JP2001276899A - 浚渫土砂の処理装置 - Google Patents
浚渫土砂の処理装置Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/30—Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
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- Cyclones (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 湾岸や流出河川等から浚渫した土砂から砂分
を分級する際の分級効率を向上させるとともに、投入さ
れた浚渫土砂の流量が変動した場合でも、安定した分級
処理を行う。 【解決手段】 負圧式液体サイクロン50a,50b及
び負圧式液体サイクロン50c,50dに供給される泥
水の流量を、フィードサンプ30に導入される原水の流
量である約1100m3/Hより多い1200m3/Hに
設定するとともに、液体サイクロンの上昇管より排出さ
れる泥水(流量;1100m3/H)を上記フィードサ
ンプ30に連結されたシールタンク40に戻し、余分な
泥水(流量;1000m3/H)を上記シールタンク4
0の上澄み液として排出するようにした。
を分級する際の分級効率を向上させるとともに、投入さ
れた浚渫土砂の流量が変動した場合でも、安定した分級
処理を行う。 【解決手段】 負圧式液体サイクロン50a,50b及
び負圧式液体サイクロン50c,50dに供給される泥
水の流量を、フィードサンプ30に導入される原水の流
量である約1100m3/Hより多い1200m3/Hに
設定するとともに、液体サイクロンの上昇管より排出さ
れる泥水(流量;1100m3/H)を上記フィードサ
ンプ30に連結されたシールタンク40に戻し、余分な
泥水(流量;1000m3/H)を上記シールタンク4
0の上澄み液として排出するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湾岸や流出河川等
から浚渫した浚渫土砂から砂分を効率的に分級するため
の浚渫土砂の処理装置に関するものである。
から浚渫した浚渫土砂から砂分を効率的に分級するため
の浚渫土砂の処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湾岸や流出河川等に堆積する土砂
は、航路の阻害や河川流量の低下等の原因となるため、
浚渫機を搭載した浚渫船(掃底船ともいう)で浚渫され
た後、予め設けられた沈殿池に投入したり、天日乾燥に
よる処理あるいはセメント処理を行って減容化して一時
野積みした後、処分場等に埋立てていた。
は、航路の阻害や河川流量の低下等の原因となるため、
浚渫機を搭載した浚渫船(掃底船ともいう)で浚渫され
た後、予め設けられた沈殿池に投入したり、天日乾燥に
よる処理あるいはセメント処理を行って減容化して一時
野積みした後、処分場等に埋立てていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような湾岸や流出
河川等での流出土砂の堆積は継続的に発生するものなの
で、浚渫作業もほぼ定期的に行う必要がある。しかしな
がら、この浚渫された大量の土砂を貯留する沈殿池や上
記土砂を埋立てるための処分場を確保することが容易で
はなかった。また、上述した天日乾燥による処理では単
に水分を取るだけであり減容効果は小さく、セメント処
理による減容化では、処理設備が大がかりになるだけで
なく、セメントの混入のため充分な減容化ができないと
いった問題点があった。そこで、上記継続的に発生する
大量の浚渫土砂を効率的にかつ連続的に処理して減容化
する技術の開発が望まれている。
河川等での流出土砂の堆積は継続的に発生するものなの
で、浚渫作業もほぼ定期的に行う必要がある。しかしな
がら、この浚渫された大量の土砂を貯留する沈殿池や上
記土砂を埋立てるための処分場を確保することが容易で
はなかった。また、上述した天日乾燥による処理では単
に水分を取るだけであり減容効果は小さく、セメント処
理による減容化では、処理設備が大がかりになるだけで
なく、セメントの混入のため充分な減容化ができないと
いった問題点があった。そこで、上記継続的に発生する
大量の浚渫土砂を効率的にかつ連続的に処理して減容化
する技術の開発が望まれている。
【0004】そこで、浚渫土砂の連続処理装置として
は、例えば、図4に示すように、例えば、浚渫ロボット
で汲み上げられた湾岸や流出河川等に堆積した土砂を含
む泥水(原水)を直接複数の液体サイクロンに圧送して
処理する装置が考えられる。これは、例えば、浚渫ロボ
ットから、フィードサンプ30に浚渫土砂を所定の流量
で圧送するとともに、上記フィードサンプ30の底部に
貯まった比較的粒径の大きな粒子を含む泥水を、2台の
フィードポンプ30a,30bにより、それぞれ負圧式
液体サイクロン50a,50b及び負圧式液体サイクロ
ン50c,50dに圧送して分級するもので、上記負圧
式液体サイクロン50a〜50dで分級された所定の粒
径以上の砂分を主とした粒状体を含むスラリーは、スピ
ゴットタンク60に一時貯蔵された後、振動スクリーン
等の分級装置に送られ浚渫土砂中の砂分が分級される。
一方、上記負圧式液体サイクロン50a〜50dの図示
しない上昇管から排出される泥水は、移送管56を通っ
て貯水池に送られる。
は、例えば、図4に示すように、例えば、浚渫ロボット
で汲み上げられた湾岸や流出河川等に堆積した土砂を含
む泥水(原水)を直接複数の液体サイクロンに圧送して
処理する装置が考えられる。これは、例えば、浚渫ロボ
ットから、フィードサンプ30に浚渫土砂を所定の流量
