JP2001276555A - 酸素分離膜モジュールおよびこれを用いた燃料電池 - Google Patents

酸素分離膜モジュールおよびこれを用いた燃料電池

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JP2001276555A
JP2001276555A JP2000094149A JP2000094149A JP2001276555A JP 2001276555 A JP2001276555 A JP 2001276555A JP 2000094149 A JP2000094149 A JP 2000094149A JP 2000094149 A JP2000094149 A JP 2000094149A JP 2001276555 A JP2001276555 A JP 2001276555A
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separation membrane
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fuel cell
air
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Takehiro Oda
武廣 織田
Fumiaki Sagou
文昭 佐郷
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料電池の発電効率を向上させることの可能
な、耐熱性良好な酸素分離膜モジュールを提供する。 【解決手段】導入口と排出口との間に、酸素ガス分子が
窒素ガス分子より優先的に透過する無機材質の分離膜を
有する酸素分離膜モジュールであって、上記導入口から
空気を導入した場合に24〜70体積%の酸素濃度に濃
縮された酸素富化空気として排出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素ガスと酸素ガ
スを燃料として発電する燃料電池および、燃料電池の発
電効率を向上させることのできる酸素分離膜モジュール
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在開発中の主要な燃料電池は、リン酸
塩型(PAFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)、固体電
解質型(SOFC)、固体高分子型(PEFC)、直接
メタノール改質型(DMFC)があり、この中で実用装
置として販売されている燃料電池はリン酸塩型燃料電池
が中心であり、また、固体高分子型燃料電池は定置式発
電用、自動車用動力源、携帯用電源として近年開発が積
極的に進められている。この2種類の燃料電池は共に、
水素ガスと酸素ガスの電気化学的な反応を利用して発電
するものである。
【0003】水素ガスを燃料とする燃料電池の発電の仕
組みは次のようになる。
【0004】水素ガスが、水素極(アノード側)におい
て、触媒の反応により水素イオンと電子に分かれ、水素
イオンが電解質中を通過し、酸素極(カソード側)で酸
素と外部の迂回路を通ってきた電子と結合して水とな
る。このとき外部の迂回路を通ってきた電子の流れが電
流となり、発電するものである。
【0005】燃料となる水素は水素源を多く含む物質、
例えばアンモニアや化石燃料(天然ガス、石油蒸留物、
液体プロパン、石炭ガスなど)、エタノール、メタノー
ル、バイオマスなどを改質して水素を得る改質型と、高
圧水素や、液体水素、水素級蔵合金などに水素を貯蔵し
て水素燃料として用いる、純水素供給型がある。
【0006】酸素極に送られる酸素は、一般的に空気を
利用し、圧縮機(コンプレッサー)や送風機(ブロワ
ー)で導入する。このとき酸素分圧が高いほど燃料電池
の電解質膜当たりの発電効率が向上するので、コンプレ
ッサーで空気を最高1MPa程度に加圧して利用する。
発電出力の小さい小型燃料電池は、コンプレッサーに多
大なエネルギーを必要とするため、ブロワーで送風する
程度で酸素を利用している。
【0007】燃料電池で発生するセル電流密度は、電子
を放出する水素の量で決定されるが、セル電圧は、酸素
分圧の上昇により向上することが知られている。酸素分
圧は、空気中の酸素濃度(21体積%)に依存し、たと
えコンプレッサーで500KPaに加圧したとしても酸
素分圧はその21%の圧力に相当する。また、発電出力
の小さい燃料電池では前述したように、コンプレッサー
に多大なエネルギーを必要とするため、ブロワーで送風
する程度であり、酸素分圧を向上させることは極めて困
難である。
【0008】そのため酸素分圧を向上させる手法とし
て、空気中の酸素を膜分離法により高濃度化させる方法
がいくつか提案されているが、現在の酸素富化膜は酸素
と窒素の溶解速度の差を利用して分離するポリイミド製
の分離膜が中心であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリイ
ミド製の分離膜は、その材質がポリイミドなどの高分子
素材であるが故、耐熱性が低いという大きな問題があ
り、燃料電池の実使用温度では耐えることができないと
いう問題があった。また、燃料電池においても発電効率
をさらに向上させなければならないのに対し、従来の分
離膜では酸素濃度を向上できないという問題があった。
【0010】例えば、特開平1−213965号には、
高分子膜からなる炭酸ガス富化膜を用いて、高純度の水
素ガスと酸素富化空気を得ることにより燃料電池の発電
効率を向上させる燃料供給方法が記されている。しか
し、この富化膜の耐熱温度が60℃であり、50℃以下
の雰囲気で使用することが望ましいとの記載があるが、
