JP2001275098A - サーバシステム及びデータ転送方法 - Google Patents

サーバシステム及びデータ転送方法

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JP2001275098A
JP2001275098A JP2000082526A JP2000082526A JP2001275098A JP 2001275098 A JP2001275098 A JP 2001275098A JP 2000082526 A JP2000082526 A JP 2000082526A JP 2000082526 A JP2000082526 A JP 2000082526A JP 2001275098 A JP2001275098 A JP 2001275098A
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video stream
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JP2000082526A
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English (en)
Inventor
Shoji Hoshina
彰治 保科
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアントプルのビデオオンデマンドのサ
ーバシステムにおいて、多数のクライアントが接続可能
な同時多重アクセス制御技術を提供すること。 【解決手段】 クライアントプルのビデオストリームデ
ータを情報蓄積手段から一時記憶手段14に引き出して
クライアントに転送するサーバシステム10において、
情報蓄積手段15から一時記憶手段14にデータを読み
込ませる場合、どの時間にいくつのクラスタ単位のビデ
オストリームデータを取得するかについて、現在の読み
込み具合に基づいて将来のビデオストリームデータの読
み込み計画である読み込み計画線を作成するデータ読み
込み計画手段22と、作成された読み込み計画線に従っ
て、実際に情報蓄積手段15から一時記憶手段14への
ビデオストリームデータの入力及び一時記憶手段14か
らクライアントへのデータの出力を制御する入出力制御
手段21と、を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部記憶装置への
アクセス頻度を減少させることにより負荷の減少を図っ
て多数台接続を可能としたサーバシステム及びデータ転
送方法に係わり、特にサーバシステムにおけるクライア
ントの同時多重アクセス制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】個々のクライアントが選択要求する異な
る情報を、その要求に応じてクライアントに配信する、
いわゆるビデオ・オンデマンドシステムでは、映像情報
や関連のデータを蓄積・管理し、クライアントの要求に
従って送り出す、ビデオオンデマンドサーバと呼ばれる
センタ設備が設けられている。このビデオオンデマンド
サーバは、通常、一台若しくは複数台のワークステーシ
ョン又はパソコンから構成されるものであり、その台数
はビデオオンデマンドシステムの大小に応じて構成され
ている。
【0003】そして、図8に示すように、このビデオオ
ンデマンドサーバ50は、管理サーバ51、アプリケー
ションサーバ52、ストリームサーバ53、及び入力サ
ーバ54から構成されている。このうち、管理サーバ5
1は、サーバシステム全体の管理(アプリケーション
や、映像番組の格納されているハードディスク55上の
アドレス情報、或いはクライアント毎の課金情報等の管
理)を行うものであり、入出力制御装置57の一翼を担
うものである。
【0004】また、アプリケーションサーバ52は、各
種対話型アプリケーションを提供するサーバである。す
なわち、各クライアントと頻繁に情報のやり取りを行う
ものであり、それ故このやり取りに耐えられるような高
速応答性が要求されるものである。
【0005】さらに、ストリームサーバ53は、ビデオ
ストリームの蓄積と転送を司るサーバであり、クライア
ントにデータを転送する通信装置56に接続されてい
る。また、映像データや音声データを蓄積するハードデ
ィスク55にも接続されている。それ故、ストリームサ
ーバ53は、ハードディスク55からのストリームデー
タを安定した速度で連続的に供給できることが要求され
る。
【0006】また、入力サーバ54は、管理サーバ51
と同様に入出力制御装置57の一翼を担うものである
が、その役割としてはビデオコンテンツの入力・登録を
制御するものである。これらの、いくつかのサーバ等の
サブシステムにより、ビデオオンデマンドサーバシステ
ムが構成されている。
【0007】ここで、ビデオ・オンデマンドシステムに
は、クライアントプル(クライアント主導)のタイプが
ある。これは、クライアントからの情報提供の要求(制
御)に応じて、それに対応したビデオストリームをクラ
イアントに送信するものであり、クライアント主導で情
報の要求をするものである。情報提供者側が、クライア
ントに対して一方的な情報の提供を行うものではなく、
クライアントにオンデマンドで提供するものである。な
お、これらクライアントからの要求は、ストリームコン
テンツタイトル単位では、HTML言語によって記述さ
れたホームページ中で指定することができる。また、ス
トリームの伝送単位であるパケット毎に要求する際に
は、HTTPプロトコルによって行うことができる。
【0008】ここで、従来のクライアントプルのビデオ
オンデマンドシステムにおいては、クライアントからの
情報提供の要請があった場合、ハードディスク55等か
らなる蓄積装置の情報をクラスタ単位ごとハードディス
クキャッシュを通して取得している。すなわち、異なる
クライアントから情報取得の要請がある度に、その都度
一般的にはハードディスクアクセスを行い、その取得デ
ータをハードディスクキャッシュに収め、ハードディス
クキャッシュがヒットするアクセスが生じた場合には、
ハードディスクアクセスなしにハードディスクキャッシ
ュよりデータを取得するのである。
【0009】また、ハードディスクキャッシュの形態
が、特定のクラスタ単位のみならず、この特定のクラス
タと関連性を有すると想定される複数個先のクラスタ単
位のデータも自動的に取得する方法、すなわちリードア
ヘッドキャッシュ方式の場合にも、クライアントからの
情報取得の要請に応じて、その都度特定のクラスタ及び
これと関連するクラスタ単位の情報を取得することには
変わりない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のハー
ドディスクキャッシュを用いた場合であっても、キャッ
シュヒット率が低い場合には、クライアントからのデー
