JP2001279736A - 簡易貯水タンク - Google Patents

簡易貯水タンク

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JP2001279736A
JP2001279736A JP2000101149A JP2000101149A JP2001279736A JP 2001279736 A JP2001279736 A JP 2001279736A JP 2000101149 A JP2000101149 A JP 2000101149A JP 2000101149 A JP2000101149 A JP 2000101149A JP 2001279736 A JP2001279736 A JP 2001279736A
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cylindrical container
bag
storage tank
water storage
wire
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JP2000101149A
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English (en)
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Shinzo Matsuyama
眞三 松山
Takayuki Ikeda
隆之 池田
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業が簡単で安価に施工でき、漏水の心
配がなく、取水に固形物が混じったり藻類が発生するこ
ともなく、地震や台風で倒れる心配も殆どない簡易貯水
タンクを提供する。 【解決手段】 円弧状に彎曲する多数の金属製の壁エレ
メント20,21を上下方向及び円周方向に接合して筒
型コンテナ2を組み立て、保護層10,11を筒型コン
テナ2の底部に設けると共に、不透水性の袋体3を筒型
コンテナ3の内部に収容して保護層の上に載置し、袋体
3の開口した上端部3aを筒型コンテナ2の上端開口縁
から外側下方へ折り返して止着し、遮光性の蓋体4を筒
型コンテナ2の上端開口に被着して簡易貯水タンクを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡単且つ安価に組
立施工できる簡易貯水タンクに関し、更に詳しくは、ハ
ウス栽培や溶液栽培に使用される雨水の貯水タンクとし
て、或は、ペンション等の貯水タンクとして好適に用ら
れる簡易貯水タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、植物の溶液栽培や灌水には地
下水や河川の水が多用されており、また、夏季の屋根散
水(冷却のための散水)にも地下水が多用されている。
【0003】しかしながら、地下水や河川の水には多量
の塩分や化学肥料や除草剤などが含まれることがあり、
そのような水を溶液栽培や灌水に用いると、植物に悪影
響を与えたり、肥料設計がうまくいかないという問題が
ある。かといって、水道水を利用するとコストが高くな
り、また、多量の塩素が含まれるので植物にはあまり良
くないという問題がある。
【0004】これに対し、雨水は塩分、化学肥料、塩素
などを含まないので、植物栽培用水としては最適であ
り、近年、この雨水をタンクに貯溜して植物栽培や灌水
に有効利用する試みがなされている。また、夏季の屋根
散水にも雨水を利用する試みがなされており、更に、山
奥のペンションなどでも、水不足や一時的な水需要の増
大に備えて雨水を利用する試みがなされている。
【0005】このような事情に鑑み、本出願人は、雨水
を貯溜するタンクとして、金属製の壁エレメントを上下
方向及び円周方向に接合して筒型コンテナを組み立て、
その内部に不透水性の袋体を収容し、蓋体を筒型コンテ
ナの上端開口に被着した組立式タンクを既に提案した
(特願平11−91580号)。このタンクは、従来の
溶接タンクに比べると、遥かに安価であり、現場で簡単
に組立施工できるという利点を備え、従来のタンクの常
識を覆すものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
組立タンクにおいては、筒型コンテナに収容した袋体の
底部が大きい水圧を受けても破れないように改良を加え
る余地があり、また、袋体の開口した上端部の固定の仕
方も改良する余地があった。そして、これらの他にも、
袋体から取水するときに袋体の底部に沈積した固形物が