実際の燃料電池の酸素極側では、コンプレッサーにより
発生する熱や強制的な加圧のため、空気が150℃程度
まで昇温することがあり、酸素富化膜導入前の大気を冷
却する必要がある。また、気温が高い夏場であれば、空
気導入温度はさらに上昇し、仮にブロワーで送風する程
度であっても、長時間使用すれば富化膜の性能劣化は著
しく、燃料電池の長期的な使用に際し、発電効率の向上
は望めない。
【0011】また、特開平8−96824号には、改質
ガスを高分子膜からなる分離膜を用いた気体分離器によ
り水素を分離し、空気を気体分離器により酸素のみに分
離し、燃料電池のガスとして使用することが記されてい
る。しかし、空気から酸素のみを分離するためには、酸
素と窒素の液化温度の差により分離する深冷分離法が一
般的であるが、液化させるためには多大なエネルギーを
必要とし、燃料電池の発電効率が大幅に低下してしま
う。
【0012】また、分離すべき気体の分子量の差を利用
して分離する高分子膜からなる多孔膜を有するものがよ
いとの記載があるが、このような膜で酸素のみを分離さ
せることは事実上不可能に近くこれを達成するには莫大
なエネルギーを必要とする。その理由は、多孔膜におい
て分子量の差を利用する分離法は、クヌッセン拡散の原
理に基づくことを意味するが、クヌッセン拡散において
は、分子量の小さいガスが分子量の大きいガスより透過
しやすく、その透過速度の比は、ガスの分子量の比の平
方根に反比例することが知られている。すなわち酸素と
窒素のクヌッセン拡散による分離では、 (酸素の透過量)/(窒素の透過量)=((酸素の分子量)/
(窒素の分子量))−0.5=(32/28)−0.5
=0.94 であり、膜自身は窒素分子を酸素分子より僅かに優先的
に透過することを意味する(本発明とは逆の性質を有す
る)。すなわち、膜を透過しなかった未透過ガス中の酸
素濃度が若干向上することを意味し、その濃度変化は酸
素濃度21体積%の空気が酸素濃度22体積%程度にし
か濃縮できず、記載されているように酸素のみのガスを
得ることは不可能である。また、いったん濃縮されたガ
スを膨大な回数繰り返し分離することにより酸素濃度を
上げることは可能であるが、分離のために莫大なエネル
ギーを必要とし、根本的に高効率発電を目的とする燃料
電池に利用することは非現実的である。
【0013】以上のように、燃料電池の酸素極側の酸素
分圧を向上させるための手法として考えられる酸素富化
膜において、エネルギー効率、耐熱性の面から燃料電池
の高効率発電を実現させるための実用的な酸素富化膜、
酸素分離手段はなかった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題に
鑑み、開発を進めた結果、耐熱性を有し、さらに燃料電
池の発電効率を上げることが可能な酸素分離膜モジュー
ルを発明するに至った。
【0015】すなわち、本発明は、導入口と排出口との
間に、酸素ガス分子が窒素ガス分子より優先的に透過す
る無機材質の分離膜を有する酸素分離膜モジュールであ
って、上記導入口から空気を導入した場合に24〜70
体積%の酸素濃度に濃縮された酸素富化空気として排出
することを特徴とする酸素分離膜モジュールである。
【0016】そして、分離膜の成分としてはSi−Zr
−O成分からなるものが好ましく、該分離膜上には、2
μm以下のフッ素成分を含む膜を有する酸素分離膜モジ
ュールであることが好ましい。
【0017】また、固体電解質を介して酸素極と水素極
を備えてなる固体高分子膜またはリン酸塩型燃料電池に
おいて、請求項1〜3記載の酸素分離膜モジュールの排
出口を上記酸素極側に接続したものとすることが好まし
い。
【0018】また、上記酸素分離膜モジュールの導入口
側および/または酸素富化空気の排出口側に空気送風機
または空気排出機を配置した燃料電池膜モジュールの導
入口側および/または酸素富化空気の排出口側に空気送
風機又は空気排出機を配置した固体高分子型又はリン酸
塩型燃料電池とすることが好ましい。また、これらの燃
料電池を定置式発電源又は自動車用動力源として用いる
燃料電池である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳細に
説明する。
【0020】本発明は、酸素ガス分子が窒素ガス分子よ
り優先的に透過する無機材質の分離膜を有する酸素分離
膜モジュールであって、導入口から空気を導入した場合
に24〜70体積%の酸素濃度に濃縮された酸素富化空
気として排出する排出口を有することを特徴とする酸素
分離膜モジュールである。
【0021】図1〜3は本発明の酸素分離膜モジュール
の一例を示す略図である。
【0022】酸素分離膜モジュールの導入口1から導入
された空気9が筒状の支持体6中を通過する。その際支
持体6上に塗布された中間層12と分離膜13を空気9
中の酸素が窒素より優先的に透過し、酸素濃度24〜7
0体積%の酸素富化空気(透過ガス10)となって、透
過ガス排出口2より排出される。未透過ガス排出口3か
らは酸素濃度が低くなった窒素富化空気(未透過ガス1
1)が排出されるが、このとき、酸素が分離膜13を多
量透過するように圧力弁5を絞ることによって、支持体
6内の圧力と透過側の圧力に差圧を設けることができ、
酸素の透過効率が向上する。また、大流量の空気が導入
され、酸素の回収率を向上させる場合は、この酸素分離
膜モジュールを多数個配列させ分離膜13の膜面積を大
きくすると良い。
【0023】酸素分離膜モジュールの構成を、詳細に説
明する。
【0024】支持体6は多孔質アルミナより構成され、
例えば外径が3mm、内径が2mm、長さが300mm
のチューブ形状であり、約300本が保持板7と硼珪酸
ガラスで固定、封止してある。支持体6はお互いに0.
