JP2001279505A - 介護用胴着及び介護用ベルト - Google Patents

介護用胴着及び介護用ベルト

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JP2001279505A
JP2001279505A JP2001011993A JP2001011993A JP2001279505A JP 2001279505 A JP2001279505 A JP 2001279505A JP 2001011993 A JP2001011993 A JP 2001011993A JP 2001011993 A JP2001011993 A JP 2001011993A JP 2001279505 A JP2001279505 A JP 2001279505A
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Mitsumasa Kanesaka
金坂三雅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体の動作が不自由である者の動作を介護者が
補助する際に効果的に補助することのできる形状を有す
る介護用胴着および介護用ベルトを目的とする。 【解決手段】 前身頃10と後ろ身頃12とが接着手段
22にて着脱自在であり、複数の持ち手24.26を有
している形状の介護用胴着および、ベルトを交差させて
構成され持ち手を有する介護用ベルトを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の動作が不自
由である者を介護する者がその動作を補助する際に、効
果的に補助することのできる形状を有する介護用衣服,
詳しくは、介護用胴着および介護用ベルトに関する。
【0002】
【従来技術】老人や、病人、あるいは身体のいずれかに
ハンディを持っていて、起き上がる、座る、歩く等の日
常の動作に不自由を感じている人たちには、介護する者
が付き添って、その日常の動作が円滑になされるように
補助する必要がある。また、介護を要する者には、骨が
折れやすくなっていたり、皮膚が弱くなっている者もお
り、介護を要する者の安全を確保しつつ体重を支えて動
作を補助する作業は、重労働であり、神経を使うもので
あった。従来、これらの人達の介護をする場合、介護者
が介護を要する者の身体の一部を持ち上げるか、着てい
る衣服を掴んで持ち上げて行っている。しかし、これら
の作業は、介護を要する者によって身体的特徴および衣
服の種類が異なり、さらに季節により衣服の量、形状、
生地の強度も異なるため、介護を要する者の安全を確保
しつつ、かつ介護者が効果的に力を使うのに支障があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決すべ
く、本発明者は、従来の問題点に鑑み、介護を要する者
の身体の安全を確保しつつ、効果的に、介護を要する者
の動作を補助する作業が円滑に行われるための介護用衣
服を得ることを目的として、鋭意研究を重ねた結果本発
明に至ったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る介護用胴着
の要旨とするところは、前身頃と後ろ身頃とが接着部材
にて着脱自在であり、少なくとも、前身頃の肩部分およ
び後ろ身頃の腰部分に、複数の持ち手を有していること
にある。
【0005】また、前記前身頃と後ろ身頃の脇部分の片
方または両方が、着脱自在であり得る。
【0006】さらに、前記接着部材が、前身頃中央部分
に設けられ得る。
【0007】また、前記前身頃の肩部分の持ち手に、反
射テープが設けられ得る。
【0008】さらに、前記接着手段に、面ファスナーが
用いられ得る。
【0009】あるいは、前記持ち手が、使用しない場合
は胴着の表面から突出せず、使用に際し介護者の手が挿
入可能に設置され得る。
【0010】さらに、内部に、股部が形成されうる。
【0011】さらに、胴着本体と一体となった股部が形
成されうる。
【0012】本発明にかかる、介護用ベルトの要旨とす
るところは、介護を要する者の胴体部を支え得るために
ベルトを交差させて構成され、少なくとも該ベルトの肩
部分および腰部分に持ち手を有し、接着手段で着脱可能
であることにある。
【0013】また、本発明の介護用ベルトは、前身頃の
肩部分の持ち手の表面に、反射テープが設けられ得る。
【0014】さらに、前記接着手段に、面ファスナーが
用いられ得る。
