JP2001273313A - プロセス記述装置および方法ならびにプロセス分類方法 - Google Patents

プロセス記述装置および方法ならびにプロセス分類方法

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Manabu Ueda
学 植田
Kazutaka Hayashi
千登 林
Masamichi Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実世界に存在する様々なプロセスを共通に記
述し分類することで分野や領域を越えてプロセス知識を
活用する。 【解決手段】 プロセスは、活動と、活動間の依存関係
とにより記述される。依存関係は資源および調整方法に
より記述される。プロセスのドメインに対応して認識場
を設定し、認識場ごとにプロセスの他の構成要素を記述
する。認識場は具象化、含有関係、クラスタ関係等で分
類され、検索される。活動、依存関係および資源も分類
構造を有する。認識場を設定し、あるいはデフォルトの
グローバル認識場を用いて活動、依存関係、資源を規定
してプロセスを記述して分析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、実世界に存在する
様々なプロセスを分野を越えた共通性をもとに記述し分
類することで、プロセスに関する知識を、分野を越え
て、分野相互に活用できるようにすることを目的とし
た、プロセス記述方法および分類方法に関する。
【0002】本発明は、プロセスの分析と設計を支援す
るためのプロセス記述方法と分類方法に関する。
【0003】本発明は、実世界に存在する様々なプロセ
スとそのプロセスを調整(coordination)
するための調整方法(coordination ex
pertise)とをデータベース化して利用する際
に、分野や領域に依存しない活動間の依存関係を中心に
記述し、かつ、記述したプロセス知識(process
knowledge)を目的に応じた複数の分類構造を
使って体系化することによって、分野や領域を越えたプ
ロセスおよびその調整方法を活用することができるプロ
セス記述方法とプロセス知識データベースに関する。
【0004】従来、プロセスの記述は、学術分野や産業
分野ごとにそれぞれの目的に適合した記述方法や分類方
法がとられてきた。ここでいうプロセスとは、例えば、
ソフトウエアプログラム、製造プロセス、サプライチェ
ーン、ワークフロー、ビジネスプロセス、生態系の循環
システム、生物の恒常性(homeostasis)な
どの幅広い分野でモデル化されているプロセス一般を指
す。
【0005】本発明では、これら異なる分野のプロセス
であっても、プロセスのもつ本質的な性質(活動間の依
存関係とその依存関係を調整する方法=プロセス知識)
は分野を越えて共通することに着目し、分野を越えてプ
ロセス知識を相互に活用できるようにする。
【0006】分野を越えて共通するプロセス知識とは、
例えば、発注業務の到着順処理の知識とコンピュータの
キュー管理におけるFIFO(First In Fi
rst Out)に関する知識である。発注業務におけ
る到着順処理は、コンピュータのキュー管理におけるF
IFOと同じである。このように、プロセス知識という
観点で見た場合、プロセス知識は各分野にとどまらず相
互の問題解決や仮説生成などに使えるようにすることが
望ましい。しかし、従来、プロセス知識は分野固有の記
述方法で分野ごとに記述されているため、相互利用が困
難だった。
【0007】本発明では、様々な分野で発見・開発され
たプロセス知識を共通に表現できる記述方法と関連プロ
セスを分野を越えて整理するための分類方法によって、
プロセス知識データベースを構築し、それを活用するこ
とでプロセス分析やプロセス設計の業務を支援する。
【0008】
【従来の技術】従来技術として以下のような参考文献が
ある。 参考文献[1] Malone,T.W. and Crowston,
K.:The interdisciplinary
study of coordination,ACM
Computing Surveys,26(1),
87−119,1994 参考文献[2] Malone,T.W.,Crowston,K.,L
ee,J. and Pentland,B.:”To
ols for inventing organiz
ations: Toward a handbook
of organizational proces
ses”, In Proceedings of t
he 2nd IEEE Workshop on E
nabling Technologies Infr
astructure for Collaborat
ive Enterprises.Morgantow
n,WV,April 20−22,1993 参考文献[3] Malone,T.W.,Crowston,K.,L
ee,J.,Pentland,B. and Del
larocas,C. Computer syste
m for displaying represen
tationsof processes. US P
atent No.5,819,270(Octobe
r 6,1998).,Malone,T.W.,Cr
owston,K.,Lee,J.,Pentlan
d,B. and Dellarocas,C. A
computerized handbook of
processes. European Paten
t No.0692113(October 14,
1998). 参考文献[4] Jacobson,I.Et al.:Object−
Oriented Software Enginee
ring−A Use Case DrivenApp
roach,the ACM press,New Y
ork(1992).(西岡利博ほか監訳:オブジェク
ト指向ソフトウエア工学OOSE,トッパン(199
5)) 参考文献[5] 岡部雅夫ほか:オブジェクト指向モデリング手法「ME
LON」;「オブジェクト思考最前線」副題「情報処理
学会’96シンポジウム」(社)情報処理学会ソフトウ
ェア工学研究会 青山幹雄・深澤良彰編 朝倉書店 1
996年7月5日初版第一刷. 参考文献[6] 富士通株式会社:組織活動データベースの構築方法、そ
れに使用する分析シートの入力方法及び組織活動管理シ
ステム,特許公報第2923552号. 参考文献[7] 富士通株式会社:業務オブジェクトの自動生成装置及び
方法並びに業務オブジェクト生成プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体,公開特許公報平
成11−119987号. 参考文献[8] 株式会社日立製作所:ワークフローシステム開発支援方
法,公開特許公報平成11−085880号. 参考文献[9] 清水建設株式会社:統合的生産プロジェクト情報管理シ
ステム,公開特許公報平成6−044255号. 参考文献[10] 株式会社日立製作所:情報処理手順の生成装置,公開特
許公報昭和62−057023号. 参考文献[11] Thomas W. Malone, Kevin C
rowston, Jintae Lee, Bria
n Pentland, Chrysanthos D
ellarocas, George Wyner,
John Quimby, Charles S. O
sborn, Abraham Bernstein,
George Herman, Mark Klei
n, and Elissa O’Donnell:
Tools for inventing organ
izations: Toward a handbo
okof organizational proce
sses. Management Science
45(3) pp 425−443, March,
1999
【0009】従来のプロセス知識を記述・分類する技術
では、分野に依存したプロセス記述方法によって分野固
有のデータベースを開発しいる。(参考文献6,9,1
0)。しかし、異なる分野のプロセスであっても、プロ
セスのもつ本質的な性質は分野を越えて共通する場合が
ある。例えば、発注業務における到着順処理は、コンピ
ュータのキュー管理におけるFIFO(First I
n First Out)と同じである。この様な性質
に着目して、様々な分野のプロセス知識を共通のモデル
によって記述し、科学的に解明しようとする研究分野が
MIT(マサチューセッツ・インスティチュート・オブ
・テクノロジ)で進められているコーディネーション科
学である(参考文献1)。コーディネーション科学で定
義されるコーディネーションとは、「活動間の依存関係
を管理する」ことであり、コーディネーション科学で
は、この定義をコーディネーション理論と呼んでいる。
また、MITでは、コーディネーション理論を基盤とし
て、様々な業種の業務プロセスを共通に記述し分類する
ためのプロセス表記表示装置に関する米国特許と欧州特
許を取得している(参考文献2,3)。これらでは、活
動と活動間の依存関係によって記述されたプロセスを、
抽象−具象関係(Specialization)、お
よび、部分―全体関係(decomposition)
の2つの階層構造によってのみ分類している。また、M
ITで開発されたシステム(参考文献11)では、活動
間の依存関係を分類する基本タイプを、Flow, F
it,Shareの3タイプで分類している。
【0010】一方、プロセスの記述に関する技術では、
特に情報プロセスや人的プロセスに関しては、現在、オ
ブジェクト指向モデルを利用して記述する特許が主流で
ある(参考文献4,5,6,7,9)。これら従来特許
の特徴は対象ドメインを想定したプロセス記述であるた
め、複数の異なる対象ドメインのプロセス記述を統合す
ることは想定していない。その一つである(参考文献
6)では、プロセスを動詞で表現し、その動詞の目的語
にあたるオブジェクトを6種類に限定し、それらをクラ
スハイアラキで管理することによってワークプロセスデ
ータベースを実現している。
【0011】対象ドメインを意識したオブジェクト指向
の研究では、対象ドメインの特性を分析したのちにその
上でモデルを記述する方法が研究されている。ヤコブソ
ン他によるOOSE(参考文献4)では、システム外部
とのインタラクションをユースケースとして記述し、ユ
