JP2001272701A - 半透過型液晶表示装置 - Google Patents

半透過型液晶表示装置

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JP2001272701A
JP2001272701A JP2000088181A JP2000088181A JP2001272701A JP 2001272701 A JP2001272701 A JP 2001272701A JP 2000088181 A JP2000088181 A JP 2000088181A JP 2000088181 A JP2000088181 A JP 2000088181A JP 2001272701 A JP2001272701 A JP 2001272701A
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JP2000088181A
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Koji Suyama
幸治 須山
Yoshio Miyazaki
吉雄 宮崎
Toshiro Motomura
敏郎 本村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反射モードと透過モードとの双方間で白黒表示
を一致させ、コントラストを向上させる。 【解決手段】液晶セル14はガラス基板15、16にて
カイラルネマチック液晶LCを挟んだ構造であり、ガラ
ス基板15上に走査電極パターン17と絶縁膜18と配
向膜19とを順次形成し、これによって走査電極部材と
なし、信号電極部材ではガラス基板16上に半透過膜P
と信号電極パターン20と絶縁膜21と配向膜22とを
順次形成したものである。そして、ガラス基板15上に
散乱板24と1/4波長板25と偏光板26とを順次積
層形成し、ガラス基板16上に1/4波長板27と偏光
板28とを順次積層形成し、これによって半透過型液晶
表示装置13となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカイラルネマチック
液晶を用いた双安定型を有する半透過型液晶表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−230751号および特開平
6−235920号には、カイラルネマチック液晶を用
いた液晶セルからなるメモリー性双安定型液晶表示装置
が提案され、そして、初期配向状態、配向条件、セル構
造、2つの準安定状態、さらに両者間の切替えにおける
実用的な駆動方法などが記載されている。
【0003】さらに双安定型液晶を用いた反射型液晶表
示装置も提案されている(特開平10−333188号
参照)。
【0004】この反射型液晶表示装置によれば、ビーム
スプリッタを用いることにより入射光に対し偏光面が9
0°回転した光を取り出すことから、投写型液晶表示装
置に利用している。
【0005】この投写型液晶表示装置の概略構成を図1
1と図12により説明する。この投写型液晶表示装置1
は、液晶セル2とビームスプリッタ3と光源4とを配置
し、光源4の出射光(この出射光の偏光状態をP偏光と
する)がビームスプリッタ3を通して液晶セル2にP偏
光でもって入射し、その反射光がふたたびビームスプリ
ッタ3に達するが、その際、液晶セル2において0°ツ
イスト状態でもって白表示用となし、そして、△ndを
最適化することにより明るさを最大にしたものである。
【0006】図11に示す投写型液晶表示装置1におい
ては、液晶セル2のカイラルネマチック液晶が360°
ツイストの場合である。それを同図中、5のような平面
図にて表示する。そして、光源4の出射光(P偏光)が
ビームスプリッタ3を通過し、液晶セル2に入射される
と、360°ツイスト状態では、複屈折が無視されるこ
とで、偏光面は変化しないままP偏光でもって反射され
る。そのP偏光のままでビームスプリッタ3を直進し、
これによってスクリーン6上に光が導出されなくなり、
その結果、スクリーン6上は暗状態となる。
【0007】他方、図12に示すように液晶セル2のカ
イラルネマチック液晶が0°ツイストの状態の場合に
は、P偏光がビームスプリッタ3を通過し、液晶セル2
に入射されると、その入射光の偏光面が90°回転した
偏光でもって反射され(この反射光の偏光状態をS偏光
とする)、さらにビームスプリッタ3に到った光はスク
リーン6上に導出され、その結果、スクリーン6上は明
状態となる。
【0008】一方、双安定型液晶を用いないが、1/4