【0015】また、前記持ち手が、使用しない場合はベ
ルトの表面から突出せず、使用に際し介護者の手を挿入
可能に設置され得る。
【0016】また、本発明の介護用ベルトは、さらに股
部が形成されうる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る介護用胴着お
よび介護用ベルトについて図面を用いて詳細に説明す
る。
【0018】本発明の介護用胴着は、袖がなく、介護を
要する者の胸部、腹部、背部を覆う胴着であり、前身頃
と後ろ身頃で構成されている。この構成がなされていれ
ば、胴着自体の形状、デザイン、大きさは、適宜選択さ
れ調整され得る。例えば、本発明にかかる介護用胴着1
0は、図1に示すように、前身頃12、および後ろ身頃
14で構成されている。胴着の材料としては、介護を要
する者の胴体部を支えるための強度が必要であり、これ
を満たせば、具体的には、材質としては化学繊維、木
綿、ウール、麻等限定されないが、太デニール紡績糸を
用いた厚手の生地や、複数の生地を縫い合わせたキルテ
ィング生地、人工皮革、合成樹脂やゴムでコーティング
した生地等が好適である。例えば、デニム生地が用いら
れ得る。
【0019】前身頃12と後ろ身頃14は、肩の部分1
6で連結されており、介護を要する者が寝ている状態
で、装着させることが可能であるように、少なくとも一
方の脇部分18および/または前身頃中央部分20が開
放可能であるように構成されている。介護を要する者に
着せ掛けた後、脇部分18および前身頃中央部分20の
開放部は、接着手段22で接着されて、介護を要する者
に装着させる。この脇および前面の接着手段22は、介
護を要する者が着衣した後は、これらの接着部分に負荷
がかかっても、容易に外れない強度を有することが必要
である。このため、脇部分の前身頃12と後ろ身頃14
が脇部分18で重複する範囲、および前身頃中央部分2
0の重複する範囲は、少なくとも、6cm、好ましくは
8cm以上あることが好ましい。
【0020】接着手段に用いられる材料としては、上記
強度を有していれば特に限定されないが、例えば、面フ
ァスナー、スナップ、ボタン、フック等が用いられる。
これらは、強度保持の観点より、面ファスナーの場合
は,少なくとも、6cm以上,好ましくは、8cm以上
の幅広のものを用いる。また、ボタン,スナップ、フッ
クの場合は、上記強度を有するように複数個を用いるこ
とが、好ましい。また、これら面ファスナー、スナッ
プ、ボタン、フック等から複数種類の併用も好ましい。
特に、面ファスナーを接着手段とし、この接着部分の端
部分にボタン、スナップ、フックを設置すると、力のか
かりやすい端部分を強化することができるので好まし
い。これらの接着手段は、前身頃中央部分および脇部分
で重複させる範囲全体に均等に力がかかるように、接着
部分全体に設置されることが好ましい。
【0021】また、本発明にかかる介護用胴着10は、
その前身頃の肩部分および、後ろ身頃の腰部分に持ち手
24、26を有している。これらは、介護者が介護を要
する者の動作を補助する際に、手を通して掴み、力のよ
りどころとする目的のために設置されている。例えば、
寝ている介護を要する者の上体を起き上がらせる場合、
介護を要する者の身体に触れることなく、その体重を胴
着が支える際に、前身頃の肩部分の持ち手24は、介護
者が持ち上げやすく、円滑な力の配分を容易となる。ま
た、介護を要する者を座っている状態から立ち上がらせ
る場合、介護者が肩部分の持ち手24を持って引き上げ
ると効果的に立ち上がらせることが可能である。さら
に、介護を要する者が歩く場合に、身体のバランスを保
持しつつ移動させるのに、介護を要する者の背部から介
護者が本発明にかかる介護用胴着の腰部分の取っ手26
を持って動作を補助することができる。このような作業
は、介護を要する者の自由な動きを遮ることなく、また
介護者が、不自然な姿勢を持続することなく行うことが
可能であるので、介護を要する者および介護者の両者に
とって、有益である。また、この持ち手の設置箇所は、
特に限定されない。例えば、図2に示すように、持ち手
は、さらに後ろ身頃背中部分28にあってもよい。この
背中部分の持ち手28は、例えば、介護を要する者を座
った状態から立ち上がらせる動作を背後から補助する場
合や、階段を下りる場合に背後から補助する場合好適で
ある。その他、図3に示すように、前身頃の胸部の持ち
手30であってもよい。
【0022】また、これらの持ち手は、使用に際し介護
者の手が挿入可能に設置されている。持ち手は、介護者
