JP2001279150A - 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法 - Google Patents

印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法

Info

Publication number
JP2001279150A
JP2001279150A JP2000091114A JP2000091114A JP2001279150A JP 2001279150 A JP2001279150 A JP 2001279150A JP 2000091114 A JP2000091114 A JP 2000091114A JP 2000091114 A JP2000091114 A JP 2000091114A JP 2001279150 A JP2001279150 A JP 2001279150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
acid
parts
ink composition
printing ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000091114A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takee
弘之 武衛
Sumio Otsuki
澄雄 大槻
Tadashi Fujii
正 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2000091114A priority Critical patent/JP2001279150A/ja
Publication of JP2001279150A publication Critical patent/JP2001279150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性型オーバープリント用ワニスに対する適
性を有し、印刷時のミスチングを減少させる印刷インキ
組成物と、それを用いる被覆方法を提供する。 【解決手段】 油長が20〜50%、水酸基価が50〜
250であるアルキッド樹脂、とラクトン類を反応させ
てなる樹脂を含有することを特徴とする印刷インキ組成
物、及び、該インキ組成物上に熱硬化性を有するオーバ
ープリント用ワニスを塗布し、加熱硬化させることを特
徴とする被覆方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキの分
野、特に金属印刷インキに関し優れた印刷適性、及び塗
膜物性を有する印刷インキ組成物及びそれを用いた金属
板の被覆方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】金属缶は、果汁飲料・清涼飲料・炭酸飲
料・ビール等のアルコール飲料・食品等の包装容器とし
て広く使用されている。金属缶の外面は、腐蝕防止、美
装等の目的で印刷・塗装が施されている。この印刷・塗
装方法としては、アルミ、鉄等の金属素材上或いは熱可
塑性樹脂被覆金属板上に、場合によってはベースコート
を施した上に、インキを印刷し、この上に表面保護や外
観向上のために溶剤型のオーバープリント用ワニスを塗
装し焼付乾燥させる方法が従来採用されてきた。近年、
有機溶剤による大気汚染防止、作業環境改善の見地から
金属印刷の分野においても水性型オーバープリント用ワ
ニスが使用されつつある。
【0003】従来の印刷インキが水性型オーバープリン
ト用ワニスと共に使用されると、塗膜にハジキやインキ
の凝集等の現象が発生し、光沢や密着性等の塗膜性能の
低下を生じることが問題であった。
【0004】水性型オーバープリント用ワニスに対して
適性を有する金属印刷インキとしてその樹脂成分を特定
化したものが種々提案されている。例えば、特定の一価
アルコールを必須成分とした樹脂を使用したインキ組成
物(特開平2−127484)特定の一価カルボン酸を
必須成分とした樹脂を使用したインキ組成物(特開平2
−127485)、アルキレンオキサイド変性物をグリ
コール成分としてなるポリエステルを使用したインキ組
成物(特開平6−25583)等が挙げられる。しか
し、これらの樹脂を用いたインキは印刷時にミストの発
生が多く、さらに、塗膜の耐水性、とりわけ内容物のレ
トルト殺菌処理に対する耐性が十分でない問題を有して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決しようとするものであり、すなわち印刷時のミストの
発生が少なく、未乾燥インキ皮膜上の水性オーバープリ
ント用ワニスの受理性が良好で、且つ耐レトルト性に優
れる皮膜を形成しうる印刷インキ組成物とそれを用いた
金属板の被覆方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討の結果、以下の発明に至った。すな
わち、本発明は、樹脂、顔料、及び溶剤より主として構
成される印刷インキ組成物において、該樹脂成分とし
て、油長が20〜50%であり、水酸基価が50〜25
0であるアルキッド樹脂(a)、とラクトン類(b)を
反応させてなる樹脂(A)を必須成分として含有してな
ることを特徴とする印刷インキ組成物に関する。
【0007】さらに、本発明は、アルキッド樹脂(a)
とラクトン類(b)の重量比(a):(b)が97:3
〜60:40であることを特徴とする印刷インキ組成物
であり、印刷された本発明の印刷インキ組成物上に熱硬