で圧送するとともに、上記フィードサンプ30の底部に
貯まった比較的粒径の大きな粒子を含む泥水を、2台の
フィードポンプ30a,30bにより、それぞれ負圧式
液体サイクロン50a,50b及び負圧式液体サイクロ
ン50c,50dに圧送して分級するもので、上記負圧
式液体サイクロン50a〜50dで分級された所定の粒
径以上の砂分を主とした粒状体を含むスラリーは、スピ
ゴットタンク60に一時貯蔵された後、振動スクリーン
等の分級装置に送られ浚渫土砂中の砂分が分級される。
一方、上記負圧式液体サイクロン50a〜50dの図示
しない上昇管から排出される泥水は、移送管56を通っ
て貯水池に送られる。
【0005】しかしながら、このような連続処理装置で
は、フィードサンプへの流入量と液体サイクロンに圧送
する泥水の流量を、単に等しくした場合には、フィード
サンプへの原水の流入量の変動があった場合には、液体
サイクロンに圧送する泥水の流量が安定しないため、分
級効率や分級精度が低下してしまうといった問題点があ
った。
は、フィードサンプへの流入量と液体サイクロンに圧送
する泥水の流量を、単に等しくした場合には、フィード
サンプへの原水の流入量の変動があった場合には、液体
サイクロンに圧送する泥水の流量が安定しないため、分
級効率や分級精度が低下してしまうといった問題点があ
った。
【0006】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、湾岸や流出河川等から浚渫した土砂から砂分を
分級する際の分級効率を向上させるとともに、投入され
た浚渫土砂の流量が変動した場合でも、安定した分級処
理を行うことのできる浚渫土砂の処理装置を提供するこ
とを目的とする。
もので、湾岸や流出河川等から浚渫した土砂から砂分を
分級する際の分級効率を向上させるとともに、投入され
た浚渫土砂の流量が変動した場合でも、安定した分級処
理を行うことのできる浚渫土砂の処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の浚渫土砂の処理装置は、液体サイクロンの上部より排
出される泥水を、槽内に導入された浚渫土砂を上記液体
サイクロンに供給する液体供給槽に戻す手段を設けたも
のである。
の浚渫土砂の処理装置は、液体サイクロンの上部より排
出される泥水を、槽内に導入された浚渫土砂を上記液体
サイクロンに供給する液体供給槽に戻す手段を設けたも
のである。
【0008】請求項2に記載の浚渫土砂の処理装置は、
上記液体サイクロンに供給する泥水の流量を、上記液体
供給槽に導入される泥水の流量よりも多く設定したもの
である。
上記液体サイクロンに供給する泥水の流量を、上記液体
供給槽に導入される泥水の流量よりも多く設定したもの
である。
【0009】請求項3に記載の浚渫土砂の処理装置は、
上記液体サイクロンを負圧式液体サイクロンとするとも
に、上記負圧式液体サイクロン本体の下部排出口に、弾
性体から成るノズルを取付けたものである。
上記液体サイクロンを負圧式液体サイクロンとするとも
に、上記負圧式液体サイクロン本体の下部排出口に、弾
性体から成るノズルを取付けたものである。
【0010】請求項4に記載の浚渫土砂の処理装置は、
上記液体供給槽に、液体供給槽とその上部及び下部で連
通するシールタンクを設けるとともに、上記液体サイク
ロンの上部から排出された粒径の小さな粒状体を含む泥
水を、上記シールタンクに戻すようにしたものである。
上記液体供給槽に、液体供給槽とその上部及び下部で連
通するシールタンクを設けるとともに、上記液体サイク
ロンの上部から排出された粒径の小さな粒状体を含む泥
水を、上記シールタンクに戻すようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。図1は、本実施の形態に係
わる浚渫土砂の処理装置の構成を示す図で、10は例え
ば図示しない浚渫ロボットで汲み上げられた湾岸や流出
河川等に堆積した土砂を含む泥水(以下、原水という)
を下記の液体供給槽30に圧送するための原水導入管、
20は上記圧送された原水の水圧を減勢させる減圧槽、
30は上記減圧槽20で減圧された原水を一時貯蔵する
とともに、上記原水をフィードポンプ30a,30bに
より後述する液体サイクロン50a〜50dに圧送して
供給する液体供給槽(以下、フィードサンプという)、
40は上記フィードサンプ30とその上部及び下部で連
通するシールタンク、50a〜50dは上記フィードサ
ンプ30から供給される原水を分級する負圧式液体サイ
クロンである。本実施の形態の浚渫土砂の処理装置で
は、フィードポンプ30aは液体サイクロン50a,5
0bに、フィードポンプ30bは液体サイクロン50
c,50dに上記原水をフィードサンプ30中の下部か
ら供給するように構成されており、上記フィードポンプ
30aと上記フィードポンプ30bとはそれぞれ異なる
駆動源により駆動するように構成されている。
て、図面に基づき説明する。図1は、本実施の形態に係
わる浚渫土砂の処理装置の構成を示す図で、10は例え
ば図示しない浚渫ロボットで汲み上げられた湾岸や流出
河川等に堆積した土砂を含む泥水(以下、原水という)
を下記の液体供給槽30に圧送するための原水導入管、
20は上記圧送された原水の水圧を減勢させる減圧槽、
30は上記減圧槽20で減圧された原水を一時貯蔵する
とともに、上記原水をフィードポンプ30a,30bに
より後述する液体サイクロン50a〜50dに圧送して
供給する液体供給槽(以下、フィードサンプという)、
40は上記フィードサンプ30とその上部及び下部で連
通するシールタンク、50a〜50dは上記フィードサ
ンプ30から供給される原水を分級する負圧式液体サイ
クロンである。本実施の形態の浚渫土砂の処理装置で