ースケースを元にインタフェースオブジェクトのモデル
化を分析モデルで行い、その上で、実世界に対応する実
体オブジェクトのモデル化を行う。また、岡部らの多層
型認識論理オブジェクトネットワークMELON(参考
文献5)では、業務ドメインの位置付けを明確にしたう
えで、動的振る舞いの単位として「役割場」というオブ
ジェクトを導入すると共に、これとは別の情報共有化の
ために「原子オブジェクトモデル」を導入し、相互に関
連付けている。
【0012】しかし、プロセス知識を統合的に記述する
上でのオブジェクト指向モデルの問題点は、オブジェク
トとしてモデル化すべき対象が分析者の視点の違いによ
って複数個と見なされたり、一つと見なされたりする場
合に、オブジェクトの定義の違いによって分析モデルを
個別に再構築しなければならない点にある。その理由
は、オブジェクト指向ではオブジェクトという主体を定
義し、その実行主体の属性として手続きが記述されるた
め、主体が異なれば、それは別のプロセスとして記述し
なければならない。
【0013】それに対しコーディネーション理論をベー
スとしたプロセス記述では、オブジェクト指向でいう手
続きにあたる「活動」を中心にプロセスを記述し、活動
間の依存関係としてプロセスを表現する。そして、実行
主体は活動に必要な「資源」の一つとみなす。これによ
って、主体が変化しても活動間の依存関係自体は変わら
ない。これによって、分野依存性を越えたプロセス知識
の記述が可能になる。
【0014】例えば、系列企業におけるサプライチェー
ンは、オブジェクト指向でみた場合は企業の連鎖となる
が、コーディネーション理論でみた場合は事業活動間の
依存関係となる。したがって、企業がアウトソーシング
などで活動の一部を外注化したり、あるいは系列会社を
併合した場合に、オブジェクト指向モデルでは、モデル
の再構築が必要になるが、コーディネーション理論によ
るモデルでは、活動間の依存関係が変わらない限り、同
一のモデルで扱うことができる。(図1)
【0015】本発明では、上記コーディネーション理論
に関する公知情報を参考に、実用上の課題を解決した独
自のプロセス記述方法と分類方法を計算機システム上に
実現している。また、上記米国特許および欧州特許
[3]の問題点である、プロセス分析の認識の視点によ
ってモデル記述や構成要素の分類方法が認識の視点後と
に複数必要になり、上記特許が提供する2つの全体的な
分類構造だけでは、構成要素の記述属性が複数の認識の
視点に対応するために冗長に拡大してしまったり、分類
の基準が複数の認識の視点が含まれて多義的になってし
まう問題に対し、本発明ではプロセスをモデル化する際
の認識論的な(epistemological)視点
を明に記述する認識場(epistemologica
l ground)の導入によって、認識の視点に対応
した複数の分類構造を認識場ごとに具備できるようにす
ることで解決した。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、記述す
るプロセスが存在する分野が限定されるため、分野を超
えてプロセス知識を利用することをシステマティックに
支援する装置および方法が容易に構築できなかった。し
たがって、例えば、企業コンサルタントは、異業種のプ
ロセスを経験によって抽象化し再適応させるが、これ
は、そのコンサルタントが得意とする分野に限定される
ことと、コンサルタントの経験の量と抽象化の能力に依
存するため、選択可能なプロセス提案のバリエーション
が、分野に限定され属人的なばらつきがおこるという問
題が生じる。
【0017】一方で、様々な分野や業種のプロセスを統
合的に記述しようとする場合、プロセス記述は、プロセ
スを記述し利用しようとする側の合理性によって、その
目的、規模、リソース、表現粒度等が依存するので、統
合的な記述方法と分類方法で実現した場合、あらゆる属
性と分類構造を統合的に記述しなければならないという
課題もある。
【0018】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、活動間の依存関係としてプロセスを記述するプロセ
ス記述において、実世界に存在する様々なプロセスを共
通のモデルで記述し分類することで、分野や領域を越え
たプロセス知識を活用する。その場合、プロセスを記述
する分野や業種の固有特性を個別に定義することによっ
て、分野固有のプロセスをモデル化する場合の合理的視
点(=認識場)の情報を記述しながら分野を越えたプロ
セス知識の共通特性を体系的に分類できるようにするこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上述
の目的を達成するために特許請求の範囲に記載のとおり
の構成を採用している。
【0020】本発明のプロセス記述方法は、プロセスを
記述するための構成要素として、プロセスを構成する
「活動」と、活動間でやりとりされる「資源」と、その
資源を介した活動間の「依存関係」と、プロセスを記述
する上でそのプロセスが属する分野や業種に固有な特性
や制約条件を記述するための「認識場」とによってプロ
セスを記述する記述方法と、記述されたプロセスを、上
記構成要素の各要素および要素の組み合わせに基づいて
分類する分類方法を提供する。
【0021】これによって、実世界のプロセスは、その
プロセスを利用する上で適した分析の視点(認識場)で
モデル化でき、モデル化できたプロセスの構成要素は認
識場を越えて分類されることによって、分野を超えた様
々な分類上の類似性や対照性から検索することができ、
それによって分野を越えたプロセス知識をプロセスの分
析や設計に利用することが可能になる。
【0022】さらに認識場によって、実世界の一つのプ
ロセスを異なる複数のプロセスモデルとして記述するこ
ともできる。例えば、任意の組織の業務プロセスをモデ
ル化する場合、人事の視点で認識場を設定した場合は、
人を資源とした作業間の依存関係としてモデル化できる
が、財務の視点で認識場を設定した場合、キャッシュフ
ローのような資金と資産を資源とした活動間の依存関係
としてモデル化される。さらに、情報処理の視点で認識
場を設定した場合、紙文書や電子ファイルなどを資源と
した情報処理活動間の依存関係としてモデル化される。
このように、同一の業務プロセスを分析する上でも、そ
のプロセスを管理・調整する上での各々の視点や目的に
合致した個別の記述が、認識場ごとに可能になる。
【0023】さらに本発明を説明する。本発明によれ
ば、上述の目的を達成するために、プロセスを、複数の
活動が資源を介して依存関係を持つモデルを用いて記述
するプロセス記述装置に:記述対象のプロセスのドメイ
ンに対して認識場の定義を記憶する手段と;上記認識場
ごとに、上記記述対象プロセスの活動の属性を記憶する
手段と;上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの資
源の属性を記憶する手段と;上記認識場ごとに、上記記
述対象プロセスの依存関係の属性を記憶する手段と;上
記活動、上記資源および上記依存関係を図形要素として
表示する手段とを設けるようにしている。
【0024】この構成においては、対象プロセスのドメ
インあるいはプロセス分析の視点(認識場)ごとに対象
プロセスの活動、資源および依存関係を記述でき、ドメ
インの制約条件等を定義することにより、ドメインに適
した分析が可能となる。また、認識場を超えて、活動、
資源、依存関係に基づいてプロセスを分類することによ
り異なる認識場に属するプロセスの知識を再利用するこ
とが可能となる。従来は、異なるドメインのプロセスに
関する知識を利用することは困難であった。
【0025】上述の構成において、活動、資源、依存関
係の少なくとも1つを図形要素として表示するようにし
てもよい。また、活動間の依存関係が複数ある場合もあ
り、この場合、依存関係の属性および属性値を指定して
表示する依存関係を選択してもよい。活動や、資源につ
いてもその属性および属性値を指定して表示対象を選択
するようにしてもよい。このようにすれば、分析の目的
や場面に適した表示を行うことができる。
【0026】また、本発明によれば、上述の目的を達成
するために、プロセスを、複数の活動が資源を介して依
存関係を持つモデルを用いて記述するプロセス記述装置
に:記述対象プロセスのドメインに対して、所定のドメ
イン識別子の下、プロセスの活動、資源および依存関係
のそれぞれの制約条件を記憶する手段と;上記記述対象
プロセスにドメイン識別子を割り当てる手段と;上記記
述対象プロセスの活動の属性を、割り当てられたドメイ
ン識別子の制約条件の下で記述する手段と;上記記述対
象プロセスの資源の属性を、割り当てられたドメイン識
別子の制約条件の下で記述する手段と;上記記述対象プ
ロセスの依存関係の属性を、割り当てられたドメイン識
別子の制約条件の下で記述する手段と;上記活動、上記
資源および上記依存関係の少なくとも1つを図形要素と
して表示する手段とを設けるようにしている。
【0027】ここで、ドメイン識別子はドメインないし
視点を識別するものであり、種々の呼ばれ方が可能であ
る。後に説明する具体的な例では「認識場ID」と呼ん
でいる。
【0028】この構成においても、対象プロセスのドメ
インあるいはプロセス分析の視点(認識場)ごとに対象
プロセスの活動、資源および依存関係を記述でき、ドメ
インの制約条件等を定義することにより、ドメインに適
した分析が可能となる。また、認識場を超えて、活動、
資源、依存関係に基づいてプロセスを分類することによ
り異なる認識場に属するプロセスの知識を再利用するこ
とが可能となる。
【0029】なお、本発明は、スタンドアローンのコン
ピュータシステム、サーバ・クライアント・システム、
汎用のコンピュータ・システム等種々の情報処理システ
ムにおいて実現可能であり、また装置やシステムのみで
なく方法としても実現可能である。また、そのような発
明の少なくとも一部をコンピュータプログラムとして構
成できることはもちろんである。またそのような発明の
少なくとも一部をコンピュータに実行させるために用い
るコンピュータプログラム製品(記録媒体)も本発明の
技術的な範囲に含まれることはもちろんである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 [プロセス記述]この実施例においては、「活動」と
