JP2001283369A - 自動検針用通信装置及びそれに使用される給電アダプタ - Google Patents

自動検針用通信装置及びそれに使用される給電アダプタ

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JP2001283369A
JP2001283369A JP2000092116A JP2000092116A JP2001283369A JP 2001283369 A JP2001283369 A JP 2001283369A JP 2000092116 A JP2000092116 A JP 2000092116A JP 2000092116 A JP2000092116 A JP 2000092116A JP 2001283369 A JP2001283369 A JP 2001283369A
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communication device
power
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automatic meter
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JP2000092116A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Katayama
朋宏 片山
Yasuhiro Ide
康弘 井出
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動検針用メータの交換寿命まで電池交換
等のメンテナンスを不要にすると共に、過不足無く安定
した電力自給能力を有する自動検針用メータのデータ通
信に供する自動検針用通信装置を提供する。 【解決手段】 自動検針用通信装置1の給電アダプタ2
0が、発電装置23と発電装置23が発電した電気エネ
ルギを蓄積する蓄電装置24を備えるとともに、自動検
針用通信装置1の通信装置本体部10と相互に分離着脱
可能な構造を有し、通信装置本体部10に装着した状態
で、通信装置本体部10に設けられた内蔵1次電池13
からなる第1給電系統12とは別に、通信装置本体部1
0に対する第2給電系統21が発電装置23と蓄電装置
24によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスや水道使用量
等の自動検針用メータが検針データ等を外部に送信可能
な自動検針用通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスや水道使用量等の自動検針用メータ
は、必ずしも商用電源から給電可能な場所に設置される
とは限らないことから、この種の自動検針用通信装置へ
の給電方法として、太陽電池を発電装置として、その発
電電力の蓄電用として2次電池を用いる方法が一般的に
知られている。しかし、2次電池の寿命は一般に3年か
ら5年が限度であるため、ガス使用量の自動検針の場合
では、ガスメータの検満(交換寿命)の10年までには
2、3回の電池交換が必要となり、その電池交換の手間
とコストが必要となる。また、他の給電方法として、太
陽電池と2次電池の組み合わせ以外に、単純にリチウム
電池等の1次電池を通信装置本体に内蔵する方法も考え
られる。しかし、この場合も、設置環境や通信装置の使
用状況(例えば、検針データの通信以外に付加価値デー
タの通信を行う場合等)によってはガスメータの検満ま
で電池寿命が持たないため、2次電池と同様にその電池
交換の手間とコストが必要となる。近年は、コンデンサ
の改良により、電気二重層コンデンサ等の蓄電容量の大
きなものが開発され、2次電池の代わりにかかる蓄電容
量の大きなコンデンサを用いることで、電池交換の手間
を無くすことができるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
道路鋲の点滅灯に給電するための太陽電池のように、比
較的日射量の多い環境に設置される場合はともかくも、
ガスメータ等の設置場所は千差万別で、日射条件が設置
場所で大きく異なるため、どのような発電能力の太陽電
池や蓄電容量のコンデンサを備えれば良いかは一概に言
えない状況にある。また、コンデンサは2次電池と異な
り充電に化学反応を伴わないため、充電時間は短いもの
の、放電による出力電圧の低下も早いため、昼夜にわた
って安定した電力供給を行なうことは困難である。
【0004】本発明は上述のような従来技術の有する問
題点を解消するためになされたものであり、その目的
は、自動検針用メータの交換寿命まで電池交換等のメン
テナンスを不要にすると共に、過不足無く安定した電力
