JP2001279447A - 常圧cvd法及びその装置 - Google Patents

常圧cvd法及びその装置

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JP2001279447A
JP2001279447A JP2000092038A JP2000092038A JP2001279447A JP 2001279447 A JP2001279447 A JP 2001279447A JP 2000092038 A JP2000092038 A JP 2000092038A JP 2000092038 A JP2000092038 A JP 2000092038A JP 2001279447 A JP2001279447 A JP 2001279447A
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gas
injector
pressure cvd
inert gas
atmospheric pressure
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JP2000092038A
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Toshiyuki Nozaki
寿之 野崎
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタからの反応ガスをNシール
ド装置から噴射される窒素ガスで制御することにより、
成膜される薄膜の均一性を向上させることができる常圧
CVD装置を得ること。 【解決手段】 本発明の常圧CVD装置1Aは、半導体
ウエハWを所定の温度に加熱しながら所定の速度で搬送
し、インジェクタ4から反応ガスを噴射して薄膜を成膜
する常圧CVD装置において、インジェクタ4のガス噴
射口45からその周面を巡り、噴射された反応ガスの内
の未反応ガスを排気する排気ダクト51内のガス噴射口
45の下面及び周面に配設された主シールド板210と
副シールド板220とから構成されているN2シールド
装置20の少なくとも主シールド板210の空間を隔壁
214で複数の小空間215A、215B、215C、
215D、215E、215Fに分割し、それぞれのガ
ス噴射口212A、212B、212C、212D、2
12E、212Fから噴射される窒素ガスの流量を制御
して半導体ウエハWへの反応ガスの濃度を調整できるよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、光
ディスク、液晶表示装置の基板などの被処理物の表面に
薄膜を常圧気相成長させるための常圧化学気相成長(C
VD)装置に関し、特に、その排気ダクトに取り付けら
れ、未反応ガスによる反応生成物がそのインジェクタ及
び周辺の排気ダクトに付着することを防止するとともに
反応ガスの濃度を調整することができる不活性ガスシー
ルド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図を参照しながら従来技術の常圧
CVD装置を説明する。
【0003】図5は従来技術の常圧CVD装置の略線的
な断面側面図、図6は図5に示した常圧CVD装置に配
設されている不活性ガスシールド装置の斜視図、そして
図7は改良型不活性ガスシールド装置の斜視図である。
【0004】なお、本明細書では、被処理物の一つとし
て半導体ウエハを採り上げて説明する。
【0005】半導体装置の製造工程において半導体ウエ
ハの被処理面に薄膜を形成する成膜工程がある。その一
つとして半導体ウエハの被処理面に反応ガスを導入して
薄膜を形成するCVD(Chemical Vapor Depositio
n:化学的気相成長)法が用いられている。CVD法を
応用した装置としては、常圧CVD装置、減圧CVD装
置、プラズマCVD装置、光CVD装置などがあり、そ
れぞれの特徴を生かした応用分野に使用されている。中
でも、常圧CVDは真空装置などを必要としないため、
その構造が比較的簡単であり、容易にかつ高速で成膜を
行うことができ、生産性に優れているため、半導体装置