タ取得要請に応じて、ハードディスクアクセスを行うた
め、ハードディスクアクセスが頻繁に起こるような状況
は存在する。その代表的例として、多数のクライアント
がそれぞれ異なるストリームタイトルを要求し、さら
に、同時に接続している場合がある。ここでハードディ
スクアクセス時間は次のように計算される。
【0011】磁気ディスクの半径方向にヘッドを動かし
て所定の位置までのアクセスに要する時間 = 平均回
転待ち時間(1/2周期だけ動く時間)+平均シーク時
間(1/3半径だけ動く時間)
【0012】このことから、ハードディスク55におけ
るアクチュエータによるヘッド動作の累計時間や、磁気
ディスクの回転待ち累計時間が長くなることがわかる。
このアクセス時間の増加により、所定時刻までにデータ
取得が行われないようになると、クライアントでのスト
リーム再生の連続性、定時性が崩れ、タイムオーバにな
る。
【0013】そして、延いては、ストリームサーバ53
に対して、クライアントの接続が制限されてしまうので
ある。
【0014】この点は、リードアヘッドキャッシュ方式
においても同様の問題が発生する。すなわち、特定のク
ラスタと関連性を有すると想定される複数個先のクラス
タ単位のデータも自動的に取得するといっても、その取
得はサーバ等によって管理されたものではない。このた
め、複数のクライアントが接続している場合は、待ち時
間が累積してデータ取得までに非常に時間を要してしま
うというのである。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、クライアント
プルのビデオオンデマンドのサーバシステムにおいて、
多数のクライアントを接続可能な同時多重アクセス制御
技術を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、クライアントプルのビデオストリームデ
ータを情報蓄積手段から一時記憶手段に引き出し、この
ビデオストリームデータをクライアントに転送するサー
バシステムにおいて、クライアントの要求によって情報
蓄積手段から一時記憶手段にデータを読み込ませる場合
に、どの時間においていくつのクラスタ単位のビデオス
トリームデータを取得するかについて、現在のビデオス
トリームデータの読み込み具合に基づいて将来のビデオ
ストリームデータの読み込み計画である読み込み計画線
を作成するデータ読み込み計画手段と、データ読み込み
計画手段により作成された読み込み計画線に従って、実
際に情報蓄積手段から一時記憶手段へのビデオストリー
ムデータの入力及び一時記憶手段からクライアントへの
データの出力を制御する入出力制御手段と、を有するも
のである。
【0017】このように、データ読み込み計画手段で、
読み込み計画線を作成してこれに従うようにビデオスト
リームータの読み込みを管理する構成である。このた
め、この読み込み計画線に従うようにビデオストリーム
データの読み込みを管理しながら取得すれば、情報蓄積
手段へのアクセス回数を低減して一時記憶手段へビデオ
ストリームデータを引き出すことが可能となる。このよ
うに、情報記憶手段へのアクセス回数を低減させれば、
それだけ情報記憶手段において費やされる時間を低減さ
せることができ、結果的に限られたハードウエア資源に
おいて多くのクライアントを接続させることができる。
【0018】また、他の発明は、上述の発明に加えてさ
らに、一時記憶手段は、キャッシュメモリである、とし
たものである。
【0019】このため、ビデオストリームデータの処理
を、高速に行うことが可能となる。
【0020】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
てさらに、データ読み込み計画手段には、ビデオストリ
ームデータのデータ種類の判別を行う判別手段に接続さ
れていて、この判別手段でのビデオストリームデータの
種類の判別結果によってデータ読み込み計画手段で読み
込み計画線を作成するか否かを決定するものである。
【0021】このため、ビデオストリームデータの種類
に応じて、適切な種類のビデオストリームデータのみに
ついて読み込み計画線を作成するものとなる。このた
め、読み込み計画線の作成に、無駄が生じないものとな
る。
【0022】また、他の発明は、データ読み込み決定手
段は、隣り合うビデオストリームデータのクラスタ単位
において、最初にデータの読み込みが行われる第1クラ
スタの最も最初に読み込まれるデータの読み取り開始時
点と、最後にデータの読み込みが行われる第2クラスタ
の最も最後に読み込まれるデータの読み込み終了時点と
を結ぶ線の傾き以上に読み込み計画線の傾きを設定する
ものである。
【0023】このようにビデオストリームデータの読み
込みを設定すれば、特定のクライアントの要求するビデ
オオンデマンドを、十分満たしながらビデオストリーム
データを供給することが可能となる。また、このように
特定のクライアントにおける読み込み計画線の傾きを設
定することで、これに従うならば他のクライアントでの
ビデオストリームデータの読み込みに、時間を割くこと
が可能となる。それによって、限られたハードウエア資
源でありながら、多数のクライアントの接続を可能とし
ている。
【0024】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
てさらに、一時記憶手段は、情報蓄積手段からビデオス
トリームデータをファーストイン・ファーストアウト方
式でパック毎引き出して記憶する第1の一時記憶手段
と、この第1の一時記憶手段に記憶されているビデオス
トリームデータをクライアントに転送する際又はファー
ストイン・ファーストアウト方式で第1の一時記憶手段
から出力される際に、ビデオストリームデータのデータ
パック内のデータファイルのみを記憶する第2の一時記
憶手段と、を具備するものである。
【0025】このため、第1の一時記憶手段において
は、次々と情報蓄積手段からビデオストリームデータを
引き出して記憶させることが可能となる。また、この第
1の一時記憶手段から引き出されたビデオストリームデ
ータのうち、データパック内のデータファイルのみを第
2の一時記憶手段に記憶させるため、データパック内の
空白部分を除いて必要な部分のみを記憶させることがで
きる。そして、ビデオストリームデータのうち、必要な
部分だけをこの第2の一時記憶手段からクライアントへ
の転送時に呼び出す等すれば、高速な処理を行うことが
できる。
【0026】また、他の発明は、サーバシステムの情報
蓄積手段内部に記憶されているビデオストリームデータ
をクライアントに対してビデオオンデマンドで転送する
データ転送方法において、クライアントの要求する情報
蓄積手段内部に記憶されているビデオストリームデータ
を一時的に一時記憶手段に記憶させておくに際して、ど
の時間においていくつのクラスタ単位のビデオストリー
ムデータを取得するかについて、現在のビデオストリー