自給能力を有する自動検針用通信装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る自動検針用通信装置の給電アダプタの特
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通
り、自動検針用メータのデータ通信に供する自動検針用
通信装置の給電アダプタであって、発電装置と前記発電
装置が発電した電気エネルギを蓄積する蓄電装置を備え
るとともに、前記自動検針用通信装置の通信装置本体部
と相互に分離着脱可能な構造を有し、前記通信装置本体
部に装着した状態で、前記通信装置本体部に設けられた
内蔵1次電池からなる第1給電系統とは別に、前記通信
装置本体部に対する第2給電系統が前記発電装置と前記
蓄電装置によって形成される点にある。ここで、充電装
置は、本発明の目的よりその交換寿命が自動検針用メー
タの交換寿命と同等以上のものを意味し、必ずしも2次
電池を排除するものではない。
【0006】この目的を達成するための本発明に係る自
動検針用通信装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲
の欄の請求項2に記載した通り、第1給電系統として内
蔵1次電池を、第2給電系統として請求項1記載の自動
検針用通信装置の給電アダプタを備えてなる点にある。
【0007】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加
えて、前記第2給電系統の前記発電装置の発電能力と前
記蓄電装置の蓄電容量が、前記自動検針用メータが交換
寿命に至るまでの期間に前記通信装置本体部が消費する
電力と、前記内蔵1次電池の電力供給量と、前記発電装
置の設置環境に基づいて設定されている点にある。
【0008】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、上述の第一または第二の特
徴構成に加えて、前記蓄電装置の充電状態や前記発電装
置の発電状態に応じて、前記発電装置の発電した電力の
一部または全部を、前記自動検針用メータ側に供給可能
に構成されている点にある。
【0009】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した通り、上述の第一、第二または第
三の特徴構成に加えて、前記発電装置が太陽電池であっ
て、前記太陽電池の受光面の方位と仰角の少なくとも何
れか一方を調整するために、前記給電アダプタの前記太
陽電池部分或いは前記通信装置本体部或いはその両方の
前記調整対象である方位と仰角の少なくとも何れか一方
に対応する取り付け角度が調整可能である点にある。こ
こで、太陽電池の受光面の方位と仰角の両方を調整する
場合に、給電アダプタの太陽電池部分でその両方を調整
しても、または、通信装置本体部でその両方を調整して
も構わない。更には、給電アダプタの太陽電池部分と通
信装置本体部の夫々でその両方を調整しても、または、
給電アダプタの太陽電池部分で方位と仰角の何れか一方
を調整し、通信装置本体部で方位と仰角の他方を調整す
るようにしても構わない。
【0010】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した通り、上述の第一、第二または第
三の特徴構成に加えて、前記発電装置が太陽電池であっ
て、前記太陽電池がアダプタ本体から分離して日照条件
の良い場所に設置可能に設けてある点にある。
【0011】この目的を達成するための本発明に係る給
電仕様決定装置の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項7に記載した通り、請求項1記載の自動検針用通信
装置の給電アダプタに対して、適正な給電能力を決定す
るための給電仕様決定装置であって、前記自動検針用通
信装置の設置個所における測定日射量と日射量測定環境
条件に基づいて推定日射量を算出する推定日射量算出手
段と、前記自動検針用メータが交換寿命と前記通信装置
本体部の消費電力と前記内蔵1次電池の電力供給量と前
記推定日射量算出手段が算出した前記推定日射量とに基
づいて、前記発電装置の適正な発電能力と前記蓄電装置
の適正な蓄電容量或いはこれらを組み合わせた適正仕様
の給電アダプタを決定する適正仕様決定手段とを備えて
なる点にある。尚、ここで推定日射量は、年間或いは月
別の平均的な総日射量の推定値であり、更には、それら
を1日或いは1週間当りの日射量に換算したものでも構
わない。また、発電装置の適正な発電能力を決定するこ
とには、発電装置が同一種類であることを前提として発
電能力を決定する場合と、発電装置が複数種類の中から
選択可能な場合にその選択も含めて発電能力を決定する
