JP2001276797A - 廃家電製品回収システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザー側が簡単な方法で廃家電の回収を依頼
することができ、メーカーも効率的に回収が行える廃家
電製品回収システムを提供することを目的とする。 【解決手段】廃家電製品回収システムは、ユーザー端末
２に入力された廃棄家電製品Ｌ１の形名、数量または劣
化レベルなどからなる廃家電製品データをネットワーク
Ｎを介して受信したサーバー１が、この廃家電製品デー
タを基に前記廃棄家電製品の回収作業者または回収方法
などを判定して回収データを設定し、この回収データを
基に設定された回収案内データをユーザー端末２にネッ
トワークを介して返信することを特徴とする。ユーザー
端末２に入力された廃家電製品データをネットワークＮ
を介してサーバー１が受信することでユーザー端末２に
回収に関する情報が送信されるので、ユーザー側は比較
的簡単な方法で廃家電の回収について依頼または照会を
行うことができ、家電メーカー側も効率的な回収を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、廃家電を効率的に
回収し、リサイクルを推進可能な廃家電回収システムに
関する。

【従来の技術】従来、使用済みのテレビ、冷蔵庫、洗濯
機およびエアコンなどの家電製品は、ユーザーから回収
の依頼を受けた自治体や廃棄物処理業者などによって引
き取られ、その多くは廃棄物として最終的に処理業者に
よって埋立て処分などの処理が行われていた。

【０００２】しかし、近年地球環境への負荷を低減する
ために、省エネ、省資源化された家電製品の技術開発が
進み、製品化されている。特に、省資源化については、
廃棄される家電製品（廃家電）を回収、再利用するため
のリサイクル技術を応用した製品が開発されつつある。

【０００３】一方、「特定家庭用機器再商品化法（家電
リサイクル法）」の施行を控え、家電メーカーおよびユ
ーザーは廃家電の回収率を高めようとする傾向にある。
また、家電メーカーは、省資源化製品の開発の一環とし
てリサイクル技術を応用した製品開発を行っており、こ
れに伴って廃家電を積極的に回収する試みが検討されて
いる。

【０００４】さらに、こうした廃家電回収の傾向は、テ
レビ、冷蔵庫、洗濯機およびエアコンといった特定家電
製品以外の製品に蛍光ランプなどの照明製品へも波及し
つつある。

【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に家電製
品を廃棄するユーザー側にとっては、従来の廃家電回収
の依頼手続きが煩わしい場合があり、また家電メーカー
に対する直接的な回収依頼手続きが明確に決められてい
ないため、ユーザー側からの回収依頼が積極的に行われ
ず、回収率が向上しないことが考えられる。

【０００５】また、メーカー側にとっては、廃棄された
種々の廃家電からリサイクル処理を行うために機種を選
別する必要があるが、この選別作業は人的選別に頼らざ
るを得ず、リサイクル処理に要するコストが上昇すると
いう問題がある。

【０００６】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、ユーザー側が簡単な方法で廃家電の回収を依頼
することができ、メーカーも効率的に回収が行える廃家
電製品回収システムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】請求項１の廃家電製品回
収システムは、ユーザー端末に入力された廃棄家電製品
の形名、数量または劣化レベルなどからなる廃家電製品
データをネットワークを介して受信したサーバーが、こ
の廃家電製品データを基に前記廃棄家電製品の回収作業
者または回収方法などを判定して回収データを設定し、
この回収データを基に設定された回収案内データをユー
ザー端末にネットワークを介して返信することを特徴と
する。

【０００７】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。

【０００８】ネットワークは、ユーザー端末およびサー
バーがアクセス可能な汎用の情報ネットワークを意味
し、例えばインターネットや会員制の「ＰＣ−ＶＡＮ」
や「ＮＩＦＴＹ」などが挙げられるがこれらに限らな
い。しかし、家電製品を使用する不特定多数のユーザー
が容易にアクセスすることが望ましいため、ネットワー
クにはインターネットが好適である。

【０００９】ユーザー端末は、ネットワークにアクセス
可能なパーソナルコンピュータ（パソコン）、携帯情報
端末、家庭用ゲーム機器などネットワークを介してデー
タの送受信が可能な情報端末であればよい。

