JP2001284448A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001284448A
JP2001284448A JP2000092495A JP2000092495A JP2001284448A JP 2001284448 A JP2001284448 A JP 2001284448A JP 2000092495 A JP2000092495 A JP 2000092495A JP 2000092495 A JP2000092495 A JP 2000092495A JP 2001284448 A JP2001284448 A JP 2001284448A
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Hiroshi Okamura
浩志 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線と層間絶縁膜の界面付近にTiSiXY
Z層が形成されるのを抑制することにより、配線が層
間絶縁膜表面から剥がれるデラミネーションの発生を抑
制できる半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置は、下層Al合
金配線10上に形成されたFSG膜13と、このFSG
膜13上に形成されたフッ素の拡散を防止する拡散防止
膜14と、この拡散防止膜14上に形成されたキャップ
酸化膜15と、このキャップ酸化膜15上に形成された
上層Al合金配線27と、を具備し、上記上層Al合金
配線27の下部には少なくともTiを含む膜22が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線が層間絶縁膜
表面から剥がれるデラミネーションの発生を抑制した半
導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の半導体装置の製造方法
を説明するための断面図である。
【0003】まず、シリコン基板(図示せず)上に絶縁
膜101を形成し、この絶縁膜101上にスパッタ法に
よりバリアメタル層103を堆積する。このバリアメタ
ル層103は、上層がTiN層、下層がTi層からなる
積層構造を有している。次に、このバリアメタル層10
3上にスパッタ法によりAl合金膜104を堆積し、こ
のAl合金膜104上にスパッタ法によりTiN膜10
5を堆積する。
【0004】この後、TiN膜105、Al合金膜10
4及びバリアメタル層103をパターニングすることに
より、絶縁膜101上にはAl合金膜104等からなる
下層Al合金配線107が形成される。
【0005】次に、このAl合金配線107及び絶縁膜
101の上に高密度プラズマCVD(Chemical Vapor De
position)法によりFSG膜(F添加SiO2)109を堆
積する。ここで、層間絶縁膜としてFSG膜109を用
いる理由は、比誘電率の低い膜を用いることにより配線
間容量を低減させるためである。FSG膜中のフッ素濃
度を高くするほど、FSG膜の比誘電率は低くなる。
【0006】この後、このFSG膜109上にTEOS
(Tetra Ethyl OrthoSilicate)等からなるキャップ酸化
膜110を堆積する。次に、キャップ酸化膜110の表
面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)で研磨す
ることにより、キャップ酸化膜の表面が平坦化される。
なお、FSG膜109上にキャップ酸化膜110を形成
する理由は、CMP研磨の際にFSG膜109に水分が
入り込まないようにするためである。FSG膜は、吸湿
しやすく、吸湿すると膜の比誘電率が上昇し、また、配
線の信頼性を損なうことになる。
【0007】この後、キャップ酸化膜110及びFSG
膜109に、Al合金配線107上に位置するビアホー
ル110aをエッチングにより形成する。次に、このビ
アホール110aの底面及び内側面にバリアメタル層1
08を形成し、このバリアメタル層108内(ビアホー
ル内)にWプラグ111を埋め込む。
【0008】次に、このWプラグ111及びキャップ酸
化膜110の上にスパッタ法によりバリアメタル層11
2を堆積し、このバリアメタル層112上にスパッタ法
によりAl合金膜113を堆積し、このAl合金膜11
3上にTiN膜114を堆積する。この後、TiN膜1
14、Al合金膜113及びバリアメタル層112をパ
ターニングすることにより、Wプラグ111上にはAl
合金膜113等からなる上層Al合金配線116が形成
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体装置では、比誘電率の低いFSG膜109を上層
Al合金配線116と下層Al合金配線107との間に
配置しているため、配線層間及び配線間容量を低減させ
ることができる。しかし、Al合金配線116を形成し
た後に、さらにその上に層間絶縁膜を形成し、その上に
配線を形成するなどのプロセスが続いていくのが通常で
あり、このようなプロセスでFSG膜に熱が加えられる
ことになる。このようなプロセス温度が加わると、FS
