JP2001285091A - 送信信号処理装置 - Google Patents

送信信号処理装置

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JP2001285091A
JP2001285091A JP2000095402A JP2000095402A JP2001285091A JP 2001285091 A JP2001285091 A JP 2001285091A JP 2000095402 A JP2000095402 A JP 2000095402A JP 2000095402 A JP2000095402 A JP 2000095402A JP 2001285091 A JP2001285091 A JP 2001285091A
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Japan
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signal
unit
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analog
error
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JP2000095402A
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English (en)
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Masanori Kawamura
政則 川村
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレディストーション方式による送信信号処理
装置において、送信信号の波形歪を補償する補償値の経
年変化による影響を補正する。 【解決手段】送信信号の誤差データに基づいて、信号誤
差が収束したか否かを判定する判定部、帰還信号に基づ
き送信信号の波形歪を補償する補償値を生成する補償値
計算部、および送信部の温度を測定する温度測定部を有
し、信号誤差が収束したときの温度データに対応する補
償値である温度補正データを更新し、格納する補償値テ
ーブルを備える送信信号処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信信号処理装
置、基地局、移動局およびディジタル無線通信システム
に関する。特に本発明は、周波数分割多元接続方式ディ
ジタル無線通信において、狭帯域の信号を送信する送信
信号処理装置、基地局、移動局およびディジタル無線通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来のディジタル無線通信に利
用されていた無線通信送受信装置10を示す。従来の無
線通信送受信装置10は、空中線12、送受信部14お
よびベースバンド処理部16を有する。送受信部14
は、受信部20、送信部40、送信信号調整用帰還部6
0、共用部22、アナログ・ディジタル変換部36およ
びディジタル・アナログ変換部42を有する。さらに、
ベースバンド処理部16は、歪補償部80、変調部8
2、帯域フィルタ100、直交検波部102、同期部1
04および復号部106を有する。
【0003】従来の無線通信送受信装置10の受信系の
動作について説明する。空中線12は、アナログ受信信
号を受信し、共用部22に出力する。共用部22は、ア
ナログ受信信号を他の信号と相互作用がないように送信
部40に出力する。送信部40において、増幅部24、
帯域フィルタ26、周波数変換部28、帯域フィルタ3
0、周波数変換部32および低域フィルタ34は、通過
するアナログ受信信号を調整し、アナログ・ディジタル
変換部36に出力する。アナログ・ディジタル変換部3
6は、アナログ受信信号を対応するディジタル受信信号
に変換し、ベースバンド処理部16に出力する。ベース
バンド処理部16において、帯域フィルタ100、直交
検波部102、同期部104および復号部106は、通
過するディジタル受信信号を調整し、他の構成(図示せ
ず)に出力する。
【0004】従来の無線通信送受信装置10の送信系の
動作について説明する。送信部40より出力されたアナ
ログ送信信号は分波し、その一部が送信信号調整用帰還
部60に入力される。送信信号調整用帰還部60におい