は、フィードポンプ30aは液体サイクロン50a,5
0bに、フィードポンプ30bは液体サイクロン50
c,50dに上記原水をフィードサンプ30中の下部か
ら供給するように構成されており、上記フィードポンプ
30aと上記フィードポンプ30bとはそれぞれ異なる
駆動源により駆動するように構成されている。
【0012】また、60は上記各液体サイクロン50a
〜50dの下部から排出される粒径の大きな粒状体を含
むスラリーを一時貯蔵するスピゴットタンク、70は上
記スピゴットタンク60から送られる粒径の大きな粒状
体を含むスラリーを分級処理する分級装置であるアクア
スクリーンである。アクアスクリーン70は、傾斜付き
のベルトコンベヤの上り勾配部を、上記上り勾配の所定
の位置で上記スラリーに加水しながら搬送することによ
り、上記スラリーに混合されている微粒分を分離する分
級処理を行うとともに、上記スラリー中の粒径の大きな
粒状体の除塩処理を行う。なお、上記アクアスクリーン
70で分級された粒径の大きな粒状体はベルトコンベヤ
80により、図示しない砂処理場に送られ貯蔵あるいは
分級処理される。
〜50dの下部から排出される粒径の大きな粒状体を含
むスラリーを一時貯蔵するスピゴットタンク、70は上
記スピゴットタンク60から送られる粒径の大きな粒状
体を含むスラリーを分級処理する分級装置であるアクア
スクリーンである。アクアスクリーン70は、傾斜付き
のベルトコンベヤの上り勾配部を、上記上り勾配の所定
の位置で上記スラリーに加水しながら搬送することによ
り、上記スラリーに混合されている微粒分を分離する分
級処理を行うとともに、上記スラリー中の粒径の大きな
粒状体の除塩処理を行う。なお、上記アクアスクリーン
70で分級された粒径の大きな粒状体はベルトコンベヤ
80により、図示しない砂処理場に送られ貯蔵あるいは
分級処理される。
【0013】図2は、減圧槽20,フィードサンプ30
及びシールタンク40の詳細を示す図で、フィードサン
プ30と減圧槽20及びシールタンク40とは、それぞ
れ仕切り板30A,30Bを介して一体に連結されてい
る。減圧槽20内には、約13φのスチール製の捕獲網
21が設けられており(図1参照)、この捕獲網21に
より、上記原水導入管10から圧送された原水の水圧を
減勢させるとともに、上記原水に混入している数cm以
上のゴミ等の挟雑物や土砂の大塊を捕獲するようにして
いる。また、フィードサンプ30と減圧槽20との間に
設けられた仕切り板30Aは、底部ではフィードサンプ
30と減圧槽20とを完全に分離しているが、上端面で
はその高さをフィードサンプ30と減圧槽20の上端面
よりも低く設定し、減圧槽20で減勢された原水が上記
仕切り板30Aをオーバーフローしてフィードサンプ3
0に流入するようにしている。フィードサンプ30は、
上記仕切り板30Aからオーバーフローした原水を一時
貯蔵するとともに、底部に貯まった比較的粒径の大きな
粒状体を含む処理水を、フィードポンプ30a,30b
により、それぞれ負圧式液体サイクロン50a,50b
及び負圧式液体サイクロン50c,50dに圧送する。
また、フィードサンプ30とシールタンク40との間に
設けられた仕切り板30Bの上部には、フィードサンプ
30とシールタンク40とを連絡する上部連絡通路30
pが設けられており、フィードサンプ30の上澄み液は
上記上部連絡通路30pからオーバーフローしてシール
タンク40に流出する。シールタンク40は、上記フィ
ードサンプ30からの処理水と、負圧式液体サイクロン
50a〜50dの上部からの処理水を貯蔵するタンク本
体41と、その上澄み液を図示しない貯水池に排水する
ための排水通路42とを備えている。この排水通路42
には仕切り板40Aが設けられており、上記仕切り板4
0Aの上部から流出したシールタンク40の上澄み液は
排水通路42から、浚渫土砂を埋立てるための貯水池に
送られる。一方、フィードサンプ30とシールタンク4
0との間に設けられた仕切り板30Bの下部には、フィ
ードサンプ30とシールタンク40とを連絡する下部連
絡通路30qが設けられており、シールタンク40に流
入された処理水中に含まれる比較的粒径の大きな粒状体
は、上記下部連絡通路30qを通ってフィードサンプ3
0の底部側に戻される。なお、上記図2では、処理され
る浚渫土砂の流れを明瞭にするため、フィードポンプ3
0a,負圧式液体サイクロン50a,50bの系統のみ
を記した。
及びシールタンク40の詳細を示す図で、フィードサン
プ30と減圧槽20及びシールタンク40とは、それぞ
れ仕切り板30A,30Bを介して一体に連結されてい
る。減圧槽20内には、約13φのスチール製の捕獲網
21が設けられており(図1参照)、この捕獲網21に
より、上記原水導入管10から圧送された原水の水圧を
減勢させるとともに、上記原水に混入している数cm以
上のゴミ等の挟雑物や土砂の大塊を捕獲するようにして
いる。また、フィードサンプ30と減圧槽20との間に
設けられた仕切り板30Aは、底部ではフィードサンプ
30と減圧槽20とを完全に分離しているが、上端面で
はその高さをフィードサンプ30と減圧槽20の上端面
よりも低く設定し、減圧槽20で減勢された原水が上記
仕切り板30Aをオーバーフローしてフィードサンプ3
0に流入するようにしている。フィードサンプ30は、
上記仕切り板30Aからオーバーフローした原水を一時
貯蔵するとともに、底部に貯まった比較的粒径の大きな
粒状体を含む処理水を、フィードポンプ30a,30b
により、それぞれ負圧式液体サイクロン50a,50b
及び負圧式液体サイクロン50c,50dに圧送する。
また、フィードサンプ30とシールタンク40との間に
設けられた仕切り板30Bの上部には、フィードサンプ
30とシールタンク40とを連絡する上部連絡通路30