波長板を配したTN型の反射型液晶表示装置も提案され
ている(特開平10−186357号および特開平7−
146469号参照)。
【0009】この提案の反射型液晶表示装置によれば、
液晶セル内部に反射電極を有する構造において、1/4
波長板を反射電極の上に形成し、あるいは液晶セルの外
側に別途反射板を設ける構造であれば、1/4波長板を
液晶セルの内部もしくは液晶セルと反射板の間に形成し
ている。
【0010】そこで、図13と図14により液晶セルの
外側に別途反射板を設け、さらに液晶セルと反射板の間
に1/4波長板を形成した反射型液晶表示装置7を説明
する。
【0011】この反射型液晶表示装置7によれば、光源
8の出射光は偏光板9、液晶セル10および1/4波長
板11を順次通過し、反射板12に到達し、その反射光
は逆に1/4波長板11および液晶セル10を順次通過
し、ついで偏光板9を透過したり、もしくは偏光板9で
もって光遮断され、これによって明暗の状態が呈され
る。
【0012】そして、図13は液晶セル10に電圧が印
加されていない状態(off状態)を示し、液晶セル1
0の液晶は45°にツイストした状態である。光源8の
非偏光状態の出射光は偏光板9を通過すると、そこで直
線偏光(この通過光の偏光状態をP偏光とする)になっ
た光が液晶セル10を通過すると45°旋光され、そし
て、1/4波長板11を通過する際に、45°旋光され
た光の偏光方向と1/4波長板11の遅相軸が45°ず
れていることで、円偏光に変換される。
【0013】このような円偏光の光(この円偏光の状態
を図中、左回転と記す)は反射板12にて反射される際
に、円偏光の回転方向が逆転し、右回転され、ついで1
/4波長板11を通過すると−45°旋光された光の直
線偏光となる。このような直線偏光はさきの1/4波長
板11に対する入射前の直線偏光と比べ直交する方向で
ある。
【0014】そして、液晶セル10にて45°旋光さ
れ、直線偏光の出射光が得られるが、偏光板9の透過軸
に対し直交する偏光のため黒表示(暗状態)となる。
【0015】一方、図14に示すように液晶セル10に
電圧印加した状態(on状態)においては、液晶セル1
0の液晶はツイストされておらず、旋光性がなくなる。
そのため、光源8の非偏光状態の出射光が偏光板9を通
過し、液晶セル10を通過しても、P偏光の直線偏光の
光であって、そのP偏光でもって、1/4波長板11を
通過し、反射板12に到達し、その反射光もP偏光であ
り、そのP偏光でもって1/4波長板11、液晶セル1
0および偏光板9を通過する。このように1/4波長板
11の遅相軸と入射光の偏光方向が一致もしくは直交す
るため、1/4波長板11は偏光方向に影響を与えず、
そのために入射光および反射光の偏光方向は影響受け
ず、初期の偏光方向を維持し、白表示(明状態)とな
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−333188号にて提示された投写型液晶表示装
置を、それ以外のビームスプリッタを用いない反射型液
晶表示装置に適用したところ、黒表示時の反射率が上が
り、コントラストが低下するという課題がある。
【0017】しかも、双安定型液晶を用いた反射型液晶
表示装置1においては、液晶セル2の表示画面上に散乱
板を配置し、これによって出射光の散乱性を高めること
が提案されているが、その反面、入射光の一部が散乱板
により後方散乱され、これによって、とくに黒状態の反
射率が顕著に上がり、鮮明な表示が得られなかった。
【0018】かかる課題を解消するために、本発明者は
カイラルネマチック液晶を用いた双安定型を有する反射
型の液晶セルの表示面上に1/4波長板と偏光板とを順
次配設した装置構成を提案したが、これによって黒表示
時の反射率が低くなり、コントラストが改善できた(特
願平11−363400号参照)。
【0019】しかしながら、半透過型液晶表示装置にお
いては、半透過膜を使用して、その反射性能を利用した
反射型としての機能(以下、反射モード)の他に、さら
に透過性能を利用した透過型としての機能(透過モー
ド)も求められ、そのための最適な設計条件について
は、いまだ検討されていない。
【0020】本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究に努
めた結果、半透過型液晶表示装置において、液晶セルの
両面上にそれぞれ1/4波長板と偏光板とを順次配設し
たことで、反射モードおよび透過モードの双方に高いコ
ントラストが得られることを見出した。
【0021】本発明者は、かかる知見にもとづいて完成