て、レベル調整部62、周波数変換部64、帯域フィル
タ66、増幅部68および直交検波部70は、通過する
アナログ送信信号を調整し、アナログ帰還信号としてア
ナログ・ディジタル変換部72に出力する。アナログ・
ディジタル変換部72は、アナログ帰還信号を、対応す
るディジタル帰還信号に変換し、歪補償部80に設けら
れた誤差計算部88および係数更新部に92に出力す
る。
【0005】また、変調部82で変調されたディジタル
変調信号は、プレディストーション部84、電力計算部
86および誤差計算部88に入力される。電力計算部8
6は、ディジタル変調信号に基づく信号電力を計算し、
係数テーブル90に出力する。係数テーブル90は、信
号電力に対応する波形歪を補償するための係数を調整す
る。
【0006】動作中に、アナログ送信信号が送信部40
において、アナログ処理されるときにアナログ送信信号
に波形歪が生じる。そのため、係数更新部92におい
て、波形歪を補償するための係数を更新する必要があ
る。
【0007】誤差計算部88は、入力されたディジタル
変調信号とディジタル帰還信号の差分である信号誤差を
計算し、信号誤差を係数更新部92に出力する。係数更
新部92は、信号誤差とディジタル帰還信号に基づい
て、波形歪を補償するための係数を計算する。さらに係
数更新部92は、波形歪を補償するための係数を係数テ
ーブル90に出力することにより、係数テーブル90に
格納されている波形歪を補償するための係数を更新す
る。
【0008】係数テーブル90は、信号電力に対応する
波形歪を補償するための係数を、プレディストーション
部84へ出力する。プレディストーション部84は、波
形歪を補償するための係数に基づいて、変調部82より
入力されたディジタル変調信号を調整する。プレディス
トーション部92は、補償されたディジタル変調信号で
あるディジタル補償信号をディジタル・アナログ変換部
42へ出力する。
【0009】ディジタル・アナログ変換部42は、ディ
ジタル補償信号を対応するアナログ補償信号に変換し、
送信部40へ出力する。送信部40において、低域フィ
ルタ44、直交変調部46、周波数変換部48、帯域フ
ィルタ50、増幅部52、帯域フィルタ54、電力増幅
部56および低域フィルタ58は、通過するアナログ補
償信号を調整し、アナログ送信信号を共用部22に出力
する。共用部22は、アナログ送信信号を空中線152
に出力することにより送信する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図1に示される従来の
無線通信送受信装置10の送信系においては、送信信号
の波形歪を補償するために、送信信号調整用帰還部60
を設けて、閉回路が構成されている。また、従来の係数
テーブル90は、送信信号および帰還信号に基づく信号
誤差が収束した場合であっても、波形歪を補償するため
のデータを格納することができない。そのため、従来の
無線通信送受信装置10の送信系は、送信信号の送信動
作の開始時に、送信信号の電力に対応する補償値データ
のみに基づいて、送信信号の波形歪の補償を行う。送信
信号の電力に対応する補償値データは、送信信号の波形
歪を送信信号の誤差を収束するには十分でなく、帰還信
号に基づいて送信信号の誤差を収束させるまでに時間が
かかるという問題が生じていた。
【0011】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる送信信号処理装置を提供することを目的とす
る。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の
特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発
明の更なる有利な具体例を規定する。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、周波数分割多元接続方式ディジタル無線通
信に利用される送信信号処理装置であって、変調信号
を、プレディストーション方式により調整する歪補償部
と、歪補償部において調整された信号をアナログ処理す
るアナログ処理部と、アナログ処理部においてアナログ
処理された信号を、歪補償部に帰還する帰還処理部とを
備え、歪補償部が、アナログ処理部で処理される信号の
波形歪を補償するための補償値を格納する補償値テーブ
ルと、補償値テーブルに格納された補償値を用いて、変
調信号を調整するプレディストーション部と、変調信号
と帰還処理部より帰還した信号との差分である信号誤差