5mmの隙間を有して配する。保持板7は開気孔率1体
積%以下のアルミナ焼結体から成る。支持体6と保持板
7は、耐熱性Oリング8を介して、ステンレス製のハウ
ジング4に挿入され、酸素分離膜モジュールを成す。支
持体6の表面には多孔質のγ−アルミナから成る中間層
12が存在し、さらに中間層12の上には、Si−Zr
−O成分から成る分離膜13が存在する。
【0025】ここで、分離膜13をなす無機材質がSi
−Zr−O成分から成ることが重要である。
【0026】分離膜13内の構造においては、Si−O
で表されるシロキサン結合間にZrが介在するためにシ
ロキサン結合の安定性を高めることができ、高温下およ
び水分の存在下においても結合状態が変化することな
く、耐熱性を高めることができ、その結果、Si−Zr
−O成分の無機材質は耐熱性が350℃以上であり、燃
料電池システム中での使用に対しても十分な耐熱性を有
する。前記SiとZrとの原子比(Zr/Si)は0.
01〜1、特に0.1〜0.5の範囲内からなることが
耐熱性、耐水性の点で望ましい。
【0027】本発明の分離膜の製造方法は、例えばシリ
コンのアルコキシドとジルコニウムのアルコキシドをア
ルコール溶媒中で混合して複合アルコキシドを調整する
工程と、該複合アルコキシドを加水分解して前駆体ゾル
を作製する工程と、該前駆体ゾルを多孔質支持体の少な
くとも一方の表面に塗布して乾燥した後、350〜70
0℃の温度で焼成する工程とを具備することにより製造
される。さらに前記シリコンのアルコキシドがテトラア
ルコキシシランと有機官能基を有するトリアルコキシシ
ランの混合物であり、前記シリコンのアルコキシド全量
中における前記トリアルコキシシランの含有量が10〜
50モル%であることが望ましい。
【0028】上記の製造方法によれば、前記シリコンの
アルコキシドとして前記テトラアルコキシシランと前記
有機官能基を有するトリアルコキシシランとからなるこ
とにより前記トリアルコキシシランの有機官能基がゾル
形成時に立体的な障害となる、すなわち加水分解による
シロキサン結合形成時に該有機官能基の周囲を取り囲む
ように環状のシロキサン結合が形成される。このため
に、ゾル中に前記有機官能基によって所望の大きさを有
するシロキサン結合の環状体、すなわち細孔骨格を形成
できる。
【0029】また、これを所定の温度で熱処理する事に
より、前記有機官能基が分解、除去され、細孔が形成さ
れるが、熱処理後にも膜中に前記有機官能基が残存する
ことによりシロキサン結合の過度の成長を阻害すること
ができることから、ガス分子オーダーの細孔径を有する
微細な細孔を残存させることができる。したがって、細
孔径の制御は、前記有機官能基の種類、添加量、熱処理
温度によって制御することが可能となる。
【0030】このようにして生じた細孔径のサイズによ
って分子サイズの異なる酸素と窒素が分離されることと
なる。すなわち、酸素と窒素の分子径はそれぞれ0.3
46nm、0.364nmであり、分離膜13の平均細
孔径が0.3〜1.0nmであれば分子径の小さな酸素
が分子径の大きな窒素より透過しやすくなり、大気中の
酸素濃度21体積%よりも酸素富化された酸素濃度24
体積%以上の酸素富化空気が得られることになる。平均
細孔径が1.0nmを越えると、酸素、窒素ともにガス
の透過量は向上するが、ガスの篩い分けが不十分とな
り、酸素濃度24体積%以下となって、燃料電池の発電
効率の向上が不十分である。また、平均細孔径が0.3
nm未満では、酸素分子の透過率が著しく低下するので
好ましくない。さらには、平均細孔径が0.6nm以下
であれば酸素濃度が30体積%以上に、さらに望ましく
は平均細孔径が0.35nm以下であれば酸素濃度が5
0体積%以上とすることができる。
【0031】また、分離膜13厚みとしては、0.1〜
10.0μmとすることが好ましい。0.1μm未満で
は酸素濃度向上が不十分となり、10.0μmを越える
と、酸素ガスの透過率が低下するので好ましくない。
【0032】また、湿度の高い大気中に長時間放置した
り、湿度の高い空気から酸素富化空気を得る場合、湿分
が分離膜13に吸着し、細孔を塞ぐことがあるので、フ
ッ素成分含有のゾルに浸漬し80℃〜350℃で焼成す
る事によって、Si−Zr−O成分の分離膜13上に2
μm以下のF−Si−O成分の撥水性を有する膜を成膜
する事により、湿分の吸着を抑えることができる。膜厚
が2μmを越えるとガスの透過量が低下する。望ましく
は1μm以下、さらに望ましくは0.5μm以下であ