G膜109中のフッ素がHFとなってキャップ酸化膜1
10中を拡散してバリアメタル層112とキャップ酸化
膜110の界面まで到達する。これにより、この界面付
近にTi、O、F、Siからなる層(TiSiXYZ
層)が形成される。この層がバリアメタル層112とキ
ャップ酸化膜110との密着強度を低下させ、その結
果、プロセス中に図11に示すようにAl合金配線11
6がキャップ酸化膜110から剥がれるデラミネーショ
ンが発生することがある。
【0010】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、配線と層間絶縁膜の界面
付近にTiSiXYZ層が形成されるのを抑制するこ
とにより、配線が層間絶縁膜表面から剥がれるデラミネ
ーションの発生を抑制できる半導体装置及びその製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、下層配線上に形成されたフッ素を含む酸化膜と、こ
の酸化膜上に形成された、上記フッ素を含む酸化膜のフ
ッ素の拡散を防止する拡散防止膜と、この拡散防止膜上
に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された上層
配線と、を具備し、上記上層配線の下部には少なくとも
Tiを含む膜が形成されていることを特徴とする。
【0012】上記半導体装置によれば、比誘電率の低い
フッ素を含む酸化膜を上層配線と下層配線の間に配置し
ても、上層配線が絶縁膜から剥がれるというデラミネー
ションの発生を抑制できる。すなわち、上層配線を形成
した後の熱工程によりフッ素を含む酸化膜に熱が加えら
れても、絶縁膜とフッ素を含む酸化膜との間に拡散防止
膜を形成しているため、フッ素を含む酸化膜中のフッ素
が絶縁膜中を拡散することを抑制できる。これにより、
上層配線の下部と絶縁膜の界面付近にTiSi XYZ
層が形成されるのを抑制できる。従って、少なくともT
iを含む膜と絶縁膜との密着強度の低下を抑制でき、そ
の結果、デラミネーションの発生を抑制することができ
る。
【0013】本発明に係る半導体装置は、下層配線上に
形成されたフッ素を含む酸化膜と、この酸化膜上に形成
された、表面が平坦化された絶縁膜と、この絶縁膜上に
形成されたフッ素の拡散を防止する拡散防止膜と、この
拡散防止膜上に形成された上層配線と、を具備し、上記
上層配線の下部には少なくともTiを含む膜が形成され
ていることを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る半導体装置において
は、上記下層配線の上部には少なくともTiを含む膜が
形成されており、この少なくともTiを含む膜と上記フ
ッ素を含む酸化膜との間には拡散防止膜が形成されてい
ることも可能である。これにより、下層配線の上部とフ
ッ素を含む酸化膜の界面付近にTiSiXYZ層が形
成されるのを抑制でき、少なくともTiを含む膜とフッ
素を含む酸化膜との密着強度の低下を抑制でき、その結
果、デラミネーションの発生を抑制することができる。
【0015】また、本発明に係る半導体装置において、
上記拡散防止膜は、屈折率が1.470以上、1.56
0以下の値をとるシリコン酸化膜、アモルファスSi
膜、多結晶状態のSi膜、SiN膜、SiON膜及びS
iC膜のうちのいずれかであることが好ましい。
【0016】本発明に係る半導体装置の製造方法は、第
1の絶縁膜上に下層配線を形成する第1工程と、この下
層配線及び絶縁膜の上にフッ素を含む酸化膜を形成する
第2工程と、この酸化膜上に拡散防止膜を形成する第3
工程と、この拡散防止膜上に第2の絶縁膜を形成する第
4工程と、第2の絶縁膜上に、少なくともTiを含む膜
を下部に有する上層配線を形成する第5工程と、を具備
することを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
においては、上記第4工程と第5工程の間に、第2の絶
縁膜を平坦化する工程をさらに含むことも可能である。
【0018】本発明に係る半導体装置の製造方法は、第
1の絶縁膜上に下層配線を形成する第1工程と、この下
層配線及び絶縁膜の上にフッ素を含む酸化膜を形成する
第2工程と、この酸化膜上に第2絶縁膜を形成する第3
工程と、第2の絶縁膜上に拡散防止膜を形成する第4工
程と、この拡散防止膜上に、少なくともTiを含む膜を
下部に有する上層配線を形成する第5工程と、を具備す
ることを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
においては、上記第3工程と第4工程の間に、第2の絶
縁膜を平坦化する工程をさらに含むことも可能である。
【0020】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記拡散防止膜は、屈折率が1.470以
上、1.560以下の値をとるシリコン酸化膜、アモル
ファスSi膜、多結晶状態のSi膜、SiN膜、SiO
N膜及びSiC膜のうちのいずれかであることが好まし
い。
【0021】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記第1工程は、第1の絶縁膜上にバリアメ