【００１０】ユーザー端末には、廃棄家電製品の種別、
形名、数量または劣化レベルなどの廃家電に関する情報
が入力され、この情報を基にユーザー端末から廃家電製
品データが、サーバーに送信される。

【００１１】サーバーは、ネットワークにアクセス可能
なワークステーションなどの比較的大容量のコンピュー
タであり、不特定多数のユーザー端末から送信された廃
家電製品データを受信し、この廃家電製品データを蓄
積、演算、判定などの処理が可能なハードウェアであれ
ばよい。

【００１２】サーバーは、家電メーカーやリサイクル処
理業者など実際に回収を行う回収者自体が保有するもの
であってもよいし、回収事業を効率的に行う目的で設立
された法人、団体または協会などの第三者が保有、管理
するものであってもよい。

【００１３】サーバーは、ユーザー端末から受信した廃
家電製品データ毎に回収データを設定し、自動またはサ
ーバー管理者の操作で所望の宛先へ送信する機能を有す
る。また、サーバーは、廃家電製品データから回収デー
タを出力する判定処理手段を有していてもよい。

【００１４】回収データには、廃家電をユーザ側から引
き取る回収作業者または回収方法などに関する情報が含
まれている。この回収データは、例えば判定処理手段
が、サーバーに予め設定されている判定基準から廃家電
製品データに含まれている廃棄家電製品の種別、形名、
数量または劣化レベルに基づいて廃家電情報毎に判定し
て設定される。

【００１５】回収案内データは、回収データを基にユー
ザー端末に送信される情報であり、例えば廃家電を引き
取る回収者名、回収方法、回収費用、回収場所、引き取
り期日など、回収を行うためにユーザーに案内しておく
べき情報が含まれている。

【００１６】次に、請求項１の廃家電製品回収システム
の処理手順について説明する。まず、ユーザー側に廃棄
する家電製品があり、回収を依頼したい場合には、ユー
ザー端末にを入力する。

【００１７】ユーザー端末への廃家電製品データの入力
は所定のフォーマットに基づいて行う必要があるが、ネ
ットワークにインターネットを利用する場合には、ユー
ザー端末が閲覧可能なホームページをサーバー管理者側
で作成し、このホームページ上に廃家電製品データを入
力可能なページを設定して、ユーザー側で氏名、住所、
電話番号またはメールアドレス等を登録可能にすること
により簡単に廃家電製品データを入力することができ
る。

【００１８】これ以外にも、入力用の所定フォーマット
はサーバーからメールで配信されたものをそのまま、ま
たはメモリなどに保存させておいたものを利用してもよ
く、ＦＤなどの記憶媒体に書き込まれたフォーマットを
利用してもよい。また、紙などに記載された要領に基づ
いてフォーマットを作成してもよい。この場合には、ユ
ーザー端末からネットワークを介してメール機能などに
より廃家電製品データがサーバーへ送信される。

【００１９】サーバーは、受信した廃家電製品データ毎
に回収データを設定する。例えば、廃家電の種別、形名
から当該廃家電を製造した家電メーカーを特定し、廃家
電の数量または劣化レベルに応じてこの家電メーカーが
回収可能であるか、もし家電メーカーが回収可能であれ
ばどのような方法で廃家電を引き取るのかなどを予めサ
ーバーに設定された判定基準を基に判定する。このよう
にサーバーが最適な回収作業者、回収方法を判定するこ
とで家電メーカーとしては回収する廃家電を予め特定で
きるため効率よく回収が行えるとともに、機種毎に選別
するなどの手間を省くことが可能となる。

【００２０】回収案内データは、回収データ毎に設定さ
れ、ユーザー端末に送信されるデータである。回収案内
データは、廃家電製品データを基に設定された回収デー
タを基に家電メーカや廃家電処理業者などの回収者側が
行う回収内容を案内するためにユーザー側に必要なデー
タに加工されたものである。この回収案内データを廃家
電製品データを入力したユーザー端末に送信し、回収内
容がユーザー側に知らせられる。

【００２１】回収案内データには、例えば回収者名、引
き取り日などの回収期日、回収方法、回収コストなど、
ユーザー側で回収依頼を行うために必要な回収内容が含
まれている。なお、廃家電製品データに回収の依頼も入
力してサーバーに送信した場合には、回収案内データに
当該回収依頼が回収者に容認または拒否されたのか依頼
結果を含ませることも可能である。また、廃家電製品デ
ータに回収の依頼は入力せず、回収内容について照会し
ただけの場合には、回収案内データの回収内容を確認
し、回収案内データに基づく回収を別途依頼するように
してもよい。

