JP2001275681A - アポトーシス関連蛋白質、その抗体及びそのdna - Google Patents

アポトーシス関連蛋白質、その抗体及びそのdna

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JP2001275681A
JP2001275681A JP2000098204A JP2000098204A JP2001275681A JP 2001275681 A JP2001275681 A JP 2001275681A JP 2000098204 A JP2000098204 A JP 2000098204A JP 2000098204 A JP2000098204 A JP 2000098204A JP 2001275681 A JP2001275681 A JP 2001275681A
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asc
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cells
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JP2000098204A
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Junya Masumoto
純也 増本
Junji Sagara
淳二 相良
Shunichiro Taniguchi
俊一郎 谷口
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IGAKU SEIBUTSUGAKU KENKYUSHO K
Medical and Biological Laboratories Co Ltd
Original Assignee
IGAKU SEIBUTSUGAKU KENKYUSHO K
Medical and Biological Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なアポトーシス関連蛋白質を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のアポトーシス関連蛋白質ASC
は、195のアミノ酸配列を有するものであり、ピリン
様ドメインとCARDとを有している。ASCは、本
来、サイトゾルに存在し、トリトンX−100を含む緩
衝液に可溶な蛋白質であるが、レチノイン酸や抗癌剤の
誘発によるアポトーシスに伴い、トリトンX−100を
含む緩衝液に不溶化し、凝集を起こす。また、ASC
は、自らアポトーシスを誘発する作用はないが、他の因
子によって誘発されるアポトーシスを促進する作用を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞のアポトーシ
スを促進する作用を有するアポトーシス関連蛋白質、そ
の抗体及びそのDNAに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カー
(Kerr)らによって初めて、アポトーシスによる細胞死
は、生物の成長と発達を制御する遺伝的にプログラムさ
れた重要な過程であると提唱された。アポトーシスによ
る細胞死は、正常組織や新生組織の成長を制御すること
により、過剰な細胞を除去する過程に携わる。前骨髄性
白血病細胞の一種であるHL−60細胞におけるアポト
ーシスの誘導は、様々な生物物質または化学物質たとえ
ばレチノイン酸等によって引き起こされる可能性が示唆
されている。
【0003】最近、CARDは、RAIDDとICH−
1のN末のドメインと高い相同性をもつドメインとして
提唱された。ICH−1、Ced−3、ICEおよびM
ch6の全ての蛋白質はCARDをその一部として有す
る。これらのCARD部位をもつ蛋白質は、アポトーシ
スのシグナル伝達において関与することが報告されてい
る。
【0004】CARDは、Apaf−1などの蛋白質が
カスパーゼ9と結合するのを促進することにより、アポ
トーシスの過程において制御的役割を果たすことが示唆
されている。RAIDDは、TNFR1−TRADD−
RIP複合体の一部であり、RAIDDは、CARDを
介してICH−1を取り込む。二種細胞相同性c−IA
P1とc−IAP2のウイルス性アポトーシス抑制IA
Pは、CARDを介してTNFR2−TRAF複合体の
一部を形成している。Ced−4は、CARDを介して
Ced−3を取り込む。これらの蛋白質のCARDは、
たがいに静電気力により結合する。CARDの結合特異
性は、ドメイン表面上の荷電荷の局在化(分布)により
決定される。
【0005】なお、略号については、次の通り。CAR
D:caspase recruitment domain,ICE:interleuki
n-1β converting enzyme,ICH:ICE and Ced-3 hom
olog,RIP:receptor interacting protein,RAI
DD:RIP-associated ICH-1/Ced-3-homologous protei
n with a death domain,Mch:mammalian Ced-3 hom
olog,Apaf:apoptotic protease activating fact
or,TNFR:tumornecrosis factor receptor,TR
ADD:TNFR1-associated death domain protein,I
AP:inhibitor of apoptosis protein.ところで、こ
れまで知られているCARD部位を持つ蛋白質のうち、
強制発現させてもアポトーシスを抑制したり誘導したり
せず、その代わりにアポトーシスの刺激を増幅すること
によりアポトーシスを制御するものは知られていない。
このような蛋白質は、アポトーシスが関与する様々な疾
患の診断、予防又は治療に有用である可能性が期待され
る。
【0006】本発明は、このような期待を担ったアポト
ーシス関連蛋白質を提供することを目的とする。また、
この蛋白質に特異的に結合する抗体や、この蛋白質をコ
ードするDNAを提供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】本発明のアポトーシス関連蛋白質は、配列表
の配列番号1に示すアミノ酸配列を有するものであり、
ピリン(pyrin)様ドメイン(ピリンのN末端と相同性を
有するドメイン)とCARDとを有している。ここで、
ピリン様ドメインは配列番号1のアミノ酸番号6〜91
であり、CARDは配列番号1のアミノ酸番号108〜
194である。本発明者らは、このアポトーシス関連蛋
白質をASC(apoptosis-associated speck-like prote
in containing a CARD)と命名した。
【0008】このASCは、本来、サイトゾルに存在
し、トリトンX−100(フェニルポリエチレングリコ
ール型のノンイオン界面活性剤)を含む緩衝液に可溶な
蛋白質であるが、レチノイン酸や抗癌剤等のアポトーシ
ス誘発剤によって誘発されるアポトーシスに伴い、トリ
トンX−100を含む緩衝液に不溶化し、凝集を起こ
す。ASCがアポトーシスに伴ってトリトンX−100
を含む緩衝液に対して溶性から不溶性に変化する原因
は、コンフォメーションの変化によるものと考えられ
る。また、ASCは、自らアポトーシスを誘発する作用
はないが、他の因子によって誘発されるアポトーシスを
促進する作用を有する。
【0009】ASCのアミノ酸配列(配列番号1)は、
ヒト前骨髄性白血病細胞の一種であるHL−60細胞を
trans−レチノイン酸で処理してアポトーシスを誘
発させた際に0.5%トリトンX−100緩衝液に溶解
しなかった約22kDaの蛋白質につき、cDNAのク
ローニングを行い、そのcDNAの塩基配列を解読し、
その塩基配列を翻訳することにより、得られたものであ
る。解読した塩基配列は、配列番号2に示すとおりであ
り、この配列番号2の塩基番号87〜89の配列即ちA
TGが開始コドンであり、塩基番号672〜674の配
列即ちTGAがストップコドンである。つまり、塩基番
号87〜671がコーディング領域であり、この区間の
塩基配列がASCのアミノ酸配列をコードしている。
【0010】本発明のアポトーシス関連蛋白質は、AS
Cのアミノ酸配列と実質同一のアミノ酸配列を持つ蛋白
質、具体的には、1又は数個のアミノ酸が欠失(deletio
n)、置換(substitution)、挿入(insertion)又は付加(ad
dition)されたアミノ酸配列を有し、且つ、他の因子
(例えばレチノイン酸や抗癌剤など)によって誘発され
るアポトーシスを促進する作用を有する蛋白質も含む。
つまり、ASCのアミノ酸配列の1又は数個のアミノ酸
が欠失、置換、挿入、又は付加されたものであって、A
SCの基本的な性質を損なわないものも本発明のアポト
ーシス関連蛋白質に含まれる。
【0011】このような改変された蛋白質は、例えば部
位特異的変異法によって特定の部位のアミノ酸が欠失、
置換、挿入、又は付加されるようにDNAの塩基配列を
改変することによって得られる。また、DNA(配列番
号2の塩基番号87〜671の塩基配列もしくは配列番
号2の全塩基配列)又はこれを有する細胞に変異処理を
行い、その変異処理後のDNA又は細胞から、変異処理
前のDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイ
ズするDNAを選択することにより、改変されたDNA
を得ることができる。なお、ストリンジェントな条件と
は、いわゆる特異的なハイブリッドが形成され、非特異
的なハイブリッドが形成されない条件をいい、一例を示
せば、相同性が高い核酸同士、例えば98%以上の相同
性を有するDNA同士がハイブリダイズし、それより相
同性が低い核酸同士がハイブリダイズしない条件が挙げ
られる。
【0012】本発明のアポトーシス関連蛋白質に特異的
に結合するモノクローナル抗体は、例えばASCを用い
て哺乳動物(ヒトを除く)を免疫感作し、この免疫感作
した哺乳動物から得られる抗体産生細胞をミエローマ細
胞と融合して融合細胞を作製し、この融合細胞の中から
ASCと特異的に結合する抗体を産生しているクローン
を選択して培養し、その選択されたクローンの培養上清
を精製することにより、得ることができる。
【0013】本発明のアポトーシス関連蛋白質(ASC
及びこれと実質同一の蛋白質)やそのモノクローナル抗
体は、アポトーシスが関与する疾患である癌、免疫抑制
性疾患、自己免疫疾患、ウイルス感染症、神経変性疾
患、内分泌疾患、炎症性疾患、臓器移植障害、放射線障
害等の診断、予防又は治療薬としての利用が期待され
る。
【0014】
【実施例】[1]HL−60細胞のトリトンX−100
不溶成分の調製 ヒト前骨髄性白血病細胞HL−60細胞を2〜3×10
5cells/mlでRPMI1640培地に調整し、
レチノイン酸で処理する場合には1μMでtrans−
レチノイン酸を加え、レチノイン酸で処理しない場合に
はそのまま、5%CO2、37℃、72時間培養した。
なお、以下ではtrans−レチノイン酸を「RA」と
略す。
【0015】この培養細胞をPBS(−)で1回洗い、
0.5%トリトンX−100の細胞骨格緩衝液(10m
M PIPES pH6.8,100mM NaCl,3
00mM スクロース,3mM MgCl2、1mM EG
TA、1mM バナジルリボシドコンプレックス、1.
2mM PMSF)溶液で、溶性成分を氷上3分で抽出
した。残った不溶性成分を600g、5分で回収した。
そして、この操作をもう一度繰り返した。
【0016】回収した不溶成分をRNase−Free
DNaseI(150μg/ml)入りのトリトンX−
100の細胞骨格緩衝液中で室温30分処理し、クロマ
チンを消化した。次に、0.25M 硫酸アンモニウム
溶液(1.0mM PMSFを含む)で沈殿分画し、1
0000g、15分遠心し、沈殿を8M 尿素溶液(2
0mM MES,pH6.6,0.1mM MgCl2
1mM EGTA,1%2−メルカプトエタノール,
1.2mM PMSFを含む)で再溶解した。
【0017】溶解液を500倍の透析液(25mM イ
ミダゾール,pH7.1,150mM KCl,5mM
MgCl2,0.125mM EGTA,0.2mM P
MSF)に対して2回透析した。10000g、30分
遠心し、上清を「RA未処理のトリトン不溶成分」(=
RAで未処理のHL−60細胞のトリトンX−100緩
衝液に不溶な成分)、又は、「RA処理後のトリトン不
溶成分」(=RAで処理したHL−60細胞のトリトン
X−100緩衝液に不溶な成分)を得た。
【0018】[2]トリトン不溶成分に対するモノクロ
ーナル抗体の作製 上記[1]で調製した「RA処理後のトリトン不溶成
分」300μgをPBS1mlに溶解し、同容量の完全
フロインドアジュバントと懸濁液を作成した。これを生
後12週目のBalb/cマウスに0.4mlを腹腔内
投与した。その4週後、「RA処理後のトリトン不溶成
分」300μgをPBS1mlに溶解し、同容量の不完
全フロインドアジュバントと共に懸濁し、0.4mlを
腹腔内投与した。その1週後、同量を腹腔内投与した。
そして、その3日後、同マウスの脾臓を摘出し、脾細胞
とマウスミエローマ細胞(P3−X63−AG8.65
3)を5:1の割合で混合し、ポリエチレングリコール
1500(PEG1500)を融合促進剤として融合さ
せた。
【0019】融合後の細胞は脾細胞あたり、5×105
cells/mlとなるように10%ウシ胎児血清を含
むHAT培地に懸濁し、12ウェルのプレートに0.5
mlずつ分注した。融合細胞はCO2インキュベータ
(5%CO2,37℃)中で培養し、HAT培地で培地
交換を行い、増殖させた。
【0020】細胞の増殖が確認されたウェルの培養上清
を「RA未処理のトリトン不溶成分」と「RA処理後の
トリトン不溶成分」を抗原として結合させた96ウェル
のマイクロタイタープレートを用いてELISAを行
い、抗体価を確認した。十分な抗体価を確認したウェル
の細胞を5cells/mlの細胞密度で10%ウシ胎
児血清を含むHAT培地に懸濁し、96ウェルのマイク
ロタイタープレートに100μlずつ分注した。
【0021】同様に細胞の増殖が確認されたウェルの培
養上清を「RA未処理のトリトン不溶成分」と「RA処
理後のトリトン不溶成分」を抗原として結合させた96
ウェルのマイクロタイタープレートを用いてELISA
を行い、抗体価を確認し、RA処理前後でトリトンX−
100不溶成分の量の変化する成分を認識する抗体のス
クリーニングを行った。同時に、培養上清を蛍光抗体法
とウェスタンブロッティングより選別した(1次スクリ
ーニング)。即ち、「RA未処理のトリトン不溶成分」
と「RA処理後のトリトン不溶成分」をウェスタンブロ
ッティングでナイロン膜に転写したものを1.5mm幅
で短冊状にし、培養上清20μlを1次抗体として使用
した。これにより、交叉反応がなくウェスタンブロッテ
ィングで使用可能な抗体を選別できた。また、抗体と結
合した蛋白質の分子量が判明した。
【0022】以上により選別されたウェル細胞を12ウ
ェルのプレートで更に増殖させ、再度5cells/m
lの細胞密度で10%ウシ胎児血清を含むHAT培地に
懸濁し、96ウェルのマイクロタイタープレートに10
0μlずつ分注し、上記のスクリーニングを行った(2
次スクリーニング)。
【0023】選別された細胞を更にHAT培地で細胞を
増殖させ、10%ウシ胎児血清RPMI1640培地で
順化した。これらのモノクローナル細胞群は、10%D
MSO,30%ウシ胎児血清RPMI1640培地に懸
濁し、液体窒素中に保存した。
【0024】なお、1次スクリーニングにおいて、AS
Cの場合、約22kDaで交差反応がなく、「RA未処
理のトリトン不溶成分」と反応せず、「RA処理後のト
リトン不溶成分」と反応したモノクローナル抗体(抗A
SCモノクローナル抗体)を得たため、当初は、RA処
理によってこの蛋白質ASCの発現が誘導されると考え
ていたが、そうではなく、実際はRA処理の有無でトリ
トンX−100緩衝液に溶性だったのが不溶性に変化し
たことがわかった(後述の[9]を参照)。
【0025】[3]国際寄託した抗ASCクローン(an
ti-ASC clone23-)の調製 上記[2]において液体窒素中に保存した細胞を37℃
湯浴中で急速解凍し、600g、5分遠心後、DMSO
を含む培地を10%ウシ胎児血清RPMI1640培地
に置換した。CO2インキュベータ(5%CO2、37
℃)中で培養し、増殖させた後、培養上清がASCを認
識することをウェスタンブロッティングによって確認し
た。この細胞を2×105cells/mlで10%ウ
シ胎児血清RPMI1640培地に継代し、24時間
後、600g、5分遠心し、上清を同量のセルバンカー
に置換懸濁し、2mlずつクライオチューブに分注し3
0分間氷冷後、−80℃のディープフリーザで凍結さ
せ、24時間後、液体窒素中に保存した。この抗ASC
クローン(anti-ASC clone23-)を国際寄託し、受託
番号FERM BP−7026を得た。
【0026】[4]mRNAの調製 和光社の「アイソジェン(Isogen)」及び、ファルマシア
社の「プレパックド・スピン・オリゴ−dT−セルロー
ス・カラム(pre-packed spin oligo-dT-cellulose colu
mns)」の使用説明書に従い、HL−60の細胞抽出液よ
りポリAの付いたmRNAを次の手順1)〜3)で抽出
した。
【0027】1)トータルRNAの調製 5×106個のHL−60細胞を遠心して上清を除いた
後、1mlの「アイソジェン」を加え、軽く攪拌し、室
温5分放置した。0.2mlのクロロホルムを加え、1
5秒間激しく攪拌し、3分間室温に放置後、4℃、12
000g15分間遠心し、水層を別のエッペンドルフチ
ューブに分離した。分離した水層に、0.5mlのイソ
プロパノールを加え、室温10分放置した。その後、4
℃、12000g、10分間遠心し、RNAを沈殿させ
た。その沈殿を75%エタノールで洗い、4℃、750
0g、5分間遠心し、沈殿をDEPC処理水に100μ
lに溶解し、トータルRNAを得た。
【0028】2)オリゴ−dT−セルロース・カラムの
準備 ミニ・オリゴ−dT−セルロース・カラムを室温に戻
し、完全にレジンを均質化するため、数回転倒させた。
ミニ・オリゴ−dT−セルロース・カラムの上部と下部
の蓋を取り除き、ミニ・オリゴ−dT−セルロース・カ
ラムをRNaseフリーの1.5mlアシスト・チュー
ブにセットした。そして、200g、10秒遠心し、ミ
ニ・オリゴ−dT−セルロース・カラム内の緩衝液を溶
出・除去した。溶出した緩衝液を捨て、再度ミニ・オリ
ゴ−dT−セルロース・カラムを1.5mlアシストチ
ューブにセットした。そして、0.5M NaCl緩衝
液1mlを加え、蓋をして再度レジンをよく攪拌した。
その後蓋を外し、200g、10秒遠心し、溶出した緩
衝液を捨て新しい1.5mlアシスト・チューブにセッ
トした。
【0029】3)ポリAの付いたRNAの分離 上記1)で調製したトータルRNAを1.0mg/ml
で1.0ml調製し、65℃、5分インキュベートし
た。その後、0.25mlのローディング・バッファを
加え、氷冷した。上記2)で準備したミニ・オリゴdT
セルロース・カラムにアプライし、蓋をし、よく混合
し、2,3分おきに攪拌しながら15分間室温に置い
た。その後蓋を外し、200g、10秒遠心し、溶出液
を捨て再度1.5mlアシスト・チューブにセットし
た。続いて、1mlの0.5M NaCl緩衝液を加
え、200g、10秒遠心し、溶出した緩衝液を捨て
た。続いて、1mlの0.1M NaCl緩衝液を加
え、200g、10秒遠心し、溶出した緩衝液を捨て
た。これを2回繰り返した。ミニ・オリゴ−dT−セル
ロース・カラムを新しい1.5mlアシスト・チューブ
にセットし、あらかじめ65℃にインキュベートしてお
いた溶出用緩衝液(溶出用に別途用意した緩衝液)を
0.5ml加え、200g10秒遠心し、溶出したmR
NAを−80℃ディープフリーザ内に保存した。
【0030】[5]cDNAライブラリの作製 ファルマシア社の「タイム・セイバー・cDNA・シン
セシス・キット(TimeSaverTM cDNA synthesis kit)」及
びアマーシャム社の「cDNAラピッド・クローニング
・モジュール(cDNA rapid cloning module)」と「ラム
ダ−DNA・インビトロ・パッケージング・モジュール
(λ-DNA in vitro packaging module)」を用い、このキ
ットの使用説明書に従って、上記[4]で得たmRNA
からcDNAライブラリを作製した。
【0031】[6]イムノスクリーニング 上記[5]で作製したcDNAライブラリをSM緩衝液
(50mMのトリス−HCl(pH7.5)と100m
MのNaClと、10mMのMgSO4・7H2Oと、
0.01%ゼラチンを含む)で1×106pfu/ml
に希釈した。この液を10本の遠心管に100μl分注
し、大腸菌(Y1090)の終夜培養液(50mlの
0.4%マルトース入りLB培地でOD600=0.5に
なるまで培養し、遠心後、培地を15mlの10mMの
MgSO4に置換したもの)を100μlずつ加え、3
7℃、15分湯浴中でインキュベートした。
【0032】これに、あらかじめ45℃にインキュベー
トしておいた10mlのM−トップ・エイジャー(M−
top ager)(LB培地に0.4%マルトース、
0.8%寒天としたもの)を加えよく攪拌し、1.5%
寒天入りで150mmシャーレに固めて42℃にインキ
ュベートしておいたLB培地上に重層し、4時間インキ
ュベート後、10mMのIPTGに浸して乾燥させてお
いたニトロセルロース膜をのせ、37℃で6時間インキ
ュベートした。なおLB培地とは、培地1Lあたりトリ
プトン10g、イースト抽出物5g、NaCl10gを
含み、1M NaOHでpH7.0に調整した培地であ
る。
【0033】インキュベート後、ニトロセルロース膜を
5%スキム・ミルクを入れたPBS(−)に入れて1時
間浸透しブロッキングした後、前出の抗ASCクローン
(受託番号FERM BP−7026)の培養上清20
mlと共にハイブリバックに入れ、室温1時間インキュ
ベートした。その後、PBS(−)で5分3回洗い、5
%ウシ胎児血清PBS(−)に対して500倍希釈した
ペルオキシダーゼ標識抗マウスIg(ダコ社製:P44
7)15mlと共にハイブリバックに入れ、室温1時間
インキュベートした。その後、PBS(−)で5分、3
回洗浄した。
【0034】このニトロセルロース膜を発色基質液(ジ
アミノベンチジン20mg/100ml−0.05Mト
リス−HCl pH7.6)に浸した後、30%過酸化
水素5μlを加えて発色させ、発色の位置から対応する
クローンを選択した。 [7]塩基配列の確認 1)イムノスクリーニングで得られた陽性2クローンを
パスツールピペットの先端で寒天から切り出し、200
μlのTE(0.05Mトリス−HCl(pH8.
0)、1mM EDTA(pH8.0))中に入れ、抽
出し、その2μlをλgt11のプライマー(5’−G
GTGGCGACGACTCCTGGAGCCCG−
3’(配列番号3)と5’−TTGACACCAGAC
CAACTGGTAATG−3’(配列番号4))でP
CRを行い、テキサス・レッド標識の同プライマーを用
いて、日立社製のSQ−5500DNAシークエンサで
塩基配列を確認した。
【0035】2つのクローンは互いに重複しており(4
25bp、725bp)、425bpのクローンは配列
番号2の塩基番号66番目の塩基から425bpのクロ
ーンであり、725bpのクローンは3’末端であるポ
リAの配列を含んでいた。なお、bpはベース・ペア(b
ase pair)の略である。
【0036】ここで得られた塩基配列をデータベースか
らBLAST(Basic Local Alignment Search Tool)に
より相同検索したところ、未知の配列であり、その他有
意な相同配列を持つ遺伝子も見つからなかった。また、
この配列をジェネティクス(Genetyx)ソフトウェアで最
も長い読枠を持つアミノ酸配列に変換し、NIHのデー
タベースのPSI−BLAST(Position Specific Ite
rated-BLAST)により、相同検索すると、アミノ末端側は
家族性地中海熱の原因遺伝子として同定されたピリン(P
yrin)のアミノ末端と相同性が高く、カルボキシ末端側
にCARDドメインを持つことが明らかになった。長い
方のクローンは開始メチオニンに該当するコザック(Koz
ak)配列によく合う開始コドンATGが存在したが、そ
の上流に開始コドンがある可能性も否定できず、ここで
明らかになった配列をもとに、5’−レース(RAC
E:Rapid amplification of cDNA ends)を行った。
【0037】2)5’−レース ギブコ社製の5’−レース・システム・バージョン2.
0(5’RACE System Ver.2.0)を
用い、このキットの使用説明書に従って、次の手順で残
りの配列を確認した。
【0038】上記[4]で調製したmRNAを用い、プ
ライマー(1)5’−GGTGAGGTCCAAGGC
GTCCATG−3’(配列番号5)を用いて、スーパ
ースクリプトII(Super ScriptII)逆転写酵素で42℃、
50分逆転写反応を行った。さらに70℃、15分伸長
させた。その後1μlのRNaseを加え、RNAを分
解した。
【0039】その後、グラスマックス・DNA・アイソ
レーション・スピン・カートリッジ(GlassMax DNA Isol
ation Spin Cartridge)でcDNAを精製し、dCTP
とターミナル・デオキシ・ヌクレオタイダルトランスフ
ェラーゼ(TdT)を加え、37℃、10分インキュベ
ートし、cDNAの3’−末端をポリC化した。
【0040】次に、添付のアブリッジド・アンカー・プ
ライマー(Abridged Anchor Primer)と内側のプライマー
(2)5’−GCGCAGGGCTACGGTCGCA
TC−3’(配列番号6)を用いてPCRを行い、二重
鎖DNAを合成し、さらに、添付のユニバーサル・アン
カー・プライマー(UAP)とさらに内側のプライマー
(3)5’−CCTGGATGCGCTGGAGAAC
CTG−3’(配列番号7)を用いてPCRを行い増幅
させた。
【0041】PCR産物を、プロメガ社製のT−イージ
ー(T-Easy)ベクターにサブクローニングし、テキサスレ
ッド標識M13前後プライマーを用いて、5’−末端側
の残り59bpの配列を決定した。なお、725bpの
クローンは5’末端の1塩基に欠失があったため、実際
は726bpであった。
【0042】この結果、配列表の配列番号2に示す塩基
配列を得た。この塩基配列は、塩基番号87〜89のA
TGが開始コドンであり、塩基番号672〜674のT
GAがストップコドンであることから、これから類推さ
れるアミノ酸配列、即ち、HL−60細胞のアポトーシ
スに伴って0.5%トリトンX−100に不溶化する約
22kDaの蛋白質(ASC)のアミノ酸は、配列番号
1に示すとおりとなった。
【0043】ASCは、195のアミノ酸のペプチドで
あり、図1(a)に示すようにピリン様ドメインとCA
RDとを有している。ここで、ピリン様ドメインは配列
番号1のアミノ酸番号6〜91であり、CARDは配列
番号1のアミノ酸番号108〜194である。また、
6.4という等電位点を持ち、分子量が21.7kDa
である。図1(b)には、塩基配列とアミノ酸配列との
対応がわかりやすいように、両配列を併記したものを示
した。
【0044】なお、ASCのCARDは他のCARDを
持つ蛋白質との比較からアミノ酸番号107〜194の
88アミノ酸残基からなると推定されたが、NIHのデ
ータベースのPSI−BLASTによる検索で、アミノ
酸番号108〜194の87アミノ酸残基が、哺乳類の
cIAP1とcIAP2のCARDと有意な相同性(期
待値<0.01)を持つことが確認された(図2参
照)。また、ASCのC末端の87アミノ酸残基が、ヒ
トのカスパーゼ−2(caspase-2)とある程度の相同性を
持つことが確認された(図2参照)。一方、ASCのN
末端は家族性地中海熱の原因遺伝子として同定されたピ
リンのN末端と高い相同性を示した(図3参照)。
【0045】[8]発現プラスミドの生成 ASCのすべてのオープンリーディングフレームをpc
DNA3(インビトロジェン社製)に組み込み、pcD
NA3−ASCとした。このDNAを、遺伝子導入法の
一つであるリポフェクションキットTransomeTM(和光純
薬社製)のプロトコルに従い、COS7細胞に遺伝子導
入した。また、pcDNA3(空ベクター)を同様にし
てCOS7細胞に遺伝子導入した。
【0046】これらのCOS7細胞と抗ASCモノクロ
ーナル抗体とを用いて免疫蛍光法及びウエスタンブロッ
ト法を行った。その結果、免疫蛍光法において、pcD
NA3−ASCを遺伝子導入したCOS7細胞では環状
の蛍光シグナルが検出されたが、pcDNA3を遺伝子
導入したCOS7細胞では検出されなかった。また、ウ
エスタンブロット法において、pcDNA3−ASCを
遺伝子導入したCOS7細胞では約22kDaのバンド
が確認された。このバンドの大きさは、HL−60細胞
中のASCをウエスタンブロット法で測定したものと同
一であった。
【0047】以上の結果から、決定した塩基配列による
転写産物が確実に抗ASCモノクローナル抗体によって
認識されるという証明がなされた。また、決定した読枠
で分子量が一致するという証明もなされた。 [9]ASCの挙動−その1 HL−60細胞を、1μMのRAの存在下、又は、RA
を加えない状態で、4日間培養した。培養後の細胞を、
0.5%トリトンX−100の細胞骨格緩衝液に懸濁
し、1500gで10分間遠心分離し、可溶成分と不溶
成分に分離した。すべての細胞溶解質の可溶成分ならび
に不溶成分を、抗ASCモノクローナル抗体を用いたウ
エスタンブロット法に適用した。その結果を、図4に示
す。
【0048】この図4から明らかなように、ASCは、
RAを加えない状態では0.5%トリトンX−100の
細胞骨格緩衝液に可溶であったのに対して、RAの存在
下では同緩衝液に不溶化した。このことから、ASC
は、RAによって誘発されたアポトーシスに伴い、同緩
衝液に不溶化することがわかった。この原因は、コンフ
ォメーションの変化によるものと考えられる。
【0049】[10]ASCの挙動−その2 RA処理を施した細胞の免疫蛍光顕微鏡による観察によ
り、ASCの存在箇所が明らかになった。ASCの蛍光
シグナルは、斑点のように観察された。即ち、HL−6
0細胞は、1μMのRA存在下で4日間培養し、−20
℃で30分間、70%のエタノールで固定され、抗AS
Cモノクローナル抗体で免疫染色された。DNAは、b
lue(ヘキスト33258)で染色され、アポトーシ
スを引き起こした細胞はASCの斑点として観察され
た。
【0050】[11]ASCの挙動−その3 また、プリエンベッディング(Pre-embedding)電子顕微
鏡において、ASCがアポトースシスを引き起こしたH
L−60細胞の辺縁に存在し、中心に穴の空いたような
凝集塊を形成することが確認された。
【0051】[12]ASCの挙動−その4 細胞分画によって、ASCの局在部位が同定された。2
0μgのペレットの分液および上清を、抗ASCモノク
ローナル抗体を用いたウェスタンブロット法にて分析し
た。細胞の破砕物は1,000、10,000および1
00,000×gで遠心した。全ての細胞の蛋白質は各
遠心後の沈殿分画及び最終的に残った上清分画にそれぞ
れ約35、13、17および35%の割合で存在した。
ASCは100,000gの上清に主に分布し、通常細
胞質に分布することが明らかになった。ここで1,00
0g沈殿には主に核分画、10,000g沈殿には主に
ミトコンドリア分画、100,000g沈殿には主にミ
クロソーム分画が分離された。
【0052】[13]ASCの組織細胞分布 ノーザンブロット法とウエスタンブロット法を用いて、
数種類の腫瘍系列でヒト組織におけるASCの発現の有
無を検討した。その結果、白血病細胞系列である二種類
のHL−60及びU937、並びに、黒色腫細胞系列で
あるWM35にASCが発現していることが明らかにな
った。更に、ASCのmRNA発現の痕跡が、慢性骨髄
性白血病細胞系列であるK562でも確認された。これ
らの観察結果により、ASC発現の程度は、細胞系列ま
たは成熟度、若しくは細胞の形質転換に依存することが
予想される。
【0053】[14]エトポシド誘導性アポトーシスの
ASCによる促進 HL−60細胞に、アンチセンスオリゴヌクレオチド−
(76−95)5’−GCGCCCCATGGCTCC
AGGAT−3’(配列番号8)を遺伝子導入した。ま
た、コントロールとして、センスオリゴヌクレオチド−
(76−95)5’−ATCCTGGAGCCATGG
GGCGC−3’(配列番号9)、又は、センスオリゴ
ヌクレオチド−(71−90)5’−CGGGGATC
CTGGAGCCATGG−3’(配列番号10)を遺
伝子導入した。HL−60細胞(2X106cells
/ml)に、リポフェクト・アミンプラス試薬(Lipofec
tAMINEPLUS reagent)(ライフテクノロジー社)を用い
て、それぞれのオリゴヌクレオチド(5μM)を遺伝子
導入した。
【0054】これらのHL−60細胞につき、エトポシ
ド10μg/mlを加えて、エトポシドによるアポトー
シスの誘導性を調査したところ、図5に示すように、ア
ンチセンスオリゴヌクレオチドによる遺伝子導入を施し
たHL−60細胞のエトポシド誘導性アポトーシスで
は、アポトーシスの発生率が、コントロール細胞に比較
して、顕著に低下した。この結果から、ASCは、エト
ポシド等によるアポトーシス誘発の刺激に対して、HL
−60細胞の感受性を増加させることにより、アポトー
シスを促進する働きがある可能性が示唆された。
【0055】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Junya Masumoto, Junji Sagara, Shun'ichiro Taniguchi and Medical&B iological Laboratories Co. Ltd. <120> Protein related on Apoptosis, antibody against the protein, and D NA which codes the protein <160> 10 <210> 1 <211> 195 <212> PRT <213> human <400> 1 Met Gly Arg Ala Arg Asp Ala Ile Leu Asp Ala Leu Glu Asn Leu 1 5 10 15 Thr Ala Glu Glu Leu Lys Lys Phe Lys Leu Lys Leu Leu Ser Val 20 25 30 Pro Leu Arg Glu Gly Tyr Gly Arg Ile Pro Arg Gly Ala Leu Leu 35 40 45 Pro Met Asp Ala Leu Asp Leu Thr Asp Lys Leu Val Ser Phe Tyr 50 55 60 Leu Glu Thr Tyr Gly Ala Glu Leu Thr Ala Asn Val Leu Arg Asp 65 70 75 Met Gly Leu Gln Glu Met Ala Gly Gln Leu Gln Ala Ala Thr His 80 85 90 Gln Gly Ser Gly Ala Ala Pro Ala Gly Ile Arg Ala Pro Pro Gln 95 100 105 Ser Ala Ala Lys Pro Gly Leu His Phe Ile Asp Gln His Arg Ala 110 115 120 Ala Leu Ile Ala Arg Val Thr Asn Val Glu Trp Leu Leu Asp Ala 125 130 135 Leu Tyr Gly Lys Val Leu Thr Asp Glu Gln Tyr Gln Ala Val Arg 140 145 150 Ala Glu Pro Thr Asn Pro Ser Lys Met Arg Lys Leu Phe Ser Phe 155 160 165 Thr Pro Ala Trp Asn Trp Thr Cys Lys Asp Leu Leu Leu Gln Ala 170 175 180 Leu Arg Glu Ser Gln Ser Tyr Leu Val Glu Asp Leu Glu Arg Ser 185 190 195 <210> 2 <211> 785 <212> DNA <213> human <400> 2 gtccaggttc cgccccggag ccgacttcct cctggtcggc ggctgcagcg gggtgagcgg 60 cggcagcggc cggggatcct ggagccatgg ggcgcgcgcg cgacgccatc ctggatgcgc 120 tggagaacct gaccgccgag gagctcaaga agttcaagct gaagctgctg tcggtgccgc 180 tgcgcgaggg ctacgggcgc atcccgcggg gcgcgctgct gcccatggac gccttggacc 240 tcaccgacaa gctggtcagc ttctacctgg agacctacgg cgccgagctc accgctaacg 300 tgctgcgcga catgggcctg caggagatgg ccgggcagct gcaggcggcc acgcaccagg 360 gctctggagc cgcgccagct gggatccggg cccctcctca gtcggcagcc aagccaggcc 420 tgcactttat agaccagcac cgggctgcgc ttatcgcgag ggtcacaaac gttgagtggc 480 tgctggatgc tctgtacggg aaggtcctga cggatgagca gtaccaggca gtgcgggccg 540 agcccaccaa cccaagcaag atgcggaagc tcttcagttt cacaccagcc tggaactgga 600 cctgcaagga cttgctcctc caggccctaa gggagtccca gtcctacctg gtggaggacc 660 tggagcggag ctgaggctcc ttcccagcaa cactccggtc agcccctggc aatcccacca 720 aatcatcctg aatctgatct ttttatacac aatatacgaa aagccagctt gaaaaaaaaa 780 aaaaa 785 <210> 3 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 3 ggtggcgacg actcctggag cccg 24 <210> 4 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 4 ttgacaccag accaactggt aatg 24 <210> 5 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 5 ggtgaggtcc aaggcgtcca tg 22 <210> 6 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 6 gcgcagggct acggtcgcat c 21 <210> 7 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 7 cctggatgcg ctggagaacc tg 22 <210> 8 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 8 gcgccccatg gctccaggat 20 <210> 9 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 9 atcctggagc catggggcgc 20 <210> 10 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 10 cggggatcct ggagccatgg 20
【図面の簡単な説明】
【図1】 ASCの説明図であり、(a)はASCの模
式図、(b)はASCの塩基配列とアミノ酸配列であ
る。
【図2】 ASCのCARD部位と他のアポトーシス関
連蛋白質のCARD部位との対比を表す説明図である。
【図3】 ASCのピリン様ドメインとピリンとの対比
を表す説明図である。
【図4】 ASCの0.5%トリトンX−100緩衝液
に対する可溶性、不溶性を表す説明図である。
【図5】 エトポシド誘導性アポトーシスに対するAS
Cの影響を表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390004097 株式会社医学生物学研究所 愛知県名古屋市中区丸の内3丁目5番10号 住友商事丸の内ビル5F (72)発明者 増本 純也 長野県松本市横田4−13−5 (72)発明者 相良 淳二 長野県松本市蟻ヶ崎2−5−4−401 (72)発明者 谷口 俊一郎 長野県松本市里山辺1198−1 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA45 BA80 CA04 DA02 EA04 GA03 GA13 HA04 HA14 HA15 4B064 AG01 AG27 CA10 CA20 CC24 DA01 DA13 4H045 AA11 CA42 DA76 DA86 EA22 EA28 EA29 EA50 EA51 EA53 FA72 FA74

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列
    を有するアポトーシス関連蛋白質。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアポトーシス関連蛋白質
    のアミノ酸配列につき、1又は数個のアミノ酸が欠失、
    置換、挿入又は付加されたアミノ酸配列を有し、且つ、
    細胞のアポトーシスを促進する作用を有するアポトーシ
    ス関連蛋白質。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアポトーシス関連
    蛋白質に特異的に結合するモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のアポトーシス関連
    蛋白質をコードする塩基配列を有するDNA。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号2の塩基配列のうち塩
    基番号87〜671で表される塩基配列を有するDN
    A。
  6. 【請求項6】 配列表の配列番号2の全塩基配列を有す
    るDNA。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のDNAとストリン
    ジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ、細胞のア
    ポトーシスを促進する作用を有するアポトーシス関連蛋
    白質をコードするDNA。
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