されたものであり、その目的は黒表示時の反射率を下
げ、コントラストの高い良好な反射モードとなすととも
に、優れた透過モードも達成した半透過型液晶表示装置
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の半透過型液晶表
示装置は、基板上に多数の電極が配列された電極パター
ンと配向膜とが順次形成された一方部材と、基板上に多
数の電極が配列された電極パターンと配向膜とが順次形
成された他方部材との間に、初期状態でねじれ構造を有
し、初期状態にフレデリクス転移を生じさせる電圧を印
加し、さらにその後に印加される電圧の差によって初期
状態とは異なる2つの準安定状態を呈するようになした
カイラルネマチック液晶を介在してなる液晶セルを備
え、この液晶セルにおける一方部材の内部もしくは外面
に半透過膜を配設し、さらに一方部材の外側に1/4波
長板と偏光板とバックライトとを順次設け、他方部材の
外側に1/4波長板と偏光板とを順次設けたことを特徴
とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図10によ
り説明する。図1は本発明の半透過型液晶表示装置の概
略断面図であり、さらに図2と図3は本発明の半透過型
液晶表示装置を反射モードにて使用した場合の光透過状
態を、図4と図5は本発明の半透過型液晶表示装置を透
過モードにて使用した場合の光透過状態を示す。また、
図6と図7は参考例としての液晶表示装置の光透過状態
を示す。さらに図8は反射率を測定する方法を示す概略
図であって、図9と図10はその測定に使用する本発明
の半透過型液晶表示装置の構成条件を示す。半透過型液晶表示装置13の構成 図1にカイラルネマチック液晶を用いた双安定型の半透
過型液晶表示装置13の構成を示す。
【0024】最初に主要構成部である液晶セル14を述
べると、2枚のガラス基板15、16でもってカイラル
ネマチック液晶LCを挟んだ構造であって、ガラス基板
15の上にITOなどの透明導電材からなる多数の走査
電極が配列された走査電極パターン17とSiO2 等か
らなる絶縁膜18とポリイミド樹脂などからなるラビン
グ処理した配向膜19とを順次形成し、これによって前
記他方部材である走査電極部材となす。
【0025】前記一方部材である信号電極部材について
は、ガラス基板16の上に半透過膜PとITOなどの透
明導電材からなる多数の信号電極が配列された信号電極
パターン20とSiO2 等からなる絶縁膜21とポリイ
ミド樹脂などからなるラビング処理した配向膜22とを
順次形成したものである。
【0026】半透過膜Pを導電材料により構成した場合
には、半透過膜Pと信号電極パターン20との間にSi
2 等からなる絶縁膜を介在するとよい。
【0027】半透過膜Pは光透過性と光反射性の双方を
具備し、さらに鏡面性であっても、あるいは光散乱性を
有していてもよい。なお、光散乱性の半透過膜Pは凹凸
状の樹脂層を下地にしたり、あるいはガラス基板面を凹
凸状に加工することで得られる。
【0028】このような半透過膜Pは金属薄膜や誘電体
層により形成する。金属薄膜はアルミニウム、クロム、
SUSや銀などで構成し、膜厚を50〜350Åにする
とよく、光透過性を重視する場合には50〜100Å
に、光反射性を重視する場合には100〜350Åにす
るとよい。また、誘電体層にて形成する場合には、たと
えば高屈折率材料のTiO2膜と低屈折率材料のSiO2
膜とを交互に積層した膜にすればよく、このような積層
を100〜1000Åの厚みで形成する。その他に厚み
を大きくすることで、遮光性をもった金属膜となし、こ
の金属膜に光通過孔を形成することで、光透過性と光反
射性の双方を具備させてもよい。
【0029】そして、これら走査電極部材と信号電極部
材とを、双方の電極パターン17、20が交差するよう
に配設し、さらにシール部材23でもって貼り合わせ
る。その際に個々の交差領域を各画素となす。
【0030】上記カイラルネマチック液晶LCはシール
部材23により囲まれた矩形状の領域内に封入するが、
シール部材23の一辺を液晶注入口となし、貼り合わせ
た液晶セル14に対し、その液晶注入口を通して液晶材
を真空注入法により注入して、液晶注入口を封じる。
【0031】上記カイラルネマティック液晶LCは、室
温でネマティック相を呈する液晶組成物に対し光学活性
添加物(E.Merck社製:S−811)を加え、こ
れによってヘリカルピッチPを2.7μmに調整したも
のであって、その液晶層厚は1.4μmとした(Δnd
=0.14)。
【0032】そして、液晶セル14のガラス基板15の