場合が含まれる。
【0012】この目的を達成するための本発明に係るコ
ンピュータが読み取り可能な記録媒体の特徴構成は、特
許請求の範囲の欄の請求項8に記載した通り、請求項1
記載の自動検針用通信装置の給電アダプタに対して、適
正な給電能力を決定するための処理を所定のコンピュー
タ上で実行させるためのプログラムを記録した、前記コ
ンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、前記自
動検針用通信装置の設置個所における測定日射量と日射
量測定環境条件に基づいて推定日射量を算出する推定日
射量算出処理と、前記自動検針用メータが交換寿命に至
るまでの期間に前記通信装置本体部が消費する電力と、
前記内蔵1次電池の電力供給量と、前記推定日射量算出
処理で算出した前記推定日射量に基づいて、前記発電装
置の適正な発電能力と前記蓄電装置の適正な蓄電容量或
いはこれらを組み合わせた適正仕様の給電アダプタを決
定する適正仕様決定処理とを、前記コンピュータに実行
させるためのプログラムが少なくとも記録されている点
にある。尚、ここで推定日射量は、年間或いは月別の平
均的な総日射量の推定値であり、更には、それらを1日
或いは1週間当りの日射量に換算したものでも構わな
い。また、発電装置の適正な発電能力を決定することに
は、発電装置が同一種類であることを前提として発電能
力を決定する場合と、発電装置が複数種類の中から選択
可能な場合にその選択も含めて発電能力を決定する場合
が含まれる。
【0013】以下に上記特徴構成の作用及び効果を説明
する。上記給電アダプタの特徴構成或いは上記自動検針
用通信装置の第一の特徴構成によれば、給電アダプタと
自動検針用通信装置の通信装置本体部とが相互に分離着
脱可能な構造を有しているので、複数種類の発電能力の
発電装置や複数種類の蓄電容量の蓄電装置の組み合わせ
により電力供給能力の異なる給電アダプタを複数用意し
ておくことで、設置場所の日射条件等を考慮して、第1
電力供給系統だけでは供給不足となる不足電力量を賄う
のに十分な電力供給能力を備えた第2電力系統を通信装
置本体部に対して供給することができ、通信装置本体部
に対して安定した電力供給が可能となると共に、自動検
針用メータが交換寿命に至るまでの期間電池交換等のメ
ンテナンスが不要になる。更に、自動検針用通信装置の
通信量や通信頻度が使用途中で変更になって、電力需要
が増えた場合に、通信装置本体部の内蔵1次電池を交換
することなく、給電アダプタのみを交換するだけで当該
電力需要の変化に対応することができる。また、通信装
置本体部と給電アダプタの接続部分の機構的及び電気的
な仕様を統一することで、夫々を異なる製造業者で製造
することができる。
【0014】上記自動検針用通信装置の第二の特徴構成
によれば、設置環境(発電装置が太陽電池の場合、その
設置場所における日射条件等)や通信装置本体部の消費
電力が異なっても、第1電力供給系統だけでは供給不足
となる不足電力量を過不足なく供給でき、不必要に過剰
な仕様の供給アダプタを装備することなく、大量の自動
検針用通信装置全体での装置コストを低減することがで
きる。
【0015】同第三の特徴構成によれば、自動検針用メ
ータ側でのデータ処理等で電力消費量が増加する場合
に、かかる消費電力の増加分を第2給電系統からの電力
で補給することができる。
【0016】同第四または第五の特徴構成によれば、日
射条件の悪い設置環境において特に、太陽電池の受光状
態を最適にすることができるため、より安定した電力自
給を図ることができる。
【0017】上記給電仕様決定装置の特徴構成によれ
ば、自動検針用メータが交換寿命に至るまでの期間に通
信装置本体部が消費する総電力量から内蔵1次電池の電
力供給量を差し引いた第2給電系統が賄う必要のある電
力供給量と、推定日射量算出手段が算出した推定日射量
とから、第2給電系統の発電装置として太陽電池を使用
する場合に求められる適正な発電能力が算出でき、太陽
電池の使用可否についての判断も可能となる。また、通
信装置本体部の消費電力との関係で発電装置の発電電力
を蓄電するのに必要な蓄電装置の蓄電容量が算出でき
る。これらの算出結果に基づいて、自動検針用メータが
交換寿命に至るまでの期間、通信装置本体部が停電状態
に陥ることなく安定して電力供給可能な、その設置場所
と通信装置本体部に適切な給電アダプタを決定すること
ができる。更に、給電能力の異なる複数の給電アダプタ
が予め用意されている場合は、その中から最も適切な給
電アダプタを選択することができる。
【0018】上記記憶媒体の特徴構成によれば、コンピ
ュータが直接その記録媒体にアクセスして推定日射量算
出処理と適正仕様決定処理用のプログラムを実行する
か、或いは、その記録媒体に記録されたプログラムを一
