくとも一方で通知するので、
故障を知らせることができる。

【００５３】また、コントローラ１０の故障履歴保持手
段は、故障または復帰検出手段の検出結果が故障または
復帰を示した場合、故障または復帰の内容、故障または
復帰時のテレビカメラ２−１，２−２，２−３…、記憶
装置１６、モニタ４−１，４−２…及びコントローラ１
０の装置状態を故障または復帰発生時刻とともに記憶
し、ある一定の故障履歴として保持するので、故障箇所
や原因を容易に知らせることができる。

【００５４】また、コントローラ１０は、電源検出手段
が停電を検出した場合、前記テレビカメラ２−１，２−
２，２−３…、前記記憶装置１６及びモニタ４−１，４
−２…を復電後に正常な状態で復帰できる状態に設定し
て動作を中断するので、システム稼働中に電源の停電が
発生した場合のコントローラ１０の故障、記憶データの
消失や誤データ記憶を防止できる。

【００５５】また、記憶装置１６の着脱ロック機構は、
前記記憶装置１６から記憶媒体９が外せないようにロッ
クし、操作手段は、特定の操作によってのみ前記着脱ロ
ック機構のロックを解除するので、記憶装置１６から記
憶媒体９が強奪されるのを防止できる。

【００５６】また、コントローラ１０の警報発生手段
は、位置検出手段の検出結果が前記記憶装置１６が設置
範囲から外れたことを検出した場合、警報を発生するの
で、記憶装置１６自体が強奪されるのを防止できる。こ
れらの効果により、監視用テレビカメラシステムの信頼
性を高めることができる。

【００５７】尚、図１の発明の実施の形態では、コント
ローラ１０と記憶装置１６を一体に設けたが、別体で設
けても良い。また、故障履歴保持手段は、記憶装置１６
の記録媒体でもよく、不揮発性メモリ等、記憶装置１６
とは別の記憶手段でもよい。記憶媒体９としては、ビデ
オテープ、フレキシブルディスク等各種適用できる。コ
ントローラ１０が人物の侵入の判別を行い、この判別結
果が人物の侵入となった場合に前記記憶装置１６にその
人物の映像信号を確実に記憶できるようする方法として
は、ビデオカメラのズームアップ、高解像度画像録画以
外に、該当するテレビカメラ映像を一定フレーム数連続
して録画する方法もある。また、故障表示の方法として
は、ＬＥＤ等の発光部の発光パターンを変化させて、故
障箇所を通知する方法、モニタや液晶パネルに故障箇所
や故障内容を文字やグラフィカルな記号、システム図に
て表示する方法、警報の種類を変えて通知する方法など
各種適用できる。また、図５において、主制御回路１１
は、前記電源検知判定回路２４が停電を検出した場合、
前記テレビカメラ、前記記憶装置１６及びモニタ３−
１，３−２…を復電後に正常な状態で復帰できる状態に
設定してからスイッチ７１をオフしたが、正常な状態で
復帰できる状態に設定した後、バッテリ部２６によるバ
ックアップ時間が残り少なくなってからスイッチ７１を
オフにするように構成してもよい。

【００５８】

【発明の効果】このような発明によれば、侵入者を確実
に撮像及び記憶できる。また、記憶媒体に記憶した任意
の画像を高速に検索できる。故障を知らせることができ
る。また、故障箇所や原因を容易に知らせることができ
る。また、システム稼働中に電源の停電が発生した場合
のコントローラの故障、記憶データの消失や誤データ記
憶を防止できる。また、記憶装置から記憶媒体が強奪さ
れるのを防止できる。また、記憶装置自体が強奪される
のを防止できる。これらの効果により、監視用テレビカ
メラシステムの信頼性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る監視用テレビカメラシステムの実
施の形態を示すシステム全体のブロック図。

【図２】図１のコントローラのブロック図。

【図３】図１の実施の形態の人物の侵入を検出する動作
を示すフローチャート。

【図４】図１のテレビカメラの故障検出手段の一例を示
すブロック図。

【図５】図１の実施の形態の停電の動作を中断する回路
手段の一例を示すブロック図。

【図６】図５の回路手段によるメイン動作を示すフロー
チャート。

【図７】図６のデータ記憶・状態記憶処理を示すフロー
チャート。

【符号の説明】

２−１，２−２，２−３… 複数のテレビカメラ ３−１，３−２… モニタ ４−１，４−２… 外部センサ ９ 記憶媒体 １０ コントローラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０８Ｂ 29/04 Ｇ０８Ｂ 29/04 Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｂ (72)発明者 笹井 敏彦 東京都品川区東品川四丁目３番１号 東芝 ライテック株式会社内 Ｆターム(参考） 5C052 AC08 DD04 5C054 AA01 BA03 BA10 FC00 FC01 FC03 FE01 FE28 GB01 HA18 5C084 AA02 AA03 AA07 AA09 BB01 BB04 BB31 CC19 DD11 DD41 GG03 GG18 GG54 GG68 GG78 HH03 HH10 5C087 AA02 AA03 AA08 AA19 AA32 AA42 CC02 CC12 CC46 CC48 DD03 DD08 DD20 EE05 EE06 EE08 FF14 GG02 GG18 GG19 GG21 GG43