上に散乱板24と1/4波長板25と偏光板26とを順
次形成し、さらにガラス基板16の上に1/4波長板2
7と偏光板28とを順次形成し、そして、偏光板28の
外側にバックライト(光源)を配し、これによって半透
過型液晶表示装置13となす。
【0033】上記構成のメモリー性双安定型のような半
透過型液晶表示装置13を反射モードにて使用する場合
には、たとえば太陽、電灯などによる周囲光は、偏光板
26と1/4波長板25と散乱板24とを順次透過し、
ついで液晶セル14に入り、半透過膜Pによって反射さ
れ、その反射光が液晶セル14より出射され、さらに散
乱板24と1/4波長板25と偏光板26とを順次通過
し出射され、その出射の有無でもって、すなわち2つの
準安定状態を切り換えることでON(白)表示とOFF
(黒)表示をおこなう方式である。
【0034】具体的には、黒表示と白表示との切替えは
リセット電圧後に印加する選択電圧の差によっておこな
うに当たり、カイラルネマチック液晶LCは初期状態で
ねじれ構造を有し、その初期状態にフレデリクス転移を
生じさせる電圧を印加した後に印加される電圧の電圧差
によって初期状態とは異なる2つの準安定状態を有する
ようになしたメモリー性双安定型となることで、たとえ
ば初期状態でのツイスト角φ0 (=180°)に対し、
選択電圧を小さく設定すると360°状態(φ 0 +π)
が実現され、他方、選択電圧を大きく設定すると0°状
態(φ0 −π)が実現される。
【0035】一方、上記半透過型液晶表示装置13を透
過モードにて使用する場合には、バックライトによる出
射光は偏光板28と1/4波長板27とを順次透過し、
ついで液晶セル14に入り、半透過膜Pを通過し、さら
に散乱板24と1/4波長板25と偏光板26とを順次
通過し出射され、その出射の有無でもって、すなわち2
つの準安定状態を切り換えることでON(白)表示とO
FF(黒)表示をおこなう。液晶表示装置の光透過状態 つぎに本発明者は図2〜図7により各種構成の液晶表示
装置の光透過状態を説明する。
【0036】図2と図3は本発明の半透過型液晶表示装
置を反射モードにて使用した場合の光透過状態を示し、
図4と図5は本発明の半透過型液晶表示装置を透過モー
ドにて使用した場合の光透過状態を示す。そして、図6
と図7は参考例の液晶表示装置の光透過状態を示す。 〔本発明の反射モード〕図2と図3に示す半透過型液晶
表示装置13の反射モードを説明する。なお、半透過型
液晶表示装置13を反射モードにて使用する場合には、
本発明者が特願平11−363400号にて提示した反
射型液晶表示装置と同じ作用効果を奏する。
【0037】図2に示すように、液晶セル14のカイラ
ルネマチック液晶が360°ツイストの場合、光源29
(たとえば太陽、電灯などによる周囲光)の出射光が偏
光板26を通過することで直線偏光に変化した光(P偏
光)となり、ついで1/4波長板25を通過すること
で、左回転した円偏光となる。P偏光の方向に対して1
/4波長板25の遅相軸を45°ずらすことで左回転し
た円偏光が得られる。それが液晶セル14に入射される
と、360°ツイスト状態では液晶セルによる影響はな
く、半透過膜(半透過板)Pによる光反射によって円偏
光の回転方向が逆転し、右回転の円偏光が液晶セル14
より出射される。そして、ひたたび1/4波長板25を
通過し、直線偏光(S偏光)に戻るが、その直線偏光は
P偏光と偏光面が90°回転しているため、黒状態とな
る。
【0038】これに対し、図3に示すように液晶セル1
4のカイラルネマチック液晶が0°ツイストの場合、液
晶セル14への入射までは図2に示すとおりであるが、
カイラルネマチック液晶が0°ツイストになると(Δn
d≒1/4波長)、実質上1/4波長板に相当し、その
ために液晶セル14に入射した円偏光は液晶セル往時通
過時に直線偏光に変換され、半透過膜(半透過板)Pで
反射された後、液晶セル14を復路通過に円偏光に再度
変換される。最終的には再度、1/4波長板25を通過
することで、もとの直線偏光に変換され、白状態が得ら
れる。
【0039】上記構成の半透過型液晶表示装置13にお
いては、1/4波長板25を配設したことで、黒表示状
態の反射率が下がり、これによって高いCRが得られ
た。
【0040】このように黒表示状態の反射率が低下した
点は、1/4波長板25によれば、可視領域の光にて各
波長に対し1/4波長を満たすような位相差値を備えた
特性があるためである。 〔参考例の透過モード〕本例では本発明者が特願平11
−363400号にて提示した反射型液晶表示装置に対
し、その反射膜を半透過膜(半透過板)に置き換え、さ