タル層を形成し、このバリアメタル層上に配線材料膜を
形成し、この配線材料膜上に少なくともTiを含む膜を
形成し、この膜上にフッ素の拡散防止効果を有するハー
ドマスク膜を形成し、このハードマスク膜上にレジスト
膜を設け、このレジスト膜をマスクとしてハードマスク
膜をエッチングし、このハードマスク膜をマスクとして
上記少なくともTiを含む膜、配線材料膜及びバリアメ
タル層をエッチングすることにより、第1の絶縁膜上に
下層配線を形成する工程であることも可能である。
【0022】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記ハードマスク膜は、屈折率が1.470
以上、1.560以下の値をとるシリコン酸化膜、アモ
ルファスSi膜、多結晶状態のSi膜、SiN膜、Si
ON膜及びSiC膜のうちのいずれかであることが好ま
しい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態について説明する。
【0024】図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態
による半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0025】まず、図2に示すように、シリコン基板
(図示せず)の上方に絶縁膜1を形成し、この絶縁膜1
上にスパッタ法によりバリアメタル層2を堆積する。こ
のバリアメタル層2は、上層がTiN層、下層がTi層
からなる積層構造であっても良いが、TiN層のみから
なる構造であっても良い。次に、このバリアメタル層2
上にスパッタ法によりAl合金膜3を堆積し、このAl
合金膜3上にスパッタ法により反射防止の効果を有する
TiN膜4を堆積する。
【0026】この後、TiN膜4上にハードマスク膜5
を形成する。このハードマスク膜5は、後述するAl合
金配線を形成する工程でエッチングマスクとして作用す
るものであり、具体的にはCVD法により堆積されたS
iO2膜、又は、回転塗布法により塗布された無機SO
G(Spin On Glass)膜などを用いることが好ましく、C
VD法により堆積されたSiリッチなシリコン酸化膜、
アモルファスSi膜、SiN膜、SiON膜又はSiC
膜を用いることが更に好ましい。ここで、Siリッチな
シリコン酸化膜とは、膜中に含まれるSiの原子数が、
総原子数の1/3よりも多く含まれ、屈折率が1.47
0以上、1.560以下の値をとるシリコン酸化膜をい
う。次に、ハードマスク膜5上にフォトレジスト膜7を
設ける。
【0027】この後、図3に示すように、このフォトレ
ジスト膜7をマスクとしてハードマスク膜5をエッチン
グし、フォトレジスト膜7を剥離する。これにより、T
iN膜4上にはハードマスク膜からなるエッチングマス
ク5a,5bが形成される。
【0028】次に、図4に示すように、エッチングマス
ク5a,5bをマスクとしてTiN膜4、Al合金膜3
及びバリアメタル層2をエッチングする。これにより、
絶縁膜1上にはAl合金膜3等からなる下層Al合金配
線10が形成される。
【0029】この後、図5に示すように、Al合金配線
10を含む全面上に高密度プラズマCVD法によりシリ
コン酸化膜12を堆積し、このシリコン酸化膜12上に
高密度プラズマCVD法によりFSG膜(F添加Si
2)13を堆積する。この際の堆積条件は、ソースガス
として、フッ素化合物ガスと、珪素化合物ガスと、酸化
剤の作用をもつガスと、希ガスと、を用いる。前記フッ
素化合物ガスとして、SiF4、又はSiH22、又は
26、又はNF3の少なくとも1種、前記珪素化合物
ガスとして、SiH4、又はSiH22の少なくとも1
種、酸化剤として、O2又はN2Oの少なくとも1種、希
ガスとしてArを用いることが好ましい。ここで、層間
絶縁膜としてFSG膜13を用いる理由は、比誘電率の
低い膜を用いることにより配線間容量を低減させるため
である。FSG膜中のフッ素濃度を高くするほど、FS
G膜の比誘電率は低くなる。
【0030】次に、このFSG膜13上に拡散防止膜1
4を形成する。この拡散防止膜14は、FSG膜13の
中のフッ素が後の熱工程により上方の膜へ拡散するのを
防止するものである。具体的な拡散防止膜14として
は、Siリッチなシリコン酸化膜、SiN膜、SiON
膜、アモルファスSi膜又はSiC膜を用いることが好
ましい。Siリッチなシリコン酸化膜は、ソースガスに
SiH4又はTEOSのどちらか一方と、O2又はN2
のどちらか一方を含み、プラズマCVD法又は高密度プ
ラズマCVD法により厚さ0.05〜0.20μm程度
堆積することが望ましい。また、SiN膜は、ソースガ
スにSiH4、NH3、N2を含み、プラズマCVD法に
より、厚さ0.05〜0.20μm程度堆積することが
望ましい。また、アモルファスSi膜は、スパッタ法に
より厚さ0.05〜0.20μm程度堆積することが望
ましい。また、SiC膜は、ソースガスにアルキルシラ
ンガスと、不活性ガスと、を用い、アルキルシランガス
としては、トリメチルシラン又はテトラメチルシランの
少なくともどちらかを含み、不活性ガスにはN2を用