旦コンピュータが直接アクセスして実行可能な記憶領域
に転送した後にその転送先でそのプログラムを実行する
ことにより、そのコンピュータが、上記した特徴構成の
給電仕様決定装置として機能する。その結果、上記給電
仕様決定装置と同じ作用効果を奏することが期待され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自動検針用
通信装置及びそれに使用する給電アダプタの一実施の形
態について、図面に基づいて説明する。
【0020】自動検針用通信装置1は、図1に示すよう
に、ガス使用量の自動検針を行うマイコンメータ2に直
接或いは近接させて取り付けて、マイコンメータ2から
入力された検針データを中継器3に無線送信可能に構成
されている。検針データは、更にその中継器3から公衆
通信回線を通じてデータ収集センタ(図示せず)に転送
される。
【0021】更に、自動検針用通信装置1は、図2に示
すように、相互に分離着脱可能な通信装置本体部10と
給電アダプタ20とで構成され、両者が互いに接続した
状態で使用される。
【0022】通信装置本体部10は、所定の通信方式
(例えば、特定小電力無線方式)で前記中継器との間で
データ通信を行う既存の通信機11と、第1給電系統1
2として通信機11に電力供給する1次電池13とを内
蔵し、更に、外部の第2給電系統21から電力供給を受
けるための電気接点14が設けられている。これらの関
係を示す等価回路図を図3に示す。
【0023】給電アダプタ20は、通信装置本体部10
の上面、前面、及び、左右両側面を覆うケースに給電特
性の異なる6種類の第2給電系統21を各別に備えた6
種類の給電アダプタ20a,20b,20c,20d,
20e,20fと、第2給電系統21を備えていない給
電アダプタ20gの計7種類が用意されている。ここ
で、ケースは通信装置本体部10の防護カバーとしても
機能している。第2給電系統21は発電装置23と発電
装置23の発電電力を蓄電する蓄電装置24で構成され
ている。また、第2給電系統21を備えた各給電アダプ
タ20a,20b,20c,20d,20e,20f
は、第2給電系統21と通信装置本体部10に設けられ
た電気接点14とを電気的に接続するための電気接点2
5が設けられており、通信装置本体部10と各給電アダ
プタ20a,20b,20c,20d,20e,20f
が接続状態にあるとき、両電気接点14、25は相互に
接触して、通信機11は第2給電系統21から給電可能
となる。ここで、発電装置23は、高日射量用の屋外用
太陽電池26、低日射量用の屋内用太陽電池27、及
び、ペルチェ効果により温度差を電気エネルギに変換し
て発電する熱発電装置28の3種類があり、蓄電装置2
4は電気二重層コンデンサを用いて構成されている。
【0024】給電アダプタ20a,20bでは発電装置
23として屋外用太陽電池26が、給電アダプタ20
c,20dでは発電装置23として屋内用太陽電池27
が、夫々ケースの表側に設けられている。また、給電ア
ダプタ20e,20fでは、発電装置23として、熱発
電装置28がケースと分離して所定の温度差を確保でき
る場所に設置され、その設置場所の熱発電装置28と電
気接点25が電線を介して電気的に接続されている。屋
外用太陽電池26と屋内用太陽電池27は、図4に示す
ように、設置場所の周辺状況に応じて、それらの受光面
の仰角を調整可能にケースの表側に設けられている。ま
た、図5に示すように、通信装置本体部10のマイコン
メータ2への取り付け方位を左右に調整変更すること
で、前記受光面の方位を調整できる。
【0025】更に、電力供給の負荷となる通信機11の
消費電力、つまり通信機11の通信頻度の違いに対応す
べく、同じ発電装置23を使用している給電アダプタ2
0aと20b,20cと20d,20eと20fは、各
別に蓄電容量即ちコンデンサの容量が大小2種類の異な
る蓄電装置24を備えている。以上の給電アダプタ20
の分類を図6に纏めて示す。
【0026】ここで、コンデンサの容量は、基本的には
通信機11において自動検針データの通信で消費される
電力以外の電力、即ち待機時の消費電力と付加価値通信
時の消費電力を賄うべく設定され、通信機11のかかる
消費電力と発電装置23の発電能力との差で決定され
る。従って、使用する通信機11の消費電力特性に適し
たコンデンサ容量を、予め種々の日射条件と通信頻度の
下で実験を行い、発電装置23の発電能力と、蓄電装置
24の蓄電容量を決定する。
【0027】尚、図6において、コンデンサ1個は、例
えば、定格電圧5.5V、静電容量1Fのものの使用を
想定しており、個数はその並列個数を意味している。ま
た、屋外用太陽電池26と屋内用太陽電池27は夫々、
例えば、10000〜100000lxの照度に適した