pが設けられており、フィードサンプ30の上澄み液は
上記上部連絡通路30pからオーバーフローしてシール
タンク40に流出する。シールタンク40は、上記フィ
ードサンプ30からの処理水と、負圧式液体サイクロン
50a〜50dの上部からの処理水を貯蔵するタンク本
体41と、その上澄み液を図示しない貯水池に排水する
ための排水通路42とを備えている。この排水通路42
には仕切り板40Aが設けられており、上記仕切り板4
0Aの上部から流出したシールタンク40の上澄み液は
排水通路42から、浚渫土砂を埋立てるための貯水池に
送られる。一方、フィードサンプ30とシールタンク4
0との間に設けられた仕切り板30Bの下部には、フィ
ードサンプ30とシールタンク40とを連絡する下部連
絡通路30qが設けられており、シールタンク40に流
入された処理水中に含まれる比較的粒径の大きな粒状体
は、上記下部連絡通路30qを通ってフィードサンプ3
0の底部側に戻される。なお、上記図2では、処理され
る浚渫土砂の流れを明瞭にするため、フィードポンプ3
0a,負圧式液体サイクロン50a,50bの系統のみ
を記した。
【0014】図3、は本実施の形態に係わる負圧式液体
サイクロン50(50a〜50d)の構成を示す図で、
51は下方において内径が徐々に狭くなるよう構成され
た筒状のサイクロン本体、52は上記本体51の上部5
1a側の壁に設けられた処理材導入管、53は上記本体
51の下部51bの先端部に設けられた材料排出管、5
4は上記材料排出管53に取付けられたラバー製のスピ
ゴットノズル、55は上記本体51の上部のほぼ中央部
に設けられた上昇管、56はこの上昇管55から排出さ
れる粒径の小さな粒子を含んだ処理水をシールタンク4
0に戻すための移送管、57は上記移送管56の上昇管
55側に設けられ移送管56内に空気を導入し上記負圧
式液体サイクロン50の排圧を調整する排圧調整手段、
58は上記処理材導入管52の前段に設けられた負圧式
液体サイクロン50に搬送される処理材料の導入量を調
整する導入量調整弁である。なお、上記移送管56の他
端は、その開口部がシールタンク40に貯蔵された処理
水中に位置するように設置されている。
サイクロン50(50a〜50d)の構成を示す図で、
51は下方において内径が徐々に狭くなるよう構成され
た筒状のサイクロン本体、52は上記本体51の上部5
1a側の壁に設けられた処理材導入管、53は上記本体
51の下部51bの先端部に設けられた材料排出管、5
4は上記材料排出管53に取付けられたラバー製のスピ
ゴットノズル、55は上記本体51の上部のほぼ中央部
に設けられた上昇管、56はこの上昇管55から排出さ
れる粒径の小さな粒子を含んだ処理水をシールタンク4
0に戻すための移送管、57は上記移送管56の上昇管
55側に設けられ移送管56内に空気を導入し上記負圧
式液体サイクロン50の排圧を調整する排圧調整手段、
58は上記処理材導入管52の前段に設けられた負圧式
液体サイクロン50に搬送される処理材料の導入量を調
整する導入量調整弁である。なお、上記移送管56の他
端は、その開口部がシールタンク40に貯蔵された処理
水中に位置するように設置されている。
【0015】液体サイクロンは、下端に排出口を有する
筒状の本体の内壁に種々の大きさの粒状体を含んだ液体
を高速で噴射し、この液体が一次回転流と呼ばれる渦を
形成しながらサイクロン本体の内壁に沿って下部方向に
移動する時に、サイクロン本体の中央部の気圧が減少
し、上記液体が二次回転流と呼ばれる渦を形成しながら
上記一次回転流の内側からサイクロン本体を上昇する現
象を利用し、上記液体に含まれた粒径の大きな粒子を本
体の内壁に衝突させながら下方に移動させて液体の一部
とともに下部排出口から排出させるとともに、粒径の小
さな粒子を上記二次回転流により本体の上部方向に運
び、サイクロン本体内の上部に設けられた上昇管から、
一端が上記上昇管に接続された移送管により、サイクロ
ンの外部へ排出される。本実施の形態では、液体サイク
ロンとして、上記移送管の他端を液体供給槽内の処理水
中に位置させ本体内部に負圧を発生させる負圧式液体サ
イクロン50を用いている。負圧式液体サイクロン50
では、移送管56の上昇管55側に設けられた排圧調整
手段57により、上記移送管56内に空気を導入してサ
イクロン本体51内の負圧(液体サイクロンの排圧)を
調整し、上記上昇管55の上部から排出される粒子の粒
径を制御する。本実施の形態においては、導入された浚
渫土砂の原水から砂分を取出すため、粒径が約75μm
未満の粒子を上記上昇管55から排出するように上記排
圧を調整し、この排出された粒子をシールタンク40に
戻すようにしている。負圧式液体サイクロン50の動作
時においては、材料排出管53に取付けられた弾性体か
ら成るスピゴットノズル54は、図3に示すように、本
体51の内部に発生した負圧で絞り込まれるため、上記
スピゴットノズル54の開口部54sが閉じられる。そ
のため、一次回転流により本体51の内壁に衝突しなが
ら下方に移動し材料排出管53から上記スピゴットノズ
ル54内に送られてきた粒径の大きな粒子から成る固形
分(主に、浚渫土砂中の砂分)は、スピゴットノズル5
4の開口部54sが閉じられているために上記開口部5
4s付近に蓄積される。ところで、スピゴットノズル5
4が弾性体より構成されているため、ある重量以上の固
形分が蓄積されると、上記固形分の自重によりスピゴッ
トノズル54の開口部54sが押し広げられ、固形分の
多くなったスラリーが上記開口部54sから排出され
る。したがって、上記スピゴットノズル54の開口部5
4sからは、従来のような水分の割合の大きな泥水では
なく、粒径の大きな粒子から成る固形分が多く含まれる
スラリーが排出される。なお、上記スラリーは、スピゴ