に基づいて、信号誤差に対応する誤差データおよび信号
誤差を小さくするための更新補償値を計算する補償値計
算部と、誤差データが、所定の規定範囲に収束したか否
かを判定し、誤差データが規定範囲に収束したときに、
誤差収束信号を出力する判定部とを有し、補償値テーブ
ルが、誤差収束信号に基づいて、更新補償値を格納する
ことを特徴とする送信信号処理装置を提供する。
【0013】さらに、アナログ処理部の温度を測定し、
測定温度に対応する信号を形成する温度測定部を有し、
補償値テーブルが、誤差収束信号に基づいて、測定温度
に対応する更新補償値を格納してもよい。
【0014】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0016】図2は、本発明の送信信号処理装置が利用
されたディジタル無線通信システム110を示す。ディ
ジタル無線通信システム110は、複数の移動局15
0、基地局130および制御局120を備える。制御局
120は、複数の基地局130を制御する。基地局13
0と制御局120は、有線伝送路によって接続されてい
る。基地局130と移動局150の間には、無線回線が
構成される。
【0017】図3は、本発明の送信信号処理装置が利用
された移動局150の構成を示す。移動局150は、空
中線152、送受信部154、ベースバンド処理部15
6、移動局制御部158、温度測定部160および帰還
処理部162を備える。空中線152はアンテナであっ
て、送受信部154で形成された信号を送信し、また、
図2における基地局130より送信された信号を受信す
る。送受信部154は、送信信号および受信信号の増幅
処理、変調処理などのアナログ処理、アナログ・ディジ
タル変換およびディジタル・アナログ変換などの処理を
行う。ベースバンド処理部156は、送信信号および受
信信号のベースバンド処理を行う。移動局制御部158
は、移動局150に含まれるベースバンド処理部156
などの構成の制御を行う。温度測定部160は、送受信
部154に含まれる所定の構成の温度を測定する。さら
に温度測定部160は、測定された測定温度を信号に変
換してベースバンド処理部156に出力する。帰還処理
部162は、送受信部154より送信された信号をベー
スバンド処理部156に帰還する。
【0018】図4は、本発明の一実施形態である無線送
受信装置200を示す。図2を参照して、無線送受信装
置200は、無線通信移動局150に組み込まれるのが
好ましい。無線送受信装置200は、信号の送受信処理
を行う送受信部154、信号のベースバンド処理を行う
ベースバンド処理部156、送受信部154に含まれる
所定の構成の温度を測定する温度測定部160、送受信
部より送信された信号を、ベースバンド処理部156に
帰還する帰還処理部162、および信号の送受信を行う
空中線152を備える。
【0019】送受信部154は、送信信号および受信信
号の相互作用なく、空中線152を使用できるようにす
る共用部212を有する。また、送受信部154は、受
信系として、受信部210およびアナログ信号を対応す
るディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換
部226を有する。受信部210は、信号の増幅処理を
行う増幅部214、所定の周波数帯域を有する信号だけ
を通過させる帯域フィルタ216、信号の周波数を変換
する周波数変換部218、所定の周波数を有する信号だ
けを通過させる帯域フィルタ220、信号の周波数を変
換する周波数変換部222、および所定の周波数より低
い周波数の信号だけを通過させる低域フィルタ224を
有する。
【0020】また、送受信部154は、送信系として、
送信部であるアナログ処理部230およびディジタル信
号を対応するアナログ信号に変換するディジタル・アナ
ログ変換部232を有する。送信部であるアナログ処理
部230は、所定の周波数より低い周波数の信号だけを
通過させる低域フィルタ234、信号の直交変調処理を
行う直交変調部236、信号の周波数変換処理を行う周
波数変換部238、所定の周波数帯域を有する信号だけ
を通過させる帯域フィルタ240、信号の増幅処理を行
う増幅部242、所定の周波数帯域を有する信号だけを
通過させる帯域フィルタ244、信号の電力増幅処理を
行う電力増幅部246、および所定の周波数より低い周
波数の信号だけを通過させる低域フィルタ248を有す
る。
【0021】ベースバンド処理部156は、受信系とし
