JP2001273012A - シーケンス回路の状態検出装置 - Google Patents

シーケンス回路の状態検出装置

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JP2001273012A
JP2001273012A JP2000086469A JP2000086469A JP2001273012A JP 2001273012 A JP2001273012 A JP 2001273012A JP 2000086469 A JP2000086469 A JP 2000086469A JP 2000086469 A JP2000086469 A JP 2000086469A JP 2001273012 A JP2001273012 A JP 2001273012A
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Hirotada Nakamura
浩祥 中村
Sentaro Sugita
仙太郎 杉田
Takatoshi Tachiki
隆利 立木
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定シーケンス方式のシーケンス回路で使用
されているリレーの実際の動作状態を検出し、シーケン
ス回路の異常箇所を容易に発見できるようにする。 【解決手段】 固定シーケンス方式のシーケンス回路4
1において、リレーCR1〜CR5もしくは接点CR1-1
〜CR5-1に、動作確認する信号状態確認装置43a〜4
3eを並列接続し、この信号状態確認装置43a〜43
eの信号をアドレッシング回路42を介してプログラマ
ブルロジックコントローラ(PLC)32に出力可能に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的接点を備え
た有接点リレーや半導体スイッチ素子などの無接点リレ
ーを組み合わせて製作する固定プログラム方式のシーケ
ンス回路において、シーケンス回路上のリレー素子やス
イッチ素子の状態を検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シーケンス回路を製作する場合、可変プ
ログラム方式と固定プログラム方式の2通りが用いられ
ている。可変プログラム方式は、コンピュータに接点や
リレーなどの機能を持たせ、プログラム上でシーケンス
回路を製作するプログラマブルロジックコントローラ
(PLCと称す)であり、固定プログラム方式は、機械
的接点を備えた有接点リレーや半導体スイッチ素子を組
み合わせてシーケンス回路を製作するものである。現
在、回路変更の容易性などの点からPLCが主流となっ
ているが、CPUが誤動作する可能性のある強いノイズ
が発生する場所や高信頼性を必要とする回路では、今で
も固定プログラム方式のシーケンス回路が用いられてい
る。上記固定プログラム方式のシーケンス回路として
は、例えば制御対象装置の運転を停止させる非常停止装
置が上げられる。
【0003】図6に示されるように、非常停止装置1の
シーケンス回路は、操作盤10に設けられた非常停止ス
イッチ11、安全プラグ12、運転準備スイッチ13の
うち、制御対象装置20の運転を停止させる運転停止用
リレ−CR1に対して常閉型の非常停止スイッチ11を
直列に接続し、運転停止リレーCR1と同様に、制御対
象装置20の運転を停止させる運転停止用リレーCR2
に対する常閉型の安全プラグ12を直列に接続される。
また、常開型の運転準備スイッチ13を運転用リレ−C
R3のコイルに直列接続し、運転用リレ−CR3及び運
転停止用リレーCR1、CR2のA接点CR3-1、CR2-1、
CR1-1を直列に接続した状態で運転用リレーCR4のコ
イルに接続し、更に、運転用リレーCR3のA接点CR3-
1と運転用リレーCR4のA接点CR4-1を並列に接続して
運転用リレ−CR4の自己保持回路を形成したシーケン
ス回路が用いられている。
【0004】そして、この非常停止装置1の運転用リレ
ーCR4が励磁されたとき、制御対象装置20に電力を
供給する供給線上のマグネットスイッチCR4-2が作動さ
れ、制御対象20に電力が供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記非常停止装置1に
使用されているリレー、マグネット等の接点は過大な電
流、あるいは長時間の使用による汚染及び経年変化によ
り、接点が溶着することがある。これらのリレー、マグ
ネットが溶着した場合、非常停止スイッチ11が押され
たり、安全プラグが引き抜かれたとしても運転用リレー
CR4が落ちず、オペレータに思わぬ危険を及ぼすこと
となる。このため、特開平3-90869号公報及び特
開平9−218702号公報に記載されるように、リレ