化性を有するオーバープリント用ワニスを塗布し、加熱
硬化させることを特徴とする被覆方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷インキ組成物
について詳細に説明する。
【0009】本発明で使用するアルキッド樹脂(a)の
製造方法は、特に制限はなく、油を原料とするエステル
交換法、脂肪酸を原料とする脂肪酸法など公知の方法が
利用できる。
【0010】本発明で使用するアルキッド樹脂(a)の
油成分としては、あまに油、桐油、大豆油、サフラワー
油、ひまわり油、米ぬか油、(脱水)ひまし油、トール
油、椰子油、パーム核油等がある。これらの油は単独ま
たは、2種以上併用して使用される。
【0011】また、本発明で使用するアルキッド樹脂
(a)の脂肪酸成分としては、上述の油成分の脂肪酸、
カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール
酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸等が
ある。これらの脂肪酸は単独または、2種以上併用して
使用される。さらに、これらの脂肪酸のメチルエステル
化物も使用できる。
【0012】他の一塩基酸としては、安息香酸、p−t
−ブチル安息香酸、アビエチン酸、水素添加アビエチン
酸等も使用可能である。
【0013】多塩基酸としては、(無水)フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族
二塩基酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘキサヒド
ロ(無水)フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸等の脂環族二塩基酸、(無水)コハク酸、アルケニ
ル(無水)コハク酸、フマル酸、(無水)マレイン酸、
イタコン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
(無水)ハイミック酸等の脂肪族二塩基酸、(無水)ト
リメリット酸、(無水)ピロメリット酸、(無水)メチ
ルシクロヘキセントリカルボン酸、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸等が挙げられる。これらの多塩基酸は単独
または、2種以上併用して使用される。
【0014】本発明のアルキッド樹脂(a)で使用する
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール、2−メチル
−1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
(ポリ)テトラメチレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、水素添加ビスフェノールA、スピログリコール、ト
リシクロデカンジメタノール等の二価アルコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン等の三価アルコール、ペンタエリスリトール、ジグリ
セリン、ジトリメチロールプロパン、ジトリメチロール
エタン、ジペンタエリスリトール等の四価以上のアルコ
ールがある。これらは単独、または2種以上併用して使
用される。
【0015】アルキッド樹脂(a)の油長は20〜50
%、好ましくは25〜45%、更に好ましくは25〜4
0%である。20%未満ではインキ流動性が低下し、5
0%を超えると塗膜硬度の低下を生じる。
【0016】本発明のアルキッド樹脂(a)の水酸基価
は50〜250、好ましくは80〜200である。50
未満では水性型オーバープリント用ワニスに対する適性
が不十分でハジキを生じる。250を超えるとインキの
流動性が低下する。
【0017】本発明におけるラクトン類(b)として
は、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−
バレロラクトン、δ−バレロラクトン、メチル−δ−バ
レロラクトン、ε−カプロラクトン、メチル−ε−カプ
ロラクトン、クマリン、イソクマリン、ベンゾフラノ
ン、フタリドなどがあげられる。
【0018】本発明における前記(a)と(b)の重量
比が97:3〜60:40、好ましくは97:3〜7
0:30である。この範囲外では所定の効果が得られな
い。
【0019】本発明の樹脂(A)の重量平均分子量は、
通常1,000〜30,000の範囲で、好ましくは
2,000〜20,000である。1,000未満では
ミスチング性が十分でなく、30,000を超えるとイ
ンキの流動性が低下する。
【0020】本発明の樹脂(A)の酸価は、通常70以
下、好ましくは50以下、さらに好ましくは30以下で
ある。70を超えるとインキの流動性が低下し好ましく
ない。
【0021】本発明における樹脂(A)は、アルキッド
樹脂(a)と、ラクトン類(b)を用い、常法により反
応させて得られる。
【0022】本発明のインキ組成物は、本発明の樹脂成
分と顔料、溶剤を主成分として構成される。顔料として
は、なんら制限が無く通常の無機顔料、有機顔料、染料
が使用できる。
【0023】本発明のインキ組成物の溶剤としては、従
来のインキ溶剤が使用できる。たとえば、飽和炭化水
素、芳香族炭化水素、(ポリ)オキシアルキレングリコ
ール、(ポリ)オキシアルキレングリコールのアルキル
エーテル、(ポリ)オキシアルキレングリコールのアル