て、所定の周波数帯域を有する信号だけを通過させる帯
域フィルタ280、信号の直交検波処理を行う直交検波
部282、信号の同期処理を行う同期部284、信号の
復号処理を行う復号部286を有する。また、ベースバ
ンド処理部156は、送信系として信号の変調処理を行
う変調部262、および信号の歪補償処理を行う歪補償
部260を有する。
【0022】歪補償部260は、信号の電力を計算する
電力計算部266、信号の歪補償処理を行うための補償
値を格納した補償値テーブル268、変調部262から
出力された変調信号と帰還処理部162から帰還した帰
還信号との信号誤差を計算する誤差計算部274、帰還
信号と信号誤差に基づいて、信号誤差に対応する誤差デ
ータおよび誤差データおよび信号誤差を小さくするため
の更新補償値を計算する補償値計算部276、誤差デー
タが所定の範囲に収束したか否かを判定する判定部27
2、および補償値を用いて信号の歪補償処理を行うプレ
ディストーション部264を有する。補償値テーブル2
68は、電力補償データと温度補正データの2種類のデ
ータを有してもよいが、別の実施例においては、電力補
償データと温度補正データの対応関係をまとめた補償値
データを有しても良い。
【0023】温度測定部160は、送信部であるアナロ
グ処理部230の温度を測定する温度センサ252、温
度センサ252で測定された温度に基づくアナログ温度
信号を対応するディジタル温度信号に変換するアナログ
・ディジタル変換部254を有する。
【0024】帰還処理部162は、信号のレベルを調整
するレベル調整部290、信号の周波数変換処理を行う
周波数変換部292、所定の周波数帯域を有する信号だ
けを通過させる帯域フィルタ294、信号の増幅処理を
行う増幅部296、信号の直交検波処理を行う直交検波
部298、およびアナログ信号を対応するディジタル信
号に変換するアナログ・ディジタル変換部300を有す
る。
【0025】次に、無線送受信装置200の受信動作に
ついて説明する。空中線152より受信されたアナログ
受信信号を、共用部212、増幅部214、帯域フィル
タ216、周波数変換部218、帯域フィルタ220、
周波数変換部222および低域フィルタ224が調整
し、アナログ・ディジタル変換部226に出力する。ア
ナログ・ディジタル変換部226は、アナログ受信信号
を対応するディジタル受信信号に変換し、ベースバンド
処理部156に出力する。ベースバンド処理部156に
おいて、帯域フィルタ280、直交検波部282、同期
部284および復号部286が、通過したディジタル受
信信号を復調し、さらに他の処理部(図示せず)へ出力
する。
【0026】続いて、無線送受信装置200の送信動作
について説明する。変調部82が出力したディジタル変
調信号は、歪補償部260に入力される。歪補償部26
0は、ディジタル変調信号の電力および温度測定部16
0より入力されたディジタル温度信号に基づいて、変調
ディジタル信号を補償する。さらに歪補償部260は、
補償された変調ディジタル信号であるディジタル補償信
号を、ディジタル・アナログ変換部232に出力する。
【0027】ディジタル・アナログ変換部232は、入
力されたディジタル補償信号を、対応するアナログ補償
信号に変換し、送信部であるアナログ処理部230に出
力する。
【0028】送信部であるアナログ処理部230におい
て、低域フィルタ234、直交変調部236、周波数変
換部238、帯域フィルタ240、増幅部242、帯域
フィルタ244、電力増幅部246および低域フィルタ
248は、通過するアナログ補償信号を調整する。さら
に送信部であるアナログ処理部230は、調整されたア
ナログ補償信号であるアナログ送信信号を共用部212
に出力する。共用部212は、アナログ送信信号を空中
線152に出力することにより、アナログ送信信号を送
信する。
【0029】アナログ処理部230は、オペアンプ等の
アナログ集積回路により形成される。アナログ処理部2
30は温度の影響を受け、動作特性を変化させ易い。結
果として、アナログ処理部230自身の温度の影響によ
り、アナログ処理部230で処理されるアナログ送信信
号に、波形歪が生じ易くなる。
【0030】送信信号の波形歪は、受信品質を劣化させ
る。特に、狭帯域におけるディジタル無線通信では、波
形歪による受信品質の劣化は顕著である。この送信信号
の波形歪を補償するために、本発明による無線送受信装
置200は、送信信号処理装置206を有する。送信信
号処理装置206は、送受信部154におけるアナログ