ットタンク60に一時貯蔵された後、アクアスクリーン
70に送られ砂分が取出される。
筒状の本体の内壁に種々の大きさの粒状体を含んだ液体
を高速で噴射し、この液体が一次回転流と呼ばれる渦を
形成しながらサイクロン本体の内壁に沿って下部方向に
移動する時に、サイクロン本体の中央部の気圧が減少
し、上記液体が二次回転流と呼ばれる渦を形成しながら
上記一次回転流の内側からサイクロン本体を上昇する現
象を利用し、上記液体に含まれた粒径の大きな粒子を本
体の内壁に衝突させながら下方に移動させて液体の一部
とともに下部排出口から排出させるとともに、粒径の小
さな粒子を上記二次回転流により本体の上部方向に運
び、サイクロン本体内の上部に設けられた上昇管から、
一端が上記上昇管に接続された移送管により、サイクロ
ンの外部へ排出される。本実施の形態では、液体サイク
ロンとして、上記移送管の他端を液体供給槽内の処理水
中に位置させ本体内部に負圧を発生させる負圧式液体サ
イクロン50を用いている。負圧式液体サイクロン50
では、移送管56の上昇管55側に設けられた排圧調整
手段57により、上記移送管56内に空気を導入してサ
イクロン本体51内の負圧(液体サイクロンの排圧)を
調整し、上記上昇管55の上部から排出される粒子の粒
径を制御する。本実施の形態においては、導入された浚
渫土砂の原水から砂分を取出すため、粒径が約75μm
未満の粒子を上記上昇管55から排出するように上記排
圧を調整し、この排出された粒子をシールタンク40に
戻すようにしている。負圧式液体サイクロン50の動作
時においては、材料排出管53に取付けられた弾性体か
ら成るスピゴットノズル54は、図3に示すように、本
体51の内部に発生した負圧で絞り込まれるため、上記
スピゴットノズル54の開口部54sが閉じられる。そ
のため、一次回転流により本体51の内壁に衝突しなが
ら下方に移動し材料排出管53から上記スピゴットノズ
ル54内に送られてきた粒径の大きな粒子から成る固形
分(主に、浚渫土砂中の砂分)は、スピゴットノズル5
4の開口部54sが閉じられているために上記開口部5
4s付近に蓄積される。ところで、スピゴットノズル5
4が弾性体より構成されているため、ある重量以上の固
形分が蓄積されると、上記固形分の自重によりスピゴッ
トノズル54の開口部54sが押し広げられ、固形分の
多くなったスラリーが上記開口部54sから排出され
る。したがって、上記スピゴットノズル54の開口部5
4sからは、従来のような水分の割合の大きな泥水では
なく、粒径の大きな粒子から成る固形分が多く含まれる
スラリーが排出される。なお、上記スラリーは、スピゴ
ットタンク60に一時貯蔵された後、アクアスクリーン
70に送られ砂分が取出される。
【0016】ところで、負圧式液体サイクロン50に投
入された浚渫土砂は、主に湾岸や流出河川等の海水ある
いは海水成分が多い水とともに浚渫されるので、上記土
砂には塩分が付着している。上記浚渫土砂の各粒状体に
付着している塩分は、液体サイクロン50内に生ずる上
記一次回転流による粒状体間の衝突あるいは摩擦によっ
て上記粒状体から離脱され処理水中に浮遊する。上記塩
分は非吸着性なので、負圧式液体サイクロン50で一旦
離脱されりた塩分が上記粒状体の表面に再び付着して
も、上記粒状体をシャワーに通すなどの簡単な水洗いに
より上記塩分を取り除くことが充分に可能である。ま
た、上記粒状体中の砂分は、負圧式液体サイクロン50
内部での衝突あるいは摩擦により研磨されるので、品質
の良い砂分が取出せる。
入された浚渫土砂は、主に湾岸や流出河川等の海水ある
いは海水成分が多い水とともに浚渫されるので、上記土
砂には塩分が付着している。上記浚渫土砂の各粒状体に
付着している塩分は、液体サイクロン50内に生ずる上
記一次回転流による粒状体間の衝突あるいは摩擦によっ
て上記粒状体から離脱され処理水中に浮遊する。上記塩
分は非吸着性なので、負圧式液体サイクロン50で一旦
離脱されりた塩分が上記粒状体の表面に再び付着して
も、上記粒状体をシャワーに通すなどの簡単な水洗いに
より上記塩分を取り除くことが充分に可能である。ま
た、上記粒状体中の砂分は、負圧式液体サイクロン50
内部での衝突あるいは摩擦により研磨されるので、品質
の良い砂分が取出せる。
【0017】次に、上記装置による浚渫土砂の処理方法
について説明する。本実施の形態では、例えば、図示し
ない浚渫ロボットから、原水導入管10を通って、砂分
が約100で水分が1000の割合の原水が、減圧槽2
0を介して、約1100m3/Hの流量で、フィードサ
ンプ30に送られる。上記原水は減圧槽20のスチール
製の捕獲網21で減勢され、仕切り板30Aをオーバー
フローしてフィードサンプ30に流入する。フィードサ
ンプ30の底部に貯まった砂分を主とした比較的粒径の
大きな粒子を含む泥水は、フィードポンプ30a,30
bにより、上記原水の流入量である約1100m3/H
より多い1200m3/H(ポンプ1台あたり600m3
/H〜水;550m3/H,砂;50m3/H)ずつ圧送
され、負圧式液体サイクロン50a,50b及び負圧式
液体サイクロン50c,50dに供給される。一方、フ
ィードサンプ30の上澄み液は上部連絡通路30pから
シールタンク40に流出する。なお、上記捕獲網21
は、装置の休止時にチェンブロック22で引き揚げ、異
物等を取出し掃除する。負圧式液体サイクロン50a〜
50dでは、上記圧送された泥水中の約75μm未満の
微粒分を含む泥水を、それぞれ275m3/Hずつ、上
昇管55から移送管56を介してシールタンク40に戻
すとともに、約75μm以上の砂分を主体とした固形分
を含んだスラリーを材料排出管53に取付けられたスピ
ゴットノズル54の開口部54sから排出する。上記ス