キルエステル、高級アルコール等が例示できる。これら
の使用量は、通常印刷が行われるインキのT.Vが2〜
20の範囲に調整できれば良く特に制限はないが、通常
5〜60重量%の範囲である。
【0024】また、必要に応じて硬化剤として、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、あるいはこ
れらの共縮合物、ブロックイソシアネート等が使用でき
る。
【0025】さらに、従来より用いられている樹脂を本
発明の樹脂と混合して使用できる。すなわち、本発明の
樹脂(A)以外のアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、エポキシエステル樹脂、アクリル樹脂、
フェノール樹脂、石油樹脂、ケトン樹脂、あるいはこれ
らの変性樹脂等が必要に応じて使用できる。
【0026】本発明のその他の成分としては、必要に応
じて公知の顔料分散剤、ワックス、ドライヤー、安定
剤、酸触媒等を添加することが可能である。
【0027】本発明のインキ組成物は、上述した各種原
料を使用して従来の方法にて製造でき、たとえば、3本
ロールミル、ボールミル等を使用した常法にて製造でき
る。
【0028】本発明の印刷インキ組成物は、オフセット
方式、ドライオフセット方式など通常の印刷方式によっ
て容易に印刷する事が出来る。インキ膜厚は任意である
が、例えば0.1〜6ミクロンの範囲で行えばよい。
【0029】本発明の印刷インキ組成物と組み合わせる
オーバープリント用ワニスは、加熱によって硬化する通
常の金属印刷塗装に使われる水性型のオーバープリント
用ワニスが好適に使用でき、さらには従来から使用され
ている溶剤型オーバープリント用ワニスも使用できる。
【0030】本発明の印刷インキ組成物と組み合わされ
るオーバープリント用ワニスは、基本的に金属板上に印
刷された未乾燥のインキ上にロールコーター塗装された
後、150〜250℃で5秒〜15分間加熱乾燥される
ことにより、外観、硬度、加工性、耐レトルト性に優れ
る塗膜を形成することができる。
【0031】本発明の印刷インキ組成物と組み合わせる
オーバープリント用ワニスの塗装方法は、通常のコータ
ー方式で行うことができる。オーバープリント用ワニス
の膜厚は任意であるが、例えば3〜10ミクロンの範囲
で行えばよい。
【0032】以下本発明の理解を容易にするため、実施
例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は実施
例のみに限定されるものではない。なお、各例中の部及
び%は重量基準によるものである。
【0033】
【実施例】(合成例1)攪拌機、精留塔、水分離器、コ
ンデンサー、窒素導入管、温度計を具備した反応装置
に、脱水ひまし油脂肪酸 448部、ネオペンチルグリ
コール 146部、トリメチロールプロパン 94部、
ペンタエリスリトール 95部、無水フタル酸 341
部を仕込み、常法にてエステル化反応し、酸価13の淡
黄色透明樹脂を得た。これを樹脂a−1とする。
【0034】(合成例2)合成例1と同様の反応装置
に、大豆油脂肪酸 451部、ネオペンチルグリコール
149部、トリメチロールエタン 84部、ペンタエ
リスリトール 95部、イソフタル酸 382部を仕込
み、常法にてエステル化反応し、酸価12の淡黄色透明
樹脂を得た。これを樹脂a−2とする。
【0035】(合成例3)合成例1と同様の反応装置
に、脱水ひまし油脂肪酸 276部、1,6−ヘキサン
ジオール 118部、トリメチロールプロパン 94
部、ペンタエリスリトール 136部、p−t−ブチル
安息香酸 45部、イソフタル酸 382部を仕込み、
常法にてエステル化反応し、酸価15の淡黄色透明樹脂
を得た。これを樹脂a−3とする
【0036】(合成例4)合成例1と同様の反応装置
に、サフラワー油脂肪酸 280部、1,6−ヘキサン
ジオール 59部、トリメチロールプロパン 134
部、ペンタエリスリトール 177部、p−t−ブチル
安息香酸 89部、無水フタル酸341部を仕込み、常
法にてエステル化反応し、酸価17の淡黄色透明樹脂を
得た。これを樹脂a−4とする
【0037】(合成例5)合成例1と同様の反応装置
に、亜麻仁油脂肪酸 462部、ネオペンチルグリコー
ル 63部、トリメチロールプロパン 190部、ペン
タエリスリトール 52部、無水フタル酸 289部を
仕込み、常法にてエステル化反応し、酸価8の淡黄色透
明樹脂を得た。これを樹脂a−5とする。
【0038】(合成例6)合成例1と同様の反応装置
に、大豆油脂肪酸 508部、1,6−ヘキサンジオー
ル 71部、トリメチロールプロパン 174部、ペン
タエリスリトール 105部、テトラヒドロ無水フタル
酸 281部を仕込み、常法にてエステル化反応し、酸
価10の淡黄色透明樹脂を得た。これを樹脂a−6とす
る。
【0039】(合成例7)合成例1と同様の反応装置
に、大豆油脂肪酸 140部、ネオペンチルグリコール
94部、トリメチロールプロパン 134部、ペンタ
エリスリトール 95部、p−t−ブチル安息香酸 1
78部、無水フタル酸 341部を仕込み、常法にてエ
ステル化反応し、酸価15の淡黄色透明樹脂を得た。こ
れを樹脂c−1とする。
【0040】(合成例8)合成例1と同様の反応装置
に、大豆油脂肪酸 546部、グリセリン 106部、
ペンタエリスリトール 94部、無水フタル酸 252
部を仕込み、常法にてエステル化反応し、酸価12の淡
黄色透明樹脂を得た。これを樹脂c−2とする。
【0041】(合成例9)合成例1と同様の反応装置