らに偏光板を設けて、バックライトを用いて透過モード
にて使用する場合を説明する。
【0041】図6と図7はこのような透過型の液晶表示
装置30であり、偏光板28を設けている。
【0042】同図に示すように、液晶セル14のカイラ
ルネマチック液晶が360°ツイストの場合、バックラ
イトである光源31の出射光が偏光板28を通過するこ
とで直線偏光に変化した光(S偏光)は液晶セル14に
入射されると、360°ツイスト状態では、複屈折が無
視されることで、偏光面は変化しなままでもってS偏光
でもって通過し、ついで1/4波長板25を通過するこ
とで円偏光にて出射され、偏光板26を通過すること
で、P偏光が出射光となり、白表示(白状態)になる。
【0043】他方、図7に示すように液晶セル14のカ
イラルネマチック液晶が0°ツイストの状態の場合に
は、偏光板28を通過したS偏光が液晶セル14に入射
されると、円偏光にて出射され、ついで1/4波長板2
5を通過することでS偏光にて出射されるが、偏光板2
6では透過せず黒表示(黒状態)となる。
【0044】しかしながら、上記構成の半透過型液晶表
示装置13における反射モードと、液晶表示装置の30
の透過モードとを対比するに、反射モードでは360°
状態にて黒表示となり、0°状態にて白表示になるが、
透過モードにおいては、360°状態にて白表示とな
り、0°状態にて黒表示になり、双方のモード間で相反
することなり、これによってコントラストが低下してい
る。しかも、反射モードと透過モードとの間にて表示色
が反転し、表示モードにより表示色を反転させる必要が
ある。 〔本発明の透過モード〕図4と図5により本発明の半透
過型液晶表示装置13の透過モードを説明する。
【0045】図4に示すように、液晶セル14のカイラ
ルネマチック液晶が360°ツイストの場合、バックラ
イト(光源)31の出射光が偏光板28を通過すること
で直線偏光に変化した光(S偏光)となり、ついで1/
4波長板27を通過することで、右回転した円偏光とな
る。そして、1/4波長板25を通過することにより、
直線偏光に戻るが、その直線偏光はP偏光と偏光面が9
0°回転しているため、黒状態となる。
【0046】これに対し、図5に示すように、液晶セル
14のカイラルネマチック液晶が0°ツイストの場合、
液晶セル14への入射までは図4に示すとおりである
が、カイラルネマチック液晶が0°ツイストになると
(Δnd≒1/4波長)、液晶セル14を通過するとP
偏光が出射し、1/4波長板25を通過すると円偏光が
出射し、つづけて偏光板26を通過するとP偏光が出射
する。
【0047】かくして本発明の半透過型液晶表示装置1
3によれば、反射モードでは360°状態にて黒表示と
なり、0°状態にて白表示になり、透過モードにおいて
も360°状態にて黒表示となり、0°状態にて白表示
になり、双方のモード間で一致することなり、これによ
ってコントラストが向上する。しかも、反射モードと透
過モードとの間にて表示色が反転しなくなり、表示モー
ドにより表示色を反転させる必要がなくなる。実施例 つぎに本発明の半透過型型液晶表示装置13について、
反射率およびコントラストを測定した。
【0048】半透過膜Pは遮光性アルミニウム膜にて、
画素ごとにそのほぼ中央に光通過孔を形成することで、
光透過性と光反射性の双方を具備させている。その開口
率は50%とした。
【0049】図9により液晶セル14、偏光板26、1
/4波長板25に対する軸角度などの規定を示し、液晶
セル14の表示面側の液晶分子の長軸方向32に対し、
1/4波長板25の遅相軸方向を90°に、偏光板26
の吸収軸方向を45°にした。また、図10に示すよう
に1/4波長板27の遅相軸方向と、偏光板28の吸収
軸方向との間を45°にした。
【0050】また、反射率の測定方法を図8に示す。半
透過型液晶表示装置13の水平面に対し垂直方向に受光
器を配置し、その垂直方向より25°傾斜させた部位に
白色光源を設け、そして、白色光源の白色光を液晶表示
装置13に入射し、その入射部位における直上の方向に
おいて受光器でもって受光をおこなう。そして、MgO
の標準拡散板での反射率を100%とし、これに対する
反射率を測定した。その結果、白反射率が15.8%、
黒反射率が1.28%、コントラストは12.3とな
り、透過モードについても白透過率が2.88%、黒透
過率が0.090%、コントラストは32.0となり、
実用上十分なコントラストが達成された。
【0051】なお、本発明は上記の実施形態例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