【００２２】なお、回収データを設定するサーバーを回
収者が保有する場合には、回収データを回収案内データ
として設定し、サーバーから回収案内データを直接送信
してもよい。

【００２３】請求項１の発明によれば、ユーザー端末に
入力された廃家電製品データをネットワークを介してサ
ーバーが受信することでユーザー端末に回収に関する情
報が送信されるので、ユーザー側は比較的簡単な方法で
廃家電の回収について依頼または照会を行うことがで
き、家電メーカー側も効率的な回収を行うことができ
る。

【００２４】請求項２は、請求項１記載の廃家電製品回
収システムにおいて、前記サーバーは、回収者に回収を
要求するために回収データをユーザー端末側のアドレス
などからなる廃棄元データとともに回収者側端末にネッ
トワークを介して送信することを特徴とする。

【００２５】請求項２の場合の回収を行う回収者は、サ
ーバー管理者ではなく、家電メーカーやリサイクル処理
業者などの回収者であり、この回収者からユーザー端末
へ回収案内データを送信するために廃棄元データを回収
者側に送信するものである。

【００２６】廃棄元データは、ユーザー端末のメールア
ドレス、ＩＰアドレス、ユーザーの住所、氏名、電話番
号などの連絡先等が含まれ、回収コストを伴う回収依頼
の場合には引き落とし銀行口座名などの決済処理情報を
含むことを許容する。

【００２７】請求項２の発明によれば、回収者がサーバ
ーから送信された回収データおよび廃棄元データを基に
回収案内データを設定し、ユーザー端末へ送信するの
で、回収者が自分の回収作業とは関係の無い回収データ
の処理を行う必要が無く、回収データを効率的に管理す
ることが可能となる。

【００２８】請求項３の廃家電製品回収システムは、ユ
ーザー端末に入力された廃棄家電製品の形名、数量また
は劣化レベルなどからなる廃家電製品データをネットワ
ークを介して受信したサーバーが、この廃家電製品デー
タを基に前記廃棄家電製品の回収作業者または回収方法
などを判定して回収データを設定し、この回収データを
ユーザー端末側のアドレスなどからなる廃棄元データと
ともに回収作業者の端末にネットワークを介して送信
し、この回収データを基に設定された回収案内データを
ユーザー端末にネットワークを介して返信することを特
徴とする。

【００２９】回収作業者は、廃家電をリサイクルまたは
廃棄処理を行う者ではなく、ユーザー側から廃家電を引
き取り、この廃家電を回収者に引き渡す物流業者などで
ある。サーバーは、この回収作業者の端末に回収データ
および廃棄元データを送信して廃家電の引き取り作業を
依頼または指示を行う。この場合、回収案内データは回
収者のサーバーまたは回収作業者の端末いずれかが設定
してユーザー端末に送信すればよい。サーバーが回収者
の保有するものではない場合には、回収データは回収者
側にも送信され、この回収者に回収作業者がユーザー側
から引き取った廃家電が引き渡される。

【００３０】請求項３の発明によれば、ユーザー端末に
入力された廃家電製品データをネットワークを介してサ
ーバーが受信することでユーザー端末に回収に関する情
報が送信されるので、ユーザー側は比較的簡単な方法で
廃家電の回収について依頼または照会を行うことがで
き、廃家電をユーザー側から引き取る回収作業者に回収
データが送信されるため、家電メーカー側も迅速に回収
を行うことができる。

【００３１】請求項４は、請求項１ないし３いずれか一
記載の廃家電製品回収システムにおいて、回収案内デー
タには、廃家電製品データをもとに判別された廃家電製
品に代替可能な新規製品に関する代替製品データが含ま
れていることを特徴とする。

【００３２】代替製品データは、サーバーで判別して設
定してもよく、回収者または回収作業者の端末で判別し
て設定してもよい。代替製品データは、廃家電の代替品
として置換えが可能な製品であって、代替品のメーカー
名、品番、諸仕様、価格、購入方法などを含むものであ
る。