に、大豆油脂肪酸 564部、1,6−ヘキサンジオー
ル 59部、トリメチロールプロパン 349部、p−
t−ブチル安息香酸178部、イソフタル酸 415部
を仕込み、常法にてエステル化反応し、酸価7の淡黄色
透明樹脂を得た。これを樹脂c−3とする。
【0042】(合成例10)合成例1と同様の反応装置
に、ヤシ油脂肪酸 520部、ペンタエリスリトール4
22部、テトラヒドロ無水フタル酸 350部を仕込
み、常法にてエステル化反応し、酸価14の淡黄色透明
樹脂を得た。これを樹脂c−4とする。
【0043】(合成例11〜16)攪拌機、コンデンサ
ー、窒素導入管、温度計を具備した反応装置に、表3に
示す組成にて各々150℃5時間反応させて、透明なペ
ースト状物(A−1)〜(A−6)を得た。
【0044】(合成例17〜22)攪拌機、コンデンサ
ー、窒素導入管、温度計を具備した反応装置に、表4に
示す組成にて各々150℃5時間反応させて、透明なペ
ースト状物(D−1)〜(D−6)を得た。
【0045】(実施例1〜6 比較例1〜6)表5、表
6に各々示した組成にて3本ロールミルを用いてインキ
組成物を調製した。
【0046】(試験方法) (1)ミスチング試験 実施例1〜6、比較例1〜6で得られたインキ組成物を
各々2.64CC採取し、予めローラー温度を40℃に
設定したインコメーターのローラー上に均一に塗布した
後、1600rpmで5分間回転させた。ローラー下部
に置いた白紙上へのインキの飛散の程度を目視判定し
た。良好なものを○、不良なものを×、良好なものを
○、更に良好なものを◎として評価した。
【0047】(2)流動性 実施例1〜6、比較例1〜6で得られたインキ組成物に
ついて、スプレッドメーターにてフロー値を測定し、フ
ロー傾斜(スロープ)値にて評価した。フロー傾斜値が
3以上のものを○、3未満のものを×として評価した。
【0048】(3)塗装性(水性型オーバープリント用
ワニス適性;ハジキ・光沢) 実施例1〜6、比較例1〜6で得られたインキ組成物
を、各々インキ皮膜厚が1.5μmとなるようにアルミ
板にRIテスターで印刷した。印刷に引き続きインキを
ウェット状態のままで、水性オーバープリント用ワニス
である2W−131(大日本インキ化学工業製)を45
mg/100cm2(焼き付け後固形分)の塗膜量とな
るように塗装した。上記の条件で印刷塗装した印刷塗装
板を200℃45秒+200℃ 90秒(ピーク温度)
の条件で焼き付け乾燥する。塗膜を目視して、良好なも
のを○、不良なものを×として評価した。
【0049】(4)耐レトルト性 上記塗装性にて作成した試験片を未処理、及び加圧容器
中で加湿下にて、125℃30分間処理した後、(4−
1)塗膜密着性、および(4−2)塗膜硬度の試験を行
った。
【0050】(4−1)塗膜密着性 JIS K 5400に準じて、塗膜面にカッターナイフ
で1mm間隔で100個の碁盤目を作り、セロハンテープ
による剥離状態を調べ、剥離していないマス目の個数で
示した。
【0051】(4−2)塗膜硬度 塗膜面の硬度を、鉛筆引っ掻き試験(JIS K 540
0)を行い鉛筆硬度で示した。
【0052】以上の結果を表7〜表8にまとめた。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】表中、CLはε−カプロラクトンを、MV
Lはメチル−δ−バレロラクトンをMCLはメチル−ε
−カプロラクトンを意味する。
【0057】
【表4】
【0058】表中、CLはε−カプロラクトンを、MV
Lはメチル−δ−バレロラクトンをMCLはメチル−ε
−カプロラクトンを意味する。
【0059】
【表5】
【0060】*1 ファーストゲンブルーTGR−L
(大日本インキ化学工業(株)製) *2 アルケン56N(アルキルベンゼン、日本石油洗
剤(株)製)
【0061】
【表6】
【0062】*1 ファーストゲンブルーTGR−L
(大日本インキ化学工業(株)製) *2 アルケン56N(アルキルベンゼン、日本石油洗
剤(株)製)
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【発明の効果】以上、実施例等で示した通り、本発明で
特定する樹脂成分を含有する印刷インキ組成物は、印刷
時のミスチングが防止でき、インキを印刷後ウェットの
状態で水性タイプのオーバープリント用ワニスを塗装・
加熱乾燥する印刷塗装方式において優れた適性を有し、
さらには優れたレトルト耐性を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 BB26Z CA02 CA18 CA33 DA03 DA06 DB02 DB07 DC42 EA06 EA07 EA19 EB36 4J039 AE06 AF07 BC01 BC07 BC13 BE01 BE12 CA04 EA37 EA38 EA48 FA01 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂、顔料、及び溶剤より主として構成
    される印刷インキ組成物において、該樹脂成分として、
    油長が20〜50%であり、水酸基価が50〜250で
    あるアルキッド樹脂(a)、とラクトン類(b)を反応
    させてなる樹脂(A)を必須成分として含有してなるこ
    とを特徴とする印刷インキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記したアルキッド樹脂(a)とラクト
    ン類(b)の重量比(a):(b)が97:3〜60:
    40である請求項1〜3の何れかに記載の印刷インキ組
    成物。
  3. 【請求項3】 印刷された請求項1又は2記載の印刷イ
    ンキ組成物上に熱硬化性を有するオーバープリント用ワ
    ニスを塗布し、加熱硬化させることを特徴とする金属板
    の被覆方法。
JP2000091114A 2000-03-29 2000-03-29 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法 Pending JP2001279150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000091114A JP2001279150A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000091114A JP2001279150A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001279150A true JP2001279150A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18606619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000091114A Pending JP2001279150A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001279150A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7353551B1 (ja) * 2022-12-26 2023-10-02 東洋インキScホールディングス株式会社 金属印刷用インキ組成物および印刷物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7353551B1 (ja) * 2022-12-26 2023-10-02 東洋インキScホールディングス株式会社 金属印刷用インキ組成物および印刷物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7425532B2 (ja) 金属印刷インキ
JP6665910B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型平版印刷インキ用ロジン変性樹脂とその製造方法、活性エネルギー線硬化型平版印刷インキ用ワニス、活性エネルギー線硬化型平版印刷インキ、及び印刷物
JP7118373B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型印刷インキ組成物及びそれを用いた印刷方法
JP4897733B2 (ja) シームレス缶印刷インキ組成物
JP4752115B2 (ja) 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法
WO2011080976A1 (ja) 金属印刷インキ組成物およびそれを用いた印刷金属板
JP5098342B2 (ja) 印刷インキ用樹脂ワニス及び印刷インキ
JP4196231B2 (ja) 金属印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆物
JP2001279150A (ja) 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法
JP2018150469A (ja) ロジン変性樹脂の製造方法、および活性エネルギー線硬化型平版印刷インキ
JP4710100B2 (ja) 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法
JP6933288B1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インキ用ワニス、活性エネルギー線硬化型インキ、および印刷物
JP4801884B2 (ja) レトルト食品用シームレス缶の水なし平版印刷インキ組成物
JP7494370B1 (ja) 金属印刷用インキ組成物
JP6182717B2 (ja) 印刷インキ
JP2007169574A (ja) 印刷インキ
JP2001279149A (ja) 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法
US5312877A (en) High solids coating composition
JP2002129081A (ja) 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法
JP7368674B1 (ja) 凸版印刷用インキ組成物、及び基材の被覆方法並びに印刷塗装物
JPH08894B2 (ja) 金属用印刷インキ
US7666925B2 (en) Ink composition for waterless lithographic printing of seamless can for retort food
JP7284896B1 (ja) 金属印刷用インキ組成物および印刷塗装金属缶
JPH11323217A (ja) 印刷インキ組成物及びそれを用いた被覆方法
JP2545633B2 (ja) 金属印刷用インキ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050725