ムデータの読み込み具合に基づいて将来のビデオストリ
ームデータの読み込み計画である読み込み計画線を作成
する読み込み計画線作成工程と、読み込み計画線作成工
程により作成された読み込み計画線に従って実際に情報
蓄積手段内部に記憶されているビデオストリームデータ
を読み込んで上記記憶手段に記憶させる読み込み工程
と、読み込み工程により一時記憶手段に記憶されたビデ
オストリームデータをクライアントに対して転送する転
送工程と、を具備するものである。
【0027】このように、本発明は、データ読み込み計
画線作成工程で、読み込み計画線を作成してこれに従う
ようにビデオストリームータの読み込みを管理するもの
である。このため、この読み込み計画線に従うように、
読み込み工程でビデオストリームデータの読み込みを管
理しながら取得すれば、情報蓄積手段へのアクセス回数
を低減して一時記憶手段へビデオストリームデータを引
き出すことが可能となる。また、上述のように情報記憶
手段へのアクセス回数を低減させれば、それだけ情報記
憶手段において費やされる時間を低減させることがで
き、結果的に限られたハードウエア資源において多くの
クライアントを接続させることができる。
【0028】さらに、他の発明は、上述の発明に加えて
さらに、読み込み計画線作成工程に先だって、ビデオス
トリームデータのデータ種類の判別を行う判別工程が設
けられており、この判別工程でのビデオストリームデー
タの種類の判別結果によってデータ読み込み計画工程で
読み込み計画線を作成するか否かを決定するものであ
る。
【0029】このため、ビデオストリームデータの種類
に応じて、適切な種類のビデオストリームデータのみに
ついて読み込み計画線を作成するものとなる。それによ
り、読み込み計画線の作成に無駄が生じないものとな
る。
【0030】さらに、他の発明は、一時記憶手段は第1
の一時記憶手段及び第2の一時記憶手段から構成されて
おり、読み込み工程は、情報蓄積手段からビデオストリ
ームデータをファーストイン・ファーストアウト方式で
パック毎引き出して第1の一時記憶手段に記憶させる第
1の読み込み工程と、第1の一時記憶手段に記憶されて
いるビデオストリームデータをクライアントに転送する
際に又はファーストイン・ファーストアウト方式で第1
の一時記憶手段から出力される際に、ビデオストリーム
データのデータパック内のデータファイルのみを第2の
一時記憶手段に記憶させる第2の読み込み工程と、から
なるものである。
【0031】このため、第1の読み込み工程では、次々
と情報蓄積手段からビデオストリームデータを引き出し
て第1の一時記憶手段に記憶させることが可能となる。
また、第1の読み込み工程により読み込まれたビデオス
トリームデータのうち、データパック内のデータファイ
ルのみを第2の読み込み工程によって第2の一時記憶手
段に記憶させるため、データパック内の空白部分を除い
て必要な部分のみを記憶させることができる。そして、
ビデオストリームデータのうち、必要な部分だけをこの
第2の一時記憶手段からクライアントへの転送時に呼び
出す等すれば、高速な処理を行うことができる。
【0032】また、他の発明は、上述の各発明に加えて
さらに、読み込み工程においては、読み込み計画線作成
工程で作成された読み込み計画線の傾きが基準値よりも
小さい場合、読み込み計画線に関係なくビデオストリー
ムデータの読み込みを行うものである。
【0033】このように、基準値よりも読み込み計画線
の傾きが小さい場合に、ビデオストリームデータの読み
込みを何等管理せずに行っても、クライアントへのビデ
オストリームデータの転送に支障がでることがない。そ
ればかりか、このような場合に管理しないことにより、
処理の簡略化が図れ、クライアントへのデータ転送の速
度を向上可能なものとなる。
【0034】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
てさらに、読み込み工程において、実際にビデオストリ
ームデータの読み込みを行う時間間隔が基準値よりも長
い場合には、読み込み計画線に関係なくビデオストリー
ムデータの読み込みを行うものである。
【0035】このように、基準値よりもビデオストリー
ムデータの読み込みを行う時間間隔が長い場合に、ビデ
オストリームデータの読み込みを何等管理せずに行って
も、クライアントへのビデオストリームデータの転送に
支障がでることがない。すなわち、この場合は一時記憶
手段からクライアントへ転送する待ち時間が長いため、
情報蓄積手段から一時記憶手段に対する読み込み時間が
問題とならない。そのため、このような場合に管理しな
いことにより、処理の簡略化が図れ、クライアントへの
データ転送の速度を向上可能なものとなる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1から図7に基づいて説明する。
【0037】図1は、本発明のビデオオンデマンドサー
バシステム1の構成を表す図である。この図において、
ビデオオンデマンドサーバシステム1は、ビデオオンデ
マンドサーバ2を有している。そして、このビデオオン
デマンドサーバ2は、機能的には管理サーバ3、アプリ
ケーションサーバ4、ストリームサーバ5及び入力サー
バ6から構成されている。
【0038】そして、これらのうちストリームサーバ5
は映像データ等を蓄積している情報蓄積手段としてのハ
ードディスク15に接続している。また、管理サーバ3
及び入力サーバ6は入出力制御装置21としての役割を
果たしている。特に、管理サーバ3は、クライアントが
このビデオオンデマンドサーバ2にアクセスする場合の
URL(Uniform Resource Locator)やクライアント識
別情報等を管理するものである。さらに、ストリームサ
ーバ5が通信装置20に接続されていて、クライアント
との間において各種対話型アプリケーションの実行を可
能としている。
【0039】これら管理サーバ3、アプリケーションサ
ーバ4、ストリームサーバ5及び入力サーバ6は、大規
模な構成においては相互にLAN等の通信経路で接続さ
れて、互いに信号やデータの送信を可能としている。こ
のような大規模な構成においては、これらの各サーバ3
〜6は単体でワークステーションやパソコンとなってい
る。しかしながら、大規模な構成でなく、中規模或いは
小規模な構成では、単数若しくは少数のワークステーシ
ョンやパソコンが、上述した各機能を兼任する構成とな
る。なお、以下の説明においては、単体のワークステー
ション若しくはパソコンに基づいて説明する。
【0040】図2は、単体のパソコンからなる、小規模
構成のビデオオンデマンドサーバ10の構成を示す図で
ある。このビデオオンデマンドサーバ10では、該サー
バ全体の制御を行うCPU11を有している。このCP
U11は、上述の大規模なビデオオンデマンドシステム
における各種サーバの機能を、パソコンの他の構成要素
と共に果たすものである。