処理部230およびディジタル・アナログ変換部23
2、ベースバンド処理部156における歪補償部26
0、温度測定部160、および帰還処理部162を有す
る。
【0031】本発明による送信信号処理装置206は、
使用周波数帯が、例えば400MHzまたは150MH
zにおける狭帯域ディジタル通信方式のうち、特に周波
数分割多元接続方式による公共業務用を含む業務用のデ
ィジタル無線通信システムに使用されてもよい。狭帯域
ディジタル無線通信のうち、周波数分割多元接続方式に
よるディジタル無線通信において、信号の送受信に使用
できる周波数帯間隔は、例えば6.25kHzと非常に
狭い。このため、送信信号および受信信号は、隣接する
他の周波数帯域を使用している他の信号の波形歪の影響
を受け易い。従って、狭帯域ディジタル無線通信のう
ち、特に周波数分割多元接続方式ディジタル無線通信で
は、送信信号の波形歪の補償は非常に重要である。
【0032】アナログ処理部230により生じる波形歪
は、主としてアナログ処理部230の温度により、出力
特性が変化することに起因する。特に波形歪は、アナロ
グ処理部230に含まれる電力増幅部246の温度によ
る出力変化に大きく影響する。本発明において、送信信
号処理装置206は、アナログ処理部230の温度に対
応する補償値を用いて、波形歪を補償することができ
る。また、補償値が、経年変化により経年誤差を生じた
ときに、誤差が小さくなるような更新補償値を計算し、
格納することができる。以下に、変調部262より供給
されるディジタル変調信号を調整する送信信号処理装置
206の動作について説明する。
【0033】変調部262は、π/4シフト4位相偏移
変調方式により、ディジタル変調信号Zを形成する。デ
ィジタル変調信号を複素数jを用いて複素数表示したと
きに、ディジタル変調信号は、次式で示す実数部分を示
すI成分および虚数部分を示すQ成分を有する。
【0034】Z=I+jQ ディジタル変調信号Zは、次式で示される振幅Aおよび
位相Tを有する。
【0035】A=√(I+Q
【0036】T=arctan(Q/I) 変調部262は、ディジタル変調信号を、歪補償部26
0に含まれるプレディストーション部264および電力
計算部266に出力する。
【0037】電力計算部266が、入力されたディジタ
ル変調信号に基づいて信号電力αを、次式により計算す
る。
【0038】α=I+Q 電力計算部266は、信号電力αを補償値テーブル26
8に出力する。
【0039】また、温度センサ252がアナログ処理部
230の温度を測定する。温度センサ252は、アナロ
グ処理部230全体の温度を測定してもよいが、アナロ
グ送信信号に波形歪を生じさせる主たる要因となる部位
を測定してもよい。本実施形態においては、温度センサ
252が、波形歪を生じさせる部位として電力増幅部2
46の温度を測定する。温度センサ252は、アナログ
処理部230の測定温度を、測定温度を示すアナログ温
度信号としてアナログ・ディジタル変換部254へ出力
する。アナログ・ディジタル変換部254は、アナログ
温度信号を対応する測定温度を示すディジタル温度信号
に変換し、補償値テーブル268に出力する。
【0040】補償値テーブル268は、変調ディジタル
信号の信号電力に対応して波形歪を補償するための電力
補償データと、アナログ処理部230の温度に対応して
電力補償データを補正するための温度補正データとを格
納する。本実施形態において、温度補正データは、電力
増幅部246の温度に対応して電力補償データを補正す
るためのデータである。
【0041】補償値テーブル268に含まれる電力補償
データおよび温度補正データは、初期値設定を行うこと
により格納されてもよい。電力補償データおよび温度補
正データは、外部冶具などにより、出荷前に初期値設定
を行うことにより格納されてもよい。しかし、初期値と
して設定された温度補正データは、アナログ処理部23
0などの経年変化により、経年誤差を生じる。そこで、
本発明の歪補償部260は、経年誤差を小さくするよう
な更新補償値を計算し、歪補償部260に含まれる補償
値テーブル268が、更新補償値を格納する。
【0042】補償値テーブルに補償値を格納する歪補償
部260の動作について説明する。まず、誤差計算部2
74が、変調部262より出力されたディジタル変調信
号および帰還処理部162より帰還したディジタル帰還
信号の差分である信号誤差を計算する。信号誤差は、ア
ナログ送信信号の波形歪に関するデータに相当する。