「依存関係」と「資源」と「認識場」の4つを構成要素
とするプロセスを記述する。すなわち、プロセスとして
記述すべき実世界の対象を、オブジェクトではなく複数
の活動が資源を介して依存関係を持って活動するモデル
として記述し、対象ドメイン固有のプロセス記述の方針
や目的を、上記活動、資源、依存関係の3つの構成要素
の記述における制約条件として認識場に記述する。ま
た、依存関係を活動間で取り扱う資源に基づいて記述す
る。
【0031】活動と活動間の依存関係の2つを構成要素
とする関係は図2に示されるようなモデルによって表現
される。また、活動間で扱う資源は、図3のように依存
関係上に表現されてもよい。図3の例では、活動「設計
する」と活動「試作する」は資源「設計図」の授受によ
って「資源の移行」型の依存関係で表現される。
【0032】依存関係の6つの基本タイプは、図4に示
すように、資源を提供する活動と資源を利用する活動と
の組み合わせ的な関係において資源の分配、資源の結
合、資源の移行、および資源の結合分配、資源の移行分
配、資源の結合移行の6つの基本タイプに分けられる。
【0033】6つの基本タイプは、任意の資源を介して
複数の活動が依存して活動している場合に、その資源を
提供する活動と利用する活動の数が、それぞれ、0、
1、複数の場合の3×3の組み合わせから、活動が2つ
未満になる3つの組み合わせを除いたもので、全てを網
羅している。
【0034】参考文献11では、依存関係は3つの基本
タイプによって表現するが、例えば、本発明にある「資
源の結合移行」タイプを3つのタイプの組み合わせで表
現しようとした場合、参考文献11の方法では、「資源
の移行」における資源提供側の活動の内部構造に「資源
の結合」の活動群を包含することによって表現しなけれ
ばならない。しかしこの場合、「資源の結合移行」にお
ける提供側活動と利用側活動群の直接的な依存関係は記
述できず、「資源の結合」の活動群は、「資源の移行」
における資源提供側の1つの活動に集約されたのちに、
依存関係を記述しなければならない。
【0035】6つの依存関係タイプは、2つ以上の活動
が依存し合う状況をタイプ分けするが、依存の主従関係
(どの活動が他のどの活動に依存しているかというこ
と)については限定しない。理由は、依存関係の調整方
法には主従関係の異なる複数の調整方法が存在してお
り、それらを比較検討できるように記述するためには1
つの依存関係タイプの中に記述されているほうが便利だ
からである。
【0036】主従関係が異なる調整方法の例としては、
生産活動と消費活動で、生産は調整可能だが消費は調整
できない場合は、消費が主で生産が従の調整方法とし
て、発注に基づく生産といった調整方法が考えられる。
逆に消費は調整可能だが生産は調整できない場合は、生
産が主で消費が従の調整方法となり、在庫による調整方
法や価格による調整方法が考えられる。
【0037】資源とは、任意の活動が利用あるいは提供
するあらゆる事物が設定できる。例えば、物質、エネル
ギー、情報、時間、空間、原料、設備、人材、信号など
である。しかし、実際のプロセスの記述では、活動間の
依存関係とその調整方法を記述する上で必要最小限の資
源について記述することで簡潔なプロセス記述が可能と
なる。この必要最小限の記述に関する定義は、認識場の
中の資源の定義に記述する。
【0038】例えば、「文書をプリントする」という活
動に必要な資源は、情報処理プロセス設計という認識場
では、電子文書とプリンタを資源として記述する必要が
あるが、電源や設置場所を資源として記述する必要は無
い。逆に、オフィスレイアウト設計という認識場では、
電源や設置場所を資源として記述することは必須とな
る。
【0039】資源の分配とは、1つの資源を複数の活動
が利用するときの活動間の依存関係の表記に用いる。例
えば、1つのプリンタを複数のPC上からプリント出力
する場合、各PC上のプリント出力はプリンタを効率的
に利用するために調整しあわなければならない。このよ
うな依存関係の表記に用いる。
【0040】資源の結合とは、複数の活動によって1つ
の資源が提供されるときの活動間の依存関係の表記に用
いる。例えば、複数の楽器の演奏によって一つの音楽が
完成するような場合、演奏のタイミングを調整しなけれ
ばならない。このような依存関係の表記に用いる。
【0041】資源の移行とは、1つの活動が提供する1
つの資源を1つの活動が利用するときに、活動間に依存
関係がある場合の表記に用いる。例えば、生産活動と販
売活動は製品という資源を介して依存関係にあり、在庫
最小化や納品最速化などの目的によってさまざまな調整
方法がありえる。このような依存関係の表記に用いる。
【0042】資源の結合配分とは、複数の活動によって
1つの資源が提供され、さらに、複数の活動がその資源
を分配して利用するとき、その提供側の複数の活動、お
よび、利用側の複数の活動の間の依存関係の表記に用い
る。例えば、多様なユーザニーズに対応して部品の色や
種類を変えて自動車を組みたてる場合、部品提供側の活
動は、複数のカーディーラーからの注文に依存する。あ
るいは、任意のカーディーラーは部品提供側の生産能力
や他のカーディーラーの発注によって納車時期に影響を
受けるという意味で依存する。このような場合の依存関
係の表記に用いる。
【0043】資源の移行配分とは、1つの活動が提供す
る1つの資源を複数の活動が利用するとき、その活動間
に依存関係がある場合の表記に用いる。例えば、複数の
需要に依存して生産の量や速度を変えるシステムでは、
分配側の活動の数によって提供側が提供する資源の提供
の量や速度を変える。このような場合の依存関係の表記
に用いる。
【0044】この例では、提供される資源の量や速度が
変わっても同一の資源と見なしているが、認識場の中の
資源の定義を変えることによって、資源を1つ提供する
場合と1ダースまとめて提供する場合を異なる資源とみ
なすことも可能である。
【0045】資源の結合移行とは、複数の活動によって
提供される1つの資源を1つの活動が利用するときに、
その活動間に依存関係がある場合の表記に用いる。例え
ば、複数のサプライヤの活動に依存して出荷調整をする
ようなシステムでは、複数の結合側の活動に依存して資
源の利用をコントロールする。このような場合の依存関
係の表記に用いる。
【0046】また活動間の依存関係を調整する調整方法
を依存関係の属性として記述する。活動間の依存関係を
調整する調整方法は、図5で示すように、依存関係の内
容として記述される。なお、依存関係があっても調整方
法が無いケースでは調整方法は記述されない。
【0047】認識場は記述対象のプロセスが存在する対
象ドメイン(専門分野や技術領域)におけるプロセス記
述の目的や方針を記述するための構成要素で、活動、資
源、依存関係の3つの構成要素の定義(記述範囲、型定
義、分類構造、粒度(granularity:記述の
詳細化の範囲)を含む記述の終了条件)に関する情報を
含む内容が記述される。
【0048】図6に示すように、認識場は、活動、資
源、依存関係の3つの構成要素の記述を統制するための
情報を内容として保持し、プロセス記述の背景情報とし
て存在する。
【0049】活動はプロセスを構成する動作について記
述する構成要素で、活動名とその活動に関与する資源
と、活動の詳細を含む内容が記述される。活動の詳細は
図7に示す。ここでいう活動の詳細もまたプロセスであ
り、本プロセス記述方法によって詳細化される。
【0050】活動は、図7に示すとおり、その活動に関
与する資源(利用する資源、および、提供する資源)
と、活動の詳細を含む内容が記述される。ここでいう活
動の詳細もまたプロセスで記述可能であれば、本プロセ
ス記述方法によって詳細化される。図7の例では、活動
Aの詳細化として、活動a1と活動a2によって構成さ
れるプロセスが示されている。
【0051】依存関係は活動間の関係について記述する
構成要素で、活動間でやり取りされる資源に着目した場
合の活動間の依存関係と、その依存関係を調整する調整
方法を含む内容が記述される。ここでいう調整方法もま
たプロセスで記述可能であれば、本プロセス記述方法に
よって記述される。
【0052】また、上記依存関係において、調整方法が
複数存在する場合、それらの比較に関する情報を含む内
容が記述される。
【0053】依存関係は、活動間でやり取りされる資源
と依存し合う活動と依存関係の内容として調整方法と調
整方法の比較情報を含む内容が記述される。図8の例で
は、活動は資源提供側と資源使用側とに分けて保持して
いる(図8(a))。図8の例では、調整方法が2つ存
在し、それらの比較に関する情報が記述されている(図
8(b))。比較に関する情報は自然言語による解説や
バランスシートやトレードオフテーブルによって表現さ
れる。調整方法もプロセスで記述できる場合は、図8の
例のように活動Cと活動Dは本プロセス記述方法によっ
て記述されたプロセスを参照している(図8(b))。
【0054】資源は活動間でやり取りされる資源につい
て記述する構成要素で、資源名と資源の性質を含む内容
が記述される。
【0055】資源は、図9に示すように、資源の名前と
性質を含む内容によって記述される。資源の性質は、認
識場によって定義される。例えば、資源の性質として作
業者とした場合、資源の性質には、作業資格、年齢、労
働時間、過去の職歴などの属性に対応する値がはいる。
この時の各属性は認識場において定義される。
【0056】認識場は、記述対象のプロセスが存在する
対象ドメインの性質や分析の視点や目的に関する情報を
記述することによって、記述されるプロセスをより現実
のニーズに近いモデルとして記述するためのドメインに
依存した特性を定義する。図10に示すように、活動、
資源、依存関係の記述範囲(種類や粒度)、構成要素の
性質を記述するための属性を決める型定義、構成要素が
マッピングされている分類構造、プロセスを詳細化して
いく上での記述の終了条件に関する情報を含む内容が記
述される。各値は対象ドメインによって異なり、形式理
論や数式で表示されるものもあれば、自然言語で解説的
に記述されるものもある。
【0057】また、実用上の要請から、対象ドメインに
依存しない単一のグローバル認識場が存在し、対象ドメ
インに依存しない初期値としての活動、資源、依存関係
の定義は、グローバル認識場の属性として記述される。
あらたに認識場を作成する場合は、グローバル認識場に