【0041】CPU11は、プログラムメモリ12と接
続されている。それによって、プログラムメモリ12に
読み込まれているアプリケーションプログラムを実行し
て、データの演算処理を可能としている。
【0042】このCPU11は、キャッシュアロケーシ
ョンテーブル13に接続されている。キャッシュアロケ
ーションテーブル13は、情報蓄積手段としてのハード
ディスク15に記憶されているファイル上の場所とキャ
ッシュ14上の場所とを結び付けるものである。
【0043】また、これらCPU11及びキャッシュア
ロケーションテーブル13に対して、一時記憶手段とし
てのキャッシュ14が接続されている。このキャッシュ
14は、第2の記憶手段としてのAキャッシュ14a
と、第1の記憶手段としてのBキャッシュ14bとから
構成されている。また、キャッシュ14は、プログラム
メモリ12よりも高速でCPU11との間で高速でデー
タのやり取り可能なものである。
【0044】また、これらCPU11、キャッシュアロ
ケーションテーブル13及びキャッシュ14は、外部記
憶装置であるハードディスク15に接続されている。こ
のハードディスク15には、クライアントが要求する映
像データや音楽データが記憶されている。
【0045】ここで、ハードディスク15の構成を、図
3に示す。ハードディスク15は、映像データや音楽デ
ータを記録している複数枚の磁気ディスク31を有して
いる。この磁気ディスク31には、データを取り出すた
めのヘッド32が対向配置されている。また、ヘッド3
2はアクチュエータ33に接続されており、磁気ディス
ク31の径方向にヘッド32が駆動することを可能とし
ている。さらに、磁気ディスク31は、磁気ディスク回
転モータ34に取り付けられている。それによって、磁
気ディスク31を回転駆動させる構成である。これらア
クチュエータ33及び磁気ディスク回転モータ34によ
ってヘッド32が駆動され、磁気ディスク31の特定の
位置に記録されている情報を読み取ることが可能とな
る。
【0046】ここで、通常はCPU11、キャッシュア
ロケーションテーブル13、キャッシュ14、及びハー
ドディスク15により、単独のパソコンやワークステー
ション等のサーバが構成されている。しかしながら、単
独のパソコンやワークステーションでなく、複数のパソ
コンやワークステーションによってサーバを構成しても
構わない。
【0047】これらCPU11、キャッシュアロケーシ
ョンテーブル13、キャッシュ14は、通信装置20を
構成するネットワークI/F16に接続されている。そ
して、このネットワークI/F16を介して、各クライ
アントが該ビデオオンデマンドサーバ10に接続する構
成である。
【0048】また、図4に、ビデオオンデマンドサーバ
10を機能的にとらえた構成を示す。この図に基づいて
説明すると、各クライアントは、ビデオオンデマンドサ
ーバ10が備える通信装置20を介して接続されるもの
である。また、通信装置20は入出力制御手段としての
入出力制御装置21に接続されている。入出力制御装置
21は、上述の管理サーバ3及び入力サーバ6に対応す
るものであり、図2の構成では、CPU11やプログラ
ムメモリ12、及びこのプログラムメモリ12に存する
アプリケーションプログラム等が対応する構成である。
【0049】入出力制御装置21には、データ読み込み
計画手段としてのハードディスクリードスケジューラ2
2(以下、HDRDSCと略記する)が接続されてい
る。これは、入出力制御装置21がハードディスク15
から映像データを引き出して、キャッシュ14にこの映
像データをどのぐらい記憶させるかをコントロールする
ものである。それによって、複数のクライアントから要
求された映像に基づくビデオストリームを、それぞれの
クライアントに対して効率的に配信することを可能とし
ている。
【0050】すなわち、HDRDSC22は、ハードデ
ィスク15のヘッド32で、(1)いつ、(2)どのク
ライアントの要求するビデオストリームデータを、
(3)どのぐらいの分量だけ、読み込むのかの制御指令
を、入出力制御装置21に出力するものである。
【0051】ここで、ビデオストリームデータとは、動
画像データ(音声データを含む)から構成されるもので
ある。動画像データは、図5に示すように、基本的に、
動画像データ認識コード(データフォーマットを識別す
るためのコード)、次のデータ取得範囲を指定するデー
タ、動画像データ全体にわたる付随データ、各チャンネ
ルに必要なデータ、そしてパケット毎に区切られたパケ
ットインデックスとパケットコードの順で格納されてい
る。
【0052】また、パケットデータを構成するパケット
とは、一定の単位で区切られたデータの固まりをさし、
本発明では、ストリーム再生に伴う一連のデータ取得、
処理過程の周期と同期したデータ取得単位を表す。具体
的には、パケットはパケットヘッダー、データ取得用情
報、データ再生用情報の3つのセクションからなるパケ
ットインデックスと、再生データのセクションからなる
パケットコードとから構成される。
【0053】これら4つのセクションをさらに図5に基
づいて説明すると、パケットヘッダーは、パケットの先
頭を認識するためのコード、次のパケットへのポインタ
ー、過去のパケットへのポインター、パケットの構成を
通知するための開始ポインターと終了ポインターが含ま
れている。データ取得用情報は、データ格納開始位置
や、データ格納終了位置等により構成されている。ま
た、データ再生用情報は、パケットに存在するフレーム
数、そのパケットの再生処理を始める適正時刻等の再生
を行うための基本的な事項、フレーム単位の再生時間情
報、フレーム位置情報、フレーム単位のスケーラビリテ
ィ階層情報から主に構成されている。再生データとは、
再生対象の音声データや画像データ等をいう。
【0054】そして、例えば複数のセクタ単位からなる
1パケットを1つのクラスタ単位として、ビデオストリ
ームが構成されている。
【0055】以上のような構成を有するビデオオンデマ
ンドサーバ10において、クライアントからのデータ取
得の要求があった場合、クライアントに対してビデオス
トリームを送信する同時多重アクセスの制御技術であ
る、ビデオストリームデータのデータ転送方法につい
て、各図を参照しながら以下に説明する。
【0056】まず、クライアントがビデオオンデマンド
サーバ10に対し、特定の映像データのビデオストリー
ムを送るように要求する。この場合、クライアントから
の要求は、ネットワークI/F16を含む通信装置20
を介して入出力制御装置21に入力される。なお、クラ
イアントは複数存在するため、特定の時間においては、
多数のクライアントから、それぞれ別々或いは同一のビ
デオストリームデータの取得の要求が為されている状態
である。
【0057】そして、クライアントからの要求が最初に
入力された入出力制御装置21では、HDRDSC22
に対してそれぞれのクライアント毎に、特定のビデオス