の手が挿入可能であり、力をかけやすく強度を有してい
る条件を満たせば、形状、位置は、限定されない。例え
ば、持ち手は、左右対称である必要はなく、位置を違え
てもよく、片方のみ、設置されていてもよい。また、胴
着に対して、横方向、縦方向、または斜め方向に設置さ
れていてもよい。また、形状がベルト状形状でなくても
よく、楕円状、台形状であってもよい。また、ベルトを
クロスした形状であってもよい。あるいは、図3に示す
ように、胴部分に、後ろ身頃から両脇を通してベルト3
2を渡し、前身頃腹部でベルト金具34にて介護を要す
る者の胴周りに合わせて、ベルトの長さを調節し得るよ
うにしてもよい。ベルトの長さは、ベルトを持ち上げて
も、胴着自体が持ちあがらないような締め加減に調整す
るとよい。
【0023】さらに、介護を要する者が胴着の下に着用
する衣服等、たとえば、スラックスや、ベルト、ベルト
通し等と、本発明にかかる胴着とを連結するように、胴
着の内部に、連結手段を備えることが、好ましい。この
連結手段により、胴着の持ち手を介護者が持ち上げた場
合に、胴着とその下に着用する衣服等とが、一体として
介護を要する者の体重を支えることができ、さらに胴着
のみが持ち上がることを防止することができる。連結手
段は、フックや丈夫な紐を結び合わせる等が例示され
る。
【0024】さらに、持ち手は使用しない場合は、胴着
の表面から突出していないことが、好ましい。持ち手が
突出している場合、着用して活動している際に、活動し
ている周囲の物体に引っかかる恐れがある。また、介護
者が、持ち手に手を通して、介護を要する者の体重を支
える場合に、持ち手部分は介護を要する者の身体からな
るべく離隔していない方が、力の分散を避けることがで
きる。さらに、本発明にかかる介護用胴着は、着用する
介護を要する者の安全面を考慮すると共に、一般の衣服
とさほど区別ない外観を有することも目的としている。
従って、ことさらに、一般の衣服と異なる持ち手部分が
目立つことを避けるためにも、胴着の表面から突出させ
ないことが好ましい。なお、この観点より、持ち手は、
胴着と同一の素材で被ってあることが好ましい。また、
使用に際し、介護者が使用に際し、容易に手を挿入可能
である長さ、および掴みやすい巾であることが好まし
い。さらに、介護を要する者の体重を支える必要である
ため、持ち手の材質は、力が負荷されても、伸縮せず、
変形しにくく、強度を有することを要する。これらの条
件を満たしていれば特に限定されないが、具体的には、
化学繊維、木綿、麻等の素材を用いた織布または不織布
が挙げられ、特に太デニールのモノフィラメント糸また
はマルチフィラメント糸を用い高密度の織布が好まし
い。また、これらによる持ち手を本発明にかかる介護用
胴着に設置する場合に、ミシンにより縫い付ける等によ
り設置するが、強度をより大きく保持するために、胴着
の設置部分の裏側にも、補強用に同様の強度を有する素
材を設置することが好ましい。
【0025】さらに、本発明にかかる介護用胴着は、そ
の表面に、発光する素材、または光を浴びると反射する
素材を塗布または付着させてもよく、例えばこのような
素材を含む反射テープ36を装着することも可能であ
る。例えば、肩部分に用いると、離隔した場所からも確
認しやすく好ましい。これにより、介護を要する者が、
夜間に移動する場合、特に、夜間に車両等の行き来する
道路を移動する場合の安全を確保することができる。
【0026】また、本発明の介護用胴着は、内部に股部
を形成されてもよい。この股部は、介護者が持ち手を持
って介護を要する者を補助する場合に、介護者の胴部分
に介護用胴着が適度に合致して、介護用胴着自体がずり
上がることを防止し、持ち手のみに介護を要する者の体
重がかかることを防止する。たとえば、図4(a)
(b)に示すように、本発明の介護用胴着には、股部3
8が設けられている。図4(a)はは、股部を有する介
護用胴着の正面図であり、図4(b)は、股部38が見
えるように面ファスナー部分を開いた状態の斜視図であ
る。介護を要する者が装着する場合開放部を確保するた
めに股部38の胴周り部分39は、後ろ身ごろと前身ご
ろ脇から一定部分のみ縫着等により固定し、固定してい
ない股部前面の胴回り部分39は、股部胴回り部分39
が介護を要する者の胴に密着するように、例えばゴムベ
ルトを縫い付ける等伸縮可能とすることが好ましい。ス
ラックスやスカートを支障なく着衣するためには、股部
胴周り部分は、スラックスやスカートの胴回り部分がく
る位置より高い位置に設定することが好ましい。股部を