ーが溶着したとき、運転用リレーCR4が励磁されない
ようにする技術が提案されている。
【0006】しかしながら、上記公報に提案されている
技術は、非常停止装置に使用されているリレーやマグネ
ット等の接点が溶着したとき、電力線上のマグネットス
イッチを作動する運転リレーが励磁されないようにする
のみであり、非常停止装置内のシーケンス回路に使用さ
れているリレー、マグネットうち、例えば図6に示す非
常停止装置1では運転停止用リレーCR1、CR2及び
運転用リレーCR3、CR4のA接点の何れかで溶着が
発生したとしても、結果として運転用リレーCR4が励
磁されないのみで、何れの接点で溶着したかまでは究明
できなかった。しかも、上記非常停止装置をはじめとす
る固定シーケンス方式のシーケンス回路に使用されてい
るリレーなどは、そのON・OFF動作による接点の動
きが微小であり、制御回路上の溶着箇所を発見すること
は非常に困難であった。
【0007】そこで、本発明は固定シーケンス方式のシ
ーケンス回路、特に制御対象装置の電力供給を制御する
非常停止装置内で使用されているリレーの実際の動作状
態を検出できるようにすることを第1の目的とし、これ
らリレーの接点が溶着したとき、どのリレーの接点が溶
着したかを特定できるようにすることを第2の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、複数のリレーを配線によって接続し
てシーケンス回路を構成する固定シーケンス方式のシー
ケンス回路において、前記リレーもしくは前記リレーに
よって動作される接点に並列接続され、前記リレーもし
くは前記リレー接点に接続された配線の信号を検出する
信号状態確認装置を設けたことを特徴とする状態検出装
置を備えたものである。このように構成すれば、シーケ
ンス回路の各リレーもしくは接点の状態をシーケンス回
路の外部から知ることができるため、シーケンス回路の
故障の原因を容易にかつ素早く究明することができる。
【0009】また、上記状態検出装置において、前記状
態検出装置の信号をPLCに入力可能な信号に変換する
アドレッシング回路を備えてもよい。このように構成す
れば、PLC側でシーケンス回路内部の状態を知ること
ができ、PLC側でシーケンス回路内部のリレー及び接
点の状態に応じて動作を制御できるようになる。
【0010】更に、上記状態検出装置において、PLC
に前記信号状態確認回路の信号に基づいてシーケンス回
路の故障を監視する監視シーケンスプログラムを備える
ようにすれば、運転開始時及び運転中にシーケンス回路
の異常及び異常箇所を自動的に検出することができる。
【0011】更に、上記状態検出装置を制御対象装置の
リレー、マグネット、モータなどの出力素子及び、リミ
ットスイッチなどの入力素子に供給する電力を制御する
非常停止装置のシーケンス回路に用いれば、回路内部で
発生した接点の溶着箇所を素早くかつ容易に発見するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、生産設備に用いられる産業機械、
工作機械を構成する制御系のブロック図である。図1に
おいて、20は制御対象装置、例えば工作機械、ロボッ
トなどがあげられる。
【0013】制御対象装置20には図略のモータや電磁
弁などの出力要素と、これら出力要素によって動作され
る可動部の動きを検出するリミットスイッチなどの入力
要素が取付けられている。これら入力要素及び出力要素
は、プログラマブルロジックコントローラ(以下、PL
Cと称す)32に接続されている。PLC32は、入力
要素の状態を入力信号として入力し、入力要素の入力信
号が所定の状態になったとき、出力要素に対して所定の
出力信号を出力し、機械本体30の動作を制御する。
【0014】このPLC32は、CUP33、ROM3
4、RAM35を主な構成要素とし、RAM35は入力
要素と出力要素の動作関係を動作シーケンスプログラム
として記憶するとともに、非常停止装置36の状態を監
視する監視シーケンスプログラムを記憶している。ま
た、ROM34はシーケンスプログラムを実行するのに
必要な基本ソフト(OS)が記憶され、CPU33はR
AM33に記憶されたシーケンスプログラムを実行す
る。PLC32には、操作盤10及び非常停止装置36
が接続されている。
【0015】操作盤10はPLC32及び図略のCNC
装置に対して起動指令や停止指令などを与えるととも
に、制御対象装置20の動作状況を表示する。操作盤3
5は、液晶(LCD)表示板37とこの表示板37の表
示画面全域をカバーするように積層されたタッチスイッ
チパネルと、表示板37の周囲に配置された各種のハー
ドスイッチ類38と各種のハードランプ類39からな
る。ハードスイッチ類38は、例えば、運転スイッチ4
0、運転準備スイッチ13、非常停止スイッチ11、安