トリームデータの取得要求が為された旨の信号を伝送す
る。すると、入出力制御装置21は、HDRDSC22
からビデオストリームデータの取得予定指令を受け取
る。この取得予定指令は、ハードディスク15からBキ
ャッシュ14bへのビデオストリームデータ取得予定の
指令である。以後、ハードディスク15からのビデオス
トリームデータの取得は、与えられたデータ取得の指令
に基づいて、入出力制御装置21で行う。
【0058】この様子について、図6に基づいて説明す
る。この図は、クライアントA、クライアントB、クラ
イアントCの3人のクライアントが接続している状態を
示すものである。そして、ハードディスク15内部にお
いて、図3に示すように、ハードディスク15のヘッド
32が、アクチュエータ33や磁気ディスク回転モータ
34により駆動される。それによって、ビデオストリー
ムデータが記憶されている磁気ディスク31の特定の領
域まで、ヘッド32がアクセスして所望のビデオストリ
ームデータを得ることを可能としている。そして、この
ビデオストリームデータをBキャッシュ14bに読み込
ませる。
【0059】つまり、上述の図6において、ビデオスト
リームに対応する1つ又は複数のクラスタ(図6では符
号30として示す。)内における黒線で示されている部
分は、ヘッド32からBキャッシュ14bに対して、実
際にビデオストリームデータが読み込まれている時間を
示すものである。各クラスタ30内において黒線以外の
白い部分は、ビデオストリームデータが記憶されている
磁気ディスク31の特定の領域まで、ヘッド32がアク
セスする時間や停止している時間を示すものである。黒
線で示される部分である、ビデオストリームデータが実
際にヘッド32からBキャッシュ14bまで読み込まれ
ている時間は一瞬であり、それゆえこの図において細い
黒線状で表されている。しかしながら、ヘッド32が移
動する時間は、読み込みの時間に比べて圧倒的に長いた
め、この図において白い部分で表現されている。
【0060】なお、磁気ディスク31内のビデオストリ
ームデータが記憶されている領域までヘッド32がアク
セスする場合、磁気ディスク31は高速回転されるもの
であるため、回転方向の移動時間の方が、半径方向の移
動時間よりも短い。ここで、特定時間にクライアントA
が要求するビデオストリームデータは、同一回転方向若
しくはこの回転方向付近に存在していると推認される。
また、一つのストーリーを構成するビデオストリームデ
ータは、そのストーリーが終了するまでのデータの転送
手順が、予め定まっている。
【0061】このため、クライアントAの要求するビデ
オストリームデータを、他のクライアントに対するデー
タ転送が遅れない限りにおいて、転送制限時間を十分に
満たす複数クラスタ分取得する。そうすれば、ヘッド3
2が他の領域に存在する、他のクライアントのためのビ
デオストリームデータを取得しに行く場合でも、当面は
クライアントAの要求に対応することが可能である。
【0062】そして、クライアントAの複数クラスタ分
のデータ取得が終了した後に、続いてアクチュエータ3
3や磁気ディスク回転モータ34を作動させて、ヘッド
32を磁気ディスク31のクライアントBの要求するデ
ータが記憶されている領域まで移動させる。この後に、
上述のクライアントAで行ったのと同様の動作を、クラ
イアントBでも行う。また、クライアントCについて
も、同様である。
【0063】ここで、3人のうちの一人である、クライ
アントAが要求したビデオストリームデータを取得する
場合の、より詳細について説明する。この場合、他のク
ライアントB,Cのデータ取得要求との関係を考慮し
て、クライアントAがどのぐらいの時間で、どれだけの
分量のデータを取得すれば良いかを考慮する。つまり、
一つのヘッド32は、ある時間においては一つの特定の
データのみの読み込みをしか行うことができないため、
どの時間においていくつのクラスタ単位のデータを取得
するかをHDRDSC22により決定する。その場合
も、クライアントAに対するビデオストリームデータの
転送制限時間を十分に満たすよう、考慮して決定する。
【0064】この決定に際しての判断材料となるのが、
図7に示すような読み込み計画線図である。この読み込
み計画線は、特定のクライアントAにおける、ハードデ
ィスク15からBキャッシュ14bへのビデオストリー
ムデータ取得の計画を示すものである。この図では、横
軸はBキャッシュ14bにおけるハードディスク15か
らのデータ読み込み時刻を示し、縦軸はその読み込むデ
ータ(ファイル)のバイト数を示すものである。
【0065】実際にヘッド32でデータを読み取る場
合、まずクライアントAの要求するビデオストリームデ
ータを、破線で囲まれている2クラスタ分だけ取得す
る。そして、この2クラスタ分のビデオストリームデー
タの読み込みにより、HDRDSC22によって読み込
み計画線を作成する。
【0066】そして、最初にデータを読み取った第1ク
ラスタの、最も最初に読み取られたデータ(ファイル)
の読み取り開始時点と、最後にデータを読み取った第2
クラスタの、最も最後に読み取られたデータ(ファイ
ル)の読み取り終了時点とを結ぶ線の傾き以上に、読み
込み計画線の傾きを設定する。そして、以後のハードデ
ィスク15からのビデオストリームデータの読み取り
は、この読み込み計画線(実際の読み込み実績より早め
に読み込みが完了するように計画するもの)に従うよう
に設定する。
【0067】そうすれば、クライアントAにビデオスト
リームデータが供給される場合に、常にある程度の余裕
を持たせてデータ転送を行い得る構成となる。
【0068】ここで、図7においては、ヘッド32が実
際にデータの読み込みをするのが黒線状に表されてお
り、また、この図では、3つのデータ(ファイル)で一
つのデータパックとなっている。これら複数のデータパ
ックが集合することで、一つのクラスタが構成されてい
る。なお、クラスタは、本発明でも他の場合と同様、一
つのデータパックから構成されるものとしても良い。
【0069】また、上述の図7に示したものでは、読み
込み計画線は、最初の2クラスタ分の取得によって作成
されているが、ビデオストリームデータの読み込み状況
に応じて、転送した直後の読み込み結果に基づいて随時
読み込み計画線を作成するものとしても良い。このよう
にすれば、読み込み計画線を随時修正しながら、ビデオ
ストリームデータの転送を行うことができる。
【0070】しかしながら、ハードディスク15からビ
デオストリームデータを読み取る場合、算出された読み
込み計画線の傾きが、設定された基準値よりも小さい場
合がある。この場合は、クライアントAにおけるビデオ
ストリームデータの転送時間が、小さくて済む場合であ
るが、そのような基準値よりも小さい場合は、HDRD
SC22によりハードディスク15からのビデオストリ
ームデータの読み取りを管理しなくても、必然的にクラ
イアントAに対するビデオオンデマンドを満たすことと