構成する材料は、伸縮性があり、強度を有する素材であ
れば、特に限定されないが、伸縮性織物、伸縮性編物で
形成され得る。具体的には、ジャージ、スムース、天
竺、ツーウェイトリコット、ポリウレタン繊維含有パワ
ーネット等があげられる。股部38は、介護用胴着に内
部に形成され、本発明の介護用胴着を着用した後に、ス
ラックスやスカートを着用することにより、外部より見
えない構成となっている。さらに、図4(b)に示すよ
うに、股部38は、股部前部40と脇部42により、開
閉可能となっており、着脱やトイレの用を容易に行える
ようになっている。開閉部分は一組の面ファスナー44
により、着脱可能となり、さらに、着用する者の体型に
より、調節可能である。あるいは、股部38は、図5の
ように、開閉部分のない形状も可能である。また、図5
の形状の股部にフックをつけ、開閉可能とすることもで
きる。さらに、脚部(図示されていない)を有していて
もよい。脚部は、介護を要する者の太腿に密着して介護
者が持ちあげた場合に介護を要する者の体重を支えるの
に貢献する。
【0027】また、図6(a)(b)に示すように、本
発明の介護用胴着は、股部38と本体が一体となってい
てもよい。本発明の介護用胴着の前身頃中央部の開閉部
分の下方が、股部前部40と着脱できるようになってい
る。着脱部分は、面ファスナーあるいは、スナップ、フ
ック,ボタン等により、開閉される。スナップ、フッ
ク,ボタン等は、受け部を複数列有するようにすると、
着用する者の腹部に適合するサイズを選択でき、好まし
い。
【0028】次に、本発明にかかる介護用ベルトについ
て、説明する。図7に示すように、この介護用ベルト5
0は、介護を要する者の胴体部を支え得るように、ベル
ト本体52が交差しつつ、胸部、腹部、背部を巡って構
成されている。また、開放部分が設けられ、この開放部
分は着脱可能であるように接着手段による接着部分が設
けられている。開放部分は、介護を要する者が、本介護
用ベルトを寝たまま装着することが可能であるように、
介護を要する者の脇部分、及び/または腹部にあたる部
分のベルト本体54、56に設けられていることが好ま
しい。接着手段は、介護を要する者が着衣した後は、こ
れらの接着部分に負荷がかかっても、容易に外れない強
度を有することが必要である。このため、重複する範囲
は、少なくとも、6cm、好ましくは8cm以上あるこ
とが好ましい。
【0029】接着手段に用いられる材料としては、上記
強度を有していれば特に限定されないが、例えば、面フ
ァスナー、スナップ、ボタン、フック等が用いられる。
これらは、強度保持の観点より、面ファスナーの場合
は,少なくとも、6cm以上,好ましくは、8cm以上
の幅広のものを用いることが好ましい。また、ボタン,
スナップ、フックの場合は、上記強度を有するように複
数個を用いることが、好ましい。また、これら面ファス
ナー、スナップ、ボタン、フック等から複数種類の併用
も好ましい。特に、面ファスナーを接着手段とし、この
接着部分の端部分にボタン、スナップ、フック等の着脱
手段を設けると、力のかかりやすい端部分を強化するこ
とができるので好ましい。これらの接着手段は、接着部
分全体に均等に力がかかるように、接着部分全体に設置
されることが好ましい。
【0030】本発明の介護用ベルトは、上記の形状を有
することにより、気温の高い時期において、風通しがよ
く、介護を要する者が、快適に装着することができる。
さらに、気温が高い時期は、肌の露出が多くなり、衣服
が軽く薄くなるが、本発明の介護用ベルトによれば、介
護を要する者の身体に触れることなく、また、強度の弱
い衣服に頼ることなく、安全に、介護を要する者の動作
を介護者が補助することができる。
【0031】この介護用ベルトの素材としては、介護を
要する者の体重をベルトの部分で支える必要があるた
め、力が負荷されても、伸縮せず、変形しにくく、強度
を有することを要する。これらの条件を満たしていれば
特に限定されないが、具体的には、化学繊維、木綿,麻
等の素材による不織布、織布が挙げられ、特に太デニー
ルのモノフィラメント糸またはマルチフィラメント糸を
用い高密度の織布が好ましい。ベルトの素材を他の生地
で被覆してもよい。
【0032】本発明にかかる介護用ベルトは、上述した
介護用胴着と同様に、その肩前部分および、背面の腰部
分に持ち手58、60を有している。従って、ベルト本
体は持ち手を支えるために、介護を要する者の肩前部
分、および背面の腰部分を必須とするが、他の部分の形