の量産装置などに数多く使用されている。
【0006】図5にその一部の常圧CVD装置を概念的
な断面側面図で示した。この常圧CVD装置1は、半導
体ウエハの搬送装置2、加熱装置3、反応ガスのインジ
ェクタ4、反応ガスの排気装置5、不活性ガスシールド
装置10などから構成されている。
【0007】搬送装置2は半導体ウエハWをインジェク
タ4と加熱装置3との成膜空間へ所定の速度で搬送する
ため搬送する搬送手段であって、不図示の駆動源によて
回転駆動させられるチェーン、ベルトなどが用いられて
いる。半導体ウエハWはこの搬送装置2にそれぞれ所定
の間隔で取り付けられている複数のトレイホルダに、そ
の搬送方向に対して垂直方向に所定の間隔で2枚づつ載
置されて搬送される。
【0008】加熱装置3は板状に構成された電熱ヒータ
であって、インジェクタ4の下方に配設されており、こ
れらの間に搬送装置2で所定の速度で搬送されてきた半
導体ウエハWを所定の温度に加熱する装置である。
【0009】インジェクタ4は、ガス混合部41を中心
に構成されており、このガス混合部41に反応ガスの素
になる原料ガスを供給する複数のガス配管42、43、
44と、下方に反応ガスを噴射するガス噴射口45を備
えている。ガス混合部41は半導体ウエハWの表面に反
応ガスに噴射する圧力を大きくするために複数枚の金属
プレートが所定の狭い間隔で互いに平行に配列されて構
成されている。そのガス混合部41には、ガス配管4
2、43、44を通じて、シランや酸素などの複数種の
原料ガスがそれぞれ単独で供給され、反応ガスとして混
合され、その反応ガスはガス噴射口45から、順次、搬
送されてきている半導体ウエハWの被処理面にて吹き出
す。このような構成、構造のインジェクタ4は、通常、
常圧CVD装置に複数台、所定の間隔を開けて半導体ウ
エハWの搬送方向に配列されている。図5には、その1
台のインジェクタ4のみを示した。
【0010】排気装置5は、インジェクタ4を覆うよう
に配設されていて、インジェクタ4の下方周辺部からイ
ンジェクタ4の外周面を覆い、上方に延在する排気ダク
ト51を通じて、インジェクタ4のガス噴射口45から
噴射された反応ガスの内の未反応ガスを排気ガスとして
排気する装置である。
【0011】不活性ガス、例えば、窒素ガスを噴射する
不活性ガスシールド装置(以下、「Nシールド装置」
と記す)10はインジェクタ4の周辺及び排気ダクト5
1内に反応生成物が付着しないように機能する装置であ
って、排気ダクト51内に、インジェクタ4の下方から
排気ダクト51の下方周面にわたって配設されている。
このためNシールド装置10は、図6に示したよう
に、半導体ウエハWの搬送方向に対して垂直な方向に延
在するように配設されている浅いU字型の扁平な容器状
の主シールド板110とこの両側方に僅かな間隔を開け
て排気ダクト51内に配設されている一対の円弧面を備
えた副シールド板120とから構成されている。主シー
ルド板110も副シールド板120もガス噴射口11
2、122はステンレス、アルミニウム等の金網11
1、121で構成されている。主シールド板110への
窒素ガスの供給は四隅に上方から接続されている配管1
13を通じて行われ、その金網111の目であるガス噴
射口112から噴射される。それぞれの副シールド板1
20への窒素ガスの供給も、その両端上方から接続され
ている配管123を通じて行われ、そしてそれらの金網
121の目であるガス噴射口122から噴射される。
【0012】成膜中は、これらの主シールド板110と
副シールド板120とから窒素ガスを噴射し、未反応ガ
スとなった反応ガスが、前記のように排気ダクト51を
通じて排気される間、これらの排気ダクト51やインジ
ェクタ4の外周面などに反応生成物分となって付着する
のを防止している。
【0013】このように構成された常圧CVD装置1を
用いて半導体ウエハWの表面に所望の薄膜を成膜する場
合には、先ず、不図示のそれぞれのトレイに2枚づつ半
導体ウエハWを載置し、搬送装置2により、順次、所定
の一定速度でインジェクタ4及び加熱装置3との間の成
膜エリアに搬送される。そして加熱装置3により所定の