なる。これは、クライアントの要求するビデオストリー
ムデータの転送量が小さいことに基づく。このため、こ
の場合は、HDRDSC22でビデオストリームデータ
の読み取りを何等管理しない構成を採用することが可能
である。
【0071】また、ハードディスク15からビデオスト
リームデータを読み取る時間間隔が、ある基準値よりも
長い場合にも、HDRDSC22によりハードディスク
15からのビデオストリームデータの読み取りを管理し
なくても、必然的にクライアントAに対するビデオオン
デマンドを満たすこととなる。この場合も、HDRDS
C22でビデオストリームデータの読み取りを何等管理
しない構成を採用することが可能である。
【0072】さらに、HDRDSC22で読み込み計画
線を作成する場合、別途ビデオストリームデータの種類
を判別する判別手段を設ける構成としても構わない。判
別手段では、ビデオストリームデータが有している拡張
子によって、読み込み計画線を作成する必要がある種類
のビデオストリームデータであるかを判別する。そし
て、この判別に基づいて、作成の必要があるビデオスト
リームデータのみについて、読み込み計画線を作成す
る。
【0073】ここで、リードアヘッドキャッシュを用い
た場合との、より詳細な違いについて説明する。リード
アヘッドキャッシュにおいては、特定のクラスタのデー
タの読み込みを行っている場合に、この特定のクラスタ
のデータと関連性を有する、複数のクラスタのデータを
も一緒に読み込むものである。この点では、本発明とリ
ードアヘッドキャッシュを用いた場合とでは、類似した
面を有していると言える。
【0074】しかしながら、リードアヘッドキャッシュ
を用いる場合は、同時期に多数のクライアントが接続し
ている場合、他の多数のクライアントのためのデータの
読み込みを行っている時間が長くなってしまう。それに
よって、特定のクライアントのビデオデータストリーム
データの転送がいずれ停止してしまい、希望するビデオ
ストリームデータをクライアントが入手できない、とい
った事態が発生してしまう。
【0075】このようなビデオストリームの停止を防止
するためには、クライアントのアクセス数を制限すれば
よい。しかしながら、そのようにアクセス数を制限して
しまえば、アクセスを希望する多数のクライアントの要
望に応えられない、という事態が発生してしまう。
【0076】このため、本発明では、何等ビデオオンデ
マンドサーバ10でのコントロールを行わないリードア
ヘッドキャッシュを用いてデータを取得する方式ではな
く、HDRDSC22を用いて、データ取得予定として
の読み込み計画線を作成して、これに基づいたハードデ
ィスク15からのデータ取得を行うものである。それに
よって、限られたハードウエア資源でありながら、より
多数のクライアントのアクセスを可能とする構成にして
いる。
【0077】Bキャッシュ14bで必要なデータを読み
取った場合、このBキャッシュ14bからAキャッシュ
14aに対して、クライアントから取得要求が為された
ビデオストリームデータのデータパックのうち、データ
ファイルだけをコピーさせる。そして、Bキャッシュ1
4bでは、ファーストイン・ファーストアウト方式(略
称fifo;first in first out)により、新たなビデ
オストリームデータの読み取りを順次データパック毎引
き出して行う。すなわち、このようにビデオストリーム
データの取得要請のあった、必要なデータだけをAキャ
ッシュ14aにコピーすることにより、限られたキャッ
シュ14の容量に対して最大限のデータを読み取らせ、
クライアントに対して転送させることが可能となる。
【0078】そして、Aキャッシュ14aにコピーされ
たビデオストリームデータは、ここから通信装置20を
介して希望するクライアントに転送される。それによっ
て、クライアントは、希望するビデオストリームデータ
を得ることが可能となる。
【0079】以上のような手順は、他の多数のクライア
ントの有するパソコン等の情報端末に対して同時に為さ
れる。そして、各クライアントは、希望する映像データ
や音声データからなる各番組を、オンデマンドにて閲覧
することが可能となる。
【0080】このような構成のビデオオンデマンドサー
バシステム1及びデータ転送方法によると、HDRDS
C22を設け、このHDRDSC22で読み込み計画線
を作成する。そして、作成された読み込み計画線に従う
ように入出力制御装置21でハードディスク15からビ
デオストリームデータの取得を行うものである。このよ
うに、ビデオストリームデータを管理しながら取得すれ
ば、結果的にハードディスク15へのアクセス回数を低
減させてキャッシュ14にビデオストリームデータを引
き出すことが可能となる。
【0081】このように、ハードディスク15へのアク
セス回数を低減させれば、それだけハードディスク15
内のデータが記憶されている特定領域までのアクセスの
ためにロスする時間を低減させることができ、結果的に
限られたハードウエア資源において、多くのクライアン
トを接続させることが可能となる。
【0082】また、HDRDSC22で読み込み計画線
を作成する場合、最初にデータの読み取った第1クラス
タの、最も最初に読み取られたデータ(ファイル)の読
み取り開始時点と、最後にデータの読み取った第2クラ
スタの、最も最後に読み取られたデータ(ファイル)の
読み取り終了時点とを結ぶ線の傾き以上に、読み込み計
画線の傾きが設定される。
【0083】このため、以後のビデオストリームデータ
の読み取りを、この読み込み計画線に従うように取得す
れば、クライアントに対するビデオオンデマンドを満た
してデータ転送が可能となる。
【0084】さらに、キャッシュ14をAキャッシュ1
4a及びBキャッシュ14bの2つ設ける構成としてい
る。これにより、ハードディスク15からビデオストリ
ームデータを取得した場合、CPU11との間でビデオ
ストリームデータのやり取りを高速に行うことができる
のみならず、ビデオストリームデータのデータパック内
の空白部分を除いて必要な部分のみをBキャッシュ14
bからAキャッシュ14aに記憶させることができる。
そして、ビデオストリームデータのうち、必要な部分だ
けをAキャッシュ14aから呼び出す等すれば、より高
速に処理することが可能となる。
【0085】また、Bキャッシュ14bには、ハードデ
ィスク15からビデオストリームデータをファーストイ
ン・ファーストアウト方式で、データパック毎引き出し
て順次記憶させる。さらに、このBキャッシュ14bか
らAキャッシュ14aに対して、クライアントから取得
要求が為されたデータだけをコピーさせる。このため、
Bキャッシュ14bでは、限られた容量に対して最大限
のビデオストリームデータを読み取る一方、Aキャッシ
ュ14aはクライアントのデータ取得要請に対して速や
かに転送させることが可能となる。
【0086】また、次の取得要請のものが、Bキャッシ