る。
【0033】これらの分離膜13は無機材質の多孔質支
持体6上に成膜される。無機材質の支持体6の材料とし
ては、例えば多孔質アルミナなどが良い。支持体6は、
ガスの透過に対する抵抗が小さい方が良いので、気孔率
が容積比で20%以上、望ましくは30%以上必要であ
る。また、平均気孔径は、無機膜を均一に塗布してピン
ホールの発生を抑えるために、2μm以下、さらに好ま
しくは1μm以下であることが望ましい。2μm以下の
平均細孔径にするためにはセラミックの平均粒子径を5
μm以下、さらには3μm以下にすることが望ましい。
また、圧力損失を小さくする目的で、平均細孔径を大き
くしてガスの流れをスムーズにしても良い。この場合、
平均細孔径を0.1μm以上、さらには0.5μm以上
とすることが望ましい。この場合、無機質の多孔質支持
体6の骨格を形成する基材部と、細孔径を調節する中間
層12に分けて形成することも可能である。この場合、
無機膜のピンホールの発生を抑えるために、支持体6と
分離膜13の間に平均細孔径が1〜100nm程度の中
間層12とすることが好ましい。
【0034】以上のような支持体6を、チューブ状、ハ
ニカム状、モノリス状、板状に成形したものを1個また
は複数個束ねたり重ねたりすることで表面積を向上させ
ることができる。
【0035】チューブ状のもので有れば、外径0.5m
m以上、内径は(内径)/(外径)が0.9以下のもの
が作製できるが、表面積を向上させるためには外径3m
m以下、(内径)/(外径)が0.5以上のものを複数
本束ねることが望ましい。この場合、チューブ間の隙間
は出来るだけ狭い方が装置容積当たりの表面積が向上す
るので望ましく、例えば、2mm以下、さらには0.5
mm以下、さらには0.1mm以下であることが望まし
い。次に束ねられたチューブ状の支持体6は保持板7に
挿入され保持されるとともに、導入ガスと、透過ガス1
0と未透過ガス11が混合しないように封止される。保
持板7は、支持体6との熱膨張差が小さくなるような材
質であることが望ましい。
【0036】また、導入ガスと透過ガス10と未透過ガ
ス11が混合しないようにするために保持板7は緻密な
方が良いが、多孔質体であっても表面をガラスで被覆す
るなどして導入ガスと透過ガスが混合しないようにすれ
ばよい。また、保持板7と支持体6の隙間はガラスペー
ストを塗布した後ガラスの軟化温度以上で焼成されて封
止される。封止するための材質は、保持板とチューブと
の熱膨張差が小さいガラスなどが望ましいが、目的を達
成するので有れば、耐熱樹脂、金属封止材等であっても
構わない。
【0037】支持体6がハニカム状、モノリス状の場合
は、平均気孔径1μm以上、気孔率30%以上の多孔質
体として、貫通口内を流れるガス中から透過したガスが
気孔内を通じて側面に排出される。また、幾つかの貫通
口の一端を目封じして、透過ガスを回収しても良い。こ
れらのものを複数個束ねる場合は、チューブ状と同様
に、透過ガスと混合ガスと未透過ガスが混合しないよう
に封止することが重要である。
【0038】支持体6の形状は、上記のようなチューブ
状、ハニカム状、モノリス状に限定されるものではな
く、平板状、波板状のものを貫通口を有するように複数
個積層して透過ガスを回収するなどでも構わない。
【0039】以上のように構成された、分離膜13を有
する支持体6を、金属製のハウジング4内に挿入し、単
一で、または複数個連結させて、酸素分離膜モジュール
とする。
【0040】以上のようにして作製された酸素分離膜モ
ジュールは、耐熱性が350℃以上の無機材質の分離膜
13から構成されており、仮に長時間燃料電池システム
中で使用しても十分な耐熱性を有し、酸素ガスが窒素ガ
スの透過速度より優先的に透過するので空気中の酸素を
高濃度化させた酸素富化空気を製造することができる。
【0041】この酸素分離膜モジュールを用いれば、酸
素濃度を酸素濃度が24〜70体積%とできることが重
要である。前述したように、燃料電池で発生する電圧は
酸素分圧の上昇により向上することが知られている。大
気中の酸素濃度は21体積%であるので、酸素濃度が2
4体積%未満であれば燃料電池の発電効率の向上が不十
分である。さらには酸素濃度は30体積%以上であるこ
とが望ましく、さらには50体積%以上であることが酸
素分圧の向上に伴う燃料電池の発電効率の点から望まし
い。
【0042】また70体積%を越える酸素分圧にする事
は本発明の酸素分離膜モジュールでは性能上困難であ
る。本発明の酸素分離膜モジュールで酸素富化された酸