混じらないようにしたり、筒型コンテナの耐震性を高め
たり、雨水に藻類が発生するのを防止したり、蓋体を更
に簡易な構造のものにする等、いくつかの改良すべき点
が残されていた。
【0007】本発明は、これらの点を改良した簡易貯水
タンクの提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る簡易貯水タンクは、円弧状
に彎曲する多数の金属製の壁エレメントを上下方向及び
円周方向に接合して筒型コンテナを組み立て、保護層を
筒型コンテナの底部に設けると共に、筒型コンテナの内
容積より僅かに大きい内容積を有する不透水性の袋体を
筒型コンテナの内部に収容して保護層の上に載置し、袋
体の開口した上端部を筒型コンテナの上端開口縁から外
側下方へ折り返して止着し、遮光性の蓋体を筒型コンテ
ナの上端開口に被着したこと特徴とするものである。
【0009】このような簡易貯水タンクは、現場で金属
製の壁エレメントを接合して筒型コンテナを組み立てる
ことができるので施工が簡単である。そして、筒型コン
テナの底部に保護層を設けてその上に袋体を載置してい
るため、袋体の底部に大きい水圧がかかっても、保護層
によって袋体底部の破損を防止することができる。しか
も、この袋体の開口した上端部は、筒型コンテナの上端
開口縁から外側下方へ折り返して止着されているため、
袋体の上端部が簡単に外れて筒型コンテナの内側へ落ち
込み、雨水が漏れる心配もない。また、遮光製の蓋体を
被着することによって、袋体に貯溜された雨水に光か当
たらないようにしているため、雨水に藻類が発生するこ
ともない。
【0010】次に、本発明の請求項2に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1のタンクにおいて、筒型コンテナ
の上端開口縁から外側下方へ折り返した袋体の上端部に
多数のハトメ孔を形成すると共に、筒型コンテナの上端
近くの外周面に多数の線材保持具を取付け、線材を袋体
上端部のハトメ孔と筒型コンテナ外周面の線材保持具に
交互に挿通、保持させて、袋体の上端部を止着したこと
を特徴とするものである。
【0011】このような簡易貯水タンクは、袋体上端部
のハトメ孔と筒型コンテナ外周面の線材保持具に交互に
挿通、保持させた線材によって、袋体の開口した上端部
を簡単且つ確実に止着できるので、袋体の上端部が筒型
コンテナの内部に落ち込んで漏水する恐れを解消でき
る。
【0012】次に、本発明の請求項3に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1のタンクにおいて、筒方コンテナ
の上端開口縁から外側下方へ折り返した袋体の上端部の
周縁に線材を保持させ、この線材で袋体の上端部を縛り
付けて止着したことを特徴とするものである。
【0013】このような簡易貯水タンクも、袋体の開口
した上端部が線材で縛り付けられて簡単且つ確実に止着
されるため、袋体の上端部が筒型コンテナの内部に落ち
込んで漏水する恐れを解消することができる。
【0014】次に、本発明の請求項4に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1〜3のいずれかのタンクにおい
て、筒型コンテナの底部の砂層の上に、保護層として、
樹脂発泡層及び/又はフェルト層を積層したことを特徴
とするものである。
【0015】この簡易貯水タンクにおいて保護層として
積層される樹脂発泡層は、ある程度のクッション性があ
り、また、フェルト層は柔軟性に富み、双方とも突起や
尖部が存在しないため、このような保護層の上に袋体を
載置すると、袋体の底部に大きい水圧がかかっても、袋
体底部の破損を防止することができる。
【0016】次に、本発明の請求項5に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1〜4のいずれかのタンクにおい
て、筒型コンテナの周囲の地面に複数の基礎パイプを埋
設すると共に、各基礎パイプの内部にモルタルを注入し
てアンカーボルトを植設し、このアンカーボルトで筒型
コンテナの下端を固定したことを特徴とするものであ
る。
【0017】この簡易貯水タンクのように筒型コンテナ
の下端をアンカーボルトで固定すると、耐震性が向上し
て地震が起きてもタンクが倒れる心配がなく、また、台
風がきても風圧でタンクが倒れる心配はない。しかも、
このアンカーボルトは、地面に埋設した基礎パイプにモ
ルタルを注入して植設したものであるから、工事が簡単
且つ安価に行える。