ュに存在する場合は、ハードディスク15にアクセスせ
ずにこのBキャッシュ14bからデータをコピーするの
みでAキャッシュ14aから、高速でデータ転送を行う
ことが可能となる。
【0087】さらに、ビデオストリームデータの種類の
判別を行う判別手段を具備する構成では、ビデオストリ
ームデータの種類を拡張子やデータヘッダによって判別
し、このデータの種類に応じて、適切な種類のビデオス
トリームデータのみについて読み込み計画線を作成す
る。このため、読み込み計画線を作成する必要のない、
ビデオストリームデータについては、無駄に読み込み計
画線を作成する必要が無く、よって無駄を省くことによ
り全体的な処理効率を向上することが可能となる。
【0088】また、ビデオストリームデータを読み取る
際に、算出された読み込み計画線の傾きが設定された基
準値よりも小さい場合に、HDRDSC22でハードデ
ィスク15からのビデオストリームデータの読み取りを
管理しない構成を取ることもできる。このような基準値
を設けることにより、HDRDSC22でビデオストリ
ームデータの読み取りの管理が必要か否かを容易に判別
でき、基準値よりも読み込み計画線の傾きが小さい場合
に読み取りを何等管理しないとすれば、処理手順が簡略
化されて全体的な処理効率が向上するものとなる。
【0089】さらに、ハードディスク15からビデオス
トリームデータを読み取る時間間隔が、ある基準値より
も長いときに、HDRDSC22によりハードディスク
15からのビデオストリームデータの読み取りを管理し
ない構成を採用することもできる。このような基準値を
設ける場合にも、HDRDSC22でビデオストリーム
データの読み取りの管理が必要か否かを容易に判別で
き、基準値よりも時間が長い場合に読み取りを何等管理
しないとすれば、処理手順が簡略化されて全体的な処理
効率が向上するものとなる。
【0090】さらに、本発明では、以下のように、個々
のクライアントを捉えた場合に生じるメリットと、多数
のクライアントを一括して捉えた場合に生じているメリ
ットを有している。すなわち、二面性に亘ってメリット
が存在しているといえる。いずれの視点においても、ハ
ードディスク15内の磁気ディスク31のデータが記憶
されている領域までのヘッド32の総アクセス時間の短
縮化が図れる、といった点では共通している。
【0091】まず、個々のクライアントにおいては、読
み込み計画線の範囲内においてビデオストリームデータ
をハードディスク15から読み込むものである。それに
よってビデオストリームデータの転送がとぎれることが
なくなり、安定した品質のビデオストリームを供給され
ることになる。このため、よりクライアントの理想に近
いビデオオンデマンドシステムとなる。
【0092】また、ヘッド32のアクセス時間といった
ハード的な制約によって、アクセス可能なクライアント
数が一定内に制限されているが、このアクセス可能なク
ライアント数を増加させることができる。それによっ
て、限られたハードウエア資源でありながら、より多数
のクライアントにビデオストリームをオンデマンドで供
給することが可能となる。
【0093】以上、本発明の一実施の形態について述べ
たが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。以
下、それについて述べる。
【0094】上記実施の形態では、一カ所に集約された
ビデオオンデマンドサーバシステムを想定しているが、
アクセスを分散化させるローカルサーバに本発明を適用
することも勿論可能である。このように適宜ローカルサ
ーバを設けることにより、より多数のクライアントの接
続が可能な構成となる。
【0095】また、ビデオオンデマンドサーバとして、
上述の実施の形態では、映像データや音声データからな
る動画像データにアクセスする場合、例えば各番組を閲
覧する場合について述べたが、これ以外にも、例えば通
信回線利用のゲーム機器にも本発明は適用可能である。
この場合には、クライアントの情報端末は、パソコンの
みならず、家庭用ゲーム機器でもよい。また、パソコン
のみならず、携帯用情報端末に本発明を適用しても構わ
ない。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、データ読み込み計画手
段で、読み込み計画線を作成してこれに従うようにビデ
オストリームータの読み込みを管理する構成である。こ
のため、この読み込み計画線に従うようにビデオストリ
ームデータの読み込みを管理しながら取得すれば、情報
蓄積手段へのアクセス回数を低減して一時記憶手段へビ
デオストリームデータを引き出すことが可能となる。こ
のように、情報記憶手段へのアクセス回数を低減させれ
ば、それだけ情報記憶手段において費やされる時間を低
減させることができ、結果的に限られたハードウエア資
源において多くのクライアントを接続させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるビデオオンデマ
ンドサーバシステムの構成を示す図である。
【図2】図1のビデオオンデマンドサーバシステムのう
ち、小規模構成のビデオオンデマンドサーバの構成を示
す図である。
【図3】図2のビデオオンデマンドサーバのうち、ハー
ドディスクの構成を示す図である。
【図4】図2のビデオオンデマンドサーバを、機能的に
とらえた構成を示す図である。
【図5】ビデオストリームデータのうち、動画像データ
の詳細を示す図である。
【図6】図2のビデオオンデマンドサーバにおいて、3
人のクライアントが接続している状態を示す図である。
【図7】図2のビデオオンデマンドサーバのHDRDS
Cにおいて作成される読み込み計画線を示すものであ
る。
【図8】従来のビデオオンデマンドサーバの構成を示す
図である。
【符号の説明】
1…ビデオオンデマンドサーバシステム 2,10…ビデオオンデマンドサーバ 3…管理サーバ 4…アプリケーションサーバ 5…ストリームサーバ 14…キャッシュ(一時記憶手段) 14a…Aキャッシュ(第2の一時記憶手段) 14b…Bキャッシュ(第1の一時記憶手段) 15…ハードディスク(情報蓄積手段) 20…通信装置 21…入出力制御装置(入出力制御手段) 22…ハードディスクリードスケジューラー(データ読
み込み決定手段) 32…ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 13/00 354 G06F 13/00 354D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントプルのビデオストリームデ
    ータを情報蓄積手段から一時記憶手段に引き出し、この
    ビデオストリームデータをクライアントに転送するサー
    バシステムにおいて、 クライアントの要求によって上記情報蓄積手段から一時
    記憶手段にデータを読み込ませる場合に、どの時間にお