い、CVD法により厚さ0.05〜0.20μm程度堆
積することが望ましい。
【0031】この後、拡散防止膜14上にプラズマCV
D法又は高密度プラズマCVD法によりキャップ酸化膜
(シリコン酸化膜)15を堆積する。
【0032】次に、図6に示すように、キャップ酸化膜
15の表面をCMP研磨することにより、キャップ酸化
膜の表面が平坦化される。
【0033】この後、図1に示すように、キャップ酸化
膜15上にスパッタ法によりバリアメタル層22を堆積
する。このバリアメタル層22は、上層がTiN層、下
層がTi層からなる積層構造であっても良いが、TiN
層のみからなる構造であっても良い。次に、このバリア
メタル層22上にスパッタ法によりAl合金膜23を堆
積し、このAl合金膜23上にスパッタ法によりTiN
膜24を堆積する。TiN膜は次のフォト工程で反射防
止膜となるため形成している。
【0034】次に、TiN膜24上にハードマスク膜2
5を形成する。このハードマスク膜25は、上記ハード
マスク膜5と同様のものを用いる。この後、ハードマス
ク膜25上にフォトレジスト膜(図示せず)を設け、こ
のフォトレジスト膜をマスクとしてハードマスク膜25
をエッチングし、フォトレジスト膜を剥離する。これに
より、TiN膜24上にはハードマスク膜からなるエッ
チングマスクが形成される。
【0035】次に、このエッチングマスクをマスクとし
てTiN膜24、Al合金膜23及びバリアメタル層2
2をエッチングする。これにより、キャップ酸化膜15
上にはAl合金膜23等からなる上層Al合金配線27
が形成される。
【0036】上記第1の実施の形態によれば、比誘電率
の低いFSG膜13を上層Al合金配線27と下層Al
合金配線10との間に配置しても、上層Al合金配線2
7がキャップ酸化膜15から剥がれるというデラミネー
ションの発生を抑制することができる。すなわち、Al
合金配線27を形成した後の熱工程によりFSG膜13
に熱が加えられても、キャップ酸化膜15とFSG膜1
3との間に拡散防止膜14を形成しているため、FSG
膜13中のフッ素がキャップ酸化膜15中を拡散するこ
とを抑制できる。これにより、バリアメタル層22とキ
ャップ酸化膜15の界面付近にTiSiXYZ層が形
成されるのを抑制できる。従って、バリアメタル層22
とキャップ酸化膜15との密着強度の低下を抑制でき、
その結果、デラミネーションの発生を抑制することがで
きる。
【0037】また、ハードマスク膜5としてSiリッチ
なシリコン酸化膜、アモルファスSi膜、SiN膜、S
iON膜又はSiC膜を用いることにより、下層Al合
金配線10におけるTiN膜4へのフッ素の拡散防止膜
としてハードマスク膜5を作用させることができる。こ
れにより、下層Al合金配線10におけるデラミネーシ
ョンの発生を抑制できる。
【0038】また、本実施の形態では、デラミネーショ
ンの発生を抑制できるため、FSG膜13中のフッ素濃
度をより高くすることができる。その結果、配線間容量
をより低減でき、それにより信号伝達速度をより低下さ
せることができ、半導体装置の高速動作が容易となる。
【0039】また、Siリッチなシリコン酸化膜を拡散
防止膜14として用いた場合にデラミネーションの発生
を抑制できるか否かについての具体的な実験を行った結
果、Siリッチなシリコン酸化膜がデラミネーション発
生の抑制効果があることを確認した。すなわち、図11
に示す従来の半導体装置では、FSG膜のフッ素濃度
(FTIRにて1100cm-1付近に現れるSi−O結
合ピーク高さと、940cm-1付近に現れるSi−F結
合ピーク高さと、の比)を2.5%以上とするとデラミ
ネーションが発生したのに対して、Siリッチなシリコ
ン酸化膜を拡散防止膜14として用いた本実施の形態で
は、FSG膜のフッ素濃度を3.3〜3.5%としても
デラミネーションの発生を抑制できた。
【0040】図7〜図10は、本発明の第2の実施の形
態による半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図
1〜図6と同一部分には同一符号を付し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0041】図7に示すように、FSG膜13上にプラ
ズマCVD法又は高密度プラズマCVD法によりキャッ
プ酸化膜(シリコン酸化膜)15を堆積する。次に、図
8に示すように、キャップ酸化膜15の表面をCMP研
磨することにより、キャップ酸化膜の表面が平坦化され
る。
【0042】この後、図9に示すように、平坦化された
キャップ酸化膜15上に拡散防止膜14を形成する。こ
の拡散防止膜14は、FSG膜13の中のフッ素が後の
熱工程により上層Al合金配線27の下部へ拡散するの
を防止するものである。具体的な拡散防止膜14として
は、第1の実施の形態と同様のものを用いることが好ま
しい。
【0043】次に、図10に示すように、拡散防止膜1
4上にレジスト膜(図示せず)を塗布し、このレジスト
膜を露光、現像することにより、拡散防止膜14上には
レジストパターンが形成される。次に、このレジストパ
ターンをマスクとして拡散防止膜14、キャップ酸化膜
15、FSG膜13、シリコン酸化膜12及びハードマ