【0018】次に、本発明の請求項6に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1〜5のいずれかのタンクにおい
て、袋体の底部に取水口を形成して取水管を下方から接
続すると共に、短管を上方から取水口に接続したことを
特徴とするものである。
【0019】このような簡易貯水タンクでは、取水時に
袋体内部の雨水の水位が短管の上端より低くなると取水
が停止されるので、たとえ袋体の底部に泥や砂などの固
形物が沈積しても、その固形物が雨水に混じって排出さ
れることはなく、澄んだ雨水のみを取水することができ
る。
【0020】次に、本発明の請求項7に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1〜6のいずれかのタンクにおい
て、頂部金具から斜め下方に傾斜して放射状にのびる多
数のフレームパイプと、その上に被せた不透光性シート
によって蓋体を形成し、フレームパイプの先端を筒型コ
ンテナの上端開口縁に固定して蓋体を被着すると共に、
不透光性シートの外周縁に保持させた線材で不透光性シ
ートの外周縁を縛り付けたことを特徴とするものであ
る。
【0021】このような簡易貯水タンクは、蓋体の構造
が簡単で安価に製作でき、そのフレームパイプの先端を
筒型コンテナの上端開口縁に固定することで容易に蓋体
を被着することができる。しかも、この蓋体の不透光性
シートは、その外周縁が線材で縛り付けられているの
で、強風のときでもシートが剥離する心配はない。
【0022】次に、本発明の請求項8に係る簡易貯水タ
ンクは、上記請求項1〜6のいずれかのタンクにおい
て、頂部金具から斜め下方に傾斜して放射状にのびる多
数のフレームパイプと、その上に被せた不透光性シート
によって蓋体を形成し、フレームパイプの先端を筒型コ
ンテナの上端開口縁に固定して蓋体を被着すると共に、
不透光性シートの外周縁に形成した多数のハトメ孔と、
筒型コンテナの上端近くの外周面に取付けた多数の線材
保持具とに、線材を交互に挿通、保持させて、不透光性
シートの外周縁を止着したことを特徴とするものある。
【0023】このような簡易貯水タンクも、蓋体の製作
が簡単で、筒型コンテナの上端開口縁へ容易に被着で
き、不透光性シートのハトメ孔と筒型コンテナ外周面の
線材保持具とに交互に挿通、保持させた線材によって、
不透光性シートが確実に止着されるので、シートが剥離
することはない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0025】図1は本発明の一実施形態に係る簡易貯水
タンクを示す斜視図、図2は同貯水タンクの概略断面
図、図3(a)は同貯水タンクの筒型コンテナに用いる
壁エレメントの斜視図、図3(b)は同筒型コンテナに
用いる最下段の壁エレメントの斜視図、図4は同壁エレ
メントの端部拡大斜視図、図5は同筒型コンテナにおけ
る壁エレメントの円周方向の接合部分の拡大断面図、図
6は同筒型コンテナにおける壁エレメントの上下方向の
接合部分の拡大断面図であって、(a)は内側へ折曲加
工する前の状態を、(b)は内側ヘ折曲加工した後の状
態を示すものである。また、図7は同貯水タンクにおけ
る袋体の開口した上端部の止着構造を示す部分斜視図、
図8は同貯水タンクにおける蓋体の取付構造を示す部分
断面図、図9は同貯水タンクにおける筒型コンテナの固
定構造を示す部分断面図、図10は同貯水タンクにおけ
る袋体底部の取水口の断面図である。
【0026】図1,図2において、2は筒型コンテナで
あり、この筒型コンテナ2は地面1の上に設置されてい
る。そして、この筒型コンテナ2の内部には不透水性の
袋体3が収容され、蓋体4が筒型コンテナ2の上端開口
に被着されている。
【0027】上記の筒型コンテナ2は、図3(a)に示
す円弧状に彎曲した金属製の壁エレメント20を円周方
向に接合すると共に、該壁エレメント20を円周方向に
半分ずつ互い違いに位置をずらせて上下方向に接合して
組立てられたものであり、該コンテナ2の最下段には図
3(b)に示す壁エレメント21が使用されている。こ
れらの壁エレメント20,21はいずれも、曲げ加工の
容易な厚さ0.4〜1mm程度の亜鉛鋼板、アルミニウ
ムメッキ鋼板、ステンレス板等の金属板を施工現場又は
工場内で曲げ加工して製作されたものである。
【0028】即ち、図3(a)に示す壁エレメント20
は、円周を3分割した円弧状に彎曲させた金属板の上端
と下端を外側へ直角に折り曲げて、上端フランジ部20
aと下端フランジ部20bをそれぞれ形成すると共に、
これらフランジ部20a,20bの先端を更に下方へ直
角に折り曲げて、上下寸法の短い垂下縁20cを上端フ