全プラグ12などからなり、ランプ類35は電源ラン
プ、自動運転中ランプ、総合異常ランプなどからなる。
これらハードウエアにより構成されたスイッチ類34及
びランプ類35は、システム全体の運転制御のために使
用されるものである。
【0016】非常停止装置36は前記出力要素の駆動に
必要な電力の供給・遮断を行う装置であって、操作盤1
0の運転準備スイッチ13、非常停止スイッチ11、安
全プラグ12の操作に基づいて電力の供給・遮断を行
う。非常停止装置36は、図2に示されるように、リレ
ー及び接点から構成されるシーケンス回路41と、後述
する信号状態確認装置43a〜43eからの信号をPLC
32に送信可能な信号に変換するとともに、PLC32
からの信号をシーケンス回路41で実行可能な信号に変
換するアドレッシング回路42とから構成される。
【0017】シーケンス回路41は、図2及び図3に示
されるように、制御対象装置20の運転を停止させる運
転停止用リレ−CR1に対して常閉型の非常停止スイッ
チ11を直列に接続し、運転停止リレーCR1と同様
に、制御対象装置20の運転を停止させる運転停止用リ
レーCR2に対する常閉型の安全プラグ12を直列に接
続している。
【0018】また、常開型の運転準備スイッチ13を運
転用リレ−CR3のコイルに直列接続し、運転停止用リ
レーCR1、CR2及び運転用リレ−CR3のA接点CR
1-1、CR2-1、CR3-1を直列に接続した状態で運転用リレ
ーCR4に接続し、更に、運転用リレーCR3のA接点
CR3-1と運転用リレーCR4の第1A接点CR4-1を並列に
接続して運転用リレ−CR4の自己保持回路を形成して
いる。
【0019】運転用リレーCR4と電力供給線(24
V)の間には遮断リレーCR5のA接点CR5-1が挿入さ
れている。遮断リレーCR5は、運転用リレーCR4の
B接点CR4-2とアドレッシング回路41からの入力信号
によって制御されるPLC制御接点Pt1が直列に接続さ
れ、さらに、これら運転用リレーCR4のB接点CR4-2
とPLC制御接点Pt1に、PLC制御接点Pt2が並列接続
されている。
【0020】運転用リレーCR4の第2、第3A接点CR
4-3、CR4-4は、制御対象装置20に電力を供給する供給
線上に直列に挿入されている。なお、この運転用リレー
CR4のA接点CR4-3、CR4-4が制御対象装置20の電力
の供給線上に直列に配置されていることで、A接点CR4-
3、CR4-4の一方が溶着した場合でも、運転リレーCR4
がOFFになればA接点CR4-3、CR4-4の溶着していない
他方の接点がOFFとなるようにしている。
【0021】運転停止用リレーCR1、CR2と運転用
リレーCR3、CR4及び遮断リレーCR5の配線に
は、信号状態確認装置43a、43b、43c、43
d、43eがそれぞれ並列接続されている。この信号状
態確認装置43a〜43eは、配線を介して入力される
信号を、電圧変換してアドレッシング回路42にON・
OFF信号として出力する装置である。
【0022】再び、PLCに戻り、監視シーケンスプロ
グラムについて説明する。なお、動作シーケンスプログ
ラムは、特に本発明と関連がないため、詳細な説明を省
略する。監視シーケンスプログラムは、非常停止装置3
6に異常が発生したことを検出し、操作盤10にて異常
を通知するとともに、遮断リレーCR5を制御するもの
である。
【0023】監視シーケンスプログラムの1例を図4に
示す。監視シーケンスプログラムは、大きく分けて4つ
のブロックプログラムBLP1、BLP2、BLP3及
びBLP4から構成される。1つめのブロックプログラ
ムBLP1は、非常停止装置36の内部回路である運転
停止用リレーCR3及びCR4の溶着を検出するもので
ある。入力条件として運転用リレーCR4に取り付けら
れた信号状態確認装置43dの信号を入力信号とするA
接点43d-1と直列に、運転停止用リレーCR1及びCR
2に取り付けられた信号状態確認装置43b及び43c
のB接点43b-1、43C-1がそれぞれ接続され、これら信号
状態確認装置43b及び43cのB接点43b-1、43c-1に
運転停止用リレーCR1とリレーCR2の異常を示す内
部リレーX03、X04が接続されている。これら内部
リレーX03、X04がONすると、操作盤10の表示
板37上に異常を通知するメッセージが表示されること
になる。
【0024】2つめのブロックプログラムBLP2は、
電源投入時に運転用リレーCR3が正常であるか否かを
検出するものであり、運転用リレーCR3に取り付けら
れた信号状態確認装置43aの信号を入力信号とするB
接点43a-1と、信号状態確認装置43b、43c、43
eの信号を入力信号とするA接点43b-2、43c-2、43e-1
及び信号状態確認装置43dの信号を入力信号とするB