温度、例えば、数100°C程度に加熱されて搬送され
てきた半導体ウエハWの表面に複数台のインジェクタ4
から前記のような反応ガスを吹き付けることにより、反
応ガスが熱反応し、例えば、SiOの薄膜が成膜され
る。このインジェクタ4から噴き出す反応ガスは、その
一部分のみしか半導体ウエハW上で反応しないため、残
りの大部分の未反応の反応ガスはインジェクタ4の下方
からインジェクタ4の外側面に流れ、排気ダクト51を
上昇し、外部に排気される。
【0014】この成膜中、Nシールド装置10から
は窒素ガスを噴射され、未反応ガスとなった反応ガス
が、前記のように排気ダクト51を通じて排気される
間、これらの排気ダクト51やインジェクタ4の外周面
などに反応生成物分が付着するのを防ぎ、反応生成物の
付着によって生じる不均一な膜厚の薄膜が成膜されない
ようにしている。
【0015】なお、未反応ガスの排気は不図示の設備で
一定の静圧の下に制御されて行われていることを付言し
ておく。
【0016】しかし、この常圧CVD装置により形成さ
れる薄膜の膜厚の均一性が悪いといった問題点を抱えて
おり、これまでにその問題点を改善するために種々の発
明がなされてきた。例えば、インジェクタヘッドを回転
させたり(特開平10−247645)、温度の制御方
法を改善し、薄膜の厚みの均一性を向上させる方法(特
開平9−22859)などが提案されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搬送装置とし
てベルト、チェーンを用いて半導体ウエハを搬送する連
続式の常圧CVD装置の場合、ガスラインが接続されて
いるインジェクタを回転させるのは、その構造上難し
く、温度制御を改善させたとしても、膜厚の均一性は反
応ガスを如何に均一に噴射させるかというインジェクタ
の性能と排気ダクトに取り付けられているNシール
ド装置から如何に均一に窒素ガスを噴射させることがで
きるかというNシールド装置の性能によるところが
大きく、温度の均一性を多少改善しても効果は大きく現
れない。
【0018】ところが、図5及び図6に示したN
ールド装置10の主シールド板110の構造では、窒素
ガスの導入口(配管113、122)の位置、形状が単
純なため、窒素ガスの噴出圧力が主シールド板110の
全面にわたって均一ではなかった。
【0019】この噴射圧力の均一性を改善するために、
図7に示したように、主シールド板110の両側面に、
下方部分に複数個のガス噴射口131が開けられたU字
管130を挿入したNシールド装置10が提案され
ている(特許第2938070号)。
【0020】しかし、このような装置も、インジェクタ
4自体の反応ガスの噴射の均一性を改善することは難し
いために、成膜された薄膜の膜厚の均一性を完全に改善
するには至っていない。薄膜の均一性を左右するのは、
結局、インジェクタ4からのガスを如何に均一に噴射さ
せることができるかということにかかっている。
【0021】本発明はこのような課題を解決しようとす
るものであって、インジェクタからの反応ガスをN
シールド装置から噴射される窒素ガスで制御することに
より、成膜される薄膜の均一性を向上させることができ
る常圧CVD装置を得ることを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】それ故、請求項1に記載
の発明では、被処理物を所定の温度に加熱しながら所定
の速度で搬送し、該被処理物の表面にインジェクタから
反応ガスを噴射して薄膜を成膜する常圧CVD法におい
て、前記インジェクタの少なくとも下方に、前記被処理
物の全面を覆い、不活性ガスを噴射するガス噴射口を備
えた不活性ガスシールド装置を設けて、その不活性ガス
シールド装置から噴射する不活性ガスにより被処理物の
表面に噴射する前記インジェクタからの反応ガスの流量
を微細に制御し、前記被処理物の表面に薄膜を成膜する
常圧CVD法を採って、前記課題を解決している。
【0023】また、請求項2に記載の発明では、被処理
物を所定の速度で搬送する搬送装置と、前記被処理物を
加熱する加熱装置と、該加熱装置により加熱された前記
被処理物の表面に反応ガスを噴射するガス噴射口を備え
た少なくとも1台のインジェクタと、該インジェクタの