スク膜(エッチングマスク)5bをエッチングする。こ
れにより、下層Al合金配線10上に位置するビアホー
ル15aが形成される。この後、このビアホール15a
の底面及び内側面にバリアメタル層17を形成し、この
バリアメタル層17内(ビアホール内)にWプラグ18
を埋め込む。
【0044】次に、このWプラグ18及び拡散防止膜1
4の上にスパッタ法によりバリアメタル層22を堆積す
る。このバリアメタル層22は、上層がTiN層、下層
がTi層からなる積層構造であっても良いが、TiN層
のみからなる構造であっても良い。この後、このバリア
メタル層22上にスパッタ法によりAl合金膜23を堆
積し、このAl合金膜23上にスパッタ法によりTiN
膜24を堆積する。
【0045】次に、TiN膜24上にフォトレジスト膜
(図示せず)を設け、このフォトレジスト膜をマスクと
してTiN膜24、Al合金膜23、バリアメタル層2
2及び拡散防止膜14をエッチングする。これにより、
Wプラグ18及びキャップ酸化膜15の上には拡散防止
膜14を介してAl合金膜23等からなる上層Al合金
配線27が形成される。
【0046】上記第2の実施の形態においても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】すなわち、Al合金配線27を形成した後
の熱工程によりFSG膜13に熱が加えられても、上層
Al合金配線27とFSG膜13との間に拡散防止膜1
4を形成しているため、FSG膜13中のフッ素がAl
合金配線27の下部まで拡散することを抑制できる。こ
れにより、バリアメタル層22と拡散防止膜14の界面
付近にTiSiXYZ層が形成されるのを抑制でき
る。従って、バリアメタル層22と拡散防止膜14との
密着強度の低下を抑制でき、その結果、デラミネーショ
ンの発生を抑制することができる。
【0048】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
上記第2の実施の形態では、フォトレジスト膜をマスク
としてTiN膜24、Al合金膜23、バリアメタル層
22及び拡散防止膜14をエッチングしているが、拡散
防止膜14としてSiリッチなシリコン酸化膜を用いた
場合は、フォトレジスト膜をマスクとしてTiN膜2
4、Al合金膜23及びバリアメタル層22をエッチン
グし、上層Al合金配線27の相互間に拡散防止膜14
を残すことも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、配
線と層間絶縁膜の界面付近にTiSi XYZ層が形成
されるのを抑制することができ、それにより配線が層間
絶縁膜表面から剥がれるデラミネーションの発生を抑制
できる半導体装置及びその製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図6の次の工程を示す断面
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図2の次の工程を示す断面
図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図3の次の工程を示す断面
図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図4の次の工程を示す断面
図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図5の次の工程を示す断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図7の次の工程を示す断面
図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図8の次の工程を示す断面
図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造方法を示すものであり、図9の次の工程を示す断
面図である。
【図11】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁膜 2 バリアメタル層 3 Al合金膜 4 TiN膜 5 ハードマスク膜 5a,5b エッチングマスク 7 フォトレジスト膜 10 下層Al合金配線 12 シリコン酸化膜 13 FSG膜(F添加SiO2) 14 拡散防止膜 15 キャップ酸化膜(シリコン酸化膜) 15a ビアホール 17 バリアメタル層 18 Wプラグ 22 バリアメタル 23 Al合金膜 24 TiN膜 25 ハードマスク膜 27 上層Al合金配線 101 絶縁膜 103 バリアメタル層 104 Al合金膜 105 TiN膜 107 下層Al合金配線 108 バリアメタル層 109 FSG膜 110 キャップ酸化膜 110a ビアホール 111 Wプラグ 112 バリアメタル層 113 Al合金膜 114 TiN膜 116 上層Al合金配線