接点43d-2が直列に接続され、これら状態確認装置43
a、43dのB接点43a-1、43d-2と、信号状態確認装置
43c、43b、43eのA接点43c-2、43b-2、43e-1
を入力条件とし、運転用リレーCR3の正常を示す内部
リレーT0が接続されている。更に、信号状態確認装置
43aのB接点43a-1及び信号状態確認装置43b、43
c、43eのA接点43b-2、43c-2、43e-1と並列に内部
リレーT0の自己保持用のA接点T0-1が接続されてい
る。なお、このブロックプログラムBLP2はディレー
ドタイマを有し、所定時間(例えば0.2秒)以上入力条
件が持続したときに始めて内部リレーT0がONする。
【0025】3つめのブロックプログラムBLP3は、
遮断リレーCR5が正常であるか否かを検出するための
ものであって、信号状態確認装置43dのB接点43d-3
と内部リレーT0のA接点T0-2及び信号状態確認装置43
aのA接点43a-2を直列接続し、これら信号状態確認装
置43dのB接点43d-3と内部リレーT0のA接点T0-2及
び信号状態確認装置43aのA接点43a-2を入力条件と
し、遮断リレーCR5の動作が正常であることを示す内部
リレーT1が接続されている。更に、信号状態確認装置
43dのB接点43d-3と内部リレーT0のA接点T0-2に
は、内部リレーT1の自己保持用のA接点T1-1が並列接
続されている。なお、このブロックプログラムBLP3
もブロックプログラムBLP2と同様に、ディレートタ
イマを有している。
【0026】4つめのブロックプログラムBLP4は、
PLC制御リレーpt1及びPt2のON・OFF制御を行う
と共に、運転用リレーCR4が正常であるか否かを検出
するものである。内部リレーT0、X03、X04のB接点T0-
3、X03-1、X04-2及び信号状態確認装置43dのA接点4
3d-4を直列接続し、更に、内部リレーT1のA接点T1-2
と信号状態確認装置43dのA接点43d-4を内部リレー
T0のB接点T0-3と並列に接続して入力条件としてい
る。これらの入力条件に対してPLC制御リレーPt1
が接続され、更に信号確認装置43eの信号を入力信号
とするA接点43e-2とPLC制御リレーPt2が直列接
続された上で、PLC制御リレーPt1に並列接続され
ている。
【0027】以上のような構成で非常停止装置及びPL
Cの監視シーケンスプログラムの動作を図3、図4及び
図5に示すタイムチャートに基づいて説明する。始めに
時間S1において、図示していない電源スイッチが投入
されると、非常停止装置36及びPLC32に電力が供
給される。
【0028】非常停止装置36に電力が供給される
と、、非常停止スイッチ11が押されない、安全プラグ
12が抜かれてないない通常状態では、運転停止リレー
CR1、及びCR2がON状態になるとともに、信号状
態確認装置43b、43cがON状態を示す信号をアド
レッシング回路42に出力する。アドレッシング回路4
2は、信号状態確認装置43b,43cから信号を受け
ると、PLC32の所定アドレスにONを示す信号を出
力し、PLC32に対して信号状態確認装置43b、4
3cがONしたことを通知する。
【0029】また、PLC32の監視シーケンスプログ
ラムも電源が投入されると、動作を開始する。ブロック
プログラムBLP4において、B接点T0-3、X03-1、X04
-1、43d-4の条件が満足されていることから、PLC3
2は、PLC制御リレーPt1をONする信号をアドレ
ッシング回路42に出力する。アドレッシング回路42
はPLC32からPLC制御リレーPt1がONしたこ
とを通知されると、PLC制御リレーPt1をONす
る。PLC制御リレーPt1がONすると、運転用リレ
ーCR4のB接点CR4-2がONしていることから、遮断
リレーCR5をONする条件が満足され、遮断リレーC
R5がONする。この遮断リレーCR5のONととも
に、信号状態確認装置43eもONしてアドレッシング
回路42を介してPLC32に通知される。また、信号
状態確認装置43eがONしたことにより、ブロックプ
ログラムBPL4の内部リレーT2をONする入力条件
も満足され、PLC制御リレーPt2がONする。
【0030】信号状態確認装置43b、43c及び43
eのONがPLC32に通知されると、ブロックプログ
ラムBLP2の入力条件が満足されて内部リレーT0が
ONし、運転リレーCR2が正常であることが確認され
る。内部リレーT0がONすると、ブロックプログラム
BLP4の入力条件であるB接点T0-3が不満足となり、
PLC制御リレーPt1、Pt2がOFFになり、遮断
リレーCR5もOFFとなる。
【0031】この状態で、時間S2において、運転準備
スイッチ13が押されると、シーケンス回路41では、
運転用リレーCR3がONする。この運転用リレーCR