素富化空気を再度酸素分離膜モジュールで酸素富化する
事を繰り返すことで70体積%以上にすることは可能で
あるが、繰り返し酸素分離膜モジュールに導入するため
にブロワーやコンプレッサーが新たに必要となるため総
合エネルギー効率的には不利となる。
【0043】したがって、総合エネルギー効率が向上す
るためには、酸素濃度を24〜70体積%に酸素富化す
ることが重要である。
【0044】次に、酸素分離膜モジュールの酸素富化空
気の排出口側を酸素極に接続した固体高分子型又はリン
酸塩型燃料電池について説明する。
【0045】図4は固体高分子型燃料電池53に酸素分
離膜モジュール52を組み込んだシステム図である。空
気9がコンプレッサー51によって圧縮され酸素分離膜
モジュール52に導入され、酸素富化空気10が排出さ
れる。
【0046】固体高分子型燃料電池53はプロトン導電
性を有する高分子膜の両側を酸素極53aと水素極53
bで挟む一般的な構造である。
【0047】酸素富化空気10は固体高分子型燃料電池
53の酸素極側53aに導入され、水素極側53bに導
入された水素含有ガス21中のプロトンとの電気化学反
応によって発電する。酸素極53aから排出された残ガ
ス23中には電気化学反応によって生成した生成水が多
量含まれているため、水分除去器54によって水分を除
去し、エキスパンダー55に送られ、熱エネルギーおよ
び圧力エネルギーを回収するシステムである。
【0048】酸素分離膜モジュール52にて酸素と窒素
を効率的に分離させるためには、供給側と透過側に差圧
を設ける方が良い。燃料電池の場合、酸素極側に空気を
送風するためのブロワーやコンプレッサー51が付随し
ており、そこで発生する圧力を利用して加圧された空気
を酸素分離膜モジュール52に送ることが、分離効率を
上昇させることになる。ブロワーの場合、通常大気圧に
対して50KPa程度の差圧を設けることが可能であ
り、コンプレッサーの場合は大気圧に対して最高1MP
a程度の差圧を設けることが可能である。車載用燃料電
池のコンプレッサーの場合は、燃料電池のオフガスや改
質器の燃焼排ガスのエネルギーを有効に利用したターボ
チャージャー方式であるため、通常大気圧に対して10
0〜200KPaの差圧を設けることができる。したが
って、燃料電池53の発電効率を向上させるために、空
気送風機(ブロワー)や空気圧縮機(コンプレッサー)
の後段に酸素分離膜モジュール52を配置し、加圧され
た空気を導入することによって酸素分離効率の向上によ
る燃料電池発電効率の向上が大きくなる。
【0049】空気をさらに10MPa程度までコンプレ
ッサーで強制的に加圧した方が総合エネルギー効率が上
昇する場合は、さらなる強制加圧を行っても良い。
【0050】図5は酸素分離膜モジュール52の後段に
コンプレッサー51を配置したシステム図である。酸素
分離膜モジュール52の透過ガス10側が吸引されるた
め、支持体6内との差圧が発生し酸素富化空気10が製
造され、さらにコンプレッサー51により加圧され、固
体高分子型燃料電池53の酸素極側53aに導入され
る。水素極側53bには水素含有ガス21が導入され、
プロトンと酸素の電気化学反応によって発電する。酸素
極53aから排出された残ガス23中には電気化学反応
によって生成した生成水が多量含まれているため、水分
除去器54によって水分を除去し、エキスパンダー55
に送られ、熱エネルギーおよび圧力エネルギーを回収す
るシステムである。
【0051】図6は酸素分離膜モジュール57の後段に
ブロワー56を配置したシステム図である。酸素分離膜
モジュール52の透過ガス10側が吸引されるため、支
持体6内との差圧が発生し酸素富化空気10が製造さ
れ、さらにブロワー56により加圧され、固体高分子型
燃料電池53の酸素極側53aに導入される。水素極側
53bには水素含有ガス21が導入され、プロトンと酸
素の電気化学反応によって発電する。酸素極53aから
排出された残ガス23中には電気化学反応によって生成
した生成水が多量含まれているため、水分除去器54に
よって水分を除去し、コンプレッサー51を使用する場
合はエキスパンダー55に送られ、熱エネルギーおよび
圧力エネルギーを回収するシステムである。
【0052】燃料電池のセル電圧は酸素分圧に依存する
ことはすでに述べたが、酸素分離膜モジュールで酸素富
化した空気を加圧することは、さらなる酸素分圧の向上
につながり、燃料電池の発電効率の向上につながり望ま
しいことである。また、酸素分離膜モジュールにとって