状は、介護を要する者の体重を分散して支え得る範囲内
であれば、限定されない。例えば、図7に示すように、
介護者の背中にあたる部分の持ち手62があってもよ
い。
【0033】また、ベルト本体52及び/または持ち手
58、60の表面に、介護を要する者の安全のために、
発光する素材または、光を浴びると反射する素材を塗布
または付着させてもよく、例えばこのような素材を含む
反射テープ64を装着することも可能である。
【0034】本発明にかかる介護用ベルトの本体部分の
形状は、持ち手を有し、介護を要する者の体重を安全に
バランス良く支える条件を満たせば、その形状、交差の
態様は限定されない。また、持ち手は、介護者の手が挿
入可能であり、力をかけやすく強度を有している条件を
満たせば、その形状、位置は限定されない。
【0035】さらに、図8に示すように、本発明の介護
用ベルトに、股部66を設けることも好ましい。股部6
6を設けることにより、介護者が持ち手を持って介護を
要する者を補助する場合に、介護者の胴部分に介護用ベ
ルトが適度にフィットする。また、介護者が介護を要す
る者を持ち上げる力が持ち手と股部に分散し、より効率
よく介護を要する者を補助することができ、また、介護
用胴着自体がずり上がることを防止する。股部66の形
状は、介護を要する者の胴を支えるための強度があれば
基本的には特に限定されないが、介護を要する者を締め
付けない程度の適度のゆるみを有し、介護者の力がかか
った場合に介護を要する者に肌ざわりがよく食い込まな
いことが好ましい。図6に示すように、介護用ベルトと
同様の素材を交差させ補強布68を付けて構成されてい
てもよい。補助布は、股部の強度によりなくてもよい
し、交差部分を布としてもよい。また、股部は、上記介
護用胴着に用いるような、伸縮性のある素材を用いた形
状であってもよい。股部66は、本発明の介護用ベルト
の開放部分56を避けて介護用ベルトの腰部分に設置さ
れることが好ましい。
【0036】以上、本発明にかかる介護用胴着および介
護用ベルトについて、実施の態様を図面に基づいて種々
説明したが、本発明は、図示した実施の態様に限定され
るものではなく、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内
において、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、
変形を加えた態様で実施し得るものである。例えば、図
9、図10に示すように、介護用胴着に部分的にベルト
を取り入れた態様も可能である。さらに、本発明の介護
用胴着に図6に示したようなベルト状の股部を設けるこ
ともできる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る介護用胴着によれば、接着
部材により介護を要する者への着衣、脱衣が容易であ
り、また、持ち手を有していることにより、介護を要す
る者の運動の自由度を確保しつつ、介護者の過度の負担
にならないように、介護を要する者の動作の補助をする
ことができ、介護を要する者の自立を助けるような介護
を実現することができる。
【0038】また、本発明に係る介護用ベルトによれ
ば、反射テープが設置されていることにより、特に夜間
の安全を確保することができる。
【0039】また、本発明にかかる介護用ベルトによれ
ば、上記の効果の他、気温の高い季節においても、軽快
に装着することができ、介護を要する者の身体に触れる
ことなく、安全に、介護を要する者の動作を介護者が補
助することができる。
【0040】さらに、股部を設けることにより、さらに
介護者が補助しやすく、介護を要する者にもさらに負担
の少ない介護用胴着または介護用ベルトを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様の1例
の正面図、および背面図である。
【図2】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様の他の
1例の正面図、および背面図である。
【図3】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様のさら
に他の1例の正面図、および背面図である。
【図4】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様のさら
に他の1例の正面図(a)、および前面を開放した場合
の説明図(b)である。
【図5】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様のさら