3がONすると、信号状態確認装置43aがONし、P
LC32ではブロックプログラムBLP3の入力条件が
満足され、内部リレーT1がONとなる。
【0032】内部リレーT1がONとなると、ブロック
プログラムBLP4のB接点T1-2がONしてPLC制御
リレーPt1をONする入力条件が満足され、PLC制
御リレーPt1がONする。PLC制御リレーがONす
ると、続いて遮断リレーCR5をONする入力条件が成
立し、遮断リレーCR5がONするとともに、PLC制
御リレーPt2もONする。
【0033】遮断リレーCR5がONすることにより、
運転用リレーCR4をONする入力条件が成立し、運転
用リレーCR4がONして制御対象装置20の入出力要
素に電力が供給され動作可能になる。なお、運転用リレ
ーCR4は1度ONしたことにより、自己保持回路によ
って運転準備スイッチ13がOFFになってもON状態
を維持し、以後、非常停止スイッチ11もしくは安全プ
ラグ12が操作されるまでON状態を維持し、制御対象
装置20はPLC32の動作プログラムによって動作さ
れる。
【0034】次に非常停止スイッチ11が押されたとき
の動作について説明する。時間S3において、非常停止
スイッチ11が押されると、シーケンス回路42では、
運転リレーCR4をONとする入力条件が不満足とな
り、運転リレーCR4がOFFになる。運転リレーCR
4がOFFになると、連動するA接点CR4-1、CR4-3、CR
4-4がOFFとなり、制御対象装置20への給電が停止
される。
【0035】次に、運転停止用リレーCR2のA接点CR
2-1において、溶着が発生したときの動作について説明
する。運転停止リレーCR2のA接点CR2-1が溶着する
と、時間S4において、安全プラグ12が抜かれて、運
転停止用リレーCR2がOFFしても、A接点CR2-1は
ONの状態を維持することになる。このため、シーケン
ス回路42では運転リレー42がON状態を保持してし
まう。
【0036】しかしながら、PLC32では、ブロック
プログラムBLP1において、信号状態確認装置43d
の入力信号がONにもかかわらず、信号状態確認装置4
3bの入力信号がOFFになっていることから、運転停
止リレーCR2の異常を示す内部リレーX03の入力条
件が満足され、運転停止リレーCR2が異常である旨が
表示板32に表示される。
【0037】これと共にPLC32は、内部リレーX0
3がONしたことを受けて、ブロックプログラムBLP
4の入力条件が不満足となり、PLC制御リレーPt1
及びPt2をOFFとする。PLC制御リレーPt1及
びPt2がOFFすると、シーケンス回路42の遮断リ
レーCR5がOFFし、運転リレーCR4がOFFさ
れ、連動するA接点CR4-1、CR4-3、CR4-4がOFFとな
り、制御対象装置20への給電が停止される。なお、こ
こでは詳細に動作を説明しないが非常停止スイッチ11
の動作を確認する非常停止リレーCR1のA接点CR1-1
が溶着した場合も信号状態確認装置43c、43dからの信号
を確認し、PLC32によって制御対象装置20への給
電が停止される。
【0038】以上のように、リレーと連動する接点の溶
着した場合に、シーケンス回路42のリレーに与えられ
る信号を検出することによって、容易に溶着した箇所を
発見することができる。また、これらリレーに与えられ
る信号を検出し、PLC32に与えることにより、接点
が溶着したことをPLC32に判断させ、制御対象装置
20への給電が停止させることができ、さらに安全性を
高めることができる。
【0039】なお、上記実施の形態では、リレーと並列
に信号状態確認装置43を配置していたが、リレーと連
動する接点に信号状態確認装置43を配置してもよい。
さらに、信号状態確認装置43は非常停止装置36に限
らず、あらゆる固定プログラム式のシーケンス回路42
に使用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数のリレーを
配線によって接続してシーケンス回路を構成する固定シ
ーケンス方式のシーケンス回路において、前記リレーも
しくは前記リレーによって動作される接点に並列接続さ
れ、前記リレーもしくは前記リレー接点に接続された配
線の信号を検出する信号状態確認装置を設けたことを特
徴とする状態検出装置を備えたものである。このように
構成すれば、シーケンス回路の各リレーもしくは接点の
状態をシーケンス回路の外部から知ることができるた
め、シーケンス回路の故障の原因を容易にかつ素早く究
明することができる。
【0041】また、前記状態検出装置の信号をPLCに
入力可能な信号に変換するアドレッシング回路を備える
ように構成すれば、PLC側でシーケンス回路内部の状
態を知ることができ、PLC側でシーケンス回路内部の
リレー及び接点の状態に応じて動作を制御できるように
なる。
【0042】更に好適には、上記状態検出装置におい
て、PLCに前記信号状態確認回路の信号に基づいてシ
ーケンス回路の故障を監視する監視シーケンスプログラ
ムを備えるようにすれば、運転開始時及び運転中にシー
ケンス回路の異常及び異常箇所を自動的に検出すること
ができ、さらに容易にシーケンス回路の異常を知ること
ができる。
【0043】更に、上記状態検出装置を制御対象装置の
リレー、マグネット、モータなどの出力素子及び、リミ
ットスイッチなどの入力素子に供給する電力を制御する
非常停止装置のシーケンス回路に用いれば、回路内部で
発生した接点の溶着箇所を素早くかつ容易に発見するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における生産設備に用いら
れる産業機械、工作機械を構成する制御系のブロック
図。
【図2】本発明の実施の形態における非常停止装置のブ
ロック図である。
【図3】図2のシーケンス回路と等価なラダー線図であ
る。
【図4】PLCに記憶された監視シーケンスプログラム
のラダー線図である。
【図5】本発明の実施の形態における非常停止装置及び
PLCの動作を説明するタイムチャート図である。
【図6】従来技術における非常停止装置(シーケンス回
路)を説明する図である。
【符号の説明】
10 操作盤 11 非常停止スイッチ 12 安全プラグ 13 運転準備スイッチ 20 制御対象装置 32 プログラマブルロジックコントロ
ーラ(PLC) 36 非常停止装置 41 シーケンス回路 42 アドレッシング回路 43a〜43e 信号状態確認装置 BLP1〜BLP4 ブロックプログラム
フロントページの続き Fターム(参考) 2G014 AA03 AB28 AB57 AC03 5H220 BB10 CC07 CX08 DD04 DD05 EE11 JJ12 JJ36 JJ41 JJ44 LL04 5H223 BB08 CC03 DD01 DD09 EE21 9A001 BB05 HH34 LL06 LL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有接点リレーや無接点リレーを組み合わ
    せて製作される固定プログラム方式のシーケンス回路に
    おいて、前記リレー又は前記リレーと連動して動作する
    接点と並列接続され、前記リレー又は接点の動作指令信
    号を検出する信号状態確認装置を設けたことを特徴とす
    るシーケンス回路の状態検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のシーケンス回路の状態検出回
    路において、前記信号状態確認装置から出力される前記
    リレー又は接点の検出信号をプログラマブルロジックコ
    ントローラ(PLC)に入力可能な信号に変換するアド
    レッシング回路を備えたことを特徴とする請求項2のシ
    ーケンス回路の状態検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のシーケンス回路の状態検出装
    置において、前記プログラマブルロジックコントローラ
    (PLC)は前記信号状態確認回路の信号に基づいてシ
    ーケンス回路の故障を監視する監視シーケンスプログラ
    ムを備えていることを特徴とする請求項3のシーケンス
    回路における状態検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のシーケンス回路の状態検出装
    置において、前記シーケンス回路が制御対象装置の入出
    力素子への電力の供給を制御する非常停止装置であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のシーケンス回路
    の状態検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004237416A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Fanuc Ltd 非常停止回路
CN105229885A (zh) * 2014-03-17 2016-01-06 三菱电机株式会社 电力供给控制装置及可编程逻辑控制器
CN106837936A (zh) * 2017-01-08 2017-06-13 北京首钢自动化信息技术有限公司 一种用于应急操作炉前三大机液压系统的控制方法
CN109358245A (zh) * 2018-10-11 2019-02-19 北京航空航天大学 一种基于人机界面与plc交互的反馈式电连接器测试系统

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