【0043】判定部272は、誤差データが収束したか
否かを判定するための所定の範囲を有する。判定部27
2は、誤差データが所定の範囲から外れ、誤差データが
再び所定の範囲に収束したときに、誤差収束信号を生成
する。
【0044】補償値テーブル268は、ディジタル変調
信号の信号電力に対応する電力補償データと、電力増幅
部246の温度を示す温度ディジタル信号に対応する温
度補正データとに基づいて、アナログ送信信号の波形歪
を補償するための補償値を生成する。また、補償値テー
ブル268は、誤差収束信号を入力したときに、測定温
度を示すディジタル温度信号に基づく温度に対応する補
償値である温度補正データを更新し、格納する。そし
て、補償値テーブル268は、更新された温度補正デー
タを用いて、誤差を小さくするための更新補償値hpを
生成することができる。
【0045】プレディストーション部264は、補償値
hpに基づいて、ディジタル変調信号Zを次式により補
償し、ディジタル補償信号Z’を形成する。
【0046】Z’=Z×hp 補償値hpを用いて補償された、ディジタル補償信号
Z’の振幅A’および位相T’は次式で表される。
【0047】 A’=√((hp×I)+(hp×Q)
【0048】 T’=arctan((hp×Q)/(hp×I)) ディジタル変調信号ZのI成分およびQ成分に対して、
補償値hpを、それぞれ独立に設定することにより、デ
ィジタル補償信号Z’を形成してもよい。プレディスト
ーション部264は、ディジタル補償信号をディジタル
・アナログ変換部232に出力する。
【0049】ディジタル・アナログ変換部232は、デ
ィジタル補償信号を対応するアナログ補償信号に変換
し、アナログ処理部230に出力する。予めアナログ処
理部230の温度に基づいて補償されたアナログ補償信
号を、アナログ処理部230に入力することにより、ア
ナログ処理部230を見かけ上、線形動作させることが
できる。そしてアナログ処理部230は、アナログ補償
信号を調整し、波形歪の低減されたアナログ送信信号を
形成することができる。さらにアナログ処理部230
は、アナログ送信信号を共用部212に出力し、共用部
212は、アナログ送信信号を空中線152に出力する
ことにより送信する。
【0050】本実施形態による無線送受信装置200に
おいては、信号誤差に対応する誤差データが所定の範囲
に収束したか否かを判定する判定部272を設けること
により、誤差データの収束を判定することが可能とな
る。また、判定部272より出力される誤差収束信号に
基づき、補償値である温度補正データを更新し、格納す
ることができる。
【0051】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0052】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、経年変化などの影響による、送信信号の信号誤
差を収束させるために必要な時間を短縮することがで
き、また、経年変化などの影響により、補償値に誤差が
生じたときに、補償値テーブルが、補償値を更新し格納
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディジタル無線通信に利用されていた無
線通信送受信装置10を示す。
【図2】本発明の送信信号処理装置が利用されたディジ
タル無線通信システム110を示す。
【図3】本発明の送信信号処理装置が利用された移動局
150の構成を示す。
【図4】本発明の一実施形態である無線送受信装置20
0を示す。
【符号の説明】
10・・無線通信処理装置、12・・空中線、14・・
送受信装置、16・・ベースバンド処理部、20・・受
信部、22・・共用部、24・・増幅部、26・・帯域
フィルタ、28・・周波数変換部、30・・帯域フィル
タ、32・・周波数変換部、34・・低域フィルタ、3
6・・アナログ・ディジタル変換部、40・・送信部、
42・・ディジタル・アナログ変換部、44・・低域フ
ィルタ、46・・直交変調部、48・・周波数変換部、
50・・帯域フィルタ、52・・増幅部、54・・帯域
フィルタ、56・・電力増幅部、58・・低域フィル
タ、60・・送信信号調整用帰還部、62・・レベル調
整部、64・・周波数変換部、66・・帯域フィルタ、
68・・増幅部、70・・直交検波部、72・・アナロ
グ・ディジタル変換部、80・・歪補償部、82・・変
調部、84・・プレディストーション部、86・・電力
計算部、88・・誤差計算部、90・・係数テーブル、