代表的動作特性(出力電圧・出力電流)が4.5V・1
9.7mA(50000lx受光時)の太陽電池と、1
0000lx以下の照度に適した代表的動作特性(出力
電圧・出力電流)が3.0V・18.5μA(200l
x時)の太陽電池を2個直列にしたものの使用を想定し
ている。また、熱発電装置28はガス温度と外気温との
温度差で発生する熱起電力によって発電する。熱発電装
置28の発電能力は、設置場所の気温データに基づいて
平均的に屋内用太陽電池27とほぼ同じ発電量となるよ
うに設定する。尚、ガス温度は熱発電装置28をガス管
或いはガスメータに装着して受熱する。
【0028】次に、実際の自動検針用通信装置1の設置
場所において、上記のように7種類用意された給電アダ
プタ20の内の何れを使用するかを決定する手順につい
て説明する。具体的には、現場作業者が簡単な入力操作
により、7種類の給電アダプタ20の何れが最適である
かを出力表示するように構成された給電仕様決定装置を
使用するため、上記手順は、この前記給電仕様決定装置
の各手順実行手段が行う。尚、前記給電仕様決定装置の
各手順実行手段は、ハンドヘルドコンピュータ或いはパ
ームトップコンピュータ等と称される携帯情報端末装置
に上記手順を内蔵のコンピュータ上で実行するプログラ
ムを内蔵記憶装置にインストールして形成される。ここ
で、前記プログラムのインストールは、前記プログラム
を記録した前記携帯情報端末装置が読み取り可能な記録
媒体(例えば、CD−ROM)から読み取ることにより
行っても、また、通信回線を介して前記プログラムを記
録した記録媒体(例えば、サーバ上のハードディスク)
からインストールしても良い。
【0029】図7に示すように、上記手順はステップ1
〜8の各処理ステップに従って実行される。ステップ1
〜5は何れも入力ステップであり、前記給電仕様決定装
置の入力手段が順序不同であるが一応ステップ1〜5の
順に現場作業者に対して入力を促し、当該入力を受け付
ける。
【0030】ステップ1は現場で日射量の測定を行う或
いは行った日時の入力で、前記給電仕様決定装置内に時
計が内蔵されておれば、自動的に測定日時を入力するよ
うにしてもよい。ステップ2では設置場所の位置情報を
入力する。例えば、設置場所の経緯度を入力するか、或
いは、その設置場所或いはその近くの主要都市名を選択
リストの中から選択する。また、前記給電仕様決定装置
内にGPS(Global Positioning
System)が内蔵されておれば、自動的に経緯度を
測定し入力するようにしてもよい。ステップ3では予想
通信頻度を入力する。具体的には、自動検針データの通
信のみか、通信頻度の低い付加価値通信であるか、通信
頻度の高い付加価値通信であるかの違いを入力する。ス
テップ4では、実際に現場作業者が設置場所において給
電アダプタ20の決定する時に日射量計を用いて日射量
の測定を行い、その測定結果を入力する。また、前記給
電仕様決定装置内に日射量計が内蔵されておれば、自動
的に日射量の測定を行い、その日射量を自動的に入力す
るようにしてもよい。ステップ5では、日射量測定環
境、例えば、測定時の気象条件(快晴、晴れ、曇り、雨
等)等の付加条件を入力する。
【0031】ステップ6は、前記給電仕様決定装置の気
象データ抽出手段が、ステップ2で入力された位置情報
に基づいて、日射量測定場所の平均的な気象データの内
のステップ7で必要なデータを気象データベースから抽
出する。具体的には、測定場所(緯度)の年間日射量の
データと、図8に例示する、測定場所の季節、天候、時
刻毎の標準日射量のデータを抽出する。ここで、気象デ
ータベースは現場作業者の担当区域に係わるものを予め
前記給電仕様決定装置内の記憶装置内に格納しておく
か、或いは、通信回線を介して別途設けられた気象デー
タベースにアクセスして必要なものをダウンロードする
形態でもよい。
【0032】ステップ7では、前記給電仕様決定装置の
推定日射量算出手段がステップ1、4、5で入力された
情報と、ステップ6で抽出された測定場所の気象データ
に基づいて、年間の平均的な総日射量の推定値を算出す
る推定日射量算出処理を実行する。具体的には、以下の
手順で計算を行う。 1)ステップ6で抽出した測定場所の年間総日射量のデ
ータを年間予想日射量Y0とする。 2)ステップ6で抽出した図8に示す測定場所の季節、
天候、時刻毎の標準日射量のデータから、ステップ1で
入力された測定日時における測定時刻と季節、及び、ス
テップ5で入力された天候(快晴、晴れ、曇り、雨)に
該当する標準日射量Xaを求める。 3)ステップ4で入力された日射量をXbとし、上記手
順2)で求めた標準日射量Xaとの比α(=Xb/X
a)を算出し、測定場所の日射環境αとする。 4)測定場所の推定年間日射量Y(=Y0×α)を算出
する。