ランジ部20aの先端に、該垂下縁20cよりも上下寸
法の長い垂下縁20dを下端フランジ部20bの先端に
それぞれ形成したものであり、図3(a)及び図4に示
すように、壁エレメント20の左右両端には外側へ直角
に折り曲げた連結片20e,20eが形成されていて、
この連結片20eに複数のボルト挿通孔20fが穿孔さ
れている。
【0029】この壁エレメント20の具体的な寸法は特
に限定されるものでなく、組立てようとする筒型コンテ
ナ2の大きさや壁エレメントの重量などを考慮して適宜
決定すればよいが、筒型コンテナ2は直径が2.5〜
8.0m程度の大きさのものが適当であるから、壁エレ
メント20の曲率半径を1.25〜4.0m程度に設定
し、上下寸法を20〜50cm程度に設定することが望
ましい。
【0030】また、筒型コンテナ2の最下段に用いる図
3(b)の壁エレメント21は、図3(a)の壁エレメ
ント20と同様に、曲げ加工によって、上端フランジ部
21aと、その先端の上下寸法の短い垂下縁21cと、
幅広の下端フランジ部21bと、左右両端の連結片21
e,20eを形成したものであるが、下端フランジ部2
1bの先端に垂下縁が形成されていない点で、図3
(a)の壁エレメント20と異なっている。
【0031】上記の壁エレメント20の上下方向の接合
は、図6(a)に示すように、上側に位置する壁エレメ
ント20の下端フランジ部20bを、下側に位置する壁
エレメント20の上端フランジ部20aに重ねて、この
下端フランジ部20bの垂下縁20dの下部を、上端フ
ランジ部20aの垂下縁20cが抱き込まれるように上
向きに折り返すと共に、更に、図6(b)に示すように
内側へ折り曲げてかしめることにより行われている。そ
して、この壁エレメント20と最下段の壁エレメント2
1も、上記と同様にして上下方向に接合されている。
【0032】また、上記の壁エレメント20の円周方向
の接合は、図5に示すように、円周方向に隣接する双方
の壁エレメント20,20の連結片20e,20eのボ
ルト挿通孔にボルト5aを挿通し、ナット5bで締付け
ることによって接合されている。そして、最下段の壁エ
レメント21の円周方向の接合も、同様に行われてい
る。
【0033】上記のように、この筒型コンテナ2は、壁
エレメント20,21を互いに水密的に溶接しないで、
上端フランジ部20aと下端フランジ部20bのそれぞ
れの垂下縁20c,20dを折曲加工すると共に、ボル
ト5aとナット5bで連結片20e,20eを連結固定
するだけの簡単な作業によって、壁エレメント20,2
1を上下方向と円周方向に接合して組み立てるものであ
るから、溶接する場合に比べると短時間で安価に組み立
てることができる。しかも、壁エレメント20,21は
3分割された円弧状に彎曲するエレメントであるから、
3リンク機構と同様に変形不能に静定して筒型コンテナ
2の形状を保持することができ、貫通孔を開けない限
り、内側からの水圧に充分耐えるだけの強度を備えてい
る。
【0034】図1、図2、図9に示すように、この筒型
コンテナ2の周囲の地面1には、長さ50〜80cm程
度の複数本の基礎パイプ6が縦向きに埋設されており、
各基礎パイプ6の内部にはモルタル7が注入されてアン
カーボルト8が植設されている。そして、このアンカー
ボルト8を最下段の壁エレメント21の下端フランジ部
21bのボルト挿通孔に挿通すると共に、ナット8aで
締付けることによって、筒型コンテナ2が浮き上がらな
いように地面1に固定されている。
【0035】このように筒型コンテナ2の下端をアンカ
ーボルト8とナット8aで地面1に固定すると、耐震性
が向上して地震が起きても筒型コンテナ2が倒れ難くな
り、台風がきても風圧で倒れる心配はなくなる。しか
も、このアンカーボルト8は、地面1に打ち込んだ基礎
パイプ6にモルタル7を注入して植設したものであるか
ら、例えばコンクリートの基礎を造ってその上に筒型コ
ンテナ2を設置固定するような場合に比べると、工事が
遥かに簡単である。
【0036】この筒型コンテナ2の底部には、地面の不
陸を無くして底面の高さを調整するための砂層9が設け
られ、その上に保護層として、発泡スチロール等の樹脂
発泡層10とフェルト層11が積層されている。そし
て、この保護層の上に袋体3が載置されている。
【0037】保護層として積層される樹脂発泡層10
は、ある程度のクッション性を有しており、また、フェ
ルト層11は柔軟性に富むものであって、双方とも突起
や尖部が存在しないため、このような保護層の上に袋体
3を載置すると、袋体3の底部に大きい水圧がかかって
も、保護層によって袋体3の底面がソフトに支持され、
底部の破損を確実に防止できるようになる。この実施形