92・・係数更新部、100・・帯域フィルタ、102
・・直交検波部、104・・同期部、106・・復号
部、110・・ディジタル無線通信システム、120・
・制御局、130・・基地局、150・・移動局、13
0・・基地局、150・・移動局、152・・空中線、
154・・送受信部、156・・ベースバンド処理部、
158・・移動局制御部、160・・温度測定部、16
2・・帰還処理部、200・・無線送受信装置、206
・・送信信号処理装置、210・・受信部、212・・
共用部、214・・増幅部、216・・帯域フィルタ、
218・・周波数変換部、220・・帯域フィルタ、2
22・・周波数変換部、224・・低域フィルタ、22
6・・アナログ・ディジタル変換部、230・・アナロ
グ処理部、232・・ディジタル・アナログ処理部、2
34・・低域フィルタ、236・・直交変調部、238
・・周波数変換部、240・・帯域フィルタ、242・
・増幅部、244・・帯域フィルタ、246・・電力増
幅部、248・・低域フィルタ、252・・温度セン
サ、254・・アナログ・ディジタル変換部、260・
・歪補償部、262・・変調部、264・・プレディス
トーション部、266・・電力計算部、268・・補償
値テーブル、272・・判定部、274・・誤差計算
部、276・・補償値計算部、280・・帯域フィル
タ、282・・直交検波部、284・・同期部、286
・・復号部、290・・レベル調整部、292・・周波
数変換部、294・・帯域フィルタ、296・・増幅
部、298・・直交検波部、300・・アナログ・ディ
ジタル変換部
フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA04 AA41 CA02 CA03 CA21 CN04 FA17 FN10 GN03 HA43 HN07 HN20 HN23 KA34 KA44 KA53 KA55 MA11 SA14 TA01 5K022 AA11 AA21 AA26 5K060 BB07 CC04 CC11 DD04 EE05 FF10 HH31 HH32 KK06 LL24 PP05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数分割多元接続方式ディジタル無線
    通信に利用される送信信号処理装置であって、 変調信号を、プレディストーション方式により調整する
    歪補償部と、 前記歪補償部において調整された信号をアナログ処理す
    るアナログ処理部と、 前記アナログ処理部においてアナログ処理された信号
    を、前記歪補償部に帰還する帰還処理部とを備え、 前記歪補償部が、 前記アナログ処理部で処理される信号の波形歪を補償す
    るための補償値を格納する補償値テーブルと、 前記補償値テーブルに格納された前記補償値を用いて、
    前記変調信号を調整するプレディストーション部と、 前記変調信号と前記帰還処理部より帰還した信号との差
    分である信号誤差に基づいて、前記信号誤差に対応する
    誤差データおよび前記信号誤差を小さくするための更新
    補償値を計算する補償値計算部と、 前記誤差データが、所定の規定範囲に収束したか否かを
    判定し、前記誤差データが前記規定範囲に収束したとき
    に、誤差収束信号を出力する判定部とを有し、 前記補償値テーブルが、前記誤差収束信号に基づいて、
    前記更新補償値を格納することを特徴とする送信信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記アナログ処理部の温度を測定し、測
    定温度に対応する信号を形成する温度測定部を有し、 前記補償値テーブルが、前記誤差収束信号に基づいて、
    前記測定温度に対応する前記更新補償値を格納すること
    を特徴とする請求項1記載の送信信号処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448892B1 (ko) * 2002-06-04 2004-09-18 한국전자통신연구원 고전력 증폭기의 비선형 왜곡 보상을 위한 전치 왜곡 장치및 그 방법
WO2005025079A1 (ja) * 2003-09-03 2005-03-17 Hitachi Kokusai Electric Inc. マルチキャリア信号処理装置

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