【0033】ステップ8では、前記給電仕様決定装置の
適正仕様決定手段が、ステップ7で算出した推定年間日
射量Yとステップ3で入力された予想通信頻度が、図6
に示す年間日射量区分及び通信頻度区分の何れの組み合
わせに該当するかを判断し、その区分の組み合わせに対
応する給電アダプタ20を、その設置場所で使用すべき
給電アダプタであるとして決定し、その識別番号を出力
表示する。
【0034】以下、具体的に給電アダプタ20の選択に
おける判断基準を説明する。本実施形態では、通信頻度
が自動検針データの通信のみである場合は、マイコンメ
ータ2の検満(交換寿命)までの10年間は内蔵1次電
池13だけで通信機11の消費電力が賄えるように、1
次電池13と通信機11の消費電力設計がなされている
ため、推定年間日射量Yの算出結果に拘らず第2給電系
統21を備えていない給電アダプタ20gを使用するこ
とを決定する。
【0035】次に、推定年間日射量Yが100MJ/m
2 以下の場合は、発電装置23として低日射量用の屋内
用太陽電池27の使用も困難な程度に日射量が不足して
おり、発電装置23として熱発電装置28を使用する。
この結果、図6より、通信頻度が低付加価値通信である
と給電アダプタ20eを、通信頻度が高付加価値通信で
あると給電アダプタ20fを使用する。推定年間日射量
Yが100〜1000MJ/m2 の場合は、発電装置2
3として屋内用太陽電池27を使用する。この結果、図
6より、通信頻度が低付加価値通信であると給電アダプ
タ20cを、通信頻度が高付加価値通信であると給電ア
ダプタ20dを使用する。推定年間日射量Yが1000
MJ/m2 以上の場合は、発電装置23として高日射量
用の屋外用太陽電池26を使用する。この結果、図6よ
り、通信頻度が低付加価値通信であると給電アダプタ2
0aを、通信頻度が高付加価値通信であると給電アダプ
タ20bを使用する。
【0036】以下に他の実施形態を説明する。 〈1〉予め給電能力の異なる複数の給電アダプタ20を
用意するための、前記年間日射量区分及び前記通信頻度
区分の区分数や境界条件は、必ずしも上記実施形態に限
定されるものではない。
【0037】〈2〉上記実施形態では、推定年間日射量
Yが100MJ/m2 以下の場合は、発電装置23とし
て熱発電装置28を使用したが、熱発電装置28と蓄電
装置24の代わりに1次電池を使用して第2給電系統2
1を構成しても構わない。
【0038】〈3〉上記実施形態における、蓄電装置2
4としてのコンデンサの静電容量や、屋外用太陽電池2
6と屋内用太陽電池2の給電能力は、現行の通信機11
の使用を想定した一実施例であって、これらの電気的仕
様は適宜変更してもよい。
【0039】〈4〉上記実施形態では、屋外用太陽電池
26と屋内用太陽電池27の受光面の方位及び仰角の調
整は、必ずしも上記実施形態の方法に限定されるもので
はない。例えば、受光面の位置は給電アダプタ20のケ
ースの表側の所定位置に固定しておき、通信装置本体部
10がマイコンメータ2への取り付け時の方位と仰角が
調整可能な構造としても構わない。また、受光面の方位
と仰角が調整可能な構造としても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動検針用通信装置の使用形態を
示す説明図
【図2】本発明に係る自動検針用通信装置及び給電アダ
プタの構成を示す説明図
【図3】本発明に係る第1給電系統と第2給電系統を示
す等価回路図
【図4】本発明に係る給電アダプタに使用する太陽電池
の取り付け仰角の調整を説明する概略図
【図5】本発明に係る給電アダプタに使用する太陽電池
の取り付け方位の調整を説明する概略図
【図6】本発明に係る給電アダプタの分類及び選択条件
を示す説明図
【図7】本発明に係る給電アダプタの給電仕様決定手順
を示す説明図
【図8】測定場所の季節、天候、時刻毎の標準日射量デ
ータの一例を示す説明図
【符号の説明】
1 自動検針用通信装置 2 マイコンメータ 3 中継器 10 通信装置本体部 11 通信機 12 第1給電系統 13 1次電池 14 電気接点 20 給電アダプタ 21 第2給電系統 23 発電装置 24 蓄電装置 25 電気接点 26 屋外用太陽電池 27 屋内用太陽電池 28 熱発電装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA06 AA07 AA08 AB01 AB04 AB12 BB01 BB09 BC02 CC03 CD00 DD07 EE11 FF01 FG01 FG02 GG01 GG04 GG08 GG09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動検針用メータのデータ通信に供する自