態の貯水タンクでは、保護層として樹脂発泡層10とフ
ェルト層11の双方が積層されているが、いずれか一方
の層のみを積層してもよい。
【0038】筒型コンテナ2に収容される上記の袋体3
は、合成樹脂又は合成ゴム製の円形底シートの周縁部
に、筒型コンテナ2の内径と実質同一の直径を有する筒
状の合成樹脂フィルムの下端部を水密的に融着一体化し
て製作したものであって、袋体3の上下寸法は筒型コン
テナ2の高さよりも若干大きく、筒型コンテナ2の内容
積よりも僅かに大きい内容積を有している。そのため、
袋体3が貯溜水で満杯になったときでも、袋体3と筒型
コンテナ2との間に隙間を生じることがなく、袋体3が
コンテナ内面に当接して貯溜水の水圧が筒型コンテナ2
にかかることになるので、水圧により袋体3が破裂する
ことない。
【0039】袋体3を構成する筒状の合成樹脂フィルム
としては、柔軟性や引裂き強度が大きいポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の筒状の
インフレーションフィルム(厚さ0.1〜1.0mm程
度のもの)や、EVAシート、各種樹脂の積層フィル
ム、補強用の網入りフィルムなどが好ましく使用され
る。これらのフィルムは二枚重ねて使用してもよく、こ
のように二枚重ねると、一枚のフィルムがたとえ破れる
ようなことがあったとしても、もう一枚のフィルムで水
漏れを防止することができる。また、袋体3を構成する
円形底シートとしては、上記の合成樹脂フィルムと同様
の合成樹脂からなる厚さ0.5〜1.5mm程度のシー
トや、耐候性の良いEPDM等の合成ゴムからなる厚さ
0.5〜1.5mm程度のシートが好ましく使用され
る。
【0040】この袋体3の開口した上端部は、図2、図
7に示すように、筒型コンテナ2の上端開口縁、即ち、
筒型コンテナ2の最上段の壁エレメント20の上端フラ
ンジ部20aから外側下方へ折り返され、この折り返さ
れた袋体3の上端部3aには多数のハトメ孔3bが一定
間隔をあけて形成されている。そして、筒型コンテナ2
の上端近くの外周面、即ち、最上段の壁エレメント20
の下端フランジ部20bには、線材保持具として多数の
アイボルト12が取付けられている。そして、ロープ、
紐、ワイヤなどの引張り強度が大きい線材13を袋体上
端部3aのハトメ孔3bと筒型コンテナ2外周面のアイ
ボルト12に交互に挿通して締め付けることにより、袋
体3の上端部3aが止着されている。
【0041】このようにすると、袋体3の開口した上端
部3aを線材13によって簡単且つ確実に止着できるた
め、袋体の上端部3aが筒型コンテナ2の内部に落ち込
んで該上端部3aから雨水が漏れ出す恐れを解消するこ
とができる。
【0042】尚、線材保持具としては、上記のアイボル
ト12の他にもフックボルトなど、線材を確実に保持で
きるものを使用することができる。
【0043】一方、この袋体3の底部には、図2,図1
0に示すように取水口14が設けられている。この取水
口14は、袋体3の底部に形成した孔にフランジ付きの
雄ネジリング14aを上方から挿入して裏側のフランジ
付きの雌ネジ筒14bにねじ込み、雄ネジリング14a
のフランジと雌ネジ筒14bのフランジとで袋体3の孔
の周囲を上下から水密的に挟着することによって設けら
れたものである。
【0044】この取水口14の雄ネジリング14aに
は、上方から短管15が水密的に接続され、また、雌ネ
ジ筒14bの下端には、下方から取水管16が水密的に
接続されている。そして、この取水管16は地中に埋設
されてタンクの外部へ引き出され、水栓柱(不図示)等
に接続されるようになっている。
【0045】上記のように短管15が取水口14に上方
から接続されていると、袋体3に貯溜された雨水を取水
管16を通じて取水する時に、袋体3内の雨水の水位が
短管15の上端の高さ以下になると取水が自動的に停止
するので、たとえ袋体3の底部に砂や泥などの固形物が
沈積していても、その固形物が雨水に混じって排出され
ることがなく、澄んだ雨水のみを取水することが可能と
なる。
【0046】短管15の高さは5cm以上とする必要が
あり、好ましくは10cm程度に設定される。短管15
の高さが5cm未満であると、袋体3の底部に近いとこ
ろまで雨水が取水されるので、底部に沈積した固形物が
雨水に混じって排出される恐れがある。
【0047】筒型コンテナ2の上端開口に被着される蓋
体4は、図1,図2に示すように、頂部金具4aから斜
め下方に傾斜して放射状にのびる多数の金属製のフレー
ムパイプ4bと、その上に被せられた不透光性シート4
cとによって、陣笠状に構成された蓋体であり、図8に