種々の変更や改善等は何ら差し支えない。たとえば、カ
ラーフィルターを設けたカラー液晶表示装置でも同様の
作用効果がある。また、液晶セルにおける一方部材の内
部に半透過膜を配設したことに代えて、その外面に半透
過膜を配設してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の半透過型液晶表
示装置によれば、液晶セルにおける一方部材の内部もし
くは外面に半透過膜を配設し、さらに一方部材の外側に
1/4波長板と偏光板とバックライトとを順次設け、他
方部材の外側に1/4波長板と偏光板とを順次設けたこ
とで、黒表示時の反射率が低くなり、これによってコン
トラストが改善された高性能な半透過型液晶表示装置が
提供できた。
【0053】また、本発明の半透過型液晶表示装置によ
れば、反射モードでは360°状態にて黒表示となり、
0°状態にて白表示になり、透過モードにおいても36
0°状態にて黒表示となり、0°状態にて白表示にな
り、双方のモード間で一致し、これによってコントラス
トが向上し、しかも、反射モードと透過モードとの間に
て表示色が反転しなくなり、表示モードにより表示色を
反転させる必要がなくなり、その結果、高性能かつ高信
頼性の半透過型液晶表示装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半透過型液晶表示装置の要部拡大縦断
面図である。
【図2】本発明の半透過型液晶表示装置の光透過状態を
示す説明図である。
【図3】本発明の半透過型液晶表示装置の光透過状態を
示す説明図である。
【図4】本発明の半透過型液晶表示装置の光透過状態を
示す説明図である。
【図5】本発明の半透過型液晶表示装置の光透過状態を
示す説明図である。
【図6】参考例の液晶表示装置の光透過状態を示す説明
図である。
【図7】参考例の液晶表示装置の光透過状態を示す説明
図である。
【図8】反射率およびコントラストの測定方法を示す概
略図である。
【図9】本発明の半透過型液晶表示装置における液晶セ
ル、偏光板および1/4波長板に対する軸角度などの規
定を示す説明図である。
【図10】本発明の半透過型液晶表示装置における液晶
セル、偏光板および1/4波長板に対する軸角度などの
規定を示す説明図である。
【図11】従来の反射型液晶表示装置の光透過状態を示
す説明図である。
【図12】従来の反射型液晶表示装置の光透過状態を示
す説明図である。
【図13】従来の反射型液晶表示装置の光透過状態を示
す説明図である。
【図14】従来の反射型液晶表示装置の光透過状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
LC カイラルネマチック液晶 13 半透過型液晶表示装置 14 液晶セル 15、16 ガラス基板 17、20 電極パターン 19、22 配向膜 24 散乱板 25、27 1/4波長板 26、28 偏光板 31 バックライト P 半透過膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 GA02 GA04 GA17 HA10 HA15 HA17 HA18 HA21 HA28 JA17 MA02 MA06 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA12X FA12Z FA15Y FA31X FA31Y FA41Z FB06 FB08 GA03 GA06 GA07 GA11 HA12 LA13 LA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に多数の電極が配列された電極パタ
    ーンと配向膜とが順次形成された一方部材と、基板上に
    多数の電極が配列された電極パターンと配向膜とが順次
    形成された他方部材との間に、ねじれ構造を有する初期
    状態にフレデリクス転移を生じさせる電圧を印加し、さ
    らにその後に印加される電圧の差によって初期状態とは
    異なる2つの準安定状態を呈するようになしたカイラル
    ネマチック液晶を介在してなる液晶セルからなり、該液
    晶セルの一方部材の内部もしくは外面に半透過膜を配設
    し、一方部材の外側に1/4波長板と偏光板とバックラ
    イトとを順次設け、他方部材の外側に1/4波長板と偏
    光板とを順次設けた半透過型液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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