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装
   置と；前記テレビカメラからの映像信号を処理して前記
   記憶装置に出力するとともに、前記テレビカメラからの
   映像信号の変化または外部センサーからの入力により人
   物の侵入の判別を行い、この判別結果が人物の侵入とな
   った場合に前記記憶装置にその人物の映像信号を確実に
   記憶できるように前記テレビカメラ及び記憶装置の少な
   くとも一方の動作変更を行うとともに、この人物の映像
   信号に再生の際の検索用のデータを多重して前記記憶装
   置に出力するコントローラと；を具備したことを特徴と
   する監視用テレビカメラシステム。
2. 【請求項２】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；デジタル画像データの記憶を
   行う記憶装置と；時計回路と；前記テレビカメラからの
   映像信号をデジタル画像データに変換して前記記憶装置
   に記憶するとともに、このデジタル画像データの１つの
   単位毎に時計回路からの時刻データに基づいた記憶時間
   及び記憶順序を画像データ単位識別のインデックス情報
   として前記記憶装置に記憶し、前記記憶装置の再生の際
   に前記インデックス情報を基にデジタル画像データを検
   索するコントローラと；を具備したことを特徴とする監
   視用テレビカメラシステム。
3. 【請求項３】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装
   置と；映像信号を画面に映像表示するモニタと；前記テ
   レビカメラからの映像信号を処理して前記記憶装置及び
   モニタに出力するコントローラと；これらテレビカメ
   ラ、前記記憶装置、モニタ及びコントローラの故障検出
   を行う故障検出手段と；この故障検出手段の検出結果が
   故障を示した場合、警報またはアラーム表示の少なくと
   も一方で通知する故障通知手段と；を具備したことを特
   徴とする監視用テレビカメラシステム。
4. 【請求項４】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装
   置と；映像信号を画面に映像表示するモニタと；前記テ
   レビカメラからの映像信号を処理して前記記憶装置及び
   モニタに出力するコントローラと；これらテレビカメ
   ラ、記憶装置、モニタ及びコントローラの故障または復
   帰の検出を行う故障または復帰検出手段と；この故障ま
   たは復帰検出手段の検出結果が故障または復帰を示した
   場合、故障または復帰の内容、故障または復帰時のテレ
   ビカメラ、記憶装置、モニタ及びコントローラの装置状
   態を故障または復帰発生時刻とともに記憶し、ある一定
   の故障履歴として保持する故障履歴保持手段と；を具備
   したことを特徴とする監視用テレビカメラシステム。
5. 【請求項５】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；映像信号の記憶を行う記憶装
   置と；映像信号を画面に映像表示するモニタと；電源が
   停電した否かを検出する電源検出手段と；電源のバック
   アップを行う電源バックアップ手段と；前記テレビカメ
   ラからの映像信号を処理して前記記憶装置及びモニタに
   出力するとともに、前記電源検出手段が停電を検出した
   場合、前記テレビカメラ、前記記憶装置及びモニタを復
   電後に正常な状態で復帰できる状態に設定して動作を中
   断するコントローラと；を具備したことを特徴とする監
   視用テレビカメラシステム。
6. 【請求項６】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；映像信号を記憶媒体に記憶す
   る記憶装置と；映像信号を画面に映像表示するモニタ
   と；前記テレビカメラからの映像信号を処理して前記記
   憶装置及びモニタに出力するコントローラと；前記記憶
   装置から記憶媒体が外せないようにロックする着脱ロッ
   ク機構と；特定の操作によってのみ前記着脱ロック機構
   のロックを解除する操作手段と；を具備したことを特徴
   とする監視用テレビカメラシステム。
7. 【請求項７】 撮像を行い映像信号を出力する１つまた
   は複数のテレビカメラと；映像信号を記憶媒体に記憶す
   る記憶装置と；映像信号を画面に映像表示するモニタ
   と；前記テレビカメラからの映像信号を処理して前記記
   憶装置及びモニタに出力するコントローラと；前記記憶
   装置の配置位置を検出する位置検出手段と；この位置検
   出手段の検出結果が前記記憶装置が設置範囲から外れた
   ことを検出した場合、警報を発生する警報発生手段と；
   を具備したことを特徴とする監視用テレビカメラシステ
   ム。