    動検針用通信装置の給電アダプタであって、 発電装置と前記発電装置が発電した電気エネルギを蓄積
    する蓄電装置を備えるとともに、前記自動検針用通信装
    置の通信装置本体部と相互に分離着脱可能な構造を有
    し、前記通信装置本体部に装着した状態で、前記通信装
    置本体部に設けられた内蔵1次電池からなる第1給電系
    統とは別に、前記通信装置本体部に対する第2給電系統
    が前記発電装置と前記蓄電装置によって形成されること
    を特徴とする自動検針用通信装置の給電アダプタ。
  2. 【請求項2】 第1給電系統として内蔵1次電池を、第
    2給電系統として請求項1記載の自動検針用通信装置の
    給電アダプタを備えてなる自動検針用通信装置。
  3. 【請求項3】 前記第2給電系統の前記発電装置の発電
    能力と前記蓄電装置の蓄電容量が、前記自動検針用メー
    タが交換寿命に至るまでの期間に前記通信装置本体部が
    消費する電力と、前記内蔵1次電池の電力供給量と、前
    記発電装置の設置環境に基づいて設定されている請求項
    2記載の自動検針用通信装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄電装置の充電状態や前記発電装置
    の発電状態に応じて、前記発電装置の発電した電力の一
    部または全部を、前記自動検針用メータ側に供給可能に
    構成されている請求項2または3記載の自動検針用通信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記発電装置が太陽電池であって、前記
    太陽電池の受光面の方位と仰角の少なくとも何れか一方
    を調整するために、前記給電アダプタの前記太陽電池部
    分或いは前記通信装置本体部或いはその両方の前記調整
    対象である方位と仰角の少なくとも何れか一方に対応す
    る取り付け角度が調整可能である請求項2、3または4
    記載の自動検針用通信装置。
  6. 【請求項6】 前記発電装置が太陽電池であって、前記
    太陽電池がアダプタ本体から分離して日照条件の良い場
    所に設置可能に設けてある請求項2、3または4記載の
    自動検針用通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の自動検針用通信装置の給
    電アダプタに対して、適正な給電能力を決定するための
    給電仕様決定装置であって、前記自動検針用通信装置の
    設置個所における測定日射量と日射量測定環境条件に基
    づいて推定日射量を算出する推定日射量算出手段と、 前記自動検針用メータが交換寿命に至るまでの期間に前
    記通信装置本体部が消費する電力と、前記内蔵1次電池
    の電力供給量と、前記推定日射量算出手段が算出した前
    記推定日射量に基づいて、前記発電装置の適正な発電能
    力と前記蓄電装置の適正な蓄電容量或いはこれらを組み
    合わせた適正仕様の給電アダプタを決定する適正仕様決
    定手段とを備えてなる給電仕様決定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の自動検針用通信装置の給
    電アダプタに対して、適正な給電能力を決定するための
    処理を所定のコンピュータ上で実行させるためのプログ
    ラムを記録した、前記コンピュータが読み取り可能な記
    録媒体であって、 前記自動検針用通信装置の設置個所における測定日射量
    と日射量測定環境条件に基づいて推定日射量を算出する
    推定日射量算出処理と、 前記自動検針用メータが交換寿命に至るまでの期間に前
    記通信装置本体部が消費する電力と、前記内蔵1次電池
    の電力供給量と、前記推定日射量算出処理で算出した前
    記推定日射量に基づいて、前記発電装置の適正な発電能
    力と前記蓄電装置の適正な蓄電容量或いはこれらを組み
    合わせた適正仕様の給電アダプタを決定する適正仕様決
    定処理とを、前記コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムが少なくとも記録されている記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6257820B1 (ja) * 2017-03-13 2018-01-10 株式会社フジクラ センサ装置およびセンサネットワークシステム
JP6303061B1 (ja) * 2017-12-05 2018-03-28 株式会社フジクラ センサ装置
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