ラリーは約100m3/Hの砂分を含んでおり、スピゴ
ットタンク60に一時貯蔵された後、浮遊分級機70に
投入される。
について説明する。本実施の形態では、例えば、図示し
ない浚渫ロボットから、原水導入管10を通って、砂分
が約100で水分が1000の割合の原水が、減圧槽2
0を介して、約1100m3/Hの流量で、フィードサ
ンプ30に送られる。上記原水は減圧槽20のスチール
製の捕獲網21で減勢され、仕切り板30Aをオーバー
フローしてフィードサンプ30に流入する。フィードサ
ンプ30の底部に貯まった砂分を主とした比較的粒径の
大きな粒子を含む泥水は、フィードポンプ30a,30
bにより、上記原水の流入量である約1100m3/H
より多い1200m3/H(ポンプ1台あたり600m3
/H〜水;550m3/H,砂;50m3/H)ずつ圧送
され、負圧式液体サイクロン50a,50b及び負圧式
液体サイクロン50c,50dに供給される。一方、フ
ィードサンプ30の上澄み液は上部連絡通路30pから
シールタンク40に流出する。なお、上記捕獲網21
は、装置の休止時にチェンブロック22で引き揚げ、異
物等を取出し掃除する。負圧式液体サイクロン50a〜
50dでは、上記圧送された泥水中の約75μm未満の
微粒分を含む泥水を、それぞれ275m3/Hずつ、上
昇管55から移送管56を介してシールタンク40に戻
すとともに、約75μm以上の砂分を主体とした固形分
を含んだスラリーを材料排出管53に取付けられたスピ
ゴットノズル54の開口部54sから排出する。上記ス
ラリーは約100m3/Hの砂分を含んでおり、スピゴ
ットタンク60に一時貯蔵された後、浮遊分級機70に
投入される。
【0018】なお、シールタンク40に流入されたフィ
ードサンプ30からオーバーフローしてきた泥水中と、
上記負圧式液体サイクロン50a〜50dの上部から戻
された泥水中に含まれる粒径の小さな粒状体(シルト
分)を含んだシールタンク40の上澄み液は排水通路4
2から、図示しない排水シュートにより、約1000m
3/Hの流量で貯水池に送られ、上記泥水中の比較的粒
径の大きな粒状体は、下部連絡通路30qを通って再び
フィードサンプ30の底部側に戻される。アクアスクリ
ーン70では、投入された上記浚渫土砂を、図示しない
散水機により加水しながら上り勾配部方向に搬送するこ
とにより、上記浚渫土砂中の粒径の小さな粒子を排水口
75aから排出しフィードサンプ30に戻す。一方、上
り勾配部に搬送された砂分を主とした粒径の大きな粒子
は、ベルトコンベヤ80により図示しない砂処理場に搬
送される。本例では、上記ベルトコンベヤ80により搬
送される砂分は約100m3/Hとなる。なお、上記ア
クアスクリーン70において、砂分を主とした粒径の大
きな粒子に付着している塩分は上記散水機による洗浄水
により取り除かれる。
ードサンプ30からオーバーフローしてきた泥水中と、
上記負圧式液体サイクロン50a〜50dの上部から戻
された泥水中に含まれる粒径の小さな粒状体(シルト
分)を含んだシールタンク40の上澄み液は排水通路4
2から、図示しない排水シュートにより、約1000m
3/Hの流量で貯水池に送られ、上記泥水中の比較的粒
径の大きな粒状体は、下部連絡通路30qを通って再び
フィードサンプ30の底部側に戻される。アクアスクリ
ーン70では、投入された上記浚渫土砂を、図示しない
散水機により加水しながら上り勾配部方向に搬送するこ
とにより、上記浚渫土砂中の粒径の小さな粒子を排水口
75aから排出しフィードサンプ30に戻す。一方、上
り勾配部に搬送された砂分を主とした粒径の大きな粒子
は、ベルトコンベヤ80により図示しない砂処理場に搬
送される。本例では、上記ベルトコンベヤ80により搬
送される砂分は約100m3/Hとなる。なお、上記ア
クアスクリーン70において、砂分を主とした粒径の大
きな粒子に付着している塩分は上記散水機による洗浄水
により取り除かれる。
【0019】このように、負圧式液体サイクロン50
a,50b及び負圧式液体サイクロン50c,50dに
供給される泥水の流量を、フィードサンプ30に導入さ
れる原水の流量である約1100m3/Hより多い12
00m3/Hに設定するとともに、液体サイクロンの上
昇管より排出される泥水(流量;1100m3/H)を
上記フィードサンプ30に連結されたシールタンク40
に戻し、余分な泥水(流量;1000m3/H)を上記
シールタンク40の上澄み液として排出するようにした
ので、フィードサンプ30内には常に負圧式液体サイク
ロン50a〜50dに供給される泥水の流量以上の充分
な泥水があることになる。したがって、上記フィードサ
ンプ30に導入される原水の流量に変動があった場合で
も、上記負圧式液体サイクロン50a〜50dは安定し
た流入条件を保つことができるので、上記原水の分級効
率や分級精度を良好に保つことができるだけでなく、万
一、上記導入される泥水の供給が絶えた場合でも、フィ
ードサンプ30が空になることがないので、ポンプの空
転による故障を防ぐことができる。
a,50b及び負圧式液体サイクロン50c,50dに
供給される泥水の流量を、フィードサンプ30に導入さ
れる原水の流量である約1100m3/Hより多い12
00m3/Hに設定するとともに、液体サイクロンの上
昇管より排出される泥水(流量;1100m3/H)を
上記フィードサンプ30に連結されたシールタンク40
に戻し、余分な泥水(流量;1000m3/H)を上記
シールタンク40の上澄み液として排出するようにした
ので、フィードサンプ30内には常に負圧式液体サイク
ロン50a〜50dに供給される泥水の流量以上の充分
な泥水があることになる。したがって、上記フィードサ
ンプ30に導入される原水の流量に変動があった場合で
も、上記負圧式液体サイクロン50a〜50dは安定し