示すように、各パイプ4bの先端4dはかしめられて偏
平になっている。そして、この偏平なパイプ先端4d
を、ボルト16aとナット16bで、筒型コンテナ2の
上端開口縁、即ち、最上段の壁エレメント20の上端フ
ランジ部20aに固定することによって、蓋体4が取付
けられている。
【0048】この蓋体4に用いる不透光性シート4c
は、帆布地等の柔軟性がある軽量かつ強靱な光を通しに
くいシートであって、図8に示すように、該シート4c
の外周縁4eが袋状に縫製されて紐やロープ等の線材4
fが挿通されており、この線材4fによって不透光性シ
ート4cの外周縁4eが縛り付けられている。従って、
強風が吹いても、不透光性シート4cが剥離して飛ぶよ
うなことはない。
【0049】このような蓋体4は、構造が簡単で安価に
製作でき、筒型コンテナ2の上端開口への被着作業が容
易であり、しかも、光を通さないので、袋体3内の雨水
に藻類が発生するのを防止することができる。
【0050】上記の蓋体4では、不透光性シート4cの
袋状に縫製された外周縁4eに線材4fを挿通し、不透
光性シート4cが剥離しないように該線材4fで縛り付
けているが、この手段に代えて、不透光性シート4cの
外周縁に多数のハトメ孔を形成し、このハトメ孔と筒型
コンテナの外周面に取付けた前記の線材保持具12に対
して線材4fを交互に挿通、保持させ、前述した袋体3
の上端部3aと同様の手段で、不透光性シート4cの外
周縁を止着してもよい。この場合も、線材4fによって
不透光性シート4cが確実に止着されるので、強風が吹
いても該シート4cが剥離することはない。
【0051】また、上記蓋体4の不透光性シート4cの
外周縁4eと同様に、前記袋体3の折り返された上端部
3aを袋状に形成し、その中に前記の線材13を挿通し
て、前記の線材13を袋体上端部3aの周縁に保持さ
せ、該線材13で袋体3の上端部3aを縛り付けること
によって、袋体3の折り返された上端部3aを止着する
ように構成してもよい。この場合も、袋体3の上端部3
aが線材13で縛り付けられて確実に止着されるため、
袋体上端部3aが筒型コンテナ2の内部に落ち込んで漏
水する恐れを解消することができる。
【0052】尚、この実施形態の簡易貯水タンクでは、
蓋体4の不透光性シート4cを一部切り欠いて雨水供給
管(不図示)の先端を筒型コンテナ2内部の袋体3の上
端開口へ臨ませるか、或は、不透光性シート4cの外周
縁4eと筒型コンテナ2の上端開口縁との間から雨水供
給管を挿入するか、或は、雨水供給管を地面に埋設して
筒型コンテナ2の底部から該供給管を袋体3に接続する
ことが望ましい。筒型コンテナ2の周壁部に孔をあけて
側方から雨水供給管を袋体3に接続するのは、筒型コン
テナ2の耐圧強度の低下を招くことになるので好ましく
ない。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の簡易貯水タンクは、筒型コンテナーの組立作業が簡単
で安価に施工でき、しかも、袋体の底部が破れず、袋体
の開口した上端部も確実に固定されるので、袋体から雨
水が漏れ出す心配がなくなり、また、固形物が混じらず
藻類も発生しないので澄んだ雨水を取水でき、更に、耐
震性等が高められているので地震や台風がきても倒れる
心配が皆無に等しいなど多く効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る簡易貯水タンクを示
す斜視図である。
【図2】同貯水タンクの概略断面図である。
【図3】(a)は同貯水タンクの筒型コンテナに用いる
壁エレメントの斜視図、(b)は同筒型コンテナに用い
る最下段の壁エレメントの斜視図である。
【図4】同壁エレメントの端部拡大斜視図である。
【図5】同筒型コンテナにおける壁エレメントの円周方
向の接合部分の拡大断面図である。
【図6】同筒型コンテナにおける壁エレメントの上下方
向の接合部分の拡大断面図であって、(a)は内側へ折
曲加工する前の状態を、(b)は内側ヘ折曲加工した後
の状態を示すものである。
【図7】同貯水タンクにおける袋体の開口した上端部の
止着構造を示す部分斜視図である。
【図8】同貯水タンクにおける蓋体の取付構造を示す部
分断面図である。
【図9】同貯水タンクにおける筒型コンテナの固定構造
を示す部分断面図である。
【図10】同貯水タンクにおける袋体底部の取水口の断
面図である。
【符号の説明】