【００３３】請求項４の発明によれば、回収案内データ
に代替製品データが含まれているので、ユーザー側が代
替家電製品の形名などを調べる必要が無く、代替製品デ
ータを基に容易に代替品を購入することができる。

【００３４】請求項５は、請求項４記載の廃家電製品回
収システムにおいて、代替製品データには、廃家電製品
の回収コストまたは下取り価格が清算された代替製品購
入価格が含まれていることを特徴とする。

【００３５】ユーザー側は、代替製品データの代替製品
購入価格に基づき購入の可否を検討する。価格が妥当で
あれば、代替製品データに基づく購入を別途依頼するよ
うにしてもよく、その際には電子決済システムにより購
入すると効率的である。

【００３６】また、代替製品データに基づく購入を行っ
た際には、物流業者による代替品の配送と同時に廃家電
の引き取りを行ってもよい。

【００３７】請求項５の発明によれば、代替製品データ
に代替製品購入価格が含まれているので、代替品の購入
の可否を容易に検討することができるとともに、回収コ
ストの決済を代替品の購入と一括して行うことができ
る。

【００３８】請求項６は、請求項１ないし５いずれか一
記載の廃家電製品回収システムにおいて、廃家電製品デ
ータは、家電製品またはその周辺機器に搭載された異常
検出手段からユーザー端末に出力された検出信号を基に
送信されることを特徴とする。

【００３９】異常検出手段は、家電製品の寿命末期や故
障など当該家電製品の交換が必要であって廃棄処分が妥
当な状態を検出し、検出信号を出力するものである。異
常検出手段は、家電製品に内蔵されたもの、家電製品の
周辺に配設されたものなどがあげられる。また、異常検
出手段からユーザー端末への信号送信は家庭内情報ネッ
トワークなどの有線または赤外線などの無線のいずれで
もよい。

【００４０】さらに、異常検出手段は、寿命の到来や故
障の発生といった情報以外に、寿命到達予想時期、使用
時間、使用状態などの使用経歴、故障箇所、故障発生原
因情報などを検出、送信するようにしてもよい。また、
異常検出手段の検出に伴い、異常検出手段から検出対象
となった家電製品のメーカー、形名といった廃家電製品
情報のバックデータとなる家電製品固有情報を同時に送
信してもよい。

【００４１】請求項６の発明によれば、廃家電製品デー
タが異常検出手段から出力された検出信号を基にユーザ
ー端末から送信されるので、家電製品の寿命の到来や故
障の発生とともに廃家電製品データが送信され、迅速に
回収を行うことができる。

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。なお、実施形態では、廃棄家電製
品を蛍光ランプＬ１として説明する。

【００４２】図１は本実施形態の廃家電製品回収システ
ムを示す概略図である。

【００４３】１は、回収情報の判別を行うサーバーであ
り、インターネットなどのネットワークＮに接続されて
いる。このサーバー１は、回収処理を促進するために家
電メーカー各社が設立した任意団体が管理しているもの
である。

【００４４】２は、ユーザーが所有するパーソナルコン
ピュータなどのユーザー端末であり、ネットワークＮに
接続されている。このユーザー端末２は、サーバー１側
で作成した廃家電回収ホームページにアクセスし、この
ホームページ上の廃家電製品データ入力ページを開き、
このページ上に廃家電製品データが入力される。この廃
家電製品データとしては、蛍光ランプＬ１のワット、光
色などを示す形名、メーカー名、破損、不点、黒化など
の不具合情報などが挙げられる。廃家電製品データは、
回収に必要な所望の情報であり、サーバー側がホームペ
ージ上に入力要求することで設定可能である。より具体
的には、ホームページ上の入力項目をクリックまたはテ
キスト入力することで設定可能である。これ以外に、予
めユーザー端末２に廃家電製品データ入力／送信用のソ
フトウェアをインストールしておいてもよい。また、ユ
ーザー端末２に回収案内データとして返信を受けるため
に廃棄元データとして住所、氏名、メールアドレスなど
を入力するようにホームページ上に要求してもよい。ユ
ーザー端末２がホームページ上に所定事項を記入のう
え、回収依頼について登録操作を行うと、廃家電製品デ
ータが廃棄元データとともにサーバー１に送信される。