前記ガス噴射口からインジェクタの周面を巡り、前記イ
ンジェクタから噴射された反応ガスの内の未反応ガスを
排気する排気ダクトと、前記インジェクタの少なくとも
下面に配設され、その下方に搬送される被処理物の全面
を覆い、不活性ガスを噴射するガス噴射口を備えた不活
性ガスシールド装置とから構成されている常圧CVD装
置において、前記不活性ガスシールド装置を、その内部
空間が前記被処理物の搬送方向に対して横断する方向に
所定の間隔で設けられた隔壁により複数の小空間に分割
して、前記課題を解決している。
【0024】更にまた、請求項3に記載の発明では、請
求項2に記載の常圧CVD装置における前記不活性ガス
シールド装置の各小空間に不活性ガス供給口を設け、そ
れら各不活性ガス供給口を不活性ガス供給源に接続し
て、前記課題を解決している。
【0025】そしてまた、請求項4に記載の発明では、
請求項3に記載の常圧CVD装置において、前記各不活
性ガス供給口と前記不活性ガス源との間にマスフローコ
ントローラを接続して、前記課題を解決している。
【0026】従って、請求項1に記載の常圧CVD法に
よれば、排気ダクトなどへの反応生成物の付着を防止で
きるとともに、インジェクタから噴射される反応ガスの
流量にバラツキがあったとしても、反応ガスを不活性ガ
スにより微細に制御して均一化することができる。
【0027】また、請求項2に記載の常圧CVD装置に
よれば、不活性ガスシールド装置の個々の小空間から不
活性ガスを噴射することができ、しかも排気ダクトなど
への反応生成物の付着を防止することができる。
【0028】更にまた、請求項3に記載の常圧CVD装
置によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、不
活性ガスシールド装置の個々の小空間に不活性ガスを供
給することができる。
【0029】そして更にまた、請求項4に記載の常圧C
VD装置によれば、請求項3に記載の発明の作用に加え
て、不活性ガスシールド装置の個々の小空間に供給する
不活性ガスの供給量を微細に調整することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を用いて、本
発明の実施形態の常圧CVD装置を説明する。
【0031】図1は本発明の実施形態の常圧CVD装置
の略線的な断面側面図、図2は図1に示した常圧CVD
装置に配設されているNシールド装置の斜視図、図
3は本発明の常圧CVD装置の成膜機能を説明するため
の略線的な上面図、そして図4は他の実施形態のN
シールド装置の斜視図である。
【0032】なお、本発明の常圧CVD装置において、
従来技術の常圧CVD装置1の構成部分と同一の構成部
分には同一の符号を付し、それら一部の説明を省略す
る。
【0033】先ず、図1乃至図3を参照しながら、本発
明の一実施形態の常圧CVD装置の構成及び構造を説明
する。 図1において、符号1Aは全体として本発明の常圧CV
D装置を指す。この常圧CVD装置1Aも、半導体ウエ
ハを搬送するための搬送装置2、加熱装置3、反応ガス
のインジェクタ4、反応ガスの排気装置5、N(不
活性ガス)シールド装置20などから構成されている。
搬送装置2、加熱装置3、インジェクタ4及び排気装置
5の構成、構造及び機能は従来技術の常圧CVD装置1
におけるそれらと同一であるので、それらの説明を省略
する。
【0034】本発明の常圧CVD装置1AにおけるN
シールド装置20は従来技術のN シールド装置
10と同様に、インジェクタ4の周辺及び排気ダクト5
1内に反応生成物が付着しないように機能する他、イン
ジェクタ4から噴射する反応ガスの量を制御する機能を
も兼ね備えている装置であって、排気ダクト51内に、
インジェクタ4の下方から排気ダクト51の下方周面に
わたって配設されている。このためNシールド装置
20も、図2に示したように、半導体ウエハWの搬送方
向に対して垂直な方向に延在するように配設されている
浅いU字型の扁平な容器状の主シールド板210とこの
両側方に僅かな間隔を開けて排気ダクト51内に配設さ
れている一対の円弧面を備えた副シールド板220とか
ら構成されている。