    いていくつのクラスタ単位のビデオストリームデータを
    取得するかについて、現在のビデオストリームデータの
    読み込み具合に基づいて将来のビデオストリームデータ
    の読み込み計画である読み込み計画線を作成するデータ
    読み込み計画手段と、 上記データ読み込み計画手段により作成された読み込み
    計画線に従って、実際に上記情報蓄積手段から一時記憶
    手段へのビデオストリームデータの入力及び一時記憶手
    段からクライアントへのデータの出力を制御する入出力
    制御手段と、 を有していることを特徴とするサーバシステム。
  2. 【請求項2】 前記一時記憶手段は、キャッシュメモリ
    であることを特徴とする請求項1記載のサーバシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記データ読み込み計画手段には、前記
    ビデオストリームデータのデータ種類の判別を行う判別
    手段に接続されていて、この判別手段でのビデオストリ
    ームデータの種類の判別結果によって前記データ読み込
    み計画手段で読み込み計画線を作成するか否かを決定す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のサーバシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記データ読み込み決定手段は、隣り合
    うビデオストリームデータのクラスタ単位において、最
    初にデータの読み込みが行われる第1クラスタの最も最
    初に読み込まれるデータの読み取り開始時点と、最後に
    データの読み込みが行われる第2クラスタの最も最後に
    読み込まれるデータの読み込み終了時点とを結ぶ線の傾
    き以上に読み込み計画線の傾きを設定することを特徴と
    する請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記一時記憶手段は、前記情報蓄積手段
    からビデオストリームデータをファーストイン・ファー
    ストアウト方式でパック毎引き出して記憶する第1の一
    時記憶手段と、この第1の一時記憶手段に記憶されてい
    るビデオストリームデータをクライアントに転送する際
    に又はファーストイン・ファーストアウト方式で第1の
    一時記憶手段から出力される際に、上記ビデオストリー
    ムデータのデータパック内のデータファイルのみを記憶
    する第2の一時記憶手段と、を具備することを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか1項に記載のサーバシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 サーバシステムの情報蓄積手段内部に記
    憶されているビデオストリームデータをクライアントに
    対してビデオオンデマンドで転送するデータ転送方法に
    おいて、 クライアントの要求する上記情報蓄積手段内部に記憶さ
    れているビデオストリームデータを一時的に一時記憶手
    段に記憶させておくに際して、どの時間においていくつ
    のクラスタ単位のビデオストリームデータを取得するか
    について、現在のビデオストリームデータの読み込み具
    合に基づいて将来のビデオストリームデータの読み込み
    計画である読み込み計画線を作成する読み込み計画線作
    成工程と、 上記読み込み計画線作成工程により作成された読み込み
    計画線に従って実際に上記情報蓄積手段内部に記憶され
    ているビデオストリームデータを読み込んで上記一時記
    憶手段に記憶させる読み込み工程と、 上記読み込み工程により一時記憶手段に記憶されたビデ
    オストリームデータをクライアントに対して転送する転
    送工程と、 を具備することを特徴とするデータ転送方法。
  7. 【請求項7】 前記読み込み計画線作成工程に先だっ
    て、前記ビデオストリームデータのデータ種類の判別を
    行う判別工程が設けられており、この判別工程でのビデ
    オストリームデータの種類の判別結果によって前記デー
    タ読み込み計画工程で読み込み計画線を作成するか否か
    を決定することを特徴とする請求項6記載のデータ転送
    方法。
  8. 【請求項8】 前記一時記憶手段は第1の一時記憶手段
    及び第2の一時記憶手段から構成されており、前記読み
    込み工程は、前記情報蓄積手段からビデオストリームデ
    ータをファーストイン・ファーストアウト方式でパック
    毎引き出して第1の一時記憶手段に記憶させる第1の読
    み込み工程と、上記第1の一時記憶手段に記憶されてい
    るビデオストリームデータをクライアントに転送する際
    に又はファーストイン・ファーストアウト方式で上記第
    1の一時記憶手段から出力される際に、ビデオストリー
    ムデータのデータパック内のデータファイルのみを上記
    第2の一時記憶手段に記憶させる第2の読み込み工程
    と、からなることを特徴とする請求項6又は7記載のデ
    ータ転送方法。
  9. 【請求項9】 請求項6から8のいずれか1項に記載の
    データ転送方法において、 前記読み込み工程において、前記読み込み計画線作成工
    程で作成された読み込み計画線の傾きが基準値よりも小
    さい場合には、読み込み計画線に関係なくビデオストリ
    ームデータの読み込みを行うことを特徴とするデータ転
    送方法。
  10. 【請求項10】 請求項6から8のいずれか1項に記載
    のデータ転送方法において、 前記読み込み工程において、実際にビデオストリームデ
    ータの読み込みを行う時間間隔が基準値よりも長い場合
    には、前記読み込み計画線に関係なくビデオストリーム
    データの読み込みを行うことを特徴とするデータ転送方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107635109A (zh) * 2016-07-19 2018-01-26 杭州海康威视数字技术股份有限公司 一种录像播放方法及装置
CN108419099A (zh) * 2018-02-22 2018-08-17 上海思华科技股份有限公司 流媒体服务器支持ipqam设备实现vbr推流的方法、系统

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CN107635109A (zh) * 2016-07-19 2018-01-26 杭州海康威视数字技术股份有限公司 一种录像播放方法及装置
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