対して対象ドメインに特化した追加記述をおこない、グ
ローバル認識場とは別の名前の対象ドメインに沿った認
識場名を与えて保存することによってなされる。
【0058】[プロセスの分類]この実施例において
は、活動、依存関係、資源、認識場の4つを構成要素と
してプロセスを分類する。活動、資源、依存関係の3つ
の構成要素は、汎化−特化のような意味的な抽象具象
(Is−a)関係、全体−部分のような組成を示す包含
(Part−of)関係、分野固有の伝統的なあるいは
直感的な分類を示すクラスター関係、などを含む各種分
類構造によって分類することができ、それら分類構造は
各構成要素が使用された認識場の属性として管理される
ことを特徴とする。
【0059】活動と資源と依存関係は、図14に一例と
して示すように、意味的な抽象具象(Is−a)関係、
組成を示す包含(Part−of)関係、分野固有のク
ラスター関係などを含む各種分類構造によって分類され
る。資源の分類の例を図15に示す。分類構造は認識場
ごとに複数定義可能であり、実用上の要請から、図18
に示すようにグローバル認識場があり、ここにはグロー
バルな分類構造が保持される。
【0060】認識場も、意味的な抽象具象(Is−a)
関係、組成を示す包含(Part−of)関係、分野固
有のクラスター関係、などを含む各種分類構造によって
分類することができ、それら分類構造は、グローバル認
識場の属性として管理されることを特徴とする。
【0061】すなわち、認識場は、図18に示すよう
に、意味的な抽象具象(Is−a)関係、組成を示す包
含(Part−of)関係、分野固有のクラスター関係
などを含む各種分類構造によって分類される。認識場の
分類構造はグローバル認識場にのみ保持される。
【0062】活動、資源、依存関係、認識場の4つの各
構成要素は、その作成履歴、変更履歴、参照履歴、削除
履歴などの履歴情報を含む各種分類構造によって分類さ
れ、それら分類構造は各構成要素が使用された認識場の
属性として管理される。
【0063】履歴情報は、図16で示すように、作成履
歴、変更履歴、参照履歴、削除履歴などの各種履歴情報
を構成要素ごとに保持する。
【0064】利用頻度が高い、あるいは、特定の条件下
で最も良く使われる常套手段であるといった、利用方法
にパターンがみらえる特徴的なプロセスは、プロセスパ
ターンとしてクラスター関係を含む各種分類構造によっ
て分類され、それら分類構造は、各構成要素が使用され
た認識場の属性として管理される。
【0065】プロセスパターンは、図17で示すよう
に、オーバラップしたクラスター関係を含む各種分類構
造によって分類され、分類構造は認識場ごとに複数定義
可能であり、実用上の要請から、グローバル認識場には
グローバルな分類構造が保持される。
【0066】[プロセス知識データベース]この実施例
では以上のようなプロセス記述方法およびプロセス分類
方法を実装したプロセス知識データベースを実現する。
このプロセス知識データベースは、クライアント・サー
バ・システム、汎用機システム、スタンドアローンのコ
ンピュータシステム等種々のコンピュータシステム構成
において実装できる。すなわち、データベースシステム
は、上述の構成要素に基づくプロセス記述データを、上
述分類構造によって分類し保持する。さらにプロセス知
識データベースは、入力手段100、検索手段101、
編集手段102、データベース管理手段103、表示手
段104、および蓄積手段105によって構成される。
【0067】[プロセス検索の方法]この実施例では、
例えば上述のプロセス知識データベースシステムを利用
して、活動、依存関係、資源、認識場の各属性情報に含
まれる型や値やそれらの組み合わせを検索キーとして、
上記の各種分類構造から、特定情報、類似情報、周辺情
報、対象情報などを検索する。
【0068】すなわち、このプロセス検索の方法は、構
成要素の属性の型と値の組み合わせによって検索をおこ
なう、いわゆる属性検索であって、活動、依存関係、資
源、認識場の各属性情報に含まれる型や値やそれらの組
み合わせを検索キーとして、上記の各種分類構造から、
特定情報、類似情報、周辺情報、対象情報などを検索す
る。
【0069】前述のようなプロセス記述方法を適用した
システムや蓄積したデータベースにおいては以下に述べ
るように、活動、依存関係、資源、認識場の各属性情報
の含まれる情報やそれらの組み合わせを検索キーとし
て、条件を満たす特定の情報、検索条件を多少緩和すれ
ばマッチする類似情報、認識場に依存した分類構造内で
近傍にあるものを検索する周辺情報、依存関係の記述の
際に図8の調整方法の比較情報で比較されている比較対
象の情報などを検索することができる。
【0070】検索条件を指定しての特定情報の検索に
は、活動、依存関係、資源、認識場のどれについて検索
結果を求めるかを指定して検索する。必要であれば、検
索対象の属性値とその値を指定しての検索も行うことが
できるし、関連する活動、依存関係、資源、認識場の他
の情報を指定、あるいは、その属性を指定することによ
って、柔軟な検索を行うことができる。
【0071】認識場の検索から説明を行う。認識場を検
索する際には、認識場を検索することの指定を行い、そ
の条件を設定する。この条件とは認識場の属性値(例え
ば終了条件や名前など)のほかに、その認識場に含まれ
る活動、依存関係、資源からも検索を行うことができ
る。例えば、特定の属性値を持つ活動を含んだ認識場の
検索、というものを実行することになる。さらに、検索
範囲を特定の認識場やその集合を視点として、グローバ
ル認識場の分類構造上、上位階層の方向に検索範囲を設
定する、同レベルのものに検索範囲を設定する、下位階
層の方向に検索範囲を設定するなど、分類構造の中で、
検索範囲を指定した検索を実行することができる。ま
た、条件の一致について許容範囲を緩めた類似検索も行
うことが可能である。
【0072】活動、依存関係、資源に対しても、同様の
検索は提供される。活動、依存関係、資源のどれについ
て検索結果を求めるかを指定して検索し、必要であれば
検索対象の属性値とその値を指定しての検索も行うこと
ができるし、関連する活動、依存関係、資源などの他の
情報を指定、あるいはその属性を指定して、検索を実行
することができる。また、このとき、活動、依存関係、
資源の条件を指定する際に、それぞれ認識場の条件も指
定することができる。指定されない場合は、全ての認識
場での検索となるし、指定された場合には、特定の条件
の認識場において、活動,依存関係、資源の属性値や分
類構造を使用して検索が行われる。
【0073】活動、依存関係、資源についても検索時の
検索範囲を指定することが可能である。認識場や認識場
の中の分類構造を指定することにより、その分類構造の
中で検索範囲が制御できる。例えば、ある活動について
上位階層の方向に検索範囲を規定すると、指定された認
識場が持つ分類構造のうち、指定された活動について記
述されている分類構造を上位階層側にたどった範囲に検
索範囲が指定される。同様の検索範囲の制御を下位階層
方向や、同レベルの階層、また、その分類構造における
周辺などで検索範囲を規定することができる。
【0074】また、特殊なものとして、依存関係に含ま
れる調整方法について、同じ依存関係内の別の調整方法
を検索するものも検索することができる。そして、調整
方法の検索も上記の他の検索条件と論理結合させること
ができ、例えば、関連する活動の条件を指定したり、検
索範囲を指定したりする制御を加えることができる。
【0075】従来例では異なる分野で分類構造の優先順
位が違ってくるような分野間においては、抽象・具象の
方向が異なってしまい、個々の分類構造において抽象化
を進めていっても共通部分が見られなかったような場合
もあった。しかし、本発明では認識場に複数の分類構造
を許すことにより、分類構造の優先順位が異なるような
分野間においても共通の分類構造を有することを可能と
しており、このような共通の分類構造を指定し、検索範
囲を指定することにより、従来検出できなかったような
分野間のプロセスの一致などを見出すことが可能になる
うえ、分類構造を指定した検索が可能であることから、
分野間での異なる分類構造の優先順位などの影響を受け
ずに、検索時の視点での検索範囲の指定を実現すること
ができる。
【0076】[プロセス分析の方法]認識場の定義とプ
ロセスの記述とを平行して行ないながら分析を行うこと
ができる。はじめに前述の認識場を定義し、それに基づ
いてプロセスを前述の活動と依存関係と資源とによって
分析・記述し、分析から得られた情報にもとづいて認識
場の定義を必要に応じて改良する。そして、認識場の中
で定義された記述の終了条件に達するまで、プロセスの
分析・記述と認識場の定義の改良を繰り返すことでプロ
セス分析を進める。
【0077】このプロセス分析の方法は、図11に示す
ように、認識場の定義とプロセスの記述とを平行して行
なう分析方法である。各ステップは図から明らかである
ので特に説明は行わない。
【0078】具体的には図12に示すように、プロセス
が存在する対象ドメインの特性やプロセス記述の目的な
どから、認識場を定義する。認識場は、初期値として提
供されているグローバル認識場をベースに新たな認識場
を作成するか、あるいは、すでに記述・分類されている
既存の認識場から合致するもの、あるいは、類似した認
識場を使用・改良することによって定義する。
【0079】次に、定義された認識場にもとづいて、分
析の対象となるプロセスを活動と活動間の依存関係と資
源に着目して分析し記述する。対象となるプロセスと類
似したプロセス記述を検索して得られた場合は、検索さ
れた既存のプロセス記述を使用・改良して、対象となる
プロセスの記述を進める。最初の段階では、全体像を概
観できる粒度や抽象度で記述する。
【0080】次に、分析の過程で得られた情報に基づ
き、認識場の定義を再検査し、必要に応じて追加・修正
を行なう。認識場の定義の変更があった場合は、それに
伴うプロセス記述の修正もおこなう。
【0081】最後に、認識場で定義されている記述の終
了条件と照合し、合致した場合は終了する。合致しない
場合は、再び、認識場の検査にもどりここまでの工程を
繰り返す。
【0082】図12の各ステップも図の記載から明らか
であるので特に詳細な説明は行わない。
【0083】また、分析対象のプロセスの対象ドメイン
に関する認識場がすでにある場合に、その認識場を使っ
て過去に行なわれた分析の履歴情報を利用して、認識場
に定義されたプロセス記述の制約条件(各構成要素の定
義など)を段階的に変化させながらプロセスの記述を行
なうことでプロセス分析を進めることもできる。
【0084】この分析の方法は、分析対象ドメインに対
応する既存の認識場がすでにある場合に、その認識場を
使って過去に行なわれた分析の履歴に基づいて、認識場
を段階的に変化させながらプロセスの記述を行なうこと
によって、分析の詳細度や粒度の調整が過去の分析履歴
によって支援することができる。
【0085】また、分析対象のプロセスに関する認識場
がすでにある場合に、過去に行なわれた認識場の変化の
履歴を必要に応じて編集し、認識場の段階的な変化をプ
ロセス分析の方法論として認識場の履歴中に保持する。
そして、対象となるプロセスを分析する際に、認識場の
段階的な変化に沿ってプロセスの分析・記述を行なうこ
とによってプロセス分析を進める。
【0086】認識場の段階的な変化に沿って、プロセス
の分析・記述を行う場合、認識場の変化の段階(=分析
ステップ)は編集された履歴ファイルに記録される。こ
の分析用の履歴ファイルは認識場の履歴ファイルリスト
の中の1つの履歴ファイル、例えば、履歴ファイルの名
前「分析ガイド1」などとして保持される。
【0087】「分析ガイド1」のような履歴ファイルを
利用して、認識場を段階的に変化させるには、履歴ファ
イル「分析ガイド1」から参照される履歴の任意のデー
タを参照する。これによって、その履歴データの中で記
録として保持されている認識場の状態が、現在の認識場
の各種定義と記述条件に適応される。このとき認識場の
最新の状態は通常の履歴ファイル、例えば履歴ファイル
名「自動履歴」にバックアップされる。
【0088】通常、分析ステップを示す履歴は、ステッ
プにしたがって分析ファイル上に順番に配置される。ま
た、分析用の履歴ファイルのある分析ステップから次の
分析ステップへ分析を進めるときの判断基準や、ある分
析ステップにおける分析の結果によって、異なる分析ス
テップへ分岐あるいはループさせたり、また、現在とは
別のドメインの認識場を使った分析へジャンプさせるよ
うな判断基準や、認識場の分類構造を参照して分析に用
いる認識場を指定するような場合、それらは分析ファイ
ルの中の説明の部分に記述される。
【0089】たとえば、図18の認識場の分類例に示す
ように、認識場「ソフトウェア設計」において分析ステ
ップを進める過程で、分析の結果によって、さらに認識
場「UI(User Interface)設計」、認
識場「データフロー設計」、認識場「関数設計」へ分岐
させ、分析の進度にあわせて、適切な認識場を使いなが
ら分析を進めることができる。
【0090】ここで述べるプロセス分析の方法では、過
去に行なわれた認識場の変化の履歴を必要に応じて編集
し、認識場の段階的な変化をプロセス分析のステップと
して認識場の履歴に保持させ、対象となるプロセスを分
析する際に、認識場の段階的な変化に沿ってプロセスの
分析・記述を行なう。認識場の履歴は、プロセス記述の
制約条件を施行錯誤しながら具体化していった過程の履
歴であるから、その履歴を編集することによって、段階
的にプロセス記述の制約条件を変えて効率良く分析する
ための分析ステップを作成することができる。このよう
な分析のステップを利用することによって、例えば、プ
ロセス分析の初期では制約条件を弱くして全容の記述を
容易にし、段階的に制約条件を強くすることによって、
部分の詳細な記述精度をあげ、抜け漏れをなくするとい
った、支援が可能になる。
【0091】[プロセス設計の方法]設計の対象となる
プロセスの全体あるいは一部に関して、類似したプロセ
ス記述の情報を上記検索方法によって検索し、得られた
プロセスモデルを修正・拡張することによって、新たな
プロセスを設計することができる。
【0092】このプロセス設計の方法では、設計の対象
となるプロセスの全体あるいは一部に関して、代替可能
なプロセス記述、あるいは、類似したプロセス記述を上
記検索方法によって検索し、得られたプロセス記述を改
良することによって、新たなプロセスの設計を支援す
る。検索に際して、複数の認識場を検索対象としたり、
グローバル認識場を検索の対象とすることで分野やドメ
インを越えた領域からのプロセス記述に関する情報を得
ることができる。
【0093】[プロセスの表示方法]プロセスの表示方
法において、E−RモデルのE(実体)を活動に、R
(関係)を依存関係に対応付け、Rにおいてn対mの多
項リンクを許することを特徴とした拡張E−Rモデル
と、その拡張E−Rモデルで表現されたモデルを包含す
るバックグラウンド領域を認識場として背景色あるいは
領域の輪郭線によって表現することができる。
【0094】このプロセスの表示方法は、プロセスの表
示方法において、図4に示すように、E−RモデルのE
(実体)を活動に、R(関係)を依存関係に対応付け、
Rにおいてn対mの多項リンクを許することを特徴とし
た拡張E−Rモデルと、図6に示すように、その拡張E
−Rモデルで表現されたモデルを包含するバックグラウ
ンド領域を認識場として背景色あるいは領域の輪郭線に
よって表現する。
【0095】プロセスの表示方法において、活動間の依
存関係は必ずしも1つでないため、活動間の依存関係を
すべて表示すると煩雑になる場合がある。その場合は、
依存関係の属性や属性値によって、表示させる依存関係
を指定することができる。例えば、基本タイプが同じ依
存関係のみ表示したり、扱う資源が同じである依存関係
のみ表示させることができる。同様に、活動や資源につ
いても属性や属性値によって表示させるものを指定する
ことができる。
【0096】これによって、例えば、依存関係を「移
動」タイプに限定して表示させると、いわゆるワークフ
ローを表示させることができる。また、例えば、資源を
材料や部品や製品といった生産資源に限定して表示させ
ると、いわゆるサプライチェーンを表示させることがで
きる。
【0097】[分類構造の表示方法]分類構造の表示方
法において、E−RモデルのE(実体)を分類対象に、
R(関係)を抽象具象(Is−a)関係や包含(Par
t−of)関係やクラスター関係に対応付けることを特
徴とする拡張E−Rモデルと、そのモデルで表現された
分類構造を包含するバックグラウンド領域を認識場とし
て表現することができる。
【0098】この分類構造の表示方法は、分類構造の表
示方法において、E−Rモデル(Entity−Rel
ation model)のE(実体)を分類対象に、
R(関係)を抽象具象(Is−a)関係や包含(Par
t−of)関係やクラスター関係に対応付けることを特
徴とする拡張E−Rモデルと、そのモデルで表現された
分類構造を包含するバックグラウンド領域を認識場とし
て表現する。
【0099】また、分類の根本(ルート)になるE、複
数の実体を束ねる節(ブランチ)になるE、分類の枝葉
(リーフ)になるEにおいて、実用上の要請から、実際
に対応する構成要素が存在しないが分類上の解りやすさ
から必要となるラベルとして実体の無い要素名(abs
tract element) としてEを導入する。
【0100】[詳細なデータ構造]図19は、本システ
ムを実現する上で必要となるデータ構造の実施例であ
る。
【0101】1は活動、2は資源、3は依存関係、4は
認識場、5はグローバル認識場のデータ構造である。プ
ロセスはこれらのデータによって表現される。また、プ
ロセス分類のデータ構造は、それらのデータIDを通常
のプログラミング言語やデータベース記述言語が提供す
る集合(Set)や配列(Array)や接続リスト
(linked list)を使って構成される。
【0102】これらのデータ構造に基づいてそれぞれの
データが生成される。実装方法としては、リレーショナ
ルデータベースモデルの場合は、データ構造をリレーシ
ョンとして定義し、データはタプルごとに記述される。
クラスベースオブジェクト指向モデルの場合は、データ
構造をクラスとして定義し、データはインスタンスとし
て生成される。プロトタイプベースオブジェクト指向モ
デルの場合は、データ構造はデフォルト値を含むプロト
タイプとして定義し、データはプロトタイプからのコピ
ーと編集によって記述されていく。
【0103】活動(1)は、内部構造としてその活動が
提供する資源のリスト(7a)と利用する資源のリスト
(7b)をもつ。依存関係(3)は、内部構造としてそ
の依存関係によって依存しあう活動についての、資源提
供側の活動リスト(8a)と資源利用側の活動リスト
(8b)をもつ。
【0104】認識場(4)では、活動(1)、資源
(2)、依存関係(3)が任意の対象領域のプロセス記
述に用いられる場合、その対象領域に固有な条件や定義
を記述するための内部構造として、活動のための定義情
報(9)、資源のための定義情報(10)、依存関係の
ための定義情報(11)を持つ。任意の対象領域に依存
しないシステムの初期値としての活動、資源、依存関係
の定義は、5のグローバル認識場から参照されるそれぞ
れの定義情報において記述される。新たな対象ドメイン
に相応した新たな認識楊を作成する場合、グローバル認
識場(5)が雛型として利用される。グローバル認識場
は、あらたな認識場を作成する場合の定義情報(6)を
もつ。
【0105】活動(1)、資源(2)、依存関係(3)
は、それぞれのデータの分類を、例えばクラスタ関係
(15)や具象化関係(16)や包含関係(17)に代
表される様々な分類構造で表現でき、それらをファイル
した分類ファイル(14)としてもつ。
【0106】認識場(4)とグローバル認識場(5)の
データ構造は同じであるが、分類情報に関して意味的に
異なる属性フィールドをもつ。認識場(4)の分類情報
では、その認識場が含まれる分類構造へのポインターを
ファイルした分類ファイルを保持することで、構造検索
や分類編集の効率化を図っているのに対し、グローバル
認識場(5)における認識場分類では、データベースに
存在する全ての認識場データを分類した分類構造を保持
する。グローバル認識場は、データベースにおいて1つ
だけ存在する。
【0107】活動(1)、資源(2)、依存関係
(3)、認識場(4)、グローバル認織場(5)は、デ
ータの作成、編集、参照などの操作に関する履歴を履歴
(13)として記録でき、履歴ファイル(12)として
保持する。ただし、グローバル認識場の編集は、あらた
な認識場の作成の雛型として利用される場合であり、グ
ローバル認識場の変更・修正をグローバル認識場に反映
させることはできない。
【0108】また、認識場のデータの履歴情報を編集す
ることによって、その認識場における活動、資源、依存
関係の記述条件を段階的に表現し、プロセス記述の初期
の投階では、大局的な記述を促し、後期の段階において
は詳細な記述を催すような、プロセス記述のガイドライ
ンとして利用できる。
【0109】図20は認識場、活動、資源、および依存
関係のデータ構造の一例を示している。また、図21
は、分類情報に関連するデータ構造の一例を示してい
る。また図22は履歴情報に関連するデータ構造の一例
を示している。
【0110】[プロセスの記述登録例]プロセスの記述
および登録はつぎのように行われる。
【0111】図23において、プロセス記述スケッチパ
ッド(200)において、記述したいプロセスの基本構
成を、デフォルトの活動と依存関係を使って作成する。
この時の認識場はグローバル認識場となる。
【0112】図23において、活動のデータの生成は、
基本メニュー(201)の活動を選択し、既存検索か新
規作成かを選ぶ。新規作成を選択した場合、活動のデフ
ォルト図形(202)が表示きれる。活動の図形(20
2)のプロパテイ(203)を開き、活動の属性を記述
する。また、別な方法として、依存関係のプロパテイ
(205)の中の依存活動リストのテーブル(206)
を選択すると、既存検索か新規作成かのメニューが表示
され、基本メニューからの場合と同様に活動のデータを
生成できる。
【0113】依存関係のデータの生成は、基本メニュー
(201)の依存関係を選択し、既存検索か新規作成か
を選ぶ。新規作成を選択した場合、依存関係のデフォル
ト図形(204)が表示される。依存関係の図形(20
4)のプロパテイ(205)を開き、依存関係の属性を
記述する。
【0114】依存関係のプロパテイ(205)の中の依
存活動リストのテーブル(206)において、資源提供
側活動と資源利用側活動のそれぞれの数によって、依存
活動のタイプが決まる。
【0115】依存活動の6つのタイプについて述べる。
【0116】「移行」は、いわゆる、資源のフローであ
り、関数型プログラミング言語の引数(argumen
t)と返り値(return value)のように、
ある活動の処理結果が次の活動の引数として与えられて
いくような依存関係の表現に用いる。
【0117】「分配」は、所謂、資源の共有であり、ロ
ジスティックスの配送の場合は、倉庫という資源を複数
の配送プロセスが共有する場合になどの表現に用いる。
【0118】この時、倉庫という資源を、空間的に分割
するか、時間的に分割するかという共有の方法は、図5
の例のように、依存関係の2つの調整方法として記述さ
れ、2つの調整方法の比較情報が記述されることによっ
て、プロセス設計の目的に適した調整方法を選択するこ
とができる。
【0119】さらに、上記の例で、倉庫のスペースが可
変で割り当ての調整が可能な場合、倉庫のスペースとい
う資源を提供する提供側の活動は、複数の倉庫の利用側
の活動と依存関係を持つため、この場合は「移行分配」
の依存関係タイプで表現される。
【0120】「結合」は、複数の活動が一つの資源を提
供する場合であり、料理や製品の組立てや、計算機の並
列処理における複数処理の結果が一つの引数を返す場合
などの表現に用いる。
【0121】この時、たとえば料理の味付けが料理を顧
客に依存する場合、複数の調理活動は顧客に依存するた
め、この場合は、この場合は「結合移行」の依存関係タ
イプで表現される。
【0122】さらに、同時あるいは時系列的に複数の異
なる顧客に料理を提供する場合の依存関係の表現は「結
合分配」の依存関係タイプで表現される。
【0123】「結合分配」は、別な例では、グループウ
ェアや組織論における人的システムのプロセスを表現す
る場合に、複数人の対話を複数人が聞く場合、あるい
は、ジャズや演劇のような集団芸術によって結合された
作品を複数の聴衆が共有するような場合、相互のリアク
ションが相互のアクションに影響するような状況を表現
するためにも用いることができる。
【0124】これら4つの依存関係タイプは、活動であ
るとも捉えることができる。たとえば、「結合」は、複
数資源を1つの異なる資源に結合する活動と捉えること
ができる。依存関係として記述した場合には複数の調整
方法として内部プロセスを記述できる。活動として記述
した場合は、1つのプロセス記述になるが、他の活動か
らの複数の依存関係を記述できる。このように、あるプ
ロセスを、活動として表現するか依存関係として表現す
るかの判断基準は、対象ドメインごとの分析のポリシー
として認識場に記述されることで、、冗長性を減らし、
直感的に理解しやすい記述が可能となる。
【0125】資源のデータは、基本メニュー(201)
の資源を選択することによって作成する。基本メニュー
(201)から作成する場合、基本メニューの資源を選
択し、既存検索か新規作成かを選ぶ。新規作成を選択し
た場合、資源のデフォルト図形(209)が表示され
る。資源の図形(209)のプロパテイ(210)を開
き、資源の属性を記述する。また、別な方法として、資
源のデータは、活動のプロパテイ(203)の利用資源
リストと提供資源リストのテーブル(207)を選択す
る、あるいは、依存関係のプロパテイ(205)の属性
である資源(208)を選択すると、既存検索か新規作
成かのメニューが表示され、基本メニューからの場合と
同様に資源のデータを生成できる。
【0126】活動のデータ、依存関係のデータ、資源の
データがそれぞれ関連し合うデータとして定義された場
合は、(211)に示すように図形は視覚的に接続され
た形で表示される。
【0127】図24において、認識場のデータは基本メ
ニュー(201)の認識場を選択し、設定か編集かのサ
ブメニュー(213)で編集を選び、つぎのサブメニュ
ー(214)で既存検索か新規作成かグローバルかを選
ぶ。新規作成を選択した場合、認識場プロパテイ(21
5)が表示される。グローバルを選択した場合、グロー
バル認識場のプロパテイ(216)が表示される。グロ
ーバル認識場は全てのデータの初期設定を規定する認識
場であり、グローバル認識場のデータは唯一1つであ
り、変更修正はできない。。現在のスケッチパッド(2
00)でプロセス記述をする場合に設定している認識場
名は右上のラベル(212)に表示されている。
【0128】サブメニュー(213)で設定を選んだ場
合、新たなスケッチパッドが表示され、認識場設定のた
めの認識場の検索ダイアログボックス(217)が開か
れる。基本メニュー(201)の活動、資源、依存関係
のそれぞれのサブメニュで既存検索を選んだ場合も、検
索ダイアログボックス(217)が表示される。検索の
条件は、基本メニューで選んだ構成要素のタイプ(活
動、資源、依存関係)、スケッチパッドの認識場の設定
などが自動的に入力される。但し、認識場から依存検索
を選んだ場合は、グローバル認識場の認識場分類に登録
された分類が検索対象になる。
【0129】図25では、プロセス記述(218)にお
いて、見易さの点から資源の図形表示を止めたプロセス
記述(219)、活動「処理する」を詳細化し、「分配
する」「計算する」「検索する」を表示させたプロセス
記述(220)を示している。活動「処理する」を詳細
化したプロセス記述(複数の活動データと、資源データ
を含む依存関係データの組みによって構成されるネット
ワーク構造)は、活動「処理する」の資源処理内容の属
性として保持されている。また、活動「処理する」と活
動「分配する」「計算する」「検索する」の全体一部分
の関係は、それらが属する認識場の活動定義の分類構造
から参照される包含(Part−of)関係の分類構造
において分類される。
【0130】図26に示すように、スケッチパッド上で
異なる認識場のプロセスを表示する場合、(221)に
示すようなプロセス記述ボーダラインと認識場名の表記
によってわかりやすく表示する。同様に異なる認識場の
分類構造や履歴情報も同様の識別方法によって単一のス
ケッチパッドに表示される。
【0131】具体的なプロセス記述の例を示す。文書作
成装置(ワープロ)から文書印刷装置(プリンタ)への
出力であるいわゆる「情報処理システム」というドメイ
ンの「プリント処理」を記述対象プロセスとした場合の
実施例を示す。
【0132】まず、グローバル認識場を編集することに
よって新しい認識場を作成し、名前を「情報処理システ
ム」として保存する。認識場のIDはシステムによって
自動的に設定される。新しい認識場の中に、新しい活動
を作成し、名前を「プリント処理」とする。活動のID
および認識場IDはシステムによって自動的に設定され
る。
【0133】次に「プリント処理」という活動が利用と
する資源を作成する。一般にプリント処理に必要な資源
としては、プリンター、電源、用紙、インク、設置場
所、プリント所要時間、プリントジョブなどが上げられ
る。また、「プリント処理」が提供する資源としては印
刷物がある。
【0134】上記資源のうち、認識場「情報処理システ
ム」でプロセスを記述する上で記述する必要のない資源
に関しては、その記述を必要としないことを認識場の資
源の定義において記述する。
【0135】自然言語で記述する場合は、例えば「活動
に必要な資源として、情報処理システムの論理設計に不
要とされる資源は記述しない。例えば、システムの電
源、消耗品、設置場所、処理に必要な所要時間などの資
源は記述しない。」と記述する。また別な例として、条
件式で記述することもできる。この場合は、後に資源が
分類される任意の分類構造において、消耗品に分類され
る資源や、場所、時間などに分類される資源を含まない
という条件を記述することによって、誤った入力に対し
て自動的に警告を表示させることもできる。
【0136】もしここで、認識場が「情報処理システ
ム」ではなく、「オフィスレイアウト」であったとした
場合、記述すべき資源として電源や設置場所は必須とな
ることは明らかである。
【0137】次に、新たな資源として、「プリンタ」
「プリントジョブ」「印刷物」を作成する。そして、活
動「プリント処理」の属性として、「プリンタ」「プリ
ントジョブ」を利用資源リストに登録し、「印刷物」を
提供資源リストに登録する。
【0138】次に、複数のプリントジョブを一台のプリ
ンタで処理する場合のプロセスの調整方法を記述する。
ここでは、依存関係「資源の分配」を使用する。この場
合、資源「プリンタ」とその資源を分配して使う2つの
活動「プリント処理A」「プリント処理B」によって構
成される。この時、2つの活動の間には資源「プリン
タ」を介して依存関係が生じるため、依存関係タイプ
「分配」を新たに作成し、名前を「プリンタの共有」と
する。
【0139】依存関係「プリンタの共有」のID、認識
場ID、依存関係タイプはシステムによって自動的に設
定される。資源IDは資源「プリンタ」を指定すること
でシステムによって自動的に入力される。依存活動リス
トへの活動の登録は、活動「プリント処理A」「プリン
ト処理B」をユーザが資源利用側活動リストに直接登録
するか、それらを指定することによってシステムが自動
的に入力する。依存関係タイプ「分配」の場合、資源提
供側活動リストは空である。
【0140】次に依存関係の調整方法を記述する。依存
関係の調整方法は依存関係内容の中に記述される。この
中には、複数の調整方法とそれら調整方法の比較情報な
どが記述される。
【0141】本例では、依存関係「プリンタの共有」に
おいて一般的な2つの調整方法を記述する。一つは、プ
リンタのレディ状態を示すフラグを儲けてプリンタを利
用する方法と、もう一つは、プリンタの使用順番を記録
してその順番にプリンタを提供する方法である。
【0142】例えば、調整方法を2つ記述する場合、 「調整方法1:プリンタがレディ状態を示すフラグを儲
け、それを見てそれぞれの活動がプリンタを使用す
る。」 「調整方法2:FIFOスタックを儲け、プリンタを利
用したい要求を時系列に記録し、到着順にプリンタ資源
を提供する。」という方法が記述できる。
【0143】さらに上記2つの調整方法の比較を比較情
報として以下のように記述する。 「調整方法1は、1ビットのフラグの使用で実現でき
る。要求の受け付けに順序性がなく、資源の配分が活動
からのフラグの確認の頻度やタイミングに依存する。」 「調整方法2は、プリントジョブ要求を記録する管理手
段が必要となる。要求の受け付けに順序性があり、各活
動は1回のプリントジョブ要求を出すだけでよい。」
【0144】上記の調整方法や比較情報の記述は、一般
の文書ファイルやテーブルファイルや図形ファイルやH
TMLファイルを参照する形で記述することもできる。
【0145】次に、依存関係「プリンタの共有」を、グ
ローバル認識場の分類情報の依存関係のIs−a分類に
登録する。Is−a分類ツリーの上位の6タイプの中か
ら「分配」を下位に辿り、共有の下位にプリンタの共有
を登録する。
【0146】次に、共有に登録されている他のデータを
確認し、類似した条件で依存関係を調整している調整方
法を探す。
【0147】たとえば、他のデータとして、「製粉用の
水車小屋(a water mill)の共有」や「メ
モリー空間の共有」などがあり、「水車小屋の共有」に
関する調整方法には、「小屋の屋根に使用中の旗(fl
ag)を立てる」、「ドアに到着順の利用者リストを儲
ける」、「到着順で処理するが、利用者の利用時間が均
等になるように事前にチケットを発行する」、「利用許
可証として水車小屋の鍵を回覧する」といったものがあ
る。この中から、新たな調整方法のヒントとして、利用
者の利用時間が均等になるようにチケットを発行する方
法を見つけることができる。それによって、1つプリン
タを平等に共有する方法として、1つのプリンタが可能
な処理能力の上限をチケットの量で制御し、利用側の数
でチケットを分割するという調整方法を容易に獲得で
き、情報処理システム上に実装することであらたなプロ
セス設計が可能になる。
【0148】例えば上記の他の例で言えば、「旗を立て
る」という調整方法は、ポーリングやセマフォ(sem
aphore)の技術に対応し、「鍵を回覧する」とい
う調整方法はミューテックス(mutex)の技術など
に対応する。
【0149】
【発明の効果】本発明によれば、異なる分野や業種のプ
ロセスを共通にデータベース化でき、プロセスの分析、
検索、設計において、分野を越えたプロセス知識を活用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オブジェクト指向分析とコーディネーション
理論分析の違いを説明する図である。
【図2】 本発明のプロセス記述の基本モデルを説明す
る図である。
【図3】 上述プロセス記述の基本モデルに資源を記述
して示した図である。
【図4】 基本的な6つの依存関係を説明する図であ
る。
【図5】 依存関係の概念を説明する図である。
【図6】 認識場の概念を説明する図である。
【図7】 活動の内容を説明する図である。
【図8】 依存関係の内容を説明する図である。
【図9】 資源の内容を説明する図である。
【図10】 認識場の内容を説明する図である。
【図11】 プロセス分析方法の基本フローチャートで
ある。
【図12】 プロセス分析方法の実例のフローチャート
である。
【図13】 プロセス知識データベースシステムを示す
図である。
【図14】 活動と依存関係等に関する分類構造を説明
する図である。
【図15】 資源に関する分類構造を説明する図であ
る。
【図16】 履歴情報に関する分類構造を説明する図で
ある。
【図17】 プロセスパターンに関する分類構造を説明
する図である。
【図18】 認識場に関する分類構造とグローバル認識
場を説明する図である。
【図19】 各構成要素のデータ構造を全体として示す
図である。
【図20】 具体的なデータ構造例を示す図である。
【図21】 具体的なデータ構造例を示す図である。
【図22】 具体的なデータ構造例を示す図である。
【図23】 データの作成例を説明する図である。
【図24】 データの作成例を説明する図である。
【図25】 データの作成例を説明する図である。
【図26】 データの作成例を説明する図である。
【符号の説明】
100 入力手段 101 検索手段 102 編集手段 103 データベース管理手段 104 表示装置 105 情報蓄積手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正道 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND20 ND36 NK46 NR03 NR12 NR20 PP30 QT10 UU40

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスを、複数の活動が資源を介して
    依存関係を持つモデルを用いて記述するプロセス記述装
    置において、 記述対象のプロセスのドメインに対して認識場の定義を
    記憶する手段と、 上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの活動の属性
    を記憶する手段と、 上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの資源の属性
    を記憶する手段と、 上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの依存関係の
    属性を記憶する手段と、 上記活動、上記資源および上記依存関係を図形要素とし
    て表示する手段とを有することを特徴とするプロセス記
    述装置。
  2. 【請求項2】 プロセスを、複数の活動が資源を介して
    依存関係を持つモデルを用いて記述するプロセス記述装
    置において、 記述対象のプロセスのドメインに対して認識場を指定す
    る手段と、 上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの活動の属性
    を記憶する手段と、 上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの資源の属性
    を記憶する手段と、 上記認識場ごとに、上記記述対象プロセスの依存関係の
    属性を記憶する手段と、 上記活動、上記資源および上記依存関係の少なくとも1
    つを図形要素として表示する手段とを有することを特徴
    とするプロセス記述装置。
  3. 【請求項3】 プロセスを、複数の活動が資源を介して
    依存関係を持つモデルを用いて記述するプロセス記述装
    置において、 記述対象プロセスのドメインに対して、所定のドメイン
    識別子の下、プロセスの活動、資源および依存関係のそ
    れぞれの制約条件を記憶する手段と、 上記記述対象プロセスにドメイン識別子を割り当てる手
    段と、 上記記述対象プロセスの活動の属性を、割り当てられた
    ドメイン識別子の制約条件の下で記述する手段と、 上記記述対象プロセスの資源の属性を、割り当てられた
    ドメイン識別子の制約条件の下で記述する手段と、 上記記述対象プロセスの依存関係の属性を、割り当てら
    れたドメイン識別子の制約条件の下で記述する手段と、 上記活動、上記資源および上記依存関係の少なくとも1
    つを図形要素として表示する手段とを有することを特徴
    とするプロセス記述装置。
  4. 【請求項4】 上記認識場を図形要素として表示する手
    段をさらに有する請求項1記載のプロセス記述装置。
  5. 【請求項5】 上記認識場の図形要素が上記活動の図形
    要素および上記依存関係の図形要素を囲む請求項4記載
    のプロセス記述装置。
  6. 【請求項6】 上記認識場の分類構造を記憶する手段
    と、 上記記憶されている上記認識場の分類構造の少なくとも
    一部を表示する手段とをさらに有する請求項1、2また
    は3記載のプロセス記述装置。
  7. 【請求項7】 上記活動、資源および依存関係の分類構
    造を記憶する手段と、 上記記憶されている上記活動、資源および依存関係の各
    分類構造の少なくとも一部を表示する手段とをさらに有
    する請求項1、2、3または4記載のプロセス記述装
    置。
  8. 【請求項8】 上記認識場にはデフォルトで設定される
    1の認識場を含む請求項1、2、3、4または5記載の
    プロセス記述装置。
  9. 【請求項9】 活動と依存関係と資源と認識場の4つを
    構成要素としてプロセスを記述するコンピュータで実行
    されるプロセス記述方法において、プロセスとして記述
    すべき実世界の対象を、複数の活動が資源を介して依存
    関係を持って活動するモデルとして記述し、対象ドメイ
    ン固有のプロセス記述の方針や目的を、上記活動、資源
    および依存関係の3つの構成要素の記述における制約条
    件として認識場に記述することを特徴とするコンピュー
    タで実行されるプロセス記述方法。
  10. 【請求項10】 上記依存関係を活動間で取り扱う資源
    に基づいて記述し、上記依存関係を、資源の分配、資源
    の結合、資源の移行、および資源の結合分配、資源の移
    行分配、資源の結合移行の6つの最上位分類によってタ
    イプ分けする請求項9記載のコンピュータで実行される
    プロセス記述方法。
  11. 【請求項11】 上記活動間の依存関係を調整する調整
    方法を依存関係の属性として記述する請求項9記載のコ
    ンピュータで実行されるプロセス記述方法。
  12. 【請求項12】 上記活動はプロセスを構成する動作に
    ついて記述する構成要素で、活動名とその活動に関与す
    る資源と、活動の詳細を含む内容が記述され、上記活動
    の詳細もプロセスとして記述される請求項9記載のコン
    ピュータで実行されるプロセス記述方法。
  13. 【請求項13】 依存関係は活動間の関係について記述
    する構成要素で、活動間でやり取りされる資源に着目し
    た場合の活動間の依存関係と、その依存関係を調整する
    調整方法を含む内容が記述され、上記調整方法もプロセ
    スとして記述される請求項9記載のコンピュータで実行
    されるプロセス記述方法。
  14. 【請求項14】 上記依存関係において、調整方法が複
    数存在する場合、それらの比較に関する情報を含む内容
    が記述される請求項11記載のコンピュータで実行され
    るプロセス記述方法。
  15. 【請求項15】 上記資源は活動間でやり取りされる資
    源について記述する構成要素で、資源名と資源の性質を
    含む内容が記述される請求項9記載のコンピュータで実
    行されるプロセス記述方法。
  16. 【請求項16】 認識場は記述対象のプロセスが存在す
    る対象ドメインにおけるプロセス記述の目的や方針を記
    述するための構成要素で、上記活動、資源、依存関係の
    3つの構成要素の定義(記述範囲、型定義、分類構造、
    記述の詳細化のレベルを規定する粒度などを含む記述の
    終了条件)に関する情報を含む内容が記述される請求項
    7記載のコンピュータで実行されるプロセス記述方法。
  17. 【請求項17】 ドメインに依存しない単一のグローバ
    ル認識場が存在し、ドメインに依存しない初期値として
    の活動、資源、依存関係の定義は、グローバル認識場の
    属性として記述される請求項9記載のコンピュータで実
    行されるプロセス記述方法。
  18. 【請求項18】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素として記述されるプロセスを分類する、コン
    ピュータで実行されるプロセス分類方法において、活
    動、資源および依存関係の3つの構成要素は、意味的な
    抽象具象(Is−a)関係、組成を示す包含(Part
    −of)関係、分野固有のクラスター関係を含む各種分
    類構造によって分類され、それら分類構造は各構成要素
    が使用された認識場の属性として管理されることを特徴
    とするコンピュータで実行されるプロセス分類方法。
  19. 【請求項19】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素として記述されるプロセスを分類する、コン
    ピュータで実行されるプロセス分類方法において、認識
    場は、意味的な抽象具象(Is−a)関係、組成を示す
    包含(Part−of)関係、分野固有のクラスター関
    係を含む各種分類構造によって分類され、それら分類構
    造は、グローバル認識場の属性として管理されることを
    特徴とするコンピュータで実行されるプロセス分類方
    法。
  20. 【請求項20】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素として記述されるプロセスを分類する、コン
    ピュータで実行されるプロセス分類方法において、活
    動、資源、依存関係、認識場の4つの各構成要素は、そ
    の作成履歴、変更履歴、参照履歴、削除履歴の履歴情報
    を含む各種分類構造によって分類され、それら分類構造
    は各構成要素が使用された認識場の属性として管理され
    ることを特徴とするコンピュータで実行されるプロセス
    分類方法。
  21. 【請求項21】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素として記述されるプロセスを分類する、コン
    ピュータで実行されるプロセス分類方法において、利用
    頻度が高い、あるいは、特定の条件下で最も良く使われ
    る常套手段であるといった、利用方法にパターンがみら
    れる特徴的なプロセスは、クラスター関係を含む各種分
    類構造によって分類され、それら分類構造は、各構成要
    素が使用された認識場の属性として管理されることを特
    徴とするコンピュータで実行されるプロセス分類方法。
  22. 【請求項22】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素としてプロセスを記述したプロセス記述デー
    タを、分類構造によって分類し保持するプロセス知識デ
    ータベース装置において、 上記プロセス記述データを入力する入力手段と、 上記プロセス記述データを検索する検索手段と、 上記プロセス記述データを編集する編集手段と、 上記プロセス記述データを管理するデータベース手段
    と、 上記プロセス記述データを表示する表示手段と、 上記プロセス記述データを蓄積する蓄積手段とを有する
    ことを特徴とするプロセス知識データベース装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のプロセス知識デー
    タベースを用いてプロセスを検索するプロセス検索方法
    において、上記活動、依存関係、資源、認識場の各属性
    情報に含まれる型や値やそれらの組み合わせを検索キー
    として、上記の各種分類構造から、特定情報、類似情
    報、周辺情報、対象情報などを検索することを特徴とす
    るプロセス検索方法。
  24. 【請求項24】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素としてプロセスを分析する、コンピュータで
    実行されるプロセス分析方法において、 プロセスを分類する認識場の定義を入力する第1のステ
    ップと、 定義された認識場に基づいて当該プロセスの活動、依存
    関係および資源から当該プロセスを分析・記述する第2
    のステップと、 上記認識場の中で定義された記述の最終条件が満たされ
    るかどうかを判定するステップとを有し、 上記最終条件が満たされたと判別されるまで上記第1の
    ステップおよび第2のステップを繰り返すことを特徴と
    するコンピュータで実行されるプロセス分析方法。
  25. 【請求項25】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素としてプロセスを分析する、コンピュータで
    実行されるプロセス分析方法において、分析対象のプロ
    セスのドメインに関する認識場がすでにある場合に、そ
    の認識場を使って過去に行なわれた分析の履歴に基づい
    て認識場を段階的に変化させながらプロセスの記述を行
    なうことでプロセス分析を進めることを特徴とするコン
    ピュータで実行されるプロセス分析方法。
  26. 【請求項26】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素としてプロセスを分析する、コンピュータで
    実行されるプロセス分析方法において、分析対象のプロ
    セスに関する認識場がすでにある場合に、過去に行なわ
    れた認識場の変化の履歴を必要に応じて編集し、認識場
    の段階的な変化をプロセス分析の方法論として認識場の
    履歴中に保持し、対象となるプロセスを分析する際に、
    認識場の段階的な変化に沿ってプロセスの分析・記述を
    行なうことによってプロセス分析を進めることを特徴と
    するコンピュータで実行されるプロセス分析方法。
  27. 【請求項27】 設計の対象となるプロセスの全体ある
    いは一部に関して、類似したプロセス記述の情報を請求
    項23に記載の検索方法によって検索し、得られたプロ
    セスモデルを修正・拡張することによって、新たなプロ
    セスを設計するコンピュータで実行されるプロセス設計
    方法。
  28. 【請求項28】 活動と依存関係と資源と認識場の4つ
    を構成要素として記述されるプロセスを表示するプロセ
    ス表示方法において、E−RモデルのE(実体)を活動
    に、R(関係)を依存関係に対応付け、Rにおいてn対
    mの多項リンクを許することを特徴とした拡張E−Rモ
    デルと、その拡張E−Rモデルで表現されたモデルを包
    含するバックグラウンド領域を認識場として背景色ある
    いは領域の輪郭線によって表現するプロセス表示方法。
  29. 【請求項29】 分類構造の表示方法において、E−R
    モデルのE(実体)を分類対象に、R(関係)を抽象具
    象(Is−a)関係や包含(Part−of)関係やク
    ラスター関係に対応付けることを特徴とする拡張E−R
    モデルと、そのモデルで表現された分類構造を包含する
    バックグラウンド領域を認識場として表現する分類構造
    表示方法。
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