に他の1例の前面を開放した場合の説明図である。
【図6】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様のさら
に他の1例の正面図(a)、および前面を開放した場合
の説明図(b)である。
【図7】本発明にかかる介護用ベルトの実施の態様の1
例の正面図、および背面図である。
【図8】本発明にかかる介護用ベルトの実施の態様の他
の1例の正面図である。
【図9】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様のさら
に他の1例の正面図、および背面図である。
【図10】本発明にかかる介護用胴着の実施の態様のさ
らに他の1例の正面図、および背面図である。
【符号の説明】
10:本発明にかかる介護用胴着 12:前身頃 14:後ろ身頃 18:肩部分 20;前身頃中央部分 22;接着手段 24;前身頃の肩部分の持ち手 26;後ろ身頃腰部分の持ち手 28、30;持ち手 32;ベルト 34;ベルト金具 36;反射テープ 38;股部 39;股部の胴回り部分 40;股部前部 42;脇部 44;面ファスナー 50;本発明にかかる介護用ベルト 52;ベルト本体 54、56;開放部分 58、60;持ち手 62;持ち手 64;反射テープ 66;股部 68;補強布

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃と後ろ身頃とが接着部材にて着脱
    自在であり、少なくとも、前身頃の肩部分および後ろ身
    頃の腰部分に、複数の持ち手を有している、介護用胴
    着。
  2. 【請求項2】 前記前身頃と後ろ身頃の脇部分の片方ま
    たは両方が、着脱自在であることを特徴とする、請求項
    1記載の介護用胴着。
  3. 【請求項3】 前記接着部材が、前身頃中央部分に設け
    られていることを特徴とする、請求項1または請求項2
    に記載の介護用胴着。
  4. 【請求項4】 前記前身頃の肩部分の持ち手に、反射テ
    ープが設けられていることを特徴とする、請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載する介護用胴着。
  5. 【請求項5】 前記接着手段に、面ファスナーが用いら
    れていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載する介護用胴着。
  6. 【請求項6】 前記持ち手が、使用しない場合は胴着の
    表面から突出せず、使用に際し介護者の手が挿入可能に
    設置されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項
    5のいずれかに記載の介護用胴着。
  7. 【請求項7】 さらに、内部に、股部が形成されてい
    る、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の介護用胴
    着。
  8. 【請求項8】 さらに、胴着本体と一体となった股部が
    形成されている、請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の介護用胴着。
  9. 【請求項9】 介護を要する者の胴体部を支え得るため
    にベルトを交差させて構成され、少なくとも該ベルトの
    肩部分および腰部分に持ち手を有し、胴部分において接
    着手段で着脱可能であることを特徴とする、介護用ベル
    ト。
  10. 【請求項10】 前記前身頃の肩部分の持ち手に、反射
    テープが設けられていることを特徴とする、請求項9に
    記載する介護用ベルト。
  11. 【請求項11】 前記接着手段に、面ファスナーが用い
    られていることを特徴とする、請求項9又は請求項10
    に記載する介護用ベルト。
  12. 【請求項12】 前記持ち手が、使用しない場合はベル
    トの表面から突出せず、使用に際し介護者の手を挿入可
    能に設置されていることを特徴とする、請求項9乃至請
    求項11のいずれかに記載の介護用ベルト。
  13. 【請求項13】 さらに、股部が形成されている、請求
    項9乃至請求項11のいずれかに記載の介護用ベルト。
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