た流入条件を保つことができるので、上記原水の分級効
率や分級精度を良好に保つことができるだけでなく、万
一、上記導入される泥水の供給が絶えた場合でも、フィ
ードサンプ30が空になることがないので、ポンプの空
転による故障を防ぐことができる。
【0020】なお、上記実施の形態では、浚渫ロボット
からの浚渫土砂を処理する場合について説明したが、上
記湾岸や流出河川等から浚渫し別途堆積しておいた浚渫
土砂に適量の水を加水したものを原水とすれば、上記実
施の形態と同様に、上記浚渫土砂から砂分を取出すこと
により、沈殿池あるいは処分場に埋立てる浚渫土砂を減
量化できる。なお、上記アクアスクリーン70で分級さ
れた砂分は、塩分等が除去されば、もともと良質である
ので、コンクリ−ト用の細骨材等に利用することができ
る。
からの浚渫土砂を処理する場合について説明したが、上
記湾岸や流出河川等から浚渫し別途堆積しておいた浚渫
土砂に適量の水を加水したものを原水とすれば、上記実
施の形態と同様に、上記浚渫土砂から砂分を取出すこと
により、沈殿池あるいは処分場に埋立てる浚渫土砂を減
量化できる。なお、上記アクアスクリーン70で分級さ
れた砂分は、塩分等が除去されば、もともと良質である
ので、コンクリ−ト用の細骨材等に利用することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、液体サイクロンの上部より排出される泥
水を、槽内に導入された浚渫土砂を上記液体サイクロン
に供給する液体供給槽に戻す手段を設けたので、上記導
入された泥水の流量に変動があった場合でも、上記液体
サイクロンは安定した流入条件を保つことができるの
で、分級効率や分級精度を良好に保つことができる。更
に、上記導入される泥水が万一途絶えた場合でも、液体
供給槽が空になることがないので、ポンプの空転による
故障を防ぐことができる。
発明によれば、液体サイクロンの上部より排出される泥
水を、槽内に導入された浚渫土砂を上記液体サイクロン
に供給する液体供給槽に戻す手段を設けたので、上記導
入された泥水の流量に変動があった場合でも、上記液体
サイクロンは安定した流入条件を保つことができるの
で、分級効率や分級精度を良好に保つことができる。更
に、上記導入される泥水が万一途絶えた場合でも、液体
供給槽が空になることがないので、ポンプの空転による
故障を防ぐことができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、上記液体
サイクロンに供給する泥水の流量を、上記液体供給槽に
導入される泥水の流量よりも多く設定したので、液体サ
イクロンにおける分級効率を更に向上させることができ
る。
サイクロンに供給する泥水の流量を、上記液体供給槽に
導入される泥水の流量よりも多く設定したので、液体サ
イクロンにおける分級効率を更に向上させることができ
る。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、上記液体
サイクロンを負圧式液体サイクロンとするとともに、上
記負圧式液体サイクロン本体の下部排出口に、弾性体か
ら成るノズルを取付けたので、簡単な構成で固形分の多
いスラリーを効率良く排出させることができ、液体サイ
クロンの分級効率を著しく向上させることができる。
サイクロンを負圧式液体サイクロンとするとともに、上
記負圧式液体サイクロン本体の下部排出口に、弾性体か
ら成るノズルを取付けたので、簡単な構成で固形分の多
いスラリーを効率良く排出させることができ、液体サイ
クロンの分級効率を著しく向上させることができる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、上記液体
供給槽に、液体供給槽とその上部及び下部で連通するシ
ールタンクを設けて、液体供給槽の上澄み液を上記シー
ルタンクに移動させ、粒径の大きな粒状体を含む泥水を
液体サイクロンに圧送するようにしたので、分級効率を
向上させることができる。また、上記液体サイクロンの
上部から排出された泥水をシールタンクに戻すようにし
たので、液体サイクロンの上部から上記粒径の小さな粒
状体に混入されて排出された粒径の大きな粒状体は液体
供給槽に戻され、液体サイクロンで再度分級されるの
で、粒径の大きな粒状体を効率良く分級することができ
る。
供給槽に、液体供給槽とその上部及び下部で連通するシ
ールタンクを設けて、液体供給槽の上澄み液を上記シー
ルタンクに移動させ、粒径の大きな粒状体を含む泥水を
液体サイクロンに圧送するようにしたので、分級効率を
向上させることができる。また、上記液体サイクロンの
上部から排出された泥水をシールタンクに戻すようにし
たので、液体サイクロンの上部から上記粒径の小さな粒
状体に混入されて排出された粒径の大きな粒状体は液体
供給槽に戻され、液体サイクロンで再度分級されるの
で、粒径の大きな粒状体を効率良く分級することができ
る。
【図1】 本実施の形態に係わる浚渫土砂の処理装置を
示す図である。
示す図である。
【図2】 本実施の形態に係わる液体供給槽の詳細を示
す図である。
す図である。
【図3】 本実施の形態に係わる負圧式サイクロンの詳
細を示す図である。
細を示す図である。
【図4】 浚渫土砂の連続処理装置の一例を示す図であ
る。
る。
10 原水導入管、20 減圧槽、30 フィードサン
プ、30a,30b フィードポンプ、40 シールタ
ンク、50a〜50d 負圧式液体サイクロン、60
スピゴットタンク、70 アクアスクリーン、80 ベ
ルトコンベヤ。
プ、30a,30b フィードポンプ、40 シールタ
ンク、50a〜50d 負圧式液体サイクロン、60
スピゴットタンク、70 アクアスクリーン、80 ベ