【００４５】２ａは異常検出手段であり、蛍光ランプＬ
１が搭載された照明器具ＬＡの内部に搭載され、ランプ
電圧検知などにより寿命を検知する。異常検出手段２ａ
は、寿命を検知するとランプ廃棄情報をワイヤレスデジ
タル信号として出力し、ユーザー端末２に送信する。こ
れにより、廃家電製品データがユーザー端末２に保持さ
れ、ユーザー端末２が廃家電回収ホームページにアクセ
スして登録操作を行うことでサーバー１への送信が可能
となる。

【００４６】３は家電メーカー側の端末、４は回収作業
者としての物流業者の端末、５は家電販売店の端末であ
り、それぞれネットワークＮに接続されている。

【００４７】次に本実施形態のシステムの利用方法につ
いて説明する。

【００４８】まず、ユーザー側で蛍光ランプＬ１が寿命
を迎え、廃棄することになった場合、異常検出手段２ａ
からのワイヤレス送信またはユーザーの入力操作によっ
てユーザー端末２へ廃家電製品データが入力される。

【００４９】ユーザー端末２に入力された廃家電製品デ
ータは、ユーザー端末２のアドレスなどとともにネット
ワークＮを介してサーバー１に送信される。

【００５０】サーバー１は、廃家電製品データに基づい
て回収者としての家電メーカー、回収方法などを予め設
定された判定基準に従って判定し、回収データとして設
定する。例えば、廃家電製品データのメーカーがＡ社で
あった場合には回収者がＡ社と設定され、廃棄数量が５
本以下の場合には、家電販売店へ蛍光ランプＬ１をユー
ザーが持ち込み、５本を超えるようであれば物流業者が
引き取るような回収方法として設定される。また、蛍光
ランプの種類が分離、リサイクル処理の困難な品種、例
えば電球形蛍光ランプのような場合には、回収者をリサ
イクル処理業者や廃棄処理業者にするように設定され
る。このように、サーバー１に設定された判定基準は効
率的な回収が行われるように設定されている。

【００５１】ここではサーバー１が設定した回収データ
が、廃棄する蛍光ランプＬ１の数が１０本であるため、
回収者が家電メーカー、回収作業者が物流業者と設定さ
れ、回収方法は物流業者の引き取りとされているので、
回収データは家電メーカー側の端末３、物流業者側の端
末４にそれぞれ送信される。

【００５２】家電メーカー側の端末３は、回収データか
ら回収案内データを作成し、ユーザー端末２へ送信す
る。ここで回収案内データには、蛍光ランプＬ１の回収
方法、引き取り物流業者名、引き取り期日、代替製品
名、回収コストが上乗せされた代替製品購入価格が含ま
れている。

【００５３】ユーザー端末２側は、回収案内データを受
信して、回収を依頼するか、代替製品を購入するかを検
討し、回収依頼とともに代替製品を購入する場合には物
流業者側の端末４に回収依頼／購入情報を送信する。

【００５４】回収依頼情報を受信した物流業者は、代替
製品である新規蛍光ランプＬ２を配送車輌Ｖにより配送
するとともに、廃棄する蛍光ランプＬ１を引き取り、こ
の蛍光ランプＬ１を回収者に引き渡す。なお、代替製品
購入価格には回収コストには物流業者の物流費が含まれ
ており、蛍光ランプＬ１の引き取り時にユーザー側から
代替製品購入価格の支払いを受ける。なお、この購入価
格の支払いについては、ネットワークによる決済システ
ムで運用してもよい。

【００５５】なお、廃棄蛍光ランプＬ１が５本以下の場
合には、ユーザー側には回収案内データにより例えば指
定家電販売店に蛍光ランプＬ１を持ち込むように連絡さ
れる。この場合、回収情報に廃棄蛍光ランプＬ１に代替
可能な新規蛍光ランプＬ２のデータをサーバー１が判別
し、この新規製品に関する販売情報をユーザー端末２お
よび家電販売店端末５に送信しておくことで、ユーザー
側が代替蛍光ランプの形名などを覚えておかなくても購
入することができる。

【００５６】上記実施形態は、蛍光ランプを家電製品と
して説明したが、本発明はこれに限られず、テレビ、エ
アコン、パソコン、冷蔵庫など種々の家電製品の廃家電
回収システムとして適用可能である。