【0035】主シールド板210も副シールド板220
も窒素ガスが通過する空間を備え、その少なくとも主シ
ールド板210の空間は複数枚の隔壁214により複数
の、図示の例では6個の同一容積の小空間215A、2
15B、215C、215D、215E、215Fに仕
切られている。それぞれの小空間215A、215B、
215C、215D、215E、215Fの側面及び下
面は共通の金網211で形成されており、その金網21
1の目がそれぞれの小空間215A、215B、215
C、215D、215E、215Fのガス噴射口212
A、212B、212C、212D、212E、212
Fとなる。金網211はステンレス、アルミニウム等の
金属網で構成されている。
【0036】そして、主シールド板210のそれぞれの
小空間215A、215B、215C、215D、21
5E、215Fには、それらの両側端上部に窒素ガスが
導入される配管213A、213B、213C、213
D、213E、213Fが接続されている。
【0037】そして更に、これらの配管213A、21
3B、213C、213D、213E、213Fと窒素
ガス源との間にそれぞれマスフローコントローラ216
A、216B、216C、216D、216E、216
Fが装着されていて、それぞれの小空間215A、21
5B、215C、215D、215E、215Fに供給
される窒素ガスの流量を制御できるように構成されてい
る。
【0038】この主シールド板210の両側方に配設さ
れている副シールド板220は、従来技術の常圧CVD
装置10における副シールド板120と同様の構造のも
のでもよい。図1に示した例では、従来の副シールド板
120を用いてあるが、前記の主シールド板210と同
じように隔壁214で主シールド板210の小空間21
5A、215B、215C、215D、215E、21
5Fと同数の小空間に仕切った構造で構成してもよい。
【0039】このようなNシールド装置20が装着
された常圧CVD装置1Aを用いて半導体ウエハW上に
薄膜を成膜する場合には、先ず、不図示のそれぞれのト
レイに2枚づつ半導体ウエハWを載置し、搬送装置2に
より、順次、所定の一定速度でインジェクタ4及び加熱
装置3との間の成膜エリアに搬送される。そして加熱装
置3により所定の温度に加熱されて搬送されてきた半導
体ウエハWの表面に複数台のインジェクタ4から前記の
ような反応ガスを吹き付けることにより、反応ガスが熱
反応し、所望の薄膜が成膜される。
【0040】この成膜中、Nシールド装置20の、
特に主シールド板210の各小空間215A、215
B、215C、215D、215E、215Fから窒素
ガスが噴射され、未反応ガスとなった反応ガスが、従来
技術の常圧CVD装置1におけると同様に、排気ダクト
51を通じて排気される間、これらの排気ダクト51や
インジェクタ4の外周面などに反応生成物分が付着する
のを防ぐ。
【0041】そしてこの場合、小空間215A、215
B、215C、215D、215E、215Fに流れ込
む窒素ガスの流量をマスフローコントローラ216A、
216B、216C、216D、216E、216Fに
よりそれぞれ制御すると、例えば、小空間215Aに流
れ込む窒素ガスの流量をマスフローコントローラ216
Aで多くすると、反応ガスが希釈されるため、この小空
間215Aの直下で堆積される薄膜は薄くなる傾向にあ
り、図3に示す半導体ウエハWのエリアAの薄膜の膜厚
が薄くなる。逆に、小空間215Fに流れ込む窒素ガス
の流量をマスフローコントローラ216Fで少なくする
と、この直下で堆積される薄膜は厚くなる傾向にあり、
図3に示す半導体ウエハWのエリアFの薄膜の膜厚が厚
くなる。このように、インジェクタ4自体に反応ガスの
噴き出しのバラツキが多少あったとしても、主シールド
板210の窒素ガスの流量を、それぞれの場所毎に制御
することができるため、堆積する薄膜の場所毎の厚さの
調整が可能となる。
【0042】図4に示した主シールド板210Aは、隔
壁214による仕切数を増やして小空間215A、21
5B・・・215Nを増やしたものである。小空間21
5A、215B・・・215Nを増やすことにより成膜
される薄膜の膜厚を精密に調整でき、膜厚の均一性を改
善することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インジェクタ及び排気ダクトに反応生成物が付着するこ
とを防止できるのみならず、Nシールド装置の少な
くとも主シールド板の空間を所定の数の小空間にブロッ
ク化することで、インジェクタから噴き出す反応ガスの
流量を均一に調整でき、被処理物の表面に堆積する薄膜
の膜厚の均一性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の常圧CVD装置の略線的
な断面側面図である。
【図2】 図1に示した常圧CVD装置に配設されてい
るNシールド装置の斜視図である。
【図3】 本発明の常圧CVD装置の成膜機能を説明す
るための略線的な上面図である。
【図4】 他の実施形態のシールド装置の斜視図であ
る。
【図5】 従来技術の常圧CVD装置の略線的な断面側
面図である。
【図6】 図5に示した常圧CVD装置に配設されてい
る不活性ガスシールド装置の斜視図である。
【図7】 改良型不活性ガスシールド装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1A…本発明の実施形態の常圧CVD装置、2…搬送装
置、3…加熱装置、4…反応ガスのインジェクタ、5…
未反応ガスの排気装置、20…不活性ガス(N )シ
ールド装置、210…主シールド板、211,221…
金網、220…副シールド板、212A,212B,2
12C,212D,212E,212F,222…ガス
噴射口、213A,213B,213C,213D,2
13E,213F…配管、214…隔壁、215A,2
15B,215C,215D,215E・・・215N
…小空間、216A,216B,216C,216D,
216E,216F…マスフローコントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を所定の温度に加熱しながら所
    定の速度で搬送し、該被処理物の表面にインジェクタか
    ら反応ガスを噴射して薄膜を成膜する常圧CVD法にお
    いて、 前記インジェクタの少なくとも下方に、前記被処理物の
    全面を覆い、不活性ガスを噴射するガス噴射口を備えた
    シールド装置を設けて、該シールド装置から噴射する不
    活性ガスにより被処理物の表面に噴射する前記インジェ
    クタからの反応ガスの流量を微細に制御し、前記被処理
    物の表面に薄膜を成膜することを特徴とする常圧CVD
    法。
  2. 【請求項2】 被処理物を所定の速度で搬送する搬送装
    置と、前記被処理物を加熱する加熱装置と、該加熱装置
    により加熱された前記被処理物の表面に反応ガスを噴射
    するガス噴射口を備えた少なくとも一台のインジェクタ
    と、該インジェクタの前記ガス噴射口からインジェクタ
    の周面を巡り、前記インジェクタから噴射された反応ガ
    スの内の未反応ガスを排気する排気ダクトと、前記イン
    ジェクタの少なくとも下面に配設され、その下方に搬送
    される被処理物の全面を覆い、不活性ガスを噴射するガ
    ス噴射口を備えたシールド装置とから構成されている常
    圧CVD装置において、 前記シールド装置は、その内部空間が前記被処理物の搬
    送方向に対して横断する方向に所定の間隔で設けられた
    隔壁により複数の小空間に分割されていることを特徴と
    する常圧CVD装置。
  3. 【請求項3】 前記シールド装置の各小空間に不活性ガ
    ス供給口が設けられており、該各不活性ガス供給口が不
    活性ガス供給源に接続されていることを特徴とする請求
    項2に記載の常圧CVD装置。
  4. 【請求項4】 前記各不活性ガス供給口と前記不活性ガ
    ス源との間にマスフローコントローラが接続されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の常圧CVD装置。
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