も透過側にブロワーやコンプレッサーが配置されること
になり、透過側が大気圧より負圧になるため、供給側と
の間に差圧が生じ、酸素分離効率も向上する。
【0053】酸素分離膜モジュールの導入側と酸素富化
空気の排出側の両方に空気送風機又は空気圧縮機を配置
することはさらに大変望ましい。
【0054】図7は酸素分離膜モジュール52の前段と
後段にコンプレッサー51a、51bを配置したシステ
ム図である。空気9は低圧コンプレッサー51aにより
酸素分離膜モジュール52へ導入され、酸素富化空気1
0が高圧コンプレッサー51bによって加圧されて固体
高分子型燃料電池53の酸素極側53aに導入される。
水素極側53bには水素含有ガス21が導入され、プロ
トンと酸素の電気化学反応によって発電する。酸素極5
3aから排出された残ガス23中には電気化学反応によ
って生成した生成水が多量含まれているため、水分除去
器54によって水分を除去し、エキスパンダー55bに
送られ、熱エネルギーおよび圧力エネルギーを回収し、
さらにエキスパンダー55aによって残りの熱エネルギ
ーおよび圧力エネルギーを有効に回収するシステムであ
る。
【0055】図8は酸素分離膜モジュール52の前段と
後段にコンプレッサー51a、51bを配置した場合の
リン酸塩型燃料電池62の発電システム図である。空気
9は低圧コンプレッサー51aにより酸素分離膜モジュ
ール52へ導入され、酸素富化空気10が高圧コンプレ
ッサー51bによって加圧されてリン酸塩型燃料電池6
2の酸素極側62aに導入される。水素極側62bには
水素含有ガス21が導入され、プロトンと酸素の電気化
学反応によって発電する。酸素極62aから排出された
残ガス23中には電気化学反応によって生成した生成水
が多量含まれているため、水分除去器54によって水分
を除去し、エキスパンダー55bに送られ、熱エネルギ
ーおよび圧力エネルギーを回収し、さらにエキスパンダ
ー55aによって残りの熱エネルギーおよび圧力エネル
ギーを有効に回収するシステムである。
【0056】これは、第1の空気送風機または空気圧縮
機により酸素分離膜モジュールの供給側を加圧し、さら
には第2の送風機または圧縮機によって透過側が負圧に
なることにより酸素分離効率が大幅に向上し、さらに酸
素富化された空気を第2の送風機または圧縮機によって
加圧した後、燃料電池に供給することにより、燃料電池
の大幅な発電効率向上が可能となるからである。
【0057】以上のように本発明の酸素分離膜モジュー
ル52を、固体高分子型燃料電池への酸素供給に利用す
ることは有効である。固体高分子型燃料電池は、作動温
度が100℃以下であるが、ブロワーやコンプレッサー
で加圧された空気は100℃を越えることがあるため、
酸素分離膜モジュールを透過することにより、透過した
酸素富化空気の温度は低下し、熱交換機能の一部を併せ
持つことになるので、酸素分離膜モジュールを固体高分
子型燃料電池に利用することは有効である。
【0058】また、酸素分離膜モジュール52をリン酸
塩の型燃料電池62への酸素供給に利用することは、固
体高分子型燃料電池に利用することとは別の意味で大変
有効である。リン酸塩型燃料電池は、作動温度が200
℃程度であり、そこで発生する熱を酸素分離膜モジュー
ル52に供給すれば、酸素分離膜モジュール52の酸素
分離効率が大幅に上昇する。本発明の酸素分離膜モジュ
ールは、分離温度の上昇に伴い酸素の透過量が向上する
性質を有しているため、酸素分離膜モジュール自身が小
型化できる。また、燃料電池のオフガスや改質器の燃焼
排ガスは高温であるため、ターボコンプレッサーの圧縮
比も上昇し、差圧が大きくなるため酸素分離膜モジュー
ルの酸素分離効率がさらに向上し、酸素分圧が大きくな
り、燃料電池の発電効率も上昇する。
【0059】以上のように、本発明の酸素分離膜モジュ
ールを利用した燃料電池は、1KW級の家庭用電源から
数100KW級のオンサイト型発電、さらには大型のコ
ンプレッサーを有する数MW級の発電機などの定置式の
発電源として利用することができる。また、固体高分子
型燃料電池が適用される自動車用の動力源として利用す
ることが有効である。
【0060】さらに、本発明の酸素分離膜モジュール
は、燃料電池以外にも、従来の燃焼型動力源に酸素富化
空気を導入する酸素富化空気の製造分野や、医療用の酸
素富化空気を製造する分野など、酸素濃度の向上が有効
な分野への適用も可能である。
【0061】また、本発明の酸素分離膜モジュールを構
成する分離膜の材質には、炭素を主成分とする膜を用い
ても酸素富化空気が得られることがあり、酸素濃度の向
上を目的として使用しても良い。
【0062】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。
【0063】実施例 1 図4のシステムにおいて、酸素分離膜モジュール52を
組み込まないときと、種々の平均細孔径の分離膜を有す
る酸素分離膜モジュールを組み込んだときの燃料電池特
性を表1に示す。固体高分子型燃料電池は、扁平型10
セルスタックとし、コンプレッサーによる排出ガス圧力
200KPa、セル温度70℃、電流密度250mA/
cm2のときの平均セル電圧を測定した。また、酸素分
離膜モジュールより排出される酸素富化空気10はガス
クロマトグラフィーにより酸素濃度を測定した。
【0064】
【表1】
【0065】表1から分かるように、酸素分離膜モジュ
ールを組み込まないシステム1および平均細孔径が1.
0nmを越える分離膜を有し、酸素濃度が24体積%未
満となる酸素分離膜モジュールを組み込んだシステム2
は、平均セル電圧が0.48〜0.51Vと低く、これ
に対し、平均細孔径が1.0nm以下の分離膜を有し、
24体積%以上の本発明の酸素分離膜モジュールを組み
込んだシステム3、4、5、6は平均セル電圧が0.7
2V以上と格段に高いことが分かる。以上のことより、
本発明の酸素分離膜モジュールが燃料電池の発電効率の
向上に寄与することがわかる。
【0066】実施例 2 図5のシステムにおいて、酸素分離膜モジュール52を
組み込まないときと、平均細孔径1.0nmの分離膜を
有する酸素分離膜モジュールを組み込んだときの燃料電
池特性を表2に示す。固体高分子型燃料電池は、扁平型
10セルスタックとし、コンプレッサーによる排出ガス
圧力200KPa、セル温度70℃、電流密度250m
A/cm2のときの平均セル電圧を測定した。また、酸
素分離膜モジュールより排出される酸素富化空気10は
ガスクロマトグラフィーにより酸素濃度を測定した。
【0067】
【表2】
【0068】表2から分かるように、酸素分離膜モジュ
ールを組み込まない比較例のシステム7は、平均セル電
圧が低く、これに対し、本発明の酸素分離膜モジュール
を組み込んだシステム8は平均セル電圧が高いことが分
かる。以上のことより、本発明の酸素分離膜モジュール
が燃料電池の発電効率の向上に寄与することがわかる。
【0069】実施例 3 図6のシステムにおいて、酸素分離膜モジュール52を
組み込まないときと、平均細孔径1.0nmの分離膜を
有する酸素分離膜モジュールを組み込んだときの燃料電
池特性を表3に示す。固体高分子型燃料電池は、扁平型
10セルスタックとし、ブロワーによる排出ガス圧力5
0KPa、セル温度70℃、電流密度250mA/cm
2のときの平均セル電圧を測定した。また、酸素分離膜
モジュールより排出される酸素富化空気10は、ガスク
ロマトグラフィーにより酸素濃度を測定した。
【0070】
【表3】
【0071】表3から分かるように、酸素分離膜モジュ
ールを組み込まない比較例のシステム9は、平均セル電
圧が低く、これに対し、本発明の酸素分離膜モジュール
を組み込んだシステム10は平均セル電圧が高いことが
分かる。以上のことより、本発明の酸素分離膜モジュー
ルが燃料電池の発電効率の向上に寄与することがわか
る。
【0072】実施例 4 図7のシステムにおいて、酸
素分離膜モジュール52を組み込まないときと、平均細
孔径0.6nmの分離膜を有する酸素分離膜モジュール
を組み込んだときの燃料電池特性を表4に示す。固体高
分子型燃料電池は、扁平型10セルスタックとし、コン
プレッサーによる排出ガス圧力はともに100KPa、
セル温度70℃、電流密度250mA/cm2のときの
平均セル電圧を測定した。また、酸素分離膜モジュール
より排出される酸素富化空気10はガスクロマトグラフ
ィーにより酸素濃度を測定した
【0073】
【表4】
【0074】表4から分かるように、酸素分離膜モジュ
ールを組み込まない比較例のシステム11は、平均セル
電圧が低く、これに対し、本発明の酸素分離膜モジュー
ルを組み込んだシステム12は平均セル電圧が高いこと
が分かる。以上のことより、本発明の酸素分離膜モジュ
ールが燃料電池の発電効率の向上に寄与することがわか
る。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
導入口と排出口との間に酸素ガス分子が窒素ガス分子よ
り優先的に透過する無機材質の分離膜を有する酸素分離
膜モジュールであって、上記導入口から空気を導入した
場合に24〜70体積%の酸素濃度に濃縮された酸素富
化空気として排出するようにし、固体電解質を介して酸
素極と水素極を備えてなる固体高分子膜またはリン酸塩
型燃料電池において、前記酸素分離膜モジュールの酸素
富化空気排出口を上記酸素極側に接続することによっ
て、耐熱性に優れた酸素分離膜モジュール及び発電効率
の高い燃料電池が得られ、定置式発電源または自動車用
動力源として使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素分離膜モジュールの一実施形態を
示した構成図である。
【図2】図1のA部の拡大図を示す断面図である。
【図3】図2のB部の拡大図を示す断面図である。
【図4】固体高分子型燃料電池に本発明の酸素分離膜モ
ジュールを組み込んだシステム図の一実施例である。
【図5】固体高分子型燃料電池に本発明の酸素分離膜モ
ジュールを組み込んだシステム図の一実施例である。
【図6】固体高分子型燃料電池に本発明の酸素分離膜モ
ジュールを組み込んだシステム図の一実施例である。
【図7】固体高分子型燃料電池に本発明の酸素分離膜モ
ジュールを組み込んだシステム図の一実施例である。
【図8】リン酸塩型燃料電池に本発明の酸素分離膜モジ
ュールを組み込んだシステム図の一実施例である。
【符号の説明】
1;導入口 2;透過ガス排出口 3;未透過ガス排出口 4;ハウジング 5;圧力弁 6;支持体 7;保持板 8;Oリング 9;空気 10;透過ガス(酸素富化空気) 11;未透過ガス 12;中間層 13;分離膜 21;水素含有ガス 22;水素極側オフガス 23;酸素極側残ガス 24;除湿残ガス 51;コンプレッサー 51a;第一コンプレッサー 51b;第二コンプレッサー 52;酸素分離膜モジュール 53;固体高分子型燃料電池 53a;酸素極 53b;水素極 54;水分除去器 55;エキスパンダー 55a;第二エキスパンダー 55b;第一エキスパンダー 56;ブロワー 62;リン酸塩型燃料電池 62a;酸素極 62b;水素極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/06 H01M 8/06 K 8/08 8/08 8/10 8/10 Fターム(参考) 4D006 GA41 HA22 JA03B JA03C MC01X MC03X NA05 NA63 NA64 PB62 PB63 PC80 4G042 BA30 BB02 BC06 5H026 AA02 AA04 AA06 HH00 5H027 AA02 AA04 AA06 BC06 BC11 MM04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導入口と排出口との間に、酸素ガス分子が
    窒素ガス分子より優先的に透過する無機材質の分離膜を
    有する酸素分離膜モジュールであって、上記導入口から
    空気を導入した場合に24〜70体積%の酸素濃度に濃
    縮された酸素富化空気として排出することを特徴とする
    酸素分離膜モジュール。
  2. 【請求項2】上記無機材質の分離膜がSi−Zr−O成
    分から成り、平均径0.3〜1.0nmの細孔を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の酸素分離膜モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】上記分離膜上に、厚み2μm以下のフッ素
    成分を含む膜を有することを特徴とする請求項2記載の
    酸素分離膜モジュール。
  4. 【請求項4】固体電解質を介して酸素極と水素極を備え
    てなる固体高分子型またはリン酸塩型燃料電池におい
    て、請求項1〜3記載の酸素分離膜モジュールの酸素富
    化空気の排出口を上記酸素極側に接続したことを特徴と
    する燃料電池。
  5. 【請求項5】上記酸素分離膜モジュールの導入口側およ
    び/または酸素富化空気の排出口側に空気送風機又は空
    気排出機を配置したことを特徴とする請求項4記載の燃
    料電池。
  6. 【請求項6】定置式発電源又は自動車用動力源として用
    いる請求項4又は5記載の燃料電池。
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