ルトコンベヤ。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 洋 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 阿部 健一 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 山崎 昭 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 松村 修治 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 川口 謙治 東京都新宿区西新宿3−7−1 新宿パー クタワー12F エコプラント株式会社内 (72)発明者 信太 豊 埼玉県大里郡寄居町桜沢265番地 新六精 機株式会社内 Fターム(参考) 4D053 AA03 AB04 BA01 BB02 BC01 BD01 CA01 CB13 CD25 DA10 4D059 AA09 BE39 CB27 CC04 EB03 EB07 4D071 AA07 AA13 AA53 AB02 AB23 AB25 BB03 CA01 CA06 DA20
Claims (4)
- 【請求項1】 液体サイクロンと、槽内に導入された浚
渫土砂を上記液体サイクロンに供給する液体供給槽とを
備えた浚渫土砂の処理装置において、上記液体サイクロ
ンの上部より排出される泥水を上記液体供給槽に戻す手
段を設けたことを特徴とする浚渫土砂の処理装置。 - 【請求項2】 上記液体サイクロンに供給する泥水の流
量を上記液体供給槽に導入される泥水の流量よりも多く
設定したことを特徴とする請求項1記載の浚渫土砂の処
理装置。 - 【請求項3】 上記液体サイクロンを負圧式液体サイク
ロンとするとともに、上記負圧式液体サイクロンの下部
排出口に、弾性体から成るノズルを取付けたことを特徴
とする請求項1または請求項2記載の浚渫土砂の処理装
置。 - 【請求項4】 上記液体供給槽に、液体供給槽とその上
部及び下部で連通するシールタンクを設け、上記液体サ
イクロンの上部から排出された粒径の小さな粒状体を含
む泥水を、上記シールタンクに戻すようにしたことを特
徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の浚渫土
砂の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000099271A JP2001276899A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 浚渫土砂の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000099271A JP2001276899A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 浚渫土砂の処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001276899A true JP2001276899A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18613647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000099271A Withdrawn JP2001276899A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 浚渫土砂の処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001276899A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011255261A (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-22 | Taihei Sangyo Co Ltd | 建設汚泥の処理方法及び建設汚泥からの再生砂 |
JP2013121568A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Nakamichi Kankyo Kaihatsu:Kk | 建設汚泥のリサイクル方法 |
JP2017101453A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 鹿島建設株式会社 | 土質材料の含水率調整方法 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000099271A patent/JP2001276899A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011255261A (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-22 | Taihei Sangyo Co Ltd | 建設汚泥の処理方法及び建設汚泥からの再生砂 |
JP2013121568A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Nakamichi Kankyo Kaihatsu:Kk | 建設汚泥のリサイクル方法 |
JP2017101453A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 鹿島建設株式会社 | 土質材料の含水率調整方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |