JP2001275197A - 音源選択方法および音源選択装置並びに音源選択制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

音源選択方法および音源選択装置並びに音源選択制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2001275197A
JP2001275197A JP2000082524A JP2000082524A JP2001275197A JP 2001275197 A JP2001275197 A JP 2001275197A JP 2000082524 A JP2000082524 A JP 2000082524A JP 2000082524 A JP2000082524 A JP 2000082524A JP 2001275197 A JP2001275197 A JP 2001275197A
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Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の音源の中から特定の音源を選択し、他の
音源からの音情報を同時に聴きながら選択した音源から
の音情報を主に聴くことができるようにする。 【解決手段】複数の音源の1つを主音源、他を従音源と
するための音源選択指示を与える音源選択指示部34
と、複数の音源に対して、前記音源選択指示信号に基づ
き、個々の音源に対する音量制御を行う音量制御部31
と、音量制御された個々の音源からの音情報を合成する
合成部32と、合成された音情報を出力する出力部33
とを有する。そして、複数の音源を仮想的な円周上に所
定間隔ごとに配置し、その円周を形成する円の中心位置
とそれぞれの音源を結ぶ線をそれぞれ基準線とし、複数
の音源のうちのいずれかを主音源とするための位置指定
がなされると、その指定された位置と当該円の中心位置
とを結ぶ線と前記それぞれの基準線とのなす角度の情報
からそれぞれの音源に対する音量を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユーザが複数の音源
を同時に聴取しながらそのうちの1つを主音源として選
択することができるようにした音源選択方法および音源
選択装置並びに音源選択制御プログラムを記録した記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送を視聴する際、チャネ
ルを次々と変えながらそれぞれのチャネルでどのような
内容の番組を放送しているかを確かめることがよく行わ
れ、このようにチャネルをを次々と切り換えて行くこと
をザッピングと呼んでいる。
【0003】このザッピングはチャネル数が少ない場合
には、それほど苦にはならないが、チャネル数が多い
と、全てのチャネルを一通り確認するためには、何回も
チャネルの切替操作を行う必要があり、また、それ相応
の時間を要する。したがって、たとえば、あるスポーツ
中継番組を見ているときに他のチャネルが気になって、
チャネルの切り変え操作を行っている間に、それまで見
ていたスポーツ番組で劇的な場面を見逃すこともある。
【0004】これに対処するために、現在見ている番組
の画面(主画面という)の隅に他の番組を縮小して表示
(従画面という)することも行われ、それらを相互に入
れ替えることができるようにしている。たとえば、主画
面上で見ている番組よりも従画面上の番組の方に興味が
移ったときは、切り替えボタンなどを操作することによ
って、従画面上の番組が主画面となり、主画面上の番組
が従画面となるというような操作を任意に行うことがで
きるようにしている。
【0005】また、画面を複数に分割して、それぞれの
チャネルごとの放送内容を同時に表示し、そのなかから
ユーザの見たい番組を選択ボタンなどを操作することに
よって瞬時にその選択された番組のみを画面上に表示す
るといった技術も開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】テレビジョン放送のよ
うに視覚によって内容を確認できるものについては、上
述したような手法によって、複数チャネルの情報を同時
に確認することができるが、これが、ラジオなど音情報
のみを対象とするものにあっては、複数の番組を同時に
聞き分けるようにするのは難しい。したがって、ラジオ
放送をザッピングする場合は、複数の放送局で放送され
ている番組を順次切り換えながら聴取するしかなかっ
た。これは、ラジオ番組だけではなく、複数の音源があ
って、それらの音源から発せられる音情報をザッピング
するような場合も同様である。
【0007】そこで本発明は、複数の音源からのそれぞ
れの音情報を同時に聴取しながらそのうちの1つを主音
源として選択することができるようにすることで、たと
えば、複数のラジオ番組を同時に聴取しながらそのなか
で興味ある番組を主番組として任意に選択可能とするこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明の音源選択方法としての第1の発明は、複
数の音源のうちのある特定の音源を主音源、それ以外の
音源を従音源とし、主音源からの音情報を主として聴き
ながら従音源からの音情報を聴くことを可能とするとと
もに、主音源と従音源を相互に入れ替え可能とする音源
選択方法であって、音源を2つとし、一方の音源を主音
源とするための設定を、これら2つの音源の音量を制御
することで行い、ある特定の聴取者がこれら2つの音源
からの音情報を同時に聴取可能な2つの出力部を有する
出力手段の一方の出力部から前記主音源からの音情報を
出力し、他方の出力部から前記従音源からの音情報を出
力するようにしている。
【0009】また、本発明の音源選択装置としての第1
の発明は、複数の音源のうちのある特定の音源を主音
源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情報
を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くことを
可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替え
可能とする音源選択装置であって、2つの音源のうち、
一方の音源を主音源とするための音源選択指示を与える
音源選択指示部と、2つの音源に対し、前記音源選択指
示部からの指示信号に基づき、一方の音源の音量制御を
行う第1の音量制御部と、他方の音源の音量制御を行う
第2の音量制御部と、ある特定の聴取者がこれら2つの
音源からの音情報を同時に聴取可能な2つの出力部を有
し、一方の出力部からは前記第1または第2の音量制御
部で主音源として音量制御された音情報を出力し、他方
の出力部から前記第1または第2の音量制御部で従音源
として音量制御された音情報を出力する音情報出力手段
とを有する構成としている。
【0010】また、本発明の音源選択制御プログラムを
記録した記録媒体としての第1の発明は、複数の音源の
うちのある特定の音源を主音源、それ以外の音源を従音
源とし、主音源からの音情報を主として聴きながら従音
源からの音情報を聴くことを可能とするとともに、主音
源と従音源を相互に入れ替え可能とする音源選択制御プ
ログラムを記録した記録媒体であって、その音源選択制
御プログラムは、複数の音源のうち、いずれか1つの音
源を主音源とするための音源選択指示が与えられると、
複数の音源に対して、前記音源選択指示信号に基づき、
個々の音源に対する音量制御を行う手順と、この音量制
御部によって音量の制御された個々の音源からの音情報
を別々に出力する手順とを含むものである。
【0011】また、本発明の音源選択方法としての第2
の発明は、複数の音源のうちのある特定の音源を主音
源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情報
を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くことを
可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替え
可能とする音源選択方法であって、複数の音源に対し、
これら複数の音源のいずれかを主音源とするための設定
を、それぞれの音源の音量を制御することで行い、それ
ぞれ音量の制御された各音源からのそれぞれの音情報を
合成して出力するようにしている。
【0012】また、本発明の音源選択装置としての第2
の発明は、複数の音源のうちのある特定の音源を主音
源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情報
を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くことを
可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替え
可能とする音源選択装置であって、複数の音源のうち、
いずれか1つの音源を主音源とするための音源選択指示
を与える音源選択指示部と、複数の音源に対して、前記
音源選択指示部からの音源選択指示信号に基づき、個々
の音源に対する音量制御を行う音量制御部と、この音量
制御部によって音量の制御された個々の音源からの音情
報を合成する合成部と、この合成部で合成された音情報
を出力する音情報出力手段とを有する構成としている。
【0013】また、本発明の音源選択制御プログラムを
記録した記録媒体としての第2の発明は、複数の音源の
うちのある特定の音源を主音源、それ以外の音源を従音
源とし、主音源からの音情報を主として聴きながら従音
源からの音情報を聴くことを可能とするとともに、主音
源と従音源を相互に入れ替え可能とする音源選択制御プ
ログラムを記録した記録媒体であって、その音源選択制
御プログラムは、 複数の音源のうち、いずれか1つの
音源を主音源とするための音源選択指示が与えられる
と、複数の音源に対して、前記音源選択指示信号に基づ
き、個々の音源に対する音量制御を行う手順と、これに
よって音量制御された個々の音源からの音情報を合成し
て出力する手順とを含むものである。
【0014】これら音源選択方法、音源選択装置、音源
選択制御プログラムを記録した記録媒体におけるそれぞ
れ第2の発明において、前記複数の音源のいずれかを主
音源とするため音源の音量制御は、複数の音源を仮想的
な円の円周上に所定間隔ごとに配置し、その円の中心位
置とそれぞれの音源を結ぶ線をそれぞれ基準線とし、複
数の音源のうちのいずれかを主音源とするための位置指
定がなされると、その指定された位置と当該円の中心位
置とを結ぶ線と前記それぞれの基準線とのなす角度の情
報からそれぞれの音源に対する音量を決定するようにし
ている。
【0015】そして、前記指定された位置と当該円の中
心位置とを結ぶ線とそれぞれの基準線との角度の情報か
らそれぞれの音源に対する音量を決定する際、前記それ
ぞれの基準線とのなす角度と音量の関係を示すテーブル
を作成しておき、位置が指定されることによって得られ
た角度情報から前記テーブルを参照してそれぞれの音源
の音量が決定されるようにしている。
【0016】また、前記音源選択装置の第2の発明にお
いては、前記音源選択指示部は、前記円周上の所定間隔
ごとに前記複数の音源の仮想的な配置位置を示す音源配
置表示盤と、この音源配置表示盤の前記円の中心に設け
られた音源選択用の操作レバーとを有し、この操作レバ
ーは、前記円の中心位置から直立し、上端部がフリー端
で下端部が前記円の中心位置に揺動自在に支持されてな
り、この操作レバーが前記円周方向の任意の方向に傾倒
されることによって前記位置指定操作をなすようにして
いる。
【0017】また、本発明の音源選択方法としての第3
の発明は、複数の音源のうちのある特定の音源を主音
源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情報
を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くことを
可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替え
可能とする音源選択方法であって、複数の音源に対し、
複数の音源のいずれかを主音源とするための設定を、そ
れぞれの音源からの音情報がそれぞれの音源ごとに特定
方向から聞こえてくるような音再生技術である音像定位
技術を用いて、ある特定の聴取者に対するそれぞれの音
源の位置を制御し、位置制御されたあとに音量を制御す
ることで行い、これら位置と音量の制御された各音源か
らのそれぞれの音情報を合成して出力するようにしてい
る。
【0018】また、本発明の音源選択装置としての第3
の発明は、複数の音源のうちのある特定の音源を主音
源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情報
を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くことを
可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替え
可能とする音源選択装置であって、複数の音源のうち、
いずれか1つの音源を主音源とするための音源選択指示
を与える音源選択指示部と、複数の音源に対して、前記
音源選択指示部から与えられる音源選択指示信号に含ま
れる音源位置を指示する信号に基づき、それぞれの音源
からの音情報がそれぞれの音源ごとに特定方向から聞こ
えてくるような音再生処理を行う音像定位制御部と、複
数の音源に対して、前記音源選択指示部から与えられる
音源選択指示信号に含まれる音量制御信号に基づき、前
記音像定位制御部で位置制御された音源に対する音量制
御を行う音量制御部と、この音量制御部から出力された
個々の音源からの音情報を合成する合成部と、この合成
部で合成された音情報を出力する音情報出力手段とを有
した構成としている。
【0019】また、本発明の音源選択制御プログラムを
記録した記録媒体としての第3の発明は、複数の音源の
うちのある特定の音源を主音源、それ以外の音源を従音
源とし、主音源からの音情報を主として聴きながら従音
源からの音情報を聴くことを可能とするとともに、主音
源と従音源を相互に入れ替え可能とする音源選択制御処
理プログラムを記録した記録媒体であって、その音源選
択制御処理プログラムは、複数の音源のうち、いずれか
1つの音源を主音源とするための音源選択指示が与えら
れると、複数の音源に対して、前記音源選択指示信号と
して音源の位置を指示する信号に含まれる音源位置を指
示する信号に基づき、それぞれの音源からの音情報がそ
れぞれの音源ごとに特定方向から聞こえてくるような音
再生処理を行う音像定位制御処理を行う手順と、複数の
音源に対して、前記音源選択指示信号に含まれる音量制
御信号に基づき、前記音像定位制御がなされた音源に対
する音量制御を行う手順と、この音量制御部から出力さ
れた個々の音源からの音情報を合成する合成部して出力
する手順とを含むものである。
【0020】これら音源選択方法、音源選択装置、音源
選択制御プログラムを記録した記録媒体におけるそれぞ
れ第3の発明において、前記特定の聴取者に対するそれ
ぞれの音源の位置は、前記特定の聴取者を中心とした仮
想的な円の円周上に音源が1つずつ配置されるような位
置であって、少なくとも、当該聴取者の正面すなわち顔
面と対向する側の位置には音源が配置されるようにし、
その正面側に配置される音源を主音源とするようにして
いる。
【0021】そして、前記各音源の位置の制御は、聴取
者による位置指定操作に基づく位置指定信号によって行
われ、聴取者から位置指定信号が与えられるごとに前記
円周上の各位置ごとに位置している音源が円周方向に沿
って移動するような制御を行うようにしている。
【0022】また、前記音源選択装置の第3の発明にお
いては、前記音源選択指示部は、前記円周上の所定間隔
ごとに前記複数の音源の仮想的な配置位置を示す音源配
置表示盤と、この音源配置表示盤に配置された音源に対
し位置制御を行うための操作部および音量を制御するた
めの操作部とを有してなり、これら各操作部を操作する
ことによって前記音源の位置制御および音量制御がなさ
れるようにしている。
【0023】このように本発明は、まず第1の発明とし
て、2つの音源の一方の主音源、他方を従音源とし、主
音源からの音情報を聴きながら従音源からの音情報を小
さな音量で聴くことができるようにしたものである。こ
れにより、たとえば、2つの番組の一方を主として聴き
ながら他方の番組も聴くことができ、他方の番組が興味
ある内容となったときは、主音源と従音源の関係を逆転
させることができる。
【0024】これによって、2つの番組を聞き漏らし無
く効率よく聴くことができる。これは、ラジオ番組だけ
でなく、2つの音源を同時に聴こうとする場合にすべて
適用できるものである。
【0025】また、第2の発明は、3つ以上の複数の音
源にも対応できるもので、これら複数の音源の音量を制
御することで、それぞれの音源を区別できるようにして
いる。これによって、たとえば、多数の番組のうちある
1つの番組を主として聴きながら他の番組も聴くことが
でき、他の番組が興味ある内容となったときは、主音源
と従音源の関係を逆転させることで、複数の番組を聞き
漏らし無く効率よく聴くことができる。
【0026】これを実現するための手段としては、複数
の音源を仮想的な円の円周上に所定間隔ごとに配置し、
聴取者によって指定された位置と当該円の中心位置とを
結ぶ線と基準線とのなす角度の情報からそれぞれの音源
に対する音量を決定するようにする。そして、このと
き、それぞれの基準線とのなす角度と音量の関係を示す
テーブルを作成しておき、位置が指定されると、それに
よって得られた角度情報から前記テーブルを参照してそ
れぞれの音源の音量が決定されるようにしている。これ
によって、聴取者によってなされた音源選択操作に対
し、容易にそれぞれの音源に対する音量を決定すること
ができる。
【0027】また、主音源を設定するための位置指定を
行う手段としては、聴取者によって操作レバーを円周方
向の任意の方向に傾倒させるだけで行うことができるよ
うな音源選択指示部を設ける。この音源選択指示部には
音源の位置関係が目で見てわかるような音源配置表示盤
が設けられていて、聴取者はそれを見ながら操作レバー
を傾倒操作するようにして音源選択を行うことができる
ので、音源位置が把握しやすく、 テレビジョンゲーム
機を操作するような感覚で容易に音源選択操作を行うこ
とができる。
【0028】また、第3の発明は、これも3つ以上の複
数の音源にも対応できるものであり、さらに、この発明
は、音量だけではなくそれぞれの音源の位置の情報を得
ることができるので、複数の音源の区別がより一層し易
くなる。したがって、この場合は、従音源からの音情報
をそれ程小さくする必要がないという効果も得られる。
【0029】そして、このような位置制御を行う際、聴
取者の正面側の位置に配置される音源を主音源とするよ
うにすることで、聴取者にとって主音源をより区別しや
すくすることができる。
【0030】また、前記各音源の位置制御は、聴取者か
ら位置指定信号が与えられるごとに前記円周上の各位置
ごとに位置している音源が円周方向にそって移動するよ
うな制御であるので、主音源が頻繁にかわっても聴取者
にとってそれぞれの音源の位置関係がわかりやすいもの
となる。
【0031】また、主音源を設定するための位置指定を
行う音源選択指示部は、前記円周上の所定間隔ごとに前
記複数の音源の仮想的な配置位置を示す音源配置表示盤
と、この音源配置表示盤に配置された音源に対し位置制
御を行うための操作部および音量を制御するための操作
部とを有してなり、これら各操作部を操作することによ
って前記音源の位置制御および音量制御がなされるよう
にしている。このように、聴取者は音源配置表示盤を見
ながら操作部を操作するようにして音源選択を行うこと
ができるので、音源位置が把握しやすく、 テレビジョ
ンゲーム機を操作するような感覚で容易に音源選択操作
を行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、この実施の形態で説明する内容は、
本発明の音源選択方法および音源選択置についての説明
であるとともに、本発明の音源選択制御プログラムを記
録した記録媒体における音源選択制御プログラムの具体
的な処理内容をも含むものである。
【0033】(第1の実施の形態)図1はこの第1の実
施の形態を説明する構成図であり、2つの音源S1,S
2を有し、音源S1に対応して第1の音量制御部として
の音量制御部11とそれに対する出力部12が設けら
れ、同様に、音源S2に対応して第2の音量制御部とし
ての音量制御部21とそれに対する出力部22が設けら
れている。これら出力部12および出力部22はステレ
オヘッドホンSHに接続されている。なお、ここでは、
出力部12はステレオヘッドホンSHの左側出力部Lに
接続され、出力部22はステレオヘッドホンSHの右側
出力部Rに接続されている。
【0034】また、音量制御部11,21はそれぞれ音
源選択指示手段としての音源選択指示部10によってそ
れぞれの音量が制御されるようになっている。
【0035】図2(a),(b),(c)は音源選択指
示部10に用いられるユーザインタフェースとしての音
量制御手段の具体的な構成例を示すものである。図2
(a),(b)は、左右それぞれの音量を独立して変化
させることによって音源を選択する場合の音量調整手段
を示すもので、(a)は左側の音量、(b)は右側の音
量をそれぞれ調整するものである。この図2(a),
(b)の例では、それぞれに設けられた音量調整レバー
VL1、VL2をスライド溝1,2に沿ってそれぞれ矢
印X−X’方向にスライドさせることにより、音量をそ
れぞれVminからVmaxまで変化させることができるよう
になっている。
【0036】また、図2(c)は左右のバランスと音量
の調整を一体化された調整手段によって行えるようにし
たもので、バランス調整レバーBLをスライド溝3に沿
って矢印X−X’方向にスライドさせることにより、左
右の音のバランスを調整できるようにするとともに、音
量調整レバーVL3をスライド溝4に沿って矢印Y−
Y’方向にスライドさせることにより、そのときの音量
をVminからVmaxまで調整できるようにしたものであ
る。
【0037】このような構成とすることによって、2つ
の音源S1,S2から発せられる音情報を同時に左右の
耳で聞くことができ、そのとき、音源選択指示部10に
よって、左右の音量を自由に調整することでいずれかの
音源を主音源として選択することができる。たとえば、
図2(a),(b)の例で考えれば、今、音量調整レバ
ーVL1およびVL2をそれぞれ所定量スライドさせ図
2(a),(b)に示すような位置としたとすると、ス
テレオヘッドホンSHの左側出力部Lからは比較的小さ
な音量で音源S1からの音情報が出力され、一方、ステ
レオヘッドホンSHの右側出力部Rからは比較的大きな
音量で音源S2からの音情報が出力される。
【0038】その状態で、今度は、音量調整レバーVL
1を矢印X’方向にVmax近くまでスライドさせ、逆
に、音量調整レバーVL2を矢印X方向にVmin近くま
でスライドさせたとすると、ステレオヘッドホンSHの
左側出力部LからはVmaxに近い大きな音量で音源S1
からの音情報が出力され、一方、ステレオヘッドホンS
Hの右側出力部RからはVminに近いごく小さな音量で
音源S2からの音情報が出力される。
【0039】図2(c)の場合もほぼ同様の操作が可能
であり、バランス調整レバーBLを矢印X−X’方向に
スライドさせることにより、左右の音のバランスを所定
範囲内で任意に調整でき、また、音量調整レバーVを矢
印Y−Y’方向にスライドさせることにより、そのとき
の音量を所定範囲内で任意に調整できる。
【0040】このように、この第1の実施の形態では、
2つの音源S1,S2からの音情報をユーザの左右の耳
で同時に聞くことができ、しかも、そのとき、左右の音
量を所定範囲内で任意に調整して聞くことができる。こ
れによって、2つの音源のうち一方を主音源としてその
主音源からの音情報を聴きながら他の音源を従音源とし
て、その従音源からの音情報を聴くというような使い方
ができる。たとえば、左の耳で主音源としてスポーツ中
継番組を通常の音量で聞きながら、右の耳で従音源とし
てのニュース番組を小さな音量で聞くということができ
る。
【0041】そして、その状態で、ニュース番組の内容
が興味のあるニュース内容となったときは、瞬時に音量
を逆転させることによって、主音源と従音源の関係を逆
転させ、スポーツ中継番組を従音源として小さな音量で
聴き、ニュース番組を主音源として大きな音源で聴くと
いうことができる。
【0042】なお、上述の例では、音情報を出力させる
手段としてステレオヘッドホンを用いる例で説明した
が、これは、ヘッドホンではなく2つのスピーカを用い
るようにすることも勿論可能である。
【0043】(第2の実施の形態)前述の第1の実施の
形態では2つの音源を左右の耳で同時に聴取できるよう
にし、一方の音源を主音源、他方の音源を従音源として
聴くことができるようにした例を示したが、この第2の
実施の形態では、3つ以上の音源からの音情報を同時に
聴くことを可能とし、しかも、その中の1つを主音源と
して選択できるようにするものである。
【0044】図3は第2の実施の形態の構成を説明する
ブロック図であり、複数の音源S1,S2,・・・,S
nを有し、これらの音源S1,S2,・・・,Snから
出力される音情報の音量を制御する音量制御部31、こ
の音量制御部31でそれぞれの音量が制御された複数の
音源からの音情報を合成する合成部32、その合成され
た音情報を出力する出力部33、出力部33に接続され
た1つのスピーカSP、複数の音源S1,S2,・・
・,Snのうち、いずれか1つの音源を主音源とするた
めの音源選択指示を与える音源選択指示部34と、この
音源選択指示部34に対し聴取者が行った音源選択指示
操作によって得られる角度情報(これについては後述す
る)を検出する角度検出部35などを有している。以
下、具体的に説明する。なお、この具体例では説明をわ
かりやすくするため音源をS1,S2,S3の3つとし
て説明する。
【0045】この第2の実施の形態は、複数の音源のう
ちどの音源の音量を主音源とするかを、それぞれの音源
の音量を制御することによって行うもので、たとえば、
図4に示すようなユーザインタフェースとしての操作盤
42を音源選択指示部34として用意する。図4の例で
はジョイスティックのような音源選択用の操作レバー
(以下、音源選択レバーという)41を任意の方向に傾
けることによって音源の選択を行うもので、聴取者はそ
の操作盤42を見ながら操作を行うようにする。
【0046】図4(a)は操作盤42の平面図、同図
(b)は(a)を矢印a側から見た側面図であり、音源
選択レバー41は、操作盤42の表面に描かれた円Wの
中心位置oから直立し、上端部がフリー端で下端部が操
作盤42に揺動自在に支持されている。そして、その円
Wの円周に沿って3個の音源S1,S2,S3が等間隔
(120度ごと)が示されている。
【0047】音源選択レバー41は、外力を加えない状
態では、操作盤42に対し垂直方向に直立した状態とな
っていて、そのフリー端である把持部41aを操作盤4
2に描かれた円Wの円周方向に向かって押し倒す操作
(以下、傾倒操作という)を行うと、操作盤42に対す
る支持部41bを支点にして自由に傾倒することができ
るようになっている。そして、傾倒操作したあと、その
傾倒操作する力を解除すると元の直立状態に復帰するよ
うになっている。
【0048】このように、ユーザによって音源選択レバ
ー41の傾倒操作が行われると、ある基準線からの角度
が角度検出部35によって検出される。
【0049】このある基準線からの角度というのは、こ
の音源選択レバー41をその把持部41aの真上から平
面的に見た場合(図4(a)の状態)の操作盤42上にお
けるある基準線に対する角度である。ここでいう基準線
というのは、それぞれの音源S1,S2,S3と音源選
択レバー41の支持部41b(円Wの中心o)とを結ぶ
線とする。ここでは、音源S1と音源選択レバー41の
支持部41bとを結ぶ線を基準線L1、音源S2と音源
選択レバー41の支持部41bとを結ぶ線を基準線L
2、音源S3と音源選択レバー41の支持部41bとを
結ぶ線を基準線L3とする。
【0050】今、音源選択レバー41を図5のように矢
印Q1方向に傾倒したとする。そのとき、上述した各基
準線L1,L2,L3に対する角度は、基準線L1に対
してはθ1、基準線L2に対してはθ2、基準線L3に
対してはθ3であったとする。
【0051】一方、それぞれの基準線L1,L2,L3
に対するそれぞれの角度と、その基準線上に存在する音
源の音量の変化量との関係をテーブルとして予め作成し
ておく。図6はそのそれぞれの角度と音量の関係を示す
図である。この図6は横軸にそれぞれの基準線に対する
音源選択レバー41の角度(0度〜180度)をとり、
縦軸に音量の変化量(変化量0から+方向にΔVmaxと
−方向にΔVmin)をとって示すものである。
【0052】この図6によれば、それぞれの基準線に対
する角度が小さいほど、その基準線上に存在する音源の
音量の変化量は大となり、それぞれの基準線に対する角
度が大きいほどその基準線上に存在する音源の音量の変
化量は小となり、また、それぞれの基準線に対する角度
が90度のときは、基準線上に存在する音源の音量の変
化量はゼロとなる。
【0053】これを音源選択レバー41が図5の状態の
場合を例にとって説明する。図5においては、基準線L
1に対してはθ1、基準線L2に対してはθ2、基準線
L3に対してはθ3である。ここで、θ1=30度、θ
2=80度、θ3=160度であるとする。なお、それ
ぞれの基準線に対する角度の取り方は角度が0度から1
80度の範囲となるような方向で角度の変化を見るもの
とする。
【0054】このようなそれぞれの基準線L1,L2,
L3からの角度は角度検出部35によって検出される。
そして、それぞれの角度(θ1=30度、θ2=80
度、θ3=160度)が検出されると、図6の角度と音
量の変化量の関係からそれぞれの角度における音源の音
量の変化量を決定する。
【0055】この場合、基準線L1に対する角度はθ1
=30度であるので、その基準線L1上に存在する音源
S1の音量変化量は図6からΔV1、基準線L2に対す
る角度はθ2=80度であるので、その基準線L2上に
存在する音源S2の音量変化量は図6からΔV2、基準
線L3に対する角度はθ3=160度であるので、その
基準線L3上に存在する音源S3の音量変化量は図6か
らΔV3と求められる。ここで、ΔV1はプラス方向で
しかもΔVmax寄りの比較的大きな変化量となる。ま
た、ΔV2はプラス方向ではあるがわずかな変化量であ
る。また、ΔV3はマイナス方向でしかもΔVmin寄り
の比較的大きな変化量となる。
【0056】図7(a),(b),(c)は音源選択レ
バー41を図5の矢印Qのように傾倒操作したときの各
音源の音量変化を示すタイムチャートである。図7にお
いて、音源選択レバー41を図5のように傾倒操作する
まで(時刻t1まで)は、音源S1,S2,S3はV
a,Vb,Vcの音量であったとする。
【0057】そして、時刻t1において音源選択レバー
41が図5のように傾倒操作されたとする。すると、音
源S1は図7に示すように、その時点から音量が大きく
なり始めて時刻t2において変化量ΔV1だけ音量が増
加する。
【0058】また、音源S2はその時点から音量が大き
くなり始めて時刻t2において変化量ΔV2だけ音量が
増加する。音源S3はその時点から音量が小さくなり始
めて時刻t2において変化量ΔV3だけ音量が減少す
る。この時刻t1から時刻t2に要する時間はきわめて
短く人間の耳には殆ど瞬時的に音量が変化するように聴
こえる。なお、このように音量制御されると、次の音源
選択操作がなされるまでその状態を保持する。
【0059】このように、音源選択レバー41が図5の
ように傾倒操作されると、それに伴ってそれぞれの音源
S1,S2,S3の音量がそれぞれの角度θ1,θ2,
θ3に応じた変化量だけ変化する。すなわち、この音源
選択レバー41の傾倒操作は、聴取者による音源選択操
作としておこなわれるもので、それによってある特定の
音源が主恩源として選択されたことになり、その選択さ
れた音源の音量が最も大きくなる。この例では、音源S
1が主恩源として選択されたことになる。そして、これ
ら各音源からの音情報は、合成部32で合成された後に
1つのスピーカSPから出力される。
【0060】この場合、音源S1からの音情報がプラス
方向に大きな変化量で音量が変化し、聴取者には音源S
1,S2,S3の中では最も大きな音量で聴こえる。ま
た、音源S2の音情報はあまり変化せず、音源S1より
は小さな音量となり、また、音源S3の音情報はマイナ
ス方向に大きく変化しているので小さな音量でしか聴こ
えないことになる。
【0061】したがって、それぞれの音源S1,S2,
S3が3つの異なったラジオ番組、すなわち、音源S1
が第1の番組、音源S2が第2の番組、音源S3が第3
の番組であるとすれば、第1の番組をメインに聞きなが
らそれより小さな音量で第2の番組を聞き、さらに小さ
な音量で第3の番組を聞くということができる。
【0062】そして、このような状態で、今、第3の番
組が興味ある内容となったときは、音源選択レバー41
を第3の音源S3側に傾倒操作する。そのときの状態を
図8に示す。図8の状態は、音源選択レバーを矢印Q2
方向に傾倒させた場合であり、基準線L3にごく近い位
置となった状態である。この場合、音源選択レバー41
の基準線L1に対する角度θ1はθ1=110度、基準
線L2に対する角度θ2はθ2=130、基準線L3に
対する角度θ3はθ3=10度とする。このように、そ
れぞれの角度(θ1=110度、θ2=130度、θ3
=10度)が検出されると、図6に示される角度と音量
の変化量の関係を示すテーブルからそれぞれの角度にお
ける音源の音量の変化量を決定する。
【0063】この場合、基準線L1に対する角度θ1は
110度、基準線L2に対する角度θ2は130度であ
るので、その基準線L1上に存在する音源S1の変化量
は図6からΔV4、基準線L2上に存在する音源S2の
音量の変化量は図6からΔV5と求められる。一方、基
準線L3に対する角度はθ3=10度であるので、その
基準線L3上に存在する音源S3の音量の変化量は図6
からΔV6と求められる。
【0064】ここで、ΔV4,ΔV5はマイナス方向の
変化量であるため、音量は小さくなる。一方、ΔV5は
プラス方向の変化量であり、しかもその変化量は大きい
ので、音量がきわめて大きくなる。
【0065】この動作は図7のタイムチャートでは時刻
t3以降のようになる。時刻t3において音源選択レバ
ー41が図8の矢印Q2のように傾倒操作されたとす
る、音源S1はその時点から音量が小さくなり始め、時
刻T4において変化量ΔV4だけ音量が減少し、音源S
2もその時点から音量が小さくなり始め、時刻T4にお
いて変化量ΔV5だけ音量が減少する。また、音源S3
はその時点から音量が大きくなり始めて時刻t4におい
て変化量ΔV6だけ音量が増加する。このように制御さ
れた音量は次の音源選択操作がなされるまでその状態を
保持する。
【0066】このように、音源選択レバー41が図8の
ように傾倒操作されるとそれに伴ってそれぞれの音源の
音量が変化し、ある特定の音源が主恩源として選択され
たことになる。この例では、音源S3が主恩源として選
択されたことになる。そして、これら各音源S1,S
2,S3からの音情報は、合成部32で合成された後に
1つのスピーカSPから出力される。この場合、聴取者
には音源S3からの音情報が最も大きな音量で聴こえ、
音源S1,S2からの音情報は小さな音量で聴こえるこ
とになる。これによって、第3の番組をメインに聞きな
がら、小さな音量で第1および第2の番組を聞くという
ことができる。
【0067】なお、この第2の実施の形態においては、
音源は3つの例で説明したが、それより多くの音源が存
在する場合であっても同様に実施できる。また、図6で
示したそれぞれの基準線に対する音源選択レバー41の
角度とその基準線上に存在する音源の音量との関係は、
図6のような関係に限られるものではなく、たとえば、
VmaxとVminを結ぶ直線の傾きは任意に設定でき、ま
た、直線でなく2次曲線的な変化とすることもできる。
【0068】また、音源S1,S2,S3の音量制御の
手法は、上述した例に限らず種々の方法が考えられる。
たとえば、それぞれの音源の音量を個々に制御できるよ
うな手段をそれぞれの音源ごとに設けるようにしてもよ
い。
【0069】また、上述の例では、複数の音源として複
数のラジオ番組を例にしたが、ラジオ番組ではなく、音
声を用いた遠隔会議システムなどにも適用できる。たと
えば、A.B,C.Dという人がそれぞれが遠隔地にい
て、その4人で何らかの会議を行うことを考える。この
場合、自分以外の他の3名を図4に示す音源S1,S
2,S3と考えることができる。そして、それぞれの会
議出席者側には、この図4で示すような構成のユーザイ
ンタフェースを持つ。そして、音源選択レバー41を前
述したように操作することにより、ある特定の人を主な
会話相手とすることができ、そのとき、他の人からの発
話内容を小さな音量で聴くことができる。
【0070】このように音源として何を用いるかは特に
限定されるものではなく、その使い方は種々考えられ
る。また、この実施の形態では、説明をわかりやすくす
るため音源を3つとしたが、それ以上存在する場合にも
適用できる。
【0071】(第3の実施の形態)この第3の実施の形
態は、音像定位制御技術を用いて、ある特定の音源から
の音が聴取者の特定方向から聴こえてくるような制御を
行うことで、複数の音源からの音情報を聴取者が聞き分
けやすくなるようにしたものである。
【0072】なお、この第3の実施の形態で用いられる
音像定位制御技術とは、聴取者の特定方向から音が聞こ
えるような知覚を聴取者に生じさせるように音を再生す
る技術であり、通常、聴取者はステレオヘッドホンを用
いて聴取する。これは、音源の周波数成分の位相遅れや
左右の時間差、音量差などを制御することによって、本
来、モノラルで立体感のない音源の信号の位置を擬似的
に変えることができるようにしたものである。この技術
を用いると、音量だけでなく音源の位置の情報も加わる
ため、複数の音源の聞き分けを容易に行うことができ
る。なお、この音像定位制御技術については、「音響シ
ステムとディジタル処理」(電子情報通信学会 大賀寿
郎 山崎芳男 金田豊共著)の231頁から236頁に
も記載されている既存の技術であるのでここでは詳細に
は説明しない。以下、この第3の実施の形態について説
明する。
【0073】複数の音源としてこの場合も3つの音源S
1.S2.S3を考える。この第3の実施の形態では、
これら3つの音源S1.S2.S3を自分を中心とする
仮想的な円Wの円周上に図9に示すように配置したもの
を考える。
【0074】すなわち、自分(聴取者Aという)を中心
とする円Wの円周上に聴取者Aの顔の正面位置P1に音
源S1があり、聴取者Aの左側真横の位置(音源S1と
ユーザAを結ぶ基準線L1に対し90度の位置)P2に
音源S2があり、ユーザAの右側真横の位置P3(音源
S1とユーザAを結ぶ基準線L1に対し90度の位置)
に音源S3があるとする。ただし、このユーザAの正面
位置P1、左側真横(左位置という)P2、右側真横
(右位置という)P3に位置する音源S1,S2,S3
はその位置を音像定位技術を用いることによって、聴取
者Aがサイクリックに入れ替えることができる。
【0075】図10はこの第3の実施の形態を実現する
ための構成をブロック図で示すもので、複数の音源S
1,S2,・・・,Snを有し、これらの音源S1,S
2,・・・,Snの位置を入れ替える音像定位制御部5
1、音量を制御する音量制御部52、この音量制御部5
2でそれぞれの音量が制御された複数の音源からの音情
報を合成する合成部53、その合成された音情報を左右
に分けて出力する出力部54,55、複数の音源の位置
および音量を制御するための音源選択指示部56などを
有している。
【0076】なお、この場合は、音源S1,S2,・・
・,Snから出力される音情報はモノラルであるが、音
像定位制御手段52の出力はステレオとなり左右に分か
れた音情報となって、出力部54からは左側の音情報が
出力され、出力部55からは右側の音情報が出力され
る。したがって、図10においては、音像定位制御部5
1から合成部53までは、それぞれの音源S1,S2,
・・・,Snに対し、それぞれ左(L)・右(R)の2
本の信号線が1組として存在するように示されている。
そして、合成部53によって合成された後は、左右1本
づつの信号線が出力部54,55に接続されるようにな
っている。
【0077】そして、出力部54にはステレオヘッドホ
ンSHの左側出力部Lが接続され、出力部55にはステ
レオヘッドホンSHの右側出力部Rが接続され、聴取者
Aには左右それぞれの耳に音情報が入力される。以下、
具体的に説明する。ここでも音源は3つ(音源S1,S
2,S3)として説明する。
【0078】この第3の実施の形態は、複数の音源のう
ち、どの音源の音量を主音源とするかを、それぞれの音
源の位置と音量を制御することによって行うもので、た
とえば、図11に示すようなユーザインタフェースとし
ての操作盤61を音源選択指示部56として用意する。
この操作盤61は、音源配置を模式的に示す音源配置表
示盤62と、音源選択を指示するためにその音源の位置
や音量を指示する操作部63を有したものとなってい
て、このような操作盤62をユーザインターフェースと
して用意し、聴取者Aはその操作盤62を見ながら操作
部63によって音源の位置制御や音量操作を行うように
する。
【0079】操作部63は、たとえば矢印の形状をした
4つの操作ボタンBT1,BT2,BT3,BT4を十
字型に配置されてなるもので、ここでは、ボタンBT
I,BT2は音源の位置を制御するためのボタンであ
り、ボタンBT1を押すと、音源S1,S2,S3が左
回りで位置P1,P2,P3に順次切り替わって行き、
ボタンBT2を押すと、音源S1,S2,S3が右回り
で位置P1,P2,P3に順次切り替わって行く。この
ボタンBT1,BT2からの操作信号は音像定位制御部
51に与えられる。
【0080】また、ボタンBT3,BT4は音像位置制
御がなされた音源のうち、ここでは、聴取者Aの正面位
置P1に位置した音源の音量を制御するためのボタンで
あり、BT3を押すと音量が大きくなり、BT4を押す
と音量が小さくなる。
【0081】なお、この操作部63の各操作ボタンの押
し方は、1回ずつ押すことも可能であり、連続的な押し
操作も可能である。たとえば、操作ボタンBT3を例に
取れば、操作ボタンBT3を1回ずつ押せば、その押し
操作に伴って、音量が1段階ごとに上昇し、また、連続
的に押せば、それに伴って連続的な音量増加がなされ
る。
【0082】このような構成において具体的な動作例に
ついて説明する。今、初期状態において、聴取者Aの正
面位置P1には音源S1、左位置P2には音源S2、右
位置P3には音源S3があるとする。
【0083】この状態においては、聴取者Aには音源S
1からの音情報が正面から聞こえ、音源S2からの音情
報が左側から聞こえ、音源S3からの音情報が右側から
聞こえている。聴取者Aはそのような音源配置状態を初
期状態として認識しているものとする。つまり、正面か
ら聴こえる音源はS1であって、左側から聴こえる音源
はS2であって、右側から聴こえる音源はS3であるこ
とを認識しているものとする。このとき、音像定位制御
部51は、それぞれの音源S1,S2,S3があたかも
その時点における位置(この場合は、音源S1は正面位
置P1、音源S2は左位置P2、音源S3は右位置P
3)に位置しているかのような再生を行うために、それ
ぞれの音源S1,S2,S3からの音情報を左側と右側
に振り分けて出力する。
【0084】そして、この音像定位制御部51から出力
されるそれぞれの音源S1,S2,S3からの左右の音
情報は音量制御部52に入力される。この音量制御部5
2には操作部63からの音量制御信号が与えられてお
り、その音量制御信号に基づいて音量を制御する。
【0085】なお、このとき制御される音量はその時点
で聴取者Aの正面位置P1に位置する音源S1に対して
のみとする。たとえば、音源S1が聴取者Aの正面に位
置している状態であれば、音源S1の音量を増大させ
る。そして、合成部53によって3つの音源S1,S
2,S3の音情報を合成して(このとき、音源S3の音
情報のみが他の音源の音情報に比べて大きくなってい
る)、その合成された音情報を左右の音情報としてステ
レオヘッドホンSHに出力する。
【0086】これにより、そのステレオヘッドホンSH
を聴く聴取者Aは、音源S1からの音情報が正面位置P
1の方向から聞こえ、音源S2からの音情報が左位置P
1の方向からから聞こえ、音源S3からの音情報が右位
置P3の方向からから聞こえる。
【0087】この状態で、聴取者Aが図11で示す操作
部63にて操作ボタンBT1を押したとすると、聴取者
Aに対して音源が左回りで1つづつ移動する動作が行わ
れる。すなわち、操作ボタンBT1が所定量押されたこ
とを示すボタン操作信号を音像定位制御部51が受ける
と、音像定位制御部51が音像定位制御を行う。この場
合、音像定位制御部51は、音源S1からの音情報が聴
取者Aの左位置iP2側から聞こえ、音源S2からの音
情報が聴取者Aの右位置P3側から聞こえ、音源S3か
らの音情報が聴取者Aの正面位置P1側から聞こえるよ
うな音量定位制御を行う。
【0088】これによって、ステレオヘッドホンSHを
聴く聴取者Aは、音源S1が左位置P2の方向から聞こ
え、音源S2が右位置P3の方向からから聞こえ、音源
S3が正面位置P1の方向からから聞こえる。
【0089】この状態で、聴取者Aが図11で示す操作
盤63にて操作ボタンBT1をさらに押したとする。こ
れによって、聴取者Aに対して音源が左回りでさらに位
置が1つずれる動作が行われ、音源S1からの音情報が
聴取者Aの右位置P3側から聞こえ、音源S2からの音
情報が聴取者Aの正面位置P1側から聞こえ、音源S3
からの音情報が聴取者Aの左位置P1側から聞こえるよ
うになる。また、操作ボタンBT2を押すとこれとは逆
回りで音源が移動する。
【0090】このように、操作ボタンBT1またはBT
2を押す操作を行うことにより、音源S1,S2,S3
の位置をP1,P2,P3にサイクリックに入れ替える
ことができ、聴取者Aは、3つの音源S1,S2,S3
のうちの1つの音源があたかも、聴取者Aの正面にある
かのように感じ、また、他の2つの音源があたかも聴取
者Aの左側または右側にあるかのように感じる。
【0091】したがって、聴取者Aがこれら3つの音源
のなかで主音源としてとして聴きたい音源を自分の正面
となるように操作ボタンBT1またはBT2を操作すれ
ば、複数の音源を任意に切り換えてきくことができる。
なお、正面側に位置しない従音源からの音情報も聴取者
は聴くことができるので、それらの音源から発せられる
内容に興味がある内容となったときは素早く音源位置を
切り換えてその音源を主音源とすることができることは
勿論である。
【0092】また、この第3の実施の形態で説明した音
像定位制御技術を用いるものにあっては、音量だけで複
数の音源を区別するのではなく音源位置の情報をもユー
ザは認識することができるので、正面以外の他の方向に
ある音源の音量をそれ程小さくしなくても、それぞれの
音源を区別しやすくなる。
【0093】なお、この第3の実施の形態は、複数のラ
ジオ番組を複数の音源として、1つの番組をメインとし
て聴きながら他の番組も同時に聴くという使い方もで
き、また前述したように、遠隔会議のように複数の会議
出席者の出力音声を複数の音源として、ある一人の音声
をメインとして聴きながら他の他の出席者の音声も同時
に聴くという使い方もでき、その使い方は種々考えられ
る。また、この実施の形態では、説明をわかりやすくす
るため音源を3つとしたが、それ以上存在する場合にも
適用できる。
【0094】なお、本発明は以上説明した実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能となるものである。また、以上説
明した本発明の処理を行う音源選択制御プログラムは、
フロッピィディスク、光ディスク、ハードディスクなど
の記録媒体に記録させておくことができ、本発明はその
記録媒体をも含むものである。また、ネットワークから
その制御プログラムを得るようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、まず、2
つの音源の一方を主音源とするための設定を、これら2
つの音源の音量を制御することで行う発明にあっては、
ある特定の聴取者が同時に聴取可能な2つの出力部を有
する出力手段の一方の出力部から前記主音源からの音情
報を出力し、他方の出力部からは従音源からの音情報を
出力するようにしたので、たとえば、一方の音源からの
音情報を主として聴きながら他方の音源からの音情報も
聴くことができる。また、他方の音源からの音情報が興
味ある内容となったときは、主音源と従音源の関係を逆
転させることができ、2つの音源からの音情報を聞き漏
らし無く効率よく聴くことができる。
【0096】また、複数の音源に対し、これら複数の音
源のいずれかを主音源とするための設定をそれぞれの音
源の音量を制御することで行い、それぞれ音量の制御さ
れた各音源からのそれぞれの音情報を合成して出力する
ようにした発明にあっては、3つ以上の複数の音源にも
対応でき、これら複数の音源の音量を制御することで、
それぞれの音源を区別できるようにしている。これによ
って、たとえば、多数の音源のうちある1つの音源から
の音情報を主として聴きながら他の音源からの音情報も
聴くことができ、他の音源の内容が興味ある内容となっ
たときは、主音源と従音源の関係を逆転させることで、
複数の音源の内容を聞き漏らし無く効率よく聴くことが
できる。
【0097】この場合の音源選択を行うためのユーザイ
ンタフェースとして、複数の音源を円の円周上に仮想的
に配置した状態を示す音源配置表示盤と、この音源配置
表示盤の前記円の中心に設けられた音源選択用の操作レ
バーとを有する音源選択指示部を有し、ジョイスティッ
クのような操作レバーを任意の方向に傾けることによっ
て音源の選択を行えるようにしているので、 聴取者は
その音源配置表示盤を見ながら操作レバーを傾倒操作す
るようにして音源選択を行うことができるので、音源位
置が把握しやすく、 TVゲーム機を操作するような感
覚で容易に音源選択操作を行うことができる。
【0098】また、複数の音源に対し、複数の音源のい
ずれかを主音源とするための設定を、音像定位技術を用
いて、ある特定の聴取者に対するそれぞれの音源の位置
を制御し、位置制御されたあとに音量を制御することで
行い、これら位置と音量の制御された各音源からのそれ
ぞれの音情報を合成して出力するようにした発明にあっ
ては、上述同様、多数の音源のうちある1つの音源から
の音情報を主として聴きながら他の音源からの音情報も
聴くことができ、他の音源の内容が興味ある内容となっ
たときは、主音源と従音源の関係を逆転させることで、
複数の音源の内容を聞き漏らし無く効率よく聴くことが
できる。また、この場合は、複数の音源に対するそれぞ
れの音量だけではなく、それぞれの音源の位置の情報を
得ることができるので、複数の音源の区別がより一層し
易くなり、位置従音源からの音情報をそれ程小さくする
必要がないという効果も得られる。
【0099】また、この場合の音源選択を行うためのユ
ーザインタフェースとして、円周上の所定間隔ごとに前
記複数の音源の仮想的な配置位置を示す音源配置表示盤
と、この音源配置表示盤に配置された音源に対し位置制
御を行うための操作部および音量を制御するための操作
部とを有してなり、これら各操作部を操作することによ
って前記音源の位置制御および音量制御がなされるよう
にしている。このように、聴取者は音源配置表示盤を見
ながら操作部を操作するようにして音源選択を行うこと
ができるので、音源位置が把握しやすく、 テレビジョ
ンゲーム機を操作するような感覚で容易に音源選択操作
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における音源選択装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示された音源選択指示部に用いられるユ
ーザインタフェースとしての音量調整手段の具体的な構
成例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における音源選択装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】図2で示された音源選択指示部に用いられるユ
ーザインターフェースとしての操作盤の具体的な構成例
を示す図である。
【図5】図4で示された操作盤において音源選択レバー
を矢印Q1方向に傾倒操作した場合の動作を説明する図
である。
【図6】音源選択レバーの傾倒操作によって得られる基
準線との角度と音量の変化量の関係を示す図である。
【図7】音源選択レバーの傾倒操作における3つの音源
S1,S2,S3の音量変化を説明するタイムチャート
である。
【図8】図4で示された操作盤において音源選択レバー
を矢印Q2方向に傾倒操作した場合の動作を説明する図
である。
【図9】本発明の第3の実施の形態において用いられる
音像定位制御技術を説明するための音源配置例を示す図
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における音源選択
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図10で示された音源選択指示部に用いられ
るユーザインターフェースとしての操作盤の具体的な構
成例を示す図である。
【符号の説明】
11,21,31,52 音量制御部 12、22,33,54,55 出力部 32,53 合成部 10,34,56 音源選択指示部 41 音源選択レバー 42,61 操作盤 62 音源配置表示盤 63 操作部 S1,S2,・・・ 音源 L1,L2,L3 基準線 W 円

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音源のうちのある特定の音源を主
    音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情
    報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこと
    を可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替
    え可能とする音源選択方法であって、 音源を2つとし、一方の音源を主音源とするための設定
    を、これら2つの音源の音量を制御することで行い、あ
    る特定の聴取者がこれら2つの音源からの音情報を同時
    に聴取可能な2つの出力部を有する出力手段の一方の出
    力部から前記主音源からの音情報を出力し、他方の出力
    部から前記従音源からの音情報を出力するようにしたこ
    とを特徴とする音源選択方法。
  2. 【請求項2】 複数の音源のうちのある特定の音源を主
    音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情
    報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこと
    を可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替
    え可能とする音源選択方法であって、 複数の音源に対し、これら複数の音源のいずれかを主音
    源とするための設定を、それぞれの音源の音量を制御す
    ることで行い、それぞれ音量の制御された各音源からの
    それぞれの音情報を合成して出力するようにしたことを
    特徴とする音源選択方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の音源のいずれかを主音源とす
    るため音源の音量制御は、 複数の音源を仮想的な円の円周上に所定間隔ごとに配置
    し、その円の中心位置とそれぞれの音源を結ぶ線をそれ
    ぞれ基準線とし、複数の音源のうちのいずれかを主音源
    とするための位置指定がなされると、その指定された位
    置と当該円の中心位置とを結ぶ線と前記それぞれの基準
    線とのなす角度の情報からそれぞれの音源に対する音量
    を決定するようにしたことを特徴とする請求項2記載の
    音源選択方法。
  4. 【請求項4】 前記指定された位置と当該円の中心位置
    とを結ぶ線とそれぞれの基準線との角度の情報からそれ
    ぞれの音源に対する音量を決定する際、 前記それぞれの基準線とのなす角度と音量の関係を示す
    テーブルを作成しておき、位置が指定されることによっ
    て得られた角度情報から前記テーブルを参照してそれぞ
    れの音源の音量が決定されることを特徴とする請求項3
    記載の音源選択方法。
  5. 【請求項5】 複数の音源のうちのある特定の音源を主
    音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情
    報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこと
    を可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替
    え可能とする音源選択方法であって、 複数の音源に対し、複数の音源のいずれかを主音源とす
    るための設定を、それぞれの音源からの音情報がそれぞ
    れの音源ごとに特定方向から聞こえてくるような音再生
    技術である音像定位技術を用いて、ある特定の聴取者に
    対するそれぞれの音源の位置を制御し、位置制御された
    あとに音量を制御することで行い、これら位置と音量の
    制御された各音源からのそれぞれの音情報を合成して出
    力するようにしたことを特徴とする音源選択方法。
  6. 【請求項6】 前記特定の聴取者に対するそれぞれの音
    源の位置は、前記特定の聴取者を中心とした仮想的な円
    の円周上に音源が1つずつ配置されるような位置であっ
    て、少なくとも、当該聴取者の正面すなわち顔面と対向
    する側の位置には音源が配置されるようにし、その正面
    側に配置される音源を主音源とすることを特徴とする請
    求項5記載の音源選択方法。
  7. 【請求項7】 前記各音源の位置の制御は、聴取者によ
    る位置指定操作に基づく位置指定信号によって行われ、
    聴取者から位置指定信号が与えられるごとに前記円周上
    の各位置ごとに位置している音源が円周方向に沿って移
    動するような制御であることを特徴とする請求項6記載
    の音源選択方法。
  8. 【請求項8】 複数の音源のうちのある特定の音源を主
    音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情
    報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこと
    を可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替
    え可能とする音源選択装置であって、 2つの音源のうち、一方の音源を主音源とするための音
    源選択指示を与える音源選択指示部と、 2つの音源に対し、前記音源選択指示部からの指示信号
    に基づき、一方の音源の音量制御を行う第1の音量制御
    部と、他方の音源の音量制御を行う第2の音量制御部
    と、 ある特定の聴取者がこれら2つの音源からの音情報を同
    時に聴取可能な2つの出力部を有し、一方の出力部から
    は前記第1または第2の音量制御部で主音源として音量
    制御された音情報を出力し、他方の出力部から前記第1
    または第2の音量制御部で従音源として音量制御された
    音情報を出力する音情報出力手段と、 を有することを特徴とする音源選択装置。
  9. 【請求項9】 複数の音源のうちのある特定の音源を主
    音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音情
    報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこと
    を可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ替
    え可能とする音源選択装置であって、 複数の音源のうち、いずれか1つの音源を主音源とする
    ための音源選択指示を与える音源選択指示部と、 複数の音源に対して、前記音源選択指示部からの音源選
    択指示信号に基づき、個々の音源に対する音量制御を行
    う音量制御部と、 この音量制御部によって音量の制御された個々の音源か
    らの音情報を合成する合成部と、 この合成部で合成された音情報を出力する音情報出力手
    段と、 を有する音源選択装置。
  10. 【請求項10】 前記音量制御部が行う複数の音源のい
    ずれかを主音源とするための音源の音量制御は、 複数の音源を仮想的な円の円周上に所定間隔ごとに配置
    し、その円の中心位置とそれぞれの音源を結ぶ線をそれ
    ぞれ基準線とし、複数の音源のうちのいずれかを主音源
    とするための位置指定がなされると、その指定された位
    置と当該円の中心位置とを結ぶ線と前記それぞれの基準
    線とのなす角度の情報からそれぞれの音源に対する音量
    を決定するようにしたことを特徴とする請求項9記載の
    音源選択装置。
  11. 【請求項11】 前記指定された位置と当該円の中心位
    置とを結ぶ線とそれぞれの基準線との角度の情報からそ
    れぞれの音源に対する音量を決定する際、 前記それぞれの基準線とのなす角度と音量の関係を示す
    テーブルを作成しておき、位置が指定されることによっ
    て得られた角度情報から前記テーブルを参照してそれぞ
    れの音源の音量が決定されることを特徴とする請求項1
    0記載の音源選択装置。
  12. 【請求項12】 前記音源選択指示部は、前記円周上の
    所定間隔ごとに前記複数の音源の仮想的な配置位置を示
    す音源配置表示盤と、この音源配置表示盤の前記円の中
    心に設けられた音源選択用の操作レバーとを有し、この
    操作レバーは、前記円の中心位置から直立し、上端部が
    フリー端で下端部が前記円の中心位置に揺動自在に支持
    されてなり、この操作レバーが前記円周方向の任意の方
    向に傾倒されることによって前記位置指定操作をなすこ
    とを特徴とする請求項10または11記載の音源選択装
    置。
  13. 【請求項13】 複数の音源のうちのある特定の音源を
    主音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音
    情報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこ
    とを可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ
    替え可能とする音源選択装置であって、 複数の音源のうち、いずれか1つの音源を主音源とする
    ための音源選択指示を与える音源選択指示部と、 複数の音源に対して、前記音源選択指示部から与えられ
    る音源選択指示信号に含まれる音源位置を指示する信号
    に基づき、それぞれの音源からの音情報がそれぞれの音
    源ごとに特定方向から聞こえてくるような音再生処理を
    行う音像定位制御部と、 複数の音源に対して、前記音源選択指示部から与えられ
    る音源選択指示信号に含まれる音量制御信号に基づき、
    前記音像定位制御部で位置制御された音源に対する音量
    制御を行う音量制御部と、 この音量制御部から出力された個々の音源からの音情報
    を合成する合成部と、 この合成部で合成された音情報を出力する音情報出力手
    段と、 を有することを特徴とする音源選択装置。
  14. 【請求項14】 前記特定の聴取者に対するそれぞれの
    音源の位置は、前記特定の聴取者を中心とした仮想的な
    円の円周上に音源が1つづつ配置されるような位置であ
    って、少なくとも、当該聴取者の正面すなわち顔面と対
    向する側の位置には音源が配置されるようにし、その正
    面側に配置される音源を主音源とすることを特徴とする
    請求項13記載の音源選択装置。
  15. 【請求項15】 前記各音源の位置の制御は、聴取者に
    よる位置指定操作に基づく位置指定信号によって行わ
    れ、聴取者から位置指定信号が与えられるごとに前記円
    周上の各位置ごとに位置している音源が円周方向に沿っ
    て移動するような制御であることを特徴とする請求項1
    4記載の音源選択装置。
  16. 【請求項16】 前記音源選択指示部は、前記円周上の
    所定間隔ごとに前記複数の音源の仮想的な配置位置を示
    す音源配置表示盤と、この音源配置表示盤に配置された
    音源に対し位置制御を行うための操作部および音量を制
    御するための操作部とを有してなり、これら各操作部を
    操作することによって前記音源の位置制御および音量制
    御がなされることを特徴とする請求項14または15に
    記載の音源選択装置。
  17. 【請求項17】 複数の音源のうちのある特定の音源を
    主音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音
    情報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこ
    とを可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ
    替え可能とする音源選択制御プログラムを記録した記録
    媒体であって、その音源選択制御プログラムは、 複数の音源のうち、いずれか1つの音源を主音源とする
    ための音源選択指示が与えられると、複数の音源に対し
    て、前記音源選択指示信号に基づき、個々の音源に対す
    る音量制御を行う手順と、 この音量制御部によって音量の制御された個々の音源か
    らの音情報を別々に出力する手順と、 を含むことを特徴とする音源選択制御プログラムを記録
    した記録媒体。
  18. 【請求項18】 複数の音源のうちのある特定の音源を
    主音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音
    情報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこ
    とを可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ
    替え可能とする音源選択制御プログラムを記録した記録
    媒体であって、その音源選択制御プログラムは、 複数の音源のうち、いずれか1つの音源を主音源とする
    ための音源選択指示が与えられると、複数の音源に対し
    て、前記音源選択指示信号に基づき、個々の音源に対す
    る音量制御を行う手順と、 これによって音量制御された個々の音源からの音情報を
    合成して出力する手順と、 を含むことを特徴とする音源選択制御プログラムを記録
    した記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記複数の音源のいずれかを主音源と
    するための音源の音量制御は、 複数の音源を仮想的な円の円周上に所定間隔ごとに配置
    し、その円の中心位置とそれぞれの音源を結ぶ線をそれ
    ぞれ基準線とし、複数の音源のうちのいずれかを主音源
    とするための位置指定がなされると、その指定された位
    置と当該円の中心位置とを結ぶ線と前記それぞれの基準
    線とのなす角度の情報からそれぞれの音源に対する音量
    を決定するようにしたことを特徴とする請求項18記載
    の音源選択制御プログラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記指定された位置と当該円の中心位
    置とを結ぶ線とそれぞれの基準線との角度の情報からそ
    れぞれの音源に対する音量を決定する際、 前記それぞれの基準線とのなす角度と音量の関係を示す
    テーブルを作成しておき、位置が指定されることによっ
    て得られた角度情報から前記テーブルを参照してそれぞ
    れの音源の音量が決定されることを特徴とする請求項1
    9記載の音源選択制御プログラムを記録した記録媒体。
  21. 【請求項21】 複数の音源のうちのある特定の音源を
    主音源、それ以外の音源を従音源とし、主音源からの音
    情報を主として聴きながら従音源からの音情報を聴くこ
    とを可能とするとともに、主音源と従音源を相互に入れ
    替え可能とする音源選択制御処理プログラムを記録した
    記録媒体であって、その音源選択制御処理プログラム
    は、 複数の音源のうち、いずれか1つの音源を主音源とする
    ための音源選択指示が与えられると、複数の音源に対し
    て、前記音源選択指示信号として音源の位置を指示する
    信号に含まれる音源位置を指示する信号に基づき、それ
    ぞれの音源からの音情報がそれぞれの音源ごとに特定方
    向から聞こえてくるような音再生処理を行う音像定位制
    御処理を行う手順と、 複数の音源に対して、前記音源選択指示信号に含まれる
    音量制御信号に基づき、前記音像定位制御がなされた音
    源に対する音量制御を行う手順と、 この音量制御部から出力された個々の音源からの音情報
    を合成する合成部して出力する手順と、 をを含むことを特徴とする音源選択制御プログラムを記
    録した記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記特定の聴取者に対するそれぞれの
    音源の位置は、前記特定の聴取者を中心とした仮想的な
    円の円周上に音源が1つずつ配置されるような位置であ
    って、少なくとも、当該聴取者の正面すなわち顔面と対
    向する側の位置には音源が配置されるようにし、その正
    面側に配置される音源を主音源とすることを特徴とする
    請求項22記載の音源選択制御プログラムを記録した記
    録媒体。
  23. 【請求項23】 前記各音源の位置の制御は、聴取者に
    よる位置指定操作に基づく位置指定信号によって行わ
    れ、聴取者から位置指定信号が与えられるごとに前記円
    周上の各位置ごとに位置している音源が円周方向に沿っ
    て移動するような制御であることを特徴とする請求項2
    3記載の音源選択制御プログラムを記録した記録媒体。
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