【発明の効果】請求項１の発明によれば、ユーザー端末
に入力された廃家電製品データをネットワークを介して
サーバーが受信することでユーザー端末に回収に関する
情報が送信されるので、ユーザー側は比較的簡単な方法
で廃家電の回収について依頼または照会を行うことがで
き、家電メーカー側も効率的な回収を行うことができ
る。

【００５７】請求項２の発明によれば、回収者がサーバ
ーから送信された回収データおよび廃棄元データを基に
回収案内データを設定し、ユーザー端末へ送信するの
で、回収者が自分の回収作業とは関係の無い回収データ
の処理を行う必要が無く、回収データを効率的に管理す
ることが可能となる。

【００５８】請求項３の発明によれば、ユーザー端末に
入力された廃家電製品データをネットワークを介してサ
ーバーが受信することでユーザー端末に回収に関する情
報が送信されるので、ユーザー側は比較的簡単な方法で
廃家電の回収について依頼または照会を行うことがで
き、廃家電をユーザー側から引き取る回収作業者に回収
データが送信されるため、家電メーカー側も迅速に回収
を行うことができる。

【００５９】請求項４の発明によれば、回収案内データ
に代替製品データが含まれているので、ユーザー側が代
替家電製品の形名などを調べる必要が無く、代替製品デ
ータを基に容易に代替品を購入することができる。

【００６０】請求項５の発明によれば、代替製品データ
に代替製品購入価格が含まれているので、代替品の購入
の可否を容易に検討することができるとともに、回収コ
ストの決済を代替品の購入と一括して行うことができ
る。

【００６１】請求項６の発明によれば、廃家電製品デー
タが異常検出手段から出力された検出信号を基にユーザ
ー端末から送信されるので、家電製品の寿命の到来や故
障の発生とともに廃家電製品データが送信され、迅速に
回収を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の廃家電製品回収システム
の概略図。

【符号の説明】

１…サーバー、２…ユーザー端末、３…回収者としての
メーカー側端末、４…回収作業者としての物流業者側端
末、５…家電販売店側端末、Ｎ…ネットワーク、Ｌ１…
廃家電製品、Ｌ２…代替家電製品。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーザー端末に入力された廃棄家電製品の
   形名、数量または劣化レベルなどからなる廃家電製品デ
   ータをネットワークを介して受信したサーバーが、この
   廃家電製品データを基に前記廃棄家電製品の回収作業者
   または回収方法などを判定して回収データを設定し、こ
   の回収データを基に設定された回収案内データをユーザ
   ー端末にネットワークを介して返信することを特徴とす
   る廃家電製品回収システム。
2. 【請求項２】前記サーバーは、回収者に回収を要求する
   ために回収データをユーザー端末側のアドレスなどから
   なる廃棄元データとともに回収者側端末にネットワーク
   を介して送信することを特徴とする請求項１記載の廃家
   電製品回収システム。
3. 【請求項３】ユーザー端末に入力された廃棄家電製品の
   形名、数量または劣化レベルなどからなる廃家電製品デ
   ータをネットワークを介して受信したサーバーが、この
   廃家電製品データを基に前記廃棄家電製品の回収作業者
   または回収方法などを判定して回収データを設定し、こ
   の回収データをユーザー端末側のアドレスなどからなる
   廃棄元データとともに回収作業者の端末にネットワーク
   を介して送信し、この回収データを基に設定された回収
   案内データをユーザー端末にネットワークを介して返信
   することを特徴とする廃家電製品回収システム。
4. 【請求項４】回収案内データには、廃家電製品データを
   もとに判別された廃家電製品に代替可能な新規製品に関
   する代替製品データが含まれていることを特徴とする請
   求項１ないし３いずれか一記載の廃家電製品回収システ
   ム。
5. 【請求項５】代替製品データには、廃家電製品の回収コ
   ストまたは下取り価格が清算された代替製品購入価格が
   含まれていることを特徴とする請求項４記載の廃家電製
   品回収システム。
6. 【請求項６】廃家電製品データは、家電製品またはその
   周辺機器に搭載された異常検出手段からユーザー端末に
   出力された検出信号を基に送信されることを特徴とする
   請求項１ないし５いずれか一記載の廃家電製品回収シス
   テム。