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH18 HH33 JJ19 KK09 KK18 KK33 MM05 MM08 MM13 MM15 NN06 NN07 PP15 QQ03 QQ08 QQ09 QQ10 QQ28 QQ30 QQ37 QQ48 RR01 RR04 RR06 RR08 RR09 RR11 SS01 SS02 SS04 SS15 SS21 WW00 XX14 XX24 XX25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層配線上に形成されたフッ素を含む酸
    化膜と、 この酸化膜上に形成された、上記フッ素を含む酸化膜の
    フッ素の拡散を防止する拡散防止膜と、 この拡散防止膜上に形成された絶縁膜と、 この絶縁膜上に形成された上層配線と、 を具備し、 上記上層配線の下部には少なくともTiを含む膜が形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 下層配線上に形成されたフッ素を含む酸
    化膜と、 この酸化膜上に形成された、表面が平坦化された絶縁膜
    と、 この絶縁膜上に形成されたフッ素の拡散を防止する拡散
    防止膜と、 この拡散防止膜上に形成された上層配線と、 を具備し、 上記上層配線の下部には少なくともTiを含む膜が形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記下層配線の上部には少なくともTi
    を含む膜が形成されており、この少なくともTiを含む
    膜と上記フッ素を含む酸化膜との間には拡散防止膜が形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 上記拡散防止膜は、屈折率が1.470
    以上、1.560以下の値をとるシリコン酸化膜、アモ
    ルファスSi膜、多結晶状態のSi膜、SiN膜、Si
    ON膜及びSiC膜のうちのいずれかであることを特徴
    とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 第1の絶縁膜上に下層配線を形成する第
    1工程と、 この下層配線及び絶縁膜の上にフッ素を含む酸化膜を形
    成する第2工程と、 この酸化膜上に拡散防止膜を形成する第3工程と、 この拡散防止膜上に第2の絶縁膜を形成する第4工程
    と、 第2の絶縁膜上に、少なくともTiを含む膜を下部に有
    する上層配線を形成する第5工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第4工程と第5工程の間に、第2の
    絶縁膜を平坦化する工程をさらに含むことを特徴とする
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の絶縁膜上に下層配線を形成する第
    1工程と、 この下層配線及び絶縁膜の上にフッ素を含む酸化膜を形
    成する第2工程と、 この酸化膜上に第2絶縁膜を形成する第3工程と、 第2の絶縁膜上に拡散防止膜を形成する第4工程と、 この拡散防止膜上に、少なくともTiを含む膜を下部に
    有する上層配線を形成する第5工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記第3工程と第4工程の間に、第2の
    絶縁膜を平坦化する工程をさらに含むことを特徴とする
    請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記拡散防止膜は、屈折率が1.470
    以上、1.560以下の値をとるシリコン酸化膜、アモ
    ルファスSi膜、多結晶状態のSi膜、SiN膜、Si
    ON膜及びSiC膜のうちのいずれかであることを特徴
    とする請求項5〜8のうちいずれか1項記載の半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記第1工程は、第1の絶縁膜上にバ
    リアメタル層を形成し、このバリアメタル層上に配線材
    料膜を形成し、この配線材料膜上に少なくともTiを含
    む膜を形成し、この膜上にフッ素の拡散防止効果を有す
    るハードマスク膜を形成し、このハードマスク膜上にレ
    ジスト膜を設け、このレジスト膜をマスクとしてハード
    マスク膜をエッチングし、このハードマスク膜をマスク
    として上記少なくともTiを含む膜、配線材料膜及びバ
    リアメタル層をエッチングすることにより、第1の絶縁
    膜上に下層配線を形成する工程であることを特徴とする
    請求項5〜9のうちいずれか1項記載の半導体装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 上記ハードマスク膜は、屈折率が1.
    470以上、1.560以下の値をとるシリコン酸化
    膜、アモルファスSi膜、多結晶状態のSi膜、SiN
    膜、SiON膜及びSiC膜のうちのいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方
    法。
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