1 地面 2 筒型コンテナ 20,21 壁エレメント 3 袋体 3a 袋体の開口した上端部 3b ハトメ孔 4 蓋体 4a 頂部金具 4b フレームパイプ 4c 不透光性シート 4e 不透光性シートの袋状に縫製した外周縁 4f 線材 6 基礎パイプ 7 モルタル 8 アンカーボルト 10 樹脂発泡体層(保護層) 11 フェルト層(保護層) 12 アイボルト(線材保持具) 13 線材 14 取水口 15 短管 16 取水管 10 取水管 11 竪樋 12 ろ過装置 15 オーバーフロー管 15c 細帯状の透明部 15d カバー体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円弧状に彎曲する多数の金属製の壁エレメ
    ントを上下方向及び円周方向に接合して筒型コンテナを
    組み立て、保護層を筒型コンテナの底部に設けると共
    に、筒型コンテナの内容積より僅かに大きい内容積を有
    する不透水性の袋体を筒型コンテナの内部に収容して保
    護層の上に載置し、袋体の開口した上端部を筒型コンテ
    ナの上端開口縁から外側下方へ折り返して止着し、遮光
    性の蓋体を筒型コンテナの上端開口に被着したこと特徴
    とする簡易貯水タンク。
  2. 【請求項2】筒型コンテナの上端開口縁から外側下方へ
    折り返した袋体の上端部に多数のハトメ孔を形成すると
    共に、筒型コンテナの上端近くの外周面に多数の線材保
    持具を取付け、線材を袋体上端部のハトメ孔と筒型コン
    テナ外周面の線材保持具に交互に挿通、保持させて、袋
    体の上端部を止着したことを特徴とする請求項1に記載
    の簡易貯水タンク。
  3. 【請求項3】筒方コンテナの上端開口縁から外側下方へ
    折り返した袋体の上端部の周縁に線材を保持させ、この
    線材で袋体の上端部を縛り付けて止着したことを特徴と
    する請求項1に記載の簡易貯水タンク。
  4. 【請求項4】筒型コンテナの底部の砂層の上に、保護層
    として、樹脂発泡層及び/又はフェルト層を積層したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の簡易貯水タンク。
  5. 【請求項5】筒型コンテナの周囲の地面に複数の基礎パ
    イプを埋設すると共に、各基礎パイプの内部にモルタル
    を注入してアンカーボルトを植設し、このアンカーボル
    トで筒型コンテナの下端を固定したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載の簡易貯水タン
    ク。
  6. 【請求項6】袋体の底部に取水口を形成して取水管を下
    方から接続すると共に、短管を上方から取水口に接続し
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載の簡易貯水タンク。
  7. 【請求項7】頂部金具から斜め下方に傾斜して放射状に
    のびる多数のフレームパイプと、その上に被せた不透光
    性シートによって蓋体を形成し、フレームパイプの先端
    を筒型コンテナの上端開口縁に固定して蓋体を被着する
    と共に、不透光性シートの外周縁に保持させた線材で不
    透光性シートの外周縁を縛り付けたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項6のいずれかに記載の簡易貯水タン
    ク。
  8. 【請求項8】頂部金具から斜め下方に傾斜して放射状に
    のびる多数のフレームパイプと、その上に被せた不透光
    性シートによって蓋体を形成し、フレームパイプの先端
    を筒型コンテナの上端開口縁に固定して蓋体を被着する
    と共に、不透光性シートの外周縁に形成した多数のハト
    メ孔と、筒型コンテナの上端近くの外周面に取付けた多
    数の線材保持具とに、線材を交互に挿通、保持させて、
    不透光性シートの外周縁を止着したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項6のいずれかに記載の簡易貯水タン
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200460113Y1 (ko) 2009-12-16 2012-05-16 오창준 빗물 저장조의 구조
KR102022186B1 (ko) * 2018-03-09 2019-09-17 김학영 액체 가스의 기화기
CN110761367A (zh) * 2019-10-09 2020-02-07 江苏建投环境科技有限公司 一种具备防腐保温功能的化学水箱

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